JPH1160837A - 難燃化ポリプロピレンコンパウンドおよびその製造方法、ならびにスタンパブルシートおよびスタンパブルシート成形品 - Google Patents

難燃化ポリプロピレンコンパウンドおよびその製造方法、ならびにスタンパブルシートおよびスタンパブルシート成形品

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JPH1160837A
JPH1160837A JP22241897A JP22241897A JPH1160837A JP H1160837 A JPH1160837 A JP H1160837A JP 22241897 A JP22241897 A JP 22241897A JP 22241897 A JP22241897 A JP 22241897A JP H1160837 A JPH1160837 A JP H1160837A
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flame
polypropylene
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JP22241897A
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Masahiko Kajioka
正彦 梶岡
Katsuhiro Nagayama
勝博 長山
Yuichi Uchida
祐一 内田
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室温での粉砕によっても、粉砕機のメッシュ
目詰まりが少なく容易に製造し得る抄紙法スタンパブル
シート用の難燃化ポリプロピレンコンパウンド、ならび
に難燃性に優れかつ目付が均一な抄紙法スタンパブルシ
ートおよびスタンパブルシート成形品を提供すること。 【解決手段】 ポリプロピレン 100重量部に対し、難燃
化剤として金属水和物50〜200重量部を含み、最大粒子
径が2.00mm以下であることを特徴とする難燃化ポリプロ
ピレンコンパウンドと、これを用いた抄紙法スタンパブ
ルシートおよびスタンパブルシート成形品を提案する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性に優れた抄
紙法スタンパブルシートを製造するのに適する難燃化ポ
リプロピレンコンパウンドとその製造方法、ならびに、
その難燃化ポリプロピレンコンパウンドを用いた抄紙法
スタンパブルシートおよびスタンパブルシート成形品に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンと強化繊維とからなる、
抄紙法により製造される抄紙法スタンパブルシート(例
えば、特開昭60−158227号公報参照)は、比強度や比剛
性、衝撃強度などの力学的特性や成形性に優れるため、
近年、いろいろな製品の素材として急速に普及しつつあ
る。
【0003】しかしながら、ポリプロピレンは燃えやす
いという欠点がある。そのため、抄紙法スタンパブルシ
ートに難燃性が要求される場合には、スタンパブルシー
ト中に各種難燃化剤を添加することが考えられる。
【0004】この抄紙法スタンパブルシート中に難燃化
剤を添加する手段として、例えば、以下に示す方法が考
えられる。 .抄紙工程で難燃化剤を直接添加する方法。 .予め、樹脂または強化繊維などの原料に難燃化剤を
バインダーなどで付着させる方法。 .予め、樹脂と難燃化剤を溶融混練する方法。
【0005】これらの方法のうち、の方法では、脱泡
時に難燃化剤が系外に排出されたりメッシュの目詰まり
が生じるといった問題がある。またの方法では、バイ
ンダーによってはシートの耐熱性や強度が低下するとい
う問題がある。この点、の方法では、難燃化剤がシー
ト中に均一に分散するため、最も有利な方法であると言
える。しかし、溶融混練物を射出成形等で使用される3
mmφ×3mmL程度のペレットにすると、該ペレットは抄
紙工程で強化繊維よりも沈降し易くなり、製造されたシ
ートは不均一になりやすい。
【0006】そこで、抄紙工程時におけるペレットの沈
降を防止するために、ペレットを粉砕して粒子径を小さ
くすることが考えられる。しかし、ポリプロピレンを室
温で粉砕すると、剪断発熱により該ポリプロピレンの一
部に融着が認められ、粉砕機のメッシュに目詰まりが生
じやすく、一方、冷凍粉砕すると、メッシュの目詰まり
は少なくなるが生産設備が大型になり、生産性の点で問
題があった。
【0007】これに対し、生産性を低下させることな
く、溶融混練時にペレット径を小さく(ミニペレット)
する手段として、押し出し機のダイノズルを小さくし、
かつノズル数を増加させる方法がある。しかし、この方
法では、ストランド同士が融着し易くなり、またストラ
ンドの径にばらつきが生じやすいという問題があった。
さらに、ミニペレットを使用してシート化した場合、シ
ート表面に凹凸が生じやすくなる。凹凸を少なくするた
めに、高圧でシート化した場合には、ガラス繊維が破断
し易くなるといった問題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、室温での粉砕によっても、粉砕機のメッシュ目詰ま
りが少なく容易に製造し得る抄紙法スタンパブルシート
用の難燃化ポリプロピレンコンパウンドを提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、その難燃化ポリプ
ロピレンコンパウンドを用いて製造した難燃性に優れか
つ目付が均一な、抄紙法スタンパブルシートおよびスタ
ンパブルシート成形品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記目的の
実現に向け鋭意研究した。その結果、特定量の金属水和
物を配合することで、室温での粉砕によっても、粉砕品
(コンパウンド)の融着によるメッシュ目詰まりが抑制
でき、さらに粉砕品の粒子径を特定することにより、目
付が均一で、難燃性に優れた抄紙法スタンパブルシート
を安価に製造できることを見出した。
【0010】(1) すなわち、本発明の難燃化ポリプロピ
レンコンパウンドは、ポリプロピレン 100重量部に対
し、難燃化剤として金属水和物50〜 200重量部を含み、
最大粒子径が2.00mm以下であることを特徴とする。な
お、この難燃化ポリプロピレンコンパウンドでは、難燃
化剤としてさらに、リンまたはリン化合物1〜50重量
部、ハロゲン化合物1〜30重量部、酸化アンチモン 0.2
〜25重量部および膨張黒鉛1〜50重量部のなかから選ば
れるいずれか少なくとも1種を含むことが好ましい。
【0011】(2) 本発明にかかる難燃化ポリプロピレン
コンパウンドの製造方法は、ポリプロピレン 100重量部
に対し、難燃化剤として金属水和物50〜 200重量部を溶
融混練した後、その混練物を室温で粉砕することによ
り、最大粒子径が2.00mm以下であるコンパウンドを得る
ことを特徴とする。なお、この方法では、前記混練物を
40℃以下で粉砕することがより好ましく、また、難燃化
剤としてさらに、リンまたはリン化合物1〜50重量部、
ハロゲン化合物1〜30重量部、酸化アンチモン 0.2〜25
重量部および膨張黒鉛1〜50重量部のなかから選ばれる
いずれか少なくとも1種を溶融混練することが好まし
い。
【0012】(3) 本発明のスタンパブルシートは、上記
(1) に記載の難燃化ポリプロピレンコンパウンドとガラ
ス繊維とからなる原料を抄紙して得たウエブを加熱、加
圧してシート化してなることを特徴とする。なお、この
スタンパブルシートでは、ガラス繊維の含有量は、シー
ト総重量に対して20〜80重量%であることが好ましい。
【0013】(4) 本発明のスタンパブルシート成形品
は、上記(3) に記載のスタンパブルシートを、加熱膨張
し、圧縮成形してなることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の難燃化ポリプロピレンコ
ンパウンドは、ポリプロピレン 100重量部に対し、難燃
化剤として金属水和物50〜 200重量部を含む点に一の特
徴がある。これにより、室温での粉砕によっても、粉砕
機のメッシュ目詰まりが少なく容易に製造し得る難燃化
ポリプロピレンコンパウンドを提供することができる。
また、本発明の難燃化ポリプロピレンコンパウンドは、
最大粒子径が2.00mm以下である点に他の特徴がある。こ
れにより、本発明の難燃化ポリプロピレンコンパウンド
を用いれば、目付が均一で、難燃性に優れた抄紙法スタ
ンパブルシートまたはスタンパブルシート成形品を安価
に製造できる。
【0015】以下に、本発明の難燃化ポリプロピレンコ
ンパウンドを構成するポリプロピレンと各種難燃化剤に
ついて説明する。 〔ポリプロピレン〕本発明において、ポリプロピレンと
しては、ホモポリマーまたはコポリマーのいずれも使用
することができ、特に制限はない。また、このポリプロ
ピレンは、スタンパブルシート成形品の力学的特性を高
める目的で、その一部をカルボン酸や酸無水物、エポキ
シ基等で変性したポリプロピレンに置き換えても差し支
えない。さらに、このポリプロピレンは、その流動性
を、メルトフローレイト(JISK7199 、試験温度230
℃、荷重2.16kgf )で10g/分以上とすることが、スタ
ンパブルシートへのシート化、ならびに成形性の点から
好ましい。
【0016】〔難燃化剤〕 .金属水和物 金属水和物は、脱水反応(吸熱反応)により難燃化効果
を発揮する他、室温での粉砕によってもメッシュの目詰
まりを抑制し得る、ポリプロピレンコンパウンドの必須
の成分である。この金属水和物の含有量は、ポリプロピ
レン 100重量部に対して、50〜200重量部、より好まし
くは50〜150重量部とする。この理由は、金属水和物の
含有量が50重量部未満では、難燃性の向上が少ないばか
りでなく、室温における粉砕時の剪断発熱のためにメッ
シュの目詰まりが生じやすくなる。この点、その含有量
が50重量部以上になると、コンパウンドそのものの耐衝
撃性が十分に低下し、コンパウンドを容易に、すなわち
短時間の内に十分な粒子径まで粉砕することが可能にな
る。一方、その含有量が 200重量部を超えると、溶融混
練にてポリプロピレンに添加することが困難になり、混
練物の粉砕時に遊離する金属水和物が多くなってコンパ
ウンドの難燃性が低下するからである。このような金属
水和物としては、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニ
ウム等が上市されており、特に性能の点で水酸化マグネ
シウムが好ましい。
【0017】本発明の難燃化ポリプロピレンコンパウン
ドは、さらに難燃性を高める目的で、リンまたはリン化
合物1〜50重量部、ハロゲン化合物1〜30重量部、酸化
アンチモン 0.2〜25重量部および膨張黒鉛1〜50重量部
のなかから選ばれるいずれか少なくとも1種の難燃化剤
を含有させることが好ましい。ここで、より好ましい難
燃化剤の組合せは、リンまたはリン化合物と金属水和
物、リンまたはリン化合物と金属水和物と膨張黒鉛、リ
ンまたはリン化合物と金属水和物とハロゲン化合物と酸
化アンチモン、リンまたはリン化合物と金属水和物と膨
張黒鉛とハロゲン化合物と酸化アンチモンである。
【0018】.リンまたはリン化合物 リンまたはリン化合物は、燃焼時にリン酸→メタリン酸
→ポリメタリン酸のように熱分解して生じるリン酸層、
またはポリメタリン酸による脱水反応により生成する炭
素質被膜が遮蔽層を形成し、その遮蔽層による断熱と酸
素遮断により難燃化効果を発揮する。本発明において、
このリンまたはリン化合物の含有量は、ポリプロピレン
100重量部に対して1〜50重量部とすることが好まし
い。この理由は、リンまたはリン化合物の含有量が1重
量部より少ないと、十分な難燃化性能が得られないから
である。一方、その含有量が50重量部より多いと、もは
やそれ以上の難燃化性能の向上は期待できず、却って力
学的特性の低下を招くからであり、また価格面でも不利
だからである。このようなリンまたはリン化合物におい
て、赤リンやポリリン酸アンモニウムなどが難燃化剤と
して優れた効果を示す。なかでも赤リンが好ましい。
【0019】.膨張黒鉛 膨張黒鉛は、加熱によって膨張するという特長を利用す
ることで形成される膨張層による断熱と酸素遮断により
難燃化効果を発揮する。本発明において、この膨張黒鉛
の含有量は、ポリプロピレン 100重量部に対して1〜50
重量部とすることが好ましい。この理由は、膨張黒鉛の
含有量が1重量部より少ないと、十分な難燃化性能が得
られないからである。一方、その含有量が50重量部より
多いと、もはやそれ以上難燃化性能の向上は期待でき
ず、却って力学的特性の低下を招くからであり、また、
価格面でも不利だからである。
【0020】.ハロゲン化合物 ハロゲン化合物は、燃焼により生成した気相中のラジカ
ルをトラップすることにより難燃化効果を発揮し、その
効果は酸化アンチモンの併用により一層大きくなる。ま
た、このハロゲン化合物は、不活性なハロゲンガスの発
生による酸素遮蔽も難燃化効果に有効に働く。本発明に
おいて、このハロゲン化合物の含有量は、ポリプロピレ
ン 100重量部に対して1〜30重量部とすることが好まし
い。この理由は、ハロゲン化合物の含有量が1重量部よ
り少ないと、十分な難燃化性能が得られないからであ
る。一方、その含有量が30重量部より多いと、もはやそ
れ以上の難燃化性能の向上は期待できず、却って力学的
特性の低下を招くからである。また価格面でも不利だか
らである。このハロゲン系化合物は、酸化アンチモンと
併用する場合には、酸化アンチモンに対し重量比で2〜
4倍量の含有量とすることが、性能および価格面から有
利である。この理由は、ハロゲン系化合物の量が酸化ア
ンチモンに対し重量比で2倍量より少ないと、あるいは
4倍量より多いと、十分な難燃化性能の向上が得られな
いからである。このハロゲン系化合物は、難燃化剤とし
て様々な化合物が上市されており、なかでもポリプロピ
レンの難燃化にはブロム含有量の多い難燃化剤が好まし
い。例えば、DBDE(デカブロモジフェニルエーテル)、
TBA (テトラブロモビスフェノール−A)、HBCD(ヘキ
サブロモシクロドデカン)などが、難燃化剤として優れ
た効果を示す。
【0021】.酸化アンチモン 酸化アンチモンは、ハロゲン化合物との併用が好まし
い。本発明において、この酸化アンチモンの含有量は、
ポリプロピレン 100重量部に対して 0.2〜25重量部とす
ることが好ましい。この理由は、酸化アンチモンの含有
量が 0.2重量部より少ないと、十分な難燃化性能が得ら
れないからである。一方、その含有量が25重量部より多
いと、もはやそれ以上の難燃性の向上は期待できず、か
えって力学特性の低下を招くからである。このような酸
化アンチモンとしては、三酸化二アンチモン、四酸化二
アンチモン、五酸化二アンチモン等が好適である。
【0022】以上説明したような難燃化剤を適宜組み合
わせて使用することにより、各難燃化剤による難燃化作
用の相乗効果が得られ、ポリプロピレンコンパウンド、
あるいはこのポリプロピレンコンパウンドを用いたスタ
ンパブルシートおよびスタンパブルシート成形品に対し
高い難燃性を付与することができる。
【0023】次に、難燃化ポリプロピレンコンパウンド
の製造方法について説明する。本発明にかかる難燃化ポ
リプロピレンコンパウンドの製造方法は、ポリプロピレ
ン 100重量部に対し、難燃化剤として金属水和物50〜20
0重量部を溶融混練した後、その混練物を室温で粉砕す
ることにより、最大粒子径が2.00mm以下であるコンパウ
ンドを得ることを特徴とする。
【0024】ここで、ポリプロピレンと難燃化剤の溶融
混練方法は、特に限定されず、押し出し機やニーダーな
どを用いた通常の混練方法を採用することができる。な
かでも、粉砕のしやすさから、押し出し機などを用いて
ペレット状(φ3mm×長さ3mm程度)にするのが最も好
ましい。また、こうして得られた溶融混練物の粉砕方法
は、特には限定されず、回転刃と固定刃の間の剪断力
を利用してたたき割る方法、グラインダーのようにす
りつぶす方法、カッターのように細かく剪断する方
法、等が用いられる。なかでも、のたたき割る方法
は、単位時間当たりの処理量が大きいため、最も好まし
い。なお、粉砕物はさらに分級してもよい。この場合、
スクリーンメッシュ付きの粉砕機を用いると粉砕と分級
が同時にできるので好ましい。
【0025】本発明では、粉砕時の温度は、室温であ
る。好ましくは40℃以下であり、さらに好ましくは5〜
40℃である。この理由は、温度が高すぎると、粉砕時に
融着してメッシュの目詰まりが生じやすくなるからであ
る。また本発明では、粉砕物(コンパウンド)の寸法
は、最大粒子径で2.00mm以下とする。より好ましくは2.
00〜0.01mmとする。この理由は、コンパウンドの最大粒
子径が2.00mmを超えると、均一な目付のシートが得難い
からである。一方、粒子径が0.01mm未満のコンパウンド
は、抄紙工程の多孔性支持体上で脱泡する際に、すり抜
けるおそれがあるが、多孔性支持体の目詰まりを起こさ
ない限り実質的な問題はない。なお、最大粒子径が2.00
mm以下である粉砕物を得るには、2mmのスクリーンメッ
シュ付きの粉砕機を用いるのが好ましい。
【0026】次に、本発明の難燃化ポリプロピレンコン
パウンドを用いた抄紙法スタンパブルシートおよびスタ
ンパブルシート成形品について説明する。本発明の抄紙
法スタンパブルシートは、難燃化ポリプロピレンコンパ
ウンドとガラス繊維とからなる原料を抄紙して得たウエ
ブを加熱、加圧してシート化してなる。また、本発明の
スタンパブルシート成形品は、上記スタンパブルシート
を、加熱膨張し、圧縮成形してなる。
【0027】〔ガラス繊維〕本発明の抄紙法スタンパブ
ルシートまたはスタンパブルシート成形品において、ガ
ラス繊維は、繊維径が7〜50μmφで、繊維長が10〜30
mmであることが好ましい。この理由は、繊維径が7μm
φ未満ではスプリングバック力が弱く良好な膨張成形品
が得られず、逆に、繊維径が50μmφより太いと力学的
特性が低下するからである。一方、繊維長が10mmより短
いと十分な膨張が得られず、逆に、繊維長が30mmより長
いと、抄紙工程で開繊が不十分になり均質な膨張成形品
が得られないからである。
【0028】スタンパブルシートまたはスタンパブルシ
ート成形品中のガラス繊維の含有量は、20〜80重量%が
好ましい。好ましくは40〜70重量%、より好ましくは50
〜67重量%である。この理由は、ガラス繊維量が20重量
%未満では、十分な機械的強度が得られないからであ
る。一方、ガラス繊維量が80重量%より多いと、ウエブ
の形成が困難になるとともに、シートまたは膨張成形品
の力学的特性が極端に低下し、実用上の問題が生ずるか
らである。
【0029】〔抄紙法(ウエブの製造方法)〕界面活性
剤を含有する水溶液を予め泡立て、この泡液中でガラス
繊維と本発明の難燃化ポリプロピレンコンパウンド(粉
砕物)を分散させ、この分散液を多孔性支持体上で吸
引、脱泡する。こうして得られた堆積物を乾燥すること
により、不繊布状の中間生成物、いわゆるウエブが得ら
れる。このウエブの厚さは、通常1〜30mmである。な
お、ガラス繊維とポリプロピレンコンパウンドの他にポ
リプロピレン樹脂を添加してもかまわない。ここで用い
られる界面活性剤は、アニオン、ノニオン、カチオン系
の何れでもよい。特に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、やし油脂肪酸ジエタノールアミド等は、ガラ
ス繊維とポリプロピレンコンパウンドを均一に分散させ
ることに優れている点で好ましい。
【0030】〔スタンパブルシートの製造方法〕上記抄
紙法で作製されたウエブは、ポリプロピレンコンパウン
ド中のポリプロヒレンと難燃化剤をガラス繊維に十分に
含浸させるために加熱、加圧され、さらに加圧下で冷却
固化されると、緻密なシート(スタンパブルシート)に
なる。ここで、シート化におけるウエブの加熱温度は、
170〜230 ℃、より好ましくは 190〜220 ℃とすること
が好ましい。この理由は、ウエブの加熱温度が 230℃を
超えると、ポリプロピレンが熱分解による劣化によって
着色し、強度の低下を招くからである。また、シート化
における圧力は、ガラス繊維中にポリプロピレンコンパ
ウンドを十分に含浸させる目的で、3〜50 kgf/cm2とす
るのが好ましい。この理由は、圧力が不十分であると、
ガラス繊維中へのポリプロピレンコンパウンドの含漫が
不十分となり、所望の難燃性や力学的強度が得られない
からである。一方、圧力が過剰であると、ガラス繊維の
破損が生じ、所望の力学的強度が得られないからであ
る。加圧下での冷却固化におけるウエブの冷却温度は、
ポリプロピレンの凝固点以下であれば良い。ハンドリン
グ性、生産性の点から、室温〜60℃が好ましい。なお、
ウエブをシート化する工法としては、通常のバッチ式の
間欠プレス法、あるいはテフロンベルトやスチールベル
トを用いた連続プレス法等の公知のあらゆる工法が適用
可能である。
【0031】〔スタンパブルシート成形品の製造方法〕
上述のようにして製造したスタンパブルシートを、加熱
膨張し、圧縮成形することにより、所望の形状のスタン
パブルシート成形品が得られる。ここで、成形時のスタ
ンパブルシートの加熱温度は、 170〜230 ℃、より好ま
しくは 190〜220 ℃とすることが好ましい。この理由
は、その加熱温度が 230℃を超えるとポリプロピレンが
熱分解による劣化によって着色し、強度の低下を招くか
らである。また、成形圧力は、成形品形状により異なる
が、通常、0.1 〜100kgf/cm2 とすることが好ましい。
この理由は、過剰の圧力では、ガラス繊維を破断させる
おそれがあるからである。金型温度は、ポリプロピレン
の凝固点以下であれば良い。ハンドリング性、生産性の
点から、室温〜60℃が好ましい。なお、金型のクリアラ
ンスを、シートの理論密度から計算される厚み以上にす
るように調整することで、比強度、比剛性の高い、膨張
成形品を得ることができる。また成形時に、シートを流
動させ、フロー成形品を得ることもできる。
【0032】
【実施例】以下、具体的な実施例により本発明を説明す
る。 <使用原料> ・ポリプロピレン:住友化学工業(株)製 ポリプロピ
レン(メルトフローレイト65g/10分、JIS K7199 に準
拠、試験温度 230℃、荷重2.16kgf ) ・ガラス繊維:日本電気硝子(株)製 Eガラス繊維
(繊維径13μmφ,長さ25mmの繊維を40重量%と、繊維
径17μmφ,長さ25mmの繊維を60重量%の混合品) ・難燃化剤 ・デカブロモジフェニルエーテル(DBDE):東ソー
(株)製 ・三酸化二アンチモン:東ソー(株)製 ・水酸化マグネシウム:協和化学工業(株)製 キスマ
5B ・赤リン:日本化学(株)製 ヒシガードマスター ・膨張黒鉛:東ソー(株)製
【0033】<ポリプロピレンコンパウンドの製造>ポ
リプロピレン、水酸化マグネシウム、ハロゲン化合物、
酸化アンチモン、赤リン、膨張黒鉛を所定の比率で混合
した後、2軸押し出し機(東芝機械(株)製TEM 35B 、
シリンダー温度 210℃,スクリュー回転数50rpm )で混
練し、ストランドを水冷し、約3mmφ×約3mmLのペレ
ットを得た。こうして得たペレットを、粉砕温度を変化
させて2mmφの多孔スクリーン付き粉砕機(朋来鉄工所
(株)製UM280にジャケットを付け、温度制御できるよ
うに改良した)で粉砕し、ポリプロピレンコンパウンド
を製造した。その際の処理速度と、スクリーンの目詰ま
り(閉塞)を観測した。
【0034】<抄紙法スタンパブルシートの製造>ポリ
プロピレンコンパウンドとガラス繊維の混合物25gを、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.8wt%水溶液
10l中で攪拌して起泡させ、分散液を調製した。次に、
この分散液を抄紙面積25cm×25cmの抄紙機に流し込み、
吸引して脱泡し、目付400g/m2のウエブを製造した後、
120 ℃で1時間乾燥した。そして、ウエブを 210℃で加
熱した後、25℃の冷却盤間に配置し、10 kgf/cm2の圧力
でプレスし、固化した緻密なスタンパブルシートを製造
した。こうして製造したシートを9分割して秤量し、目
付のバラツキを測定した。
【0035】<難燃性の評価:ライター試験>サンプル
(25mm幅× 100mm長さ)を水平に保持し、空気中で、そ
のサンプルの端にライターの炎を10秒間接触させて点火
する。そして、炎を離した後、炎が消えるまでの時間
(消炎時間)を測定し、難燃性を評価した。
【0036】(実施例1)ポリプロピレン 100重量部に
対し、水酸化マグネシウム 100重量部の割合で混練し、
約3mmφ×約3mmLのペレットを得た。こうして得たペ
レットを、スクリーンメッシュ付き粉砕機を用いて25℃
で粉砕し、2mmメッシュ以下のポリプロピレンコンパウ
ンドを製造した。このとき、2mmメッシュ以下のポリプ
ロピレンコンパウンドを得るのに要するペレット1キロ
グラムの粉砕時間は13分であった。また、終了後スクリ
ーンメッシュを観察したところ、目詰まりした部分は全
孔の内の5%であった。上記ポリプロピレンコンパウン
ド8.7gとガラス繊維16.3gを用いて抄紙しシート化する
ことにより(ガラス繊維含有量65.2wt%)、スタンパブ
ルシート(厚み0.35mm)を作成した。このとき、シート
内の目付のバラツキは13%[{(3×標準備差)/平均
値}×100 ]であった。また、試験片のライター試験を
行ったところ、35秒で消炎した。
【0037】(実施例2〜15、比較例1〜3)ポリプロ
ピレン 100重量部に対する難燃化剤の種類と含有量、な
らびに粉砕機による粉砕温度を表1に示すように変化さ
せたこと以外は、実施例1と同様にしてスタンパブルシ
ート(厚み約0.35mm)を作成した。2mmメッシュ以下の
ポリプロピレンコンパウンドを得るのに要する粉砕時
間、スクリーンメッシュの目詰まり状態、目付のバラツ
キ、ライター試験の結果をそれぞれ表1に示す。
【0038】この表1に示す結果から明らかなように、
本発明の方法によって、目付のバラツキの少ない、すな
わち均質であり、かつ難燃性に優れるスタンパブルシー
トを安定的に製造することが可能である。比較例3で
は、ペレットの内の10%程度は、ペレタイズの際に破損
していた。また、抄紙時にウエブから脱落した大量の水
酸化マグネシウムが観測された。
【0039】(比較例4)実施例1で得たペレットを粉
砕せず、そのままポリプロピレンコンパウンドとして使
用したこと以外は、実施例1と同様の方法で抄紙した。
その結果、シート内にペレットが遍在し、シート化する
ことができなかった。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、室
温での粉砕によっても、粉砕機のメッシュ目詰まりが少
なく容易に製造し得る、抄紙法スタンパブルシートに用
いて好適な難燃化ポリプロピレンコンパウンドを提供す
ることができる。しかも本発明の難燃化ポリプロピレン
コンパウンドを用いれば、難燃性に優れかつ目付が均一
な、抄紙法スタンパブルシートおよびスタンパブルシー
ト成形品を確実に提供することができる。従って、本発
明のスタンパブルシートおよびその成形品は、難燃性に
優れているので、自動車内装部材や建材等の用途に用い
て有利である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 5/18 CES C08J 5/18 CES C08K 3/02 C08K 3/02 3/04 3/04 3/22 3/22 3/32 3/32 5/02 5/02 7/14 7/14 // B29K 23:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン 100重量部に対し、難燃
    化剤として金属水和物50〜 200重量部を含み、最大粒子
    径が2.00mm以下であることを特徴とする難燃化ポリプロ
    ピレンコンパウンド。
  2. 【請求項2】 難燃化剤としてさらに、リンまたはリン
    化合物1〜50重量部、ハロゲン化合物1〜30重量部、酸
    化アンチモン 0.2〜25重量部および膨張黒鉛1〜50重量
    部のなかから選ばれるいずれか少なくとも1種を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の難燃化ポリプロピレン
    コンパウンド。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレン 100重量部に対し、難燃
    化剤として金属水和物50〜 200重量部を溶融混練した
    後、その混練物を室温で粉砕することにより最大粒子径
    が2.00mm以下であるコンパウンドを得ることを特徴とす
    る難燃化ポリプロピレンコンパウンドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記混練物を40℃以下で粉砕することを
    特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 難燃化剤としてさらに、リンまたはリン
    化合物1〜50重量部、ハロゲン化合物1〜30重量部、酸
    化アンチモン 0.2〜25重量部および膨張黒鉛1〜50重量
    部のなかから選ばれるいずれか少なくとも1種を溶融混
    練することを特徴とする請求項3または4に記載の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の難燃化ポリプ
    ロピレンコンパウンドとガラス繊維とからなる原料を抄
    紙して得たウエブを加熱、加圧してシート化してなるこ
    とを特徴とするスタンパブルシート。
  7. 【請求項7】 前記ガラス繊維の含有量が、シート総重
    量に対して20〜80重量%であることを特徴する請求項6
    に記載のスタンパブルシート。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載のスタンパブル
    シートを、加熱膨張し、圧縮成形してなることを特徴と
    するスタンパブルシート成形品。
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