JPH1154000A - 電圧調整器に併設する開閉器 - Google Patents

電圧調整器に併設する開閉器

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JPH1154000A
JPH1154000A JP9211453A JP21145397A JPH1154000A JP H1154000 A JPH1154000 A JP H1154000A JP 9211453 A JP9211453 A JP 9211453A JP 21145397 A JP21145397 A JP 21145397A JP H1154000 A JPH1154000 A JP H1154000A
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voltage regulator
opening
electrode
fixed
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功 小野寺
Hisaharu Kato
久晴 加藤
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Nippon Kouatsu Electric Co
Hokuriku Electric Co Ltd
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HOKURIKU ELECTRIC Manufacturing
Nippon Kouatsu Electric Co
Hokuriku Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧調整器の保守点検時に、電圧調整器課電
状態でかつ本線通電状態にできるようにし、電圧調整器
への制御用電源確保のための面倒な接続作業を不要にす
る。 【解決手段】 第1開閉部25が開路状態で第2開閉部
26及び第3開閉部27が閉路状態である電圧調整器1
2への通電状態と、第1開閉部25が閉路状態で第2開
閉部26及び第3開閉部27が開路の本線通電状態と、
第1開閉部25が閉路状態で第2開閉部26が閉路状態
で第3開閉部27が開路状態の電圧調整器課電並びに本
線通電(短絡)状態との3態様の切替開閉操作ができる
開閉部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、高圧配電線路に
おいて、低下又は上昇した配電線路の電圧を正規の電圧
に調整するための電圧調整器(SVR)に併設され、第
一には電圧調整器への通電状態、第二には本線通電(短
絡)状態、第三には電圧調整器課電並びに本線通電(短
絡)状態の3状態の切替操作を行えるように改良した開
閉器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負荷側の需要家に対し一定電圧で給電す
る機能を有する電圧調整器(SVR)100として、従
来図11に示すような開閉器101に併設したものがあ
る。この併設された開閉器101(側路開閉器)は、3
つの開閉部102,103,104から構成され、これ
らの開閉部の内、第2開閉部103と第3開閉部104
は、その双方共開操作又は双方共閉操作になるように連
動しており、開閉部103,104を投入操作して電圧
調整器100への通電(ただし本線105,106は開
閉部102を開放して通電停止)を行う状態と、開閉部
102を投入操作して本線105,106への通電(た
だし電圧調整器100は開閉部103,104を開放し
て通電停止)を行う状態の2状態の切替が行えるように
なっている。つまり、電圧調整器の保守点検時や取替時
には、電圧調整器100を無電圧状態にするとともに負
荷側の需要家に対しては送電を停止しないようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記電圧調整
器100については、保守点検や取替の際にタップ切替
装置107等の動作確認を行うが、上記従来の構成にお
いては、保守点検や取り替え時には、電圧調整器100
が第2開閉部103と第3開閉部104の開放によって
線路から切り離された状態にあるため、制御回路108
を駆動させるための制御用電源の確保ができない。した
がって従来はこの電源を、近接の配電線にその都度接続
して確保したり、携帯用発電機により確保するようにし
ていたため保守点検や取替に時間がかかり作業性が悪い
と言う問題があった。なお、図11において109は電
源用変圧器を示す。
【0004】また、電圧調整器100に併設する開閉器
101については、各開閉部102,103,104に
夫々操作機構を具備させてこれらの操作機構を連動させ
ているため構造が複雑になり大形化、重量化、コストア
ップ等が避けられないと言う問題があった。
【0005】本願発明の目的は上記問題点を解決するた
めのもので、従来の電圧調整器への通電(ただし本線は
開放して通電停止)状態と本線通電(ただし電圧調整器
は開放して通電停止)状態の2状態の基本的な切替操作
が行える上にさらに本線通電状態で電圧調整器への課電
(ただし負荷側の本線とは切り離されて無負荷)状態の
切換操作ができるようにすることで、電圧調整器の保守
点検時や取替の際に制御用電源が確保できるようにした
新規な電圧調整器に併設する開閉器(側路開閉器)を提
案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願の第1の発明は、高圧配電線(5)の電源側
(5a)と負荷側(5b)との間に配設された第1開閉
部(25)の開閉操作と、第1開閉部(25)の電源側
と電圧調整器(12)の1次側端子(13)との間に配
設された第2開閉部(26)の開閉操作と、電圧調整器
の2次側端子(20)と上記第1開閉部(25)の負荷
側との間に配設された第3開閉部(27)を切替開閉操
作できるようにし、而も第1開閉部(25)が開路状態
で第2開閉部(26)及び第3開閉部(27)が閉路状
態である電圧調整器(12)への通電状態と、第1開閉
部(25)が閉路状態で第2開閉部(26)及び第3開
閉部(27)が開路の本線通電(短絡)状態と、第1開
閉部(25)が閉路状態で第2開閉部(26)が閉路状
態で第3開閉部(27)が開路状態の電圧調整器課電並
びに本線通電(短絡)状態との3態様の切替開閉操作が
できる開閉部から構成されていることを特徴とするもの
である。
【0007】また、第2の発明は、上記第1の発明にお
いて、第1開閉部(25)と第2開閉部(26)と第3
開閉部(27)とを1つの操作軸(28)で切替開閉操
作するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】更に第3の発明は、上記第1又は第2の発
明において、上記第1開閉部乃至第3開閉部の構成が、
高圧配電線(5)の電源側(5a)に接続する第1固定
電極(7)をケース(2)の一方の側面(2a)の上部
に、また電圧調整器(12)の一次側端子(13)に接
続する第3固定電極(15)をその下部に、電圧調整器
(12)の2次側端子(20)に接続する第5固定電極
(21)を上記第3固定電極(15)に対向してケース
(2)の他方の側面(2b)の下部に、また、高圧配電
線(5)の負荷側(5b)に接続する第2固定電極(1
0)を上記第1固定電極(7)に対向して第5固定電極
(21)の上部のケース(2)に、また制限抵抗(1
6)を介して第1固定電極(7)に接続する第4固定電
極(17)を第1固定電極(7)と第2固定電極(1
0)の間においてケース(2)を設けてこれら各固定電
極を同一半径(同一円周)上に夫々固定配置すると共に
さらにこれら固定電極の中心には操作軸(28)と一体
の絶縁性の回転体(22)を設け、而もこの回転体(2
2)には同回転体(22)の回動時、第1可動電極(2
3)と第2可動電極(24)とを、第1開閉部(25)
が開路状態で第2開閉部(26)及び第3開閉部(2
7)が閉路状態である電圧調整器(12)への通電状態
においては第1可動電極(23)が第2、第5固定電極
(10)(21)間を短絡すると共に第2可動電極(2
4)が第1、第3、第4の固定電極(7)(15)(1
7)間を短絡し、また、第1開閉部(25)が閉路状態
で第2開閉部(26)及び第3開閉部(27)が開路の
本線通電(短絡)状態においては第1可動電極(23)
が第1、第2、第4の固定電極(7)(10)(17)
間を短絡すると共に第2可動電極(24)が第3固定電
極(15)に接触し、また、第1開閉部(25)が閉路
状態で第2開閉部(26)が閉路状態で第3開閉部(2
7)が開路状態の電圧調整器課電並びに本線通電(短
絡)状態においては第1可動電極(23)が第1、第
2、第3、第4の固定電極(7)(10)(15)(1
7)間を短絡すると共に第2可動電極(24)が各固定
電極から離間するようにして取付固定されていることを
特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図10に示す実施例に基
づき本願発明の実施形態について説明する。図1は本発
明の配線状態を示す略図で、開閉器1におけるケース2
の電源側端子6には本線である高圧配電線5の電源側5
aが接続され、負荷側端子9には本線である高圧配電線
5の負荷側5bが接続されている。上記両端子6,9間
は、上記従来の第1開閉部102に該当する第1開閉部
25により通電、遮断可能に構成されている。
【0010】上記開閉器1には上記従来の電圧調整器1
00に該当する電圧調整器12が併設されており、その
1次側端子13と電源側端子14とが切り離し可能に接
続され、2次側端子20と負荷側端子19とが切り離し
可能に接続されている。更に、開閉器1内には、上記電
源側端子6,14間の電路を開閉する第2開閉部26が
設けられているとともに負荷側端子9,19間の電路を
開閉する第3開閉部27が設けられており、これらは上
記従来の開閉部103,104に該当する。上記電圧調
整器12には従来と同様の制御回路30、タップ切替装
置31、電源用変圧器29等が内蔵されている。
【0011】上記開閉器1の構造について図2により詳
述する。図2において、1は本願発明の開閉器を示すも
ので、その開閉器1を形成するステンレスケース等から
なる密閉ケース2内にはSF6ガス等の消弧性ガス3が
所定圧力充填されている。ケース2の左側面2aの上部
には電源側ブッシング4が貫装されており、これに電源
側の高圧配電線5aに接続した電源側端子6が挿通さ
れ、そのケース内端側には第1固定電極7が固設されて
いる。ケース2の右側面2bの上部には上記電源側ブッ
シング4に対向して負荷側ブッシング8が貫通されてお
り、これに負荷側の高圧配電線5bに接続した負荷側端
子9が挿通され、そのケース内端側には第2固定電極1
0が固設されている。ケース2の左側面2aの下部には
電圧調整器用の1次側ブッシング11が貫装されてお
り、これに電圧調整器12の1次側端子13に接続した
電源側端子14が挿通され、そのケース内端側には第3
固定電極15が固設されている。ケース2内の上部には
リアクトル或いは抵抗等の限流抵抗16と、第4固定電
極17が固設されており、その抵抗16が上記第1固定
電極7と第4固定電極17間を常時接続した状態で設け
られている。
【0012】ケース2の右側面2bの下部には電圧調整
器用の2次側ブッシング18が貫装されており、これに
電圧調整器12の2次側端子20に接続した負荷側端子
19が挿通され、そのケース内端側には第5固定電極2
1が固設されている。以上各端子或いは支持碍子を介し
てケースに固設した第1乃至第5固定電極7,10,1
5,17,21の各接触片は後述のブレード形の可動電
極23,24が挟持可能なクリップ形からなるもので、
これらの固定電極7,10,15,17,21は絶縁部
材からなる回転体22並びに操作軸28を中心にして同
一円周上に配置され、また、各固定電極相互間は適宜絶
縁距離を確保すべく離間した状態で設けられている。
【0013】上記操作軸28は、上記各固定電極間の中
心に位置してケース2に回転可能に備えられ、ケース2
内の該軸28には回転体22が固着されている。該回転
体22には半月板状(ブレード形)の大小2つの第1可
動電極23と第2可動電極24が固着されている。回転
体22を中心に対称的且つ同一円周上に設けられた第1
可動電極23と第2可動電極24は、回動時に回動軌跡
上(同一円周上)に配置された上記各固定電極7,1
0,15,17,21に対応してこれらと接触或いは離
間して電路開閉(切替)が行われるようになっている。
【0014】つまり、電圧調整器12への通電(ただし
本線は開放)状態(図3及び図4の状態)において、第
1可動電極23は第2、第5の固定電極10,21間を
短絡すると共に第2可動電極24は第3、第1、第4の
各固定電極15,7,17間を短絡し、また、切替操作
により本線通電(ただし電圧調整器は開放)状態(図7
及び図8の状態)においては、第1可動電極23は第
1、第4、第2の各固定電極7,17,10間を短絡す
ると共に第2可動電極24は第3固定電極15にのみ接
触して隣接する第1固定電極7及び第5固定電極21か
ら離間し、さらに本線通電状態で電圧調整器12への通
電(ただし負荷側の本線とは切り離されて無負荷)状態
(図9及び図10の状態)においては、第1可動電極2
3は、第3、第1、第4、第2の各固定電極15,7,
17,10間を短絡すると共に第2可動電極24は隣接
する第3固定電極15と第5固定電極21から離間する
ように第1可動電極23と第2可動電極24はその形状
及び長さが設定されている。
【0015】なお、上記において第1固定電極7と第2
固定電極10と第1可動電極23で図1に示す本線(電
源側高圧配電線と負荷側高圧配電線)の投入・開放を行
うための第1開閉部25を、また、第1固定電極7と第
3固定電極15と第2可動電極24(または第1可動電
極23と第3固定電極15)とで図1に示す電圧調整器
12の1次側の投入・開放を行うための第2開閉部26
を、さらにまた第2固定電極10と第5固定電極21と
第1可動電極23とで図1に示す電圧調整器12の2次
側の投入・開放を行うための第3開閉部27を構成して
いる。なお、上記第1可動電極23、第2可動電極24
を回動させるための回転体22と一体の操作軸28は同
軸28に操作機構を介して連結する図示外の操作ハンド
ルにより操作されることで時計或いは反時計方向に回動
するようになっている。
【0016】次に本願発明による開閉器の動作について
図2乃至図10を中心に説明する。図3及び図4は、電
圧調整器12への通電が行われている電圧調整器通電状
態を示すもので、この場合は、第2可動電極24が第
1、第3、第4固定電極7,15,17間を短絡した状
態にあり、また第1可動電極23が第2固定電極10、
第5固定電極21間を短絡した状態にある。そのため、
電源側の高圧配電線5a−第1固定電極7−第2可動電
極24−第3固定電極15−電圧調整器12の1次側端
子13−電圧調整器12の2次側端子20−第5固定電
極21−第1可動電極23−第2固定電極10−負荷側
の高圧配電線路5bなる電路(第1開閉部25が開放し
た状態で第2開閉部26及び第3開閉部27が閉路した
状態)が形成されている。
【0017】なお、第1固定電極7と第4固定電極17
間に接続された制限抵抗16は上記通電経路に対し並列
接続の関係になるが上記電路のインピーダンスに比して
高抵抗のため、該制限抵抗16が介在する電路には電流
は実質的に流れない。該状態において負荷側の高圧配電
線5bの電圧は高圧配電線5(本線)に直列に介設され
た電圧調整器12により、調整されている。
【0018】かかる電圧調整状態において、電圧調整器
12を点検する場合は、図示外の操作ハンドルを操作し
て回転体22を反時計方向に回転させる。すると、第1
可動電極23と第2可動電極24がそれにより同じく反
時計方向に回動し、図5の切替途中前半状態になる。つ
まり、図3の電圧調整器通電状態から回転体22が回動
すると第2可動電極24の左先端部24aが回動に伴っ
て第4固定電極17から離間し、第1固定電極7と第3
固定電極24間を短絡した状態となる。また、第1可動
電極23が上記第2可動電極24が離間した後の第4固
定電極17に対しその先端部23aを挿入して、第4固
定電極17、第2固定電極10、第5固定電極21間が
短絡した状態となる。
【0019】つまり、図5の状態においては、電源側高
圧配電線5a−第1固定電極7−第2可動電極24−第
3固定電極15−電圧調整器12の1次側端子13−電
圧調整器12の2次側端子20−第5固定電極21−第
1可動電極23−第2固定電極10−負荷側高圧配電線
路5bの通電経路(電圧調整器通電状態)と、電源側高
圧配電線5a−制限抵抗16−第4固定電極17−第1
可動電極23−第2固定電極10−負荷側高圧配電線5
bの通電経路(本線通電状態)と、さらに第1固定電極
7−第2可動電極24−第3固定電極15−電圧調整器
12の1次側端子13−電圧調整器12の2次側端子2
0−第5固定電極21−第1可動電極23−第4固定電
極17−制限抵抗16−第1固定電極7に至る通電経路
(循環電流通電状態)の3つの通電経路が形成されるも
ので、前者の通電経路により電圧調整器12を介してそ
のまま負荷側高圧配電線5bへは継続して通電が行わ
れ、後者2つの通電経路には上記の如く制限抵抗16が
介在することになるため、通電電流は同抵抗16により
制限され実質的に流れない。特に上記において開閉器1
と電圧調整器12との間で循環電流経路が形成された状
態(循環電流通電状態)において、電源側高圧配電線5
aと負荷側高圧配電線5bとの間の電位差により循環電
流が流れようとしても同経路には上記の如く制限抵抗1
6を介在させているためこの循環電流が制限され、電圧
調整器の巻線の焼損等が防止される。
【0020】そして上記図5の切替途中の前半状態から
さらに回転体22を反時計方向に回動して図6の切替途
中の後半状態になると第2可動電極24が第1固定電極
7から離間し、電圧調整器12への通電が遮断される
(第2開閉部26が開放する)。また、第1可動電極2
3はその下端部23bが第5固定電極21から離間して
電圧調整器12を切り離す(第3開閉部27が開放す
る)と共に第1可動電極23は第4固定電極17と第2
固定電極10間を短絡する。つまり、電圧調整器12へ
の通電が上記の如く遮断されると共に電源側高圧配電線
路5a−制限抵抗16−第4固定電極17−第1可動電
極23−第2固定電極10−電源側高圧配電線5bの通
電経路が形成される。
【0021】そして図7及び図8に示すように回転体2
2がさらに反時計方向に回動すると第1可動電極23の
先端部23aが第1固定電極7に挿入して接触し、第1
可動電極23は第1固定電極7、第4固定電極17、第
2固定電極10間を短絡状態にする。つまり、電源側高
圧配電線5a−第1固定電極7−第1可動電極23−第
4固定電極17−第2固定電極10−負荷側高圧配電線
5bの通電経路が形成され本線側に通電経路が切り替わ
る(本線通電状態)。なお、第1固定電極7−制限抵抗
16−第4固定電極17の通電経路がこの場合形成され
るが、この通電経路には制限抵抗16が介在するため、
電流は実質的に流れない。
【0022】そして、図7及び図8の本線通電状態にお
いて、電圧調整器12を点検するする場合には、さらに
操作ハンドルを操作して回転体22を反時計方向に回動
させると、図9及び図10に示すように第1可動電極2
3の先端部23aが第3固定電極15に挿入して接触
し、第1可動電極23により第3固定電極15、第1固
定電極7、第4固定電極17、第2固定電極10間が短
絡される。
【0023】つまり、本線へは電源側高圧配電線5a−
第1固定電極7−第1可動電極23−第2固定電極10
の通電経路(第1開閉部25が閉路された状態)が形成
され通電が継続されると共に第1固定電極7−第1可動
電極23−第3固定電極15の通電経路(第2開閉部が
閉路された状態)が形成され、電圧調整器12の1次側
端子13は電圧が印加された状態となる。また、この場
合、第2可動電極24の先端部24aが第3固定電極1
5から離間して同電極24は両側の隣接する第3固定電
極15と第5固定電極21から離間して両固定電極間の
中間に位置して電気的に切り離された状態となり、電圧
調整器12の2次側端子20は無負荷状態となる(電圧
調整器課電並びに本線通電状態)。
【0024】かかる場合、上記の如く第3固定電極15
が電圧印加(課電)状態にあるため、制御用電源が確保
できる。つまり、第3固定電極15が課電状態にあるた
め同電極に接続する電圧調整器12に具備する電源用変
圧器29も課電されて制御回路30は使用可能となり、
上記制御用電源の確保によりこの切替状態においても電
圧調整器12のタップ切替装置31等の動作試験を確認
することができる。
【0025】なお、操作軸28を上記とは逆に時計方向
に回動するようにすれば、図9の電圧調整器課電並びに
本線通電(短絡)状態から図7の本線通電(短絡)状態
さらには図3の電圧調整器への通電状態の3態様につい
て順次切替開閉操作ができることは当然である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本願発明の開閉器に
おいては電圧調整器の保守や点検の際に該電圧調整器を
配電線路から切り離す場合も電圧調整器と並列の第1開
閉部により負荷側の高圧配電線路に対し継続送電がきる
ため負荷側を停電させることが無い。
【0027】更に、電圧調整器の保守点検時においては
第1開閉部を閉路に、第2開閉部を閉路に、第3開閉部
を開路状態にして電圧調整器課電並びに本線通電(短
絡)状態に切替操作できるようにしたので、従来のよう
に制御用電源確保のための面倒な接続作業が不要となり
作業性が向上する。
【0028】また、請求項2の発明においては、上記の
切替操作が1本の操作軸で行え、切替操作が容易に行え
る。また、請求項3の発明においては第1乃至第3の開
閉部の構成が、同一半径(同一円周)上に配置した各固
定電極とこれら固定電極の中心に位置する回転体に固定
した可動電極を対応させそして可動電極を回動させて開
閉(切替操作)する方式のため開閉操作が円滑に行え
る。
【0029】更に請求項3の発明においては上記の如く
固定電極が円周上に配置されこれと接触或いは開離する
可動電極がその中心に配置される構成のため限られたケ
ース内空間を有効に利用でき開閉器の小型化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉器と電圧調整器の配線状態を示す
図。
【図2】本発明の開閉器を示す断面図。
【図3】本発明の開閉器において、本線が開放され電圧
調整器が通電されている状態を示す説明図。
【図4】図3の状態の略図。
【図5】図4の状態から両可動電極が回転した途中の状
態を示す説明図。
【図6】図5の状態から更に両可動電極が回転した途中
の状態を示す説明図。
【図7】図6の状態から更に両可動電極が回転して本線
通電、電圧調整器の通電状態を示す説明図。
【図8】図7の状態の略図。
【図9】図7の状態から更に両可動電極が回転して本線
通電、電圧調整器の通電状態を示す説明図。
【図10】図9の状態の略図。
【図11】従来の開閉器と電圧調整器の配線状態を示す
図。
【符号の説明】
1 開閉器 2 ケース 2a 側面 2b 側面 3 消弧性ガス 4 電源側ブッシング 5 高圧配電線 5a 電源側高圧配電線 5b 負荷側高圧配電線 6 電源側端子 7 第1固定電極 8 負荷側ブッシング 9 負荷側端子 10 第2固定電極 11 1次側ブッシング 12 電圧調整器 13 1次側端子 14 電源側端子 15 第3固定電極 16 制限抵抗 17 第4固定電極 18 2次側ブッシング 19 負荷側端子 20 2次側端子 21 第5固定電極 22 回転体 23 第1可動電極 23a 先端部 23b 下端部 24 第2可動電極 24a 先端部 25 第1開閉部 26 第2開閉部 27 第3開閉部 28 操作軸 29 電源用変圧器 30 制御回路 31 タップ切換装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧配電線(5)の電源側(5a)と負
    荷側(5b)との間に配設された第1開閉部(25)の
    開閉操作と、第1開閉部(25)の電源側と電圧調整器
    (12)の1次側端子(13)との間に配設された第2
    開閉部(26)の開閉操作と、電圧調整器の2次側端子
    (20)と上記第1開閉部(25)の負荷側との間に配
    設された第3開閉部(27)を切替開閉操作できるよう
    にし、而も第1開閉部(25)が開路状態で第2開閉部
    (26)及び第3開閉部(27)が閉路状態である電圧
    調整器(12)への通電状態と、第1開閉部(25)が
    閉路状態で第2開閉部(26)及び第3開閉部(27)
    が開路の本線通電(短絡)状態と、第1開閉部(25)
    が閉路状態で第2開閉部(26)が閉路状態で第3開閉
    部(27)が開路状態の電圧調整器課電並びに本線通電
    (短絡)状態との3態様の切替開閉操作ができる開閉部
    から構成されていることを特徴とする電圧調整器に併設
    する開閉器。
  2. 【請求項2】 第1開閉部(25)と第2開閉部(2
    6)と第3開閉部(27)とを1つの操作軸(28)で
    切替開閉操作するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の電圧調整器に併設する開閉器。
  3. 【請求項3】 上記第1開閉部乃至第3開閉部の構成
    が、高圧配電線(5)の電源側(5a)に接続する第1
    固定電極(7)をケース(2)の一方の側面(2a)の
    上部に、また電圧調整器(12)の一次側端子(13)
    に接続する第3固定電極(15)をその下部に、電圧調
    整器(12)の2次側端子(20)に接続する第5固定
    電極(21)を上記第3固定電極(15)に対向してケ
    ース(2)の他方の側面(2b)の下部に、また、高圧
    配電線(5)の負荷側(5b)に接続する第2固定電極
    (10)を上記第1固定電極(7)に対向して第5固定
    電極(21)の上部のケース(2)に、また制限抵抗
    (16)を介して第1固定電極(7)に接続する第4固
    定電極(17)を第1固定電極(7)と第2固定電極
    (10)の間においてケース(2)を設けてこれら各固
    定電極を同一半径(同一円周)上に夫々固定配置すると
    共にさらにこれら固定電極の中心には操作軸(28)と
    一体の絶縁性の回転体(22)を設け、而もこの回転体
    (22)には同回転体(22)の回動時、第1可動電極
    (23)と第2可動電極(24)とを、第1開閉部(2
    5)が開路状態で第2開閉部(26)及び第3開閉部
    (27)が閉路状態である電圧調整器(12)への通電
    状態においては第1可動電極(23)が第2、第5固定
    電極(10)(21)間を短絡すると共に第2可動電極
    (24)が第1、第3、第4の固定電極(7)(15)
    (17)間を短絡し、また、第1開閉部(25)が閉路
    状態で第2開閉部(26)及び第3開閉部(27)が開
    路の本線通電(短絡)状態においては第1可動電極(2
    3)が第1、第2、第4の固定電極(7)(10)(1
    7)間を短絡すると共に第2可動電極(24)が第3固
    定電極(15)に接触し、また、第1開閉部(25)が
    閉路状態で第2開閉部(26)が閉路状態で第3開閉部
    (27)が開路状態の電圧調整器課電並びに本線通電
    (短絡)状態においては第1可動電極(23)が第1、
    第2、第3、第4の固定電極(7)(10)(15)
    (17)間を短絡すると共に第2可動電極(24)が各
    固定電極から離間するようにして取付固定されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の電圧調整器に併
    設する開閉器。
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