JP3532951B2 - 繊維強化樹脂受口付き管及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂受口付き管及びその製造方法

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JP3532951B2 JP05873694A JP5873694A JP3532951B2 JP 3532951 B2 JP3532951 B2 JP 3532951B2 JP 05873694 A JP05873694 A JP 05873694A JP 5873694 A JP5873694 A JP 5873694A JP 3532951 B2 JP3532951 B2 JP 3532951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接続配管した状態で土
中に埋設したとき、土圧が不均一となっても受口と挿口
間に芯ずれを引き起こすことなく、内水圧及び外水圧に
対して確実にシールすることができる繊維強化樹脂受口
付き管及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一端部に受口が形成された繊維強
化樹脂複合管の受口部構造としては、大別して、低圧配
管系と高圧配管系の2種類がある〔JIS A5350
(1991年)D形管〕。
【0003】低圧配管系の受口部構造としては、図4に
示す如く、繊維強化樹脂直管aの一端部の外周面に、そ
れぞれ外周面に周方向に沿って断面四角形の突条が設け
られた第1の筒状パッキングdと第2の筒状パッキング
eを接着し、その上に内周面に周方向に沿って凹溝が設
けられた繊維強化樹脂短管bの基端部を、凹溝と突条と
が嵌合するようにして接着し、繊維強化樹脂短管bの先
端部内に周方向に沿って凹溝が設けられた受口cを形成
し、受口e内に外周面に周方向に沿って断面四角形の突
条が設けられた第3の筒状パッキングfを、凹溝と突条
とが嵌合するようにして接着したものが汎用されてい
る。
【0004】高圧配管系の受口部構造としては、図5に
示す如く、繊維強化樹脂直管aの一端部の外周面に、外
周面に周方向に沿って断面四角形の突条が設けられた筒
状パッキングgの一端部を接着し、その上に内周面に周
方向に沿って凹溝が設けられた繊維強化樹脂短管bの基
端部を、凹溝と突条とが嵌合するようにして接着し、繊
維強化樹脂短管bの先端部内に周方向に沿って凹溝が設
けられた受口cを形成し、受口c内に筒状パッキングg
を凹溝と突条とが嵌合するようにして接着したものが汎
用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずも
の受口部構造でっても、繊維強化樹脂複合管の一端部の
受口内に、隣接する繊維強化樹脂複合管の他端部の挿口
を接続配管した状態にて土中に埋設した場合に、繊維強
化樹脂直管a及び繊維強化樹脂短管bと、第1の筒状パ
ッキングd及び第2の筒状パッキングe、又は筒状パッ
キングg間の接着力が弱く、又、土圧が不均一なため
に、受口と挿口間に芯ずれが簡単に発生し、第1の筒状
パッキングd及び第2の筒状パッキングeは周方向に沿
って圧縮率の高い部分と低い部分が発生し、圧縮率の低
い部分では水漏れが発生し易いという問題点がある。
【0006】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、受口内に隣接する繊維強化樹脂受口付き管の挿口を
接続配管した状態にて土中に埋設したときに、土圧が不
均一となっても受口と挿口間に芯ずれを引き起こすこと
なく、内水圧及び外水圧に対して確実にシールすること
ができる繊維強化樹脂受口付き管及びその製造方法を提
供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明1は、繊維強化樹
脂直管の一端部の外周面に、外周面に周方向に沿って外
方に向かうにつれて次第に幅広となる突条が設けられた
弾性体からなる筒状パッキングが装着され、該繊維強化
樹脂直管の一端部に前記筒状パッキング上から硬化性樹
脂含浸強化繊維が巻き付けられて硬化された繊維強化樹
脂層が延設され、該繊維強化樹脂層の先端部内に受口が
形成された繊維強化樹脂受口付き管であって、前記筒状
パッキング上の硬化性樹脂含浸強化繊維層が硬化収縮し
ている繊維強化樹脂受口付き管である。
【0008】本発明1において、繊維強化樹脂直管及び
繊維強化樹脂層を形成する硬化性樹脂含浸強化繊維中の
樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂が好適に用いられ、場合によ
っては光硬化性樹脂の使用も可能である。
【0009】硬化性樹脂には、必要に応じて、アエロジ
ル、ガラスバルーン、炭酸カルシウム、タルク等の充填
剤が添加されてもよく、その添加量は硬化性樹脂100
重量部に対し、0.5〜50重量部が好ましい。
【0010】又、硬化性樹脂には、一般に硬化剤や硬化
促進剤が添加されるが、従来公知のものが使用されてよ
く、熱硬化剤としては、例えば、メチルエチルケトンパ
ーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げら
れ、硬化促進剤としては、例えば、ナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸マンガン、ジメチルアニリン等が挙げら
れる。
【0011】硬化性樹脂含浸強化繊維中の強化繊維の材
質は、特に限定されるものではく、ガラス繊維、炭素繊
維等の無機繊維、あるいはアラミド繊維、ポリエチレン
テレフタレート繊維(PET繊維)等の有機繊維が挙げ
られる。強化繊維の形態の種類としては、ロービング繊
維をはじめ、ロービングクロステープ、ガラスクロステ
ープ、すだれ状編みテープ、チョップドストランドテー
プ、コンテニュアステープ等が挙げられる。
【0012】本発明1において、筒状パッキングとして
は、その外周面に周方向に沿って外方に向かうにつれて
次第に幅広となる突条が設けられたものが用いられる必
要がある。突条の周方向に沿って外方に向かうにつれて
次第に幅広となる形状としては、その両側面が傾斜角度
が均一な傾斜面をなすいわゆる逆台形状であるのが好ま
しいが、外方に向かうにつれて次第に幅広となる条件さ
え満たす形状であれば特に限定されるものではなく使用
される。
【0013】筒状パッキングの材質としては、弾性体か
らなるものが使用され、例えば、天然ゴムや、ブタジエ
ンゴム、スチレン─ブタジエンゴム、アクリロニトリル
─ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ケ
イ素ゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等の合成ゴム等が
使用される。
【0014】本発明2は、繊維強化樹脂管の一端部の外
周面に、外周面に周方向に沿って外方に向かうにつれて
次第に幅広となる突条が設けられた弾性体からなる筒状
パッキングを装着し、繊維強化樹脂管の一端部内に、先
端部に受口形成部を有する受口成形型の基端部を挿着
し、前記筒状パッキングから受口成形型の受口形成部の
周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付け、該硬化性樹
脂含浸強化繊維を硬化収縮させて繊維強化樹脂層を設け
て、該繊維強化樹脂層の先端部内に受口を形成し、その
後、前記受口成形型を抜去する繊維強化樹脂受口付き管
の製造方法である。
【0015】本発明2において、繊維強化樹脂直管及び
繊維強化樹脂層を形成する硬化性樹脂含浸強化繊維中の
樹脂及び強化繊維としては本発明1と同様のものが使用
される。硬化性樹脂含浸強化繊維は、上記強化繊維に硬
化性樹脂が含浸されたものであり、強化繊維100重量
部に対し、硬化性樹脂が50〜200重量部含浸されて
いるのが好ましい。
【0016】強化繊維に硬化性樹脂を含浸させるには、
強化繊維を硬化性樹脂が充填された含浸槽内を通過させ
る方法や、硬化性樹脂が充填された槽内の硬化性樹脂に
回転塗布ロールが一部浸かるようにして、その回転によ
り表面に硬化性樹脂が付着したロールに接触させる方法
等の従来公知の方法が適宜採用される。
【0017】硬化性樹脂含浸強化繊維の巻回方法として
は、硬化性樹脂含浸強化繊維を円周巻きにして効率よく
巻回する方が望ましいが、ヘリカル(斜交)巻きも可能
である。そのときのヘリカル巻き角度としては、±50
〜65°が望ましい。
【0018】樹脂の硬化は普通の硬化手段が採用でき、
樹脂が熱硬化性樹脂の場合には、通常、加熱ヒーター等
の加熱手段により加熱することにより行い、樹脂が光硬
化性樹脂の場合には、通常、紫外線を照射することによ
り行う。
【0019】本発明1,2において使用される上記樹脂
は、硬化時に体積収縮する性質を備えている。例えば、
不飽和ポリエステル樹脂は、硬化時に6〜10%の体積
収縮をする。従って、硬化性樹脂含浸強化繊維中の樹脂
の硬化時の体積収縮により、形成される繊維強化樹脂層
は管軸方向に収縮するとともに縮径する。
【0020】この際、繊維強化樹脂層の管軸方向に収縮
に伴って、管状パッキングは、その外周面に設けられた
引っ掛かりとなって、管状パッキングの全体が管軸方向
に圧縮されるとともに、その突条が周方向に沿って外方
に向かうにつれて次第に幅広とされているので、繊維強
化樹脂層の基端部の壁内に引張り込まれるような状態に
て食い込まされる。
【0021】又、繊維強化樹脂層の縮径に伴って、筒状
パッキングは、繊維強化樹脂直管の一端部の外周面に圧
接状態とされる。これにより、繊維強化樹脂受口付き管
を一端部の受口内に隣接する繊維強化樹脂受口付き管の
他端部の挿口を接続する如くして順次接続配管状態にて
土中に埋設して使用したとき、通常の使用条件下では、
土圧が不均一となっても、筒状パッキングと繊維強化樹
脂層及び繊維強化樹脂直管間が密着しており、且つ、筒
状パッキングが変形しにくくて、圧縮破壊を引き起こす
限界である0.5mmよりはるかに少ない0.5/4m
m以下に押さえられるので、内水圧及び外水圧に対して
確実にシールすることができる。
【0022】
【作用】本発明1の繊維強化樹脂受口付き管は、繊維強
化樹脂直管の一端部の外周面に、外周面に周方向に沿っ
て外方に向かうにつれて次第に幅広となる突条が設けら
れた弾性体からなる筒状パッキングが装着され、該繊維
強化樹脂直管の一端部に前記筒状パッキング上から硬化
性樹脂含浸強化繊維が巻き付けられて硬化された繊維強
化樹脂層が延設され、該繊維強化樹脂層の先端部内に受
口が形成された繊維強化樹脂受口付き管であって、前記
筒状パッキング上の硬化性樹脂含浸強化繊維層が硬化収
縮していることにより、繊維強化樹脂層形成の際の樹脂
の体積収縮により、管状パッキングが、全体が管軸方向
に圧縮されるとともに、繊維強化樹脂層の基端部の壁内
に引張り込まれるような状態にて食い込まされおり、
又、繊維強化樹脂直管の一端部の外周面に圧接状態とさ
れているため、受口内に隣接する繊維強化樹脂受口付き
管の他端部の挿口を接続する如くして順次接続配管状態
にて土中に埋設して使用したとき、通常の使用条件下で
は、土圧が不均一となっても、筒状パッキングと繊維強
化樹脂層及び繊維強化樹脂直管間が密着しており、且
つ、筒状パッキングが変形しにくくて、内水圧及び外水
圧に対して確実にシールすることができる。
【0023】本発明2の繊維強化樹脂受口付き管の製造
方法は、繊維強化樹脂管の一端部の外周面に、外周面に
周方向に沿って外方に向かうにつれて次第に幅広となる
突条が設けられた弾性体からなる筒状パッキングを装着
し、繊維強化樹脂管の一端部内に、先端部に受口形成部
を有する受口成形型の基端部を挿着し、前記筒状パッキ
ングから受口成形型の受口形成部の周りに硬化性樹脂含
浸強化繊維を巻き付け、該硬化性樹脂含浸強化繊維を硬
化収縮させて繊維強化樹脂層を設けて、該繊維強化樹脂
層の先端部内に受口を形成し、その後、前記受口成形型
を抜去することにより、本発明1の優れた作用効果を奏
する繊維強化樹脂受口付き管を簡単に製造することがで
きる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面を参照して
説明する。図1は、本発明の繊維強化樹脂受口付き管の
一例の全体を示す一部切欠き正面であり、図2はその要
部を拡大して示す断面である。
【0025】1は別途連続的に製造した繊維強化樹脂直
管である。この繊維強化樹脂直管1の製造方法は、特に
図示しないが、例えば、直管成形用芯型の周りに熱硬化
性樹脂含浸強化繊維を巻き付け、樹脂を加熱硬化硬化さ
せた後、芯型を脱型する等が採用される。
【0026】熱硬化性樹脂含浸強化繊維としては、例え
ば、ガラスロービング中に、不飽和ポリエステル樹脂と
硬化剤と促進剤からなる樹脂組成物を含浸させたものか
らなる。尚、繊維強化樹脂直管1は、必要に応じて、内
外繊維強化樹脂層の間に樹脂モルタル層が設けられたサ
ンドイッチ構造のものであってもよい。
【0027】繊維強化樹脂直管1の一端部の外周面に合
成ゴム等の弾性体からなる筒状パッキング2が装着され
ている。筒状パッキング2は、筒状部21の一端内方に
管端面被覆部22が設けられ、筒状部21の外周面には
周方向に沿って複数個の外方に向かうにつれて次第に幅
広となる断面略逆台形の突条23が設けられている。
【0028】筒状パッキング2は、その筒状部21が繊
維強化樹脂直管1の一端部の外周面を被覆し、管端面被
覆部22が繊維強化樹脂直管1の一端面を被覆するよう
にして接着剤層を介して接着されるようにして、繊維強
化樹脂直管1の一端部の外周面に筒状パッキング2が装
着されている。
【0029】繊維強化樹脂直管1の一端部に筒状パッキ
ング2上から上記同様の硬化性樹脂含浸強化繊維が巻き
付けられて硬化された繊維強化樹脂層3が設けられて、
繊維強化樹脂層3の先端部内に受口31が形成されてい
る。尚、繊維強化樹脂層3は、必要に応じて、その中間
に樹脂モルタル層が設けられたものであってもよい。
【0030】筒状パッキング2の突条23は、繊維強化
樹脂層3の基端部の壁内に食い込まされている。そし
て、その管状パッキング2は、繊維強化樹脂層3の形成
の際の樹脂の体積収縮により、全体が管軸方向に圧縮さ
れるとともに、繊維強化樹脂層3の基端部の壁内に引張
り込まれるような状態にて食い込まされおり、又、繊維
強化樹脂直管1の一端部の外周面に圧接状態とされてい
る。
【0031】次に、図1及び図2に示す繊維強化樹脂受
口付き管の製造方法の一例を図3を参照して説明する。
図3に示す如く、繊維強化樹脂管1の一端部の外周面
に、筒状パッキング2をその筒状部21が繊維強化樹脂
直管1の一端部の外周面を被覆し、管端面被覆部22が
繊維強化樹脂直管1の一端面を被覆するようにして接着
剤層を介して接着されるようにして、繊維強化樹脂直管
1の一端部の外周面に装着する。
【0032】次に、繊維強化樹脂管1の一端部内に、先
端部に受口形成部41を有する受口成形型4の基端部を
挿着する。筒状パッキング2から受口成形型4の受口形
成部41の周りに硬化性樹脂含浸強化繊維を巻き付け
る。樹脂を硬化させて繊維強化樹脂層3を設けて、繊維
強化樹脂層3の先端部内に受口31を形成するととも
に、筒状パッキング2の突条23を繊維強化樹脂層3の
壁内に食い込ませた状態となす。
【0033】この際、その管状パッキング2は、繊維強
化樹脂層3の形成の際の樹脂の体積収縮により、全体が
管軸方向に圧縮されるとともに、繊維強化樹脂層3の基
端部の壁内に引張り込まれるような状態にて食い込まさ
れ、又、繊維強化樹脂直管1の一端部の外周面に圧接状
態とされる。
【0034】最後に、芯型4を抜去して、図1及び図2
に示す如き繊維強化樹脂受口付き管を得る。得られた繊
維強化樹脂受口付き管は、繊維強化樹脂層3の形成の際
の樹脂の体積収縮により、管状パッキング2が、全体が
管軸方向に圧縮されるとともに、繊維強化樹脂層3の基
端部の壁内に引張り込まれるような状態にて食い込まさ
れており、又、繊維強化樹脂直管1の一端部の外周面に
圧接状態とされている。
【0035】このため、受口内に隣接する繊維強化樹脂
受口付き管の他端部の挿口を接続する如くして順次接続
配管状態にて土中に埋設して使用したとき、通常の使用
条件下では、土圧が不均一となっても、筒状パッキング
と繊維強化樹脂層及び繊維強化樹脂直管間が密着してお
り、且つ、筒状パッキングが変形しにくくて、接続部の
芯ずれが、圧縮破壊を引き起こす限界である0.5mm
よりはるかに少ない0.5/4mm以下に押さえられ、
内水圧及び外水圧に対して確実にシールすることができ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明1の繊維強化樹脂受口付き管は、
上記の如き構成とされているので、受口内に隣接する繊
維強化樹脂受口付き管の他端部の挿口を接続する如くし
て順次接続配管状態にて土中に埋設して使用したとき、
通常の使用条件下では、土圧が不均一となっても、筒状
パッキング2と繊維強化樹脂層3及び繊維強化樹脂直管
1間が密着しており、且つ、筒状パッキング2が変形し
にくくて、内水圧及び外水圧に対して確実シールするこ
とができる。
【0037】本発明2の繊維強化樹脂受口付き管の製造
方法は、上記の如き構成とされているので、優れた効果
を奏する本発明1の繊維強化樹脂受口付き管を簡単に製
造することができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】繊維強化樹脂受口付き管の全体を示す一部切欠
き正面図である。
【図2】図1に示すものの要部拡大断面図である。
【図3】図1に示すものの製造工程を示す要部拡大断面
図である。
【図4】従来の接続部構造の一例を示す要部拡大断面図
である。
【図5】従来の接続部構造の別の例を示す要部拡大断面
図である。
【符号の簡単な説明】
1 繊維強化樹脂直管 2 筒状パッキング 3 繊維強化樹脂層 4 受口成形型 21 筒状部 22 管端面被覆部 23 突条 31 受口 41 受口形成部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化樹脂直管の一端部の外周面に
    外周面に周方向に沿って外方に向かうにつれて次第に幅
    広となる突条が設けられた弾性体からなる筒状パッキン
    グが装着され、該繊維強化樹脂直管の一端部に前記筒状
    パッキング上から硬化性樹脂含浸強化繊維が巻き付けら
    れて硬化された繊維強化樹脂層が延設され、該繊維強化
    樹脂層の先端部内に受口が形成された繊維強化樹脂受口
    付き管であって、前記筒状パッキング上の硬化性樹脂含
    浸強化繊維層が硬化収縮していることを特徴とする繊維
    強化樹脂受口付き管。
  2. 【請求項2】 繊維強化樹脂管の一端部の外周面に、外
    周面に周方向に沿って外方に向かうにつれて次第に幅広
    となる突条が設けられた弾性体からなる筒状パッキング
    を装着し、繊維強化樹脂管の一端部内に、先端部に受口
    形成部を有する受口成形型の基端部を挿着し、前記筒状
    パッキングから受口成形型の受口形成部の周りに硬化性
    樹脂含浸強化繊維を巻き付け、該硬化性樹脂含浸強化繊
    を硬化収縮させて繊維強化樹脂層を設けて、該繊維強
    化樹脂層の先端部内に受口を形成し、その後、前記受口
    成形型を抜去することを特徴とする繊維強化樹脂受口付
    き管の製造方法。
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