JPH1154609A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH1154609A JPH1154609A JP22304197A JP22304197A JPH1154609A JP H1154609 A JPH1154609 A JP H1154609A JP 22304197 A JP22304197 A JP 22304197A JP 22304197 A JP22304197 A JP 22304197A JP H1154609 A JPH1154609 A JP H1154609A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 埋め込みゲート配線形成方法において、素子
分離領域の埋め込み酸化膜を平坦化することにより、埋
め込みゲート配線形成時のエッチング残渣を防止して素
子分離を確実に行うことができるようにする。 【解決手段】 半導体基板1に浅いトレンチ素子分離用
の溝Aを形成した後シリコン酸化膜を形成して、前記溝
A内にシリコン酸化膜を充填し、その後、研磨すること
により、前記溝A内のみにシリコン酸化膜7を残存させ
る。次に、前記半導体基板1上に熱酸化膜8とシリコン
窒化膜9を順次堆積した後、ゲート電極の形成領域とな
るシリコン窒化膜9に開口部Bを形成し、これを埋め込
むように多結晶シリコン膜11を堆積する。その後、シ
リコン窒化膜9が露出するまで多結晶シリコン膜11を
研磨して、前記開口部B内に多結晶シリコン膜11から
なるゲート電極12形状を形成後、前記シリコン窒化膜
9を除去する。
分離領域の埋め込み酸化膜を平坦化することにより、埋
め込みゲート配線形成時のエッチング残渣を防止して素
子分離を確実に行うことができるようにする。 【解決手段】 半導体基板1に浅いトレンチ素子分離用
の溝Aを形成した後シリコン酸化膜を形成して、前記溝
A内にシリコン酸化膜を充填し、その後、研磨すること
により、前記溝A内のみにシリコン酸化膜7を残存させ
る。次に、前記半導体基板1上に熱酸化膜8とシリコン
窒化膜9を順次堆積した後、ゲート電極の形成領域とな
るシリコン窒化膜9に開口部Bを形成し、これを埋め込
むように多結晶シリコン膜11を堆積する。その後、シ
リコン窒化膜9が露出するまで多結晶シリコン膜11を
研磨して、前記開口部B内に多結晶シリコン膜11から
なるゲート電極12形状を形成後、前記シリコン窒化膜
9を除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、MOS型トランジスタのゲート配線
の形成方法に関するものである。
方法に関し、特に、MOS型トランジスタのゲート配線
の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のゲート配線の形成方法に関して
は、例えば、特開平6−29530号公報や特開平7−
240519号公報などに開示されている。前記先行特
許の素子分離領域は、LOCOS法によるフィールド酸
化膜を用いている。
は、例えば、特開平6−29530号公報や特開平7−
240519号公報などに開示されている。前記先行特
許の素子分離領域は、LOCOS法によるフィールド酸
化膜を用いている。
【0003】前記特開平7−240519号公報には、
微細なゲート配線を形成するためには、半導体基板に素
子分離用のフィールド酸化膜を形成した後、素子活性領
域に熱酸化法により熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜上
にシリコン窒化膜を形成している。
微細なゲート配線を形成するためには、半導体基板に素
子分離用のフィールド酸化膜を形成した後、素子活性領
域に熱酸化法により熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜上
にシリコン窒化膜を形成している。
【0004】次に、前記シリコン窒化膜上にフォトレジ
ストを塗布し、次に、ゲート電極を形成する領域のレジ
スト膜に開口部を形成する。その後、フォトレジストを
マスクとして前記開口部下のシリコン窒化膜と熱酸化膜
を順次エッチングし、開口部下のシリコン窒化膜、シリ
コン酸化膜を除去する。
ストを塗布し、次に、ゲート電極を形成する領域のレジ
スト膜に開口部を形成する。その後、フォトレジストを
マスクとして前記開口部下のシリコン窒化膜と熱酸化膜
を順次エッチングし、開口部下のシリコン窒化膜、シリ
コン酸化膜を除去する。
【0005】次に、フォトレジスト膜を除去した後に、
半導体基板に熱酸化を施すことにより、開口部下の半導
体基板表層に熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜上に多結
晶シリコン膜を形成した後、この多結晶シリコン膜を全
面エッチバックする。このエッチバックは、シリコン窒
化膜上に形成された多結晶シリコン膜を完全に除去し、
開口部内にのみ多結晶シリコン膜を残存させる。この多
結晶シリコン膜が、ゲート電極となる。その後、シリコ
ン窒化膜をエッチバックして除去する。しかる後、ゲー
ト電極をマスクとしてイオン注入し、ソース・ドレイン
領域をゲート電極両側の半導体基板の表層に形成する。
半導体基板に熱酸化を施すことにより、開口部下の半導
体基板表層に熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜上に多結
晶シリコン膜を形成した後、この多結晶シリコン膜を全
面エッチバックする。このエッチバックは、シリコン窒
化膜上に形成された多結晶シリコン膜を完全に除去し、
開口部内にのみ多結晶シリコン膜を残存させる。この多
結晶シリコン膜が、ゲート電極となる。その後、シリコ
ン窒化膜をエッチバックして除去する。しかる後、ゲー
ト電極をマスクとしてイオン注入し、ソース・ドレイン
領域をゲート電極両側の半導体基板の表層に形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
LOCOS法による素子分離手法を用いたゲート配線の
形成方法では、フォトレジストをマスクとして前記開口
部下のシリコン窒化膜と熱酸化膜を順次エッチングし、
開口部下のシリコン窒化膜、シリコン酸化膜を除去した
後も素子活性(アクティブ)領域と素子分離(フィール
ド)領域との境界領域(LOCOS段差部分)にシリコ
ン窒化膜のエッチング残りが生じやすい。アクティブ領
域と素子分離領域との段差が大きければ大きいほどシリ
コン窒化膜が残りやすくなる。
LOCOS法による素子分離手法を用いたゲート配線の
形成方法では、フォトレジストをマスクとして前記開口
部下のシリコン窒化膜と熱酸化膜を順次エッチングし、
開口部下のシリコン窒化膜、シリコン酸化膜を除去した
後も素子活性(アクティブ)領域と素子分離(フィール
ド)領域との境界領域(LOCOS段差部分)にシリコ
ン窒化膜のエッチング残りが生じやすい。アクティブ領
域と素子分離領域との段差が大きければ大きいほどシリ
コン窒化膜が残りやすくなる。
【0007】これは、シリコン窒化膜をエッチングする
ときに加工形状および寸法精度を向上させるために、異
方性ドライエッチング法を使わざるをえないからであ
る。そこでシリコン窒化膜のエッチング残りを防ぐため
に、オーバーエッチング量を増やすと、LOCOS法に
より形成したフィールド酸化膜そのものがエッチングさ
れてしまい、ゲート配線直下のLOCOS膜厚が所定の
膜厚よりも薄くなる。その結果、寄生トランジスタのし
きい値を低下させ、電気的に素子分離できなくなるとい
う問題が生じる。
ときに加工形状および寸法精度を向上させるために、異
方性ドライエッチング法を使わざるをえないからであ
る。そこでシリコン窒化膜のエッチング残りを防ぐため
に、オーバーエッチング量を増やすと、LOCOS法に
より形成したフィールド酸化膜そのものがエッチングさ
れてしまい、ゲート配線直下のLOCOS膜厚が所定の
膜厚よりも薄くなる。その結果、寄生トランジスタのし
きい値を低下させ、電気的に素子分離できなくなるとい
う問題が生じる。
【0008】本発明の目的は、埋め込みゲート配線形成
方法において、素子分離領域の埋め込み酸化膜の平坦化
することにより、埋め込みゲート配線形成時のエッチン
グ残渣を防止して素子分離を確実に行うことができるよ
うにすることを目的とする。
方法において、素子分離領域の埋め込み酸化膜の平坦化
することにより、埋め込みゲート配線形成時のエッチン
グ残渣を防止して素子分離を確実に行うことができるよ
うにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体装
置の製造方法は、半導体基板に溝を形成した後、前記溝
内を埋め込むように前記半導体基板上に第1の酸化膜を
堆積する第1の工程と、前記半導体基板表層が露出する
まで前記第1の酸化膜を研磨する第2の工程と、前記半
導体基板上に第2の酸化膜、窒化膜を順次形成した後、
前記窒化膜をパターニングすることにより、前記窒化膜
に開口部を形成する第3の工程と、前記半導体基板に熱
酸化を施して、前記開口部下の前記半導体基板表層に熱
酸化膜を形成する第4の工程と、前記開口部を埋め込む
ように前記半導体基板上全面に珪素膜を形成する第5の
工程と、前記窒化膜が露出するまで前記珪素膜を研磨す
る第6の工程とを具備する。
置の製造方法は、半導体基板に溝を形成した後、前記溝
内を埋め込むように前記半導体基板上に第1の酸化膜を
堆積する第1の工程と、前記半導体基板表層が露出する
まで前記第1の酸化膜を研磨する第2の工程と、前記半
導体基板上に第2の酸化膜、窒化膜を順次形成した後、
前記窒化膜をパターニングすることにより、前記窒化膜
に開口部を形成する第3の工程と、前記半導体基板に熱
酸化を施して、前記開口部下の前記半導体基板表層に熱
酸化膜を形成する第4の工程と、前記開口部を埋め込む
ように前記半導体基板上全面に珪素膜を形成する第5の
工程と、前記窒化膜が露出するまで前記珪素膜を研磨す
る第6の工程とを具備する。
【0010】また、本発明の第1の半導体装置の製造方
法は、前記第6の工程後に、熱燐酸溶液を用いたウエッ
トエッチングにより前記窒化膜を除去する第7の工程を
更に具備する。
法は、前記第6の工程後に、熱燐酸溶液を用いたウエッ
トエッチングにより前記窒化膜を除去する第7の工程を
更に具備する。
【0011】また、本発明の第2の半導体装置の製造方
法は、半導体基板に溝を形成した後、前記溝内を埋め込
むように前記半導体基板上に酸化膜を堆積する第1の工
程と、前記酸化膜に開口部を形成した後、前記半導体基
板に熱酸化を施して、前記開口部下の前記半導体基板表
層に熱酸化膜を形成する第2の工程と、前記開口部内を
埋め込むように前記半導体基板上に珪素膜を形成する第
3の工程と、前記酸化膜が露出するまで前記珪素膜を研
磨する第4の工程とを具備する。
法は、半導体基板に溝を形成した後、前記溝内を埋め込
むように前記半導体基板上に酸化膜を堆積する第1の工
程と、前記酸化膜に開口部を形成した後、前記半導体基
板に熱酸化を施して、前記開口部下の前記半導体基板表
層に熱酸化膜を形成する第2の工程と、前記開口部内を
埋め込むように前記半導体基板上に珪素膜を形成する第
3の工程と、前記酸化膜が露出するまで前記珪素膜を研
磨する第4の工程とを具備する。
【0012】また、本発明の第2の半導体装置の製造方
法は、前記第4の工程が、前記酸化膜を研磨して前記酸
化膜表層を平坦化する工程を具備する。
法は、前記第4の工程が、前記酸化膜を研磨して前記酸
化膜表層を平坦化する工程を具備する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施形態
に係る半導体装置の製造方法を図1(a)〜(d)、図
2(a)〜(d)に基づき具体的に説明する。これらの
図1(a)〜(d)、図2(a)〜(d)は、本発明の
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す製造
工程縦断面図である。
に係る半導体装置の製造方法を図1(a)〜(d)、図
2(a)〜(d)に基づき具体的に説明する。これらの
図1(a)〜(d)、図2(a)〜(d)は、本発明の
第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す製造
工程縦断面図である。
【0014】図1(a)に示すように、p型シリコン半
導体基板1に表層から深さ3〜4μmのp型ウエル2及
びn型ウエル3を形成した後、半導体基板1上に厚さ5
0nmの熱酸化膜4を形成する。この熱酸化膜4上にレ
ジスト5を塗布した後、このレジスト5をパターニング
する。このパターニングは、STI(shanowtr
ench isolation)素子分離領域を形成す
るためのパターニングである。
導体基板1に表層から深さ3〜4μmのp型ウエル2及
びn型ウエル3を形成した後、半導体基板1上に厚さ5
0nmの熱酸化膜4を形成する。この熱酸化膜4上にレ
ジスト5を塗布した後、このレジスト5をパターニング
する。このパターニングは、STI(shanowtr
ench isolation)素子分離領域を形成す
るためのパターニングである。
【0015】次に、図1(b)に示すように、レジスト
5をマスクとして、素子分離領域に形成された熱酸化膜
4と半導体基板1を順次エッチングすることにより、半
導体基板1表面から深さ0.3〜0.5μmの溝Aを半
導体基板1に形成する。
5をマスクとして、素子分離領域に形成された熱酸化膜
4と半導体基板1を順次エッチングすることにより、半
導体基板1表面から深さ0.3〜0.5μmの溝Aを半
導体基板1に形成する。
【0016】次に、図1(c)に示すように、レジスト
5を除去した後、半導体基板1に熱酸化を施して、溝A
内に図示しない熱酸化膜を形成した後、更に、減圧CV
D法により、この図示しない熱酸化膜上に厚さ約1μm
の酸化膜6を形成する。
5を除去した後、半導体基板1に熱酸化を施して、溝A
内に図示しない熱酸化膜を形成した後、更に、減圧CV
D法により、この図示しない熱酸化膜上に厚さ約1μm
の酸化膜6を形成する。
【0017】次に、図1(d)に示すように、化学的機
械的研磨(CMP)法により、半導体基板1のp型ウエ
ル2及びn型ウエル3が露出するまでシリコン酸化膜6
を研磨する。この研磨により、溝A内にのみにシリコン
酸化膜6を残存させてシリコン酸化膜6からなる素子分
離構造7を形成する。
械的研磨(CMP)法により、半導体基板1のp型ウエ
ル2及びn型ウエル3が露出するまでシリコン酸化膜6
を研磨する。この研磨により、溝A内にのみにシリコン
酸化膜6を残存させてシリコン酸化膜6からなる素子分
離構造7を形成する。
【0018】次に、図2(a)に示すように、半導体基
板1表面に熱酸化を施して、半導体基板1表面に厚さ約
50nmの熱酸化膜8を形成する。その後、減圧CVD
法により、熱酸化膜8上に厚さ約300nmのシリコン
窒化膜9を堆積する。次に、フォトリソグラフィ技術及
びエッチング技術により、シリコン窒化膜9をパターン
形成する。すなわち、後述するゲート配線12用の開口
部Bを形成する工程である。
板1表面に熱酸化を施して、半導体基板1表面に厚さ約
50nmの熱酸化膜8を形成する。その後、減圧CVD
法により、熱酸化膜8上に厚さ約300nmのシリコン
窒化膜9を堆積する。次に、フォトリソグラフィ技術及
びエッチング技術により、シリコン窒化膜9をパターン
形成する。すなわち、後述するゲート配線12用の開口
部Bを形成する工程である。
【0019】次に、図2(b)に示すように、シリコン
窒化膜9を除去した領域に形成された熱酸化膜8を先浄
して除去する。その後、半導体基板1に熱酸化を施し
て、熱酸化膜8を除去した領域の半導体基板1表層に厚
さ約6〜10nmのゲート酸化膜10を形成する。その
後、減圧CVD法により、ゲート酸化膜10上を含む半
導体基板1上に厚さ約0.5μmの多結晶シリコン膜1
1を堆積する。次に、前記多結晶シリコン膜11に燐
(p)を導入し、導電性を持たせる。
窒化膜9を除去した領域に形成された熱酸化膜8を先浄
して除去する。その後、半導体基板1に熱酸化を施し
て、熱酸化膜8を除去した領域の半導体基板1表層に厚
さ約6〜10nmのゲート酸化膜10を形成する。その
後、減圧CVD法により、ゲート酸化膜10上を含む半
導体基板1上に厚さ約0.5μmの多結晶シリコン膜1
1を堆積する。次に、前記多結晶シリコン膜11に燐
(p)を導入し、導電性を持たせる。
【0020】次に、図2(c)に示すように、CMP法
により、シリコン窒化膜9の表層が露出するまで多結晶
シリコン膜11を研磨することにより、多結晶シリコン
膜11からなるゲート配線12を形成する。すなわち、
開口部B内のみに多結晶シリコン膜11を残存させるこ
とにより、ゲート配線12を形成する工程である。
により、シリコン窒化膜9の表層が露出するまで多結晶
シリコン膜11を研磨することにより、多結晶シリコン
膜11からなるゲート配線12を形成する。すなわち、
開口部B内のみに多結晶シリコン膜11を残存させるこ
とにより、ゲート配線12を形成する工程である。
【0021】次に、図2(d)に示すように、熱燐酸溶
液のウエットエッチングにより、シリコン窒化膜9を除
去する。その後、トランジスタのLDD領域を形成する
ために、n‐チャネル領域、p‐チャネル領域にそれぞ
れ燐(P)、ボロン(B)をイオン注入する(図示せ
ず)。
液のウエットエッチングにより、シリコン窒化膜9を除
去する。その後、トランジスタのLDD領域を形成する
ために、n‐チャネル領域、p‐チャネル領域にそれぞ
れ燐(P)、ボロン(B)をイオン注入する(図示せ
ず)。
【0022】その後、減圧CVD法により厚さ200n
mのシリコン酸化膜13を堆積した後、半導体基板1全
面を異方性のドライエッチングを施すことにより、シリ
コン酸化膜13からなるサイドウォール酸化膜13を形
成する。その後は、公知のイオン注入および熱処理を施
すことによって、n型チャネルのトランジスタのソース
・ドレーン領域14、及びp型チャネルのトランジスタ
のソース・ドレーン領域15を形成する。
mのシリコン酸化膜13を堆積した後、半導体基板1全
面を異方性のドライエッチングを施すことにより、シリ
コン酸化膜13からなるサイドウォール酸化膜13を形
成する。その後は、公知のイオン注入および熱処理を施
すことによって、n型チャネルのトランジスタのソース
・ドレーン領域14、及びp型チャネルのトランジスタ
のソース・ドレーン領域15を形成する。
【0023】次に、本発明の第2の実施形態に係る半導
体装置の製造方法を図1(a)〜(c)、及び図3
(a)〜(d)に基づき説明する。図3は、本発明の第
2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す製造工
程縦断面図である。前述した第1の実施形態の図1
(a)〜(c)に示した工程後に、図3(a)に示すよ
うに、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術によ
り、シリコン酸化膜6にゲート配線用の溝16を形成す
る。
体装置の製造方法を図1(a)〜(c)、及び図3
(a)〜(d)に基づき説明する。図3は、本発明の第
2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す製造工
程縦断面図である。前述した第1の実施形態の図1
(a)〜(c)に示した工程後に、図3(a)に示すよ
うに、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術によ
り、シリコン酸化膜6にゲート配線用の溝16を形成す
る。
【0024】次に、この溝16の底部の酸化膜6を洗浄
して除去する。その結果、このpウエル2及びnウエル
3の領域の別々に形成された2つの溝16の各々の底面
が、p型ウエル2及びn型ウエル3上の素子形成領域の
半導体基板1表層となる。その後、半導体基板1に熱酸
化を施して、溝16底部の半導体基板1表層に厚さ約6
〜10nmのゲート酸化膜10を形成する。
して除去する。その結果、このpウエル2及びnウエル
3の領域の別々に形成された2つの溝16の各々の底面
が、p型ウエル2及びn型ウエル3上の素子形成領域の
半導体基板1表層となる。その後、半導体基板1に熱酸
化を施して、溝16底部の半導体基板1表層に厚さ約6
〜10nmのゲート酸化膜10を形成する。
【0025】次に、図3(b)に示すように、減圧CV
D法により、ゲート酸化膜10上を含む半導体基板1上
に厚さ約0.5μmの多結晶シリコン膜11を堆積す
る。次に、多結晶シリコン膜11に燐(p)を導入し、
導電性を持たせる。
D法により、ゲート酸化膜10上を含む半導体基板1上
に厚さ約0.5μmの多結晶シリコン膜11を堆積す
る。次に、多結晶シリコン膜11に燐(p)を導入し、
導電性を持たせる。
【0026】この後、図3(c)に示すように、CMP
法により、多結晶シリコン膜11及びシリコン酸化膜6
を同時に研磨することにより、多結晶シリコン膜11か
らなるゲート配線12を形成すると共に、シリコン酸化
膜6の表層を平坦化する。なお、溝16に埋め込まれた
多結晶シリコン膜11の厚さが0.2〜0.4μmにな
るようにする。
法により、多結晶シリコン膜11及びシリコン酸化膜6
を同時に研磨することにより、多結晶シリコン膜11か
らなるゲート配線12を形成すると共に、シリコン酸化
膜6の表層を平坦化する。なお、溝16に埋め込まれた
多結晶シリコン膜11の厚さが0.2〜0.4μmにな
るようにする。
【0027】次に、図3(d)に示すように、半導体基
板1全面に異方性のドライエッチングすることにより、
シリコン酸化膜6を溝A内に残存させ、このエッチング
により、シリコン酸化膜6からなる素子分離構造7を形
成する。その後、トランジスタのLDD領域を形成する
ために、n‐チャネル領域、p‐チャネル領域にそれぞ
れ燐(P)、ボロン(B)をイオン注入する(図示せ
ず)。
板1全面に異方性のドライエッチングすることにより、
シリコン酸化膜6を溝A内に残存させ、このエッチング
により、シリコン酸化膜6からなる素子分離構造7を形
成する。その後、トランジスタのLDD領域を形成する
ために、n‐チャネル領域、p‐チャネル領域にそれぞ
れ燐(P)、ボロン(B)をイオン注入する(図示せ
ず)。
【0028】その後、減圧CVD法により厚さ200n
mのシリコン酸化膜13を堆積した後、半導体基板1全
面に異方性のドライエッチングを施すことにより、シリ
コン酸化膜13からなるサイドウォール酸化膜13を形
成する。
mのシリコン酸化膜13を堆積した後、半導体基板1全
面に異方性のドライエッチングを施すことにより、シリ
コン酸化膜13からなるサイドウォール酸化膜13を形
成する。
【0029】その後は、公知のイオン注入および熱処理
を施すことによって、n型チャネルのトランジスタのソ
ース・ドレーン領域14、及びp型チャネルのトランジ
スタのソース・ドレーン領域15を形成する。
を施すことによって、n型チャネルのトランジスタのソ
ース・ドレーン領域14、及びp型チャネルのトランジ
スタのソース・ドレーン領域15を形成する。
【0030】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置
の製造方法は、半導体基板1に浅いトレンチ素子分離用
の溝Aを形成した後、半導体基板1全面にシリコン酸化
膜6を形成して、溝A内にシリコン酸化膜6を充填す
る。
の製造方法は、半導体基板1に浅いトレンチ素子分離用
の溝Aを形成した後、半導体基板1全面にシリコン酸化
膜6を形成して、溝A内にシリコン酸化膜6を充填す
る。
【0031】その後、化学機械研磨法(CMP)によ
り、シリコン酸化膜6を研磨する。この研磨は、半導体
基板1の表層が露出するまで行い、溝A内のみにシリコ
ン酸化膜7を残存させる。
り、シリコン酸化膜6を研磨する。この研磨は、半導体
基板1の表層が露出するまで行い、溝A内のみにシリコ
ン酸化膜7を残存させる。
【0032】その後、半導体基板1上に熱酸化膜8とシ
リコン窒化膜9を順次堆積した後、ゲート電極の形成領
域となるシリコン窒化膜9に開口部Bを形成し、半導体
基板1全面に熱酸化を施した後、開口部Bを埋め込むよ
うに多結晶シリコン膜11を堆積する。次に、CMP法
により、シリコン窒化膜9が露出するまで多結晶シリコ
ン膜11を研磨して、開口部B内に、多結晶シリコン膜
11からなるゲート電極12形状を形成する。
リコン窒化膜9を順次堆積した後、ゲート電極の形成領
域となるシリコン窒化膜9に開口部Bを形成し、半導体
基板1全面に熱酸化を施した後、開口部Bを埋め込むよ
うに多結晶シリコン膜11を堆積する。次に、CMP法
により、シリコン窒化膜9が露出するまで多結晶シリコ
ン膜11を研磨して、開口部B内に、多結晶シリコン膜
11からなるゲート電極12形状を形成する。
【0033】しかる後、熱燐酸溶液を用いたウエットエ
ッチング法により、シリコン窒化膜9を除去することに
より、素子分離手法に浅いトレンチ分離方法を使用する
ことによって、従来のような素子活性領域(アクティブ
領域)とフィールド領域との段差部分でのシリコン窒化
膜のエッチング残渣等の問題がないので、シリコン窒化
膜のオーバエッチング時のエッチング残りが生じない。
そのため、寄生的に形成するFieldトランジスタの
しきい値を低下させることもない。また、ゲート配線幅
のバラツキを生じることがなく、断面形状のくびれ、或
いはテーパー等の異常も生じない。
ッチング法により、シリコン窒化膜9を除去することに
より、素子分離手法に浅いトレンチ分離方法を使用する
ことによって、従来のような素子活性領域(アクティブ
領域)とフィールド領域との段差部分でのシリコン窒化
膜のエッチング残渣等の問題がないので、シリコン窒化
膜のオーバエッチング時のエッチング残りが生じない。
そのため、寄生的に形成するFieldトランジスタの
しきい値を低下させることもない。また、ゲート配線幅
のバラツキを生じることがなく、断面形状のくびれ、或
いはテーパー等の異常も生じない。
【0034】また、第2の実施形態に係る半導体装置の
製造方法は、半導体基板1に浅いトレンチ分離層となる
溝を形成する。半導体基板1全面にシリコン酸化膜6を
形成して、溝内にシリコン酸化膜6を充填する。フォト
リソグラフィ技術及びエッチング技術により、シリコン
酸化膜6にゲート配線用の溝16を形成する。その後、
前記溝16底部の酸化膜6を洗浄して除去する。
製造方法は、半導体基板1に浅いトレンチ分離層となる
溝を形成する。半導体基板1全面にシリコン酸化膜6を
形成して、溝内にシリコン酸化膜6を充填する。フォト
リソグラフィ技術及びエッチング技術により、シリコン
酸化膜6にゲート配線用の溝16を形成する。その後、
前記溝16底部の酸化膜6を洗浄して除去する。
【0035】また、半導体基板1に熱酸化を施すことに
より、溝16底部の半導体基板1表層にゲート酸化膜1
0を形成した後、開口部を埋め込むように多結晶シリコ
ン膜11を堆積する。次に、CMP法により、シリコン
酸化膜6が露出するまで多結晶シリコン膜11を研磨し
て、開口部内に多結晶シリコン膜11からなるゲート電
極12形状を形成する。その後、シリコン酸化膜をエッ
チバックすることにより、シリコン酸化膜6からなる素
子分離構造7を形成する。次に、素子分離手法に浅いト
レンチ分離方法を使用することによって、シリコン窒化
膜のオーバエッチング時のエッチング残りが生じない。
より、溝16底部の半導体基板1表層にゲート酸化膜1
0を形成した後、開口部を埋め込むように多結晶シリコ
ン膜11を堆積する。次に、CMP法により、シリコン
酸化膜6が露出するまで多結晶シリコン膜11を研磨し
て、開口部内に多結晶シリコン膜11からなるゲート電
極12形状を形成する。その後、シリコン酸化膜をエッ
チバックすることにより、シリコン酸化膜6からなる素
子分離構造7を形成する。次に、素子分離手法に浅いト
レンチ分離方法を使用することによって、シリコン窒化
膜のオーバエッチング時のエッチング残りが生じない。
【0036】そのため、寄生的に形成するFieldト
ランジスタのしきい値を低下させることもない。また、
ゲート配線幅のバラツキが生じなく、断面形状のくび
れ、或いはテーパー等の異常も生じない。また、シリコ
ン酸化膜6を用いて、埋め込みゲート配線を形成すると
共に素子分離構造7を形成するので、埋め込みゲート配
線形成の製造工程数を簡略化することが可能となる。
ランジスタのしきい値を低下させることもない。また、
ゲート配線幅のバラツキが生じなく、断面形状のくび
れ、或いはテーパー等の異常も生じない。また、シリコ
ン酸化膜6を用いて、埋め込みゲート配線を形成すると
共に素子分離構造7を形成するので、埋め込みゲート配
線形成の製造工程数を簡略化することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
埋め込みゲート配線形成において、トレンチ型の埋め込
み酸化膜を平坦化することにより、配線エッチング残り
による配線ショート、及びエッチングダメージをなく
し、且つ、ゲート配線を寸法精度良く形成することが可
能となる。
埋め込みゲート配線形成において、トレンチ型の埋め込
み酸化膜を平坦化することにより、配線エッチング残り
による配線ショート、及びエッチングダメージをなく
し、且つ、ゲート配線を寸法精度良く形成することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を示す製造工程縦断面図である。
造方法を示す製造工程縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を示す製造工程縦断面図である。
造方法を示す製造工程縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製
造方法を示す製造工程縦断面図である。
造方法を示す製造工程縦断面図である。
1 半導体基板 2 p型ウエル 3 n型ウエル 4 熱酸化膜 5 レジスト 6、7 シリコン酸化膜 8 熱酸化膜 9 シリコン窒化膜 10 ゲート酸化膜 11、12 多結晶シリコン膜 13 サイドウォール酸化膜 14、15 ソース・ドレーン 16 溝
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板に溝を形成した後、前記溝内
を埋め込むように前記半導体基板上に第1の酸化膜を堆
積する第1の工程と、 前記半導体基板表層が露出するまで前記第1の酸化膜を
研磨する第2の工程と、 前記半導体基板上に第2の酸化膜、窒化膜を順次形成し
た後、前記窒化膜をパターニングすることにより、前記
窒化膜に開口部を形成する第3の工程と、 前記半導体基板に熱酸化を施して、前記開口部下の前記
半導体基板表層に熱酸化膜を形成する第4の工程と、 前記開口部を埋め込むように前記半導体基板上全面に珪
素膜を形成する第5の工程と、 前記窒化膜が露出するまで前記珪素膜を研磨する第6の
工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項2】 半導体基板に溝を形成した後、前記溝内
を埋め込むように前記半導体基板上に酸化膜を堆積する
第1の工程と、 前記酸化膜に開口部を形成した後、前記半導体基板に熱
酸化を施して、前記開口部下の前記半導体基板表層に熱
酸化膜を形成する第2の工程と、 前記開口部内を埋め込むように前記半導体基板上に珪素
膜を形成する第3の工程と、 前記酸化膜が露出するまで前記珪素膜を研磨する第4の
工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
において、 前記第6の工程後に、熱燐酸溶液を用いたウエットエッ
チングにより前記窒化膜を除去する第7の工程を更に具
備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項2に記載の半導体装置の製造方法
において、 前記第4の工程が、前記酸化膜を研磨して前記酸化膜表
層を平坦化する工程を含むことを特徴とする半導体装置
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22304197A JPH1154609A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22304197A JPH1154609A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1154609A true JPH1154609A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16791925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22304197A Withdrawn JPH1154609A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1154609A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100321718B1 (ko) * | 1998-06-29 | 2002-03-08 | 박종섭 | 씨모스트랜지스터의게이트전극형성방법 |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP22304197A patent/JPH1154609A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100321718B1 (ko) * | 1998-06-29 | 2002-03-08 | 박종섭 | 씨모스트랜지스터의게이트전극형성방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |