JPH1160643A - アクリル共重合体ゴム - Google Patents

アクリル共重合体ゴム

Info

Publication number
JPH1160643A
JPH1160643A JP24224197A JP24224197A JPH1160643A JP H1160643 A JPH1160643 A JP H1160643A JP 24224197 A JP24224197 A JP 24224197A JP 24224197 A JP24224197 A JP 24224197A JP H1160643 A JPH1160643 A JP H1160643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic copolymer
copolymer rubber
parts
acrylate
vulcanization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24224197A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Nakagome
誠治 中込
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP24224197A priority Critical patent/JPH1160643A/ja
Publication of JPH1160643A publication Critical patent/JPH1160643A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常態物性、耐熱性、耐寒性などのバランス性
にすぐれた新規なアクリル共重合体ゴムを提供する。 【解決手段】 (A)アルキルアクリレートおよびアルコ
キシアルキルアクリレートの少くとも一種、(B)一般式
CH2=CR(CH2)nCOOR′(ここで、Rは水素原子またはメチル
基であり、R′は低級アルキル基であり、nは2〜6の整数
である)で表わされる不飽和カルボン酸エステルおよび
(C)活性塩素基含有ビニルモノマーの共重合体であっ
て、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が約15〜70であるアクリ
ル共重合体ゴム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル共重合体
ゴムに関する。更に詳しくは、常態物性、耐熱性、耐寒
性などのバランス性にすぐれた新規なアクリル共重合体
ゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル共重合体は、耐熱性、耐油性な
どにすぐれたゴム材料であり、シール製品等の成形材料
として広く用いられている。しかしながら、耐寒性に劣
るという欠点があり、またその常態物性は他のゴム材料
と比較して十分に満足できるレベルにはない。かかる耐
寒性を改善させるアクリル共重合体ゴムとして、n-ブチ
ルアクリレートおよび2-メトキシエチルアクリレートを
共重合させたものや、ポリエステル変性アクリル酸エス
テルを共重合させたものなどが提案されている。しかる
に、耐寒性を向上させると、引張強さによって代表され
た常態物性が低下する傾向がみられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、常態
物性、耐熱性、耐寒性などのバランス性にすぐれた新規
なアクリル共重合体ゴムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
(A)アルキルアクリレートおよびアルコキシアルキルア
クリレートの少くとも一種、(B)一般式 CH2=CR(CH2)nCO
OR′(ここで、Rは水素原子またはメチル基であり、R′
は低級アルキル基であり、nは2〜6の整数である)で表わ
される不飽和カルボン酸エステルおよび(C)活性塩素基
含有ビニルモノマーの共重合体であって、ムーニー粘度
ML1+4(100℃)が約15〜70であるアクリル共重合体ゴムに
よって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】(A)成分のアルキルアクリレート
としては、炭素数が1〜8のアルキル基を有するもの、例
えばエチルアクリレート、n-ブチルアクリレート、2-エ
チルヘキシルアクリレート等が用いられ、これらの中で
もエチルアクリレート、n-ブチルアクリレートはコスト
や物性バランスの点からみて好ましいものであり、また
アルコキシアルキルアクリレートとしては、炭素数2〜8
のアルコキシアルキル基を有するもの、例えば2-メトキ
シエチルアクリレート、2-エトキシエチルアクリレー
ト、2-ブトキシエチルアクリレート等が用いられ、好ま
しくは2-メトキシエチルアクリレートが用いられる。こ
れらの(A)成分は、材料の要求特性との兼合いで、共重
合体中約60〜98重量%、好ましくは約70〜95重量%を占め
るような割合で、一種または複数種が組合されて用いら
れる。
【0006】(B)成分の不飽和カルボン酸エステルとし
ては、例えば4-ペンテン酸メチル、4-ペンテン酸エチ
ル、5-ヘキセン酸メチル、5-ヘキセン酸エチル等が挙げ
られ、これらは相当する不飽和カルボン酸からエステル
化反応またはエステル交換反応によって容易に合成する
ことができ、あるいは市販されているものをそのまま用
いることもできる。これらの(B)成分は、共重合体中約1
〜30重量%、好ましくは約4〜25重量%を占めるような割
合で用いられる。共重合割合がこれより少ないと、本発
明の目的とする所期の効果が得られず、一方これ以上の
割合で共重合させると、耐寒性や常態物性のバランスが
悪くなり、またコスト的にも不利となる。
【0007】また、(C)成分の活性塩素基含有モノマー
としては、(1)2−クロロエチルビニルエ−テル、2−
クロロエチルアクリレ−ト、ビニルベンジルクロライ
ド、(2)ビニルクロロアセテート、アリルクロロアセ
テート、(3)グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのグリシ
ジル化合物とモノクロロ酢酸との付加反応生成物、ある
いは(4)α−またはβ−ハロゲン置換脂肪族モノカル
ボン酸のアルケニルエステル、(メタ)アクリル酸のハ
ロアルキルエステル、ハロアルキルアルケニルエステ
ル、ハロアルキルアルケニルケトンまたはハロアセトキ
シアルキルエステル、ハロアセチル基含有不飽和化合物
等が、共重合体中約0.1〜5重量%、好ましくは約0.3〜3
重量%を占めるような割合で用いられる。
【0008】共重合体中には、所望の性質が損われない
範囲内(約30重量%以下)で、他のビニル基含有モノマ
ー、例えばメタクリル酸エステル、スチレン、アクリロ
ニトリル等や少量(約5重量%以上下)ジオレフィンモノ
マー、例えばブタジエン等を共重合させることもでき
る。
【0009】共重合反応は、一般に用いられている乳化
重合法、けん濁重合法などによって行われ、その重合率
は約90%以上であるので、その仕込重量比がほぼ共重合
重量比となる。
【0010】得られた活性塩素基含有アクリル共重合体
ゴムは、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が約15〜70、好まし
くは約20〜60の値を有し、好ましくは次のような加硫系
を用いて加硫することができる。 (a)脂肪族アルカリ金属塩/イオウ系 脂肪酸のアルカリ金属塩としては、炭素数1〜18の飽
和脂肪酸、炭素数3〜18の不飽和脂肪酸、脂肪族ジカ
ルボン酸および芳香族カルボン酸などのリチウム塩、カ
リウム塩、ナトリウム塩などが用いられる。具体的に
は、例えばステアリン酸カリウム、ステアリン酸ナトリ
ウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、2
−エチルヘキサン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムカリ
ウム、プロピオン酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどが
挙げられる。特に好ましいのは、炭素数8〜18の脂肪
酸のカリウム塩またはナトリウム塩であり、カリウム塩
の方が一般に加硫速度を速くする傾向を示している。 (b)トリチオシアヌル酸/脂肪族アルカリ金属塩系 脂肪族アルカリ金属塩としては、上記の如きものが用い
られる。 (c)ジアミンまたはそのカーバメート/二塩基性亜リ
ン酸鉛系 ジアミンまたはそのカーバメートとしては、ヘキサメチ
レンジアミンまたはそのカーバメート等が好んで用いら
れる。これら以外にも、次のような加硫系も用いられ
る。 (d)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/二塩基
性亜リン酸鉛系 (e)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/金属酸
化物系 (f)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/アルミ
ニウム含有化合物系 (g)トリチオシアヌル酸/ジシアンジアミド/脂肪族
アルカリ土類金属塩または亜鉛塩系 (h)トリチオシアヌル酸/ジチオカルバミン酸金属塩
/チウラムスルフィド系 (i)トリチオシアヌル酸/ジチオカルバミン酸金属塩
/第4級アンモニウム塩またはホスホニウム塩系 (j)トリチオシアヌル酸/トリメチルチオ尿素/金属
酸化物系 (k)トリチオシアヌル酸/脂肪酸アルカリ土類金属塩
または亜鉛塩系 これらの加硫系各成分は、一般には活性塩素基含有アク
リル共重合体ゴム100重量部当り約0.1〜10重量部の割合
で用いられ、その好ましい範囲は用いられる成分および
その組合せによって、例えば約0.2〜1重量部であったり
あるいは約1〜5重量部であったりする。
【0011】以上の各成分を必須成分とする活性塩素基
含有アクリル共重合体ゴム組成物中には、他の必要な配
合剤が適宜配合される。充填剤、補強剤についていえ
ば、例えば各種のシール材の加硫成形材料として用いる
場合、Oリング、パッキン等の用途には主としてカーボ
ンブラックが配合され、またオイルシール等の用途には
主としてけいそう土、ホワイトカーボン等が配合されて
用いられる。その他、加硫助剤、滑剤等が、必要に応じ
て配合されて用いられる。
【0012】組成物の調製は、ニーダ、バンバリーミキ
サ等の密封式混練機あるいはオープンロール等の開放式
混練機を用いて行われ、それの加硫は、一般に約150〜2
50℃で約1〜30分間行われるプレス加硫または射出成形
加硫によって行われ、更に必要に応じて、約150〜200
℃、約1〜22時間のオーブン加硫あるいは蒸気加硫が二
次加硫として行われる。
【0013】
【発明の効果】本発明に係るアクリル共重合体ゴムは、
アクリルゴムが本来有している耐熱性や耐油性を損うこ
となく、耐寒性や常態物性をバランス良く改善させてい
る。従って、オイルシール、Oリング等のシール材の加
硫成形材料として好適に用いることができる。
【0014】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0015】実施例1 n-ブチルアクリレート35部(重量、以下同じ)、2-メトキ
シエチルアクリレート43部、4-ペンテン酸エチル20部、
ビニルクロロアセテート2部および水200部に、ラウリル
硫酸ナトリウム4部および過硫酸カリウム0.2部を仕込
み、窒素ガス置換した後、攪拌条件下に50℃で8時間反
応させた後、更に80℃で2時間反応させた。反応混合物
を冷却し、0.3%塩化カルシウム水溶液で塩析、水洗、90
℃で乾燥させて、92部のアクリル共重合体ゴムA[ムーニ
ー粘度ML1+4(100℃):30]を得た。
【0016】なお、4-ペンテン酸エチルは、容量500ml
の三口フラスコに4-ペンテン酸(東京化成試薬)100g、エ
タノール140gおよびp-トルエンスルホン酸5gを仕込み、
エタノール還流温度で反応を開始させた後、徐々に昇温
させて生成した水をエタノールと共に共沸し、このよう
な反応を12時間継続した後、減圧蒸留により、沸点50〜
60℃/10Torrの目的物質86gを得るという反応工程により
製造された。
【0017】実施例2 エチルアクリレート20部、n-ブチルアクリレート40部、
2-メトキシエチルアクリレート30部、5-ヘキセン酸メチ
ル8部およびビニルクロロアセテート2部を用い、実施例
1と同様に乳化重合して、アクリル共重合体ゴムB[ムー
ニー粘度ML1+4(100℃):42]を得た。
【0018】なお、5-ヘキセン酸メチルは、5-ヘキセン
酸とメタノールとから合成された。
【0019】比較例1 n-ブチルアクリレート55部、2-メトキシエチルアクリレ
ート43部およびビニルクロロアセテート2部を用い、実
施例1と同様に乳化重合して、アクリル共重合体ゴムC
[ムーニー粘度ML1+4(100℃):29]を得た。
【0020】比較例2 エチルアクリレート20部、n-ブチルアクリレート40部、
2-メトキシエチルアクリレート38部およびビニルクロロ
アセテート2部を用い、実施例1と同様に乳化重合して、
アクリル共重合体ゴムD[ムーニー粘度ML1+4(100℃):39]
を得た。
【0021】上記各実施例および比較例でそれぞれ得ら
れたアクリル共重合体ゴム100部に、HAFカーボンブラッ
ク60部、ステアリン酸1部、老化防止剤(大内新興化学製
品ノクラックCD)2部、ステアリン酸ナトリウム(花王製
品NSソープ)2部、ステアリン酸カリウム(日本油脂製品
ノンサールSK-1)0.25部およびイオウ0.2部を加え、その
ロール混練物について180℃、8分間のプレス加硫および
175℃、4時間のオーブン加硫(二次加硫)を行ない、120
×220×2mmのシート状テストピースを得た。
【0022】このテストピースについて、常態物性(JIS
K-6301)、耐熱老化性試験(175℃、70時間後の常態物性
の変化)、低温脆化温度Tg(DSC法による)および圧縮永久
歪(150℃、70時間)の測定を行ない、次の表に示される
ような結果を得た。 表 No. 1 2 3 4 アクリル共重合体ゴム A B C D [常態物性] 硬さ (JIS A) 65 66 64 65 100%モジュラス (MPa) 5.9 6.7 4.7 5.2 引張強さ (MPa) 15.3 16.5 14.2 14.3 伸び (%) 245 256 230 235 [耐熱老化性試験] 硬さ変化 (ポイント) +7 +8 +8 +9 引張強さ変化率 (%) -11 -14 -23 -4 伸び変化率 (%) +6 +8 +11 +6 [低温脆化温度] (℃) -40 -30 -38 -29 [圧縮永久歪] (%) 22 25 29 32

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アルキルアクリレートおよびアルコ
    キシアルキルアクリレートの少くとも一種、(B)一般式
    CH2=CR(CH2)nCOOR′(ここで、Rは水素原子またはメチル
    基であり、R′は低級アルキル基であり、nは2〜6の整数
    である)で表わされる不飽和カルボン酸エステルおよび
    (C)活性塩素基含有ビニルモノマーの共重合体であっ
    て、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が約15〜70であるアクリ
    ル共重合体ゴム。
JP24224197A 1997-08-22 1997-08-22 アクリル共重合体ゴム Pending JPH1160643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24224197A JPH1160643A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 アクリル共重合体ゴム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24224197A JPH1160643A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 アクリル共重合体ゴム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1160643A true JPH1160643A (ja) 1999-03-02

Family

ID=17086350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24224197A Pending JPH1160643A (ja) 1997-08-22 1997-08-22 アクリル共重合体ゴム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1160643A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009517512A (ja) * 2005-11-29 2009-04-30 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ポリマー中の側鎖をエステル交換またはエステル化する方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009517512A (ja) * 2005-11-29 2009-04-30 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ポリマー中の側鎖をエステル交換またはエステル化する方法
US8273555B2 (en) 2005-11-29 2012-09-25 Basf Aktiengesellschaft Process for esterifying or transesterifying side chains in polymers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5026807A (en) Novel ester group-containing (meth)acrylic acid ester, novel (co)polymer thereof, composition comprising the (co)polymer and composition comprising the ester group containing (meth)acrylic acid ester
JP3663859B2 (ja) アクリル系エラストマー組成物
US5250644A (en) Crosslinkable acrylic rubber and method for producing the same
US5216101A (en) Acrylic copolymer elastomer and vulcanizable composition containing same
JPH1160643A (ja) アクリル共重合体ゴム
US5219967A (en) Acrylic copolymer rubber
JP3348471B2 (ja) ゴム組成物
JPH0710933A (ja) アクリル系共重合体ゴムおよびその組成物
JP3156403B2 (ja) アクリル系共重合ゴムの製造法およびその組成物
US5942580A (en) Acrylic rubber composition
JPH10245451A (ja) アクリルゴムまたはそれのブレンドゴムの組成物
JP3538962B2 (ja) アクリルゴム組成物
US6313223B1 (en) Rubbery heat resistant composition
JP3536424B2 (ja) アクリルゴム組成物
JP3538824B2 (ja) アクリルゴム組成物
JP2953047B2 (ja) シアノ基含有アクリル系共重合体エラストマー
JP3092378B2 (ja) アクリル系共重合体ゴム
JP3387547B2 (ja) アクリレート系重合体エラストマーおよびその加硫性組成物
JP3591604B2 (ja) アクリルゴム組成物
JPS61278554A (ja) 加硫可能なアクリルゴム配合物
JP3528397B2 (ja) アクリル系共重合体エラストマーおよびその製造法
JPH11106436A (ja) アクリルエラストマーおよびその組成物
JPS6011744B2 (ja) ゴム組成物
JPH10139829A (ja) アクリルエラストマー組成物
JPH0237945B2 (ja)