JPH1159564A - 小型船舶 - Google Patents

小型船舶

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JPH1159564A
JPH1159564A JP4530598A JP4530598A JPH1159564A JP H1159564 A JPH1159564 A JP H1159564A JP 4530598 A JP4530598 A JP 4530598A JP 4530598 A JP4530598 A JP 4530598A JP H1159564 A JPH1159564 A JP H1159564A
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bridge
deck
hull
engine
small boat
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Takashi Tomita
隆 富田
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    • F16F1/00Springs
    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
    • F16F1/373Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by having a particular shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B17/00Vessels parts, details, or accessories, not otherwise provided for
    • B63B17/0081Vibration isolation or damping elements or arrangements, e.g. elastic support of deck-houses
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
    • F16F1/371Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by inserts or auxiliary extension or exterior elements, e.g. for rigidification
    • F16F1/3713Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by inserts or auxiliary extension or exterior elements, e.g. for rigidification with external elements passively influencing spring stiffness, e.g. rings or hoops

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンが発する騒音がブリッジ内へ伝わる
のを防ぐ。 【解決手段】 デッキ3をハル2の上部開口の全域を塞
ぐ構造とする。このデッキ3に、デッキ3とは別体に形
成して床12を備えたブリッジ6を複数の緩衝部材13
を介して弾性支持させる。デッキ3におけるブリッジ6
の下方の部分に凹陥部7を形成し、この凹陥部7の底に
排水口8を開口させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば遊漁船など
の小型船舶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の小型船舶としては、ハル
にデッキを接合して船体を形成し、この船体の内側に搭
載したエンジンの上方にブリッジを配設したものがあ
る。前記ブリッジは、デッキに形成した開口部に底部を
上方から挿入した状態でデッキ上に装着している。すな
わち、ブリッジの床がエンジン室の上壁におけるエンジ
ンの上方の壁を形成する構造を採っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成した小型船舶は、ブリッジの床を介してブリッ
ジ内に伝播するエンジン音、すなわちエンジンの運転に
伴って発生する吸排気音や機械音などの騒音が大きいと
いう問題があった。エンジン音は、空気を伝達媒体とし
て伝達されるものと、ハルやデッキを伝達媒体として伝
達されるものとがあり、これらの2種類の音をそれぞれ
小さくしなければならない。
【0004】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、ブリッジ内へ伝わるエンジン音を小
さくした小型船舶を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る小型船舶は、デッキをハルの上部開口
の全域を塞ぐ構造とし、このデッキに、デッキとは別体
に形成して床を備えたブリッジを複数の緩衝部材を介し
て弾性支持させ、前記デッキにおけるブリッジの下方の
部分に凹陥部を形成し、この凹陥部の底に排水口を開口
させたものである。
【0006】本発明によれば、ブリッジの床とエンジン
との間に介在するデッキが遮音壁として機能するから、
このデッキとブリッジの床とからなる二重壁式の防音構
造によって、空気を伝達媒体として伝達されるエンジン
音を遮ることができる。また、ハルおよびデッキを伝達
媒体としてブリッジに伝達されるエンジン音は、伝達系
の途中に介装した緩衝部材によって減衰される。さら
に、ブリッジの床下に浸入した水は、デッキの凹陥部に
流込み、排水口を通って排出されるから、前記緩衝部材
の近傍に水が溜まることがない。この結果、緩衝部材が
水分や塩分によって腐食されることに起因して振動を減
衰する機能が低下することはない。
【0007】他の発明に係る小型船舶は、上述した発明
に係る小型船舶において、ブリッジとデッキの間の空間
を船体外側から覆う防水用カバーを設けたものである。
本発明によれば、ブリッジとデッキとの間に水が浸入し
難くなるから、ブリッジとデッキとの間に介装する緩衝
部材に水が触れ難い。
【0008】他の発明に係る小型船舶は、上述した発明
に係る小型船舶において、デッキにおけるエンジンの上
方にハッチを設けるとともに、ブリッジの床における前
記デッキのハッチの上方にハッチを設けたものである。
本発明によれば、上下方向に重なるように設けた二つの
ハッチを開くことによって、ブリッジ内とエンジン室と
を連通する通路が形成される。
【0009】他の発明に係る小型船舶は、上述した発明
に係る小型船舶において、デッキにおける緩衝部材を取
付ける部分を船幅方向の船体内側および船体外側より高
くなるように形成したものである。この発明によれば、
緩衝部材を取付ける部分に浸入した水は、ここから船幅
方向の船体内側と船体外側に流下し、緩衝部材の近傍に
滞留することがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態 以下、本発明に係る小型船舶の一実施の形態を図1ない
し図7によって詳細に説明する。図1は本発明に係る小
型船舶を示す図で、同図(a)は側面図、同図(b)は
平面図である。図2はデッキとブリッジ底部を示す分解
斜視図、図3は図1(b)における船体のIII−III線断
面図、図4はハッチ部分の横断面図である。なお、図4
の破断位置を図1(b)中にIV−IV線によって示す。図
5はハッチを開いた状態を示す断面図である。図6は緩
衝部材の横断面図、図7は図1(b)におけるブリッジ
底部とデッキ上部のVII−VII線断面図である。
【0011】これらの図において、符号1はこの実施の
形態による小型船舶を示す。この小型船舶1は、遊漁船
として使用するもので、ハル2にデッキ3を接合するこ
とによって船体4を形成し、船体4内に搭載したエンジ
ン5の上方にブリッジ6を配設している。前記エンジン
5は、振動が船体4側に伝達されるのを可及的に防ぐた
めに、図3に示すように、ハル2にクッションゴムを有
するエンジンマウント5aによって弾性支持させてい
る。
【0012】前記ハル2は、図3に示すように、上方に
向けて開口する舟型に形成し、上部の開口部に前記デッ
キ3を接合している。デッキ3は、前記エンジン5の上
方を含むハル2の前記上部開口の全域を塞ぐ構造を採っ
ている。また、このデッキ3は、図1(a)および図2
に示すように、エンジン5より船体前側に上方へ向けて
開口する凹陥部7を形成している。この凹陥部7は、底
部に排水口8を形成し、図3に示すように、この排水口
8に接続した排水ホース9を介して船外に連通してい
る。なお、この排水系に排水ポンプ(図示せず)を介装
することもできる。また、この排水系は、デッキ3上に
おける前記ブリッジ6より側方に位置する部分に排水口
8から水を排出する構造を採ることもできる。
【0013】また、デッキ3におけるエンジン5の上方
に位置付けられた水平壁3aには、図2および図4,5
に示すようにハッチ10,11を設けている。これらの
ハッチ10,11は、前記水平壁3aを上下方向に貫通
するように形成した平面視長方形の穴を蓋体10a,1
1aで上方から閉塞する構造を採っている。詳述する
と、前記水平壁3aに、開口形状が平面視長方形になる
ハッチコーミング10b,11bを水平壁3aから上方
に突出するように設け、このハッチコーミング10b,
11bの上縁に蓋体10a,11aを着脱自在に取付け
ている。
【0014】前記ブリッジ6は、前記デッキ3とは別体
に形成して図2に示すように床12を備えた構造とし、
後述する複数の緩衝部材13を介してデッキ3に弾性支
持させている。また、このブリッジ6は、前部に船室を
形成するために、船体前側の底部を下方へ突出させてい
る。この下方突出部を符号14で示す。なお、この下方
突出部14は、図3に示すように、ブリッジ6をデッキ
3に装着した状態でデッキ3の前記凹陥部7に収容され
るように形成している。
【0015】ブリッジ6の床12は、船体後側にハッチ
15,16を設けている。これらのハッチ15,16
は、図4および図5に示すように、デッキ3の前記ハッ
チ10,11の上方に配設し、床12を貫通するように
形成した平面視長方形の穴を着脱自在な蓋体15a,1
6aで上方から閉塞する構造を採っている。また、これ
らのハッチ15,16の前記穴の開口寸法は、デッキ3
に設けたハッチ10,11の蓋体10a,11aを、こ
の穴を通してブリッジ6内に収容することができるよう
な寸法に設定している。
【0016】前記緩衝部材13は、図6に示すように、
デッキ3に固定した下部金具17と、ブリッジ6に固定
した上部金具18と、これら両金具17,18の間に介
装したクッションゴム19と、下部金具17の上面に固
着したストッパーゴム20とから構成し、デッキ3に水
平になるように形成した取付座21に前記下部金具17
をボルト22によって固定するとともに、ブリッジ6の
底部下面に形成した取付座23に前記上部金具18をボ
ルト24によって固定している。また、この緩衝部材1
3は、図6に示す断面形状をもって船体の幅方向に延び
るように形成している。小型船舶1は、船幅方向の振動
が前後方向の振動より大きいため、前記緩衝部材13
は、船体4の前後方向よりも船幅方向においてより多く
の振動エネルギーが吸収可能となるように設けている。
【0017】この実施の形態では、緩衝部材13を6個
使用してブリッジ6を弾性支持している。すなわち、こ
の緩衝部材13は、図1(b)に示すように、船体の幅
方向の両側であってブリッジ6の前後方向の両端部と、
ブリッジ6の前後方向の途中の部分と対応する位置に配
置している。なお、これらの緩衝部材13のうちブリッ
ジ6の前後方向の両端部と対応する4個は、船体4の重
心G(図1参照)との距離がそれぞれ同じになる位置に
配置している。
【0018】上述したように4個の緩衝部材13を重心
Gからの距離が互いに等しくなるように配設すると、こ
れらの緩衝部材13に略均等に荷重が加わるようにな
る。このため、船体4がピッチングを起こしてブリッジ
6の前部および後部がそれぞれ上昇、下降を繰り返すよ
うな場合でもこれらの緩衝部材13によってブリッジ6
の揺動を速く低減することができる。また、4個の緩衝
部材13の耐久性を高くすることができる。
【0019】また、緩衝部材13の前記下部金具17
は、頂部が平坦な断面V字状に形成し、内側傾斜面にク
ッションゴム19を固着している。上部金具18は、断
面M字状の押圧板18aを有し、この押圧板18aにお
ける下部金具17の前記内側傾斜面と対向する傾斜面に
クッションゴム19を固着している。前記ストッパーゴ
ム20は、ブリッジ6の重量で圧縮されるクッションゴ
ム19の圧縮量を、下方へ移動する押圧板18aを支承
することによって規制するために設けている。
【0020】この実施の形態では、前記下部金具17の
両側縁部17aを前記押圧板18aの両側縁部18bと
上方から見て重なるように内側に折曲げている。この構
造を採ることによって、ブリッジ6に風あるいは慣性な
どによって上方に引上げるような力が加えられたとき
に、押圧板18aの両側縁部18bが下部金具17の両
側縁部17aに当接する。すなわち、風や慣性などによ
ってブリッジ6が大きく上方へ移動するのを阻止するこ
とができる。
【0021】緩衝部材13を取付けるデッキ3の前記取
付座21は、デッキ3におけるブリッジ6の外側下端と
対向する部位に設けた上方突出部3bを部分的に凹ませ
るようにして形成し、デッキ3におけるブリッジ6より
外側の通路形成部3cより高い位置に位置付けられてい
る。なお、上方突出部3bを部分的に凹ませることによ
って形成される開口部には、これを覆う防水プレート2
5を外側から取付けている。すなわち、デッキ3上に打
上げられた水に緩衝部材13が漬かることがないように
している。
【0022】さらに、通路形成部3cで跳返った水が緩
衝部材13にかかることもないように、ブリッジ6の下
部側縁に防水用カバー26を一体に形成している。この
防水用カバー26は、ブリッジ6の左右両側から前側に
わたって途切れることなく一連に形成し、デッキ3の前
記上方突出部3bおよび防水プレート25を船体外側か
ら覆っている。すなわち、この防水用カバー26は、デ
ッキ3とブリッジ6との間の空間を船体外側から覆う構
造を採っている。この防水用カバー26の内側下端部に
は、デッキ3に弾性支持されたブリッジ6がデッキ3に
対して横方向へ大きく移動したときに防水用カバー26
がデッキ3側に衝突して破損するのを防ぐために、緩衝
用ゴム27が取付けてある。
【0023】また、この防水用カバー26と前記防水プ
レート25は、ブリッジ6が最も高くなる位置、すなわ
ち緩衝部材13における押圧板18aの両側縁部18b
が下部金具17の両側縁部17aに当接する位置まで上
方に移動した状態でも側方から見て互いに重なり合うよ
うに形成している。
【0024】図6においてブリッジ6の内側壁における
緩衝部材13と対向する部位に設けた符号28で示すも
のは、緩衝部材13を点検するための点検口を閉塞する
蓋体である。この蓋体28をブリッジ6の内側から取外
すことによって、緩衝部材13を点検口から見てその異
常の有無を点検することができる。
【0025】このように構成した小型船舶1は、ブリッ
ジ6の床12とエンジン5との間に介在するデッキ3の
水平壁3aが遮音壁として機能する。したがって、この
デッキ3とブリッジ6の床12とからなる二重壁式の防
音構造によって、空気を伝達媒体として伝達されるエン
ジン5の音を遮ることができる。また、ハル2およびデ
ッキ3を伝達媒体としてブリッジ6に伝達されるエンジ
ン音は、伝達系の途中に介装した緩衝部材13によって
減衰される。したがって、ブリッジ6内に伝わるエンジ
ン音が小さくなる。
【0026】また、ブリッジ6を緩衝部材13によって
デッキ3に弾性支持させているので、ブリッジ6に伝達
されるエンジン5の振動が緩衝部材13によって減衰さ
れるし、波を乗越えたりしたときに船体4に加えられる
衝撃がブリッジ6に伝達されるのを抑えることもでき
る。
【0027】さらに、デッキ3におけるブリッジ6の下
方に凹陥部7を形成し、この凹陥部7の底に排水口8を
開口させているので、デッキ3とブリッジ6との間に水
が浸入したとしても、この水は前記凹陥部7に流込んで
排水口8を通って排出されるから、前記緩衝部材13の
近傍に溜まることがない。このため、緩衝部材13が水
分や塩分によって腐食されることに起因して振動を減衰
する機能が低下することはない。
【0028】さらにまた、ブリッジ6にデッキ3とブリ
ッジ6との間の空間を船体外側から覆う防水用カバー2
6を設けたため、デッキ3とブリッジ6との間に水が浸
入し難くなるから、これらの間に介装する緩衝部材13
に水が触れ難く、緩衝部材の耐久性がより一層高くな
る。
【0029】加えて、デッキ3におけるエンジンの上方
を覆う水平壁3aにハッチ10,11を設けるととも
に、ブリッジ6の床12における前記ハッチ10,11
の上方にハッチ15,16を設けたため、これらのハッ
チを開けることによってブリッジ6内から船体4内のエ
ンジン室に至る通路が形成されるから、ブリッジ6内と
エンジン5との間に二重壁式の防音構造を介装している
にもかかわらず、エンジン5のメンテナンスを容易に実
施することができる。
【0030】第2の実施の形態 デッキと緩衝部材は図8および図9に示すように形成す
ることができる。図8はデッキのブリッジ搭載部分の他
の実施の形態を示す図で、同図(a)は側面図、同図
(b)は平面図である。図9は緩衝部材の断面図であ
る。これらの図において前記図1ないし図7で説明した
ものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付
し詳細な説明は省略する。
【0031】図8および図9に示したデッキ3は、ブリ
ッジ6の後部と対応する部分に、上方へ向けて開口する
凹陥部31を形成している。この凹陥部31は、デッキ
3に形成した上方突出部3bと前側の仕切部32とによ
って四方が囲まれるように形成している。
【0032】また、前記凹陥部31は、緩衝部材13を
取付ける取付座21から浸入した水を排出するために、
船体右側の後部に排水通路33を接続している。この排
水通路33は、凹陥部31の底部から船体4の右側に延
び、デッキ3における通路形成部3cの側壁部分に開口
している。
【0033】このようにブリッジ6の下方に前側の凹陥
部7と後側の凹陥部31とを形成することにより、緩衝
部材13を取付ける取付座21が船幅方向の船体内側
(凹陥部7,31側)および船体外側(通路形成部3
c)より高くなる。このため、前記取付座21に通路形
成部3c側から浸入した水は、船体4が傾斜することに
よって低い方へ流れ、取付座21の上から排出される。
【0034】この実施の形態では、図9に示すように取
付座21の外側に防水プレート25を設けているため、
取付座21上の水は船体外側へ流出することができない
から、船体内側に流れて凹陥部7あるいは凹陥部31に
流入する。このように船体内側のみに水が流れるため、
緩衝部材13の金属部分に生じた錆が混入した水、すな
わち錆色に着色された水が緩衝部材13の近傍から通路
形成部3cの側壁を伝って流下することはない。なお、
取付座21上から凹陥部7に流入した水は排水口8から
船外あるいはデッキ3上(通路形成部3c上)に排出さ
れ、凹陥部31に流入した水は排水通路33から通路形
成部3c上に排出される。
【0035】前記取付座21は、この実施の形態では、
図9に示すように内部に木製の補強部材34を設けてい
る。この補強部材34は、デッキ3を成形する工程で取
付座21の内側に埋没させており、周囲がデッキ3の材
料(繊維強化プラスチック)によって覆われている。な
お、緩衝部材13の上端部を取付けるブリッジ6側の取
付座23も前記取付座21と同様に木製の補強部材35
を設けている。
【0036】前記取付座21,23に取付ける緩衝部材
13は、この実施の形態では図9に示すように、下部金
具17の両側縁部17aと押圧板18aの両側縁部18
bとの間にクッション用ゴム36を介装している。この
ゴム36は、全体を角筒状に形成し、上方へ延びるよう
に形成した前記両側縁部17aの貫通穴17bに嵌入さ
せている。このゴム36の中空部に押圧板18aの両側
縁部18bを挿入している。この構造を採ることによっ
て、ブリッジ6が上方へ移動したときに押圧板18aの
両側縁部18bがゴム36を介して下部金具17に当接
するから、このときに金属どうしが接触することによっ
て衝撃や音が発生するのを阻止することができる。
【0037】この実施の形態においても緩衝部材13を
6個使用してブリッジ6を弾性支持している。第1の実
施の形態を採るときと同様に、これらの緩衝部材13の
うちブリッジ6の前後方向の両端部と対応する4個は、
船体4の重心Gとの距離がそれぞれ同じになる位置に配
置している。すなわち、これら4個の緩衝部材13に略
均等に荷重が加わるようになり、船体4がピッチングを
起こしてブリッジ6の前部および後部がそれぞれ上昇、
下降を繰り返すような場合でもこれらの緩衝部材13に
よってブリッジ6の揺動を速く低減することができる。
また、4個の緩衝部材13の耐久性を高くすることがで
きる。
【0038】緩衝部材13の側方に配設した前記防水プ
レート25は、この実施の形態ではねじ37によってデ
ッキ3の上方突出部3bに着脱自在に取付けている。こ
のように防水プレート25を着脱自在に取付けているの
は、緩衝部材13を交換するときに防水プレート25を
取外して内側にジャッキ(図示せず)を挿入することが
できるようにするためである。緩衝部材13の交換は、
防水プレート25を取外すことによって防水用カバー2
6とデッキ3との間に形成される隙間から取付座21側
にジャッキを挿入し、このジャッキでブリッジ6を支承
した状態で行う。
【0039】前記防水プレート25と外側の防水用カバ
ー26は、第1の実施の形態を採るときと同様に、ブリ
ッジ6が最も高くなる位置、すなわち緩衝部材13にお
ける押圧板18aの両側縁部18aがゴム36を介して
下部金具17の両側縁部17aに当接する位置まで上方
に移動した状態でも側方から見て互いに重なり合うよう
に形成している。
【0040】デッキ3および緩衝部材13をこの実施の
形態で示すように形成しても第1の実施の形態を採ると
きと同等の作用効果を奏する。この実施の形態で示した
ように、緩衝部材13の取付座21が船体内側および船
体外側より高くなるように形成することによって、取付
座21の上に水が滞留することがない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
リッジの床とエンジンとの間に介在するデッキが遮音壁
として機能するから、このデッキと前記床とからなる二
重壁式の防音構造によって、空気を伝達媒体としてブリ
ッジに伝達されるエンジン音を遮ることができる。ま
た、ハルおよびデッキを伝達媒体としてブリッジに伝達
されるエンジン音は、伝達系の途中に介装した緩衝部材
によって減衰される。したがって、ブリッジ内で聞こえ
るエンジン音が小さい小型船舶を提供することができ
る。
【0042】ブリッジをデッキに弾性支持させる構造を
採ることにより、ブリッジに伝達されるエンジンの振動
も緩衝部材によって減衰されるから、ブリッジ内でのエ
ンジン騒音が小さいことと相俟って乗り心地のよい小型
船舶を提供することができる。さらに、ブリッジの床下
に水が浸入したときには、この水はデッキの凹陥部に流
込んで排水口を通って排出されるから、前記緩衝部材の
近傍に水が溜まることがない。このため、緩衝部材が水
分や塩分によって腐食されることに起因して振動を減衰
する機能が低下することはないから、長期間にわたって
高い防音・防振効果を奏する。
【0043】防水用カバーを設ける他の発明によれば、
ブリッジとデッキとの間に水が浸入し難くなり、ブリッ
ジとデッキとの間に介装する緩衝部材に水が触れ難いか
ら、この緩衝部材の耐久性がより一層高くなる。
【0044】デッキおよびブリッジの床にハッチを設け
る他の発明によれば、上下方向に重なるように設けた二
つのハッチを開くことによって、ブリッジ内とエンジン
室とを連通する通路が形成される。したがって、ブリッ
ジ内とエンジンとの間に二重壁式の防音構造を介装して
いるにもかかわらず、エンジンのメンテナンスを容易に
実施することができる。
【0045】デッキにおける緩衝部材を取付ける部分を
船幅方向の船体内側と船体外側より高くなるように形成
した他の発明によれば、緩衝部材を取付ける部分に浸入
した水は、ここから船幅方向の船体内側と船体外側に流
下し、緩衝部材の近傍に滞留することがない。このた
め、緩衝部材の金属部分が水分や塩分によって腐食され
るのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る小型船舶を示す図である。
【図2】 デッキとブリッジ底部を示す分解斜視図であ
る。
【図3】 図1(b)における船体のIII−III線断面図
である。
【図4】 ハッチ部分の横断面図である。
【図5】 ハッチを開いた状態を示す断面図である。
【図6】 緩衝部材の横断面図である。
【図7】 図1(b)におけるブリッジ底部とデッキ上
部のVII−VII線断面図である。
【図8】 デッキのブリッジ搭載部分の他の実施の形態
を示す図である。
【図9】 緩衝部材の断面図である。
【符号の説明】
1…小型船舶、2…ハル、3…デッキ、3a…水平壁、
4…船体、5…エンジン、6…ブリッジ、7…凹陥部、
8…排水口、10,11,15,16…ハッチ、12…
床、13…緩衝部材、21…取付座、26…防水用カバ
ー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハルにデッキを接合して船体を形成し、
    この船体の内側に搭載したエンジンの上方にブリッジを
    配設した小型船舶において、前記デッキをエンジンの上
    方を含むハルの上部開口の全域を塞ぐ構造とするととも
    に、前記ブリッジをデッキとは別体に形成して床を備え
    た構造とし、このブリッジを複数の緩衝部材を介して前
    記デッキに弾性支持させ、前記デッキにおけるブリッジ
    の下方となる部分に上方へ向けて開口する凹陥部を形成
    するとともに、この凹陥部の底に排水口を開口させたこ
    とを特徴とする小型船舶。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の小型船舶において、ブリ
    ッジとデッキの間の空間を船体外側から覆う防水用カバ
    ーを設けたことを特徴とする小型船舶。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の小型船舶において、デッ
    キにおけるエンジンの上方の部分にデッキ側ハッチを設
    けるとともに、ブリッジの床における前記デッキ側ハッ
    チの上方の部分にブリッジ側ハッチを設けたことを特徴
    とする小型船舶。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の小型船舶において、デッ
    キにおける緩衝部材を取付ける部分を船幅方向の船体内
    側および船体外側より高くなるように形成したことを特
    徴とする小型船舶。
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