JPH1160537A - ヒドロキシスチルベンカルボン酸類化合物の製造方法 - Google Patents
ヒドロキシスチルベンカルボン酸類化合物の製造方法Info
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- JPH1160537A JPH1160537A JP23650697A JP23650697A JPH1160537A JP H1160537 A JPH1160537 A JP H1160537A JP 23650697 A JP23650697 A JP 23650697A JP 23650697 A JP23650697 A JP 23650697A JP H1160537 A JPH1160537 A JP H1160537A
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Abstract
下記一般式(5)又は(6)で表されるリン化合物とを
反応させて、下記一般式(10)で表されるヒドロキシ
スチルベンカルボン酸類化合物を製造する。 R5−O−Ar1−CHO (1) R2OOC−Ar2−CH2PO(OR3)2 (5) R2OOC−Ar2−CH2PR3X (6) HO−Ar1−CH2=CH2−Ar2−COOR2 (10) 前記一般式(1)で表される化合物は、下記一般式(1
1)で表されるヒドロキシル化合物を該ヒドロキシル基
に由来するエーテル結合に生じさせるべく反応してなる
ことが好ましい。 HO−Ar1−CHO (11) 【効果】 ヒドロキシスチルベンカルボン酸類化合物を
簡便な方法で高収率に製造することができる。
Description
ベンカルボン酸類化合物の高収率で簡便な製造方法に関
するものである。
物は、古くは染料、ポリエステルの原料として、近年で
はエレクトロルミネッセンス素子、液晶化合物のメソゲ
ン等の原料として注目されている。その製造方法として
は、アニスアルデヒドとシアノフェニル酢酸とのKno
evenagel縮合(収率15.4%)(R.Neh
er,K.Miescher,Helvetica C
himica Acta,29,452,1946)
や、メトキシフェニル酢酸とフタル酸無水物とのSto
bbe縮合(収率7.5%)(J.N.Chatter
jea,N.Prasad,K.D.Banerji,
J.Indian Chem.Soc.,41,93,
1964)により合成する方法等が知られている。
合成方法はいずれも低収率で副生成物が多いなどという
課題があり、このため、高収率でヒドロキシスチルベン
カルボン酸類化合物を製造することができる製造方法が
求められていた。そこで、本発明は、このような実状に
鑑みなされたものであり、その目的は、ヒドロキシスチ
ルベンカルボン酸類化合物を高収率に製造することがで
きるヒドロキシスチルベンカルボン酸類化合物の製造方
法を提供することにある。
を解決するために鋭意検討した結果、下記一般式(1)
で表される化合物と特定のリン化合物とを反応させるこ
とにより、安定した高い収率でヒドロキシスチルベンカ
ルボン酸類化合物が得られることを見いだし、本発明に
到達したのである。すなわち、本発明のヒドロキシスチ
ルベンカルボン酸類化合物の製造方法は、下記一般式
(1)で表される化合物と、下記一般式(5)又は
(6)で表されるリン化合物とを反応させるものであ
る。 R5−O−Ar1−CHO (1) R2OOC−Ar2−CH2PO(OR3)2 (5) R2OOC−Ar2−CH2PR3X (6) 前記一般式(1)で表される化合物が、下記一般式(1
1)で表されるヒドロキシル化合物を該ヒドロキシル基
に由来するエーテル結合に生じさせるべく反応してなる
ことが好ましい。 HO−Ar1−CHO (11)
する。本発明で使用される下記一般式(1)で表される
化合物とは、一般式(5)又は(6)で表されるリン化
合物と反応して一般式(10)で表される化合物を製造
するものである。 R5−O−Ar1−CHO (1) (1)式中、Ar1は、下記一般式(2)〜(4)より
表される化合物の中から選ばれる1つの化合物を示す。
アリル基、アルコキシ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ
基又はカルボキシル基を示し、それらの混在の有無を問
わない。R1がアルキル基、アルコキシ基の場合の炭素
数は、1〜20、好ましくは1〜12、さらに好ましく
は1〜8である。具体的にアルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ペンチル
基、オクチル基などが、アルコキシル基としては、メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペン
チルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、
オクチルオキシ基、ハロゲンとしては、フッ素、塩素、
臭素などがそれぞれ好適なものとして挙げられる。Ar
1が式(2)で表される化合物の場合におけるヒドロキ
シル基の置換位置は特に限定されないが、カルボアルデ
ヒド基に対しp−位が望ましく、また、カルボアルデヒ
ド基、ヒドロキシル基の置換位置は、Ar1が式(3)
で表される化合物の場合においては、1,4−位、1,
5−位および2,6−位が望ましく、式(4)の場合に
おいては4,4’−位が望ましい。n1,n2,n3,n4
は整数であってRの置換数を表し、それぞれn1は0〜
4、n2は0〜6、n3およびn4は0〜4であり、いず
れにおいても好ましくは2または1または0、さらに好
ましくは1または0である。置換位置として好ましく
は、カルボアルデヒド基に隣接する位置、もしくは、ヒ
ドロキシル基に隣接する位置であり、さらに好ましくは
ヒドロキシル基に隣接する位置である。
炭化水素基、炭素数1〜20の含酸素炭化水素基又は炭
素数1〜20の含硫黄炭化水素基を示し、例えば炭素数
1〜20のアルキル基、アリル基、トリチル基、無置換
もしくは炭素数1〜3のアルキル基またはアルコキシ基
を置換基にもつベンジル基、炭素数1〜10のアセター
ル基、炭素数1〜10のチオアセタール基等が好まし
い。R5の具体例としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、tert−ブチル基、p−メトキシベンジル
基、メトキシメチル基、テトラヒドロピラニル(TH
P)基、テトラヒドロ−2−チオピラニル基等が例示で
きる。これらの中で、炭素数1〜20のアルキル基およ
びTHP基が好ましく、特にTHP基が好ましい。ただ
し、一般式(2)〜(4)におけるR1がアルコキシ基
の場合および一般式(7)〜(9)におけるR4がアル
コキシ基の場合にはR5としてアルキル基を使用するこ
とは好ましくない。
うな原料物質を用いて製造してもよいが、例えば下記一
般式(11)で表されるヒドロキシル化合物等を用いて
製造することが好ましい。 HO−Ar1−CHO (11) (11)式中、Ar1は、一般式(1)におけるAr1と
同じものを示す。一般式(11)で表される化合物とし
ては、具体的に、サリチルアルデヒド、m−ヒドロキシ
ベンツアルデヒド、p−ヒドロキシベンツアルデヒド、
バニリン、o−バニリン、イソバニリン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンツアルデヒド、2−ヒドロキシ−
5−メトキシベンツアルデヒド、エチルバニリン、3−
エトキシ−2−ヒドロキシベンツアルデヒド、シリンガ
アルデヒド、2−ヒドロキシ−p−アニスアルデヒド、
6−ヒドロキシ−m−アニスアルデヒド、4−ヒドロキ
シ−3−メチルベンツアルデヒド、4−ヒドロキシ−3
−アミロキシベンツアルデヒド、2−クロロ−4−ヒド
ロキシベンツアルデヒド、5−ブロモサリチルアルデヒ
ド、3,5−ジブロモサリチルアルデヒド、3,5−ジ
ブロモ−4−ヒドロキシベンツアルデヒド、3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンツアルデヒ
ド、4−ヒドロキシ−5−ヨード−3−メトキシベンツ
アルデヒド、5−ニトロバニリン、5−シアノバニリ
ン、1−ヒドロキシ−2−ナフタアルデヒド、1−ヒド
ロキシ−4−ナフタアルデヒド、2−ヒドロキシ−1−
ナフタアルデヒド、2−ヒドロキシ−6−ナフタアルデ
ヒド、1−ヒドロキシ−5−ナフタアルデヒド、2−ヒ
ドロキシ−5−ニトロ−m−アニスアルデヒド、4−
(4’−ヒドロキシフェニル)ベンツアルデヒド、3−
フェニル−4−ヒドロキシベンツアルデヒド、3−オキ
シフェニル−4−ヒドロキシベンツアルデヒド、3−ク
ミル−4−ヒドロキシベンツアルデヒド、5−クロロサ
リチルアルデヒド、3,5−ジクロロサリチルアルデヒ
ド、3,5,6−トリクロロ−2−ヒドロキシベンツア
ルデヒド等が例示できる。これらの中でも、p−ヒドロ
キシベンツアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、2
−ヒドロキシ−6−ナフタアルデヒド、1−ヒドロキシ
−4−ナフタアルデヒド、4−(4’−ヒドロキシフェ
ニル)ベンツアルデヒドが特に好ましい。一般式(1
1)で表されるヒドロキシル化合物を該ヒドロキシル基
に由来するエーテル結合を有する化合物(一般式(1)
で表される化合物(エーテル化合物))に変換するが、
このヒドロキシル化合物のエーテル化合物への変換の方
法は特に限定されないが、通常の公知の方法で変換可能
であるので、ここでは概略について述べる。ヒドロキシ
ル化合物を、一般式(11)で表される化合物において
R5がアルキル基、アリル基、ベンジル基、トリチル
基、p−メトキシベンジル基、メトキシメチル基をもつ
化合物に変換する場合には、相当するハライド(臭化ア
ルキル、臭化アリル、ベンジルクロリド等)とのWil
liamson反応や、該アルコール(アルコール、ア
リルアルコール、ベンジルアルコール)をトシル基やメ
シル基で活性化した後、置換反応によって変換すること
ができる。R5をtert−ブチル基とする場合には、
イソブテンを硫酸やBF3OEt2を触媒としヒドロキシ
ル基と反応させることで変換できる。なお、THP基と
する場合には,3,4−ジヒドロ−2H−ピランを酸触
媒、例えばピリジニウム−p−トルエンスルフォネート
存在下で反応させることで変換することができる。同様
にテトラヒドロ−2−チオピラニル基の場合も、2,3
−ジヒドロ−4H−チインを酸触媒存在下ヒドロキシル
基に付加させ合成することができる。これら何れの反応
条件も、通常ヒドロキシル化合物が変性しない温和な条
件下で行うことが好ましい。具体的には、0〜150℃
の範囲が好ましく、より好ましくは、0〜100℃の範
囲である。
式(5)および(6)で表される化合物である。 R2OOC−Ar2−CH2PO(OR3)2 (5) R2OOC−Ar2−CH2PR3X (6) 式(5)および(6)中、Ar2は下記一般式(7)〜
(9)より表される化合物の中から選ばれる1つの化合
物を示す。式(5)および(6)中、R2は、水素又は
炭素数1〜20のアルキル基を示し、炭素数は、好まし
くは1〜12、さらに好ましくは1〜8である。アルキ
ル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基が好ましい。また、R3はフェニ
ル基又は炭素数1〜8のアルキル基を示し、炭素数は、
好ましくは1〜4、さらに好ましくは1〜2である。ア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、へキシル基、ヘプチル基、オク
チル基、イソプロピル基、2−エチルヘキシル基などが
好適なものとして挙げられる。
リル基、アルコキシ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ
基、メトキシカルボニル基又はエトキシカルボニル基を
示し、それらの混在の有無を問わない。R4がアルキル
基、アルコキシ基の場合の炭素数は1〜20、好ましく
は1〜12、さらに好ましくは1〜8である。具体的に
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ペンチル基、オクチル基等が、ア
ルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基等が、ハ
ロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素等がそれぞれ好適
なものとして挙げられる。Ar2が式(7)で表される
化合物の場合のカルボニル基の置換位置は特に限定され
ないが、リンを含む基に対しp−位が望ましく、また、
カルボニル基、リンを含む基の置換位置は、Ar2が
(8)の場合、1,4−位、1,5−位および2,6−
位が望ましく、Ar2が(9)の場合、4,4’−位が
望ましい。m1,m2,m3およびm4は整数であってR4
の置換数を表し、通常それぞれm1は0〜4以下、m2は
0〜6以下、m3およびm4は0〜4であり、いずれにお
いても好ましくは2または1または0であり、さらに好
ましくは1または0である。置換位置として好ましく
は、リンを含む基に隣接する位置、もしくは、カルボニ
ル基に隣接する位置、さらに好ましくは、カルボニル基
に隣接する位置である。
定されないが、相当する下記一般式(13)で表される
α−ハロゲン化メチル化合物から式(5)で表される化
合物を製造する場合には、亜リン酸トリアルキルエステ
ルを、式(6)で表される化合物を製造する場合にはト
リアリール隣を公知の方法(例えば新実験化学講座14
(1),p226,p238,1977,丸善)で反応
させて製造することができる。 R2OOC−Ar2−CH2X (13) (13)式中、R2,Ar2は一般式(5)および(6)
におけるR2、Ar2と同じものを示し、Xはハロゲンを
示し、ハロゲンとしては塩素、臭素、ヨウ素が好ましい
が、特に塩素、臭素が好ましい。式(12)で表される
α−ハロゲン化メチル化合物としては、4−(ブロモメ
チル)安息香酸、4−(クロロメチル)安息香酸、4−
(ヨードメチル)安息香酸、4−(ブロモメチル)安息
香酸メチル、4−(ブロモメチル)安息香酸エチル、4
−(ブロモメチル)安息香酸プロピル、4−(ブロモメ
チル)安息香酸ブチル、4−(クロロメチル)安息香酸
メチル、4−(クロロメチル)安息香酸エチル、4−
(クロロメチル)安息香酸イソプロピル、4−(クロロ
メチル)安息香酸プロピル、4−(クロロメチル)安息
香酸ブチル、2−メトキシ−4−(ブロモメチル)安息
香酸、2−メトキシ−4−(クロロメチル)安息香酸、
2−メトキシ−4−(ヨードメチル)安息香酸、2−メ
トキシ−4−(ブロモメチル)安息香酸メチル、2−メ
トキシ−4−(ブロモメチル)安息香酸エチル、2−メ
トキシ−4−(ブロモメチル)安息香酸プロピル、2−
メトキシ−4−(ブロモメチル)安息香酸ブチル、2−
メトキシ−4−(クロロメチル)安息香酸メチル、2−
メトキシ−4−(クロロメチル)安息香酸エチル、2−
メトキシ−4−(クロロメチル)安息香酸イソプロピ
ル、2−メトキシ−4−(クロロメチル)安息香酸プロ
ピル、2−メトキシ−4−(クロロメチル)安息香酸ブ
チル、2−メチル−4−(ブロモメチル)安息香酸、2
−メチル−4−(クロロメチル)安息香酸、2−メチル
−4−(ヨードメチル)安息香酸、2−メチル−4−
(ブロモメチル)安息香酸メチル、2−メチル−4−
(ブロモメチル)安息香酸エチル、2−メチル−4−
(ブロモメチル)安息香酸プロピル、2−メチル−4−
(ブロモメチル)安息香酸ブチル、2−メチル−4−
(クロロメチル)安息香酸メチル、2−メチル−4−
(クロロメチル)安息香酸エチル、2−メチル−4−
(クロロメチル)安息香酸イソプロピル、2−メチル−
4−(クロロメチル)安息香酸プロピル、2−メチル−
4−(クロロメチル)安息香酸ブチル、3−クロロ−4
−(ブロモメチル)安息香酸、3−クロロ−4−(クロ
ロメチル)安息香酸、3−クロロ−4−(ヨードメチ
ル)安息香酸、3−クロロ−4−(ブロモメチル)安息
香酸メチル、3−クロロ−4−(ブロモメチル)安息香
酸エチル、3−クロロ−4−(ブロモメチル)安息香酸
プロピル、3−クロロ−4−(ブロモメチル)安息香酸
ブチル、3−クロロ−4−(クロロメチル)安息香酸メ
チル、3−クロロ−4−(クロロメチル)安息香酸エチ
ル、3−クロロ−4−(クロロメチル)安息香酸イソプ
ロピル、3−クロロ−4−(クロロメチル)安息香酸プ
ロピル、3−クロロ−4−(クロロメチル)安息香酸ブ
チル、3−(ブロモメチル)安息香酸、3−(クロロメ
チル)安息香酸、3−(ヨードメチル)安息香酸、2−
ブロモ−3−(ブロモメチル)安息香酸、2−クロロ−
3−(クロロメチル)安息香酸、2−(ブロモメチル)
安息香酸、2−(クロロメチル)安息香酸、2−(ヨー
ドメチル)安息香酸、1−(ブロモメチル)−4−ナフ
タレンカルボン酸、1−(クロロメチル)−4−ナフタ
レンカルボン酸メチル、1−(ブロモメチル)−5−ナ
フタレンカルボン酸、1−(クロロメチル)−5−ナフ
タレンカルボン酸メチル、2−(ブロモメチル)−6−
ナフタレンカルボン酸、2−(クロロメチル)−6−ナ
フタレンカルボン酸メチル、4−(4’−(ブロモメチ
ル)フェニル)安息香酸、4−(4’−(クロロメチ
ル)フェニル)安息香酸メチル等が例示できる。これら
の中でも、4−(ブロモメチル)安息香酸、4−(クロ
ロメチル)安息香酸メチル、2−(ブロモメチル)−6
−ナフタレンカルボン酸、2−(クロロメチル)−6−
ナフタレンカルボン酸メチル、4−(4’−(ブロモメ
チル)フェニル)安息香酸、4−(4’−(クロロメチ
ル)フェニル)安息香酸メチルが、特に好ましい。ま
た、亜リン酸トリアルキルエステルとして具体的には、
亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリヘキシル、亜リン酸
トリイソデシル、亜リン酸トリイソプロピル、亜リン酸
トリメチル、亜リン酸トリオクタデシル、亜リン酸トリ
オクチル、亜リン酸トリ(2−エチルヘキシル)、亜リ
ン酸トリブチル、また、トリアリール燐としてトリブチ
ルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリス(2−
メチルフェニル)ホスフィン、トリス(3−メチルフェ
ニル)ホスフィン、トリス(4−メチルフェニル)ホス
フィン、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィン、
トリス(2,6−ジメトキシフェニル)ホスフィン等が
使用できる。この中でも亜リン酸トリメチル、亜リン酸
トリエチルが好ましく、亜リン酸トリエチルが最も好ま
しい。
れる化合物とリン化合物とを反応させることにより、一
般式(10)で表される化合物が製造される。一般式
(10)で表される化合物として、立体異性体であるシ
ス体、トランス体が製造されるが、本発明の方法は特に
トランス体を製造するのに好ましい。一般式(10)に
おいて、Ar1およびAr2の組み合わせは特に限定され
ないが、Ar2がベンゼン環をもつ組み合わせが好まし
く、このうち、Ar1がナフタレン環とベンゼン環をも
つ組み合わせがさらに好ましく、Ar1がベンゼン環を
もつものが特に好ましい。実用上好ましい化合物の具体
例としては、4’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−4−
スチルベンカルボン酸、4’−ヒドロキシ−3’−エト
キシ−4−スチルベンカルボン酸、4’−ヒドロキシ−
3’−アミロキシ−4−スチルベンカルボン酸、4’−
ヒドロキシ−4−スチルベンカルボン酸、4’−ヒドロ
キシ−3’−プロポキシ−4−スチルベンカルボン酸、
4’−ヒドロキシ−3’−ブトキシ−4−スチルベンカ
ルボン酸、4’−(p−ヒドロキシフェニル)−4−ス
チルベンカルボン酸、4’−(p−カルボキシフェニ
ル)−3−メトキシ−4−ヒドロキシスチルベン、4’
−(p−カルボキシフェニル)−3−エトキシ−4−ヒ
ドロキシスチルベン、4’−(p−カルボキシフェニ
ル)−4−ヒドロキシスチルベン、2−(6−ヒドロキ
シ−2−ナフチル)−1−(p−カルボキシフェニル)
エテニレン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−
(2−カルボキシ−6−ナフチル)エテニレン、2−
(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−1−(2
−カルボキシ−6−ナフチル)エテニレン、2−(4−
ヒドロキシ−3−エトキシフェニル)−1−(2−カル
ボキシ−6−ナフチル)エテニレン等が例示できる。こ
れらの中で、4’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−4−
スチルベンカルボン酸、4’−ヒドロキシ−3’−エト
キシ−4−スチルベンカルボン酸、4’−ヒドロキシ−
3’−アミロキシ−4−スチルベンカルボン酸、4’−
ヒドロキシ−4−スチルベンカルボン酸、4’−ヒドロ
キシ−3’−プロポキシ−4−スチルベンカルボン酸、
4’−ヒドロキシ−3’−ブトキシ−4−スチルベンカ
ルボン酸が特に好ましい。
化合物とを反応させる際は、通常塩基性触媒が用いられ
る。塩基性触媒としては特に限定されないが、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、tert−ブチ
ルカリウム、n−ブチルリチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ピリジン、1,5−
ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5、フェニルリ
チウム、ナトリウムアミド、水素化ナトリウム等が挙げ
られる。これらの中でも、ナトリウムメトキシドまたは
水素化ナトリウムが好ましく、特に水素化ナトリウムが
好ましい。この触媒量はリン化合物1モルあたり通常
0.1〜10モル、好ましくは0.5〜5モル、さらに
好ましくは0.75〜3モル、最も好ましくは1.0〜
2.0モルの範囲である。また、反応における一般式
(1)で表される化合物とリン化合物のモル比は通常5
対1、好ましくは3対1さらに好ましくは1対1であ
る。反応は通常、溶媒の存在下で行われる。反応溶媒と
しては、本発明の一般式(1)で表される化合物とリン
化合物とを溶解でき、前述の塩基性触媒に不活性な溶媒
であれば何れも使用可能である。具体的には、水、メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセト
ニトリル、エーテル、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、N
−メチルイミダゾール、ヘキサメチルホスフォリックト
リアミド、テトラヒドロフラン、液体アンモニア、ピリ
ジン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメトキシエタ
ン、セロソルブ等、及びこれらの混合物が使用可能であ
る。これらの中でも、メタノールまたはジメチルホルム
アミドが好ましく、特にジメチルホルムアミドが好まし
い。反応条件は、通常、常圧下で温度−70〜200
℃、好ましくは−30〜100℃、より好ましくは−2
0〜50℃、さらに好ましくは−10〜30℃の範囲で
行われ、反応時間は0.1〜100時間、好ましくは1
〜50時間、より好ましくは2〜10時間、最も好まし
くは3〜5時間の範囲で選ばれる。反応の形態として
は、前述した溶媒中でリン化合物を塩基性触媒で活性
化した後、一般式(1)で表される化合物を添加、一
般式(1)で表される化合物とリン化合物の溶液に塩基
触媒を添加、溶媒に分散または溶解した塩基性触媒中
に、一般式(1)で表される化合物とリン化合物を添加
の何れでも差し支えないが、が最も好ましい。
ール、エタノールなどの貧溶媒を添加してエーテル結合
を持つ反応生成物を析出させる。これらの貧溶媒のう
ち、水が特に好ましい。一般式(2),(3)および
(4)においてR1がカルボキシル基である場合および
一般式(5)および(6)においてR2が水素である場
合は、反応生成物がアルカリ塩となり水に可溶な場合が
多いのでその際には、水に投入し溶解させた後、酸で中
和もしくは酸析によって反応生成物を析出させる。析出
した反応生成物は濾過などの方法により単離が可能であ
る。単離した反応生成物はエーテル結合を有しているの
で、次に適当な試薬を用いてエーテル結合をヒドロキシ
ル基に変換し、一般式(10)で表される目的とする化
合物を得ることができる。ここではハロゲン化水素、ス
ルホン酸、カルボン酸等の公知の試薬が使用できるが、
試薬によってはスチルベンの二重結合と反応する場合が
あるので注意を要する。具体的には、一般式(11)に
おいてR5がアルキル、アリル、ベンジル、トリチル、
p−メトキシベンジル、t−ブチルの場合には、トリフ
ルオロ酢酸、塩化水素、臭化水素などが使用できる。メ
トキシメチル,THP、テトラヒドロ−2−チオピラニ
ルなどの場合には、塩酸、希塩酸,p−トルエンスルホ
ン酸等が使用可能である。なお、反応の際の溶媒である
が単離された反応生成物が可溶な溶媒であれば何れも使
用可能である。また、この際の反応温度、反応時間は基
によって異なるが、高温、長時間では重合反応等の好ま
しくない副反応を生じるので、できるだけ低温、短時間
になるよう基によって適宜選択する必要がある。通常は
反応温度は0〜200℃、反応時間は10分〜50時間
であり、好ましくは反応温度が10〜150℃、反応時
間は1〜30時間である。具体的には、R5がTHPの
場合は反応温度は10〜50℃、反応時間は1〜5時
間、R5がベンジルの場合には反応温度100〜150
℃、反応時間は20〜30時間が好ましい。なお、R5
が、THP,メトキシメチル,テトラヒドロ−2−チオ
ピラニルの場合には、反応生成物を単離せずに、反応直
後の反応溶液に直接、前記の試薬を添加しヒドロキシル
基に変換することも可能である。変換後、前記と同様に
反応溶液に水などの貧溶媒を添加して目的とする化合物
を析出させる。目的とする化合物の精製は、再結晶や蒸
留などの公知の精製手段が利用できる。トランス体のシ
ス体よりの分離方法は特に限定されないが、ジオキサ
ン、酢酸等の溶媒より再結晶することにより行うことが
できる。再結晶溶媒としては、酢酸が最も好ましい。
明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定され
るものではない。
ol)、亜リン酸トリエチル(462g,2.78mo
l)およびトルエン(1000ml)の混合物を還流条
件下で15時間反応させ、反応後冷却すると白色の結晶
が析出した。結晶を濾別し、これをトルエンで洗浄後、
乾燥し、ジエチルホスフォネートメチル安息香酸(m.
p.124.7℃)474g(収率75%)を得た。(合成例2) ジエチルホスフォネートメチル安息香酸メチルの合成 4−(クロロメチル)安息香酸メチル(113g,0.
61mol)および亜リン酸トリエチル(121g,
0.73mol)の混合物を140℃から185℃まで
2時間かけて徐々に加熱し、185℃で3時間反応を行
った。反応後、減圧下で加熱し過剰量の亜リン酸トリエ
チルを留去し、ジエチルホスフォネートメチル安息香酸
メチル(oil)175g(収率100%)を得た。(合成例3) (4−カルボキシベンジル)トリフェニルホスホニウム
ブロミドの合成 4−(ブロモメチル)安息香酸4.30g(20.0m
mol)とトリフェニルホスフィン5.25g(20.
0mmol)の無水アセトン(150ml)溶液を撹拌
下70℃で加熱した。はじめ透明な溶液は速やかにミル
ク状となり、ホスホニウム塩の無色結晶が析出してき
た。析出後、氷水中で冷却してから吸引濾過し、無水エ
チルエーテルで洗浄した。母液を1/3に濃縮し、結晶
化した生成物を分離し、(4−カルボキシベンジル)ト
リフェニルホスホニウムブロミドを8.5g(収率89
%)得た。(合成例4) 4−(ジエチルホスフォネートメチル)−1−ナフトエ
酸の合成 4−メチル−1−ナフトエ酸(18.6g,0.1mo
l)、N−ブロモスクシンイミド(17.8g,0.1
mol)、アゾビスイソブチロニトリル(82mg,
0.5mol%)および四塩化炭素(200ml)の混
合物を還流温度で一時間反応させ、析出した沈殿を四塩
化炭素、メタノールで洗浄し減圧乾燥すると4−(ブロ
モメチル)−1−ナフトエ酸が19.9g得られた。続
いて、4−(ブロモメチル)−1−ナフトエ酸(19.
9g,75mmol)、亜リン酸トリエチル(25.0
g,150mmol)およびトルエン(100ml)の
混合物を還流温度で24時間反応させ、析出した沈殿物
をトルエンで洗浄して減圧乾燥し、4−(ジエチルホス
フォネートメチル)−1−ナフトエ酸17.2g(71
%)を得た。
ルボン酸の合成 バニリン(100g,0.66mol)、3,4−ジヒ
ドロ−2H−ピラン(111g,1.31mol)、ピ
リジニウム−p−トルエンスルフォネート(8.26
g,0.033mol)およびトルエン(400ml)
の混合物を12時間室温下で撹拌した。この反応溶液に
トルエンを200ml追加し、10%水酸化ナトリウム
水溶液で洗浄し(200ml×3回)、次いで飽和食塩
水で洗浄し(100ml×3回)、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。乾燥後、無水硫酸マグネシウムを濾別
し、濾液中のトルエンをロータリーエバポレーターで除
去して油状のバニリン−THPエーテル136gを得
た。続いて、合成例1で得たジエチルホスフォネートメ
チル安息香酸(131g,0.48mol)、60%−
NaH(50g,1.25mol)およびジメチルホル
ムアミド(1800ml)の混合物を1時間ほど撹拌
し、橙色の溶液となった後氷冷し、バニリン−THPエ
ーテル(136g,0.54mol)のジメチルホルム
アミド溶液(300ml)を滴下した。室温下で4時間
ほど撹拌した後、水6000mlを加え、次いで濃塩酸
でpHを4に調整した。調製後、沈殿物を濾過しある程
度乾燥してからTHF(2000ml)に投入し、6規
定塩酸を200ml加え、室温下で3時間ほど反応させ
た。次いで水4000mlを投入し氷冷後、沈殿物を濾
過して乾燥し、白色の4’−ヒドロキシ−3’−メトキ
シ−4−スチルベンカルボン酸(トランス体)143g
(収率95%)を得た。
ルボン酸の合成 エチルバニリン(100g,0.60mol)、3,4
−ジヒドロ−2H−ピラン(101g,1.20mo
l)、ピリジニウム−p−トルエンスルフォネート
(7.56g,0.030mol)およびトルエン(4
00ml)の混合物を12時間室温下で撹拌した。反応
溶液にトルエンを200ml追加し、10%水酸化ナト
リウム水溶液で洗浄し(200ml×3)、次いで飽和
食塩水で洗浄し(100ml×3)、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥後、無水硫酸マグネシウムを濾別
し、濾液中のトルエンをロータリーエバポレーターで除
去してエチルバニリン−THPエーテル(結晶状)12
8gを得た。続いて、ジエチルホスフォネートメチル安
息香酸(123g,0.45mol)、60%−NaH
(47g,1.18mol)およびジメチルホルムアミ
ド(1700ml)の混合物を1時間ほど撹拌し、橙色
の溶液となった後氷冷し、エチルバニリン−THPエー
テル(128g,0.51mol)のジメチルホルムア
ミド溶液(300ml)を滴下した。室温下で4時間ほ
ど撹拌した後、水6000mlを加え、次いで濃塩酸で
pHを4に調整した。調製後、沈殿物を濾過しある程度
乾燥してからTHF(2000ml)に投入し、6規定
塩酸を200ml加え、室温下で3時間ほど反応させ
た。次いで水4000mlを投入し氷冷後、沈殿物を濾
過して乾燥し、白色の4’−ヒドロキシ−3’−エトキ
シ−4−スチルベンカルボン酸(トランス体)139g
(収率94%)を得た。
ルボン酸の合成 ジエチルホスフォネートメチル安息香酸(28g,0.
1mol)、60%−NaH(10.7g,0.27m
ol)およびジメチルホルムアミド(500ml)の混
合物を1時間ほど撹拌し、橙色の溶液となった後氷冷
し、バニリン−ベンジルエーテル(アルドリッチ市販
品,25g,0.1mol)のジメチルホルムアミド溶
液(60ml)を滴下した。室温下で4時間ほど撹拌し
た後、水2000mlを加え、次いで濃塩酸でpHを1
に調整した。調製後、沈殿物を濾過し、メタノール洗
浄、減圧乾燥を行い、白色の4’−ベンジルオキシ−
3’−メトキシ−4−スチルベンカルボン酸37gを得
た。続いて、このベンジル化合物(37g)を酢酸(3
000ml)と濃塩酸(400ml)中で還流条件下5
0時間反応させ、冷却、濾過、メタノール洗浄、減圧乾
燥し、4’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−4−スチル
ベンカルボン酸(トランス体)19.2g(収率70
%)を得た。
ルボン酸メチルの合成 合成例2で得たジエチルホスフォネートメチル安息香酸
メチル(28.6g,0.1mol)、ナトリウムメト
キシド(5.7g,0.11mol)およびジメチルホ
ルムアミド(80ml)の混合物を1時間ほど撹拌し、
橙色の溶液となった後氷冷し、バニリン−THPエーテ
ル(25.1g,0.1mol)のジメチルホルムアミ
ド溶液(30ml)を滴下した。室温下で4時間ほど撹
拌した後、水500mlを加えた。沈殿物を濾過し乾燥
してからアセトニトリル(300ml)に投入し、2規
定塩酸を60ml加え、室温下で1時間ほど反応させ
た。次いで水1500mlを投入し氷冷後、沈殿物を濾
過し、メタノール洗浄、減圧乾燥を行い、白色の4’−
ヒドロキシ−3’−メトキシ−4−スチルベンカルボン
酸メチル(シス・トランス混合物)29.1g(89
%)を得た。シス体、トランス体の混合割合の確認のた
め、酢酸から再結晶を行い1H−NMRを測定したとこ
ろ、混合物の60%がトランス体であった。
0.1mol)、60%−NaH(10.4g,0.2
6mol)およびジメチルホルムアミド(380ml)
の混合物を1時間ほど撹拌し、橙色の溶液となった後氷
冷し、4−n−ヘプチルオキシベンツアルデヒド(関東
化学市販品,25g,0.113mol)のジメチルホ
ルムアミド溶液(60ml)を滴下した。室温下で4時
間ほど撹拌した後、水2000mlを加え、次いで濃塩
酸でpHを1に調整した。調製後、沈殿物を濾過し、メ
タノール洗浄、減圧乾燥を行い、白色の4’−n−ヘプ
チルオキシ−4−スチルベンカルボン酸32.3gを得
た。さらにこのヘプチル化合物(32.3g)を酢酸
(1600ml)と47%臭化水素酸(300ml)中
で還流条件下20時間反応後、冷却、濾過、メタノール
洗浄、減圧乾燥し、4’−ヒドロキシ−4−スチルベン
カルボン酸18.4g(収率81%)を得た。
mol)、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(138
g,1.64mol)およびトルエン(500ml)の
混合物にピリジニウム−p−トルエンスルフォネート
(10.3g,0.041mol)を添加し4時間20
℃で撹拌した。反応溶液にトルエンを200ml追加
し、10%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し(200m
l×3回)、次いで飽和食塩水で洗浄し(100ml×
3回)、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥後、無
水硫酸マグネシウムを濾別し、濾液中のトルエンをロー
タリーエバポレーターで除去して油状の4−ヒドロキシ
ベンツアルデヒド−THPエーテル168gを得た。続
いて、ジエチルホスフォネートメチル安息香酸(203
g,0.75mol)、60%−NaH(72g,1.
79mol)およびジメチルホルムアミド(3800m
l)の混合物を1時間ほど撹拌し、橙色の溶液となった
後氷冷し、4−ヒドロキシベンツアルデヒド−THPエ
ーテル(168g,0.82mol)のジメチルホルム
アミド溶液(500ml)を滴下した。室温下で4時間
ほど撹拌した後、水6000mlを加え、次いで濃塩酸
でpHを4に調整した。調製後、沈殿物を濾過しある程
度乾燥してからTHF(3000ml)に投入し、6規
定塩酸を200ml加え、室温下で3時間ほど反応させ
た。次いで水6000mlを投入し氷冷後、沈殿物を濾
過し、白色の4’−ヒドロキシ−4−スチルベンカルボ
ン酸(トランス体)176g(収率98%)を得た。
カルボン酸合成 4−ヒドロキシ−3−アミロキシベンツアルデヒド(1
71g,0.82mol)、3,4−ジヒドロ−2H−
ピラン(138g,1.64mol)およびトルエン
(700ml)の混合物にピリジニウム−p−トルエン
スルフォネート(10.3g,0.041mol)を添
加し、12時間20℃で撹拌した。反応溶液にトルエン
を300ml追加し、10%水酸化ナトリウム水溶液で
洗浄し(200ml×3回)、次いで飽和食塩水で洗浄
し(100ml×3回)、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥後、無水硫酸マグネシウムを濾別し、濾液中
のトルエンをロータリーエバポレーターで除去して油状
の4−ヒドロキシ−3−アミロキシベンツアルデヒド−
THPエーテル237gを得た。続いて、ジエチルホス
フォネートメチル安息香酸(203g,0.75mo
l)、60%−NaH(72g,1.79mol)およ
びジメチルホルムアミド(3800ml)の混合物を1
時間ほど撹拌し、橙色の溶液となった後氷冷し、4−ヒ
ドロキシ−3−アミロキシベンツアルデヒド−THPエ
ーテル(237g,0.82mol)のジメチルホルム
アミド溶液(500ml)を滴下した。室温下で4時間
ほど撹拌した後、水6000mlを加え、次いで濃塩酸
でpHを4に調整した。調製後、沈殿物を濾過しある程
度乾燥してからTHF(3000ml)に投入し、6規
定塩酸を200ml加え、室温下で3時間ほど反応させ
た。次いで水6000mlを投入し氷冷後、沈殿物を濾
過して乾燥し、白色の4’−ヒドロキシ−3’−アミロ
キシ−4−スチルベンカルボン酸(トランス体)240
g(収率98%)を得た。
ルボン酸の合成 合成例3で得た(4−カルボキシベンジル)トリフェニ
ルホスホニウムブロミド(4.8g,10.0mmo
l)、60%NaH(1.0g,25mmol)および
DMF(100ml)の混合物を氷冷し30分間撹拌し
た。バニリン−THPエーテル2.51g(10.0m
mol)のDMF(10ml)溶液を投入し、室温下1
0時間反応させた。水(500ml)を添加し、析出し
たトリフェニルホスフィンオキシドを吸引濾過後、水で
洗浄し、濾液に希塩酸をゆっくりと滴下し、pH3の酸
性とすると白色の沈殿が析出した。沈殿物を濾過しある
程度乾燥した後、THF(200ml)に投入し、6規
定塩酸を20ml加え、室温下で3時間ほど反応させ
た。次いで水400mlを投入し氷冷後、沈殿物を濾過
して乾燥し、白色の4’−ヒドロキシ−3’−メトキシ
−4−スチルベンカルボン酸(トランス体)2.3g
(収率85%)を得た。
ルボキシフェニル)エテニレンの合成 6−ヒドロキシ−2−ナフタアルデヒド(114g,
0.66mol)、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン
(111g,1.31mol)、ピリジニウム−p−ト
ルエンスルフォネート(8.26g,0.033mo
l)およびトルエン(400ml)の混合物を12時間
室温下で撹拌した。反応溶液にトルエンを200ml追
加し、10%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し(200
ml×3回)、次いで飽和食塩水で洗浄し(100ml
×3回)、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥後、
無水硫酸マグネシウムを濾別し、濾液中のトルエンをロ
ータリーエバポレーターで除去して、6−ヒドロキシ−
2−ナフタアルデヒド−THPエーテル149gを得
た。続いて、ジエチルホスフォネートメチル安息香酸
(131g,0.48mol)、60%−NaH(50
g,1.25mol)およびジメチルホルムアミド(2
800ml)の混合物を1時間ほど撹拌し、橙色の溶液
となった後氷冷し、6−ヒドロキシ−2−ナフタアルデ
ヒド−THPエーテル(138g,0.54mol)の
ジメチルホルムアミド溶液(300ml)を滴下した。
室温下で4時間ほど撹拌した後、水6000mlを加
え、次いで濃塩酸でpHを4に調整した。調整後、沈殿
物を濾過しある程度乾燥してからTHF(3000m
l)に投入し、6規定塩酸を200ml加え、室温下で
3時間ほど反応させた。次いで水4000mlを投入し
氷冷後、沈殿物を濾過して乾燥し、2−(6−ヒドロキ
シ−2−ナフチル)−1−(p−カルボキシフェニル)
エテニレン(トランス体)132g(収率95%)を得
た。
ルボン酸の合成 4−(4’−ヒドロキシフェニル)ベンツアルデヒド
(131g,0.66mol)、3,4−ジヒドロ−2
H−ピラン(111g,1.31mol)、ピリジニウ
ム−p−トルエンスルフォネート(8.26g,0.0
33mol)およびトルエン(400ml)の混合物を
12時間室温下で撹拌した。反応溶液にトルエンを20
0ml追加し、10%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し
(200ml×3)、次いで飽和食塩水で洗浄し(10
0ml×3)、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥
後、無水硫酸マグネシウムを濾別し、濾液中のトルエン
をロータリーエバポレーターで除去して、4−(4’−
ヒドロキシフェニル)ベンツアルデヒド−THPエーテ
ル164gを得た。続いて、ジエチルホスフォネートメ
チル安息香酸(131g,0.48mol)、60%−
NaH(50g,1.25mol)およびジメチルホル
ムアミド(2800ml)の混合物を1時間ほど撹拌
し、橙色の溶液となった後氷冷し、4−(4’−ヒドロ
キシフェニル)ベンツアルデヒド−THPエーテル(1
52g,0.54mol)のジメチルホルムアミド溶液
(300ml)を滴下した。室温下で4時間ほど撹拌し
た後、水6000mlを加え、次いで濃塩酸でpHを4
に調整した。調製後、沈殿物を濾過しある程度乾燥して
からTHF(3000ml)に投入し、6規定塩酸を2
00ml加え、室温下で3時間ほど反応させた。次いで
水4000mlを投入し氷冷後、沈殿物を濾過して乾燥
し、4’−(p−ヒドロキシフェニル)−4−スチルベ
ンカルボン酸(トランス体)144g(収率95%)を
得た。
(4−カルボキシナフチル)エテニレンの合成 合成例4で得た4−(ジエチルホスフォネートメチル)
−1−ナフトエ酸(17.2g,53.3mmol)、
60%−NaH(5.6g,140mmol)およびジ
メチルホルムアミド(200ml)の混合物を1時間ほ
ど撹拌し、橙色の溶液となった後氷冷し、バニリン−T
HPエーテル(15.1g,60mmol)のジメチル
ホルムアミド溶液(30ml)を滴下した。室温下で4
時間ほど撹拌した後、水700mlを加え、次いで濃塩
酸でpHを4に調整した。調製後、沈殿物を濾過しある
程度乾燥してからTHF(230ml)に投入し、6規
定塩酸を25ml加え、室温下で3時間ほど反応させ
た。次いで水450mlを投入し氷冷後、沈殿物を濾過
して乾燥し、2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェ
ニル)−1−(4−カルボキシナフチル)エテニレン1
6.2g(収率95%)を得た。
ルボン酸の合成 ジエチルホスフォネートメチル安息香酸(6.53g,
24mmol)、60%−NaH(3.0g,125m
mol)およびジメチルホルムアミド(90ml)の混
合物を1時間ほど撹拌し、橙色の溶液となった後、バニ
リン(4.1g,27mmol)のジメチルホルムアミ
ド溶液(15ml)を滴下した。室温下で4時間ほど撹
拌した後、水300mlを加え、次いで濃塩酸でpHを
1に調整した。調製後、沈殿物を濾過し乾燥した後、白
色の4’−ヒドロキシ−3’−メトキシ−4−スチルベ
ンカルボン酸が0.87g(収率13.3%)得られ
た。
ルベンカルボン酸の合成 ジエチルホスフォネートメチル安息香酸(6.53g,
24mmol)、60%−NaH(3.0g,125m
mol)およびジメチルホルムアミド(90ml)の混
合物を1時間ほど撹拌し、橙色の溶液となった後、シリ
ンガアルデヒド(4.9g,27mmol)のジメチル
ホルムアミド溶液(15ml)を滴下した。室温下で4
時間ほど撹拌した後、水300mlを加え、次いで濃塩
酸でpHを1に調整した。調製後、沈殿物を濾過し乾燥
した後、白色の4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジメト
キシ−4−スチルベンカルボン酸が0.97g(収率1
3.4%)得られた。
24mmol)、60%−NaH(3.0g,125m
mol)およびジメチルホルムアミド(90ml)の混
合物を1時間ほど撹拌し、橙色の溶液となった後、4−
ヒドロキシベンツアルデヒド(3.3g,27mmo
l)のジメチルホルムアミド溶液(15ml)を滴下し
た。室温下で4時間ほど撹拌した後、水300mlを加
え、次いで濃塩酸でpHを1に調整した。調製後、沈殿
物を濾過し乾燥した後、白色の4’−ヒドロキシ−4−
スチルベンカルボン酸が0.81g(収率14.0%)
得られた。
物と特定のリン化合物とを反応させることにより、ヒド
ロキシスチルベンカルボン酸類化合物を安定した高い収
率で製造することができ、かつ、その製造を簡便に行う
ことができる。すなわち、ヒドロキシスチルベンカルボ
ン酸類化合物を製造するための原料を、従来の製造方法
では入手し難いが、本発明では容易に入手することが可
能である。また、反応温度は従来では200℃付近であ
ったが、本発明では室温付近である。さらに、収率が低
いと、副生成物を分離するのに多大の能力が必要にな
る。従って、ヒドロキシスチルベンカルボン酸類化合物
を簡便な方法で高収率に製造することができる。
シスチルベンカルボン酸類化合物を簡便な方法で高収率
に製造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物と、
下記一般式(5)又は(6)で表されるリン化合物とを
反応させて、下記一般式(10)で表されるヒドロキシ
スチルベンカルボン酸類化合物を製造することを特徴と
するヒドロキシスチルベンカルボン酸類化合物の製造方
法。 R5−O−Ar1−CHO (1) (1)式中、R5は炭素数1〜20の炭化水素基、炭素
数1〜20の含酸素炭化水素基又は炭素数1〜20の含
硫黄炭化水素基を示し、Ar1は下記一般式(2)〜
(4)より表される化合物の中から選ばれる1つの化合
物を示す。 【化1】 【化2】 【化3】 (2)〜(4)式中、R1は、炭素数1〜20のアルキ
ル基、ビニル基、アリル基、炭素数1〜20のアルコキ
シ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基又はカルボキシル
基を示し、n1,n2,n3,n4は整数であって、それぞ
れn1は0〜4、n2は0〜6、n3およびn4は0〜4を
示す。 R2OOC−Ar2−CH2PO(OR3)2 (5) R2OOC−Ar2−CH2PR3X (6) (5)および(6)式中、Ar2は下記一般式(7)〜
(9)で表される化合物の中から選ばれる1つの化合物
を示し、R2は水素又は、炭素数1〜20のアルキル基
を、R3はフェニル基又は炭素数1〜8のアルキル基を
それぞれ示す。 【化4】 【化5】 【化6】 (7)〜(9)式中、R4は、炭素数1〜20のアルキ
ル基、ビニル基、アリル基、炭素数1〜20のアルコキ
シ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、メトキシカルボ
ニル基又はエトキシカルボニル基を示し、Xはハロゲン
を示す。m1,m2,m3,m4は整数であって、それぞれ
m1は0〜4、m2は0〜6、m3およびm4は0〜4を示
す。 HO−Ar1−CH2=CH2−Ar2−COOR2 (10) (10)式中、Ar1、Ar2、R2は、一般式(1)、
(5)および(6)におけるAr1、Ar2、R2と同じ
ものを示す。 - 【請求項2】 前記一般式(1)で表される化合物が、
下記一般式(11)で表されるヒドロキシル化合物を該
ヒドロキシル基に由来するエーテル結合に生じさせるべ
く反応してなる請求項1記載の製造方法。 HO−Ar1−CHO (11) (11)式中、Ar1は、一般式(1)におけるAr1と
同じものを示す。
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JP23650697A JP3875365B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | ヒドロキシスチルベンカルボン酸類化合物の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009007312A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Dic Corp | シクロヘキシルメチルホスホナート誘導体 |
US7629375B2 (en) | 2001-07-23 | 2009-12-08 | Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. | Cytoprotective compounds, pharmaceutical and cosmetic formulations, and methods |
-
1997
- 1997-08-18 JP JP23650697A patent/JP3875365B2/ja not_active Expired - Fee Related
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