JPH1159674A - 運搬用パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上段のパレットを下段のパレット上に載置し
た被載置物の上に載せたり、降ろしたりする際、フォー
クにより下段のパレット上に載置した被載置物の上面部
を破損しない。 【解決手段】 載置部１に上面側が上方に開口した凹部
となり且つ下面側が凹部２にはめ込むことができる下方
に突出した突部３となった複数の脚部４を垂設して構成
したパレットである。載置部１の下面側の脚部４間にフ
ォーク差込み部６を形成する。載置部１に上面側が開口
した凹所７となり且つ下面側が凹所７にはめ込むことが
できる下方に突出した凸部８となった補助脚部９を垂設
し、該補助脚部９をフオーク差込み部６内に位置させ
る。凸部８のフォーク抜き差し方向の両面部を開口して
フォーク差込み部６と凹所７とを連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スキッドパレット
と称されるシート状の運搬用パレットに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来からスキッドパレットと称されるシ
ート状の運搬用パレットが知られている。このスキッド
パレットと称されるシート状の運搬用パレットは、ポリ
プロピレン又は再生ポリプロピレンを射出成形法やプレ
ス成形法により一体的に形成したものであり、複数枚積
み重ねて嵩を低くして保管、運搬し、使用時には一枚ず
つフォークリフトによりリフトアップして使用されるも
のである。このため、パレットは、四角形をした板状の
載置部に上面側が上方に開口した凹部となり且つ下面側
が凹部にはめ込むことができる下方に突出した突部とな
った複数の脚部を垂設することで構成してあり、保管、
運搬する際には、下段のパレットの脚部の上面側の上方
に開口した凹部に、上段のパレットの脚部の下面部の下
方に突出した突部を嵌め込んで積み重ね高さを低くする
ようにしている。また、上記パレットにおいては載置部
の下面側の脚部間が下方及びフォークの抜き差し方向の
両端部が開口したフォーク差込み部となっている。

【０００３】上記のように空の状態で保管、運搬する際
に上下方向にネステイング状態で積み重ねて嵩が低くな
るような構成としたパレットは、使用に当たって、パレ
ット５の板状をした載置部の上面部に被載置物を載置す
るのである。そして、このように被載置物をパレットの
載置部に載置した状態で、保管や運搬する際、下段のパ
レット上に載置した被載置物の上に、被載置物を載置し
た上段のパレットを載置するというようにして、上下に
多段に積み重ねるようにして保管したり、運搬したりす
るようになっている。

【０００４】このパレット上に被載置物を載置した状態
で上段のパレットを下段の被載置物の上に乗せるには、
上段のパレットのパレット差込み部にフォークを差し込
んで上段のパレットを持ち上げて下段の被載置物の上に
載せ、載置後にフォークをフォーク差込み部内で少し下
げ（この場合、先端が下となるように少し傾むくように
下げ）、この状態で引き抜くものであり、また、上段の
パレットを降ろすには、フォーク差込み部内にフォーク
を差し込んで、フォークを水平線よりも約１２°程度傾
斜するようにフォークを先端が上となるように傾斜させ
てパレットが滑り落ちないようにした状態でフォークを
上方に上げてパレットを持ち上げて降ろすものである。

【０００５】これらの上段のパレットを下段のパレット
上に載置した被載置物の上に載せたり、降ろしたりする
際、フォークの抜き差し方向及び下方が開口しているフ
ォーク差込み部内に差し込む時や、フォーク差込み部内
でフォークを傾けたり、上下する時にフォークによって
下段のパレット上に載置した被載置物の上面部を押して
潰したり、変形させたり、破損させたりするおそれがあ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来例
の問題点に鑑みて発明したものであって、空の時に上下
方向にネステイング状態で積み重ねて嵩が低くなるよう
に構成したパレットにおいて、フォークをフォーク差込
み部内に差し込んだり、抜いたりする時、あるいはフォ
ーク差込み部内で上下する時にフォークにより下段のパ
レットに載置した被載置物を押して潰したり、変形させ
たり、破損させたりするおそれがない運搬用パレットを
提供することを課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の運搬用パレットは、四角形をした板状の載
置部１に上面側が上方に開口した凹部２となり且つ下面
側が凹部２にはめ込むことができる下方に突出した突部
３となった複数の脚部４を垂設して構成したパレットに
おいて、載置部１の下面側の脚部４間にフォーク５の抜
き差し方向の両端部及び下方に開口したフォーク差込み
部６を形成し、載置部１に上面側が開口した凹所７とな
り且つ下面側が凹所７にはめ込むことができる下方に突
出した凸部８となった補助脚部９を垂設し、該補助脚部
９をフオーク差込み部６内のフォーク抜き差し方向の一
部に位置させる共に、該凸部８のフォーク抜き差し方向
の両面部を開口してフォーク差込み部６と凹所７とを連
通して成ることを特徴とするものである。このような構
成とすることで、フォーク差込み部６にフォーク５を差
し込んだり、抜き取ったりする際や、あるいはフォーク
差込み部６内においてフォーク５を傾けたり、上下した
りする際に、補助脚部９の存在によりフォーク５が下段
のパレット１２に載置した被載置物１３に当たるのが防
止されることになる。

【０００８】また、フォーク差込み部６のフォーク抜き
差し方向の両端開口部よりもやや内側に引き込んだ位置
に補助脚部９を設け、フォーク５をフォーク差込み部６
に挿入した状態でフォーク５の先端部の上面がフォーク
差込み部６の一方の開口部近傍の上縁部１０に当接する
と共にフォーク５の突出基部付近の下面がフォーク差込
み部６の他方の開口部近傍に設けた補助脚部９の底部１
１の上面に当接した状態で、載置部１のフォーク５の突
出基部側の端部を通る垂下線Ｍと上記フォーク５の下面
が交差する点Ｘを、載置部１のフォーク５の突出基部側
の端部を通る垂下線Ｍとパレット１２の最下端を通る水
平線Ｎとの交点Ｙよりも上に位置させることが好まし
い。このような構成とすることで、フォーク差込み部６
内にフォーク５を差し込んでパレット１２を持ち上げる
際、パレット１２が滑り落ちないようにフォーク５の先
端部が少し上となるようにフォーク５を傾斜させても、
傾斜したフォーク５が下段のパレット１２の上に載置し
た被載置物１３に当たらないようにできるものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明を以下添付図面に示す実施
形態に基づいて詳述する。パレット１２はスキッドパレ
ットと称されるシート状のパレットであり、ポリプロピ
レン又は再生ポリプロピレン等の合成樹脂を射出成形法
やプレス成形法により一体成形して形成してある。この
パレット１２は図１乃至図８に示すように、平面視正方
形状又は長方形状をした四角形の板状の載置部１に上面
側が上方に開口した凹部２となり且つ下面側が凹部２に
はめ込むことができる形状の下方に突出した突部３とな
った形状の脚部４を垂設して構成してある。すなわち、
脚部４は平面視における形状が下に行くほど小さくなっ
ていて、凹部２に突部３をはめ込むことができるように
してある。

【００１０】図３にはパレット１２の下面図が示してあ
り、パレット１２の下面において脚部４間がフォーク差
込み部６となっている。添付図面に示す実施形態におい
ては、パレット１２の下面の両側にそれぞれ２列、中央
部に２列の脚部４が設けてあり、両側の脚部４群と中央
の脚部４群との間がそれぞれフォーク差込み部６となっ
ており、平面視四角形状をしたパレット１２の前後２辺
からフォーク５が差し込めるようにフォーク差込み部６
は縦方向にのみ設けてあるが、４辺のうちいずれの辺か
らもフォーク５が差し込めるようにフォーク差込み部６
を縦横に設けてもよいものである。

【００１１】載置部１には上記のように脚部４を垂設し
てあるだけでなく、この脚部４に加えて更に、上面側が
開口した凹所７となり且つ下面側が凹所７にはめ込むこ
とができる下方に突出した凸部８となった補助脚部９が
垂設してあり、この補助脚部９はフォーク差込み部６内
のフォーク抜き差し方向の一部に位置させてある。添付
図面に示す実施形態においては、フォーク差込み部６の
フォーク抜き差し方向の両端開口部よりもやや内側に引
き込んだ位置に補助脚部９をそれぞれ設けてある。上記
補助脚部９は凸部８のフォーク抜き差し方向の両面部を
開口してあってフォーク差込み部６と凹所７とを連通し
てある。つまり、図８に示すように凸部８は両側片部１
４と両側片部１４の下端部間を一定に連設する底部１１
とで略Ｕ字状に形成してある。そして、対向する両側片
部１４間の距離は底部１１側にいくにしたがって狭くな
るように傾斜している。また、底部１１も凹所７の上開
口よりも小さくなっている。底部１１のフォーク差込み
部６のフォーク抜き差し方向の両端部は図５に示すよう
に傾斜面１１ａとなっている。また、上記補助脚部９の
下端部は脚部４の下端部と同じレベルとなっている。つ
まり、補助脚部９は脚部４と下方への突出長さが同じ長
さとなっている。また、補助脚部９の両側片部１４の略
中央部が屈曲してあって補強リブ部１４ａとなっていて
補助脚部９の補強をしている。

【００１２】上記のような構成のパレット１２は、載置
部１の上面部に被載置物１３を載せ、この状態で、保管
や運搬する際、下段のパレット１２上に載置した被載置
物１３の上に、被載置物１３を載置した上段のパレット
１２を載置するというようにして、上下に多段に積み重
ね、この状態で保管したり、運搬したりするものであ
る。

【００１３】上記のようにパレット１２上に被載置物１
３を載置した状態で上段のパレット１２を下段の被載置
物１３の上に乗せるには、上段のパレット１２のパレッ
ト差込み部６にフォーク５を差し込んで上段のパレット
１２を持ち上げて下段の被載置物１３の上に載せ、載置
後にフォーク５をフォーク差込み部６内で少し下げ（こ
の場合、先端が下となるように少し傾むくように下げ、
例えば約マイナス８°下がるように傾向け）、この状態
で引き抜くものであり、また、上段の被載置物１３を載
置している上段のパレット１２を降ろすには、フォーク
差込み部６内にフォーク５を差し込んで、フォーク５を
水平線よりも約１２°程度傾斜するようにフォーク５を
先端が上となるように傾斜させてパレット１２がフォー
ク５から滑り落ちないようにした状態でフォーク５を上
方に上げて上段のパレット１２を降ろすものである。

【００１４】そして、上記のように、フォーク差込み部
６にフォーク５を差し込んだり、抜き取ったりする際
や、あるいはフォーク差込み部６内においてフォーク５
を傾けたり、上下したりする際に、フォーク５の下面が
下段のパレット１２に載置した被載置物１３に当たろう
としても、フォーク５の下面は補助脚部９の底部１１に
当たって、下段のパレット１２に載置した被載置物１３
に当たるのが防止されるものである。したがって、下段
のパレット１２に載置した被載置物１３の上面がフォー
ク５の下面により押圧されて被載置物１３が押し潰され
たり、変形させられたり、あるいは破損させられたりす
ることがないようになっている。

【００１５】ここで、本発明においては、図９に示すよ
うにフォーク５をフォーク差込み部６に挿入した状態で
フォーク５の先端部の上面がフォーク差込み部６の一方
の開口部近傍の上縁部１０に当接すると共にフォーク５
の突出基部付近の下面がフォーク差込み部６の他方の開
口部近傍に設けた補助脚部９の底部１１の上面に当接し
た状態で、載置部１のフォーク５の突出基部側の端部を
通る垂下線Ｍと上記フォーク５の下面が交差する点をＸ
とし、載置部部１のフォーク５の突出基部側の端部を通
る垂下線Ｍとパレット１２の最下端を通る水平線Ｎとの
交点をＹとした場合、点Ｘが点Ｙよりも上に位置するよ
うに設定してある。つまり、フォーク５によりパレット
１２を持ち上げる際に図９に示すように、フォーク５の
先端部が上となるように傾斜させてパレット１２が滑り
落ちないようにするのであるが、この場合、フォーク５
の先端部の上面がフォーク差込み部６の一方の開口部近
傍の上縁部１０に当接すると共にフォーク５の突出基部
付近の下面がフォーク差込み部６の他方の開口部近傍に
設けた補助脚部９の底部１１の上面に当接した状態とな
るように傾斜させ、この場合の水平に対するフォーク５
の傾斜角度をαとすると、フォーク５はα以下の傾斜角
度で傾斜させるように設定され、この角度αは約１２°
である。そして、フォーク５を最大傾斜角度である約１
２°傾斜させた場合に、フォーク５は先端部の上面がフ
ォーク差込み部６の一方の開口部近傍の上縁部１０に当
接すると共にフォーク５の突出基部付近の下面がフォー
ク差込み部６の他方の開口部近傍に設けた補助脚部９の
底部１１の上面に当接するのであるが、この時、点Ｘが
点Ｙよりも上に位置するよう設定してあるため、フォー
ク５の下面が下段のパレット１２に載置した被載置物１
３の上面の端部に当たることがないものである。もちろ
ん、上記αよりも小さい角度でフォーク５が傾斜した場
合にもフォーク５の下面が下段のパレット１２に載置し
た被載置物１３の上面の端部に当たることがないもので
ある。

【００１６】一方、本発明のパレット１２は空の状態で
は、同一向きで積み重ねるものであり、この場合、図１
０乃至図１２に示すように、下段のパレット１２の脚部
４の凹部２内に上段のパレット１２の脚部４の突部３が
はめ込まれると共に下段のパレット１２の補助脚部９の
凹所７に上段のパレット１２の補助脚部９の凸部８がは
め込まれるものであり、このようにして上下に多段にい
わゆるネステイング積みすることで、上下方向における
積み重ねの嵩を低くでき、多数のパレット１２を空の状
態で保管、運搬する際に占有スペースを狭くすることが
できるようにしてある。

【００１７】なお、上記のように、下段のパレット１２
の脚部４の凹部２内に上段のパレット１２の脚部４の突
部３をはめ込むと共に下段のパレット１２の補助脚部９
の凹所７に上段のパレット１２の補助脚部９の凸部８を
はめ込んだネステイング状態において、下段パレット１
２の載置部１の上面と上段のパレット１２の載置部１の
下面との間にはフォーク５を差し込むことを可能とする
隙間２０が形成されるように構成してもよい。このよう
な場合には、倉庫や集配や物流段階において空のパレッ
ト１２を積み重ねる際に上記上下のパレット１２の載置
部１間に形成される隙間２０にフォーク５を差し込んで
上のパレット１２を取り出したり、あるいはフォーク５
で支持して積み重ねができるものである。上記のように
ネステイング状態において上下の載置部１間に隙間２０
を形成するには、載置部１の下面部のフォーク差込み部
６、脚部４、補助脚部９以外の部位に下方に向かって垂
下リブ２１を垂設して上記ネステイング状態において上
段のパレット１２の垂下リブ２１を下段のパレット１２
の載置部１の上面に当て、また、脚部４の凹部２の底か
ら上方に向けて支持リブ２２が突設して上記ネステイン
グ状態において上段のパレット１２の脚部４の突部３の
下端面を下段のパレット１２の凹部２内の支持リブ２２
に当てるようにするものであり、これにより、図１０乃
至図１２のようにネステイング状態において上下の載置
部１間に隙間２０が形成されるものである。

【００１８】なお、載置部１の下面部には上記垂下リブ
２１の他に垂下リブ２１よりも突出長さが短い補強用の
リブ２３が設けてある。また、補助脚部９の底部１１の
下面にも補強用のリブ２４が設けてある。また、脚部４
の下端部には排水孔２５が設けてあって、脚部４の凹部
２内に水が溜まらないようにしてあり、更に、パレット
１２の載置部１には滑り止めゴムをはめ込むための孔２
６が形成してあって、該孔２６に滑り止めゴムをはめ込
むものである。

【００１９】

【発明の効果】本発明の請求項１記載の発明にあって
は、上述のように、四角形をした板状の載置部に上面側
が上方に開口した凹部となり且つ下面側が凹部にはめ込
むことができる下方に突出した突部となった複数の脚部
を垂設して構成したパレットにおいて、載置部の下面側
の脚部間にフォークの抜き差し方向の両端部及び下方に
開口したフォーク差込み部を形成し、載置部に上面側が
開口した凹所となり且つ下面側が凹所にはめ込むことが
できる下方に突出した凸部となった補助脚部を垂設し、
該補助脚部をフオーク差込み部内のフォーク抜き差し方
向の一部に位置させる共に、該凸部のフォーク抜き差し
方向の両面部を開口してフォーク差込み部と凹所とを連
通してあるので、フォーク差込み部にフォークを差し込
んだり、抜き取ったりする際や、あるいはフォーク差込
み部内においてフォークを傾けたり、上下したりする際
に、補助脚部の存在によりフォークが下段のパレットに
載置した被載置物に当たるのが防止され、被載置物が潰
れたり、変形したり、破損したりしないようにできるも
のである。

【００２０】また、請求項２記載の発明にあっては、上
記請求項１記載の発明の効果に加えて、フォーク差込み
部のフォーク抜き差し方向の両端開口部よりもやや内側
に引き込んだ位置に補助脚部を設け、フォークをフォー
ク差込み部に挿入した状態でフォークの先端部の上面が
フォーク差込み部の一方の開口部近傍の上縁部に当接す
ると共にフォークの突出基部付近の下面がフォーク差込
み部の他方の開口部近傍に設けた補助脚部の底部の上面
に当接した状態で、載置部のフォークの突出基部側の端
部を通る垂下線と上記フォークの下面が交差する点を、
載置部のフォークの突出基部側の端部を通る垂下線とパ
レットの最下端を通る水平線との交点よりも上に位置さ
せてあるので、フォーク差込み部内にフォークを差し込
んでパレットを持ち上げる際、パレットが滑り落ちない
ようにフォークの先端部が少し上となるようにフォーク
を傾斜させても、傾斜したフォークが下段のパレットの
上に載置した被載置物に当たらず、被載置物が潰れた
り、変形したり、破損したりしないようにできるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の正面図である。

【図２】同上の平面図である。

【図３】同上の下面図である。

【図４】同上の側面図である。

【図５】同上の図１のＡーＡ線の断面図である。

【図６】同上の図１のＢーＢ線の断面図である。

【図７】同上の図２のＣーＣ線の断面図である。

【図８】同上の図２のＤーＤ線の断面図である。

【図９】同上の下段のパレットの上に載せた被載置物の
上に上段のパレットを載置した状態の説明図である。

【図１０】同上のネステイング状態において下段のパレ
ットの脚部の凹部に上段のパレットの脚部の突部をはめ
込んだ部分の拡大断面図である。

【図１１】同上のネステイング状態において下段のパレ
ットの脚部の凹部に上段のパレットの脚部の突部をはめ
込んだ部分及び下段のパレットの補助脚部の凹所に上段
のパレットの補助脚部の凸部をはめ込んだ部分の拡大断
面図である。

【図１２】同上のネステイング状態において下段のパレ
ットの補助脚部の凹所に上段のパレットの補助脚部の凸
部をはめ込んだ部分の拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 載置部 ２ 凹部 ３ 突部 ４ 脚部 ５ フォーク ６ フォーク差込み部 ７ 凹所 ８ 凸部 ９ 補助脚部 １０ 上縁部 １１ 底部 １２ パレット １３ 被載置物

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 四角形をした板状の載置部に上面側が上
   方に開口した凹部となり且つ下面側が凹部にはめ込むこ
   とができる下方に突出した突部となった複数の脚部を垂
   設して構成したパレットにおいて、載置部の下面側の脚
   部間にフォークの抜き差し方向の両端部及び下方に開口
   したフォーク差込み部を形成し、載置部に上面側が開口
   した凹所となり且つ下面側が凹所にはめ込むことができ
   る下方に突出した凸部となった補助脚部を垂設し、該補
   助脚部をフオーク差込み部内のフォーク抜き差し方向の
   一部に位置させる共に、該凸部のフォーク抜き差し方向
   の両面部を開口してフォーク差込み部と凹所とを連通し
   て成ることを特徴とする運搬用パレット。
2. 【請求項２】 フォーク差込み部のフォーク抜き差し方
   向の両端開口部よりもやや内側に引き込んだ位置に補助
   脚部を設け、フォークをフォーク差込み部に挿入した状
   態でフォークの先端部の上面がフォーク差込み部の一方
   の開口部近傍の上縁部に当接すると共にフォークの突出
   基部付近の下面がフォーク差込み部の他方の開口部近傍
   に設けた補助脚部の底部の上面に当接した状態で、載置
   部のフォークの突出基部側の端部を通る垂下線と上記フ
   ォークの下面が交差する点を、載置部のフォークの突出
   基部側の端部を通る垂下線とパレットの最下端を通る水
   平線との交点よりも上に位置させて成ることを特徴とす
   る請求項１記載の運搬用パレット。