JPH1155265A

JPH1155265A - 網運用情報管理方式

Info

Publication number: JPH1155265A
Application number: JP9224424A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Takita; 寛滝田
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1997-08-07
Filing date: 1997-08-07
Publication date: 1999-02-26
Anticipated expiration: 2017-08-07
Also published as: JP3164207B2

Abstract

(57)【要約】【課題】網の管理を行う網管理装置において、網設計
情報の設計ミスや情報欠落の早期発見を行い、効率的な
網運用を可能とする。【解決手段】網管理装置２は、網管理装置２の各機能
を管理する中央管理部２１と、網設計管理装置１との通
信を行う設計装置通信部２２と、各局６の伝送監視制御
装置３の運用情報を生成する運用情報生成部２３と、運
用情報生成部２３で生成した運用情報を登録する運用情
報記憶部２５と、その運用情報の履歴を登録する運用情
報履歴記憶部２４と、伝送監視制御装置３との通信を行
う伝送装置通信部２６からなる。又、運用情報履歴記憶
部２４には網設計情報に対する運用情報の履歴を格納す
る運用情報履歴テーブル２７を、運用情報記憶部２５に
は各伝送監視制御装置３に対する運用情報を格納する運
用情報テーブル２８を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、網運用情報管理方
式に関し、特に、誤りのある網設計情報の検証及び網設
計情報を基に生成した論理的矛盾のある運用情報を迅速
に復旧する網運用情報管理方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１１は、網管理システムの構成を示す
ブロック図である。この網管理システムは、管理対象の
網５と、網５を管理する網管理装置２と、設計された網
５の網設計情報を生成して網管理装置２へ送信する網設
計管理装置１から構成され、更に網５は複数の局６ａ、
６ｂ、…からなり、局６ａ、６ｂ、…は複数の伝送装置
４及び伝送装置４の監視制御を行う１台の伝送監視制御
装置３ａ、３ｂ、…より構成される。

【０００３】各局の伝送監視制御装置３ａ、３ｂ、…
は、それぞれの局内で１台のみ設置され各伝送監視制御
装置３ａ、３ｂ、…が保持する運用情報に基づいて伝送
装置４の監視制御を行うものである。そして、このため
の前記運用情報は、網設計管理装置１から送られる網設
計情報を基に網管理装置２が生成し、更に網設計管理装
置１の要求により網管理装置２からそれぞれ伝送監視制
御装置３ａ、３ｂ、…へダウンロードされる。

【０００４】図１２は、網設計管理装置１で生成され、
網管理装置２へ送られる網設計情報と運用情報の推移を
そのフォーマット例を示す図である。網設計情報は、図
１２に示す管理番号Ｄ１、Ｄ２、…とその情報の属性
（伝送装置の追加／削除の情報）及び伝送装置４１ａ〜
４３ａ、４１ｂ、４２ｂの情報である。伝送装置４１ａ
〜４３ａ、４１ｂ、４２ｂの情報は、各伝送装置ごとに
装置番号、局名、装置内の実装情報（図１２ではパッケ
ージ番号を示す）及び論理パスを含む装置間の接続情報
からなる。図１２において、管理番号Ｄ７〜Ｄ９は伝送
装置４３ａの設定と伝送装置４２ａの削除を行い伝送装
置４３ａと４２ｂを接続する網設計情報と運用情報の推
移を表し、また、管理番号Ｄ７’及びＤ８’は誤りの網
設計情報と運用情報の推移を表している。

【０００５】又、公知の技術として、特開昭６３−２３
６４３５号公報記載の「ネットワークの構成情報管理方
式」は、各局側に自局の運用情報を認めることを前提と
して各局相互間で運用情報に相違が生じて通信が断状態
になり、更に一致させるのに長時間を要するという問題
を解決することを目的とするものである。網管理装置で
運用情報を一元管理して常時各局の運用情報の変化の有
無を確認し、変更があった場合には網管理装置で管理し
ている運用情報の方に各局の運用情報を合わせることに
より運用情報の保障を行っている。

【０００６】更に、特開平２−３０５１３９号公報記載
の「ネットワークの構成変更方式」は、運用情報の変更
を行うときに変更部分のみの情報を子局に送ることによ
り、構成変更を行う処理時間の短縮及び構成変更に伴う
他の通信ルートへの影響の排除並びに効率的な網運用を
図るものである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】前述の従来の網管理装
置では、生成された運用情報に対し伝送監視制御装置で
網設計管理装置の網設計情報に起因する誤りが発見され
た時に、どの網設計情報に誤りがあったかを特定するこ
とが困難であり、正常な運用情報を生成し直すまでに時
間がかかるという問題があった。

【０００８】例えば、追加する伝送装置の局情報や削除
する伝送装置を誤った場合等では従来の網設計情報のチ
ェックでは発見されずに伝送監視制御装置の運用が開始
されてから最終的に論理矛盾が生じ網設計情報の設計ミ
スの発見が遅れるという問題があった。

【０００９】又、前記公知技術においては、何れも運用
情報に変更があった場合の技術であり、運用情報ひいて
は網設計情報そのものに設計ミスがあった場合は上述と
同様の問題が起こるものであった。

【００１０】（発明の目的）本発明の目的は、誤りの網
設計情報の早期発見を可能とし効率的な網運用を行うた
めの検証を可能とする網運用情報管理方式を提供するこ
とにある。

【００１１】本発明の他の目的は、誤りの網設計情報を
基に生成した論理矛盾のある運用情報の復旧を可能とす
る網運用情報管理方式を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の網運用情報管理
方式は、複数の伝送装置と伝送装置の監視制御を行う伝
送監視制御装置とを含む複数の局が相互接続して構成さ
れる網と、網を設計する網設計情報を生成する網設計管
理装置と、網設計情報を基に伝送監視制御装置の運用情
報を生成し網の運用を管理する網管理装置とからなる網
管理システムの網運用情報管理方式において、網管理装
置は、生成した運用情報を網設計情報の履歴を付加して
管理することにより、伝送監視制御装置から誤りの運用
情報を通知されたときに誤りを含む網設計情報の履歴を
網設計管理装置ヘ提供することを特徴とする。また、前
記網管理装置は、網設計情報の受信毎に生成した運用情
報の履歴を管理することにより、前記網設計管理装置か
ら誤りの運用情報の復旧を要求されたとき、運用情報を
誤りの網設計情報が反映された運用情報の直前の運用情
報に戻すことにより正しい運用情報を伝送監視制御装置
へ提供することを特徴とする。さらに、前記網管理装置
は、網設計情報の受信毎に生成した運用情報の履歴及び
運用情報と網設計情報との対応関係を記録した運用情報
テーブル及び網設計情報毎の管理番号と網設計情報の受
信毎に生成した運用情報の履歴との対応関係を記録した
運用情報履歴テーブルを有する。

【００１３】また、本発明の網管理装置は、受信した網
設計情報に基づいて複数の局が相互接続される網を設計
運用する網管理装置において、受信した網設計情報に基
づいて局内の伝送装置の設定、削除及び接続の制御を行
うための運用情報を生成する運用情報生成部と、網設計
情報の受信毎に生成した運用情報の履歴及び運用情報と
網設計情報との対応関係を記録した運用情報テーブルと
を有し、各局への運用情報の提供及び網設計管理装置へ
の誤りの網設計情報の提供を行う。

【００１４】具体的には、網管理装置は網設計管理装置
から送られた網設計情報を基に生成した運用情報と網設
計情報の管理番号を運用情報記憶部に登録する。さらに
その網設計情報の管理番号と生成した運用情報を運用情
報履歴記憶部に登録する。伝送監視制御装置から運用情
報に対する誤りの通知を受信すると、網管理装置は誤り
を指摘された運用情報に対する網設計情報履歴を網設計
管理装置ヘ送信する。網設計管理装置から網設計情報履
歴の中から誤りと判断された網設計情報の管理番号を受
信したら、運用情報履歴記憶部を検索してその網設計情
報を反映する直前の運用情報を読み出して運用情報記憶
部に登録し、該当の伝送監視制御装置へダウンロードす
る。

【００１５】（作用）網管理装置に網設計管理装置から
の網設計情報の受信毎に生成した運用情報の履歴を記録
した運用情報テーブルに各運用情報との対応する網設計
情報の履歴を新たに記録することにより、前記運用情報
テーブルを参照することにより網設計情報の設計ミスや
情報欠落の早期発見を可能とし、誤りのある網設計情報
が反映された直前の運用情報に迅速に復旧することを可
能とする。また、網設計情報の管理番号と前記運用情報
の履歴との対応関係を運用情報履歴テーブルに記録する
ことにより、誤りの網設計情報の特定、通知及び復旧等
の網運用を効率的に行う。

【００１６】

【発明の実施の形態】

［１］構成の説明次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細
に説明する。

【００１７】図１は、本実施の形態を示す網管理装置２
の機能ブロック図であり、図２〜図６は、網管理装置２
の動作を示す流れ図である。

【００１８】図１において、本実施の形態は、網設計管
理装置１と、網管理装置２と、各局の伝送監視制御装置
３ａ、３ｂとから構成されており、また、網管理装置２
は、網管理装置２の各機能を管理する中央管理部２１
と、網設計管理装置１との通信を行う設計装置通信部２
２と、各局６の伝送監視制御装置３ａ、３ｂの運用情報
を生成する運用情報生成部２３と、運用情報生成部２３
で生成した運用情報を登録する運用情報記憶部２５と、
その運用情報の履歴を登録する運用情報履歴記憶部２４
と、伝送監視制御装置３ａ、３ｂとの通信を行う伝送装
置通信部２６とからなる。

【００１９】運用情報履歴記憶部２４は、網設計情報に
対する運用情報の履歴を格納する運用情報履歴テーブル
２７を、運用情報記憶部２５は、各伝送監視制御装置３
ａ、３ｂに対する運用情報を格納する運用情報テーブル
２８を有する。そして、運用情報履歴テーブル２７は網
設計情報の管理番号Ｄ１、Ｄ２、…と運用情報Ｔ１、Ｔ
２、…との対応情報からなり、運用情報テーブル２８
は、伝送監視制御装置、局、伝送装置、その対向伝送装
置及び網設計情報履歴からなる。

【００２０】［２］動作の説明次に、図面を参照して本発明の実施の形態の動作につい
て説明する。

【００２１】図２は、本実施の形態の全体の動作の概要
を示す流れ図である。特に、網設計監視装置１からの指
示により、網管理装置２が伝送監視制御装置３ａ、３ｂ
に対して行う各処理の一連の流れの概要を示すものであ
る。

【００２２】網管理装置２は、網設計管理装置１から送
られる網設計情報を基に伝送監視制御装置３ａ、３ｂに
出力する運用情報の生成処理を行う（ステップＡ１）。
次に、網管理装置２は、伝送監視制御装置３ａ、３ｂに
生成した前記運用情報をダウンロードする（ステップＡ
２）。ダウンロード処理終了後、網管理装置２は網設計
管理装置１からの要求により伝送監視制御装置３ａ、３
ｂヘダウンロードした運用情報の検証を行うよう運用情
報検証要求を行う（ステップＡ３）。伝送監視制御装置
３ａ、３ｂは、入力した前記運用情報に基づいて配下の
伝送装置の設定、削除及び接続関係について論理的な誤
りがないかを検証して網管理装置２にその結果を送信す
る。網管理装置２は、受信した検証応答結果が異常の場
合（ステッＡ４）は網設計管理装置１に通知し、網設計
管理装置１からの要求により運用情報を復旧する運用情
報復旧処理を行う（ステップＡ５）。

【００２３】図３は、網設計情報受信時の網管理装置２
の処理を示す流れ図である。図１と図３を参照すると、
網設計管理装置１からの網設計情報とその管理番号を設
計装置通信部２２が受信すると（ステップＢ１）、設計
装置通信部２２はその網設計情報の内容をチェックし、
チェック結果を中央管理部２１ヘ送る。中央管理部２１
は、チェック結果が正常ならば（ステップＢ２）、運用
情報生成部２３に運用情報の生成を指示する。

【００２４】運用情報生成部２３は、網設計情報から各
伝送監視制御装置３ａ、３ｂごとに必要な情報を抜き出
して伝送監視制御装置が制御する局間の伝送装置の追
加、削除、伝送装置間の接続、切断等に必要なの装置の
設定等の運用情報を生成し、生成結果を中央管理部２１
ヘ送る（ステップＢ３）。

【００２５】中央処理装置２１は、前記生成結果をチエ
ックし正常ならば（ステップＢ４）、生成された運用情
報について運用情報記憶部２５ヘの登録を運用情報生成
部２３ヘ指示する。また、中央処理装置２１は、生成元
となった網設計情報の管理番号と生成した運用情報につ
いて運用情報履歴記憶部２４ヘの登録も指示する。

【００２６】運用情報生成部２３は、運用情報記憶部２
５と運用情報履歴記憶部２４への登録を完了する（ステ
ップＢ５，Ｂ６）。また、中央処理装置２１におけるチ
ェックにより網設計情報の内容が異常（ステップＢ２）
か運用情報生成処理異常（ステップＢ４）の場合は、中
央管理部２１はその旨の処理結果を設計装置通信部２２
経由で網設計管理装置１ヘ送る（ステップＢ７）。

【００２７】図４は、各伝送監視制御装置３ａ、３ｂに
運用情報をダウンロードするように指示する運用情報ダ
ウンロード要求を、網設計管理装置１から中央処理装置
２１が受信時の網管理装置２の動作を示す流れ図であ
る。

【００２８】図１と図４を参照すると、設計装置通信部
２２は、網設計管理装置１から送信された、網管理装置
２から伝送監視制御装置３ヘの運用情報のダウンロード
要求を受信すると（ステップＣ１）、設計装置通信部２
２と接続されている中央管理部２１は、伝送装置通信部
２６ヘ運用情報を伝送監視制御装置３ａ、３ｂにヘダウ
ンロードを行うよう指示する。伝送装置通信部２６は、
運用情報テーブル２８より運用情報を読み出して各伝送
監視制御装置３ａ、３ｂヘその運用情報を送信し（ステ
ップＣ２）、その送信の処理結果を中央管理部２１ヘ送
る。中央管理部２１は、受け取った処理結果を設計装置
通信部２２経由で網設計管理装置１ヘ送信する（ステッ
プＣ３）。

【００２９】図５は、各伝送監視制御装置３ａ、３ｂが
運用情報を検証することを要求する運用情報検証要求
を、網設計管理装置１から中央処理装置２１が受信時の
網管理装置２の動作を示す流れ図である。

【００３０】図１と図５を参照すると、網設計管理装置
１から運用情報検証要求を設計装置通信部２２が受信す
ると（ステップＤ１）、中央管理部２１は伝送装置通信
部２６に対して伝送監視制御装置３ａ、３ｂへの運用情
報検証要求を指示する。伝送装置通信部２６は、各伝送
監視制御装置３ａ、３ｂヘ運用情報検証要求を送信する
（ステップＤ２）。

【００３１】伝送監視制御装置３ａ、３ｂが前記運用情
報に基づく運用の検証を行い、伝送装置通信部２６が伝
送監視制御装置３ａ、３ｂから運用情報の検証結果の運
用情報検証応答を受信する（ステップＤ３）。中央管理
部２１は、その応答結果が運用情報の誤りの場合（ステ
ップＤ４）は、当該運用情報の網設計情報履歴を読み出
して処理結果と共に設計装置通信部２２経由で網設計管
理装置１ヘ送信する（ステップＤ５）。また、応答結果
が正常の場合（ステップＤ４）は、処理結果のみを設計
装置通信部２２経由で網設計管理装置１ヘ送信する（ス
テップＤ６）。

【００３２】図６は、網設計管理装置１からの誤りの運
用情報を復旧するように要求する運用情報復旧要求を網
管理装置２が受信時の動作を示す流れ図である。運用情
報の誤りに基づいて網設計管理装置１から出力された運
用情報復旧要求を設計装置通信部２２が受信すると（ス
テップＥ１）、中央管理部２１は復旧要求内の誤りの網
設計情報の管理番号を基に、運用情報履歴記憶部２４か
ら誤りの網設計情報の直前の運用情報を読み出して運用
情報記憶部２５に登録されている誤りの網設計情報受信
前のものを取り出し（ステップＥ２）、その運用情報を
伝送装置通信部２６経由で当該伝送監視制御装置３ヘダ
ウンロードする（ステップＥ３）。但し、網設計管理装
置１が誤りと判断して網管理装置２へ通知する網設計情
報は１つとし、複数誤りが発見された場合、最古の網設
計情報を送るものとする。

【００３３】その後、網設計管理装置１は、必要により
誤りを修正した網設計情報を網管理装置２に送信して網
運用情報管理を行う。

【００３４】［３］運用管理の具体的動作次に、本実施の形態の網運用情報管理の具体例として伝
送装置の追加実装、削除及び伝送路接続に関する動作を
詳細に説明する。

【００３５】図１、図７及び図８を参照すると、例え
ば、設計装置通信部２２が網設計管理装置１から網設計
情報として、伝送装置４１ａ、４１ｂの実装情報、伝送
装置４１ａ、４１ｂの接続情報を追加情報として受信
し、その網設計情報を基に運用情報生成部２３が運用情
報を生成し、その運用情報と生成元の網設計情報の管理
番号Ｄ１、Ｄ２、…を運用情報テーブル２８に登録する
と共に、網設計情報の管理番号と生成した運用情報Ｔ
１、Ｔ２…を運用情報履歴テーブル２７に登録する。次
に網設計管理装置１よりダウンロード要求を受信する
と、伝送装置通信部２６はこの運用情報から該当の伝送
監視制御装置３ａ、３ｂの運用情報を読み出してそれぞ
れの伝送監視制御装置３ａ、３ｂにダウンロードする。
さらに網設計管理装置１より運用情報検証要求を受信す
ると、網管理装置２は伝送監視制御装置３ａ、３ｂヘ運
用情報の検証要求を送信する。伝送監視制御装置３ａ、
３ｂから検証結果が正常との応答を受信したら、その旨
網設計管理装置１ヘ検証応答を返す。

【００３６】一方、図７及び図８は、例えば伝送装置４
２ａを不要又は何らかの不具合を判断してこれを伝送装
置４３ａに変更する網設計情報に対して生成された運用
情報の推移を示す図であり、管理番号Ｄ７の網設計情報
は伝送装置４３ａの追加情報、管理番号Ｄ８は伝送装置
４２ａの削除情報、管理番号Ｄ９は伝送装置４３ａと伝
送装置４２ｂの接続の追加情報である。運用情報Ｔ６か
らＴ９は各網設計情報Ｄ７からＤ９により更新された運
用情報を示す。

【００３７】運用情報記憶部２５に運用情報Ｔ６が登録
されている状態において、設計装置通信部２２が局に関
する誤った網設計情報Ｄ７'を受信すると運用情報生成
部２３は誤りの運用情報Ｔ７'を生成し、運用情報記憶
部２５に登録する。斜線部分は運用情報の誤り部分を示
す。伝送装置通信部２６は、その後の網設計管理情報Ｄ
８、Ｄ９を基に生成した運用情報Ｔ９'（但し網設計情
報履歴の項目は除く）を伝送監視制御装置３ａ、３ｂヘ
ダウンロードし、その後運用情報検証要求を行うと、伝
送監視制御装置３ｂから斜線部分を誤りとする応答結果
が受信される。

【００３８】中央管理部２１は当該運用情報に対する網
設計情報履歴を運用情報記憶部２５より読み出して網設
計管理装置１ヘＤ７'、Ｄ８、Ｄ９が誤りであるとの応
答通知を設計装置通信部２２を介して送信する。

【００３９】網設計管理装置１は、応答通知を解析して
Ｄ７'が誤りであると判断してその情報を含んだ運用情
報復旧要求を設計装置通信部２２へ送信すると、中央管
理部２１は、運用情報履歴記憶部２４からＤ７'を反映
する前の運用情報Ｔ６を読み出して運用情報記憶部２５
の運用情報をＴ９'からＴ６ヘ戻し、Ｔ６から伝送監視
制御装置３ａ、３ｂの運用情報を読み出してそれぞれに
ダウンロードする。

【００４０】更に、本実施の形態の網運用情報管理にお
ける他の誤った伝送装置の追加実装、削除及び伝送路接
続に関する動作を詳細に説明する。

【００４１】図９及び図１０において、運用情報記憶部
２５に運用情報Ｔ７が登録されている状態において、網
設計管理装置１から網設計情報Ｄ８'として伝送装置４
２ａでなく伝送装置４１ａを削除する旨の削除情報を受
信したとする。運用情報生成部２３は誤りの運用情報Ｔ
８"を生成して運用情報記憶部２５に登録する。その
後、網設計情報Ｄ９（接続）を基に生成した運用情報Ｔ
９"を伝送監視制御装置３ａ、３ｂの運用情報としてそ
れぞれにダウンロードし、網設計管理装置１からの要求
により各伝送監視制御装置３ａ、３ｂへ運用情報検証要
求を送信した結果、伝送監視制御装置３ｂから斜線部分
が誤りであるとの応答結果が送られる。

【００４２】中央管理部２１は、網設計管理装置１ヘ網
設計情報Ｄ８'が誤りであるとの応答通知を設計装置通
信部２２を介して送信する。網設計管理装置１は、前記
応答通知を受信して内容を解析し網設計情報Ｄ８'が誤
りの情報を含む運用情報の復旧要求を網管理装置２に送
信する。網管理装置２の中央管理部２１は、前記復旧要
求を受信すると運用情報履歴記憶部２４からＤ８'を反
映する運用情報の直前の運用情報Ｔ７を読み出して運用
情報記憶部２５の運用情報をＴ９"からＴ７ヘ戻し、伝
送装置通信部２６から伝送監視制御装置３ａ、３ｂにそ
の運用情報をダウンロードする。このようにして誤った
運用情報の復旧を可能とし、合理的な網運用情報管理を
実現する。

【００４３】以上の実施の形態においては、網設計情報
に対する運用情報の履歴として網設計情報の受信毎に生
成した運用情報の履歴及び運用情報と網設計情報との対
応関係を記録した運用情報テーブルと、網設計情報毎の
管理番号を使用し該管理番号と当該網設計情報まで反映
された運用情報の履歴とを対応させて運用情報履歴テー
ブルとを使用して、伝送監視制御装置から誤りの運用情
報を通知されたときに、網設計管理装置へ誤りの網設計
情報を提供するとともに、網設計管理装置からの復旧要
求に対して、運用情報を誤りの前記網設計情報が反映さ
れた直前の運用情報に戻すことにより正しい運用情報を
伝送監視制御装置へ提供するようにしているが、運用情
報を誤りの前記網設計情報が反映された直前の運用情報
に戻すために前記直前の運用情報を取得する方法は、運
用情報テーブルを参照するだけでも可能である、つま
り、運用情報テーブルのうち誤りのある網設計情報が反
映された直前の運用情報の履歴を特定することで正しい
運用情報を伝送監視制御装置へ提供することが可能であ
る。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は網管理装
置は網設計情報に基づいて生成した運用情報テーブルの
項目に網設計情報の履歴を設けているので、伝送監視制
御装置から送られる誤りの運用情報から誤りの網設計情
報を特定して網設計管理装置へ通知することができるの
で、網設計情報の設計ミスや情報欠落の早期発見が可能
となり、また、正しい運用情報までの復旧が迅速に行う
ことが可能である。

【００４５】さらに、本発明は網設計情報の管理番号を
利用し該管理番号に対する運用情報の履歴テーブルを運
用情報履歴記憶部に設けているので、誤りの網設計情報
の特定、網設計管理装置への通知及び正しい運用情報の
発見、復旧等の網運用の効率化が図れる。

【００４６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態の構成を示す機能ブロッ
ク図である。

【図２】網管理装置の動作の概要を示す流れ図である。

【図３】網設計情報を受信時の処理を示す流れ図であ
る。

【図４】運用情報のダウンロード要求を受信時の処理を
示す流れ図である。

【図５】運用情報の検証要求を受信時の処理を示す流れ
図である。

【図６】運用情報の復旧要求を受信時の処理を示す流れ
図である。

【図７】運用管理の具体的動作例を示す図である。

【図８】網設計情報のフォーマット例を示す図である。

【図９】運用管理の他の具体的動作例を示す図である。

【図１０】他の網設計情報のフォーマット例を示す図で
ある。

【図１１】網管理システムの構成を示すブロック図であ
る。

【図１２】網設計情報に対する運用情報の推移を示す図
である。

【符号の説明】

１網設計管理装置２網管理装置３、３ａ、３ｂ伝送監視制御装置４、４１ａ、４１ｂ、４２ａ、４２ｂ、４３ａ伝送装
置５網６、６ａ、６ｂ局２１中央管理部２２設計装置通信部２３運用情報生成部２４運用情報履歴記憶部２５運用情報記憶部２６伝送装置通信部２７運用情報履歴テーブル２８運用情報テーブル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の伝送装置と伝送装置の監視制御を
行う伝送監視制御装置とを含む複数の局が相互接続して
構成される網と、網を設計する網設計情報を生成する網
設計管理装置と、網設計情報を基に伝送監視制御装置の
運用情報を生成し網の運用を管理する網管理装置とから
なる網運用情報管理方式において、網管理装置は、生成した運用情報を網設計情報の履歴を
付加して管理することにより、伝送監視制御装置から誤
りの運用情報を通知されたときに誤りを含む網設計情報
の履歴を網設計管理装置ヘ提供することを特徴とする網
運用情報管理方式。
【請求項２】網管理装置は、網設計情報の受信毎に生
成した運用情報の履歴を管理することにより、前記網設
計管理装置から誤りの運用情報の復旧を要求されたと
き、運用情報を誤りの網設計情報が反映された運用情報
の直前の運用情報に戻すことにより正しい運用情報を伝
送監視制御装置へ提供することを特徴とする請求項１記
載の網運用情報管理方式。
【請求項３】網管理装置は、網設計情報の受信毎に生
成した運用情報の履歴及び運用情報と網設計情報との対
応関係を記録した運用情報テーブルを有することを特徴
とする請求項１又は２記載の網運用情報管理方式。
【請求項４】網設計情報毎の管理番号と網設計情報の
受信毎に生成した運用情報の履歴との対応関係を記録し
た運用情報履歴テーブルを有することを特徴とする請求
項１、２又は３記載の網運用情報管理方式。
【請求項５】受信した網設計情報に基づいて複数の局
が相互接続される網を設計運用する網管理装置におい
て、受信した網設計情報に基づいて局内の伝送装置の設定、
削除及び接続の制御を行うための運用情報を生成する運
用情報生成部と、網設計情報の受信毎に生成した運用情
報の履歴及び運用情報と網設計情報との対応関係を記録
した運用情報テーブルとを有し、各局への運用情報の提
供及び網設計管理装置への誤りの網設計情報の提供を行
うことを特徴とする網管理装置。
【請求項６】網設計管理装置からの誤りの運用情報の
修復要求に対して運用情報テーブルを参照して、誤りの
網設計情報が反映された運用情報の直前の運用情報を局
に提供することを特徴とする請求項５記載の網管理装
置。
【請求項７】網設計情報毎の管理番号と網設計情報の
受信毎に生成した運用情報の履歴との対応関係を記録し
た運用情報履歴テーブルを有し、網設計管理からの誤り
の運用情報の復旧要求に対して運用情報履歴テーブル及
び運用情報テーブルを参照して、誤りの網設計情報が反
映された運用情報の直前の運用情報を局に提供すること
を特徴とする請求項５記載の網管理装置。