JPH1161417A - プラズマcvd法、プラズマcvd装置及び電極 - Google Patents

プラズマcvd法、プラズマcvd装置及び電極

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JPH1161417A
JPH1161417A JP22813697A JP22813697A JPH1161417A JP H1161417 A JPH1161417 A JP H1161417A JP 22813697 A JP22813697 A JP 22813697A JP 22813697 A JP22813697 A JP 22813697A JP H1161417 A JPH1161417 A JP H1161417A
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泰夫 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被成膜物品設置電極の物品設置面が従来の平
坦面であればその上に設置したとき凹凸部が露出した
り、背高くなってしまう被成膜物品であっても、該物品
の上面等の所望被成膜面に均一に成膜することができ、
また、被成膜物品の一部に膜形成する場合でも、高価な
遮蔽用部材を要することなく、該一部にのみ膜形成でき
るプラズマCVD法を提供する。さらに、かかるプラズ
マCVD法を簡単、安価に実施できるプラズマCVD装
置及び被成膜物品設置電極を提供する。 【解決手段】 被成膜物品S3を嵌入させることができ
る凹部D3を設けた電極E3の該凹部に被成膜物品S3
を設置して膜形成するプラズマCVD法、電極E3を備
えたプラズマCVD装置及び電極E3。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被成膜物品設置電
極上に設置したとき凹凸部が露出する被成膜物品や該電
極上に設置したとき高さのある被成膜物品(とくにその
上面)に膜形成を行うのに適するプラズマCVD法、プ
ラズマCVD装置及び被成膜物品設置電極に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマCVDによる膜形成の代
表例として、図6(A)や図6(B)に示す平行平板型
プラズマCVD装置による膜形成を例示できる。この装
置は、成膜室として用いられる真空容器1を有し、その
中に被成膜物品を設置する物品ホルダを兼ねる電極2及
びこの電極2に対向する電極3が設けられている。
【0003】電極2は、電極3との間に導入される成膜
用原料ガスに電力を印加してプラズマ化させるための電
力印加電極で、図示の例ではマッチングボックス21を
介して高周波電源22を接続してある。また、この上に
設置する被成膜物品を成膜温度に加熱するヒータ23を
付設してある。電極3は接地電極である。また、真空容
器1には排気装置11を接続してあるとともに、成膜原
料ガスのガス供給部4を接続してある。ガス供給部4に
は、マスフローコントローラ411、412・・・及び
弁421、422・・・を介して接続された1又は2以
上の成膜原料ガスを供給するガス源431、432・・
・が含まれる。
【0004】この平行平板型プラズマCVD装置による
と、被成膜物品が図示しない物品搬送装置により真空容
器1内に搬入されて電極2上に設置され、該容器1内が
排気装置11の運転にて所定真空度とされるとともに、
ガス供給部4から成膜原料ガスが導入される。また、高
周波電源22からマッチングボックス21を介して電極
2に高周波電力が供給され、それによって導入されたガ
スがプラズマ化され、このプラズマの下で被成膜物品表
面に膜が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
図6(A)に示すように、傘形状の電気絶縁性材料から
なる被成膜物品S4の傘部上面S4´に膜形成するため
に該物品S4を電極2に立設すると、該物品の側面凹凸
部が露出し、発生したプラズマが傘部下方の凹部にも回
り込み、該物品上面S4´近傍のプラズマ密度が均一に
なり難く、該物品上面S4´に形成される膜の膜質や膜
厚の均一性が損なわれる。
【0006】また、該物品S4の上面S4´のみに膜形
成しようとする場合、その他の部分は例えば真空用電気
絶縁性テープ等で覆った状態で成膜を行うが、この遮蔽
用テープは高価であり、その分コスト高につく。また、
例えば図6(B)に示すように、高さのある電気絶縁性
材料からなる物品S5の上面S5´に膜形成するために
該物品S5を電極2上に立設すると、プラズマシースs
hは電極2表面に沿った領域に形成されるために、該物
品上面S5´がプラズマシースshから外に出てしま
い、シースsh外に出た該上面には安定して膜が形成さ
れ難く、或いは膜形成されない。
【0007】そこで本発明は、電力供給により成膜原料
ガスをプラズマ化し、前記ガスプラズマ化に供する電極
上に設置した被成膜物品に該プラズマのもとで膜形成す
るプラズマCVD法であって、被成膜物品設置電極の物
品設置面が従来の平坦面であればその上に設置したとき
凹凸部が露出したり、背が高くなってしまう被成膜物品
であっても、該物品の上面等の所望被成膜面に均一に成
膜することができるプラズマCVD法を提供することを
課題とする。
【0008】また本発明は、かかるプラズマCVD法で
あって、被成膜物品の一部に膜形成する場合でも、高価
な遮蔽用部材(例えば真空用電気絶縁性テープ)を要す
ることなく、該一部にのみ膜形成できるプラズマCVD
法を提供することを課題とする。また本発明はかかるプ
ラズマCVD法を簡単、安価に実施できるプラズマCV
D装置及び被成膜物品設置電極を提供することを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、電力供給により成膜原料ガスをプラズマ化
し、被成膜物品設置電極上に設置した被成膜物品に該プ
ラズマのもとで膜形成するプラズマCVD法であって、
前記被成膜物品設置電極として該物品を嵌入させること
ができる凹部を設けたものを用い、該凹部に被成膜物品
を嵌入させた状態で該物品のプラズマに曝される面に膜
形成することを特徴とするプラズマCVD法を提供する
(第1のプラズマCVD法)。
【0010】また、前記課題を解決するために本発明
は、成膜原料ガス供給手段から供給される成膜原料ガス
を電力印加によりプラズマ化し、被成膜物品設置電極上
に設置した被成膜物品に該プラズマのもとで膜形成する
プラズマCVD装置であって、前記被成膜物品設置電極
は該物品を嵌入させることができる凹部を有しているこ
とを特徴とするプラズマCVD装置を提供する(第1の
プラズマCVD装置)。
【0011】また、前記課題を解決するために本発明
は、かかるプラズマCVD法の実施に用いる被成膜物品
設置電極であって、該物品を嵌入させることができる凹
部を設けたことを特徴とする電極を提供する(第1の電
極)。本発明の第1のプラズマCVD法、プラズマCV
D装置及び電極によると、被成膜物品は被成膜物品設置
電極に設けられた凹部に嵌入され、被成膜面を有する一
部がプラズマに露出する状態とされる。例えば被成膜面
である物品上面や、被成膜面である上面及びそれに続く
面の一部を含む部分がプラズマに露出する状態とされ
る。この状態でプラズマが形成され、該プラズマのもと
で該被成膜面に膜形成される。
【0012】このとき、被成膜物品を被成膜面を残して
前記電極凹部に嵌入することで該物品の膜形成しない、
そして露出していればプラズマが回り込む凹部等を電極
凹部内に配置したり、該電極凹部入口周辺の電極部分で
埋める恰好としてプラズマから遮蔽することができ、従
ってそれだけ被成膜面近傍のプラズマ密度を均一化で
き、該被成膜面に均一な膜を簡単安価に形成できるとと
もに膜形成しない部分への膜形成を簡単安価に防止でき
る。
【0013】また背の高い被成膜物品についてその上
面、或いは上部に膜形成しようとする場合にも、該物品
を適当深さに形成した電極凹部に嵌入させることで電極
最上面から該物品上面或いは上部までの高さを低くし、
或いは該物品上面を電極最上面と同一面内において、そ
れらがプラズマシース外へ突出することを防止し、被成
膜面に均一な膜を簡単安価に形成できるとともに膜形成
しない部分への膜形成を簡単安価に防止できる。
【0014】前記被成膜物品設置電極の凹部としては、
既に触れたが、該電極のプラズマに曝される最上面と前
記被成膜物品の被成膜面が同一面に位置するように該物
品を嵌入させることができるものを採用することができ
る。これにより被成膜面近傍のプラズマ密度を均一化で
き、均一な膜を形成できる。またこの場合、該被成膜物
品設置電極の凹部を、該電極のプラズマに曝される最上
面と前記被成膜物品の被成膜面が同一面に位置するよう
に該物品を嵌入させることができるとともに、該電極と
該物品との嵌合状態において該電極最上面と該被成膜面
を含む面内で該電極と該物品間に新たな凹部が形成され
ない形態のものとして該物品の被成膜面に膜形成するよ
うにしてもよい。これは被成膜面にのみ膜形成したい場
合に都合がよい。
【0015】また被成膜物品設置電極として、複数電極
部材からなり、該複数電極部材を組み合わせた状態で前
記被成膜物品を嵌入させることができる電極凹部を形成
するものを用い、該凹部に被成膜物品を設置して該物品
の被成膜面に膜形成するようにしてもよい。被成膜物品
の形態によっては電極最上面からの凹部形成では、該物
品の所望部分を嵌入させ得る凹部を形成できないときが
あるが、このときこの複数電極部材からなる電極を採用
すればよい。該複数電極部材を組み立てつつ電極凹所に
被成膜物品の所定部分を嵌入配置できる。
【0016】また被成膜物品設置電極は、複数電極部材
からなり、該複数電極部材を組み合わせた状態で前記被
成膜物品を嵌入させることができる電極凹部を形成する
ものであって、前記複数電極部材として主電極部材及び
1又は2以上の補助電極部材を有し、該主電極部材は前
記被成膜物品を嵌入させることができる主凹部であって
該主電極部材のプラズマに曝される最上面と該物品の被
成膜面が同一面に位置するように該物品を嵌入させるこ
とができる主凹部を有し、該補助電極部材は該主電極部
材と該物品との嵌合状態においてそれら両者間に形成さ
れる新たな凹部を埋めることができるものを採用するこ
ともできる。
【0017】またいずれにしても被成膜面内に非成膜凹
所(膜形成しない凹所)がある被成膜物品については、
該非成膜凹所を詰め物で埋めて該被成膜面に膜形成する
ようにしてもよい。該詰め物は補助電極部材として作用
するものでも、膜形成に悪影響のない単なる詰め物でも
よい。また、前記課題を解決するために本発明は、電力
供給により成膜原料ガスをプラズマ化し、被成膜物品設
置電極上に設置した被成膜物品に該プラズマのもとで膜
形成するプラズマCVD法であって、前記被成膜物品設
置電極として、凹部を有する被成膜物品の該凹部を埋め
ることができる部分を有するものを用い、被成膜物品の
該凹部を該電極で埋めた状態で該物品のプラズマに曝さ
れる面に膜形成することを特徴とするプラズマCVD法
を提供する(第2のプラズマCVD法)。
【0018】また、前記課題を解決するために本発明
は、成膜原料ガス供給手段から供給される成膜原料ガス
を電力印加によりプラズマ化し、被成膜物品設置電極上
に設置した被成膜物品に該プラズマのもとで膜形成する
プラズマCVD装置であって、前記被成膜物品設置電極
が、凹部を有する被成膜物品の該凹部を埋めることがで
きる部分を有するものであることを特徴とするプラズマ
CVD装置を提供する(第2のプラズマCVD装置)。
【0019】また、前記課題を解決するために本発明
は、かかる第2のプラズマCVD法の実施に用いる被成
膜物品設置電極であって、凹部を有する被成膜物品の該
凹部を埋めることができる部分を有することを特徴とす
る電極を提供する(第2の電極)。本発明の第2のプラ
ズマCVD法、プラズマCVD装置及び電極によると、
被成膜物品が電極上に配置され、該物品の凹部を前記電
極の前記部分で埋めた状態とされる。このとき、被成膜
物品の凹部へのプラズマの回り込みが回避され、それだ
け被成膜面近傍のプラズマ密度を均一化でき、該被成膜
面に均一な膜を簡単、安価に形成できる。また、物品の
凹部が被成膜面に存在する場合は膜形成しない面への膜
形成を簡単、安価に防止できる。
【0020】前記被成膜物品設置電極は、被成膜物品の
凹部を埋めることができる突出部と電極本体とが一体的
に形成されたものとすることができる。或いは該物品の
凹部を埋めることができる突出部と該物品を設置する電
極本体とが別に設けられたものであってもよい。このと
き、突出部は補助電極部材であってもよいが、同様の形
状の電気絶縁性部材を用いても同様の効果が得られる。
【0021】またいずれにしても本発明の第1及び第2
のプラズマCVD法としては、代表例として容量結合型
プラズマCVD装置を用いて被成膜物品に膜形成するも
のを挙げることができる。この場合本発明にかかる第1
及び第2のプラズマCVD装置は容量結合型プラズマC
VD装置となる。また、容量結合型のプラズマCVD装
置を用いる場合、被成膜物品設置電極に対向する電極を
設け、それら電極のうち少なくとも一方を、両電極間距
離を調節できるように位置調節可能に設けてもよい。
【0022】またいずれにしても、形成される膜の材質
は成膜原料ガスに応じて種々のものとなるが、例えば成
膜原料ガスとして炭素化合物ガスを含むガスを用いて炭
素膜を形成することができる。前記被成膜物品として
は、全部が、或いは少なくとも被成膜面が電気絶縁性材
料からなるものを例示できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図1から図5を参照して説明する。図1、図2(A)、
図3、図4及び図5を参照して説明するプラズマCVD
法は、容量結合型プラズマCVD装置を用いて被成膜物
品に膜形成するプラズマCVD法であって、成膜用の真
空容器内に配置する被成膜物品設置電極として該被成膜
物品を嵌入させることができる凹部を設けたものを用
い、該電極の該凹部に被成膜物品を嵌入させた状態で、
該真空容器内を所定の成膜真空度に維持するとともに該
真空容器内に成膜原料ガスを導入し、該被成膜物品設置
電極及びその対向電極間にガスプラズマ化用電力を供給
して該ガスをプラズマ化させ、該プラズマのもとで該物
品のプラズマに曝される面に膜形成するプラズマCVD
法である。
【0024】またこのプラズマCVD法の実施に用いる
プラズマCVD装置は、真空容器と、該真空容器内に設
けられた被成膜物品を設置する電極と、これに対する電
極と、該真空容器内に成膜原料ガスを供給する成膜原料
ガス供給手段と、前記両電極間にガスプラズマ化用電力
を供給するガスプラズマ化用電力供給手段と、該真空容
器から排気する排気手段とを備えた容量結合型プラズマ
CVD装置であって、被成膜物品を設置する電極が、該
物品を嵌入させることができる凹部を設けたものである
プラズマCVD装置である。
【0025】また、図2(B)を参照して説明するプラ
ズマCVD法は、容量結合型プラズマCVD装置を用い
て被成膜物品に膜形成するプラズマCVD法であって、
成膜用の真空容器内に配置する被成膜物品設置電極とし
て、凹部を有する被成膜物品の該凹部を埋めることがで
きる突出部を有するものを用い、被成膜物品の該凹部を
該電極の突出部で埋めた状態で、該真空容器内を所定の
成膜真空度に維持するとともに該真空容器内に成膜原料
ガスを導入し、該被成膜物品設置電極及びその対向電極
間にガスプラズマ化用電力を供給して該ガスをプラズマ
化させ、該プラズマのもとで該物品のプラズマに曝され
る面に膜形成するプラズマCVD法である。
【0026】またこのプラズマCVD法の実施に用いる
プラズマCVD装置は、真空容器と、該真空容器内に設
けられた被成膜物品を設置する電極と、これに対する電
極と、該真空容器内に成膜原料ガスを供給する成膜原料
ガス供給手段と、前記両電極間にガスプラズマ化用電力
を供給するガスプラズマ化用電力供給手段と、該真空容
器から排気する排気手段とを備えた容量結合型プラズマ
CVD装置であって、被成膜物品を設置する電極が、凹
部を有する被成膜物品の該凹部を埋めることができる突
出部を有するものであるプラズマCVD装置である。
【0027】図1から図5に示すプラズマCVD装置は
被成膜物品設置電極を除けば、いずれも図6に示すプラ
ズマCVD装置と同様の構成のものである。すなわち、
図1から図5に示す各プラズマCVD装置は、成膜室と
して用いられる真空容器1を有し、その中に被成膜物品
を設置する電極(図1の例では電極E1)及びこの電極
に対向する電極3が設けられている。
【0028】被成膜物品設置電極は、電極3との間に導
入される成膜用原料ガスに電力を印加してプラズマ化さ
せるための電力印加電極で、マッチングボックス21を
介して高周波電源22を接続してある。また、この上に
設置する被成膜物品を成膜温度に加熱するヒータ23を
付設してある。電極3は接地電極である。被成膜物品設
置電極及びこれに対向する電極3は、少なくとも一方
が、これらの間の距離を調節できるように位置調節可能
となっていることが望ましく、ここではそれぞれ上下動
可能となっている。
【0029】また、真空容器1には排気装置11を接続
してあるとともに、成膜原料ガスのガス供給部4を接続
してある。ガス供給部4には、マスフローコントローラ
411、412・・・及び弁421、422・・・を介
して接続された1又は2以上の成膜原料ガスを供給する
ガス源431、432・・・が含まれる。図1(A)に
示すプラズマCVD装置では、被成膜物品設置電極E1
は、円柱状の被成膜物品S1を嵌入させることができる
凹部D1を有している。物品S1はその上面S1´にの
み成膜したい物品である。
【0030】さらに説明すると、電極E1は、外形が短
円柱状で、プラズマに曝される最上面E1´に円柱状の
被成膜物品S1と同一形状の円柱状の凹部D1が設けら
れている。そして凹部D1に被成膜物品S1を略隙間無
く嵌入することができ、凹部D1に嵌入される被成膜物
品S1の被成膜面S1´(上面)と電極E1のプラズマ
に曝される最上面E1´とを同一面に位置させることが
できる。
【0031】このプラズマCVD装置を用いて、被成膜
物品S1の上面S1´に膜形成するにあたっては、電極
E1の凹部D1に物品S1をその上面S1´がプラズマ
に曝されるように、且つ、電極最上面E1´と物品上面
(被成膜面)S1´が同一面に位置するように嵌入させ
た状態で、成膜原料ガスをプラズマ化する。その他は図
6の装置を用いた成膜と同様である。
【0032】このような電極E1を用いることにより、
被成膜物品S1の側周面を別途高価な遮蔽部材で覆う必
要なく、簡単、安価に物品上面S1´にのみ均一に膜形
成できる。また、例えば被成膜物品S1が電気絶縁性材
料からなる又は少なくとも被成膜面S1´が電気絶縁性
材料からなる物品であって高さ方向に大きいものであ
り、従って平坦な電極面上に設置したのでは被成膜面S
1´がプラズマシースから出てしまうような場合でも、
前記電極凹部D1の深さを調整るすことで、電極最上面
E1´と被成膜面S1´を同一面に位置させることがで
き、それにより被成膜面S1´をシース内に配置して該
被成膜面に安定して均一に成膜することができる。
【0033】また、被成膜面が物品S1の上面S1´だ
けでなく、それに連続する側周面の頂部も被成膜面とす
るときは、図1(B)に示すように、電極凹部D1の深
さを、該側周面頂部も電極最上面E1´から上方へ突出
する深さ且つ該上面及び頂部がプラズマシース内に配置
されるように突出する深さとすればよい。図1(C)は
電極最上面に凹部を形成する電極の他の例を示してい
る。この電極E2は外形が短円柱状で、該電極E2のプ
ラズマに曝される最上面E2´には円錐状の被成膜物品
S2と同一形状の円錐状の凹部D2が設けられている。
そして、被成膜物品S2を該凹部D2に略隙間無く嵌入
させることができ、該凹部D2に嵌入される被成膜物品
S2の被成膜面S2´(物品の底面であり、凹部に嵌入
させたときは上面となる面)と該電極E2のプラズマに
曝される最上面E2´とを同一面に位置させることがで
きる。
【0034】この被成膜物品設置電極E2を備えた図1
(A)に示すタイプのプラズマCVD装置及びこの装置
を用いた被成膜物品S2の被成膜面S2´への成膜は図
1(A)の装置の場合と同様である。例えば円錐状の物
品S2が電気絶縁性材料からなる物品であるとか、表面
部分が電気絶縁性材料からなる物品である場合、その円
錐頂部を下に向けてかかる凹部のない電極の平坦最上面
に配置するとすれば、それは困難であるばかりか、仮に
そのように配置できたとして該電極と物品S2との間に
凹部乃至空間が形成され、発生したプラズマが該凹部乃
至空間に回り込んでそこで滞留し物品S2周囲のプラズ
マ密度が不均一になり、被成膜面S2´に形成される膜
の厚みや質が不均一になり易い。
【0035】しかし図1(C)の電極E2の凹部D2に
被成膜物品S2を嵌入させた状態でその被成膜面S2´
に成膜を行う場合、電極E2と物品S2との嵌合状態で
前記のような凹部乃至空間が形成されないため、膜の均
一性を向上させることができる。また、膜形成させない
物品S2の側周面を他の部材で遮蔽する必要がなく、そ
の分成膜コストを抑えることができ、簡単に膜形成でき
る。また、かかる物品S2が高さ方向に大きい場合にも
その被成膜面S2´に安定して膜形成できる。
【0036】次に図1(D)は電極最上面に凹部を形成
する電極のさらに他の例を示している。この電極Exは
外形が短円柱状で、該電極Exのプラズマに曝される最
上面Ex´には円柱状の凹部Dxを形成してあり、ここ
に円柱状の被成膜物品Sxを丁度嵌入できる。物品Sx
はその側周面に2段にリング状の溝Sgを形成したもの
であり、上面Sx´にのみ成膜を希望する物品である。
この電極Exを採用した図1(A)に示すタイプのプラ
ズマCVD装置によると、物品Sxは該電極Exの凹部
Dxに嵌入され、その被成膜面(上面)Sx´が電極最
上面Ex´に一致せしめられ、その状態で該面Sx´に
のみ均一に膜形成される。
【0037】次に図2(A)は電極最上面に凹部を形成
する電極のさらに他の例を備えたプラズマCVD装置を
示している。このプラズマCVD装置は被成膜物品設置
電極E3を除けば、図1(A)に示す装置と同じ構成の
ものである。図1(A)の装置におけると同じ部品には
図1(A)と同じ参照符号を付してある。
【0038】電極E3は円筒状乃至は円形リング状の被
成膜物品S3を嵌入させることができる凹部D3を有し
ている。物品S3はその上面S3´にのみ膜形成しよう
とする物品である。さらに説明すると、電極E3は外形
が短円柱状で、そのプラズマに曝される最上面E3´に
は円筒状乃至は円形リング状の被成膜物品S3と同一形
状の円形ドーナッツ状の凹部D3が設けられている。そ
して、被成膜物品S3を該凹部D3に略隙間無く丁度嵌
入させ、被成膜物品S3の被成膜面S3´(上面)と該
電極E3のプラズマに曝される最上面E3´とを同一面
に位置させることができる。
【0039】このプラズマCVD装置を用いて、被成膜
物品S3の上面S3´に膜形成するにあたっては、電極
E3の凹部D3に物品S3をその被成膜面S3´がプラ
ズマに曝されるように、且つ、該面S3´が電極最上面
E3´と同じ面位置になるように嵌入させた状態で、成
膜原料ガスをプラズマ化する。その他は図6や図1
(A)の装置における成膜と同様である。被成膜面S3
´には均一な膜が形成される。
【0040】被成膜物品設置電極E3の凹部D3がドー
ナッツ形状ではなくて例えば円筒状の物品S3の外径と
略同一直径の円柱状のものであるとすれば、該電極と該
物品との嵌合状態において物品S3の被成膜面内に筒内
部乃至リング内部に相当する膜形成しない非成膜凹所S
3hが存在することになり、該凹所にプラズマが回り込
んでそこで滞留する。そして、例えば被成膜物品S3が
電気絶縁性材料からなる場合又は少なくとも表面が電気
絶縁性材料からなる場合、物品S3の被成膜面(上面)
S3´に形成される膜の厚さや質が不均一になり易い。
【0041】しかし電極E3の凹部D3に円筒状の被成
膜物品S3を嵌入させた状態でその上面S3´に成膜を
行う場合、該物品の内部にある非成膜凹所S3hは電極
中央の円柱状部分E31により略隙間無く埋められるの
で、膜の均一性は良好なものとなる。また、円筒状物品
S3の上面S3´への成膜にあたり外周部及び非成膜凹
所S3hを別途高価な遮蔽部材で覆う必要がなく、その
分成膜コストを抑え、且つ簡単に成膜できる。また、物
品S3が例えば電気絶縁性材料からなる物品又は少なく
とも被成膜面が電気絶縁性材料からなる物品であって高
さ方向に大きい場合にも、前記凹部D3の深さを適当に
選んで、図2(A)に示すと同様に物品を配置すること
で、その上面S3´に安定して膜形成できる。
【0042】なお、物品S3の非成膜凹所S3hを埋め
る電極部分E31は、これを別途補助電極部材として形
成しておいて後で該非成膜凹所に嵌めるようにしてもよ
い。一般的に言えば、被成膜物品の被成膜面内に有底の
又は貫通した非成膜凹所がある場合、該非成膜凹所を補
助電極部材又は膜形成に支障のないその他の詰め物で埋
めることができる。
【0043】また図2(B)は被成膜物品設置電極のさ
らに他の例を備えたプラズマCVD装置を示している。
このプラズマCVD装置は被成膜物品設置電極E30を
除けば、図2(A)に示す装置と同じ構成のものであ
る。図2(A)の装置におけると同じ部品には図2
(A)と同じ参照符号を付してある。
【0044】電極E30は円筒状乃至は円形リング状の
被成膜物品S3をその上に載置するための本体部E30
´と、物品S3の非成膜凹所S3hを埋めることができ
る突出部E31´を有している。突出部E31´は本体
部E30´の上面から上方へ突設されている。物品S3
はその上面S3´に膜形成しようとする物品であるが、
外周面に膜形成されても支障のない物品である。
【0045】そして、被成膜物品S3を該突出部E31
´に略隙間無く丁度外嵌させた状態で、成膜原料ガスを
プラズマ化する。その他は図2(A)の装置における成
膜と同様である。被成膜面S3´には均一な膜が形成さ
れる。被成膜物品設置電極E30の突出部E31´が存
在せず、表面平坦な本体部E30´上に円筒状物品S3
を立設させた状態では、物品S3の外径と略同一直径の
円柱状のものであるとすれば、該電極と該物品との嵌合
状態において物品S3の被成膜面内に筒内部乃至リング
内部に相当する膜形成しない非成膜凹所S3hが存在す
ることになり、該凹所にプラズマが回り込んでそこで滞
留する。そして、例えば被成膜物品S3が電気絶縁性材
料からなる場合又は少なくとも表面が電気絶縁性材料か
らなる場合、物品S3の被成膜面(上面)S3´に形成
される膜の厚さや質が不均一になり易い。
【0046】しかし電極E30の突出部E31´に物品
S3を外嵌させた状態でその上面S3´に成膜を行う場
合、該物品の内部にある非成膜凹所S3hは突出部E3
1´により略隙間無く埋められるので、膜の均一性は良
好なものとなる。また、円筒状物品S3の上面S3´へ
の成膜にあたり外周部及び非成膜凹所S3hを別途高価
な遮蔽部材で覆う必要がなく、その分成膜コストを抑
え、且つ簡単に成膜できる。
【0047】なお、物品S3の非成膜凹所S3hを埋め
る電極突出部E31´は、これを別途補助電極部材とし
て形成しておいて後で該非成膜凹所に嵌めるようにして
もよい。図3(A)は被成膜物品設置電極のさらに他の
例を備えたプラズマCVD装置を示している。
【0048】このプラズマCVD装置は被成膜物品設置
電極E4を除けば、図1(A)に示す装置と同じ構成の
ものである。図1(A)の装置におけると同じ部品には
図1(A)と同じ参照符号を付してある。電極E4は組
み立てタイプの電極であり、複雑な形状の被成膜物品に
有効なものである。
【0049】図3(A)に示す電極E4は、複数電極部
材E4U、E4Lからなり、それらを組み合わせた状態
で傘形状の被成膜物品S4を被成膜面である上面S4´
を残して嵌入させることができる凹部D4を形成する電
極である。物品S4は円錐台部分S4Uの下面中央に円
柱部分S4Lを一体的に連設した傘形状の物品であり、
円錐台部分S4Uの上面S4´にのみ膜形成を希望する
物品である。
【0050】さらに説明すると、電極E4は上部電極部
材E4Uと下部電極部材E4Lとからなる。上部電極部
材E4Uは被成膜物品S4の円錐台部分S4Uの厚さと
同じ厚さの電極部材である。該上部電極部材E4Uは被
成膜物品S4の円錐台部分S4Uと同一形状の貫通孔部
D4Uを有する。また、下部電極部材E4Lは物品S4
の円柱部分S4Lと同一形状の円柱形状の凹部D4Lを
有する。孔部D4Uを有する電極部材E4Uと凹部D4
Lを有する電極部材E4Lとを組み合わせた状態で外形
が短円柱状の電極E4が形成され、その内部に傘形状の
被成膜物品S4と同一形状の傘形状の凹部D4が形成さ
れる。
【0051】物品S4が該凹部D4に配置された状態で
は物品S4の被成膜面S4´(円錐台部分の上面)と電
極E4(上部電極部材E4U)のプラズマに曝される最
上面E4´とは同一面に配置される。この装置を用い
て、被成膜物品S4の円錐台部分S4Uの上面S4´に
膜形成するにあたっては、下部電極部材E4Lの凹部D
4Lに被成膜物品S4の円柱部分S4Lを嵌入させた
後、上部電極部材E4Uを被成膜物品S4の円錐台部分
S4Uに嵌装する。これにより該物品S4の被成膜面S
4´のみプラズマに曝される状態となる。この状態で、
成膜原料ガスをプラズマ化する。その他は図6や図1
(A)の装置における成膜と同様である。この装置によ
ると、図1(A)や図2(A)に示す装置と同様に被成
膜面S4´にのみ均一な膜を簡単、安価に形成できる。
【0052】なお、ここでは、複数電極部材からなる電
極を下部電極部材及び上部電極部材からなる電極とした
が、この他、図3(B)に断面で示すように、内側面に
それぞれ凹部を有する二つの電極部材であって、それら
二つの電極部材で左右から被成膜物品S4を挟持できる
電極とすることもできる。また、電極は二つの電極部材
に限らず、三つ以上の電極部材で構成してもよい。
【0053】また、複数電極部材は、主電極部材及び1
又は2以上の補助電極部材としてもよい。この場合、主
電極部材は、該電極部材のプラズマに曝される最上面と
被成膜物品の被成膜面とが同一面に位置するように該物
品を嵌入させることができる主凹部を有するものであ
る。補助電極部材は、該主電極部材の主凹部に被成膜物
品を嵌入させた状態で生じる新たな凹部と同一形状のも
の、或いは同一形状ではないが当該新たな凹部に嵌入さ
せることにより主電極部材のプラズマに曝される最上面
に凹部が形成されないようにできる形状のものである。
そして、主電極部材の主凹部に被成膜物品を嵌入させた
後生じる新たな凹部に補助電極を嵌入させた状態で成膜
を行う。
【0054】このような電極を備えたプラズマCVD装
置を図4に示す。このプラズマCVD装置は被成膜物品
設置電極E5を除けば、図1(A)に示す装置と同じ構
成のものである。図1(A)の装置におけると同じ部品
には図1(A)と同じ参照符号を付してある。図4に示
す電極E5は、複数電極部材E5M、E5Sからなり、
それらを組み合わせた状態で傘形状の被成膜物品S4を
被成膜面である上面S4´を残して嵌入させることがで
きる凹部D5を形成する電極である。物品S4は図3に
示す物品と同じ形状のものであり、円錐台部分S4Uの
下面中央に円柱部分S4Lを一体的に連設した傘形状の
物品であり、円錐台部分S4Uの上面S4´にのみ膜形
成を希望する物品である。
【0055】さらに説明すると、電極E5は、被成膜物
品S4と同一高さの主電極部材E5Mと補助電極部材E
5Sとからなる。主電極部材E5Mは被成膜物品S4の
円錐台部分S4Uの下面(直径が大きい方の面)と同一
直径の円柱状の凹部D5Mを有する。補助電極部材E5
Sは、該凹部D5Mに被成膜物品S4を嵌入させた状態
で生じる新たな凹部D5Sと同一形状の、断面三角形の
リング状のものである。
【0056】この装置を用いて、被成膜物品S4の円錐
台部分S4Uの上面S4´に膜形成するにあたっては、
主電極部材E5Mの凹部D5Mに被成膜物品S4を嵌入
させた後、新たに生じる凹部D5Sに補助電極部材E5
Sを嵌入させる。これにより、被成膜物品S4の被成膜
面S4´と、主電極部材E5M及び補助電極部材E5S
からなる電極E5のプラズマCVDに曝される最上面E
5´とが同一面に位置する。また、物品S4の被成膜面
S4´のみプラズマに曝される状態となる。この状態で
成膜原料ガスをプラズマ化する。その他は図6や図1
(A)の装置を用いた成膜と同様である。この装置によ
ると、図1(A)や図2(A)に示す装置と同様に被成
膜面S4´にのみ均一な膜を簡単、安価に形成できる。
【0057】被成膜物品設置電極は、必ずしも、電極の
プラズマに曝される最上面と被成膜物品の被成膜面とを
同一面に位置させることができるものとしなくてよい。
図5はその例を示している。図5は被成膜物品設置電極
のさらに他の例を備えたプラズマCVD装置を示してい
る。このプラズマCVD装置は被成膜物品設置電極E6
を除けば、図1(A)に示す装置と同じ構成のものであ
る。図1(A)の装置におけると同じ部品には図1
(A)と同じ参照符号を付してある。
【0058】図5に示す電極E6は外形が短円柱状で、
プラズマに曝される最上面E6´に前記と同様の傘形状
の被成膜物品S4の円柱部分S4Lと同一形状の円柱状
の凹部D6を有する。なお、凹部D6の直径は物品S4
の円錐台部分S4Uの下面の直径以下であれば円柱部分
S4Lの直径より大きくてもよい。この場合物品S4は
円錐台部分S4Uの上面S4´に膜形成を希望するもの
であるが該面に続く斜面に膜形成されても支障のない物
品である。
【0059】この電極E6を備えたプラズマCVD装置
を用いて被成膜物品S4の円錐台部分S4Uの上面S4
´に膜形成するにあたっては、該凹部D6に被成膜物品
S4の円柱部分S4Lを嵌入させた状態で、該物品S4
の円錐台部分S4Uをプラズマシース内に配置し、プラ
ズマのもとで膜形成する。このとき、該物品における円
錐台部分S4U下方の側周面凹部は電極凹部D6の入り
口周辺部分で埋められた恰好となる。この状態でプラズ
マのもとで成膜する。その他は図6や図1(A)の装置
を用いた成膜と同様である。
【0060】これにより、例えば被成膜物品S4が電気
絶縁性材料からなる又は少なくとも表面が電気絶縁性材
料からなるものである場合にも、その円錐台部分の上面
S4´に簡単、安価に均一的な膜を形成できる。なお、
成膜原料ガスには種々のものを用いて、様々の材質の膜
を形成できるが、例えば成膜原料ガスとして、炭素膜形
成に一般に用いられるメタン(CH4 )、エタン(C2
6 )、プロパン(C3 8 )、ブタン(C4 10)、
アセチレン(C2 2 )、ベンゼン(C6 6 )、4フ
ッ化炭素(CF4 )、6フッ化2炭素(C2 6 )等の
炭素化合物ガス、或いはさらに必要に応じて、これらの
炭素化合物ガスにキャリアガスとして水素ガス、不活性
ガス等を混合したものを用い、成膜圧力を数100mT
orr程度にすると、被成膜物品の被成膜面にダイアモ
ンド状炭素(DLC:Diamond Like Carbon )膜が形成
される。
【0061】DLC膜は、潤滑性、撥水性、離型性等が
良好である。また、傷がつき難く、且つ、その厚さを調
整することにより、被成膜物品が柔軟性が求められるも
のである場合にも該膜で被覆された物品の柔軟性を損な
わないようにできる程度の適度な硬度を有するものであ
る。さらに、比較的低温で形成できる等、成膜を容易に
行うことができる。
【0062】以下、本発明の具体的な実施例を説明する
が、本発明はそれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1(図1(A)の装置による) 被成膜物品S1材質 EPDMゴム (エチレン・プロピレン・ジエン系モノマー三元共重合体) サイズ 直径20mm×高さ10mmの円柱状 電極E1 サイズ 直径200mm×高さ40mmの円柱状 凹部D1サイズ 直径約20mm×高さ10mmの円柱状 電極E1・電極3間距離 40mm 成膜条件 成膜原料ガス H2 200sccm CH4 10sccm 高周波電力 周波数13.56MHz、100W 成膜圧力 0.1Torr 成膜温度(物品S1温度) 室温 成膜時間 60min 実施例2(図2(A)の装置による) 被成膜物品S3材質 シリコーンゴム サイズ 外径40mm(内径20mm)×高さ10mm のリング状 電極E3 サイズ 直径200mm×高さ40mmの円柱状 凹部D3サイズ 外径約40mm(内径約20mm)×高さ10 mmのリング状 電極E3・電極3間距離 40mm 成膜条件 成膜原料ガス H2 200sccm CH4 10sccm 高周波電力 周波数13.56MHz、100W 成膜圧力 0.1Torr 成膜温度(物品S3温度) 室温 成膜時間 60min 実施例3(図4の装置による) 被成膜物品S4材質 PTFE(ポリテトラフルオロエチレン) サイズ 円錐台部S4U上面直径 5mm 下面直径 15mm 高さ 5mm 円柱部S4L 直径 5mm 高さ 10mm 主電極E5M サイズ 直径200mm×高さ40mmの円柱状 凹部D5Mサイズ 直径約15mm×高さ15mmの円柱状 補助電極E5S サイズ 上面外径約15mm、内径約5mm 下面直径約15mm 高さ約5mm の断面三角形のリング状 電極E5・電極3間距離 40mm 成膜条件 成膜原料ガス H2 200sccm CH4 10sccm 高周波電力 周波数13.56MHz、100W 成膜圧力 0.1Torr 成膜温度(物品S4温度) 室温 成膜時間 60min 実施例4(図5の装置による) 被成膜物品S4材質 実施例3と同様 サイズ 実施例3と同様 電極E6 サイズ 直径200mm×高さ40mmの円柱状 凹部D6サイズ 直径約6mm×高さ10mmの円柱状 電極E6・電極3間距離 40mm 成膜条件 成膜原料ガス H2 200sccm CH4 10sccm 高周波電力 周波数13.56MHz、100W 成膜圧力 0.1Torr 成膜温度(物品S4温度) 室温 成膜時間 60min 次に、前記実施例1〜4における成膜速度及び各実施例
により得られた各炭素膜の膜厚均一性を評価した結果を
次表1に示す。なお、膜厚均一性は、被成膜面の中心部
から外周にかけて均等に配置した5点での膜厚を測定す
ることにより評価した。また、図6の従来のプラズマC
VD装置を用い、前記実施例1〜4と同様の被成膜物品
に対し同様の条件で成膜を行った比較例1〜3(比較例
3は実施例3、4に対応する)についての結果も併記す
る。 この結果、比較例1では成膜不可能であったのに対し、
これに対応する実施例1では成膜を行うことができた。
これは、比較例1では被成膜物品の被成膜面である上面
がシース内に含まれていなかったため成膜が不可能であ
ったが、実施例1では被成膜面を電極と同一面に位置さ
せることで被成膜面がシース内に含まれるようになった
ため成膜を行うことができたものと考えられる。
【0063】また、実施例2、3及び4は比較例2、3
より膜厚均一性及び成膜速度が高かった。これは、比較
例2、3では被成膜物品を電極に設置した状態で凹部が
形成され、発生したプラズマが該凹部に回り込んでそこ
で滞留し、プラズマ密度が不均一になったのに対し、こ
れらに対応する実施例2、3及び4ではこのような凹部
が形成されなかったためと考えられる。
【0064】なお、実施例4では、表面平坦な電極に被
成膜物品を設置した比較例3より成膜速度、膜厚均一性
共に高かった。これは、実施例4では被成膜物品の被成
膜面が被成膜物品設置電極のプラズマに曝される最上面
より上に位置してはいるが、被成膜物品を電極に設置し
た状態でプラズマが回り込む凹部が形成されなかったた
めと考えられる。
【0065】なお、以上説明した本発明の実施形態に係
るプラズマCVD法及び装置においては、被成膜物品設
置電極にガスプラズマ化用の高周波電源22を接続して
高周波電圧を印加しているが、対向電極3に高周波電圧
を印加するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、電
力供給により成膜原料ガスをプラズマ化し、前記ガスプ
ラズマ化に供する電極上に設置した被成膜物品に該プラ
ズマのもとで膜形成するプラズマCVD法であって、被
成膜物品設置電極の物品設置面が従来の平坦面であれば
その上に設置したとき凹凸部が露出したり、背高くなっ
てしまう被成膜物品であっても、該物品の上面等の所望
被成膜面に均一に成膜することができるプラズマCVD
法を提供することができる。
【0067】また本発明によると、かかるプラズマCV
D法であって、被成膜物品の一部に膜形成する場合で
も、高価な遮蔽用部材(例えば真空用電気絶縁性テー
プ)を要することなく、該一部にのみ膜形成できるプラ
ズマCVD法を提供することができる。また本発明によ
ると、かかるプラズマCVD法を簡単、安価に実施でき
るプラズマCVD装置及び被成膜物品設置電極を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(A)は本発明に係るプラズマCVD装置の
1例の概略構成を示す図であり、図(B)、図(C)、
図(D)はそれぞれ被成膜物品設置電極の他の例を示す
断面図である。
【図2】図(A)は本発明に係るプラズマCVD装置の
さらに他の例の概略構成を示す図であり、図(B)は本
発明に係るプラズマCVD装置のさらに他の例の概略構
成を示す図である。
【図3】図(A)は本発明に係るプラズマCVD装置の
さらに他の例の概略構成を示す図であり、図(B)は被
成膜物品設置電極のさらに他の例の断面図である。
【図4】本発明に係るプラズマCVD装置のさらに他の
例の概略構成を示す図である。
【図5】本発明に係るプラズマCVD装置のさらに他の
例の概略構成を示す図である。
【図6】図(A)は従来の平行平板型プラズマCVD装
置例の概略構成を示す図であり、図(B)は被成膜物品
の被成膜面がプラズマシース外に配置される状態の説明
図である。
【符号の説明】
E1、E2、Ex、E3、E30、E4、E5、E6
被成膜物品設置電極 E1´ 電極E1のプラズマに曝される最上面 E2´ 電極E2のプラズマに曝される最上面 Ex´ 電極Exのプラズマに曝される最上面 E3´ 電極E3のプラズマに曝される最上面 E4´ 電極E4のプラズマに曝される最上面 E5´ 電極E5のプラズマに曝される最上面 E6´ 電極E6のプラズマに曝される最上面 E30´ 電極E30の本体部 E31´ 電極E30の突出部 E4U 上部電極 E4L 下部電極 E4M 主電極 E4S 補助電極 D1 電極E1の凹部 D2 電極E2の凹部 D3 電極E3の凹部 D4 電極E4の凹部 D5 電極E5の凹部 D6 電極E6の凹部 D4U 上部電極E4Uの孔部 D4L 下部電極E4Lの凹部 D5M 主電極E5Mの凹部 D5S 主電極E5Mと被成膜物品S4との嵌合状態で
形成される凹部 S1、S2、Sx、S3、S4 被成膜物品 S1´ 物品S1の被成膜面 S2´ 物品S2の被成膜面 Sx´ 物品Sxの被成膜面 S3´ 物品S3の被成膜面 S4´ 物品S4の被成膜面 S4U 物品S4の円錐台部分 S4L 物品S4の円柱部分 1 真空容器 11 排気装置 2 物品設置電極兼高周波電極 21 マッチングボックス 22 高周波電源 23 ヒータ 3 接地電極 4 成膜原料ガス供給部 sh プラズマシース

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力供給により成膜原料ガスをプラズマ
    化し、被成膜物品設置電極上に設置した被成膜物品に該
    プラズマのもとで膜形成するプラズマCVD法であっ
    て、前記被成膜物品設置電極として該物品を嵌入させる
    ことができる凹部を設けたものを用い、該凹部に被成膜
    物品を嵌入させた状態で該物品のプラズマに曝される面
    に膜形成することを特徴とするプラズマCVD法。
  2. 【請求項2】 前記被成膜物品設置電極の凹部を、該電
    極のプラズマに曝される最上面と前記被成膜物品の被成
    膜面が同一面に位置するように該物品を嵌入させること
    ができるものとする請求項1記載のプラズマCVD法。
  3. 【請求項3】 前記被成膜物品設置電極の凹部を、該電
    極のプラズマに曝される最上面と前記被成膜物品の被成
    膜面が同一面に位置するように該物品を嵌入させること
    ができ、該電極と該物品との嵌合状態において該電極最
    上面と該被成膜面を含む面内で該電極と該物品間に新た
    な凹部が形成されない形態のものとして該物品の被成膜
    面に膜形成する請求項2記載のプラズマCVD法。
  4. 【請求項4】 前記被成膜物品設置電極として、複数電
    極部材からなり、該複数電極部材を組み合わせた状態で
    前記被成膜物品を嵌入させることができる前記凹部を形
    成するものを用い、該凹部に被成膜物品を設置して該物
    品の被成膜面に膜形成する請求項1、2又は3記載のプ
    ラズマCVD法。
  5. 【請求項5】 被成膜面内に非成膜凹所がある被成膜物
    品について該非成膜凹所を詰め物で埋めて該被成膜面に
    膜形成する請求項1から4のいずれかに記載のプラズマ
    CVD法。
  6. 【請求項6】 電力供給により成膜原料ガスをプラズマ
    化し、被成膜物品設置電極上に設置した被成膜物品に該
    プラズマのもとで膜形成するプラズマCVD法であっ
    て、前記被成膜物品設置電極として、凹部を有する被成
    膜物品の該凹部を埋めることができる部分を有するもの
    を用い、被成膜物品の該凹部を該電極で埋めた状態で該
    物品のプラズマに曝される面に膜形成することを特徴と
    するプラズマCVD法。
  7. 【請求項7】 容量結合型プラズマCVD装置を用い
    て、被成膜物品に膜形成する請求項1から6のいずれか
    に記載のプラズマCVD法。
  8. 【請求項8】 前記成膜原料ガスとして炭素化合物ガス
    を含むガスを用いて炭素膜を形成する請求項1から7の
    いずれかに記載のプラズマCVD法。
  9. 【請求項9】 前記被成膜物品は少なくとも被成膜面が
    電気絶縁性材料からなるものである請求項1から8のい
    ずれかに記載のプラズマCVD法。
  10. 【請求項10】 成膜原料ガス供給手段から供給される
    成膜原料ガスを電力印加によりプラズマ化し、被成膜物
    品設置電極上に設置した被成膜物品に該プラズマのもと
    で膜形成するプラズマCVD装置であって、前記被成膜
    物品設置電極は該物品を嵌入させることができる凹部を
    有していることを特徴とするプラズマCVD装置。
  11. 【請求項11】 前記被成膜物品設置電極の凹部は、該
    電極のプラズマに曝される最上面と前記被成膜物品の被
    成膜面が同一面に位置するように該物品を嵌入させるこ
    とができるものである請求項10記載のプラズマCVD
    装置。
  12. 【請求項12】 前記被成膜物品設置電極の凹部は、該
    電極のプラズマに曝される最上面と前記被成膜物品の被
    成膜面が同一面に位置するように該物品を嵌入させるこ
    とができるとともに、該電極と該物品との嵌合状態にお
    いて該電極最上面と該被成膜面を含む面内で該電極と該
    物品間に新たな凹部が形成されない形態のものである請
    求項11記載のプラズマCVD装置。
  13. 【請求項13】 前記被成膜物品設置電極は、複数電極
    部材からなり、該複数電極部材を組み合わせた状態で前
    記被成膜物品を嵌入させる前記凹部を形成できるもので
    ある請求項10、11又は12記載のプラズマCVD装
    置。
  14. 【請求項14】 前記複数電極部材として主電極部材及
    び1又は2以上の補助電極部材を有し、該主電極部材は
    前記被成膜物品を嵌入させることができる主凹部であっ
    て該主電極部材のプラズマに曝される最上面と該物品の
    被成膜面が同一面に位置するように該物品を嵌入させる
    ことができる主凹部を有し、該補助電極部材は該主電極
    部材と該物品との嵌合状態においてそれら両者間に形成
    される新たな凹部を埋めることができるものである請求
    項13記載のプラズマCVD装置。
  15. 【請求項15】 成膜原料ガス供給手段から供給される
    成膜原料ガスを電力印加によりプラズマ化し、被成膜物
    品設置電極上に設置した被成膜物品に該プラズマのもと
    で膜形成するプラズマCVD装置であって、前記被成膜
    物品設置電極が、凹部を有する被成膜物品の該凹部を埋
    めることができる部分を有するものであることを特徴と
    するプラズマCVD装置。
  16. 【請求項16】 前記成膜原料ガス供給手段が、炭素化
    合物ガスを含む原料ガスを供給できるものである請求項
    10から15のいずれかに記載のプラズマCVD装置。
  17. 【請求項17】 容量結合型プラズマCVD装置である
    請求項10から16のいずれかに記載のプラズマCVD
    装置。
  18. 【請求項18】 前記被成膜物品設置電極に対向する電
    極を有しており、それら電極間の距離を調節できるよう
    に少なくとも一方の電極が他方の電極に対し位置調節可
    能に設けられている請求項17記載のプラズマCVD装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項1記載のプラズマCVD法の実
    施に用いる被成膜物品設置電極であって、該物品を嵌入
    させることができる凹部を設けたことを特徴とする電
    極。
  20. 【請求項20】 前記凹部は、プラズマに曝される電極
    最上面と前記被成膜物品の被成膜面が同一面に位置する
    ように該物品を嵌入させることができるものである請求
    項19記載の電極。
  21. 【請求項21】 前記凹部は、プラズマに曝される電極
    最上面と前記被成膜物品の被成膜面が同一面に位置する
    ように該物品を嵌入させることができるとともに、該物
    品との嵌合状態において該電極最上面と該被成膜面を含
    む面内で該電極と該物品間に新たな凹部が形成されない
    形態のものである請求項20記載の電極。
  22. 【請求項22】 複数電極部材からなり、該複数電極部
    材を組み合わせた状態で前記被成膜物品を嵌入させるこ
    とができる前記凹部を形成できるものである請求項1
    9、20又は21記載の電極。
  23. 【請求項23】 前記複数電極部材として主電極部材及
    び1又は2以上の補助電極部材を有し、該主電極部材は
    前記被成膜物品を嵌入させることができる主凹部であっ
    て該主電極部材のプラズマに曝される最上面と該物品の
    被成膜面が同一面に位置するように該物品を嵌入させる
    ことができる主凹部を有し、該補助電極部材は該主電極
    部材と該物品との嵌合状態においてそれら両者間に形成
    される新たな凹部を埋めることができるものである請求
    項22記載の電極。
  24. 【請求項24】 請求項6記載のプラズマCVD法の実
    施に用いる電極であって、凹部を有する被成膜物品の該
    凹部を埋めることができる部分を有することを特徴とす
    る電極。
  25. 【請求項25】 容量結合型プラズマCVD装置におい
    て用いるものである請求項19から24のいずれかに記
    載の電極。
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