JPH1151458A - 風洞実験用気流調整装置 - Google Patents

風洞実験用気流調整装置

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JPH1151458A
JPH1151458A JP21916297A JP21916297A JPH1151458A JP H1151458 A JPH1151458 A JP H1151458A JP 21916297 A JP21916297 A JP 21916297A JP 21916297 A JP21916297 A JP 21916297A JP H1151458 A JPH1151458 A JP H1151458A
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JP
Japan
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roughness
wind tunnel
floor
plate
airflow
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Pending
Application number
JP21916297A
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English (en)
Inventor
Keiji Masuda
圭司 増田
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗度板の見付面積の調整を簡易迅速に行える
ようにした風洞実験用気流調整装置を提供すること。 【解決手段】 風洞実験用気流調整装置20には、風洞
2内の床4でスパイヤ6よりも気流の下流側に、気流の
流れ方向に間隔をおいて複数の粗度板22が配置されて
いる。床4上で粗度板22が支軸32を中心として揺動
できるようにブロック23、24により粗度板22の支
軸32が回転可能に支持される。一方のブロック24に
は粗度板22を揺動させるためのモータ、歯車機構から
なる動力手段26が設けられている。動力手段26は、
モータの駆動回路、粗度板22の取付角度を検出するセ
ンサ、インターフェイス、パーソナルコンピュータ、入
力装置などから構成された制御手段28に接続され、駆
動回路に指令信号を発する制御プログラムにより制御さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は風洞実験用の気流調
整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高層ビルなどの付近では、風がビルに吹
きつけられたとき、場所によっては元の風よりも風速の
大きい風が発生する現象が知られており、このような風
はビル風と呼ばれている。ビル風は、強風時には極めて
強力となるため、ものが吹き飛ばされたり、歩行が困難
になる場合も多々ある。また、高層建物においては風に
よる荷重が設計上重要な要因となり、風洞実験により外
力を推定することが必要不可欠となる。従って、ビルな
どを新たに設計施工する場合には風洞実験が行われ、施
工するビルの周辺でどのような風が発生するかを予測
し、ビル風の発生が予測される箇所に予めビル風防止の
ための対策を施し、また、高層建物が受ける風による荷
重を推定するようにしている。
【0003】図4はこのような風洞実験に用いる気流調
整装置の斜視図を示す。風洞2内において気流の上流側
の床4に、スパイヤ6が気流の流れ方向と直交する方向
に間隔をおいて複数配設され、また、スパイヤ6よりも
気流の下流側に、粗度板8が気流の流れ方向に間隔をお
いて複数立設されている。そして、風洞実験では風洞2
内に気流を流してスパイヤ6及び粗度板8により高さ方
向の風速勾配と乱れを生じさせ、また、気流の上流側か
ら見た粗度板8の見付面積を変えることで、自然風に近
似した種々の風を作り、これらスパイヤ6や粗度板8の
下流における多数箇所において風速が測定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
気流調整装置では、図5に示すように、粗度板8の長手
方向の両端に取着された取付金物10を風洞2の床4に
取り付けることで粗度板8を床4に立設しているので、
気流の上流側から見た粗度板8の見付面積を変える場合
には、その都度、取付金物10を風洞2の床4から取り
外し、新たな粗度板8の取付金物10を床4に取り付け
なければならない。そのため、粗度板8の見付面積の調
整に非常に手間がかかる不具合があった。本発明は前記
事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、
粗度板の見付面積の調整を簡易迅速に行えるようにした
風洞実験用気流調整装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、風洞内の床に気流の流れ方向に間隔をおいて
配置される複数の粗度板を備える風洞実験用気流調整装
置であって、前記粗度板は左右に横長に形成されると共
にその左右両端の下部に外方に向けて支軸が突設され、
前記粗度板の左右両端に臨むように配置されて前記風洞
内の床に取り付けられるブロックが二つ設けられ、前記
ブロックは風洞内の床に取り付けられた状態で床上で粗
度板が支軸を中心として揺動できるように支軸を回転可
能に支持し、前記両ブロックのうちの一方のブロックに
は、前記支軸に連結されて粗度板を揺動させるためのモ
ータ、歯車機構からなる動力手段が設けられ、更に、前
記モータの駆動を制御し粗度板の床に対する取付角度を
調整する制御手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記制御手段により、粗度板の取付角
度が一定値にとどまることなく時間の経過に伴って連続
して変化することを特徴とする。
【0006】本発明の風洞実験用気流調整装置では、自
然風に近似した種々の風を作るため粗度板の見付面積を
変える場合、従来のように、その都度、取付金物を床か
ら取り外したり新たな粗度板の取付金物を取り付けたり
する必要がなくなり、制御手段及び動力手段により、粗
度板の取付角度が所望値に設定される。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て説明する。図1は風洞実験用気流調整装置の斜視図、
図2は同要部の拡大斜視図、図3は同側面図を示す。風
洞実験用気流調整装置20は、風洞2内の床4に配設さ
れるスパイヤ6、粗度板22、ブロック23、24、動
力手段26、制御手段28などを備えている。スパイヤ
6は薄板からなり、下部の幅が大きく上部に至るにつれ
て徐々に小さくなるように形成され、気流の流れ方向と
直交する方向に間隔をおいて複数配設されている。
【0008】粗度板22はスパイヤ6よりも気流の下流
側に、気流の流れ方向に間隔をおいて複数配置されてい
る。粗度板22は左右に横長に形成され、その左右両端
面の下部からは外方に向けてそれぞれ支軸32が突設さ
れている。前記ブロック23、24は、粗度板22の左
右両端面に臨むように配置され、各ブロック23、24
は床4に取り付けられる。そして、ブロック23、24
が床4に取り付けられた状態で、図3に示すように、床
4上で粗度板22が支軸32を中心として揺動できるよ
うにブロック23、24により支軸32が回転可能に支
持される。
【0009】前記両ブロック23、24のうちの一方の
ブロック24には、前記支軸32に連結されて粗度板2
2を揺動させるためのモータ、歯車機構からなる動力手
段26が設けられている。この動力手段26は、ブロッ
ク24内に形成された空間部2402に装着され、この
空間部2402はカバー2404などにより覆われてい
る。前記制御手段28は、例えば、モータの駆動回路、
粗度板22の取付角度を検出するセンサ、インターフェ
イス、パーソナルコンピュータ、入力装置などから構成
され、センサの出力がインターフェイスを介してパーソ
ナルコンピュータに入力され、パーソナルコンピュータ
には、インターフェイスから受けとった信号とキーボー
ドなどの入力装置から入力された目標値とに従って前記
駆動回路に指令信号を発する制御プログラムが組み込ま
れている。
【0010】本実施の形態例に係る風洞実験用気流調整
装置20を用いれば、自然風に近似した種々の風を作る
ため粗度板22の見付面積を変える場合、従来のよう
に、その都度、取付金物を床4から取り外したり新たな
粗度板の取付金物を取り付けたりする必要がなくなり、
キーボードなどの入力装置の操作により粗度板22の取
付角度を所望値に設定でき、粗度板22の見付面積の調
整を簡易迅速に行うことが可能となる。また、制御プロ
グラムの内容によっては、粗度板22の取付角度を一定
値にとどまることなく時間の経過に伴って連続して変化
させることも可能となり、これにより、従来装置ではで
きなかった、実風に近づける上で必要とされる乱れの大
きな気流を作ることも可能となり、風環境を予測する上
で極めて有利となる。
【0011】なお、実施例では全ての粗度板22を動力
手段26や制御手段28により動かした場合について説
明したが、気流の下流側の複数個のみの粗度板22を動
かしたり、上流側の複数個のみの粗度板22を動かすな
どは任意である。また、位相差を持たせて全ての粗度板
22を連続的に動かしたりするなど、粗度板22の取付
角度を動かす制御内容も任意である。
【0012】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
風洞内の床に気流の流れ方向に間隔をおいて配置される
複数の粗度板を備える風洞実験用気流調整装置であっ
て、前記粗度板は左右に横長に形成されると共にその左
右両端の下部に外方に向けて支軸が突設され、前記粗度
板の左右両端に臨むように配置されて前記風洞内の床に
取り付けられるブロックが二つ設けられ、前記ブロック
は風洞内の床に取り付けられた状態で床上で粗度板が支
軸を中心として揺動できるように支軸を回転可能に支持
し、前記両ブロックのうちの一方のブロックには、前記
支軸に連結されて粗度板を揺動させるためのモータ、歯
車機構からなる動力手段が設けられ、更に、前記モータ
の駆動を制御し粗度板の床に対する取付角度を調整する
制御手段が設けられている構成とした。そのため、粗度
板の見付面積を変える場合、従来のような面倒な作業を
要せず、動力手段及び制御手段により粗度板の取付角度
を簡単に所望値に設定でき、粗度板の見付面積の調整を
簡易迅速に行うことが可能となる。また、動力手段及び
制御手段により、粗度板の取付角度を一定値にとどまる
ことなく時間の経過に伴って連続して変化させることも
可能となり、これにより、実風に近づける上で必要とさ
れる乱れの大きな気流を作れ、風環境を予測する上で極
めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】風洞実験用気流調整装置の斜視図である。
【図2】同要部の拡大斜視図である。
【図3】同側面図である。
【図4】従来の風洞実験に用いる気流調整装置の斜視図
である。
【図5】粗度板の側面図である。
【符号の説明】
2 風洞 4 床 8,22 粗度板 6 スパイヤ 20 風洞実験用気流調整装置 24 ブロック 26 動力手段 28 制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞内の床に気流の流れ方向に間隔をお
    いて配置される複数の粗度板を備える風洞実験用気流調
    整装置であって、 前記粗度板は左右に横長に形成されると共にその左右両
    端の下部に外方に向けて支軸が突設され、 前記粗度板の左右両端に臨むように配置されて前記風洞
    内の床に取り付けられるブロックが二つ設けられ、 前記ブロックは風洞内の床に取り付けられた状態で床上
    で粗度板が支軸を中心として揺動できるように支軸を回
    転可能に支持し、 前記両ブロックのうちの一方のブロックには、前記支軸
    に連結されて粗度板を揺動させるためのモータ、歯車機
    構からなる動力手段が設けられ、 更に、前記モータの駆動を制御し粗度板の床に対する取
    付角度を調整する制御手段が設けられている、 ことを特徴とする風洞実験用気流調整装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段により、粗度板の取付角度
    が一定値にとどまることなく時間の経過に伴って連続し
    て変化する請求項1記載の風洞実験用気流調整装置。
JP21916297A 1997-07-30 1997-07-30 風洞実験用気流調整装置 Pending JPH1151458A (ja)

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JP21916297A JPH1151458A (ja) 1997-07-30 1997-07-30 風洞実験用気流調整装置

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JP21916297A JPH1151458A (ja) 1997-07-30 1997-07-30 風洞実験用気流調整装置

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JPH1151458A true JPH1151458A (ja) 1999-02-26

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JP (1) JPH1151458A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106153287A (zh) * 2015-04-08 2016-11-23 大连理工大学 一种用于固定风洞尖劈的装置
CN108362467A (zh) * 2017-12-29 2018-08-03 中国空气动力研究与发展中心设备设计及测试技术研究所 连续式跨声速风洞半柔壁喷管竖直空间式液压驱动装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106153287A (zh) * 2015-04-08 2016-11-23 大连理工大学 一种用于固定风洞尖劈的装置
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