JPH1152703A - 現像剤残量検出装置と画像形成装置 - Google Patents

現像剤残量検出装置と画像形成装置

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JPH1152703A
JPH1152703A JP21978397A JP21978397A JPH1152703A JP H1152703 A JPH1152703 A JP H1152703A JP 21978397 A JP21978397 A JP 21978397A JP 21978397 A JP21978397 A JP 21978397A JP H1152703 A JPH1152703 A JP H1152703A
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stirring
toner
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Hideji Kawaguchi
秀司 河口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動トルクの上昇等を伴わないとともに、簡
単な構成で現像剤の残量を検出できる現像剤残量検出装
置と画像形成装置を提供する。 【解決手段】 現像剤収納容器3a内に配置された撹拌
部材16の移動方向に沿った一端に磁石51を配置する
とともに、撹拌部材16の磁石51側の移動範囲の端部
である上死点近傍と対向する画像形成装置A本体側に磁
気センサ52を設ける。また、トナー残量が多い状態で
磁石51と磁気センサ52とが離間させれた状態となる
ように撹拌部材16を配置しておき、トナー残量が少な
くなって撹拌部材16の移動距離が大きくなったときに
磁石51と磁気センサ52とが最も近づくようにして、
磁気センサ52からの検出信号値の変化によりトナー残
量を検出するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置である複写機やプリンタなどに用いられて現
像剤の残量を検出する現像剤残量検出装置と画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】像担持体に形成された静電潜像を現像剤
であるトナーを付与する現像装置によって顕像化する工
程を行う画像形成装置が知られている。一例を示せば、
画像形成装置は、表面に静電潜像を形成する像担持体
と、像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、帯電した
像担持体の表面を露光して静電潜像を形成させる露光手
段と、像担持体の表面に形成された静電潜像をトナーに
より現像して顕像化する現像装置と、現像された像担持
体上のトナー画像を転写材に転写する転写手段と、転写
材上のトナー画像を転写材上に定着させる定着手段と、
転写工程後に像担持体の表面に残ったトナーを回収する
クリーニング装置とを有している。
【0003】像担持体上の静電潜像を現像する現像装置
は、トナーを収容する現像剤収納容器を有し、現像剤収
納容器の像担持体と対向する位置に設けられた開口部
に、表面にトナーを担持して搬送する像担持体である現
像スリーブが配置されている。現像スリーブは、像担持
体と所定の間隔を開けて対向して配置されており、現像
スリーブと像担持体とが対向した現像領域において、現
像スリーブ上に担持されたトナーが現像スリーブの回転
に伴って現像領域に搬送されることにより、現像領域付
近の像担持体の表面に形成されている静電潜像にトナー
が飛翔して像担持体上の静電潜像が現像されるようにな
っている。
【0004】上記の画像形成装置では、現像装置の現像
剤収納容器内もしくはその周辺部に現像装置内のトナー
の残量を検出する現像剤残量検出装置が設けられてお
り、現像装置内に収納したトナーが不足してコピー作業
等が停滞しないように、現像装置内のトナー量を現像剤
残量検出装置が検出して、トナー残量が無くなるとユー
ザーにトナー補給等を促すようにしている。
【0005】また、収納トナーを帯電させたり、容器内
のトナーの固化を阻止したり、現像スリーブに円滑にト
ナーを付与する攪拌部材が現像剤収容容器内に設けられ
ている場合がある。攪拌部材の構成としては、例えば、
図17に示す、プロセスカートリッジ内に配置された現
像装置30の現像剤収納容器30a内に攪拌部材160
を配置したものが知られている。トナーを攪拌する攪拌
部材160は、すのこ状に形成されて現像装置30の現
像剤収納容器30a内の底面にスライド可能に配置され
ており、現像剤収納容器30a内の底面を攪拌部材16
0が、図示を省略した駆動源から像担持体や現像スリー
ブを介して伝達された駆動力により、図17の矢印dの
方向に往復運動をすることにより現像剤収納容器内のト
ナーを攪拌できるようになっている。一般に、現像剤収
納容器内の攪拌部材の動きとその駆動トルクは次のよう
になる。現像剤収納容器内の現像剤が多量にあると、攪
拌部材が受ける抵抗が大きいため、わずかしか動かず駆
動トルクも大きい。そして、現像剤収納容器内の現像剤
が十分少なくなると、攪拌部材が受ける抵抗は殆どなく
なり、大きく往復運動するようになり、駆動トルクはか
なり小さいものとなる。
【0006】上記の現像装置内のトナー量を検出する手
段としては、収容トナーの使用による重量変化、トナー
量の変化による静電容量の変化、トナー層を透過する光
量変化などを検知してトナー残量を検出するものが知ら
れている。
【0007】また、図18に示すように、本出願人は、
特開平7−306583にて、往復運動する攪拌部材を
用いるとともに、トナー層を透過する光量変化によりト
ナーの残量を検出する装置を提案している。
【0008】図18に示すように、プロセスカートリッ
ジ内に配置された現像装置30の現像剤収納容器30a
内の底面部に攪拌部材160がスライド可能に配置され
て、図18の矢印dの方向に往復運動することによりト
ナーを攪拌できるようになっている。また、現像装置3
0の現像剤収納容器30aと、プロセスカートリッジの
ハウジング50との上下の相対する位置に光を通過させ
る透明窓130a,130bが設けられており、装置本
体側で上方の透明窓130aと対向する位置に発光素子
140が設けられているとともに、装置本体側で下方の
透明窓130bと対向し、かつ、発光素子140から発
せられた光を受けることができる位置に受光素子150
が配置され、発光素子140から発せられて現像装置3
0内のトナー層を透過した光を受光素子150で受光し
て受光量の変化によりトナーの残量を検出できるように
している。
【0009】上記構成の現像装置30には、透明窓13
0a,130bの現像剤収納容器30aの内側の面にト
ナーが付着することを防止するために、現像剤収納容器
30a内に透明な樹脂等で形成された可撓性部材170
を回転可能に配置させ、図18の矢印cの方向に可撓性
部材170を回転させることにより可撓性部材170の
先端部で透明窓130a,130bの表面に付着したト
ナーを取り除くことにより、トナー残量の検出精度を維
持できるようになっている。なお、可撓性部材170
は、攪拌部材160を駆動させる駆動源からの駆動力に
より駆動されるようになっているとともに、攪拌部材1
60の駆動に連動させて可撓性部材170が駆動される
ようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の攪拌部
材によりトナーを攪拌しながらトナー層を透過する光量
変化を検知して現像剤の残量を検出する場合は、攪拌部
材160と連動して駆動される可撓性部材170を回転
させて、発光素子140からの光を通過させる透明窓1
30a,130bに可撓性部材170を接触させて透明
窓130a,130bをクリーニングしていた、そのた
め、攪拌手段の駆動には、可撓性部材170の接触抵抗
分、残トナーが少ないときに大きな駆動トルクが必要と
なるとともに、その変動幅もより大きいというものであ
った。
【0011】これは、現像剤が多量にある場合は、攪拌
部材と可撓性部材とはわずかしか動かないため、可撓性
部材が加わったことによる駆動トルクの増加は小さい。
しかし、現像剤が減少していくにつれ可撓性部材は大き
く動きだすために、可撓性部材が設けられた場合と攪拌
部材のみの場合の駆動トルクと比べると、攪拌部材のみ
のときにはかなり小さかった駆動トルクが、可撓性部材
が加わることにより駆動トルクが大きく増加してしまう
とともに、その変動幅が大きくなるのである。上記の画
像形成装置では、駆動源から像担持体や現像スリーブを
介して可撓性部材や攪拌部材に駆動力が伝達されるよう
になっているため、トナー残量が少ないときに攪拌部材
の駆動トルクが大きく増加したり変動幅が大きいと、攪
拌部材の駆動トルクの変動等に連動して像担持体や現像
スリーブなどの攪拌部材と駆動源との間に配置されてい
る部材の回転に影響を及ぼし、良好な画像形成を損なう
恐れがある。
【0012】そこで、本発明は、可撓性部材などの駆動
トルクの変動要因を用いることなく、駆動トルクの上昇
等を伴わないとともに、簡単な構成で現像剤の残量を検
出できる現像剤残量検出装置と画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本出願にかかる第1の発
明によれば、上記目的は、現像剤を収納する現像剤収納
容器内を所定範囲内で往復運動可能であるとともに、現
像剤収納容器内の現像剤の残量に応じて移動量が変化す
る攪拌部材を有し、攪拌部材が往復運動することによっ
て現像剤収納容器内の現像剤の残量を検出できる現像剤
残量検出装置において、攪拌部材の任意位置に磁性体を
設けるとともに、磁性体の磁気を検出可能な磁気検出部
材を攪拌部材の往復運動における移動範囲内あるいは該
移動範囲近傍に位置している現像剤収納容器もしくは現
像剤収納容器近傍に配置して、現像剤収納容器内の現像
剤の残量に応じた攪拌部材の移動量の変化による磁気検
出部材の検出信号値の変化から現像剤の残量を検出する
ことにより達成される。
【0014】また、本出願にかかる第2の発明によれ
ば、上記目的は、駆動源に駆動力伝達手段を介して接続
されて現像剤を収納する現像剤収納容器内を往復運動可
能であるとともに、現像剤収納容器内の現像剤の残量に
応じて攪拌部材の運動に必要な駆動力が変化する攪拌部
材を有し、攪拌部材が往復運動することによって現像剤
収納容器内の現像剤の残量を検出できる現像剤残量検出
装置において、攪拌部材と攪拌部材の駆動源との間に配
置される駆動力伝達手段を、駆動源からの駆動力を受け
て駆動される第1の駆動力伝達部材と、第1の駆動力伝
達部材に相対的に移動可能に接続されて第1の駆動力伝
達部材の駆動に伴って駆動できる第2の駆動力伝達部材
と、第2の駆動力伝達部材から駆動力を受けて駆動され
るとともに攪拌部材に接続されて駆動源からの駆動力を
第1および第2の駆動力伝達部材を介して攪拌部材に伝
達する駆動部材とから構成し、第2の駆動力伝達部材の
駆動を所定範囲内に規制して第1と第2の駆動力伝達部
材の相対的な移動範囲を所定範囲内に規制する規制手段
を第1と第2の駆動力伝達部材に設け、攪拌部材の駆動
力が現像剤収納容器内の現像剤の残量が多い状態の攪拌
部材の駆動力よりも小さいときに、規制手段による移動
範囲内において現像剤収納容器内の現像剤の残量に応じ
た駆動力に対抗して第2の駆動伝達部材を一方向に付勢
させる弾性部材を第2の駆動力伝達部材に設け、規制手
段による上記第1と第2の駆動力伝達部材の相対的な移
動範囲内における第1および第2の駆動力伝達部材の相
対的な位置の違いを検出できる検出手段を設けて、第1
と第2の駆動力伝達部材の相対的な位置の違いによる検
出手段の検出信号値の変化から現像剤の残量を検出する
ことにより達成される。
【0015】また、本出願にかかる第3の発明によれ
ば、上記目的は、表面に静電潜像を担持する像担持体
と、像担持体上の静電潜像を現像剤で現像する現像装置
と、現像剤を担持する現像剤担持体と、現像剤を収容す
る現像剤収納容器とを有する画像形成装置において、画
像形成装置内に、第1の発明または第2の発明の現像剤
残量検出装置を設けることにより達成される。
【0016】つまり、本出願にかかる第1の発明によれ
ば、攪拌部材の任意位置に設けられた磁性体の磁気を、
攪拌部材の往復運動における移動範囲内あるいは該移動
範囲近傍に位置している現像剤収納容器もしくは現像剤
収納容器近傍に配置された磁気検出部材で検出できるよ
うにし、現像剤収納容器内の現像剤の残量に応じて攪拌
部材の移動量が変化することによって磁気検出部材の検
出信号値が変化する。この検出信号値の変化により現像
剤の残量が検出される。
【0017】すなわち、現像剤収納容器内の現像剤が多
量にあると、攪拌部材が受ける運動抵抗が大きいため、
攪拌部材がわずかしか動かず、磁気検出部材と磁性体と
間隔が変化しないので磁気検出部材からの検出信号値が
変化しない。逆に、現像剤収納容器内の現像剤が十分少
なくなると、攪拌部材受ける運動抵抗は殆どなくなり、
攪拌部材がフルストロークで往復運動するようになり、
磁気検出部材と磁性体との間隔が変化するようになり、
磁気検出部材からの検出信号値が変化する。
【0018】また、本出願にかかる第2の発明によれ
ば、攪拌部材と攪拌部材の駆動源との間に設けられて駆
動源からの駆動力を受けて駆動される第1の駆動力伝達
部材と、第1の駆動力伝達部材に相対的に移動可能に接
続されて第1の駆動力伝達部材の駆動に伴って駆動でき
る第2の駆動力伝達部材との両者の相対的な位置が規制
手段による第1と第2の駆動力伝達部材の相対的な移動
範囲内で変化する。
【0019】すなわち、現像剤の残量が多いときには、
第2の駆動力伝達部材が規制手段の規制範囲内で弾性部
材による付勢方向とは逆側の一端に位置した状態で、第
1と第2の駆動力伝達部材が駆動する。逆に、現像剤の
残量が少ないと、第2の駆動力伝達部材に弾性部材によ
る一方向の付勢力が作用して、規制手段の規制範囲内に
おいて第1と第2の相対的な位置が変化させられる。こ
の、第1および第2の駆動力伝達部材の相対的な位置の
違いを検出手段で検出することにより現像剤の残量が検
出される。
【0020】また、本出願にかかる第3の発明によれ
ば、第1の発明または第2の発明の現像剤残量検出装置
により、駆動トルクの上昇等を伴わずに現像剤の残量を
検出できる画像形成装置が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0022】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1〜図6により説明する。
【0023】像担持体に形成された静電潜像を現像剤で
あるトナーを付与する現像装置によって顕像化する工程
を行う画像形成装置A内には、表面に静電潜像を形成す
る像担持体2と、像担持体の表面を帯電させる帯電手段
である帯電ローラ1と、像担持体2の表面に形成された
静電潜像をトナーにより現像して顕像化する現像装置3
と、転写工程後に像担持体の表面に残ったトナーを回収
するクリーニング装置4とを有するプロセスカートリッ
ジBが設置されている。また、画像形成装置A内には、
プロセスカートリッジBの他に、帯電した像担持体の表
面を露光して静電潜像を形成させる露光手段6と、現像
された像担持体上のトナー画像を転写材に転写する転写
手段として転写ローラ22と、転写材上のトナー画像を
転写材上に定着させる定着手段である定着部Fとを有し
ており、所定の画像形成工程により転写材に画像を形成
できるようになっている。
【0024】図2に示すように、プロセスカートリッジ
Bは、ハウジング5a,5b内に帯電ローラ1、像担持
体2、現像装置3クリーニング装置4の各部材が配置さ
れている。なお、プロセスカートリッジの構成は、図2
の構成に限るものではなく、像担持体、帯電ローラ、ク
リーニング装置の各部材と現像装置とを別体に設けるよ
うにしてもよいし、現像装置のみとしていもよい。
【0025】プロセスカートリッジBのほぼ中央部に
は、図2の矢印a方向に回転可能に像担持体2が配置さ
れており、像担持体2の表面に当接するように配置され
た帯電ローラ1によって像担持体2の表面が一様に帯電
させられ、帯電させられた像担持体2の表面に露光手段
6からの露光信号6aが付与されることによって像担持
体2の表面に静電潜像が形成されるようになっている。
【0026】像担持体2の表面に形成された静電潜像が
像担持体2の回転にともなって、像担持体2と現像装置
3とが対向する現像領域に達すると、現像装置3の像担
持体と対向する位置に配置されて図2の矢印b方向に回
転する現像スリーブ8により搬送されたトナーが像担持
体2上の潜像に付着してトナー像が形成される。現像ス
リーブ8は、その内部に配置されたマグネットローラ9
により現像スリーブ8の表面にトナーを担持させること
ができるようになっているとともに、現像スリーブ8の
表面に当接させられた、トナー層厚規制ブレード10に
より現像スリーブ8の表面に担持されたトナー量が規制
された状態で現像領域へトナーを搬送できるようになっ
ている。
【0027】トナーによって現像された像担持体2上の
トナー画像は、像担持体2と転写ローラ22とが対向し
ている転写領域に達すると、トナー像の到達にタイミン
グを合わせて転写領域に転写材Pが搬送されるととも
に、転写ローラ22に転写バイアスが印加され、転写バ
イアスの作用で転写領域に搬送されてきた転写材Pに像
担持体2上のトナー画像が転写される。
【0028】トナー像が転写された転写材Pは、像担持
体2から分離されて定着部F方向へ搬送され、定着部F
で転写材P上のトナーが転写材Pに定着させられた後、
排紙部Eに排出されて画像形成が行われる。
【0029】転写領域で転写材Pにトナー像が転写され
る転写工程において、転写材Pに転写ざれずに像担持体
2に残留した残留トナーは、クリーニング装置4により
除去される。クリーニング装置4には、像担持体2上の
残留トナーを像担持体2の表面から掻き落とすクリーニ
ングブレード19やすくいシート21が設けられてお
り、すくいシート21を経てクリーニングブレード19
によって掻き落とされた残留トナーは廃トナー収容部2
0に回収される。
【0030】現像装置3のトナーを収納する現像剤収納
容器3a内の底面部には、略すのこ形状の攪拌部材16
がスライド可能に配置されており、現像剤収納容器3a
内の底面を攪拌部材16が、図2の矢印dの方向に往復
運動をすることにより現像剤収納容器3a内のトナーを
攪拌できるようになっている。
【0031】攪拌部材16の移動方向に沿った一端であ
る図3の矢印d1方向側の一端には、磁性体として、例
えば常磁性体である磁石51が配置されている。また、
攪拌部材16の移動範囲の端部である攪拌部材16が矢
印d1方向に最もスライドした上死点の時に磁石51が
位置する場所と対向する画像形成装置A本体側に、磁気
検出部材として磁気センサ52が設けられており、現像
剤収納容器内を往復運動する攪拌部材16に設けられた
磁石51と画像形成装置A本体に設けられた磁気センサ
52とで現像剤残量検出装置が構成されている。なお、
磁石51は、現像スリーブ8から離れた位置の現像剤収
納容器3aに設けられているとともに、磁気センサ52
は、現像スリーブ8から離れた位置の画像形成装置A本
体に設けられており、磁石51と磁気センサ52とが現
像スリーブ8に印加されるバイアスによる影響を受けに
くい位置に配置されている。
【0032】この、現像剤残量検出装置は、磁気センサ
52で磁石51の磁気を検知して、磁気センサ52と磁
石51との間の距離に応じた電気信号が磁気センサ52
から画像形成装置の制御部(図示せず)へ送信できるよ
うになっている。なお、攪拌部材16の取付け時の位置
は、図5の矢印d2方向に最も攪拌部材16がスライド
したときの攪拌部材16のd2側の端部の位置である下
死点の位置から、上死点方向に少し移動した位置に配置
させておくようにして、攪拌部材16の動きが大きくな
ったときに、攪拌部材16の往復運動時の1周期におけ
る磁石51と磁気センサ52とが最も接近するようにし
た。
【0033】図3に示すように、攪拌部材16を往復運
動させる駆動部分は、画像形成装置A本体の駆動系(図
示せず)によって、図3の矢印gの方向の回転させられ
る攪拌ギヤ41と、攪拌ギヤ41の回転に伴って揺動す
るとともに所定角度を設けて配置された脚部42a,4
2cを有する駆動アーム42とから構成されている。な
お、攪拌ギヤ41は、現像スリーブ8の駆動ギヤを介し
て画像形成装置A本体の駆動系に接続されており、現像
スリーブ8の回転に伴って攪拌ギヤ41が回転できるよ
うになっている。
【0034】駆動アーム42は、図4と図5に示すよう
に、その現像剤収納容器3a内に回動可能に軸支された
回動軸42bの端部に、攪拌ギヤ41に連結させられる
脚部42aが設けられているとともに、回動軸42bの
中程に、攪拌部材16に連結させられる適数個の脚部4
2cが設けられている。なお、脚部42a,42cは、
回動軸42bを回転中心として回動することによりその
先端部分が揺動するようになっているとともに、脚部4
2aと脚部42cとが回動軸42bを中心にした回転方
向に所定の角度だけズレて配置されている。
【0035】攪拌ギヤ41の回転中心から外れた偏心位
置には、ピン41aが突設されており、ピン41aが駆
動アーム42の一方の脚部42aの長孔42dに係合さ
れて、攪拌ギヤ41の回動に伴ってピン41aが回転す
ることにより、ピン41aが駆動アーム42の長孔42
dに沿って往復して、駆動アーム42が、図3の矢印h
の方向に揺動するようになっている。
【0036】また、駆動アーム42の他方の脚部42c
にはピン42eが設けられ、脚部42cのピン42e
が、攪拌部材16の基端側に突設されている連結突部1
6bに設けられた長い長孔16cに係合されて、攪拌ギ
ヤ41の回転に伴って揺動させられた駆動アーム42の
脚部42cが揺動することにより、攪拌部材16が、図
3の矢印dの方向に往復運動してトナーを攪拌できるよ
うになっている。
【0037】このとき、攪拌部材16の往復運動は、現
像剤収納容器3a内のトナーの残量によって変化する。
すなわち、トナー残量により攪拌部材16にかかるトナ
ーの重みによって攪拌部材16の往復運動時の運動抵抗
が変化するのである。図6に、トナー残量の違いによる
攪拌ギヤの駆動トルクを表したグラフを示す。なお、t
は、時間または攪拌ギヤの回転角度を示し、Tは必要な
トルクを示し、上死点は、図4に示す、攪拌部材が矢印
d1の方向に最も移動したときを示し、下死点は、図5
に示す、攪拌部材が矢印d2の方向に最も移動したとき
を示している。また、グラフの曲線S1はトナー量が多
いときの必要トルクの推移を示し、曲線S2はトナー量
が少ないときの必要トルクの推移を示している。
【0038】図6からわかるように、トナー量が多いと
きには、トナーによる抵抗が大きいため、必要トルク
が、トナー量が少ないときに比べると大きいとともに、
必要トルクの変動が大きい。また、トナーが多量にあっ
てトナーによる抵抗が大きいときは、駆動アーム42や
攪拌部材16等が撓むので攪拌板16の移動距離が少な
くなる。その後、画像形成を行うことによりトナーの残
量が減少してくると、トナーによる攪拌部材16への抵
抗が減少して、攪拌部材16の移動量が増加してゆき、
トナーがわずかしか残っていない状態になると、駆動ア
ーム42や攪拌部材16のたわみが無くなって攪拌部材
16がフルストロークの動きをして、図3の矢印d1お
よびd2の方向に最も移動するようになる。
【0039】本実施形態の現像剤残量検出装置は、上記
のトナー残量による攪拌部材16の移動量の違いによ
り、磁気センサ52で検出する電気信号値が変化するよ
うになっている。磁気センサ52からの電気信号を受信
した画像形成装置内の制御部では、電気信号値の違いに
よりトナーの残量を判定する。具体的には、トナー残量
が多いときには攪拌部材16はわずかしか動かないた
め、攪拌部材16に設けられた磁石51は磁気センサ5
2の配置された位置へ到達せず、磁石51と磁気センサ
52との間が離れている。従って、磁気センサ52の出
力する電気信号値は低い値となる。
【0040】画像形成が行われてトナーの残量が減少し
てくると、攪拌部材16の動きが大くきなり、磁石51
が磁気センサ52の位置へ近づくようになると、磁石5
1と磁気センサ52との間の距離に応じて信号値が周期
的に大きな値を示すようになる。この出力の差により現
像剤収納容器3a内のトナー残量が減少したことが検出
され、ユーザーにトナー残量無しなどが報知される。
【0041】本実施形態の現像剤残量検出装置によれ
ば、攪拌部材の移動方向の上死点側の攪拌部材端部に磁
石を配置するとともに、攪拌部材の移動方向の上死点付
近と対向する画像形成装置A本体側に磁気センサを設
け、トナー残量に応じた攪拌部材の移動距離の変化によ
り検出信号が変化するようにしているので、従来例で示
した可撓性部材等のトルク変動要因となる部材を用いず
に簡単な構成でトナー残量を検出することができる。
【0042】なお、本実施形態においては、トナー残量
が多い状態において磁性体と磁気センサとの間隔を離し
ていおくことにより、トナー残量が少なくなって攪拌部
材の移動が大きくなるに従って、攪拌部材の往復運動の
1周期において磁石と磁気センサとが最も接近するよう
にしているが、これに限るものではなく、トナー残量が
多い状態において磁性体と磁気センサとの距離を近づけ
ておき、攪拌部材の移動が大きくなるに従って、攪拌部
材の往復運動の1周期において磁石と磁気センサとの間
隔が離れるようにしてもよい。この場合は、トナー残量
が減少すると、攪拌部材の往復運動の1周期内において
磁気センサの出力が弱くなる部分がある場合にトナー残
量無しを検出するようにする。
【0043】また、磁石の設置位置は、上死点側の端部
に限るものではなく、撹拌部材の任意位置に設けること
ができる。特に、非磁性トナーを用いた装置の場合は、
スリーブに近い攪拌部材の下死点側の端部に磁石を設
け、攪拌部材の下死点付近に磁気センサを配置するよう
にしたり、攪拌部材の移動方向の両端に磁石を配置し、
上死点近傍と下死点の近傍とに磁気センサを配置するこ
ともできる。
【0044】さらに、磁気センサの設置位置は、攪拌部
材の移動方向の上死点付近と対向する画像形成装置A本
体に限るものではなく、攪拌部材の往復運動における移
動範囲内あるいは該移動範囲近傍に位置している現像剤
収納容器もしくは現像収納容器近傍に設けるようにして
もよい。
【0045】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態を図7〜図16により説明する。本実施形態は、攪拌
部材と駆動源との間に第1と第2の駆動力伝達部材およ
び駆動部材からなる駆動力伝達手段を設け、第1と第2
の駆動力伝達部材の相対的な位置を所定範囲内に規制す
る規制手段と、第2の駆動力伝達部材を現像剤の残量に
応じて規制手段による規制範囲内で一方向に付勢させる
弾性部材とにより、現像剤の残量に応じて第1と第2の
駆動力伝達部材の相対的な位置が変化するようにして、
第1と第2の駆動力伝達部材の相対的な位置の違いを検
出手段で検出することにより現像剤の残量を検出できる
ようにしたものである。
【0046】なお、上記の第1の実施形態とは、攪拌ギ
ヤに替えて、第1と第2の駆動力伝達部材を用いている
とともに、第1と第2の駆動力伝達部材を介して駆動源
からの駆動力を駆動部材である駆動アームへ伝達するよ
うにしている他は、駆動アーム、攪拌部材等の構成は同
じであるので、駆動アーム、攪拌部材等の第1の実施形
態と同様の部材についての構成や作用の説明は省略す
る。
【0047】図7に示すように、攪拌部材と、図示を省
略した攪拌部材の駆動源との間に設けられて駆動源から
の駆動力を攪拌部材に伝達する駆動力伝達手段は、駆動
源からの駆動力を受けて駆動される第1の駆動力伝達部
材である攪拌用ギア43と、攪拌用ギア43に相対的に
移動可能に接続されて攪拌用ギア43の駆動に伴って駆
動できる第2の駆動力伝達部材である出力部材53と、
出力部材53から駆動力を受けて駆動されるとともに攪
拌部材に接続されて駆動源からの駆動力を攪拌用ギア4
3と出力部材53とを介して攪拌部材に伝達する駆動部
材としての駆動アーム42とから構成されている。
【0048】攪拌用ギア43は、図示を省略した駆動源
により、図7の矢印g方向に回転させられるようになっ
ており、攪拌用ギア43の回転に伴って出力部材53が
矢印g方向に回転し、出力部材53の回転に伴って駆動
アーム42が、図7の矢印h方向に揺動できるようにな
っている。また、図12と図13に示すように、第1の
実施形態と同様にして、駆動アーム42が攪拌部材16
に接続されており、攪拌用ギア43の回転による駆動力
が、出力部材53と駆動アーム42とを介して攪拌部材
16に伝達されることにより、攪拌部材16が現像剤収
納容器内を往復運動して、現像剤収納容器内のトナーを
攪拌できるようになっている。なお、攪拌用ギア43
は、図示を省略した、歯車列を介して駆動源に接続され
ている。
【0049】攪拌用ギア43には、出力部材53側の面
に、規制手段としてストッパ43cが突接されていると
ともに、攪拌用ギア43の回転中心位置に出力部材53
を回動可能に支持する回転中心軸43aが突接されてい
る。また、攪拌用ギア43の出力部材53側とは逆側の
面に、第1のセンサ突起43bが所定位置に突接されて
攪拌用ギア43が回転することにより、画像形成装置本
体側に設けられた検出手段であるフォトインタラプタ部
55を第1のセンサ突起43bが通過できるようになっ
ている。また、回転中心軸43aを中心とする略円弧状
の長孔部43dが攪拌用ギア43の平面部を貫通するよ
うにして設けられている。
【0050】なお、フォトインタラプタ部55は、一対
の発光素子と受光素子とから構成されており、発光素子
からの光を受光素子が受光しているときはHIGHの信
号を出力し、発光素子と受光素子との隙間部に物体が通
過して光が遮られたときはLOWの信号を出力するよう
になっており、上記の第1のセンサ突起43bがフォト
インタラプタ部55を通過することによりLOW信号が
出力されるようになっている。
【0051】攪拌用ギア43の回転に伴って回転する出
力部材53は、略円板形状に形成されており、その回転
中心位置に攪拌用ギア43の回転中心軸43aを通す貫
通穴53aが開けられて、出力部材53の貫通孔53a
に攪拌用ギア43の回転中心軸43aを通して回転中心
軸53dで出力部材53を回動可能に支持することによ
り、攪拌用ギア43と出力部材53とのそれぞれが回転
中心軸43aを中心にして回転することにより相対的に
移動可能に配置されている。
【0052】また、出力部材53の外周縁部の所定位置
が切り欠かれて規制手段としての第1と第2の規制段部
53d,53eが設けられており、第1と第2の規制段
部53d,53eの一方が攪拌用ギア43のストッパ4
3cに当接することにより攪拌用ギア43と出力部材5
3との相対的な移動範囲を所定範囲に規制することがで
きるようになっており、規制手段による撹拌ギア43と
出力部材53との相対的な移動範囲内において撹拌用ギ
ア43と出力部材53との相対的な位置が変化するよう
になっている。なお、本実施形態においては、攪拌用ギ
ア43に対して出力部材53を約90度の範囲で移動さ
せることができるように、攪拌用ギア43のストッパ4
3cと出力部材53の第1と第2の規制段部53d,5
3eとのそれそれの部材の設置位置が調整されている。
【0053】出力部材53の攪拌用ギア43側の面に
は、第2のセンサ突起部53dが突接されて第2のセン
サ突起部53dを攪拌用ギア43の長孔部43dに貫通
させることができるようになっており、攪拌用ギア43
の長孔部43dから第2のセンサ突起部53dを突出さ
せた状態で、攪拌用ギア43に伴って出力部材53が回
転することにより、第2のセンサ突起部53dが画像形
成装置本体側のフォトインタラプタ部55を通過できる
ようになっており、第2のセンサ突起53bがフォトイ
ンタラプタ部55を通過することにより、フォトインタ
ラプタ部55からLOW信号が出力されるようになって
いる。
【0054】また、第2のセンサ突起53dは、攪拌用
ギア43に対して出力部材53が相対的に移動させられ
ることにより、攪拌用ギア43の長孔部43dに沿って
移動して、攪拌用ギア43に設けられた第1のセンサ突
起部43bとの位置関係が変化するようになっており、
第1と第2のセンサ突起部43b,53dの相対的な位
置の違いをセンサ突起部がフォトインタラプト部55を
通過する間隔の変化によって検出できるようになってい
る。
【0055】具体的には、図10と図11に示すよう
に、第1のセンサ突起部43bと第2のセンサ突起部5
3dとの間のなす角が90度から180度の範囲で変化
させることができるようになっている。これは、攪拌用
ギア43の第1のセンサ突起部43bとストッパ43c
とが攪拌用ギア43を挟んで対向する位置に配置されて
いるとともに、出力部材53の第2のセンサ突起部53
dと第2の規制段部53eとが出力部材53の貫通孔5
3aを挟んで対向する位置に配置され、ストッパ43c
と第1と第2の規制段部53d,53eとによる規制範
囲が約90度となっていることによる。
【0056】出力部材53の攪拌用ギア43側とは逆側
の面の偏心位置には、攪拌部材に接続された駆動アーム
42の脚部42aに開けられた長孔42dに通す出力軸
53cが突接されており、出力部材53の回転に伴って
出力軸53cが脚部42aの長孔42dに沿って移動す
ることにより、脚部42aが、図7の矢印h方向に沿っ
て揺動できるようになっており、駆動アーム42に接続
された攪拌部材16が現像剤収納容器3a内の所定範囲
を移動してトナーを攪拌できるようになっている。
【0057】出力部材53には、規制手段による移動範
囲内において現像剤収納容器内のトナーの残量に応じた
駆動力に対抗して出力部材53を一方向に付勢させる弾
性部材として捻りコイルばね54が設けられている。な
お、弾性部材は、本実施形態においては捻りコイルばね
が用いられているが、このほか、板バネ等を用いるよう
にしてもよい。
【0058】図8に示すように、捻りコイルばね54
は、攪拌用ギア43の回転中心軸43aに出力部材53
を支持させた状態で、回転中心軸43aに保持され、捻
りコイルばね53の一端の当接部54aを出力部材53
の出力軸53cに当接させるとともに、当接部54aと
は逆側の端部の当接部54bを攪拌用ギア43のストッ
パ43cに当接させることにより、トナー残量が少ない
状態でストッパ43cと第1の規制段部53dとが当接
する状態に出力部材53を付勢させることができるよう
になっている。
【0059】ここで、捻りコイルばね54のバネ力によ
る付勢力は、トナー残量が多いときの攪拌用ギア43の
駆動トルクよりも弱く、かつ、トナー残量が少なくユー
ザーにトナー無しを報知したいトナー残量となったとき
の攪拌用ギア43の駆動トルクよりも強くなるように調
節されており、トナー残量が少なくユーザーにトナー無
しを報知したい残量のときには、図8に示すように、攪
拌用ギア43に対して出力部材53がばねの付勢力によ
って図8の矢印gの方向に移動させられて、ストッパ4
3cと第1の規制段部53dとが当接させられた状態と
なる。
【0060】ストッパ43cと第1の規制段部53dと
が当接させられた状態で攪拌用ギア43が矢印g方向に
回転させられることにより、攪拌用ギア43の駆動力が
ストッパ43c、捻りコイルばね54、出力軸53cを
介して出力部材53に伝達されて、攪拌用ギア43の回
転に伴って出力部材53が回転する。なお、ストッパ4
3cと第1の規制段部53dとが当接させられた状態で
の第1のセンサ突起43bと第2のセンサ突起53bと
の位置関係が、図10に示すように、両者のなす角α1
が約90度となるように、第1と第2のセンサ突起43
b、53bや規制段部53dとストッパ43cとの各部
材等の位置が調整されている。また、図12に、第1と
第2のセンサ突起43b、53bとのなす角が約90度
となった状態の、両センサ突起とフォトインタラプタ部
55との位置関係を示す。
【0061】また、現像剤収納容器にトナーを補充した
直後などトナー残量が多いときに攪拌用ギア43が回転
すると、図9に示すように、攪拌用ギア43の駆動トル
クに対して捻りコイルばね54の付勢力が弱いので図9
の矢印gの方向とは逆側に出力部材53が回転させられ
て、ストッパ43cと第2の規制段部53eとが当接さ
せられた状態となる。
【0062】ストッパ43cと第2の規制段部53eと
が当接させられた状態で攪拌用ギア43が矢印g方向に
回転させられることにより、攪拌用ギア43の駆動力が
ストッパ43c、第2の規制段部53eを介して出力部
材53に伝達されて、攪拌用ギア43の回転に伴って出
力部材53が回転する。なお、ストッパ43cと第2の
規制段部53eとが当接させられた状態での第1のセン
サ突起43bと第2のセンサ突起53bとの位置関係
が、図11に示すように、両者のなす角α2が約180
度となるように、規制段部53eを設ける位置が調整さ
れている。また、図13と図14とに、第1と第2のセ
ンサ突起43b、53bとのなす角が約180度となっ
た状態の、両センサ突起とフォトインタラプタ部55と
の位置関係を示す。
【0063】上記のような構成において、トナーが現像
剤収納容器内に満たされた状態で画像形成を行って攪拌
部材16が作動すると、駆動源(図示せず)からの駆動
力が攪拌用ギア43に伝達されて攪拌用ギア43が回転
する。攪拌用ギア43の回転により出力部材53が回転
し、出力部材53の出力軸53cに接続された駆動アー
ム42が揺動し、駆動アーム42に接続された攪拌部材
16が現像剤収納容器内を往復運動することによりトナ
ーを攪拌するのであるが、現像剤収納容器内のトナー量
が多いため、攪拌部材16の往復運動に大きな駆動力が
必要となるため攪拌用ギア43の駆動トルクが大きくな
る。
【0064】攪拌用ギア43の駆動トルクが大きいと、
出力部材53を一方向に付勢させている捻りコイルばね
の54の付勢力が攪拌用ギア43の駆動トルクに負け
て、出力部材53と攪拌用ギア43との相対的な位置が
変化し、図9に示すように、出力部材53の規制段部5
3eと攪拌用ギア43のストッパ43cとが当接した状
態で出力部材53と攪拌用ギア43との両者が、図9の
矢印gの方向に回転することとなる。
【0065】このとき、図11に示すように、攪拌用ギ
ア43の第1のセンサ突起43bと出力部材53の第2
のセンサ突起53bとは、両センサ突起のなす角α2が
約180度の位置関係で、図11の矢印g方向に回転す
るので、第1と第2のセンサ突起43b、53bが、図
11の角度α2だけずれてフォトインタラプタ部55を
通過する。すなわち、第1と第2のセンサ突起43b、
53bのいずれか一方が、回転周期の1/2毎にフォト
インタラプタ部55を通過することとなり、フォトイン
タラプタ部55から回転周期の1/2毎にLOWの信号
が出力される。図15に、現像剤収納容器内のトナー残
量が多い場合のフォトインタラプタ部の出力を表したグ
ラフを示す。図15のグラフからわかるように、トナー
残量が多いときは、フォトインタラプタ部55から一定
の周期でLOWの信号が出力されている。
【0066】画像形成が行われてトナーが減少してくる
と攪拌用ギア43の回転に必要な駆動トルクが減少して
くる。そして、ユーザーにトナー無しを報知したいトナ
ー残量になると、攪拌用ギア43の駆動トルクよりも捻
りコイルばね54のばね力が優るようになり、捻りコイ
ルばね54の付勢力で出力部材53と攪拌用ギア43と
の相対的な位置が変化し、図8に示すように、出力部材
53の規制段部53dと攪拌用ギア43のストッパ43
cとが当接するとともに、捻りコイルばね54により出
力部材53の規制段部53dと攪拌用ギア43のストッ
パ43cとが当接した状態に保持された状態で出力部材
53と攪拌用ギア43との両者が、図8の矢印gの方向
に回転するようになる。
【0067】このとき、図10に示すように、攪拌用ギ
ア43の第1のセンサ突起43bと出力部材53の第2
のセンサ突起53bとは、両センサ突起のなす角α1が
約90度の位置関係で、図10の矢印g方向に回転する
ので、第1と第2のセンサ突起43b、53bが、図1
0の角度α1だけずれてフォトインタラプタ部55を通
過する。すなわち、第1のセンサ突起43bが通過した
後、第2のセンサ突起53bが90度ずれてフォトイン
タラプタ部55を通過することとなり、位相が90度ず
れたLOW信号が所定周期で出力される。
【0068】図16に、現像剤収納容器内のトナー残量
が少なくユーザーにトナー無しを報知したいトナー残量
の場合のフォトインタラプタ部の出力を表したグラフを
示す。図16のグラフからわかるように、トナー残量が
ユーザーにトナー無しを報知したいトナー残量となる
と、それまでフォトインタラプタ部55から一定の周期
で出力されていたLOWの信号の出力の周期が変化して
いる。この、LOW信号が出力される周期の変化を検出
することにより、トナー無しをユーザー等に報知するこ
とができる。なお、捻りコイルばねが出力部材を付勢す
る力であるばね力を適宜調節することにより、ユーザー
にトナー無しを報知するタイミング(どの程度の残量で
報知するか)を調整することができる。
【0069】また、トナーが減少する過程において、攪
拌部材16を駆動させるために必要な攪拌用ギア43の
駆動トルクと捻りコイルばね54のばね力とが平衡を保
つときがあり、このときの第1と第2のセンサ突起の位
置は、両者のなす角が角度α1とα2との中程の位置と
なる。この位置でのフォトインタラプタ部55からの出
力値を検出することにより、トナー残量がなくなる前に
段階的にトナー残量を報知するようにしてもよい。
【0070】本実施形態では、攪拌用ギアの回転に必要
なトルクがトナー残量に応じて変化することにより、撹
拌用ギアと出力部材との相対的な移動範囲内における攪
拌用ギアと出力部材との相対的な位置が変化し、両者の
相対的な位置の違いをフォトインタラプタ部で検出して
トナー残量を検出できる現像剤残量検出装置となってお
り、この現像剤残量検出装置を用いることにより、簡単
な構成でトルクの上昇を伴わずにトナー残量を検出する
ことができる画像形成装置となる。
【0071】なお、上記の各実施形態は脱着可能なプロ
セスカートリッジ内に現像剤残量検出装置を設けた画像
形成装置としているが、これに限るものではなく、現像
剤残量検出装置を設けた現像装置が画像形成装置内に固
定配置されていてもかまわない。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
1の発明によれば、攪拌部材に磁性体を設け、攪拌部材
の往復運動中に磁性体の磁気を磁気検出部材で検出する
ことにより、現像剤の残量に応じた攪拌部材の移動量の
違いによって磁気検出部材で検出される検出信号値が変
化するようになっているので、この検出信号値の変化に
より現像剤の残量を検出することができ、駆動トルクの
上昇等を伴わないとともに、簡単な構成で現像剤の残量
を検出することができ、コストのかからない現像剤残量
検出装置を提供することができる。
【0073】また、本出願にかかる第2の発明によれ
ば、 現像剤の残量に応じた攪拌部材の駆動に必要な駆
動力の変化により、第1と第2の駆動力伝達部材の相対
的な位置が変化するようになっているので、この第1と
第2の駆動力伝達部材の相対的な位置の違いを検出手段
により検出して、検出手段からの検出信号値の変化から
現像剤の残量を検出することができ、駆動トルクの上昇
等を伴わないとともに、簡単な構成で現像剤の残量を検
出することができる。
【0074】また、本出願にかかる第3の発明によれ
ば、第1の発明または第2の発明の現像剤残量検出装置
を現像装置内の現像剤の残量の検出に用いることによ
り、駆動トルクの上昇等を伴わずに良好な画像形成がで
きるとともに簡単な構成で現像剤の残量を検出できる画
像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】現像剤残量検出装置が設けられたプロセスカー
トリッジを示す概略構成図である。
【図3】攪拌部材の駆動部分を表わす模式図である。
【図4】攪拌部材が上死点近傍へ移動した場合を示す平
面説明図である。
【図5】攪拌部材が下死点近傍へ移動した場合を示す平
面説明図である。
【図6】トナー残量の違いによる攪拌ギヤの駆動トルク
を示すグラフである。
【図7】本発明の第2の実施形態の現像剤残量検出装置
に用いられる駆動力伝達手段の各部材の取り付け位置を
示す斜視説明図である。
【図8】トナー残量が少ない場合の攪拌用ギアと出力部
材との位置を示す要部説明図である。
【図9】トナー残量が多い場合の攪拌用ギアと出力部材
との位置を示す要部説明図である。
【図10】トナー残量が少ない場合の第1と第2のセン
サ突起の位置を示す要部説明図である。
【図11】トナー残量が多い場合の第1と第2のセンサ
突起の位置を示す要部説明図である。
【図12】トナー残量が少ない場合の駆動力伝達手段と
その周辺部を示す要部説明図である。
【図13】トナー残量が多い場合の駆動力伝達手段とそ
の周辺部を示す要部説明図である。
【図14】プロセスカートリッジとフォトインタラプタ
部との位置を示す概略説明図である。
【図15】トナー残量が多い場合のフォトインタラプタ
部からの出力を示すグラフである。
【図16】トナー残量が少ない場合のフォトインタラプ
タ部からの出力を示すグラフである。
【図17】従来の往復運動する攪拌部材を設けたプロセ
スカートリッジを示す概略構成図である。
【図18】従来の往復運動する攪拌部材を用いるととも
にトナー層を透過する光量変化によりトナーの残量を検
出する装置を設けたプロセスカートリッジを示す概略構
成図である。
【符号の説明】
3 現像装置 3a 現像剤収納容器 16 攪拌部材 51 磁石(磁性体) 52 磁気センサ(磁気検出部材) 43 攪拌用ギア(第1の駆動力伝達部材) 53 出力部材(第2の駆動力伝達部材) 54 捻りコイルばね(弾性部材) 55 フォトインタラプタ部(検出手段) A 画像形成装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収納する現像剤収納容器内を所
    定範囲内で往復運動可能であるとともに、現像剤収納容
    器内の現像剤の残量に応じて移動量が変化する攪拌部材
    を有し、攪拌部材が往復運動することによって現像剤収
    納容器内の現像剤の残量を検出できる現像剤残量検出装
    置において、攪拌部材の任意位置に磁性体が設けられて
    いるとともに、磁性体の磁気を検出可能な磁気検出部材
    が攪拌部材の往復運動における移動範囲内あるいは該移
    動範囲近傍に位置している現像剤収納容器もしくは現像
    収納容器近傍に配置されて、現像剤収納容器内の現像剤
    の残量に応じた攪拌部材の移動量の変化による磁気検出
    部材の検出信号値の変化から現像剤の残量を検出するこ
    とを特徴とする現像剤残量検出装置。
  2. 【請求項2】 駆動源に駆動力伝達手段を介して接続さ
    れて現像剤を収納する現像剤収納容器内を往復運動可能
    であるとともに、現像剤収納容器内の現像剤の残量に応
    じて攪拌部材の運動に必要な駆動力が変化する攪拌部材
    を有し、攪拌部材が往復運動することによって現像剤収
    納容器内の現像剤の残量を検出できる現像剤残量検出装
    置において、攪拌部材と攪拌部材の駆動源との間に配置
    された駆動力伝達手段は、駆動源からの駆動力を受けて
    駆動される第1の駆動力伝達部材と、第1の駆動力伝達
    部材に相対的に移動可能に接続されて第1の駆動力伝達
    部材の駆動に伴って駆動できる第2の駆動力伝達部材
    と、第2の駆動力伝達部材からの駆動力を受けて駆動さ
    れるとともに攪拌部材に接続されて駆動源からの駆動力
    を第1および第2の駆動力伝達部材を介して攪拌部材に
    伝達する駆動部材とから構成され、第2の駆動力伝達部
    材の駆動を所定範囲内に規制して第1と第2の駆動力伝
    達部材の相対的な移動範囲を所定範囲内に規制する規制
    手段が第1と第2の駆動力伝達部材に設けられ、攪拌部
    材の駆動力が現像剤収納容器内の現像剤の残量が多い状
    態の攪拌部材の駆動力よりも小さいときに、規制手段に
    よる移動範囲内において現像剤収納容器内の現像剤の残
    量に応じた駆動力に対抗して第2の駆動伝達部材を一方
    向に付勢させる弾性部材が第2の駆動力伝達部材に設け
    られ、規制手段による上記第1と第2の駆動力伝達部材
    の相対的な移動範囲内における第1および第2の駆動力
    伝達部材の相対的な位置の違いを検出できる検出手段が
    設けられて、第1と第2の駆動力伝達部材の相対的な位
    置の違いによる検出手段の検出信号値の変化から現像剤
    の残量を検出できることを特徴とする現像剤残量検出装
    置。
  3. 【請求項3】 表面に静電潜像を担持する像担持体と、
    像担持体上の静電潜像を現像剤で現像する現像装置と、
    現像剤を担持する現像剤担持体と、現像剤を収容する現
    像剤収納容器とを有する画像形成装置において、画像形
    成装置内に、請求項1または請求項2に記載の現像剤残
    量検出装置が設けられていることを特徴とする画像形成
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100389084B1 (ko) * 1999-10-15 2003-06-25 캐논 가부시끼가이샤 화상 형성 장치, 화상 형성 장치에 착탈 가능하게 장착가능한 카트리지, 및 현상제 잔량 표시 방법 및 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100389084B1 (ko) * 1999-10-15 2003-06-25 캐논 가부시끼가이샤 화상 형성 장치, 화상 형성 장치에 착탈 가능하게 장착가능한 카트리지, 및 현상제 잔량 표시 방법 및 시스템

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