JPH1153116A - タッチパネル付き情報処理装置及びその制御方法 - Google Patents

タッチパネル付き情報処理装置及びその制御方法

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JPH1153116A
JPH1153116A JP20304697A JP20304697A JPH1153116A JP H1153116 A JPH1153116 A JP H1153116A JP 20304697 A JP20304697 A JP 20304697A JP 20304697 A JP20304697 A JP 20304697A JP H1153116 A JPH1153116 A JP H1153116A
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JP
Japan
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keypad
display screen
touch panel
input
input field
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JP20304697A
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English (en)
Inventor
Masaki Matsubara
原 正 樹 松
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International Business Machines Corp
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International Business Machines Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ディスプレイに表示されたアプリケーション
画面中の入力フィールドにタッチパネルを用いて好適に
文字/数値等を入力する。 【解決手段】 タッチパネル上で入力動作を行わしめる
ための「ソフトウェア・キーパッド」は、ディスプレイ
・スクリーン上に常には表示されていない。「ソフトウ
ェア・キーパッド」は、アプリケーション画面中の入力
フィールドに該当する位置がタッチパネルで指示された
ことに応答して、初めてディスプレイ・スクリーンの一
角に出現する。入力フィールドのタッチに連動するの
で、オペレータにとって作業が直感的で理解し易い。ソ
フトウェア・キーパッド上で確定された入力文字や入力
数値は、クリップ・ボード経由で、原アプリケーション
画面中の入力フィールドに貼り付けられる。すなわち、
ソフトウェア・キーパッド上での編集文字や数値がその
ままブラウザ画面上で利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人環境に設置さ
れて利用に供される情報処理装置(すなわち街頭端
末("KIOSK PC"とも言う))に係り、特に、ユ
ーザ入力手段として、ディスプレイ・スクリーン表面に
敷設されたタッチパネルを有するタイプの情報処理装置
に関する。更に詳しくは、本発明は、ディスプレイ・ス
クリーンに表示されたアプリケーション画面中の入力フ
ィールドにタッチパネルを用いて好適に文字/数値等を
入力することができる情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、無人環境に設置されて動作す
るタイプのコンピュータ・システム、すなわち街頭端末
("KIOSK PC"とも言う)が知られている。
【0003】街頭端末の1つの適用例は無人小売店舗で
ある。また、他の適用例は、展示場やショッピング・セ
ンターなどに設置され、来場者が種々のインフォメーシ
ョンを取り出せるようにした情報端末である。
【0004】このような街頭端末は、パーソナル・コン
ピュータやワークステーションのハードウェア及びソフ
トウェアをベースにして設計・製作されることが多い
が、公共の場に設置されオペレータが不特定であるとい
う性質のため、誰でも(すなわちコンピュータの操作に
不慣れな人でも)簡単に使えるユーザ・インターフェー
スを持つことが好ましい。このため、入力操作にスキル
を要するキーボードは備えず、代わりに、タッチパネル
を用いることが一般的である。タッチパネルはディスプ
レイ・スクリーン表面に敷設されており、ディスプレイ
・スクリーン上でアプリケーション画面に併せて1以上
のメニュー・ボタンやソフトウェア・キーパッドを用意
することができる。オペレータは、メニュー・ボタンを
指先で触れて選択していくことで、目的に情報に辿り着
くことができる。また、キーパッドに触れることで、所
定の入力フィールドに文字や数値等を入力することも可
能である。タッチパネルによれば、ユーザは「画面に直
接指示する」という感覚でコンピュータ・システムを操
作することができる。
【0005】最近では、ネットワーク経由でデータを交
換するタイプの街頭端末も登場している。例えば、19
94年のサッカー試合「ワールドカップ ’94」で
は、米サン・マイクロシスムズ社と米EDS社、米スプ
リント社がビデオ・オン・デマンド技術を採用した街頭
端末を共同開発し運用した。これによれば、ゲーム終了
後短時間のうちに、遠隔地に設置された複数の街頭端末
でハイライト・シーンを見ることができた。
【0006】街頭端末の他の例として、いわゆる「イン
ターネットKIOSK」が挙げられる。インターネット
KIOSKは、字義通り、インターネットに接続された
タイプの街頭端末である。既に周知なように、インター
ネット上では、WWW(World Wide Web)と呼ばれる広
域情報システムが構築されており、ネットワーク上の各
サーバ(WWWサーバ)に格納されたあらゆる情報にシ
ームレスにアクセスできるようになっている。インター
ネットKIOSKは、所望のWWWサーバからホームペ
ージを取得し、WWW(World Wide Web)ブラウザ画面
を介してこれを同ディスプレイ・スクリーン上で提供す
るようになっている。
【0007】WWW上の情報媒体であるホームページ
は、通常、ハイパーテキストすなわちHTML(HyperT
ext Markup Language)形式で記述されたファイルで構
成されており、テキスト・ファイルの他、画像、音声、
ビデオなどの各種形式のファイルを含んでいる(周
知)。また、ホームページ中には、次のHTMLファイ
ルの読み出し(すなわち「リンク」)を指示したコマン
ドが数多く埋め込まれている(コマンドは、例えばアイ
コンや強調表示された文字の形態を採っており、「アン
カー」又は「ホットスポット」とも呼ばれる)。一度に
多くの「アンカー」を表示させるためには、ブラウザ
は、ディスプレイ・スクリーンをフルに活用して、広い
画面表示を行うことが好ましい。例えば、ブラウザ画面
上でリンク先を順次探索していくだけの「ネット・サー
フィン」を行う場合には、タッチパネルは、マウス等の
座標指示装置の代用品であれば足り、ソフトウェア・キ
ーパッドのような文字入力装置の代用品のためにディス
プレイ・スクリーンの一部を割く必要はない。
【0008】しかしながら、ある種のホームページは、
文字・数値等の入力機能を不可欠としている。例え
ば、"Yahoo"に代表される検索エンジンのホームペ
ージにおいては、オペレータは、所望の検索内容を特定
するための検索条件式を入力しなければならない。その
他、アンケートの回答を求めるホームページや、住宅ロ
ーンのシミュレーション計算を行うホームページなどに
おいても、同様に、文字・数値等の入力機能が必要とさ
れるであろう。略言すれば、キーボードを持たない街頭
端末においては、ソフトウェア・キーパッドは常に表示
するに値しないが、全く不要という訳でもないのであ
る。
【0009】街頭端末、とりわけ、インターネットKI
OSKのように、システムのセキュリティやセーフティ
が金融端末ほど厳格には要求されないタイプの端末装置
の場合、低コストや短納期化が優先される帰結として、
既存のパーソナル・コンピュータのハードウェアやソフ
トウェア(オペレーティング・システムやアプリケーシ
ョン・プログラム)をベースにして、設計・製作される
ことが多い。例えば、ハードウェア的にはIBM PC
/AT互換機であり、業界標準的なOSである"Win
dows95"環境の下で、WWWブラウザとして広く
流布されている"Netscape Navigato
r"が使用される。しかしながら、"Netscape
Navigator"自体は、キーボードやマウス/ト
ラックポイントを装備した汎用PC上での使用を前提と
しており、メニュー・バーやツール・ボックスを表示す
るものの、ソフトウェア・キーパッドの類は表示しな
い。一般のWWWブラウザは、キーボードを持たない街
頭端末におけるタッチ入力の問題とは無縁なのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無人
環境に設置されて利用に供される、優れた情報処理装置
(すなわち街頭端末("KIOSK PC"とも言う))
及びその制御方法を提供することにある。
【0011】本発明の更なる目的は、ユーザ入力手段と
して、ディスプレイ・スクリーン表面に敷設されたタッ
チパネルを有するタイプの、優れた情報処理装置及びそ
の制御方法を提供することにある。
【0012】本発明の更なる目的は、ディスプレイ・ス
クリーンに表示されたアプリケーション画面中の入力フ
ィールドにタッチパネルを用いて好適に文字/数値等を
入力することができる、優れた情報処理装置及びその制
御方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、実行中
のプログラムの処理内容を表示する表示画面を持つ表示
装置と、前記表示画面に敷設されたタッチパネルと、前
記タッチパネルへの接触を監視する監視手段と、前記タ
ッチパネル上の接触点が前記表示画面に表示された入力
フィールドを指示するかどうかを判定する判定手段と、
入力フィールドと判定されたことに応答して、前記表示
画面上にキーパッドを表示するキーパッド表示手段と、
前記キーパッド上での文字/数値の入力動作を可能なら
しめる入力手段と、前記キーパッド上で入力が確定され
た文字/数値を前記表示画面上で指示された入力フィー
ルドに貼り付ける貼り付け手段と、を含むことを特徴と
するタッチパネル付き情報処理装置である。
【0014】また、本発明の第2の側面は、実行中のプ
ログラムの処理内容を表示する表示画面を持つ表示装置
と、ネットワークに接続するための接続手段と、ネット
ワーク上の外部装置にアクセスして、ファイルを読み込
み、前記表示画面上に閲覧画面を表示させる閲覧手段
と、前記表示画面に敷設されたタッチパネルと、前記タ
ッチパネルへの接触を監視する監視手段と、前記タッチ
パネル上の接触点が前記閲覧画面上の入力フィールドを
指示するかどうかを判定する判定手段と、入力フィール
ドと判定されたことに応答して、前記表示画面上にキー
パッドを表示するキーパッド表示手段と、前記キーパッ
ド上での文字/数値の入力動作を可能ならしめる入力手
段と、前記キーパッド上で入力が確定された文字/数値
を前記表示画面上で指示された入力フィールドに貼り付
ける貼り付け手段と、入力フィールドへの入力結果に基
づいて、閲覧内容を処理する手段と、を含むことを特徴
とするタッチパネル付き情報処理装置である。
【0015】また、本発明の第3の側面は、ソフトウェ
ア・プログラムを実行するためのプロセッサと、処理中
のプログラム・コードやデータを一時格納するためのメ
モリと、実行中のプログラムの処理内容を表示する表示
画面を持つ表示装置と、前記表示画面に敷設されたタッ
チパネルと、前記タッチパネルへの接触を監視する監視
手段と、前記タッチパネル上の接触点が前記表示画面に
表示された入力フィールドを指示するかどうかを判定す
る判定手段と、入力フィールドと判定されたことに応答
して、前記表示画面上にキーパッドを表示するキーパッ
ド表示手段と、前記キーパッド上での文字/数値の入力
動作を可能ならしめる入力手段と、前記キーパッド上で
入力が確定された文字/数値を前記メモリ中のクリップ
・ボードに一時保存するための保存手段と、前記キーパ
ッドの表示を終了したことに応答して、前記保存手段に
保存された文字/数値を、前記表示画面上で指示された
入力フィールドに貼り付ける貼り付け手段と、を含むこ
とを特徴とするタッチパネル付き情報処理装置である。
【0016】第1乃至第3の側面に係るタッチパネル付
き情報処理装置において、2前記キーパッド表示手段
は、かな・漢字入力用キーパッド画面、又は、アルファ
ベット・数値入力用キーパッド画面のいずれか一方を択
一的に用意していてもよい。
【0017】また、本発明の第4の側面は、実行中のプ
ログラムの処理内容を表示する表示画面を持つ表示装置
と、前記表示画面に敷設されたタッチパネルと、を含む
タッチパネル付き情報処理装置の制御方法において、
(a)前記タッチパネルへの接触を監視するステップ
と、(b)前記タッチパネル上の接触点が前記表示画面
に表示された入力フィールドを指示するかどうかを判定
するステップと、(c)前記ステップ(b)において入
力フィールドと判定されたことに応答して、前記表示画
面上にキーパッドを表示するステップと、(c)前記キ
ーパッド上での文字/数値の入力動作を可能ならしめる
ステップと、(d)前記キーパッド上で入力が確定され
た文字/数値を前記表示画面上で指示された入力フィー
ルドに貼り付けるステップと、を含むことを特徴とする
タッチパネル付き情報処理装置の制御方法である。
【0018】また、本発明の第5の側面は、実行中のプ
ログラムの処理内容を表示する表示画面を持つ表示装置
と、ネットワークに接続するための接続手段と、前記表
示画面に敷設されたタッチパネルと、を含むタッチパネ
ル付き情報処理装置の制御方法において、(a)ネット
ワーク上の外部装置にアクセスして、ファイルを読み込
み、前記表示画面上に閲覧画面を表示させるステップ
と、(b)前記タッチパネルへの接触を監視するステッ
プと、(c)前記タッチパネル上の接触点が前記閲覧画
面上の入力フィールドを指示するかどうかを判定するス
テップと、(d)前記ステップ(c)において入力フィ
ールドと判定されたことに応答して、前記表示画面上に
キーパッドを表示するステップと、(e)前記キーパッ
ド上での文字/数値の入力動作を可能ならしめるステッ
プと、(f)前記キーパッド上で入力が確定された文字
/数値を前記表示画面上で指示された入力フィールドに
貼り付けるステップと、(g)入力フィールドへの入力
結果に基づいて、閲覧内容を処理するステップと、を含
むことを特徴とするタッチパネル付き情報処理装置の制
御方法である。
【0019】また、本発明の第6の側面は、ソフトウェ
ア・プログラムを実行するためのプロセッサと、処理中
のプログラム・コードやデータを一時格納するためのメ
モリと、実行中のプログラムの処理内容を表示する表示
画面を持つ表示装置と、前記表示画面に敷設されたタッ
チパネルと、を含むタッチパネル付き情報処理装置の制
御方法において、(a)前記タッチパネルへの接触を監
視するステップと、(b)前記タッチパネル上の接触点
が前記表示画面に表示された入力フィールドを指示する
かどうかを判定するステップと、(c)前記ステップ
(b)において入力フィールドと判定されたことに応答
して、前記表示画面上にキーパッドを表示するステップ
と、(d)前記キーパッド上での文字/数値の入力動作
を可能ならしめるステップと、(e)前記キーパッド上
で入力が確定された文字/数値を前記メモリ中のクリッ
プ・ボードに一時保存するためのステップと、(f)前
記キーパッドの表示を終了したことに応答して、前記保
存手段に保存された文字/数値を、前記表示画面上で指
示された入力フィールドに貼り付けるステップと、を含
むことを特徴とするタッチパネル付き情報処理装置の制
御方法である。
【0020】第4乃至第6の側面に係るタッチパネル付
き情報処理装置の制御方法において、前記表示画面上に
キーパッドを表示するステップは、かな・漢字入力用キ
ーパッド画面を表示するサブ・ステップと、アルファベ
ット・数値入力用キーパッド画面を表示するサブ・ステ
ップを含んでいてもよい。
【0021】また、本発明の第7の側面は、実行中のプ
ログラムの処理内容を表示する表示画面を持つ表示装置
と、前記表示画面に敷設されたタッチパネルと、を含む
タッチパネル付きコンピュータ・システム上で稼働する
コンピュータ・プログラムを有形的に格納したコンピュ
ータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ・プログ
ラムは、(a)前記タッチパネルへの接触を監視するル
ーチンと、(b)前記タッチパネル上の接触点が前記表
示画面に表示された入力フィールドを指示するかどうか
を判定するルーチンと、(c)前記ルーチン(b)にお
いて入力フィールドと判定されたことに応答して、前記
表示画面上にキーパッドを表示するルーチンと、(c)
前記キーパッド上での文字/数値の入力動作を可能なら
しめるルーチンと、(d)前記キーパッド上で入力が確
定された文字/数値を前記表示画面上で指示された入力
フィールドに貼り付けるルーチンと、を含むことを特徴
とするコンピュータ可読記憶媒体である。
【0022】また、本発明の第8の側面は、実行中のプ
ログラムの処理内容を表示する表示画面を持つ表示装置
と、ネットワークに接続するための接続手段と、前記表
示画面に敷設されたタッチパネルと、を含むタッチパネ
ル付きコンピュータ・システム上で稼働するコンピュー
タ・プログラムを有形的に格納したコンピュータ可読記
憶媒体であって、前記コンピュータ・プログラムは、
(a)ネットワーク上の外部装置にアクセスして、ファ
イルを読み込み、前記表示画面上に閲覧画面を表示させ
るルーチンと、(b)前記タッチパネルへの接触を監視
するルーチンと、(c)前記タッチパネル上の接触点が
前記閲覧画面上の入力フィールドを指示するかどうかを
判定するルーチンと、(d)前記ルーチン(c)におい
て入力フィールドと判定されたことに応答して、前記表
示画面上にキーパッドを表示するルーチンと、(e)前
記キーパッド上での文字/数値の入力動作を可能ならし
めるルーチンと、(f)前記キーパッド上で入力が確定
された文字/数値を前記表示画面上で指示された入力フ
ィールドに貼り付けるルーチンと、(g)入力フィール
ドへの入力結果に基づいて、閲覧内容を処理するルーチ
ンと、を含むことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒
体である。
【0023】また、本発明の第9の側面は、ソフトウェ
ア・プログラムを実行するためのプロセッサと、処理中
のプログラム・コードやデータを一時格納するためのメ
モリと、実行中のプログラムの処理内容を表示する表示
画面を持つ表示装置と、前記表示画面に敷設されたタッ
チパネルと、を含むタッチパネル付きコンピュータ・シ
ステム上で稼働するコンピュータ・プログラムを有形的
に格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コ
ンピュータ・プログラムは、(a)前記タッチパネルへ
の接触を監視するルーチンと、(b)前記タッチパネル
上の接触点が前記表示画面に表示された入力フィールド
を指示するかどうかを判定するルーチンと、(c)前記
ルーチン(b)において入力フィールドと判定されたこ
とに応答して、前記表示画面上にキーパッドを表示する
ルーチンと、(d)前記キーパッド上での文字/数値の
入力動作を可能ならしめるルーチンと、(e)前記キー
パッド上で入力が確定された文字/数値を前記メモリ中
のクリップ・ボードに一時保存するためのルーチンと、
(f)前記キーパッドの表示を終了したことに応答し
て、前記保存手段に保存された文字/数値を、前記表示
画面上で指示された入力フィールドに貼り付けるルーチ
ンと、を含むことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒
体である。
【0024】前記第7乃至第9の側面に係るコンピュー
タ可読記憶媒体において、前記表示画面上にキーパッド
を表示するルーチンは、かな・漢字入力用キーパッド画
面を表示するサブ・ルーチンと、アルファベット・数値
入力用キーパッド画面を表示するサブ・ルーチンを含ん
でいてもよい。
【0025】
【作用】本発明に係るタッチパネル付き情報処理装置で
は、タッチパネル上で入力動作を行わしめるための「ソ
フトウェア・キーパッド」は、ディスプレイ・スクリー
ン上に常に表示されている訳ではない。言い換えれば、
「ソフトウェア・キーパッド」ウィンドウは、常設さ
れ、ディスプレイ・スクリーン上のアプリケーション画
面の一部を常に覆い隠す、ということはない。例えば情
報処理装置がインターネットKIOSKである場合にお
いて、通常のネットサーフィン時には、ソフトウェア・
キーパッドはディスプレイ・スクリーン上には現れず、
オペレータは快適なWWWブラウジングを行うことがで
きる。
【0026】本発明において、「ソフトウェア・キーパ
ッド」は、アプリケーション画面中の入力フィールドに
該当する位置がタッチパネルで指示されたことに応答し
て、初めてディスプレイ・スクリーンの一角に出現す
る。入力フィールドのタッチに連動するので、オペレー
タにとって作業が直感的で理解し易い。
【0027】ソフトウェア・キーパッド上で入力が確定
された文字や数値等は、いわゆる「クリップボード」経
由で、元のアプリケーション画面中の入力フィールドに
貼り付けられる。すなわち、ソフトウェア・キーパッド
上での編集文字や数値がそのままブラウザ画面上で利用
できるので、オペレータは作業の連続性を保つことがで
きる。
【0028】本発明の第7乃至第9の側面に係るコンピ
ュータ可読記憶媒体は、コンピュータ・システム上でコ
ンピュータ・プログラムの機能を実現するための、コン
ピュータ・プログラムと記憶媒体との構造上又は機能上
の協働的関係を定義したものである。換言すれば、該コ
ンピュータ記憶媒体をコンピュータ・システムに装着す
る(若しくは、該コンピュータ記憶媒体によって頒布さ
れるコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システ
ムにインストールする)ことによって、コンピュータ・
システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1乃
至第3の側面と同様の作用効果を得ることができるので
ある。
【0029】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0031】A.ハードウェア構成 図1には、本発明を実現するのに適した街頭端末100
のハードウェア構成を模式的に示している。街頭端末、
とりわけ、インターネットKIOSKのように、システ
ムのセキュリティやセーフティが金融端末ほど厳格には
要求されないタイプの端末装置の場合、低コストや短納
期化が優先される結果として、既存のパーソナル・コン
ピュータのハードウェアやソフトウェア(オペレーティ
ング・システムやアプリケーション・プログラム)をベ
ースにして、設計・製作されることが多い。本発明を実
現する街頭端末100の一例は、OADG(PC Open Ar
chitecture Developer's Group)仕様に準拠し、オペレ
ーティング・システムとして米マイクロソフト社が市販
する"Windows95"又は米IBM社の"OS/2"
を搭載した、汎用パーソナル・コンピュータ(PC)で
ある。以下、各部について説明する。
【0032】メイン・コントローラであるCPU11
は、OSの制御下で、各種プログラムを実行するように
なっている。CPU11は、例えば米インテル社製のC
PUチップ"Pentium"、あるいは同社の"MMX
テクノロジPentium"でよい。
【0033】CPU11は、自身の外部ピンに直結した
プロセッサ・バス12、ローカル・バスとしてのPCI
(Peripheral Component Interconnect)バス16、及
びシステム・バスとしてのISA(Industry Standard
Architecture)バス18という3階層のバスを介して、
各ハードウェア・ブロック(後述)と相互接続してい
る。
【0034】プロセッサ・バス12とPCIバス16と
は、ブリッジ回路(ホスト−PCIブリッジ回路)13
によって連絡されている。本実施例のブリッジ回路13
は、メイン・メモリ14へのアクセス動作を制御するメ
モリ・コントローラや、両バス12,16間の速度差を
吸収するためのデータ・バッファなどを含んだ構成とな
っている。
【0035】メイン・メモリ14は、実行プログラムの
読み込み領域として、あるいは実行プログラムの作業領
域として用いられる書き込み可能メモリである。メイン
・メモリ14は、一般には複数個のDRAM(ダイナミ
ックRAM)チップで構成され、例えば32MBが標準
装備され、256MBまで増設可能である。なお、ここ
で言う実行プログラムには、Windows95などの
OS、WWW(WorldWide Web)サーバにアクセスして
ファイル(HTMLファイル)を読み込んで画面表示す
るためのWWWブラウザ(例えば"Netscape Navigator"
や"Internet Explorer")や、本発明の実施に供される
「ポップアップ・キーパッド」(仮称)などのアプリケ
ーション・プログラムが含まれる。
【0036】L2−キャッシュ15は、メイン・メモリ
14へのアクセス時間を吸収するための高速動作メモリ
である。CPU11が頻繁にアクセスするごく限られた
コードやデータが、L2−キャッシュ15に一時格納さ
れる。L2−キャッシュ15は、一般にはSRAM(ス
タティックRAM)チップで構成され、その記憶容量は
例えば512KBである。
【0037】PCIバス16は、比較的高速なデータ転
送が可能なタイプのバス(バス幅32/64ビット、最
大動作周波数33/66MHz、最大データ転送速度1
32/264MBps)であり、ビデオ・コントローラ
20やカードバス・コントローラ23のような比較的高
速で駆動するPCIデバイス類がこれに接続される。な
お、PCIアーキテクチャは、米インテル社の提唱に端
を発したものであり、PnP(プラグ・アンド・プレ
イ)機能を実現している。
【0038】ビデオ・コントローラ20は、CPU11
からの描画命令を実際に処理するための専用コントロー
ラであり、処理した描画情報を画面バッファ(VRA
M)21に一旦書き込むとともに、VRAM21から描
画情報を読み出してディスプレイ(液晶表示ディスプレ
イ(LCD)又はCRT(Cathod Ray Tube)ディスプ
レイ)22に表示データとして出力するようになってい
る。本実施例のビデオ・コントローラ20は、VGA
(Video Graphic Array)機能、又は、SVGA(Super
Video Graphic Array)機能を備え、ビットマップ表示
形式をサポートしている。
【0039】本実施例のディスプレイ22のスクリーン
上には、透明式のタッチパネル23が敷設されている。
タッチパネル23は、「画面に直接指示する」という感
覚でコンピュータ・システムを操作することを許容する
デバイスである。すなわち、オペレータは、タッチパネ
ル23上の所望の位置を指先で指示することにより、デ
ィスプレイ・スクリーン上の対応位置の座標値をOSや
アプリケーションに対して与えることができる。また、
ディスプレイ・スクリーン上に1以上の候補メニューを
表示して、メニュー・ボタンを触れるだけで選択を可能
にすることもできる。タッチパネル23への接触は、一
般に、接触した座標位置におけるマウスの左ボタン・ク
リックとして解釈される(周知)。タッチパネル23を
介した座標入力信号は、例えばISA対応アダプタ・カ
ード18Bによってコンピュータ・データとしてシステ
ム100内に取り込まれる。なお、タッチパネル23の
位置検出方式は、電磁誘導式、感圧式などのいずれであ
ってもよい。あるいは、タッチパネル23は、スタイラ
スで操作されるデジタイザであってもよい。
【0040】PCIバス16とISAバス18とは、ブ
リッジ回路(PCI−ISAブリッジ回路)19によっ
て相互接続されている。本実施例のブリッジ回路19
は、DMAコントローラや、プログラマブル割り込みコ
ントローラ(PIC)、及びプログラマブル・インター
バル・タイマ(PIT)を含んだ構成となっている。D
MAコントローラは、周辺機器とメイン・メモリ14間
のデータ転送をCPU11の介在なしに実行するための
専用コントローラである。また、PICは、割り込み要
求(IRQ)の発生に応答して所定の処理プログラムを
実行させるための専用コントローラである。PITはト
ーン生成用のタイマ信号を所定周期で発生させるための
装置である。
【0041】また、本実施例のブリッジ回路19は、I
DE(Integrated Drive Electronics)に準拠した外部
記憶装置を接続するための1DEインターフェースも備
えている。IDEインターフェースには、例えばIDE
ハード・ディスク・ドライブ(HDD)24やIDE
CD−ROMドライブ25が接続される。ソフトウェア
・プログラム(OSやアプリケーションなど)をHDD
24にコピーする(すなわちシステム100にインスト
ールする)ことにより、該ソフトウェアはシステム10
0上での使用が準備された状態となる。また、CD−R
OMドライブ25は、CD(コンパクト・ディスク)の
形態で供給されたソフトウェア(CD−ROMデータ)
を読み出す(すなわちインストールする)ため、あるい
はCD上の音楽データ(CD−DAデータ)を再生する
ために、利用される。例えば、本発明の実施に供される
アプリケーション「ポップアップ・キーパッド」は、C
Dという形態でシステム100に供給され、インストー
ルされてもよい。
【0042】ISAバス18は、PCIバス16に比し
データ転送速度が低いバスであり(バス幅16ビット、
最大データ転送速度4MBps)、ROM17やキーボ
ード/マウス・コントローラ(KMC)26、リアル・
タイム・クロック(RTC)29、I/Oコントローラ
30、オーディオ・コントローラ36のような比較的低
速で駆動する周辺機器類を接続するのに用いられる。
【0043】ROM17は、キーボード(KBD)27
やフロッピー・ディスク・ドライブ(FDD)31など
の各ハードウェアの入出力を操作するためのコード群
(BIOS:Basic Input/Output System)や、電源投
入時のテスト・プログラム(POST:Power On Self
Test)などを恒久的に格納するための不揮発性メモリで
ある。
【0044】キーボード/マウス・コントローラ(KM
C)26は、キーボード(KBD)27からの入力スキ
ャン・コードや、ポインティング・デバイス(例えばマ
ウスやトラックポイントなど)28からの指示座標値を
コンピュータ・データとして取り込むための周辺コント
ローラである。なお、街頭端末100においては、キー
ボード27やマウス28はオプション装置であり、通常
使用時はキーボード・ポート27A及びマウス・ポート
28Aから取り外されており、メンテナンス時などの特
別な場合にのみ取り付けられる。
【0045】リアル・タイム・クロック(RTC)29
は、現在時刻を計測するための装置である。RTC28
は、一般にCMOSメモリ(図示しない)とともに1チ
ップ上に実装されている。このCMOSメモリは、例え
ばシステム・コンフィギュレーション情報やパワー・オ
ン・パスワードのような、システム100のセキュリテ
ィ/セーフティに必要な情報を保管するために用いられ
る。RTC/CMOS29は、リザーブ・バッテリ(通
常はコイン・バッテリ:図示しない)によってバックア
ップされており、システム100のパワー・オフ時も計
測内容や記憶内容を失わないようになっている。
【0046】I/Oコントローラ29は、フロッピー・
ディスク・ドライブ(FDD)31の駆動制御、パラレ
ル・ポート33を介したパラレル・データの入出力(P
IO)やシリアル・ポート32を介したシリアル・デー
タの入出力(SIO)を制御するための周辺コントロー
ラである。パラレル・ポート31には例えばプリンタ3
5が接続される。また、シリアル・ポート32には例え
ばモデム34が接続される。
【0047】モデム34は、デジタル的なコンピュータ
・データをアナログ的な公衆回線(PSTN)経由で伝
送するための装置である。モデム34は、送信データを
変調したり受信データを復調するための信号処理回路
(モデム・チップ)や、各国毎の回線交換機規格に応じ
てモデムと公衆回線を接続せしめるためのデータ・アク
セス・アレンジメント機能回路(DAA)などの回路コ
ンポーネントを含んでいる。街頭端末100は、モデム
34を装備することにより、PSTN経由でインターネ
ットのような広域ネットワークに接続することが可能で
あり、この結果、WWWブラウザを用いてWWWサーバ
からファイル(HTMLファイル)を読み込むことがで
きる。あるいは、「ポップアップ・キーパッド」のよう
なアプリケーション・プログラムを、所定のWWWサー
バからダウンロードしてシステム100内にインストー
ルすることもできる。
【0048】FDD31は、HDD24やCD−ROM
ドライブ25と同様、外部記憶装置の1つである。FD
D31は、主として、フロッピー・ディスク(FD)の
形態で供給されたソフトウェア・プログラムをシステム
100にインストールしたり、作業データをFD上に保
管するために用いられる。本発明の実施に供されるアプ
リケーション「ポップアップ・キーパッド」は、FDと
いう形態でシステム100に供給され、インストールさ
れてもよい。
【0049】オーディオ・コントローラ36は、オーデ
ィオ信号の入出力処理を行うための専用コントローラで
あり、マイク38から入力されたオーディオ信号をコン
ピュータ・データとして取り込んだり、オーディオ信号
をDA変換などしてスピーカ37からオーディオ出力す
るようになっている。オーディオ・コントローラ36
は、オーディオ信号を符号化又は復号化するためのオー
ディオCODECや、オーディオ信号を増幅するための
オーディオ・アンプを含んでいる。
【0050】各バス16及び18の一端には、夫々1以
上のPCIバス・スロット16A及びISAバス・スロ
ット18Bが装備されている。これらバス・スロット1
6A/18Aは、例えば街頭端末100本体の壁面の一
部から露出している。バス・スロット16A及び18A
には、夫々、PCI対応アダプタ・カード16B及びI
SA対応アダプタ・カード18Bを装着することができ
る。PCI対応アダプタ・カード16Aの一例は、LA
N(EtehrnetやTokenringなど)への
接続を実現するためのネットワーク・カードである。か
かるアダプタ・カードをバス・スロットに装着すること
により、街頭端末100はLAN経由でインターネット
のような広域的なネットワークに接続することができ
る。この結果、WWWブラウザを用いてWWWサーバに
アクセスして、ホームページ(HTMLファイル)を読
み込んだり、あるいは、「ポップアップ・キーパッド」
のようなアプリケーション・プログラムをダウンロード
してシステム100内にインストールすることもでき
る。また、タッチパネル23を介した座標入力信号を捌
くための入力装置は、ISA対応アダプタ・カード18
Bという形態でシステム100に導入される。
【0051】現在市販されているいわゆるパーソナル・
コンピュータは、図1に示した街頭端末100として機
能を発揮するためのハードウェア的な要件を充分満たし
ている。なお、街頭端末100を構成するためには、図
1に示した以外にも多くの電気回路等が必要である。但
し、これらは当業者には周知であり、また、本発明の要
旨を構成するものではないので、本明細書中では省略し
ている。また、図面の錯綜を回避するため、図中の各ハ
ードウェア・ブロック間の接続も一部しか図示していな
い点を了承されたい。
【0052】B.ソフトウェア構成 図2には、図1に示したハードウェア環境を持つ街頭端
末100上で実行される各ソフトウェア・プログラムの
階層的構成を模式的に示している。
【0053】デバイス・ドライバ:最下層のソフトウェ
アは、デバイス・ドライバ(D/D)である。デバイス
・ドライバは、上位のソフトウェア(例えばOSなど)
が発する一般的な形式のコマンドを、各デバイス固有の
ハードウェア操作に適した形式に変換するためのもので
ある。デバイス・ドライバは、通常、各デバイス毎に設
けられる。本実施例では、タッチパネル23からの入力
を処理するためのタッチパネルD/Dや、ディスプレイ
22への出力を処理するためのディスプレイD/Dなど
が存在する。なお、タッチパネルD/Dは、タッチパネ
ル23へのタッチを、タッチされた座標位置におけるマ
ウス左ボタンのクリックとして、上位ソフトウェアに通
知する。
【0054】オペレーティング・システム(OS):
ペレーティング・システム(OS)は、システム100
のハードウェア及びソフトウェアを総合的に管理するた
めの基本ソフトウェアであり、先述の"Windows
95"の他、米IBM社の"OS/2"や、"UNIX"な
どがこれに該当する。本発明を好適に実現するために
は、OSはマルチタスク環境を備えていることが好まし
い。OSは、一般には、カーネル(Kernel)領域
とユーザ領域とで構成される。
【0055】カーネル領域は、システム100全体の動
作を監視して、アプリケーションなどの各プログラムの
実行を支援するための各基本機能が集まった部分であ
る。カーネル領域には、HDD24などの外部記憶装置
へのファイル・アクセス等を管理するための「ファイル
・マネージャ」、タスク実行の順序や優先度を管理する
ための「スケジューラ」、メモリ14の使用を管理する
ための「メモリ・マネージャ」、I/OアドレスやIR
Qレベル、DMAレベルなどのシステム構成情報を管理
するための「コンフィギュレーション・マネージャ」な
どが含まれている。
【0056】一方、ユーザ領域は、アプリケーションを
選択するユーザ(オペレータ)を支援するための機能ル
ーチン部分からなり、例えば「ユーザ・インターフェー
ス」や「ウィンドウ・システム」がこれに含まれる。
「ユーザ・インターフェース」("Shell"とも言
う)は、ユーザからの指令(コマンド)を解釈してカー
ネルに伝達するとともに、カーネルからの応答をユーザ
に返す機能を有している。ビットマップ表示機能が当然
となった昨今では、画面上にアイコン等のオブジェクト
を表示してマウス操作を基調としたユーザ入力を可能と
する「グラフィカル・ユーザ・インターフェース」(G
UI)が主流である。本実施例でもGUI環境を前提と
する。「ウィンドウ・システム」は、ディスプレイ22
上のウィンドウ表示を実行するための機能部分であり、
ウィンドウを割り付けた各アプリケーションを順次切り
替えて実行するようになっている。例えばUNIXの"
X Window"やOS/2の"Presentati
on Manager"がウィンドウ・システムに該当
する。
【0057】また、OSは、アプリケーションがOSの
機能を呼び出すための関数の集まり、すなわちAPI
(アプリケーション・プログラミング・インターフェー
ス)を備えている。APIは、アプリケーションがハー
ドウェアを直接操作することをやめてOS経由でアクセ
スするために設けられた、一種の窓口である。APIを
通じてハードウェア・アクセスすることにより機種や周
辺機器の相違が吸収されるので、アプリケーションにと
ってはハードウェアの操作性が統一される。例えばWi
ndows95などでは、ハードウェア機能だけでな
く、ウィンドウやメニューの表示など、OS自体のユー
ザ・インターフェース機能についてもAPIが用意され
ている。例えば、マウスの左ボタン・クリックをフック
するためのAPI("SetwindowsHookE
x")や、ディスプレイ・スクリーン22上で座標指示
されたオブジェクト(ウィンドウ)のクラス名を取得す
るためのAPI("GetClassName")、メッ
セージの交換を行うためのAPI("SendMess
age")などが用意されている。例えばSendMe
ssageを用いることにより、データをメイン・メモ
リ14上に一時保存してアプリケーション間でのデータ
交換(いわゆる「クリップボード」のこと)を行うこと
ができる。
【0058】アプリケーション:最上位層に位置付けら
れるアプリケーション・プログラムは、システム100
を実務的な用途に特化させるためのソフトウェアのこと
であり、例えばワープロ・ソフト、表計算ソフト、通信
ソフト、閲覧ソフト(WWWブラウザ)などがこれに該
当する。また、本発明の実施に供される「ポップアップ
・キーパッド」(仮称:後述)もアプリケーション・プ
ログラムの1つである。
【0059】通常、コンピュータ・システムのユーザ
(例えば該当端末100の管理者)は、必要なソフトウ
ェア・プログラム(OSやデバイス・ドライバ、アプリ
ケーションなど)を、FDやCD−ROMなどの記憶媒
体に格納した形態で入手することができる。そして、こ
れら記憶媒体を、FDD31やCD−ROMドライブ2
5などのドライブ・ユニットに装填し、所望のソフトウ
ェア・プログラムをHDD24のディスク上にコピーす
る(すなわちシステム100にインストールする)こと
によって、該当端末100にとってプログラムが使用可
能な状態となる。また、最近では、モデム34やLAN
アダプタ16A経由でネットワーク接続された外部コン
ピュータ・システム(例えばWWWサーバ)の記憶装置
からダウンロードすることによってプログラムをインス
トールする、というケースも増えてきている。
【0060】C.「ポップアップ・キーパッド」のオペ
レーション 前項までで、本発明の実施に供される街頭端末100の
ハードウェア及びソフトウェア構成を説明してきた。本
項では、本発明を具現するためのアプリケーション・プ
ログラム「ポップアップ・キーパッド」の処理ルーチン
を通して本発明の作用について説明することにする。図
3には、該処理ルーチンの概略をフローチャートで示し
ている。該処理ルーチンは、マウス・フック・プロシー
ジャという形態で具現化されている。
【0061】「ポップアップ・キーパッド」は、例え
ば、システム100の起動時に自動的に起動するように
設定されている(あるいは、ディスプレイ22のデスク
トップ画面上にアイコンとして用意されている。オペレ
ータは、このアイコン領域をマウス28でダブル・クリ
ックするか、又は、タッチパネル23上でアイコン領域
をタッチすることによって、「ポップアップ・キーパッ
ド」を起動させることができる)。オペレータが入力操
作を行なわないときは、メイン・プログラムが最小化、
又は、不可視の状態となって、常駐・待機している。こ
の結果、デスクトップのフォアグラウンドには、他のア
クティブ状態のアプリケーション(例えばWWWブラウ
ザ)が現れている。
【0062】また、「ポップアップ・キーパッド」が起
動すると、OS(Wondows95)のAPIの1つ
である"SetWindowsHookEx"によってマ
ウス・メッセージがポップアップ・キーパッドの監視下
に置かれる(すなわち、マウス・メッセージのハンドラ
が制御線を握る)。オペレータが入力操作を行なわない
間は、キーパッドのフレーム・ウィンドウ(後述)は一
切表示されていない。
【0063】待機状態(すなわちマウスの左ボタン押下
げの監視状態)下で、タッチパネル23が触れられるな
ど、マウスの左ボタン押下げと等価な操作が行われる
と、第一に、「ポップアップ・キーパッド」のフック・
プロシージャに制御権が渡される。
【0064】フック・プロシージャの中では、まず、タ
ッチパネル23で触れられたウィンドウのハンドルを取
得する(ステップS10)。ここで言う「ウィンドウ」
とは、ディスプレイ・スクリーン上に描画されたオブジ
ェクトのことを指し、「ハンドル」とはオブジェクトを
識別するためのIDのことを意味する。
【0065】次いで、取得したウィンドウ・ハンドルに
基づいて、ウィンドウのクラス名を取得する(ステップ
S20)。「クラス」とは、オブジェクト指向プログラ
ミングにおいて、オブジェクト内部のデータ構造とその
操作をまとめて定義したものであり、通常のプログラミ
ング言語における変数の型に相当する。例えばOSが用
意するAPIの1つである"GetClassName"
をコールすることによって、クリックされたウィンドウ
のクラス名を容易に取得することができる。
【0066】オブジェクトにクラス名を付与するに当た
って、厳格な規則はないが、使用するプログラミング・
ツール毎に所定の傾向がある。例えば、C言語やVis
ual C++を用いてプログラミングした場合(例え
ば米ネットスケープ社の"Netscape Navigator"のような
アプリケーション)、入力フィールドのウィンドウにつ
いてはクラス名"Edit"が付与されるようになってい
る。同様に、Visual Basicを用いた場合、
入力フィールドにはクラス名"ThunderRTTe
xtBox"が与えられる。また、米マイクロソフト社
の"Internet Explorer"の場合、入力フィールドにはク
ラス名"TextWndClass"が与えられている。
ステップS30では、前ステップS20で得たクラス名
と、これら"Edit"等の所定文字列とを比較すること
によって、クリックされたウィンドウが入力フィールド
か否かを判断する。
【0067】タッチパネル23で触れられたウィンドウ
が入力フィールドに該当しない場合には、判断ステップ
S30の結果が否定的となる。このようなケースでは、
オペレータのタッチ操作は文字等の入力を何ら意図して
いないので(例えばオペレータは単にディスプレイ・ス
クリーンを指でなぞっただけ)、分岐"No"に抜ける。
そして、フック・プロシージャはこれ以上は何もせずに
元のマウス・メッセージのハンドラに制御権を渡す(但
し、マウス・メッセージのフックはされたままであ
る)。「ポップアップ・キーパッド」が表示されること
はない。
【0068】他方、タッチパネル23で触れられたウィ
ンドウが入力フィールドに該当する場合には、判断ステ
ップS30の結果が肯定的となる。例えば、フォアグラ
ウンドで動作するアプリケーションが"Netscape Naviga
tor"のようなWWWブラウザであり、且つ、"Yaho
o"のような検索エンジンのホームページ上で検索条件
入力ボックスをタッチした場合、あるいはアンケート回
答のためのホームページ上で回答入力ボックスをタッチ
した場合がこれに該当する。このようなケースでは、オ
ペレータのタッチ操作が文字等の入力を暗示しているこ
とが多い。したがって、分岐"Yes"に進んで、「ポッ
プアップ・キーパッド」のフック・プロシージャは、該
当するウィンドウ・ハンドルを常駐しているメイン・プ
ログラムに渡すとともに、「ポップアップ・キーパッ
ド」を表示せよ、とのメッセージを送る。
【0069】「ポップアップ・キーパッド」のメイン・
プログラムは、ターゲットとなる入力フィールドを取得
したので、ここで一旦マウス・メッセージのフック状態
を解除し(すなわちマウス・メッセージの監視を一時中
断し)、「ポップアップ・キーパッド」をメモリにロー
ドし、そのフレーム・ウィンドウをディスプレイ22に
ポップアップ表示し、文字等の入力操作を可能にする
(ステップS30)。
【0070】「ポップアップ・キーパッド」のフレーム
・ウィンドウ及び該ウィンドウ上での操作方法について
は後に詳解する。ここでは、「ポップアップ・キーパッ
ド」上で編集された入力文字列が、クリップボード経由
で、タッチされた入力フィールドにコピーされるという
動作特性を取り敢えず理解されたい。
【0071】所望の入力操作を終えると、オペレータは
「ポップアップ・キーパッド」を他のアプリケーション
のバックグラウンドに戻すか、あるいは「ポップアップ
・キーパッド」自体をクローズさせる。この結果、OS
やフォアグラウンドのアプリケーション(例えばWWW
ブラウザ)のフック状態が解除され、制御権が元に戻さ
れる。
【0072】本実施例によれば、入力フィールドに文字
等の入力操作をしたいときには入力フィールドにタッチ
すればよいので、システム100への指示方法が直感的
若しくは連想的であり、オペレータにとっては理解し易
い。また、「ポップアップ・キーパッド」上で入力され
た文字等はクリップボード経由でアプリケーション・ウ
ィンドウ中の入力フィールドにそのまま貼り付けられる
ので、オペレータは入力フィールドからフォーカスを外
す必要がなく、作業の確実性が担保される。
【0073】次いで、図4〜図14を用いて、ディスプ
レイ・スクリーン上での「ポップアップ・キーパッド」
の操作手順について説明する。
【0074】図4は、当業者には馴染み深い検索エンジ
ン"Yahoo JAPAN"のホームページの画面表示
である。例えば"Netscape Navigator"のようなWWWブ
ラウザ・ウィンドウにおいて、URL(Uniform Resour
ce Locator)を指定することによって、図示の画面を取
得することができる。既に周知なように、Yahoo画
面上の各タイトル文字列は、ハイライト表示された「ア
ンカー」であり、文字列が意味する他のページへのリン
クを指示したコマンドが埋め込まれている。また、Ya
hoo画面の略中央上方には、検索条件を入力するため
の棒状の入力フィールド「検索条件入力ボックス」が用
意されている。
【0075】図5に示すように、オペレータがこの「検
索条件入力ボックス」を触れる。タッチパネル23への
タッチはマウスの左ボタン・クリックとして解釈される
ので、図3で説明した通りのマウス・フック・プロシー
ジャが開始される。この結果、WWWブラウザのバック
グラウンドで待機していた「ポップアップ・キーパッ
ド」がアクティブとなり、図6に示すような「ポップア
ップ・キーパッド」ウィンドウがポップアップ表示され
る。
【0076】図6の「ポップアップ・キーパッド」ウィ
ンドウは、アルファベット及び数値入力用のキーパッド
であり、いわゆる"QWERTY"配列のキーパッド群
と、数値入力用のテンキーが用意されている。また、
「削除」キーや「改行」キー、「スペース」キー、大文
字/小文字を切り換えるための「大文字/小文字」ボタ
ン、編集した文字列を指定された入力フィールドに貼り
付けるための「入力」ボタン、編集作業をキャンセルす
るための「取り消し」ボタンも用意されている。なお、
図6に示すアルファベット及び数値を入力するためのキ
ーパッド群の他に、かな漢字入力用のキーパッド群も用
意されており、編集ボックスの右側の「かな入力」ボタ
ンをタッチすることによって相互に切り換えることがで
きる。
【0077】「ポップアップ・キーパッド」ウィンドウ
上での各キーのタッチは、該当する文字・数値の入力と
して解釈される。入力文字列はキーパッド上方に設けら
れた箱状の編集ボックスに表示される。例えば図6に示
すようなアルファベット及び数値入力用キーパッドにお
いて、"I","B","M"の順にキーをタッチすると、図7
に示すように、編集ボックス内に"IBM"と表示される。
【0078】「ポップアップ・キーパッド」ウィンドウ
上での編集作業を終えて、該ウィンドウ下方の「入力」
ボタンをタッチすると、編集ボックス上の文字列は、ク
リップボード経由で、WWWブラウザ・ウィンドウ上で
指定された入力フィールドに貼り付けられる。この例で
は、Yahoo画面上の検索条件入力ボックス内に、編
集文字列"IBM"が書き込まれる(図8参照)。また、
「ポップアップ・キーパッド」のフレーム・ウィンドウ
は、ディスプレイ・スクリーンから消える(あるいは不
可視の状態となる)。また、「ポップアップ・キーパッ
ド」はメモリからも開放される。また、「ポップアップ
・キーパッド」は、待機状態、すなわちメイン・プログ
ラムがマウス・メッセージを監視している状態に戻る。
【0079】入力フィールドに書き込まれた文字列をさ
らに編集したいときには、オペレータは再び入力フィー
ルドをタッチすればよい(図9参照)。この結果、図1
0に示すように、「ポップアップ・キーパッド」が再度
ポップアップ表示されることになる。なお、元のアプリ
ケーション・ウィンドウの入力フィールド中に既入力文
字列がある場合(この例では検索条件入力ボックスに文
字列"IBM"が存在する)には、該文字列はクリップボー
ド経由で、「ポップアップ・キーパッド」ウィンドウの
編集ボックスにコピーされる。また、元の入力フィール
ドの内容を単にコピーするだけではなく、元の入力フィ
ールドを一旦消去した方が、「ポップアップ・キーパッ
ド」の編集ボックスが元の入力フィールドの完全なる代
役となった雰囲気を視覚的に表現することができよう
(例えば図14では、検索条件入力ボックス中の文字
列"IBM株式会社"は消去されている)。
【0080】例えば文字列"IBM"の後に文字列"株式会
社"を書き加えたいときには、アルファベット及び数値
入力用のキーパッドではなくて、かな漢字入力用のキー
パッドが必要となる。この場合には、編集ボックスの右
側にある「かな入力」ボタンをタッチして(図10参
照)、キーパッドをかな漢字入力用のものに切り換えれ
ばよい。このとき、元のキーパッドの編集ボックス中に
既入力文字列がある場合(この例では編集ボックスに文
字列"IBM"が存在する)には、該文字列はクリップボー
ド経由で、切り換えられたキーパッドの新たな編集ボッ
クス中にコピーされる。
【0081】図11には、かな入力用の「ポップアップ
・キーパッド」を示している。本実施例では、かなキー
は五十音順に配列されているが、これに限定される必要
はない。また、「削除」キーや「改行」キー、スペース
を入力するための「空白」ボタン、編集した文字列を指
定された入力フィールドに貼り付けるための「入力」ボ
タン、編集作業をキャンセルするための「取り消し」ボ
タンも用意されている。さらに、入力されたかな文字を
漢字に変換するための「変換」ボタンと、変換された結
果を確定するための「採用」ボタンも用意されている。
編集ボックスの右側には、アルファベット及び数値入力
用のキーパッドに切り換えるための「英数字入力」ボタ
ンが設けられている。編集ボックス中の文字列"IBM"の
最後尾にカーソルをおいてから、文字列「かぶしきがい
しゃ」と入力し、次いで「変換」ボタンを押せば、編集
文字列は「IBM株式会社」となる。さらに、「採用」ボ
タンを押すことにより、変換結果が確定する。
【0082】なお、かな漢字変換処理は従来のものをそ
のまま使用してもよい。入力フィールド(この例では"
Yahoo"画面中の検索条件入力ボックス)は他のア
プリケーション(すなわちWWWブラウザ)に帰属する
ため、その外側で勝手にかな漢字変換モードに切り換え
ることはできない。これに対し、「ポップアップ・キー
パッド」は元のアプリケーション(すなわちWWWブラ
ウザ)とは完全に独立したアプリケーションなので、容
易にモード切り換えを行うことができる。
【0083】図11において「入力」ボタンを押すと、
編集ボックス上の文字列は、クリップボード経由で、W
WWブラウザ・ウィンドウ上の入力フィールドに貼り付
けられる。この例では、Yahoo画面上の検索条件入
力ボックス内の入力文字列は"IBM株式会社"となる。ま
た、「ポップアップ・キーパッド」のフレーム・ウィン
ドウは、ディスプレイ・スクリーンから消える(図12
参照)。また、「ポップアップ・キーパッド」は、メモ
リからも開放されるともに、待機状態、すなわちメイン
・プログラムがマウス・メッセージを監視している状態
に戻る。
【0084】さらに、入力文字列"IBM株式会社"の先頭
に文字列"日本"を挿入したいときには、オペレータは再
び入力フィールドをタッチすればよい(図13参照)。
この結果、「ポップアップ・キーパッド」ウィンドウが
再度ポップアップ表示されることになる。但し、キーパ
ッドはかな漢字入力用のままでよい。
【0085】「ポップアップ・キーパッド」ウィンドウ
上では、編集ボックス内の文字列"IBM株式会社"の先頭
にカーソルを合わせ、文字列「にほん」と入力し、次い
で、「変換」ボタンを押せば、編集文字列は「日本IBM
株式会社」となる(図14参照)。さらに「採用」ボタ
ンを押すことにより、変換結果が確定する。
【0086】そして、「入力」ボタンを押すことによ
り、編集ボックス上の文字列「日本IBM株式会社」は、
クリップボード経由で、WWWブラウザ・ウィンドウ上
で指定された入力フィールドに貼り付けられる。この例
では、Yahoo画面上の検索条件入力ボックス内の入
力文字列は"日本IBM株式会社"となる(図示しない)。
また、「ポップアップ・キーパッド」のフレーム・ウィ
ンドウは、ディスプレイ・スクリーンから消える。ま
た、「ポップアップ・キーパッド」は、メモリから開放
されるとともに、待機状態(メイン・プログラムがマウ
ス・メッセージを監視している状態)に戻る。
【0087】この外、キーパッド・ウィンドウ中の「取
り消し」ボタンをタッチすると、「ポップアップ・キー
パッド」による編集作業がキャンセルされ、元のWWW
ブラウザ・ウィンドウがフォアグラウンドに出現すると
ともに、「ポップアップ・キーパッド」はこのバックグ
ラウンドに隠れて待機状態に戻る。但し、WWWブラウ
ザ中の入力フィールドの内容は一旦消去されてしまって
いるので(前述:例えば図14では、検索条件入力ボッ
クス中の文字列"IBM株式会社"は消去されている)、一
旦「ポップアップ・キーパッド」の編集ボックスにコピ
ーされた文字列を、クリップボード経由で再び元の入力
フィールドに戻す。
【0088】図15には、「ポップアップ・キーパッ
ド」におけるオペレーションを、状態遷移図の形態で模
式的に示している。
【0089】同図中のS0は「クローズ状態」である。
クローズ状態とは、アプリケーション「ポップアップ・
キーパッド」がシステム100にインストールされ(す
なわちHDD24内に格納され)、デスクトップ画面上
にアイコン登録等されてはいるが、未起動の状態のまま
である。オペレータは、例えば登録アイコンをタッチパ
ネル23でクリック操作することによって、「ポップア
ップ・キーパッド」を起動してもよい。システム100
が街頭端末として使用されている場合には、通常はタッ
チパネル以外の入力手段(例えば外付けキーボード)が
提供されていない状態で使用されることが多いと考えら
れるので、システム100の起動時に自動的に「ポップ
アップ・キーパッド」が起動するように設定しておくと
よい。逆に起動中の「ポップアップ・キーパッド」をク
ローズ状態に戻すには、「ポップアップ・キーパッド」
ウィンドウ(例えば図6参照)の最上段のタイトル・バ
ーの左端に位置する「クローズ」ボタンを選択するか、
「コントロール・メニュー・ボックス」やメニュー項目
「ファイル」中のサブ・メニュー「クローズ」を選択す
ればよい。
【0090】起動後の「ポップアップ・キーパッド」
は、一旦「待機状態」(S1)となり、「ポップアップ
・キーパッド」のメイン・プログラム・ウィンドウが最
小化された状態で、マウスからのメッセージを監視しな
がら待機している。
【0091】この待機状態(S1)下で、フォアグラウ
ンドに現れている他のアプリケーション・ウィンドウ領
域がタッチパネル23でタッチされると、システム10
0の制御権が「ポップアップ・キーパッド」のフック・
プロシージャに移る。かかる制御権の移動動作は、OS
(Windows95)のAPIの1つである"Set
windowsHookEx"により実現可能である
(前述)。
【0092】このフック・プロシージャの中では、オペ
レータのタッチパネル23へのタッチ操作が文字等の入
力を要求するものか否かの判断(すなわちキーパッドの
フレーム・ウィンドウを表示すべきか否かの判断)が行
なわれる。該判断は、ウィンドウ(オブジェクト)のク
ラス名が入力フィールドを暗示する所定名であるかどう
かで判断される。ここで、ウィンドウのクラス名は、A
PIの1つである"GetClassName"をコール
することにより取得可能である(前述)。なお、キーパ
ッド・ウィンドウを表示するか否かに拘らず、取得した
マウス・メッセージは、OS(Windows95)の
APIの1つである"CallNextHookEx"関
数により元のマウス・メッセージのハンドラに渡される
(これは、ウィンドウ・メッセージをフックした場合の
定石である)。
【0093】タッチパネル23でタッチされたオブジェ
クトが入力フィールド(例えば検索エンジン"Yaho
o"のブラウザ画面中における検索条件入力ボックス)
であるときには、マウス・フック・プロシージャとして
の「ポップアップ・キーパッド」がメモリにロードさ
れ、キーパッドのフレーム・ウィンドウがディスプレイ
・スクリーン上に表示される。但し、表示されたキーパ
ッドがかな入力用(すなわち「かな入力状態」(S
2):図11参照)、英数字入力用(すなわち「英数字
入力状態」(S3):図6参照)のいずれであるかは、
現在の設定内容に依存する。
【0094】ここで、待機状態(S1)から各入力可能
状態(S2又はS3)に遷移するときには、元のアプリ
ケーション・ウィンドウの入力フィールド中の既入力文
字列は、クリップボード経由で、「ポップアップ・キー
パッド」ウィンドウの編集ボックスにコピーされる。ま
た、元の入力フィールドの内容を単にコピーするだけで
はなく、元の入力フィールドを一旦消去した方が、「ポ
ップアップ・キーパッド」の編集ボックスが元の入力フ
ィールドの完全なる代役となった雰囲気を視覚的に表現
することができよう。かかるコピー及び消去動作はAP
Iの1つである"SendMessage"をコールする
ことによって実現される。すなわち、入力フィールド中
の既入力文字列の選択は"SendMessage(h
wndHit,EM_SETSEL,0,−1)"で実
行され、また、選択されたフィールドの消去及びクリッ
プボード経由のコピーは"SendMessage(h
wndHit,WM_CUT,0,0)"で実行され
る。但し、変数"hwndHit"は編集作業のターゲッ
トとなる入力フィールドのウィンドウ・ハンドルとする
(以下同様)。
【0095】「かな入力状態」(S2)と「英数字入力
状態」(S3)の相互切り換えは、前述したように、編
集ボックスの右に配設された「かな入力」ボタン又は
「英数字入力」ボタンをタッチすることに応答して行わ
れる。キーパッド・ウィンドウを切り換えるときには、
元の編集ボックス中の既入力文字列は、クリップボード
経由で、切り換えられた先のキーパッド・ウィンドウ中
の編集ボッスクにコピーされる。かかる文字列のコピー
操作は、"SendMessage(hwndKeyP
ad,WM_PASTE,0,0)"という変数内容の
APIをコールすることにより実現される。但し、変
数"hwndKeyPad"はキーパッド・ウィンドウ中
の編集ボックスのウィンドウ・ハンドルとする(以下同
様)。
【0096】各入力可能状態(S2又はS3)から待機
状態(S1)への復帰は、キーパッド・ウィンドウ中の
「入力」ボタン又は「取り消し」ボタンを押すことに応
答して行われる。すなわち、「入力」ボタンをタッチす
ると、編集ボックス上で入力が確定されている文字列
が、クリップボード経由で、元のアプリケーション・ウ
ィンドウ中の入力フィールドに貼り付けられるととも
に、「ポップアップ・キーパッド」は待機状態(S1)
となり、キーパッドのフレーム・ウィンドウはディスプ
レイ・スクリーン上から消える。また、「ポップアップ
・キーパッド」はメモリから開放される。編集ボックス
上での編集内容を元の入力フィールドにコピーする操作
は、APIの1つである"SendMessage"をコ
ールすることによって実現される。すなわち、編集ボッ
クス中の入力文字列の選択は"SendMessage
(hwndKeyPad,EM_SETSEL,0,−
1)"で実行され、また、選択されたフィールドのクリ
ップボードへのコピーは"SendMessage(h
wndKeyPad,WM_COPY,0,0)"で実
行され、また、クリップボード上の内容の入力フィール
ドへのコピーは"SendMessage(hwndH
it,WM_PASTE,0,0)"で実行される。
【0097】他方、キーパッドによる入力操作のキャン
セルを意味する「取り消し」ボタンをタッチすると、入
力作業がキャンセルされ、元のWWWブラウザ・ウィン
ドウがフォアグラウンドに出現するとともに、「ポップ
アップ・キーパッド」は待機状態(S1)に戻るととも
に、キーパッドのフレーム・ウィンドウはディスプレイ
・スクリーン上から消える。また、「ポップアップ・キ
ーパッド」はメモリから開放される。但し、元のアプリ
ケーション・ウィンドウ中の入力フィールドの内容は一
旦消去されてしまっているので、一旦「ポップアップ・
キーパッド」の編集ボックスにコピーされた文字列を、
クリップボード経由で再び元の入力フィールドにコピー
・バックする必要がある。かかるコピー・バック操作
は、同様にAPI"SendMessage"をコールす
ることによって実現される。
【0098】D.追補 以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳
解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは
自明である。
【0099】本実施例では、OADG仕様に準拠したい
わゆるPC/AT互換機("PC/AT"は米IBM社の
商標)をベースにした街頭端末について説明したが、街
頭端末が他のタイプのマシン(例えばNECのPC98
シリーズや米アップル社のMacintosh、及びこ
れらの互換機をベースにしたものであっても、本発明が
同様に実現可能であることは言うまでもない。あるい
は、街頭端末に特化された、専用のハードウェア及びソ
フトウェア環境を具備するものであってもよい。
【0100】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許
請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0101】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
ディスプレイ・スクリーンに表示されたアプリケーショ
ン画面中の入力フィールドにタッチパネルを用いて好適
に文字/数値等を入力することができる、優れた情報処
理装置及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を実現するのに適した街頭端末
100のハードウェア構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、図1に示したハードウェア環境を持つ
街頭端末100上で実行される各ソフトウェア・プログ
ラムの階層的構成を模式的に示した図である。
【図3】図3は、アプリケーション「ポップアップ・キ
ーパッド」の処理手順を概略的に示したフローチャート
である。
【図4】図4は、ディスプレイ・スクリーン上での「ポ
ップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するための
図であり、より具体的には、検索エンジン"Yahoo
JAPAN"のホームページの画面表示を示した図であ
る。
【図5】図5は、ディスプレイ・スクリーン上での「ポ
ップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するための
図であり、より具体的には、オペレータがYahoo画
面上の入力フィールド「検索条件入力ボックス」をタッ
チする様子を示した図である。
【図6】図6は、ディスプレイ・スクリーン上での「ポ
ップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するための
図であり、より具体的には、ディスプレイ・スクリーン
上に「ポップアップ・キーパッド」ウィンドウ(但し、
英数字入力用)がポップアップ表示された様子を示した
図である。
【図7】図7は、ディスプレイ・スクリーン上での「ポ
ップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するための
図であり、より具体的には、「ポップアップ・キーパッ
ド」ウィンドウ(但し、英数字入力用)上で文字を入力
する様子を示した図である。
【図8】図8は、ディスプレイ・スクリーン上での「ポ
ップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するための
図であり、より具体的には、「ポップアップ・キーパッ
ド」ウィンドウ上で編集した文字列が元のYahoo画
面中の入力フィールド(「検索条件入力ボックス」)に
コピーされている様子を示した図である。
【図9】図9は、ディスプレイ・スクリーン上での「ポ
ップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するための
図であり、より具体的には、Yahoo画面上でオペレ
ータが再び「検索条件入力ボックス」をタッチする様子
を示した図である。
【図10】図10は、ディスプレイ・スクリーン上での
「ポップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するた
めの図であり、より具体的には、「ポップアップ・キー
パッド」ウィンドウが再びポップアップ表示され、且
つ、入力モードを「かな漢字入力」に切り換える様子を
示した図である。
【図11】図11は、ディスプレイ・スクリーン上での
「ポップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するた
めの図であり、より具体的には、ディスプレイ・スクリ
ーン上にかな漢字入力用の「ポップアップ・キーパッ
ド」ウィンドウがポップアップ表示され、且つ、入力内
容が編集されている様子を示した図である。
【図12】図12は、ディスプレイ・スクリーン上での
「ポップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するた
めの図であり、より具体的には、かな漢字入力用の「ポ
ップアップ・キーパッド」ウィンドウ上で編集した文字
列が元のYahoo画面中の入力フィールド(「検索条
件入力ボックス」)にコピーされている様子を示した図
である。
【図13】図13は、ディスプレイ・スクリーン上での
「ポップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するた
めの図であり、より具体的には、Yahoo画面上でオ
ペレータが再び「検索条件入力ボックス」をタッチする
様子を示した図である。
【図14】図14は、ディスプレイ・スクリーン上での
「ポップアップ・キーパッド」の操作手順を説明するた
めの図であり、より具体的には、「ポップアップ・キー
パッド」ウィンドウが再びポップアップ表示され、且
つ、入力内容が編集されている様子を示した図である。
【図15】図15は、「ポップアップ・キーパッド」に
おけるオペレーションを状態遷移図の形態で示した図で
ある。
【符号の説明】
11…CPU、12…プロセッサ・バス、13…ホスト
−PCIブリッジ、14…メイン・メモリ、15…L2
−キャッシュ、16…PCIバス、16A…PCIバス
・スロット、16B…PCI対応アダプタ・カード、1
7…ROM、18…ISAバス、18A…ISAバス・
スロット、18B…ISA対応アダプタ・カード、19
…PCI−ISAブリッジ、20…ビデオ・コントロー
ラ、21…VRAM、22…ディスプレイ、23…タッ
チパネル、24…HDD、25…CD−ROMドライ
ブ、26…KMC、27…キーボード、27A…キーボ
ード・ポート、28…マウス、28A…マウス・ポー
ト、29…RTC、30…I/Oコントローラ、31…
FDD、32…シリアル・ポート、33…パラレル・ポ
ート、34…モデム、35…プリンタ、36…オーディ
オ・コントローラ、37…スピーカ、38…マイク、1
00…街頭端末。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実行中のプログラムの処理内容を表示する
    表示画面を持つ表示装置と、 前記表示画面に敷設されたタッチパネルと、 前記タッチパネルへの接触を監視する監視手段と、 前記タッチパネル上の接触点が前記表示画面に表示され
    た入力フィールドを指示するかどうかを判定する判定手
    段と、 入力フィールドと判定されたことに応答して、前記表示
    画面上にキーパッドを表示するキーパッド表示手段と、 前記キーパッド上での文字/数値の入力動作を可能なら
    しめる入力手段と、 前記キーパッド上で入力が確定された文字/数値を前記
    表示画面上で指示された入力フィールドに貼り付ける貼
    り付け手段と、を含むことを特徴とするタッチパネル付
    き情報処理装置。
  2. 【請求項2】実行中のプログラムの処理内容を表示する
    表示画面を持つ表示装置と、 ネットワークに接続するための接続手段と、 ネットワーク上の外部装置にアクセスして、ファイルを
    読み込み、前記表示画面上に閲覧画面を表示させる閲覧
    手段と、 前記表示画面に敷設されたタッチパネルと、 前記タッチパネルへの接触を監視する監視手段と、 前記タッチパネル上の接触点が前記閲覧画面上の入力フ
    ィールドを指示するかどうかを判定する判定手段と、 入力フィールドと判定されたことに応答して、前記表示
    画面上にキーパッドを表示するキーパッド表示手段と、 前記キーパッド上での文字/数値の入力動作を可能なら
    しめる入力手段と、 前記キーパッド上で入力が確定された文字/数値を前記
    表示画面上で指示された入力フィールドに貼り付ける貼
    り付け手段と、 入力フィールドへの入力結果に基づいて、閲覧内容を処
    理する手段と、を含むことを特徴とするタッチパネル付
    き情報処理装置。
  3. 【請求項3】ソフトウェア・プログラムを実行するため
    のプロセッサと、 処理中のプログラム・コードやデータを一時格納するた
    めのメモリと、 実行中のプログラムの処理内容を表示する表示画面を持
    つ表示装置と、 前記表示画面に敷設されたタッチパネルと、 前記タッチパネルへの接触を監視する監視手段と、 前記タッチパネル上の接触点が前記表示画面に表示され
    た入力フィールドを指示するかどうかを判定する判定手
    段と、 入力フィールドと判定されたことに応答して、前記表示
    画面上にキーパッドを表示するキーパッド表示手段と、 前記キーパッド上での文字/数値の入力動作を可能なら
    しめる入力手段と、 前記キーパッド上で入力が確定された文字/数値を前記
    メモリ中のクリップ・ボードに一時保存するための保存
    手段と、 前記キーパッドの表示を終了したことに応答して、前記
    保存手段に保存された文字/数値を、前記表示画面上で
    指示された入力フィールドに貼り付ける貼り付け手段
    と、を含むことを特徴とするタッチパネル付き情報処理
    装置。
  4. 【請求項4】前記キーパッド表示手段は、かな・漢字入
    力用キーパッド画面、又は、アルファベット・数値入力
    用キーパッド画面のいずれか一方を択一的に用意するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のタッ
    チパネル付き情報処理装置。
  5. 【請求項5】実行中のプログラムの処理内容を表示する
    表示画面を持つ表示装置と、前記表示画面に敷設された
    タッチパネルと、を含むタッチパネル付き情報処理装置
    の制御方法において、(a)前記タッチパネルへの接触
    を監視するステップと、(b)前記タッチパネル上の接
    触点が前記表示画面に表示された入力フィールドを指示
    するかどうかを判定するステップと、(c)前記ステッ
    プ(b)において入力フィールドと判定されたことに応
    答して、前記表示画面上にキーパッドを表示するステッ
    プと、(d)前記キーパッド上での文字/数値の入力動
    作を可能ならしめるステップと、(e)前記キーパッド
    上で入力が確定された文字/数値を前記表示画面上で指
    示された入力フィールドに貼り付けるステップと、を含
    むことを特徴とするタッチパネル付き情報処理装置の制
    御方法。
  6. 【請求項6】実行中のプログラムの処理内容を表示する
    表示画面を持つ表示装置と、ネットワークに接続するた
    めの接続手段と、前記表示画面に敷設されたタッチパネ
    ルと、を含むタッチパネル付き情報処理装置の制御方法
    において、(a)ネットワーク上の外部装置にアクセス
    して、ファイルを読み込み、前記表示画面上に閲覧画面
    を表示させるステップと、(b)前記タッチパネルへの
    接触を監視するステップと、(c)前記タッチパネル上
    の接触点が前記閲覧画面上の入力フィールドを指示する
    かどうかを判定するステップと、(d)前記ステップ
    (c)において入力フィールドと判定されたことに応答
    して、前記表示画面上にキーパッドを表示するステップ
    と、(e)前記キーパッド上での文字/数値の入力動作
    を可能ならしめるステップと、(f)前記キーパッド上
    で入力が確定された文字/数値を前記表示画面上で指示
    された入力フィールドに貼り付けるステップと、(g)
    入力フィールドへの入力結果に基づいて、閲覧内容を処
    理するステップと、を含むことを特徴とするタッチパネ
    ル付き情報処理装置の制御方法。
  7. 【請求項7】ソフトウェア・プログラムを実行するため
    のプロセッサと、処理中のプログラム・コードやデータ
    を一時格納するためのメモリと、実行中のプログラムの
    処理内容を表示する表示画面を持つ表示装置と、前記表
    示画面に敷設されたタッチパネルと、を含むタッチパネ
    ル付き情報処理装置の制御方法において、(a)前記タ
    ッチパネルへの接触を監視するステップと、(b)前記
    タッチパネル上の接触点が前記表示画面に表示された入
    力フィールドを指示するかどうかを判定するステップ
    と、(c)前記ステップ(b)において入力フィールド
    と判定されたことに応答して、前記表示画面上にキーパ
    ッドを表示するステップと、(d)前記キーパッド上で
    の文字/数値の入力動作を可能ならしめるステップと、
    (e)前記キーパッド上で入力が確定された文字/数値
    を前記メモリ中のクリップ・ボードに一時保存するため
    のステップと、(f)前記キーパッドの表示を終了した
    ことに応答して、前記保存手段に保存された文字/数値
    を、前記表示画面上で指示された入力フィールドに貼り
    付けるステップと、を含むことを特徴とするタッチパネ
    ル付き情報処理装置の制御方法。
  8. 【請求項8】前記表示画面上にキーパッドを表示するス
    テップは、かな・漢字入力用キーパッド画面を表示する
    サブ・ステップと、アルファベット・数値入力用キーパ
    ッド画面を表示するサブ・ステップを含むことを特徴と
    する請求項5乃至7のいずれかに記載のタッチパネル付
    き情報処理装置の制御方法。
  9. 【請求項9】実行中のプログラムの処理内容を表示する
    表示画面を持つ表示装置と、前記表示画面に敷設された
    タッチパネルと、を含むタッチパネル付きコンピュータ
    ・システム上で稼働するコンピュータ・プログラムを有
    形的に格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、前
    記コンピュータ・プログラムは、(a)前記タッチパネ
    ルへの接触を監視するルーチンと、(b)前記タッチパ
    ネル上の接触点が前記表示画面に表示された入力フィー
    ルドを指示するかどうかを判定するルーチンと、(c)
    前記ルーチン(b)において入力フィールドと判定され
    たことに応答して、前記表示画面上にキーパッドを表示
    するルーチンと、(d)前記キーパッド上での文字/数
    値の入力動作を可能ならしめるルーチンと、(e)前記
    キーパッド上で入力が確定された文字/数値を前記表示
    画面上で指示された入力フィールドに貼り付けるルーチ
    ンと、を含むことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒
    体。
  10. 【請求項10】実行中のプログラムの処理内容を表示す
    る表示画面を持つ表示装置と、ネットワークに接続する
    ための接続手段と、前記表示画面に敷設されたタッチパ
    ネルと、を含むタッチパネル付きコンピュータ・システ
    ム上で稼働するコンピュータ・プログラムを有形的に格
    納したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピ
    ュータ・プログラムは、(a)ネットワーク上の外部装
    置にアクセスして、ファイルを読み込み、前記表示画面
    上に閲覧画面を表示させるルーチンと、(b)前記タッ
    チパネルへの接触を監視するルーチンと、(c)前記タ
    ッチパネル上の接触点が前記閲覧画面上の入力フィール
    ドを指示するかどうかを判定するルーチンと、(d)前
    記ルーチン(c)において入力フィールドと判定された
    ことに応答して、前記表示画面上にキーパッドを表示す
    るルーチンと、(e)前記キーパッド上での文字/数値
    の入力動作を可能ならしめるルーチンと、(f)前記キ
    ーパッド上で入力が確定された文字/数値を前記表示画
    面上で指示された入力フィールドに貼り付けるルーチン
    と、(g)入力フィールドへの入力結果に基づいて、閲
    覧内容を処理するルーチンと、を含むことを特徴とする
    コンピュータ可読記憶媒体。
  11. 【請求項11】ソフトウェア・プログラムを実行するた
    めのプロセッサと、処理中のプログラム・コードやデー
    タを一時格納するためのメモリと、実行中のプログラム
    の処理内容を表示する表示画面を持つ表示装置と、前記
    表示画面に敷設されたタッチパネルと、を含むタッチパ
    ネル付きコンピュータ・システム上で稼働するコンピュ
    ータ・プログラムを有形的に格納したコンピュータ可読
    記憶媒体であって、前記コンピュータ・プログラムは、
    (a)前記タッチパネルへの接触を監視するルーチン
    と、(b)前記タッチパネル上の接触点が前記表示画面
    に表示された入力フィールドを指示するかどうかを判定
    するルーチンと、(c)前記ルーチン(b)において入
    力フィールドと判定されたことに応答して、前記表示画
    面上にキーパッドを表示するルーチンと、(d)前記キ
    ーパッド上での文字/数値の入力動作を可能ならしめる
    ルーチンと、(e)前記キーパッド上で入力が確定され
    た文字/数値を前記メモリ中のクリップ・ボードに一時
    保存するためのルーチンと、(f)前記キーパッドの表
    示を終了したことに応答して、前記保存手段に保存され
    た文字/数値を、前記表示画面上で指示された入力フィ
    ールドに貼り付けるルーチンと、を含むことを特徴とす
    るコンピュータ可読記憶媒体。
  12. 【請求項12】前記表示画面上にキーパッドを表示する
    ルーチンは、かな・漢字入力用キーパッド画面を表示す
    るサブ・ルーチンと、アルファベット・数値入力用キー
    パッド画面を表示するサブ・ルーチンを含むことを特徴
    とする請求項9乃至11のいずれかに記載のコンピュー
    タ可読記憶媒体。
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