JPH1162049A - 室内面構造 - Google Patents
室内面構造Info
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- JPH1162049A JPH1162049A JP9224831A JP22483197A JPH1162049A JP H1162049 A JPH1162049 A JP H1162049A JP 9224831 A JP9224831 A JP 9224831A JP 22483197 A JP22483197 A JP 22483197A JP H1162049 A JPH1162049 A JP H1162049A
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- JP
- Japan
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- gas
- moisture
- gas trapping
- interior space
- indoor space
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
て室内汚染の抑制を図ることができるような室内面構造
を提供すること。 【解決手段】 室内面構造は、室内空間2に面して配設
された吸湿ボード4と、この吸湿ボード4の室内空間2
側表面に設けられた透湿性を有するガス捕捉層6とから
なる。吸湿ボード4は、例えばけいそう土やゼオライ
ト、ゼピオライト等の吸湿材料から形成されていて、室
内空間2の空気中の湿気を吸収除去する。これにより、
湿気とともに吸湿ボード4へと誘引される有害ガスが生
じて、ガス捕捉層6はガス捕捉作用が活性化され、有害
ガスを高効率で捕捉除去することができる。
Description
造に係り、特に、コンクリートや新建材等から室内空間
の空気中に含まれるアンモニアやホルムアルデヒド、V
OC(揮発性有機化合物)等の有害ガスを捕捉する構造
に関するものである。
の躯体コンクリートや新建材などからホルムアルデヒド
(化学式:HCHO)やアンモニア(化学式:N
H3 )、VOC(揮発性有機化合物、以下同じ)といっ
た有害ガスが発生し問題になっている。これらの有害ガ
スは、例えば美術館等では絵画等の室内展示物を劣化さ
せたり、また住宅等の居住空間では人体に悪影響を与え
たりする要因の一つとして考えられている。これらの有
害ガスの主な発生源としては、それぞれ、ホルムアルデ
ヒドが合板材、アンモニアが建物の躯体コンクリート、
VOCが内装に用いられる接着材やシーリング材または
塗料などがあげられている。
生に対する対策として、有害ガスの発生量が少ない建材
の開発が進められいる。現在、有害ガスの発生量が少な
い建材として、ノンホルムアルデヒド合板材や、水系の
接着剤、水系の塗料などを使用することが提案されてい
る。
ンホルムアルデヒド合板は、製造コストが嵩み、非常に
高価であった。また、水系の接着剤や塗料は、耐水性や
接着性等の性能面で従来の有害ガスが発生するものに比
べて劣る上、若干のVOCを含有していて、根本的な解
決には至っていなかった。
であって、その目的は、建物の室内空間内の有害ガスを
低減して室内空間の浄化を図ることができるような室内
面構造を提供することにある。
に本発明に係る室内面構造にあっては、室内空間に面し
て、該室内空間の空気中の湿気を吸収する吸湿ボードを
配設し、該吸湿ボードの該室内空間側表面に、有害ガス
を化学的に捕捉可能なガス捕捉物質が添加されて形成さ
れた透湿性を有するガス捕捉層を設けたことを特徴とす
る。
間に面して配設された吸湿ボードは、室内空間側表面に
設けられた透湿性を有するガス捕捉層を介して、室内空
間の空気中から湿気を吸収する。これにより、湿気とと
もに吸湿ボードへと誘引される有害ガスが生じて、ガス
捕捉層では、有害ガス捕捉作用が活性化され、有害ガス
はガス捕捉層に高い効率で捕捉される。これにより、室
内空間の有害ガスを低減化することができ、室内空間の
浄化を図ることができる。
質として、粘土鉱物に芳香族または芳香脂肪族第一アミ
ンまたはその塩を担持せしめてなる組成物を用いて形成
されれば、先に特開昭60−132645号公報(特願
昭58−241575号)に開示されているように、ガ
ス捕捉層により、有害ガスとしてホルムアルデヒドをは
じめとする低級脂肪族アルデヒドを捕捉することができ
る。これにより、室内空間がホルムアルデヒドなどの低
級脂肪族アルデヒドにより汚染されることを防止するこ
とができる。
質として、二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸塩お
よび二価金属の水酸化物を含有してなる組成物を用いて
形成されれば、先に特開平7−813号公報(特願平5
−239923号)に開示されているように、吸着性の
高いガス捕捉層を形成することができ、このガス捕捉層
により、有害ガスとしてアンモニアや硫化物、アミン系
化合物、低級カルボン酸等を捕捉することができる。こ
れにより、室内空間がこれらアンモニアや硫化物、アミ
ン系化合物、低級カルボン酸等の有害ガスにより汚染さ
れることを防止することができる。
実施形態について、添付図面に基づき説明する。
形態を示したものである。この室内面構造は、主に、室
内空間2に面して配設された吸湿ボード4と、この吸湿
ボードの室内空間2側表面に設けられたガス捕捉層6と
からなる。吸湿ボード4は、所定の肉厚に形成され、パ
ネル状に成形されている。吸湿ボード4は、湿気を吸収
することができる吸湿材料から形成されていて、室内空
間2の空気中の湿気を吸収できるようになっている。こ
こで使用される吸湿材料としては、例えば、エースライ
ト(商品名)や、けいそう土(珪藻土)、ゼオライト、
ゼピオライト等といったものがある。吸湿ボード4とし
ては、この他、例えば調湿ボード等のように、空気中の
湿気を吸収する機能以外に、空気中の湿気量に応じて空
気中に水分を放出する機能を備えているものを用いても
よい。
内空間2側表面に、ガス捕捉シート8を配設して形成さ
れたものである。このガス捕捉シート8は、吸湿ボード
4の室内空間2側表面に、シート状の接着材10を介し
て貼付により設けられたものである。これらのガス捕捉
シート8及びシート状の接着材10は、吸湿ボード4が
室内空間2の空気中の湿気を吸収するにあたり支障がな
いように、例えば多孔質材料等の湿気を透過させること
が可能な素材を用いて透湿性を有するように形成されて
いる。
学的に捕捉することができるガス捕捉物質が添加されて
形成されている。ここで用いられるガス捕捉物質として
は、例えば、粘土鉱物に芳香族または芳香脂肪族第一ア
ミンまたはその塩を担持せしめてなる組成物や、二酸化
珪素、四価金属の水不溶性リン酸塩および二価金属の水
酸化物を含有してなる組成物などがある。ガス捕捉シー
ト8が、ガス捕捉物質として、粘土鉱物に芳香族または
芳香脂肪族第一アミンまたはその塩を担持せしめてなる
組成物が添加されて形成されたときには、ガス捕捉層6
は、特開昭60−132645号公報(特願昭58−2
41575号)で開示されているように、ホルムアルデ
ヒドなどの低級脂肪族アルデヒドを捕捉することができ
る。他方、ガス捕捉シート8が、ガス捕捉物質として、
二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸塩および二価金
属の水酸化物を含有してなる組成物が添加されて形成さ
れたときには、ガス捕捉層6は、特開平7−813号公
報(特願平5−239923号)で開示されているよう
に、アンモニアや硫化物、アミン系化合物、低級カルボ
ン酸等の有害ガスを捕捉することができる。さらに、ガ
ス捕捉物質として、前記2種類の組成物の双方が添加さ
れてガス捕捉シート8を形成すれば、ガス捕捉層6は、
ホルムアルデヒドなどの低級脂肪族アルデヒドと、アン
モニアや硫化物、アミン系化合物、低級カルボン酸との
双方を捕捉除去することができる。また、これ以外に、
他のガス捕捉物質を添加してガス捕捉シート8を形成す
れば、前述した以外の有害ガスについても捕捉を可能に
することができる。例えばガス捕捉物質として活性炭ま
たは薬剤添着活性炭または混合品として加えることも有
効である。ガス捕捉シート8については、予め配設前の
吸湿ボード4に設けておいてもよく、また吸湿ボード4
の配設後に設けてもよい。
吸湿ボード4の室内空間2側表面に、有害ガスを化学的
に捕捉するガス捕捉層6を設けると、吸湿ボード4の吸
湿作用により、湿気とともに吸湿ボード4へと誘引され
る有害ガスが生じて、ガス捕捉層6は、そのガス捕捉作
用が活性化され、ガス捕捉層6により有害ガスを高い効
率で捕捉することができる。これにより、室内空間2の
有害ガスを低減化することができ、室内空間2の浄化を
図ることができる。
学反応により化学的に捕捉されるので、吸湿ボード4
が、湿気の吸放湿が可能な調湿ボードであったりした場
合でも、湿気とともに再度室内空間に放出されるような
ことはない。
用いれば、併せて、室内空間2の湿度調節をも行うこと
ができ、調湿効果により急激な湿度変化を緩和すること
ができる。
活性炭を加えることも有効である。活性炭は吸湿、調
湿、有機ガスの吸着作用を有する。
例えばセピオライトやセルロース、ケイソウ土等の吸湿
材料を混合して形成し、湿気を吸収する機能を持たせて
もよい。
紙、塗膜等の仕上材として設けられてもよい。
捕捉シート8は、シート状の接着材で貼付により設けら
れているが、透湿性さえ確保できれば、例えばペースト
状等他の形態の接着材や、その他の止着手段により設け
られてもよい。また、前記ガス捕捉層6は、ガス捕捉シ
ート8を配設して設けられているが、本発明ではこれに
限らず、透湿性を確保できれば、吹付タイルや塗布等に
より塗膜形態に設けてもよく、また、これ以外の他の形
態に設けられてもよい。
本発明に係る室内面構造によれば、室内空間に面して配
設された吸湿ボードの室内空間側表面に、有害ガスを化
学的に捕捉可能なガス捕捉物質が添加されて形成された
透湿性を有するガス捕捉層を設けたことによって、吸湿
ボードの湿気吸収作用により、有害ガスを吸湿ボードに
誘引することができ、ガス捕捉層のガス捕捉作用を活性
化させて、ガス捕捉層のガス捕捉効率を高めることがで
きる。これにより、室内空間内の有害ガス含有量を低減
することができ、室内の浄化を図ることができる。
して、粘土鉱物に芳香族または芳香脂肪族第一アミンま
たはその塩を担持せしめてなる組成物が添加されて形成
されれば、先に特開昭60−132645号公報(特願
昭58−241575号)で開示されているように、ガ
ス捕捉層により、ホルムアルデヒドなどの低級脂肪族ア
ルデヒドを捕捉することができ、室内空間の汚染を抑制
することができる。
として、二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸塩およ
び二価金属の水酸化物を含有してなる組成物が添加され
て形成されれば、先に特開平7−813号公報(特願平
5−239923号)で開示されているように、ガス捕
捉層により、アンモニアや硫化物、アミン系化合物、低
級カルボン酸等の有害ガスとしてアンモニアを捕捉する
ことができ、室内空間の汚染を抑制することができる。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 室内空間に面して、該室内空間の空気中
の湿気を吸収する吸湿ボードを配設し、該吸湿ボードの
該室内空間側表面に、有害ガスを化学的に捕捉可能なガ
ス捕捉物質が添加されて形成された透湿性を有するガス
捕捉層を設けたことを特徴とする室内面構造。 - 【請求項2】 前記ガス捕捉層は、前記ガス捕捉物質と
して、粘土鉱物に芳香族または芳香脂肪族第一アミンま
たはその塩を担持せしめてなる組成物が添加されて形成
されたことを特徴とする請求項1に記載の室内面構造。 - 【請求項3】 前記ガス捕捉層は、前記ガス捕捉物質と
して、二酸化珪素、四価金属の水不溶性リン酸塩および
二価金属の水酸化物を含有してなる組成物が添加されて
形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の
室内面構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9224831A JPH1162049A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 室内面構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9224831A JPH1162049A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 室内面構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1162049A true JPH1162049A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16819876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9224831A Pending JPH1162049A (ja) | 1997-08-21 | 1997-08-21 | 室内面構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1162049A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002213031A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 断熱構造 |
JP2011245398A (ja) * | 2010-05-25 | 2011-12-08 | Ohbayashi Corp | ガス状アンモニア吸着除去材、ガス状アンモニア吸着除去材の製造方法、および、ガス状アンモニア吸着除去材を用いたアンモニア除去方法 |
-
1997
- 1997-08-21 JP JP9224831A patent/JPH1162049A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002213031A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 断熱構造 |
JP2011245398A (ja) * | 2010-05-25 | 2011-12-08 | Ohbayashi Corp | ガス状アンモニア吸着除去材、ガス状アンモニア吸着除去材の製造方法、および、ガス状アンモニア吸着除去材を用いたアンモニア除去方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040310 |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040310 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040729 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060405 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060725 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061121 |