JPH1160643A - アクリル共重合体ゴム - Google Patents
アクリル共重合体ゴムInfo
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- JPH1160643A JPH1160643A JP24224197A JP24224197A JPH1160643A JP H1160643 A JPH1160643 A JP H1160643A JP 24224197 A JP24224197 A JP 24224197A JP 24224197 A JP24224197 A JP 24224197A JP H1160643 A JPH1160643 A JP H1160643A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acrylic copolymer
- copolymer rubber
- parts
- acrylate
- vulcanization
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 常態物性、耐熱性、耐寒性などのバランス性
にすぐれた新規なアクリル共重合体ゴムを提供する。 【解決手段】 (A)アルキルアクリレートおよびアルコ
キシアルキルアクリレートの少くとも一種、(B)一般式
CH2=CR(CH2)nCOOR′(ここで、Rは水素原子またはメチル
基であり、R′は低級アルキル基であり、nは2〜6の整数
である)で表わされる不飽和カルボン酸エステルおよび
(C)活性塩素基含有ビニルモノマーの共重合体であっ
て、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が約15〜70であるアクリ
ル共重合体ゴム。
にすぐれた新規なアクリル共重合体ゴムを提供する。 【解決手段】 (A)アルキルアクリレートおよびアルコ
キシアルキルアクリレートの少くとも一種、(B)一般式
CH2=CR(CH2)nCOOR′(ここで、Rは水素原子またはメチル
基であり、R′は低級アルキル基であり、nは2〜6の整数
である)で表わされる不飽和カルボン酸エステルおよび
(C)活性塩素基含有ビニルモノマーの共重合体であっ
て、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が約15〜70であるアクリ
ル共重合体ゴム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル共重合体
ゴムに関する。更に詳しくは、常態物性、耐熱性、耐寒
性などのバランス性にすぐれた新規なアクリル共重合体
ゴムに関する。
ゴムに関する。更に詳しくは、常態物性、耐熱性、耐寒
性などのバランス性にすぐれた新規なアクリル共重合体
ゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル共重合体は、耐熱性、耐油性な
どにすぐれたゴム材料であり、シール製品等の成形材料
として広く用いられている。しかしながら、耐寒性に劣
るという欠点があり、またその常態物性は他のゴム材料
と比較して十分に満足できるレベルにはない。かかる耐
寒性を改善させるアクリル共重合体ゴムとして、n-ブチ
ルアクリレートおよび2-メトキシエチルアクリレートを
共重合させたものや、ポリエステル変性アクリル酸エス
テルを共重合させたものなどが提案されている。しかる
に、耐寒性を向上させると、引張強さによって代表され
た常態物性が低下する傾向がみられる。
どにすぐれたゴム材料であり、シール製品等の成形材料
として広く用いられている。しかしながら、耐寒性に劣
るという欠点があり、またその常態物性は他のゴム材料
と比較して十分に満足できるレベルにはない。かかる耐
寒性を改善させるアクリル共重合体ゴムとして、n-ブチ
ルアクリレートおよび2-メトキシエチルアクリレートを
共重合させたものや、ポリエステル変性アクリル酸エス
テルを共重合させたものなどが提案されている。しかる
に、耐寒性を向上させると、引張強さによって代表され
た常態物性が低下する傾向がみられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、常態
物性、耐熱性、耐寒性などのバランス性にすぐれた新規
なアクリル共重合体ゴムを提供することにある。
物性、耐熱性、耐寒性などのバランス性にすぐれた新規
なアクリル共重合体ゴムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
(A)アルキルアクリレートおよびアルコキシアルキルア
クリレートの少くとも一種、(B)一般式 CH2=CR(CH2)nCO
OR′(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、R′
は低級アルキル基であり、nは2〜6の整数である)で表わ
される不飽和カルボン酸エステルおよび(C)活性塩素基
含有ビニルモノマーの共重合体であって、ムーニー粘度
ML1+4(100℃)が約15〜70であるアクリル共重合体ゴムに
よって達成される。
(A)アルキルアクリレートおよびアルコキシアルキルア
クリレートの少くとも一種、(B)一般式 CH2=CR(CH2)nCO
OR′(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、R′
は低級アルキル基であり、nは2〜6の整数である)で表わ
される不飽和カルボン酸エステルおよび(C)活性塩素基
含有ビニルモノマーの共重合体であって、ムーニー粘度
ML1+4(100℃)が約15〜70であるアクリル共重合体ゴムに
よって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】(A)成分のアルキルアクリレート
としては、炭素数が1〜8のアルキル基を有するもの、例
えばエチルアクリレート、n-ブチルアクリレート、2-エ
チルヘキシルアクリレート等が用いられ、これらの中で
もエチルアクリレート、n-ブチルアクリレートはコスト
や物性バランスの点からみて好ましいものであり、また
アルコキシアルキルアクリレートとしては、炭素数2〜8
のアルコキシアルキル基を有するもの、例えば2-メトキ
シエチルアクリレート、2-エトキシエチルアクリレー
ト、2-ブトキシエチルアクリレート等が用いられ、好ま
しくは2-メトキシエチルアクリレートが用いられる。こ
れらの(A)成分は、材料の要求特性との兼合いで、共重
合体中約60〜98重量%、好ましくは約70〜95重量%を占め
るような割合で、一種または複数種が組合されて用いら
れる。
としては、炭素数が1〜8のアルキル基を有するもの、例
えばエチルアクリレート、n-ブチルアクリレート、2-エ
チルヘキシルアクリレート等が用いられ、これらの中で
もエチルアクリレート、n-ブチルアクリレートはコスト
や物性バランスの点からみて好ましいものであり、また
アルコキシアルキルアクリレートとしては、炭素数2〜8
のアルコキシアルキル基を有するもの、例えば2-メトキ
シエチルアクリレート、2-エトキシエチルアクリレー
ト、2-ブトキシエチルアクリレート等が用いられ、好ま
しくは2-メトキシエチルアクリレートが用いられる。こ
れらの(A)成分は、材料の要求特性との兼合いで、共重
合体中約60〜98重量%、好ましくは約70〜95重量%を占め
るような割合で、一種または複数種が組合されて用いら
れる。
【0006】(B)成分の不飽和カルボン酸エステルとし
ては、例えば4-ペンテン酸メチル、4-ペンテン酸エチ
ル、5-ヘキセン酸メチル、5-ヘキセン酸エチル等が挙げ
られ、これらは相当する不飽和カルボン酸からエステル
化反応またはエステル交換反応によって容易に合成する
ことができ、あるいは市販されているものをそのまま用
いることもできる。これらの(B)成分は、共重合体中約1
〜30重量%、好ましくは約4〜25重量%を占めるような割
合で用いられる。共重合割合がこれより少ないと、本発
明の目的とする所期の効果が得られず、一方これ以上の
割合で共重合させると、耐寒性や常態物性のバランスが
悪くなり、またコスト的にも不利となる。
ては、例えば4-ペンテン酸メチル、4-ペンテン酸エチ
ル、5-ヘキセン酸メチル、5-ヘキセン酸エチル等が挙げ
られ、これらは相当する不飽和カルボン酸からエステル
化反応またはエステル交換反応によって容易に合成する
ことができ、あるいは市販されているものをそのまま用
いることもできる。これらの(B)成分は、共重合体中約1
〜30重量%、好ましくは約4〜25重量%を占めるような割
合で用いられる。共重合割合がこれより少ないと、本発
明の目的とする所期の効果が得られず、一方これ以上の
割合で共重合させると、耐寒性や常態物性のバランスが
悪くなり、またコスト的にも不利となる。
【0007】また、(C)成分の活性塩素基含有モノマー
としては、(1)2−クロロエチルビニルエ−テル、2−
クロロエチルアクリレ−ト、ビニルベンジルクロライ
ド、(2)ビニルクロロアセテート、アリルクロロアセ
テート、(3)グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのグリシ
ジル化合物とモノクロロ酢酸との付加反応生成物、ある
いは(4)α−またはβ−ハロゲン置換脂肪族モノカル
ボン酸のアルケニルエステル、(メタ)アクリル酸のハ
ロアルキルエステル、ハロアルキルアルケニルエステ
ル、ハロアルキルアルケニルケトンまたはハロアセトキ
シアルキルエステル、ハロアセチル基含有不飽和化合物
等が、共重合体中約0.1〜5重量%、好ましくは約0.3〜3
重量%を占めるような割合で用いられる。
としては、(1)2−クロロエチルビニルエ−テル、2−
クロロエチルアクリレ−ト、ビニルベンジルクロライ
ド、(2)ビニルクロロアセテート、アリルクロロアセ
テート、(3)グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのグリシ
ジル化合物とモノクロロ酢酸との付加反応生成物、ある
いは(4)α−またはβ−ハロゲン置換脂肪族モノカル
ボン酸のアルケニルエステル、(メタ)アクリル酸のハ
ロアルキルエステル、ハロアルキルアルケニルエステ
ル、ハロアルキルアルケニルケトンまたはハロアセトキ
シアルキルエステル、ハロアセチル基含有不飽和化合物
等が、共重合体中約0.1〜5重量%、好ましくは約0.3〜3
重量%を占めるような割合で用いられる。
【0008】共重合体中には、所望の性質が損われない
範囲内(約30重量%以下)で、他のビニル基含有モノマ
ー、例えばメタクリル酸エステル、スチレン、アクリロ
ニトリル等や少量(約5重量%以上下)ジオレフィンモノ
マー、例えばブタジエン等を共重合させることもでき
る。
範囲内(約30重量%以下)で、他のビニル基含有モノマ
ー、例えばメタクリル酸エステル、スチレン、アクリロ
ニトリル等や少量(約5重量%以上下)ジオレフィンモノ
マー、例えばブタジエン等を共重合させることもでき
る。
【0009】共重合反応は、一般に用いられている乳化
重合法、けん濁重合法などによって行われ、その重合率
は約90%以上であるので、その仕込重量比がほぼ共重合
重量比となる。
重合法、けん濁重合法などによって行われ、その重合率
は約90%以上であるので、その仕込重量比がほぼ共重合
重量比となる。
【0010】得られた活性塩素基含有アクリル共重合体
ゴムは、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が約15〜70、好まし
くは約20〜60の値を有し、好ましくは次のような加硫系
を用いて加硫することができる。 (a)脂肪族アルカリ金属塩/イオウ系 脂肪酸のアルカリ金属塩としては、炭素数1〜18の飽
和脂肪酸、炭素数3〜18の不飽和脂肪酸、脂肪族ジカ
ルボン酸および芳香族カルボン酸などのリチウム塩、カ
リウム塩、ナトリウム塩などが用いられる。具体的に
は、例えばステアリン酸カリウム、ステアリン酸ナトリ
ウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、2
−エチルヘキサン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムカリ
ウム、プロピオン酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどが
挙げられる。特に好ましいのは、炭素数8〜18の脂肪
酸のカリウム塩またはナトリウム塩であり、カリウム塩
の方が一般に加硫速度を速くする傾向を示している。 (b)トリチオシアヌル酸/脂肪族アルカリ金属塩系 脂肪族アルカリ金属塩としては、上記の如きものが用い
られる。 (c)ジアミンまたはそのカーバメート/二塩基性亜リ
ン酸鉛系 ジアミンまたはそのカーバメートとしては、ヘキサメチ
レンジアミンまたはそのカーバメート等が好んで用いら
れる。これら以外にも、次のような加硫系も用いられ
る。 (d)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/二塩基
性亜リン酸鉛系 (e)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/金属酸
化物系 (f)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/アルミ
ニウム含有化合物系 (g)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/脂肪族
アルカリ土類金属塩または亜鉛塩系 (h)トリチオシアヌル酸/ジチオカルバミン酸金属塩
/チウラムスルフィド系 (i)トリチオシアヌル酸/ジチオカルバミン酸金属塩
/第4級アンモニウム塩またはホスホニウム塩系 (j)トリチオシアヌル酸/トリメチルチオ尿素/金属
酸化物系 (k)トリチオシアヌル酸/脂肪酸アルカリ土類金属塩
または亜鉛塩系 これらの加硫系各成分は、一般には活性塩素基含有アク
リル共重合体ゴム100重量部当り約0.1〜10重量部の割合
で用いられ、その好ましい範囲は用いられる成分および
その組合せによって、例えば約0.2〜1重量部であったり
あるいは約1〜5重量部であったりする。
ゴムは、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が約15〜70、好まし
くは約20〜60の値を有し、好ましくは次のような加硫系
を用いて加硫することができる。 (a)脂肪族アルカリ金属塩/イオウ系 脂肪酸のアルカリ金属塩としては、炭素数1〜18の飽
和脂肪酸、炭素数3〜18の不飽和脂肪酸、脂肪族ジカ
ルボン酸および芳香族カルボン酸などのリチウム塩、カ
リウム塩、ナトリウム塩などが用いられる。具体的に
は、例えばステアリン酸カリウム、ステアリン酸ナトリ
ウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、2
−エチルヘキサン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムカリ
ウム、プロピオン酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどが
挙げられる。特に好ましいのは、炭素数8〜18の脂肪
酸のカリウム塩またはナトリウム塩であり、カリウム塩
の方が一般に加硫速度を速くする傾向を示している。 (b)トリチオシアヌル酸/脂肪族アルカリ金属塩系 脂肪族アルカリ金属塩としては、上記の如きものが用い
られる。 (c)ジアミンまたはそのカーバメート/二塩基性亜リ
ン酸鉛系 ジアミンまたはそのカーバメートとしては、ヘキサメチ
レンジアミンまたはそのカーバメート等が好んで用いら
れる。これら以外にも、次のような加硫系も用いられ
る。 (d)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/二塩基
性亜リン酸鉛系 (e)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/金属酸
化物系 (f)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/アルミ
ニウム含有化合物系 (g)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/脂肪族
アルカリ土類金属塩または亜鉛塩系 (h)トリチオシアヌル酸/ジチオカルバミン酸金属塩
/チウラムスルフィド系 (i)トリチオシアヌル酸/ジチオカルバミン酸金属塩
/第4級アンモニウム塩またはホスホニウム塩系 (j)トリチオシアヌル酸/トリメチルチオ尿素/金属
酸化物系 (k)トリチオシアヌル酸/脂肪酸アルカリ土類金属塩
または亜鉛塩系 これらの加硫系各成分は、一般には活性塩素基含有アク
リル共重合体ゴム100重量部当り約0.1〜10重量部の割合
で用いられ、その好ましい範囲は用いられる成分および
その組合せによって、例えば約0.2〜1重量部であったり
あるいは約1〜5重量部であったりする。
【0011】以上の各成分を必須成分とする活性塩素基
含有アクリル共重合体ゴム組成物中には、他の必要な配
合剤が適宜配合される。充填剤、補強剤についていえ
ば、例えば各種のシール材の加硫成形材料として用いる
場合、Oリング、パッキン等の用途には主としてカーボ
ンブラックが配合され、またオイルシール等の用途には
主としてけいそう土、ホワイトカーボン等が配合されて
用いられる。その他、加硫助剤、滑剤等が、必要に応じ
て配合されて用いられる。
含有アクリル共重合体ゴム組成物中には、他の必要な配
合剤が適宜配合される。充填剤、補強剤についていえ
ば、例えば各種のシール材の加硫成形材料として用いる
場合、Oリング、パッキン等の用途には主としてカーボ
ンブラックが配合され、またオイルシール等の用途には
主としてけいそう土、ホワイトカーボン等が配合されて
用いられる。その他、加硫助剤、滑剤等が、必要に応じ
て配合されて用いられる。
【0012】組成物の調製は、ニーダ、バンバリーミキ
サ等の密封式混練機あるいはオープンロール等の開放式
混練機を用いて行われ、それの加硫は、一般に約150〜2
50℃で約1〜30分間行われるプレス加硫または射出成形
加硫によって行われ、更に必要に応じて、約150〜200
℃、約1〜22時間のオーブン加硫あるいは蒸気加硫が二
次加硫として行われる。
サ等の密封式混練機あるいはオープンロール等の開放式
混練機を用いて行われ、それの加硫は、一般に約150〜2
50℃で約1〜30分間行われるプレス加硫または射出成形
加硫によって行われ、更に必要に応じて、約150〜200
℃、約1〜22時間のオーブン加硫あるいは蒸気加硫が二
次加硫として行われる。
【0013】
【発明の効果】本発明に係るアクリル共重合体ゴムは、
アクリルゴムが本来有している耐熱性や耐油性を損うこ
となく、耐寒性や常態物性をバランス良く改善させてい
る。従って、オイルシール、Oリング等のシール材の加
硫成形材料として好適に用いることができる。
アクリルゴムが本来有している耐熱性や耐油性を損うこ
となく、耐寒性や常態物性をバランス良く改善させてい
る。従って、オイルシール、Oリング等のシール材の加
硫成形材料として好適に用いることができる。
【0014】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0015】実施例1 n-ブチルアクリレート35部(重量、以下同じ)、2-メトキ
シエチルアクリレート43部、4-ペンテン酸エチル20部、
ビニルクロロアセテート2部および水200部に、ラウリル
硫酸ナトリウム4部および過硫酸カリウム0.2部を仕込
み、窒素ガス置換した後、攪拌条件下に50℃で8時間反
応させた後、更に80℃で2時間反応させた。反応混合物
を冷却し、0.3%塩化カルシウム水溶液で塩析、水洗、90
℃で乾燥させて、92部のアクリル共重合体ゴムA[ムーニ
ー粘度ML1+4(100℃):30]を得た。
シエチルアクリレート43部、4-ペンテン酸エチル20部、
ビニルクロロアセテート2部および水200部に、ラウリル
硫酸ナトリウム4部および過硫酸カリウム0.2部を仕込
み、窒素ガス置換した後、攪拌条件下に50℃で8時間反
応させた後、更に80℃で2時間反応させた。反応混合物
を冷却し、0.3%塩化カルシウム水溶液で塩析、水洗、90
℃で乾燥させて、92部のアクリル共重合体ゴムA[ムーニ
ー粘度ML1+4(100℃):30]を得た。
【0016】なお、4-ペンテン酸エチルは、容量500ml
の三口フラスコに4-ペンテン酸(東京化成試薬)100g、エ
タノール140gおよびp-トルエンスルホン酸5gを仕込み、
エタノール還流温度で反応を開始させた後、徐々に昇温
させて生成した水をエタノールと共に共沸し、このよう
な反応を12時間継続した後、減圧蒸留により、沸点50〜
60℃/10Torrの目的物質86gを得るという反応工程により
製造された。
の三口フラスコに4-ペンテン酸(東京化成試薬)100g、エ
タノール140gおよびp-トルエンスルホン酸5gを仕込み、
エタノール還流温度で反応を開始させた後、徐々に昇温
させて生成した水をエタノールと共に共沸し、このよう
な反応を12時間継続した後、減圧蒸留により、沸点50〜
60℃/10Torrの目的物質86gを得るという反応工程により
製造された。
【0017】実施例2 エチルアクリレート20部、n-ブチルアクリレート40部、
2-メトキシエチルアクリレート30部、5-ヘキセン酸メチ
ル8部およびビニルクロロアセテート2部を用い、実施例
1と同様に乳化重合して、アクリル共重合体ゴムB[ムー
ニー粘度ML1+4(100℃):42]を得た。
2-メトキシエチルアクリレート30部、5-ヘキセン酸メチ
ル8部およびビニルクロロアセテート2部を用い、実施例
1と同様に乳化重合して、アクリル共重合体ゴムB[ムー
ニー粘度ML1+4(100℃):42]を得た。
【0018】なお、5-ヘキセン酸メチルは、5-ヘキセン
酸とメタノールとから合成された。
酸とメタノールとから合成された。
【0019】比較例1 n-ブチルアクリレート55部、2-メトキシエチルアクリレ
ート43部およびビニルクロロアセテート2部を用い、実
施例1と同様に乳化重合して、アクリル共重合体ゴムC
[ムーニー粘度ML1+4(100℃):29]を得た。
ート43部およびビニルクロロアセテート2部を用い、実
施例1と同様に乳化重合して、アクリル共重合体ゴムC
[ムーニー粘度ML1+4(100℃):29]を得た。
【0020】比較例2 エチルアクリレート20部、n-ブチルアクリレート40部、
2-メトキシエチルアクリレート38部およびビニルクロロ
アセテート2部を用い、実施例1と同様に乳化重合して、
アクリル共重合体ゴムD[ムーニー粘度ML1+4(100℃):39]
を得た。
2-メトキシエチルアクリレート38部およびビニルクロロ
アセテート2部を用い、実施例1と同様に乳化重合して、
アクリル共重合体ゴムD[ムーニー粘度ML1+4(100℃):39]
を得た。
【0021】上記各実施例および比較例でそれぞれ得ら
れたアクリル共重合体ゴム100部に、HAFカーボンブラッ
ク60部、ステアリン酸1部、老化防止剤(大内新興化学製
品ノクラックCD)2部、ステアリン酸ナトリウム(花王製
品NSソープ)2部、ステアリン酸カリウム(日本油脂製品
ノンサールSK-1)0.25部およびイオウ0.2部を加え、その
ロール混練物について180℃、8分間のプレス加硫および
175℃、4時間のオーブン加硫(二次加硫)を行ない、120
×220×2mmのシート状テストピースを得た。
れたアクリル共重合体ゴム100部に、HAFカーボンブラッ
ク60部、ステアリン酸1部、老化防止剤(大内新興化学製
品ノクラックCD)2部、ステアリン酸ナトリウム(花王製
品NSソープ)2部、ステアリン酸カリウム(日本油脂製品
ノンサールSK-1)0.25部およびイオウ0.2部を加え、その
ロール混練物について180℃、8分間のプレス加硫および
175℃、4時間のオーブン加硫(二次加硫)を行ない、120
×220×2mmのシート状テストピースを得た。
【0022】このテストピースについて、常態物性(JIS
K-6301)、耐熱老化性試験(175℃、70時間後の常態物性
の変化)、低温脆化温度Tg(DSC法による)および圧縮永久
歪(150℃、70時間)の測定を行ない、次の表に示される
ような結果を得た。 表 No. 1 2 3 4 アクリル共重合体ゴム A B C D [常態物性] 硬さ (JIS A) 65 66 64 65 100%モジュラス (MPa) 5.9 6.7 4.7 5.2 引張強さ (MPa) 15.3 16.5 14.2 14.3 伸び (%) 245 256 230 235 [耐熱老化性試験] 硬さ変化 (ポイント) +7 +8 +8 +9 引張強さ変化率 (%) -11 -14 -23 -4 伸び変化率 (%) +6 +8 +11 +6 [低温脆化温度] (℃) -40 -30 -38 -29 [圧縮永久歪] (%) 22 25 29 32
K-6301)、耐熱老化性試験(175℃、70時間後の常態物性
の変化)、低温脆化温度Tg(DSC法による)および圧縮永久
歪(150℃、70時間)の測定を行ない、次の表に示される
ような結果を得た。 表 No. 1 2 3 4 アクリル共重合体ゴム A B C D [常態物性] 硬さ (JIS A) 65 66 64 65 100%モジュラス (MPa) 5.9 6.7 4.7 5.2 引張強さ (MPa) 15.3 16.5 14.2 14.3 伸び (%) 245 256 230 235 [耐熱老化性試験] 硬さ変化 (ポイント) +7 +8 +8 +9 引張強さ変化率 (%) -11 -14 -23 -4 伸び変化率 (%) +6 +8 +11 +6 [低温脆化温度] (℃) -40 -30 -38 -29 [圧縮永久歪] (%) 22 25 29 32
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)アルキルアクリレートおよびアルコ
キシアルキルアクリレートの少くとも一種、(B)一般式
CH2=CR(CH2)nCOOR′(ここで、Rは水素原子またはメチル
基であり、R′は低級アルキル基であり、nは2〜6の整数
である)で表わされる不飽和カルボン酸エステルおよび
(C)活性塩素基含有ビニルモノマーの共重合体であっ
て、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が約15〜70であるアクリ
ル共重合体ゴム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24224197A JPH1160643A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | アクリル共重合体ゴム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24224197A JPH1160643A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | アクリル共重合体ゴム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1160643A true JPH1160643A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=17086350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24224197A Pending JPH1160643A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | アクリル共重合体ゴム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1160643A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009517512A (ja) * | 2005-11-29 | 2009-04-30 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | ポリマー中の側鎖をエステル交換またはエステル化する方法 |
-
1997
- 1997-08-22 JP JP24224197A patent/JPH1160643A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009517512A (ja) * | 2005-11-29 | 2009-04-30 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | ポリマー中の側鎖をエステル交換またはエステル化する方法 |
US8273555B2 (en) | 2005-11-29 | 2012-09-25 | Basf Aktiengesellschaft | Process for esterifying or transesterifying side chains in polymers |
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