JPH1152695A - 現像剤充填システム - Google Patents

現像剤充填システム

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JPH1152695A
JPH1152695A JP9204772A JP20477297A JPH1152695A JP H1152695 A JPH1152695 A JP H1152695A JP 9204772 A JP9204772 A JP 9204772A JP 20477297 A JP20477297 A JP 20477297A JP H1152695 A JPH1152695 A JP H1152695A
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JP
Japan
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developer
filling
toner
filling system
cap
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JP9204772A
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English (en)
Inventor
Nobuo Kasahara
伸夫 笠原
Takashi Hodoshima
隆 程島
Satoshi Muramatsu
智 村松
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像剤物流コスト低減、現像剤収納容器の再使
用の実現、ユーザーの現像剤交換作業の低減等を可能に
した現像剤充填システムを提供することである。 【解決手段】トナーボトル70に充填するためのトナー
を収納するトナータンク10及びそのトナータンク10
に収納されたトナーを供給する粉体ポンプユニット20
を有する現像剤収納・供給装置1と、トナーボトル70
に連結される充填連結装置50とをフレキシブルなホー
ス40を介して接続し、トナータンク10に収納された
トナーをトナーボトル70に移送して充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置にお
ける現像装置へ補給するための現像剤を貯溜する現像剤
貯溜部に現像剤を充填する現像剤充填システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置では、現像剤を
収納した現像剤収納容器を、画像形成装置本体に着脱自
在に設け、この容器から現像剤を装置本体の現像装置に
補給するものが知られている。この現像剤収納容器に収
納する現像剤としては、一成分現像装置,二成分現像装
置ともトナーが一般的であるが、二成分現像装置におい
てはトナーとキャリアを収納したり、磁性キャリアのみ
収納する場合もある。
【0003】この現像剤収納容器の交換は、概ねユーザ
ーが行っており、特にトナーが収納されているトナーボ
トルの場合、ほぼユーザーが行っている。しかしなが
ら、トナーボトルの交換は手が汚れる、機械の周りがト
ナー飛散によって汚れる、使用済みトナーボトルの保管
または廃棄する必要がある等の問題があり、本願出願人
の調査でもユーザーにとって管理上も最もいやな仕事の
1つであるとの結果が出ている。さらに、トナーボトル
は画像形成装置のダウンタイムを極力減らすために、予
備をストックしておく必要があり、その保管場所も確保
しなければならなかった。特に、大量のコピー、プリン
ト作業を必要とするユーザーにとって使用するトナー量
は膨大になるので、これらは非常に大きな問題となって
いる。
【0004】また、トナーボトルは使い捨てを前提とし
ているものが多く、トナーボトルへのトナーの充填はメ
ーカーが工場で行っている。メーカーにとってもトナー
の供給は種類も多く、容器、包装費用、さらには容器が
嵩ばるので物流コストも高額となっている。さらに、使
用済みトナーボトルは回収するための物流面、回収品の
再生、廃棄などの後処理に関する面等で大きな問題とな
っている。
【0005】このような問題を軽減するものとして、特
開平8−123171号公報には現像剤カートリッジと
形状が異なる別体の現像剤詰め替え用カートリッジを用
いて現像剤を現像剤カートリッジに補給することが開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−123171号公報に記載の技術では現像剤カート
リッジに関する問題が解消されるものの,それに代わっ
て現像剤詰め替え用カートリッジの処理が問題になり、
上記した問題を根本的に解決することができなかった。
【0007】本発明は、上記した従来の事情に鑑み、現
像剤物流コスト低減、現像剤収納容器の再使用の実現、
ユーザーの現像剤交換作業の低減等を可能にした現像剤
充填システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、画像形成装置の現像装置へ補給するため
の現像剤を貯溜する現像剤貯溜部に現像剤を充填する現
像剤充填システムにおいて、前記現像剤貯溜部に充填す
るための現像剤を収納する現像剤収納部及び該現像剤収
納部に収納された現像剤を供給する現像剤供給手段を有
する現像剤収納・供給装置と、前記現像剤貯溜部に連結
される充填連結装置とをフレキシブルな移送部材を介し
て接続し、前記現像剤収納部に収納された現像剤を前記
現像剤貯溜部に移送して充填することを特徴としてい
る。
【0009】なお、本発明は、前記現像剤供給手段が回
転することにより軸方向に沿って現像剤を移動させ得る
スクリュー状のロータを備えた粉体ポンプと、該粉体ポ
ンプにより移動してくる現像剤を拡散させた状態で流動
化させるための空気供給手段とを具備すると、効果的で
ある。
【0010】さらに、本発明は、前記充填連結装置には
前記現像剤貯溜部の充填部に着脱可能に係合する係合手
段が設けられていると、効果的である。さらにまた、本
発明は、前記充填連結装置には空気を抜くための排気部
が設けられていると、効果的である。
【0011】さらにまた、本発明は、前記充填連結装置
には前記移送部材が接続される現像剤受け入れ部と、該
現像剤受け入れ部を開閉する開閉手段とが設けられてい
ると、効果的である。
【0012】さらにまた、本発明は、前記充填連結装置
の前記開閉手段には前記現像剤受け入れ部を閉鎖する位
置と開放する位置との間で移動可能な開閉部材を有し、
該開閉部材の前記現像剤受け入れ部と対向する面にシー
ル部材が設けられていると、効果的である。
【0013】さらにまた、本発明は、前記現像剤貯溜部
の充填部がキャップによって閉じられており、前記充填
連結装置には前記キャップを取り外すための取り外し手
段と、該取り外し手段によって充填部から取り外された
キャップを取り外し位置で保持するキャップ保持手段と
が設けられていると、効果的である。
【0014】さらにまた、本発明は、前記現像剤受け入
れ部が前記充填部と前記取り外し位置におけるキャップ
との間に位置するように設けられていると、効果的であ
る。さらにまた、本発明は、前記排気部が前記充填部と
前記取り外し位置におけるキャップとの間に位置するよ
うに設けられていると、効果的である。
【0015】さらにまた、本発明は、前記現像剤貯溜部
が現像装置に着脱可能にセットされるボトル状の容器で
あると、効果的である。さらにまた、本発明は、前記現
像剤貯溜部が現像装置の現像部に現像剤を補給する現像
剤補給部であると、効果的である。
【0016】さらにまた、本発明は、前記現像剤貯溜部
が現像装置の現像部に現像剤を補給する現像剤補給部に
対して現像剤を移送する現像剤移送装置のタンクである
と、効果的である。
【0017】さらにまた、本発明は、装置本体が携帯可
能な大きさに形成されていると、効果的である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図1は、本発明に係る現像剤充
填システムの一例を示す外観斜視図、図2はその充填シ
ステムの内部構造を示す断面説明図である。
【0019】図1及び図2において、現像剤充填システ
ムは現像剤としてのトナーを収納し、かつこれを現像剤
貯溜部としてのトナーボトル70に供給する現像剤収納
・供給装置1と、移送部材としてのホース40と、該ホ
ース40の先端に接続された充填連結装置50とを有し
ている。
【0020】上記現像剤収納・供給装置1は、図2及び
図3に示すように、縦長箱状に形成された外装ケース2
内に、トナーを収納するトナータンク10と、該トナー
タンク10に収納されたトナーをトナーボトル70に供
給する現像剤供給手段としての粉体ポンプユニット20
とを有している。トナータンク10は、その上部にキャ
ップ11で閉じられているトナー供給口12が設けられ
ている。
【0021】また、粉体ポンプユニット20はトナータ
ンク10の内部における底部に配置され、、その上方に
はトナータンク10内に収容されているトナーを撹拌す
ることにより、トナーが凝集するのを防止してトナーの
ブロッキング現象の発生を抑止するためアジテータ13
が縦方向に沿って並列配置されている。
【0022】粉体ポンプユニット20は、トナータンク
10内に搬送スクリュー21が設けられ、搬送スクリュ
ー21に連接するようにしてスクリューポンプ30を配
置している。このスクリューポンプ30は、トナータン
ク10のケーシング14に取り付けられているホルダ3
1に挿填されているゴム等の弾性体で作られたダブルピ
ッチの螺旋溝を形成した雌ねじ形ステータ32と、該ス
テータ32内に回動自在に嵌挿された雄ねじ形ロータ3
3とにより構成されている。このロータ33は、上記搬
送スクリュー21軸の一端とネジあるいはピン等によっ
て一体的に結合されており、搬送スクリュー21の他端
はトナータンク10のケーシング14を貫通し、ケーシ
ング14外で歯車列22を介して駆動モータ23の駆動
を受けている。
【0023】また、ホルダ31の内周面とステータ32
の外周面との間には、1mm程度の極小隙間が設けられ
ており、その隙間がポンプのトナー吐出側に連通し、さ
らにホルダ31にはその隙間に連通するエアー供給口3
4が設けられている。このエアー供給口34は、図示し
ていないチューブを介してエアーポンプ35と接続さ
れ、エアーポンプ35からは例えば0.5〜2.0リッ
トル/分程度の流量のエアーが供給される。このエアー
によりトナーは、流動化が促進され、スクリューポンプ
30による移送が確実なものとなる。
【0024】上記ホース40は、スクリューポンプ30
の吐出側に接続され、このホース40はフレキシブルで
かつ耐トナー性に優れた材料、例えば、軟質塩化ビニ
ル、シリコン、ナイロンあるいはテフロン(商品名)等
からなるチューブ状のものを用いることが非常に有効で
ある。
【0025】また、1軸偏芯スクリューポンプは高い固
気比で連続定量移送が可能であり、ロータの回転数に比
例した正確なトナーの移送量が得られることが知られて
いる。従って、トナーの移送量の制御はスクリューポン
プの駆動時間を制御すれば良く、またホース40による
移送経路は自在で、高位置を含んだ上下左右任意の方向
に自由に移送することができる。
【0026】本実施の形態における充填システムには、
ホース40の先端に充填連結装置50が設けられてい
る。充填連結装置は図4に示すように、円筒状のホルダ
ー51を有し、ホルダー51にはキャップ脱着装置6
0、ホース40が接続されるトナー受け入れ口52、該
トナー受け入れ口52のほぼ反対側に設けられフィルタ
ー54でふさがれた排気孔53、トナーの送り先である
トナーボトル70に螺合する係合手段としての雌ネジ5
5を備えている。
【0027】キャップ脱着装置60は、ホルダー51内
に摺動可能に装着された開閉部材としてのスライダー6
1と、該スライダー61内に設けられトナーボトル70
における後述するキャップの突起を掴む取り外し手段と
してのチャック62と、該チャック62に固定された把
手部材63と、上記スライダー61を常時把手部材63
を設けた側と反対方向に押圧する圧縮バネ64とを有し
ている。なお、上記スライダー61はこの圧縮バネ64
の作用により上記トナー受け入れ口52を閉鎖する位置
と、図7に示すトナー受け入れ口52を開放する位置と
の間で移動可能にホルダー51に支持されている。ま
た、符号66は把手部材63と一体的に付設された保持
手段としての係止ピンであり、係止ピン66はホルダー
51に一端より上下方向に延びるガイド溝51aに嵌合
されている。
【0028】トナーボトル70は、図5に示すように、
ボトル本体71が円筒状に形成され、その一端部に開口
部72が設けられており、開口部72は通常キャップ7
3で閉じられている。また、開口部72の外周には上記
雌ネジ55に螺合する雄ネジ74が形成されている。そ
して、キャップ73は押し込みによって開口部72の嵌
合されるように構成され、そしてその外面の中央に突起
75が設けられている。
【0029】図6において、充填連結装置50のトナー
ボトル70への装填は、まずトナーボトル70の開口部
72に設けられた雄ネジ74とホルダー51の端部口金
に設けられた雌ネジ55の螺合により固定される。固定
後、把手部材63を引張ると、把手部材63と一体的に
固定されたチャック62によりスライダー61も移動す
る。同時に、圧縮バネ64によりスライダー61は把手
部材63の引っ張り方向と反対方向に押しつけられ、こ
れによってチャック62が閉じられる。すなわち、チャ
ック62の先端側におけるの外周にはテーパー形状部6
5が形成され、このテ―パー形状部65とスライダー6
1の内側端面が接触摺動し、チャック62が閉じられ
る。そして、このときチャック62はトナーボトル70
のキャップ73の突起75を把持する。
【0030】次に、図7に示すように、引っ張った把手
部材63をさらにほぼ90度捻じると、把手部材63と
一体的に付設した係止ピン66がホルダー51のガイド
溝51aから抜けてその端部をストッパーとして係止さ
れる。これにて、キャップ73はチャック62に把持さ
れたまま移動されてトナーボトル70の本体71から外
れた状態で保持され、トナーボトル70の開口部72が
開放された状態になる。
【0031】このようにして、充填連結装置50により
トナーボトル70のキャップ73が外される状態では、
スライダー61及びキャップ73がホルダー51に設け
られているトナー受け入れ口52及び排気孔53よりも
上方で保持されるため、トナー受け入れ口52及び排気
孔53はトナーボトル70の開口部72と連通された状
態になる。ここで、駆動モータ23とエアーポンプ35
を作動すると、トナータンク10内のトナーがスクリュ
ーポンプ30をよって移送され、ホース40を介してト
ナーボトル70内に供給される。また、トナーと一緒に
移送されたエアー及びトナーボトル70内の空気は排気
孔53、さらにフィルター55を通過後外気に放出され
る。この空気の放出により、現像剤は現像剤収納容器内
に効率よく充填が可能となる。
【0032】なお、充填連結装置にはトナー補給時に飛
散することがないようにするため、各部にゴムシール部
材を設けている。シール56は、トナーボトル70の開
口部72をシールするためにホルダー51の内周に取り
付けられている。シール57は、キャップ73とスライ
ダー61とをシールのためにスライダー61の端面に取
り付けられている。最後に、シール58はホルダー51
とスライダー61とをシールするためにスライダー61
の外周面に取り付けられている。これらのシール部材5
6、57、58により、トナー充填時にトナーが装置外
に飛散することがない。
【0033】トナーボトル70内へのトナー充填後は、
前述の作業工程を逆に行う。すなわち、把手部材63を
元の方向に90度捻じると、係止ピン65がガイド溝5
1aの位置に戻り圧縮バネ64の作用により、スライダ
ー61及び把手部材63、チャック62が図の下方へ移
動し、図6のキャップ73がトナーボトル70の開口部
72に装填された状態となる。この後、トナーボトル7
0または充填連結装置50のホルダー51を回転させ、
ネジ止めを外すことでこの両者を分離することにより、
現像剤充填作業が完了となる。
【0034】また、トナーボトル70が分離された充填
連結装置50はシール58によりトナー受け入れ口52
が塞がれ、他方、トナーボトル70もキャップ73が嵌
められるので、分離状態で、充填連結装置50及びトナ
ーボトル70からトナーが装置外に飛散することはな
い。
【0035】図8は本発明に係る充填システムにおける
他の実施の形態を示す断面説明図である。本例の充填連
結装置50はキャップのないトナーボトルに使用される
ものであり、上記実施の形態と同一部材には同一符号を
付している。
【0036】この充填連結装置50には、スライダー6
1及び圧縮バネ64を有する開閉手段を備えており、そ
のスライダー61には把手部材63の下端に形成された
係止部67が係止されている。
【0037】このように構成された充填連結部材50
は、トナーボトル70に係合後、把手部材63を引っ張
ると、係止部67に係止されているスライダー61が圧
縮バネ64の作用に抗して持ち上げられ、トナー受け入
れ口52が開放される。そして、把手部材63を捻じれ
ば、係止ピン66によってトナー受け入れ口52が開放
された状態で保持され、このときトナーを充填すること
ができる。
【0038】このようにして、本充填システムは種種の
形状の異なるトナーボトルに対しては充填連結装置50
を各々に対応したものを用意すれば、それを交換するだ
けすべて適用することができる。しかも、充填連結装置
50の交換はホース40をトナー受け入れ口52から脱
着するだけでよく簡易に対応することができる。
【0039】ところで、トナーボトル70に充填するト
ナー量はその容量の70%ないし80%を満杯量として
いる。上記トナー充填時には現像剤充填量を制御する必
要があり、充填量の制御としては種種の方法があるが、
重量で制御するのも好ましい方法の1つである。
【0040】この制御の方法としては、トナーボトル7
0の重量を充填前後に計測し所望の重量になったら現像
剤供給装置の駆動モータ、エアーポンプを停止させ現像
剤の供給を止める方法、現像剤収納・供給装置1または
移送部材経路の間に移送量検出器を設け同様にトナー供
給を制御する方法などの技術を転用すればよい。
【0041】いずれの方法を採るにせよ、トナー充填時
におけるトナー移送の信頼性を確保するためには粉体ポ
ンプユニット20の駆動とエアーの供給のタイミングが
重要で、エアーの供給はスクリューポンプ30の駆動よ
りも以前から駆動させ、スクリューポンプ30の駆動停
止以降も所定時間エアー供給すればさらに好ましい。こ
れにより、ホース40内でのトナーの残留が防止され、
トナーの安定充填がはかれる。
【0042】さらに、上記実施の形態では充填連結装置
50に排気孔53を設けることで、トナーボトル70側
に設ける必要がなくなり、トナーボトル70の形状は簡
易でよく、かつ再使用向きであるためコストメリットが
大きいものとなる。
【0043】通常、電子写真方式の画像形成装置に用い
ているトナーは、流動性が非常に悪くその移送が困難で
あることが知られている。本来、トナーを移送させると
きには、トナーに大きな機械的ストレスを与えることは
望ましいことではない。異常なストレスがトナーに加わ
ると、トナーのブロッキング(熱融着)、破砕、等々が
生じトナー特性の変質や移送不能となるばかりでなく、
コイル、スクリュー、パイプ等のトナー移送部材、駆動
部材の破損等を生じさせる。従って、トナーの移送を行
う場合は、極力、異常な機械的ストレスがトナーに加わ
らない工夫が重要となる。
【0044】従来のトナー移送装置では、前述のように
スクリューとパイプにより移送しているために、スクリ
ューによる機械的ストレス、スクリューとパイプとの間
で発生する摩擦による機械的ストレスが非常に大きくな
らざるを得なかった。これは移送距離が長くなるほど、
移送方向を変位させるほど、より悪化する。また、スク
リューを駆動するための必要トルクも非常に大きくなり
駆動部材のコストアップ、消費電力の増大も無視できな
い。
【0045】これらの理由により、移送距離を長くした
いときや移送方向を変位させたいときには、複数のスク
リューとパイプを用いて連結させる多段移送をおこなわ
ざるをえなかった。これは更なるトナー特性の変質、部
品点数の増大、コストの増大、信頼性の低下、装置メン
テナンス性及び生産性の低下、トナー移送装置の設置容
積の増大化、操作性の低下をもたらしていた。
【0046】本現像剤充填システムは、トナー供給手段
に対して、フレキシブルな現像剤移送部材のみを接続す
るだけでよく、さらにトナーが現像剤移送部材中をエア
ーとの混合気状態で移送されるので、現像剤への機械的
ストレスはほとんどかからず、移送部材での駆動負荷も
無い。これらから、現像剤特性の維持、現像剤移送の確
実化がはかれ、現像剤充填システムの信頼性、耐久性の
確保も充分はかれる。さらには、現像剤充填システムの
構成の簡易化がはかれ低駆動による低消費電力化、低コ
スト化も可能としている。
【0047】また、上記実施の形態に示した現像剤充填
システムは、現像剤収納・供給装置1が比較的大容量の
現像剤を収納する現像剤収納部を具備した据え置き型現
像剤充填システムを明示している。このシステムは、持
ち運びが困難であるが、たとえばサービスマンの活動拠
点に設置してユーザーから空になったトナーボトルを回
収すれば、直ちにトナーを充填することができる。従っ
て、トナーボトルを繰り返し使用することが可能で、資
源の有効利用を図れるとともに、空になったトナーボト
ルを輸送する等の無駄がなくなり、ユーザー・サービス
マンの操作性・充填時の効率、工場での生産性、サービ
スメンテナンスの作業性が大幅に向上する。また、本シ
ステムはユーザー自身が設置して使用することも可能で
ある。さらに、本現像剤充填システムはこれを中小容量
収納の現像剤収納・供給装置にした小型で携帯可能な大
きさに設定することきわめて容易であり、実現も可能で
あることは言うまでもない。
【0048】そして、本現像剤充填システムを小型で携
帯可能な大きさに設定するすると、その効果は絶大なも
のとなる。例えば、本現像剤充填システムが携帯できる
と、サービスマン等がこれを持ってユーザーを訪問し、
トナーボトルに直接トナーを充填することができる。さ
らに、携帯可能であると、充填先はトナーボトルだけで
なく、画像形成装置自体に直接充填することができる。
すなわち、複写機等の現像装置にはトナーホッパー等現
像装置の現像部にトナーを補給するトナー補給部を備え
ているものが多く、このトナーホッパー等に直接トナー
を充填することが可能になる。よって、トナーボトル自
体が不要になるだけでなく、充填量も任意であるから消
費量に見合った量のトナーを充填することができる。ま
た、ユーザーの要望等で充填量を抑えたりすることもで
きる。なお、トナーの充填先は上記トナー補給部にトナ
ー移送するトナーバンク等のタンクへも当然可能であ
る。
【0049】このように、本充填システムは据え置き型
であれば、現像剤流通拠点(販売拠点、サービスなどの
現像剤生産拠点とユーザーとの間に設けられている物流
中間拠点)に設置し、携帯型であればユーザーの機械設
置場所に持ち運んでトナーを充填することができる。そ
して、何れの方式であってもユーザーからの使用済みト
ナーボトル70を工場の現像剤生産拠点に運搬すること
なく、物流中間拠点にて現像剤の再充填作業が可能とな
るので、現像剤の流通経路が短くなりトナーボトル70
の回収効率、回収コストの低減がはかれる。
【0050】また、ユーザーの緊急供給要求に対し迅速
な対応が図れ、携帯型ではユーザーにとって面倒で最も
いやな作業である現像剤補給・交換作業から解放され、
かつ使用済みの現像剤容器の保管・廃棄も必要としな
い。メーカーとしてもトナーボトル70の回収が不要と
なるばかりでなく、ユーザーの緊急を要した現像剤の補
填要望にも充分サービス対応がはかれる。特に、中・大
量のコピーやプリント作業を必要とするユーザーでは、
通常メーカーまたはメンテナンス会社とユーザー間では
機械の保守契約が結ばれ、定期的にサービスマンが機械
点検・保守を行っている。これらの定期点検時に機械中
の現像剤が少量であれば補充のための充填補給が可能と
なり、機械の現像剤切れによるシステムダウンの発生が
防止できる。当然ながらトナーボトル70の流通経路が
最も短くなるのでトナーボトル70の回収効率、回収コ
ストの大幅な低減がはかれる。
【0051】以上、本発明の好ましい実施の形態につい
て説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるべ
きでない。例えば、上記実施の形態では現像剤としてト
ナーを充填することについて説明したが、充填する現像
剤は二成分現像装置におけるトナーとキャリア、あるい
は磁性キャリアであってもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明においては、現像剤物流経路の短
縮化や物流コスト低減や現像剤収納容器の再使用の実現
が可能となり、ユーザーの現像剤交換作業の低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像剤充填システムの一例を示す
外観斜視図である。
【図2】その充填システムの内部構造を示す断面説明図
である。
【図3】充填システムの内部構造を示す中央断面説明図
である。
【図4】充填連結装置を示す断面図である。
【図5】トナーボトルの一部切り欠いた断面図である。
【図6】充填連結装置をトナーボトルに装填した状態を
示す断面図である。
【図7】トナーボトルへトナーを充填中の状態を示す断
面図である。
【図8】他の実施の形態における充填連結装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 現像剤収納・供給装置 10 トナータンク 20 粉体ポンプユニット 30 スクリューポンプ 32 ステータ 33 ロータ 40 ホース 50 充填連結装置 60 キャップ脱着装置 61 スライダー 62 チャック 70 トナーボトル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の現像装置へ補給するため
    の現像剤を貯溜する現像剤貯溜部に現像剤を充填する現
    像剤充填システムにおいて、 前記現像剤貯溜部に充填するための現像剤を収納する現
    像剤収納部及び該現像剤収納部に収納された現像剤を供
    給する現像剤供給手段を有する現像剤収納・供給装置
    と、前記現像剤貯溜部に連結される充填連結装置とをフ
    レキシブルな移送部材を介して接続し、前記現像剤収納
    部に収納された現像剤を前記現像剤貯溜部に移送して充
    填することを特徴とする現像剤充填システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の現像剤充填システムに
    おいて、前記現像剤供給手段が回転することにより軸方
    向に沿って現像剤を移動させ得るスクリュー状のロータ
    を備えた粉体ポンプと、該粉体ポンプにより移動してく
    る現像剤を拡散させた状態で流動化させるための空気供
    給手段とを具備することを特徴とする現像剤充填システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の現像剤充填シ
    ステムにおいて、前記充填連結装置には前記現像剤貯溜
    部の充填部に着脱可能に係合する係合手段が設けられて
    いることを特徴とする現像剤充填システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れか1つに記載の
    現像剤充填システムにおいて、前記充填連結装置には空
    気を抜くための排気部が設けられていることを特徴とす
    る現像剤充填システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れか1つに記載の
    現像剤充填システムにおいて、前記充填連結装置には前
    記移送部材が接続される現像剤受け入れ部と、該現像剤
    受け入れ部を開閉する開閉手段とが設けられていること
    を特徴とする現像剤充填システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の現像剤充填システムに
    おいて、前記充填連結装置の前記開閉手段には前記現像
    剤受け入れ部を閉鎖する位置と開放する位置との間で移
    動可能な開閉部材を有し、該開閉部材の前記現像剤受け
    入れ部と対向する面にシール部材が設けられていること
    を特徴とする現像剤充填システム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5の何れか1つに記載の
    現像剤充填システムにおいて、前記現像剤貯溜部の充填
    部がキャップによって閉じられており、前記充填連結装
    置には前記キャップを取り外すための取り外し手段と、
    該取り外し手段によって充填部から取り外されたキャッ
    プを取り外し位置で保持するキャップ保持手段とが設け
    られていることを特徴とする現像剤充填システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の現像剤充填システムに
    おいて、前記現像剤受け入れ部が前記充填部と前記取り
    外し位置におけるキャップとの間に位置するように設け
    られていることを特徴とする現像剤充填。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8の何れか1つに記載の
    現像剤充填システムにおいて、前記排気部が前記充填部
    と前記取り外し位置におけるキャップとの間に位置する
    ように設けられていることを特徴とする現像剤充填シス
    テム。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9の何れか1つに記載
    の現像剤充填システムにおいて、前記現像剤貯溜部が現
    像装置に着脱可能にセットされるボトル状の容器である
    ことを特徴とする現像剤充填システム。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9の何れか1つに記載
    の現像剤充填システムにおいて、前記現像剤貯溜部が現
    像装置の現像部に現像剤を補給する現像剤補給部である
    ことを特徴とする現像剤充填システム。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし9の何れか1つに記載
    の現像剤充填システムにおいて、前記現像剤貯溜部が現
    像装置の現像部に現像剤を補給する現像剤補給部に対し
    て現像剤を移送する現像剤移送装置のタンクであること
    を特徴とする現像剤充填システム。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12の何れか1つに記
    載の現像剤充填システムにおいて、装置本体が携帯可能
    な大きさに形成されていることを特徴とする現像剤充填
    システム。
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