JPH1162917A - 摺動機構 - Google Patents

摺動機構

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JPH1162917A
JPH1162917A JP23084197A JP23084197A JPH1162917A JP H1162917 A JPH1162917 A JP H1162917A JP 23084197 A JP23084197 A JP 23084197A JP 23084197 A JP23084197 A JP 23084197A JP H1162917 A JPH1162917 A JP H1162917A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支柱に対して摺動可能に取り付けた部材をロ
ックする際に操作力の大きさに拘わらず一定の固定力を
得ることができ、また左右に対で設けた場合に操作性を
向上する。 【解決手段】 支柱2を挟み込んで長手方向に摺動可能
な第1及び第2の挟持部材3,4と、各挟持部材3,4
を回転可能に貫通するロックシャフト5と、ロックシャ
フト5に固定して第1の挟持部材3を第2の挟持部材4
に押圧可能なグリップ6と、ロックシャフト5に直交し
て取り付けられて第2の挟持部材4を第1の挟持部材3
に押圧可能なロックピン7と、ロックピン7と第2の挟
持部材4との間に設けられてロックシャフト5の回転に
よりロックピン7をロックシャフト5の軸方向に移動さ
せてロックピン7及びグリップ6が第1及び第2の挟持
部材3,4を締め付けて支柱2に固定する固定状態とロ
ックピン7及びグリップ6が第1及び第2の挟持部材
3,4への締付を緩めて支柱2に対して摺動可能とする
可動状態とに変更するロックカム8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定した支柱に取
り付けた部材を摺動可能とし任意の位置で固定可能とす
る摺動機構に関する。さらに詳述すると、本発明は、例
えば椅子の肘掛けを支柱に対して昇降可能とすると共に
任意の位置でロック可能とする摺動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】固定支柱に取り付けられる部材を摺動可
能とし任意の位置で固定可能とする機構を利用したもの
として、椅子の肘掛けを昇降可能に取り付けた椅子があ
る。例えば、図12に示す椅子(実願昭63−1061
68号参照)101は、座102の裏側に固定されて座
102の左右に上向きに設けられた保持パイプ103
と、この保持パイプ103に昇降可能に挿入された支柱
104と、支柱104の上端部に取り付けられた肘掛け
105と、保持パイプ103の上部に形成されたねじ孔
と、このねじ孔に螺合されたグリップ106付きの調節
ねじとを備えている。この椅子101によれば、使用者
はグリップ106を回して調節ねじを緩め保持パイプ1
03に対して支柱104を昇降させることにより肘掛け
105の高さを調整することができる。そして、肘掛け
105の高さを合わせてからグリップ106を回して調
節ねじを締めることにより肘掛け105の位置を固定す
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た肘掛けの昇降機構では、肘掛け105の固定をグリッ
プ106付きの調節ねじの締め付けにより行っているの
で、力の弱い女性や子供等が操作する場合にグリップ1
06の締め付け力が小さくて調節ねじを十分に締め付け
ることができず肘掛け105にがたつきを生じてしまう
ことがある。また、力の強い男性等がグリップ106を
強く締め付けた後に力の弱い者がグリップ106を緩め
ようとしても固くて回せないことがある。
【0004】さらに、左右の肘掛け105,105の調
節ねじはコストを下げるためにいずれも同じ種類のねじ
例えば一般的には右ねじを使用しているので、着座者が
各グリップ106,106を操作して左右の調節ねじで
締付または緩めの同じ操作をするためには左右のグリッ
プ106,106を逆回転させなければならず操作性が
悪いものとなってしまう。すなわち、右側の調節ねじを
締め付けるには右グリップ106を前方へ回転させなけ
ればならず、また左側の調節ねじを締め付けるには左グ
リップ106を後方へ回転させなければならないので、
着座者は左右のグリップ106,106を逆方向に回転
させる感覚となって操作性が悪い。
【0005】そこで、本発明は、支柱に対して摺動可能
に取り付けた部材をロックする際に操作力の大きさに拘
わらず一定の固定力を得ることができ、また左右に対で
設けた場合に操作性を向上できる摺動機構を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1の摺動機構は、支柱を挟み込んで長手方向
に摺動可能な第1及び第2の挟持部材と、これら第1及
び第2の挟持部材を貫通して回転可能なロックシャフト
と、ロックシャフトに固定されて第1の挟持部材を第2
の挟持部材に押圧可能なグリップと、ロックシャフトに
直交して取り付けられて第2の挟持部材を第1の挟持部
材に押圧可能なロックピンと、ロックピンと第2の挟持
部材との間に設けられてロックシャフトの回転によりロ
ックピンをロックシャフトの軸方向に移動させてロック
ピン及びグリップが第1及び第2の挟持部材を締め付け
て支柱に固定する固定状態とロックピン及びグリップが
第1及び第2の挟持部材への締付を緩めて支柱に対して
摺動可能とする可動状態とに変更するロックカムとを備
えるようにしている。
【0007】したがって、各挟持部材を固定状態と可動
状態とに切り換える際は、操作者はグリップを回転させ
ロックピンをロックカムによりロックシャフトの軸方向
に移動させて各挟持部材による支柱への締付力を調整す
る。ここで、グリップを回転させロックピンをカムによ
り移動させることは比較的小さい力でもできるので、力
の弱い者であっても各挟持部材をがたつきなく固定でき
ると共に各挟持部材の固定状態を容易に解除することが
できる。
【0008】また、請求項2の摺動機構は、第1及び第
2の挟持部材と支柱とが挟持方向で対向する面にそれぞ
れ互いに噛み合う第1の係合部と第2の係合部とから成
る係合手段を備えるようにしている。この場合、各挟持
部材の固定状態では各挟持部材の第1の係合部が支柱の
第2の係合部に係合することにより各挟持部材が支柱に
対して滑りを生ずることなく長手方向に固定される。ま
た、各挟持部材の可動状態では各挟持部材の係合手段が
支柱の第2の係合部から外れるので、挟持部材が支柱に
対して摺動可能となる。
【0009】さらに、請求項3の摺動機構では、第1及
び第2の挟持部材に挟まれこれら両挟持部材が締め付け
られたときには支柱に向けて突出し緩められたときには
没入するスライダと、スライダの前記支柱と接触する面
に形成された第1の係合部と支柱のスライダと接触する
面に形成されると共に第1の係合部と係合可能な第2の
係合部とから成る係合手段を備えるようにしている。こ
の場合、各挟持部材を可動状態から固定状態に切り換え
る際に締め付けると、各挟持部材とスライダとの少なく
とも一方に形成されたテーパ部によりスライダが支柱側
に押し出される。これにより、スライダの係合手段が支
柱の第2の係合部に係合するので、各挟持部材が支柱に
対して滑ることを防止して長手方向に固定される。
【0010】また、各挟持部材を固定状態から可動状態
に切り換える際に各挟持部材の締付を緩めると、各挟持
部材に形成された押圧テーパ部の間隔が広がるのでスラ
イダが支柱から離脱して各挟持部材の間に入り込み可能
となる。そして、各挟持部材に摺動方向の外力を加える
と、スライダの係合手段が支柱の第2の係合部から外れ
てスライダが支柱から離れるので各挟持部材が支柱に対
して摺動する。
【0011】さらに、請求項4の摺動機構では、ロック
シャフトとロックピンとは隙間嵌めにより取り付けられ
るようにしている。したがって、ロックシャフトを回転
させたときにロックピンがロックシャフトに対してがた
つきを生ずる。これにより、挟持部材の固定状態と可動
状態とを切り換える際に、ロックシャフトを回転させて
ロックピンをロックカムに対して回転移動させたときに
軽快なクリック音を発生させることができる。
【0012】また、請求項5の摺動機構では、第1及び
第2の挟持部材には椅子の肘掛けが取り付けられている
と共に、支柱は肘掛けの支持アームであるようにしてい
る。したがって、椅子の肘掛けの昇降や水平移動等の摺
動について固定状態及び可動状態の切り換えをグリップ
の操作により行うことができる。
【0013】しかも、請求項6の摺動機構では、肘掛け
及び支持アームは椅子の左右に設けられていると共に、
左右のロックカムのカム形状が逆となるようにしてい
る。したがって、着座者から見て左右のグリップを同じ
方向に回転させることにより肘掛けの固定状態と可動状
態との切り換えを行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
10に本発明の摺動機構を椅子の肘掛けの昇降機構に適
用した実施形態の一例を示す。ここで、この実施形態の
うち椅子の右側に設置する肘掛けの昇降機構を図1〜図
7に示し、また椅子の左側に設置する肘掛けの昇降機構
を図8〜図10に示している。なお、これら左右の肘掛
けの昇降機構ではロックカム8のカム形状が逆であるこ
とが特に異なり、他の構成は同様としている。
【0015】この摺動機構1は、支柱2を挟み込んで長
手方向に摺動可能な第1及び第2の挟持部材3,4と、
2つの挟持部材3,4を回転可能に貫通するロックシャ
フト5と、ロックシャフト5に固定して第1の挟持部材
3を第2の挟持部材4に押圧可能なグリップ6と、ロッ
クシャフト5に直交して取り付けられて第2の挟持部材
4を第1の挟持部材3に押圧可能なロックピン7と、ロ
ックピン7と第2の挟持部材4との間に設けられたロッ
クカム8とを備えている。
【0016】支柱2は肘掛けの支持アームを構成してい
る。支柱2は例えば椅子の座の左右の側部に1本ずつ取
り付けられている。各支柱2の基端部は例えば椅子の座
の裏側に固着されている。この支柱2は、挟持部材3,
4側寄りの幅広部9と、この幅広部9寄りも薄く溝を形
成するような幅狭部10とを備えている。また、幅広部
9の先端縁、即ち第1の挟持部材3と第2の挟持部材4
とにそれぞれこれらの締付け方向とは直交する方向で対
向する面に、各挟持部材3,4の可動範囲の全域に亘っ
て鋸歯状の凹凸から成る第2の係合部11が形成されて
いる。この第2の係合部11は挟持部材3,4側が僅か
に低いほぼ水平な上向きの平面である支持面11aと、
隣り合う支持面11a,11a同士を連続する傾斜面1
1bとを備えている。
【0017】第1及び第2の挟持部材3,4は、ロック
シャフト5が回転及び摺動可能に貫通する本体部3a,
4aと、グリップ6及びロックピン7により本体部3
a,4aを締め付けたときに支柱2の幅狭部10を挟み
付ける凸部3b,4bと、この凸部3b,4bにより幅
狭部10を挟み付けたときに支柱2の幅広部9を収容す
る凹部3c,4cとを備えている。そして、各本体部3
a,4aには肘掛け(図示省略)を支持するアーム17
が固着されている。また、第2の挟持部材4のロックシ
ャフト5が露出する部分の周囲には円形状の凹み部4d
が形成されている。
【0018】図3及び図4に示すように、ロックシャフ
ト5の第1の挟持部材3側の端部は軸方向に沿った2つ
の平行な平面5a,5aを有するいわゆる断面ダブルD
カットとしている。ロックシャフト5の当該端部にグリ
ップ6をねじ止めしている。このため、グリップ6を大
きな力で回転させたときにグリップ6がロックシャフト
5に対して空回りすることを防止できる。また、グリッ
プ6は操作性を考慮して椅子の左右方向の外側に配置さ
れている。ここで、グリップ6及びロックシャフト5は
挟持部材3,4と共に昇降するので、着座者が肘掛けを
昇降する際はグリップ6を把持したまま昇降させること
により肘掛けを移動させることができる。このため、肘
掛けの高さ調整を片手で容易に行うことができるので、
操作性を向上させることができる。
【0019】図1及び図2に示すように、ロックシャフ
ト5の第2の挟持部材4側の端部には軸方向と直交する
貫通孔5bが形成されている。この貫通孔5bにロック
ピン7が隙間嵌めにより取り付けられている。このた
め、ロックシャフト5を回転させたときにロックピン7
がロックシャフト5に対してがたつきを生ずる。これに
より、挟持部材3,4の固定状態と可動状態とを切り換
える際に、ロックシャフト5を回転させてロックピン7
をロックカム8に対して回転移動させることによりクリ
ック音を発生させることができるので、切り換えが進行
していることを音で明確に感じることができると共に軽
快な操作感を得ることができる。本実施形態ではロック
ピン7をロックシャフト5に対して隙間嵌めにより取り
付けているが、これには限られず締まり嵌めにより取り
付けても良い。この場合、クリック音を小さくすること
ができるので、静かな場所で使用するための静音化が望
まれる椅子に採用することが好ましい。
【0020】ロックカム8は、ロックシャフト5の回転
によりロックピン7をロックシャフト5の軸方向に移動
させてロックピン7及びグリップ6が第1及び第2の挟
持部材3,4を締め付けて支柱2に固定する固定状態
と、ロックピン7及びグリップ6が第1及び第2の挟持
部材3,4の締付を緩めて支柱2に対して摺動可能とす
る可動状態とに変更するものである。このロックカム8
は、図5及び図6と図9及び図10に示すように円柱の
回転中心部分に透孔を有する形状で、片側面に2カ所の
カム部12,12を備えている。
【0021】各カム部12は、各挟持部材3,4が支柱
2に固定される固定状態の際にロックピン7が位置する
固定部12bと、各挟持部材3,4が支柱2に対して摺
動可能な可動状態の際にロックピン7が位置すると共に
固定部12bよりも低い位置にある可動部12aとを備
えている。そして、各カム部12の可動部12a同士と
固定部12b同士はそれぞれロックカム8の回転中心を
挟んで直線上に形成されている。これにより、ロックピ
ン7がロックカム8の回転軸を中心にして両側のカム部
12,12の可動部12a,12aまたは固定部12
b,12bに位置することができる。さらに、カム部1
2の中で可動部12aと固定部12bとは回転軸を中心
に約60度の間隔を設けている。このため、グリップ6
を約60度だけ回転させることにより挟持部材3,4の
昇降のロック及びその解除を行うことができるので、グ
リップ6を持ち替えることなく昇降のロック及びその解
除の操作を行うことができて操作性を向上させることが
できる。本実施形態では可動部12aと固定部12bと
を約60度の間隔で設けているが、これには限られず例
えば15度や90度等の任意の角度とすることができ
る。これにより、挟持部材3,4の昇降のロック及びそ
の解除を行うためのグリップ6の回転角度をより好まし
い大きさに調整することができる。
【0022】固定部12bの高さは、図3及び図8に示
すようにグリップ6とロックピン7との間に各挟持部材
3,4と固定部12bとが挟持されたときに挟持部材
3,4の本体部3a,4aが締め付けられる大きさとし
ている。そして、可動部12aの高さは、図4に示すよ
うにグリップ6とロックピン7との間に各挟持部材3,
4と可動部12aとが挟持されたときに挟持部材3,4
の本体部3a,4aの締付が緩められる大きさとしてい
る。ここで、可動部12aの高さは唯一に決定されるも
のではなくある程度の幅を持たせることができる。そし
て、可動部12aと固定部12bとの高低差が小さいほ
どロックピン7のロックシャフト5の軸方向への移動量
が小さくなってグリップ6の回転の操作力を小さくする
ことができる。このため、可動部12aの高さはグリッ
プ6の操作力と本体部3a,4aの締付の緩み具合を考
慮して設定することが好ましい。
【0023】また、図5及び図6に示すように、各カム
部12の固定部12b及び可動部12aはロックピン7
の外形に沿ったロックカム8の径方向を中心とする円柱
面としている。このため、ロックピン7が固定部12b
または可動部12aに係合してから容易に外れてしまう
ことを防止できると共に、ロックピン7が固定部12b
または可動部12aに入り込んだときにクリック音を発
生させることができる。さらに、各カム部12の固定部
12bと可動部12aとの間は傾斜面12cにより連続
されている。このため、ロックピン7の位置は固定部1
2bと可動部12aとに円滑に変動することができる。
【0024】ここで、図5及び図6に示す椅子の右側の
肘掛けの昇降機構に使用するロックカム8は、各カム部
12の中で右回転方向側に可動部12aを配置し左回転
方向側に固定部12bを配置している。このため、この
右側の肘掛けの昇降機構では、グリップ6を右回りに回
転させたときにロックピン7が固定部12b,12bに
位置して固定状態になると共にグリップ6を左回りに回
転させたときにロックピン7が可動部12a,12aに
位置して可動状態になる。
【0025】一方、図9及び図10に示す椅子の左側の
肘掛けの昇降機構に使用するロックカム8のカム形状
は、図5及び図6に示す椅子の右側の肘掛けの昇降機構
に使用するロックカム8のカム形状と逆にしている。す
なわち、左側の肘掛けの昇降機構に使用するロックカム
8は、各カム部12の中で左回転方向側に可動部12a
を配置し右回転方向側に固定部12bを配置している。
このため、この左側の肘掛けの昇降機構では、グリップ
6を左回りに回転させたときにロックピン7が固定部1
2b,12bに位置して固定状態になると共にグリップ
6を右回りに回転させたときにロックピン7が可動部1
2a,12aに位置して可動状態になる。したがって、
左右のロックカム8,8は、着座者から見てグリップ6
を同じ方向(例えば前方側あるいは後方側)へ回転させ
ることによって、同じ動作を起こす。
【0026】そして、図1〜図4に示すように、ロック
カム8は第2の挟持部材4の凹み部4dに収容されて2
つのカム部12,12を外側に露出させた状態で回転で
きないように固着されている。ロックカム8の中心の透
孔にはロックシャフト5が回転及び摺動可能に貫通して
いる。そして、ロックシャフト5に取り付けられたロッ
クピン7が2つのカム部12,12に係合している。こ
のため、各挟持部材3,4はグリップ6とロックシャフ
ト5とロックピン7とロックカム8とにより挟まれて分
離することが防止される。
【0027】ここで、ロックピン7が図3及び図8に示
すようにカム部12の固定部12bに位置するときは、
固定部12bがグリップ6側から離れた高い位置にある
ためにグリップ6とロックピン7とロックカム8とで2
つの挟持部材3,4を強固に締め付けて各挟持部材3,
4の凸部3b,4bが支柱2の幅狭部10を挟持する。
これにより、各挟持部材3,4が支柱2に固定された固
定状態になる。また、グリップ6を回転させることによ
りロックピン7が固定部12bから外れて傾斜面12c
に沿って移動して可動部12aに係合する。可動部12
aは固定部12bよりもグリップ6側に近い位置にある
ため、各挟持部材3,4の締付が緩められて凸部3b,
4bの幅狭部10への挟持が解除される。これにより、
各挟持部材3,4が支柱2に対して摺動可能な可動状態
になる。
【0028】さらに、各挟持部材3,4の本体部3a,
4aの間には支柱2に向けて出没可能なスライダ13が
設けられている。図7及び図3,図4に示すようにスラ
イダ13は、ロックシャフト5に嵌合して支柱2に対し
て接近または離隔する方向に案内される長孔から成る案
内孔13aと、支柱2の第2の係合部11に向き合って
係合可能な鋸歯状の凹凸から成る第1の係合部14と、
この第1の係合部14を支柱2の第2の係合部11に押
圧する押圧ばね13bと、各挟持部材3,4との接触面
に形成した支柱2に向けて広がった受けテーパ部15と
を備えている。このスライダ13は全体をプラスチック
による一体成形により形成している。
【0029】また、各挟持部材3,4の本体部3a,4
a同士の対向面でスライダ13の受けテーパ部15への
接触部分には支柱2に向けて広がった押圧テーパ部16
が形成されている。このため、挟持部材3,4とスライ
ダ13とは押圧テーパ部16と受けテーパ部15とによ
りテーパ面同士で接触しているので、スライダ13のが
たつきを防止することができる。本実施形態では挟持部
材3,4とスライダ13との両方にテーパ部16,15
を形成しているが、これには限られず少なくとも一方に
形成してあれば足りる。例えば挟持部材3,4に押圧テ
ーパ部16が形成されていればスライダ13にテーパ部
がなくても押圧テーパ部16がスライダ13の一部を押
圧することによりスライダ13を支柱2側に押し出すこ
とができる。また、スライダ13に受けテーパ部15が
形成されていれば挟持部材3,4にテーパ部がなくても
受けテーパ部15が挟持部材3,4の一部に挟まれるこ
とによりスライダ13が支柱2側に押し出される。これ
らによれば、摺動機構1の構造を簡易化することができ
る。
【0030】第1の係合部14は支柱2側が僅かに高い
ほぼ水平な下向きの平面である支持面14aと、隣り合
う支持面14a,14a同士を連続する傾斜面14bと
を備えている。そして、スライダ13が挟持部材3,4
に締め付けられて支柱2側に突出した状態で固定してい
るときは、第1の係合部14の支持面14aが第2の係
合部11の支持面11aに当接すると共に第1の係合部
14の傾斜面14bが第2の係合部11の傾斜面11b
に当接することによりスライダ13が支柱2で固定され
て挟持部材3,4の支柱2との滑りが防止される。即
ち、スライダ13の第1の係合部14と支柱2の第2の
係合部11とで係合手段が形成されている。さらに、挟
持部材3,4の支柱2への固定は凸部3b,4bの幅狭
部10への挟持箇所と第1の係合部14の第2の係合部
11への係合箇所との3点支持により為されるので、肘
掛けの固定を安定したものとすることができる。
【0031】また、挟持部材3,4の締付が緩くてスラ
イダ13が挟持部材3,4に対して出没可能な場合は、
押圧ばね13bがスライダ13を支柱2側に押し出して
第1の係合部14と第2の係合部11とが係合する。こ
こで、挟持部材3,4に外力を与えなければ第1の係合
部14の支持面14aが第2の係合部11の支持面11
aに当接することにより挟持部材3,4の落下が防止さ
れる。
【0032】また、挟持部材3,4に上向きの外力を与
えると傾斜面11b,14b同士が摺動してスライダ1
3を押圧ばね13bに抗して挟持部材3,4側に押し込
みながら挟持部材3,4を上昇させることができる。一
方、挟持部材3,4に下向きの外力を与えると支持面1
1a,14a同士が摺動してスライダ13を押圧ばね1
3bに抗して挟持部材3,4側に押し込みながら挟持部
材3,4を下降させることができる。この挟持部材3,
4の昇降は第2の係合部11の支持面11aごとに節度
感を得ながら行うことができるので、操作感を良好なも
のとすることができる。ここで、挟持部材3,4の設置
高さを変更するときのピッチは第2の係合部11の支持
面11a及び第1の係合部14の支持面14aのピッチ
と等しくなる。このため、これら支持面11a,14a
のピッチを変更することにより肘掛けの設置高さの調整
ピッチを変更することができる。
【0033】本実施形態では第2の係合部11及び第1
の係合部14のいずれも支持面11a,14a及び傾斜
面11b,14bを備えた階段状としているが、これに
は限られず例えば第1の係合部14を1本の突起とする
ことができる。この場合、固定状態では突起が第2の係
合部11の支持面11aにより支持されて摺動部材3,
4の滑り落ちを防止できると共に可動状態では突起が第
2の係合部11の支持面11a及び傾斜面11bに当接
して本体部3a,4aに押し込まれて節度感を得ながら
昇降することができる。これによれば、スライダ13の
形状を簡易化することができる。
【0034】そして、各挟持部材3,4を可動状態から
固定状態に切り換える際に締め付けると、各挟持部材
3,4の押圧テーパ部16の間隔が狭まってスライダ1
3の受けテーパ部15を押圧するのでスライダ13が支
柱2側に押し出される。これにより、スライダ13の第
1の係合部14が支柱2の第2の係合部11に係合した
状態で固定されるので各挟持部材3,4が支柱2に対し
て長手方向に固定される。
【0035】また、各挟持部材3,4を固定状態から可
動状態に切り換える際に各挟持部材3,4の締付を緩め
ると、各挟持部材3,4の押圧テーパ部16の間隔が広
がるのでスライダ13が支柱2から離脱して本体部3
a,4aの間に入り込み可能となる。これにより、各挟
持部材3,4に摺動方向の外力を加えると、スライダ1
3の第1の係合部14が支柱2の第2の係合部11から
外れてスライダ13が本体部3a,4aの間に入り込ん
で各挟持部材3,4が支柱2に対して摺動する。
【0036】さらに、押圧ばね13bは蛇腹状に折り曲
げた板ばねから成る。この押圧ばね13bは、挟持部材
3,4の締付が緩んだときでもスライダ13を支柱2側
に押し出して第1の係合部14を第2の係合部11に係
合させる。このため、挟持部材3,4が可動状態にある
ときに第1の係合部14と第2の係合部11との係合が
簡単に外れて挟持部材3,4が自重で落下することを防
止できる。本実施形態では押圧ばね13bをスライダ1
3と一体成形しているが、これに限られず押圧ばね13
bとスライダ13とを別部材としても良い。別部材の押
圧ばねとしては、ゴム等の弾性体から成る平板や圧縮コ
イルばね等を使用することができる。
【0037】上述した椅子を使用する際は、右側の肘掛
けのグリップ6を右回しすると共に左側の肘掛けのグリ
ップ6を左回しして、図3及び図8に示すように各摺動
機構1のロックピン7をロックカム8の固定部12b,
12bに乗り上げさせる。これにより、各摺動機構1の
挟持部材3,4が締め付けられて固定状態になるので、
左右の肘掛けの位置(高さ)を固定することができる。
【0038】そして、肘掛けの高さを調整するときは、
右側の肘掛けではグリップ6を左回しして左側の肘掛け
ではグリップ6を右回しして、図4に示すように各摺動
機構1のロックピン7をロックカム8の可動部12a,
12aに落とし込む。これにより、各摺動機構1の挟持
部材3,4の締付が緩んで可動状態になるので、左右の
肘掛けを昇降することができる。この昇降は第1の係合
部14及び第2の係合部11の係合及び離脱により節度
感を得ながら良好な操作感により行うことができる。
【0039】肘掛けの高さを合わせてから右側の肘掛け
のグリップ6を右回しすると共に左側の肘掛けのグリッ
プ6を左回しすることにより挟持部材3,4を締め付け
て固定状態にして肘掛けの位置を固定する。これによ
り、肘掛けの位置を着座者の体格や椅子の使用目的に応
じた適正なものにして固定することができる。
【0040】本実施形態の肘掛けの摺動機構1によれ
ば、挟持部材3,4を固定状態と可動状態とに切り換え
る際にはグリップ6を回転させロックピン7をロックカ
ム8によりロックシャフト5の軸方向に移動させれば良
く、またグリップ6を回転させるのは比較的小さい力で
もできるので、操作者が力の弱い者であっても各挟持部
材3,4をがたつきなく固定できると共に挟持部材3,
4の固定状態を容易に解除することができる。このた
め、操作者による操作力の大きさの違いに拘わらず肘掛
けの固定及び昇降可能の切換動作の操作性を向上させる
ことができる。
【0041】また、図5及び図9に示すように挟持部材
3,4を固定状態と可動状態とに切り換える際のグリッ
プ6の回転は60度だけで良いので、調整ねじのように
何回も回転させる必要が無くなり操作性を向上させるこ
とができる。
【0042】さらに、この肘掛けの摺動機構によれば、
図3及び図8に示すように左右のグリップ6を互いに逆
回転させること、即ち着座者から見て前後方向に同じ向
きに回転させることにより肘掛けの固定状態と可動状態
との切り換えについて同じ動作を行うことができる。こ
れにより、着座者が右側の肘掛けのグリップ6を前回し
することにより固定できると共に、左側の肘掛けのグリ
ップ6を前回しすることにより固定できる。また、着座
者が右側の肘掛けのグリップ6を後回しすることにより
昇降できると共に、左側の肘掛けのグリップ6を後回し
することにより昇降できる。したがって、着座者は左右
のグリップ6を感覚的に同方向に回転させることにより
左右の肘掛けに対して同じ動作を行うことができるので
操作性を向上させることができる。
【0043】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、上述した実施形態では挟持部材3,4の
本体部3a,4aの間にスライダ13を設けると共にス
ライダ13の第1の係合部14と支柱2の第2の係合部
11との係合により挟持部材3,4の滑りを防止してい
るが、これには限られず凸部3b,4bにより支柱2の
幅狭部10への十分な締付力が得られて挟持部材3,4
が支柱2に対して滑りを生じなければスライダ13及び
第2の係合部11を設けなくても構わない。これによれ
ば、摺動機構1の部品点数を減らして構造を簡易化する
ことができる。
【0044】さらに、第1及び第2の挟持部材3,4と
支柱2との固定をより確実なものとするための係合手段
は上述の実施形態のものに特に限定されず、例えば図1
1に示すような形式のものでも実施可能である。即ち、
図11に示すように、この摺動機構1’は、第1及び第
2の挟持部材3’,4’と支柱2’とが挟持方向で対向
する面例えば幅狭部10と各挟持部材3,4の先端とが
対向する面にそれぞれ互いに噛み合う第1の係合部1
4’と第2の係合部11’とから成る係合手段を備える
ようにしている。凸部3b,4bの幅狭部10への対向
面に形成した第1の係合部14’と、幅狭部10の凸部
3b,4bへの対向面に形成した第2の係合部11’と
は、図1〜図7に示した実施形態の第1の係合部14及
び第2の係合部11と同様の鋸歯状としている。この場
合、挟持部材3,4が固定状態のときに凸部3b,4b
の第1の係合部14’が支柱2の第2の係合部11’に
係合することにより挟持部材3,4の支柱2に対する滑
りを防止することができる。この摺動機構1によればス
ライダ13を備えずに部品点数を削減することができる
と共に挟持部材3,4の滑りを確実に防止することがで
きる。
【0045】また、上述した各実施形態では本発明の摺
動機構を椅子の肘掛けの昇降機構に適用した場合につい
て説明しているが、これには限られず支柱に対して摺動
可能な部材を固定及び摺動可能に切り換える機構に適用
することができる。例えば、椅子の肘掛けの前後動等の
水平移動機構や、椅子の背凭れや座またはテーブルや机
類やライトスタンド等の昇降機構及び水平移動機構に適
用することができる。いずれの場合も操作者による操作
力の大きさの違いに拘わらず良好な操作性を得ることが
できる。
【0046】更に、本実施形態では、係合手段は鋸歯状
の凹凸の噛み合いを利用したもので構成しているがこれ
に特に限定されず、摩擦係数の大きな面例えば細かで密
な凹凸から成るザラザラした面や摩擦係数の大きな材質
から成るコーティング面とすることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の摺動機構は、支柱を挟み込む第1挟持部材と第2の
挟持部材とを、これらを貫通するロックシャフトに設け
たロックピンとロックカムとの回転によりロックシャフ
トを両挟持部材を締め付ける方向に移動させるカム変位
を与えて支柱に固定したり、逆に両挟持部材への締付を
緩める方向にロックシャフトを移動させるカム変位を与
えて支柱に対して摺動可能とするようにしている。した
がって、グリップを回転させロックピンをカムにより移
動させることは比較的小さい力でもできることから力の
弱い者であっても各挟持部材をがたつきなく固定できる
と共に各挟持部材の固定状態を容易に解除することがで
きる。このため、操作者による操作力の大きさの違いに
拘わらず挟持部材の固定及びその解除の操作に関して良
好な操作性を得ることができる。
【0048】また、挟持部材の締付にロックカムを使用
しているためグリップの小さい回転角度で挟持部材の固
定及びその解除の操作を行うことができる。このため、
調整ねじを何回も回転させるようにグリップを把持した
手を持ち替えることなく操作することができるので操作
性を向上させることができる。
【0049】しかも、グリップを把持しながら緩めて摺
動方向に移動させることにより挟持部材を摺動させるこ
とができるので、片手でロック及びその解除の操作と摺
動操作を容易に行うことができる。
【0050】さらに、請求項2の摺動機構は、第1及び
第2の挟持部材と支柱とが挟持方向で対向する面にそれ
ぞれ互いに噛み合う第1の係合部と第2の係合部とから
成る係合手段を備えるようにしているので、各挟持部材
の固定状態では各挟持部材の係合手段が支柱の第2の係
合部に係合することにより各挟持部材が支柱に対して滑
りを生ずることなく長手方向に固定される。このため、
各挟持部材の支柱への固定をより確実に行うことができ
る。
【0051】また、請求項3の摺動機構では、第1及び
第2の挟持部材に挟まれこれら両挟持部材が締め付けら
れたときには支柱に向けて突出し緩められたときには没
入するスライダと、スライダの前記支柱と接触する面に
形成された第1の係合部と支柱のスライダと接触する面
に形成されると共に第1の係合部と係合可能な第2の係
合部とから成る係合手段を備えるしているので、各挟持
部材を可動状態から固定状態に切り換える際に締め付け
ると各挟持部材とスライダとの少なくとも一方に形成さ
れたテーパ部によりスライダが支柱側に押し出されてス
ライダの係合手段が支柱の第2の係合部に係合する。こ
のため、各挟持部材が支柱に対して滑ることを防止して
長手方向に固定されるので、各挟持部材の支柱への固定
をより確実に行うことができる。
【0052】さらに、請求項4の摺動機構では、ロック
シャフトとロックピンとは隙間嵌めにより取り付けられ
るようにしているので、挟持部材の固定状態と可動状態
とを切り換える際にロックピンをロックカムに対して回
転移動させたときに軽快なクリック音を発生させること
ができる。このため、操作感を向上させることができ
る。
【0053】また、請求項5の摺動機構では、第1及び
第2の挟持部材には椅子の肘掛けが取り付けられている
と共に、支柱は肘掛けの支持アームであるようにしてい
るので、椅子の肘掛けの昇降や水平移動等の摺動につい
て固定状態及び可動状態の切り換えをグリップの操作に
より行うことができる。このため、肘掛けの固定及び摺
動の操作に関して良好な操作性を得ることができる。
【0054】しかも、請求項6の摺動機構では、肘掛け
及び支持アームは椅子の左右に設けられていると共に、
左右のロックカムのカム形状が逆となるようにしている
ので、左右のグリップを互いに逆回転させること、即ち
着座者から見て前後方向に同じ向きに回転させることに
より肘掛けの固定状態と可動状態との切り換えについて
同じ動作を行うことができる。このため、着座者は左右
のグリップを感覚的に同方向に回転させることにより左
右の肘掛けの同じ動作を行うことができるので操作性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摺動機構を椅子の右側の肘掛けの昇降
機構に適用した実施形態を示す斜視図である。
【図2】右肘掛けの昇降機構を示す側面図である。
【図3】右肘掛けの昇降機構の固定状態を示す平面図で
ある。
【図4】右肘掛けの昇降機構の可動状態を示す平面図で
ある。
【図5】右肘掛けの昇降機構に用いるロックカムを示す
平面図である。
【図6】右肘掛けの昇降機構に用いるロックカムのカム
線図を示す外周面の展開図である。
【図7】図3のVII−VII線で切断した状態を示す
断面図である。
【図8】椅子の左側の肘掛けの昇降機構における固定状
態を示す平面図である。
【図9】左肘掛けの昇降機構に用いるロックカムを示す
平面図である。
【図10】左肘掛けの昇降機構に用いるロックカムのカ
ム線図を示す外周面の展開図である。
【図11】右肘掛けの昇降機構の他の実施形態における
固定状態を示す平面図である。
【図12】従来の肘掛けの昇降機構を備えた椅子を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 摺動機構 2 支柱(支持アーム) 3 第1の挟持部材 4 第2の挟持部材 5 ロックシャフト 6 グリップ 7 ロックピン 8 ロックカム 11 第2の係合部 13 スライダ 14 係合手段 15 受けテーパ部 16 押圧テーパ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱を挟み込んで長手方向に摺動可能な
    第1及び第2の挟持部材と、前記第1及び第2の挟持部
    材を貫通して回転可能なロックシャフトと、前記ロック
    シャフトに固定されて前記第1の挟持部材を前記第2の
    挟持部材に押圧可能なグリップと、前記ロックシャフト
    に直交して取り付けて前記第2の挟持部材を前記第1の
    挟持部材に押圧可能なロックピンと、前記ロックピンと
    前記第2の挟持部材との間に設けられて前記ロックシャ
    フトの回転により前記ロックピンを前記ロックシャフト
    の軸方向に移動させて前記ロックピン及び前記グリップ
    が前記第1及び第2の挟持部材を締め付けて前記支柱に
    固定する固定状態と前記ロックピン及び前記グリップが
    前記第1及び第2の挟持部材の締付を緩めて前記支柱に
    対して摺動可能とする可動状態とに変更するロックカム
    とを備えたことを特徴とする摺動機構。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の挟持部材と前記支柱
    とが挟持方向で対向する面にそれぞれ互いに噛み合う第
    1の係合部と第2の係合部とから成る係合手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の摺動機構。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の挟持部材に挟まれこ
    れら両挟持部材が締め付けられたときには前記支柱に向
    けて突出し緩められたときには没入するスライダと、前
    記スライダの前記支柱と接触する面に形成された第1の
    係合部と前記支柱の前記スライダと接触する面に形成さ
    れると共に前記第1の係合部と係合可能な第2の係合部
    とから成る係合手段を備えることを特徴とする請求項1
    記載の摺動機構。
  4. 【請求項4】 前記ロックシャフトと前記ロックピンと
    は隙間嵌めにより取り付けられることを特徴とする請求
    項1から請求項3までのいずれか記載の摺動機構。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の挟持部材には椅子の
    肘掛けが取り付けられていると共に、前記支柱は前記肘
    掛けの支持アームであることを特徴とする請求項1から
    請求項4までのいずれか記載の摺動機構。
  6. 【請求項6】 前記肘掛け及び前記支持アームは椅子の
    左右に設けられていると共に、左右の前記ロックカムの
    カム形状が逆となっていることを特徴とする請求項5記
    載の摺動機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015218816A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 日本タイロッド工業株式会社 タイロッド連結具
JP2018161062A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 グローブライド株式会社 釣台

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JP2015218816A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 日本タイロッド工業株式会社 タイロッド連結具
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