JP5054897B2 - インクセット、インクジェット記録方法、インクカートリッジ、記録ユニット、インクジェット記録装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
本発明によって前記したような効果が得られる理由は明らかでないが、本発明者らは以下のように推測している。一般に、普通紙等の記録媒体上に、複数の水性インクで画像を形成し、互いに異なる色の領域が隣接する画像記録を行った場合に、各色の領域の境界における混色(ブリーディング)の発生が抑制された画像を得るためには、画像の境界部における色材の隣接領域への流出が抑制されることが必要である。そのためには、紙面上にインクが着弾した後に、できるだけ早く色材が凝集を起こすことが重要な条件となる。
ここで、本発明における画像形成のメカニズムについて例を挙げて説明する。図18(a)に示したように、先ず、水不溶性色材を含有するインク101が記録媒体102上に着弾する。記録媒体に付与されたインク滴においては、水分蒸発と、記録媒体への浸透が徐々に進行するため、図18(b)に示したように、着弾直後のインク滴が占める面積103よりも大きなドット面積104が形成される。続いて、上記水不溶性色材に対して貧溶媒となる水溶性有機溶剤を含有するインク105が、先に付与された水不溶性色材を含有するインク101の隣接部に着弾する。すると、そのインク滴は、記録媒体102の内部へと浸透、拡散することにより、水不溶性色材を含有するインク101と同様に、図18(c)に示したように、着弾直後のインク滴が占める面積106よりも大きなドット面積107が形成される。更に、インク101によるドット面積104と、インク105によるドット面積107が徐々に拡大すると、インク同士がドットの外周部で混合し始めて、図18(c)に示したように、インク混合部108が形成される。このインク混合部108においては、局部的に、インク101とインク105のそれぞれのインクの溶剤組成が変化する。
次に、上記したようなメカニズムを発現させるために必須であり、且つ、本発明において重要な役割を果たす貧溶媒について、その定義と選択の方法について説明する。本発明者らは、インクに含有させることで、前記した本発明の効果をもたらす貧溶媒の判定基準を、本発明の効果との関連の下で種々検討した結果、下記のような判定方法が有効であることを見いだした。
水分散液B:ある水不溶性色材又は、当該水不溶性色材及びその分散に寄与する物質の総量が5質量%、水が45質量%である組成の水不溶性色材の水分散液。
水溶性有機溶剤の比誘電率とその測定方法について説明する。水溶性有機溶剤の極性を左右する一因子である比誘電率εrは、真空の静電容量COに対する、水溶性有機溶剤の静電容量CXの比によって表され、下記(式2)により算出される。
次に、水溶性有機溶剤のKa値について説明する。インクの記録媒体への浸透性を表す尺度であるKa値は、下記のようにして求めることができる。先ず、記録媒体1m2当たりに付与されるインク量Vrと、インクが吐出されてから所定時間tが経過した後におけるインクの記録媒体への浸透量V(mL/m2=μm)の関係は、下記(式3)のブリストウの式によって示される。
本発明にかかるインクセット(A)を構成するそれぞれの水性インク(a)は、インクセット(A)と共に用いる水不溶性色材を含有してなる水性インク(B)に含有される水不溶性色材に対して貧溶媒となる水溶性有機溶剤を、含有してなるものであることを要する。更に、本発明にかかるインクセットを構成する各水性インク(a)には、これらを添加することによる効果が得られ、且つ本発明の目的効果を損なわない範囲で適宜に、下記に挙げるような、その他の水溶性有機溶剤を含有する水性媒体を添加することができる。この水性媒体は、水と水溶性有機溶剤を含有するものが利用できる。水は種々のイオンを含有する一般の水ではなく、イオン交換水(脱イオン水)を使用することが好ましい。尚、インクセット(A)と共に用いる水不溶性色材を含有してなる水性インク(B)で使用される水性媒体としても、水と、下記に挙げるような水溶性有機溶剤とを含有する混合媒体を使用することができる。
次に、本発明にかかるインクセットと共に用いられる水性インク(B)の色材である水不溶性色材について説明する。本発明において使用する水不溶性色材は特に限定されるものではないが、主なものとしては、カーボンブラックや有機顔料等の顔料を使用することができる。中でも特に、少なくとも1つのイオン性基が直接若しくは他の原子団を介して結合している顔料を使用することが好ましい。この条件を満たす限りであれば、特に限定はされず、ジアゾカップリング法を用いてイオン性基を有する化合物を表面に結合させた顔料や、次亜塩素酸ソーダや水中オゾン処理等による表面酸化処理でイオン性基を表面に導入した顔料、イオン性基を有する分散剤、界面活性剤、樹脂分散剤等が吸着した顔料等を使用することができる。これらの水不溶性色材は、単独では勿論のこと、2種類以上を混合して用いることも可能である。
本発明で使用する水性インク(B)において使用することのできる顔料は特に限定されず、下記に挙げるようなものを何れも使用することができる。又、顔料の含有量は、インク全質量に対して、1質量%〜20質量%が好ましく、更には、2質量%〜12質量%の範囲がより好ましい。
油溶性染料は、カラーインデックス(COLOUR INDEX)に記載されているものであれば特に限定はない。又、カラーインデックスに記載のない新規の染料であっても、特に制限はない。油溶性染料の具体例は、下記のものが挙げられる。これらの油溶性染料の含有量は、インク全質量に対して、1質量%〜10質量%が好ましく、更には、1質量%〜5質量%の範囲がより好ましい。
本発明にかかるインクセット(A)を構成する各水性インク(a)を作製する場合においては、上記の水不溶性色材を使用することもできるが、これと併用して、或いは単独で、下記に挙げるような水溶性色材を用いることができる。勿論、水溶性色材を複数併用してもよい。水溶性色材の一例に、水溶性染料が挙げられ、特に可溶化基としてアニオン性基を有する水溶性染料を用いることが好ましい。尚、インクセット(A)と共に用いる水不溶性色材を含有してなる水性インク(B)を作製する場合においても、前記した水不溶性色材と併用して下記に挙げるような水溶性色材を使用してもよい。
本発明で使用することのできる染料は、カラーインデックス(COLOUR INDEX)に記載されている水溶性の酸性染料、直接染料、反応性染料であれば特に限定はない。又、カラーインデックスに記載のない染料であっても、アニオン性基、例えば、スルホン基を有するものであれば特に制限はない。これらの染料の含有量は、インク全質量に対して、1質量%〜10質量%が好ましく、更には、1質量%〜5質量%の範囲がより好ましい。尚、可溶化基として、カルボキシル基を持つ染料は、インクが記録媒体に付与された場合に、耐水性に優れた画像を与えるものが多いために、特に好ましい。
C.I.ダイレクトイエロー:8、11、12、27、28、33、39、44、50、58、85、86、87、88、98、100、110、132等
C.I.ダイレクトレッド:2、4、9、11、20、23、24、31、39、46、62、75、79、80、83、89、95、197、201、218、220、224、225、226、227、228、230等
C.I.ダイレクトブルー:1、15、22、25、41、76、77、80、86、90、98、106、108、120、158、163、168、199、226等
C.I.アシッドイエロー:1、3、7、11、17、23、25、29、36、38、40、42、44、76、98、99等
C.I.アシッドレッド:6、8、9、13、14、18、26、27、32、35、42、51、52、80、83、87、89、92、94、106、114、115、133、134、145、158、198、249、265、289等
C.I.アシッドブルー:1、7、9、15、22、23、25、29、40、43、59、62、74、78、80、90、100、102、104、117、127、138、158、161等
これまでに説明した構成成分を有する、本発明にかかるインクセット(A)を構成する各水性インク(a)、及びインクセット(A)と共に用いる水不溶性色材を含有してなる水性インク(B)は、インクジェット記録ヘッドから良好に吐出できる特性を有することが好ましい。インクジェット記録ヘッドからの吐出性を向上させるという観点からは、インクの特性が、例えば、その粘度が1〜15mPa・s、表面張力が25mN/m以上、更には、粘度が1〜5mPa・s、表面張力が25〜50mN/mとすることが好ましい。又、ブラックインクとカラーインクとを併用する場合には、特にブラックインクの表面張力よりもカラーインクの表面張力が低いことが更に好ましい。具体的には、ブラックインクの表面張力が35〜50mN/m、カラーインクの表面張力が25〜35mN/mであることが好ましい。
本発明にかかるインクセット(A)を構成する各水性インク(a)、及びインクセット(A)と共に用いる水不溶性色材を含有してなる水性インク(B)には、保湿性維持のために、上記した成分の他に、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の保湿性成分をインク成分として用いてもよい。尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン等の保湿性成分のインク中の含有量は、一般には、インク全質量に対して、0.1質量%〜20.0質量%が好ましく、更には、3.0質量%〜10.0質量%の範囲がより好ましい。
以下、本発明にかかる画像形成方法について説明する。本発明にかかる画像形成方法では、上記で説明した構成の、水不溶性色材に対して貧溶媒となる水溶性有機溶剤を含有する複数の水性インク(a)を組み合わせてなるインクセット(A)を、水不溶性色材を含有する水性インク(B)と共に用いる。そして、これらによって記録媒体に画像を形成する場合に、互いに異なる色の領域が隣接してなる画像を、上記水不溶性色材を含有する水性インク(B)を付与する走査を行って画像を形成した後、該画像が形成された領域に、上記インクセット(A)を構成する複数の水性インク(a)の少なくとも1種を付与する走査を行う。
次に、本発明にかかるインクジェット記録装置の一例について説明する。前記インクジェット記録装置は、先に説明した本発明にかかるインクセットを搭載していることを特徴とする。
5.5gの水に5gの濃塩酸を溶かした溶液に、5℃に冷却した状態で4−アミノフタル酸1.5gを加えた。次に、この溶液が入った容器をアイスバスに入れて液を撹拌することにより溶液を常に10℃以下に保った状態とし、これに5℃の水9gに亜硝酸ナトリウム1.8gを溶かした溶液を加えた。この溶液を更に15分間撹拌後、比表面積が220m2/gでDBP吸油量が105mL/100gであるカーボンブラック6gを撹拌下で加えた。その後、更に15分間撹拌した。得られたスラリーをろ紙(商品名:標準用濾紙No.2;アドバンテック製)でろ過した後、粒子を十分に水洗し、110℃のオーブンで乾燥させ、自己分散型カーボンブラックAを調製した。
上記顔料分散液中の顔料に対して貧溶媒として作用する水溶性有機溶剤を選択するために以下の実験を行った。先ず、上記顔料分散液Aの固形分濃度10%水溶液を調製し、これと各水溶性有機溶剤とを用いて、以下の配合比にて貧溶媒の判定用分散液A、判定用水分散液Bを作成した。
[判定用分散液A]
・顔料分散液A 5部
・表1に記載の各水溶性有機溶剤 50部
・純水 45部
・顔料分散液A 5部
・純水 95部
次に、上記のようにして調製した判定用分散液A及び判定用水分散液B各10gを、それぞれ透明なガラス製フタつきサンプルビンに入れ、蓋をした後、充分撹拌し、これを60℃で48時間静置した。その後、静置した分散液を測定用サンプルとして、当該分散液中の顔料の平均粒径を、濃厚系粒径アナライザー(商品名:FPAR−1000;大塚電子製)を用いて測定した。60℃、48時間保存後の判定用分散液A及び判定用水分散液B中の顔料の平均粒径が、判定用分散液Aの方が判定用水分散液Bより大きくなる水溶性有機溶剤を貧溶媒と判定し、判定用分散液Aの平均粒径が、判定用水分散液Bと同等又はそれ以下になる水溶性有機溶剤を貧溶媒でないと判定した。
比誘電率測定装置(商品名:BI−870;Brookhaven製)を用いて、表1に示した各水溶性有機溶剤の比誘電率の測定を行った。先ず、測定対象の水溶性有機溶剤23mlをセルに満たし、続いて電極部をサンプルに浸した上で、周波数10kHzにおける比誘電率を測定した。そして、表2に、得られた各水溶性有機溶剤についての比誘電率の測定結果を示した。
インクに使用する各水溶性有機溶剤についての蒸気圧を表3に示す。
上記で調製した顔料分散液Aを用い、表4に記載した各成分を混合し、充分に撹拌して溶解或いは分散した後、1.2μmのミクロフィルター(富士フィルム製)にて加圧ろ過して、ブラックインク1〜3を調製した。
上記で調製したブラックインク1〜3とカラーインクセットA〜Mを表8のように組み合わせて、各インクを、表8に示した各記録ヘッドを有するインクジェット記録装置に搭載して画像形成を行った。実施例1〜19では、ブラックインクとカラーインクセットとの関係が、請求項1の要件を満足している。参考例1〜6は、カラーインクセットを構成する各インクが貧溶媒を含有していないインクを用いた例である。又、参考例7〜9は、カラーインクセットを構成する3種のインクのうちの1種が貧溶媒を含有していないインクを用いた例である。参考例10は、カラーインクセットを構成する各インクが貧溶媒を含有しているものの、該貧溶媒の20℃における蒸気圧が、20℃における水の蒸気圧よりも高いものを使用したインクを用いた例である。
表8に示した実施例及び参考例のブラックインクとカラーインクセットをそれぞれ用いて画像を形成し、ブリーディングについての評価を行った。記録装置は、記録信号に応じて熱エネルギーをインクに付与することによりインクを吐出させるオンデマンド型マルチ記録ヘッドを有するインクジェット記録装置であるBJS600及びBJS700(何れもキヤノン製)を用いた。そして、表8に示したように、それぞれ、上記装置の記録ヘッドを、図11、図12、及び図17に示される構成に改造して用いた。又、記録媒体は、スーパーホワイトペーパーSW−101(キヤノン製)を用いた。画像の形成は、図11、図12、及び図17に示される構成の記録ヘッドにより、ブラックのベタ画像とカラー各色(イエロー、マゼンタ及びシアン)のベタ画像が隣接した画像を形成し、ブラックの画像とカラーの各画像の境界部におけるブリーディングの程度を目視により観察し、下記の基準で評価した。評価結果は表9に示した。
A:参考例よりも向上(ブリーディングは殆ど目立たない。)
B:参考例と同等レベル(ブリーディングはしているが、実質上問題のないレベルである。)
14:インクノズル
15:発熱素子基板
16:保護層
17−1、17−2:電極
18:発熱抵抗体層
19:蓄熱層
20:基板
21:インク
22:吐出オリフィス(微細孔)
23:メニスカス
24:インク滴
25:記録媒体
26:マルチノズル
27:ガラス板
28:発熱ヘッド
40:インク袋
42:栓
44:インク吸収体
45:インクカートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラー
53:排紙ローラー
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モーター
69:ベルト
70:記録ユニット
71:ヘッド部
72:大気連通口
80:インク流路
81:オリフィスプレート
82:振動板
83:圧電素子
84:基板
85:吐出口
101:水不溶性色材を含有するインク
102:記録媒体
103:着弾直後のインク滴が占める面積
104:ドット面積
105:貧溶媒となる水溶性有機溶剤を含有するインク
106:着弾直後のインク滴が占める面積
107:ドット面積
108:インク混合部
109:凝集した水不溶性色材
1001:記録ヘッド
1100:記録素子基板
1200:インク供給口
1300:電気配線テープ
1400:インク供給部材
1500:インク吸収体
1501:インク吸収体
1502:インク吸収体
1503:インク吸収体
1600:蓋部材
1700:係合部
Claims (18)
- 水不溶性色材を含有してなるブラックインクである水性インク(B)と共に用いられる、カラーインクである水性インク(a)が複数組み合わされてなるインクセット(A)において、
該インクセット(A)を構成する前記水性インク(a)のそれぞれが、上記水性インク(B)を構成する水不溶性色材に対して貧溶媒となる水溶性有機溶剤を1種以上含有してなり、且つ、前記水性インク(a)中における前記水溶性有機溶剤の含有量の合計(質量%)が、上記水性インク(B)中の前記水不溶性色材の含有量(質量%)の3倍以上であり、
前記水溶性有機溶剤が、ポリエチレングリコール200(平均分子量200のポリエチレングリコール)、ポリエチレングリコール600(同平均分子量600)、1,5−ペンタンジオール、2−ピロリドン及び1,2,6−ヘキサントリオールからなる群から選ばれるいずれかであり、
さらに、上記水性インク(a)中にそれぞれ含有されている前記水溶性有機溶剤のうち、少なくとも1種の水溶性有機溶剤の20℃における蒸気圧が、20℃における水の蒸気圧よりも低いことを特徴とするインクセット。 - 前記水性インク(B)が、少なくとも1種の水溶性有機溶剤を含有してなり、且つ、該水性インク(B)中の水溶性有機溶剤のうち、含有量が最大である水溶性有機溶剤についての真空の誘電率ε0に対する比誘電率εS1と、
前記インクセット(A)を構成する各水性インク(a)中にそれぞれ含有されている、前記貧溶媒となる各水溶性有機溶剤についての真空の誘電率ε0に対する比誘電率εS2とが、
εS1>εS2の関係を満たす請求項1に記載のインクセット。 - 前記比誘電率εS1の常温での値が、35以下である請求項2に記載のインクセット。
- 前記インクセット(A)を構成する各水性インク(a)中に含有されている水溶性有機溶剤のうち、含有量が最大である水溶性有機溶剤が、前記水性インク(B)を構成する水不溶性色材に対して貧溶媒となる水溶性有機溶剤である請求項1〜3の何れか1項に記載のインクセット。
- 前記水性インク(a)に含有される色材が、水溶性染料である請求項1〜4の何れか1項に記載のインクセット。
- 前記水不溶性色材を含有する水性インク(B)が、更に、該水不溶性色材に対して貧溶媒となる水溶性有機溶剤を含有してなる請求項1〜5の何れか1項に記載のインクセット。
- 前記水性インク(B)中の水不溶性色材が、イオン性基を有する請求項1〜6の何れか1項に記載のインクセット。
- 前記水性インク(B)中の水不溶性色材が、その表面に、−COOM1、−SO3M1及び−PO3H(M1)2(式中のM1は、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムである)からなる群から選ばれる少なくとも1種を、直接若しくは他の原子団を介して結合している顔料である請求項1〜7の何れか1項に記載のインクセット。
- 前記他の原子団が、炭素原子数1〜12のアルキレン基、置換若しくは未置換のフェニレン基又は置換若しくは未置換のナフチレン基からなる群から選ばれるものである請求項8に記載のインクセット。
- 前記水性インク(B)中の水不溶性色材が、カーボンブラックである請求項1〜9の何れか1項に記載のインクセット。
- インクをインクジェット方式で吐出する工程を有するインクジェット記録方法において、
上記インクが、請求項1〜10の何れか1項に記載のインクセット(A)を構成する複数の水性インク(a)であることを特徴とするインクジェット記録方法。 - インクを収容するインク収容部を備えたインクカートリッジにおいて、
前記インクカートリッジが、インクを収容する部分を有し、上記インクが、請求項1〜10の何れか1項に記載のインクセット(A)を構成する複数の水性インク(a)であることを特徴とするインクカートリッジ。 - インク収容部と、インクを吐出させるためのインクジェット記録ヘッドとを具備している記録ユニットにおいて、
上記インクが、請求項1〜10の何れか1項に記載のインクセットを構成する複数の水性インク(a)であることを特徴とする記録ユニット。 - インク収容部と、インクを吐出させるためのインクジェット記録ヘッドとを具備しているインクジェット記録装置において、
上記インクが、請求項1〜10の何れか1項に記載のインクセット(A)を構成する複数の水性インク(a)であることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1〜10の何れか1項に記載のインクセット(A)を構成する複数の水性インク(a)と、請求項1〜10の何れか1項に記載の水不溶性色材を含有してなる水性インク(B)を用いて、記録媒体に前記インクセット(A)を構成する各水性インク(a)により形成される画像及び前記水不溶性色材を含有してなる水性インク(B)により形成される画像が隣接してなる画像を形成する画像形成方法において、
上記水不溶性色材を含有する水性インク(B)を付与する走査を行って画像を形成した後、該画像が形成された領域に、上記インクセット(A)を構成する複数の水性インク(a)の少なくとも1種を付与する走査を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 前記水不溶性色材を含有する水性インク(B)を記録媒体に付与する走査を行った後に、少なくとも1回の走査分の時間差を空けた後に、前記インクセット(A)を構成する複数の水性インク(a)の少なくとも1種を付与する走査を行う請求項15に記載の画像形成方法。
- 前記水不溶性色材を含有する水性インク(B)を吐出させるための吐出口列と、前記インクセット(A)を構成する複数の水性インク(a)をそれぞれ吐出させるための吐出口列が副走査方向にずれて配置されている記録ヘッドを用いてインクの付与を行う請求項15又は16に記載の画像形成方法。
- カラーインクである複数の水性インク(a)が組み合わされてなるインクセット(A)を構成する各水性インクと、少なくとも水不溶性色材を含有してなるブラックインクである水性インク(B)とをインクジェット方式で吐出する工程を有するインクジェット記録方法において、
上記インクセット(A)を構成する前記複数の水性インク(a)がそれぞれ、上記水性インク(B)中の水不溶性色材に対して貧溶媒となる水溶性有機溶剤を含有してなり、且つ、前記水性インク(a)中における前記水溶性有機溶剤の含有量の合計(質量%)が、上記水性インク(B)中の水不溶性色材の含有量(質量%)の3倍以上であり、
前記水溶性有機溶剤が、ポリエチレングリコール200(平均分子量200のポリエチレングリコール)、ポリエチレングリコール600(同平均分子量600)、1,5−ペンタンジオール、2−ピロリドン及び1,2,6−ヘキサントリオールからなる群から選ばれるいずれかであり、
さらに、上記貧溶媒となる水溶性有機溶剤のうちの少なくとも1種の水溶性有機溶剤の20℃における蒸気圧が、20℃における水の蒸気圧よりも低いことを特徴とするインクジェット記録方法。
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