JPH115258A - 繊維強化樹脂管継手の成形方法 - Google Patents

繊維強化樹脂管継手の成形方法

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JPH115258A
JPH115258A JP9159875A JP15987597A JPH115258A JP H115258 A JPH115258 A JP H115258A JP 9159875 A JP9159875 A JP 9159875A JP 15987597 A JP15987597 A JP 15987597A JP H115258 A JPH115258 A JP H115258A
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JP
Japan
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fiber
fiber reinforced
socket
pipe joint
mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP9159875A
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English (en)
Inventor
Toshihide Nonaka
俊秀 野中
Hirohide Nakagawa
裕英 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時間を短縮でき、表面との間に間隙が生
じる恐れのない繊維強化樹脂管継手の成形方法を提供す
る。 【解決手段】 円筒状の成形型に熱硬化性樹脂が含浸さ
れた繊維を巻回して受口を有する繊維強化継手本体2を
成形し、受口内に外周面に環状凸部が設けられた芯型3
を挿入し、受口と芯型3との間に熱硬化性樹脂組成物を
注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受口内面に環状凹
溝が設けられた繊維強化樹脂管継手の成形方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平6−278225
号公報等に記載されているように、環状凹凸が設けられ
た成形型の表面の環状凹部に熱硬化性樹脂組成物を充填
し、その上から熱硬化性樹脂含浸繊維を巻き付けて硬化
一体化する繊維強化樹脂管継手の成形方法が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、叙上の
特開平6−278225号公報等に記載されている繊維
強化樹脂管継手の成形方法においては、成形型の表面の
環状凹部に熱硬化性樹脂組成物を充填した後、熱硬化性
樹脂組成物を、その上に熱硬化性樹脂含浸繊維を巻き付
けて変形が生じない程度に硬化させる必要があり、成形
に長時間を要する上、その間成形型が占有され、他に転
用できない問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の繊維強化樹脂
管継手の成形方法における問題を解消するためになされ
たものであり、その目的とするところは、従来の繊維強
化樹脂管継手の成形方法を解決し、成形時間を短縮で
き、表面との間に間隙が生じる恐れのない繊維強化樹脂
管継手の成形方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明繊維強化樹脂管継手の成形方法は、円筒状の
成形型に合成樹脂が含浸された繊維を巻回して受口を有
する繊維強化継手本体を成形し、受口内に外周面に環状
凸部が設けられた芯型を挿入し、受口と芯型との間に熱
硬化性樹脂組成物を注入することを特徴とするものであ
る。
【0006】本発明において、繊維としては、ガラス繊
維の他に、ポリエステル、フェノール、ビニロン等の有
機繊維や炭素繊維等が使用できる。
【0007】本発明において、熱硬化性樹脂組成物とし
ては、主にマトリックス樹脂、充填剤、補強材等からな
る組成物である。ここにマトリックス樹脂としては、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ、フェノール、ビニル
エステル樹脂等が使用できる。
【0008】充填剤としては、炭酸カルシウム、マイ
カ、アルミナ、ガラスパウダー、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム等が使用できる。マトリックス樹脂
に対する充填剤の配合割合は、広い範囲とすることがで
き、一般には、経済性、作業性や成形される繊維補強樹
脂管継手の強度等を考慮して適宜決定されるが、細密充
填となるような割合となることが好ましい。補強材とし
ては、叙上の繊維と同様に、ガラス繊維の他に、ポリエ
ステル、フェノール、ビニロン等の有機繊維や炭素繊維
等が使用できる。
【0009】又、本発明において、成形型及び芯型の材
質としては、特に限定されるものではないが、例えば、
金属、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、コンクリート等が
使用でき、特に作業性を考慮すると、ポリプロピレン、
ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート、A
BS樹脂、或いはこれらをガラス繊維で強化した繊維強
化合成樹脂(FRP)単体、FRPの表面を金属メッキ
したものがよく、特にFRPの表面を金属メッキしたも
のが安価で水質等に安定し、耐熱性に優れているので好
ましい。
【0010】〔作用〕請求項1記載の本発明に係る繊維
強化樹脂管継手の成形方法においては、円筒状の成形型
に合成樹脂が含浸された繊維を巻回して受口を有する繊
維強化継手本体を成形し、受口内に外周面に環状凸部が
設けられた芯型を挿入し、受口と芯型との間に熱硬化性
樹脂組成物を注入するものであるから、繊維強化継手本
体を成形した時点で成形型は他に転用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明方法に使用する
成形型を示す正面図である。
【0012】図1において、1は成形型であり、成形型
1の中央の小径部11の両側に大径部12が設けられ、
大径部12の端部に切断用の凹溝13が凹設され、大径
部12の端面には回転用のピン14が植設されている。
【0013】この成形型1を使用し、成形型1の表面に
離型剤を塗布し、その上にフィラメントワインディング
(FW)法により図2に示すように、両端に受口21、
21が設けられた繊維強化継手本体2を成形する。繊維
強化継手本体2の受口21の内面には環状凹溝は設けら
れてはいないものである。
【0014】次に、図3に示すような芯型3を使用し、
図4に示すように、芯型3を繊維強化継手本体2の受口
21内に挿入する。芯型3は円柱状本体31にシリコン
ゴム製のリング32が嵌合さることにより芯型3の表面
には環状凸部が形成されている。33は円柱状本体31
の端面に取付けられたパッキンである。
【0015】図4に示すように、繊維強化継手本体2の
受口21内に芯型3を挿入した後、繊維強化継手本体2
の受口21及び芯型3の端面にパッキン43を介してフ
ランジ4を当てテンションバー5にナット51をねじ込
むことにより受口21及び芯型3の端面にフランジ4を
取り付ける。
【0016】尚、図4においては、繊維強化継手本体2
の一方の受口21のみを示し、他方の受口21は図示を
省略しているが、他方の受口21にも一方の受口21と
同様にフランジが当接され、双方のフランジの間に跨が
ってテンションバー5が取付けられている。
【0017】次いで、フランジ4に設けられた注入口4
1から熱硬化性樹脂組成物6を注入し、熱硬化性樹脂組
成物6でもって繊維強化継手本体2の受口21の内面と
芯型3との間の空隙を充填し、蓋42により注入口41
を閉塞する。
【0018】熱硬化性樹脂組成物6が硬化した後は、フ
ランジ4を取り外し、芯型3の本体31を引き抜き、環
状凹溝61内からシリコンゴム製のリング32を取り去
ることにより受口22の内面に環状凹溝61が形成され
た管継手を成形することができる。
【0019】
【実施例1】図1に示す成形型1の表面に離型剤を塗布
し、不飽和ポリエステル樹脂(三井東圧株式会社製「エ
スターR235」)100部に硬化剤(火薬アクゾ株式
会社製「カヤメックM」1部を含浸させたガラス伸縮テ
ープ(320g/cm2 :120mm幅)を巻回する。
その上から同様の樹脂を含浸させたガラスロービング
(4450g/km:10本)を巻回角が60°となる
ように巻回し、巻回終了後、硬化、離型、端面処理を行
い、図2に示すように、繊維強化継手本体2を成形す
る。
【0020】次いで、図4に示すように、繊維強化継手
本体2の受口21内に図3に示す芯型3を挿入した後、
繊維強化継手本体2の受口21及び芯型3の端面にパッ
キン43を介してフランジ4を当て、テンションバー5
にナット51をねじ込むことにより受口21及び芯型3
の端面にフランジ4を取り付ける。
【0021】次いで、フランジ4に設けられた注入口4
1から熱硬化性樹脂組成物6として、炭酸カルシウム
(白石カルシウム株式会社製の粒子径0.2〜60μ
m)100部、アエロジル(アエロジル株式会社製:繊
維長1〜50μm)60部、不飽和ポリエステル樹脂
(三井東圧株式会社製「エスターR235」)100
部、硬化剤としてアセチルアセトンパーオキサイド8
部、促進剤としてナフテン酸コバルト6%水溶液9.5
部からなるものを圧力5kgf/cm2 、温度20℃、
0.5分でを注入しする。
【0022】熱硬化性樹脂組成物6が硬化後、フランジ
4を取り外し、芯型3の本体31を引き抜くことにより
受口22の内面に環状凹溝61が形成され、環状凹溝6
1内からシリコンゴム製のリング32を取り去ることに
より環状凹溝61が形成された口径200mmのソケッ
ト管継手を成形することができた。
【0023】
【実施例2】図5に示すベンド形成形型1aの表面に離
型剤を塗布し、不飽和ポリエステル樹脂(三井東圧株式
会社製「エスターR235」)100部に硬化剤として
メチルエチルパーオキシド0.8部、促進剤として6%
ナフテン酸コバルト0.3部を含浸させたガラス伸縮テ
ープ(320g/cm2 :240mm幅)を巻回する。
その上から軸方向強度を受け持つスダレ、周方向強度を
受け持つガラスロービング(4450g/km:20
本)に同様の樹脂を含浸させ、フープ方向に巻回し、巻
回終了後、硬化、離型、端面処理を行い、ベンド形繊維
強化継手本体を成形する。
【0024】次いで、実施例1と同様に、ベンド形繊維
強化継手本体の受口内に図3に示す芯型3を挿入した
後、繊維強化継手本体の受口及び芯型の端面にパッキン
を介してフランジを当てテンションバーにナットをねじ
込むことによりベンド形繊維強化継手本体の受口及び芯
型の端面にフランジを取り付ける。
【0025】次いで、実施例1と同様に、フランジに設
けられた注入口から熱硬化性樹脂組成物として、充填剤
としてガラス粉末(粒子径35μm)200部、補強剤
としてガラス繊維(繊維長20mm)20部、不飽和ポ
リエステル樹脂(三井東圧株式会社製「エスターR23
5」)100部、硬化剤としてメチルエチルケトンパー
オキシド1部、促進剤としてナフテン酸コバルト6%水
溶液0.3部からなるものを圧力5kgf/cm2 、温
度20℃、0.5分でを注入しする。
【0026】熱硬化性樹脂組成物が硬化後、実施例1と
同様にフランジを取り外し、芯型の本体を引き抜くこと
により受口の内面に環状凹溝が形成され、環状凹溝内か
らシリコンゴム製のリングを取り除くことにより環状凹
溝が形成された100mm×45°のベンド管継手を成
形することができた。
【0027】以上、本発明の実施例を図により説明した
が、本発明の構成は図示の実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更は本発
明に含まれる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の本発明に係る繊維強化樹
脂管継手の成形方法においては、繊維強化継手本体を成
形した時点で成形型は他に転用できるので、生産性を向
上させることができる上、本体部と受口部とを別の工程
で成形でき、成形時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に使用する成形型の一例を示す正面
図。
【図2】図1に示す成形型を使用して成形した繊維強化
継手本体の断面図。
【図3】本発明方法に使用する芯形の一例を示す正面
図。
【図4】図3に示す芯型を使用して繊維強化樹脂管継手
を成形する態様の要部を示す断面図。
【図5】本発明方法に使用する成形型の他の一例を示す
正面図。
【符号の説明】
1 成形型 11 小径部 12 大径部 2 繊維強化継手本体 21 受口 3 芯型 4 フランジ 5 テンションバー 6 熱硬化性樹脂組成物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の成形型に熱硬化性樹脂が含浸さ
    れた繊維を巻回して受口を有する繊維強化継手本体を成
    形し、受口内に外周面に環状凸部が設けられた芯型を挿
    入し、受口と芯型との間に熱硬化性樹脂組成物を注入す
    ることを特徴とする繊維強化樹脂管継手の成形方法。
JP9159875A 1997-06-17 1997-06-17 繊維強化樹脂管継手の成形方法 Pending JPH115258A (ja)

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