JPH1155096A - 半導体集積回路と伝送ゲートのホットキャリア劣化抑止方法 - Google Patents

半導体集積回路と伝送ゲートのホットキャリア劣化抑止方法

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JPH1155096A
JPH1155096A JP9207484A JP20748497A JPH1155096A JP H1155096 A JPH1155096 A JP H1155096A JP 9207484 A JP9207484 A JP 9207484A JP 20748497 A JP20748497 A JP 20748497A JP H1155096 A JPH1155096 A JP H1155096A
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mos transistor
gate
deterioration
hot carrier
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JP9207484A
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Nariyoshi Andou
也義 安藤
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電流の双方向性を有する相補型MOSトランジ
スタの伝送ゲートにおけるホットキャリア効果に起因す
るデバイス特性の劣化を抑止すること目的とする。 【解決手段】相補型MOSトランジスタよりなる伝送ゲ
ートを有する半導体集積回路において、相補型MOSト
ランジスタのn型トランジスタのゲートとそのゲートへ
制御電圧信号を発生させる信号源との間に2つのn型M
OSトランジスタで構成されるMOSインバータを介す
ることによって、ホットキャリアによるデバイス特性の
劣化を抑止することを特徴とする半導体集積回路装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の設計に関するものであり、CMOS技術の中でも特
に双方向性に電流を流すことが可能な伝送ゲートを有す
る半導体集積回路の設計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CMOS技術は目覚ましい発展を遂げ、
今やULSIからシステムインロジックの時代に突入し
ている。この著しい発展は、高度なリソグラフィー及び
微細加工技術の進展によるところ以外にも、計算機CA
Dシステムの急成長によるところも大きい。そのため、
微細なパターンや複雑なシステムを数mmから数十mm
角のチップに集積することが可能となった。このような
デバイスの形状は、今後ともスケーリング則に従って縮
小されていくと考えられる。
【0003】しかしながら、このデバイス寸法の縮小に
より、デバイスの信頼性の問題が顕著となってきた。こ
れは、外部システムとの互換性を保つために電源電圧を
素子寸法の縮小に比例して低下させられないことによっ
て、デバイス内部が高電界になることに起因するもので
ある。このデバイス内部の高電界は、種々のデバイス特
性の劣化現象を引き起こす。この種々のデバイス特性劣
化現象のうち、高エネルギーを持ったホットキャリア
(電子と正孔)がゲート酸化膜(SiO2 など)に注入
及び捕獲されて、デバイス特性の劣化を引き起こすホッ
トキャリア効果がある。
【0004】このホットキャリア効果は、種々の説があ
るが、主にチャネルに流れるドレイン電流によって発生
すると考えられている。ソースから流れ出した電子がド
レイン近傍の高電界(ドレイン電界)によって加速さ
れ、この加速された電子の内、その運動方向が基板と酸
化膜との界面に垂直な方向に変化して、かつエネルギー
を失うような衝突を経験しない即ち基板と酸化膜との間
の電位障壁を乗り越えるのに十分なエネルギーを確保で
きていたラッキーな電子がゲート酸化膜に注入されるた
めである。なお、キャリアには電子と正孔とがあるが、
正孔に対する酸化膜の電位障壁の高さは電子に対する電
位障壁の高さよりも高いため、正孔が酸化膜に注入され
る確率は電子に比べて非常に低く、正孔によるデバイス
特性の劣化は電子よるデバイス特性の劣化よりも小さい
と考えられている。従って、本論においては電子による
ホットキャリア効果についてのみ述べる。この注入され
た電子の一部は、酸化膜内においてトラップサイトと呼
ばれる領域に捕獲され、このトラップサイトはチャージ
アップ領域を形成する。ドレイン電流の担い手である電
子がトラップサイトに注入されたために、ドレイン電極
近傍のチャネルの表面電子濃度が薄くなり、結果として
電子濃度の薄くない即ち電流の流れ易い領域はシリコン
内部に押し込まれたことになる。このため、チャネルの
形状は図8に示すように電子密度の低い即ち電流の流れ
難い領域を大きく迂回する形をとる。これは、電気的に
ドレイン電極近傍の抵抗が増大したことと同じであっ
て、ドレイン電流を減少することになる。
【0005】電流の双方向性を備えた相補型MOSトラ
ンジスタの伝送ゲートを有する回路を除くほとんどの回
路においては、ドレイン電流の流れの方向は一定である
ため、上記したようにホットキャリア効果はドレイン電
界が集中するドレイン電極側において発生する。しかし
ながら、電流の双方向性を有する相補型MOSトランジ
スタの伝送ゲートにおいては、ドレイン電流の流れる方
向が入れ替わるため、ソース電極側及びドレイン電極側
の双方にホットキャリア効果が現れる。ここで、それぞ
れの電極の名称であるドレイン及びソースは、電流の流
れる方向によって変わるが、混乱を避けるために、最初
にドレインであった電極がドレインであり、最初にソー
スであった電極がソースであるとしてその呼び名を統一
する。従って、トラップサイトは、ドレイン電極側及び
ソース電極側の双方に形成されることになる。このトラ
ップサイトは、チャネル形成の源であるソース電極側に
存在する方が、余計にドレイン電流を減少させる。何故
ならば、チャネル電子の供給源であるソース近傍の電子
は速度が遅いために、クーロン散乱などによる移動度の
低下など、トラップサイトに捕獲されている電子の影響
を大きく受けるからである。このため、電流の双方向性
を有する相補型MOSトランジスタの伝送ゲートを有す
る回路においては、ドレイン電流の伝達方向によってド
レイン電流の減少量が異なることになり、安定した回路
動作が保証できなくなるという弊害があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような電流の双方
向性を有する相補型MOSトランジスタの伝送ゲートを
有する回路においてのホットキャリア効果に起因する双
方向それぞれのドレイン電流の減少量が異なる現象は、
その発生のメカニズムが複雑であったため、従来その解
決方法を見いだすことはできなかった。そのため、この
ような伝送ゲートの回路中での使用に制約を加えたり、
またその使用を控えたりすることが多く、回路設計の自
由度が抑えられていた。
【0007】しかしながらホットキャリア効果を調べる
解析ツール(回路シュミレーション結果によりホットキ
ャリア効果を評価するツールなど)により、電流の双方
向性を有する相補型MOSトランジスタの伝送ゲートを
使用しての回路設計を可能ならしめる方法を解明するに
至った。即ち、以下に述べる2つの条件を満たすことに
より、ホットキャリア効果によるデバイス特性の劣化を
抑止することができる。
【0008】第1の条件は、電流の双方向性を有する相
補型MOSトランジスタの伝送ゲートへの電圧信号の入
力遷移時間を長くしてはならないことである。第2の条
件は、p型MOSトランジスタのゲートに、n型MOS
トランジスタのゲートよりも先に電圧信号を与えること
である。本発明は、上記2つの条件の双方又は何れか一
方を満たすことにより、ホットキャリア効果によるデバ
イス特性の劣化を抑止しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】
[請求項1]請求項1においては、相補型MOSトラン
ジスタよりなる伝送ゲートを有する半導体集積回路にお
いて、前記相補型MOSトランジスタのp型MOSトラ
ンジスタ及びn型MOSトランジスタの各ゲートへの電
圧信号を発生させる信号源が、伝送線路を介して、第1
のn型MOSトランジスタと第2のn型MOSトランジ
スタとから構成されるインバータの該第1のn型MOS
トランジスタのゲートと、該相補型MOSトランジスタ
のp型MOSトランジスタのゲートとのそれぞれに接続
されると共に、インバータが該伝送線路と該第1のn型
MOSトランジスタとの間に配置され、前記第1のn型
MOSトランジスタのドレインと前記第2のn型MOS
トランジスタのドレインとが接続されると共に、該接続
点と前記相補型MOSトランジスタのnMOS型トラン
ジスタのゲートとが接続されることを特徴とする半導体
集積回路を提供する。
【0010】請求項1に係る半導体集積回路によれば、
回路設計における電流の双方向性を有する相補型MOS
トランジスタの伝送ゲートの使用制約が解除され、回路
設計の自由度が高められる。 [請求項2]請求項2においては、相補型MOSトラン
ジスタよりなる伝送ゲートのホットキャリア効果による
デバイス特性の劣化を抑止するホットキャリア劣化抑止
方法において、前記相補型MOSトランジスタのn型M
OSトランジスタ又はp型MOSトランジスタのゲート
への電圧信号の入力遷移時間を短くすることにより、ホ
ットキャリアによるデバイス特性の劣化を抑止すること
を特徴とするホットキャリア劣化抑止方法を提供する。
【0011】請求項2に係るホットキャリア劣化抑止方
法によれば、ホットキャリア効果によるデバイス特性の
劣化を抑止することによって、半導体集積回路装置の信
頼性の向上及び耐久性の向上を実現することができる。
また、ホットキャリア効果によるデバイス特性の劣化に
対して耐性度の高い回路設計を行うことが可能となり、
このホットキャリア劣化抑止方法をトランスファゲート
を使用する回路(セレクタ、フリップフロップ、XOR
ゲートなど)に適用することによって、高速化要求に応
じた半導体集積回路装置を製造することができる。
【0012】[請求項3]請求項3においては、相補型
MOSトランジスタよりなる伝送ゲートのホットキャリ
ア効果によるデバイス特性の劣化を抑止するホットキャ
リア劣化抑止方法において、前記相補型MOSトランジ
スタのp型MOSトランジスタのゲートに該相補型MO
Sトランジスタのn型MOSトランジスタのゲートより
も先に電圧信号を与えることにより、ホットキャリアに
よるデバイス特性の劣化を抑止することを特徴とするホ
ットキャリア劣化抑止方法を提供する。
【0013】請求項3に係るホットキャリア劣化抑止方
法によれば、請求項2に係るホットキャリア劣化抑止方
法と同様な作用効果を得ることができる。 [請求項4]請求項4においては、相補型MOSトラン
ジスタよりなる伝送ゲートのホットキャリア効果による
デバイス特性の劣化を抑止するホットキャリア劣化抑止
方法において、 前記相補型MOSトランジスタのp型
MOSトランジスタに該相補型MOSトランジスタのn
型MOSトランジスタよりも多く電流を流すことによ
り、ホットキャリアによるデバイス特性の劣化を抑止す
ることを特徴とするホットキャリア劣化抑止方法を提供
する。
【0014】請求項4に係るホットキャリア劣化抑止方
法によれば、請求項2に係るホットキャリア劣化抑止方
法と同様な作用効果を得ることができる。 [請求項5]請求項5においては、相補型MOSトラン
ジスタよりなる伝送ゲートのホットキャリア効果による
デバイス特性の劣化を抑止するホットキャリア劣化抑止
方法において、前記相補型MOSトランジスタのp型M
OSトランジスタのゲート長を、前記相補型MOSトラ
ンジスタのn型MOSトランジスタのゲート長よりも短
くすることにより、又は前記p型MOSトランジスタの
ゲート幅を、前記相補型MOSトランジスタのn型MO
Sトランジスタのゲート幅よりも長くすることによりホ
ットキャリアによるデバイス特性の劣化を抑止すること
を特徴とするホットキャリア劣化抑止方法を提供する。
【0015】請求項5に係るホットキャリア劣化抑止方
法によれば、請求項2に係るホットキャリア劣化抑止方
法と同様な作用効果を得ることができる。 [請求項6]請求項6においては、前記相補型MOSト
ランジスタのp型MOSトランジスタ及びn型MOSト
ランジスタの各々のゲートへの制御電圧信号を発生させ
る信号源が同じである場合において、前記信号源の電圧
信号を負論理とし、該信号源から前記n型MOSトラン
ジスタのゲートへの伝送線上にインバータを配置するこ
とによってホットキャリアによるデバイス特性の劣化を
抑止することを特徴とする請求項2、請求項3、請求項
4又は請求項5に記載のホットキャリア劣化抑止方法を
提供する。
【0016】請求項6に係るホットキャリア劣化抑止方
法によれば、請求項2に係るホットキャリア劣化抑止方
法と同様な作用効果を得ることができる。 [請求項7]請求項7においては、前記相補型MOSト
ランジスタのp型MOSトランジスタ及びn型MOSト
ランジスタの各々のゲートへの電圧信号を発生させる信
号源が異なる場合において、前記信号源の電圧信号を正
論理とし、該信号源から前記n型MOSトランジスタの
ゲートへの伝送線上に遅延素子又は遅延回路を配置する
ことによってホットキャリアによるデバイス特性の劣化
を抑止することを特徴とする請求項2、請求項3、請求
項4又は請求項5に記載のホットキャリア劣化抑止方法
を提供する。
【0017】請求項7に係るホットキャリア劣化抑止方
法によれば、請求項2に係るホットキャリア劣化抑止方
法と同様な作用効果を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1の実施例を
示す。図1(A)には、負論理信号で相補型MOSFE
Tの伝送ゲートに電圧信号を与える回路が示されてい
る。まず、回路の接続関係を説明する。負論理電圧信号
を発生させる信号源1がRC伝送線路を介してp型MO
SFET2のゲートに接続される。また同じ信号源1が
同じRC伝送線路とインバータ4を介してn型MOSF
ET3のゲートに接続される。
【0019】次に回路の機能を説明する。信号源1によ
って発生した負論理の電圧信号がRC伝送線路を通って
p型MOSFET2とn型MOSFET3とに供給され
る。この負論理の電圧信号は配線抵抗や容量によるRC
遅延によって鈍りが生じ、入力時の理想的な信号とは程
遠いものとなっている。この鈍りが生じた負論理の電圧
信号は、信号源とn型MOSFET3との間に配置され
たインバータ4のために、インバータ4の遅延(Tde
lay)だけ、n型MOSFET3よりもp型MOSF
ET2に速く到達し、さきに導通状態となる。この状態
は、図1のグラフ(B)のα点に相当する。その後、イ
ンバータ4の遅延(Tdelay)だけ遅れて電圧信号
がn型MOSFET3に到達し、n型MOSFET3が
導通状態となる。この状態は、図1のグラフ(B)のβ
点に相当する。
【0020】この結果、n型MOSFET3に流れるド
レイン電流の量が抑えられて、ホットキャリア効果によ
るデバイス特性の劣化を抑止することができる。これ
は、既述した第2の条件を満たす。また、n型MOSF
ET3のゲートへの入力の前に配置されたインバータ4
によって、n型MOSFET3のゲートへ入力する電圧
信号の鈍りを除去しその電圧信号を急峻とすることによ
り、ゲートへの信号入力遷移時間を短くすることができ
る。この現象は、図1のグラフ(B)において、pMO
S伝送ゲート制御信号の傾きとnMOS伝送ゲート制御
信号の傾きが異なっていることに相当する。即ち、nM
OS伝送ゲート制御信号の傾きのほうが、pMOS伝送
ゲート制御信号の傾きよりも鋭くなっている。このよう
に、インバータを用いてゲートへ入力する電圧信号を急
峻とすることにより、ホットキャリア効果によるトラン
ジスタ特性の劣化を抑止することができる。これは、既
述した第1の条件を満たす。
【0021】図2に、本発明の第2の実施例を示す。図
2(A)には、2系統の制御信号(正論理信号と負論理
信号)で相補型MOSFETの伝送ゲートに電圧信号を
与える回路が示されている。まず、回路の接続関係を説
明する。負論理電圧信号を発生させる信号源1aがRC
伝送線路を介してp型MOSFET2と接続される。ま
た負論理電圧信号を発生させる信号源1bがRC伝送線
路と遅延要素5を介してn型MOSFET3のゲートに
接続される。この遅延要素には、遅延素子又は遅延回路
などが含まれる。
【0022】次に回路の機能を説明する。信号源1aに
よって発生した負論理の電圧信号がRC伝送線路を介し
てp型MOSFET2に供給され、p型MOSFET2
が導通状態となる。この状態は、図2のグラフ(B)の
α点に相当する。また、信号源1bによって発生した正
論理の電圧信号はやはりRC伝送線路を通ってn型MO
SFET3のゲートに供給されるが、遅延要素5によっ
て遅延要素5の遅延(Tdelay)だけp型MOSF
ET2への電圧信号よりも遅れてn型MOSFET3の
ゲートに到達する。この状態は、図2のグラフ(B)の
β点に相当する。
【0023】この結果、n型MOSFET3に流れるド
レイン電流の量が抑えられて、ホットキャリア効果によ
るトランジスタ特性の劣化を抑止することができる。こ
れは、既述した第2の条件を満たす。なお、図2に示す
実施例においては、遅延要素のみによってn型MOSF
ET3への電圧信号の到達を遅らせている。このため、
ゲートへの信号入力遷移時間を短くするという条件を満
たすものではない。これは、図2のグラフ(B)のpM
OS伝送ゲート制御信号の傾きとnMOS伝送ゲート制
御信号の傾きが同じであることからもわかる。従って、
第1の条件であるゲートへの信号入力遷移時間を短くす
るという条件を満たそうとするならば、p型MOSFE
T2又はn型MOSFET3のゲートの入力前にバッフ
ァを配置することによってゲートへ入力する電圧信号の
鈍りを除去しその電圧信号を急峻とすることができる。
このような処置によって、ゲートへの信号入力遷移時間
を短くすることができる。遅延要素5の遅延だけn型M
OSFET3のゲートに到達する電圧信号を遅らせる処
置だけの場合よりも、図1に示した実施例と同様に更に
効果的にホットキャリア効果によるデバイス特性の劣化
を抑止することができる。
【0024】図3に、本発明の第3の実施例を示す。図
3には、p型MOSFET2とn型MOSFET3が示
されている。図3に示す実施例は、p型MOSFET2
の駆動能力を高めてホットキャリア効果によるデバイス
特性の劣化を抑止を図ろうとするものである。即ち、p
型MOSFET2の駆動能力を高めてp型MOSFET
2に流れるドレイン電流の量を増加させることにより、
ホットキャリア効果の影響を受けやすいn型MOSFE
T3のホットキャリア効果によるデバイス特性の劣化を
抑止するものである。なお、n型MOSFETがp型M
OSFETよりもホットキャリア効果を受け易い理由は
前にも述べたが、正孔に対する酸化膜の電位障壁が電子
に対するそれよりも高いためである。
【0025】前述した第1の実施例及び第2の実施例に
おいては伝送ゲート上における処置によってホットキャ
リア効果によるトランジスタ特性の劣化を抑止しようと
していたのに対し、この第3の実施例においては、MO
SFETそのものに処置を施して、ホットキャリア効果
によるトランジスタ特性の劣化を抑止しようとするもの
である。
【0026】具体的には、p型MOSFETのゲート長
をn型MOSFETのゲート長よりも短くする。又は、
p型MOSFETのゲート幅をn型MOSFETのゲー
ト幅よりも長くする。これらの方法は、通常、n型MO
SFETよりも駆動能力が劣るp型MOSFETの駆動
能力を高め、p型MOSFETとn型MOSFETの駆
動能力を等しくして回路の性能を向上させるために用い
られるものである。しかし、この第3の実施例では、こ
の通常の方法を逆手にとり、p型MOSFETの駆動能
力をn型MOSFETの駆動能力よりも更に高めて、ホ
ットキャリア効果によるその特性の劣化を抑止し、この
ようなMOSFETを使用した回路の寿命を延ばそうと
するものである。
【0027】なお、このようにp型MOSFETとn型
MOSFETの駆動能力を調整する方法は、p型MOS
FETのしきい値電圧を調整したり、ゲート酸化膜厚の
薄膜化などによっても実現できる。図4に、本発明の第
4の実施例を示す。図4(A)には、正論理信号で相補
型MOSFETの伝送ゲートに電圧信号を与える回路が
示されている。
【0028】まず、回路の接続関係を説明する。大まか
に述べると、正論理電圧信号を発生させる信号源1がR
C伝送線路を介してp型MOSFET2と接続される。
また同じ信号源1が同じRC伝送線路を通りインバータ
4と2つのn型MOSトランジスタで構成されるインバ
ータ7とを介してn型MOSFET3のゲートに接続さ
れる。
【0029】詳述すると、MOSインバータ7は、n型
MOSFET5とn型MOSFET6から構成され、n
型MOSFET5のゲートがインバータ4の出力に接続
される。また、n型MOSFET5のドレインとn型M
OSFET6のドレインとが接続され、その接続された
部分がn型MOSFET3のゲートに接続される。そし
て、n型MOSFET5のソースが電源電圧VDDと接続
され、n型MOSFET6のソースがグランドGNDに
接続される。MOSインバータのn型MOSFET6の
ゲートは、前記した信号源1がRC伝送線路を介してp
型MOSFET2に接続される伝送線の途中において分
岐した伝送線に接続される。
【0030】次に回路の機能を説明する。信号源1によ
って発生した正論理の電圧信号がRC伝送線路を通って
p型MOSFET2に供給され、このp型MOSFET
2が導通状態となる。この状態は、図4のグラフ(B)
のα点に相当する。その後、インバータ4の遅延とMO
Sインバータ7との双方の遅延(Tdelay)だけ遅
れて電圧信号がn型MOSFET3に到達し、n型MO
SFET3が導通状態となる。この状態は、図4のグラ
フ(B)のβ点に相当する。
【0031】また、n型MOSFET3のゲートへの入
力の前に置かれたインバータ7によって、n型MOSF
ET3のゲートへ入力する電圧信号の鈍りを除去しその
電圧信号を急峻とすることにより、ゲートへの信号入力
遷移時間を短くすることができる。この現象は、第4図
のグラフ(B)において、pMOS伝送ゲート制御信号
の傾きとnMOS伝送ゲート制御信号の傾きとが異なっ
ていることに相当する。
【0032】これらの機能は、第1の実施例において述
べたことと同じである。また、その効果も第1の実施例
と同様である。しかし、この第4の実施例においての特
徴は、MOSインバータ7にある。即ち、MOSインバ
ータ7を構成するn型MOSFET5がp型MOSFE
Tであれば、n型MOSFET3のゲートに供給される
電圧信号は電源電圧VDDとグランドとの間をフルスイン
グすることになるが、n型MOSFET5がn型MOS
FETであるためにn型MOSFET5のしきい値電圧
(Vth)だけ下がるので、n型MOSFET3のゲート
に供給される電圧信号は電源電圧VDDよりも低い電圧即
ち(VDD−Vth)とグランドとの間をスイングすること
になる。これにより、n型MOSFET3のゲートに供
給される電圧信号が低められることになり、n型MOS
FET3内で発生する電界の高騰が抑えられて、ホット
キャリア効果によるデバイス特性の劣化を効果的に抑止
することができる。
【0033】図5に、従来例の回路の回路シュミレーシ
ョンの結果(電圧波形)と、本発明の第4の実施例の回
路の回路シュミレーションの結果(電圧波形)とを示
す。図5の(A)は、従来の相補型MOSトランジスタ
の伝送ゲートを有する回路とその回路シュミレーション
の結果を示し、図5の(B)は、第4の実施例の相補型
MOSトランジスタの伝送ゲートを有する回路とその回
路シュミレーションの結果を示す。
【0034】図5の(A−1)に示す従来例において
は、電圧信号がn型MOSFET3のゲートにはインバ
ータ4の存在によってp型MOSFET2よりも先に供
給されることになる。一方、第5図の(B−1)に示す
本発明の実施例においては、電圧信号がn型MOSFE
T3のゲートにはインバータ4とMOSインバータ7の
存在によってp型MOSFET2よりも遅れて供給され
ることになると共に、n型MOSFET5のしきい値電
圧(Vth)だけ下がった電圧(VDD−Vth)がn型MO
SFET3のゲートに供給されることになる。これによ
り、n型MOSFET3に流れるドレイン電流の量がp
型MOSFET2に流れる電流よりも減じられる。
【0035】また、図5(A−3)は伝送ゲートへの入
力電圧信号及びドレイン電極における電圧信号、図5
(A−2)は従来例回路の回路シュミレーションの結
果、そして図5(B−2)は実施例回路の回路シュミレ
ーションの結果を示す。詳述すると、図5(A−3)
は、信号源1からp型MOSFET2とn型MOSFE
T3各々のゲートへ送られる電圧信号(伝送ゲート制
御信号)とp型MOSFET2とn型MOSFET3の
ドレイン側における電圧信号(データ波形信号)の時
間的経緯を表す。なお、電流の双方向性を有する相補型
MOSトランジスタにおいては、電流が双方向に流れる
ため、各電極のドレイン/ソースという名称は交互に変
化することになるが、ここでは便宜上図5中上部に記載
された電極をドレインとし、下部に記載された電極をソ
ースとする。図5(A−2)及び図5(B−2)は、従
来例と実施例各々の、n型MOSFET3のゲートに送
られた電圧信号(nチャネルMOSFETの制御信
号)、p型MOSFET3のゲートに送られた電圧信号
(pチャネルMOSFETの制御信号)及びp型MO
SFET2とn型MOSFET3のソース側における電
圧信号(データ波形信号)の時間的経緯を表す。図5
(A−2)及び図5(B−2)は、分かり易くするため
に回路シュミレーション結果を簡略化して図に表したも
のである。回路シュミレーション結果そのものは、図6
に示されている。図6(A)が図5(A−2)に対応
し、図6(B)が図5(B−2)に対応する。
【0036】ここで、従来例の回路シュミレーション結
果(A−2)と実施例の回路シュミレーション結果(B
−2)を比較してみる。nチャネルMOSFETのゲ
ートにおける電圧信号は、従来例(A−2)に比べて実
施例(B−2)の方が低くなっている。これは、実施例
の回路構成においては、n型MOSFET3に流れる電
流が少ないことを示している。従って、実施例の回路構
成は、従来例の回路構成よりも効果的にホットキャリア
によるデバイス特性の劣化を抑止できるということがで
きる。
【0037】図6に、本発明の第4の実施例の回路の回
路シュミレーションの結果(電圧波形)と従来例の回路
の回路シュミレーションの結果(電圧波形)を示す。こ
れは、図5に本発明の説明のために便宜的に示した第4
の実施例の回路と従来例の回路との回路シュミレーショ
ンの結果の基礎となる実際の回路シュミレーション結果
を示したものである。
【0038】図7において、実線に表されるドレイン電
流は従来例(図5(A))においてのn型MOSFET
3に流れるドレイン電流を示し、破線に表されるドレイ
ン電流は実施例(図5(B))においてのn型MOSF
ET3に流れるドレイン電流を示す。実施例の回路にお
いてのn型MOSFET3に流れるドレイン電流が従来
例の回路においてのn型MOSFET3に流れるドレイ
ン電流よりも少ないことは図7上明らかである。なお、
図7では、500ps付近においては、図5において示
されるコンデンサ8が充電される方向に電流が流れ、
4.6ns付近においてはコンデンサ8が放電される方
向に電流が流れるため、500ps付近では正方向にド
レイン電流が流れ、4.6ns付近では負方向にドレイ
ン電流が流れる。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、電
流の双方向性を有する相補型MOSトランジスタの伝送
ゲートを自由に使用することができ、回路設計の自由度
が高められ、新たな半導体集積回路装置の開発に大きく
貢献する。また、ホットキャリア効果によるデバイス特
性の劣化を効果的に抑止することにより、半導体集積回
路装置の信頼性の向上及び耐久性の向上に貢献する。
【0040】更に、このホットキャリア効果によるデバ
イス特性の劣化抑止方法をトランスファゲートなどを使
用する種々な回路(セレクタ、フリップフロップ、XO
Rゲート)に適用することにより、ホットキャリア効果
によるデバイス特性劣化に対して耐性度の高い回路設計
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例の回路とその回路シュミ
レーションの結果(電圧波形)及び従来例の回路とその
回路シュミレーションの結果(電圧波形)を示す図であ
る。
【図6】実際の本発明の第4の実施例の回路の回路シュ
ミレーションの結果(電圧波形)と従来例の回路の回路
シュミレーションの結果(電圧波形)を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施例の回路の回路シュミレー
ションの結果(ドレイン電流)と従来例の回路の回路シ
ュミレーションの結果(ドレイン電流)を示す図であ
る。
【図8】ホットキャリア効果によるドレイン電流減少の
原理を示す図である。
【符号の説明】
1 信号源 2 p型MOSFET 3 n型MOSFET 4 インバータ 5,6 n型MOSトランジスタ 7 nMOSインバータ 8 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/092 H03K 17/687

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相補型MOSトランジスタよりなる伝送
    ゲートを有する半導体集積回路において、 前記相補型MOSトランジスタのp型MOSトランジス
    タ及びn型MOSトランジスタの各ゲートへの電圧信号
    を発生させる信号源が、伝送線路を介して、第1のn型
    MOSトランジスタと第2のn型MOSトランジスタと
    から構成されるインバータの該第1のn型MOSトラン
    ジスタのゲートと、該相補型MOSトランジスタのp型
    MOSトランジスタのゲートとのそれぞれに接続される
    と共に、インバータが該伝送線路と該第1のn型MOS
    トランジスタとの間に配置され、 前記第1のn型MOSトランジスタのドレインと前記第
    2のn型MOSトランジスタのドレインとが接続される
    と共に、該接続点と前記相補型MOSトランジスタのn
    型トランジスタのゲートとが接続されることを特徴とす
    る半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 相補型MOSトランジスタよりなる伝送
    ゲートのホットキャリア効果によるデバイス特性の劣化
    を抑止するホットキャリア劣化抑止方法において、 前記相補型MOSトランジスタのn型MOSトランジス
    タ又はp型MOSトランジスタのゲートへの電圧信号の
    入力遷移時間を短くすることにより、ホットキャリアに
    よるデバイス特性の劣化を抑止することを特徴とするホ
    ットキャリア劣化抑止方法。
  3. 【請求項3】 相補型MOSトランジスタよりなる伝送
    ゲートのホットキャリア効果によるデバイス特性の劣化
    を抑止するホットキャリア劣化抑止方法において、 前記相補型MOSトランジスタのp型MOSトランジス
    タのゲートに該相補型MOSトランジスタのn型MOS
    トランジスタのゲートよりも先に電圧信号を与えること
    により、ホットキャリアによるデバイス特性の劣化を抑
    止することを特徴とするホットキャリア劣化抑止方法。
  4. 【請求項4】 相補型MOSトランジスタよりなる伝送
    ゲートのホットキャリア効果によるデバイス特性の劣化
    を抑止するホットキャリア劣化抑止方法において、 前記相補型MOSトランジスタのp型MOSトランジス
    タに該相補型MOSトランジスタのn型MOSトランジ
    スタよりも多く電流を流すことにより、ホットキャリア
    によるデバイス特性の劣化を抑止することを特徴とする
    ホットキャリア劣化抑止方法。
  5. 【請求項5】 相補型MOSトランジスタよりなる伝送
    ゲートのホットキャリア効果によるデバイス特性の劣化
    を抑止するホットキャリア劣化抑止方法において、 前記相補型MOSトランジスタのp型MOSトランジス
    タのゲート長を、前記相補型MOSトランジスタのn型
    MOSトランジスタのゲート長よりも短くすることによ
    り、又は前記p型MOSトランジスタのゲート幅を、前
    記相補型MOSトランジスタのn型MOSトランジスタ
    のゲート幅よりも長くすることによりホットキャリアに
    よるデバイス特性の劣化を抑止することを特徴とするホ
    ットキャリア劣化抑止方法。
  6. 【請求項6】 前記相補型MOSトランジスタのp型M
    OSトランジスタ及びn型MOSトランジスタの各々の
    ゲートへの制御電圧信号を発生させる信号源が同じであ
    る場合において、 前記信号源の電圧信号を負論理とし、該信号源から前記
    n型MOSトランジスタのゲートへの伝送線上にインバ
    ータを配置することによってホットキャリアによるデバ
    イス特性の劣化を抑止することを特徴とする請求項2、
    請求項3、請求項4又は請求項5に記載のホットキャリ
    ア劣化抑止方法。
  7. 【請求項7】 前記相補型MOSトランジスタのp型M
    OSトランジスタ及びn型MOSトランジスタの各々の
    ゲートへの電圧信号を発生させる信号源が異なる場合に
    おいて、 前記信号源の電圧信号を正論理とし、該信号源から前記
    n型MOSトランジスタのゲートへの伝送線上に遅延素
    子又は遅延回路を配置することによってホットキャリア
    によるデバイス特性の劣化を抑止することを特徴とする
    請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載のホ
    ットキャリア劣化抑止方法。
JP9207484A 1997-08-01 1997-08-01 半導体集積回路と伝送ゲートのホットキャリア劣化抑止方法 Withdrawn JPH1155096A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004112140A1 (ja) * 2003-06-12 2004-12-23 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki ミキサ回路
CN102255304A (zh) * 2011-07-19 2011-11-23 北京大学 Esd电源箝位电路

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JP2005006127A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Toyota Industries Corp ミキサ回路
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