JPH1152808A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1152808A
JPH1152808A JP9204461A JP20446197A JPH1152808A JP H1152808 A JPH1152808 A JP H1152808A JP 9204461 A JP9204461 A JP 9204461A JP 20446197 A JP20446197 A JP 20446197A JP H1152808 A JPH1152808 A JP H1152808A
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JP9204461A
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Inventor
Kimitaka Ichinose
公孝 一瀬
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 球形現像剤を用いたときの像担持体のクリー
ニング性の向上。 【構成】 感光ドラム(像担持体)1と、現像装置8
と、転写ローラ(転写装置)10と、転写後の感光ドラ
ム1上の転写残現像剤を除去するブレード(クリーニン
グ部材)11とを有する画像形成装置において、トナー
として形状係数SF1が100〜120である略球形の
ものを用い、前記ブレード11にクリーニング前の転写
残現像剤の帯電極性と逆極性のバイアスを印加する。本
発明によれば、転写残現像剤とブレード11の静電極性
を逆にして両者に電気的引力を発生させるため、ブレー
ド11と感光ドラム1間の機械的に現像剤を剥ぎ取る力
に、更に感光ドラム1から転写残現像剤を剥ぎ取る力を
加えることができ、感光ドラム1のクリーニング性を高
めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に電子写真技術を用いた画像形成装
置の概説する。
【0003】一般に、静電潜像上に現像剤を保持する像
担持体は、表面に電荷発生層と電荷輸送層から成る感光
層を塗布した金属ドラム又は金属ベルトで構成され、該
像担持体に隣接して配置されたコロナ帯電器或は帯電ロ
ーラにバイアスを印加することによって像担持体の表面
が一定の電位までチャージアップされて一様に帯電され
る。
【0004】而して、コントローラからの信号に基づい
て特定の波長の光が像担持体に照射されると、像担持体
の光照射位置はチャージダウンするために像担持体表面
に静電潜像が形成される。続いて、現像装置に一定のバ
イアスを印加し、帯電した現像剤を像担持体上の静電潜
像に移すことによって静電潜像を現像して可視化する。
その後、像担持体に隣接して配置されたローラ、ドラ
ム、コロナ帯電器等の転写装置に像担持体上の現像剤と
逆極性のバイアスを印加することにより、像担持体上の
現像剤が像担持体と転写装置の間を通る転写材に直接転
写される。
【0005】尚、カラー画像を転写する場合等では、上
記転写方法の他、像担持体に隣接して配置されたベル
ト、ドラム等の中間転写装置に像担持体上の現像剤と逆
極性のバイアスを印加することにより、像担持体上の現
像剤を中間転写装置表面に一旦転写した後、中間転写装
置と転写装置の間を通る転写材に転写し直すという方法
を用いることもある。
【0006】そして、転写材に移された現像剤は、一対
のローラで構成された定着装置によって加熱及び加圧さ
れて転写材上に定着される。
【0007】ところが、現在の技術においては、上記転
写過程において現像剤を像担持体から転写材或は中間転
写装置に100%転写することは不可能である。そし
て、転写工程後も像担持体上には一部現像剤が残ってし
まうが、これをこのまま放置すると、これらの転写残現
像剤は次の転写時に転写材或は中間転写装置に転写され
ることになり、結果として画像の乱れが発生してしま
う。
【0008】上記画像の乱れの発生を防ぐため、現像の
画像形成装置には像担持体上の転写残現像剤を除去する
ための機構が設けられている。一般には、像担持体にブ
レード、ローラ、ブラシ等を当接させて転写残現像剤を
機械的に剥ぎ取るという方式が用いられている。
【0009】ここで、現像剤について説明する。
【0010】従来は、現像剤は大きな塊を機械的に粉砕
して所望の大きさ(球に例えると、直径6〜20μ程
度)まで小さくして製造されており、この場合、1つ1
つの現像剤を見るとその形はまちまちである。
【0011】ところが、最近になって懸濁重合法によっ
て現像剤を作製するようになってきた。この懸濁重合法
は現像剤内の核にワックスを内包するように現像剤を作
製する方法であり、この方法で作製された現像剤を重合
トナーと呼ぶこととする。この重合トナーは、その製法
上、形状係数SF1が100〜120程度の略球形とな
るという特徴を有する。
【0012】上記重合トナーの一番の利点は、現像剤に
埋め込まれたワックスにより、定着過程において定着ロ
ーラと現像剤の離型性が増すということにある。従来の
粉砕型の現像剤では、溶融した現像剤とローラがくっつ
き、転写材がローラに巻き付くということがあった。そ
のため、ローラにオイルを塗布する等の処置を施す必要
があったが、この重合トナーを用いれば、そのような処
置が不要となる。
【0013】ところで、カラー画像形成装置では、4色
の現像剤を重ねて色を再現するため、各色の濃度にばら
つきが生じると正確な色再現ができない。そこで、像担
持体上にパッチ状のパターンを形成し、その濃度を像担
持体に隣設された光学センサで検出し、現像濃度を一定
にするように現像バイアスの値を調整するということが
行われることがある。以後、この手法をパッチ検と称す
る。尚、このパッチ検はカラー画像形成装置に限らず、
高精度を必要とするモノクロ画像形成装置でも採用され
ることがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、均一な略球
形の現像剤は、従来の様々な形をした現像剤に比べて、
現像剤間の隙間が小さくなって密な状態にある。又、現
像剤が装置内の種々の部材と接触するときの全体として
のその接触面積も球形の現像剤の方が大きい。これは、
球形の現像剤の方が当接部材或は非当接部材にバイアス
を印加して帯電させたときに帯電面積が大きく、電荷の
拡散スピードも速いということに繋がる。即ち、同じバ
イアスを印加しても、球形の現像剤の方が不定形の現像
剤よりも帯電量は大きくなる。
【0015】像担持体上の現像剤を転写材或は中間転写
装置に転写する際には、転写装置或は中間転写装置に像
担持体上の現像剤と逆極性のバイアスを印加する。球形
の現像剤の場合には、その帯電し易いという特性のた
め、転写時に転写バイアスのためにその帯電極性が反転
するということが起こり得る。そして、その極性が反転
した現像剤は転写されないで像担持体に残っていること
が多い。
【0016】レーザービームプリンタ(LBP)等で用
いられる反転現像方式においては、像担持体表面の帯電
極性と現像装置から像担持体に現像された現像剤の帯電
極性は等しい。従って、球形現像剤を用いた場合には、
転写後の像担持体上の転写残現像剤と像担持体の帯電極
性は異なることがある。これは、結果的に転写残現像剤
は像担持体上に静電気力により保持されるということに
繋がる。
【0017】一方、不定形の現像剤の場合には、球形現
像剤程は帯電極性は良くないため、転写バイアスによっ
て転写残現像剤が反転するということは起こらない。こ
のため、転写後も像担持体上の転写残現像剤と像担持体
の帯電極性は同じままである。
【0018】上記のような違いがあるため、球形現像剤
を用いた場合には、従来の機械的なクリーニング方式で
は十分に転写残現像剤をクリーニングできないことがあ
る。クリーニング部材と像担持体が常に密接していれ
ば、前記違いがあってもクリーニング性に差は生じない
筈である。
【0019】しかしながら、実際には、クリーニング部
材と像担持体の間には多少のびびりが生じているため、
像担持体と静電気的に結合している球形現像剤を剥ぎ取
るのに十分な力が加わらないことがある。
【0020】又、現像装置内の現像剤の帯電極性は均一
でなく、中には殆ど帯電していないような現像剤もあ
る。このような現像剤が現像時に像担持体上の静電潜像
外の所移ることがある。以後、この現像剤をカブリ現像
剤と称し、正規の値に帯電して静電潜像上に移る現像剤
のことを正規現像剤と称する。
【0021】カブリ現像剤は、帯電していないために転
写材或は中間転写装置に転移することはないが、転写時
には転写バイアスと同極性に帯電し、反転現像方式時に
は像担持体表面電位と逆極性に帯電する。その帯電量の
絶対値は、正規現像剤のそれよりも遥かに大きい。即
ち、転写後の像担持体上のカブリ現像剤と像担持体の静
電気的な結び付きは正規現像剤のそれよりも遥かに大き
いということになる。このため、カブリ現像剤を除去す
るには正規現像剤を除去する以上の力が必要であり、カ
ブリ現像剤は正規現像剤よりも更にクリーニングしにく
いと言える。
【0022】又、たとえ現像剤の帯電特性を考えなかっ
たとしても、不定形の現像剤よりも球形現像剤の方がク
リーニング性は悪い。不定形の現像剤はその形がいびつ
なためにブレードに引っ掛かり易いが、球形現像剤はブ
レードに対して滑り易いというのがその理由である。
【0023】ところで、装置の中には、像担持体上でパ
ッチ検を行うというものもある。この場合、転写材上に
現像剤を移す訳ではないため、転写バイアスは印加しな
い。光学センサが転写装置或は中間転写装置とクリーニ
ング部材の間に配置されているとき等には、転写装置或
は中間転写装置を像担持体から離間させるということを
行うこともある。パッチ検を行うときは転写バイアスを
印加しないため、像担持体上の現像剤はその帯電極性が
反転することなくクリーニング部材に到達する。
【0024】従って、本発明の第1の目的は、球形現像
剤を用いたときの像担持体のクリーニング性を向上させ
ることができる画像形成装置を提供することにある。
【0025】又、本発明の第2の目的は、上記第1の目
的を達成しつつ、コストダウンを図ることができる画像
形成装置を提供することにある。
【0026】更に、本発明の第3の目的は、像担持体上
でパッチ検を行っても、像担持体のクリーニングができ
る画像形成装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、表面に感光層を有する像担
持体と、前記像担持体上に形成された静電潜像をトナー
像として可視化する現像装置と、前記像担持体上に付着
した前記トナー像を転写像担持部材に転写する転写装置
と、転写後の前記像担持体上の転写残トナーを除去する
クリーニング部材とを有する画像形成装置において、ト
ナーとして形状係数SF1が100〜120のものを用
い、前記クリーニング部材にクリーニング前の転写残現
像剤の帯電極性と逆極性のバイアスを印加することを特
徴とする。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記像担持体を均一に帯電する帯電部材を
有し、前記クリーニング部材に印加する直流バイアスの
高圧電源を前記帯電部材に印加する直流バイアスの高圧
電源と共通化したことを特徴とする。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記クリーニング部材に印加する直流バイ
アスの高圧電源を前記現像装置に印加する直流バイアス
の高圧電源と共通化したことを特徴とする。
【0030】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記クリーニング部材として弾
性ブレードを用い、該ブレードの体積抵抗を105 〜1
12Ω・cmに設定したことを特徴とする。
【0031】請求項5記載の発明は、請求項1〜3又は
4記載の発明において、前記像担持体に隣接して光学セ
ンサを配置し、前記像担持体上に試験トナー像を形成
し、前記光学センサにより前記試験トナー像の濃度を計
測し、その結果に応じて画像形成条件を制御する制御手
段を有し、前記クリーニング部材に印加するバイアスの
ON/OFF制御機構を設け、前記転写像担持部材に画
像を転写する場合には前記バイアスをON状態とし、前
記制御手段による制御を実施している場合には前記バイ
アスをOFF状態とすることを特徴とする。
【0032】請求項6記載の発明は、請求項1〜4又は
5記載の発明において、前記転写像担持部材が転写材で
あることを特徴とする。
【0033】請求項7記載の発明は、請求項1〜4又は
5記載の発明において、前記転写像担持部材が中間転写
体であることを特徴とする。
【0034】従って、請求項1記載の発明によれば、形
状係数SF1が100〜120である略球形のトナーを
用いた場合に転写残トナーとクリーニング部材の静電極
性を逆にして両者に電気的引力を発生させるため、クリ
ーニング部材と像担持体間の機械的に現像剤を剥ぎ取る
力に、更に像担持体から転写残トナーを電気的に剥ぎ取
る力を加えることができ、像担持体のクリーニング性を
高めることができる。
【0035】請求項2又は3記載の発明によれば、クリ
ーニング部材に印加する直流バイアスの高圧電源を帯電
部材に印加する直流バイアスの高圧電源又は現像装置に
印加する直流バイアスの高圧電源と共通化したため、高
圧電源を1つ省いてコストダウンを図ることができる。
【0036】請求項4記載の発明によれば、クリーニン
グブレードの体積抵抗を105 〜1012Ω・cmの範囲
に設定することにより、像担持体への過電流の流れ込み
を阻止して像担持体表面のダメージを防ぐことができる
とともに、ブレード先端を所望の電位に高めることがで
きる。
【0037】請求項5記載の発明によれば、パッチ検を
行ったときには転写バイアスが印加されないために像担
持体上の現像剤の極性は反転しないが、クリーニングバ
イアスをOFF状態とすることによって現像剤とクリー
ニング部材が反発することによるクリーニング性の悪化
を防ぐことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0039】<実施の形態1>図1は本発明の実施の形
態1に係る画像形成装置要部の断面図であり、同図中、
1は像担持体である感光ドラム1であって、この感光ド
ラム1はアルミニウムシリンダ2上に電荷発生層3と電
荷輸送層4を塗布して構成されている。尚、電荷発生層
3は特定の波長の光を照射することによって電荷(正孔
−電子対)を発生させる働きを有しており、電荷輸送層
4は発生した正孔電荷を感光ドラム1の表面に輸送する
働きを有しており、それぞれの膜厚は1μm以下、5〜
30μm程度に設定すべきであることが分かった。
【0040】又、感光ドラム1の表面を均一に帯電する
帯電部材として帯電ローラ5が用いられており、この帯
電ローラ5は金属製の芯金を106 Ω・cm程度の中抵
抗の弾性ゴム層6で覆って構成されている。尚、実用的
には、過電流流れ込み、感光ドラム1との固着等の感光
ドラム1に対するダメージ防止のための層を幾層か設け
た帯電ローラを用いると良い。
【0041】而して、帯電ローラ5は感光ドラム1に対
して従動回転し、その芯金に閾値以上のDCバイアスが
印加されると、該帯電ローラ5と感光ドラム1のニップ
近傍で放電が発生する。この放電によって感光ドラム1
は帯電ローラ5に印加したバイアスと同極性に帯電され
る。帯電ローラ5にバイアスを印加するときに同時にA
Cバイアスを印加すると、感光ドラム1の表面をより均
一に帯電させることができる。感光ドラム1の表面を常
に均一に帯電させるためには、ACバイアスは定電流制
御にすると良い。ACバイアスの定電流値及び周波数は
帯電ローラ5の抵抗等により変化するが、定電流値が5
00〜3000μA、周波数が500〜3000Hz程
度が適当であることが分かった。
【0042】本実施の形態では、DCバイアスは負極性
とする。印加電圧は、−400〜−800V程度とする
のが良い。本実施の形態に係る帯電ローラ5を用いる
と、感光ドラム1の表面はDC印加バイアスとほぼ同程
度の電位になる。以後、この電位をVdと表す。
【0043】帯電ローラ5により一定の負の電位に保た
れた感光ドラム1の表面に露光装置7を用いてコントロ
ーラからの信号に基づいて光照射すれば、該感光ドラム
1の表面に静電潜像が形成される。即ち、感光ドラム1
上の光照射位置では電荷の再結合が起こり、電位の絶対
値が下がる。光源としては、半導体レーザーや発光ダイ
オード(LED)等が考えられる。光照射位置の感光ド
ラム1上の電位が−50〜−250V程度になるように
光量を制御すると良い。以後、光照射位置の感光ドラム
1の電位をV1と表す。
【0044】その後、現像装置8によって感光ドラム1
上の静電潜像を現像してこれを可視化するという作業が
行われる。
【0045】即ち、現像装置8内には現像剤が蓄えられ
ており、現像装置8内の現像剤は現像装置8内に収納さ
れた部材との摺擦によって常に負に帯電する。そして、
負に帯電した現像剤をスリーブ9に薄層コートするが、
スリーブ9は感光ドラム1に隣接して配置され、感光ド
ラム1に対して順方向に回転している。一般に、スリー
ブ9は金属ローラで構成されており、このスリーブ9に
VdとVlの間の適当なバイアス(以下、現像バイアス
と呼ぶ)を印加する。すると、感光ドラム1とスリーブ
9の間に電界が発生し、感光ドラム1上のVl部分に対
応するスリーブ9上の現像剤だけが感光ドラム1上に飛
び移り、現像が完了する。
【0046】しかしながら、上記現像方式を採ると、感
光ドラム1上のVd部分にも余分な現像剤が付着してし
まうことがある。現像バイアスに、同時にACバイアス
を印加すると、現像剤をスリーブ9と感光ドラム1の間
を何度も行ったり来たりしながら収束させることがで
き、DC成分だけを印加したときよりもきれいに現像で
きる。即ち、AC成分を同時に印加したときの方が感光
ドラム1上のVd部分に余分な現像剤が付着するのを抑
制することができるため、通常は、現像バイアスとして
AC+DCバイアスを用いる。
【0047】次に、本実施の形態で用いたトナーについ
て説明する。
【0048】本実施の形態において用いたトナーは、懸
濁重合法によって製造され、且つ、重合時に極性樹脂及
び重合性単量体に対して5〜30重量%の低軟化点物質
を添加して重合された粒径5〜7μmの非磁性1成分ト
ナーである。以後、このトナーを重合トナー15(図6
参照)と呼ぶ。
【0049】上記重合トナー15は、図6に示すよう
に、エステル系ワックスが内包されたコア15aと、ス
チレン−ブチルアクリレートから成る樹脂層15b及び
スチレン−ポリエステルから成る表層15cで構成され
ている。この重合トナー15においては、コア15aに
内包されたワックスの効果によって定着ローラとトナー
の離型性が増すために、この重合トナー15を用いるこ
とにより、従来行っていた定着ローラと加圧ローラへの
オイル塗布を行う必要がなくなった。
【0050】又、重合トナー15はその形状が略球形で
あるという特徴を有する。球状物質の形状の丸さの割合
を示す数値である形状係数SF1は、本重合トナー15
においては100〜120となる。図5に示すように、
形状係数SF1は球状物質を2次元平面上に投影してで
きる楕円上図形の最大長MXLNGの二乗を図形面積A
REAで割って、100π/4を乗じた次式によって求
められる。
【0051】SF1={(MXLNG)2 /AREA}
×(100π/4) 感光ドラム上に付着した現像剤は紙等の転写材上に移さ
れるが、一般にモノクロ機や多重現像方式を採用するカ
ラー機では、コロナ、ローラ等を用いて現像剤を直接転
写材上に移す方式が採られる。多重転写方式を採用する
カラー機では、回転するドラムに転写材を巻き付けて該
転写材上に直接各色の現像剤を順次転写する方式を用い
る。
【0052】又、中間転写体を用いたカラー機では、ベ
ルトやドラム上に現像剤を一旦転写した後、それをコロ
ナ、ローラ等を用いて転写材上に移し替えるという方法
が採用される。
【0053】本発明は転写方式の如何を問わず実施可能
であって、本実施の形態では、転写ローラ10によって
現像剤を転写材上に直接移す方式を採用している。
【0054】上記転写ローラ10は、金属製の芯金10
aとそれを覆った中抵抗(106 〜1010Ω程度)の弾
性体10bで構成されており、芯金10aに正のDCバ
イアスが印加される。すると、感光ドラム1と転写ロー
ラ10に生じる電界により、感光ドラム1上の負極性の
現像剤が感光ドラム1と転写ローラ10の間を通る転写
材に移り、このようにして画像が形成される。
【0055】而して、現像剤が転写された転写材には熱
と圧力が加えられ、現像剤が転写材に固定されて永久画
像が得られる。
【0056】ところで、現在の技術では、感光ドラム1
から転写材或は中間転写体に現像剤を100%移し替え
ることはできない。感光ドラム1上に残った現像剤をそ
のまま放置すると、転写残現像剤が次回転目に転写材或
は中間転写体に転写され、画像の乱れが発生する。この
ため、通常、転写残現像剤を感光ドラム1から除去する
クリーニングが行われる。本実施の形態では、転写残現
像剤は機械的方法と電気的方法を組み合わせた方式によ
って除去される。
【0057】即ち、感光ドラム1の回転方向に対してカ
ウンターの向きでブレード11を感光ドラム1の外周面
に当接させる。尚、ブレード11は、金属製の板金12
の先部にウレタンゴム13を支持して構成されている。
【0058】ブレード11を感光ドラム1に圧接して転
写残現像剤を感光ドラム1から掻き取るようにするのが
機械的方法である。このときのブレード11の当接部分
と感光ドラム1との当接部における接線との角度を0〜
20°、ブレード11の感光ドラム1に対する線圧を2
0〜95g/cm程度に設定するのが適当である。
【0059】他方、電気的方法は、ブレード11のウレ
タンゴム13の抵抗を105 〜1012Ωとし、ブレード
11の板金12に負のバイアスを印加する方法であり、
この電気的方法によれば、感光ドラム1との間に電界を
発生させて電気的に転写残現像剤を感光ドラム1から離
すことができるという効果が得られる。
【0060】ところで、実際には感光ドラム1とブレー
ド11の間の摩擦のためにブレード11は多少びびって
いる。現像剤が球形であるとブレード11と現像剤は滑
り易くなり、ブレード11がびびったときの現像剤の引
っ掛かりが悪くなる。そのため、球形の現像剤を用いる
と機械的なクリーニング性は悪くなる傾向に作用する。
【0061】又、本実施の形態で用いているほぼ球形の
現像剤は帯電特性が高いという特徴を有しているため、
転写残現像剤の帯電極性は転写バイアスにより大きく影
響を受け、場合によっては帯電極性が反転(即ち、正に
帯電)することもあり得る。感光ドラム1の表面は転写
工程前の電位よりは絶対値は下がるが、負に帯電したま
まであるために反転した現像剤は感光ドラム1と強く結
び付く。このことは機械的なクリーニング性を悪化させ
る方向に働く。
【0062】一方、現像剤が負に帯電しているというこ
とは、バイアス印加により電気的に現像剤を感光ドラム
1から剥ぎ取る力が生じるため、電気的なクリーニング
性が良化する方向に働く。従って、本機械構成のような
ときには、機械的方法と電気的方法を組み合わせたクリ
ーニング方式は非常に効果がある。
【0063】又、この方式は、現像装置8内の殆ど帯電
していないような現像剤であって、現像時に感光ドラム
1上のVd部分に移るカブリ現像剤の除去に対して大き
な効果を発揮する。カブリ現像剤は元々殆ど帯電してい
ないため、転写工程後に負に帯電する量が正規現像剤の
それよりも大きい。カブリ現像剤を感光ドラム1から引
き離す静電気力が大きくなるからである。因に、カブリ
現像剤は感光ドラム1との電気的結び付きは大きいた
め、機械的な方向のみの場合にはカブリ現像剤のクリー
ニング性は非常に悪い。
【0064】尚、ブレード11に印加するバイアスとし
ては−500〜−3kV程度で効果があった。
【0065】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図2に基づいて説明する。尚、図2は本発明の実
施の形態2に係る画像形成装置要部の断面図であり、本
図においては図1に示したと同一要素には同一符号を付
している。
【0066】本実施の形態に係る画像形成装置において
は、像担持体、帯電部材、露光装置、現像装置、転写装
置及びクリーニング部材は全て実施の形態1と同じ構成
とする。又、使用する現像剤も実施の形態1と同様に球
形のものを用いる。
【0067】本実施の形態では、ブレード11の先端の
電位の絶対値が転写工程後の感光ドラム1の表面電位の
絶対値よりも大きくなるようにするため、ブレード11
のウレタンゴム13の抵抗を低め(105 〜107 Ω)
に設定する。
【0068】そして、ブレード11の板金12に印加す
る負のDCバイアスの電源を帯電ローラ5に印加するバ
イアスのDC成分の電源と共有化する。これにより、高
圧電源を1つ省くことができ、コストダウンを図ること
ができる。
【0069】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3を図3に基づいて説明する。尚、図3は本発明の実
施の形態3に係る画像形成装置要部の断面図であり、本
図においては図1に示したと同一要素には同一符号を付
している。
【0070】本実施の形態に係る画像形成装置において
は、像担持体、帯電部材、露光装置、現像装置、転写装
置及びクリーニング部材は全て実施の形態1と同じ構成
とする。又、使用する現像剤も実施の形態1と同様に球
形のものを用いる。
【0071】本実施の形態では、ブレード11の先端の
電位の絶対値が転写工程後の感光ドラム1の表面電位の
絶対値よりも大きくなるようにするため、ブレード11
のウレタンゴム13の抵抗を低め(105 〜107 Ω)
に設定する。そして、ブレード11の板金12に印加す
る負のDCバイアスの電源をスリーブ9に印加するバイ
アスのDC成分の電源と共有化する。
【0072】ところで、現像バイアスのDC成分の絶対
値は小さいため、ウレタンゴム13の抵抗値の設定条件
は厳しくなる。
【0073】しかしながら、スリーブ9に印加するDC
成分の電源とブレード11に印加するバイアスの電源を
共有化すると、ノイズ等によって感光ドラム1の表面を
均一に帯電できなくなる等の弊害が生じるときには有効
である。これにより、高圧電源を1つ省くことができ、
コストダウンを図ることができる。
【0074】<実施の形態4>次に、本発明の実施の形
態4を図4に基づいて説明する。尚、図4は本発明の実
施の形態4に係る画像形成装置要部の断面図であり、本
図においては図1に示したと同一要素には同一符号を付
している。
【0075】本実施の形態に係る画像形成装置において
は、像担持体、帯電部材、露光装置、現像装置、転写装
置及びクリーニング部材は全て実施の形態1と同じ構成
とする。又、使用する現像剤も実施の形態1と同様に球
形のものを用いる。そして、実施の形態2と同様に帯電
ローラ5に印加するDC電源とブレード11の板金12
に印加するバイアスの電源を共有化する。
【0076】而して、本実施の形態においては、転写ロ
ーラ10とブレード11の間に光学センサ14を感光ド
ラム1に隣接して配置している。そして、ブレード11
に印加するバイアスにON/OFF機構を設けている。
【0077】現像剤の濃度を安定させるために、プリン
トアウト100枚程度毎に、非プリント状態で、感光ド
ラム1上にパッチ状のパターンを現像する。このとき、
感光ドラム上に描かれたパターンが乱されないようにす
るために転写ローラ10を感光ドラム1から離間せし
め、転写ローラ10にはバイアスは印加しないようにす
る。そして、感光ドラム1上のパターンが光学センサ1
4部分に到着したとき、光学センサ14を用いてそのパ
ターンの濃度を検知し、その検知結果に基づいて濃度が
所定の値になるように現像バイアスを補正する。
【0078】その後、ブレード11によってパッチ状の
パターンをクリーニングするが、このとき、ブレード1
1にはバイアスを印加しないようにする。
【0079】パッチ状のパターンは転写バイアスによる
影響を受けないため、その帯電極性は変化せず、負のま
まである。従って、ブレード11に負のバイアスを印加
すると、感光ドラム1上の現像剤にはブレード11と反
発する向きの静電気力が働くことになり、却ってクリー
ニング性が悪化する。
【0080】感光ドラム1上のパッチパターンの現像剤
と感光ドラム1の表面は同極性であるため、感光ドラム
1と現像剤の間に引力は生じず、このため、機械的なク
リーニング手段のみでも十分なクリーニング性が得られ
る。
【0081】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、形状係数SF1が100〜120
である略球形のトナーを用いた場合に転写残トナーとク
リーニング部材の静電極性を逆にして両者に電気的引力
を発生させるため、クリーニング部材と像担持体間の機
械的に現像剤を剥ぎ取る力に、更に像担持体から転写残
トナーを電気的に剥ぎ取る力を加えることができ、像担
持体のクリーニング性を高めることができるという効果
が得られる。
【0082】請求項2又は3記載の発明によれば、クリ
ーニング部材に印加する直流バイアスの高圧電源を帯電
部材に印加する直流バイアスの高圧電源又は現像装置に
印加する直流バイアスの高圧電源と共通化したため、高
圧電源を1つ省いてコストダウンを図ることができると
いう効果が得られる。
【0083】請求項4記載の発明によれば、クリーニン
グブレードの体積抵抗を105 〜1012Ω・cmの範囲
に設定することにより、像担持体への過電流の流れ込み
を阻止して像担持体表面のダメージを防ぐことができる
とともに、ブレード先端を所望の電位に高めることがで
きるという効果が得られる。
【0084】請求項5記載の発明によれば、パッチ検を
行ったときには転写バイアスが印加されないために像担
持体上の現像剤の極性は反転しないが、クリーニングバ
イアスをOFF状態とすることによって現像剤とクリー
ニング部材が反発することによるクリーニング性の悪化
を防ぐことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置要部
の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置要部
の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置要部
の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態4に係る画像形成装置要部
の断面図である。
【図5】トナーの形状係数SF1の説明図である。
【図6】重合トナーの層構成図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 5 帯電ローラ(帯電部材) 7 露光装置 8 現像装置 10 転写ローラ(転写装置) 11 ブレード(クリーニング部材) 12 板金 13 ウレタンゴム 14 光学センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に感光層を有する像担持体と、前記
    像担持体上に形成された静電潜像をトナー像として可視
    化する現像装置と、前記像担持体上に付着した前記トナ
    ー像を転写像担持部材に転写する転写装置と、転写後の
    前記像担持体上の転写残トナーを除去するクリーニング
    部材とを有する画像形成装置において、 トナーとして形状係数SF1が100〜120のものを
    用い、前記クリーニング部材にクリーニング前の転写残
    現像剤の帯電極性と逆極性のバイアスを印加することを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体を均一に帯電する帯電部材
    を有し、前記クリーニング部材に印加する直流バイアス
    の高圧電源を前記帯電部材に印加する直流バイアスの高
    圧電源と共通化したことを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング部材に印加する直流バ
    イアスの高圧電源を前記現像装置に印加する直流バイア
    スの高圧電源と共通化したことを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング部材として弾性ブレー
    ドを用い、該ブレードの体積抵抗を105 〜1012Ω・
    cmに設定したことを特徴とする請求項1,2又は3記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記像担持体に隣接して光学センサを配
    置し、前記像担持体上に試験トナー像を形成し、前記光
    学センサにより前記試験トナー像の濃度を計測し、その
    結果に応じて画像形成条件を制御する制御手段を有し、
    前記クリーニング部材に印加するバイアスのON/OF
    F制御機構を設け、前記転写像担持部材に画像を転写す
    る場合には前記バイアスをON状態とし、前記制御手段
    による制御を実施している場合には前記バイアスをOF
    F状態とすることを特徴とする請求項1〜3又は4記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写像担持部材が転写材であること
    を特徴とする請求項1〜4又は5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記転写像担持部材が中間転写体である
    ことを特徴とする請求項1〜4又は5記載の画像形成装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002287597A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、およびそれを備える画像形成装置
JP2012037835A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US8731425B2 (en) 2010-08-11 2014-05-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Bias application control in an image forming apparatus

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