JPH1158840A

JPH1158840A - 印刷装置

Info

Publication number: JPH1158840A
Application number: JP9231586A
Authority: JP
Inventors: Masao Hayashi; 雅夫林
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1997-08-27
Filing date: 1997-08-27
Publication date: 1999-03-02

Abstract

(57)【要約】【課題】同一頁内に複数種のデータが混在した印刷デ
ータに対し、各データに対応したディザマトリクスを用
意し、各データに最適なディザマトリクスを選択して、
印刷データ内のいかなるデータに対しても良好な印刷結
果を得る印刷装置。【解決手段】同一頁内に複数種のデータが混在した印
刷データ内のデータ種類を判別し、判別されたデータに
適したディザマトリクスを選択する選択信号１０３と、
選択されたディザマトリクスのアドレスを指示する指示
信号１０６，１０７とを生成し、印刷データの１頁内の
印刷途中で、選択信号１０３、指示信号１０６，１０７
を用い各データに最適なディザマトリクスを選択して原
階調データの階調値変換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、同一頁内に複数種
類のデータが混在した印刷データにおける１画素当りの
濃度情報である階調情報を、ディザマトリクス法を用い
て階調変換する印刷装置。

【０００２】

【従来の技術】ホストコンピュータから印刷装置に印刷
データを転送して印刷を行う場合において、その転送さ
れた印刷データの階調値を、印刷装置が印刷可能な階調
値に変換する手法として、ディザマトリクス方式、誤差
拡散方式などが挙げられる。特に、記録材（トナーやイ
ンク）のにじみや飛び散りが少ない乾式印刷装置として
用いられるレーサビームプリンタやＬＥＤプリンタにお
いては、データ階調変換法としてディザマトリクス方式
を採用することが多い。

【０００３】このディザマトリクス方式は、単位面積当
りのドットの散らばり具合によって、階調を表現するも
のである。すなわち、この方式は、予め、ｍ×ｎマトリ
クスに配列された閾値を定義したマトリクステーブルを
用意し、原階調データとこのデータと同一アドレスにあ
る閾値とを比較することにより、単位面積内の特定ドッ
トをオン／オフするか（トナーまたはインクを塗布する
か／しないか）を決定するものである。そして、そのマ
トリクステーブルの大きさおよび閾値の定義の仕方によ
り、印刷画像の解像度、階調値を微妙に変化させること
が可能となる。

【０００４】一般的に、テキストデータやＣＧ（コンピ
ュータグラフィックス）データは解像度重視のマトリク
ステーブルを、写真などの自然画像は階調値重視のマト
リクステーブルを使用した方が良好な印刷結果を得るこ
とができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、同一頁内で
使用できるディザマトリックステーブルが一種類の場合
には、プレゼンテーション資料などの解像度を重視した
テキストデータと、階調度を重視した自然画像とが同一
頁内に混在した印刷データに対しては、そのどちらにも
適したディザマトリクステーブルを設定することは困難
である。その結果、印刷データの同一頁内に混在したデ
ータ内容に適した良好な印刷結果を得ることができない
という問題がある。

【０００６】そこで、本発明の目的は、同一頁内に複数
種類のデータが混在した印刷データに対して、その同一
頁内の各データに対応したディザマトリクステーブルを
複数用意し、各データに最適なディザマトリクステーブ
ルを選択可能とすることにより、印刷データ内のいかな
るデータ内容に対しても良好な印刷結果を得ることが可
能な印刷装置を得ることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、同一頁内に複
数種類のデータが混在した印刷データと、前記同一頁内
で使用される複数種類のデータに各々対応した複数のデ
ィザマトリクステーブルと、前記印刷データ内のデータ
種類を判別するデータ判別手段と、前記データ判別手段
により判別された前記印刷データ内のデータに適したデ
ィザマトリクステーブルを選択するディザ選択信号を生
成するディザ選択信号生成手段と、前記複数のディザマ
トリクステーブルの中から選択された任意のディザマト
リクステーブルを前記印刷データの任意の領域に位置付
けるスタートアドレスを生成するスタートアドレス生成
手段と、前記印刷データの同一頁内の印刷途中で、前記
ディザ選択信号に基づいて前記複数のディザマトリクス
テーブルの中から任意のディザマトリクステーブルを選
択し、当該選択されたディザマトリクステーブルと前記
スタートアドレスとに基づいて閾値データを作成し、当
該閾値データを用いて原階調データの階調値変換処理を
実行することにより、階調変換された描画データを出力
する階調値変換手段とを具えることによって、印刷装置
を構成する。

【０００８】ここで、前記階調値変換手段は、前記複数
のディザマトリクステーブルを記憶する記憶手段と、前
記ディザ選択信号が入力され、前記記憶手段に記憶され
た前記複数のディザマトリクステーブルの中から任意の
ディザマトリクステーブルを選択するテーブル選択手段
と、前記スタートアドレスが入力され、前記ディザマト
リクステーブルの閾値データを決定するためのアドレス
を生成するアドレス生成手段と、前記印刷データの同一
頁内の印刷途中で、前記アドレス生成手段により生成さ
れたアドレスを切替えるアドレス切替手段と、前記閾値
データと前記原階調データとを比較する比較手段とを具
えることができる。

【０００９】また、本発明は、ホスト装置からの印刷デ
ータを印刷装置に転送し、該転送された印刷データを解
析して印刷を行う印刷処理システムであって、上記印刷
装置を用い、前記ホスト装置からの印刷データの１画素
当りの濃度情報を表わす階調情報を、前記印刷装置が再
現可能な情報量に変換することによって、印刷処理シス
テムを構成する。

【００１０】また、本発明は、同一頁内に複数種類のデ
ータが混在した印刷データと、前記同一頁内で使用され
る複数種類のデータに各々対応した複数のディザマトリ
クステーブルとを用い、前記印刷データ内のデータ種類
を判別するデータ判別工程と、前記判別された印刷デー
タ内のデータに適したディザマトリクステーブルを選択
するディザ選択信号を生成するディザ選択信号生成工程
と、前記複数のディザマトリクステーブルの中から選択
された任意のディザマトリクステーブルを前記印刷デー
タの任意の領域に位置付けるスタートアドレスを生成す
るスタートアドレス生成工程と、前記印刷データの同一
頁内の印刷途中で、前記ディザ選択信号に基づいて前記
複数のディザマトリクステーブルの中から任意のディザ
マトリクステーブルを選択し、当該選択されたディザマ
トリクステーブルと前記スタートアドレスとに基づいて
閾値データを作成し、当該閾値データを用いて原階調デ
ータの階調値変換処理を実行することにより、階調変換
された描画データを出力する階調値変換工程とを具える
ことによって、印刷方法を提供する。

【００１１】ここで、前記階調値変換工程は、前記複数
のディザマトリクステーブルを記憶手段に記憶する工程
と、前記ディザ選択信号が入力され、前記記憶手段に記
憶された前記複数のディザマトリクステーブルの中から
任意のディザマトリクステーブルを選択する工程と、前
記スタートアドレスが入力され、前記ディザマトリクス
テーブルの閾値データを決定するためのアドレスを生成
する工程と、前記印刷データの同一頁内の印刷途中で、
前記生成されたアドレスを切替える工程と、前記閾値デ
ータと前記原階調データとを比較する工程とを含むこと
ができる。

【００１２】ここで、前記同一頁内に複数種類のデータ
が混在した印刷データとは、解像度重視のデータと、階
調重視のデータとが混在したデータとすることができ
る。

【００１３】前記階調変換されて出力された描画データ
を用いてレーザ光源を駆動し、該レーザ光源からレーザ
ビームを出力して電子写真方式により印刷を行うことが
できる。

【００１４】前記階調変換されて出力された描画データ
を用いてＬＥＤ光源を駆動し、該ＬＥＤ光源からレーザ
ビームを出力して電子写真方式により印刷を行うことが
できる。

【００１５】また、本発明は、コンピュータによって、
同一頁内に複数種類のデータが混在した印刷データの階
調変換制御を実行するための制御プログラムを記録した
記録媒体であって、前記同一頁内で使用される印刷デー
タの複数種類のデータに各々対応した複数のディザマト
リクステーブルを用い、該制御プログラムはコンピュー
タに、前記印刷データ内のデータ種類を判別させ、前記
判別された印刷データ内のデータに適したディザマトリ
クステーブルを選択するディザ選択信号を生成させ、前
記複数のディザマトリクステーブルの中から選択された
任意のディザマトリクステーブルを前記印刷データの任
意の領域に位置付けるスタートアドレスを生成させ、前
記印刷データの同一頁内の印刷途中で、前記ディザ選択
信号に基づいて前記複数のディザマトリクステーブルの
中から任意のディザマトリクステーブルを選択させ、当
該選択させたディザマトリクステーブルと前記スタート
アドレスとに基づいて閾値データを作成させ、当該閾値
データを用いて原階調データの階調値変換処理を実行さ
せることにより、階調変換された描画データを出力させ
ることによって、印刷データ階調変換制御プログラムを
記録した記録媒体を提供する。

【００１６】ここで、前記階調値変換処理に際して、前
記複数のディザマトリクステーブルを記憶手段に記憶さ
せ、前記ディザ選択信号が入力され、前記記憶手段に記
憶された前記複数のディザマトリクステーブルの中から
任意のディザマトリクステーブルを選択させ、前記スタ
ートアドレスが入力され、前記ディザマトリクステーブ
ルの閾値データを決定するためのアドレスを生成させ、
前記印刷データの同一頁内の印刷途中で、前記生成され
たアドレスを切替えさせ、前記閾値データと前記原階調
データとを比較させることができる。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。

【００１８】まず、本発明の第１の実施の形態を、図１
ないし図６に基づいて説明する。

【００１９】本発明に係る主要な説明を行う前に、本発
明に適用するに好適なホストコンピュータとプリンタ
（レーザビームプリンタ）とが接続されて構成されるプ
リンタシステムの構成を、図４〜図６に基づいて説明す
る。なお、本例に適用するプリンタとしては、レーザビ
ームプリンタに限られるものではなく、他のプリント方
式のプリンタでもよい。

【００２０】図５は、ホストコンピュータ３０００の内
部構成を示す。２０００は、ホストコンピュータ制御ユ
ニットである。このホストコンピュータ制御ユニット２
０００において、ＲＯＭ２００３は、フォント用ＲＯＭ
２００３ａと、プログラム用ＲＯＭ２００３ｂと、デー
タ用ＲＯＭ２００３ｃとから構成される。

【００２１】フォント用ＲＯＭ２００３ａには、上記文
書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶されてい
る。プログラム用ＲＯＭ２００３ｂには、ＣＰＵ２００
１の制御プログラム等が記憶されている。データ用ＲＯ
Ｍ２００３ｃには、上記文書処理等を行う際に使用する
各種データ（例えば、オーバレイフォームデータ、背景
イメージデータ、外字）が記憶されている。

【００２２】ＣＰＵ２００１は、プログラム用ＲＯＭ２
００３ｂに記憶された文書処理プログラム等に基づい
て、図形，イメージ，文字，表（表計算等を含む）等が
混在した文書処理を実行し、また、システムバス２００
４に接続される各デバイスを総括的に制御する。

【００２３】２００２はＲＡＭであり、ＣＰＵ２００１
の主メモリ、ワークエリア等として機能する。２００５
はキーボードコントローラであり、キーボード３００１
や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制
御する。

【００２４】２００６はＣＲＴコントローラであり、Ｃ
ＲＴディスプレイ３００２の表示を制御する。２００７
はディスクコントローラである。このディスクコントロ
ーラ２００７は、ブートプログラム，種々のアプリケー
ション，フォントデータ，ユーザファイル，編集ファイ
ル等を記憶するハードディスク（ＨＤ）、フロッピーデ
ィスク（ＦＤ）等の外部メモリ３００３とのアクセスを
制御する。２００８はプリンタコントローラであり、所
定の双方向性インタフェース（インタフェース）２００
９を介してプリンタ１５００に接続され、プリンタ１５
００との通信制御処理を実行する。

【００２５】なお、ＣＰＵ２００１は、例えばＲＡＭ２
００２上に設定された表示情報ＲＡＭへのアウトライン
フォントの展開（ラスタライズ）処理を実行し、ＣＲＴ
３００２上でのＷＹＳＩＷＹＧ（例えば、ホストコンピ
ュータ３０００側のＣＲＴ３００２上でアプリケーショ
ンにより図形を作成し、その図形をプリンタ１５００側
で印刷するという機能）を可能としている。また、ＣＰ
Ｕ２００１は、ＣＲＴ３００２上の不図示のマウスカー
ソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々
のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。

【００２６】次に、本発明に適用可能なプリンタ（レー
ザビームプリンタ）１５００の概略構成を、図６に基づ
いて説明する。

【００２７】図６において、１５００はＬＢＰ本体であ
り、外部に接続されているホストコンピュータ３０００
から供給される印刷情報（文字コード等）やフォーム情
報あるいはマクロ命令等を入力して記憶するとともに、
それらの情報に従って対応する文字パターンやフォーム
パターン等を作成し、記録媒体である記録紙等に像を形
成する。１５０１は、操作のためのスイッチおよびＬＥ
Ｄ表示器等が配されている操作パネルである。１０００
は、ＬＢＰ本体１５００全体の制御およびホストコンピ
ュータ３０００から供給される文字情報等を解析するプ
リンタ制御ユニットである。

【００２８】このプリンタ制御ユニット１０００は、主
に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換
してレーザドライバ１５０２に出力する。レーザドライ
バ１５０２は半導体レーザ１５０３を駆動するための回
路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ
１５０３から発射されるレーザ光１５０４のオン・オフ
切り換えを行う。レーザ光１５０４は、回転多面鏡１５
０５で左右方向に振らされて静電ドラム１５０６上を走
査露光する。これにより、静電ドラム１５０６上には文
字パターンの静電潜像が形成されることになる。この静
電潜像は、静電ドラム１５０６の周囲に配設された現像
ユニット１５０７により現像された後、記録紙に転写さ
れる。この記録紙にはカットシートを用い、カットシー
ト記録紙はＬＢＰ本体１５００に装着した用紙カセット
１５０８に収納され、給紙ローラ１５０９および搬送ロ
ーラ１５１０と搬送ローラ１５１１とにより、装置内に
取り込まれて、感光ドラム１５０６に供給される。

【００２９】次に、本発明に係るプリンタ１５００内の
プリンタ制御ユニット１０００の構成を中心に、図４に
基づいて説明する。なお、本発明の機能が実行されるの
であれば、単体の機器であっても、複数の機器からなる
システムであっても、ＬＡＮ等のネットワークを介して
処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる
ことはいうまでもない。

【００３０】プリンタ１５００において、１００１はプ
リンタＣＰＵであり、ＲＯＭ１００３のプログラム用Ｒ
ＯＭ１００３ｂに記憶された制御プログラム等或いは拡
張用ＲＯＭモジュールの外部メモリ１００４に記憶され
た制御プログラム等に基づいてシステムバス１００５に
接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御
し、印刷部インタフェース１００６を介して接続される
印刷部（プリンタエンジン）１００７に出力情報として
の画像信号を出力する。

【００３１】ＲＯＭ１００３は、フォント用ＲＯＭ１０
０３ａと、プログラム用ＲＯＭ１００３ｂと、データＲ
ＯＭ１００３ｃとから構成される。

【００３２】プログラム用ＲＯＭ１００３ｂには、ＣＰ
Ｕ１００１の制御プログラム等が記憶される。ここで、
その制御プログラムには、本発明に係る、データ判別手
段１１００、ディザ選択信号生成手段１１０１、スター
トアドレス生成手段１１０２が含まれる。前記データ判
別手段１１００は、同一頁内に複数種類のデータが混在
した印刷データ内のデータ種類を判別する。ディザ選択
信号生成手段１１０１は、その判別された印刷データ内
の任意のデータに適したディザマトリクスを選択する。
スタートアドレス生成手段１１０２は、複数のディザマ
トリクステーブルの中から選択された任意のディザマト
リクステーブルを印刷データの任意の領域に位置付ける
スタートアドレスを生成する。なお、これら各手段１１
００〜１１０２の詳細な説明については後述する。ま
た、本例では、本発明に係る制御プログラムをＲＯＭに
記憶させたが、これに限るものではなく、別体として、
例えばフロッピーディスク等の記憶媒体に記憶させても
よい。

【００３３】フォント用ＲＯＭ１００３ａには、上記出
力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶
されている。また、データ用ＲＯＭ１００３ｃには、ホ
ストコンピュータ３０００上で利用されるオーバレイフ
ォーム、外字情報等が記憶されている。

【００３４】ＣＰＵ１００１は、入力部１００８を介し
て、ホストコンピュータ３０００との通信処理が可能と
なっており、プリンタ１５００内の情報等をホストコン
ピュータ３０００に通知可能に構成されている。

【００３５】ＲＡＭ１００２は、ＣＰＵ１００１の主メ
モリ、ワークエリア、ページメモリ等として機能し、図
示しない増設ポートに接続される拡張用ＲＡＭモジュー
ルによりメモリ容量を拡張することができる。なお、Ｒ
ＡＭ１００２は、出力情報展開領域、環境データ格納領
域等に用いられる。

【００３６】ＩＣカード等の拡張用ＲＯＭモジュールと
しての外部メモリ１００４は、メモリコントローラ１０
０９によりアクセスを制御される。この外部メモリ１０
０４は、オプションとして接続され、フォントデータ、
エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶
する。

【００３７】画像生成部１０１０は、ＣＰＵ１００１が
演算により印刷データを生成するのを補助するハードウ
ェアである。印刷データの拡大縮小、回転、色変換、重
ね合わせなどを論理回路により高速処理する機能を持
つ。そして、この画像生成部１０１０は、本発明に係る
階調値変換手段１を有している。この階調値変換手段１
については、後述する図１〜図３において詳細に説明す
る。

【００３８】操作部１５０１は、前述した図６でも説明
したように、操作のためのスイッチやＬＣＤ表示器等を
備えている。

【００３９】なお、拡張用モジュールは１個に限らず、
少なくとも１個以上備え、内蔵フォントに加えてオプシ
ョンフォントカード，言語系の異なるプリンタ制御言語
を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続
可能なように構成してもよい。また、図示しないＮＶＲ
ＡＭを有し、操作パネル１５０１からのプリンタモード
設定情報を記憶するようにしてもよい。

【００４０】本発明は、上述したユニットから構成され
るプリントシステムを用いて、プログラム用ＲＯＭ１０
０３ｂに記録された本発明に係る制御プログラムをＣＰ
Ｕ１００１によって実行し、プリンタ１５００の画像生
成部１０１０に設けられたディザマトリクス法を採用し
た階調値変換手段１（後述する図１を参照、同様に、後
述する階調値変換手段１１，２１については図７，図８
を参照）によって階調値変換処理を実行することによ
り、同一頁内にテキストやＣＧのような解像度重視のデ
ータと、自然画像のような階調値重視のデータとが混在
した印刷データにおいても、階調表現豊かな印刷結果を
実現するものである。

【００４１】以下、本発明に係る構成を、図１〜図３に
基づいて詳細に説明する。

【００４２】図１は、画像形成部１０１０内に設けられ
た、ｍ×ｍディザマトリクス／ｎ×ｎディザマトリクス
切換可の階調値変換手段１の構成例を示す。

【００４３】階調値変換手段１は、プレロード機能付の
ｍ進カウンタ２，４、および、ｎ進カウンタ３，５と、
セレクタ６，７と、アドレス合成手段８と、ＳＲＡＭ等
の書換可能メモリからなるディザマトリクステーブル格
納手段９と、データ比較手段１０とから構成される。

【００４４】ここで、ｍ進カウンタ２，４、ｎ進カウン
タ３，５は、スタートアドレス（ＯＦＦＳＥＴＸ，ＯＦ
ＦＳＥＴＹ）が入力され、ディザマトリクステーブル格
納手段９の閾値データを決定するためのアドレスを生成
するアドレス生成手段を構成する。

【００４５】セレクタ６はｍ進カウンタ２およびｎ進カ
ウンタ３のアドレスを切り替え、セレクタ７はｍ進カウ
ンタ４およびｎ進カウンタ５のアドレスを切り替えるも
のである。これらカウンタ６，７は、印刷データの同一
頁内の印刷途中で、ディザセレクト信号１０３の入力に
よってアドレスの切替えを行う。

【００４６】アドレス合成手段８は、ディザセレクト信
号１０３の入力により、ディザマトリクステーブル格納
手段９内のディザマトリクステーブルの選択を行う。

【００４７】ディザマトリクステーブル格納手段９は、
ｍ×ｍディザマトリクステーブルと、ｎ×ｎディザマト
リクステーブルとを格納し、閾値データを出力する。

【００４８】データ比較手段１０は、ディザマトリクス
テーブル格納手段９から出力された閾値データを用いて
原階調データの階調値変換処理を行う。

【００４９】次に、階調値変換処理における具体的なデ
ータの流れを、図１、図７に基づいて説明する。

【００５０】まず、ディザマトリクステーブル格納手段
９に、ｍ×ｍの方形ディザマトリクスの閾値データと、
ｎ×ｎの方形ディザマトリクスの閾値データとを書き込
む。ｍ＞ｎのとき、一般に、ｍ×ｍは階調重視のパター
ンであり、ｎ×ｎは解像度重視のパターンである。ディ
ザマトリクステーブル格納手段９に必要なメモリ容量
は、（ｍ＋ｎ）×ｍ×（閾値データビット長）である。

【００５１】ホストコンピュータ３０００からプリンタ
１５００へ、１頁内に複数種類のデータが混在した印刷
データが転送されると、ＣＰＵ１００１は、プログラム
用ＲＯＭ１００３ｂの制御プログラムを用いてその印刷
データを解析する。これによりＣＰＵ１００１は、原階
調データ１０８として、１ピクセル当り複数ビットの階
調情報を持つ画像データを生成する。これと同時に、Ｃ
ＰＵ１００１は、印刷データに適したディザマトリクス
テーブルを選択するためのディザセレクト信号１０３
と、原階調データ１０８をディザマトリクステーブルの
どのアドレスに参照させるかのスタートアドレスＯＦＦ
ＳＥＴ値（ＯＦＦＳＥＴＸ，ＯＦＦＳＥＴＹ）とを決定
する。ＣＰＵ１００１の命令は、図示しないレジスタに
書き込まれ、該レジスタに格納された値のデコードによ
って、スタートアドレスＯＦＦＳＥＴ値とディザセレク
ト信号１０３とが生成される。

【００５２】そして、今、ｍ×ｍマトリクステーブルが
選択された場合、ディザセレクト信号１０３がセレクタ
６，７に入力されることにより、ｍ進カウンタ２，４が
選択される。ＯＦＦＳＥＴＸ値がｍ進カウンタ２に初期
値としてプレロードされ、ｍ進カウンタ２は１ピクセル
の画像データが入力する度（主走査方向に関するピクセ
ル信号１０１）に、そのカウンタ値を１インクリメント
する。また、ｍ進カウンタ４には、ＯＦＦＳＥＴＹ値が
初期値としてプレロードされ、描画ラインが切り替わる
度（副走査方向に関するライン信号１０２）に、そのカ
ウンタ値を１インクリメントする。

【００５３】また、ディザセレクト信号１０３がセレク
タ６，７に入力されることにより、セレクタ６ではｘア
ドレス信号１０５が選択され、セレクタ７ではｙアドレ
ス信号１０６が選択される。そして、ｘアドレス信号１
０５と、ｙアドレス信号１０６と、ディザセレクト信号
１０３とが、アドレス合成手段８に入力されることによ
り、ディザマトリクスアドレス１０４が生成される。こ
の生成されたディサマトリクスアドレス１０４により、
ディザマトリクステーブル格納手段９内の閾値データ１
０７が選択され、この選択された閾値データ１０７はデ
ータ比較手段１０へ入力される。

【００５４】データ比較手段１０において、閾値データ
１０７と原階調データ１０８とが比較され、所定のロジ
ックに従い、階調値を変更した描画データ１０９が生成
される。この生成された描画データ１０９は、ＲＡＭ１
００２内の描画メモリ１００２ａへ記憶される。このと
き、描画データ１０９の階調幅は、印刷装置本体が表現
可能な階調幅であり、２値データのみならず、多値デー
タである場合もある。これにより、ｍ×ｍディザマトリ
クステーブルを用いて階調値変換を施した描画データ１
０９が得られる。

【００５５】また、ｎ×ｎディザマトリクステーブルが
選択された場合は、ｘアドレス１０５、ｙアドレス１０
６として、ｎ進カウンタ３，５の出力が用いられ、その
他は、ｍ×ｍディザマトリクステーブルを選択したとき
の処理と同様である。

【００５６】上述したように、スタートアドレスＯＦＦ
ＳＥＴ値、および、ディザセレクト信号１０３は、描画
データの種類（フォント、図形、イメージデータ等）に
応じてプログラム用ＲＯＭ１００３ｂ内の制御プログラ
ムが専用レジスタにデータを書き込むことにより生成さ
れ、随時切り換え可能であるので、同一頁内において、
複数のディザマトリクステーブルを用いた階調変換が可
能となる。また、描画データの種類の判別は、ホストコ
ンピュータ３０００からの印刷データをプログラム用Ｒ
ＯＭ１００３ｂ内の制御プログラムが解析、判別するこ
とによって実行される。

【００５７】また、印刷装置をレーザビームプリンタと
して構成した場合、レーザビームの主走査方向の解像度
を上げることは容易に実現でき、また、ＬＥＤプリンタ
として構成した場合、紙搬送方向である副走査方向の高
解像度化を容易に実現できる。

【００５８】次に、印刷データの判別に関する例を、図
２および図３に基づいて説明する。図３は、図２のフロ
ーチャートを模式的に説明したものである。

【００５９】まず、ホストコンピュータ３０００からプ
リンタ１５００へ、１頁内に複数種類のデータが混在し
た印刷データが送信される（ステップＳ１）。このとき
の印刷データは、プリンタ１５００へのコマンドと、印
刷用のデータとから構成される。印刷データの定められ
たフォーマットにより、プリンタ１５００におけるＣＰ
Ｕ１００１は、印刷データ内の混在した複数種類のデー
タが、テキストデータＡか、又は、写真などの階調性の
高い自然画像Ｂか、又は、図形，ＣＧ等の人工画像Ｃか
を判断する（ステップＳ２〜Ｓ３）。

【００６０】そして、ＣＰＵ１００１は、その混在した
印刷データを頁内占有領域、属性から複数の描画オブジ
ェクトとして分割し、各々分割された印刷データの描画
位置（印刷座標）を決定する（ステップＳ４，Ｓ７，Ｓ
１０）。さらに、各オブジェクト毎に、使用するデイザ
マトリクステーブルを選択し（ステップＳ５，Ｓ８，Ｓ
１１）、その選択されたディザマトリクステーブルのス
タートアドレスを決めるＯＦＦＳＥＴ値を指定する（ス
テップＳ６，Ｓ９，Ｓ１２）。

【００６１】続いて、画像生成部１０１０において描画
オブジェクト毎に画像生成処理を行い（ステップＳ１
３）、印字ドットのオン／オフを決定する描画情報を格
納するビットマップメモリ（ＲＡＭ１００２）に画像デ
ータを展開して格納する（ステップＳ１４）。このと
き、指定のディザマトリクステーブルを使用して、描画
情報に階調値変換を施す。ビットマップメモリでは，描
画オブジェクトの、上書き、透過、反転等の処理を施し
て、最終的な描画データＤを作成する。その後、その作
成された描画データＤを用いて印刷を行う（ステップＳ
１５）。

【００６２】本例では、印刷に際して、描画データＤを
用いてレーザ光源（半導体レーザ１５０３）を駆動さ
せ、これにより出力されたレーザビームによって印刷を
行うが、これに限るものではなく、トナー又はインクを
塗布した場合において、にじみや飛び散りの少ない印刷
装置であればよい。この種の印刷装置としては、例えば
ＬＥＤプリンタが挙げられる。

【００６３】次に、本発明の第２の実施の形態を、図７
に基づいて説明する。なお、前述した第１の実施の形態
と同一部分についての説明は省略し、同一符号を付す。

【００６４】図７は、ｍ×ｎディザマトリクス／ｋ×ｌ
（ｌはＬの小文字）ディザマトリクス切換可の階調値変
換手段１１の構成を示す。

【００６５】階調値変換手段１１は、プレロード機能付
のｍ進カウンタ２，ｎ進カウンタ５，ｋ進カウンタ１
２，ｌ進カウンタ１３と、セレクタ６，７と、アドレス
合成手段１４と、ＳＲＡＭ等の書換可能メモリからなる
ディザマトリクステーブル格納手段１５と、データ比較
手段１０とから構成される。

【００６６】以下、階調値変換処理における具体的なデ
ータの流れを、図７および前記図３に基づいて説明す
る。

【００６７】まず、ディザマトリクステーブル格納手段
１５に、ｍ×ｎの矩形ディザマトリクステーブルの閾値
データと、ｋ×ｌの矩形ディザマトリクステーブルの閾
値データとを書き込む。

【００６８】ホストコンピュータ３０００からプリンタ
１５００へ１頁内に複数種類のデータが混在した印刷デ
ータが転送されると、ＣＰＵ１００１はプログラム用Ｒ
ＯＭ１００３ｂによりその印刷データ内の複数種類のデ
ータ内容を解析する。これによりＣＰＵ１００１は、そ
の解析したデータを１ピクセル当り複数ビットの階調情
報を持つ原階調データ１０８として生成する。これと同
時に、ＣＰＵ１００１は、原画像データ１０８に適した
ディザマトリクスの選択（ディザセレクト信号１０３）
と、原階調データ１０８をディザマトリクステーブルの
どのアドレスに参照させるかのスタートアドレスＯＦＦ
ＳＥＴ値（ＯＦＦＳＥＴＸ，ＯＦＦＳＥＴＹ）を決定す
る。

【００６９】そして、今、ｍ×ｎマトリクステーブルが
選択された場合、ディザセレクト信号１０３がセレクタ
６，７に入力されることにより、ｍ進カウンタ２とｎ進
カウンタ５とが選択される。ｍ×ｎ用ＯＦＦＳＥＴＸ値
がｍ進カウンタ２に初期値としてプレロードされ、ｍ進
カウンタ２は１ピクセルの画像データが入力する度（ピ
クセル信号１０１）にそのカウンタ値を１インクリメン
トする。また、ｎ進カウンタ５にはｍ×ｎ用ＯＦＦＳＢ
ＴＹ値が初期値としてプレロードされ、描画ラインが切
り替わる度（ライン信号１０２）にそのカウンタ値を１
インクリメントする。

【００７０】ディザセレクト信号１０３により、セレク
タ６，７で選択されたｘアドレス信号１０５、ｙアドレ
ス信号１０６、ディザセレクト信号１０３は、アドレス
合成手段１４に入力され、ディザマトリクスアドレス１
０４を生成する。この生成されたディザマトリクスアド
レス１０４により、ディザマトリクステーブル格納手段
１５内の閾値データ１０７が選択され、データ比較手段
１０へ入力される。

【００７１】データ比較手段１０においては、閾値デー
タ１０７と原階調データ１０８との比較が行われ、所定
のロジックに従い、階調値を変更した描画データ１０９
が生成され、この描画データ１０９はＲＡＭ１００２内
の描画メモリへ記憶される。これにより、ｍ×ｎディザ
マトリクスを用いて階調値変換を施した描画データが得
られる。

【００７２】また、ｋ×ｌのディザマトリクステーブル
が選択された場合は、ｘアドレス１０５，ｙアドレス１
０６として、ｋ進カウンタ１２，ｌ進カウンタ１３の出
力が用いられ、その他は、ｍ×ｎマトリクス選択時と同
様である。

【００７３】上述したように、スタートアドレスＯＦＦ
ＳＥＴ値、ディザセレクト信号１０３は、描画データの
種類（フォント，図形，イメージデータ等）に応じて随
時切り換えられるので、同一頁内において，複数のディ
ザマトリクスを用いた階調変換が可能となる。

【００７４】また、印刷装置をレーザビームプリンタと
して構成した場合、レーザビームの主走査方向の解像度
を上げることは容易に実現でき、また、ＬＥＤプリンタ
として構成した場合、紙搬送方向である副走査方向の高
解像度化を容易に実現できる。特に、ディザマトリクス
テーブルのデータを正方形でなく、矩形にした方が画質
の向上を図れるような場合は、本例を有効に適用でき
る。

【００７５】次に、本発明の第３の実施の形態を、図８
に基づいて説明する。なお、前述した第１，第２の実施
の形態と同一部分についての説明は省略し、同一符号を
付す。

【００７６】図８は、ｍ×ｍディザマトリクス（１＆
２）／ｎ×ｎディザマトリクス（１＆２）切換可の階調
値変換手段２１の構成を示す。

【００７７】階調値変換手段２１は、プレロード＆クリ
ア機能付のｍ進カウンタ２２，２３と、アドレス合成手
段８と、ＳＲＡＭ等の書換可能メモリからなるディザマ
トリクステーブル格納手段２４と、データ比較手段１０
とから構成される。

【００７８】以下、階調値変換処理におけるデータの流
れを、図８および前記図４に基づいて説明する。

【００７９】まず、ディザマトリクステーブル格納手段
２４は、２ｍ×ｍのアドレス空間を持つメモリである
（ｍ＞ｎとする）。この場合、ｍ×ｍの正方形ディザマ
トリクステーブルの閾値データを２テーブル、又は、ｎ
×ｎの正方形ディザマトリクステーブルの閾値データを
２テーブル、又は、ｍ×ｍとｎ×ｎの正方形ディザマト
リクステーブルの閾値データを各々１テーブル格納可能
である。描画を行う前に、上記３つのパターンのいずれ
かを選択して，閾値データを書き込んでおく。

【００８０】ホストコンピュータ３０００からプリンタ
１５００へ１頁内に複数種類のデータが混在した印刷デ
ータが転送されると、ＣＰＵ１００１はプログラム用Ｒ
ＯＭ１００３ｂによりその印刷データ内の複数種類のデ
ータ内容を解析する。これによりＣＰＵ１００１は、そ
の解析したデータを１ピクセル当り複数ビットの階調情
報を持つ原階調データ１０８として生成する。これと同
時に、ＣＰＵ１００１は、印刷データに適したディザマ
トリクステーブルの選択（ディザセレクト信号１０３，
テーブルセレクト信号１ｌ０）と、原階調データ１０８
をディザマトリクステーブルのどのアドレスに対応させ
るかのスタートアドレスＯＦＦＳＥＴ値（ＯＦＦＳＥＴ
Ｘ，ＯＦＦＳＥＴＹ）とを決定する。

【００８１】そして、今、ｍ×ｍマトリクステーブル１
が選択された場合，ＯＦＦＳＥＴＸ値がｍ進カウンタ２
２に初期値としてプレロードされ、ｍ進カウンタ２２は
１ピクセルの画像データが入力する度（ピクセル信号１
０１）にそのカウンタ値を１インタリメントする。

【００８２】また、ｍ進カウンタ２３には、ＯＦＦＳＥ
ＴＹ値が初期値としてプレロードされ、描画ラインが切
り替わる度（ライン信号１０２）にそのカウンタ値を１
インクリメントする。

【００８３】ｍ進カウンタ２２，２３の出力であるｘア
ドレス信号１０５，ｙアドレス信号１０６と、テーブル
セレクト信号１１０とはアドレス合成手段８に入力さ
れ、ディザマトリクスアドレス１０４を生成する。この
生成されたディザマトリクスアドレス１０４により、デ
ィザマトリクステーブル格納手段２４内の閾値データ１
０７が選択され、データ比較手段１０へ入力される。

【００８４】データ比較手段１０においては、閾値デー
タ１０７と原階調データ１０８との比較により、所定の
ロジックに従い、階調値を変更した描画データ１０９を
生成する。この生成された描画データ１０９は、ＲＡＭ
１００２内の描画メモリ１００２ａへ格納される。この
とき、描画データ１０９の階調幅は、印刷装置本体が表
現可能な階調幅であり、２値データで有ることはもちろ
んのこと、多値データである場合もある。これにより、
ｍ×ｍディザマトリクステーブル１を用いて階調値変換
を施した描画データが得られる。

【００８５】また、ｎ×ｎディザマトリクステーブル２
が選択された場合、ｍ進カウンタ２２，２３の値がｎと
なると、ＮＡＮＤ回路６ａ，７ａを介して、カウント値
はクリアされ、ｎ進カウンタとして動作する。そのｎ進
カウンタの出力であるｘアドレス１０５，ｙアドレス１
０６と、テーブルセレクト信号１１０とがアドレス合成
手段８に入力され、ｎ×ｎマトリクステーブル２用のア
ドレスとして生成される。その他は、上記ｍ×ｍマトリ
クステーブル１を選択したときと同様である。

【００８６】上述したように、スタートアドレスＯＦＦ
ＳＥＴ値と、ディザセレクト信号１０３と、テーブルセ
レクト信号１１０とは、描画データの種類（フォント，
図形，イメージデータ等）に応じて随時切り換えられる
ので、同一頁内において、複数のディザマトリクスを用
いた階調変換が可能となる。

【００８７】また、本例では、前記第１の実施の形態に
比ベ、アドレスカウンタを１種類（ｍ進カウンタ）にし
たので、回路の簡素化を図ることができ、また、同一頁
内で使用できるディサマトリクスの組み合わせを３パタ
ーンに増やしたので、一層高品位な印刷結果の実現を図
ることができるものである。

【００８８】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、１つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明はシステム或いは装置にプ
ログラムを供給することによって達成される場合にも適
用できることはいうまでもない。この場合、本発明を達
成するためのソフトウェアによって表されるプログラム
を格納した記憶媒体を該システム或いは装置に読み出す
ことによって、そのシステム或いは装置が、本発明の効
果を享受することが可能となる。

【００８９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一頁内に複数種類のデータが混在した印刷データに対
して、その同一頁内の各種データに対応したディザマト
リクステーブルを複数用意し、印刷データ内のデータ種
類を判別し、その判別されたデータに適したディザマト
リクステーブルを選択する選択信号と、その選択された
ディザマトリクステーブルのアドレスを指示する指示信
号とを生成し、印刷データの１頁内の印刷途中で、その
生成された選択信号および指示信号を用いて各種のデー
タに最適なディザマトリクステーブルを選択して階調値
変換処理を行うようにしたので、印刷データ内のいかな
るデータ内容、例えばテキスト、自然画像、人工画像の
混在したデータに対して各々最適な階調値変換を行うこ
とが可能となり、これにより、解像度重視のデータや階
調度重視のデータに対してより良好な印刷結果を得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態である階調値変換手
段の構成を示すブロック図である。

【図２】階調値変換の処理を説明するフローチャートで
ある。

【図３】階調値変換の処理を説明する説明図である。

【図４】プリンタの内部構成を示すブロック図である。

【図５】ホストコンピュータの内部構成を示すブロック
図である。

【図６】レーザビームプリンタの構成を示す断面図であ
る。

【図７】本発明の第２の実施の形態である階調値変換手
段の構成を示すブロック図である。

【図８】本発明の第３の実施の形態である階調値変換手
段の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１階調値変換手段２〜５アドレス生成手段６，６ａアドレス切替手段７，７ａアドレス切替手段８テーブル選択手段９記憶手段１０比較手段１１階調値変換手段１２，１３アドレス生成手段１４テーブル選択手段１５記憶手段２１階調値変換手段２４記憶手段１１００データ判別手段１１０１ディザ選択信号生成手段１１０２スタートアドレス生成手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】同一頁内に複数種類のデータが混在した
印刷データと、前記同一頁内で使用される複数種類のデータに各々対応
した複数のディザマトリクステーブルと、前記印刷データ内のデータ種類を判別するデータ判別手
段と、前記データ判別手段により判別された前記印刷データ内
のデータに適したディザマトリクステーブルを選択する
ディザ選択信号を生成するディザ選択信号生成手段と、前記複数のディザマトリクステーブルの中から選択され
た任意のディザマトリクステーブルを前記印刷データの
任意の領域に位置付けるスタートアドレスを生成するス
タートアドレス生成手段と、前記印刷データの同一頁内の印刷途中で、前記ディザ選
択信号に基づいて前記複数のディザマトリクステーブル
の中から任意のディザマトリクステーブルを選択し、当
該選択されたディザマトリクステーブルと前記スタート
アドレスとに基づいて閾値データを作成し、当該閾値デ
ータを用いて原階調データの階調値変換処理を実行する
ことにより、階調変換された描画データを出力する階調
値変換手段とを具えたことを特徴とする印刷装置。
【請求項２】前記階調値変換手段は、前記複数のディザマトリクステーブルを記憶する記憶手
段と、前記ディザ選択信号が入力され、前記記憶手段に記憶さ
れた前記複数のディザマトリクステーブルの中から任意
のディザマトリクステーブルを選択するテーブル選択手
段と、前記スタートアドレスが入力され、前記ディザマトリク
ステーブルの閾値データを決定するためのアドレスを生
成するアドレス生成手段と、前記印刷データの同一頁内の印刷途中で、前記アドレス
生成手段により生成されたアドレスを切替えるアドレス
切替手段と、前記閾値データと前記原階調データとを比較する比較手
段とを具えたことを特徴とする請求項１記載の印刷装
置。
【請求項３】前記同一頁内に複数種類のデータが混在
した印刷データとは、解像度重視のデータと、階調重視
のデータとが混在したデータであることを特徴とする請
求項１又は２記載の印刷装置。
【請求項４】前記階調変換されて出力された描画デー
タを用いてレーザ光源を駆動し、該レーザ光源からレー
ザビームを出力して電子写真方式により印刷を行うこと
を特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の印刷
装置。
【請求項５】前記階調変換されて出力された描画デー
タを用いてＬＥＤ光源を駆動し、該ＬＥＤ光源からレー
ザビームを出力して電子写真方式により印刷を行うこと
を特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の印刷
装置。
【請求項６】ホスト装置からの印刷データを印刷装置
に転送し、該転送された印刷データを解析して印刷を行
う印刷処理システムであって、前記印刷装置として請求項１ないし５のいずれかに記載
の印刷装置を用い、前記ホスト装置からの印刷データの１画素当りの濃度情
報を表わす階調情報を、前記印刷装置が再現可能な情報
量に変換することを特徴とする印刷処理システム。
【請求項７】同一頁内に複数種類のデータが混在した
印刷データと、前記同一頁内で使用される複数種類のデータに各々対応
した複数のディザマトリクステーブルとを用い、前記印刷データ内のデータ種類を判別するデータ判別工
程と、前記判別された印刷データ内のデータに適したディザマ
トリクステーブルを選択するディザ選択信号を生成する
ディザ選択信号生成工程と、前記複数のディザマトリクステーブルの中から選択され
た任意のディザマトリクステーブルを前記印刷データの
任意の領域に位置付けるスタートアドレスを生成するス
タートアドレス生成工程と、前記印刷データの同一頁内の印刷途中で、前記ディザ選
択信号に基づいて前記複数のディザマトリクステーブル
の中から任意のディザマトリクステーブルを選択し、当
該選択されたディザマトリクステーブルと前記スタート
アドレスとに基づいて閾値データを作成し、当該閾値デ
ータを用いて原階調データの階調値変換処理を実行する
ことにより、階調変換された描画データを出力する階調
値変換工程とを具えたことを特徴とする印刷方法。
【請求項８】前記階調値変換工程は、前記複数のディザマトリクステーブルを記憶手段に記憶
する工程と、前記ディザ選択信号が入力され、前記記憶手段に記憶さ
れた前記複数のディザマトリクステーブルの中から任意
のディザマトリクステーブルを選択する工程と、前記スタートアドレスが入力され、前記ディザマトリク
ステーブルの閾値データを決定するためのアドレスを生
成する工程と、前記印刷データの同一頁内の印刷途中で、前記生成され
たアドレスを切替える工程と、前記閾値データと前記原階調データとを比較する工程と
を含むことを特徴とする請求項７記載の印刷方法。
【請求項９】前記同一頁内に複数種類のデータが混在
した印刷データとは、解像度重視のデータと、階調重視
のデータとが混在したデータであることを特徴とする請
求項７又は８記載の印刷方法。
【請求項１０】前記階調変換されて出力された描画デ
ータを用いてレーザ光源を駆動し、該レーザ光源からレ
ーザビームを出力して電子写真方式により印刷を行うこ
とを特徴とする請求項７ないし９のいずれかに記載の印
刷方法。
【請求項１１】前記階調変換されて出力された描画デ
ータを用いてＬＥＤ光源を駆動し、該ＬＥＤ光源からレ
ーザビームを出力して電子写真方式により印刷を行うこ
とを特徴とする請求項７ないし９のいずれかに記載の印
刷方法。
【請求項１２】コンピュータによって、同一頁内に複
数種類のデータが混在した印刷データの階調変換制御を
実行するための制御プログラムを記録した記録媒体であ
って、前記同一頁内で使用される印刷データの複数種類のデー
タに各々対応した複数のディザマトリクステーブルを用
い、該制御プログラムはコンピュータに、前記印刷データ内のデータ種類を判別させ、前記判別された印刷データ内のデータに適したディザマ
トリクステーブルを選択するディザ選択信号を生成さ
せ、前記複数のディザマトリクステーブルの中から選択され
た任意のディザマトリクステーブルを前記印刷データの
任意の領域に位置付けるスタートアドレスを生成させ、前記印刷データの同一頁内の印刷途中で、前記ディザ選
択信号に基づいて前記複数のディザマトリクステーブル
の中から任意のディザマトリクステーブルを選択させ、当該選択させたディザマトリクステーブルと前記スター
トアドレスとに基づいて閾値データを作成させ、当該閾値データを用いて原階調データの階調値変換処理
を実行させることにより、階調変換された描画データを
出力させることを特徴とする印刷データ階調変換制御プ
ログラムを記録した記録媒体。
【請求項１３】前記階調値変換処理に際して、前記複数のディザマトリクステーブルを記憶手段に記憶
させ、前記ディザ選択信号が入力され、前記記憶手段に記憶さ
れた前記複数のディザマトリクステーブルの中から任意
のディザマトリクステーブルを選択させ、前記スタートアドレスが入力され、前記ディザマトリク
ステーブルの閾値データを決定するためのアドレスを生
成させ、前記印刷データの同一頁内の印刷途中で、前記生成され
たアドレスを切替えさせ、前記閾値データと前記原階調データとを比較させること
を特徴とする請求項１２記載の印刷データ階調変換制御
プログラムを記録した記録媒体。