JPH06137662A - 線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流変向装置 - Google Patents
線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流変向装置Info
- Publication number
- JPH06137662A JPH06137662A JP30945392A JP30945392A JPH06137662A JP H06137662 A JPH06137662 A JP H06137662A JP 30945392 A JP30945392 A JP 30945392A JP 30945392 A JP30945392 A JP 30945392A JP H06137662 A JPH06137662 A JP H06137662A
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- Japan
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- air
- blade body
- linear
- opening
- ceiling surface
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F13/00—Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
- F24F13/02—Ducting arrangements
- F24F13/06—Outlets for directing or distributing air into rooms or spaces, e.g. ceiling air diffuser
- F24F13/072—Outlets for directing or distributing air into rooms or spaces, e.g. ceiling air diffuser of elongated shape, e.g. between ceiling panels
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Duct Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 天井面に設けた線状吹出口より吹出す空調空
気を天井面に沿った方向、天井面の斜下方、垂直下方等
に周期的に変向させながら多方向へ吹出すことにより、
室内の居住者に対してドラフト感のない快適な空気調和
ができ、雑音の発生もなく、風量等も容易に調整出来る
線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流変向装置を提供
することを目的とする。 【構成】 線状の開口を形成するように長矩形状の開口
を有し、線状吹出口を形成すべく天井面に設置された吹
出口枠と、前記開口からその上方近傍位置に配置され、
同開口を開閉し得る断面縦長円形状に形成された羽根体
とを有し、この羽根体は、その中心線位置より胴側部側
へと偏心した偏心軸部を備え、吹出口枠内に設けられた
偏心軸支部に軸支して駆動部と連動回転させて成るもの
である。
気を天井面に沿った方向、天井面の斜下方、垂直下方等
に周期的に変向させながら多方向へ吹出すことにより、
室内の居住者に対してドラフト感のない快適な空気調和
ができ、雑音の発生もなく、風量等も容易に調整出来る
線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流変向装置を提供
することを目的とする。 【構成】 線状の開口を形成するように長矩形状の開口
を有し、線状吹出口を形成すべく天井面に設置された吹
出口枠と、前記開口からその上方近傍位置に配置され、
同開口を開閉し得る断面縦長円形状に形成された羽根体
とを有し、この羽根体は、その中心線位置より胴側部側
へと偏心した偏心軸部を備え、吹出口枠内に設けられた
偏心軸支部に軸支して駆動部と連動回転させて成るもの
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内に空調空気を吹出
すための線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流変向装
置に関するものである。
すための線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流変向装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高層ビル、或は業務用、居住用等
の建築物等の天井面においては、照明部、煙感知部、方
形状の空調用吹出口等を直線状に配置し、或は方形状の
空調用吹出口に代えて直線状に配置された照明部や煙感
知部等の両縁に沿って長矩形状の開口を有した空調用の
吹出口枠を連続設置して線状吹出口等を形成してシステ
ム天井を構成し、天井の美観や施工性を高めている。こ
れらの空調装置においては、天井裏部を一種のチャンバ
ーに形成して室内空気を吸入し、この吸入空気を空調機
で適切な温度に調節した後に送風機でもって前記空調吹
出口または線状吹出口より吹出し、空調用吹出口では同
吹出口に装着された羽根付窓で所望の方向へと空調空気
を吹出し、また線状吹出口においては、第11図に示す
様に、吹出口枠の開口の上方に近接してT形羽根を設
け、このT形羽根を開口に対して傾斜状に、或は開口に
対して垂直状等に設定して、冬期における暖気は吹出口
枠の開口から直接下方へ、また、夏期における冷気は天
井面と平行な方向へと吹出す様に調整しているものであ
る。
の建築物等の天井面においては、照明部、煙感知部、方
形状の空調用吹出口等を直線状に配置し、或は方形状の
空調用吹出口に代えて直線状に配置された照明部や煙感
知部等の両縁に沿って長矩形状の開口を有した空調用の
吹出口枠を連続設置して線状吹出口等を形成してシステ
ム天井を構成し、天井の美観や施工性を高めている。こ
れらの空調装置においては、天井裏部を一種のチャンバ
ーに形成して室内空気を吸入し、この吸入空気を空調機
で適切な温度に調節した後に送風機でもって前記空調吹
出口または線状吹出口より吹出し、空調用吹出口では同
吹出口に装着された羽根付窓で所望の方向へと空調空気
を吹出し、また線状吹出口においては、第11図に示す
様に、吹出口枠の開口の上方に近接してT形羽根を設
け、このT形羽根を開口に対して傾斜状に、或は開口に
対して垂直状等に設定して、冬期における暖気は吹出口
枠の開口から直接下方へ、また、夏期における冷気は天
井面と平行な方向へと吹出す様に調整しているものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
線状吹出口において、吹出口枠内に設けたT形羽根を傾
斜させて空気流を天井面に沿う様に吹出そうとしても、
空気流の速度が速い場合には剥離現象等を生起して、天
井面に沿った略水平方向への吹出しが困難であった。ま
た羽根の設定のしかたによっては、空調空気は一定方向
にのみ吹出され、室内の場所によっては常に空調空気が
居住者に当たってドラフト感を感じる場合があった。ま
た、羽根に当たりその表面に沿って流れる空気流が風切
音となって雑音を発生し易く、吹出される空調空気の風
量も一定で風量を増減調整ができない等の問題点があっ
た。
線状吹出口において、吹出口枠内に設けたT形羽根を傾
斜させて空気流を天井面に沿う様に吹出そうとしても、
空気流の速度が速い場合には剥離現象等を生起して、天
井面に沿った略水平方向への吹出しが困難であった。ま
た羽根の設定のしかたによっては、空調空気は一定方向
にのみ吹出され、室内の場所によっては常に空調空気が
居住者に当たってドラフト感を感じる場合があった。ま
た、羽根に当たりその表面に沿って流れる空気流が風切
音となって雑音を発生し易く、吹出される空調空気の風
量も一定で風量を増減調整ができない等の問題点があっ
た。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は線状吹出口の上方近傍位置
に、線状吹出口の開口を開閉し得る断面縦長円形状の羽
根体をその中心線より偏心した位置を軸支して偏心回転
させながら空調空気を吹出すことにより、線状吹出口よ
り吹出す空調空気を天井面に沿った方向や天井面の斜下
方や垂直下方等に周期的に変向させながら多方向へ向け
吹出しができて室内の居住者に対してドラフト感のない
快適な空気調和ができ、雑音の発生もなく、風量等も容
易に調整出来る線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流
変向装置を提供することにある。
れたものであり、その目的は線状吹出口の上方近傍位置
に、線状吹出口の開口を開閉し得る断面縦長円形状の羽
根体をその中心線より偏心した位置を軸支して偏心回転
させながら空調空気を吹出すことにより、線状吹出口よ
り吹出す空調空気を天井面に沿った方向や天井面の斜下
方や垂直下方等に周期的に変向させながら多方向へ向け
吹出しができて室内の居住者に対してドラフト感のない
快適な空気調和ができ、雑音の発生もなく、風量等も容
易に調整出来る線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流
変向装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、線状の開口を形成するように長矩形状
の開口14を有し、線状吹出口17を形成すべく天井面
16に設置された吹出口枠18において、前記開口14
の上方近傍位置に沿って配設され、同開口14を開閉し
得る断面縦長円形状に形成された羽根体20をその中心
線より胴側部側へと偏心した偏心位置で軸支させ、前記
偏心軸支された羽根体20を偏心回転させながら前記線
状吹出口17よりの空調空気の吹出方向を天井面に沿っ
た方向や天井面の下部方向等へと変向吹出して成る線状
吹出口の吹出流変向方法から構成される。次に、空気チ
ャンバー12に連通して線状の開口を形成するように長
矩形状の開口14を有し、線状吹出口17を形成すべく
天井面16に設置された吹出口枠18と、前記開口14
からその上方近傍位置に配置され、同開口14を開閉し
得る断面縦長円形状に形成された羽根体20とを有し、
更に、この羽根体20は、その中心線位置より胴側部側
へと偏心した偏心軸部22を備え、前記吹出口枠18内
に設けられた偏心軸支部24、24に軸支されて成る線
状吹出口の吹出流変向装置10から構成される。また、
前記羽根体20は、前記偏心軸部の軸線方向と交差する
ように分割された複数の分割羽根体20a、20b、2
0cより成り、この各分割羽根体20a、20b、20
cは、前記偏心軸部22回りに各々角度差を置いて位置
決め固定されて成ることとしてもよい。また、前記吹出
口枠18には、同吹出口枠18を含む様に上方に空気チ
ャンバー12が接続され、この空気チャンバー12へと
通流する空調空気の流れ中間に風車駆動部36が設けら
れ、この風車駆動部36と連動する様に羽根体20が連
係されて成ることとしてもよい。
めに、本発明は、線状の開口を形成するように長矩形状
の開口14を有し、線状吹出口17を形成すべく天井面
16に設置された吹出口枠18において、前記開口14
の上方近傍位置に沿って配設され、同開口14を開閉し
得る断面縦長円形状に形成された羽根体20をその中心
線より胴側部側へと偏心した偏心位置で軸支させ、前記
偏心軸支された羽根体20を偏心回転させながら前記線
状吹出口17よりの空調空気の吹出方向を天井面に沿っ
た方向や天井面の下部方向等へと変向吹出して成る線状
吹出口の吹出流変向方法から構成される。次に、空気チ
ャンバー12に連通して線状の開口を形成するように長
矩形状の開口14を有し、線状吹出口17を形成すべく
天井面16に設置された吹出口枠18と、前記開口14
からその上方近傍位置に配置され、同開口14を開閉し
得る断面縦長円形状に形成された羽根体20とを有し、
更に、この羽根体20は、その中心線位置より胴側部側
へと偏心した偏心軸部22を備え、前記吹出口枠18内
に設けられた偏心軸支部24、24に軸支されて成る線
状吹出口の吹出流変向装置10から構成される。また、
前記羽根体20は、前記偏心軸部の軸線方向と交差する
ように分割された複数の分割羽根体20a、20b、2
0cより成り、この各分割羽根体20a、20b、20
cは、前記偏心軸部22回りに各々角度差を置いて位置
決め固定されて成ることとしてもよい。また、前記吹出
口枠18には、同吹出口枠18を含む様に上方に空気チ
ャンバー12が接続され、この空気チャンバー12へと
通流する空調空気の流れ中間に風車駆動部36が設けら
れ、この風車駆動部36と連動する様に羽根体20が連
係されて成ることとしてもよい。
【0006】
【作用】本発明の線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出
流変向装置においては、空気チャンバーに連通して線状
の開口を形成するように長矩形の開口を有して天井面に
設置された吹出口枠において、この吹出口枠の開口の上
方近傍位置に、前記開口を開閉し得る断面縦長円形状に
形成された羽根体を配置させている。この羽根体の中心
線位置より胴側部側へと偏心した偏心軸部を吹出口枠内
の偏心軸支部に軸支して羽根体を偏心回転させながら空
気チャンバー内に送気された空調空気を、線状吹出口よ
り吹出すものである。前記羽根体は、その中心線位置よ
り胴側部側へと偏心軸支されて回転させることにより、
羽根体と吹出口枠内面との間隙は下端が天井面へ向け絞
られた形状、斜め下方へと拡開された形状、天井面の下
方へ向いた形状、更に閉鎖状態等に周期的に変化し、線
状吹出口より吹出される空調空気は、天井面に沿った水
平方向、斜下方、或は直下方向等の多方向へ順次吹出さ
れ、これにより室内の居住者に対するドラフト感もな
く、精度の良い空気調和を達成できることとなる。ま
た、羽根体は縦長円形状であるため、空気流に対して風
切音が発生することなく、従って雑音がなく、風量等も
容易に調整出来ることとなる。また、前記羽根体は、前
記偏心軸部の軸線方向と交差するように分割された複数
の分割羽根体より成り、この分割羽根体は、前記偏心軸
部回りに各々角度差をおいて位置決め固定してもよい。
これにより線状吹出口から部分的に異なる方向へ空調空
気の吹出しができ、室内側の空気が攪拌されて快適な空
調空間が得られる。また、前記吹出口枠を含む様に上方
に連通した空気チャンバーへと通流する空調空気の流れ
中間に風車駆動部を設け、この風車駆動部と連動する様
に羽根体を連係してもよく、これにより羽根体を回転さ
せる駆動部は、モータを使用する場合に比べ設備経費や
運転経費を節約できる。
流変向装置においては、空気チャンバーに連通して線状
の開口を形成するように長矩形の開口を有して天井面に
設置された吹出口枠において、この吹出口枠の開口の上
方近傍位置に、前記開口を開閉し得る断面縦長円形状に
形成された羽根体を配置させている。この羽根体の中心
線位置より胴側部側へと偏心した偏心軸部を吹出口枠内
の偏心軸支部に軸支して羽根体を偏心回転させながら空
気チャンバー内に送気された空調空気を、線状吹出口よ
り吹出すものである。前記羽根体は、その中心線位置よ
り胴側部側へと偏心軸支されて回転させることにより、
羽根体と吹出口枠内面との間隙は下端が天井面へ向け絞
られた形状、斜め下方へと拡開された形状、天井面の下
方へ向いた形状、更に閉鎖状態等に周期的に変化し、線
状吹出口より吹出される空調空気は、天井面に沿った水
平方向、斜下方、或は直下方向等の多方向へ順次吹出さ
れ、これにより室内の居住者に対するドラフト感もな
く、精度の良い空気調和を達成できることとなる。ま
た、羽根体は縦長円形状であるため、空気流に対して風
切音が発生することなく、従って雑音がなく、風量等も
容易に調整出来ることとなる。また、前記羽根体は、前
記偏心軸部の軸線方向と交差するように分割された複数
の分割羽根体より成り、この分割羽根体は、前記偏心軸
部回りに各々角度差をおいて位置決め固定してもよい。
これにより線状吹出口から部分的に異なる方向へ空調空
気の吹出しができ、室内側の空気が攪拌されて快適な空
調空間が得られる。また、前記吹出口枠を含む様に上方
に連通した空気チャンバーへと通流する空調空気の流れ
中間に風車駆動部を設け、この風車駆動部と連動する様
に羽根体を連係してもよく、これにより羽根体を回転さ
せる駆動部は、モータを使用する場合に比べ設備経費や
運転経費を節約できる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適
な実施例を説明する。図1ないし図5には、本発明の実
施例に係る線状吹出口の吹出流変向装置10が示されて
いる。図において、線状吹出口の吹出流変向装置10
は、空気チャンバー12の下部位置に連通して下端に長
矩形状の開口14を有し、この開口14によって天井面
16に線状吹出口17を形成するように同天井面16に
設置された吹出口枠18を備えている。
な実施例を説明する。図1ないし図5には、本発明の実
施例に係る線状吹出口の吹出流変向装置10が示されて
いる。図において、線状吹出口の吹出流変向装置10
は、空気チャンバー12の下部位置に連通して下端に長
矩形状の開口14を有し、この開口14によって天井面
16に線状吹出口17を形成するように同天井面16に
設置された吹出口枠18を備えている。
【0008】図2に示す様に、前記空気チヤンバー12
と吹出口枠18とは、軽量で硬度を有したアルミニウム
合金等を素材として一体に形成されている。空気チヤン
バー12は、内部に気密閉塞された風路Wを有し、この
風路Wは吹出口枠18の開口14に連通されている。更
に天井裏部等に設置された空調機に接続した空気ダクト
30が空気チャンバー12に連通されて空調空気が空気
ダクト30から空気チャンバー12の風路W内に供給さ
れ、吹出口枠18の開口14より吹出される。
と吹出口枠18とは、軽量で硬度を有したアルミニウム
合金等を素材として一体に形成されている。空気チヤン
バー12は、内部に気密閉塞された風路Wを有し、この
風路Wは吹出口枠18の開口14に連通されている。更
に天井裏部等に設置された空調機に接続した空気ダクト
30が空気チャンバー12に連通されて空調空気が空気
ダクト30から空気チャンバー12の風路W内に供給さ
れ、吹出口枠18の開口14より吹出される。
【0009】前記吹出口枠18は、下面が天井面16に
位置する様に天井部内に相対向して吊支された端面逆T
形状の支持枠(Tバーとも言われる。)32、32に支
持されている。この支持枠32、32は並列状に線状吹
出口17を形成する長手方向に複数設置され、この支持
枠32、32間に挟装されるように吹出口枠18の開口
14が形成されている。前記吹出口枠18は、その複数
個を天井面に直線状や並列状に配置し、或は単一の吹出
口枠18を方形状等に配置し、その開口14で形成され
る線状吹出口17で天井面の意匠美を高めることができ
る。
位置する様に天井部内に相対向して吊支された端面逆T
形状の支持枠(Tバーとも言われる。)32、32に支
持されている。この支持枠32、32は並列状に線状吹
出口17を形成する長手方向に複数設置され、この支持
枠32、32間に挟装されるように吹出口枠18の開口
14が形成されている。前記吹出口枠18は、その複数
個を天井面に直線状や並列状に配置し、或は単一の吹出
口枠18を方形状等に配置し、その開口14で形成され
る線状吹出口17で天井面の意匠美を高めることができ
る。
【0010】図1、図2に示す様に、前記吹出口枠18
の開口14の上方近傍位置には、吹出口枠18の開口1
4を開閉し得る長幅に形成された断面縦長円形状の羽根
体20が配置されている。この羽根体20の断面形状
は、楕円、両端に円弧部を有した長円、或は楕円と長円
の中間形状の長円等の形状を含むものである。前記羽根
体20は、プラスチックの様な硬質合成樹脂や軽量なア
ルミニウム合金、或は発泡材等を素材とした中空体や中
実体に形成されている。中空体の羽根体20の両端部は
閉鎖されると共に内部に補強部が設けられている。前記
羽根体20の中心線位置より胴側部側へと偏心した偏心
位置に軸孔部34が設けられ、この軸孔部34に長い軸
より成る偏心軸部22が貫通固定されている。この偏心
軸部22の両端は、吹出口枠18内の両端部に設けた偏
心軸支部24、24に回転自在に軸支されている。
の開口14の上方近傍位置には、吹出口枠18の開口1
4を開閉し得る長幅に形成された断面縦長円形状の羽根
体20が配置されている。この羽根体20の断面形状
は、楕円、両端に円弧部を有した長円、或は楕円と長円
の中間形状の長円等の形状を含むものである。前記羽根
体20は、プラスチックの様な硬質合成樹脂や軽量なア
ルミニウム合金、或は発泡材等を素材とした中空体や中
実体に形成されている。中空体の羽根体20の両端部は
閉鎖されると共に内部に補強部が設けられている。前記
羽根体20の中心線位置より胴側部側へと偏心した偏心
位置に軸孔部34が設けられ、この軸孔部34に長い軸
より成る偏心軸部22が貫通固定されている。この偏心
軸部22の両端は、吹出口枠18内の両端部に設けた偏
心軸支部24、24に回転自在に軸支されている。
【0011】また、前記吹出口枠18の下端の開口14
寄りの両内面には、偏心回転する羽根体20の両端が気
密状に接摺する円弧面26、26を備えた内面型材2
8、28が固定されている。この内面型材28、28は
軽量なアルミニウム合金、硬質ゴム等を素材として形成
され、回転する羽根体20の両端円弧面が内面型材2
8、28の円弧面26、26に共に接摺した時に吹出口
枠18の開口14は閉鎖される。
寄りの両内面には、偏心回転する羽根体20の両端が気
密状に接摺する円弧面26、26を備えた内面型材2
8、28が固定されている。この内面型材28、28は
軽量なアルミニウム合金、硬質ゴム等を素材として形成
され、回転する羽根体20の両端円弧面が内面型材2
8、28の円弧面26、26に共に接摺した時に吹出口
枠18の開口14は閉鎖される。
【0012】前記羽根体20を回転させるため、前記空
気チャンバー12に連通された空気ダクト30内に、風
車駆動部36が設置されている。図1、図2に示す様
に、前記風車駆動部36は、空気ダクト30の空気チャ
ンバー12寄り位置に設置された減速部38と、この減
速部38より空気ダクト30方向へ向け突設された主軸
40に固定された風車42と、を備えている。この減速
部38より空気チャンバー12内へ突設された従軸44
と、吹出口枠18内で羽根体20の端部より突出された
偏心軸部22の上方位置に設けられた中間軸46とに固
定されたVプーリ48、50にVベルト52が掛廻わさ
れ、更に、前記中間軸46と傘歯車機構54で連動する
中間連動軸56と、偏心軸部22とに固定されたVプー
リ58、60とにVベルト62が掛廻されて羽根体20
の偏心軸部22は風車42と連動される。
気チャンバー12に連通された空気ダクト30内に、風
車駆動部36が設置されている。図1、図2に示す様
に、前記風車駆動部36は、空気ダクト30の空気チャ
ンバー12寄り位置に設置された減速部38と、この減
速部38より空気ダクト30方向へ向け突設された主軸
40に固定された風車42と、を備えている。この減速
部38より空気チャンバー12内へ突設された従軸44
と、吹出口枠18内で羽根体20の端部より突出された
偏心軸部22の上方位置に設けられた中間軸46とに固
定されたVプーリ48、50にVベルト52が掛廻わさ
れ、更に、前記中間軸46と傘歯車機構54で連動する
中間連動軸56と、偏心軸部22とに固定されたVプー
リ58、60とにVベルト62が掛廻されて羽根体20
の偏心軸部22は風車42と連動される。
【0013】これにより、空気ダクト30内を通流する
空調空気によって風車42が回転し、この風車回転力を
減速部38で減速させた後で連動する中間軸46、中間
連動軸56を経由して羽根体20の偏心軸部22に風車
回転力が伝達されて羽根体20は連続回転する。この風
車42の回転力を利用することによって羽根体20のの
駆動部の設備経費や運転経費を節約できる。
空調空気によって風車42が回転し、この風車回転力を
減速部38で減速させた後で連動する中間軸46、中間
連動軸56を経由して羽根体20の偏心軸部22に風車
回転力が伝達されて羽根体20は連続回転する。この風
車42の回転力を利用することによって羽根体20のの
駆動部の設備経費や運転経費を節約できる。
【0014】本発明の線状吹出口の吹出流変向装置10
を天井面16に設置した線状吹出口17に設けた場合に
は、前記羽根体20が吹出口枠18の開口14の上方近
接位置で偏心回転することにより、吹出口枠18の開口
14、即ち線状吹出口17より吹出される空調空気は、
図3、図4、図5に示す様に天井面に沿ったH1方向、
天井面に垂直なH2方向、天井面に対し略斜下方のH3
方向等へ吹出されることとなる。図3に示す様に、偏心
軸支部22が羽根体20の上面側に位置し、羽根体20
の上端円弧面が一方の内面型材28の円弧面26に接摺
して傾斜した状態では、羽根体20と内面型材28との
間隙S1は上部位置より下部位置にかけて内面型材28
の円弧面26に沿った状態で湾曲しながら羽根体20の
胴側面に沿って絞られ、間隙S1の下端より吹出される
空調空気は空気流の速度が早いときでも常に天井面16
に沿った略水平なH1方向へ容易に吹出される。
を天井面16に設置した線状吹出口17に設けた場合に
は、前記羽根体20が吹出口枠18の開口14の上方近
接位置で偏心回転することにより、吹出口枠18の開口
14、即ち線状吹出口17より吹出される空調空気は、
図3、図4、図5に示す様に天井面に沿ったH1方向、
天井面に垂直なH2方向、天井面に対し略斜下方のH3
方向等へ吹出されることとなる。図3に示す様に、偏心
軸支部22が羽根体20の上面側に位置し、羽根体20
の上端円弧面が一方の内面型材28の円弧面26に接摺
して傾斜した状態では、羽根体20と内面型材28との
間隙S1は上部位置より下部位置にかけて内面型材28
の円弧面26に沿った状態で湾曲しながら羽根体20の
胴側面に沿って絞られ、間隙S1の下端より吹出される
空調空気は空気流の速度が早いときでも常に天井面16
に沿った略水平なH1方向へ容易に吹出される。
【0015】次に、羽根体20が、図3より図4に示す
位置へと回動し、羽根体20の両端部が吹出口枠18の
開口14に対して略垂直方向に位置した状態では、羽根
体20の両胴側面と内面型材28、28の円弧面26、
26との間隙S2は上部から下部に掛けて略均幅の円弧
状となって空調空気は天井面16に対して略垂直なH2
方向へと吹出される。
位置へと回動し、羽根体20の両端部が吹出口枠18の
開口14に対して略垂直方向に位置した状態では、羽根
体20の両胴側面と内面型材28、28の円弧面26、
26との間隙S2は上部から下部に掛けて略均幅の円弧
状となって空調空気は天井面16に対して略垂直なH2
方向へと吹出される。
【0016】更に、羽根体20が、図4より図5に示す
位置へと回動し、偏心軸支部22が羽根体20の下面側
に位置し、羽根体20の下端円弧面が一方の内面型材2
8の円弧面26に接摺した状態で、他方の内面型材28
と羽根体20との間隙S3は、上部位置より内面型材2
8の円弧面26に沿って拡開され、空調空気は天井面1
6に対して略斜下方のH3方向へと吹出される。この図
5の状態から羽根体20が更に回動すると、羽根体20
の両端円弧面が内面型材28、28の円弧面26、26
と接摺して開口14の上部位置が羽根体20で閉鎖され
て空調空気の吹出が停止される。その後で羽根体20
は、図9に示す20d、20e、20fの位置へと回動
し、順次天井面の斜め下方のH4方向、天井面に垂直な
下方向H5方向、天井面に沿った略水平なH6方向へと
吹出され、再び羽根体20の両端が内面型材28、28
の円弧面26、26に接摺して吹出しが停止された後
で、羽根体20は1回転して始めの図3に示す位置へと
復帰し、前記したH1、H2、H3、H4、H5、H6
方向への吹出しを周期的に反復して行くこととなる。
位置へと回動し、偏心軸支部22が羽根体20の下面側
に位置し、羽根体20の下端円弧面が一方の内面型材2
8の円弧面26に接摺した状態で、他方の内面型材28
と羽根体20との間隙S3は、上部位置より内面型材2
8の円弧面26に沿って拡開され、空調空気は天井面1
6に対して略斜下方のH3方向へと吹出される。この図
5の状態から羽根体20が更に回動すると、羽根体20
の両端円弧面が内面型材28、28の円弧面26、26
と接摺して開口14の上部位置が羽根体20で閉鎖され
て空調空気の吹出が停止される。その後で羽根体20
は、図9に示す20d、20e、20fの位置へと回動
し、順次天井面の斜め下方のH4方向、天井面に垂直な
下方向H5方向、天井面に沿った略水平なH6方向へと
吹出され、再び羽根体20の両端が内面型材28、28
の円弧面26、26に接摺して吹出しが停止された後
で、羽根体20は1回転して始めの図3に示す位置へと
復帰し、前記したH1、H2、H3、H4、H5、H6
方向への吹出しを周期的に反復して行くこととなる。
【0017】従って、羽根体20の偏心回転で吹出口枠
18の開口14から吹出される空気流の方向を天井面の
下方へ向け周期的に変向吹出しができ、特に羽根体20
が偏心軸支されているため、天井面に沿った略水平なH
1、H6方向への吹出しも容易にできて室内の居住者に
対してドラフト感のない快適な空調調和ができることと
なる。また、羽根体20は断面長円形状であるため、円
弧端部が空気流に接触しても雑音の発生がなく、羽根体
20の回転速度に緩急を付けることによって、吹出され
る空調空気の風量等も容易に調整できることとなる。
18の開口14から吹出される空気流の方向を天井面の
下方へ向け周期的に変向吹出しができ、特に羽根体20
が偏心軸支されているため、天井面に沿った略水平なH
1、H6方向への吹出しも容易にできて室内の居住者に
対してドラフト感のない快適な空調調和ができることと
なる。また、羽根体20は断面長円形状であるため、円
弧端部が空気流に接触しても雑音の発生がなく、羽根体
20の回転速度に緩急を付けることによって、吹出され
る空調空気の風量等も容易に調整できることとなる。
【0018】また、羽根体20を回転させる駆動部は、
前記風車駆動部36に限定されることなく、例えば、図
10に示す様に空気チャンバー12の側部にモータ室6
4を設けて内部にモータ66を設置し、このモータ66
の回転軸と羽根体20の偏心軸支部22とにVプーリを
固定してVベルトで連動させてもよい。このモータ66
を遠隔操作しながら羽根体20を回転させることによ
り、同様に、吹出口枠18の開口14より空調空気を多
方向へ変更吹出しできる。この場合には、モータ66に
より羽根体20の回転速度の制御が容易で、空調空気の
風量の調節等が容易となる。
前記風車駆動部36に限定されることなく、例えば、図
10に示す様に空気チャンバー12の側部にモータ室6
4を設けて内部にモータ66を設置し、このモータ66
の回転軸と羽根体20の偏心軸支部22とにVプーリを
固定してVベルトで連動させてもよい。このモータ66
を遠隔操作しながら羽根体20を回転させることによ
り、同様に、吹出口枠18の開口14より空調空気を多
方向へ変更吹出しできる。この場合には、モータ66に
より羽根体20の回転速度の制御が容易で、空調空気の
風量の調節等が容易となる。
【0019】図6には、羽根体20の他の実施例が示さ
れている。この実施例において、羽根体20は、前記偏
心軸部22の軸線23方向と交差する様に分割された3
個の分割羽根体20a、20b、20cより成り、これ
らの各分割羽根体20a、20b、20cは、前記偏心
軸部22回りに各々角度差を置いて位置決め固定されて
いる。この各分割羽根体20a、20b、20cは、一
本の羽根体20の場合と同様に、プラスチックの様な硬
質合成樹脂や軽量なアルミニウム合金、発泡材等を素材
とし、断面縦円形状の中空体や中実体に形成されて、両
端が閉鎖されている。図において、分割羽根体20a
は、吹出口枠18内で空気流が天井面に沿った略水平な
H1方向へ吹出す角度で偏心軸部22に固定されてい
る。また、分割羽根体20bは空気流が天井面の垂直下
方となるH2方向へ吹出す角度で偏心軸部22に固定さ
れ、更に、分割羽根体20cは空気流が天井面の斜下方
のH3方向へ吹出す角度で偏心軸部22に固定されてい
る。
れている。この実施例において、羽根体20は、前記偏
心軸部22の軸線23方向と交差する様に分割された3
個の分割羽根体20a、20b、20cより成り、これ
らの各分割羽根体20a、20b、20cは、前記偏心
軸部22回りに各々角度差を置いて位置決め固定されて
いる。この各分割羽根体20a、20b、20cは、一
本の羽根体20の場合と同様に、プラスチックの様な硬
質合成樹脂や軽量なアルミニウム合金、発泡材等を素材
とし、断面縦円形状の中空体や中実体に形成されて、両
端が閉鎖されている。図において、分割羽根体20a
は、吹出口枠18内で空気流が天井面に沿った略水平な
H1方向へ吹出す角度で偏心軸部22に固定されてい
る。また、分割羽根体20bは空気流が天井面の垂直下
方となるH2方向へ吹出す角度で偏心軸部22に固定さ
れ、更に、分割羽根体20cは空気流が天井面の斜下方
のH3方向へ吹出す角度で偏心軸部22に固定されてい
る。
【0020】この分割羽根体20a、20b、20cよ
り成る羽根体20を吹出口枠18内に、図8に示す様に
配置して回転させると、開口14の線状吹出口17より
同じ時間帯で部分的にH1、H2、H3等の三方向に分
割された空調空気が吹出され、これらの吹出方向は、順
次H1、H2、H3、H4、H5、H6方向へと順次周
期的に変化する。この分割羽根体20a、20b、20
cの3個を1ユニットに組設して偏心軸部22に複数ユ
ニットを並列に固定してもよい。
り成る羽根体20を吹出口枠18内に、図8に示す様に
配置して回転させると、開口14の線状吹出口17より
同じ時間帯で部分的にH1、H2、H3等の三方向に分
割された空調空気が吹出され、これらの吹出方向は、順
次H1、H2、H3、H4、H5、H6方向へと順次周
期的に変化する。この分割羽根体20a、20b、20
cの3個を1ユニットに組設して偏心軸部22に複数ユ
ニットを並列に固定してもよい。
【0021】また、図7には、図6の分割羽根体におい
て偏心軸部22を他方胴側部側に対称に固定した分割羽
根体20d、20e、20fが例示されている。この実
施例において、分割羽根体20dは、吹出口枠18内で
空気流が天井面の斜下方のH3方向と対称なH4方向へ
吹出す角度で偏心軸部22に固定され、分割羽根体20
eは空気流が天井面に垂直な下方となるH2方向と同じ
H5方向へ吹出す角度で、分割羽根体20fは空気流が
天井面の略水平方向のH1方向と対称なH6方向へ吹出
す角度で偏心軸部22の固定されている。従って、分割
羽根体20d、20e、20fを吹出口枠18内に配置
して回転させた場合にはH4、H5、H6方向から始ま
る周期的な吹出しができる。
て偏心軸部22を他方胴側部側に対称に固定した分割羽
根体20d、20e、20fが例示されている。この実
施例において、分割羽根体20dは、吹出口枠18内で
空気流が天井面の斜下方のH3方向と対称なH4方向へ
吹出す角度で偏心軸部22に固定され、分割羽根体20
eは空気流が天井面に垂直な下方となるH2方向と同じ
H5方向へ吹出す角度で、分割羽根体20fは空気流が
天井面の略水平方向のH1方向と対称なH6方向へ吹出
す角度で偏心軸部22の固定されている。従って、分割
羽根体20d、20e、20fを吹出口枠18内に配置
して回転させた場合にはH4、H5、H6方向から始ま
る周期的な吹出しができる。
【0022】更に、前記分割羽根体20a、20b、2
0cと分割羽根体20d、20e、20fとを偏心軸部
22に並列させた羽根体20を吹出口枠18内に配置し
て回転させると、吹出口枠18の開口14、即ち線状吹
出口17の各部分において、同一時間帯で空調空気が天
井面16下方の諸方向へと同時に吹出され、室内におい
て部分的に諸方向へ吹出される空調空気によって室内の
快適な空気調和が得られることとなる。
0cと分割羽根体20d、20e、20fとを偏心軸部
22に並列させた羽根体20を吹出口枠18内に配置し
て回転させると、吹出口枠18の開口14、即ち線状吹
出口17の各部分において、同一時間帯で空調空気が天
井面16下方の諸方向へと同時に吹出され、室内におい
て部分的に諸方向へ吹出される空調空気によって室内の
快適な空気調和が得られることとなる。
【0023】次に本発明の実施例に係る線状吹出口の吹
出流変向方法においては、線状の開口を形成するように
長矩形状の開口14有し、線状吹出口17を形成すべく
天井面に設置された吹出口枠18において、前記開口1
4の上方近傍位置に沿って配設され、同開口を開閉し得
る断面縦長円形状に形成された羽根体20をその中心線
より胴側部側へと偏心した偏心位置で軸支させ、前記偏
心軸支された羽根体20を偏心回転させることにより、
前記線状吹出口17よりの空調空気の吹出方向を天井面
16に沿ったH1、H6方向、天井面16に対し略垂直
な下方のH2、H5方向、天井面16の斜下方のH3、
H4方向等へと順次周期的に変向吹される。
出流変向方法においては、線状の開口を形成するように
長矩形状の開口14有し、線状吹出口17を形成すべく
天井面に設置された吹出口枠18において、前記開口1
4の上方近傍位置に沿って配設され、同開口を開閉し得
る断面縦長円形状に形成された羽根体20をその中心線
より胴側部側へと偏心した偏心位置で軸支させ、前記偏
心軸支された羽根体20を偏心回転させることにより、
前記線状吹出口17よりの空調空気の吹出方向を天井面
16に沿ったH1、H6方向、天井面16に対し略垂直
な下方のH2、H5方向、天井面16の斜下方のH3、
H4方向等へと順次周期的に変向吹される。
【0024】従って、天井面に沿った略水平な方向への
空調空気の吹出も容易にでき、また空気流が周期的に変
向吹出されることにより、室内の居住者に対してドラフ
ト感のない快適な空調調和ができ、更に、羽根体20は
断面長円形状であるため、端部の円弧面が空気流に接触
しても雑音となる風切音が発生することなく、羽根体2
0の回転速度に緩急を付けることによって、吹出される
空調空気の風量等も容易に調整できることとなる。
空調空気の吹出も容易にでき、また空気流が周期的に変
向吹出されることにより、室内の居住者に対してドラフ
ト感のない快適な空調調和ができ、更に、羽根体20は
断面長円形状であるため、端部の円弧面が空気流に接触
しても雑音となる風切音が発生することなく、羽根体2
0の回転速度に緩急を付けることによって、吹出される
空調空気の風量等も容易に調整できることとなる。
【0025】
【発明の効果】以上、説明した様に請求項1に係る線状
吹出口の吹出流変向方法によれば、線状の開口を形成す
るように長矩形状の開口を有し、線状吹出口を形成すべ
く天井面に設置された吹出口枠において、前記開口の上
方近傍位置に沿って配設され、同開口を開閉し得る断面
縦長円形状に形成された羽根体をその中心線より胴側部
側へと偏心した偏心位置で軸支させ、前記偏心軸支され
た羽根体を偏心回転させながら前記線状吹出口よりの空
調空気の吹出方向を天井面に沿った略水平方向へ容易に
吹出しできる。また、線状吹出口からの空調空気を天井
面に略水平な方向、天井面に垂直な下方向や天井面の斜
下方向等へ周期的に変向吹出しできて室内の居住者に対
してドラフト感のない快適な空気調和ができる。また、
羽根体は断面縦長円形状であるため空気流との接触によ
る雑音の発生もなく、羽根体の回転速度の調整で風量等
も容易に調整できる。
吹出口の吹出流変向方法によれば、線状の開口を形成す
るように長矩形状の開口を有し、線状吹出口を形成すべ
く天井面に設置された吹出口枠において、前記開口の上
方近傍位置に沿って配設され、同開口を開閉し得る断面
縦長円形状に形成された羽根体をその中心線より胴側部
側へと偏心した偏心位置で軸支させ、前記偏心軸支され
た羽根体を偏心回転させながら前記線状吹出口よりの空
調空気の吹出方向を天井面に沿った略水平方向へ容易に
吹出しできる。また、線状吹出口からの空調空気を天井
面に略水平な方向、天井面に垂直な下方向や天井面の斜
下方向等へ周期的に変向吹出しできて室内の居住者に対
してドラフト感のない快適な空気調和ができる。また、
羽根体は断面縦長円形状であるため空気流との接触によ
る雑音の発生もなく、羽根体の回転速度の調整で風量等
も容易に調整できる。
【0026】次に、請求項2に係る線状吹出口の吹出流
変向装置によれば、空気チャンバーに連通して線状の開
口を形成するように長矩形状の開口を有し、線状吹出口
を形成すべく天井面に設置された吹出口枠と、前記開口
からその上方近傍位置に配置され、同開口を開閉し得る
断面縦長円形状に形成された羽根体と、を有し、更にこ
の羽根体は、その中心線位置より胴側部側へと偏心した
偏心軸部を備え、前記吹出口枠内に設けられた偏心軸支
部に軸支させて前記羽根体を回転させることにより、線
状吹出口より吹出す空調空気を天井面に沿った略水平方
向へ容易に吹出しができる。また、天井面に略水平な方
向、天井面に垂直な下方向や天井面の斜下方向等へも周
期的に変向吹出しできて、室内の居住者に対してドラフ
ト感のない快適な空気調和ができる。また、羽根体は断
面縦長円形状であるため空気流との接触による雑音の発
生もなく、羽根体の回転速度の調整で風量等も容易に調
整できる。
変向装置によれば、空気チャンバーに連通して線状の開
口を形成するように長矩形状の開口を有し、線状吹出口
を形成すべく天井面に設置された吹出口枠と、前記開口
からその上方近傍位置に配置され、同開口を開閉し得る
断面縦長円形状に形成された羽根体と、を有し、更にこ
の羽根体は、その中心線位置より胴側部側へと偏心した
偏心軸部を備え、前記吹出口枠内に設けられた偏心軸支
部に軸支させて前記羽根体を回転させることにより、線
状吹出口より吹出す空調空気を天井面に沿った略水平方
向へ容易に吹出しができる。また、天井面に略水平な方
向、天井面に垂直な下方向や天井面の斜下方向等へも周
期的に変向吹出しできて、室内の居住者に対してドラフ
ト感のない快適な空気調和ができる。また、羽根体は断
面縦長円形状であるため空気流との接触による雑音の発
生もなく、羽根体の回転速度の調整で風量等も容易に調
整できる。
【0027】また、請求項3によれば、前記羽根体は、
前記偏心軸部の軸線方向と交差するように分割された複
数の分割羽根体より成り、この各分割羽根体は、前記偏
心軸部回りに各々角度差を置いて位置決め固定されて成
ることにより、線状吹出口の各部分から同時に異なる方
向へ空調空気の吹出しができて、室内の空気を攪拌しな
がら空気調和の精度を向上できる。
前記偏心軸部の軸線方向と交差するように分割された複
数の分割羽根体より成り、この各分割羽根体は、前記偏
心軸部回りに各々角度差を置いて位置決め固定されて成
ることにより、線状吹出口の各部分から同時に異なる方
向へ空調空気の吹出しができて、室内の空気を攪拌しな
がら空気調和の精度を向上できる。
【0028】また、請求項4によれば、前記吹出口枠に
は、同吹出口枠を含む様に上方に空気チャンバーが接続
され、この空気チャンバーへと通流する空調空気の流れ
中間に風車駆動部が設けられ、この風車駆動部と連動す
る様に羽根体が連係されて成ることにより、羽根体の駆
動部はモータ等を使用する場合に比べ設備経費や運転経
費を節約できる。
は、同吹出口枠を含む様に上方に空気チャンバーが接続
され、この空気チャンバーへと通流する空調空気の流れ
中間に風車駆動部が設けられ、この風車駆動部と連動す
る様に羽根体が連係されて成ることにより、羽根体の駆
動部はモータ等を使用する場合に比べ設備経費や運転経
費を節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る線状吹出口の吹出流変向
装置の要部を示した正面図である。
装置の要部を示した正面図である。
【図2】図1の線状吹出口の吹出流変向装置のA−A線
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図3】図2の断面図において、吹出口枠の開口に対し
羽根体を傾斜させて天井面に沿った略水平方向への空調
空気の吹出しを示した状態の説明図である。
羽根体を傾斜させて天井面に沿った略水平方向への空調
空気の吹出しを示した状態の説明図である。
【図4】図2の断面図において、吹出口枠の開口に対し
て羽根体を略垂直に位置させ、天井面に対し垂直な下方
向への空調空気の吹出しを示した状態の説明図である。
て羽根体を略垂直に位置させ、天井面に対し垂直な下方
向への空調空気の吹出しを示した状態の説明図である。
【図5】図2の断面図において、吹出口枠の開口に対し
羽根体を図3に示す羽根体と対称に傾斜させ、天井面に
対し斜下方への空調空気の吹出しを示した状態の説明図
である。
羽根体を図3に示す羽根体と対称に傾斜させ、天井面に
対し斜下方への空調空気の吹出しを示した状態の説明図
である。
【図6】羽根体を分割した分割羽根体の偏心軸部に対す
る取付け状態の説明図である。
る取付け状態の説明図である。
【図7】図6の分割羽根体に対し、偏心軸部を他方胴側
部へ対称に固定した状態の分割羽根体の斜視図である。
部へ対称に固定した状態の分割羽根体の斜視図である。
【図8】吹出口枠内に、図6に示す分割羽根体を配置し
た場合の空調空気の吹出し方向を示した状態の説明図で
ある。
た場合の空調空気の吹出し方向を示した状態の説明図で
ある。
【図9】羽根体が1回転した時の空調空気の吹出し方向
を示した説明図である。
を示した説明図である。
【図10】羽根体の駆動部としてモータを用いて偏心軸
部と連動する状態を示した要部の正面図である。
部と連動する状態を示した要部の正面図である。
【図11】内部にT形羽根が配置された従来の吹出口枠
の説明図である。
の説明図である。
10 線状吹出口の吹出流変向装置 12 空気チャンバー 14 開口 16 天井面 17 線状吹出口 18 吹出口枠 20 羽根体 22 偏心軸部 24 偏心軸支部 36 風車駆動部
Claims (4)
- 【請求項1】 線状の開口を形成するように長矩形状の
開口を有し、線状吹出口を形成すべく天井面に設置され
た吹出口枠において、 前記開口の上方近傍位置に沿って配設され、同開口を開
閉し得る断面縦長円形状に形成された羽根体をその中心
線より胴側部側へと偏心した偏心位置で軸支させ、 前記偏心軸支された羽根体を偏心回転させながら前記線
状吹出口よりの空調空気の吹出方向を天井面に沿った方
向や天井面の下部方向等へと変向吹出して成る線状吹出
口の吹出流変向方法。 - 【請求項2】 空気チャンバーに連通して線状の開口を
形成するように長矩形状の開口を有し、線状吹出口を形
成すべく天井面に設置された吹出口枠と、 前記開口からその上方近傍位置に配置され、同開口を開
閉し得る断面縦長円形状に形成された羽根体と、を有
し、 更に、この羽根体は、その中心線位置より胴側部側へと
偏心した偏心軸部を備え、前記吹出口枠内に設けられた
偏心軸支部に軸支されて成る線状吹出口の吹出流変向装
置。 - 【請求項3】 前記羽根体は、前記偏心軸部の軸線方向
と交差するように分割された複数の分割羽根体より成
り、 この各分割羽根体は、前記偏心軸部回りに各々角度差を
置いて位置決め固定されて成る請求項2記載の線状吹出
口の吹出流変向装置。 - 【請求項4】 前記吹出口枠には、同吹出口枠を含む様
に上方に空気チャンバーが接続され、この空気チャンバ
ーへと通流する空調空気の流れ中間に風車駆動部が設け
られ、この風車駆動部と連動する様に羽根体が連係され
て成る請求項2又は3記載の線状吹出口の吹出流変向装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30945392A JPH06137662A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流変向装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30945392A JPH06137662A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流変向装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137662A true JPH06137662A (ja) | 1994-05-20 |
Family
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JP30945392A Pending JPH06137662A (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 線状吹出口の吹出流変向方法及び吹出流変向装置 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114593463A (zh) * | 2021-08-10 | 2022-06-07 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 壁挂式空调室内机的控制方法以及计算机存储介质 |
WO2022139255A1 (ko) * | 2020-12-23 | 2022-06-30 | 삼성전자주식회사 | 공기조화기 |
CN115899838A (zh) * | 2022-11-25 | 2023-04-04 | 海信空调有限公司 | 一种空调 |
WO2023179024A1 (zh) * | 2022-03-23 | 2023-09-28 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 空调室内机及其导风筒 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP30945392A patent/JPH06137662A/ja active Pending
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