JPH1153578A - 形状変換方法、該方法の処理手順を記録した記録媒体、および形状変換装置 - Google Patents

形状変換方法、該方法の処理手順を記録した記録媒体、および形状変換装置

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JPH1153578A
JPH1153578A JP9205133A JP20513397A JPH1153578A JP H1153578 A JPH1153578 A JP H1153578A JP 9205133 A JP9205133 A JP 9205133A JP 20513397 A JP20513397 A JP 20513397A JP H1153578 A JPH1153578 A JP H1153578A
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dimensional shape
shape
dimensional
conversion method
contour
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JP9205133A
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Minoru Sakai
稔 境井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 与えられた2次元図形(例えば、アウトライ
ンフォントの文字データ)から、簡単に、3次元形状を
生成する形状変換技術を提供すること。 【解決手段】 平面上の輪郭線として表現された2次元
形状を電子計算機に入力し、入力された2次元形状を、
その平面と独立した方向に、別途指定された向きに、別
途指定された量だけ、その輪郭線を変形しつつ移動し、
該移動の軌跡により側面を構成して3次元形状を得る。
具体的には、2次元形状を2重化し(ステップS1)、
その一方を固定し、他方を移動し(ステップS2)、そ
れぞれの2次元形状の対応する輪郭点、またはそれぞれ
の2次元形状の対応する輪郭点およびその前後の輪郭点
同士を選択的に接続する(ステップS3)。この接続に
よって3次元形状の側面が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子計算機を用い
て2次元形状を3次元形状に変換する技術に係り、特
に、xy平面上の2次元形状として表現された図形(例
えばアウトラインフォントの文字データなど)に、z軸
方向の情報を付加することによって立体形状に変換する
形状変換方法およびその形状変換方法の処理手順を記録
した記録媒体、ならびに形状変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、2次元形状を3次元化する方
法として様々な方法が提案されており、特にアウトライ
ンフォントの分野においてはこれが著しい。ところが、
従来提案されてきたものは、全て、2次元形状を3次元
形状のように見せるようにしたものである。具体的な提
案例としては、例えば「特開平8−328534号公
報」に開示されたものが挙げられる。これは、文字の輪
郭に、それを斜めにずらした際の軌跡としての「影」ま
たは「側面」を表現するための輪郭線を新たに付加する
ことによって、その文字があたかも3次元空間にデザイ
ンされたものであるかのように見せるようにしたもので
ある。このように、2次元形状から、本当に3次元形状
を生成する方法については、未だ、提案されていないの
が実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術においては、2次元形状を斜めにずらした軌跡によ
ってデザイン的に3次元形状に見せかけるようにしたも
のはあるが、実際に2次元形状を3次元形状に変換する
ことは行われていなかった。本発明は、この状況に鑑
み、与えられた2次元図形(例えば、アウトラインフォ
ントの文字データ)から、簡単に、3次元形状を生成す
る形状変換方法、その方法を計算機で処理するための処
理手順を記録した記録媒体、ならびに形状変換装置を提
供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、平面上の輪郭線として表現された2次元
形状を電子計算機に入力し、入力された2次元形状を、
その平面と独立した方向に、別途指定された向きに、別
途指定された量だけ、その輪郭線を変形しつつ移動し、
該移動の軌跡により側面を構成して3次元形状を得るよ
うにしたものである。具体的には、2次元形状を2重化
し(図1のステップS1)、その一方を固定し、他方を
移動し(同ステップS2)、それぞれの2次元形状の対
応する輪郭点、またはそれぞれの2次元形状の対応する
輪郭点およびその前後の輪郭点同士を選択的に接続する
(同ステップS3)ことによって3次元形状の側面を構
成する。
【0005】また、入力された2次元形状中に曲線が存
在する場合、その曲線を連続した直線に分解した2次元
形状を元の2次元形状に置き換える。これにより、入力
2次元形状に曲線が含まれていても3次元形状に変換す
ることを可能にしている。さらに、本形状変換方法を、
文字データのアウトラインフォントに適用することによ
り、アウトラインフォントの立体化表示が可能になる。
また、上記形状変換手順をフレキシブルディスクなどの
記録媒体に記録することにより、流通させることができ
る。
【0006】また、本発明の形状変換装置は、2次元形
状を受け取る2次元形状入力部(図26の21)と、そ
の形状の移動の方法およびその形状に加える変換などを
指定する制御情報入力部(同22)と、入力された2次
元形状を制御情報入力部からの入力に従って移動した軌
跡として表現される3次元形状を生成する3次元形状変
換部(同23)と、変換された3次元形状を出力する3
次元形状出力部(同24)とからなる。3次元形状変換
部は、前述した形状変換方法によって形状変換を行う。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)まず、本発明の形状変換方法の基本と
なる処理手順を説明する。図1は、本発明の形状変換方
法の処理手順の概略を示すフローチャートである。以
下、図1の処理手順を、2次元形状として長方形を例に
とって説明する。ここでは、例として長方形を用いる
が、これはあくまでも、説明を簡単にするために単純な
形状を選んだものであり、以下の説明は、その形状に左
右されるものではない。
【0008】図2は、本発明の形状変換の様子を概念的
に示したものである。図2(a)は、例として採用した
変換すべき2次元形状である、輪郭点P0,P1,P2,
P3から構成される長方形を示している。まず、処理手
順のステップS1において、この2次元形状を2重化す
る。すなわち、輪郭点P0,P1,P2,P3から構成され
る長方形からそのコピーである輪郭点P0',P1',P
2',P3'から構成される長方形を生成する。なお、2重
化ステップについては、図2では特に示していない。
【0009】次に、処理手順のステップS2において、
2重化した形状の一方を変形移動する。図2(b)は輪
郭点P0',P1',P2',P3'から構成される長方形を拡
大移動する様子を示している。ここでは、長方形P0',
P1',P2',P3'で張られる平面に垂直な方向に、直線
的に、輪郭点P0'を移動している。また、輪郭点P1'は
右方向に、線分P0'P1'の長さの25%だけ線形に移動
しつつ(右方向に25%拡大)、垂直に移動している。
輪郭点P3'は下方向に、線分P0'P3'の長さの33%だ
け線形に移動しつつ(下方向に33拡大)、垂直に移動
している。輪郭点P2'は、移動後の形状が長方形を保つ
ように移動される。
【0010】ただし、この例もまた、説明を単純にする
ために変形移動として直線的に拡大した例を示したもの
である。しかし、2次元形状の移動は、直線的である必
然性はなく、曲線に沿ったものでも全く問題はない。ま
た、その形状変換についても、元の形状の輪郭点との対
応が残っていさえすれば、いかなるものでも構わない。
つまり、輪郭点PnをPn'に移動する際の、移動経路が
何らかの関数Fnとして表現されれば十分である。
【0011】以下の各実施例の説明においては、説明を
単純化するために、元の2次元形状を変形せずに、直線
的に移動した例のみを示すことにする。これは、あくま
でも、便宜上のことであり、本発明の主旨がこれに限定
されるものではないことはいうまでもない。続いて、ス
テップS3において、元の2次元形状と移動された2次
元形状との輪郭点を接続することにより、側面を定義す
る。図2(c)では、輪郭点P0とP0'、輪郭点P1とP
1'、輪郭点P2とP2'、輪郭点P3とP3'を接続すること
により、側面として、輪郭点P0,P0',P1,P1'から
なる長方形、輪郭点P1,P1,P2,P2'からなる長方
形、輪郭点P2,P2',P3,P3'からなる長方形、輪郭
点P3,P3',P0,P0'からなる長方形の四つを構築す
る。
【0012】もちろん、側面として構築するものは、長
方形に限られるものではない。用いる2次元形状の一部
が直線ではなくスプライン曲線などであれば、側面は必
然的に曲面になる。また、上述のように、輪郭点Pnを
輪郭点Pn'に移動する際の移動経路が(直線ではない)
関数Fnとして表現された場合にも、側面は曲面にな
る。以上の手順により、元の2次元形状を一つの面に、
これを2重化して変形し、移動した2次元形状をもう一
つの面にし、その間に適切な曲面としての側面を設けた
3次元形状を得ることができる。
【0013】上記例では、2次元形状を単一の輪郭線
(複数の輪郭点から構成される閉じた輪郭線)からなる
場合を説明したが、一般的に、2次元形状は複数の輪郭
線(それぞれが複数の輪郭点から構成される)から構成
されるのが普通である。その場合、複数の輪郭線から一
つの輪郭線を順次特定(抽出)し、特定した輪郭線ごと
に図1の形状変換手順を適用する必要がある。以下に、
2次元形状から変換処理すべき輪郭線を特定する手順に
ついて説明しておく。
【0014】図3は、2次元形状を構成する複数の輪郭
線群から、処理すべき輪郭線を特定する手順を説明する
フローチャートである。同図において、Sを与えられた
2次元形状を構成する閉じた輪郭線の数、sをそれらの
輪郭線に0から順に付与された番号(0≦s≦S−1)
とする。まず、sに0を挿入し(ステップS11)、s
がS未満であれば(ステップS12:Y)、サブルーチ
ンSolidify(Ns,P[p・・q])を呼び出す(ス
テップS13)。なお、Solidify(Ns,P[p・・
q])は、s番目の輪郭線(Ns個の輪郭点Pp,・・
・,Pqから構成される)に対する3次元化サブルーチ
ンを示す。
【0015】サブルーチンSolidifyの呼び出しに際し
ては、第s番目の「閉じた輪郭線」に含まれる輪郭点の
数と、それをリストにしたものとを引数として渡すもの
とする。この部分の処理手順については、以降の全ての
実施例について同様であるので、以下、このサブルーチ
ンSolidifyにおける処理内容についてのみ例示するこ
とにする。後述する図4,7,10は、このサブルーチ
ンSolidifyの具体例である。ステップS13の処理
後、sに1加算し(ステップS14)、ステップS12
に戻る。sがSになったら(ステップS12:N)処理
を終了する。以上によって、全ての輪郭線に対し、サブ
ルーチンSolidifyの処理を行なうことができる。本実
施例によれば、与えられた2次元形状から、簡単に、3
次元形状を生成する方法を提供することが可能である。
【0016】(第2の実施例)<実施例2> 図4は、本実施例に特有の処理手順を示すフローチャー
トである。また、図5は、本実施例を用いて、長方形か
ら直方体を生成する様子を示す図である。与えられた2
次元形状がN個の輪郭点で構成されるものとする。図5
(a)には、4個の輪郭点P0,P1,P2,P3で構成さ
れる長方形を示している。図1の処理手順の、ステップ
S1およびステップS2によって、図5(b)のよう
な、二つの長方形が得られる。ここで、図1の処理手順
の、ステップS3における、側面の構築について詳述す
る。
【0017】図4において、Nを与えられた2次元形状
を構成する輪郭点の数、nをその輪郭点に0から順に付
与された番号(0≦n≦N−1)とする。まず、nに0
を挿入し(ステップS21)、nが(N−1)未満であ
れば(ステップS22:Y)、サブルーチンSurface
Four(Pn,Pn',Pn+1',Pn+1)を呼び出す(ステ
ップS23)。なお、ここで、サブルーチンSurface
Fourとは、図6に示すように、引数として四つの輪郭
点A0,A1,A2,A3が与えられた場合に、輪郭点A0
からA1に至る曲線と、輪郭点A1からA2に至る曲線
と、輪郭点A2からA3に至る曲線と、輪郭点A3からA0
に至る曲線とで構成される曲面を側面として登録するサ
ブルーチンである。
【0018】サブルーチンSurface Four(Pn,P
n',Pn+1',Pn+1)の処理後、nに1加算し(ステッ
プS24)、ステップS22に戻る。nが(N−1)に
なるまでこの処理を繰り返し、nが(N−1)になった
ら(ステップS22:N)、次に、サブルーチンSurfa
ce Four(P0,P0',PN-1',PN-1)を呼び出し(ス
テップ25)、該当する処理を実行した後、処理を終了
する。以上によって、全ての2次元形状を構成する輪郭
点に対する側面の構築が完了する。図5の例では、
(c)に示すように、輪郭点P0,P1に対して側面(P
0,P0',P1',P1)を、輪郭点P1,P2に対して側面
(P1,P1',P2',P2)を、輪郭点P2,P3に対して
側面(P2,P2',P3',P3)を、輪郭点P0,PNー1に
対して側面(P0,P0',PN-1',PN-1)を生成して登
録する。本実施例によれば、何ら複雑な処理を必要とせ
ず、2次元形状から3次元化が実現できる。特に2次元
形状の移動が直線的に行われる場合にこの効果は顕著で
ある。
【0019】(第3の実施例)<請求項3> 上記第2の実施例は、図1の処理手順のステップS1お
よびS2を経て得られた4つの輪郭点を用いて側面を生
成したものであるが、本実施例は、3つの輪郭点を用い
て側面を生成する例である。図7は、第3の実施例に特
有の処理手順を示すフローチャートである。また、図8
は、第3の実施例を用いて、長方形から直方体を生成す
る様子を示す図である。図8は、N個の輪郭点からなる
2次元形状(ここでは長方形)が、図1の処理手順のス
テップS1およびS2を経て、本実施例(図1のステッ
プS3)によって側面が構築される様子を示したもので
ある。
【0020】図7に示すように、まず、nに0を挿入し
(ステップS31)、nが(N−1)未満であれば(ス
テップS32:Y)、サブルーチンSurface Three
(Pn,Pn',Pn+1')を呼び出し(ステップS3
3)、次に、サブルーチンSurfaceThree(Pn,Pn+
1,Pn+1')を呼び出す(ステップS34)。ここで、
サブルーチンSurface Threeは、図9に示すように、
引数として与えられる三つの輪郭点A0,A1,A2につ
いて、輪郭点A0からA1に至る曲線と、輪郭点A1から
A2に至る曲線と、輪郭点A2からA0に至る曲線とで構
成される曲面を側面として登録するものである。
【0021】ステップS34の処理後、nに1加算し
(ステップS35)、ステップS32に戻る。nが(N
−1)になるまでこの処理を繰り返し、nが(N−1)
になったら(ステップS32:N)、次に、サブルーチ
ンSurface Three(PN-1,PN-1',P0')を呼び出し
(ステップS36)、続いて、サブルーチンSurfaceT
hree(PN-1,P0,P0')を呼び出す(ステップS3
7)。該当する処理を実行した後、処理を終了する。以
上によって、全ての2次元形状を構成する輪郭点に対す
る側面の構築が完了する。本実施例では、図8に示すよ
うに、3次元化するための側面を3つの輪郭点を用いて
3角形の組合せによって構築している。本実施例によれ
ば、簡単な処理により、2次元形状を、比較的滑らかな
側面を有する3次元形状に変換することが可能である。
【0022】(第4の実施例)<請求項3> 上記第2の実施例は、上記第3の実施例と同様に、図1
の処理手順のステップS1およびS2を経て得られた3
つの輪郭点を用いて側面を生成する例である。図10
は、第4の実施例に特有の処理手順を示すフローチャー
トである。また、図11は、本実施例を用いて、長方形
から直方体を生成する様子を示す図であり、具体的に
は、N個の輪郭点からなる2次元形状(ここでは長方
形)が、図1の処理手順のステップS1およびS2を経
て、本実施例(図1のステップS3)によって側面が構
築される様子を示したものである。
【0023】図10に示すように、まず、nに0を挿入
し(ステップS41)、nが(N−1)未満であれば
(ステップS42:Y)、次に、nが奇数か否かを判定
する(ステップS43)。nが奇数であれば(ステップ
S43:Y)、サブルーチンSurface Three(Pn,P
n',Pn+1')を呼び出し(ステップS44)、次に、サ
ブルーチンSurface Three(Pn,Pn+1,Pn+1')を
呼び出す(ステップS45)。
【0024】ステップ43でnが偶数であれば(ステッ
プS43:N)、サブルーチンSurface Three(Pn,
Pn',Pn+1)を呼び出し(ステップS46)、次に、
サブルーチンSurface Three(Pn',Pn+1,Pn+1')
を呼び出す(ステップS47)。ステップS45または
ステップS47の処理後、nに1加算し(ステップS4
8)、ステップS42に戻る。
【0025】nが(N−1)になるまでこの処理を繰り
返し、nが(N−1)になったら(ステップS42:
N)、次に、Nが奇数か否かを判定する(ステップS4
9)。Nが奇数であれば(ステップS49:Y)、サブ
ルーチンSurface Three(PN-1,PN-1',P0)を呼
び出し(ステップS50)、次に、サブルーチンSurfa
ce Three(PN-1',P0,P0')を呼び出す(ステップ
S51)。
【0026】ステップ49でNが偶数であれば(ステッ
プS49:N)、サブルーチンSurface Three(PN-
1,PN-1',P0')を呼び出し(ステップS52)、次
に、サブルーチンSurface Three(PN-1,P0,P
0')を呼び出す(ステップS53)。該当する処理を実
行した後、処理を終了する。以上によって、全ての2次
元形状を構成する輪郭点に対する側面の構築が完了す
る。本実施例では、図11に示すように、3次元化する
ための側面を3つの輪郭点を用いて3角形の組合せによ
って構築している。なお、nやNの奇偶については反対に
することも可能である。
【0027】さて、上記第3および第4の実施例におい
ては、例えば、輪郭点PnとPn+1'などのように、対応
しない(添字が異なる)2点を結ぶ処理が発生する。こ
れらを結ぶ曲線については、別途、直接指定することも
もちろん可能である。しかし、輪郭点PnとPn'、輪郭
点Pn+1とPn+1'といった、前後の点を結んでいる曲線
から算術的に得ることも、また、可能である。具体的に
は、その位置関係から、補間や比例分配などの方法を持
って、その曲線形状を求める。ここでは、これ以上述べ
ないことにする。本実施例においても、第3の実施例と
同様、簡単な処理により、2次元形状を、比較的滑らか
な側面を有する3次元形状に変換することが可能であ
る。
【0028】(第5の実施例)<請求項4> 図12は、第5の実施例の処理手順を示すフローチャー
トであり、図1に示した処理手順の最初に曲線を直線の
連続に展開する手順を挿入したものである。曲線を直線
の連続に展開する方法については、様々なアルゴリズム
が提案されているし、出版もなされている。そこで、こ
こでは、2次元形状の曲線表現としてよく用いられる、
2次元スプライン(コニック)曲線と、Bezier曲線を
例にとって、概略するに留める。
【0029】図13は、始点A、終点C、曲線外の制御
点Bによって構成される2次スプライン曲線の例を示す
図である。線分ABの中点をM、線分BCの中点をNと
したとき、線分MNの中点Dは、この2次スプライン曲
線上の点である。また、この曲線は、始点A、終点D、
曲線外の制御点Mによって構成される2次スプライン曲
線と、始点D、終点C、曲線外の制御点Nによって構成
される2次スプライン曲線とに分割される。この分割を
再帰的に繰り返し、その2次スプライン曲線が十分に直
線に近づいたところ(例えば、1ピクセル以内に近づい
たとき)で分割を終了することにより、元の曲線を直線
の連続として近似することができる。
【0030】図14は、始点A、終点D、曲線外の制御
点B,Cによって構成されるBezier曲線の例を示す図
である。線分ABの中点I,線分BCの中点J、線分C
Dの中点Kを求める。線分IJの中点L、線分JKの中
点Mとしたとき、線分LMの中点Eは、このBezier曲
線上の点である。また、この曲線は、始点A、終点E、
曲線外の制御点I,Lによって構成されるBezier曲線
と、始点E、終点D、曲線外の制御点M,Kによって構
成されるBezier曲線とに分割される。
【0031】この分割を再帰的に繰り返し、そのBezie
r曲線が十分に直線に近づいたところで分割を終了する
ことにより、元の曲線を直線の連続として近似すること
ができる。第5の実施例は、これらの手順によって線分
の連続に分解された輪郭線を、新たな輪郭線として、前
記実施例1〜4のいずれかを適用したものである。本実
施例によれば、曲線部も、十分に滑らかに見せながら
も、直線のみによって、3次元化を行うことが可能とな
る。
【0032】(第6の実施例)<請求項5> 第6の実施例は、前記第1〜4の実施例の何れかにおい
て、入力となる2次元形状を、「アウトラインフォン
ト」の文字データに特定したものである。 <文字の例1>図15は、“目”という文字のゴシック
体でのアウトラインを入力2次元形状とした例である。
図中、番号0〜15で示されているのは、文字を構成す
る輪郭点であり、その輪郭点0〜15の(x,y)座標
を図16に示す。これに、第2の実施例の形状変換方法
を適用することにより、立体化(3次元化)を行なう。
立体化の結果の図を図17に示す。ただし、ここでは、
図をできるだけ単純にするために、2重化された“目”
の移動は直線的な平行移動とした。
【0033】このとき、生成された3次元形状を構成す
る輪郭点の(x,y,z)座標の例を図18に示す。図
18において、点番号0〜15は元の2次元形状の輪郭
点の番号を、点番号1'〜15'は移動した後の2次元形
状の輪郭点の番号を示している。この3次元形状は、図
19に示すように、面番号0〜17とそれらの面を構成
する輪郭点で示される曲面(もっとも、この例において
は、全て平面になってしまうが)で構成される。ここ
で、番号0は元の2次元形状の面であり、番号1はそれ
を2重化して移動した面である。番号2〜17は、本実
施例に従った3次元化の処理によって生成された「側
面」である。
【0034】(文字の例2)図20は、“口”という文
字のゴシック体でのアウトラインを入力2次元形状とし
た例である。図中、番号0〜7で示されているのは、文
字を構成する輪郭点であり、その輪郭点0〜7の(x,
y)座標を図21に示す。これに、第2の実施例の形状
変換方法を適用することにより、立体化(3次元化)を
行なう。立体化の結果の図を図22に示す。ただし、本
実施例では、“口”という文字を拡大しつつ回転して移
動した。
【0035】このとき、生成された3次元形状を構成す
る輪郭点の(x,y,z)座標の例を図23に示す。図
23において、点番号0〜7は元の2次元形状の輪郭点
の番号を、点番号0'〜7'は移動した後の2次元形状の
輪郭点の番号を示している。この3次元形状は、図24
に示すように、面番号0〜9とそれらの面を構成する輪
郭点で示される曲面で構成される。ここで、番号0は元
の輪郭点0〜7で構成される2次元形状の面であり、番
号1はそれを2重化して移動した後の輪郭点0'〜7'か
ら構成される2次元形状の面である。番号2〜17は、
本実施例に従った3次元化の処理によって生成された
「側面」である。本実施例によれば、アウトラインフォ
ントの文字データから、これを3次元に拡張した形状
を、容易に得ることができる。
【0036】(第7の実施例)<請求項6> 図25は、本発明を実現するためのコンピュータを構成
する部分を模式的に描いた図である。同図において、1
はCPU、2はプログラムメモリ、3はデータメモリ、
4はディスプレイ、5はハードディスク、6はフレキシ
ブルディスク、7はプリンタ、8はキーボード,スキャ
ナ,マウスなどからなる入力装置である。ここで、上述
のソフトウェア(プログラム)は、ハードディスク5,
フレキシブルディスク6,CD−ROMといったいわゆ
る外部記憶装置に記憶され、実行の際にはメモリ上にロ
ードされて使用される。CPU1はこれを逐次的に読み
出し、実行する。前述した第1〜第6の実施例は、処理
手順に特徴を有するものであり、コンピュータによって
実行されるソフトウェア(プログラム)として記述し、
フレキシブルディスクやCD−ROMなどの記録媒体に
格納して流通させることが可能である。
【0037】(第8の実施例)<請求項7> 図26は、第8の実施例に係る形状変換装置の構成を示
す図である。前述の第1〜第6の実施例を実現するため
に本形状変換装置は、同図に示すように、入力装置8
と、プログラムメモリ2と、データメモリ3と、データ
格納装置(ハードディスクなど)50と、制御情報格納
部9などから構成される。プログラムメモリ2は、2次
元形状入力部21,制御情報入力部22,3次元形状変
換部23,3次元形状出力部24,制御部25から構成
される。
【0038】2次元形状入力部21は、ディスク装置な
どに代表されるデータ格納装置50または入力装置8な
どから、2次元形状の輪郭線データを読み込む。制御情
報入力部22は、この2次元形状を移動する方向や移動
量などの情報とともに、この2次元形状に加える変換を
指定するための情報、すわなち、この2次元形状を構成
する輪郭点それぞれの軌跡を指定するための情報を、制
御情報格納部9から読み込む。
【0039】3次元形状変換部23は、制御情報入力部
21で読み込まれた情報を用いて、第1〜第6の実施例
の何れかの方法を用いて、2次元形状入力部21から読
み込んだ2次元形状を3次元形状に変換する。3次元形
状出力部24は、3次元形状変換部23で変換された3
次元形状を、ディスク装置などに代表されるデータ格納
装置50または出力装置などに出力する。なお、制御部
25は、以上の処理全体の制御を行なうものである。デ
ータメモリ3は、上記各部の間でやり取りされるデータ
を一時的に記憶するために用いられる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、与えられた2次元形状
から、簡単に、3次元形状を生成する形状変換方法、そ
のための手順を記録した記憶媒体、および形状変換装置
を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形状変換方法の処理手順の概略を示す
フローチャートである。
【図2】本発明の形状変換の様子を概念的に示したもの
である。
【図3】2次元形状を構成する複数の輪郭線群から、処
理すべき輪郭線を特定する手順を説明するフローチャー
トである。
【図4】第2の実施例に特有の処理手順を示す図であ
る。
【図5】第2の実施例を用いて、長方形から直方体を生
成する様子を示す図である。
【図6】サブルーチンSurface Fourを説明するための
フローチャートである。
【図7】第3の実施例に特有の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図8】第3の実施例を用いて、長方形から直方体を生
成する様子を示す図である。
【図9】サブルーチンSurface Threeを説明するため
のフローチャートである。
【図10】第4の実施例に特有の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図11】第4の実施例を用いて、長方形から直方体を
生成する様子を示す図である。
【図12】第5の実施例の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図13】始点A、終点C、曲線外の制御点Bによって
構成される2次スプライン曲線の例を示す図である。
【図14】始点A、終点D、曲線外の制御点B,Cによ
って構成されるBezier曲線の例を示す図である。
【図15】“目”という文字のゴシック体でのアウトラ
インの2次元形状を示す図である。
【図16】図15の輪郭点の(x,y)座標を示す図で
ある。
【図17】図15の2次元形状に対して第2の実施例の
形状変換方法を適用することにより、立体化(3次元
化)を行なった結果を示す図である。
【図18】形状変換により生成された3次元形状を構成
する輪郭点の(x,y,z)座標の例を示す図である。
【図19】図17の3次元形状を構成する各面の輪郭点
を示す図である。
【図20】“口”という文字のゴシック体でのアウトラ
インの2次元形状を示す図である。
【図21】図20の輪郭点の(x,y)座標を示す図で
ある。
【図22】図20の2次元形状に対して立体化を行った
結果を示す図である。
【図23】形状変換により生成された3次元形状を構成
する輪郭点の(x,y,z)座標の例を示す図である。
【図24】図22の3次元形状を構成する各面の輪郭点
を示す図である。
【図25】本発明を実現するためのコンピュータを構成
する部分を模式的に描いた図である。
【図26】第8の実施例に係る形状変換装置の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1:CPU、2:プログラムメモリ、3:データメモ
リ、4:ディスプレイ、5:ディスク、6:フレキシブ
ルディスク、7:プリンタ、8:入力装置、9:制御情
報格納部、21:2次元形状入力部、22:制御情報入
力部、23:3次元形状変換部、24:3次元形状出力
部、25:制御部、50:データ格納装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子計算機を用いて2次元形状を3次元
    形状に変換する形状変換方法において、平面上の輪郭線
    として表現された2次元形状を入力し、該2次元形状
    を、その平面と独立した方向に、別途指定された向き
    に、別途指定された量だけ、その輪郭線を変形しつつ移
    動し、該移動の軌跡に基づいて3次元形状を構成するこ
    とを特徴とする形状変換方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の形状変換方法において、前
    記2次元形状を2重化し、その一方を固定し、他方を移
    動し、それぞれの2次元形状の対応する輪郭点を接続す
    ることによって3次元形状の側面を構成することを特徴
    とする形状変換方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の形状変換方法において、前
    記2次元形状を2重化し、その一方を固定し、他方を移
    動し、それぞれの2次元形状の対応する輪郭点およびそ
    の前後の輪郭点同士を選択的に接続することによって3
    次元形状の側面を構成することを特徴とする形状変換方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の形状
    変換方法において、入力された前記2次元形状中に曲線
    が存在する場合、該曲線を複数の連続する直線に分解
    し、該連続した直線を前記曲線に置き換えた新たな2次
    元形状を前記入力された2次元形状と置き換えることを
    特徴とする形状変換方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の形状
    変換方法において、前記2次元形状はアウトラインフォ
    ントの文字データであることを特徴とする形状変換方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の形状
    変換方法の処理手順を記録した記録媒体。
  7. 【請求項7】平面上の輪郭線として表現された2次元形
    状を受け取る2次元形状入力部と、その形状の移動の方
    法およびその形状に加える変換などを指定する制御情報
    入力部と、前記2次元形状入力部から入力された2次元
    形状を前記制御情報入力部からの入力に従って移動した
    軌跡として表現される3次元形状を生成する3次元形状
    変換部と、変換された3次元形状を出力する3次元形状
    出力部を有し、前記3次元形状変換部において、請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の形状変換方法によって形
    状変換を行うことを特徴とする形状変換装置。
JP9205133A 1997-07-31 1997-07-31 形状変換方法、該方法の処理手順を記録した記録媒体、および形状変換装置 Pending JPH1153578A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6850239B2 (en) 2000-12-05 2005-02-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 3-D character data generating device and a 3-D graphics data generating device
GB2434288A (en) * 2006-01-17 2007-07-18 Peter Nicholas Stott Anamorphic typography

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