JPH116402A - タービン非常用制御装置 - Google Patents

タービン非常用制御装置

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JPH116402A
JPH116402A JP15969197A JP15969197A JPH116402A JP H116402 A JPH116402 A JP H116402A JP 15969197 A JP15969197 A JP 15969197A JP 15969197 A JP15969197 A JP 15969197A JP H116402 A JPH116402 A JP H116402A
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Koji Jibiki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラント運転中に、マスタートリップ弁の実動
作試験を非常油圧の変動を起こすことなく可能とするこ
とができる信頼性の高いタービン非常用制御装置を提供
する。 【解決手段】複数個の電磁弁およびスプール弁を有する
マスタートリップ弁3a,3bの出力ポートの下流側に
ロックアウト弁を配置した第1トリップ装置TAと、こ
の第1トリップ装置と同様の構成を有する第2トリップ
装置TBとを備える。第1トリップ装置のロックアウト
弁の出力ポートを第2トリップ装置のマスタートリップ
弁の入力ポート7へ接続するライン、および第1トリッ
プ装置のマスタートリップ弁の出力ポートから分岐して
第2トリップ装置のロックアウト弁のバイパス給油ポー
ト8へ接続するラインを有する。各マスタートリップ弁
3a,3bおよび各ロックアウト弁5a,5bのドレン
配管10a〜10d,11を合流させ、その合流したド
レン配管11に、各電磁弁のうち最も高い位置に設置さ
れた電磁弁よりも高い配置のUシール配管12を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントに適
用されるガスタービン、蒸気タービンまたはコンバイン
ドサイクルのタービン等を非常時に制御するタービン非
常用制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば蒸気タービンプラントで
は、発電機に安定した電力を発生させるとともに、発電
機を駆動する蒸気タービンが安全な運転を行うことがで
きるように、数多くの保安装置を備えている。この中
で、例えばトリップ時、蒸気タービンに暴走運転をさせ
ないように主要蒸気弁やその他の弁、例えば再熱蒸気止
め弁等の超大形の蒸気弁を急速閉鎖させ、蒸気発生器か
ら蒸気タービンに供給する蒸気をいちはやく断つ蒸気タ
ービンの非常用制御装置がある。
【0003】このようなタービン非常用制御装置は、ト
リップ時、タービン軸がその慣性力により定格回転数の
例えば110%を超えないように、油圧機器の駆動力を
利用して蒸気弁を急速閉鎖させるものである。
【0004】なお、ガスタービン、蒸気タービン、発電
機等を一つの軸に配置した1軸形コンバインドサイクル
発電設備においては、蒸気タービンを中央に配置する方
式が採用されるに至っている。このような構成では、蒸
気タービンの軸両端に大きな軸トルクが加わる状態とな
り、機械式非常調速機を設置することができない。ま
た、駆動機であるガスタービンの一端は、ガスタービン
高温排気口であり、作動油が供給される機械式非常調速
機を設置する環境ではない。
【0005】したがって、このような機械式非常調速機
がなくても十分信頼性のある非常用制御装置として、以
下に示す主として電磁弁より構成されるタービン非常用
制御装置が用いられる。
【0006】図6は、このような蒸気タービン非常用制
御装置の構成例を示したものである。すなわち、複数個
の電磁弁1a,1bおよびスプール弁2a,2bを有す
るマスタートリップ弁3aの出力ポート4の下流側に、
電磁弁1cおよびスプール弁2cを有するロックアウト
弁5aを配置した第1トリップ装置TAが備えられてい
る。また同様に、複数個の電磁弁1a,1bおよびスプ
ール弁2a,2bを有するマスタートリップ弁3bの出
力ポート4の下流側に、電磁弁1cおよびスプール弁2
cを有するロックアウト弁5bを配置した第2トリップ
装置TBが備えられている。
【0007】第1トリップ装置TAのロックアウト弁5
aの出力ポート(Bポート)6は第2トリップ装置TB
のマスタートリップ弁3bの入力ポート(Pポート)7
へ接続するライン、および第1トリップ装置TAのマス
タートリップ弁3aの出力ポート(Bポート)4から分
岐して第2トリップ装置TBのロックアウト弁5bのバ
イパス給油ポート(Pポート)8へ接続するラインを有
する。
【0008】また、第1トリップ装置TAおよび第2ト
リップ装置TBのマスタートリップ弁3a,3bにそれ
ぞれ設置した2つの電磁弁1a,1bは常時励磁形電磁
弁とされ、それぞれのマスタートリップ弁3a,3bに
設置された2つの電磁弁1a,1bが、同時に無励磁と
なったときのみスプール弁2a,2bが作動する油圧回
路が構成されている。そして、2つのマスタートリップ
弁3a,3bの少なくとも一方が作動したとき、第2ト
リップ装置TBの出力ポートの圧油が排出される。
【0009】なお、このタービン非常装置の上流側に第
1トリップ装置TAと同一構成の図示しない第3トリッ
プ装置を配置し、その第3トリップ装置のロックアウト
弁出力ポートが、第1トリップ装置TAの入力ポートへ
接続されるとともに、ガスタービン入口制御弁油筒の非
常油として分岐されている例もある。
【0010】なお、図7は、図6に示したマスタートリ
ップ弁3a,3bおよびロックアウト弁5a,5b間を
接続する配管系統を抽出して示したものである。
【0011】このようなタービン非常用制御装置におい
ては、図示しない高圧油発生装置で発生した油圧が、第
1トリップ装置TAのマスタートリップ弁3aのPポー
トに供給され、マスタートリップ弁3aを介してBポー
トよりロックアウト弁5aのTポートに供給され、さら
にロックアウト弁5aを介しロックアウト弁Bポートか
ら第2トリップ装置TBのマスタートリップ弁3bのP
ポートへ供給され、マスタートリップ弁3bを介してそ
のBポートよりロックアウト弁5bのTポートに供給さ
れ、ロックアウト弁5bを介してそのBポートから主要
蒸気弁および燃料弁へ非常油として供給される。
【0012】また、高圧油圧発生装置で発生した油圧
は、第1トリップ装置TAのロックアウト弁5aのPポ
ートにも供給される。第1トリップ装置TAのマスター
トリップ弁3aのBポートからの油圧は、第2トリップ
装置TBのロックアウト弁5bのPポートにも供給され
る。
【0013】次に、動作について説明する。まず、プラ
ント異常によりタービン停止信号が発せられた場合につ
いて説明する。
【0014】タービン停止信号が発生すると、第1トリ
ップ装置TAおよび第2トリップ装置TBのマスタート
リップ弁3a,3bに設置された4つの電磁弁1a,2
a,1b,2bが同時に駆動され、マスタートリップ弁
3aおよび3bのスプールが両者共にトリップ位置に移
動し、主要蒸気弁および燃料弁に供給されていた非常油
は、マスタートリップ電磁弁3a,3bのBポートから
マスタートリップ弁3a,3bを介してTポートより排
出される。このトリップ動作において、万一第1トリッ
プ装置TA、第2トリップ装置TBのマスタートリップ
弁3a,3bのスプールどちらか一方がスティック等に
より動作しなくても、非常油は排出されるので、これに
より信頼性が非常に向上する。
【0015】次に、プラント運転中におけるマスタート
リップ弁3a,3bの実動作試験について説明する。ま
ず、第1トリップ装置TAのロックアウト弁5aの電磁
弁が駆動され、ロックアウト弁5aのスプールが図6の
横方向に移動する。ロックアウト弁5aのPポートに供
給されていた高圧油発生装置からの油圧は、ロックアウ
ト弁5aを介してそのBポートから第2トリップ装置T
Bへ供給される。この状態において、第1トリップ装置
TAのマスタートリップ弁3aの電磁弁をテスト駆動す
ることによりマスタートリップ弁3aが動作し、その動
作をリミットスイッチにて確認できるが、主要蒸気弁お
よび燃料弁へ供給されている非常油は変動しない。
【0016】しかし、この状態、つまり第1トリップ装
置TAのロックアウト中に、万一タービン停止信号が発
せられた場合、第2トリップ装置TBのマスタートリッ
プ弁3bが作動し、主要蒸気弁および燃料弁に供給され
ている非常油を遮断、排出することができる。そして、
第1トリップ装置TAの実動作試験後、第1トリップ装
置TAのマスタートリップ弁3aをリセットし、その
後、ロックアウト弁5bをリセットする。
【0017】次に、第2トリップ装置TBのロックアウ
ト弁5bの電磁弁を駆動し、ロックアウト弁5bのスプ
ールが図6の横方向に移動する。ロックアウト弁5bの
Pポートに供給されていた第1トリップ装置TAのマス
タートリップ弁3aのBポートからの油圧は、ロックア
ウト弁5bを介してBポートから主要蒸気弁および燃料
弁に供給される。この状態において前述と同様に、第2
トリップ装置TBのマスタートリップ弁3bの実動作試
験が可能であり、万一この状態においてタービン停止信
号が発生した場合、第1トリップ装置TAのマスタート
リップ弁3aが作動し、プラントを安全に停止すること
ができる。
【0018】これら一連のタービン非常用制御装置、ト
リップテストは、各スプールに取り付けられた位置検出
用リミットスイッチにより、各スプールの位置確認後、
次のステップに移行するように、また第1トリップ装置
TAと第2トリップ装置TBのテストが同時に行われな
いように、各電磁弁のテストシーケンスが組み込まれて
いる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例においては以下の課題を有する。すなわち、図
6にはタービンのリセット状態を示しているが、タービ
ンがトリップした場合は、各マスタートリップ弁3a,
3bのスプールは、非常油をドレンに排出するように切
り換わるため、最上流側に設置された電磁弁以外の電磁
弁においては、それまで充満されていた非常油が、空気
と置換される。
【0020】図6に示したように、各電磁弁の通路部形
状は複雑な形状となっているため、空気と置換される範
囲は電磁弁の設置状況により異なるが、いずれにして
も、電磁弁内部の大部分において、タービン停止時には
空気が入り込んでいる。
【0021】タービンリセット後は、高圧油の供給によ
り、滞留していた空気は押され、また高圧油であるが故
に、エマルジョン状となって徐々に各電磁弁およびロッ
クアウト弁の間隙部から排出される。
【0022】但し、各電磁弁およびロックアウト弁のス
プールは、非常に微小な間隙であるため、各電磁弁およ
びロックアウト弁中の空気を排出するためには長時間を
要する。例えば、タービンリセット直後に、ロックアウ
ト弁によるマスタートリップ電磁弁の実動作試験を実施
しようとすると、ロックアウト弁のスプールのロックア
ウト位置への切換時に、ロックアウト弁内部のまだ排出
し切れていない気泡が急激に高圧油により圧縮されるた
め、上流側の高圧制御油の瞬時の低下を引き起こす。
【0023】また、高圧制御油の瞬時の低下は、圧力伝
播により当該非常トリップ装置を経由して、当該非常用
制御装置出口側の非常油圧の低下をも引き起こす。この
制御油および非常油の低下量および低下時間が長い場合
には、当然各制御機器に必要な所定の油圧が確保されな
くなることより、タービンの速度および負荷制御を行っ
ている燃料弁および蒸気弁の瞬閉動作を引き起こすこと
になり、その結果、タービンの速度および負荷制御が異
常となるため、プラントの安全な運転の継続が困難とな
る。
【0024】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、プラント運転中に、マスタートリップ弁の実動
作試験を非常油圧の変動を起こすことなく可能となる信
頼性の高いタービン非常用制御装置を提供することを目
的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、複数個の電磁弁およびスプ
ール弁を有するマスタートリップ弁の出力ポートの下流
側にロックアウト弁を配置した第1トリップ装置と、こ
の第1トリップ装置と同様の構成を有する第2トリップ
装置とを備え、前記第1トリップ装置のロックアウト弁
の出力ポートを前記第2トリップ装置のマスタートリッ
プ弁の入力ポートへ接続するライン、および前記第1ト
リップ装置のマスタートリップ弁の出力ポートから分岐
して前記第2トリップ装置のロックアウト弁のバイパス
給油ポートへ接続するラインを有するタービン非常用制
御装置において、前記各マスタートリップ弁および前記
各ロックアウト弁のドレン配管を合流させ、その合流し
たドレン配管に、前記各電磁弁のうち最も高い位置に設
置された電磁弁よりも頂部が高いUシール配管を設けた
ことを特徴とするタービン非常用制御装置を提供する。
【0026】請求項2の発明では、請求項1記載のター
ビン非常用制御装置において、Uシール配管の最も高い
位置にドレンボックスを設置したことを特徴とするター
ビン非常用制御装置を提供する。
【0027】請求項3の発明では、請求項1または2い
ずれか1項記載のタービン非常用制御装置において、ド
レン配管に、Uシール配管の最下部をバイパスするUシ
ール部バイパス配管を設け、かつそのUシール部バイパ
ス配管に止め弁を設置したことを特徴とするタービン非
常用制御装置を提供する。
【0028】請求項4の発明では、複数個の電磁弁およ
びスプール弁を有するマスタートリップ弁の出力ポート
の下流側にロックアウト弁を配置した第1トリップ装置
と、この第1トリップ装置と同様の構成を有する第2ト
リップ装置とを備え、前記第1トリップ装置のロックア
ウト弁の出力ポートを前記第2トリップ装置のマスター
トリップ弁の入力ポートへ接続するライン、および前記
第1トリップ装置のマスタートリップ弁の出力ポートか
ら分岐して前記第2トリップ装置のロックアウト弁のバ
イパス給油ポートへ接続するラインを有するタービン非
常用制御装置において、前記各マスタートリップ弁およ
び前記各ロックアウト弁のドレン配管を合流させ、その
合流したドレン配管に、バネを有する逆止弁を設置し、
その逆止弁の作動圧力を、前記全ての電磁弁の位置で生
じる静水頭圧力以上に設定したことを特徴とするタービ
ン非常用制御装置を提供する。
【0029】請求項5の発明では、請求項4記載のター
ビン非常用制御装置において、バネを有する逆止弁の入
口側および出口側をバイパスする逆止弁バイパス配管を
設け、かつ、その逆止弁バイパス配管に止め弁を設置し
たことを特徴とするタービン非常用制御装置を提供す
る。
【0030】請求項6の発明では、請求項1から5まで
のいずれか1項に記載のタービン非常用制御装置におい
て、ドレン配管の集合は、全マスタートリップ弁、全ロ
ックアウト弁の設置状況に応じて、特定の電磁弁のドレ
ン配管に適用したことを特徴とするタービン非常用制御
装置を提供する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1〜図5を参照して説明する。
【0032】第1実施形態(図1〜図3) 図1は、本発明の第1実施形態によるタービン非常用制
御装置を示す系統図である。なお、本実施形態では、基
本的な構成として図6に示した系統のものを適用するの
で、同図を本実施形態の構成としても参照する。
【0033】本実施形態では、図6に示すように複数個
の電磁弁1a,1bおよびスプール弁2a,2bを有す
るマスタートリップ弁3aの出力ポート4の下流側に、
電磁弁1cおよびスプール弁2cを有するロックアウト
弁5aを配置した第1トリップ装置TAが備えられてい
る。また同様に、複数個の電磁弁1a,1bおよびスプ
ール弁2a,2bを有するマスタートリップ弁3bの出
力ポート4の下流側に、電磁弁1cおよびスプール弁2
cを有するロックアウト弁5bを配置した第2トリップ
装置TBが備えられている。
【0034】第1トリップ装置TAのロックアウト弁5
aの出力ポート(Bポート)6は第2トリップ装置TB
のマスタートリップ弁3bの入力ポート(Pポート)7
へ接続するライン、および第1トリップ装置TAのマス
タートリップ弁3aの出力ポート(Bポート)4から分
岐して第2トリップ装置TBのロックアウト弁5bのバ
イパス給油ポート(Pポート)8へ接続するラインを有
する。
【0035】また、第1トリップ装置TAおよび第2ト
リップ装置TBのマスタートリップ弁3a,3bにそれ
ぞれ設置した2つの電磁弁1a,1bは常時励磁形電磁
弁とされ、それぞれのマスタートリップ弁3a,3bに
設置された2つの電磁弁1a,1bが、同時に無励磁と
なったときのみスプール弁2a,2bが作動する油圧回
路が構成されている。そして、2つのマスタートリップ
弁3a,3bの少なくとも一方が作動したとき、第2ト
リップ装置TBの出力ポートの圧油が排出される。
【0036】このような構成において、本実施形態では
図1に示すように、各マスタートリップ弁3a,3bお
よび各ロックアウト弁5a,5bのドレン配管10a〜
10dを合流させ、その合流したドレン配管11に、各
電磁弁のうち最も高い位置に設置された電磁弁よりも高
い配置のUシール配管12を設けてある。
【0037】したがって、本実施形態によれば、Uシー
ル配管12の水頭によって、タービントリップ後におい
ても、非常用制御装置内の各電磁弁および油通路部内の
油が空気と置換することがないため、リセット直後のロ
ックアウト試験においても、制御油圧および非常油圧の
瞬時低下等をなくすることができる。
【0038】なお、図2に示すように、Uシール配管1
2の最も高い位置にドレンボックス13を設置してもよ
い。このような構成によれば、ドレン箱13を設置する
ことにより、トリップ、ロックアウト時等の油のドレン
への排出時の配管の流路抵抗をなくすことが可能なた
め、油の排出がスムーズに行われる。
【0039】また、図3に示すように、ドレン配管11
に、Uシール配管12の最下部をバイパスするUシール
部バイパス配管14を設け、かつそのUシール部バイパ
ス配管14に止め弁15を設置した構成としてもよい。
このような構成によれば、非常用制御装置のメンテナン
ス等の際に、Uシール最下部のバイパス系統を止め弁1
5により開閉できるので、電磁弁取外し時、電磁弁およ
び非常装置内配管系統に残留していた油を無駄に捨てる
ことがなく、かつ、それに基づいて外部に排出した油の
処理等の手間を不要とすることにより、メンテナンス性
を向上することができる。
【0040】第2実施形態(図4,5) 図4は、本発明の第2実施形態を示している。なお、基
本的な構成は第1実施形態と同様であるから説明を省略
する。
【0041】本実施形態では、各マスタートリップ弁お
よび各ロックアウトのドレン配管を合流したドレン配管
に、前記第1実施形態のUシールに代え、バネ16を有
する逆止弁17を設置し、その逆止弁17の作動圧力
を、全ての電磁弁の位置で生じる静水頭圧力以上に設定
したものである。
【0042】このような構成によっても、トリップ時
に、非常装置内からドレンへの油の排出が防止すること
ができ、前記第1実施形態と同等の効果を奏することが
できる。
【0043】図5は、図4に示した構成の応用例を示し
ている。すなわち、バネ16を有する逆止弁17の入口
側および出口側をバイパスする逆止弁バイパス配管18
を設け、その逆止弁バイパス配管18に止め弁19を設
置した構成としてある。このような構成によれば、非常
用制御装置のメンテナンス等の際に、逆止弁バイパス配
管18の止め弁19を開閉できるので、電磁弁取外し
時、電磁弁および非常装置内配管系統に残留していた油
を無駄に捨てることがなく、かつ、それに基づいて外部
に排出した油の処理等の手間を不要とすることにより、
図3のものと同様にメンテナンス性を向上することがで
きる。
【0044】なお、図示しないが、本発明においては、
前記各構成を複合してもよく、またドレン配管の集合
は、全マスタートリップ弁、全ロックアウト弁の設置状
況に応じて、特定の電磁弁のドレン配管に適用するよう
にしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、プラント運転中にマスターフリップ弁の実動作試験
を非常油圧の変動等を起こさずに可能とする信頼性の高
いタービン非常用制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す系統図。
【図2】図1の変形例としてドレン箱を適用した構成を
示す図。
【図3】図1および図2の変形例としてUシールを適用
した構成を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態を示す図。
【図5】図4の変形例としてバイパス系統を設けた構成
を示す図。
【図6】タービン非常用制御装置の構成例を示す系統
図。
【図7】従来のタービン非常用制御装置の配管系統を示
す系統図。
【符号の説明】
1a,1b,1c 電磁弁 2a,2b,2c スプール弁 3a,3b マスタートリップ弁 4 出力ポート 5a,5b ロックアウト弁 6 出力ポート(Bポート) 7 入力ポート(Pポート) 8 バイパス給油ポート(Pポート) 10a,10b,10c,10d ドレン配管 11 ドレン配管 12 Uシール配管 13 ドレン箱 14 Uシール部バイパス配管 15 止め弁 16 バネ 17 逆止弁 18 逆止弁バイパス配管 19 止め弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の電磁弁およびスプール弁を有す
    るマスタートリップ弁の出力ポートの下流側にロックア
    ウト弁を配置した第1トリップ装置と、この第1トリッ
    プ装置と同様の構成を有する第2トリップ装置とを備
    え、前記第1トリップ装置のロックアウト弁の出力ポー
    トを前記第2トリップ装置のマスタートリップ弁の入力
    ポートへ接続するライン、および前記第1トリップ装置
    のマスタートリップ弁の出力ポートから分岐して前記第
    2トリップ装置のロックアウト弁のバイパス給油ポート
    へ接続するラインを有するタービン非常用制御装置にお
    いて、前記各マスタートリップ弁および前記各ロックア
    ウト弁のドレン配管を合流させ、その合流したドレン配
    管に、前記各電磁弁のうち最も高い位置に設置された電
    磁弁よりも頂部が高いUシール配管を設けたことを特徴
    とするタービン非常用制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタービン非常用制御装置
    において、Uシール配管の最も高い位置にドレンボック
    スを設置したことを特徴とするタービン非常用制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2いずれか1項記載のタ
    ービン非常用制御装置において、ドレン配管に、Uシー
    ル配管の最下部をバイパスするUシール部バイパス配管
    を設け、かつそのUシール部バイパス配管に止め弁を設
    置したことを特徴とするタービン非常用制御装置。
  4. 【請求項4】 複数個の電磁弁およびスプール弁を有す
    るマスタートリップ弁の出力ポートの下流側にロックア
    ウト弁を配置した第1トリップ装置と、この第1トリッ
    プ装置と同様の構成を有する第2トリップ装置とを備
    え、前記第1トリップ装置のロックアウト弁の出力ポー
    トを前記第2トリップ装置のマスタートリップ弁の入力
    ポートへ接続するライン、および前記第1トリップ装置
    のマスタートリップ弁の出力ポートから分岐して前記第
    2トリップ装置のロックアウト弁のバイパス給油ポート
    へ接続するラインを有するタービン非常用制御装置にお
    いて、前記各マスタートリップ弁および前記各ロックア
    ウト弁のドレン配管を合流させ、その合流したドレン配
    管に、バネを有する逆止弁を設置し、その逆止弁の作動
    圧力を、前記全ての電磁弁の位置で生じる静水頭圧力以
    上に設定したことを特徴とするタービン非常用制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のタービン非常用制御装置
    において、バネを有する逆止弁の入口側および出口側を
    バイパスする逆止弁バイパス配管を設け、かつ、その逆
    止弁バイパス配管に止め弁を設置したことを特徴とする
    タービン非常用制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項に記
    載のタービン非常用制御装置において、ドレン配管の集
    合は、全マスタートリップ弁、全ロックアウト弁の設置
    状況に応じて、特定の電磁弁のドレン配管に適用したこ
    とを特徴とするタービン非常用制御装置。
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US7409965B2 (en) 2006-10-16 2008-08-12 Elliott Company Direct acting hydraulic trip block
JP2014070633A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Toshiba Corp 非常用制御装置およびマスタートリップ弁
KR101510235B1 (ko) * 2013-12-27 2015-04-09 한국남부발전(주) 신뢰성을 향상시킨 터빈 보호를 위한 터빈 정지 장치

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