JPH1161019A - インクセット、これを用いた記録方法及び記録機器 - Google Patents

インクセット、これを用いた記録方法及び記録機器

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JPH1161019A
JPH1161019A JP22707797A JP22707797A JPH1161019A JP H1161019 A JPH1161019 A JP H1161019A JP 22707797 A JP22707797 A JP 22707797A JP 22707797 A JP22707797 A JP 22707797A JP H1161019 A JPH1161019 A JP H1161019A
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JP
Japan
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ink
recording
black
head
group
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JP22707797A
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English (en)
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Yutaka Kurabayashi
豊 倉林
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最高画像濃度が高く、かつ優れた階調性が得
られるインクジェット記録方法を提供する。 【解決手段】 インク滴を記録信号に応じて、オリフィ
スから吐出させて、被記録材にブラック階調記録をおこ
なうインクジェット記録方法において、インクとして複
数の色材濃度の異なるブラックインクからなる階調表現
用インクと、色調を調整するための色調調整用インクを
有するインクセットを用いてブラック階調記録を行なう
記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクとして、ブ
ラックインクからなる階調表現用インクと、色調を調整
するための色調調整用インクを用い、このインクを組み
合わせて被記録材にブラック階調画像を記録する場合に
使用されるインクジェット記録用インクセット、インク
ジェット記録方法およびインクジェット機器に関し、と
りわけ、インクジェット記録に適した信頼性に優れ、高
い画像濃度を与える事が可能なインクジェット記録用イ
ンクセット、インクジェット記録方法およびインクジェ
ット機器に関する。
【0002】また、本発明は、特に、医療分野で診断用
及び参照画像等、透光性基材上で高画像濃度が要求され
る記録機器等に好適に利用可能である。
【0003】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、インクの小
滴を飛翔させ、紙等の記録媒体にインクを付着させて記
録を行うものである。特に、特公昭61−59911号
公報、特公昭61−59912号公報、特公昭61−5
9914号公報等において開示された方式、即ち、吐出
エネルギー供給手段として電気熱変換体を用い、熱エネ
ルギーをインクに与えて気泡を発生させることにより、
液滴を発生させる方式のインクジェット記録方法によれ
ば、記録ヘッドの高密度マルチオリフィス化を容易に実
現する事ができ、高解像度及び高品位の画像を高速で記
録することができる。
【0004】しかしながら、従来のインクジェット記録
方法に用いられるインク中の色材としては、水溶性染料
が主に使用されている。しかしながら、このような水溶
性染料は、透光性基材上に高濃度で印刷する場合、透明
性が高いので、特に高い画像濃度が要求される分野への
応用に対して、最高画像濃度が、湿式銀塩等の方式によ
る画像濃度と比較して出しにくいという別の問題点があ
る。
【0005】水溶性染料の上記のような問題点を克服す
るためには、顔料のような隠蔽率の高い色材を使用する
事が考えられる。しかしながら、高い画像濃度を得るた
めに、色材として顔料、特にカーボンブラックを使用す
ると、いわゆる顔料の底色が、ハイライト部分で顕著に
なり、色調がCIELABでいうb* の値が相対的に大
きくなり赤みをおび、きれいな階調表現が得られないと
いう別の問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点、即ち、高い画像濃度を顔料インクを使用してインク
ジェット記録方法により得ようとした時に生じるハイラ
イト部での色調の問題を解決するためになされたもので
ある。
【0007】したがって、本発明の目的は、最高画像濃
度が高く、かつ優れた階調性が得られるインクジェット
用インクセット、該インクセットを用いた記録方法およ
び記録機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第一の発
明は、複数の色材濃度の異なるブラックインクからなる
階調表現用インクと、色調を調整するための色調調整用
インクを有することを特徴とするインクセットである。
【0009】上記のインクセットにおいて、前記ブラッ
クインクがカーボンブラックを含有するものが好まし
い。また、前記色調調整用インクが水溶性染料を含有
し、その水溶性染料がカルボキシル基を含有するものが
好ましい。また、前記水溶性染料がブラック染料または
シアン染料を少なくとも含有するものが好ましい。
【0010】また、本発明は、これらのインクセットを
用いたインクジェット記録方法および機器である。即
ち、本発明の第二の発明は、インク滴を記録信号に応じ
て、オリフィスから吐出させて、被記録材にブラック階
調記録をおこなうインクジェット記録方法において、イ
ンクとして複数の色材濃度の異なるブラックインクから
なる階調表現用インクと、色調を調整するための色調調
整用インクを有するインクセットを用いてブラック階調
記録を行なうことを特徴とする記録方法である。
【0011】前記記録方法は、インクセットの階調表現
用インクの記録の前または後に色調調整用インクを記録
する方法でもよい。
【0012】上記のインクセットにおいて、前記ブラッ
クインクがカーボンブラックを含有するものが好まし
い。また、前記色調調整用インクが水溶性染料を含有
し、その水溶性染料がカルボキシル基を含有するものが
好ましい。また、前記水溶性染料がブラック染料または
シアン染料を少なくとも含有するものが好ましい。前記
インクに熱エネルギーを作用させてインク滴を吐出する
のが好ましい。
【0013】また、本発明の第三の発明は、インクを収
容したインク収容部、該インクをインク滴として吐出さ
せるためのヘッド部を備えた記録ユニットにおいて、前
記インクが上記のインクセットであることを特徴とす
る。
【0014】前記ヘッド部がインクに熱エネルギーを作
用させてインク滴を吐出させるヘッドであるのが好まし
い。前記インク収容部がポリウレタン、セルロース、ポ
リビニルアセテート又はポリオレフィン系樹脂で形成さ
れているのが好ましい。
【0015】また、本発明の第四の発明は、インクを収
容したインク収容部を備えたインクカートリッジにおい
て、前記インクが上記のインクセットであることを特徴
とする。前記インク収容部がポリオレフィンで形成され
た接液面を有するのが好ましい。
【0016】また、本発明の第五の発明は、インクを収
容したインク収容部、該インクをインク滴として吐出さ
せるためのヘッド部を有する記録ユニットを備えたイン
クジェット記録装置において、前記インクが上記のイン
クセットであることを特徴とするインクジェット記録装
置である。
【0017】前記ヘッド部がインクに熱エネルギーを作
用させてインク滴を吐出させるヘッドであるのが好まし
い。前記インク収容部がポリウレタン、セルロースまた
はポリビニルアセテート又はポリオレフィン系樹脂で形
成されているのが好ましい。
【0018】また、本発明の第五の発明は、インク滴を
吐出するための記録ヘッド、インクを収容したインク収
容部を備えたインクカートリッジ及びインクカートリッ
ジから記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給
部を備えたインクジェット記録装置において、前記イン
クが上記のインクセットであることを特徴とする。
【0019】前記記録ヘッドが、インクに熱エネルギー
を作用させてインク滴を吐出させるヘッドであるのが好
ましい。前記インク収容部がポリオレフィンで形成され
た接液面を有するのが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、上記課題を解決するために以下にのべるイン
クセットおよびインクジェット記録方法を提供する。
【0021】即ち、本発明のインクセットは、複数の色
材濃度の異なるブラックインクからなる階調表現用イン
クと、色調を調整するための色調調整用インクを有する
ことを特徴とする。
【0022】また、本発明のインクジェット記録方法
は、インク滴を記録信号に応じて、オリフィスから吐出
させて、被記録材にブラック階調記録をおこなうインク
ジェット記録方法において、インクとして複数の色材濃
度の異なるブラックインクからなる階調表現用インク
と、色調を調整するための色調調整用インクを有するイ
ンクセットを用いてブラック階調記録を行なうことを特
徴とする。
【0023】具体的には、(1)色材濃度の異なるブラ
ックインクを複数色用いて階調記録を行うインクジェッ
ト記録方法において、前記階調表現用インクとは別に記
録媒体に対する印字後の色調を調整するための色調調整
用インクを記録媒体に印字するインクジェット記録方法
であり、(2)前記階調表現用インクがカーボンブラッ
クを含有する事を特徴とするインクジェット記録方法、
(3)前記色調調整用インクが水溶性染料を含有する事
を特徴とするインクジェット記録方法、更に、(4)前
記水溶性染料がカルボキシル基を含有する事を特徴とす
るインクジェット記録方法、(5)前記水溶性染料がブ
ラック染料またはシアン染料を少なくとも含有する事を
特徴とするインクジェット記録方法である。
【0024】本発明の記録方法は、特に記録媒体として
透光性基材を使用するインクジェット記録方法に効果的
に作用する。本発明によれば、(1)透過画像濃度が高
く、(2)色調が良好で、更に階調性が良好なインクジ
ェット記録が可能である。
【0025】以下に、本発明の好ましい実施態様を示
す。図7は、本発明の記録方法に用いる複数の記録ヘッ
ドが配列した記録部を示す斜視図である。同図7におい
て、81乃至84は、複数の色材濃度の異なるブラック
インクからなる階調表現用インクを吐出せしめるインク
ジェット記録ヘッドを表わす。通常は、これらの色材濃
度の異なるインクにより、階調性を表現するのである
が、本発明では、更に、色調調整用インクを吐出せしめ
るインクジェット記録ヘッド85を更に有することによ
り、前記カーボンブラックを含有するブラックインクを
使用するときの赤みを帯びた色調、特に低デューティ印
字部、すなわちハイライト部での色調を調整することが
可能になる。
【0026】図7では、階調表現を行う色材濃度の異な
るインクが4種使用される場合を示しているが、色材濃
度の異なるインクの種類はこれに限定されない。
【0027】また、本発明のインクセットを用いる記録
方法は、記録媒体上で前記階調表現用インクと色調調整
用インクの2種のインクが共存できる方法であればよ
く、いずれのインクを先に記録媒体上に付与してもよ
い。色調調整用インクが記録される順番については、階
調表現用インクの記録に先立って行われても構わない
し、後から行われても構わない。更に、色調調整用イン
クと階調表現用インクの記録される時間差についても特
に限定されない。
【0028】以下に、本発明で使用される階調表現用イ
ンクと色調調整用インクの詳細について説明する。本発
明の構成要件である具体的材料について説明する。
【0029】まず、本発明における階調表現用インクに
使用する顔料であるカーボンブラックについて説明す
る。本発明で使用するカーボンブラックは、例えばファ
ーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックで
あって、一次粒子径が15〜40nm、BET法による
比表面積が50〜300m2 /g、DBP吸油量が40
〜150m1/100g、揮発分が0.5〜10%、p
H値が2〜9等の特性を有するものが好ましく用いられ
る。このような特性を有する市販品としては、例えば、
No.2300,No.900,MCF88,No.3
3,No.40,No.45,No.52,MA7,M
A8,No.2200B(以上三菱化学社製)、RAV
ENl255(以上コロンビア製)、REGAL400
R、REGAL330R、REGAL660R、MOG
ULL(以上キャボット製)、Color Black
FW−1,Color Black FWl8,Co
lor Black Sl70,Color Blac
k Sl50,Printex 35、Printex
U(以上デグッサ製)等があり、いずれも好ましく使
用することができる。
【0030】前記カーボンブラックのインク(階調表現
用インク)中の含有量は、特に限定はされないが、イン
ク全重量の0.1〜5重量%の範囲とするのが好まし
く、特に0.2〜3重量%の範囲とするのが好ましい。
即ち、この範囲とすることで、例えば、印字濃度やイン
クの吐出安定性等のインクジェット用インクとしての信
頼性をより一層向上させることができる。
【0031】以上のようなカーボンブラックを使用する
場合に用いる分散剤としては、従来から顔料の分散用と
して使用されている水溶性樹脂及び界面活性剤等が使用
できる。
【0032】顔料の分散用として使用される水溶性樹脂
の具体例としては、重量平均分子量が500〜3000
0以内のものが好ましく、更に好ましくは、1000か
ら15000の範囲のものが好ましく使用される。この
ような分散剤として具体的には、スチレン、スチレン誘
導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、
α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコー
ルエステル等、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイ
ン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導
体、フマール酸、フマール酸誘導体、酢酸ビニル、ビニ
ルピロリドン、アクリルアミド及びその誘導体等から選
ばれた少なくとも2つ以上の単量体(ただしこのうち少
なくとも1つは親水性単量体)からなるブロック共重合
体、あるいはランダム共重合体、グラフト共重合体、ま
たはこれらの塩等が挙げられる。あるいは、ロダン、シ
ェラック、でんぷん等の天然樹脂も好ましく使用する事
ができる。これらの樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に
可溶であり、アルカリ可溶型樹脂である。
【0033】尚、これらの顔料分散剤として用いられる
水溶性樹脂は、インク(階調表現用インク)全重量に対
して0.1〜1.5重量%の範囲で含有させるのが好ま
しい。
【0034】カーボンブラックについては、表面活性基
を酸化処理するか、その他の表面処理を施したもので分
散剤が不要のタイプのものも、本発明では好適に使用で
きる。そのような処理を施したカーボンブラックの表面
には、カルボキシル基やスルホン酸基がリッチになって
いる。
【0035】次に、本発明における色調調整用インクに
は、水溶性染料が含有される。本発明で述べる記録媒体
上でのブラックインクの色調を整える水溶性染料として
は、従来公知の水溶性染料が問題無く使用できる。よ
り、具体的には、ColourIndexに記載されて
いる水溶性の酸性染料、直接染料、反応性染料等が使用
できる。その染料の代表例を示すと、C.I.フードブ
ラック2、C.I.ダイレクトブラック168、C.
I.ダイレクトブラック51、C.I.ダイレクトブル
ー199、C.I.アシッドブルー9、C.I.ダイレ
クトイエロー142、86、132、C.I.アシッド
イエロー23等が挙げられる。
【0036】また、Colour Indexに記載の
無い染料でも例えば下記に具体的に例示するような染料
も問題なく使用できる。染料が可溶化基としてカルボキ
シル基を含有する染料であれば、耐マイグレーションが
更に向上する効果もある。これらの水溶性染料を具体的
に例示すれば、以下のようになる。
【0037】本発明で使用される水溶性染料は、少なく
とも1個のCOOH基又はCOSH基を有する染料であ
れば、何れの染料でもよいが、好ましい染料として、下
記構造式(a)〜(e)で示される染料が挙げられ、具
体的には、例示化合物1〜33が本発明において好まし
く使用される。尚、下記構造式(a)〜(e)及び例示
化合物1〜33の染料において、インク中の好ましい形
態としては、COOH基及びCOSH基のうち少なくと
も1個がアンモニウム塩となっているものであるが、カ
ウンターイオンとしては、アンモニウムイオンに限定さ
れるわけではなく、ナトリウムイオン、リチウムイオン
等、アニオン染料に対するカウンターイオンとして従来
より公知のものをいずれも使用することが出来る。
【0038】
【化1】
【0039】{式中、Ar、Ar1 は夫々アリール基又
は置換アリール基であり、Ar、Ar1 の少なくとも一
つはCOOH基及びCOSH基から選ばれた置換基を少
なくとも一つ有し、J、J1 は独立的に夫々下式(1)
〜(3)
【0040】
【化2】
【0041】[式中、各R5 は独立的に水素原子、アル
キル基、置換アルキル基、アルコキシハロゲン基、CN
基、ウレイド基及びNHCOR6 基から選択され、R6
は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール
基、置換アリール基、アラルキル基又は置換アラルキル
基であり、Tは独立的にアルキル基であり、Wは独立的
に水素原子、CN基、CONR1011基、ピリジニウム
基及びCOOH基から選択され、mはC2 〜C8 のアル
キレン鎖であり、Bは水素原子、アルキル基又はCOO
H基であり、R10、R11は夫々独立的に水素原子、アル
キル基又は置換アルキル基である。]で表される連結基
であり、R1 、R2 、R3 、R4 は夫々独立的に水素原
子、アルキル基、置換アルキル基であり、Lは2価の連
結基であり、Xは独立的にカルボニル基又は下式(4)
〜(6)
【0042】
【化3】
【0043】[式中、ZはOR7 、SR7 又はNR8
9 であり、Yは水素原子、塩素原子又はCN基であり、
Eは塩素原子又はCN基であり、R7 、R8 、R9 は独
立的に水素原子、アルケニル基、置換アルケニル基、ア
ルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール
基、アラルキル基又は置換アラルキル基であり、又はR
8 及びR9 はこれらが結合された窒素原子と一緒に5員
環又は6員環を形成する場合がある。]で表される連結
基であり、(a)の化合物がSO3 H基を持たない場合
は少なくとも2つのCOOH基及びCOSH基から選ば
れた基を有し、(a)の化合物がSO3 H基を有する場
合はCOOH基及びCOSH基から選ばれた基が少なく
ともSO3 H基の数と同数である。}
【0044】一般式(a)で表される化合物の中で好ま
しい化合物は、置換基としてAr、Ar1 が少なくとも
1個のカルボキシル基を有するアリール基又は置換アリ
ール基であり、J、J1 が前記式(1)又は(2)で表
される基であり、Xが前記式(4)又は(5)で表され
る化合物である。一般式(a)で表される化合物の更に
好ましい化合物の具体例を以下に示す。
【0045】
【化4】
【0046】
【化5】
【0047】
【化6】
【0048】
【化7】
【0049】
【化8】
【0050】
【化9】
【0051】
【外1】 {式中、Jは、下記式であり、
【0052】
【化10】
【0053】Ar1 、Ar2 は夫々アリール基又は置換
アリール基であり、Ar1 、Ar2 の少なくとも一つは
COOH基及びCOSH基から選ばれた置換基を少なく
とも一つ有し、R1 、R2 は独立的に水素原子、アルキ
ル基、置換アルキル基、アルケニル基又は置換アルケニ
ル基であり、Lは2価の連結基であり、nは0又は1で
あり、Xは独立的にカルボニル基又は下式(1)〜
(3)
【0054】
【化11】
【0055】[式中、Zは独立的にNR34 、SR5
又はOR5 であり、Yは独立的に水素原子、塩素原子、
Z、SR6 又はOR6 であり、Eは独立的に塩素原子又
はCN基であり、R3 、R4 、R5 、R6 は夫々独立的
に水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル
基、置換アルケニル基、アリール基、置換アリール基、
アラルキル基又は置換アラルキル基であり、又はR3
びR4 はこれらが結合された窒素原子と一緒に5員環又
は6員環を形成する場合がある。]で表される連結基で
あり、(b)の化合物はCOOH基及びCOSH基から
選ばれた基が少なくともSO3H基の数と同数であ
る。}
【0056】一般式(b)で表される化合物の中で好ま
しい化合物は、置換基としてAr、Ar1 が少なくとも
1個のカルボキシル基を有するアリール基又は置換アリ
ール基であり、Xがカルボニル基又は前記式(1)又は
(2)で表される基を有する化合物である。一般式
(b)で表される化合物の更に好ましい化合物の具体例
を以下に示す。
【0057】
【化12】
【0058】
【化13】
【0059】
【化14】
【0060】
【化15】
【0061】
【化16】
【0062】{式中、Pcは金属を含有するフタロシア
ニン核であり、R1 、R2 、R3 は夫々独立的に水素原
子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換
アルケニル基、アラルキル基又は置換アラルキル基であ
り、Lは2価の連結基であり、Xは独立的にカルボニル
基又は下式(1)〜(3)
【0063】
【化17】
【0064】[式中、Zは独立的にNR45 、SR6
又はOR6 であり、Yは独立的に水素原子、塩素原子、
Z、SR7 又はOR7 であり、Eは独立的に塩素原子又
はCN基であり、R4 、R5 、R6 、R7 は夫々独立的
に水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アリール
基、置換アリール基、アラルキル基又は置換アラルキル
基であり、又はR4 及びR5 はこれらが結合された窒素
原子と一緒に5員環又は6員環を形成する場合がある。
EはCOSH基及びCOOH基から選択された1個又は
2個の基によって置換された無色の有機基である。]で
表される連結基であり、(t+q)は3〜4であり、
(c)の合物は少なくとも一つのSO3 H基と同数のC
OSH基及びCOOH基から選択された基を有する。}
【0065】一般式(C)で表される化合物の中で好ま
しい化合物は、置換基としてXがカルボニル基又は前記
式(1)又は(2)で表される基であり、Gがカルボキ
シル基が少なくとも1個置換された有機酸基を有する化
合物である。一般式(c)で表される化合物の更に好ま
しい化合物の具体例を以下に示す。
【0066】
【化18】
【0067】
【化19】
【0068】
【化20】
【0069】
【化21】
【0070】[式中、Lは金属カチオン又は水素原子を
表し、Pcは3〜4の原子価を持つフタロシアニン基、
1 は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケ
ニル基、置換アルケニル基、アラルキル基、置換アラル
キル基を表す。R2 は水素原子、アルキル基、アルコキ
シ基、ハロゲン原子、又は任意の置換アミノ基である。
(t+q)は3〜4であり、COOHは式(d)中の
2、3、5又は6の位置に付くものである。]
【0071】一般式(d)で表される化合物の更に好ま
しい化合物の具体例を以下に示す。
【0072】
【化22】
【0073】
【化23】
【0074】(式中Yは水素原子又はSO3 Hであ
る。)
【0075】一般式(e)で表される化合物の更に好ま
しい化合物の具体例を以下に示す。
【0076】
【化24】
【0077】前記水溶性染料のインク(色調調整用イン
ク)中の含有量は、特に限定はされないが、インク全重
量の0.1〜5重量%の範囲とするのが好ましく、特に
0.1〜3重量%の範囲とするのが好ましい。即ち、こ
の範囲とすることで、例えば、インクの吐出安定性等の
インクジェット用インクとしての信頼性を高く保つこと
ができる。
【0078】次に、本発明のインクセットの階調表現用
インクおよび色調調整用インクに使用される水性液媒体
としては、水と水溶性有機溶剤との混合媒体からなる。
【0079】以下に、本発明で好ましく用いられる水溶
性有機溶剤について説明する。好適な水溶性有機溶剤
は、グリセリンとジエチレングリコールまたはエチレン
グリコールを含有する溶剤であり、グリセリンとジエチ
レングリコールまたはエチレングリコールの混合物とし
て、インク中に2〜30wt%、更に好適な使用範囲は
5〜15wt%である。
【0080】これらのグリセリンまたは、グリセリンと
ジエチレングリコールまたはエチレングリコールとの混
合物は他の水溶性有機溶剤と更に混合して用いる事が可
能である。
【0081】本発明で好適に使用されるその他の水溶性
有機溶剤を以下に列挙する。メチルアルコール、エチル
アルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアル
コール、tert−ブチルアルコール等の炭素数1〜4
のアルキルアルコール類、
【0082】ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド等のアミド類、アセトン、ジアセトンアルコール等
のケトンまたはケトアルコール類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリ
コール類、
【0083】エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、
ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアル
キレン基が2〜6の炭素原子を含むアルキレングリコー
ル類、
【0084】エチレングリコールメチルエーテル、エチ
レングリコールエチルエーテル、トリエチレンモノメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル等の多価アルコール等のアルキルエーテル類、N−メ
チル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン等があげられるが、これら
に限定されるわけではない。
【0085】インク中での水溶性有機溶剤の全体の量と
しては、階調表現用インクおよび色調調整用インクの各
々のインク全体の量に対して重量%で2〜60wt%、
更に好適な範囲としては、5〜25wt%である。
【0086】また、水には純水またはイオン交換水が用
いられ、この水の階調表現用インクおよび色調調整用イ
ンクの各々のインク中の含有量としては、一般にはイン
クの全重量に対して60〜90重量%が好ましく、より
好ましくは70〜90重量%の範囲である。
【0087】以上述べた色材、水性液媒体の他に、イン
クの諸物性を調整する目的で、界面活性剤、消泡剤、p
H調整剤、防腐剤等を適時添加する事ができる。
【0088】階調表現用インクおよび色調調整用インク
の各々のインクとしての好ましい表面張力は、15dy
n/cm〜60dyn/cm、更に好適な範囲は、20
〜50dyn/cmである。
【0089】本発明の記録方法に使用される記録媒体と
しては、特に限定されるものではなく、コピー用紙、ボ
ンド紙等の普通紙やインクジェット記録用に特別に調製
されたコート紙、光沢紙やOHPフィルム等が好適に使
用されるが、これらの中でも特に透光性基材上にインク
受容層を設けた構成の記録媒体を使用するのが、本発明
をもっとも効果的に実施するうえで好ましい。更に、上
記のような透光性の記録媒体のインク受容層の上に加熱
溶融層を設け、印字後に加熱する事により、この加熱溶
融層を溶融させることにより、記録画像を更に保護する
ような記録媒体を使用すれば、記録画像の耐水性、擦過
性等が向上してより好ましい。
【0090】次に、本発明で用いられる記録装置につい
て説明する。本発明のインクを用いて記録を行なうのに
好適な方法及び装置としては、記録ヘッドの室内のイン
クに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該熱エネ
ルギーによりインクを吐出させるインクジェット記録方
法及びインクジェット記録装置が挙げられる。
【0091】その装置の主要部である記録ヘッドの構成
例を図1、図2及び図3に示す。ヘッド13はインクを
通す溝14を有するガラス、セラミック又はプラスチッ
ク板等と、感熱記録に用いられる発熱抵抗体を有する発
熱ヘッド15(図ではヘッドが示されているが、これに
限定されるものではない)とを接着して得られる。発熱
ヘッド15は酸化シリコン等で形成される保護膜16、
アルミニウム電極17−1及び17−2、ニクロム等で
形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、アルミナ等
の放熱性の良い基板20より成っている。
【0092】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2迄来ており、不図示の圧力によりメニスカス23を形
成している。
【0093】今、電極17−1、17−2に電気信号が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記録材
25に向かって飛翔する。
【0094】図3には図1に示したノズルを多数並べた
マルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ
溝26を有するガラス板27と、図1に説明したものと
同様な発熱ヘッド28を密着して製作される。
【0095】尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド1
3の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断面で
ある。図4に、かかるヘッドを組み込んだインクジェッ
ト記録装置の1例を示す。図4において、61はワイピ
ング部材としてのブレードであり、その一端はブレード
保持部材によって保持されて固定端となり、カンチレバ
ーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによる記録
領域に隣接した位置に配設される。
【0096】又、本例の場合、記録ヘッドの移動経路中
に突出した形態で保持される。62はキャップであり、
ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、
記録ヘッドの移動方向と垂直な方向に移動して吐出口面
と当接し、キャッピングを行う構成を具備する。更に6
3はブレード61に隣接して配設されるインク吸収体で
あり、ブレード61と同様、記録ヘッドの移動経路中に
突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャッ
プ62、インク吸収体63によって吐出回復部64が構
成され、ブレード61及びインク吸収体63によってイ
ンク吐出口面の水分、塵埃等の除去が行われる。
【0097】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッドであり、66はこの記録ヘ
ッド65を搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキ
ャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動
可能に係合し、キャリッジ66の一部はモータ68によ
って駆動されるベルト69と接続(不図示)している。
これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿って移動
が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその
隣接した領域の移動が可能となる。
【0098】51は被記録材を挿入する為の給入部であ
り、52は不図示のモータにより駆動される送りローラ
である。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と
対向する位置へ被記録材が給送され、記録が進行するに
つれて排出ローラ53を配した排出部へ排出される。
【0099】上記の構成において、記録ヘッド65が記
録終了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部6
4のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避
しているが、ブレード61は移動経路中に突出してい
る。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピング
される。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に
当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録
ヘッドの移動経路中に突出する様に移動する。
【0100】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上記したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の
吐出口面はワイピングされる。
【0101】上記の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為に記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0102】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで40は供
給用インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋
であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク収容部としては、インクとの接液面がポリオレフフ
ィン、特にポリエチレンで形成されているのが本発明に
とって好ましい。
【0103】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体となったものにも好適に用いられる。
【0104】図6において、70は記録ユニットであっ
て、この中にはインクを収容したインク収容部、例え
ば、インク吸収体が収納されており、かかるインク吸収
体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71
からインク滴として吐出される構成になっている。イン
ク吸収体の材料としては、ポリウレタン、セルロース又
はポリビニルアセテートを用いることが本発明にとって
好ましい。
【0105】72は、記録ユニット内部を大気に連通さ
せる為の大気連通口である。この記録ユニット70は、
図4で示す記録ヘッドに代えて用いられるものであっ
て、キャリッジ66に対し着脱自在になっている。
【0106】尚、本発明に使用する記録装置において、
上記ではインクに熱エネルギーを作用させてインク液滴
を吐出するインクジェット記録装置を例に挙げたが、本
発明は、そのほかに圧電素子を使用するピエゾ方式など
その他のインクジェット記録装置でも同様に利用でき
る。
【0107】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。
【0108】実施例1 下記の表1に記す成分を配合して、実施例1の色材濃度
の異なる4種のインク(インク1−A,B,C,D)を
作成した。但し、各成分の配合組成において、水の量の
「残部」は、各成分の合計の配合量が100重量部にな
るように調整された値である。インクは常法により作成
方法した。
【0109】但し、インク1−A,B,Cは階調表現用
インクであり、インク1−Dは色調調整用インクであ
る。
【0110】
【表1】
【0111】(注) FB−2:C.I.フードブラック2 DBL−199:C.I.ダイレクトブルー199
【0112】実施例2 下記の表2に記す成分を配合して、実施例2の色材濃度
の異なる4種のインク(インク2−A,B,C,D)を
作成した。作成方法は、実施例1と同様の方法により行
なった。但し、インク2−A,B,Cは階調表現用イン
クであり、インク2−Dは色調調整用インクである。
【0113】
【表2】
【0114】実施例3 下記の表3に記す成分を配合して、実施例3の色材濃度
の異なる4種のインク(インク3−A,B,C,D)を
作成した。作成方法は、実施例1と同様の方法により行
なった。但し、インク3−A,B,Cは階調表現用イン
クであり、インク3−Dは色調調整用インクである。
【0115】
【表3】
【0116】実施例4 下記の表4に記す成分を配合して、実施例4の色材濃度
の異なる4種のインク(インク4−A,B,C,D)を
作成した。作成方法は、実施例1と同様の方法により行
なった。但し、インク4−A,B,Cは階調表現用イン
クであり、インク4−Dは色調調整用インクである。
【0117】
【表4】
【0118】(注) DBK 195:C.I.ダイレクトブラック195 DY 86:C.I.ダイレクトイエロー86
【0119】上記インクを、キヤノン製カラーインクジ
ェットプリンター(BJC−600J)のBk,Y,
M,Cのタンクに色材濃度の濃い順に充填し、キヤノン
製OHP用シート(CF−301)に印刷を行い、実施
例1〜4のA,B,Cのインクの100%デューティー
印字上に、インクDの100%デューティー印字を重ね
て印字を行い、下記に示す評価を行った。
【0120】また、それとは別にインクA,B,C,D
各色100%デューティーを4色重ねて最大インク打ち
込み部におけるべた画像を形成した。
【0121】評価項目 (1)画像濃度 (使用機器名:マクベス社製、TD903)を使用し
て、最大インク打ち込み部におけるべたの透過濃度を測
定した。
【0122】(2)階調性 官能テストにより、階調性を下記の基準で評価した。
【0123】◎:色調が充分良好であり、ハイライト部
から高濃度まで色調の変化がない。 ○:色調および色調変化において実用レベルである。 ×:色調に赤味を帯びているか、またはハイライト部か
ら高濃度にいたる色調も変化している。 下記の表5に実施例1〜4の評価結果を示す。
【0124】
【表5】
【0125】比較例1 比較例1として、実施例1と同じカーボンブラックを用
い、その濃度を変えて実施例1と同様の方法で下記の表
6に示す組成のインク(インク5−A,B,C,D)を
作製した。同様に画像評価を行ったが、比較例1は、画
像濃度は高かったが、階調性が赤みを帯び×印であっ
た。
【0126】
【表6】
【0127】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のインクセッ
トによれば、最高画像濃度が高く、かつ、優れた階調性
が得られるインクジェット記録が可能になる。また、本
発明のインクジェット記録方法および記録装置によれ
ば、上記インクセットを用いることにより、最高画像濃
度が高く、かつ優れた階調性が得られる記録をすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】インクジェット記録装置のヘッド部の外観斜視
図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの斜視図である。
【図7】本発明の記録方法に用いる複数の記録ヘッドが
配列した記録部を示した斜視図である。
【符号の説明】
13 ヘッド 14 インク溝 15、28 発熱ヘッド 16 保護膜 17−1、17−2 アルミニウム電極 18 発熱抵抗体層 19 蓄熱層 20 基板 21 インク 22 吐出オリフィス(微細孔) 23 メニスカス 24 記録小滴 25 被記録材 26 マルチ溝 27 ガラス板 28 発熱ヘッド 40 インク収容部 42 栓 44 インク吸収体 45 インクカートリッジ 51 給入部 52 送りローラ 53 排出ローラ 61 ブレード 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 66 キャリッジ 70 記録ユニット 71 ヘッド部 72 大気連通口 81、82、83、84 階調表現用インク記録ヘッド 85 色調調整用インク記録ヘッド

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色材濃度の異なるブラックインク
    からなる階調表現用インクと、色調を調整するための色
    調調整用インクを有することを特徴とするインクセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記ブラックインクがカーボンブラック
    を含有する請求項1に記載のインクセット。
  3. 【請求項3】 前記色調調整用インクが水溶性染料を含
    有する請求項1に記載のインクセット。
  4. 【請求項4】 前記水溶性染料がカルボキシル基を含有
    する請求項3に記載のインクセット。
  5. 【請求項5】 前記水溶性染料がブラック染料またはシ
    アン染料を少なくとも含有する請求項3または4に記載
    のインクセット。
  6. 【請求項6】 インク滴を記録信号に応じて、オリフィ
    スから吐出させて、被記録材にブラック階調記録をおこ
    なうインクジェット記録方法において、インクとして複
    数の色材濃度の異なるブラックインクからなる階調表現
    用インクと、色調を調整するための色調調整用インクを
    有するインクセットを用いてブラック階調記録を行なう
    ことを特徴とする記録方法。
  7. 【請求項7】 前記階調表現用インクの記録の前または
    後に色調調整用インクを記録する請求項6に記載の記録
    方法。
  8. 【請求項8】 前記ブラックインクがカーボンブラック
    を含有する請求項6に記載の記録方法。
  9. 【請求項9】 前記色調調整用インクが水溶性染料を含
    有する請求項6に記載の記録方法。
  10. 【請求項10】 前記水溶性染料がカルボキシル基を含
    有する請求項6に記載の記録方法。
  11. 【請求項11】 前記水溶性染料がブラック染料または
    シアン染料を少なくとも含有する請求項9または10に
    記載の記録方法。
  12. 【請求項12】 前記インクに熱エネルギーを作用させ
    てインク滴を吐出する請求項6に記載の記録方法。
  13. 【請求項13】 インクを収容したインク収容部、該イ
    ンクをインク滴として吐出させるためのヘッド部を備え
    た記録ユニットにおいて、前記インクが請求項1乃至5
    のいずれかの項に記載のインクセットであることを特徴
    とする記録ユニット。
  14. 【請求項14】 ヘッド部がインクに熱エネルギーを作
    用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項13
    に記載の記録ユニット。
  15. 【請求項15】 インク収容部がポリウレタン、セルロ
    ース、ポリビニルアセテート又はポリオレフィン系樹脂
    で形成されている請求項13に記載の記録ユニット。
  16. 【請求項16】 インクを収容したインク収容部を備え
    たインクカートリッジにおいて、前記インクが請求項1
    乃至5のいずれかの項に記載のインクセットであること
    を特徴とするインクカートリッジ。
  17. 【請求項17】 インク収容部がポリオレフィンで形成
    された接液面を有する請求項16に記載のインクカート
    リッジ。
  18. 【請求項18】 インクを収容したインク収容部、該イ
    ンクをインク滴として吐出させるためのヘッド部を有す
    る記録ユニットを備えたインクジェット記録装置におい
    て、前記インクが請求項1乃至5のいずれかの項に記載
    のインクセットであることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  19. 【請求項19】 ヘッド部がインクに熱エネルギーを作
    用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項18
    に記載のインクジェット記録装置。
  20. 【請求項20】 インク収容部がポリウレタン、セルロ
    ースまたはポリビニルアセテート又はポリオレフィン系
    樹脂で形成されている請求項18に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  21. 【請求項21】 インク滴を吐出するための記録ヘッ
    ド、インクを収容したインク収容部を備えたインクカー
    トリッジ及びインクカートリッジから記録ヘッドにイン
    クを供給するためのインク供給部を備えたインクジェッ
    ト記録装置において、前記インクが請求項1乃至5のい
    ずれかの項に記載のインクセットであることを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  22. 【請求項22】 記録ヘッドが、インクに熱エネルギー
    を作用させてインク滴を吐出させるヘッドである請求項
    21に記載のインクジェット記録装置。
  23. 【請求項23】 インク収容部がポリオレフィンで形成
    された接液面を有する請求項21に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
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