JPH1156232A - ビタミンk及びカルシウムを強化した乳及び乳製品 - Google Patents

ビタミンk及びカルシウムを強化した乳及び乳製品

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JPH1156232A
JPH1156232A JP9244792A JP24479297A JPH1156232A JP H1156232 A JPH1156232 A JP H1156232A JP 9244792 A JP9244792 A JP 9244792A JP 24479297 A JP24479297 A JP 24479297A JP H1156232 A JPH1156232 A JP H1156232A
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calcium
milk
vitamin
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JP9244792A
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Takeshi Kato
健 加藤
Yasuhiro Toba
保宏 鳥羽
Seiichiro Aoe
誠一郎 青江
Katsumi Shibazaki
克実 柴崎
Yoshinori Onishi
美則 大西
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期的に経口摂取することができ、骨形成促
進作用及び骨吸収抑制作用を有し、骨粗鬆症、骨折、リ
ュウマチ、関節炎、腰痛等の種々の骨疾患の予防又は治
療に有効な乳、乳製品を提供する。 【解決手段】 ビタミンK及びカルシウムを強化した乳
又は乳製品。ビタミンKの含有量が10〜800μg/100gと
なるようにビタミンKを強化し、カルシウムの含有量が
100〜8,000mg/100gとなるようにカルシウムを強化した
乳及び乳製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビタミンK及びカ
ルシウムを強化した牛乳、粉乳、発酵乳、チーズ等の乳
及び乳製品に関する。本発明のビタミンK及びカルシウ
ムを強化した乳及び乳製品は、優れた骨形成促進作用及
び骨吸収抑制作用を有するので、骨粗鬆症、骨折、リュ
ウマチ、関節炎、腰痛等の種々の骨疾患の予防又は治療
に有効である。
【0002】
【従来の技術】近年、人口の高齢化に伴い、骨粗鬆症、
骨折、腰痛等、種々の骨疾患を患う人が増加する傾向に
ある。これらの骨疾患は、カルシウムの摂取不足、カル
シウム吸収能力の低下、閉経後のホルモンアンバランス
等が原因であるとされている。このような高齢化に伴う
骨粗鬆症、骨折、腰痛等の種々の骨疾患を予防するため
には、成長期から老年期にかけての全てのライフステー
ジにおいて、できるだけ多くのカルシウムを摂取する必
要があるとされている。すなわち、成長期においては、
骨にできるだけ多くのカルシウムを蓄えて骨を強化する
(骨形成を促進させる)ために、また、青年期から老年
期にかけては、骨からのカルシウムの流出を防止し、骨
の脆弱化を防止する(骨吸収を抑制させる)ために、十
分な量のカルシウム摂取が必要であるとされている。し
かし、日本国民のカルシウム摂取量は、厚生省の国民栄
養調査にも示されているように、ここ20年横這いの状
態にあり、所要量に達していない。また、日本人の平均
的な食習慣では、十分な量のカルシウムを摂取すること
は非常に難しいとされている。
【0003】このような現状から、日本国民のカルシウ
ム摂取量を増加させるために、炭酸カルシウム、リン酸
カルシウム、乳酸カルシウム等のカルシウム塩や、乳清
カルシウム、牛骨粉、卵殻、貝カルシウム等の天然カル
シウム剤を、乳及び乳製品に添加することが行われてい
る。また、これらのカルシウム塩や天然カルシウム剤
を、ビタミンD等のカルシウム吸収促進効果を有する素
材と共に、乳及び乳製品に添加することも行われてい
る。しかしながら、これらのカルシウム塩や天然カルシ
ウム剤と共にビタミンD等を添加した乳及び乳製品を摂
取した場合でも、カルシウムの吸収率は50%以下であ
り、摂取された量の半分以上のカルシウムが吸収されず
に体外に排泄されてしまうことが確認されている。ま
た、体内で吸収されたカルシウムも、その形態や同時に
摂取される他の栄養成分の種類によって骨への親和性が
異なるので、骨代謝の改善や骨強化作用等の効果が弱い
場合がある。その他、骨粗鬆症等の骨疾患のための治療
薬や骨強化のための医薬として、活性型ビタミンD3
カルシトニン製剤、エストロゲン製剤等が知られている
が、耳鳴り、頭痛、食欲不振等の副作用を伴うことがあ
り、さらに、安全性及びコスト等の面から、これらの物
質は、現在のところ、飲食品に添加することはできない
状況にある。したがって、骨形成促進作用及び骨吸収抑
制作用を有し、骨粗鬆症等の骨疾患の予防又は治療効果
が期待でき、しかも、副作用の心配がなく、長期的に経
口摂取することができる乳及び乳製品の開発が望まれて
いる。
【0004】一方、ビタミンKは、血液の凝固に必須な
栄養素として発見された物質であるが、近年、骨中に存
在して骨形成に重要な作用を有するタンパク質であるオ
ステオカルシンのグルタミン酸残基をカルボキシル化す
る際に必須の物質であることが明らかになり、骨代謝に
極めて重要な働きを担っていることが判明した。また、
ビタミンKについては、破骨細胞による骨吸収を抑制す
る作用を有することが知られている。さらに、経口摂取
されたビタミンKが骨代謝を改善する効果を有すること
も知られている。しかし、ビタミンKに骨代謝を改善す
る効果を発揮させるためには、ヒトでの一日の要求量
(1μg/kg体重)に比べて、遥かに多い量のビタミンK
の摂取が必要となるという問題がある。ビタミンKは、
現在市販されている乳及び乳製品にも含まれているもの
の、その量は、1μg/100g程度であり、骨代謝改善効
果を発揮できる量には程遠い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、骨粗鬆
症等の種々の骨疾患の予防又は治療に関する上記の問題
点を解決するために、広く食品素材として利用できる骨
形成促進作用及び骨吸収抑制作用を有する物質について
鋭意検討を進めていたところ、乳及び乳製品中における
含有量が少ないビタミンKを、カルシウムと共に、乳及
び乳製品において強化し、また、そのビタミンKとカル
シウムの含有比率を特定の比率に保つことにより、効果
的に骨を強化し、骨吸収を抑制して、骨粗鬆症、骨折、
関節炎等の種々の骨疾患を有効に予防又は治療できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。したがって、
本発明は、骨形成促進作用及び骨吸収抑制作用を有し、
ビタミンKをカルシウムと共に乳及び乳製品に強化し、
カルシウムとビタミンKの含有比率を特定の比率に保っ
た乳及び乳製品を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、ビタミ
ンK及びカルシウムを強化した乳及び乳製品である。本
発明はまた、ビタミンKの含有量が10〜800μg/100gと
なるようにビタミンKを強化し、カルシウムの含有量が
100〜8,000mg/100gとなるようにカルシウムを強化した
前記乳及び乳製品である。本発明は、乳及び乳製品にビ
タミンKとカルシウムを強化し、さらに、乳及び乳製品
中でのビタミンKとカルシウムとの含有比率を特定の比
率に保つことにより、乳及び乳製品の骨強化作用を高め
ることを可能にしたものである。ここで、本発明の効果
を動物実験により確認した試験例を示す。
【0007】試験例1 飼料中に含まれるビタミンK及びカルシウムの含量を変
化させて、骨強化作用を調べた。すなわち、実験動物と
して9週齢のSD系雌ラットを使用し、このラットを1
週間予備飼育した後、各群10匹ずつに分け、表1に示す
A群〜D群のミルクカゼインをタンパク質源とする飼料
で6週間飼育した。次に、各群ラットの両側大腿骨を摘
出し、骨破断強度測定装置(レオロメーター RX-1600:
アイテクノ社製)で骨破断強度を測定した。
【0008】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− A群 B群 C群 D群 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− コーンスターチ (%) 46.5692 46.5692 46.5692 46.5692 カゼイン (%) 14.0000 14.0000 14.0000 14.0000 α−コーンスターチ (%) 15.5000 15.5000 15.5000 15.5000 蔗糖 (%) 10.2499 9.4999 10.2425 9.4925 大豆油 (%) 4.0000 4.0000 4.0000 4.0000 セルロース (%) 5.0000 5.0000 5.0000 5.0000 ビタミン混合* (%) 1.0000 1.0000 1.0000 1.0000 L−シスチン (%) 0.1800 0.1800 0.1800 0.1800 重酒石酸コリン (%) 0.2500 0.2500 0.2500 0.2500 第三ブチルヒドロキノン (%) 0.0008 0.0008 0.0008 0.0008 ミネラル混合** (%) 2.5000 2.5000 2.5000 2.5000 炭酸カルシウム (%) 0.7500 1.5000 0.7500 1.5000 ビタミンK (mg%) 0.0750 0.0750 7.5000 7.5000 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− カルシウム (mg/100g) 300 600 300 600 ビタミンK (mg/100g) 0.075 0.075 7.5 7.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− * :ビタミンKを含まない **:カルシウムを含まない
【0009】動物実験の結果を図1に示す。この結果に
ついて、ビタミンKとカルシウムの2つの因子による二
元配置の分散分析を行ったところ、飼料中のビタミンK
量及びカルシウム量が増大すると骨破断強度も増大する
ことが認められた。また、飼料中のビタミンK量とカル
シウム量の間には、交互作用が認められた。したがっ
て、ビタミンK及びカルシウムは、それぞれ骨強化作用
を有しており、しかも、ビタミンK及びカルシウムを同
時に強化することにより、骨強化作用が相乗的に増大す
ることが判明した。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、「乳」は特に限
定されず、牛乳、山羊乳、羊乳、馬乳等の哺乳類の乳
や、脱脂乳、部分脱脂乳、発酵乳、乳酸菌飲料、乳飲
料、濃縮乳、脱脂濃縮乳等を挙げることができる。本発
明において「乳製品」とは、チーズ、クリーム、バタ
ー、バターオイル、アイスクリーム、全粉乳、脱脂粉
乳、加糖粉乳等の粉乳等、無糖れん乳、無糖脱脂れん
乳、加糖れん乳、加糖脱脂れん乳、クリームパウダー、
ホエイパウダー、バターミルクパウダー等を挙げること
ができる。
【0011】本発明で使用することのできる「ビタミン
K」としては、天然に存在するビタミンKや、化学合成
したビタミンK等、全ての種類のビタミンKを挙げるこ
とができるが、特に、ビタミンK1(フィロキノン)や
ビタミンK2(メナキノン)を使用することが望まし
い。なお、ビタミンKの調製法は特に限定されず、公知
のいずれの方法を用いても調整することができる(例え
ば、特開昭48−80782号公報、特開昭63−23
0092号公報、特公昭63−17817号公報、特公
平4−69979号公報、特公平3−67674号公報
等)。本発明で使用することのできる「カルシウム」と
しては、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カル
シウム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム等のカ
ルシウム塩や、乳由来カルシウム化合物、ウニ由来カル
シウム化合物、卵殻由来カルシウム化合物、貝由来カル
シウム化合物、牛等の骨由来カルシウム化合物、サンゴ
由来カルシウム化合物等の天然カルシウム剤を挙げるこ
とができる。
【0012】本発明は、乳及び乳製品に、ビタミンK及
びカルシウムを強化して、相乗的に骨強化作用を増大さ
せることを特徴とするものであるが、強化するビタミン
Kの量は、乳又は乳製品中のビタミンKの含有量が10〜
800μg/100gとなるように強化することが好ましい。ま
た、強化するカルシウムの量は、乳又は乳製品中のカル
シウムの含有量が100〜8,000mg/100gとなるように強化
することが好ましい。この量は、平均的な日本国民が一
日に摂取する乳及び乳製品の量と、一日のビタミンKの
要求量60μg(1μg/kg体重)及びカルシウムの所要量
400〜1,200mgを考慮して決定される。すなわち、平均的
な日本国民は乳又は乳製品を、一日に、牛乳の場合は10
0〜200ml程度、粉乳の場合は15g程度、発酵乳の場合は1
00〜200g程度、チーズの場合は20g程度摂取すると仮定
して、本発明の乳又は乳製品を同程度摂取することによ
り、それぞれの乳又は乳製品からビタミンK及びカルシ
ウムの一日の要求量及び所要量の約1/6量から約2倍
量摂取することができるように求めた添加量が上記の含
有量である。したがって、牛乳のように摂取量の多い乳
及び乳製品においては、ビタミンK及びカルシウムの含
有量は、上記範囲の下限に近くてもよく、反対に、粉乳
のように摂取量の少ない乳及び乳製品においては、上記
範囲の上限に近い含有量となるようにビタミンK及びカ
ルシウムを強化する必要がある。
【0013】なお、ビタミンK及びカルシウムの乳及び
乳製品への添加方法は、特に限定されず、例えば、ホモ
ミキサー等を使用して添加すればよい。また、ビタミン
K及びカルシウムを強化すること以外は、常法に従って
乳又は乳製品を製造することができる。本発明のビタミ
ンK及びカルシウムを強化した乳及び乳製品には、さら
に、骨強化作用を有するその他の物質を含有することが
できる。そのような物質としては、例えば、ビタミン
D、イソフラボン、カゼインホスホペプチド(CP
P)、乳糖、塩基性タンパク質、塩基性ペプチド等を挙
げることができる。
【0014】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明をさらに詳細に
説明する。実施例1 生乳(カルシウム含量:100mg/100ml)100ml当たり、
ビタミンK(協和醗酵工業製)10μg及び炭酸カルシウ
ム250mgを添加し、120kg/cm2でホモゲナイズした後、1
20℃で4秒殺菌して、ビタミンK及びカルシウムを強化
した牛乳を製造した。得られたビタミンK及びカルシウ
ムを強化した牛乳には、ビタミンK10μg/100g及びカ
ルシウム190mg/100gが含まれていた。このビタミンK
及びカルシウムを強化した牛乳の風味は、通常の牛乳の
風味と変らなかった。
【0015】実施例2 脱脂粉乳(カルシウム含量:1,200mg/100g)70kgに、
ホエー粉(カルシウム含量:180mg/100g)25kg、ビタ
ミンK(協和醗酵工業製)200mg及びラクトバル(カル
シウム含量:17g/100g;DMV社製)5kgを添加して
混合し、ビタミンK及びカルシウムを強化したスキムミ
ルクパウダーを製造した。得られたビタミンK及びカル
シウムを強化したスキムミルクパウダーには、ビタミン
K198μg/100g及びカルシウム1,730mg/100gが含まれ
ていた。このビタミンK及びカルシウムを強化したスキ
ムミルクパウダーから調製したスキムミルクは、通常の
スキムミルクの風味と変らなかった。
【0016】実施例3 脱脂粉乳(カルシウム含量:1,200mg/100g)を固形率
が12%となるよう水に溶解し、90℃で20分間加熱殺菌し
た後、25℃に冷却し、この還元脱脂乳にラクトバチルス
・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)及びス
トレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus the
rmophilus) を接種して発酵させた。次に、乳酸酸度が
1.0%で、pHが4.3になった時点で培養物を5℃に冷却
し、スターターカルチャーとした。次に、このスタータ
ーカルチャーを脂肪分3.5%の殺菌した生乳に5%接種
した後、焼成牛骨粉(カルシウム含量:40%;エヌ・シ
ー・コーポレーション製)500mg/100g及びビタミンK
(協和醗酵工業製)40μg/100gを添加し、常法に従っ
てビタミンK及びカルシウムを強化したヨーグルトを製
造した。得られたビタミンK及びカルシウムを強化した
ヨーグルトには、ビタミンK36μg/100g及びカルシウ
ム280mg/100gが含まれていた。このビタミンK及びカ
ルシウムを強化したヨーグルトの風味は、通常のヨーグ
ルトの風味と変わらなかった。
【0017】実施例4 原料チーズとして、ゴーダチーズとチェダーチーズを
1:1の割合で混合し、これに溶融塩としてクエン酸ナ
トリウムを原料チーズに対して2%添加し、さらに、添
加水10%及びビタミンK(協和醗酵工業製)0.2mg%、
ラクトバル(カルシウム含量:17%;DMV社製)4%
を添加して、乳化温度85℃で常法に従い乳化した。そし
て、乳化後、カルトンに充填し、二昼夜5℃で冷却し
て、ビタミンK及びカルシウムを強化したプロセスチー
ズを製造した。得られたビタミンK及びカルシウムを強
化したプロセスチーズには、ビタミンK190μg/100g及
びカルシウム1,300mg/100gが含まれていた。このビタ
ミンK及びカルシウムを強化したプロセスチーズの風味
は、通常のプロセスチーズの風味と変わらなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明のビタミンK及びカルシウムを強
化した乳及び乳製品は、優れた骨強化作用(骨形成促進
作用及び骨吸収抑制作用)を有し、その効果は、ビタミ
ンK及びカルシウムをそれぞれ単独で強化した場合より
も、相乗的に優れている。したがって、本発明の乳及び
乳製品は、成長期から老年期までの全てのライフステー
ジにおいて、骨折、リュウマチ、関節炎、腰痛、骨粗鬆
症等の種々の骨疾患の予防又は治療に有効である。ま
た、本発明のビタミンK及びカルシウムを強化した乳及
び乳製品は、従来の骨強化作用薬にみられるような副作
用もなく、長期的な摂取が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1における骨強化作用の試験結果を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 35/20 ABJ A61K 35/20 ABJ ADT ADT (72)発明者 大西 美則 埼玉県所沢市くすのき台3−13−7

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタミンK及びカルシウムを強化した
    乳。
  2. 【請求項2】 ビタミンK及びカルシウムを強化した乳
    製品。
  3. 【請求項3】 ビタミンKの含有量が10〜800μg/100g
    となるようにビタミンKを強化し、カルシウムの含有量
    が100〜8,000mg/100gとなるようにカルシウムを強化し
    た請求項1に記載の乳。
  4. 【請求項4】 ビタミンKの含有量が10〜800μg/100g
    となるようにビタミンKを強化し、カルシウムの含有量
    が100〜8,000mg/100gとなるようにカルシウムを強化し
    た請求項2に記載の乳製品。
JP9244792A 1997-08-26 1997-08-26 ビタミンk及びカルシウムを強化した乳及び乳製品 Pending JPH1156232A (ja)

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