JPH1161001A - プレコート用塗料組成物及びプレコート鋼板 - Google Patents

プレコート用塗料組成物及びプレコート鋼板

Info

Publication number
JPH1161001A
JPH1161001A JP9228908A JP22890897A JPH1161001A JP H1161001 A JPH1161001 A JP H1161001A JP 9228908 A JP9228908 A JP 9228908A JP 22890897 A JP22890897 A JP 22890897A JP H1161001 A JPH1161001 A JP H1161001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating composition
resin
coating
precoating
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9228908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4094707B2 (ja
Inventor
Toshihiko Ogami
俊彦 大上
Masahiko Inada
昌彦 稲田
Teruo Asai
照夫 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP22890897A priority Critical patent/JP4094707B2/ja
Publication of JPH1161001A publication Critical patent/JPH1161001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4094707B2 publication Critical patent/JP4094707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロム系防錆顔料を含有せずに優れた溶接
性、プレス加工性及び耐食性を有するプレコート用塗料
組成物、及びかかる塗料組成物を塗装してなるプレコー
ト鋼板を提供する。 【解決手段】 プレコート用塗料組成物は、塗料固形分
を基準として、(A) 熱硬化性樹脂及び架橋剤からなるビ
ヒクル樹脂35〜94容量%と、(B) 下記の少なくとも1種
の防錆顔料5〜40容量%と、(B-1) Ca又はMgの炭酸塩、
(B-2) Al又はBaの硫酸塩、(B-3) Al、Zn、W、Ca又はBa
の珪酸塩、(B-4) Al、Zn、Ni、W、Mg又はCsの酢酸塩、
(B-5) Al、Mg又はCaのリン酸塩、(B-6) Al又はZnのモリ
ブデン酸塩、(B-7) Al、Zn又はPbのリンモリブデン酸
塩、(B-8) Al、Zn、Pb又はPのバナジン酸塩、(B-9) A
l、Zn、Ni、W、V、Si、Mg、Ca、Zr又はTiの酸化物、
及び(B-10)亜リン酸亜鉛、(C) 球状ステンレス粉末及び
鉄合金粉末からなる導電材1〜40容量%とを主成分とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレコート用塗料
組成物及びプレコート鋼板に関し、特に自動車車体用の
鋼板等に塗装して優れた溶接性、プレス加工性及び耐食
性が得られるプレコート用塗料組成物、及びかかる塗料
組成物により塗装されたプレコート鋼板に関する。
【0002】自動車の車体を構成する各種の部材は、鋼
板を目的形状にプレス加工した後、スポット溶接により
組立てられ、脱脂及びリン酸塩処理を施したのち電着塗
装する工程により製造されるが、製造工程の合理化を図
るため加工前の段階で予め鋼板にプレコート塗装を行う
ことが試みられている。このプレコート塗装により形成
される塗膜には、十分な耐食性のほかに、プレス加工時
に塗膜が鋼板から剥離したりクラックが発生することが
ない良好な加工性を有すること、組立てに際して容易に
溶接し得る溶接性を有すること、組立て後に必要な仕上
げ塗装ができること等の性能が要求される。
【0003】ところが一般に汎用されているプライマー
塗料を用いて鋼板にプレコート塗装した塗膜では、導電
性がないため連続溶接時に電極棒の先端が汚染されて円
滑に溶接することができない。このため導電性のある金
属成分を含む各種のプレコート用塗料組成物が提案され
ている。
【0004】例えば特開昭60-203677 号には、塗料固形
分として(A) 芳香族環を含まないか含んでもその量が最
大限50重量%までの少なくとも1種の塗料用樹脂10〜35
重量%と、(B) 有機潤滑剤4〜30重量%と、(C) リン化
鉄主成分の導電性顔料15〜85重量%と、(D) リン化鉄分
解抑制剤1〜71重量%と、(E) その他の無機顔料0〜70
重量%とを含み、(C) 〜(E) の総量を塗料固形分中35〜
86重量%としたことを特徴とする溶接性、加工性及び耐
食性に優れた金属材プレコート用塗料組成物が開示され
ている。
【0005】また特開昭59-166569 号には、(A) エポキ
シ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル
−ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂中の
いずれかからなるベース樹脂50〜95重量%と、(B) 尿素
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、イソシアネー
ト、ポリイソシアネートのいずれか単独又は2種以上か
らなる架橋剤5〜50重量%と、(C) Zn粉末、Mn粉末、Zn
-Mg 合金粉末の単独又は2種以上からなる平均粒径10μ
m以下の金属粉末0.2 〜15重量%(ベース樹脂と架橋剤
の総量に対して)と、(D) クロム酸塩、リン酸塩、ポリ
リン酸塩、モリブデン酸塩の単独又は2種以上からなる
防錆顔料0.1 〜0.4 重量%(ベース樹脂と架橋剤の総量
に対して)との4成分からなるメッキ鋼板用高耐食性下
塗塗料が提案されている。
【0006】さらに特開昭64-60668号には、塗料不揮発
分として金属粉又は合金粉の1種以上30〜70重量%と、
カーボンファイバー0.1 〜10重量%とを含む溶接性及び
加工性に優れた被覆鋼板用塗料組成物が開示されてい
る。この塗料組成物においては、金属粉又は合金粉とし
てMg、Al、Si、Ti、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Zr、Pd、
Sn、Sbの1種以上の単体又は合金が使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術に
よるプレコート鋼板用塗料は、基本的に導電性金属粉末
や防錆顔料をビヒクル樹脂に配合したものであり、その
成分選択及び組成比によって溶接性、加工性、耐食性等
の向上を図っているが、未だ実用上十分ではない。また
防錆顔料としてクロム系防錆顔料の効果は認められてい
る。
【0008】しかしながら、最近の環境保護の観点か
ら、プレコート用塗料組成物にクロム系防錆顔料を配合
するのは好ましくないと考えられるようになった。従っ
て本発明の目的は、クロム系防錆顔料を含有せずに優れ
た溶接性、プレス加工性及び耐食性を有するプレコート
用塗料組成物、及びかかる塗料組成物を塗装してなるプ
レコート鋼板を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者等は、熱硬化性樹脂及び架橋剤からな
るビヒクル樹脂と、球状ステンレス粉末及び鉄合金粉末
からなる導電材を主成分とするプレコート用塗料組成物
において、防錆顔料としてノンクロム系のものを使用す
ることにより、環境に優しく、優れた溶接性、プレス加
工性及び耐食性を付与することができることを発見し、
本発明に想到した。
【0010】すなわち本発明のプレコート用塗料組成物
は、塗料固形分を基準として、(A) 熱硬化性樹脂(A-1)
及び架橋剤(A-2) からなるビヒクル樹脂35〜94容量%
と、(B) 以下の化合物からなる群から選ばれた少なくと
も1種の防錆顔料5〜40容量%と、(B-1) Ca又はMgの炭
酸塩、(B-2) Al又はBaの硫酸塩、(B-3) Al、Zn、W、Ca
又はBaの珪酸塩、(B-4) Al、Zn、Ni、W、Mg又はCsの酢
酸塩、(B-5) Al、Mg又はCaのリン酸塩、(B-6) Al又はZn
のモリブデン酸塩、(B-7) Al、Zn又はPbのリンモリブデ
ン酸塩、(B-8) Al、Zn、Pb又はPのバナジン酸塩、(B-
9) Al、Zn、Ni、W、V、Si、Mg、Ca、Zr又はTiの酸化
物、及び(B-10)亜リン酸亜鉛、(C) 球状ステンレス粉末
(C-1) 、及びMn、Si、W、Mo、V、Ti、Ni、B及びNbか
らなる群から選ばれた少なくとも1種の金属を含有する
鉄合金粉末(C-2) からなる導電材1〜40容量%とを主成
分とすることを特徴とするプレコート用塗料組成物。
【0011】
【発明の実施の形態】
[1] プレコート用塗料組成物の組成 本発明のプレコート用塗料組成物は、ビヒクル樹脂と、
ノンクロム系防錆顔料と、導電材とを主成分とする。
【0012】(A) ビヒクル樹脂 ビヒクル樹脂(A) は塗膜形成用の熱硬化性樹脂(A-1) 及
び架橋剤(A-2) からなる。
【0013】(A-1) 熱硬化性樹脂 熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、エポキシ
−ウレタン樹脂、変性エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、
アクリル樹脂、アクリル−エポキシ樹脂、アクリル−フ
ェノール樹脂、アクリル−フェノール−エポキシ樹脂、
ポリエステル樹脂、変性ポリエステル樹脂、アルキッド
樹脂、イソシアネート硬化型アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、酸無水物変性ポリプロピレ
ン樹脂等が挙げられ、1種又は2種以上を組み合わせて
使用する。エポキシ樹脂の場合には各種のアミン、ポリ
アミド、酸及び酸無水物等の硬化剤を添加してもよい。
【0014】(A-2) 架橋剤 架橋剤としては、フェノール樹脂、メラミン樹脂やブロ
ックイソシアネート化合物等を用いるのが好ましい。熱
硬化性樹脂/架橋剤の重量比は50:50〜95:5の範囲に
設定するのが好ましい。
【0015】上記熱硬化性樹脂及び架橋剤からなるビヒ
クル樹脂の塗料に占める配合量は、塗料固形分を基準に
して35〜94容量%とする。ビヒクル樹脂の配合量が35容
量%未満であるとプレコート鋼板の加工性が低くく、ま
た94容量%を超えるとプレコート鋼板の溶接性は低下す
る。好ましいビヒクル樹脂の配合量は40〜85容量%であ
る。
【0016】(B) 防錆顔料 本発明のプレコート用塗料組成物に配合する防錆顔料は
ノンクロム系である必要があり、具体的には下記の化合
物(B-1) 〜(B-10)の少なくとも1種を添加する。 (B-1) Ca又はMgの炭酸塩、(B-2) Al又はBaの硫酸塩、(B
-3) Al、Zn、W、Ca又はBaの珪酸塩、(B-4) Al、Zn、N
i、W、Mg又はCsの酢酸塩、(B-5) Al、Mg又はCaのリン
酸塩、(B-6) Al又はZnのモリブデン酸塩、(B-7) Al、Zn
又はPbのリンモリブデン酸塩、(B-8) Al、Zn、Pb又はP
のバナジン酸塩、(B-9) Al、Zn、Ni、W、V、Si、Mg、
Ca、Zr又はTiの酸化物、及び(B-10)亜リン酸亜鉛。
【0017】なかでも、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、珪酸カルシウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、
酢酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、モリブデン酸
アルミニウム、リンモリブデン酸アルミニウム、バナジ
ン酸リン及び亜リン酸亜鉛が好ましい。
【0018】防錆顔料の配合量は、塗料固形分に対して
5〜40容量%とする。防錆顔料の配合量が5容量%未満
であるとプレコート塗膜の耐食性が不十分であり、また
40容量%を超えると溶接性が低下し、かつ防錆顔料が沈
澱して塗料の貯蔵安定性が低下する。好ましい防錆顔料
の配合量は5〜30容量%であり、さらに好ましくは5〜
20容量%である。
【0019】(C) 導電材 導電材としては、球状ステンレス粉末(C-1) 及び鉄合金
粉末(C-2) を併用する。
【0020】(C-1) 球状ステンレス粉末 球状ステンレス粉末としては、ステンレススティールの
溶湯をアトマイズ化した平均粒径が4〜10μmの実質的
に球状の粒子が好ましい。このような球状ステンレス粉
末としては、例えばPF-5〜20(株式会社パシフィックソ
ーワ製)等の市販品を使用することができる。
【0021】(C-2) 鉄合金粉末 鉄合金粉末はMn、Si、W、Mo、V、Ti、Ni、B及びNbか
らなる群から選ばれた少なくとも1種の金属と鉄との合
金粉末である。合金化する金属の含有量は20〜90重量%
程度であるのが好ましい。このような鉄合金粉末は、具
体的にはフェロマンガン、フェロシリコン、フェロタン
グステン、フェロモリブデン、フェロバナジウム、フェ
ロチタン、フェロニッケル、フェロボロン、フェロニオ
ブ等を使用することができる。実用上の観点から、特に
JIS G 2302(1986)のフェロシリコン2号、3号及び6号
に相当するSi/Fe合金(Si含有量:80重量%以下)、JI
SG 2301(1986)のフェロマンガンに相当するMn/Fe合金
(Mn含有量:85重量%以下)等が好ましい。
【0022】上記球状ステンレス粉末及び鉄合金粉末を
単独で用いると、溶接性を十分に改善することができな
いので、球状ステンレス粉末及び鉄合金粉末を併用す
る。球状ステンレス粉末/鉄合金粉末の重量比は9:1
〜1:9とするのが好ましい。より好ましい球状ステン
レス粉末/鉄合金粉末の重量比は7:3〜3:7であ
る。
【0023】球状ステンレス粉末及び鉄合金粉末からな
る導電材の配合量は、塗料固形分に対して1〜40容量%
とする。導電材の配合量が1容量%未満であると溶接性
向上効果が不十分であり、特に塗膜が厚くなった場合に
溶接性が大きく低下する。また導電材の配合量が40容量
%を超えると、塗膜の加工性が低下する。好ましい導電
材の配合量は3〜20容量%である。
【0024】(D) その他の成分 本発明のプレコート用塗料組成物に必要に応じて、(C)
の導電材以外の導電性顔料、有機潤滑剤、着色顔料等を
添加しても良い。
【0025】(1) 導電性顔料 導電性顔料としては、例えば金属ニッケル粉、導電性カ
ーボンブラック、亜鉛粉末、アルミニウム粉末等を用い
ることができる。導電性顔料の添加量[(A) +(B) +(C)
=100 容量%とした外掛け]は40容量%以下、好ましく
は20容量%以下とする。導電性顔料が40容量%を超える
と、塗膜の加工性が低下するので好ましくない。
【0026】(2) 有機潤滑剤 有機潤滑剤としては、ポリオレフィン系化合物又はカル
ボン酸エステルが挙げられる。ポリオレフィン系化合物
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等が好まし
い。またカルボン酸エステルとしては、ステアリン酸、
マレイン酸等が好ましい。有機潤滑剤の配合量[(A) +
(B) +(C) =100 容量%とした外掛け]は30容量%以下
であり、好ましくは10容量%以下である。30容量%を超
えると、滑りすぎによる加工性の低下及び中塗り又は上
塗り塗料との密着性が低下する。
【0027】(3) 着色顔料 着色顔料としては、フタロシアニンブルー、フタロシア
ニングリーン、ウルトラマリンブルー、キナクリドン
類、インダンスロン、イソインドリノン、ペリレン、ア
ンスラピリミジン、ベンズイミダゾロン等の有機着色顔
料が好ましい。着色顔料の添加量[(A) +(B) +(C) =10
0 容量%とした外掛け]は10容量%以下、好ましくは0.
1 〜5容量%である。着色顔料の添加量が10容量%を超
えると、塗膜の加工性が低下するので好ましくない。
【0028】[2] プレコート用塗料組成物の製造方法 本発明のプレコート用塗料組成物は、公知のペイントシ
ェーカー、ディゾルバー、ボールミル、サンドグランド
ミル、ニーダー等の混合装置により上記各成分を混合す
ることにより調製する。この際適当な有機溶媒及び必要
に応じて水を配合してプレコート用塗料組成物を適正な
粘度に調整する。有機溶媒としては、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類、n−ヘキサンやヘプ
タン等の脂肪族炭化水素類、主として脂肪族炭化水素
からなり若干の芳香族炭化水素を含有する種々の沸点範
囲を有する石油留分類、酢酸ブチル、エチレングリコ
ールジアセテート、2−エトキシエチルアセテートのよ
うなエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトン
等のケトン類、ブチルアルコールのようなアルコール
類の1種又は2種以上を用いる。
【0029】[3] プレコート用塗料組成物の塗装方法 (1) 被塗物 本発明のプレコート用塗料組成物を塗装する被塗物とし
ては、例えば自動車の車体用に用いるニッケル−亜鉛合
金めっき鋼板、鉄−亜鉛めっき鋼板、亜鉛めっき鋼板等
が挙げられる。被塗物の鋼板には予め公知の方法で脱脂
及び化成処理を施しておくのが好ましい。
【0030】(2) プレコート塗装 プレコート塗装とは、被塗物を車体部材等の所定の形状
にプレス加工する前に行う塗装である。プレコート塗装
は、適当な粘度に調整したプレコート用塗料組成物をエ
アスプレー塗装法、エアレス塗装法、静電塗装法、グラ
ビアコーティング法、ロールコーティング法、カーテン
コーティング法、バーコーティング法、オフセットグラ
ビアコーティング法等の通常の塗装方法により行う。特
に膜厚の精度及び塗布面の平滑性等が要求される場合に
は、グラビアコーティング法、ロールコーティング法、
カーテンコーティング法、バーコーティング法、オフセ
ットグラビアコーティング法等の方法が好ましい。
【0031】プレコート塗装により形成する塗膜の乾燥
膜厚は1〜10μm、好ましくは3〜8μmである。この
乾燥膜厚が1μm未満であると十分な耐食性が付与され
ず、また10μmを超えると塗膜面の平滑性が低下するだ
けでなく、溶接性及び加工性も低下する。塗装後の塗膜
は乾燥後、140 〜230 ℃(最高到達板温度)で20〜60秒
間焼き付けるのが好ましい。
【0032】本発明のプレコート用塗料組成物を塗装し
た鋼板は、防錆顔料、球状ステンレス粉末及び鉄合金粉
末を含む緻密で密着性に優れた塗膜により均一に被覆さ
れているので、耐食性に優れているのみならず、プレス
加工に際して塗膜が剥離したり傷ついたりすることがな
く、良好な加工性を有する。その上プレコート塗膜は優
れた溶接性を有するので、スホツト溶接時の限界連続溶
接打点数が2000点を超える。さらに本発明のプレコート
鋼板に中塗り及び上塗りを施したときに良好な密着性を
発揮する。
【0033】
【実施例】本発明を以下の実施例により具体的に説明す
るが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお
各実施例及び比較例における成分の配合量は、特に断ら
ないかぎり塗料固形分に対する容量%で表す。
【0034】実施例1〜21、比較例1〜14 1.塗料成分 (A) ビヒクル樹脂 (A-1) 熱硬化性樹脂 エポキシ樹脂:「エピコート1009」(油化シェルエポキ
シ(株)製)。 ポリエステル樹脂:「エスペル1610L 」(日立化成工業
(株)製)。
【0035】(A-2) 架橋剤 フェノール樹脂:「ショウノールBKS-316 」(昭和高分
子(株)製)。 ブロックポリイソシアネート化合物:「コロネート251
3」(日本ポリウレタン工業(株)製)。
【0036】(B) 防錆顔料 炭酸カルシウム:「ホモカル D」(白石工業(株)
製)。 硫酸バリウム:「沈降性硫酸バリウム#100 」(堺化学
工業(株)製)。 珪酸カルシウム:「シールデックス AC-5 」(グレース
社製)。 酸化チタン:「タイペーク CR95 」(石原産業(株)
製)。 アルミナ:「MCクレー」(山陽クレー(株)製)。 酢酸マグネシウム:試薬級(和光純薬工業(株)製)。 リン酸アルミニウム:「Kホワイト #105 」(帝国化
工(株)製)。 モリブデン酸アルミニウム:「モリホワイト」(森下産
業(株)製)。 リンモリブデン酸アルミニウム:「LFボウセイ PM-308
」(キクチカラー(株)製)。 バナジン酸リン:「VP顔料 F-121」(日本ペイント
(株)製)。 亜リン酸亜鉛:「YM60」(太平化学産業(株)製)。
【0037】(C) 導電材 (C-1) 球状ステンレス粉末 PF20:(株)パシフィックソーワ製、平均粒径10μm。 PF15:(株)パシフィックソーワ製、平均粒径8μm。 PF5:(株)パシフィックソーワ製、平均粒径4μm。
【0038】(C-2) 鉄合金粉末 フェロマンガン:JIS G 2301号、高炭素1号相当。 フェロシリコン:JIS G 2302号、2号相当。 フェロタングステン:JIS G 2306号、1号相当。 フェロモリブデン:JIS G 2307号、高炭素。 フェロバナジウム:JIS G 2308号、1号相当。 フェロチタン:JIS G 2309号、低炭素1号相当。 フェロニッケル:JIS G 2316号、低炭素1号相当。 フェロボロン:JIS G 2318号、低炭素1号相当。 フェロニオブ:JIS G 2319号、1号相当。
【0039】(D) その他の配合材 (1) 導電性材料 ニッケルPD:NICKEL HCA-1(Novamet (株)製)。 導電カーボン:デンカブラック(電気化学工業(株)
製)。 カーボンブラック:三菱カーボン(三菱化学(株)
製)。
【0040】(2) 有機潤滑剤 ポリオフィン系化合物:「セリダスト3620」(ヘキスト
ジャパン(株)製) 。カルボン酸エステル:ノプコカント(サンノプコ
(株)製)。
【0041】(3) 有機着色顔料 パーマネントレッド(アゾ):Novoperm Red(ヘキスト
社製)。 フタロシアニンブルー:Hostaperm Blue(ヘキスト社
製)。 ソルベントオレンジG:Novoperm Orange (ヘキスト社
(株)製)。 ソルベントファーストレッドB:Hostaperm Red EG(ヘ
キスト社(株)製)。
【0042】2.プレコート用塗料組成物の調製 上記成分を表1に示す割合で秤量し、トルエンとともに
ディソルバーにより塗装適性粘度になるように混合・撹
拌して、プレコート用塗料組成物を調製した。
【0043】3.プレコート塗装 厚さ0.7 mmのニッケル−亜鉛めっき鋼板(めっき中のNi
含有量:11〜15重量%、めっき量:20g/m2)に、「サー
フコート147/148 」(日本ペイント(株)製)を20mg/m
2 の塗布量(全Zr量として、固形分基準)でロールコー
トし、表面処理した。得られた表面処理鋼板に、各プレ
コート用塗料組成物をロールコートにより1回塗りし、
ガス炉に入れて160 ℃(最高到達板温度)で焼き付けた
後、水冷した。得られたプレコート鋼板(以下「試験
板」という)の塗膜の膜厚は約5μmであった。
【0044】4.評価 このようにして形成した各試験板について、下記の試験
方法により溶接性、加工性、耐食性及び塗膜密着性を評
価した。結果を表2に示す。
【0045】(1) 溶接性 シングルスポット溶接機にオバラ(株)製の電極(T-1
6)を用い、電極間加圧加重を200 kgに調整して、各試
験板の塗膜面どうしを加圧後10000 Aの電流を0.2 秒間
印加して、連続的にスポット溶接を行い、ナゲット径4
mm以上の安定な圧痕を確保できる限界連続溶接打点を求
めた。この連続スポット溶接性の評価は下記の基準によ
り行った。 5:限界連続打点数2000以上で溶接可能。 4:1000以上2000未満で溶接可能。 3:500 以上1000未満で溶接可能。 2:100 以上500 未満で溶接可能。 1:100 未満で溶接可能。
【0046】(2) 加工性 円筒深絞り加工試験機を用い、各試験板を塗膜面を外側
にして直径50mmの円筒状に絞り加工した(絞り比2.0
)。加工部(曲げ加工されたショルダー部及び伸び加
工された円筒部)を拡大して(10倍)、傷その他の表面
状態を肉眼で観察した。加工性の評価は下記の基準によ
り行った。 5:傷等の異常がない。 4:傷が5%未満の面積率で発生したが、素地まで到達
せず。 3:傷が5〜10%未満の面積率で発生したが、素地まで
到達せず。 2:傷が10%以上の面積率で発生し、素地まで到達し
た。 1:試験板に割れが発生した。
【0047】(3) 耐食性 複合腐食性試験 未加工の試験板に35℃の5%食塩水を4時間噴霧して60
℃で2時間乾燥し、次いで50℃に加温した相対湿度98%
以上の湿潤雰囲気に2時間曝す処理を200 サイクル繰り
返し、錆の発生状況を観察した。耐複合腐食性の評価基
準は以下の通りである。 5:錆の発生が認められず、異常なし。 4:白錆発生5%以下(但し赤錆の発生なし)。 3:白錆発生20%以下(但し赤錆の発生なし)。 2:白錆発生50%以下(但し赤錆の発生なし)。 1:赤錆が発生した。
【0048】耐温水性試験 各試験板の上に中塗り塗料[「オルガグレー」(日本ペ
イント(株)製]を乾燥膜厚が30〜40μmになるように
塗装し、140 ℃で30分間焼き付け、次いで上塗り塗料
[「スーパーラックメタリック」(日本ペイント(株)
製)]を乾燥膜厚が20〜30μmになるように塗装し、14
0 ℃で30分間焼き付けた。その後50℃の温水中に240
時間浸漬し、取り出して塗膜面に発生したブリスターを
観察した。耐温水性の評価は下記の基準で行った(ただ
し、%はブリスターの面積率を表す)。 5:ブリスターの発生なし。 4:ブリスターの発生5%以下。 3:ブリスターの発生20%以下。 2:ブリスターの発生50%以下。 1:ブリスターの発生50%超。
【0049】塩水腐食性試験 35℃に保持されたキャビネット内に配置された塩水噴蕗
試験機に各試験板をセツトし、5%濃度の食塩水を噴霧
する塩水処理を3000時問行った後で、錆の発生率を測定
した。耐塩水腐食性の評価は下記の基準で行った(ただ
し、%はブリスターの面積率を表す)。 5:ブリスターの発生なし。 4:ブリスターの発生5%以下。 3:ブリスターの発生20%以下。 2:ブリスターの発生50%以下。 1:ブリスターの発生50%超。
【0050】(4) 塗膜密着性 各試験板の上に中塗り塗料[「オルガグレー」(日本ペ
イント(株)製)]を乾燥膜厚が30〜40μmになるよう
に塗装し、140 ℃で30分問焼き付け、次いで上塗り塗料
[「スーパーラックメタリック」(日本ペイント(株)
製)]を乾燥膜厚が20〜30μmになるように塗装し、14
0 ℃で30分間焼き付けた。得られた複層塗膜に対して、
碁盤目エリクセン押出し試験を行った。試験は、塗膜に
2mm角の碁盤目を25個形成し、試験板の裏からエリク
ソン試験機のピンを6mm押出した後、セロファン粘着
テープを塗膜面に貼付し、剥離することにより行った。
塗膜密着性は剥離の状況により下記の基準で判定した。 5:剥離が全くなかった。 4:剥離が3個未満。 3:剥離が6個未満。 2:剥離が9個未満。 1:剥離が9個以上。
【0051】 表1 実施例成分(容量%) (A) ビヒクル樹脂 (A-1) 熱硬化性樹脂 エポキシ樹脂 48.0 89.3 47.5 32.0 − 31.5 ポリエステル樹脂 − − − − 20.0 − (A-2) 架橋剤 フェノール樹脂 − − − − − − BPI (1) 12.0 4.7 2.5 8.0 20.0 3.5 (A-1) /(A-2) 80/20 95/5 95/5 80/20 50/50 90/10 (B) 防錆顔料 炭酸カルシウム − − − − − − 硫酸バリウム − − − − − − 珪酸カルシウム − − − − − − 酸化チタン − − − − − 30.0 アルミナ − − − − − − 酢酸マグネシウム − − − − 20.0 − リン酸アルミニウム − − − 40.0 − − モリブデン酸Al − − 40.0 − − − リンモリブデン酸Al − 5.0 − − − − バナジン酸リン 20.0 − − − − − 亜リン酸亜鉛 − − − − − − (C) 導電材 (C-1) ステンレス粉末 PF20 10.0 0.5 − − 10.0 21.0 PF15 − − 5.0 − 5.0 − PF5 − − 4.0 2.0 5.0 − (C-2) 鉄合金粉末 フェロタングステン 10.0 − − − − − フェロモリブデン − 0.5 − − − − フェロバナジウム − − 1.0 − − − フェロチタン − − − 9.0 − − フェロニッケル − − − 9.0 10.0 − フェロボロン − − − − 5.0 − フェロニオブ − − − − 5.0 14.0 フェロシリコン − − − − − − フェロマンガン − − − − − − (C-1) /(C-2) 5/5 5/5 9/1 1/9 5/5 6/4 (D) 他の成分(2) 導電性顔料 ニッケルPD − − − − − − 導電カーボン − − − − − − カーボンブラック − − − − − − 有機潤滑剤 ポリオレフィン − − − − − − カルボン酸エステル − − − − − − 着色顔料 PR(3) − − − − − − PCB (4) − − − − − − SO (5) − − − − − − SFR (6) − − − − − − 注:(1) ブロックポリイソシアネート化合物。 (2) (A) +(B) +(C) =100 容量%とした外掛け。 (3) パーマネントレッド(アゾ)。 (4) フタロシアニンブルー。 (5) ソルベントオレンジG。
【0052】 表1(続き) 実施例成分(容量%) 10 11 12 (A) ビヒクル樹脂 (A-1) 熱硬化性樹脂 エポキシ樹脂 − − 47.2 32.0 36.0 40.0 ポリエステル樹脂 39.9 39.9 − − − − (A-2) 架橋剤 フェノール樹脂 17.1 17.1 − − − − BPI (1) − − 11.8 8.0 9.0 10.0 (A-1) /(A-2) 70/30 70/30 80/20 80/20 80/20 80/20 (B) 防錆顔料 炭酸カルシウム − − 15.0 − − − 硫酸バリウム − 11.5 − − − − 珪酸カルシウム 11.5 11.5 − − − − 酸化チタン 11.5 − − − − − アルミナ − − − − − − 酢酸マグネシウム − − − − − − リン酸アルミニウム − − − − 5.0 − モリブデン酸Al − − − − − 5.0 リンモリブデン酸Al − − − − − − バナジン酸リン − − − − − − 亜リン酸亜鉛 − − − 15.0 − − (C) 導電材 (C-1) ステンレス粉末 PF20 10.0 10.0 12.5 12.5 5.0 5.0 PF15 − − − − − − PF5 − − − − − − (C-2) 鉄合金粉末 フェロタングステン − − − 12.5 − − フェロモリブデン − − − − 5.0 − フェロバナジウム − − − − − 5.0 フェロチタン − − − − − − フェロニッケル − − − − − − フェロボロン − − 12.5 − − − フェロニオブ − − − − − − フェロシリコン 10.0 − − − − − フェロマンガン − 10.0 − − − − (C-1) /(C-2) 5/5 5/5 5/5 5/5 5/5 5/5 (D) 他の成分(2) 導電性顔料 ニッケルPD − − 1.0 20.0 − 20.0 導電カーボン − − − − 40.0 10.0 カーボンブラック − − − − 40.0 5.0 有機潤滑剤 ポリオレフィン − − − − − − カルボン酸エステル − − − − − − 着色顔料 PR(3) − − − − − − PCB (4) − − − − − − SO (5) − − − − − − SFR (6) − − − − − − 注:(1) 〜(6) 同上。
【0053】 表1(続き) 実施例成分(容量%) 13 14 15 16 17 18 (A) ビヒクル樹脂 (A-1) 熱硬化性樹脂 エポキシ樹脂 47.2 47.2 36.0 47.2 40.0 36.0 ポリエステル樹脂 − − − − − − (A-2) 架橋剤 フェノール樹脂 − − − − − − BPI (1) 11.8 11.8 9.0 11.8 10.0 9.0 (A-1) /(A-2) 80/20 80/20 80/20 80/20 80/20 80/20 (B) 防錆顔料 炭酸カルシウム − − − − − 10.0 硫酸バリウム 20.0 − − − − − 珪酸カルシウム − 8.0 − − − 10.0 酸化チタン − − 5.0 − − − アルミナ − − − 10.0 − − 酢酸マグネシウム − − − − 25.0 − リン酸アルミニウム − − − − − 10.0 モリブデン酸Al − − − − − − リンモリブデン酸Al − − − − − − バナジン酸リン − 2.0 − 10.0 − 10.0 亜リン酸亜鉛 − − − − − − (C) 導電材 (C-1) ステンレス粉末 PF20 15.0 1.0 5.0 5.0 5.0 5.0 PF15 − − − − − − PF5 − − − − − − (C-2) 鉄合金粉末 フェロタングステン − − − 1.0 − − フェロモリブデン − − − 2.0 3.0 − フェロバナジウム − − − 1.0 − 5.0 フェロチタン 5.0 − − 2.0 4.0 − フェロニッケル − 2.0 − 1.0 − − フェロボロン − − 5.0 2.0 4.0 − フェロニオブ − − − 1.0 − − フェロシリコン − − − 2.0 4.0 − フェロマンガン − − − 3.0 − − (C-1) /(C-2) 75/25 33/67 5/5 25/75 25/75 5/5 (D) 他の成分(2) 導電性顔料 ニッケルPD − − 10.0 − − − 導電カーボン − − 10.0 − − − カーボンブラック − − − − − − 有機潤滑剤 ポリオレフィン 1.0 − 10.0 − − − カルボン酸エステル − 30.0 10.0 − − − 着色顔料 PR(3) − − − 1.0 − − PCB (4) − − − − 10.0 − SO (5) − − − − − 5.0 SFR (6) − − − − − − 注:(1) 〜(6) 同上。
【0054】 表1(続き) 実施例 比較例成分(容量%) 19 20 21 (A) ビヒクル樹脂 (A-1) 熱硬化性樹脂 エポキシ樹脂 36.0 28.0 28.0 77.6 24.0 51.2 ポリエステル樹脂 − − − − − − (A-2) 架橋剤 フェノール樹脂 − − − − − − BPI (1) 4.0 7.0 7.0 19.4 6.0 12.8 (A-1) /(A-2) 90/10 80/20 80/20 80/20 80/20 80/20 (B) 防錆顔料 炭酸カルシウム − − − − − − 硫酸バリウム − 5.0 − − − − 珪酸カルシウム − − 5.0 − − − 酸化チタン − − − − − − アルミナ − − − − − − 酢酸マグネシウム − − − − − − リン酸アルミニウム − − − − − − モリブデン酸Al − − − − − 26.0 リンモリブデン酸Al − − − − 10.0 − バナジン酸リン 18.9 − − 1.0 − − 亜リン酸亜鉛 − − − − − − (C) 導電材 (C-1) ステンレス粉末 PF20 5.0 0.5 0.5 1.0 − − PF15 − − − − 30.0 − PF5 − − − − − 10.0 (C-2) 鉄合金粉末 フェロタングステン − − − − − − フェロモリブデン − − − − − − フェロバナジウム − − − − − − フェロチタン − − − − − − フェロニッケル 5.0 − − − − − フェロボロン − − − − − − フェロニオブ − 0.5 − − − − フェロシリコン − − 4.5 1.0 − − フェロマンガン − − − − 30.0 − (C-1) /(C-2) 5/5 5/5 1/9 5/5 5/5 10/0 (D) 他の成分(2) 導電性顔料 ニッケルPD − 34.0 10.0 − − − 導電カーボン − − − − − − カーボンブラック − − − − − − 有機潤滑剤 ポリオレフィン 20.0 10.0 − − − − カルボン酸エステル 10.0 10.0 − − − − 着色顔料 PR(3) − 1.0 10.0 − − − PCB (4) − 2.0 − − − − SO (5) − 1.0 − − − − SFR (6) 0.1 1.0 − − − − 注:(1) 〜(6) 同上。
【0055】 表1(続き) 比較例成分(容量%) (A) ビヒクル樹脂 (A-1) 熱硬化性樹脂 エポキシ樹脂 51.2 51.2 17.5 51.2 17.5 28.0 ポリエステル樹脂 − − − − − − (A-2) 架橋剤 フェノール樹脂 − − − − − − BPI (1) 12.8 12.8 17.5 12.8 17.5 7.0 (A-1) /(A-2) 80/20 80/20 50/50 80/20 50/50 80/20 (B) 防錆顔料 炭酸カルシウム − − − − − 35.5 硫酸バリウム − − − − 15.0 − 珪酸カルシウム − − − 35.5 − − 酸化チタン − − 15.0 − − − アルミナ − − − − − − 酢酸マグネシウム − 35.5 − − − − リン酸アルミニウム 26.0 − − − − − モリブデン酸Al − − − − − − リンモリブデン酸Al − − − − − − バナジン酸リン − − − − − − 亜リン酸亜鉛 − − − − − − (C) 導電材 (C-1) ステンレス粉末 PF20 − 0.25 25.0 − − − PF15 − − − − − 30.0 PF5 − − − 0.5 − − (C-2) 鉄合金粉末 フェロタングステン − − − − − − フェロモリブデン − − − − − − フェロバナジウム − − − − − − フェロチタン 10.0 − − − − − フェロニッケル − 0.25 − − − − フェロボロン − − 25.0 − − − フェロニオブ − − − − 50.0 − フェロシリコン − − − − − − フェロマンガン − − − − − − (C-1) /(C-2) 0/10 5/5 5/5 10/0 0/10 10/0 注:(1) 同上。
【0056】 表1(続き) 比較例成分(容量%) 10 11 12 13 14 (A) ビヒクル樹脂 (A-1) 熱硬化性樹脂 エポキシ樹脂 32.0 51.2 62.4 17.5 62.4 ポリエステル樹脂 − − − − − (A-2) 架橋剤 フェノール樹脂 − − − − − BPI (1) 32.0 12.8 15.6 17.5 15.6 (A-1) /(A-2) 50/50 80/20 80/20 50/50 80/20 (B) 防錆顔料 炭酸カルシウム − − − − − 硫酸バリウム − − − 50.0 − 珪酸カルシウム − − − − − 酸化チタン − − − − − アルミナ − − − − 2.0 酢酸マグネシウム − − − − − リン酸アルミニウム − − 2.0 − − モリブデン酸Al − 20.0 − − − リンモリブデン酸Al − − − − − バナジン酸リン 20.0 − − − − 亜リン酸亜鉛 − − − − − (C) 導電材 (C-1) ステンレス粉末 PF20 0.8 15.2 10.0 7.5 − PF15 − − − − 10.0 PF5 − − − − − (C-2) 鉄合金粉末 フェロタングステン − − 10.0 − − フェロモリブデン − 0.8 − − − フェロバナジウム 15.2 − − − − フェロチタン − − − 7.5 − フェロニッケル − − − − 10.0 フェロボロン − − − − − フェロニオブ − − − − − フェロシリコン − − − − − フェロマンガン − − − − − (C-1) /(C-2) 1/19 19/1 5/5 5/5 5/5 注:(1) 同上。
【0057】 表2 実施例塗膜の特性 膜厚変動(μm) 5 1 10 5 5 5 溶接性 5 4 5 5 5 5 加工性 5 5 5 5 4 4 耐複合腐食性 5 5 5 5 5 5 耐温水性 5 5 5 5 5 5 耐塩水腐食性 5 5 5 5 5 5 塗膜密着性 5 5 5 5 5 5
【0058】 表2(続き) 実施例塗膜の特性 10 11 12 膜厚変動(μm) 5 5 5 5 5 5 溶接性 5 5 5 5 4 5 加工性 5 5 5 5 4 4 耐複合腐食性 5 5 5 5 5 5 耐温水性 5 5 5 5 5 5 耐塩水腐食性 5 5 5 5 5 5 塗膜密着性 5 5 5 5 5 5
【0059】 表2(続き) 実施例塗膜の特性 13 14 15 16 17 18 膜厚変動(μm) 5 5 5 5 5 5 溶接性 5 4 5 5 5 5 加工性 4 4 4 4 4 5 耐複合腐食性 5 5 5 5 5 5 耐温水性 5 5 5 5 5 5 耐塩水腐食性 5 5 5 5 5 5 塗膜密着性 5 4 5 5 5 5
【0060】 表2(続き) 実施例 比較例塗膜の特性 19 20 21 膜厚変動(μm) 5 5 5 5 1 10 溶接性 5 4 4 2 4 2 加工性 5 5 5 3 3 4 耐複合腐食性 5 5 5 4 2 4 耐温水性 5 5 5 4 4 4 耐塩水腐食性 5 5 5 4 4 4 塗膜密着性 4 5 5 3 2 4
【0061】 表2(続き)塗膜の特性 膜厚変動(μm) 5 5 5 5 5 5 溶接性 1 2 5 1 4 4 加工性 4 4 2 4 1 1 耐複合腐食性 4 4 3 4 3 3 耐温水性 4 4 3 4 3 3 耐塩水腐食性 4 4 3 4 4 4 塗膜密着性 4 4 2 4 2 2
【0062】 表2(続き) 比較例塗膜の特性 10 11 12 13 14 膜厚変動(μm) 5 5 5 5 5 溶接性 1 2 4 4 5 加工性 4 3 5 4 5 耐複合腐食性 4 3 2 2 2 耐温水性 4 5 2 1 2 耐塩水腐食性 4 3 2 1 2 塗膜密着性 4 3 5 4 5
【0063】上記実施例及び比較例から明らかなよう
に、本発明のプレコート用塗料組成物により得られたプ
レコート塗膜は、溶接性、加工性、耐食性及び塗膜密着
性に優れているが、比較例のプレコート塗膜ではこれら
の特性が全て満たされることはない。
【0064】本発明の好ましい実施態様を列挙すると以
下の通りである。 (1) ビヒクル樹脂(A) を構成する熱硬化製樹脂(A-1) が
エポキシ樹脂又はポリエステル樹脂であり、架橋剤(A-
2) がフェノール樹脂又はポリイソシアネート化合物で
あることを特徴とするプレコート用塗料組成物。 (2) 熱硬化性樹脂(A-1) /架橋剤(A-2) の重量比が50:
50〜95:5であることを特徴とするプレコート用塗料組
成物。 (3) 防錆顔料(B) として、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、珪酸カルシウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、
酢酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、モリブデン酸
アルミニウム、リンモリブデン酸アルミニウム、バナジ
ン酸リン及び亜リン酸亜鉛からなる群から選ばれた少な
くとも1種を用いることを特徴とするプレコート用塗料
組成物。 (4) 導電材(C) を構成する球状ステンレス粉末(C-1) と
して、平均粒子径4〜10μmのものを用いることを特徴
とするプレコート用塗料組成物。 (5) 球状ステンレス粉末(C-1) /鉄合金粉末(C-2) の重
量比が9:1〜1:9であることを特徴とするプレコー
ト用塗料組成物。 (6) 必要に応じ導電性顔料、有機潤滑剤、着色顔料等を
適当量含有することを特徴とするプレコート用塗料組成
物。
【0065】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば導電性金属
として球状ステンレス粉末と鉄合金粉末を併用し、更に
これらの導電材と併せてノンクロム系防錆顔料をビヒク
ル樹脂に配合することにより、溶接性、加工性、耐食性
及び塗膜密着性等に優れているとともに、クロム防錆顔
料に伴う問題のないプレコート用塗料組成物が得られ
る。本発明のプレコート用塗料組成物は、特に自動車車
体用の鋼板のプレコート塗装用に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 201/00 C09D 201/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料固形分を基準として、(A) 熱硬化性
    樹脂(A-1) 及び架橋剤(A-2) からなるビヒクル樹脂35〜
    94容量%と、(B) 以下の化合物からなる群から選ばれた
    少なくとも1種の防錆顔料5〜40容量%と、 (B-1) Ca又はMgの炭酸塩、 (B-2) Al又はBaの硫酸塩、 (B-3) Al、Zn、W、Ca又はBaの珪酸塩、 (B-4) Al、Zn、Ni、W、Mg又はCsの酢酸塩、 (B-5) Al、Mg又はCaのリン酸塩、 (B-6) Al又はZnのモリブデン酸塩、 (B-7) Al、Zn又はPbのリンモリブデン酸塩、 (B-8) Al、Zn、Pb又はPのバナジン酸塩、 (B-9) Al、Zn、Ni、W、V、Si、Mg、Ca、Zr又はTiの酸
    化物、及び (B-10)亜リン酸亜鉛、 (C) 球状ステンレス粉末(C-1) 、及びMn、Si、W、Mo、
    V、Ti、Ni、B及びNbからなる群から選ばれた少なくと
    も1種の金属を含有する鉄合金粉末(C-2) からなる導電
    材1〜40容量%とを主成分とすることを特徴とするプレ
    コート用塗料組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプレコート用塗料組成
    物において、前記防錆顔料が、炭酸カルシウム、硫酸バ
    リウム、珪酸カルシウム、酸化チタン、酸化アルミニウ
    ム、酢酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、モリブデ
    ン酸アルミニウム、リンモリブデン酸アルミニウム、バ
    ナジン酸リン及び亜リン酸亜鉛からなる群から選ばれた
    少なくとも1種の化合物であることを特徴とするプレコ
    ート用塗料組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のプレコート用塗
    料組成物において、前記鉄合金粉末(C-2) が、Si含有量
    80重量%以下のSi/Fe合金粉末及び/又はMn含有量85重
    量%以下のMn/Fe合金粉末であることを特徴とするプレ
    コート用塗料組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のプレコ
    ート用塗料組成物により塗装されたことを特徴とするプ
    レコート鋼板。
JP22890897A 1997-08-11 1997-08-11 プレコート用塗料組成物及びプレコート鋼板 Expired - Lifetime JP4094707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22890897A JP4094707B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 プレコート用塗料組成物及びプレコート鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22890897A JP4094707B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 プレコート用塗料組成物及びプレコート鋼板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1161001A true JPH1161001A (ja) 1999-03-05
JP4094707B2 JP4094707B2 (ja) 2008-06-04

Family

ID=16883746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22890897A Expired - Lifetime JP4094707B2 (ja) 1997-08-11 1997-08-11 プレコート用塗料組成物及びプレコート鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4094707B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001252616A (ja) * 2000-03-13 2001-09-18 Nippon Paint Co Ltd 防錆塗膜形成方法
JP2002038082A (ja) * 2000-07-28 2002-02-06 Dainippon Ink & Chem Inc 塗料組成物及び塗装金属板
GB2359309B (en) * 1998-10-15 2002-12-24 Int Coatings Ltd Powder coating compositions
JP2004002700A (ja) * 2002-04-01 2004-01-08 Nippon Steel Corp 静電気による障害の発生しにくいプレコート金属板用塗料組成物及びプレコート金属板
JP2005171297A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Chuo Spring Co Ltd 高耐久性ばねおよびその塗装方法
WO2007060751A1 (ja) * 2005-11-25 2007-05-31 Nippon Steel Corporation 静電気による障害の発生しにくいプレコート金属板用塗料組成物及びプレコート金属板
US7390564B2 (en) 2002-05-14 2008-06-24 Nippon Steel Corporation Coated metal material capable of being welded which is excellent in corrosion resistance of worked zone
JP2010503738A (ja) * 2006-09-14 2010-02-04 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト 燐酸水素カルシウム含有コーティング組成物、その製造法、該コーティング組成物の使用および該コーティング組成物で被覆された支持体
JP2010083975A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Dainippon Toryo Co Ltd 耐食性塗料組成物及び塗装金属板
JP2010514911A (ja) * 2007-01-04 2010-05-06 日本パーカライジング株式会社 最適化ポリマー系を有する導電性有機被覆剤
JP2012219101A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Kansai Paint Co Ltd 耐食性に優れる塗料組成物
JP2018168467A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 Jfeスチール株式会社 耐遅れ破壊特性に優れた鋼板
JP2020125443A (ja) * 2019-02-04 2020-08-20 株式会社イーエスティージャパン 錆抑制塗料及びその製造方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2359309B (en) * 1998-10-15 2002-12-24 Int Coatings Ltd Powder coating compositions
JP2001252616A (ja) * 2000-03-13 2001-09-18 Nippon Paint Co Ltd 防錆塗膜形成方法
JP2002038082A (ja) * 2000-07-28 2002-02-06 Dainippon Ink & Chem Inc 塗料組成物及び塗装金属板
JP2004002700A (ja) * 2002-04-01 2004-01-08 Nippon Steel Corp 静電気による障害の発生しにくいプレコート金属板用塗料組成物及びプレコート金属板
JP4573500B2 (ja) * 2002-04-01 2010-11-04 新日本製鐵株式会社 静電気による障害の発生しにくいプレコート金属板用塗料組成物及びプレコート金属板
US7390564B2 (en) 2002-05-14 2008-06-24 Nippon Steel Corporation Coated metal material capable of being welded which is excellent in corrosion resistance of worked zone
JP2005171297A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Chuo Spring Co Ltd 高耐久性ばねおよびその塗装方法
WO2007060751A1 (ja) * 2005-11-25 2007-05-31 Nippon Steel Corporation 静電気による障害の発生しにくいプレコート金属板用塗料組成物及びプレコート金属板
JPWO2007060751A1 (ja) * 2005-11-25 2009-05-07 新日本製鐵株式会社 静電気による障害の発生しにくいプレコート金属板用塗料組成物及びプレコート金属板
JP2010503738A (ja) * 2006-09-14 2010-02-04 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト 燐酸水素カルシウム含有コーティング組成物、その製造法、該コーティング組成物の使用および該コーティング組成物で被覆された支持体
JP2010514911A (ja) * 2007-01-04 2010-05-06 日本パーカライジング株式会社 最適化ポリマー系を有する導電性有機被覆剤
JP2010083975A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Dainippon Toryo Co Ltd 耐食性塗料組成物及び塗装金属板
JP2012219101A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Kansai Paint Co Ltd 耐食性に優れる塗料組成物
JP2018168467A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 Jfeスチール株式会社 耐遅れ破壊特性に優れた鋼板
JP2020125443A (ja) * 2019-02-04 2020-08-20 株式会社イーエスティージャパン 錆抑制塗料及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4094707B2 (ja) 2008-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5102746A (en) Multicoated steel sheet susceptible to cationic electrodeposition coating
US4853285A (en) Corrosion resistant, coated metal laminate, its preparation and coating materials
KR100345100B1 (ko) 도료조성물및수지피복금속판
US3717509A (en) Coated metal and method
US3687738A (en) Coated metal and method
JP4094707B2 (ja) プレコート用塗料組成物及びプレコート鋼板
MXPA02010415A (es) Revestimientos organicos conductores.
JPH04213371A (ja) イオン反応性顔料を用いた、特に活性金属のための有機コーティング
US3687739A (en) Coated metal and method
EP0506485B1 (en) Anticorrosive coating composition
KR101116038B1 (ko) 우수한 용접성, 가공성, 내식성을 갖는 프리코트 강판용 수지 조성물, 이를 이용한 프리코트 강판의 제조방법 및 강판
US4537837A (en) Corrosion resistant metal composite with metallic undercoat and chromium topcoat
CA2104058C (en) Organic composite coated steel plates having improved corrosion resistance in as-worked state
JPH06235071A (ja) 有機複合被覆鋼板
US3708350A (en) Coated metal and method
CA1090662A (en) Composite coating of enhanced resistance to attack
US4971635A (en) Low-cure coating composition
US4780153A (en) Chromium-containing low-cure coating composition
JP3531550B2 (ja) プレス成形性、プレス成形後の外観性及び耐食性に優れた表面処理鋼板
JP3389884B2 (ja) 燃料容器用表面処理鋼板とそのための塗料組成物
JPH09286932A (ja) 塗料組成物
JPH0994916A (ja) 有機複合被覆鋼板
JP2001199003A (ja) 耐溶剤性に優れた有機複合被覆鋼板
JP2001271177A (ja) 劣化ガソリン耐食性に優れた燃料容器用表面処理鋼板
JPH07243055A (ja) 耐クロム溶出性に優れた着色有機複合鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070307

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071212

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110314

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120314

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130314

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140314

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term