JPH115947A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH115947A
JPH115947A JP27998597A JP27998597A JPH115947A JP H115947 A JPH115947 A JP H115947A JP 27998597 A JP27998597 A JP 27998597A JP 27998597 A JP27998597 A JP 27998597A JP H115947 A JPH115947 A JP H115947A
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cured silicone
silicone powder
coating
specific gravity
coating composition
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JP27998597A
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English (en)
Inventor
Yoshiji Morita
好次 森田
Masaru Tanaka
賢 田中
Kazuo Kobayashi
和男 小林
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵安定性に優れ、均一な艶消し塗膜を形成
する塗料組成物を提供する。 【解決手段】 (A)塗膜の比重が1.00以上である塗
料、および(B)無機質充填剤を実質的に含有しない、比
重が1.00〜1.20であり、かつ、平均粒子径が0.
1〜500μmである硬化シリコーン粉末からなる塗料
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料および硬化シ
リコーン粉末からなる塗料組成物に関し、詳しくは、貯
蔵安定性に優れ、均一な艶消し塗膜を形成する塗料組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料に硬化シリコーン粉末を添加して、
得られる塗膜に離型性を付与したり、この塗膜を艶消し
したりすることは良く知られており、例えば、常温硬化
型塗料あるいは熱硬化型塗料にシリコーンゴムビーズを
添加してなる貼紙防止用組成物(特開昭62−2518
0号公報参照)、硬化性塗料に、エポキシ基含有化合物
もしくはアミノ基含有化合物を含むシリコーンゴム粉粒
状物を添加してなる塗料組成物(特開平2−11307
9号公報参照)、硬化性塗料に、金属酸化物微粒子によ
り表面被覆された平均粒子径0.1〜200μmのシリコ
ーンゴム粉状物を添加してなる塗料組成物(特開平4−
353576号公報参照)、水性塗料組成物に、シリコ
ーンゴムサスペンジョンを添加してなる水性塗料組成物
(特開平5−9409号公報参照)が挙げられる。
【0003】しかし、無機質微粉末を実質的に含有しな
い硬化シリコーン粉末は一般に比重が小さいために、塗
料への分散性が十分ではなく、たとえ塗料に硬化シリコ
ーン粉末が均一に分散したとしても、貯蔵中に、この硬
化シリコーン粉末が塗料から分離してしまい、また、塗
膜形成時に、硬化シリコーン粉末が塗料から分離してし
まい、均一な艶消し塗膜を形成できないという問題があ
った。また、無機質充填剤を含有する硬化シリコーン粉
末は一般に粒子径が大きいために、塗料への分散性が十
分でなく、得られる塗料組成物の貯蔵安定性が悪く、ま
た、均一な艶消し塗膜を形成できないという問題があっ
た。さらに、メチルトリメトキシシラン等の3官能性の
シラン化合物をアンモニア水溶液や水酸化ナトリウム等
のアルカリ水溶液中で加水分解および縮合反応により得
られた硬化シリコーン粉末は比重が大きいために、得ら
れる塗料組成物の貯蔵安定性が悪く、また、均一な艶消
し塗膜を形成できないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達
した。すなわち、本発明の目的は、塗料および硬化シリ
コーン粉末からなる塗料組成物にもかかわらず、貯蔵安
定性に優れ、均一な艶消し塗膜を形成する塗料組成物を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)塗膜の比
重が1.00以上である塗料、および(B)無機質充填剤
を実質的に含有しない、比重が1.00〜1.20であ
り、かつ、平均粒子径が0.1〜500μmである硬化シ
リコーン粉末からなる塗料組成物に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の塗料組成物を詳細に説明
する。(A)成分の塗料は、本発明の塗料組成物の主成分
であり、硬化あるいは乾燥によって塗膜を形成し、この
塗膜の比重が1.00以上であることが必要である。こ
のような(A)成分の塗料は、硬化触媒や硬化促進剤によ
り硬化するか、あるいは媒体の除去により乾燥して、比
重が1.00以上の塗膜を形成するものであれば、その
種類等は特に限定されず、例えば、ポリウレタン樹脂塗
料、ブチラール樹脂塗料、長油フタル酸樹脂塗料、アル
キッド樹脂塗料、アミノ樹脂とアルキッド樹脂からなる
アミノアルキッド樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、フェノ
ール樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、グアナミン樹脂塗
料、塩化ビニル樹脂塗料、チタン樹脂塗料、シリコーン
変性エポキシ樹脂塗料、シリコーン変性ポリエステル樹
脂塗料、シリコーン樹脂塗料が挙げられる。
【0007】このような(A)成分の塗料の中には、塗料
への公知の添加剤、例えば、シランカップリング剤等の
接着促進剤、シリカ等の各種無機質充填剤、各種顔料、
各種高分子化合物からなる増粘剤、難燃剤が添加されて
いてもよい。
【0008】(B)成分の硬化シリコーン粉末は、本発明
の塗料組成物において、得られる塗膜を艶消しするため
の特徴的な成分であり、無機質充填剤を実質的に含有せ
ず、比重が1.00〜1.20であり、かつ、平均粒子径
が0.1〜500μmであることが必要である。この(B)
成分の硬化シリコーン粉末は無機質充填剤を実質的に含
有しないことが必須であるが、これは無機質充填剤を含
有する硬化シリコーン粉末は凝集性が強かったり、平均
粒子径が500μm以下である硬化シリコーン粉末を得
難かったりして、塗料へ均一に分散させることが困難で
あり、均一な艶消し塗膜を形成できなくなるからであ
る。また、この(B)成分の硬化シリコーン粉末の比重は
1.00〜1.20の範囲内であることが必要であり、特
に、1.00〜1.10の範囲内にあることが好ましい。
これは、比重が1.00未満である硬化シリコーン粉末
を用いると、得られる塗料組成物の上面に分離したり、
得られる塗膜の表面に分離しやすくなる傾向があるから
であり、一方、比重がこの上限をこえる硬化シリコーン
粉末を用いると、得られる塗料組成物の下層に分離した
り、得られる塗膜の内部に局在化してしまい、均一な艶
消し塗膜を形成できなくなる傾向があるからである。ま
た、この(B)成分の硬化シリコーン粉末の平均粒子径は
0.1〜500μmの範囲内であることが必要であり、特
に、0.1〜200μmの範囲内であることが好ましい。
これは、平均粒子径が0.1μm未満である硬化シリコー
ン粉末を用いると、得られる塗膜を十分に艶消しできな
くなる傾向であり、一方、平均粒子径がこの上限をこえ
る硬化シリコーン粉末を用いると、得られる塗料に均一
に分散し難くなり、得られる塗膜を十分に艶消しできな
くなる傾向があるからである。
【0009】このような(B)成分の硬化シリコーン粉末
の性状は限定されず、例えば、比較的高硬度のゴム状、
あるいはレジン状が挙げられ、また、その形状も限定さ
れず、例えば、球状、偏平形状、不定形状が挙げられ、
特に、球状であることが好ましい。このような(B)成分
の硬化シリコーン粉末は、式:R2SiO2/2で表される
二官能性シロキサン単位を40〜80モル%含有するこ
とが好ましく、さらには、この二官能性シロキサン単位
を40〜70モル%含有することが好ましく、特には、
この二官能性シロキサン単位を40〜65%含有するこ
とが好ましい。これは、式:R2SiO2/2で表されるよ
うな二官能性シロキサン単位の含有量が40モル%未満
である硬化シリコーン粉末は比重が大きくなり、塗料へ
の分散性が低下する傾向があるからであり、一方、この
含有量がこの上限をこえる硬化シリコーン粉末は比重が
小さくなり、塗料への分散性が低下する傾向があるから
である。また、このような(B)成分の硬化シリコーン粉
末を形成する二官能性シロキサン単位以外のシロキサン
単位としては、式:R3SiO1/2で表される一官能性シ
ロキサン単位、式:RSiO3/2で表される三官能性シ
ロキサン単位、式:SiO4/2で表される四官能性シロ
キサン単位、さらには、この(B)成分がヒドロシリル化
反応により形成された場合に生成する、式:O1/2Si
2−R1−R2SiO1/2で表されるシロキサン単位、
式:O2/2SiR−R1−R2SiO1/2で表されるシロキ
サン単位、式:O2/2SiR−R1−RSiO2/2で表さ
れるシロキサン単位が例示され、特に、式:RSiO
3/2で表される三官能性シロキサン単位、式:SiO4/2
で表される四官能性シロキサン単位、さらには、ヒドロ
シリル化反応により形成される、式:O1/2SiR2−R
1−R2SiO1/2で表されるシロキサン単位や式:O2/2
SiR−R1−R2SiO1/2で表されるシロキサン単位
等のシロキサン単位が10〜50モル%の範囲内である
ことが好ましい。上式中のRは同種もしくは異種の一価
炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、
プロピル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基等のア
ルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;
3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アル
キル基が例示される。また、上式中のR1はアルキレン
基であり、具体的には、エチレン基、プロピレン基、ブ
チレン基が例示される。
【0010】また、このような(B)成分の硬化シリコー
ン粉末は、(A)成分の塗料への分散性が優れることか
ら、界面活性剤を0.01〜20重量%含有しているこ
とが好ましい。この界面活性剤としては、アニオン系、
カチオン系、あるいはノニオン系のいずれの界面活性剤
であってもよいが、塗料への悪影響が少ないことから、
ノニオン系界面活性剤であることが好ましい。(B)成分
の硬化シリコーン粉末に界面活性剤を含有させる方法と
しては、例えば、硬化シリコーン粉末を形成するための
硬化性シリコーン組成物に予め界面活性剤を含有させた
後、これを硬化させる方法、硬化シリコーン粉末に界面
活性剤を含浸させる方法が挙げられる。
【0011】本発明の塗料組成物は、(A)成分の塗料、
および(B)成分の硬化シリコーン粉末からなり、(B)成
分の添加量は、得られる塗膜を艶消しするに十分な量で
あれば特に限定されないが、(A)成分100重量部に対
して0.1〜100重量部の範囲内であることが好まし
く、特に、これが0.5〜50重量部の範囲内であるこ
とが好ましい。これは、(B)成分の添加量が、この下限
未満では、得られる塗膜を十分に艶消しできなくなる傾
向があるからであり、一方、この上限をこえると、得ら
れる塗料組成物の塗布作業性が低下する傾向があるから
である。
【0012】本発明の塗料組成物は、水系もしくは有機
溶剤系であってもよい。本発明の塗料組成物が有機溶剤
系である場合には、用いることができる有機溶剤は、通
常、塗料で使用されているものであればよく、例えば、
メタノール、エタノール等のアルコール;メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン;酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等のエステル;
N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド;ヘキサン、
ヘプタン、オクタン等のオレフィン;トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素が挙げられる。この水あるいは有
機溶剤の含有量は、塗料の粘度や得られる塗膜の厚みに
よって異なるため限定されない。
【0013】
【実施例】本発明の塗料組成物を実施例により詳細に説
明する。なお、硬化シリコーン粉末はヒドロシリル化反
応硬化型シリコーン組成物を用いて調製した。この硬化
シリコーン粉末に関する特性は次のようにして求めた。 [硬化シリコーン粉末の平均粒子径(A)]硬化シリコー
ン粉末をメタノール中に分散させた後、このメタノール
分散液中での硬化シリコーン粉末の平均粒子径をレーザ
ー回折式粒度分布測定機(堀場製作所製)により測定し
た。 [硬化シリコーン粉末の平均粒子径(B)]ガラス板に硬
化シリコーン粉末を擦りつけて薄く広げることにより、
この二次凝集粒子を一次粒子とした後、画像処理装置と
連動した拡大倍率600倍の光学顕微鏡を使用して、こ
の硬化シリコーン粉末の平均粒子径(数平均粒子径)を測
定した。 [硬化シリコーン粉末の比重]硬化シリコーン粉末を所
定の比重に調整した食塩水中に投入して、その浮沈を観
察して、硬化シリコーン粉末の比重を求めた。 [硬化シリコーン粉末を構成するシロキサン単位の測
定]硬化シリコーン粉末をテトラエトキシシランとアル
カリ触媒によって完全に分解した後、得られた分解生成
物をガスクロマトグラフィーにより分析することによ
り、硬化シリコーン粉末を構成するシロキサン単位の含
有率を求めた。 [硬化シリコーン粉末に含まれる界面活性剤の含有量の
測定]硬化シリコーン粉末をトルエンとイソプロピルア
ルコールの混合液で処理して、トルエンとイソプロピル
アルコールの混合溶剤に溶解する成分を抽出した。この
抽出液の組成を核磁気共鳴スペクトル(NMR)、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィーを用いて分析し
て、界面活性剤の含有量を求めた。
【0014】また、塗料組成物についての特性は次のよ
うにして求めた。 [塗料への硬化シリコーン粉末の分散性]ガラスびんに
塗料と硬化シリコーン粉末を入れ、このガラスびんを回
転混合機に設置して1時間混合した後、塗料への硬化シ
リコーン粉末の分散性を目視により観察し、次のように
評価した。 ×:硬化シリコーン粉末による凝集粒子(0.5mm以上)
が多く観察された。 △:硬化シリコーン粉末による凝集粒子(0.5mm以上)
が一部観察された。 ○:硬化シリコーン粉末による凝集粒子(0.5mm以上)
がほとんど観察されなかった。 [塗料組成物の貯蔵安定性]塗料に硬化シリコーン粉末
を均一に分散させた塗料組成物を室温で1週間静置した
後、この組成物の外観を目視により観察し、次のように
評価した。 ×:硬化シリコーン粉末が著しく塗料組成物中に浮遊あ
るいは沈降していた。 △:硬化シリコーン粉末が一部、塗料組成物中に浮遊あ
るいは沈降していた。 ○:硬化シリコーン粉末がほとんど塗料組成物中に浮遊
あるいは沈降していなかった。 [貯蔵後の塗料組成物中の硬化シリコーン粉末の再分散
性]塗料に硬化シリコーン粉末を均一に分散させた塗料
組成物を室温で1週間静置した後、この塗料組成物を回
転混合機で10分間ローリングした後、硬化シリコーン
粉末の再分散性を目視により観察し、次のように評価し
た。 ×:硬化シリコーン粉末が著しく塗料組成物中に浮遊あ
るいは沈降していた。 △:硬化シリコーン粉末が一部、塗料組成物中に浮遊あ
るいは沈降していた。 ○:硬化シリコーン粉末がほとんど塗料組成物中に浮遊
あるいは沈降していなかった。
【0015】また、塗膜についての特性は次のようにし
て求めた。 [塗膜中の硬化シリコーン粉末の分散性]厚さ1mmの鉄
板に塗料組成物を厚さ100μmで塗布し、一週間風乾
して塗膜を形成した。この塗膜を目視および光学顕微鏡
により観察して、硬化シリコーン粉末の分散性を次のよ
うに評価した。 ×:塗膜表面が凸凹しており、硬化シリコーン粉末によ
る凝集粒子(50μm以上)が多く観察された。 △:塗膜表面の凸凹は小さいが、硬化シリコーン粉末に
よる凝集粒子(50μm以上)が観察された。 ○:塗膜表面の凸凹は小さいが、硬化シリコーン粉末に
よる凝集粒子(20μm以上)が観察された。 ◎:塗膜表面が均一に艶消しされており、硬化シリコー
ン粉末による凝集粒子(20μm以上)は観察されなかっ
た。
【0016】[参考例]硬化シリコーン粉末として、表
1で示される粉末を準備した。
【表1】
【0017】[実施例1]塗膜の比重が1.09であ
り、塗料成分が62重量%であるウレタン樹脂系水性塗
料(株式会社カンペパピオ製の商品名:水性カラーニス
透明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(A)1.5重
量部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料
組成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散性、
塗膜での分散性を測定した。それらの結果を表2に示し
た。
【0018】[実施例2]塗膜の比重が1.09であり、
塗料成分が62重量%であるウレタン樹脂系水性塗料
(株式会社カンペパピオ製の商品名:水性カラーニス透
明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(B)1.5重量
部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組
成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散性、塗
膜での分散性を測定した。それらの結果を表2に示し
た。
【0019】[実施例3]塗膜の比重が1.09であ
り、塗料成分が62重量%であるウレタン樹脂系水性塗
料(株式会社カンペパピオ製の商品名:水性カラーニス
透明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(C)1.5重
量部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料
組成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散性、
塗膜での分散性を測定した。それらの結果を表2に示し
た。
【0020】[比較例1]塗膜の比重が1.09であ
り、塗料成分が62重量%であるウレタン樹脂系水性塗
料(株式会社カンペパピオ製の商品名:水性カラーニス
透明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(D)1.5重
量部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料
組成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散性、
塗膜での分散性を測定した。それらの結果を表2に示し
た。
【0021】[比較例2]塗膜の比重が1.09であ
り、塗料成分が62重量%であるウレタン樹脂系水性塗
料(株式会社カンペパピオ製の商品名:水性カラーニス
透明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(E)1.5重
量部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料
組成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散性、
塗膜での分散性を測定した。それらの結果を表2に示し
た。
【0022】
【表2】
【0023】[実施例4]塗膜の比重が1.05であ
り、塗料成分が65重量%であるウレタン樹脂系水性塗
料(株式会社カンペパピオ製の商品名:油性外部用ワニ
ス透明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(A)1.5
重量部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗
料組成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散
性、塗膜での分散性を測定した。それらの結果を表3に
示した。
【0024】[実施例5]塗膜の比重が1.05であ
り、塗料成分が65重量%であるウレタン樹脂系水性塗
料(株式会社カンペパピオ製の商品名:油性外部用ワニ
ス透明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(B)1.5
重量部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗
料組成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散
性、塗膜での分散性を測定した。それらの結果を表3に
示した。
【0025】[実施例6]塗膜の比重が1.05であ
り、塗料成分が65重量%であるウレタン樹脂系水性塗
料(株式会社カンペパピオ製の商品名:油性外部用ワニ
ス透明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(C)1.5
重量部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗
料組成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散
性、塗膜での分散性を測定した。それらの結果を表3に
示した。
【0026】[比較例3]塗膜の比重が1.05であ
り、塗料成分が65重量%であるウレタン樹脂系水性塗
料(株式会社カンペパピオ製の商品名:油性外部用ワニ
ス透明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(D)1.5
重量部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗
料組成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散
性、塗膜での分散性を測定した。それらの結果を表3に
示した。
【0027】[比較例4]塗膜の比重が1.05であ
り、塗料成分が65重量%であるウレタン樹脂系水性塗
料(株式会社カンペパピオ製の商品名:油性外部用ワニ
ス透明)10重量部に、硬化シリコーン粉末(E)1.5
重量部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗
料組成物の混合時の分散性、保管時の分散性、再分散
性、塗膜での分散性を測定した。それらの結果を表3に
示した。
【0028】
【表3】
【0029】[実施例7]硬化シリコーン粉末(A)0.
5重量部と、塗膜の比重が1.35であり、塗料成分が
64重量%であるアクリル樹脂系水性塗料(株式会社カ
ンペパピオ製の商品名:パピオカラー空色)10重量部
を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組成
物の塗膜での分散性を測定した。その結果を表4に示し
た。
【0030】[実施例8]硬化シリコーン粉末(B)0.
5重量部と、塗膜の比重が1.35であり、塗料成分が
64重量%であるアクリル樹脂系水性塗料(株式会社カ
ンペパピオ製の商品名:パピオカラー空色)10重量部
を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組成
物の塗膜での分散性を測定した。その結果を表4に示し
た。
【0031】[実施例9]硬化シリコーン粉末(C)C
0.5重量部と、塗膜の比重が1.35であり、塗料成分
が64重量%であるアクリル樹脂系水性塗料(株式会社
カンペパピオ製の商品名:パピオカラー空色)10重量
部を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組
成物の塗膜での分散性を測定した。その結果を表4に示
した。
【0032】[比較例5]硬化シリコーン粉末(D)0.
5重量部と、塗膜の比重が1.35であり、塗料成分が
64重量%であるアクリル樹脂系水性塗料(株式会社カ
ンペパピオ製の商品名:パピオカラー空色)10重量部
を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組成
物の塗膜での分散性を測定した。その結果を表4に示し
た。
【0033】[比較例6]硬化シリコーン粉末(E)0.
5重量部と、塗膜の比重が1.35であり、塗料成分が
64重量%であるアクリル樹脂系水性塗料(株式会社カ
ンペパピオ製の商品名:パピオカラー空色)10重量部
を配合して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組成
物の塗膜での分散性を測定した。その結果を表4に示し
た。
【0034】
【表4】
【0035】
【発明の効果】本発明の塗料組成物は、(A)塗膜の比重
が1.00以上である塗料、および(B)無機質充填剤を
実質的に含有しない、比重が1.00〜1.20であり、
かつ、平均粒子径が0.1〜500μmである硬化シリコ
ーン粉末からなるので、貯蔵安定性が優れ、均一な艶消
し塗膜を形成するという特徴がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 和男 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)塗膜の比重が1.00以上である塗
    料、および(B)無機質充填剤を実質的に含有しない、比
    重が1.00〜1.20であり、かつ、平均粒子径が0.
    1〜500μmである硬化シリコーン粉末からなる塗料
    組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分が、式:R2SiO2/2(式中、
    Rは同種もしくは異種の一価炭化水素基である。)で表
    されるシロキサン単位を40〜80モル%含有する硬化
    シリコーン粉末であることを特徴とする、請求項1記載
    の塗料組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分が界面活性剤を含有する硬化シ
    リコーン粉末であることを特徴とする、請求項1または
    2記載の塗料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4841230A (en) * 1987-09-04 1989-06-20 Shizuoka Seiki Co., Ltd. Device for measuring moisture content in grains
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