JPH115792A - シドノンイミン誘導体 - Google Patents

シドノンイミン誘導体

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JPH115792A
JPH115792A JP11048398A JP11048398A JPH115792A JP H115792 A JPH115792 A JP H115792A JP 11048398 A JP11048398 A JP 11048398A JP 11048398 A JP11048398 A JP 11048398A JP H115792 A JPH115792 A JP H115792A
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carbon atoms
substituted
aryl
straight
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JP11048398A
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Inventor
Hiroshi Koga
弘 古賀
Haruhiko Sato
晴彦 佐藤
Tadakatsu Takahashi
忠勝 高橋
Ikuhiro Imaoka
郁博 今岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、血管拡張作用、血小板凝集
抑制作用等を有する、狭心症治療薬等の医薬として有用
なシドノンイミン誘導体を提供することである。 【解決手段】 一般式(1): 【化1】 (式中、Zは−A−X−R1、ヘテロ環またはシクロア
ルキルを示す。Aはメチレン基を示し、Xは硫黄原子を
示し、R1はベンゾイル基を示す。Yは−W−R2を示
す。Wは硫黄原子を示し、R2は、アセチル基を示す。
mは、1または2を示す。)で示される化合物または医
薬として許容されるその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管拡張作用、血
小板凝集抑制作用等を示し、医薬として有用な、新規シ
ドノンイミン誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】狭心症の薬物治療において亜硝酸剤、硝
酸剤が広く用いられている。これらは、一般にNO d
onorと称され、その主要な薬理効果は太い冠動脈の
拡張である。そのメカニズムは生体内で一酸化窒素を発
生し、引き続いて生じるcGMPレベルの上昇により、
血管弛緩作用を発現するものである。
【0003】従来より、血管弛緩作用等を有するシドノ
ンイミン誘導体が知られている。例えば、特公昭45―
6265号、特公昭46−10855号、特公昭47ー
34701号、特開昭48ー32890号、特公昭53
ー7433号、特開昭56ー25174号、特開昭57
―158768号、特開昭58ー59977号、特開昭
59ー98076号、特開昭62−73号、特開昭62
―22775号、特開昭63―201177号、特開平
1ー106881号、特開平2―32069号、特開平
2―36180号、特開平2ー178275号、特開平
3ー44391号、特開平3ー128367号、特開平
3―178975号、特開平4ー226978号、特開
平4―244071号、特開平4―273873号、特
開平4―312581号、特開平6ー128156号、
WO93/18767号、欧州特許655450号、米
国特許3833589号、米国特許4371539号、
独国特許1813752号、独国特許1942854
号、スペイン特許547310号、スペイン特許547
311号等の公報には様々なシドノンイミン誘導体が開
示されている。これらの化合物もNO donorであ
る。
【0004】また、NO donorであるFK−40
9が血小板凝集抑制作用を有することが報告されている
(British Journal of Pharm
acology,113,385,1994;Euro
pean Journalof Pharmacolo
gy,272,39,1995等)。しかしながら、そ
の作用は満足出来るものではなく、より強力な血小板凝
集抑制作用が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血管
拡張作用、血小板凝集抑制作用等を有する、狭心症治療
薬等の医薬として有用なシドノンイミン誘導体を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、優れた血
管拡張作用、血小板凝集抑制作用等を有する化合物の開
発を目的として鋭意研究を重ねた結果、一般式(1)ま
たは一般式(2)で表されるシドノンイミン誘導体が、
当初の目的を達成し、医薬として有用であることを見い
だし、この知見に基づいて本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、一般式(1):
【0008】
【化3】
【0009】[式中、Zは、 −A−X−R1 {ここで、Aは、置換基を有していてもよい炭素数6〜
12のアリール基によって、または、アルキル部分が炭
素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるア
ルキルカルボニルアミノ基によって置換されていてもよ
い、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキレン基
を示す。Xは、S(O)n(n=0、1または2);ま
たは、直接結合、を示す。R1は、1〜3個の水酸基に
よって、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直
鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および(また
は)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のア
ルコキシ基によって、および(または)1〜3個のハロ
ゲン原子によって、および(または)1または2個のニ
トロ基によってモノ−、ジ−、トリ−置換されていても
よい、炭素数6〜12のアリール基;アリール部分が、
ハロゲン原子によって置換されていてもよい1〜3個の
炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によっ
て、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖ま
たは分枝鎖状のアルコキシ基によって、および(また
は)1〜3個のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、ト
リ−置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基
である、アリールカルボニル基;アルキル部分が炭素数
1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキ
ルカルボニル基;炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状の
アルキル基;アリール部分が置換基を有していてもよい
炭素数6〜12のアリール基であって、アルキレン部分
が炭素数1〜2のアルキレン基である、アラルキルオキ
シカルボニル基;シクロアルキル部分が置換基を有して
いてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基であるシク
ロアルキルカルボニル基;アリール部分が置換基を有し
ていてもよい炭素数6〜12のアリール基であるアリー
ルカルバモイル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状
の炭素数1〜6のアルキル基であるアルキルカルバモイ
ル基;または、−CO−R3、を示す。ここで、R3は、
置換基を有していてもよい単環式ヘテロ環;または、水
酸基によって、及び(または)炭素数1〜6の直鎖また
は分枝鎖状のアルキル基によって置換されていてもよい
二環式ヘテロ環、を示す。};置換基を有していてもよ
い単環式ヘテロ環;水酸基によって、及び(または)炭
素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって
置換されていてもよい二環式ヘテロ環;または、置換基
を有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基、
を示す。Yは、 −W−R2 (ここで、Wは、硫黄原子;または、酸素原子、を示
す。R2は、水素原子;アリール部分が、ハロゲン原子
によって置換されていてもよい1〜3個の炭素数1〜6
の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および
(または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖
状のアルコキシ基によって、および(または)1〜3個
のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、トリ−置換され
ていてもよい炭素数6〜12のアリール基である、アリ
ールカルボニル基;アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖
または分枝鎖状のアルキル基であるアルキルカルボニル
基;アリール部分が置換基を有していてもよい炭素数6
〜12のアリール基であって、アルキレン部分が炭素数
1〜2のアルキレン基である、アラルキルオキシカルボ
ニル基;シクロアルキル部分が置換基を有していてもよ
い炭素数3〜6のシクロアルキル基であるシクロアルキ
ルカルボニル基;アリール部分が置換基を有していても
よい炭素数6〜12のアリール基であるアリールカルバ
モイル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状の炭素数
1〜6のアルキル基であるアルキルカルバモイル基;メ
タンスルホニル基;または、パラトルエンスルホニル
基、を示す。)を示す。mは、1または2を示す。]で
示される化合物または医薬として許容されるその塩、ま
たは、一般式(2)
【0010】
【化4】
【0011】{式中、Z、Y、およびmは、一般式
(1)におけるZ、Y、およびmと同じ意味を示す。}
で示される化合物または医薬として許容されるその塩を
提供するものである。
【0012】一般式(1)で表される化合物の定義にお
いて、炭素数1〜6の直鎖または分枝状のアルキレン基
としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレ
ン基、ジメチルメチレン基、トリメチレン基、テトラメ
チレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、−C
(CH32−CH2−基、などが挙げられる。
【0013】炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアル
キル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n
−ヘキシル基などが挙げられる。
【0014】炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアル
コキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ
基、t−ブトキシ基などが挙げられる。
【0015】炭素数3〜6のシクロアルキル基とは、シ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基、を示す。
【0016】アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖または
分枝鎖状のアルキル基である、アルキルカルボニル基ま
たはアルキルカルボニルアミノ基またはアルキルカルバ
モイル基とは、前記の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖
状のアルキル基を有する、すべての、アルキルカルボニ
ル基またはアルキルカルボニルアミノ基またはアルキル
カルバモイル基を示し、例えば、アセチル基、ピバロイ
ル基、アセチルアミノ基、エチルカルバモイル基、t−
ブチルカルバモイル基などが挙げられる。
【0017】ハロゲン原子とは、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子、フッ素原子を示す。炭素数6〜12のアリ
ール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基など
が挙げられる。
【0018】アリール部分が炭素数6〜12のアリール
基である、アリールカルボニル基またはアラルキルオキ
シカルボニル基またはアリールカルバモイル基とは、前
記の炭素数6〜12のアリール基を有する、すべての、
アリールカルボニル基またはアラルキルオキシカルボニ
ル基またはアリールカルバモイル基を示し、例えば、ベ
ンゾイル基、ベンジルオキシカルボニル基、フェニルカ
ルバモイル基などが挙げられる。
【0019】アリール部分が置換基を有していてもよい
炭素数6〜12のアリール基における置換基としては、
例えば、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルコキ
シ基などが挙げられる。
【0020】置換基を有していてもよい炭素数1〜6の
直鎖または分枝鎖状の、アルキル基またはアルコキシ
基、または置換基を有していてもよい炭素数3〜6のシ
クロアルキル基の、置換基としては、例えば、水酸基、
ハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のア
ルコキシ基、置換基を有していてもよいアリール基、置
換基を有していてもよい、アリールチオ基またはアリー
ルオキシ基、アリールカルボニルチオ基、アリールカル
ボニルオキシ基、アルキルカルボニルチオ基、アルキル
カルボニルオキシ基、アリールカルボニル基、アルキル
カルボニル基、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のア
ルキル基で置換されているシロキシ基、テトラヒドロピ
ラニルオキシ基、ベンジルオキシ基、2−(メトキシ)
エトキシ基、2−(トリメチルシリル)エトキシ基など
が挙げられる。
【0021】置換基を有していてもよい単環式へテロ環
または置換基を有していてもよい二環式ヘテロ環の、置
換基としては、例えば、水酸基、オキソ基、ニトロ基、
シアノ基、トリフルオロメチル基、置換基を有していて
もよい炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル
基、異項原子として酸素原子または硫黄原子を含む複素
環などが挙げられる。
【0022】Aとしては、例えば、炭素数6〜12のア
リール基によって、または、アルキル部分が炭素数1〜
3の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキルカ
ルボニルアミノ基によって置換されていてもよい、炭素
数1〜4の直鎖または分枝鎖状のアルキレン基が挙げら
れ、具体的には、例えば、フェニル基によって、また
は、アルキル部分が炭素数1〜3の直鎖状のアルキル基
であるアルキルカルボニルアミノ基によって置換されて
いてもよい、炭素数1〜4の直鎖または分枝鎖状のアル
キレン基が挙げられ、さらに具体的には、メチレン基、
エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、ベンジル
エチレン基、アセチルアミノエチレン基、または、−C
(CH32−CH2−基などが挙げられる。
【0023】Xとしては、例えば、硫黄原子(S(O)
nであって、n=0)、直接結合等が挙げられる。
【0024】R1における、1〜3個の水酸基によっ
て、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖ま
たは分枝鎖状のアルキル基によって、および(または)
1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルコ
キシ基によって、および(または)1〜3個のハロゲン
原子によって、および(または)1または2個のニトロ
基によってモノ−、ジ−、トリ−置換されていてもよ
い、炭素数6〜12のアリール基としては、例えば、1
〜3個の水酸基によって、および(または)1〜3個の
炭素数1〜4の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によっ
て、および(または)1〜3個の炭素数1〜3の直鎖ま
たは分枝鎖状のアルコキシ基によってモノ−、ジ−、ト
リ−置換されていてもよいフェニル基が挙げられ、具体
的には、例えば、1個の水酸基によって、および(また
は)1または2個の炭素数1〜4の直鎖または分枝鎖状
のアルキル基によって、および(または)1〜3個の炭
素数1または2のアルコキシ基によってモノ−、ジ−、
トリ−置換されているフェニル基が挙げられ、さらに具
体的には、1個の水酸基によって、および(または)1
または2個のt−ブチル基によって、および(または)
1〜3個のメトキシ基によってモノ−、ジ−、トリ−置
換されているフェニル基などが挙げられる。
【0025】R1における、アリール部分が、ハロゲン
原子によって置換されていてもよい1〜3個の炭素数1
〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、およ
び(または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝
鎖状のアルコキシ基によって、および(または)1〜3
個のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、トリ−置換さ
れていてもよい炭素数6〜12のアリール基であるアリ
ールカルボニル基としては、例えば、ハロゲン原子によ
って置換されていてもよい1〜3個の炭素数1〜4の直
鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および(また
は)1〜3個の炭素数1〜3の直鎖または分枝鎖状のア
ルコキシ基によって、および(または)1〜3個のハロ
ゲン原子によってモノ−、ジ−、トリ−置換されていて
もよいベンゾイル基などが挙げられ、具体的には、例え
ば、ハロゲン原子で置換されていてもよい1または2個
の炭素数1〜4の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によ
って、および(または)1〜3個の炭素数1または2の
直鎖または分枝鎖状のアルコキシ基によって、および
(または)1〜3個のハロゲン原子によってモノ−、ジ
−、トリ−置換されていてもよい、ベンゾイル基が挙げ
られ、さらに具体的には、1または2個のメチル基によ
って、および(または)1個のトリフルオロメチル基に
よって、および(または)1〜3個のメトキシ基によっ
て、および(または)ハロゲン原子によってモノ−、ジ
−、トリ−置換されていてもよいベンゾイル基などが挙
げられる。
【0026】R1におけるアルキル部分が炭素数1〜6
の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキルカル
ボニル基としては、例えば、アルキル部分が炭素数1〜
4の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキルカ
ルボニル基などが挙げられ、具体的には、例えば、アセ
チル基、ピバロイル基などが挙げられる。
【0027】R1における、炭素数1〜6の直鎖または
分枝鎖状のアルキル基としては、例えば、炭素数1〜3
の直鎖または分枝鎖状のアルキル基などが挙げられ、具
体的には、例えば、メチル基、エチル基などが挙げられ
る。
【0028】R1における、アリール部分が置換基を有
していてもよい炭素数6〜12のアリール基であって、
アルキレン部分が炭素数1〜2のアルキレン基である、
アラルキルオキシカルボニル基としては、例えば、アリ
ール部分が炭素数6〜12のアリール基であって、アル
キレン部分が炭素数1〜2のアルキレン基である、アラ
ルキルオキシカルボニル基などが挙げられ、具体的に
は、例えば、ベンジルオキシカルボニル基などが挙げら
れる。
【0029】R1における、シクロアルキル部分が置換
基を有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基
であるシクロアルキルカルボニル基としては、例えば、
シクロアルキル部分が炭素数3〜6のシクロアルキル基
であるシクロアルキルカルボニル基などが挙げられ、具
体的には、例えば、シクロヘキサンカルボニル基などが
挙げられる。
【0030】R1における、アリール部分が置換基を有
していてもよい炭素数6〜12のアリール基であるアリ
ールカルバモイル基としては、例えば、アリール部分が
炭素数6〜12のアリール基であるアリールカルバモイ
ル基などが挙げられ、具体的には、例えば、フェニルカ
ルバモイル基などが挙げられる。
【0031】R1における、アルキル部分が直鎖または
分枝鎖状の炭素数1〜6のアルキル基であるアルキルカ
ルバモイル基としては、例えば、アルキル部分が直鎖ま
たは分枝鎖状の炭素数1〜4のアルキル基であるアルキ
ルカルバモイル基などが挙げられ、具体的には、例え
ば、エチルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基
などが挙げられる。
【0032】R1における−CO−R3としては、例え
ば、以下のR3の説明から導かれるものが挙げられる。
【0033】R3における単環式ヘテロ環としては、一
般的には、酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択
される1または2個の同一または異なる原子を異項原子
として含む、飽和または不飽和の5員環または6員環を
意味し、例えば、ピリジン環、ピロール環、ピラン環、
フラン環、チオフェン環、モルホリン環、オキソチアゾ
リジン環などが挙げられる。
【0034】R3における置換基を有していてもよい単
環式ヘテロ環の置換基としては、例えば、水酸基、オキ
ソ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル基、置
換基を有していてもよい炭素数1〜6の直鎖または分枝
鎖状のアルキル基、異項原子として酸素原子または硫黄
原子を含む複素環などが挙げられる。
【0035】R3における二環式ヘテロ環としては、一
般的には、酸素原子、窒素原子または硫黄原子から選択
される1または2個の同一または異なる原子を異項原子
として含む飽和または不飽和の5員または6員の単環が
縮合した環を意味し、例えば、3,4−ジヒドロベンゾ
ピラン環、2,3−ジヒドロベンゾフラン環、キノリン
環、プリン環などが挙げられる。
【0036】R3における、水酸基によって、及び(ま
たは)炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基
によって置換されていてもよい二環式ヘテロ環として
は、例えば、水酸基によって、及び(または)炭素数1
〜4の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって置換さ
れている二環式ヘテロ環が挙げられ、具体的には、例え
ば、水酸基によって、及び(または)炭素数1〜4の直
鎖または分枝鎖状のアルキル基によって置換されてい
る、異項原子として酸素原子を含む二環式ヘテロ環が挙
げられ、さらに具体的には、例えば、1個の水酸基によ
って、および(または)4個のメチル基によって置換さ
れている3,4−ジヒドロベンゾピラン環などが挙げら
れる。
【0037】R1としては、例えば、3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル基、3,4,5−トリ
メトキシフェニル基、ベンゾイル基、2,6−ジメチル
ベンゾイル基、4−フルオロベンゾイル基、4−メトキ
シベンゾイル基、4−トリフルオロメチルベンゾイル
基、2,6−ジクロロベンゾイル基、2,6−ジフルオ
ロベンゾイル基、2,6−ジメトキシベンゾイル基、ア
セチル基、ピバロイル基、ベンジルオキシカルボニル
基、シクロヘキサンカルボニル基、フェニルカルバモイ
ル基、エチルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル
基などが挙げられる。
【0038】Zにおける置換基を有していてもよい単環
式ヘテロ環(ただし、R3における置換基を有していて
もよい単環式ヘテロ環を除く。)としては、例えば、オ
キソ基を有していてもよい、異項原子として窒素原子お
よび(または)硫黄原子および(または)酸素原子を含
む、単環式ヘテロ5または6員環などが挙げられる。
【0039】Zにおける、水酸基によって、及び(また
は)炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基に
よって置換されていてもよい二環式ヘテロ環{ただし、
3における、水酸基によって、及び(または)炭素数
1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって置換
されていてもよい二環式ヘテロ環を除く。}としては、
例えば、水酸基によって、および(または)炭素数1〜
4の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって置換され
ている、異項原子として酸素を含む二環式ヘテロ環など
が挙げられ、具体的には、例えば、1個の水酸基によっ
て、および(または)4個のメチル基によって置換され
ている3,4−ジヒドロベンゾピラン環などが挙げられ
る。
【0040】Zにおける、置換基を有していてもよい炭
素数3〜6のシクロアルキル基(ただし、R1における
置換基を有していてもよいシクロアルキル基を除く。)
としては、置換基を有していてもよい炭素数4〜6のシ
クロアルキル基が好ましく、炭素数4〜6のシクロアル
キル基がさらに好ましく、特に、シクロヘキシル基が好
ましい。
【0041】Zとしては、シクロヘキシル基が好まし
い。
【0042】Wは、硫黄原子または酸素原子を示し、硫
黄原子が好ましい。
【0043】R2における、アリール部分が、ハロゲン
原子によって置換されていてもよい1〜3個の炭素数1
〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、およ
び(または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝
鎖状のアルコキシ基によって、および(または)1〜3
個のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、トリ−置換さ
れていてもよい炭素数6〜12のアリール基であるアリ
ールカルボニル基としては、例えば、ハロゲン原子によ
って置換されていてもよい1〜3個の炭素数1〜4の直
鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および(また
は)1〜3個の炭素数1〜3の直鎖または分枝鎖状のア
ルコキシ基によって、および(または)1〜3個のハロ
ゲン原子によってモノ−、ジ−、トリ−置換されていて
もよいベンゾイル基などが挙げられ、具体的には、例え
ば、ハロゲン原子で置換されていてもよい1または2個
の炭素数1〜4の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によ
って、および(または)1〜3個の炭素数1または2の
直鎖または分枝鎖状のアルコキシ基によって、および
(または)1〜3個のハロゲン原子によってモノ−、ジ
−、トリ−置換されていてもよい、ベンゾイル基が挙げ
られ、さらに具体的には、1または2個のメチル基によ
って、および(または)1個のトリフルオロメチル基に
よって、および(または)1〜3個のメトキシ基によっ
て、および(または)ハロゲン原子によってモノ−、ジ
−、トリ−置換されていてもよいベンゾイル基などが挙
げられ、ベンゾイル基が好ましい。
【0044】R2におけるアルキル部分が炭素数1〜6
の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキルカル
ボニル基としては、例えば、アルキル部分が炭素数1〜
4の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキルカ
ルボニル基などが挙げられ、具体的には、例えば、アセ
チル基、ピバロイル基などが挙げられ、アセチル基が好
ましい。
【0045】R2における、アリール部分が置換基を有
していてもよい炭素数6〜12のアリール基であって、
アルキレン部分が炭素数1〜2のアルキレン基である、
アラルキルオキシカルボニル基としては、例えば、アリ
ール部分が炭素数6〜12のアリール基であって、アル
キレン部分が炭素数1〜2のアルキレン基である、アラ
ルキルオキシカルボニル基などが挙げられ、具体的に
は、例えば、ベンジルオキシカルボニル基などが挙げら
れる。
【0046】R2における、シクロアルキル部分が置換
基を有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基
であるシクロアルキルカルボニル基としては、例えば、
シクロアルキル部分が炭素数3〜6のシクロアルキル基
であるシクロアルキルカルボニル基などが挙げられ、具
体的には、例えば、シクロヘキサンカルボニル基などが
挙げられる。
【0047】R2における、アリール部分が置換基を有
していてもよい炭素数6〜12のアリール基であるアリ
ールカルバモイル基としては、例えば、アリール部分が
炭素数6〜12のアリール基であるアリールカルバモイ
ル基などが挙げられ、具体的には、例えば、フェニルカ
ルバモイル基などが挙げられる。
【0048】R2における、アルキル部分が直鎖または
分枝鎖状の炭素数1〜6のアルキル基であるアルキルカ
ルバモイル基としては、例えば、アルキル部分が直鎖ま
たは分枝鎖状の炭素数1〜4のアルキル基であるアルキ
ルカルバモイル基などが挙げられ、具体的には、例え
ば、エチルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基
などが挙げられる。
【0049】R2としては、水素原子、アセチル基、ベ
ンゾイル基、メタンスルホニル基が好ましく、特に、ア
セチル基、ベンゾイル基が好ましい。
【0050】Yとしては、水酸基、メタンスルホニルオ
キシ基、アセチルチオ基、ベンゾイルチオ基が好まし
く、特に、アセチルチオ基、ベンゾイルチオ基が好まし
い。
【0051】mは、1または2を示し、m=1が好まし
い。
【0052】一般式(1):
【化5】
【0053】で示される化合物としては、N−(シクロ
ヘキサンカルボニル)−3−(2−(ヒドロキシメチ
ル)ピロリジン−1−イル)シドノンイミン、N−(シ
クロヘキサンカルボニル)−3−(2−((メタンスル
ホニルオキシ)メチル)ピロリジン−1−イル)シドノ
ンイミン、N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−
(2−((アセチルチオ)メチル)ピロリジン−1−イ
ル)シドノンイミン、N−(シクロヘキサンカルボニ
ル)−3−(2−((ベンゾイルチオ)メチル)ピロリ
ジン−1−イル)シドノンイミン、が好ましい。
【0054】一般式(2):
【化6】
【0055】で示される化合物としては、(S)−N−
(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2−(ヒドロキ
シメチル)ピロリジン−1−イル)シドノンイミン、
(S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2
−((メタンスルホニルオキシ)メチル)ピロリジン−
1−イル)シドノンイミン、(S)−N−(シクロヘキ
サンカルボニル)−3−(2−((アセチルチオ)メチ
ル)ピロリジン−1−イル)シドノンイミン、(S)−
N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2−((ベ
ンゾイルチオ)メチル)ピロリジン−1−イル)シドノ
ンイミン、が好ましい。
【0056】また、本願発明における、医薬として許容
される塩または薬学的に許容しうる塩とは、例えば、塩
酸、臭化水素酸、燐酸、硫酸等の無機酸の塩、または、
酢酸、シュウ酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸等の有機
酸の塩をいうが、この例示に制限されるものではない。
【0057】
【発明の実施の形態】本発明の化合物は、例えば以下の
ようにして製造することが出来る。
【0058】一般式(3):
【化7】
【0059】{式中、Yおよびmは前記の一般式(1)
におけるYおよびmと同じ意味を示す。jは、1または
2を示す。}で表される化合物をアシル化することによ
り得られる。
【0060】アシル化剤としては、例えば、以下の
(1)〜(4)が挙げられる。
【0061】(1)炭素数1〜6の直鎖または分枝状の
カルボン酸、または、シクロアルカン部分が炭素数4〜
6であるシクロアルカンカルボン酸、好ましくは3−
(アセチルチオ)イソ酪酸、3−(ベンゾイルチオ)イ
ソ酪酸、3−(アセチルチオ)ー2ーメチルイソ酪酸、
アセチルチオ酢酸、ベンゾイルチオ酢酸、2ーオキソ−
4−チアゾリジンカルボン酸、(3,5ージーt−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)チオ酢酸、(3,4,5
−トリメトキシフェニル)酢酸、シクロヘキサンカルボ
ン酸等のカルボン酸と、N,N’−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)カルボジイミド塩酸塩、N,N−カルボニル
ジイミダゾール等の縮合剤との組み合せ。
【0062】(2)炭素数1〜6の直鎖または分枝状の
カルボン酸、または、シクロアルカン部分が炭素数4〜
6であるシクロアルカンカルボン酸、好ましくは3−
(アセチルチオ)イソ酪酸、3−(ベンゾイルチオ)イ
ソ酪酸、3−(アセチルチオ)ー2ーメチルイソ酪酸、
アセチルチオ酢酸、ベンゾイルチオ酢酸、2ーオキソ−
4−チアゾリジンカルボン酸、(3,5ージーt−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)チオ酢酸、(3,4,5
−トリメトキシフェニル)酢酸、シクロヘキサンカルボ
ン酸等のカルボン酸と、クロロ炭酸エチルおよびトリエ
チルアミンとの組み合せ。
【0063】(3)無水酢酸、無水プロピオン酸等の酸
無水物。
【0064】(4)塩化アセチル、塩化プロピオニル、
塩化ピバロイル、塩化シクロヘキサンカルボニル等のハ
ロゲン化アシル。
【0065】この反応は、アルコール、好ましくはメタ
ノール、エタノール等、または不活性溶媒、好ましくは
メチレンクロリド、テトラヒドロフラン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサ
ン、水等の溶媒またはそれらの混合溶媒中で、塩基の存
在下または非存在下で行うのが好ましい。使用する塩基
としては、無機金属塩基、好ましくは炭酸カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等、または有機金
属塩基、好ましくはナトリウムアルコキシド、カリウム
アルコキシド、アルキルリチウム等、または有機塩基、
好ましくはピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメ
チルアミノピリジン等を挙げることができる。
【0066】また、本発明の化合物は実施例に記載され
る具体的な製造法を応用して得ることも出来る。
【0067】本発明の医薬としては、治療的有効量の本
発明化合物または医薬として許容されるその塩を、その
ままあるいは所望の製薬形態で使用することができる。
製薬形態としては、目的などに応じて任意の形態を採用
でき、例えば、経口投与に適した形態(懸濁剤、シロッ
プ剤、粉末剤、丸剤、カプセル剤、錠剤など)、非経口
投与(注射など)に適した形態(溶液、懸濁液または分
散液など)などが挙げられる。
【0068】本発明の化合物または医薬として許容され
るその塩は、経口的または非経口的に投与することがで
き、その投与量および投与回数は、投与形態、患者の年
齢、体重、症状等に応じて異なるが、一般的には、0.
001mg/kg/日〜10mg/kg/日、好ましく
は、0.01mg/kg/日〜1mg/kg/日であ
る。
【0069】
【実施例】以下に、本発明の化合物の製造について実施
例に基づき、さらに詳細に説明するが、本発明はこれら
の例によって何ら制限されるものではない。
【0070】また、本発明化合物の有用性を示すため
に、本発明化合物の代表的化合物の優れた血管拡張作用
および血小板凝集抑制作用に関する薬理試験結果を試験
例に示す。表A−1に実施例化合物の化学構造式を示
す。
【0071】
【表1】
【0072】実施例1(S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2
−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)シドノ
ンイミン (1)(S)−1−アミノ−2−((メトキシメトキ
シ)メチル)ピロリジン3.3g、ホルムアルデヒド重
亜硫酸ナトリウム付加物3.3gおよび水50mlの混
合物を室温下1時間撹拌した後、シアン化カリウム1.
5gを加え、60℃で4時間撹拌した。混合物を酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗乾燥後、溶媒を留去して
得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
液:ジクロロメタン:メタノール=95:5)で精製す
ると、油状の化合物(4)、すなわち、(S)−1−
((シアノメチル)アミノ)−2−((メトキシメトキ
シ)メチル)ピロリジン3.1gを得た。 270MHz−NMR(CDCl3)δ:1.54−
2.00(5H,m),2.39(1H,dd),2.
72−2.81(1H,m),2.81−2.92(1
H,brs),3.38(3H,s),3.53−3.
75(4H,m),4.66(2H,s).
【0073】
【化8】
【0074】(2)得られた(S)−1−((シアノメ
チル)アミノ)−2−((メトキシメトキシ)メチル)
ピロリジン3.1g、濃塩酸3mlおよびエタノール2
0mlの混合物に氷冷下15%亜硝酸エチル−エタノー
ル溶液10mlを滴下した後、室温で18時間攪拌し
た。混合物を濃縮後、イソプロパノール:エーテル=
1:1の混合溶媒で希釈し、析出した結晶を濾取する
と、融点162−164℃(分解)の化合物(5)、す
なわち、(S)−3−(2−(ヒドロキシメチル)ピロ
リジン−1−イル)シドノンイミン塩酸塩1.1gを得
た。 270MHz−NMR(DMSO−d6)δ:1.82
−2.18(4H,m),3.52−3.62(3H,
m),3.83−3.89(1H,m),4.12−
4.21(1H,m),5.38(1H,brt),
8.00(1H,s),9.27(1H,brs).
【0075】
【化9】
【0076】(3)シクロヘキサンカルボン酸0.25
g、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩0.38g、1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール0.3gおよびN,N−ジメチルホルム
アミド10mlの混合物を氷冷下、30分間撹拌した
後、(S)−3−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジ
ン−1−イル)シドノンイミン塩酸塩0.5gおよびピ
リジン0.6mlを加え10分間撹拌し、次いで室温で
18時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水洗乾燥後、溶媒を留去して得た残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:ジクロロメタ
ン:メタノール=95:5)で精製すると、化合物
(6)、すなわち、(S)−N−(シクロヘキサンカル
ボニル)−3−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン
−1−イル)シドノンイミン0.32gを得た。 270MHz−NMR(CDCl3)δ:1.21−
1.53(6H,m),1.61−2.29(8H,
m),2.31−2.43(1H,m),3.59(1
H,dd),3.69−3.92(3H,m),4.0
5−4.16(1H,m),8.10(1H,s).
【0077】
【化10】
【0078】実施例2(S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2
−((メタンスルホニルオキシ)メチル)ピロリジン−
1−イル)シドノンイミン (S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2
−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)シドノ
ンイミン0.14gおよびジクロロメタン1mlの混合
物に氷冷下トリエチルアミン0.1mlおよびメタンス
ルホニルクロリド0.05mlを加え15分間撹拌し
た。水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥
後、溶媒を留去すると、油状の化合物(7)、すなわ
ち、(S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−
(2−((メタンスルホニルオキシ)メチル)ピロリジ
ン−1−イル)シドノンイミン0.17gを得た。 270MHz−NMR(CDCl3)δ:1.22−
1.57(6H,m),1.60−2.20(8H,
m),2.21−2.46(1H,m),3.06(3
H,s),3.56(1H,dd),3.85−3.9
3(1H,m),4.28−4.44(2H,m),
7.99(1H,s).
【0079】
【化11】
【0080】実施例3(S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2
−((アセチルチオ)メチル)ピロリジン−1−イル)
シドノンイミン (S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2
−((メタンスルホニルオキシ)メチル)ピロリジン−
1−イル)シドノンイミン0.17gおよびN,N−ジ
メチルホルムアミド2mlの混合物に室温でヨウ化カリ
ウム0.11gおよびチオ酢酸カリウム0.07gを加
え、50℃で2時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水洗乾燥後、溶媒を留去して得た残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:ヘ
キサン:酢酸エチル=1:3)で精製すると、融点13
5−136℃の化合物(8)、すなわち、(S)−N−
(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2−((アセチ
ルチオ)メチル)ピロリジン−1−イル)シドノンイミ
ン0.09gを得た。 270MHz−NMR(CDCl3)δ:1.22−
1.58(6H,m),1.62−2.28(8H,
m),2.37−2.42(1H,m),2.38(3
H,s),3.07−3.32(2H,m),3.51
(1H,dd),3.82−3.91(1H,m),
4.14−4.24(1H,m),8.08(1H,
s).
【0081】
【化12】
【0082】実施例4(S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2
−((ベンゾイルチオ)メチル)ピロリジン−1−イ
ル)シドノンイミン (S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2
−((メタンスルホニルオキシ)メチル)ピロリジン−
1−イル)シドノンイミン0.11gおよびN,N−ジ
メチルホルムアミド1mlの混合物に室温でヨウ化カリ
ウム0.1g、炭酸カリウム0.06gおよびチオ安息
香酸0.1mlを加え、40℃で3時間撹拌した。水を
加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗乾燥後、溶
媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開液:ジクロロメタン:メタノール=95:
5)で精製すると、油状の化合物(9)、すなわち、
(S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2
−((ベンゾイルチオ)メチル)ピロリジン−1−イ
ル)シドノンイミン0.08gを得た。 270MHz−NMR(CDCl3)δ:1.19−
1.58(6H,m),1.62−2.33(8H,
m),2.35−2.47(1H,m),3.31−
3.58(3H,m),3.85−3.93(1H,
m),4.26−4.38(1H,m),7.47(2
H,dd),7.60(1H,t),7.97(2H,
d),8.08(1H,s).
【0083】
【化13】
【0084】以下の試験例により、本発明化合物の代表
的化合物の血管拡張作用および血小板凝集抑制作用に関
する優れた作用活性について説明する。
【0085】試験例1麻酔下ラットによる血圧降下作用 雄性 Sprague Dawley ラット(280
g−450g)をsodium pentobarbi
tal(50 mg/kg、i.p.)により麻酔後、
仰臥位に固定し、気管にカニューレを挿入した。右大腿
動脈に挿入したポリエチレンチューブ(PE50)より
圧トランスデューサー(ライフキットDTS, DX−
300、日本光電)を介し、観血的に血圧を測定し(A
P−621G、日本光電)、その脈波より心拍数を計測
した(AT−610G、日本光電)。維持麻酔(sod
ium pentobarbital 20 mg/k
g/h)注入用のカニューレ(PE10)を、右大腿静
脈より挿入した。腹部を正中切開し、十二指腸に薬物投
与用のカニューレ(PE50に23Gの注射針先端を接
続)を刺入し、外科用アロンアルファで固定した。術後
60−90分の回復期間をおき、薬物を十二指腸内に投
与した。薬物投与後、平均血圧が投与前値に復するまで
血圧測定を行った。
【0086】薬物の降圧作用効力の指標として、投与前
値の30%降圧をおこす用量を用量反応曲線より算出
し、これを用いた(ED30)。また、降圧作用持続時間
の指標として、最大降圧の50%まで回復に要する時間
(half duration)を各用量で読み取り、
上記ED30の用量におけるhalf duration
を算出し、これを用いた(half duration
at ED30)。試験化合物は、前記実施例により得
られた本発明化合物を用いた。結果を表B−1に示す。
【0087】
【表2】
【0088】試験例2ウサギ血小板凝集抑制作用 雄性のJW/CSK系ウサギ(2.6−3.1kg)を
チオペンタール(20mg/kg)で麻酔し、左けい動
脈から血液を3.8%クエン酸溶液入りの容器に採取し
た(9:1v/v)。採取した血液はただちに室温で1
300rpm(230G)で10分間遠心し、多血小板
血漿(PRP)を得た。さらに必要量を3000rpm
(1300G)で15分間遠心し、乏血小板血漿(PP
P)を得た。血小板凝集能に使用するPRPはPPPで
希釈し、血小板数を3×108個に調整した。凝集能の
測定は、血小板凝集能測定装置(TE−500、ERM
A)を使用し、凝集剤はアラキドン酸(500μM)を
用いた。試験化合物をPRPと混合し、3分間プレイン
キュベーションした後、凝集剤を加え、5分間凝集能を
測定し、試験化合物の活性をアラキドン酸による最大凝
集に対しての50%抑制濃度(IC50;μM)を求め
ることにより評価した。試験化合物は、前記の実施例に
より得られた本発明化合物を用いた。対照薬として、血
小板凝集抑制作用を有することが広く知られているアス
ピリンを用いた。結果を表B−2に示す。
【0089】
【表3】
【0090】
【発明の効果】本発明の化合物または医薬として許容さ
れるその塩は、血管拡張作用、血小板凝集抑制作用等を
有し、狭心症治療薬等の医薬として有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07D 207/08 C07D 207/08 C07M 7:00 (72)発明者 今岡 郁博 静岡県御殿場市駒門1丁目135番地 中外 製薬株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 [式中、Zは、 −A−X−R1 {ここで、Aは、置換基を有していてもよい炭素数6〜
    12のアリール基によって、または、アルキル部分が炭
    素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるア
    ルキルカルボニルアミノ基によって置換されていてもよ
    い、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキレン基
    を示す。Xは、S(O)n(n=0、1または2);ま
    たは、直接結合、を示す。R1は、1〜3個の水酸基に
    よって、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直
    鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および(また
    は)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のア
    ルコキシ基によって、および(または)1〜3個のハロ
    ゲン原子によって、および(または)1または2個のニ
    トロ基によってモノ−、ジ−、トリ−置換されていても
    よい、炭素数6〜12のアリール基;アリール部分が、
    ハロゲン原子によって置換されていてもよい1〜3個の
    炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によっ
    て、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖ま
    たは分枝鎖状のアルコキシ基によって、および(また
    は)1〜3個のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、ト
    リ−置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基
    である、アリールカルボニル基;アルキル部分が炭素数
    1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキ
    ルカルボニル基;炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状の
    アルキル基;アリール部分が置換基を有していてもよい
    炭素数6〜12のアリール基であって、アルキレン部分
    が炭素数1〜2のアルキレン基である、アラルキルオキ
    シカルボニル基;シクロアルキル部分が置換基を有して
    いてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基であるシク
    ロアルキルカルボニル基;アリール部分が置換基を有し
    ていてもよい炭素数6〜12のアリール基であるアリー
    ルカルバモイル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状
    の炭素数1〜6のアルキル基であるアルキルカルバモイ
    ル基;または、−CO−R3、を示す。ここで、R3は、
    置換基を有していてもよい単環式ヘテロ環;または、水
    酸基によって、及び(または)炭素数1〜6の直鎖また
    は分枝鎖状のアルキル基によって置換されていてもよい
    二環式ヘテロ環、を示す。};置換基を有していてもよ
    い単環式ヘテロ環;水酸基によって、及び(または)炭
    素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって
    置換されていてもよい二環式ヘテロ環;または、置換基
    を有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基、
    を示す。Yは、 −W−R2 (ここで、Wは、硫黄原子;または、酸素原子、を示
    す。R2は、水素原子;アリール部分が、ハロゲン原子
    によって置換されていてもよい1〜3個の炭素数1〜6
    の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および
    (または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖
    状のアルコキシ基によって、および(または)1〜3個
    のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、トリ−置換され
    ていてもよい炭素数6〜12のアリール基である、アリ
    ールカルボニル基;アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖
    または分枝鎖状のアルキル基であるアルキルカルボニル
    基;アリール部分が置換基を有していてもよい炭素数6
    〜12のアリール基であって、アルキレン部分が炭素数
    1〜2のアルキレン基である、アラルキルオキシカルボ
    ニル基;シクロアルキル部分が置換基を有していてもよ
    い炭素数3〜6のシクロアルキル基であるシクロアルキ
    ルカルボニル基;アリール部分が置換基を有していても
    よい炭素数6〜12のアリール基であるアリールカルバ
    モイル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状の炭素数
    1〜6のアルキル基であるアルキルカルバモイル基;メ
    タンスルホニル基;または、パラトルエンスルホニル
    基、を示す。)を示す。mは、1または2を示す。]で
    示される化合物または医薬として許容されるその塩。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、 Zが、 −A−X−R1 {ここで、Aは、置換基を有していてもよい炭素数6〜
    12のアリール基によって、または、アルキル部分が炭
    素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるア
    ルキルカルボニルアミノ基によって置換されていてもよ
    い、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキレン基
    である。Xは、S(O)n(n=0、1または2);ま
    たは、直接結合、である。R1は、1〜3個の水酸基に
    よって、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直
    鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および(また
    は)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のア
    ルコキシ基によって、および(または)1〜3個のハロ
    ゲン原子によって、および(または)1または2個のニ
    トロ基によってモノ−、ジ−、トリ−置換されていても
    よい、炭素数6〜12のアリール基;アリール部分が、
    ハロゲン原子によって置換されていてもよい1〜3個の
    炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によっ
    て、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖ま
    たは分枝鎖状のアルコキシ基によって、および(また
    は)1〜3個のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、ト
    リ−置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基
    である、アリールカルボニル基;アルキル部分が炭素数
    1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキ
    ルカルボニル基;炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状の
    アルキル基;アリール部分が置換基を有していてもよい
    炭素数6〜12のアリール基であって、アルキレン部分
    が炭素数1〜2のアルキレン基である、アラルキルオキ
    シカルボニル基;シクロアルキル部分が置換基を有して
    いてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基であるシク
    ロアルキルカルボニル基;アリール部分が置換基を有し
    ていてもよい炭素数6〜12のアリール基であるアリー
    ルカルバモイル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状
    の炭素数1〜6のアルキル基であるアルキルカルバモイ
    ル基;または、−CO−R3、を示す。ここで、R3は、
    置換基を有していてもよい単環式ヘテロ環;または、水
    酸基によって、及び(または)炭素数1〜6の直鎖また
    は分枝鎖状のアルキル基によって置換されていてもよい
    二環式ヘテロ環、である。}である請求項1記載の化合
    物または医薬として許容されるその塩。
  3. 【請求項3】 一般式(1)において、Zが、置換基を
    有していてもよい単環式ヘテロ環;水酸基によって、及
    び(または)炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアル
    キル基によって置換されていてもよい二環式ヘテロ環;
    または、置換基を有していてもよい炭素数3〜6のシク
    ロアルキル基、である請求項1記載の化合物または医薬
    として許容されるその塩。
  4. 【請求項4】 一般式(1)において、Zが、置換基を
    有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基、で
    ある請求項3記載の化合物または医薬として許容される
    その塩。
  5. 【請求項5】 一般式(1)において、Zが、置換基を
    有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基、で
    あり、R2が、水素原子;ハロゲン原子によって置換さ
    れていてもよい1〜3個の炭素数1〜4の直鎖または分
    枝鎖状のアルキル基によって、および(または)1〜3
    個の炭素数1〜3の直鎖または分枝鎖状のアルコキシ基
    によって、および(または)1〜3個のハロゲン原子に
    よってモノ−、ジ−、トリ−置換されていてもよいベン
    ゾイル基;アルキル部分が炭素数1〜4の直鎖または分
    枝鎖状のアルキル基であるアルキルカルボニル基;アリ
    ール部分が炭素数6〜12のアリール基であって、アル
    キレン部分が炭素数1〜2のアルキレン基である、アラ
    ルキルオキシカルボニル基;シクロアルキル部分が炭素
    数3〜6のシクロアルキル基であるシクロアルキルカル
    ボニル基;アリール部分が炭素数6〜12のアリール基
    であるアリールカルバモイル基;アルキル部分が直鎖ま
    たは分枝鎖状の炭素数1〜4のアルキル基であるアルキ
    ルカルバモイル基;メタンスルホニル基;または、パラ
    トルエンスルホニル基、である請求項1記載の化合物ま
    たは医薬として許容されるその塩。
  6. 【請求項6】 一般式(1)において、Zが、置換基を
    有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基、で
    あり、R2が、水素原子;アセチル基;ベンゾイル基;
    または、メタンスルホニル基、である請求項1記載の化
    合物または医薬として許容されるその塩。
  7. 【請求項7】 一般式(1)において、Zが、炭素数3
    〜6のシクロアルキル基、である請求項1記載の化合物
    または医薬として許容されるその塩。
  8. 【請求項8】 一般式(1)において、Zが、炭素数3
    〜6のシクロアルキル基、である請求項5記載の化合物
    または医薬として許容されるその塩。
  9. 【請求項9】 一般式(1)において、Zが、炭素数3
    〜6のシクロアルキル基、である請求項6記載の化合物
    または医薬として許容されるその塩。
  10. 【請求項10】 一般式(1)において、Zが、シクロ
    ヘキシル基である請求項6記載の化合物または医薬とし
    て許容されるその塩。
  11. 【請求項11】 N−(シクロヘキサンカルボニル)−
    3−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イ
    ル)シドノンイミン、N−(シクロヘキサンカルボニ
    ル)−3−(2−((メタンスルホニルオキシ)メチ
    ル)ピロリジン−1−イル)シドノンイミン、N−(シ
    クロヘキサンカルボニル)−3−(2−((アセチルチ
    オ)メチル)ピロリジン−1−イル)シドノンイミン、
    N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−(2−((ベ
    ンゾイルチオ)メチル)ピロリジン−1−イル)シドノ
    ンイミン、からなる化合物群から選択される請求項1記
    載の化合物または医薬として許容されるその塩。
  12. 【請求項12】 一般式(2) 【化2】 [式中、Zは、 −A−X−R1 {ここで、Aは、置換基を有していてもよい炭素数6〜
    12のアリール基によって、または、アルキル部分が炭
    素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるア
    ルキルカルボニルアミノ基によって置換されていてもよ
    い、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキレン基
    を示す。Xは、S(O)n(n=0、1または2);ま
    たは、直接結合、を示す。R1は、1〜3個の水酸基に
    よって、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直
    鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および(また
    は)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のア
    ルコキシ基によって、および(または)1〜3個のハロ
    ゲン原子によって、および(または)1または2個のニ
    トロ基によってモノ−、ジ−、トリ−置換されていても
    よい、炭素数6〜12のアリール基;アリール部分が、
    ハロゲン原子によって置換されていてもよい1〜3個の
    炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によっ
    て、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖ま
    たは分枝鎖状のアルコキシ基によって、および(また
    は)1〜3個のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、ト
    リ−置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基
    である、アリールカルボニル基;アルキル部分が炭素数
    1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキ
    ルカルボニル基;炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状の
    アルキル基;アリール部分が置換基を有していてもよい
    炭素数6〜12のアリール基であって、アルキレン部分
    が炭素数1〜2のアルキレン基である、アラルキルオキ
    シカルボニル基;シクロアルキル部分が置換基を有して
    いてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基であるシク
    ロアルキルカルボニル基;アリール部分が置換基を有し
    ていてもよい炭素数6〜12のアリール基であるアリー
    ルカルバモイル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状
    の炭素数1〜6のアルキル基であるアルキルカルバモイ
    ル基;または、−CO−R3、を示す。ここで、R3は、
    置換基を有していてもよい単環式ヘテロ環;または、水
    酸基によって、及び(または)炭素数1〜6の直鎖また
    は分枝鎖状のアルキル基によって置換されていてもよい
    二環式ヘテロ環、を示す。};置換基を有していてもよ
    い単環式ヘテロ環;水酸基によって、及び(または)炭
    素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって
    置換されていてもよい二環式ヘテロ環;または、置換基
    を有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基、
    を示す。Yは、 −W−R2 (ここで、Wは、硫黄原子;または、酸素原子、を示
    す。R2は、水素原子;アリール部分が、ハロゲン原子
    によって置換されていてもよい1〜3個の炭素数1〜6
    の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および
    (または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖
    状のアルコキシ基によって、および(または)1〜3個
    のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、トリ−置換され
    ていてもよい炭素数6〜12のアリール基である、アリ
    ールカルボニル基;アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖
    または分枝鎖状のアルキル基であるアルキルカルボニル
    基;アリール部分が置換基を有していてもよい炭素数6
    〜12のアリール基であって、アルキレン部分が炭素数
    1〜2のアルキレン基である、アラルキルオキシカルボ
    ニル基;シクロアルキル部分が置換基を有していてもよ
    い炭素数3〜6のシクロアルキル基であるシクロアルキ
    ルカルボニル基;アリール部分が置換基を有していても
    よい炭素数6〜12のアリール基であるアリールカルバ
    モイル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状の炭素数
    1〜6のアルキル基であるアルキルカルバモイル基;メ
    タンスルホニル基;または、パラトルエンスルホニル
    基、を示す。)を示す。mは、1または2を示す。]で
    示される化合物または医薬として許容されるその塩。
  13. 【請求項13】 一般式(2)において、 Zが、 −A−X−R1 {ここで、Aは、置換基を有していてもよい炭素数6〜
    12のアリール基によって、または、アルキル部分が炭
    素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるア
    ルキルカルボニルアミノ基によって置換されていてもよ
    い、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキレン基
    である。Xは、S(O)n(n=0、1または2);ま
    たは、直接結合、である。R1は、1〜3個の水酸基に
    よって、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直
    鎖または分枝鎖状のアルキル基によって、および(また
    は)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のア
    ルコキシ基によって、および(または)1〜3個のハロ
    ゲン原子によって、および(または)1または2個のニ
    トロ基によってモノ−、ジ−、トリ−置換されていても
    よい、炭素数6〜12のアリール基;アリール部分が、
    ハロゲン原子によって置換されていてもよい1〜3個の
    炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基によっ
    て、および(または)1〜3個の炭素数1〜6の直鎖ま
    たは分枝鎖状のアルコキシ基によって、および(また
    は)1〜3個のハロゲン原子によってモノ−、ジ−、ト
    リ−置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基
    である、アリールカルボニル基;アルキル部分が炭素数
    1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基であるアルキ
    ルカルボニル基;炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状の
    アルキル基;アリール部分が置換基を有していてもよい
    炭素数6〜12のアリール基であって、アルキレン部分
    が炭素数1〜2のアルキレン基である、アラルキルオキ
    シカルボニル基;シクロアルキル部分が置換基を有して
    いてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基であるシク
    ロアルキルカルボニル基;アリール部分が置換基を有し
    ていてもよい炭素数6〜12のアリール基であるアリー
    ルカルバモイル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状
    の炭素数1〜6のアルキル基であるアルキルカルバモイ
    ル基;または、−CO−R3、を示す。ここで、R3は、
    置換基を有していてもよい単環式ヘテロ環;または、水
    酸基によって、及び(または)炭素数1〜6の直鎖また
    は分枝鎖状のアルキル基によって置換されていてもよい
    二環式ヘテロ環、である。}である請求項12記載の化
    合物または医薬として許容されるその塩。
  14. 【請求項14】 一般式(2)において、Zが、置換基
    を有していてもよい単環式ヘテロ環;水酸基によって、
    及び(または)炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のア
    ルキル基によって置換されていてもよい二環式ヘテロ
    環;または、置換基を有していてもよい炭素数3〜6の
    シクロアルキル基、である請求項12記載の化合物また
    は医薬として許容されるその塩。
  15. 【請求項15】 一般式(2)において、Zが、置換基
    を有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基、
    である請求項14記載の化合物または医薬として許容さ
    れるその塩。
  16. 【請求項16】 一般式(2)において、Zが、置換基
    を有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基、
    であり、R2が、水素原子;ハロゲン原子によって置換
    されていてもよい1〜3個の炭素数1〜4の直鎖または
    分枝鎖状のアルキル基によって、および(または)1〜
    3個の炭素数1〜3の直鎖または分枝鎖状のアルコキシ
    基によって、および(または)1〜3個のハロゲン原子
    によってモノ−、ジ−、トリ−置換されていてもよいベ
    ンゾイル基;アルキル部分が炭素数1〜4の直鎖または
    分枝鎖状のアルキル基であるアルキルカルボニル基;ア
    リール部分が炭素数6〜12のアリール基であって、ア
    ルキレン部分が炭素数1〜2のアルキレン基である、ア
    ラルキルオキシカルボニル基;シクロアルキル部分が炭
    素数3〜6のシクロアルキル基であるシクロアルキルカ
    ルボニル基;アリール部分が炭素数6〜12のアリール
    基であるアリールカルバモイル基;アルキル部分が直鎖
    または分枝鎖状の炭素数1〜4のアルキル基であるアル
    キルカルバモイル基;メタンスルホニル基;または、パ
    ラトルエンスルホニル基、である請求項12記載の化合
    物または医薬として許容されるその塩。
  17. 【請求項17】 一般式(2)において、Zが、置換基
    を有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基、
    であり、R2が、水素原子;アセチル基;ベンゾイル
    基;または、メタンスルホニル基、である請求項12記
    載の化合物または医薬として許容されるその塩。
  18. 【請求項18】 一般式(2)において、Zが、炭素数
    3〜6のシクロアルキル基、である請求項12記載の化
    合物または医薬として許容されるその塩。
  19. 【請求項19】 一般式(2)において、Zが、炭素数
    3〜6のシクロアルキル基、である請求項16記載の化
    合物または医薬として許容されるその塩。
  20. 【請求項20】 一般式(2)において、Zが、炭素数
    3〜6のシクロアルキル基、である請求項17記載の化
    合物または医薬として許容されるその塩。
  21. 【請求項21】 一般式(2)において、Zが、シクロ
    ヘキシル基である請求項17記載の化合物または医薬と
    して許容されるその塩。
  22. 【請求項22】 (S)−N−(シクロヘキサンカルボ
    ニル)−3−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−
    1−イル)シドノンイミン、(S)−N−(シクロヘキ
    サンカルボニル)−3−(2−((メタンスルホニルオ
    キシ)メチル)ピロリジン−1−イル)シドノンイミ
    ン、(S)−N−(シクロヘキサンカルボニル)−3−
    (2−((アセチルチオ)メチル)ピロリジン−1−イ
    ル)シドノンイミン、(S)−N−(シクロヘキサンカ
    ルボニル)−3−(2−((ベンゾイルチオ)メチル)
    ピロリジン−1−イル)シドノンイミン、からなる化合
    物群から選択される請求項1記載の化合物または医薬と
    して許容されるその塩。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至22記載のいずれかの化
    合物または医薬として許容されるその塩を有効成分とし
    て含有することを特徴とする医薬。
  24. 【請求項24】 請求項1乃至22記載のいずれかの化
    合物または医薬として許容されるその塩を有効成分とし
    て含有することを特徴とする狭心症治療薬。
  25. 【請求項25】 請求項1乃至22記載のいずれかの化
    合物または医薬として許容されるその塩を有効成分とし
    て含有することを特徴とする血管拡張剤。
  26. 【請求項26】 請求項1乃至22記載のいずれかの化
    合物または医薬として許容されるその塩を有効成分とし
    て含有することを特徴とする血小板凝集抑制剤。
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