JPH1162843A - 空気調和機器における圧縮機の駆動制御方法及びその装置 - Google Patents

空気調和機器における圧縮機の駆動制御方法及びその装置

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JPH1162843A
JPH1162843A JP9228368A JP22836897A JPH1162843A JP H1162843 A JPH1162843 A JP H1162843A JP 9228368 A JP9228368 A JP 9228368A JP 22836897 A JP22836897 A JP 22836897A JP H1162843 A JPH1162843 A JP H1162843A
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JP
Japan
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compressor
temperature
drive control
voltage
heat exchanger
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JP9228368A
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Isao Tanatsugi
功 棚次
Hiroshi Domae
浩 堂前
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/26Problems to be solved characterised by the startup of the refrigeration cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/02Compressor control
    • F25B2600/021Inverters therefor
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機器の圧縮機の起動時において、い
かなる圧縮機温度でも、安定起動し、かつ電流による素
子負担を緩和する。 【解決手段】 暖房時には室外交換機1の温度を、冷房
時には室内交換機2の温度を、あるいは圧縮機MC駆動
用のインバータ回路14のヒートシンクの温度をセンサ
Th1,Th2等で検出してこれを圧縮機の内部または
外部の温度とみなし、この圧縮機温度に応じて、起動電
圧及び起動V/F特性を補正しつつ圧縮機MCを起動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機器に
用いられる圧縮機を駆動制御する駆動制御方法及びその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機器に用いられる圧縮機として
は、オンオフスイッチを使用したものと、インバータに
より周波数を変化させて速度調整を行うものとがある。
オンオフスイッチを使用した圧縮機では、電源電圧は常
に一定であるが、インバータを使用したものでは、いわ
ゆるV/F一定特性を利用して、低い周波数の部分では
これに伴って電圧をも下げてやれば、実際にモータに流
れる電流も少なくなる。
【0003】ここで、圧縮機として定常駆動時の電圧が
200V程度である通常のモータを使用する場合、起動
電流値を抑制してインバータ内部の各素子及びその周辺
部品の負担を緩和(ソフトスタート)すべく、起動周波
数及び起動電圧を小さく設定する。例えば起動周波数と
しては5Hz程度、起動電圧の初期値(初期電圧)V0
として30〜40V程度である。そして、モータが起動
し始めると、時間の経過に応じて電圧を徐々に増加さ
せ、モータの駆動電流Iを徐々に安定化させる。
【0004】ところで、上述のように、初期電圧V0を
低く設定してソフトスタートを行う場合、圧縮機のモー
タとしては非常に弱いエネルギーで起動させざるを得な
い。図5(A)は起動時の初期電圧V0が約30V程度
に小さく設定された場合を示している。この場合、図5
(A)中の曲線Lvの如く、電圧印可開始時点T0後、
モータが静止状態から動作状態に移行する時点T1で、
起動電流Iは急激に増大して一旦ピーク(Imax)を
迎え、その後徐々に定常状態に近づいて安定する。すな
わち、変化する電流Iの最大値をImaxとすると、電
流Iの最初のピーク時点T1での値が最大値Imaxに
なる。ただし、このときの電流最大値Imaxは、トル
ク不足の状態で実現するためばらつきが多く、その値を
事前に予測することが困難なものとなる。
【0005】一方、初期電圧V0を適度に高く設定した
ときのモータ起動では、当初から比較的高いトルクをモ
ータにかけることができるため、電流Iはスムーズな変
化がなされる。その結果、図5(B)のように電流Iの
ピーク時点T1での値と安定後の電流最大点T2での値
とがいずれもImaxとして同等になるか、あるいは、
安定後の電流最大点T2での値が初期的なピーク時点T
1での値より大きくなる。
【0006】以上のことから、初期電圧V0の設定を変
えると、これにともなって電流最大値Imaxも大きく
変化することが解る。このような初期電圧V0と起動電
流のピーク値Imaxとの関係を図6に示す。図6によ
ると、初期電圧V0が0〜Vaまでの間(トルク不足範
囲)では、図5(A)のように不定な初期的ピーク時点
T1での値が電流最大値Imaxとして現れるため、初
期電圧V0と起動電流の最大値Imaxとの間に相関は
殆どなく、故に起動電流最大値Imaxに相当なばらつ
きが見られる。
【0007】一方、初期電圧V0がVaを越えると(安
定領域)、比較的十分なトルクをモータに与えることが
できるため、図6のように電流最大値Imaxは初期電
圧V0に対して強い相関がある。すなわち、初期電圧V
0が増大するにしたがって起動電流の最大値Imaxも
増大するという具合に、初期電圧V0と起動電流の最大
値Imaxとが比較的高い精度で相関関係にある状態と
なる。
【0008】ここで、圧縮機としては、確実且つ安定し
た励磁を目的として、図6中の安定領域(V0>Va)
におけるImaxを最大値とする起動電流で起動を行う
ことが望ましい。一方、圧縮機を駆動するインバータ回
路としては、電流が少ない方が素子に対するダメージを
緩和できるため、ソフトスタートの目的で可及的に小さ
い初期電圧V0を設定したい。これらの両方を満たすた
め、通常のモータ起動では、冷媒の温度を例えば常温程
度の温度に適当に定め、定められた冷媒の温度環境下で
初期電圧V0と起動電流の最大値Imaxとの関係を測
定し、ここでの測定結果(図6中の実線Lp)に基づ
き、初期電圧V0の安定領域(V0>Va)中において
起動電流の最大値Imaxが一定水準(インバータ電流
制限)Is以下となるような初期電圧V0の領域範囲を
始動可能な電圧範囲Reとし、さらに始動可能な電圧範
囲Reのうちその上限及び下限においてばらつきに対す
る安全余裕度をそれぞれ15%程度考慮して、初期電圧
V0としての有効範囲Rrを決定している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先にも述べ
たように有効範囲Rrは冷媒の温度を適当に(例えば常
温に)定めた条件下での測定値に基づいて決定されるも
のであるが、起動時の冷媒の温度は実際には設置される
地域や季節等の諸因子に依存しており様々である。
【0010】ここで、冷媒温度がかなり低いといった条
件下で圧縮機を起動する場合、圧縮機モータの抵抗値が
低減するため圧縮機に流れる電流は増大する。したがっ
て、冷媒の温度を例えば常温として適当に定めた条件下
での測定値に基づいて起動電流の最大値Imaxが一定
水準Is以下になるように初期電圧V0を設定したとし
ても、これより低温の条件下では起動電流の最大値Im
axが一定水準Isを越えるおそれがある。具体的に
は、例えば−15゜Cの低温条件下では、冷媒の温度を
適当に定めた条件時に比べて起動電流の最大値Imax
が3割程度増大することになり、一定水準Isを越える
恐れが増大する。
【0011】そこで、特に低温条件下において電流最大
値Imaxが一定水準Isを越えてしまう事態を防止す
るため、動作可能な冷媒の最低温度(例えば−15゜
C)を設定しておき、この動作条件で起動可能なように
初期電圧V0の有効範囲Rrを決定しておき、常にこの
初期電圧V0に基づいてV/F制御を行いながら起動す
る方法もある。この場合、実際に低温条件下で起動実験
を行い、ここで得られた実測値に基づいて初期電圧V0
の有効範囲Rrを決定することも可能ではあるが、従来
においては、冷媒の温度を適当に定めた条件下で起動実
験して得られた電流最大値Imaxの実測値(図6中の
実線Lp)に対して、補正値(例えば約32%)を積算
加味して動作可能な最低温度条件下における電流最大値
Imaxの変化を推測し(図6中の二点鎖線Lm)、こ
の二点鎖線Lmが一定水準Isより小さい範囲Rmを有
効範囲として初期電圧V0を決定することが行われてい
る。
【0012】しかしながら、このように低温動作を推測
して初期電圧V0を決定する場合、逆に冷媒が比較的高
温な条件下で圧縮機を起動するときには全体としての抵
抗値が増大するため、現実にはトルク不足領域が広がっ
てしまうことが判っている。このため、上述のように低
温条件下の正常動作を確保できても、逆の高温条件下に
おいては起動時の安定性が損われるおそれがあった。
【0013】そこで、この発明の課題は、起動時におけ
るさまざまな冷媒の温度条件に応じて、安定した起動を
行い得、かつ同時にインバータ回路内部の素子への電流
の過負担をも緩和し得る圧縮機の駆動制御方法及びその
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、所定の基準圧縮機温度の条件
下で、空気調和機器における圧縮機の起動時の電圧の初
期値と起動電流の最大値との関係を、安定領域において
予め実測値に基づいて所定の基準変化関数として規定し
ておき、前記空気調和機器の起動時において、当該空気
調和機器内の圧縮機温度を検出し、この圧縮機温度と前
記所定の基準圧縮機温度との差に応じて前記基準変化関
数を補正して補正関数を規定し、当該補正関数において
前記起動電流の最大値が上限値以下となる範囲内で前記
圧縮機の電圧初期値を決定するものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の圧縮機の駆動制御方法であって、前記圧縮機温度は、
膨張機構から前記圧縮機へと向う冷媒の流れにおいて存
在する熱交換器の温度をもってするものである。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の圧縮機の駆動制御方法であって、前記空気調和機器の
起動時に、暖房運転及び冷房運転のいずれに係る起動か
を判別し、前記圧縮機温度は、暖房運転時には室外機側
の第1の熱交換器の温度が、冷房運転時には室内機側の
第2の熱交換器の温度がそれぞれ選択されるものであ
る。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の圧縮機の駆動制御方法であって、前記圧縮機温度は前
記圧縮機の外郭近傍の温度をもってするものである。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の圧縮機の駆動制御方法であって、前記圧縮機の駆動に
係る周波数と前記電圧との関係を所定の基準特性関数と
して予め規定しておき、前記補正関数に基づいて決定さ
れた前記圧縮機の前記電圧初期値から、定常運転または
同期運転として指定された所望の周波数に至るまで、前
記基準特性関数に徐々に近づいて推移するよう制御する
ものである。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の圧縮機の駆動制御方法を実現するための圧縮機駆動制
御装置であって、前記空気調和機器の操作パネルでの暖
房または冷房指示に基づいて、暖房時には室外機側の第
1の熱交換器に設けられた第1の熱交換器温度センサを
選択し、冷房時には室内機側の第2の熱交換器に設けら
れた第2の熱交換器温度センサを選択するセンサ選択部
と、センサ選択部で選択された第1または第2の熱交換
器温度センサでの圧縮機温度と、予め設定しておいた基
準圧縮機温度との差に応じて、予め設定したおいた前記
基準変化関数を補正して前記補正関数を規定し、当該補
正関数において前記起動電流の最大値が上限値以下とな
る範囲内で前記圧縮機の電圧初期値を決定する起動電圧
制御部とを備えるものである。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の圧縮機の駆動制御方法を実現するための圧縮機駆動制
御装置であって、前記圧縮機を放熱するためのヒートシ
ンクの近傍のヒートシンク温度センサで検出された圧縮
機温度と、予め設定しておいた基準圧縮機温度との差に
応じて、予め設定したおいた前記基準変化関数を補正し
て前記補正関数を規定し、当該補正関数において前記起
動電流の最大値が上限値以下となる範囲内で前記圧縮機
の電圧初期値を決定する起動電圧制御部とを備えるもの
である。
【0021】請求項8に記載の発明は、請求項6または
請求項7に記載の圧縮機駆動制御装置であって、前記圧
縮機の駆動に係る周波数と前記電圧との関係を所定の基
準特性関数として予め規定しておき、前記補正関数に基
づいて決定された前記圧縮機の前記電圧初期値から、定
常運転または同期運転として指定された所望の周波数に
至るまで、前記基準特性関数に徐々に近づいて推移する
よう制御する起動特性制御部をさらに備えるものであ
る。
【0022】
【作用】請求項1ないし請求項4及び請求項6に記載の
発明では、圧縮機の起動時に当該圧縮機の温度が低温の
場合に、起動電流の最大値が増大してしまう。一方、圧
縮機の温度が高温の場合にソフトスタートのため起動電
圧を低く設定しようとすると、トルク不足のために圧縮
機の起動が不安定になるおそれがある。そこで、圧縮機
がいかなる温度であっても、過電流を防止しかつ安定起
動を行うことの可能な起動電圧を設定すべく、例えば膨
張機構から圧縮機へと向う冷媒の流れにおいて存在する
熱交換器の温度または圧縮の外郭近傍の温度を圧縮機温
度とみなして検出し、この圧縮機温度と所定の基準圧縮
機温度との差に応じて基準変化関数を補正して補正関数
を規定し、当該補正関数において起動電流の最大値が上
限値以下となる範囲内で圧縮機の適正な電圧初期値を決
定する。
【0023】請求項5及び請求項8に記載の発明では、
起動時における冷媒の実際の温度に応じて決定した適正
な電圧初期値に基づいて、周波数と電圧との関係を適正
に制御する。これにより、安定的なソフトスタートを実
現できる。
【0024】
【発明の実施の形態】この発明の一の実施の形態に係る
圧縮機駆動制御装置は、圧縮機の温度によって起動時の
電流最大値が変化し、さらに圧縮機の内部温度が、これ
に流入する冷媒の温度によって直接的に影響を受けるこ
とを考慮すべく、起動時に空気調和機器内の所定位置の
温度を実測してこれを冷媒の温度、ひいては圧縮機温度
として代理的に取扱い、その温度に応じて起動時の初期
電圧を変えて設定し、これによりいかなる温度条件下に
おいても起動安定化と各部素子の電流過負担の緩和とを
同時に達成しようとするものである。
【0025】この圧縮機駆動制御装置の説明に先駆け
て、まず空気調和機器全体の構成を簡単に説明する。図
1はこの圧縮機駆動制御装置を含む空気調和機器のブロ
ック図である。この空気調和機器では、図1の如く、冷
房時においては、圧縮機MCにより高温高圧とされた冷
媒が、四路切換弁PVを経由して室外機側の第1の熱交
換器1に導かれる。第1の熱交換器1では、室外のファ
ンF1を駆動することによって外気との熱交換が行われ
て低温高圧の状態となる。なお、第1の熱交換器1の近
傍には第1の熱交換器温度センサTh1が設けられてい
る。そして低温高圧状態の冷媒は、膨張機構EVにより
低温低圧状態へと変化する。ここで、膨張機構EVと並
列に冷媒をバイパスするための配管と、電磁弁SVが設
けられている。そして、冷温低圧状態となった冷媒は、
室内機側の第2の熱交換器2に導かれる。第2の熱交換
器2では、室内のファンF2の駆動によって熱交換が行
われ、高温低圧の冷媒となる。そして、冷媒は、四路切
換弁PVを介して再び圧縮機MCに導かれる。なお、第
2の熱交換器2の近傍には第2の熱交換器温度センサT
h2が設けられている。また、暖房時には、上述の内容
と逆方向に冷媒が循環するように構成されている。
【0026】なお、上記圧縮機MCは、内蔵されたブラ
シレスDCモータ5の回転子5aと固定子5bとの相対
的位置を検出し、その位置信号に基づく圧縮機駆動制御
装置4での駆動制御により、当該回転子5aが所望の回
転速度で回転するものである。
【0027】以上のような冷房動作と暖房動作との切換
は、室内機側に設置された操作パネル3でのスイッチ操
作を通じて四路切換弁PVを切り換えることにより行わ
れる。
【0028】次に、この空気調和機器に使用される圧縮
機駆動制御装置4を説明する。この圧縮機駆動制御装置
は、ブラシレスDCモータ5における回転子5aの固定
子5bに対する相対的な回転位置を検出する回転位置検
出器11と、この回転位置検出器11で検出された回転
位置を表す位置信号を受けて圧縮機MCのブラシレスD
Cモータ5の回転周波数及び駆動電圧を決定しながら制
御信号を出力する制御部12と、制御部12からの制御
信号を受けて固定子5bの誘起電圧パターンを切り換え
制御するベース駆動回路13と、ベース駆動回路13か
らの出力信号を受けて固定子5bの誘起電圧パターンを
切り換えるインバータ回路14とを有している。
【0029】回転位置検出器11は、例えば3相Y結線
された固定子5bの三個の電機子コイルに並列して3個
の抵抗(図示せず)を三相結線しておき、三相平衡時に
これらの抵抗の中性点における電圧変化を検出すること
で回転子5aの固定子5bに対する相対的な回転位置を
検出するものである。
【0030】制御部12は、ROMおよびRAM等が接
続された一般的なCPUを有するマイクロコンピュータ
であり、ROM等に予め格納された所定のソフトウェア
プログラムに従って動作する機能部品である。この制御
部12は、冷房及び暖房の別に応じて第1及び第2の熱
交換器温度センサTh1,Th2で検出した温度測定値
の一方を選択するセンサ選択部21と、選択された一方
の温度測定値に基づき起動時点から定常運転時点にかけ
て圧縮機MCに印可する初期電圧V0を制御する起動電
圧制御部22と、起動電圧制御部22から与えられた初
期電圧V0に基づいて起動時にインバータ回路14から
圧縮機MCに与える電圧及び周波数との比(V/F特
性)を制御する起動V/F制御部(起動特性制御部)2
3と、回転位置検出器11での検出結果に基づいてモー
タの回転速度を制御するモータ回転位置制御部24と、
起動電圧制御部22、起動V/F制御部23及びモータ
回転位置制御部24からの信号に基づいて所定のベース
信号をPWM変調して制御信号として出力するPWM部
25とを備える。
【0031】センサ選択部21は、起動時点において、
第1及び第2の熱交換器1,2のうち、常に膨張機構E
Vから前記圧縮機MCへと向う冷媒の流れにおいて存在
する熱交換器1,2の温度を選択採取するものであり、
具体的には、操作パネル3での冷房/暖房切換スイッチ
の切換により出力される切換指示信号に基づいて、暖房
時には室外側の第1の熱交換器温度センサTh1で検出
した第1の熱交換器1の温度を選択し、冷房時には室内
側の第2の熱交換器温度センサTh2で検出した第2の
熱交換器2の温度を選択する。ここで採取選択された温
度は、熱交換が行われることなく圧縮機MCに入る直前
の冷媒の温度であるので、圧縮機MC内の冷媒の温度と
みなして処理判断が行われる。以後、この明細書ではこ
の温度を「みなし冷媒温度」と称することにする。な
お、センサ選択部21に依らずに圧縮機MC内の冷媒の
温度を直接検出する方法も考えられるが、この実施の形
態で使用する上述の第1及び第2の熱交換器温度センサ
Th1,Th2は、定常運転としての冷房運転または暖
房運転において一般に使用される既存のものが利用され
ており、これにより追加部品点数の増大を可及的に防止
できるといった利点がある。
【0032】起動電圧制御部22は、予め設定された基
準冷媒温度と実測されたみなし冷媒温度との差に応じ
て、図6中の初期電圧V0に対する電流最大値Imax
の基準変化線(基準変化関数)Lpを補正し(図6中の
二重線Ln参照:以下、「補正線」と称す)、この補正
線(補正関数)Lnが一定水準(インバータ電流制限)
Isを越えない範囲Rn内で初期電圧V0を決定する。
なお、基準変化線Lpは、初期電圧V0の変化に応じて
電流最大値Imaxが変化する一次関数または二次以上
の関数として予め実施された実測値に基づいて規定され
ている。
【0033】ここで、補正線Ln上の点(V0,Ln
(V0))と基準変化線Lp上の点(V0,Lp(V
0))との関係は、基準冷媒温度をt0、みなし冷媒温
度をtnとして、次の(1)式のように規定される。
【0034】 Ln(V0)=α(tn−t0)+Lp(V0) …(1) なお、αは予め実施された実測値に基づいて規定された
係数値である。このように(1)式により求められた補
正線Lnについて、Ln(V0)の値が一定水準Is以
下になるような範囲Rnを求め、その範囲内で初期電圧
V0を求める。具体的には、図6の如く、まずLn(V
0)=Isとなるような初期電圧V0の限界値Vxを求
め、トルク不足範囲を「0≦V0≦Va」として、 Vn=(Va+Vx)/2 …(2) となるVnを初期電圧V0として採用する。なお、基準
変化線Lp、(1)式、及び(2)式等の諸関数は、数
値データ化されたテーブルまたは演算式としてROM等
の記憶部26内の所定の記憶領域27に予め格納された
ものを使用すればよい。
【0035】起動V/F制御部23は、ソフトスタート
を実現するため、圧縮機MCの起動から定常運転に至る
まで周波数を低いレベルから徐々に増加させようとする
ものである。ここで、図2中の実線は、主として定常運
転時及びそれ以前の同期運転時において、当該圧縮機が
正常な運転として予定しているV/F特性を図示(関数
化:基準特性関数H)したものであり、主としてモータ
回転位置制御部24でのモータ回転速度を規定する際に
使用されるものである。このように制御部12では、図
2中の実線で示したような基準特性関数Hを予め設定し
ておき、特に起動V/F制御部23は、上述の(2)式
のようにして求められた起動時の初期電圧Vn(V0)
に応じて、基準特性関数(H)から軌道の外れた起動時
の初期点Pn1,Pn2について軌道修正を行うもので
ある。なお、基準変化線Lp通りに起動を行った場合に
は、この起動時点(理想的初期点)P0は基準特性関数
(H)上に位置し、具体的には、(pf0,pv0)=
(5Hz,35V)となる。
【0036】ここで、図2中において、操作パネル3で
の操作により、点P1(pf1,pv1)=(30,1
10)における冷房運転または暖房運転が指示されたも
のと仮定する。当該空気調和機器が定常状態に移行した
後は、図2における座標(f,V)をみると、基準特性
関数Hでは、理想的初期点P0=(5Hz,35V)か
ら点P1(pf1,pv1)=(30,110)を経て
点P2(pf2,pv2)=(60Hz,200V)ま
では一次線形変化し、点P2よりも周波数fが大きくな
る(f>pf2=60Hz)と、電圧Vは200Vに固
定されるように運転制御されることになる。すなわち、
この圧縮機MCの基準特性関数Hは次の(3)〜(5)
式のようになる。
【0037】 ・5≦f<30のとき V=3f+20 …(3) ・30≦f<60のとき V=3f+20 …(4) ・60≦fのとき V=200 …(5) しかしながら、(3)〜(5)式(基準特性関数
(H))は定常運転または同期運転時のV/F特性を示
すものであって、起動時には基準特性関数(H)から外
れた動作をすることが殆どである。このため、起動時か
ら定常運転に至るまでに、すみやかに基準特性関数
(H)に軌道修正してやる必要がある。
【0038】すなわち、起動時のみなし冷媒温度に応じ
た実際の初期電圧V0は、上述した(2)式によって求
められたVn(図2中のVn1,Vn2)に設定される
ため、通常は、図2中の点Pn1(5Hz,Vn1)ま
たは点Pn2(5Hz,Vn2)のように理想的初期点
P0からずれて現れることが殆どである。そこで、上記
した基準特性関数Hを表す(3)〜(5)式のうち、特
に(3)式に代えて、次の(6)式を採用する。
【0039】 ・5≦f<30のとき V={(110−Vn)/25}f+20 …(6) これにより、周波数fの初期値は初期電圧Vn(V0)
の値にかかわらず、その後は、所望の点P1に近づくに
つれて基準特性関数Hに近づき、定常運転に至るまでに
は基準特性関数(H)上の点P1が実現される。以後、
操作パネル3により指示が変更されても、基準特性関数
(H)上においてV/F制御が行われる。なお、上記の
点P1は、起動時点において既に操作パネル3で指示さ
れていたV/F点であり、軌道の度にモータ回転位置制
御部24等を通じて検出されるものである。
【0040】なお、基準特性関数H及び(3)〜(6)
式等の諸関数は、数値データ化されたテーブルまたは演
算式としてROM等の記憶部26内の所定の記憶領域2
8に予め格納されたものを使用すればよい。
【0041】モータ回転位置制御部24は、主として、
起動電圧制御部22及び起動V/F制御部23による制
御が完了して定常運転に移行した段階で、操作パネル3
での指示に基づいて圧縮機MCの電圧波形制御を行うも
のであり、回転位置検出器11からの位置信号が入力さ
れる度に、この位置信号が意味する回転子5aの固定子
5bに対する回転速度を検出し、操作パネル3からの信
号に対応する回転速度に徐々に近づくよう、圧縮機MC
に与えるインバータ電圧波形を適切に規定する。
【0042】上記構成の圧縮機駆動制御装置の動作を図
3のフローチャートに従って説明する。まず、操作パネ
ル3により起動の指示が行われると、ステップS1にお
いて制御部12のセンサ選択部21は操作パネル3にお
いて暖房運転が指示されているのかあるいは冷房運転を
指示されているのかを判別する。ここで、暖房運転が指
示されている場合は、ステップS2において温度を検出
する手段として室外機側の第1の熱交換器温度センサT
h1を選択し、その温度検出結果をみなし冷媒温度tn
として認識する。一方、ステップS1において冷房運転
が指示されていると判別した場合は、ステップS3にお
いて室内機側の第2の熱交換器温度センサTh2を選択
し、その温度検出結果をみなし冷媒温度tnとして認識
する。
【0043】次に、ステップS2またはステップS3で
得られたみなし冷媒温度tnに基づいて、上記(1)式
により図6中の基準変化線Lpを補正して補正線Lnを
求める(ステップS4)。そして、この補正線Lnが基
準変化線Lpを越えない範囲Rnを求めた後、上記
(2)式により初期電圧Vn(V0)を求める(ステッ
プS5)。
【0044】そして、ステップS6において、上記
(4)〜(6)式に従ってV/F制御を行い、起動時の
運転が終了した後、ステップS7において所定の同期運
転及び操作パネル3での指示に基づく定常運転を行う。
【0045】以上のように、既存の第1及び第2の熱交
換器温度センサTh1,Th2を利用して第1または第
2の熱交換器1,2の温度を測定し、ここで測定した温
度と予め設定した基準冷媒温度t0との差に応じて適正
な初期電圧Vn(V0)を設定し、この初期電圧Vn
(V0)に基づいて起動時のV/F制御を行っているの
で、使用時のさまざまな冷媒の温度条件に応じて安定し
た起動を行い得、かつ適正な初期電圧Vn(V0)の印
可によりインバータ回路内部の素子への電流の過負担を
も緩和し得る。
【0046】図4は他の実施の形態に係る圧縮機駆動制
御装置を含む空気調和機器全体を示すブロック図であ
る。
【0047】この空気調和機器では、インバータ回路1
4に取付けられたヒートシンク31の温度を検出する既
存のヒートシンク温度センサ32が、圧縮機MCの外郭
の近傍に設置されていることを考慮し、補正線Lnを決
定するための圧縮機の外部温度は、このヒートシンク温
度センサ32で検出した温度tnをもって代用してい
る。このように、この実施の形態の圧縮機駆動制御装置
では、図1に示した圧縮機駆動制御装置のように二個の
センサを選択する必要がないため、ヒートシンク温度セ
ンサ32からの温度信号は、センサ選択部(図1中の符
号21参照)を介さず制御部12の起動電圧制御部22
に入力されている。この実施の形態の圧縮機駆動制御装
置によっても、実測した圧縮機温度tnの変化に応じて
初期電圧V0を決定できるため、図1で示した圧縮機駆
動制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0048】なお、図1ではみなし冷媒温度をもって、
図4ではヒートシンク31の温度をもって圧縮機温度と
みなして処理していたが、みなし冷媒温度とヒートシン
ク31の温度の両方の要素を所定の加重比率で併せて考
慮し初期電圧Vn(V0)を決定してもよい。
【0049】
【発明の効果】一般に、空気調和機器における圧縮機の
起動時において、圧縮機の温度が低温の場合に、起動電
流の最大値が増大してしまう一方、圧縮機の温度が高温
の場合にソフトスタートのため起動電圧を低く設定しよ
うとすると、トルク不足のために圧縮機の起動が不安定
になるおそれがあるが、請求項1ないし請求項4及び請
求項6に記載の発明によると、例えば膨張機構から圧縮
機へと向う冷媒の流れにおいて存在する熱交換器の温度
または圧縮の外郭近傍の温度を圧縮機温度とみなして検
出し、この圧縮機温度と所定の基準冷媒温度との差に応
じて基準変化関数を補正して補正関数を規定し、当該補
正関数において起動電流の最大値が上限値以下となる範
囲内で圧縮機の適正な電圧初期値を決定できるので、圧
縮機がいかなる温度であっても、このときの実際の圧縮
機温度に応じて適正な起動電圧を設定することで過電流
を防止しかつ安定起動を行うことができる。
【0050】また、請求項5及び請求項8に記載の発明
によると、起動時における圧縮機温度に応じて決定した
適正な電圧初期値に応じて、周波数と電圧との関係を適
正に制御する。これにより、安定的なソフトスタートを
実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る圧縮機駆動制
御装置を含む空気調和機器全体を示すブロック図であ
る。
【図2】この発明の一の実施の形態におけるV/f制御
動作を示す図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る圧縮機駆動制
御装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の他の実施の形態に係る圧縮機駆動制
御装置を含む空気調和機器全体を示すブロック図であ
る。
【図5】従来の圧縮機駆動制御装置の起動時における電
流及び電圧の変化を示す図である。
【図6】従来の圧縮機駆動制御装置における初期電圧と
電流最大値との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の熱交換器、2 第2の熱交換器、3 操作パ
ネル、4 圧縮機駆動制御装置、5 ブラシレスDCモ
ータ、5a 回転子、5b 固定子、11 回転位置検
出器、12 制御部、13 ベース駆動回路、14 イ
ンバータ回路、21 センサ選択部、22 起動電圧制
御部、23 起動V/F制御部、24モータ回転位置制
御部、25 PWM部、MC 圧縮機、Th1 第1の
熱交換器温度センサ、Th2 第2の熱交換器温度セン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基準圧縮機温度(t0)の条件下
    で、空気調和機器における圧縮機(MC)の起動時の電
    圧(V)の初期値(V0)と起動電流の最大値(Ima
    x)との関係を、安定領域において予め実測値に基づい
    て所定の基準変化関数(Lp)として規定しておき、 前記空気調和機器の起動時において、当該空気調和機器
    内の圧縮機温度(tn)を検出し、この圧縮機温度(t
    n)と前記所定の基準圧縮機温度(t0)との差に応じ
    て前記基準変化関数(Lp)を補正して補正関数(L
    n)を規定し、 当該補正関数(Ln)において前記起動電流の最大値
    (Imax)が上限値(Is)以下となる範囲内で前記
    圧縮機の電圧初期値(Vn)を決定することを特徴とす
    る圧縮機の駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧縮機の駆動制御方法
    であって、前記圧縮機温度(tn)は、膨張機構(E
    V)から前記圧縮機(MC)へと向う冷媒の流れにおい
    て存在する熱交換器(1,2)の温度をもってすること
    を特徴とする圧縮機の駆動制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の圧縮機の駆動制御方法
    であって、 前記空気調和機器の起動時に、暖房運転及び冷房運転の
    いずれに係る起動かを判別し、 前記圧縮機温度は、 暖房運転時には室外機側の第1の熱交換器(1)の温度
    (tn)が、冷房運転時には室内機側の第2の熱交換器
    (2)の温度(tn)がそれぞれ選択されることを特徴
    とする圧縮機の駆動制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の圧縮機の駆動制御方法
    であって、前記圧縮機温度(tn)は前記圧縮機(M
    C)の外郭近傍の温度をもってすることを特徴とする圧
    縮機の駆動制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の圧縮機の駆動制御方法
    であって、 前記圧縮機(MC)の駆動に係る周波数(f)と前記電
    圧(V)との関係を所定の基準特性関数(H)として予
    め規定しておき、 前記補正関数(Ln)に基づいて決定された前記圧縮機
    (MC)の前記電圧初期値(Vn)から、定常運転また
    は同期運転として指定された所望の周波数(pf1)に
    至るまで、前記基準特性関数(H)に徐々に近づいて推
    移するよう制御することを特徴とする圧縮機の駆動制御
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の圧縮機の駆動制御方法
    を実現するための圧縮機駆動制御装置であって、 前記空気調和機器の操作パネル(3)での暖房または冷
    房指示に基づいて、暖房時には室外機側の第1の熱交換
    器(1)に設けられた第1の熱交換器温度センサ(Th
    1)を選択し、冷房時には室内機側の第2の熱交換器
    (2)に設けられた第2の熱交換器温度センサ(Th
    2)を選択するセンサ選択部(21)と、 センサ選択部(21)で選択された第1または第2の熱
    交換器温度センサ(Th1,Th2)での圧縮機温度
    (tn)と、予め設定しておいた基準圧縮機温度(t
    0)との差に応じて、予め設定したおいた前記基準変化
    関数(Lp)を補正して前記補正関数(Ln)を規定
    し、当該補正関数(Ln)において前記起動電流の最大
    値(Imax)が上限値(Is)以下となる範囲内で前
    記圧縮機の電圧初期値(Vn)を決定する起動電圧制御
    部(22)とを備えることを特徴とする圧縮機駆動制御
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の圧縮機の駆動制御方法
    を実現するための圧縮機駆動制御装置であって、 前記圧縮機(MC)を放熱するためのヒートシンク(3
    1)の近傍のヒートシンク温度センサ(32)で検出さ
    れた圧縮機温度(tn)と、予め設定しておいた基準圧
    縮機温度(t0)との差に応じて、予め設定したおいた
    前記基準変化関数(Lp)を補正して前記補正関数(L
    n)を規定し、当該補正関数(Ln)において前記起動
    電流の最大値(Imax)が上限値(Is)以下となる
    範囲内で前記圧縮機の電圧初期値(Vn)を決定する起
    動電圧制御部(22)とを備えることを特徴とする圧縮
    機駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の圧縮機
    駆動制御装置であって、前記圧縮機(MC)の駆動に係
    る周波数(f)と前記電圧(V)との関係を所定の基準
    特性関数(H)として予め規定しておき、前記補正関数
    (Ln)に基づいて決定された前記圧縮機(MC)の前
    記電圧初期値(Vn)から、定常運転または同期運転と
    して指定された所望の周波数(pf1)に至るまで、前
    記基準特性関数(H)に徐々に近づいて推移するよう制
    御する起動特性制御部(23)をさらに備えることを特
    徴とする圧縮機駆動制御装置。
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