JPH1160486A - チアミン類配合液剤 - Google Patents

チアミン類配合液剤

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JPH1160486A
JPH1160486A JP10158875A JP15887598A JPH1160486A JP H1160486 A JPH1160486 A JP H1160486A JP 10158875 A JP10158875 A JP 10158875A JP 15887598 A JP15887598 A JP 15887598A JP H1160486 A JPH1160486 A JP H1160486A
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JP
Japan
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taurine
thiamines
thiamin
liquid formulation
liquid
Prior art date
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Withdrawn
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JP10158875A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kitajima
秀明 北島
Yuichi Sasaki
雄一 佐々木
Tomoki Miyazawa
知樹 宮沢
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チアミン類の液剤中での安定性の向上をはか
る。 【解決手段】 チアミン類1重量部に対するタウリン配
合量が300〜10000重量部であり、液剤全体の
3.0〜15W/V%のタウリンを配合し、かつ、液剤中
のアルコール濃度が0.1V/V%以下であることを特徴
とするチアミン類およびタウリンを配合した液剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チアミン類が安定
化された液剤に関する。
【0002】
【従来の技術】チアミン類は様々な薬効が知られドリン
ク剤などに広く配合されている。しかし、チアミン類は
液剤中での安定性が不十分であるため、一般的にチアミ
ン類を液剤に配合する場合には必要配合量よりも過剰量
を配合している。そのため、液剤中のチアミン類の残存
率低下を数%でも抑えることができれば、製品化後の液
剤の品質保持の点で非常に有効である。しかし、現在ま
でチアミン類を安定に液剤に配合するための有効、か
つ、簡便な方法は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、液剤中にお
けるチアミン類の安定性の向上を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、チアミン類を配合した液剤に、実質的にアルコ
ールを含まない状態でタウリンを高濃度に配合すると、
チアミン類の安定性が大幅に向上する事を見出し本発明
を完成した。
【0005】すなわち本発明は、チアミン類1重量部に
対するタウリン配合量が300〜10000重量部であ
り、液剤全体の3.0〜15W/V%のタウリンを配合
し、かつ、液剤中のアルコール濃度が0.1V/V%以下
であることを特徴とする、チアミン類およびタウリンを
配合した液剤である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、チアミン類と
は、チアミンおよびチアミンの硝酸塩、塩酸塩などの塩
類のことである。チアミン類の中でも、安定性の点から
硝酸チアミンおよび塩酸チアミンが特に好ましい。この
ときのチアミン類の配合量は、液剤全体の0.001〜
0.1W/V%が好ましく、さらに好ましくは0.005
〜0.05W/V%である。チアミン類の濃度が0.00
1W/V%未満であると、チアミン類の効能を発現するた
めに必要な量のチアミン類を配合するためには液量が大
量になってしまうため好ましくなく、0.1W/V%を越
えて配合するとチアミン類の安定性が確保しにくくなる
からである。
【0007】本発明での液剤中のタウリンの濃度は、チ
アミン類の安定性の点から、3.0〜15W/V%であ
り、好ましくは3.0〜7.0W/V%である。タウリン
濃度が3.0W/V%未満であるとチアミン類の安定性向
上が十分でなく、15W/V%を越えて配合するのは、タ
ウリンの溶解度の点から困難だからである。
【0008】また、チアミン類の安定性の点から、チア
ミン類1重量部に対するタウリンの配合量は300〜1
0000重量部であり、好ましくは450〜10000
重量部、さらに好ましくは500〜7000重量部であ
る。300重量部未満であるとチアミン類の安定性の向
上が十分でなく、10000重量部を越える量を配合し
ても、チアミン類の安定性の点ではそれ以上向上しない
からである。
【0009】本発明においては、液剤中のアルコール濃
度が0.1V/V%以下でなくてはならない。0.1V/V%
を越えてアルコールを配合するとチアミン類の安定性が
不十分だからである。ここで、アルコールとは炭素数1
〜3の低級アルコールのことであり、具体的にはメタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールな
どのことである。
【0010】本発明の液剤のpHは、好ましくはpH
2.0〜6.0の範囲であり、さらに好ましくは2.0
〜4.5、最も好ましくは2.0〜3.5の範囲であ
る。pHが2.0未満であると、風味の点で経口製剤に
向かず、6.0を越えるとチアミン類の安定性が低下す
るからである。
【0011】本発明では、チアミン類の安定性の点か
ら、実質的に動物由来の生薬が含まれていないことが好
ましい。ここで、動物由来の生薬としてはローヤルゼリ
ー、ロクジョウ、ゴオウなどをあげることができる。
【0012】本発明においては、風味の点で無機酸や有
機酸を同時に配合することが好ましく、例えば、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、マレイ
ン酸、グルコン酸、アスパラギン酸、アジピン酸、グル
タミン酸、フマル酸、リン酸、硝酸、塩酸、グリセロリ
ン酸、ポリリン酸などを配合することができ、特に好ま
しいものとして、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石
酸、コハク酸、乳酸、グリセロリン酸および酢酸があげ
られる。
【0013】また、服用感の改善のために甘味剤を加え
ることもできる。甘味剤としては、砂糖、果糖、ブドウ
糖、麦芽糖、異性化糖、トレハロース、パラチノース、
マルチトール、ソルビトール、パラチニット、エリスリ
トール、キシリトール、ステビア、ソーマチン、シュク
ラロースなどがあげられる。
【0014】本発明には、上記成分の他、通常、液剤に
配合可能な成分、例えばアミノ酸(アスパラギン酸(L
体、D体、DL体を含む。以下アミノ酸について同じ)
アルギニン、リジン、システインなど)、各種ビタミン
(ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミン5、ビタミン
B6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンA、ビタ
ミンD2、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンP、ビ
タミンK1、ビタミンH、ビタミンF、ビタミンUな
ど)またはビタミン誘導体、ミネラル(カルシウム、マ
グネシウム、鉄、カリウムなど)、植物由来の生薬(ム
イラプアマ、ニンジン、ジオウなど)、カフェイン、多
価アルコール(プロピレングリコールなど)、保存剤な
どを配合することができ、液剤製造の通常の方法で製造
することができる。
【0015】
【発明の効果】本発明により、液剤中でのチアミン類の
安定性を向上させることが可能となった。
【0016】
【実施例】以下、実施例および試験例をあげて本発明を
さらに詳細に説明する。なお、試験例でのチアミン類の
残存率はHPLCを用いた常法により測定した。
【0017】実施例1 チアミン硝酸塩 6mg タウリン 3000mg クエン酸 1000mg 精製水 全100ml 上記各成分を混合溶解し、水酸化ナトリウムでpH2.
8に調節後80℃30分滅菌して、試験溶液を得た。
【0018】実施例2 チアミン硝酸塩 6mg タウリン 4000mg クエン酸 1000mg 精製水 全100ml 上記各成分を混合溶解し、水酸化ナトリウムでpH2.
8に調節後80℃30分滅菌して、試験溶液を得た。
【0019】実施例3 チアミン硝酸塩 6mg タウリン 5000mg クエン酸 1000mg 精製水 全100ml 上記各成分を混合溶解し、水酸化ナトリウムでpH2.
8に調節後80℃30分滅菌して、試験溶液を得た。
【0020】実施例4 チアミン硝酸塩 6mg タウリン 7000mg クエン酸 1000mg 精製水 全100ml 上記各成分を混合溶解し、水酸化ナトリウムでpH2.
8に調節後80℃30分滅菌して、試験溶液を得た。
【0021】比較例1 チアミン硝酸塩 6mg クエン酸 1000mg 精製水 全100ml 上記各成分を混合溶解し、水酸化ナトリウムでpH2.
8に調節後80℃30分滅菌して、試験溶液を得た。
【0022】比較例2 チアミン硝酸塩 6mg タウリン 1000mg クエン酸 1000mg 精製水 全100ml 上記各成分を混合溶解し、水酸化ナトリウムでpH2.
8に調節後80℃30分滅菌して、試験溶液を得た。
【0023】試験例1 上記実施例1〜4で得られた液剤および比較例1および
2で得られた対照用液剤を、65℃に保存して6週間後
のチアミン類の残存率を測定した。残存率(%)の結果
を表1に示した。
【0024】
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チアミン類1重量部に対するタウリン配
    合量が300〜10000重量部であり、液剤全体の
    3.0〜15W/V%のタウリンを配合し、かつ、液剤中
    のアルコール濃度が0.1V/V%以下であることを特徴
    とする、チアミン類およびタウリンを配合した液剤。
  2. 【請求項2】 チアミン類およびタウリンを配合した液
    剤において、液剤中のタウリン濃度が3.0〜15W/V
    %であり、かつ、チアミン類1重量部に対するタウリン
    配合量が300〜10000重量部であり、さらに液剤
    中に実質的にアルコールを含まないことを特徴とする液
    剤。
  3. 【請求項3】 チアミン類が硝酸チアミンおよび塩酸チ
    アミンから選ばれる少なくとも1種である請求項1また
    は2に記載の液剤。
  4. 【請求項4】 液剤中に、動物由来の生薬が実質的に配
    合されていない、請求項1〜3のいずれかに記載の液
    剤。
  5. 【請求項5】 pHが2.0〜6.0の範囲である請求
    項1〜4のいずれかに記載の液剤。
  6. 【請求項6】 タウリンを高濃度に配合することを特徴
    とする、実質的にアルコールを配合しない液剤中におけ
    るチアミン類の安定化方法。
JP10158875A 1997-06-09 1998-06-08 チアミン類配合液剤 Withdrawn JPH1160486A (ja)

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JP9-150591 1997-06-09
JP15059197 1997-06-09
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002102414A1 (en) * 2001-06-14 2002-12-27 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Medicinal compositions

Cited By (5)

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WO2002102414A1 (en) * 2001-06-14 2002-12-27 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Medicinal compositions
US6884768B2 (en) 2001-06-14 2005-04-26 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Medicinal compositions
US7008920B2 (en) 2001-06-14 2006-03-07 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Medicinal composition
CN100350977C (zh) * 2001-06-14 2007-11-28 大塚制药株式会社 药物组合物
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