JPH1156045A - 移植機 - Google Patents

移植機

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JPH1156045A
JPH1156045A JP22712997A JP22712997A JPH1156045A JP H1156045 A JPH1156045 A JP H1156045A JP 22712997 A JP22712997 A JP 22712997A JP 22712997 A JP22712997 A JP 22712997A JP H1156045 A JPH1156045 A JP H1156045A
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JP
Japan
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seedling
roll
seedlings
holding
presser
Prior art date
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JP22712997A
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English (en)
Inventor
Takashi Funo
隆 布野
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール苗移植機において、巻き癖がついたロ
ール苗がエプロン近傍で浮き上がる不都合を防止すると
共に、苗補給時等の作業性を向上させる。 【解決手段】 下側第二回転苗押え体46とエプロン8
との間で、巻き癖によるロール苗14の浮上り等を規制
する棒状苗押え体60を設けるにあたり、該棒状苗押え
体60を、非浮上り規制位置に退避自在な下側第二回転
苗押え体46に一体的に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の移
植機の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、田植等の苗移植作業は、移植機の
高性能化に伴い略自動的に行うことが可能であるが、圃
場への苗運搬作業や移植機への苗補給作業は機械化が困
難であるため、依然として人力に頼る重労働であった。
そこで、軽量かつ長大な帯状苗(ロングマット水耕苗)
を巻き取ってロール苗を形成し、該ロール苗を移植機に
載せて移植する技術が提案されている。即ち、苗の軽量
化(全体量比較)に伴い苗搬送作業を省力化することが
できる許りでなく、苗の長大化によって苗補給回数を減
らし、苗補給作業の省力化および移植作業の効率アップ
を計ることが可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ロール
苗を移植するにあたり、ロール苗を繰出自在に保持する
ロール苗保持装置と、該ロール苗保持装置から繰出され
るロール苗を苗載面に沿って下方に案内する苗載台と、
該苗載台上のロール苗を下方に向けて縦送りする縦送り
ベルトと、該縦送りベルトの対向位置でロール苗の浮上
りを規制する回転自在な回転苗押え体と、苗載台の下端
部まで案内されたロール苗から適数本の苗を掻取って圃
場に移植する移植装置とを備える移植機が既に提案され
ているが、このようなものでは、前記回転苗押え体と苗
掻取位置との間において、ロール苗が巻き癖で浮き上が
ったり、苗載台横送りに伴うエプロンとの摺接抵抗で横
ズレする等の不都合が生じる可能性があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、帯状苗が巻かれたロール苗を繰出
自在に保持するロール苗保持装置と、該ロール苗保持装
置から繰出されるロール苗を苗載面に沿って下方に案内
する苗載台と、該苗載台上のロール苗を下方に向けて縦
送りする縦送りベルトと、該縦送りベルトの対向位置で
ロール苗の浮上りを規制する回転自在な回転苗押え体
と、苗載台の下端部まで案内されたロール苗から適数本
の苗を掻取って圃場に移植する移植装置とを備える移植
機において、前記回転苗押え体と苗掻取位置との間に、
苗送り方向を向く棒状部材でロール苗の浮上りを規制す
る棒状苗押え体を配設すると共に、該棒状苗押え体を、
回転苗押え体と連動して非浮上り規制位置に退避可能に
構成したものである。つまり、回転苗押え体と苗掻取位
置との間に配設した棒状苗押え体により、ロール苗の浮
上りや横ズレを防止できる許りでなく、移植爪が掻取り
時にロール苗を引き摺り出す不都合も防止することがで
き、その結果、掻取量のバラツキや欠株が生じる可能性
を低下させて移植精度の向上を計ることができる。しか
も、前記棒状苗押え体は、回転苗押え体と連動して非浮
上り規制位置に退避するため、棒状苗押え体と回転苗押
え体とを別々に退避操作する場合に比して苗補給作業等
が容易になる利点がある。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つ
を図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用田
植機の走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇
降リンク機構2を介して植付部3が連結されている。そ
して、前記植付部3は、昇降リンク機構2に着脱自在に
連結されるホルダフレーム4、該ホルダフレーム4にロ
ーリング自在に連結される植付部フレーム5、該植付部
フレーム5に一体的に組付けられるドライブケース6、
該ドライブケース6から後方に突出する複数の植付ケー
ス7、該植付ケース7の上方に左右方向を向いて配設さ
れるエプロン8、該エプロン8に沿って左右移動自在な
苗載台9、該苗載台9の下端部から苗を掻取って田面に
植付ける植付爪10、該植付爪10の前方位置で田面を
均すフロート11等で構成されているが、これらの基本
構成は何れも従来通りである。
【0006】前記苗載台9は、ドライブケース6の上方
に前高後低状の傾斜姿勢で配設されており、その上面
(後面)には、上下方向を向く複数のガイドリブ(凸
部)12で仕切られた植付条数分(例えば5条分)の苗
載面13が形成されている。つまり、各苗載面13にセ
ットされた後述のロール苗14を、左右のガイドリブ1
2で横ズレを規制しながら下方の植付爪10に向けて供
給ガイドするが、苗載台9全体は、ドライブケース6に
組込まれる苗載台横送り機構(図示せず)の動力で左右
方向に往復移動するようになっている。
【0007】15は前記植付ケース7の後端部に組付け
られるロータリケースであって、該ロータリケース15
は、両端部に一対の植付爪10を備えると共に、自らの
回転に伴って一対の植付爪10を所定の軌跡に沿って回
転運動させる遊星ギヤ機構(図示せず)を内装してい
る。即ち、植付爪10は、エプロン8に形成される掻取
口8aに所定寸法L1だけ入り込んでロール苗14の下
端部から1株分の苗を掻取る掻取行程と、田面に突入し
て掻取苗を放出する植付行程との間を循環的に回転運動
するようになっている。
【0008】16は前記苗載台9の各苗載面13に設け
られる縦送り機構であって、該縦送り機構16において
は、下側の駆動ローラ17と上側の従動ローラ18との
間に、突起付き幅広ベルトからなる縦送りベルト19を
懸回すると共に、駆動ローラ軸17aを、ラチェット機
構(図示せず)を介して縦送りレバー(図示せず)に連
動連結している。つまり、苗載台9が横送り端に達する
と、ドライブケース6に設けられる縦送り駆動カム(図
示せず)が縦送りレバーを叩き上げるように構成されて
おり、そして、縦送りレバーが叩き上げられた場合に
は、ラチェット機構を介して連動連結される駆動ローラ
17が所定量回転するのに伴い、縦送りベルト19の張
り側(苗接触側)が所定の送り量L2だけ下動してロー
ラ苗14をエプロン8に向けて縦送りするが、本実施形
態では、各条の縦送り機構16を上下2段に構成すると
共に、上下の縦送り機構16をチェン伝動機構20を介
して連動連結している。
【0009】21は各条の苗載面13に対向して配設さ
れるロール苗保持部であって、該ロール苗保持部21
は、ガイドリブ12に立設される保持部ブラケット2
2、該保持部ブラケット22間に左右方向を向いて架設
されるアーム支軸23、該アーム支軸23に回動自在に
外嵌するアームボス24、該アームボス24に所定間隔
を存して溶着される上下揺動自在(苗載面接離方向移動
自在)な左右一対の支持アーム25、該支持アーム25
を所定の位置に保持する支持アーム保持機構26、左右
の支持アーム25間に着脱自在で、かつ自由回転自在に
支持されるロール苗保持軸27等で構成されている。即
ち、ロール苗保持部21にロール苗14を補給する場合
には、ロール苗14をロール苗保持軸27に挿通した
後、該ロール苗保持軸27の両端部を、支持アーム25
の先端部に形成されるフック溝25aに引っ掛け状にセ
ットするようになっている。そして、左右の支持アーム
25間にセットされたロール苗14は、平面視で左右の
ガイドリブ12間に位置するため、外周側から連続的に
繰出されるロール苗14は、無理なく左右のガイドリブ
12間に導かれるようになっている。
【0010】ところで、前記ロール苗14は、長大(例
えば、幅30センチメートル、長さ6メートル)な育苗
ケースに、不織布等の補強用マット材を敷き、ここに所
定量の種籾を播種した後、所定期間水耕栽培で育苗して
根絡み状態の帯状苗(ロングマット水耕苗)を作る育苗
作業と、この帯状苗を苗が巻取方向に倒伏するようにロ
ール芯28に巻取る巻取作業とを経て得られるものであ
る。そして、前記帯状苗の幅寸法および長さ寸法は均一
であるが、厚さ寸法は育苗環境に応じて多少の変動があ
るため、ロール苗14の巻径には多少のバラツキがあ
り、また、巻取り時には、帯状苗の横ズレや延びが生じ
るため、ロール苗14の幅寸法にも多少のバラツキが出
るのが実状である。
【0011】前記支持アーム保持機構26は、保持部ブ
ラケット22に前後揺動自在に取付けられるアーム保持
レバー29と、該アーム保持レバー29を支持アーム2
5の基端部に向けて付勢する弾機30とで構成されてい
る。つまり、支持アーム25の基端部にストッパ片25
bを形成する一方、アーム保持レバー29に係止溝29
aを形成し、該係止溝29aでストッパ片25bを係止
することにより支持アーム25を所定位置に保持する
が、アーム保持レバー29には、上下方向に並ぶ複数の
係止溝29aが形成されるため、ロール苗14の繰出し
に適した繰出位置と、苗載面13に近接する格納位置
と、繰出位置から上方に退避する退避位置とに支持アー
ム25を選択的に保持することができるようになってい
る。尚、保持位置の切換えは、支持アーム25を手で支
えた状態でアーム保持レバー29を非係止方向に揺動操
作し、この状態で支持アーム25を所望の切換位置に揺
動操作した後、アーム保持レバー29を放せば、該切換
位置で支持アーム25が保持されることになる。
【0012】さて、ロール苗14の植付けを行う場合に
は、前記支持アーム25を繰出位置に保持し、かつ左右
の支持アーム25間にロール苗14(ロール苗保持軸2
7)をセットすることになるが、そのセット位置(ロー
ル苗保持位置)は、繰出初期状態のロール苗14が側面
視でガイドリブ12と重合しない位置、もしくは重合幅
がロール苗一巻き分の厚さ寸法以下となる位置に設定さ
れている。つまり、繰出初期状態であっても、巻装状態
のロール苗14が二巻き以上に亘ってガイドリブ12に
摺接することを防止しているため、ガイドリブ12とロ
ール苗14との間に大きな摺接抵抗が生じたり、摺接抵
抗が大きく変動することがなく、その結果、ロール苗1
4の繰出しをスムーズに行うことができるようになって
いる。尚、前述した繰出初期状態とは、ロール苗14を
全く繰出していない状態(巻径=最大)と、ロール苗1
4を植付可能な位置まで手動で繰出した状態(巻径<最
大)との両者を示唆するものである。
【0013】また、前記ロール苗保持軸27は、支持ア
ーム25の左右間隔よりも多少長く形成される軸部材2
7aに、ロール芯28の内径よりも僅かに小径な左右一
対のホイールプレート27bを溶着すると共に、左右の
ホイールプレート27bを図示しない補強ステーで連結
して形成されている。そして、ロール苗保持軸27にロ
ール苗14をセットする場合には、ロール苗保持軸27
の一端側からロール苗14のロール芯28を挿通(また
はロール芯28の一端側からロール苗保持軸27を挿
通)するが、ロール芯28の内周面一端部には予め段差
部28aが形成されているため、該段差部28aと一端
側ホイールプレート27bとの接当に基づいてロール苗
14が略適正セット位置で係止されるようになってい
る。そのため、ロール苗14の適正位置へのセット作業
を簡略化することができる許りでなく、ロール苗保持軸
27の一端側から挿通させたロール苗14が他端側から
抜け落ちる不都合を防止することができ、しかも、ロー
ル苗保持軸27の一端側を持ってロール苗14を持ち運
びすることができるようになっている。
【0014】また、前記ロール苗14を適正セット位置
で係止するにあたり、本実施形態では、ロール苗14の
一端側への移動を許容しているため、ロール苗14のセ
ット位置が苗載面13に対して左右方向に位置ズレして
いた場合に、ロール苗14の移動を許容して繰出し苗の
捻れを防止することができ、その結果、ロール苗14の
捻れに起因する繰出不良等の不都合を解消することがで
きるようになっている。
【0015】31は前記上側縦送りベルト19の対向位
置に配設される上側回転苗押え体であって、該上側回転
苗押え体31は、前記保持部ブラケット22に上下揺動
自在(苗載面接離方向移動自在)に設けられる左右一対
の苗押えアーム32、該左右の苗押えアーム32間に架
設される苗押え支軸33、該苗押え支軸33に回転自在
に外嵌する複数の苗押え円盤34、該苗押え円盤34を
位置決めするカラー35等で構成されている。そして、
上記苗押え円盤34は、上側縦送りベルト19に沿って
繰出されるロール苗14を、自重(アーム荷重等を含
む)もしくは図示しない弾機の付勢力で上側縦送りベル
ト19に押付けながら従動的に回転するため、ロール苗
14の浮上りに伴う上側縦送りベルト19のスリップを
防止すると共に、ロール苗14の横ズレを規制すること
ができ、その結果、所定量(縦送り量)のロール苗14
を横ズレを規制しながら引出す(繰出す)ことができる
ようになっている。
【0016】36は前記下側縦送りベルト19の上部対
向位置に配設される下側第一回転苗押え体であって、該
下側第一回転苗押え体36は、苗載台9の左右両端部に
立設される一対の苗押えブラケット37、該苗押えブラ
ケット37の上端部に上下揺動自在(苗載面接離方向移
動自在)に設けられる左右一対の第一苗押えアーム3
8、該左右の第一苗押えアーム38間に架設される第一
苗押えフレーム39、該第一苗押えフレーム39から各
条の下側縦送りベルト19に向けて突設される複数の第
一苗押えステー40、該第一苗押えステー40の先端部
に溶着されるボス41、該ボス41に回転自在に挿通さ
れる第一苗押え支軸42、該第一苗押え支軸42に回転
自在に外嵌する複数の第一苗押え円盤43、該第一苗押
え円盤43を位置決めするカラー44等で構成されてい
る。そして、上記第一苗押え円盤43は、下側縦送りベ
ルト19に沿って繰出されるロール苗14を、自重(ア
ーム荷重等を含む)もしくは図示しない弾機の付勢力で
下側縦送りベルト19の上部に押付けながら従動的に回
転するため、ロール苗14の浮上りおよび横ズレが規制
されることになるが、各条の下側縦送りベルト19に対
向する複数の下側第一回転苗押え体36を、単一の第一
苗押えフレーム39に一体的に設けているため、第一苗
押えフレーム39に設けられる退避操作レバー45の操
作に伴って各条の下側第一回転苗押え体36を同時に非
浮上り規制位置に退避させることができるようになって
いる。
【0017】46は前記下側縦送りベルト19の下部対
向位置に配設される下側第二回転苗押え体であって、該
下側第二回転苗押え体46は、前記苗押えブラケット3
7の上端部に上下揺動自在(苗載面接離方向移動自在)
に設けられる左右一対の第二苗押えアーム48、該左右
の第二苗押えアーム48間に架設される第二苗押えフレ
ーム49、該第二苗押えフレーム49から各条の下側縦
送りベルト19に向けて突設される複数の第二苗押えス
テー50、該第二苗押えステー50の先端部に溶着され
るボス51、該ボス51に回転自在に挿通される第二苗
押え支軸52、該第二苗押え支軸52に回転自在に外嵌
する複数の第二苗押え円盤53、該第二苗押え円盤53
を位置決めするカラー54等で構成されている。そし
て、上記第二苗押え円盤53は、下側縦送りベルト19
に沿って繰出されるロール苗14を、自重(アーム荷重
等を含む)もしくは図示しない弾機の付勢力で下側縦送
りベルト19の下部に押付けながら従動的に回転するこ
とになる。即ち、下側縦送りベルト19の対向位置に、
上下二列の回転苗押え体36、46を設けてロール苗1
4の浮上りおよび横ズレを規制しているが、各回転苗押
え体36、46の苗押え円盤43、53は、ロール苗接
離方向に独立的に移動自在であるため、ロール苗14の
厚さ寸法にバラツキがあっても、各苗押え円盤43、5
3が独立移動して適度にロール苗14を押圧することに
なり、その結果、下側縦送りベルト19がスリップして
ロール苗14の縦送り量にバラツキが生じる等の不都合
を可及的に防止することができるようになっている。
尚、各条の下側縦送りベルト19に対向する複数の下側
第二回転苗押え体46を、単一の第二苗押えフレーム4
9に一体的に設け、該第二苗押えフレーム49の退避操
作に伴って各条の下側第二回転苗押え体46を同時に退
避し得ることは下側第一回転苗押え体36と同様であ
る。
【0018】ところで、前記第二苗押えアーム48は、
第一苗押えフレーム39の上方近傍(後方近傍)を通っ
て第一苗押え円盤43の下方まで達しており、そのた
め、下側第一回転苗押え体36を退避操作した場合に
は、第一苗押えフレーム39が第二苗押えアーム48を
押し上げて下側第二回転苗押え体46も連動的に退避さ
せるようになっている。つまり、上下二列の下側回転苗
押え体36、46を独立移動自在に構成したものであり
ながら、退避操作時には、上下二列の下側回転苗押え体
36、46を一体的に退避させることができるため、各
回転苗押え体36、46を別々に退避操作する場合に比
して苗補給作業等を容易に行うことができるようになっ
ている。
【0019】また、55は前記下側第一回転苗押え体3
6を退避位置に保持する退避保持機構であって、該退避
保持機構55は、苗押えブラケット37の基端部に揺動
自在に設けられる退避ロックレバー56、該退避ロック
レバー56をレバー基端部のロック溝56aが進出する
方向に付勢する弾機57、前記第一苗押えアーム38の
基端部に一体形成されるストッパプレート38a等で構
成されている。つまり、下側第一回転苗押え体36を非
浮上り規制位置に退避操作した場合には、ストッパプレ
ート38aの先端部が退避ロックレバー56を非ロック
姿勢側に押しながらロック溝56aに入り込んで係止さ
れるため、下側第一回転苗押え体36(連動退避する下
側第二回転苗押え体46を含む)が所定の退避位置で自
動的に位置保持されることになり、一方、退避ロックレ
バー56を非ロック姿勢側に揺動操作すれば、ロック溝
56aによるストッパプレート38aの係止が解除され
て下側第一回転苗押え体36が浮上り規制位置に復帰す
るようになっている。従って、下側回転苗押え体36、
46を非浮上り規制位置に退避させるにあたり、退避さ
せた下側回転苗押え体36、46を手で保持する必要が
なく、その結果、苗補給時や苗載台清掃時の作業性を向
上させることができるようになっている。
【0020】ところで、各回転苗押え体31、36、4
6の苗押え円盤34、43、53は、ボス部材58の一
端部に、外周に凹凸を有する円盤部材59を溶着した共
通部品であり、そのため製造コストの削減および組立性
の向上に寄与し得るが、さらに本実施形態では、苗押え
円盤43、53の左右組付方向を、下側第一回転苗押え
体36と下側第二回転苗押え体46とにおいて反転させ
ているため、苗押え円盤43、53を共通化したもので
ありながら、各苗押え円盤43、53の苗え位置を左右
方向にずらして苗押えに伴うロール苗14の損傷を分散
することができるようになっている。
【0021】さらに、60は前記下側第二回転苗押え体
46とエプロン8(苗掻取位置)との間に配設される棒
状苗押え体であって、該棒状苗押え体60は、苗送り方
向を向く複数の棒状部材60aを、左右方向に所定間隔
を存して並列させたものであるが、複数の棒状部材60
aは、前記第二苗押えフレーム49に一体的に溶着され
ているため、下側第二回転苗押え体46と一体的にロー
ル苗接離方向に移動しつつロール苗14を苗載面13に
対して適度に押し付けるようになっている。つまり、下
側第二回転苗押え体46とエプロン8との間において、
巻き癖によるロール苗14の浮上り、エプロン8との摺
接に伴うロール苗14の横ズレ、掻取抵抗によるロール
苗14の引き摺り出し等を規制することができ、しか
も、棒状苗押え体60は、下側第二回転苗押え体46に
連動して非浮上り規制位置に退避するため、棒状苗押え
体60と下側第二回転苗押え体46とを別々に退避操作
する場合に比して苗補給時等の作業性を向上させること
ができるようになっている。
【0022】さて、前記棒状苗押え体60で浮上り規制
されたロール苗14は、エプロン8の掻取口8aから入
り込む植付爪10で一株分ずつ掻取られる毎に横送りさ
れ、苗載台9が横送り端に達した時点で縦送りベルト1
9の縦送り作用を受けるが、ロール苗14の下端部は、
前記縦送り作用を受けてもエプロン8に押し付けられな
いようになっている。つまり、前記縦送りベルト19の
縦送り量L2を、植付爪10のエプロン入り込み量(掻
取量)L1よりも少なく設定することによってロール苗
14のエプロン8への押付けを防止しており、その結
果、エプロン8への押付けに伴うロール苗14の浮上
り、座屈、損傷、横ズレ等を回避することができるよう
になっている。
【0023】叙述の如く構成されたものにおいて、ロー
ル苗14の植付けを行う場合には、ロール苗保持部21
の左右の支持アーム25間にロール苗14をセットする
ことになるが、そのセット位置は、繰出初期状態のロー
ル苗14が側面視でガイドリブ12と重合しない位置、
もしくは重合幅がロール苗一巻き分の厚さ寸法以下とな
る位置に設定されているため、繰出初期状態であって
も、巻装状態のロール苗14が二巻き以上に亘ってガイ
ドリブ12に摺接することを防止できる。従って、ガイ
ドリブ12とロール苗14との間に大きな摺接抵抗が生
じたり、摺接抵抗が大きく変動する不都合を解消してロ
ール苗14の繰出しをスムーズにすることができ、その
結果、不規則な繰出しに伴う掻取量のバラツキや欠株の
発生を防止して植付精度の向上を計ることができる。
【0024】また、前記ロール苗14をロール苗保持軸
27の一端側から挿通状にセットするにあたり、ロール
芯28の内周面一端部に予め段差部28aを形成したた
め、該段差部28aがロール苗保持軸27の一端側ホイ
ールプレート27bに接当してロール苗14を略適正セ
ット位置に係止することになる。従って、ロール苗14
の適正位置へのセット作業を簡略化することができる許
りでなく、ロール苗保持軸27の一端側から挿通させた
ロール苗14が他端側から抜け落ちる不都合を防止する
ことができ、しかも、ロール苗保持軸27の一端側を持
ってロール苗14を持ち運びできる利点がある。
【0025】また、前記ロール苗14を適正セット位置
で係止するものでありながら、ロール苗14の一端側へ
の移動を許容しているため、ロール苗14のセット位置
が苗載面13に対して左右方向に位置ズレした状況や、
左右方向に位置ズレした状態で巻き取られたロール苗1
4を繰出している状況において、ロール苗14の移動を
許容して繰出し苗の捻れを防止することができ、その結
果、ロール苗14の捻れに起因する繰出不良等の不都合
を解消することができる。
【0026】また、下側縦送りベルト19の対向位置
に、上下二列の回転苗押え体36、46を設けてロール
苗14の浮上りおよび横ズレを規制するにあたり、各回
転苗押え体36、46の苗押え円盤43、53を、ロー
ル苗接離方向に独立的に移動できるようにしたため、ロ
ール苗14の厚さ寸法にバラツキがあっても、各苗押え
円盤43、53が独立移動して適度にロール苗14を押
圧することになり、その結果、下側縦送りベルト19が
スリップしてロール苗14の縦送り量にバラツキが生じ
る等の不都合を可及的に防止することができる。
【0027】また、下側第一回転苗押え体36を退避操
作した場合には、第一苗押えフレーム39が第二苗押え
アーム48を押し上げて下側第二回転苗押え体46も連
動的に退避させるため、上下二列の下側回転苗押え体3
6、46を独立移動自在に構成したものでありながら、
退避操作時には、上下二列の下側回転苗押え体36、4
6を一体的に退避させることができ、その結果、各回転
苗押え体36、46を別々に退避操作する場合に比して
苗補給作業等を容易に行うことができる。
【0028】また、各条の下側縦送りベルト19に対向
する複数の下側回転苗押え体36、46を、非浮上り規
制位置に一体的に退避させることができるため、各条の
下側回転苗押え体36、46を個別に退避させる場合に
比して苗補給時等の作業性を向上させることができる。
【0029】また、下側回転苗押え体36、46を退避
位置に保持する退避保持機構55を設けたため、退避さ
せた下側回転苗押え体36、46を手で保持する必要が
なく、その結果、苗補給時等の作業性を向上させること
ができる。
【0030】また、下側第二回転苗押え体46とエプロ
ン8との間で、巻き癖によるロール苗14の浮上り、エ
プロン8との摺接に伴うロール苗14の横ズレ、掻取抵
抗によるロール苗14の引き摺り出し等を規制する棒状
苗押え体60を設けるにあたり、該棒状苗押え体60を
下側第二回転苗押え体46に一体的に設けたため、棒状
苗押え体60は、別途位置調整等を行わなくても、下側
第二回転苗押え体46と一体的にロール苗接離方向に移
動しつつロール苗14を適度に押圧することになり、し
かも、棒状苗押え体60は、下側第二回転苗押え体46
に連動して非浮上り規制位置に退避するため、棒状苗押
え体60と下側第二回転苗押え体46とを別々に退避操
作する場合に比して苗補給時等の作業性を向上させるこ
とができる。
【0031】また、縦送りベルト19の縦送り量L2
を、植付爪10のエプロン入り込み量(掻取量)L1よ
りも少なく設定しているため、ロール苗14がエプロン
8に押付けられる不都合を防止することができる。従っ
て、エプロン8への押付けに伴うロール苗14の浮上
り、座屈、損傷、横ズレ等を回避することができ、その
結果、植付作業精度を向上させることができる許りでな
く、植付後の良好な生育に貢献することができる。
【0032】尚、本発明は、前記実施形態に限定されな
いものであることは勿論であって、例えば図6に示す第
二実施形態の様に、ロール苗保持部21の支持アーム2
5を、保持部ブラケット22に設けられるストッパプレ
ート61で繰出適正位置に保持するようにしてもよく、
この場合には、第一実施形態の支持アーム保持機構26
に比して構造を簡略化できる利点がある。また、第一実
施形態では、ロール苗14を自由回転状態で保持してい
るが、図7に示す第三実施形態の様に、ロール苗14を
多少の回転抵抗(支持アーム25に形成した凸部25c
とロール芯28との摺接抵抗)を与えた状態で保持して
もよく、この場合には、ロール苗14が慣性力で先行回
転する不都合を回避できる利点がある。また、第一実施
形態では、ロール苗14を適正セット位置で係止する手
段(段差部28a)をロール芯28側に形成している
が、図8に示す第四実施形態の如く、ロール苗保持軸2
7側に形成してもよい。つまり、第四実施形態では、ロ
ール苗保持軸27の一方のホイールプレート27bに段
差部27cを形成し、該段差部27cとの接当でロール
芯28を適正セット位置で係止するようになっている。
また、前記第一実施形態では、ロール苗保持部21にお
けるロール苗14の保持高さ設定に基づいて巻装状態の
ロール苗14とガイドリブ12との摺接を防止している
が、図9に示す第五実施形態の様に、ガイドリブ12に
切欠き部12aを形成してロール苗14との摺接を防止
することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】植付部の要部側面図である。
【図3】同上要部正面図(後面図)である。
【図4】同上要部断面図である。
【図5】下側回転苗押え体の退避保持機構を示す側面図
である。
【図6】第二実施形態を示す植付部の要部側面図であ
る。
【図7】第三実施形態を示すロール苗保持部の要部断面
図である。
【図8】第四実施形態を示すロール苗保持部の要部平面
図である。
【図9】第五実施形態を示すロール苗保持部の要部側面
図である。
【符号の説明】
1 走行機体 3 植付部 8 エプロン 9 苗載台 10 植付爪 12 ガイドリブ 13 苗載面 14 ロール苗 16 縦送り機構 21 ロール苗保持部 25 支持アーム 27 ロール苗保持軸 28 ロール芯 28a 段差部 36 下側第一回転苗押え体 46 下側第二回転苗押え体 55 退避保持機構 60 棒状苗押え体 L1 入り込み量(掻取量) L2 縦送り量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状苗が巻かれたロール苗を繰出自在に
    保持するロール苗保持装置と、該ロール苗保持装置から
    繰出されるロール苗を苗載面に沿って下方に案内する苗
    載台と、該苗載台上のロール苗を下方に向けて縦送りす
    る縦送りベルトと、該縦送りベルトの対向位置でロール
    苗の浮上りを規制する回転自在な回転苗押え体と、苗載
    台の下端部まで案内されたロール苗から適数本の苗を掻
    取って圃場に移植する移植装置とを備える移植機におい
    て、前記回転苗押え体と苗掻取位置との間に、苗送り方
    向を向く棒状部材でロール苗の浮上りを規制する棒状苗
    押え体を配設すると共に、該棒状苗押え体を、回転苗押
    え体と連動して非浮上り規制位置に退避可能に構成した
    移植機。
JP22712997A 1997-08-08 1997-08-08 移植機 Pending JPH1156045A (ja)

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