JPH1160529A - エーテル類の製法 - Google Patents

エーテル類の製法

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JPH1160529A
JPH1160529A JP31496597A JP31496597A JPH1160529A JP H1160529 A JPH1160529 A JP H1160529A JP 31496597 A JP31496597 A JP 31496597A JP 31496597 A JP31496597 A JP 31496597A JP H1160529 A JPH1160529 A JP H1160529A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各種有機化合物の合成中間体となるエーテル
類、特にその光学活性体を簡便に、かつ高収率、高光学
純度で得る。 【解決手段】 一般式1のエポキシド、例えばフェニル
グリシジルエーテルもしくは一般式2のエポキシド前駆
体にアルコール、例えばフェノールを反応させるに際
し、非プロトン性極性溶媒、ニトリル系溶媒又は芳香族
系溶媒中でフッ素塩の存在下で反応させるエーテル類、
例えば1,3−ジフェノキシ−2−プロパノールの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エポキシドもしく
はエポキシド前駆体に、アルコールを開環付加または付
加反応させることによって得られる有機合成において重
要な保護されたグリコール誘導体であるエーテル類の新
規製法ならびにこのようにして得られるエーテル類のう
ち、3−アルコキシ−1,2−プロパンジオールを原料
とし、さらなる反応に付することにより得られる1,3
−ジオキソラン−4−メタノール化合物の製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エポキシドにアルコールを付加さ
せ、エーテル類を形成させる反応は、各種の酸を使用し
て実施しうることが既に知られており、さらに不均一系
触媒によって操作を簡便化することも提案されている
〔特公昭47−20606号公報、Tetrahedr
on Letter,3597(1975)等〕。しか
し、これらいずれの方法も得られた生成物は下記反応式
に示すようにアルコキシ基の付加位置の異なる(A)、
(B)の混合物となり、高度に位置選択性のあるエーテル
類の合成法としては満足すべきものではなかった。
【0003】
【化6】 (上記式中のRa、Rbはアルキル基などを意味する。)
また、有機錫化合物触媒を用いた、位置選択的なエーテ
ル類の合成法も報告されている(特公平3−64489
号公報)。この報告では、高度に位置選択的にエーテル
類を合成しているが、エポキシドに対して多量の有機錫
化合物触媒を必要としている。ところで、エーテル類は
医薬品として、また医薬品の合成中間体としても非常に
重要な化合物である。医薬品や農薬の開発では光学活性
化合物の各々の光学活性体についての薬理活性が検討さ
れている。すなわち、不斉炭素を有するエーテル類の合
成においては、容易に、かつ高い光学純度で一連の化合
物を製造する技術の確立も重要な課題となっている。し
かし、一般的に塩基性条件下での光学活性なエポキシド
とアルコールとの反応では、反応中顕著なラセミ化が起
ることが知られている。
【0004】上記エーテル類の製造法は酸性条件下また
は塩基性条件下で反応が進行するため、酸や塩基に弱い
エポキシドまたはβ位に脱離基を有するアルコールを原
料に用いて反応を行うことは困難であった。そのため、
より中性に近い条件でのエーテル類の製造法を開発する
ことも重要な課題である。その例として、フッ化セシウ
ムを用いたエポキシドとフェノールとの開環付加反応の
報告がなされている(Tetrahedron Let
ter,1723(1990))。この報告では無溶媒
で、触媒量のフッ化セシウムを用いて、フェニルグリシ
ジルエーテルとフェノールとを反応させることにより、
相当するエーテルが定量的に得られると報告されてい
る。しかし、同報告に従って、実際にフェニルグリシジ
ルエーテルとフェノールとを反応させたところ、反応は
完結し、両出発原料が消失するものの、生成物の収率は
75%と低い。また、この方法を用いて光学活性なグリ
シドールとo−グアヤコールの無溶媒での反応を行った
ところ生成物の光学純度に低下が見られた。さらに、こ
の報告には同条件下の1,2−エポキシヘキサンとフェ
ノールの反応では、反応は全く起こらず、開環付加化合
物は得られないと報告されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術では
なしえなかった高度に位置選択性および立体選択性が高
く、かつ高収率にエーテル類を合成しうる方法を提供す
るものであり、本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭
意検討を重ねた結果、フッ素塩の存在下に特定有機溶媒
中でエポキシドまたはエポキシド前駆体とアルコールと
を反応させると収率良く容易にエーテル類を製造できる
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。また、こ
の反応は、ほぼ中性条件で進行するため、酸や塩基に不
安定な化合物にも適用できる。さらに、このときエポキ
シドまたはエポキシド前駆体が光学活性体であれば得ら
れるエーテル類も光学活性体であり、反応中顕著なラセ
ミ化はおこらず、光学純度の高いエポキシドまたはエポ
キシド前駆体を用いると、光学純度の高いエーテル類が
得られる。
【0006】本発明は、エポキシドまたはエポキシド前
駆体にフッ素塩の存在下、非プロトン性極性溶媒、ニト
リル系溶媒および芳香族系溶媒から選ばれる有機溶媒中
でアルコールを開環付加または付加させることを特徴と
するエーテル類の製法に関する。さらに詳しくは、下記
【化7】
【0007】(式中R1〜R4は、それぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜10の飽和もしくは不飽和アル
キル基、トリフルオロメチル基、アリール基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、ヒドロキシメチル基、アルコ
キシメチル基、アリルオキシメチル基、アリールオキシ
メチル基、ベンジルオキシメチル基、トリフェニルメト
キシメチル基、アルカノイルオキシメチル基、アロイル
オキシメチル基、アルコキシカルボニルメチル基、アリ
ールオキシカルボニルメチル基、アルカノイル基、アロ
イル基、ホルミル基、カルバモイル基、アルキルカルバ
モイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基または上記の置換基を有する基を意味し、R
1〜R4のいずれか2個の基が隣接する炭素原子またはエ
チレン橋を介して結合して、シクロアルキレン基を形成
してもよい。但し、上記式(1)がエピハロヒドリンを意
味する場合を除く。)
【0008】で表されるエポキシド類または下記式
【化8】 (上記式中、R1〜R4は式(1)におけるR1〜R4と同じ
ものを意味し、Xは下記アルコールと反応する際に脱離
しうる基を意味する。)で表されるエポキシド前駆体
に、アルコールをフッ素塩の存在下、非プロトン性極性
溶媒、ニトリル系溶媒および芳香族系溶媒から選ばれる
溶媒中で反応させることを特徴とするエーテル類の製法
に関する。
【0009】本発明に使用されるエポキシドは、例え
ば、プロピレンオキシド、2,3−エポキシブタン、
1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキシオクタ
ン、ブタジエンモノオキシド、2−メチル−2−ビニル
オキシラン、1,2−エポキシ−5−ヘキセン、シクロ
ペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、リモネン
オキシド、2,3−エポキシノルボルネン、スチレンオ
キシド、スチルベンオキシド、1−フェニルプロピレン
オキシド、1,1,1−トリフルオロ−2,3−エポキ
シプロパン、グリシドール、2−メチルグリシドール、
3−プロピルオキシランメタノール、メチルグリシジル
エーテル、エチルグルシジルエーテル、グリシジルイソ
プロピルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、1−メ
トキシ−2−メチルプロピレンオキシド、アリルグリシ
ジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、ベンジル
グリシジルエーテル、トリフェニルメチルグリシジルエ
ーテル、グリシジル−2−メチルフェニルエーテル、4
−クロロフェニル−2,3−エポキシプロピルエーテ
ル、2−ビフェニルグリシジルエーテル、グリシジル−
1−ナフチルエーテル、メチルグリシデート、エチルグ
リシデート、フェニルグリシデート、エチル3−フェニ
ルグリシデート、エチル3−メチルグリシデート、メチ
ルβ−フェニルグリシデート、グリシジルアセテート、
グリシジルブチレート、グリシジル4−ニトロベンゾエ
ート、3−メチルグリシジル4−ニトロベンゾエート、
エチレングリコールビスグリシジルエーテル、フタル酸
ジグリシジル、ジグリシジルエーテルおよびこれらのう
ちの光学活性体が挙げられる。特に好ましいエポキシド
としては、プロピレンオキシド、1,2−エポキシヘキ
サン、1,2−エポキシオクタン、シクロペンテンオキ
シド、シクロヘキセンオキシド、スチレンオキシド、
1,1,1−トリフルオロ−2,3−エポキシプロパ
ン、グリシドール、メチルグリシジルエーテル、フェニ
ルグリシジルエーテル、ベンジルグリシジルエーテル、
トリフェニルメチルグリシジルエーテル、グリシジルア
セテート、グリシジルブチレートおよびこれらのうちシ
クロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシドを除く
エポキシドの光学活性体が挙げられる。
【0010】本発明に使用されるエポキシド前駆体とし
ては、前述のエポキシドを形成するものは総べて挙げら
れ、特に好ましいエポキシド前駆体としては、β位にハ
ロゲン原子やスルホニルオキシ基等の脱離基を有するア
ルコールが挙げられ、これらは上記のエポキシドに容易
に変換される。ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素
原子およびヨウ素原子が挙げられる。スルホニルオキシ
基としては、炭素数1から4のアルキル基を有するスル
ホニルオキシ基や無置換もしくは置換基を持つ芳香族基
を有するスルホニルオキシ基が挙げられる。無置換芳香
族基の例としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げら
れる。置換基の例としては、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、ニトロ基、アルカノイル基、アロイ
ル基、ホルミル基、アルコキシカルボニル基、アリール
オキシカルボニル基、シアノ基が挙げられる。ハロゲン
原子の例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子が挙げられる。アルキル基の例としては、メ
チル基、エチル基、t−ブチル基等の無置換アルキル
基、あるいは上記の置換基を有するアルキル基が挙げら
れる。アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキ
シ基が挙げられる。アルカノイル基の例としては、アセ
チル基、プロピオニル基が挙げられる。アロイル基の例
としては、ベンゾイル基、トルオイル基が挙げられる。
アルコキシカルボニル基の例としては、メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基が挙げられる。アリール
オキシカルボニル基の例としては、フェノキシカルボニ
ル基、トリルオキシ基が挙げられる。また、これらの置
換基が同時に複数結合していてもよい。
【0011】エポキシド前駆体の好ましい具体例として
は、2−クロロエタノール、2,2−ジクロロエタノー
ル、1−クロロ−2−プロパノール、1−ブロモ−2−
ブタノール、3−クロロ−1,2−プロパンジオール、
3−ブロモ−1,2−プロパンジオール、2−クロロシ
クロヘキサノール、2−ヒドロキシシクロヘキシル−p
−トルエンスルホネート、1−フェニル−1,2−エタ
ンジオール−2−トシレート、1−ベンジロキシ−3−
(p−トシロキシ)−2−プロパノール、1−ベンジロキ
シ−3−(m−ニトロベンゼンスルホニルオキシ)−2−
プロパノールおよびこれらのうちの光学活性体が挙げら
れる。
【0012】本発明で使用されるアルコールとしては、
脂肪族アルコール、芳香族アルコールおよび複素環アル
コールが挙げられる。脂肪族アルコールは飽和もしくは
不飽和の鎖状または環状のアルコールが挙げられ、これ
らは置換基を有していてもよい。置換基の例としては飽
和もしくは不飽和の鎖状または環状のアルキル基、飽和
もしくは不飽和の鎖状または環状のアルコキシ基、複素
環基、ハロゲン原子、アルカノイル基、アロイル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アルカノイルオキシ基、アロイルオキシ基、ホルミル
基、アリール基、アリールオキシ基が挙げられる。ま
た、アリール基やアリール部は無置換であっても置換基
を有していてもよい。アリール基またはアリール部上の
置換基としては上記の置換基やニトロ基、シアノ基、ハ
ロゲン化アルキル基が挙げられる。芳香族アルコールは
無置換でも置換基を有していてもよく、置換基の例とし
ては上記の置換基が挙げられるほか、テトラメチレン基
のように環を形成していてもよい。上記アルコール類の
置換基は同時に複数結合していてもよい。
【0013】上記のアルコール類の具体例を挙げると、
脂肪族アルコールの飽和鎖状アルコールとしては、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、n−
ヘキサノール、イソプロパノール、3−ペンタノール、
ネオペンチルアルコールが挙げられる。不飽和鎖状アル
コールとしては、アリルアルコール、クロチルアルコー
ル、2−ペンテン−1−オール、4−ペンテン−1−オ
ール、3−ペンテン−2−オールが挙げられる。環状ア
ルコールの例としてはシクロペンタノール、シクロヘキ
サノール、2−シクロヘキセン−1−オールが挙げられ
る。置換基を持つ脂肪族アルコールの例としてはシクロ
ペンチル−1−プロパノール、テトラヒドロ−3−フラ
ンメタノール、フランメタノール、メトキシエタノー
ル、3−エトキシプロパノール、3−クロロプロパノー
ル、3−ブロモプロパノール、3−クロロ−2,2−ジ
メチル−1−プロパノール、3−ヒドロキシブタノン、
アセトール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピ
オンアルデヒド、エチレングリコールモノアセテート、
メチルグリコラーテ、4−ヒドロキシブチルアクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピオニトリル、ベンジルアルコ
ール、2−エトキシベンジルアルコール、3−トリフル
オロメチルベンジルアルコール、3−ブロモベンジルア
ルコール、4−クロロベンジルアルコール、フェノキシ
ベンジルアルコール、トランス−スチルベンメタノー
ル、4−ビフェニルメタノール、インダノール、フェネ
チルアルコール、3−フェニル−1−プロパノール、シ
ンナミルアルコール、2−ベンジロキシエタノール、ニ
トロベンジルアルコールが挙げられる。
【0014】芳香族アルコールの例としては、フェノー
ル、α−ナフトール、β−ナフトール、クレゾール、2
−プロピルフェノール、2−フルオロフェノール、3−
クロロフェノール、4−クロロフェノール、4−ブロモ
フェノール、グアヤコール、トリフルオロメトキシフェ
ノール、シクロペンチルフェノール、ジメチルフェノー
ル、モノアリルカテコール、2−アリル−6−メチルフ
ェノール、ヒドロキシジフェニルメタン、フェノキシフ
ェノール、ニトロフェノール、シアノフェノール、4−
(4−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノン、ヒドロキシ
アセトフェノン、ヒドロキシプロピオフェノン、ヒドロ
キシベンゾフェノン、メチル4−ヒドロキシフェニルア
セテート、メチル4−ヒドロキシベンゾエート、レゾル
シノールモノアセテート、5,6,7,8−テトラヒド
ロ−2−ナフトール、5−インダノールが挙げられる。
【0015】複素環アルコールとしては3−ヒドロキシ
ピリジン、3−ヒドロキシテトラヒドロフラン、4−ヒ
ドロキシインドール、5−ヒドロキシキノリンが挙げら
れる。これらアルコールのうちで特に好ましいものは、
メタノール、エタノール、n−ヘキサノール、ベンジル
アルコール、フェノール、クレゾール、4−クロロフェ
ノール、グアヤコール、ニトロフェノール、モノアリル
カテコールである。本反応に用いられるフッ素塩として
は、フッ素の四級アンモニウム塩、フッ素のアルカリ金
属塩またはフッ素のアルカリ土類金属塩が好ましく、ま
た、フッ素のアルカリ金属塩またはフッ素のアルカリ土
類金属塩がさらに好ましく、それらを単独で用いても2
種類以上の混合物で用いてもよい。さらには適当な担体
に担持したものを用いても同様に目的化合物を得ること
ができる。フッ素の四級アンモニウム塩としては、テト
ラメチルアンモニウムフルオライド、テトラエチルアン
モニウムフルオライド、テトラブチルアンモニウムフル
オライド、テトラオクチルアンモニウムフルオライド、
ベンジルトリメチルアンモニウムフルオライドが挙げら
れ、フッ素のアルカリ金属塩としては、フッ化ナトリウ
ム、フッ化カリウム、フッ化セシウムが挙げられ、フッ
素のアルカリ土類金属塩としては、フッ化マグネシウ
ム、フッ化カルシウムが挙げられる。また、担体として
は、セライト、アルミナ、シリカゲル、モレキュラーシ
ーブスおよびそれらを修飾したものが挙げられる。
【0016】用いられるフッ素塩の量は、反応基質のエ
ポキシドまたはエポキシド前駆体に対して0.001〜
10当量が好ましい。エポキシドの場合は0.01〜1
当量が特に好ましく、エポキシド前駆体の場合は1〜1
0等量が特に好ましい。0.001当量以下では反応の
進行が非常に遅く、10当量を越えて使用しても良いが
経済的に不利である。また、溶媒によっては過剰のフッ
素塩が不溶になるため攪拌が困難となる。反応を行う際
の溶媒としては、非プロトン性極性溶媒、ニトリル系溶
媒および芳香族系溶媒ならびにこれらの混合溶媒が挙げ
られる。非プロトン性極性溶媒の例としてはN,N−ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン、ヘキサメチルホスホルアミドが挙げられる。ニトリ
ル系溶媒の例としては、アセトニトリル、ブチロニトリ
ルが挙げられる。芳香族系溶媒の例としてはベンゼン、
トルエン、キシレン、メシチレンが挙げられる。特に好
ましくは、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、キ
シレンが挙げられる。溶媒の量はエポキシドまたはエポ
キシド前駆体の濃度が0.01mol/L〜50mol
/Lが好ましく、より好ましくは0.2mol/L〜2
0mol/Lである。
【0017】本発明は、上記特定溶媒中でエポキシドま
たはエポキシド前駆体に、該エポキシドまたはエポキシ
ド前駆体に対して0.5当量以上、好ましくは0.5〜3
0当量、特に好ましくは0.5〜10当量のアルコー
ル、および所定量のフッ素塩を加えて反応させることに
よって達成される。アルコール量が0.5当量より少な
くても反応に支障はないが経済的でない。エポキシドと
アルコールとの反応機構の詳細についてはまだ良く判っ
ていないが、反応はほぼ中性条件で進行している。ま
た、エポキシド前駆体とアルコールとの反応について
は、β位の脱離基が脱離して一旦エポキシドが生成し、
次いでアルコールと反応すると考えられる。エポキシド
前駆体とアルコールとの反応において生成する酸はフッ
素塩がトラップしているようである。さらに、酸のトラ
ップ剤として弱塩基を添加すると反応が加速されるし、
フッ素塩の使用量も減らすことができる。酸のトラップ
剤としての弱塩基の例としては、アルカリ金属もしくは
アルカリ土類金属の炭酸塩やアルカリ金属の炭酸水素塩
が挙げられ、アルカリ金属の塩としては、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムが挙げられる。また、アルカリ土類金属の塩として
は、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム
が挙げられる。これらの使用量は特に限定されないが、
通常エポキシド前駆体に対して0.1〜10当量であ
り、好ましくは1〜3当量である。弱塩基を添加して反
応を行うとき用いられるフッ素塩の量は0.01当量ま
で減らすことができる。
【0018】反応の圧力については何ら限定されず、大
気圧で行うことも、オートクレーブを用いて加圧して行
うことも可能である。反応温度は、0℃から200℃で
あるが、好ましくは15℃から160℃である。200
℃以上では原料あるいは生成物の分解が起こり収率が低
下する。反応終了後の後処理は、不溶物がある場合には
不溶物をろ過後、水を加え有機溶媒で目的物を抽出した
り、不溶物をろ過後、そのまま溶媒を留去して蒸留、再
結晶またはカラムクロマトに付すなど非常に簡便であ
る。原料として用いるエポキシドまたはエポキシド前駆
体として、光学活性な化合物を用いると光学活性なエー
テル類が得られる。光学純度の高いエポキシドまたはエ
ポキシド前駆体を原料として用いると、反応中顕著なラ
セミ化は起こらず高光学純度のエーテル類を合成するこ
とができる。
【0019】本発明は、また1,3−ジオキソラン−4
−メタノール化合物の製造法にも関する。すなわち、グ
リシドール[前記式(1)において、R1がヒドロキシメチ
ル基で、R2〜R4が水素原子に該当する。]または3−
ハロゲノ−1,2−プロパンジオール[前記式(2)にお
いて、Xがハロゲン原子で、R1がヒドロキシメチル基
で、R2〜R4が水素原子に該当する。]に、下記式 ROH (3) (式中Rはアラキル基またはアリル基を意味する。)で表
されるアルコールを、フッ素塩の存在下、非プロトン性
極性溶媒、ニトリル系溶媒および芳香族系溶媒から選ば
れる溶媒中で反応させ、下記式
【化9】 (式中Rは前掲と同じものを意味する。)
【0020】で表される3−アルコキシ−1,2−プロ
パンジオールを得、これを酸触媒の存在下、アセタール
化剤でアセタール化し、下記式
【化10】 (式中R5およびR6、同一または異なって水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基、フェニル基を意味し、またR
5およびR6は隣接する炭素原子と共に炭素数3〜6のシ
クロアルキル環を形成してもよい。Rは前掲と同じもの
を意味する。)で表される4−アルコキシメチル−1,
3−ジオキソランを得、ついで還元触媒の存在下、水素
添加することを特徴とする下記式
【化11】 (式中、R5およびR6は前掲と同じものを意味する。)で
表される1,3−ジオキソラン−4−メタノール化合物
の製造法に関する。
【0021】グリシドールまたは3−ハロゲノ−1,2
−プロパンジオールと式(3)のアルコールとの反応は、
前記と同じ条件で行われる。3−ハロゲノ−1,2−プ
ロパンジオールとしては、3−クロロ−1,2−プロパ
ンジオール、3−ブロモ−1,2−プロパンジオールが
好ましい。式(3)のアルコールとしては、特にベンジル
アルコール、アリルアルコールが好ましい。得られた式
(4)の3−アルコキシ−1,2−プロパンジオールを酸
触媒の存在下アセタール化剤と反応させると式(5)の4
−アルコキシメチル−1,3−ジオキソランが得られ
る。酸触媒としてはパラトルエンスルホン酸、ピリジニ
ウムパラトルエンスルホネート、カンファースルホン酸
等の有機酸、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸、三フッ化ほ
う素等のルイス酸が挙げられるが、好ましくはパラトル
エンスルホン酸、ピリジニウムパラトルエンスルホネー
ト、カンファースルホン酸、三フッ化ほう素である。酸
触媒の量は、3−アルコキシ−1,2−プロパンジオー
ルに対して0.05〜0.1当量である。
【0022】アセタール化剤としては例えば式(5)にお
いてR5=R6=Hの化合物を合成するにはホルムアルデ
ヒドを、R5=R6=フェニルの化合物を合成するにはベ
ンゾフェノンを、R5、R6が2位の炭素と共に6員環を
形成する化合物を合成するにはシクロヘキサノンを、ま
たR5=フェニル、R6=Hの化合物を合成するときはベ
ンズアルデヒドを用いればよい。また式(5)でR5=R6
=メチルである1,3−ジオキソラン−4−メタノール
を合成するには、アセタール化剤としてアセトン、2,
2−ジメトキシペンタン、2−メトキシプロペンを使用
することが特に好ましい。
【0023】溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶
媒、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン系溶
媒、アセトン等が挙げられる。反応温度は0℃から溶媒
の還流温度までである。このようにして得られた式(5)
の4−アルコキシメチル−1,3−ジオキソランを水素
雰囲気下、溶媒中で接触還元すると式(6)の1,3−ジ
オキソラン−4−メタノール化合物が得られる。溶媒と
しては、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、
テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジ
メトキシエタン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶
媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−
ブタノール等のアルコール系溶媒、水媒体、ならびにこ
れらの混合溶媒が挙げられる。
【0024】触媒としてはこの種の接触還元反応に使用
される触媒ならば特に限定されないが、パラジウム、白
金等の金属系触媒が好ましい、収率および経済性の点で
パラジウムが特に好ましい。さらにパラジウムの含量が
5〜10重量%程度のパラジウム−炭素が優れている。
触媒の使用量は4−アルコキシメチル−1,3−ジオキ
ソランに対して0.5〜50重量%の範囲が適当であ
る。反応は通常室温、常温で行う。このようにして得ら
れた1,3−ジオキソラン−4−メタノール化合物は通
常の精製法、例えば減圧蒸留によって高純度、高収率で
得られる。また、光学活性なグリシドールまたは3−ハ
ロゲノ−1,2−プロパンジオールを原料として用いれ
ば、光学活性な1,3−ジオキソラン−4−メタノール
化合物を高純度、高収率で得ることができる。この1,
3−ジオキソラン−4−メタノール化合物は医薬、農薬
等の合成中間体として有用である。
【0025】
【実施例】以下実施例によって本発明を説明する。比較
例1、2は無溶媒で反応を行った例であり、比較例3は
本発明とは異なる溶媒を用いた例である。光学純度はダ
イセル化学工業(株)製Chiralcel OD−Hで
決定した。但し、実施例13は、同社製Chiralc
el ODで決定した。 実施例1 窒素気流下、フェノール 1.00g(10.6mmol)
をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)5mlに溶か
し、フッ化セシウム32mg(0.21mmol)を加
え、1時間攪拌した。次にフェニルグリシジルエーテル
1.59g(10.6mmol)を加え、130℃に加熱
し、攪拌を続けた。反応終了後、水を加えて酢酸エチル
で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧
下に留去することにより褐色の粗結晶2.51gを得
た。この粗結晶をシリカゲルカラムクロマトにて精製す
ることにより、目的の1,3−ジフェノキシ−2−プロ
パノール2.31g(収率89%)を白色結晶として得
た。 m.p. 78.2−80.2℃
【0026】実施例2 窒素気流下、フェノール1.00g(10.6mmol)を
DMF5mlに溶かし、フッ化セシウム32mg(0.2
1mmol)を加え、1時間攪拌した。次に1,2−エ
ポキシオクタン1.36g(10.6mmol)を加え、1
30℃に加熱し、攪拌を続けた。反応終了後、水を加え
て酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮すると茶色の油状物を得た。得られた油状物を
シリカゲルカラムクロマトにて精製することにより目的
の1−フェノキシ−2−オクタノール2.08g(収率8
8%)を白色結晶として得た。 m.p. 54.9−57.2℃
【0027】実施例3 窒素気流下、フェノール1.00g(10.6mmol)を
DMF5mlに溶かし、フッ化セシウム32mg(0.2
1mmol)を加え、1時間攪拌した。次に(R)−1,
2−エポキシオクタン1.36g(10.6mmol、8
8%ee)を加え、130℃に加熱し攪拌を続けた。反
応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮すると茶色の油状物を得た。
得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトにて精製す
ることにより目的の(R)−1−フェノキシ−2−オクタ
ノール2.10g(収率89%)を、無色の結晶として、
光学純度87.9%eeで得た。
【0028】実施例4 窒素気流下、フェノール200mg(2.13mmol)
をDMF1mlに溶かし、フッ化セシウム6mg(0.0
4mmol)を加え、1時間攪拌した。次に1,1,1
−トリフルオロ−2,3−エポキシプロパン240mg
(2.14mmol)を加え、130℃に加熱し、さらに
攪拌を続けた。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽
出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮すると茶色
の油状物を得た。油状物を薄層クロマトにて精製するこ
とにより目的の1,1,1−トリフルオロ−3−フェノ
キシ−2−プロパノール396mg(収率90%)を無色
の結晶として得た。 m.p. 37.2−40.1℃
【0029】実施例5 窒素気流下、フェノール200mg(2.13mmol)
をDMF1mlに溶かし、フッ化セシウム6.4mg
(0.04mmol)を加え、1時間攪拌した。次にシク
ロヘキセンオキサイド208mg(2.12mmol)を
加え、130℃に加熱し、さらに攪拌を続けた。反応終
了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮すると茶色の粗結晶を得た。得ら
れた粗結晶をシリカゲルカラムクロマトにて精製するこ
とにより目的の2−フェノキシ−1−シクロヘキサノー
ル346mg(収率85%)を白色結晶として得た。m.
p. 77.1−82.3℃
【0030】実施例6 窒素気流下、o−クレゾール109mg(1.01mmo
l)をトルエン2mlに溶かし、フッ化セシウム3.0m
g(0.02mmol)を加え、1時間攪拌した。次に
(R)−グリシドール113mg(1.53mmol、9
9.4%ee)を加え、80℃に加熱し、さらに攪拌を行
った。反応終了後、水を加えてトルエンで抽出し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮すると白色の粗結晶を
得た。この粗結晶を薄層クロマトにて精製することによ
り目的の(R)−3−(2−メチルフェノキシ)−1,2−
プロパンジオール171mg(収率93%)を光学純度9
9.2%eeで白色結晶として得た。 m.p. 87.0−89.5℃ [α]D 20+18.0°(c=0.90,ヘキサン:イソプロ
パノール=4:1)
【0031】実施例7 窒素気流下、o−クレゾール110mg(1.02mmo
l)をアセトニトリル2mlに溶かし、フッ化セシウム
5.2mg(0.03mmol)を加え、1時間攪拌した。
次に(R)−グリシドール117mg(1.58mmol、
99.4%ee)を加え、80℃に加熱し、さらに攪拌を
行った。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮すると白色の粗結
晶を得た。この粗結晶を薄層クロマトにて精製すること
により目的の(R)−3−(2−メチルフェノキシ)−1,
2−プロパンジオール163mg(収率88%)を光学純
度98.6%eeで白色結晶として得た。
【0032】実施例8 窒素雰囲気下、o−グアヤコール620mg(4.99m
mol)をDMF10mlに溶かし、フッ化セシウム1
6mg(0.11mmol)を加え、1時間撹拌した。次
に(R)−グリシドール549mg(7.41mmol、9
9.4%ee)を加え、80℃に加熱し、さらに撹拌を続
けた。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮すると白色の粗結晶
を得た。粗結晶をシリカゲルカラムクロマトにて精製す
ることにより目的の(R)−3−(2−メトキシフェノキ
シ)−1,2−プロパンジオール889mg(収率90
%)を光学純度99.3%eeで白色結晶として得た。 m.p. 94.3−96.8℃ [α]D 20−8.6°(c=1.18,メタノール)
【0033】実施例9 窒素雰囲気下、p−クロロフェノール525mg(4.0
8mmol)をDMF8mlに溶かし、フッ化セシウム
13mg(0.09mmol)を加え、1時間撹拌した。
次に(R)−グリシドール506mg(6.83mmol、
99.4%ee)を加え、80℃に加熱し、さらに撹拌を
続けた。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮すると茶色の油状
物を得た。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマト
にて精製することにより目的の(R)−3−(2−クロロ
フェノキシ)−1,2−プロパンジオール710mg(収
率86%)を白色結晶として得た。 m.p. 68.3−71.2℃ [α]D 20−8.3°(c=1.45,メタノール)
【0034】実施例10 窒素雰囲気下、フェノール515mg(5.48mmo
l)をDMF8mlに溶かし、フッ化セシウム12mg
(0.08mmol)を加え、1時間撹拌した。次にメチ
ルグリシジルエーテル483mg(5.49mmol)を
加え、120℃に加熱し、さらに撹拌を続けた。反応終
了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濃縮すると茶色の油状物を得た。得ら
れた油状物をシリカゲルカラムクロマトにて精製するこ
とにより目的の1−メトキシ−3−フェノキシ−2−プ
ロパンジオール878mg(収率88%)を無色の油状物
として得た。
【0035】実施例11 窒素雰囲気下、フェノール600mg(6.38mmo
l)をDMF8mlに溶かし、フッ化セシウム15.2m
g(0.10mmol)を加え、1時間撹拌した。次にベ
ンジルグリシジルエーテル1.05g(6.39mmol)
を加え、120℃に加熱し、さらに撹拌を続けた。反応
終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮すると茶色の油状物を得た。得
られた油状物をシリカゲルカラムクロマトにて精製する
ことにより目的の1−(ベンジルオキシ)−3−フェノキ
シ−2−プロパノール1.48mg(収率90%)を無色
の油状物として得た。
【0036】実施例12 窒素雰囲気下、ベンジルアルコール2.00g(18.5
0mmol)をDMF30mlに溶かし、フッ化セシウ
ム28mg(0.18mmol)および炭酸カリウム7.6
6g(55.51mmol)をオートクレーブに加えた。
次に(R)−3−クロロ−1,2−プロパンジオール2.
04g(18.45mmol、99.4%ee)を加え、4
0℃に加熱し、1.5時間撹拌した後、120℃に加温
した。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトにて精製することにより目的の(R)−
3−ベンジルオキシ−1,2−プロパンジオール3.2
3g(収率96%、光学純度99.4%ee)を無色の油
状物として得た。
【0037】実施例13 窒素雰囲気下、モノアリルカテコール750mg(4.9
9mmol)をDMF10mlに溶かし、フッ化セシウ
ム196mg(1.29mmol)および炭酸カリウム2.
08g(15.04mmol)を加え撹拌した。次に(R)
−3−クロロ−1,2−プロパンジオール844mg
(7.63mmol、99.4%ee)を加え、40℃に加
熱し、1.5時間撹拌した後、80℃で撹拌を続けた。
反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮すると茶色の粗結晶を得
た。粗結晶をシリカゲルカラムクロマトにて精製するこ
とにより目的の(R)−3−(2−アリルオキシフェノキ
シ)−1,2−プロパンジオール1.04g(収率93%)
を光学純度99.4%eeで白色結晶として得た。 m.p. 85.3−86.5℃
【0038】実施例14 窒素雰囲気下、フェノール470mg(5.00mmo
l)をDMF10mlに溶かし、フッ化セシウム199
mg(1.31mmol)および炭酸カリウム2.05g
(14.79mmol)を加え攪拌した。次に1−クロロ
−2−プロパノール711mg(7.52mmol)を加
え、40℃に加熱し、1.5時間撹拌した後、80℃で
攪拌を続けた。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽
出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮すると茶色
の油状物を得た。油状物を薄層クロマトにて精製するこ
とにより目的の1−フェノキシ−2−プロパノール62
3mg(収率82%)を得た。
【0039】実施例15 窒素気流下、フェノール466mg(4.95mmol)
をDMF10mlに溶かし、フッ化セシウム195mg
(1.28mmol)および炭酸カリウム2.05g(14.
83mmol)を加え攪拌した。次に1−ベンジロキシ
−3−(p−トシロキシ)−2−プロパノール2.64g
(7.48mmol)を加え、40℃に加熱し、1.5時間
撹拌した後、80℃で攪拌を続けた。反応終了後、水を
加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮すると茶色の油状物を得た。油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトにて精製することにより目的の1−
フェノキシ−3−ベンジロキシ−2−プロパノール1.
02g(収率80%)を得た。
【0040】実施例16 窒素気流下、o−クレゾール112mg(1.03mmo
l)をDMF2mlに溶かし、フッ化カリウム/アルミ
ナ(フッ化カリウム58.1gを約300mlの水に溶か
し、粉末状の中性アルミナ100gを加え、減圧下で水
を留去しさらに減圧下加熱乾燥して得られたもの)31.
6mgを加え、1時間攪拌した。次に(R)−グリシドー
ル109mg(1.47mmol、99.4%ee)を加
え、80℃に加熱し、さらに攪拌を行った。反応終了
後、ろ過し、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濃縮すると白色の粗結晶を得
た。この粗結晶を薄層クロマトにて精製することにより
目的の(R)−3−(2−メチルフェノキシ)−1,2−プ
ロパンジオール159mg(収率85%)を光学純度9
9.1%eeで白色結晶として得た。
【0041】実施例17 窒素気流下、フェノール188mg(2.00mmol)
をDMF4mlに溶かし、フッ化セシウム905mg
(5.96mmol)を加え撹拌した。次に(R)−3−ク
ロロ−1,2−プロパンジオール(99.4%ee)22
3mg(2.02mmol)を加え、40℃に加熱し、1.
5時間撹拌した後、80℃で撹拌を続けた。反応終了
後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濃縮すると茶色の粗結晶を得た。粗結晶
をシリカゲルカラムクロマトにて精製することにより目
的の(R)−3−フェノキシ−1,2−プロパンジオール
322mg(収率96%)を光学純度99.2%eeで白
色結晶として得た。
【0042】実施例18 ベンジルアルコール(20g,0.185mol)をDM
F(30ml)に溶解し、フッ化セシウム(280mg,
1.8mmol)および炭酸カリウム(76.6g,0.5
55mol)をオートクレーブに加えた。次に、(R)−
3−クロロ−1,2−プロパンジオール(20.4g,
0.184mol,98.7%ee)を加え、40℃に加
熱し、1.5時間撹拌した後、120℃に加温した。反
応終了後、析出した塩をろ過し、水を加えて酢酸エチル
で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し
た。続いて残渣にアセトンを(500ml)、パラトルエ
ンスルホン酸(0.525g)を加えて25℃で5時間撹
拌した。反応終了後、トリエチルアミンを加えて中和
し、5分間撹拌した後アセトンを減圧留去した。この粗
生成物を蒸留することにより(S)−4−ベンジルオキシ
メチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(3
3.53g,収率82%)を得た。 沸点:110℃(0.3mmHg) 光学純度:98.3%ee
【0043】(S)−4−ベンジルオキシメチル−2,2
−ジメチル−1,3−ジオキソラン(33.53g,0.
15mol)のエタノール(600ml)溶液に10%パ
ラジウム−炭素(10g)を加え、混合物を水素雰囲気
下、25℃で3時間撹拌した。反応終了後、混合物より
パラジウム−炭素をろ別し、溶媒を減圧留去した。残渣
を蒸留することにより(S)−2,2−ジメチル−1,3
−ジオキソラン−4−メタノール(17.84g,収率9
0%)を得た。 沸点:65℃(3mmHg) 旋光度:[α]D 20+10.96°(c=1,MeOH) 光学純度:98.2%ee
【0044】比較例1 窒素気流下、フェノール1.00g(10.6mmol)、
フェニルグリシジルエーテル1.59g(10.6mmo
l)およびフッ化セシウム32mg(0.21mmol)を
加え、130℃で1時間加熱した。反応終了後、水を加
えて酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を減圧下に留去することにより褐色の粗結晶
2.51gを得た。この粗結晶を薄層クロマトに付して
精製することにより目的の1,3−ジフェノキシ−2−
プロパノール1.94g (収率75%)を白色結晶として
得た。
【0045】比較例2 窒素気流下、o−グアヤコール124mg(1.00mm
ol)にフッ化セシウム3mg(0.02mmol)を加
え、1時間攪拌した。次に(R)−グリシドール74mg
(1.00mmol、99.4%ee)を加え、130℃に
加熱し、さらに攪拌を続けた。反応終了後、水を加えて
酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮すると白色の粗結晶を得た。粗結晶をシリカゲルカ
ラムクロマトにて精製することにより目的の(R)−3−
(2−メトキシフェノキシ)−1,2−プロパンジオール
152mg(収率77%)を光学純度92.1%eeで白
色結晶として得た。
【0046】比較例3 窒素気流下、o−クレゾール101mg(0.94mmo
l)を酢酸エチル2mlに溶かし、フッ化セシウム6m
g(0.04mmol)を加え、1時間攪拌した。次に
(R)−グリシドール106mg(1.44mmol、9
9.4%ee)を加え80℃に加熱し、さらに攪拌を続け
た。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮すると茶色の油状物を
得た。この油状物を薄層クロマトにて精製することによ
り目的の(R)−3−(2−メチルフェノキシ)−1,2−
プロパンジオール16mg(収率9%、光学純度98.6
%ee)を白色結晶として得た。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、医薬品または各種医薬
品をはじめとする様々な有機化合物の合成中間体として
重要なエーテル類を極めて簡便に、かつ高収率で製造す
ることができる。特に光学活性なエポキシド又はエポキ
シド前駆体を用いた場合には顕著なラセミ化反応は起こ
らず、高い光学純度で目的とするエーテル類を得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07M 7:00

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式 【化1】 (式中R1〜R4は、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、
    炭素数1〜10の飽和もしくは不飽和アルキル基、トリ
    フルオロメチル基、アリール基、アルコキシ基、アリー
    ルオキシ基、ヒドロキシメチル基、アルコキシメチル
    基、アリルオキシメチル基、アリールオキシメチル基、
    ベンジルオキシメチル基、トリフェニルメトキシメチル
    基、アルカノイルオキシメチル基、アロイルオキシメチ
    ル基、アルコキシカルボニルメチル基、アリールオキシ
    カルボニルメチル基、アルカノイル基、アロイル基、ホ
    ルミル基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、
    アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基
    または上記の置換基を有するアルキル基を意味し、R1
    〜R4のいずれか2個の基が隣接する炭素原子またはエ
    チレン橋を介して結合して、シクロアルキレン基を形成
    してもよい。但し、上記式(1)がエピハロヒドリンを意
    味する場合を除く。)で表されるエポキシド類または下
    記式 【化2】 (上記式中、R1〜R4は式(1)におけるR1〜R4と同じ
    ものを意味し、Xは下記アルコールと反応する際に脱離
    しうる基を意味する。)で表されるエポキシド前駆体
    に、アルコールをフッ素塩の存在下、非プロトン性極性
    溶媒、ニトリル系溶媒および芳香族系溶媒から選ばれる
    溶媒中で反応させることを特徴とするエーテル類の製
    法。
  2. 【請求項2】 反応原料として式(1)で表されるエポキ
    シドを用いる請求項1記載のエーテル類の製法。
  3. 【請求項3】 エポキシドがオレフィンオキシド類、脂
    環式オキシド類、芳香族オキシド類、含ハロゲンエポキ
    シド類、エポキシアルコール類、グリシジルエーテル
    類、グリシジル酸エステル類、グリシドールエステル類
    およびポリエポキシド類から選ばれるエポキシドである
    請求項2記載のエーテル類の製法。
  4. 【請求項4】 エポキシドがプロピレンオキシド、1,
    2−エポキシヘキサン、1,2−エポキシオクタン、シ
    クロペンテンオキシド、シクロヘキセンオキシド、スチ
    レンオキシド、1,1,1−トリフルオロ−2,3−エ
    ポキシプロパン、グリシドール、メチルグリシジルエー
    テル、フェニルグリシジルエーテル、ベンジルグリシジ
    ルエーテル、トリフェニルメチルグリシジルエーテル、
    グリシジルアセテートおよびグリシジルブチレートから
    選ばれるエポキシドである請求項2記載のエーテル類の
    製法。
  5. 【請求項5】 反応原料として式(2)で表されるエポキ
    シド前駆体を用いる請求項1記載のエーテル類の製法。
  6. 【請求項6】 式(2)で表されるエポキシド前駆体の脱
    離しうる基Xがハロゲン原子またはスルホニルオキシ基
    である請求項5記載のエーテルの製法。
  7. 【請求項7】 フッ素塩と共にアルカリ金属もしくはア
    ルカリ土類金属の炭酸塩またはアルカリ金属の炭酸水素
    塩を用いる請求項5または6のエーテル類の製法。
  8. 【請求項8】 エポキシド前駆体が2−クロロエタノー
    ル、2,2−ジクロロエタノール、1−クロロ−2−プ
    ロパノール、1−ブロモ−2−ブタノール、3−クロロ
    −1,2−プロパンジオール、3−ブロモ−1,2−プ
    ロパンジオール、2−クロロシクロヘキサノール、2−
    ヒドロキシシクロヘキシル−p−トルエンスルホネー
    ト、1−フェニル−1,2−エタンジオール−2−トシ
    レート、1−ベンジロキシ−3−(p−トシロキシ)−2
    −プロパノールおよび1−ベンジロキシ−3−(m−ニ
    トロベンゼンスルホニルオキシ)−2−プロパノールか
    ら選ばれるエポキシド前駆体である請求項5〜7のいず
    れかに記載のエーテル類の製法。
  9. 【請求項9】 アルコールが脂肪族アルコール、芳香族
    アルコールまたは複素環アルコールである請求項1〜8
    のいずれかに記載のエーテル類の製法。
  10. 【請求項10】 アルコールがメタノール、エタノー
    ル、n−ヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノー
    ル、クレゾール、4−クロロフェノール、グアヤコー
    ル、ニトロフェノールおよびモノアリルカテコールから
    選ばれるアルコールである請求項8に記載のエーテル類
    の製法。
  11. 【請求項11】 フッ素塩がフッ素のアルカリ金属塩ま
    たはアルカリ土類金属塩である請求項1〜10のいずれ
    かに記載のエーテル類の製法。
  12. 【請求項12】 フッ素のアルカリ金属塩がフッ化ナト
    リウム、フッ化カリウムまたはフッ化セシウムであり、
    フッ素のアルカリ土類金属塩がフッ化マグネシウムまた
    はフッ化カルシウムである請求項11記載のエーテル類
    の製法。
  13. 【請求項13】 有機溶媒がN,N−ジメチルホルムア
    ミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ベンゼ
    ン、トルエンおよびキシレンから選ばれる溶媒である請
    求項1〜11のいずれかに記載のエーテル類の製法。
  14. 【請求項14】 エポキシドまたはエポキシド前駆体と
    して光学活性体を用いる請求項1〜12のいずれかに記
    載の光学活性なエーテル類の製法。
  15. 【請求項15】 グリシドールまたは3−ハロゲノ−
    1,2−プロパンジオールに、下記式 ROH (3) (式中Rはアラルキル基またはアリル基を意味する。)で
    表されるアルコールをフッ素塩の存在下、非プロトン性
    極性溶媒、ニトリル系溶媒および芳香族系溶媒から選ば
    れる溶媒中で反応させ、下記式 【化3】 (式中Rは前掲と同じものを意味する。)で表される3
    −アルコキシ−1,2−プロパンジオールを得、これを
    酸触媒の存在下、アセタール化剤でアセタール化し、下
    記式 【化4】 (式中R5およびR6は、同一または異なって水素原子、
    炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基を意味し、また
    はR5およびR6は隣接する炭素原子と共に炭素数3〜6
    のシクロアルキル環を形成してもよい。Rは前掲と同じ
    ものを意味する。)で表される4−アルコキシメチル−
    1,3−ジオキソランを得、ついで還元触媒の存在下、
    水素添加することを特徴とする下記式 【化5】 (式中、R5およびR6は前掲と同じものを意味する。)で
    表される1,3−ジオキソラン−4−メタノール化合物
    の製法。
  16. 【請求項16】 出発原料として3−ハロゲノ−1,2
    −プロパンジオールを用いる請求項15に記載の1,3
    −ジオキソラン−4−メタノール化合物の製法。
  17. 【請求項17】 出発原料としてグリシドールを用いる
    請求項15に記載の1,3−ジオキソラン−4−メタノ
    ール化合物の製法。
  18. 【請求項18】 出発原料として3−クロロまたは3−
    ブロモ−1,2−プロパンジオールを用いる請求項15
    または16に記載の1,3−ジオキソラン−4−メタノ
    ール化合物の製法。
  19. 【請求項19】 式(3)のアルコールがベンジルアルコ
    ールまたはアリルアルコールである請求項15〜18の
    いずれかに記載の1,3−ジオキソラン−4−メタノー
    ル化合物の製法。
  20. 【請求項20】 光学活性なグリシドールまたは光学活
    性な3−ハロゲノ−1,2−プロパンジオールを出発原
    料として用い、光学活性な1,3−ジオキソラン−4−
    メタノール化合物を製法する請求項15の該化合物の製
    法。
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