JP2017079159A - 側路開閉器 - Google Patents

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Abstract

【課題】限流抵抗器の周囲に大きなデッドスペースが形成されることがない側路開閉器を提供する。
【解決手段】電力系統の線路への自動電圧調整装器の挿入と、自動電圧調整器の線路からの切り離しとを行う開閉部と、開閉部が自動電圧調整器の挿入及び切り離しを行う過程で自動電圧調整器に対して並列に、かつ線路に対して直列に接続される限流抵抗器Rとを備え、限流抵抗器Rは、開閉部を構成する部品の少なくとも一部4b,4cが支持された絶縁支持板8に支持されている側路開閉器において、限流抵抗器Rを、絶縁支持板8にコイル状に巻き付けた抵抗線6により構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力系統の線路に直列に接続された自動電圧調整器に付設される側路開閉器に関するものである。
電力系統においては、線路電圧を所定の範囲に保つために、負荷時タップ切換器を備えた自動電圧調整器を線路の途中に挿入している。この自動電圧調整器の保守点検や修理を行う際には、該電圧調整器を無停電で線路から切り離す必要があり、保守点検、修理が終了した後は、その挿入を無停電で行う必要がある。そのため、電力系統に設置された自動電圧調整器には、その挿入及び切り離しを無停電で行うことを可能にする側路開閉器が併設される。
側路開閉器は、特許文献1や特許文献2に示されているように、線路への自動電圧調整器の挿入と、自動電圧調整器の線路からの切り離しとを行う開閉部と、開閉部が自動電圧調整器の挿入及び切り離しを行う過程で自動電圧調整器の出力端子間に並列に、かつ線路に対して直列に接続される限流抵抗器とを備えている。
図3(A)ないし(D)は、自動電圧調整器が設置された電力系統の要部の構成を概略的に示したもので、同図において1及び2はそれぞれ電源側線路及び負荷側線路、3は線路に対して直列に接続される自動電圧調整器(SVR)、4は側路開閉器である。
自動電圧調整器3は、例えば、線路の途中に挿入されて電源側線路1の電圧を負荷側線路2に印加する電圧に変換するタップ付きの変圧器と、この変圧器の通電タップを切り換える負荷時タップ切換器とを備えていて、線路電圧に応じて負荷時タップ切換器を制御することにより、負荷側線路2の電圧を目標とする範囲に保つように調整する。
図3に示された側路開閉器4は、箱形のケース400の相対する2つの側面の一方及び他方にそれぞれ取り付けられた電源側線路接続端子401及び負荷側線路接続端子402と、電源側線路接続端子401の側方及び負荷側線路接続端子402の側方にそれぞれ位置させて、ケース400の相対する2つの側面の一方及び他方にそれぞれ取り付けられた電源側調整器接続端子403及び負荷側調整器接続端子404とを備えていて、電源側線路接続端子401及び負荷側線路接続端子402にそれぞれ電源側線路1及び負荷側線路2が接続され、電源側調整器接続端子403及び負荷側調整器接続端子404にそれぞれ自動電圧調整器3の電源側端子(電源側線路1に接続される端子)301及び負荷側端子(負荷側線路2に接続される端子)302が接続されている。
側路開閉器4のケース400内には、電源側調整器接続端子403の近傍に配置された固定コンタクト4aと、固定コンタクト4aよりも電源側線路接続端子401寄りの位置に配置された固定コンタクト4bと、固定コンタクト4bよりも負荷側線路接続端子402寄りに配置された固定コンタクト4cと、固定コンタクト4cよりも負荷側調整器接続端子404寄りに配置された固定コンタクト4dとが設けられていて、これらの固定コンタクト4aないし4dが同一平面上に、一つの円弧に沿って順に並ぶように配置されている。
図示の例では、固定コンタクト4a及び4bがそれぞれ電源側調整器接続端子403及び電源側線路接続端子401に接続され、固定コンタクト4dは、負荷側調整器接続端子404に接続されている。また固定コンタクト4bと4cとの間に限流抵抗器Rが接続されている。
ケース4内にはまた、固定コンタクト4a〜4dが配置された平面と直交する方向に延びる絶縁操作軸405が、その中心軸線を固定コンタクト4a〜4dが沿う円弧の中心軸線に一致させた状態で支持されていて、この操作軸405に、第1の可動コンタクト406と、第2の可動コンタクト407とが支持されている。
第1の可動コンタクト406は、固定コンタクト4aに接触させられる円弧状の可動コンタクトである。第1の可動コンタクト406の周方向の一端には、操作軸405の径方向に伸びる腕部の後端が一体化されていて、この腕部の先端が操作軸405に連結されることにより、第1の可動コンタクト406が操作軸405に支持されている。
第2の可動コンタクト407は、隣り合う固定コンタクト4c,4d間を橋絡する働きをする円弧状の可動コンタクトで、その円弧長は、固定コンタクト4c,4dに跨がって接触し得るように設定されている。第2の可動コンタクト407の周方向の中央部には、操作軸405の径方向に伸びる腕部の後端が一体化され、この腕部の先端が操作軸405に連結されることにより、第2の可動コンタクト407が操作軸405に支持されている。第1の可動コンタクト406及び第2の可動コンタクト407をそれぞれ操作軸405に連結している腕部は180度の角度間隔を持って対称に配置されていて、操作軸405の回転に伴って、第1の可動コンタクト406と第2の可動コンタクト407とが一定の位置関係を保って回動操作されるようになっている。第1の可動コンタクト406は電源側線路接続端子401に電気的に接続され、第2の可動コンタクト407は、負荷側線路接続端子402に電気的に接続されている。
この例では、ケース400と、電源側及び負荷側線路接続端子401及び402と、電源側及び負荷側調整器接続端子403及び404と、固定コンタクト4a〜4dと、絶縁操作軸405と、第1及び第2の可動コンタクト406及び407と、操作軸405を回転操作する機構(図示せず。)と、限流抵抗器Rとにより、側路開閉器4が構成されている。
図3に示された側路開閉器4において、自動電圧調整器3を線路に直列に接続している状態では、図3(A)に示すように、第1の可動コンタクト406が固定コンタクト4aに接触して、電源側線路接続端子401を電源側調整器接続端子403に接続する(電源側線路1を自動電圧調整器3の電源側端子301に接続する)とともに、第2の可動コンタクト407が固定コンタクト4dに接触して、負荷側線路接続端子402と負荷側調整器接続端子404との間を(負荷側線路2と自動電圧調整器3の負荷側端子302との間を)接続している。この状態では、線路1−電源側線路接続端子401−第1の可動コンタクト406−固定コンタクト4a−電源側調整器接続端子403−自動電圧調整器3−負荷側調整器接続端子404−固定コンタクト4d−第2の可動コンタクト407−負荷側線路接続端子402−線路2の経路で線路電流が流れる。
自動電圧調整器3を線路から切り離す際には、絶縁操作軸405を操作して、第1の可動コンタクト406及び第2の可動コンタクト407を図3(A)の状態から図面上反時計方向に回動させる。第1の可動コンタクト406及び可動コンタクト407を反時計方向に回動させると、先ず図3(B)に示すように、第1の可動コンタクト406が固定コンタクト4aに接触した状態を保って、第2の可動コンタクト407が固定コンタクト4cと4dとに跨がって接触した状態になる。このとき限流抵抗器Rは、線路に対して直列に接続されるとともに、自動電圧調整装置3の両端に並列に接続されて、自動電圧調整器3の電源側端子301と負荷側端子302との間に現れるタップ間電圧により流れる循環電流を制限する。
次いで図3(C)に示すように、第1の可動コンタクト406が固定コンタクト4aから離れるとともに、第2の可動コンタクト407が固定コンタクト4dから離れて、固定コンタクト4cのみに接触させた状態になる。この状態では、電圧調整器3が線路から切り離されて、限流抵抗器Rが線路1及び2に直列に接続される。このとき線路電流は、線路1−電源側線路接続端子401−限流抵抗器R−固定コンタクト4c−第2の可動コンタクト407−負荷側線路接続端子402−負荷側線路2の回路を流れる。
図3(C)の状態から更に第1及び第2の可動コンタクト406及び407が図面上反時計方向に回動すると、図3(D)に示すように、第2の可動コンタクト407が固定コンタクト4bに接触した状態になる。このとき、線路電流は、電源側線路1−電源側線路接続端子401−固定コンタクト4b−第2の可動コンタクト407−負荷側線路接続端子402−負荷側線路2の回路を流れ、線路電流が限流抵抗器Rを介することなく流れる。自動電圧調整器3の線路への挿入は上記と逆の動作により行われる。
図3に示した例では、固定コンタクト4aないし4dと、第1の可動コンタクト406及び第2の可動コンタクト407とにより、線路への自動電圧調整装器3の挿入と、線路からの自動電圧調整器3の切り離しと、限流抵抗器Rの接続及び開放とを行う開閉部が構成されている。
この種の側路開閉器4に用いられている限流抵抗器Rは、図4に示されているように、ニクロムのような高い電気抵抗を有する材料からなる抵抗線6を抵抗体として用いて、この抵抗線6を絶縁材料からなる円柱状の巻枠7の外周に巻回することにより構成されていた。またこの限流抵抗器Rは、その巻枠7の両端を、絶縁材料の板からなる絶縁支持板8の表面に固定されたブラケット9、9に固定することにより、絶縁支持板8から浮かした状態で支持されていた。
側路開閉器4のケース400内のスペースを有効利用するため、限流抵抗器Rを支持する絶縁支持板8は、開閉部を構成する部品の少なくとも一部を支持する絶縁支持板8としても用いられる。図4に示した例では、限流抵抗器Rの一端及び他端に接続される固定コンタクト4b及び4cが絶縁支持板8の裏面に取り付けられ、限流抵抗器Rの一端と固定コンタクト4bとの間及び限流抵抗器Rの他端と固定コンタクト4cとの間が接続導体10及び11を通して接続されている。また図示の例では、固定コンタクト4bに一体に設けられたL字形の接続板12が電源側線路接続端子401の端子金具にボルト止めされることにより、絶縁支持板8の一端が電源側線路接続端子401に支持され、絶縁支持板8の他端に固定された接続板13が負荷側線路接続端子402の端子金具にボルト止めされることにより、絶縁支持板8の他端が負荷側線路接続端子402に機械的に支持されている。
なお図3は、あくまでも側路開閉器4の構成の一例を原理的に示したものであり、本発明を適用する側路開閉器4の構成は図3に示したものに限定されない。本発明は、電力系統の線路に直列に自動電圧調整器3を挿入する過程及び線路から自動電圧調整器3を切り離す過程で自動電圧調整器3に対して並列に、線路に対して直列に接続される限流抵抗器Rと、線路への自動電圧調整器3の挿入と、線路からの自動電圧調整器3の切り離しと、限流抵抗器Rの短絡及び開放とを定められたシーケンスで行う開閉部とを備えて、開閉部を構成する部品の少なくとも一部が支持された絶縁支持板8に限流抵抗器Rが支持される側路開閉器4に広く適用することができる。
特開昭51−38667号公報 特開平11−54000号公報
従来の側路開閉器4においては、図4に示したように、巻枠に抵抗線6を巻回して構成した限流抵抗器Rを、絶縁支持板8から浮かせた状態で支持していたため、限流抵抗器Rの周囲に広いデッドスペースが形成され、側路開閉器4のケースが大形化するという問題があった。また限流抵抗器Rを構成する部品の数が多くなるため、その組み立てに要する工数が多くなってコストが高くなるという問題もあった。
本発明の目的は、限流抵抗器Rを構成する部品の点数を削減してその構成の簡素化を図り、コストの低減を図ると共に、限流抵抗器Rの周囲に広いデッドスペースが形成されるのを防いで、ケースが大形になるのを防ぐことができるようにした側路開閉器4を提供することにある。
本発明は、電力系統の線路に直列に自動電圧調整器を挿入する際の一過程及び前記線路から前記自動電圧調整器を切り離す際の一過程で前記自動電圧調整器に対して並列に、前記線路に対して直列に接続される限流抵抗器と、前記線路への自動電圧調整装器の挿入と、前記線路からの自動電圧調整器の切り離しと、限流抵抗器と線路との間及び限流抵抗器と自動電圧調整器との間の接続及び切り離しとを行う開閉部とを備えた側路開閉器を対象とする。本発明が対象とする側路開閉器では、上記限流抵抗器が、開閉部を構成する部品の少なくとも一部が支持された絶縁支持板に保持される。
本発明においては、上記限流抵抗器を、絶縁支持板に直接保持された抵抗体により構成する。
本発明の好ましい一態様では、上記抵抗体を、絶縁支持板に巻き付けられた抵抗線により構成する。
本発明の他の好ましい態様では、上記抵抗体が、電気抵抗を有する材料により形成された板材からなっていて、該板材が絶縁支持板のいずれかの面に直接保持される。
本発明の更に他の好ましい態様では、上記抵抗体を構成する板材が複数設けられていて、該複数の板材が、絶縁支持板の同じ面又は異なる面に保持されて電気的に直列又は並列に接続される。
上記のように、巻枠などの限流抵抗器専用の保持体を設けることなく、開閉部の構成部品を支持する絶縁支持板に抵抗体を直接支持することにより限流抵抗器を構成すると、巻枠と該巻枠に巻回された抵抗線とからなる限流抵抗器を用いる場合に比べて、限流抵抗器の高さを大幅に低くすることができ、絶縁支持板の表面から限流抵抗器が殆ど出っ張らないようにすることができるため、限流抵抗器の周囲にデッドスペースが形成されるのを防いで、側路開閉器のケースの小形化を図ることができる。また限流抵抗器を構成する部品の数を少なくすることができるため、コストの低減を図ることができる。
特に、絶縁支持板に巻き付けた抵抗線により抵抗体を構成するようにすると、絶縁支持板の表面からの限流抵抗器の突出高さが抵抗線の線径により決まる高さとなるので、絶縁支持板の表面に形成される出っ張りを低くすることができる。また抵抗線を用いると、新たな抵抗体材料を用意することなく、従来の限流抵抗器で用いていた抵抗線をそのまま用いて限流抵抗器を構成することができるため、巻枠が不要になることと相俟って、限流抵抗器のコストを大幅に引き下げることができる。また抵抗線の長さを調整することにより限流抵抗器の抵抗値を調整できるため、所望の抵抗値を有する限流抵抗器を容易に得ることができる。
また電気抵抗を有する材料により形成された板材により限流抵抗器の抵抗体を構成して、該板材を、絶縁支持板のいずれかの面に直接保持する構造を採用した場合も、絶縁支持板からの抵抗体の突出高さを低くして、限流抵抗器の周囲にデッドスペースが形成されるのを防ぐことができる。また限流抵抗器を構成する抵抗体として、電気抵抗を有する材料により形成された板材を用いると、絶縁支持板に抵抗線を巻回する作業を省略できるため、側路開閉器の組立を容易にすることができる。
上記絶縁支持板に支持する開閉部の構成部品は、開閉部の各部の内、限流抵抗器の接続及び切り離しを行う部分を構成する部品の少なくとも一部であることが好ましい。即ち、限流抵抗器を構成する抵抗体は、開閉部の各部の内、限流抵抗器の接続及び切り離しを行う部分を構成する部品の少なくとも一部が支持された絶縁支持板に直接支持するのが好ましい。
このように構成すると、開閉部と限流抵抗器との間の接続構造を簡単にすることができるため、側路開閉器の構造の簡素化と、コストの低減とを図ることができる。
本発明によれば、巻枠などの限流抵抗器専用の保持体を設けることなく、開閉部の構成部品を支持する絶縁支持板に抵抗体を直接支持することにより限流抵抗器を構成するようにしたので、巻枠と該巻枠に巻回された抵抗線とからなる限流抵抗器を用いていた従来の側路開閉器に比べて、限流抵抗器の高さを大幅に低くすることができる。従って、絶縁支持板の表面から限流抵抗器が殆ど出っ張らないようにして、限流抵抗器の周囲にデッドスペースが形成されるのを防ぐことができ、側路開閉器のケースの小形化を図ることができる。また限流抵抗器を構成する部品の数を少なくすることができるため、コストの低減を図ることができる。
また本発明において、絶縁支持板に支持する開閉部の構成部品を、開閉部の各部の内、限流抵抗器の接続及び切り離しを行う部分を構成する部品の少なくとも一部とした場合には、開閉部と限流抵抗器との間の接続構造を簡単にすることができるため、側路開閉器の構造の簡素化と、コストの低減とを図ることができる。
(A)は本発明の一実施形態の要部を示した正面図である。(B)は(A)のI −I′線に沿った切断端面図である。 (A)は本発明の他の実施形態の要部を示した正面図である。(B)は(A)のII−II′線に沿った切断端面図である。 (A)ないし(D)は側路開閉器4の異なる動作状態での構成の一例を概略的に示した構成図である。 従来の側路開閉器4の限流抵抗器付近の構成を示した正面図である。
以下図面を参照して本発明の実施形態につき詳細に説明する。本実施形態では、側路開閉器4が図3(A)〜(C)に示されたものと同様に構成されているものとする。従って、以下の説明でも、側路開閉器の各部を示す参照符号として、図3に示されたものを使用する。
図1(A),(B)は本発明の第1の実施形態を示したもので、同図において8は、側路開閉器4内に設けられる開閉部の各部のうち、限流抵抗器Rと線路1,2との間の接続及び切り離しを行う部分を構成する部品と、限流抵抗器Rの短絡及び開放とを行う部分を構成する部品の一部を支持した長方形の絶縁支持板8である。図示の例では、開閉部を構成する部品の内、限流抵抗器Rの一端及び他端に接続される固定コンタクト4b及び4cが絶縁支持板8に固定されている。
固定コンタクト4bは、絶縁支持板8の長手方向の一端側の裏面に配置され、支持板8を貫通させたボルト15が固定コンタクト4bに設けられたネジ孔にねじ込まれることにより、固定コンタクト4bが支持板8に締結されている。また固定コンタクト4cは、絶縁支持板8の長手方向の他端寄りに配置され、絶縁支持板8を貫通させたボルト16が固定コンタクト4cに設けられたネジ孔にねじ込まれることにより、固定コンタクト4cが絶縁支持板8に締結されている。
固定コンタクト4bには、電源側線路接続端子401側に延びるL字形の接続板12が一体に設けられ、この接続板12の先端が電源側線路接続端子401の端子導体にボルト止めされている。これにより、固定コンタクト4bが電源側線路接続端子401の端子導体に電気的に接続されている。
絶縁支持板8の他端には、L字形の接続板13がボルト止めされ、この接続板13が負荷側線路接続端子402の端子導体にボルト止めされることにより、絶縁支持板8の他端が負荷側線路接続端子402に機械的に支持されている。
本発明においては、限流抵抗器Rが、側路開閉器4の開閉部を構成する部品の少なくとも一部(図示の例では固定コンタクト4b、4c)を支持する絶縁支持板8に直接保持された抵抗体により構成される。本発明において、抵抗体を絶縁支持板8に直接保持するとは、巻枠やブラケットのように絶縁支持板8から突出した状態で配置される支持部材を用いることなく、抵抗体自体を絶縁支持板8に機械的に接触させた状態で保持することを意味する。
図1に示した実施形態では、限流抵抗器Rを構成する抵抗体が、ニクロムなどからなる抵抗線6からなっていて、絶縁支持板8の、固定コンタクト4bと4cとの間に位置する部分に該抵抗線6がコイル状に巻き付けられることにより、限流抵抗器Rが構成されている。そして、限流抵抗器Rの一端が接続された端子板17が、絶縁支持板8の長手方向の一端寄りの上面の、固定コンタクト4bに対向する部分に配置され、この端子板17と絶縁支持板8とを貫通したボルト18が固定コンタクト4bにネジ込まれることにより、端子板17が絶縁支持板8に締結されるとともに、固定コンタクト4bに電気的に接続されている。
また限流抵抗器Rの他端が接続された端子板19が、絶縁支持板8の長手方向の他端寄りの、固定コンタクト4cに対向する部分の上面に配置され、この端子板19と絶縁支持板8とを貫通させたボルト20が固定コンタクト4cにネジ込まれることにより、端子板19が絶縁支持板8に締結されるとともに、固定コンタクト4cに電気的に接続されている。
本実施形態のように、開閉部の構成部品を支持する絶縁支持板8に抵抗線6を直接巻き付けることにより、限流抵抗器Rを構成すると、巻枠と該巻枠に巻回された抵抗線6とからなる限流抵抗器Rをブラケットを介して絶縁支持板8に支持する場合に比べて、限流抵抗器Rの高さを大幅に低くすることができ、絶縁支持板8の表面から限流抵抗器Rが殆ど出っ張らないようにすることができるため、限流抵抗器Rの周囲にデッドスペースが形成されるのを防いで、側路開閉器4のケースの小形化を図ることができる。また限流抵抗器Rを構成する部品の数を少なくすることができるため、コストの低減を図ることができる。
上記のように、絶縁支持板8に抵抗線6をコイル状に巻き付けることにより限流抵抗器Rを構成する場合、コイルの隣接するターンどうしが接触した状態になって限流抵抗器Rの抵抗値が所望の抵抗値よりも小さくなるのを防ぐために、絶縁支持板8の一部、例えば絶縁支持板8の幅方向の両端の側面に、抵抗線6の各ターンの一部を受入れて抵抗線6の各ターンの位置を保持する溝を設けておくようにすることもできる。
上記の実施形態では、絶縁支持板8の固定コンタクト4b,4cの間に位置する部分に、抵抗体を構成する抵抗線6をまとめて巻くことにより限流抵抗器Rを構成しているが、絶縁支持板8に支持された開閉部の構成部品との関係で抵抗線6を1箇所にまとめて巻くことができない場合には、開閉部の構成部品と干渉しない、絶縁支持板8の複数の領域にそれぞれ抵抗線6を分割巻きすることにより複数の単位抵抗体を構成して、これらの単位抵抗体を直列又は並列に接続することにより限流抵抗器Rを構成するようにすることもできる。
図2(A),(B)は、本発明の他の実施形態を示したものである。この実施形態では、限流抵抗器Rを構成する抵抗体が、電気抵抗を有する材料により形成された板材(固定抵抗体)により構成されて、該板材が絶縁支持板8のいずれかの面に直接保持される。図示の例では、限流抵抗器Rを構成する抵抗体が、カーボンなどの電気抵抗を有する材料により形成された長方形の板材21からなっていて、該板材21が、その厚み方向を絶縁支持板8の厚み方向に一致させた状態で、絶縁支持板8の上面に重ねて配置されている。また板材21と絶縁支持板8とを貫通させたボルト23が固定コンタクト4bにネジ込まれ、これにより、板材21の一端(限流抵抗器Rの一端)が絶縁支持板8に締結されるとともに、板材21の一端がボルト23を通して固定コンタクト4bに電気的に接続されている。
また板材21と絶縁支持板8とを貫通させたボルト25が固定コンタクト4cにネジ込まれている。これにより、板材21が絶縁支持板8に締結されるとともに、板材21の他端(限流抵抗器の他端)がボルト25とを通して固定コンタクト4cに電気的に接続されている。
なお図2に示した例では、限流抵抗器Rの抵抗体を構成する板材21を絶縁支持板8の上面に重ねた状態で、該絶縁支持板8に保持しているが、板材21を絶縁支持板8の下面に重ねた状態で配置して、該絶縁支持板8に保持するようにしてもよい。
また絶縁支持板8の側面の側方にスペースがある場合には、限流抵抗器Rの抵抗体を構成する板材21を、絶縁支持板8の側面に添わせた状態で配置して、接着やネジ止めなどの適宜の手段により絶縁支持板8に直接保持するようにしても良い。
図2に示した実施形態では、限流抵抗器Rを一つの板材21により構成しているが、複数の板材21を絶縁支持板8の同じ面又は異なる面に保持して、限流抵抗器Rの抵抗値を増大させるために複数の板材を電気的に直列に接続したり、限流抵抗器Rの電流容量を増大させるために、複数の板材を電気的に並列に接続したりすることもできる。
本実施形態のように、限流抵抗器Rを固定抵抗体からなる板材21により構成した場合も、限流抵抗器Rが絶縁支持板8の表面から殆ど出っ張らないようにすることができるため、限流抵抗器Rの周囲にデッドスペースが形成されるのを防いで、側路開閉器4のケースの小形化を図ることができる。また限流抵抗器Rを構成する抵抗体として、電気抵抗を有する材料により形成された板材21を用いると、絶縁支持板8に抵抗線6を巻回する作業を省略できるため、側路開閉器4の組立工数を削減して製造コストの低減を図ることができる。
図2に示したように、限流抵抗器Rを構成する抵抗体として板材21(固定抵抗体)を用いる場合、絶縁支持板8を貫通させて窓部を形成して、この窓部を塞ぐように、限流抵抗器Rを構成する板材を取り付けるようにすると、板材の表面(絶縁支持板8と反対側の面)から放熱を行わせることができるだけでなく、板材の裏面からも上記窓部を通して放熱を行わせることができるため、限流抵抗器Rからの放熱を良好に行わせることができる。
上記の各実施形態のように、線路からの自動電圧調整器3の切り離しと、限流抵抗器Rと線路との間及び限流抵抗器Rと自動電圧調整器3との間の接続及び切り離しとを行う開閉部の各部の内、限流抵抗器Rの接続及び切り離しを行う部分を構成する部品の少なくとも一部(上記の各実施形態では固定接点4b,4c)が支持された絶縁支持板8に、限流抵抗器Rを構成する抵抗体を直接支持するようにすると、開閉部と限流抵抗器Rとの間の接続を簡単な構造で行うことができるため、側路開閉器4の構造の簡素化と、コストの低減とを図ることができる。
しかしながら、本発明は、上記のように構成する場合に限定されるものではなく、開閉部の構成部品の内、限流抵抗器Rの接続及び切り離しを行う部分以外の部分を構成する部品が支持される絶縁基板に限流抵抗器Rを構成する抵抗体を直接支持するようにすることもできる。
以上、図3に示した構成を有する側路開閉器4を例にとって本発明の実施形態を説明したが、本発明を適用できる側路開閉器4の構成が図3に示した例に限定されないことは前述の通りである。
1 電源側線路
2 負荷側線路
3 自動電圧調整器
4 側路開閉器
400 ケース
401 電源側線路接続端子
402 負荷側線路接続端子
403 電源側調整器接続端子
404 負荷側調整器接続端子
4a〜4d 開閉部を構成する固定コンタクト
R 限流抵抗器
405 絶縁操作軸
406 開閉部を構成する第1の可動コンタクト
407 開閉部を構成する第2の可動コンタクト
6 抵抗線
8 絶縁支持板
12 接続板
13 接続板
17 端子板
18 ボルト
19 端子板
20 ボルト
21 固体抵抗体からなる板材
23 ボルト
25 ボルト

Claims (5)

  1. 電力系統の線路に直列に自動電圧調整器を挿入する際の一過程及び前記線路から前記自動電圧調整器を切り離す際の一過程で前記自動電圧調整器に対して並列に、前記線路に対して直列に接続される限流抵抗器と、前記線路への自動電圧調整装器の挿入と、前記線路からの自動電圧調整器の切り離しと、前記限流抵抗器と線路との間及び前記限流抵抗器と自動電圧調整器との間の接続及び切り離しとを行う開閉部とを備え、前記限流抵抗器は、前記開閉部の構成部品の少なくとも一部が支持された絶縁支持板に支持されている側路開閉器において、
    前記限流抵抗器は、前記絶縁支持板に直接保持された抵抗体からなっていること、
    を特徴とする側路開閉器。
  2. 前記抵抗体は、前記絶縁支持板に巻き付けられた抵抗線からなっている請求項1に記載の側路開閉器。
  3. 前記抵抗体は、電気抵抗を有する材料により形成された板材からなっていて、該板材が前記絶縁支持板のいずれかの面に直接保持されている請求項1に記載の側路開閉器。
  4. 前記板材は複数設けられていて、該複数の板材が、前記絶縁支持板の同じ面又は異なる面に保持されて電気的に直列又は並列に接続されている請求項3に記載の側路開閉器。
  5. 前記絶縁支持板に支持された開閉部の構成部品は、前記開閉部の各部の内、前記限流抵抗器の接続及び切り離しを行う部分を構成する部品の少なくとも一部である請求項1,2,3又は4に記載の側路開閉器。
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