JPH1160479A - 痩身剤 - Google Patents

痩身剤

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Publication number
JPH1160479A
JPH1160479A JP9224968A JP22496897A JPH1160479A JP H1160479 A JPH1160479 A JP H1160479A JP 9224968 A JP9224968 A JP 9224968A JP 22496897 A JP22496897 A JP 22496897A JP H1160479 A JPH1160479 A JP H1160479A
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JP
Japan
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scopalone
family
medicine
drugs
slimming
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Pending
Application number
JP9224968A
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English (en)
Inventor
Hisatomi Ito
久富 伊藤
Toshitsugu Miyazaki
寿次 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagase and Co Ltd
Original Assignee
Nagase and Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nagase and Co Ltd filed Critical Nagase and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂肪細胞中の脂肪の分解を促進することによ
り痩身効果を発揮する、種々の形態に調製することがで
きる安全性の高い痩身剤を提供する。 【解決手段】 スコパロンを有効成分として含有する痩
身剤によって上記課題を解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スコパロンを有効
成分として含有する痩身剤、好ましくは化粧料の形態に
調製した痩身剤に関する。
【0002】
【従来の技術】日本人の食事は、近年著しく欧米化し、
高カロリー化が進んでいる。特に、脂質の過剰摂取が現
代の文明病とも言われている肥満を引き起こしている。
また、肥満は、高脂血症、動脈硬化、糖尿病等、種々の
疾病と密接に関連しているため社会問題の一つとなって
いる。また、近年の日本人の美意識に痩せたいという願
望が極めて強くなってきている。
【0003】しかしながら今日に至るまで、痩身用に市
販されている皮膚化粧料のなかで極めて有効と認められ
たものはない。一方、文献には、例えば、エピネフリン
やテオフィリンなどのアドレナリン作動性β-刺激薬を
使用する例(米国特許第4525359号)もあるが、安
全性に問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、脂肪
細胞中の脂肪の分解を促進することにより痩身効果を発
揮する、安全性の高い痩身剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、種々の天然物および化合物について
スクリーニングを行った。このスクリーニングは、前駆
脂肪細胞から脂肪細胞への分化を誘導した3T3-L1
脂肪細胞中の脂肪の分解効果を指標にして行った。その
結果、キク科、ミカン科、ラン科、セリ科、モクレン科
およびリンドウ科の植物に含まれるスコパロンが目的の
効果を有することを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】即ち、本発明は、スコパロンを有効成分と
して含有する痩身剤を提供するものである。スコパロン
については、血小板凝集抑制作用(米国特許 第4906
471号)や高脂血症抑制効果(米国特許 第48428
59号)が知られている。しかし、スコパロンに痩身効
果があることはこれまで知られていなかった。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の痩身剤の有効成分である
スコパロン(6,7-ジメトキシ-2H-1-ベンゾピラン-
2-オン)は、上記のようにキク科、ミカン科、ラン科、
セリ科、モクレン科およびリンドウ科の植物に含まれる
ことが知られている[Phytochemical Dictionary (Taylo
r & Francis, Jeffrey B.Harborneら編)]。本発明で用
いるスコパロンを、これらスコパロンを含む植物からの
抽出によって得ることができる[Chem.Pharm.Bull., 43
(8), 1385-1387 (1995)]。また、このスコパロンはシグ
マアルドリッチジャパン社から市販されている。スコパ
ロンを、キク科植物であるカワラヨモギからの抽出によ
って得るのが好都合である。
【0008】スコパロンを植物からの抽出によって調製
する場合、使用する植物部位は地上部(花穂、葉、茎お
よび/または樹皮)であるのが好ましい。植物を採取後
そのまま用いてもよいし、天日乾燥処理したものを用い
てもよい。抽出溶媒としては、水、メチルアルコール、
エチルアルコールもしくはブタノールなどの低級アルコ
ール、酢酸エチル、クロロホルム、アセトン、ヘキサン
などの有機溶媒の1種または2種以上を適宜混合して使
用することができる。好ましい抽出溶媒は、水または低
級アルコールの単独、または水と低級アルコールの混合
液である。特に好ましい抽出溶媒は、低級アルコール単
独である。
【0009】抽出は通常のように行ってよい。抽出温度
は、通常は約4〜120℃、好ましくは室温〜60℃で
ある。抽出時間は抽出温度によって変化するが、室温〜
60℃で抽出した場合、通常は1〜10日間、好ましく
は1〜5日間である。このようにして得たスコパロンを
含む植物抽出物から、シリカカラム、分取HPLCなど
の方法によって分離および精製したスコパロンを、本発
明の痩身剤の有効成分として用いることができる。
【0010】本発明の痩身剤は内用または外用のいずれ
の形態に調製してもよい。内用の場合、本発明の痩身剤
を、食品または医薬品などの形態に調製する。また、外
用の場合には、本発明の痩身剤を、化粧品、医薬部外
品、または医薬品などの形態に調製する。本発明の痩身
剤は、特に化粧料の形態に調製して用いるのが好まし
い。化粧料の形態としては、ジェル状クリーム、化粧
水、乳液などが挙げられる。
【0011】本発明の痩身剤中のスコパロンの配合割合
は、痩身剤の形態によって変化するが、通常は痩身剤全
量に対して0.001〜99重量%、好ましくは0.00
1〜10重量%、より好ましくは0.001〜5重量
%、さらに好ましくは0.001〜3重量%の範囲であ
る。
【0012】本発明の痩身剤は、活性成分であるスコパ
ロンの他に、種々の痩身剤の形態に応じてそれらを調製
する際に一般的に使用される各種成分を含有する。化粧
料に調製する際に使用される他の成分は、例えば、油
分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、香料、着色
料、薬剤などである。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0014】実施例1 スコパロンの調製 カワラヨモギ(高砂薬業より購入)1kgをエタノール8L
に浸漬し、40℃に加温して2日間抽出した。次いで、
不溶物を濾去し、得られた濾液7.6Lを60℃に加熱
しながら1Lまで濃縮した。この濃縮液に同容量の蒸留
水を加え、4℃で2日間放置した。次いで、不溶物を濾
去し、得られた濾液を濃縮し、残渣をHPLC(移動
相:n-ヘキサン:アセトン=3:1)で精製し、スコパ
ロン400mgを得た。
【0015】実施例2 スコパロンの脂肪分解活性の測
定 (1)前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化の誘導 脂肪細胞のモデルとしてよく使用される3T3-L1細
胞を用い、脂肪分解活性を測定した。この細胞は前駆脂
肪細胞にあたるため、常法に従い、まず脂肪細胞への分
化誘導処理を行った。即ち、10%牛胎児血清(FCS)
含有D-MEM培地中の細胞2×104個を6ウエルのプ
レートに播種し、5日後に、培地を0.25μMデキサ
メタゾン、0.5mMイソブチルメチルキサンチンおよ
び10μg/mlインスリンを含む10%FCS含有D
-MEM培地に交換する。さらに2日間培養後、培地を
通常の10%FCS含有D-MEM培地に戻す。さらに
1週間培養を続けると脂肪細胞に分化する。脂肪分解活
性の測定には、この細胞を用いた。
【0016】(2)脂肪分解活性の測定 脂肪細胞中の脂肪が分解されると、グリセロールと遊離
脂肪酸が放出されることが明らかとなっている。脂肪分
解活性は、培地中に遊離したグリセロール量を定量する
ことにより測定した。グリセロールの定量は酵素法によ
り行った。上記(1)で調製した脂肪細胞に所定量のスコ
パロン(シグマアルドリッチジャパン社からの市販品)を
添加し、24時間後に培地を回収した。また、スコパロ
ンを添加しないものを対照とし、脂肪分解活性を比較し
た。これらの結果を図1にグラフで示す。このグラフか
ら明らかなように、それぞれ、10-5M、10-4Mのス
コパロンを添加した場合、無添加に比べて脂肪細胞から
のグリセロールの遊離は、それぞれ、15.0%、42.
6%促進される。このように、スコパロンは脂肪細胞か
らのグリセロールの遊離を促進することが明らかとなっ
た。即ち、スコパロンは脂肪分解活性を上昇させ、痩身
効果を有することが明らかとなった。
【0017】実施例3 ジェル状クリーム スコパロン(市販品)を有効成分として下記のジェル状ク
リームの処方(全100重量%)に用いる。
【表1】 成 分 重量% スコパロン 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.55 1,3-ブチレングリコール 4.0 濃グリセリン 4.0 スクワラン 2.0 オリーブ油 1.0 吸着精製ラノリン 2.0 自己乳化型モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.1 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.2 天然ビタミンE 0.15 アランイン 0.1 パラオキシ安息香酸エステル 0.2 水酸化カリウム 適量 精製水 残部 全成分を室温にて撹拌および混合して均一な溶液とし、
pH6.5に調整してジェル状クリームを得た。
【0018】実施例4 化粧水 スコパロン(市販品)を有効成分として下記の化粧水の処
方(全100重量%)に用いる。
【表2】 成 分 重量% 濃グリセリン 4.0 ソルビット液(70重量%水溶液) 4.0 クエン酸ナトリウム 0.3 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5 エタノール 15.0 スコパロン 1.0 香料 0.05 クエン酸(pH調製剤) 適量 精製水 残部 全成分を室温にて撹拌および混合して均一な溶液とし、
pH5.5に調整して化粧水を得た。
【0019】実施例5 乳液 スコパロン(市販品)を有効成分として下記の乳液の処方
(全100重量%)に用いる。
【表3】 成分A 重量% ショ糖脂肪酸エステル(第一工業製薬S-160) 1.0 濃グリセリン 6.0 カルボキシビニルポリマー 0.06 水酸化カリウム 0.028 防腐剤(パラオキシ安息香酸エステル) 適量 精製水 残部 成分B 重量% オリーブ油 4.0 ホホバ油 4.0 乳酸 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.5 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.5 成分C 重量% スコパロン 0.5 香料 0.2 成分Aを加熱溶解し、80℃に保持する。別に80℃で
加熱溶解した成分Bを成分Aに加え、充分混合する。撹
拌しながら冷却し、50℃にて成分Cを加え、乳液を得
た。
【0020】実施例6 スコパロンを痩身効果を持つ活性物質としてジェル状ク
リーム、化粧水、乳液などの化粧料に配合し、これらを
ヒトに対して適用した結果、皮膚に対するひきしまり感
は極めて良好であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 脂肪細胞におけるスコパロンの脂肪分解活性
を調べた結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 35/78 A61K 35/78 K N C AED AEDT // C07D 311/16 101 C07D 311/16 101

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スコパロンを有効成分として含有する痩
    身剤。
  2. 【請求項2】 化粧料の形態に調製した請求項1記載の
    痩身剤。
JP9224968A 1997-08-21 1997-08-21 痩身剤 Pending JPH1160479A (ja)

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JP9224968A JPH1160479A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 痩身剤

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008123694A1 (en) * 2007-04-04 2008-10-16 Adipogen., Ltd. Active extracts, containing scoparone, isolated from mugwort or chestnut peel having inhibitory effects on obesity
CN113180060A (zh) * 2021-05-10 2021-07-30 西南大学 一种常温下保存的滨蒿内酯杀螨剂及其制备方法

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