JPH11514055A - ドライクリーニング法の染み受容体 - Google Patents

ドライクリーニング法の染み受容体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、染み受容体製品と、布帛クリーニング法でのその使用を包含する。本発明は、(a)キャリヤー基剤上に放出可能に含まれている水性布帛クリーニング/回復組成物、再使用可能な、好ましくは蒸気排出性、閉込めバッグ、本発明による染み受容体製品、場合によっては、好ましくは本明細書に開示される布帛クリーニング装置、場合によっては、再使用可能な固定トレイ、および場合によっては、非水性クリーニング組成物を含んでなるキットも包含する。本発明は、染み受容体製品自身も包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 ドライクリーニング法の染み受容体 発明の分野 本発明は、布帛クリーニング法に使用する目的でデザインされた吸収剤製品に 関する。 発明の背景 古典的定義によれば、「ドライクリーニング」という用語は、非水溶媒を用い て織物をクリーニングする方法を記載するのに用いられてきた。ドライクリーニ ングは、1860年代に英国で最初に報告された溶媒クリーニングによる古い技 術である。典型的には、ドライクリーニング法は、水性洗濯槽では収縮しやすい 、または極めて貴重でありまたは極めて繊細であるため水性洗濯法を施すことが できないと判断される羊毛製品のような衣類で用いられる。各種の炭化水素およ びハロ炭素溶媒が、浸漬ドライクリーニング法に伝統的に用いられてきており、 このような溶媒を処理し、回復することが必要であるため、通常のドライクリー ニングの実施は、主として商業的施設に限定されていた。クリーニング機能の他 に、ドライクリーニングは、重要な「回復」効果も提供する。例えば、ドライク リーニングは、衣類から望ましくない臭気や、毛髪や糸屑のような遺物を除去し 、衣類はその後通常は折り畳まれ、またはプレスして皺を除かれ、その元の形状 を回復するのである。 家庭用ドライクリーニング系の一つの型は、様々なクリーニング剤を含むキャ リヤーシートと、プラスチックバッグを含んでなる。クリーニングを行う衣類を シートと共にバッグに閉じ込めた後、通常の衣類乾燥機中で回転乾燥させる。商 業的態様では、複数の単回使用の平坦シートと単一の複数回使用のプラスチック バッグがパッケージに提供される。不運なことには、このような方法では、局在 化した頑固な汚れや染みを布帛から満足に除去することはできない。従って、全 般的工程において、汚れ除去または「予備染み抜き(pre-spotting)」段階を用い るのが好ましい。 通常の布帛の予備染み抜きは、主としてクリーニング組成物を汚れや染みの局 在化部分に適用した後、タオル、ブラシまたは他の手段で激しく横方向に擦るこ とからなっている。この種の積極的処理により、処理を行う布帛中の個々の繊維 がすり切れてしまい、これにより布帛の外観に過度の「摩損」および劣化を生じ ることがある。 布帛に、これまで用いた横方向(X−およびY−方向)の摩擦法なしに、Z− 方向の力を加えることができる装置により、布帛から緩やかではあるが効果的に 予備染み抜きを行うことができることを見出だした。このクリーニング、特に染 み汚れの除去は、水、溶媒、界面活性剤および微量成分のようなクリーニング成 分を極めて少量用い、染みとクリーニング流体を受容する受容体を用い、家庭用 または場合によっては商業用(Laundromat)乾燥機によって提供される熱および機 械的攪拌を有する柔軟な耐湿容器を用いて行われる。 本発明によって得られる不織布受容体構造は、以下に開示されるように少量の 水を基剤とするクリーニング/回復組成物を用いて、手で洗濯を行っている衣類 から染みを含む溶媒を抜き取る特に有効な手段を提供する。例えば、染み除去は 一層効率的になり、布帛上に残る予備染み抜き組成物からの醜い残留物は、極め て少ないのである。頑固な残留物や染みは、使用者にとって許容できないもので あるので、このことは、布帛を次に本明細書に記載の非浸漬クリーニング/回復 工程に付す場合には、特に重要である。 背景技術 「TBAL」構造体のある種のものの製造は、1987年2月3日にH.Laurs en et al.に発行された米国特許第4,640,810号明細書に開示されてい る。オムツや女性用衛生用品におけるこのような構造体の使用は、例えば93年 11月23日にLuceri et al.に発行された米国特許第5,264,268号明 細書、94年11月15日にLatimer et al.に発行された第5,364,382 号明細書、96年6月11日にYangに発行された第5,525,407号明細書 、96年10月29日にCohen et al.に発行された第5,569,226号明細 書、96年3月25日にHoltmanに発行された第4,578,070号明細書、 68年4月2日にBletzingerに発行された米国特許第3,375,827号明細 書、および89年1月17日にMeyer et al.に発行された第4,798,603 号明細書に開示されている。ドライクリーニング法は、96年8月20日Siklos i & Roetkerに発行された米国特許第5,547,476号明細書、97年1月 7日にRoetkerに発行された米国特許第5,591,236号明細書、97年5 月20日にRoetkerに発行された米国特許第5,630,847号明細書、97 年5月20日にYoung et al.に発行された米国特許第5,630,848号明細 書、97年5月27日にSiklosiに発行された米国特許第5,632,780号 明細書、91年5月29日公表のLeigh et al.の欧州特許第429,172A1 号明細書、および93年8月23日発行のSmith et al.の米国特許第5,238 ,587号明細書に開示されている。ドライクリーニング組成物および方法、並 びに布帛の皺処理に関する他の文献としては、英国特許第1,598,911号 明細書、および米国特許第4,126,563号明細書、第3,949,137 号明細書、第3,593,544号明細書、第3,647,354号明細書、第 3,432,253号明細書、および第1,747,324号明細書、およびド イツ国特許出願第2,021,561号明細書、および第2,460,239号 明細書、第0,208,989号明細書、および第4,007,362号明細書 が挙げられる。クリーニング/予備染み抜き組成物および方法は、例えば、米国 特許 第5,102,573号明細書、第5,041,230号明細書、第4,909 ,962号明細書、第4,115,061号明細書、第4,886,615号明 細書、第4,139,475号明細書、第4,849,257号明細書、第5, 112,358号明細書、第4,659,496号明細書、第4,806,25 4号明細書、第5,213,624号明細書、第4,130,392号明細書、 および第4,395,261号明細書にも開示されている。洗濯乾燥機で使用す るシート基剤は、カナダ国特許1,005,204号明細書に開示されている。 米国特許第3,956,556号明細書および第4,007,300号明細書は 、衣類乾燥機での布帛コンディショニング用の孔あきシートに関するものである 。米国特許第4,692,277号明細書には、液体クリーナーでの1,2−オ クタンジオールの使用が開示されている。また、米国特許第3,591,510 号明細書、第3,737,387号明細書、第3,764,544号明細書、第 3,882,038号明細書、第3,907,496号明細書、第4,097, 397号明細書、第4,102,824号明細書、第4,336,024号明細 書、第4,606,842号明細書、第4,758,641号明細書、第4,7 97,310号明細書、第4,802,997号明細書、第4,943,392 号明細書、第4,966,724号明細書、第4,983,317号明細書、第 5,004,557号明細書、第5,062,973号明細書、第5,080, 822号明細書、第5,173,200号明細書、欧州特許第0 213 50 0号明細書、欧州特許第0 261 718号明細書、英国特許第1,397, 475号明細書、WO91/09104号明細書、WO91/13145号明細 書、WO93/25654号明細書、およびHunt,D.G.およびN.H.Morris著「 PnBおよびDPnBグリコールエーテル(PnB and DPnB Glycol Ethers)」,HA PPI,1989年4月,78〜82頁も参照されたい。 発明の概要 本発明は、染み受容体製品と、布帛クリーニング工程でのその使用を包含する 。一つの典型的な側面では、本発明は、染みの付いた布帛(布地)の汚れクリー ニング法であって、 (a) 布帛の局部的に染みの付いた部分を、本明細書に開示されている吸収 性の染み受容体製品(「ASRA」)上に接触させて置き、 (b) 十分な量のクリーニング/回復組成物を布帛に塗布して、局在化した 染みの付いた部分を飽和し、 (c) 場合によっては、前記組成物を染みに3〜5分間浸透させ、 (d) 布帛を、吸収性の染み受容体製品との接触から除く ことを含んでなる方法を提供する。 好ましい組成物 好ましい態様では、液体クリーニング組成物は、水と、界面活性剤、好ましく はMgAES界面活性剤とアミンオキシド界面活性剤との混合物を含んでなる界 面活性剤とを含んでなる。また、組成物は、水および溶媒、好ましくはブトキシ プロポキシプロパノールを含んでなるのが好ましい。全般的考察としては、組成 物は、典型的には溶媒と、少なくとも約95重量%の水であって、好ましくは溶 媒と界面活性剤も含んでなるもの、すなわち水、溶媒および界面活性剤を含んで なる。 好ましい態様では、この方法は、染みに加えた機械的力によって組成物を染み に馴染ませることによって行う。極めて好ましい態様では、ASRAは繊維質T BAL構造である。以下に開示されるように、ASRAの低毛管圧力領域の合成 繊維含量は、好ましくは高毛管圧力領域の合成繊維含量より高く、合成繊維約8 0重量%〜約100重量%、好ましくは約100重量%である。 本発明は、吸収性の染み受容製品および液体クリーニング組成物の一部を含ん でなるキットも包含する。 更に詳細には、本発明の方法は、下記の段階 1. 布帛の染みの付いた部分を、本発明の吸収性の染み受容体製品がおおうよう に接触させて置き、 2. 局在化した染みの付いた部分を飽和するのに十分なクリーニング/回復組成 物を適用し、典型的には約10滴であり、より大きな染みにはそれ以上を用いる ことができる。好ましくは、これは、組成物を染みに向け、布帛の周囲部分を不 必要に飽和しないようにした狭い噴出口を有するボトルを用いて行う。 3. 場合によっては、組成物を染みに3〜5分間浸透させる。(これは、クリー ニングのよりよい成果を得るための予備処理または予備水和である。) 4. 場合によっては、追加の組成物、約10滴を適用し、より大きな染みにはそ れ以上を用いることができる。 5. 例えば、本明細書に開示される汚れ除去装置により機械的力を用いて、染み を完全に取り出す。装置を染みに対して20〜120秒間、より頑固な染みにつ いてはより長時間、しっかりと振動させる(すなわち、下向きの「Z」方向に力 を加える)。染みを装置で擦ると、布帛を傷付けることがあるので、擦らない( すなわち、横「X−Y」方向に力を加えない)。 6. 布帛を吸収性の染み受容体製品との接触から外す。 7. 場合によっては、紙タオルや他の吸収性材料の間に布帛を挟んで、過剰のク リーニング組成物を除去する。 8. 場合によっては、好ましくは以下に開示される蒸気排出閉込めバッグ(vapor -venting contaimnent bag)を用いて本明細書に開示される乾燥機内でのクリー ニング/回復工程を行うことによって布帛全体のクリーニング/回復を完了する を用いて行うことができる。 別の態様では、クリーニング/回復組成物を、組成物を噴霧、塗布し、または 組成物をキャリヤーシートからパッディングすることにより、または任意の他の 通常の手段によって染みに適用することができる(段階2および/または4)。 本発明による予備染み抜き操作を含んでなる、布帛表面の全面を処理するため の全般的クリーニング/回復法は、 (i) 吸収性の染み受容体製品と共同して、布帛の局在化した染みの付いた 部分で染み除去工程を行い、 (ii) 段階(i)からの全布帛を、好ましくは蒸気排出型の閉込めバッグ中に 、水性布帛クリーニング/回復組成物を含むキャリヤーと共に置き、 (iii) このバッグを、例えば高温空気衣類乾燥機のような、攪拌を生じる装 置に入れ、乾燥機を加熱し、布帛を回転させて加湿し、好ましくは蒸気排気を行 い、 (iv) 布帛をバッグから取り出す 全段階を含んでなる。 布帛は、直ちに吊して、皺が形成されるのを防止するのが好ましい。 本発明は、 (a) キャリヤー基剤上に放出可能に含まれている水性布帛クリーニング/回 復組成物、 (b) 再使用可能な、好ましくは蒸気排出性、閉込めバッグ、 (c) 本発明による1個以上の吸収性の染み受容体製品、 (d) 場合によっては、好ましくは本明細書に開示される布帛クリーニング装 置、 (e) 場合によっては、再使用可能な固定トレイ、および (f) 場合によっては、非水性クリーニング組成物、 (g) 場合によっては、好ましくは、本発明の予備染み抜き段階で用いる水性 クリーニング(「予備染み抜き」)組成物の別個の部分 を含んでなるキットも包含する。 本明細書における総ての百分率、比および割合は、特に断らない限り重量によ るものである。引用された総ての文献は、関連部分において、その内容は、その 開示の一部として本明細書に引用される。 図面の簡単な説明 第1図は、手圧を用いて装置を振動させることにより、弓形の凸状ヘッドから 外側に伸び出した突起が染みの付いた(207)布帛に突き当たり、染みに垂直 なクリーニング力を生じる装置の使用を示している。従って、布帛上での望まし くない横(剪断)力は、極めて少ないかまたは全くなくなる。本発明による吸収 性の染み受容体製品(501)は、布帛の染みの付いた部分の下になっているこ とが示されている。 第2図は、周囲が実質的に円形の凸状基部(301)を有する本発明で用いら れる型の汚れクリーニング装置の斜視図である。 第3図は、本発明で用いられる型のクリーニング/回復シート(1)の斜視図 である。 第4図は、予め折り畳まれた状態になっているノッチ付きの蒸気排出性の閉込 めバッグに緩く支持されているクリーニング/回復シートの斜視図である。 第5図は、高温空気衣類乾燥機中で処理される布帛を受容する準備のできたバ ッグ内のシートの斜視図である。 第6図は、バッグのノッチ付き壁の部分図である。 第7図は、緩いクリーニング/回復シートを含むノッチなしの蒸気排出バッグ の斜視図である。 第8図は、蒸気排出性の「封筒」型バッグであって蒸気排出クロージャーを有 するもの、標準的バッグ、すなわち排出クロージャーを持たないシールしたバッ グ(比較用のコントロールとして)、および両端に蒸気排出クロージャーを有す る「封筒バッグ(2)」から排出する水のグラフである。 第9図は、グラム数で表した第8図と同様の水の排出のグラフである。 第10図は、皺が形成する、皺にならない、皺が除かれた、および皺が除かれ ていない布帛に関する全行程の乾燥機中の段階の作業領域の間の関係を示すグラ フである。 第11図は、クリーニング突起(401)、スポンジ層(402)、アーチ状 基剤(403)、軸(404)、および球根状の柄(405)を含んでなる好ま しいアーチ状のクリーニング装置の斜視図である。 発明の詳細な説明 吸収性の染み受容体製品(「ASRA」) 本発明のASRAは、厚み(Z− 方向)により毛管圧力差を生じる多数の吸収性構造体のいずれかを含んでなるこ とができる。ASRAを本発明の汚れ除去法に用いる目的でデザインするときに は、下記の点が考慮される。第一に、クリーニング溶液は、攪拌を行っても布帛 の繊維から汚れを除去するだけである。汚れを含むクリーニング溶液を布帛に止 まらせると、クリーニング溶液が乾燥するに従って、汚れが布帛に再付着する。 クリーニング溶液を布帛から一層完全に除去すればするだけ、汚れの除去は完全 になるのである。 第二に、処理を行う布帛は、それ自身が基本的に繊維質の吸収性構造であり、 繊維間の毛管に液体(すなわち、クリーニング溶液)を保持する。ある種の液体 が繊維中に吸収されることがあると、液体のほとんどは線維間毛管(これは、織 糸に撚ったフィラメントの間の毛管を含む)に保持される。布帛に保持された液 体は、これを本発明のASRAのような別の吸収性構造体と接触させることによ って除去することができる。この方法では、液体は、布帛の毛管からASRAの 毛管に移る。 第三に、液体を毛管圧力によって毛管に保持する。毛管圧力(Pc)は、一般 に下記の式 Pc=(2XGXCosA)/R (前記式中、 G=液体の表面張力、 A=液体と毛管壁との接触角、 R=毛管の半径 である)によって記載される。従って、毛管圧力は、接触角が小さくかつ半径が 小さい毛管で最大となる。液体は、高毛管圧力によって最もきつく保持され、低 毛管圧力の部位から高毛管圧力の部位へと移動する。従って、厚みにより毛管圧 力差を生じる主題のASRAでは、液体は、低毛管圧力部位から高毛管圧力部位 へと移動する。毛管圧力は、様々な手法を用いて測定することができるが、試験 液体としては液体クリーニング組成物を用いる。 実際には、ほとんどの吸収性材料は、ある範囲の毛管径と接触角を含んでなる 複雑な構造である。本発明の解説のために、材料の毛管圧力または材料内の毛管 圧力ゾーンは、この材料またはゾーン内部に見出だされる圧力の範囲の重さ付き 容積平均(volumetric weighted average)として定義される。 例示のために、クリーニング溶液で飽和した汚れの付いた布帛が、紙タオルの ような均質な吸収性材料の同一の2つの積層と液体連絡接触している場合には、 溶液と汚れは、毛管圧力が2つの材料においてほぼ同等になるまで、布帛からタ オルへと容易に移行する。平衡時には、所定量の溶液と汚れは、布帛に残る。正 確な量は、布帛およびタオルの基本重量と毛管圧力特性とによって変化する。布 帛中の残留溶液および汚れの減少量、従って一層良好なクリーニングは、再下層 (布帛と直接接触していない層)をタオルより高い毛管圧力の吸収性層に代える ことによって得られる。この吸収性層は、毛管圧力が高いため、より多量の溶液 が低毛管圧力のタオル最上層から高毛管圧力の吸収性層へ移行し、これによりよ り多量の溶液が布帛からタオル最上層へ移行する。その結果、布帛中に残ってい る残留溶液および汚れが少なくなるので、一層良好なクリーニングが行われる。 この型の多層系は、Z方向の圧力を、加湿した汚れの付いた布帛とASRAに 加えるときにも、有効である。この圧力により、様々な材料が圧縮されることに よって、それらの空隙率および液体吸収能が低下する(材料の飽和%が増加する )。これにより、液体を絞り出すことができる。層状構造は、遊離液体を下層( すなわち、布帛から離れた方の層)に吸収させる。これにより、液体の布帛によ る再吸収が少なくなる。これは、最下層(最高毛管圧力を有する層)が最上層( 最低毛管圧力を有する層)と比較して比較的非圧縮性である(加圧下におけるそ の空隙率が高率で残る)ときには、特に真実である。この場合には、最上層を弾 力的圧縮性とし、最下層によって吸収することができる加圧下の液体を絞り出す ようにするのが望ましいことがある。 従って、ASRAは、毛管圧力が異なる2種類以上の比較的性質が異なる層を 含んでなることができる。毛管圧力の式から分かるように、毛管圧力の差は、毛 管径またはクリーニング溶液とASRAとの接触角を変化させることによって得 ることができる。いずれの因子も、ASRAの組成によって制御することができ る。式の接触角部分は、ASRAを例えば接触角を低下させるため界面活性剤で 、または接触角を増加させるためシリコーンのような撥水材料で化学処理するこ とによって影響を受けることもある。 様々な毛管圧力の多層を含んでなるASRAの有効性は、総吸収能のほとんど を高毛管圧力部分に配置することによって増強することができる。最上部の布帛 に面している層は、最下層に保持されている液体から布帛を絶縁するのに十分な 厚みを有するだけでよい。 層状ASRAの有効性は、低毛管圧力部分を、処理を行う布帛よりも高い毛管 圧力を有するように選択することによって更に増強することができる。 毛管圧力が異なる2種類以上の層を含んでなるASRAでは、毛管圧力変化の パターンを「段階的(stepped)」として特性決定することができる。ASRAの 厚みに関しては、層界面における毛管圧力の急激な変化または段階が見られる。 本発明のASRAは、複数の異なる層を含んでなる必要はないが、厚みに関して 比較的連続的な毛管径グラディエントを有する単一層構造を含んでなることがで きることが理解されるであろう。 繊維 ASRAは、繊維質吸収剤およびフォームなどの様々な材料から作るこ とができる。有用な繊維質吸収剤としては、不織布(カーデド(carded)、ヒドロ エンタングルド(hydroentangled)、熱結合、ラテックス結合、メルトブローン(m eltblown)、紡糸など)、熱結合したエアレイド(airlaid)不織布(「TBAL」 )、ラテックス結合したエアレイド不織布(「LBAL」)、多重結合したエア レイド不織布(「MBAL」ラテックスおよび熱結合を合わせたもの)、湿式レ イド紙(wet laid paper)、不織布、メリヤス布、または材料の組合せ(すなわち 、カーデド不織布の最上層と、湿式レイド紙の最下層)が挙げられる。これらの 繊維質吸収剤は、天然および合成繊維などの多種多様な繊維を用いて製造するこ とができる。有用な繊維としては、木材パルプ、レーヨン、綿、コットンリンタ ー、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、ナイロン、多成 分結合剤繊維などが挙げられる。複数の種類の繊維を一緒に混合して、有用な材 料を作成することができる。有用なフォーム材料としては、ポリウレタンフォー ムおよび高内相エマルションフォームが挙げられる。重要な因子は、ASRAの 厚み内において毛管圧力の差を有することである。広範囲の繊維径を用いること ができる。典型的ではあるが、非制限的直径の範囲は、約0.5μm〜約60μ mである。メルトブローンについては、好ましい繊維は約10μm未満のもので ある。 典型的な紡糸結合および合成ステープルファイバーは、直径が約14〜約60μ mの範囲である。一般に、高毛管圧力層には、小さめの直径の繊維が選択され、 低毛管圧力には、大きめの直径が選択される。繊維の長さは、用いられる成形法 および所望な毛管圧力によって変化することができる。紡糸結合は、実質的に連 続的な繊維を含んでなる。エア−レイド繊維については、4〜6mmが典型的で ある。カーデド繊維については、典型的には25〜100mmの範囲である。更 に、二成分繊維の上層を増せば、使用中に糸屑の生成が減少する。最上層で合成 (例えば、二成分)繊維を増すと、それらは親油性であり、処理を行う布帛から 油性染みの除去が促進されるので、クリーニングを増強することもできる。 おむつの技術分野では「スーパーソーバー(supersorbers)」とも呼ばれること がある吸収性のゲル化材料(「AGM」)を、受容体のいずれかのまたは両方の 層に、または繊維層の間の別個の層として、またはASRAの最下層の裏地に添 加することができる。機能的には、AGMは、追加の液体吸収能を提供し、AS RA構造の毛管から排水する働きをし、液体が吸収されるときに毛管圧力グラデ ィエントを保持し易くする。 前記考察を考慮して、本発明のASRAは、厚み(Z方向)に関して毛管圧力 差を有する吸収剤構造として定義することができる。典型的であるが、非制限的 態様では、これは、処理を行う布帛と接触させたASRAの上部の液体受容部で の毛管を比較的大きくする(例えば、半径50〜100μm)ことによって達成 することができる。下部の液体保存部は、毛管が比較的小さめである(例えば、 半径5〜30μm)。用いる径とは関わりなく、2層の間の平均毛管圧力の差を 大きくして、2層間の毛管圧力範囲の重複ができるだけ少なくなるようにするの が望ましい。 基本重量 ASRAの基本重量は、吸収しなければならないクリーニング溶液 の量によって変化することができる。好ましい127mm×127mmの受容体 は、約10〜50gの水を吸収する。典型的な染み除去法で用いられる液体は極 めて少ないので、実際には、ずっと少ない容量が必要とされる。典型的なTBA L ASRAパッドは、重量が約4〜6gである。従って、有用な範囲は、約1 g〜約7gである。様々な寸法のもの、例えば90mm×140mmを用いるこ とができる。 寸法 ASRAの好ましい寸法は、約127mm×127mmであるが、他の 寸法のもの、例えば90mm×140mmのものを用いることができる。その形 状も、変化させることができる。 厚み 好ましいASRAの全体的厚みは約3mm(120ミル)であるが、広 汎に変化させることができる。低い方は、吸収性の効果を提供することが望まし いので、限定されることがある。合理的な範囲は、25ミル〜200ミルである 。 糸屑抑制結合剤噴霧 ASRAは無塵であるのが好ましい。幾つかの材料は、 本来無塵である(合成不織布)。幾つかの通常はセルロース含有材料は埃っぽく なることがあるが、総ての繊維が結合しているのではないからである。埃は、処 理を行う布帛と接触するASRAの表面上または近くにある実質的に総ての繊維 を結合することによって減少させることができる。これは、ラテックス、澱粉、 ポリビニルアルコールなどの樹脂を適用することによって行うことができる。低 温または高温クリンプ加工、音波結合、熱結合および/またはステッチングを受 容体の総ての縁に沿って用いて、糸屑形成の傾向を更に減少させることもできる 。 裏地シート ASRAは、通常は十分な強度を有しており、そのまま使用する ことができる。しかしながら、食卓最上面または使用者によって選択された他の 処理表面に液体が浸透するのを防止するには、下層の最下部表面に液体不透過性 バリヤーシートを固定するのが好ましい。この裏地シートにより、製品全体の一 体性も改良される。最下部層には、通常の処理法を用いてポリエチレンまたはポ リプロピレンフィルムの0.5〜2.0ミル、好ましくは1.0ミルの層を押出 しコーティングすることができる。フィルム層は、最下層に接着剤または熱によ り積層することもできる。フィルム層は、受容体からのクリーニング組成物の望 ましくない漏れを防止するため、ピンホールなしのバリヤーとなるように設計さ れる。この裏地シートは、処方者の希望に従って、処理の指示を印刷し、エンボ ス加工し、修飾することができる。ASRAは、乾燥機の外側で使用しようとす るものである。しかしながら、受容体は偶然に乾燥機中に置かれ、高温に暴露さ れることがあるので、裏地シートはポリプロピレンまたはナイロンのような耐熱 フィルムで作られるのが好ましい。 カラー 白色は、使用者が、布帛から受容体への染みの移行を観察することが できるので、ASRAにとって好ましいカラーである。しかしながら、カラーの 選択には、機能上の制限は全くない。裏地シートは、場合によっては対照的なカ ラーであることができる。 エンボス加工 ASRAは、任意の所望なパターンまたはロゴをエンボス加工 することもできる。 製造 本発明のASRAの典型的ではあるが非制限的態様は、処理を行う布帛 と液体連絡接触状態に置かれている上部の低毛管圧力層と、最下部の高毛管圧力 層とからなるTBAL材料である。ASRAは、TBAL材料を製造するための 当該技術分野で知られている手続きを用いて好都合に製造することができ、米国 特許第4,640,810号明細書を参照されたい。全般的な説明としては、T BAL製造法は、典型的には比較的短い(2〜4mm)木材パルプ繊維のような 吸収性繊維のウェブであって、比較的長い(4〜6mm)二成分繊維が混じって いるものを敷設することを含んでなる。この二成分繊維の鞘は、熱を加えると融 解して、熱結合を生じる。木材パルプ繊維と十分に混合した二成分繊維は、これ によりマット全体を「接着」する作用をする。本発明のASRAの一態様におけ る両層は、木材パルプ繊維と二成分熱結合繊維の均質な混合物であることができ る。更に好ましい態様では、最上層は、50:50(重量)のポリエチレン(P E)とポリプロピレン(PP)とを含んでなり、PEの外鞘に包まれたPPコア を含んでなる100%同心の二成分繊維である。グラディエントは、最下層に比 較して最上層における二成分の割合を高くすることによって得られる。米国特許 第4,640,810号明細書に記載のTBAL法を用いれば、最上部の低毛管 圧力層が100%二成分繊維(AL-Thermal-C,1.7dtex,長さ6mm,Da naklon a/sから発売)から第一の成形部によって成形される。この総てが二成分 の最上層の基本重量は、約30gsm(g/m2)である。最下部の高毛管圧力 層は、約72%の木材パルプ(Flint River Fluff,Weyerhaeuser Co.から発売 )および約28%の二成分結合剤繊維からなる繊維混合物から、第二および第三 の成形部によって最上層に成形される。この最下層の基本重量は、約270gs mである。第二および第三の成形部のそれぞれは、最下層の総重量の約半分が沈 積する。次いで、2層をカレンダー処理して、最終的な合わせた厚みを約3mm とする。その後、ポリプロピレンの1.0ミルのコーティングを、最下層の露出 表面に押出しコーティングする。個々の受容体を、127mm×127mmの寸 法に切断する。一つの任意の様式では、材料をロールに巻いた後、裏地シートを 適用するので、結合剤(例えば、ラテックス-Airflex 124,Air Productsから発 売)を下層の露出表面に適用した後、熱結合により塵が最上部の総て二成分層に 移行するのを防止することができる。あるいは、非糸屑発生シートを、巻き上げ 中にASRAに置き、表面同士の接触による糸屑生成を防止することもできる。 層の組成および基本重量は、所望な毛管圧力グラディエントとクリーニング性 能を有するASRAを提供したまま変化させることができる。非制限的例は、下 記の通りである。 本発明で用いられるもう一つのTBAL構造は、約50%の二成分繊維と50 %の木材パルプとを含んでなる最上(流体受容)層を含んでなり、基本重量は約 50gsmである。最下層は、木材パルプと二成分ステープルファイバーとの8 0/20(重量)混合物であって、基本重量が約150gsmであるものである 。 吸収性材料の技術に熟練した者であれば、前記のASRAは、比較的高いおよ び低い毛管圧力の層またはゾーンを提供することを理解されるであろう。「高」 および「低」/「より高い」および「より低い」という用語は、本発明のASR Aにおける層またはゾーンの毛管圧力に関するものであり、ある種の外部標準に 関するものではないと理解すべきである。従って、上部の流体受容層またはゾー ンの毛管圧力が、下になっている層またはゾーンの毛管圧力より低い限り、AS RAは、所期のやり方で機能する。しかしながら、比較のためであり、制限のた めではないが、「低」毛管圧力層の毛管圧力は、典型的には水約2cm〜水約1 5cmの範囲であり、「高」毛管圧力層の毛管圧力は、典型的には水約10cm 〜水約50cmの範囲となる。(毛管現象は、1986年9月6日発行のWeisma n et al.の米国特許第4,610,678号明細書の第11欄に記載の手続きに 従って関心のあるクリーニング組成物を用いて測定することができ、基本的手続 きおよび装置デザインに関しては、BurgeniおよびKapur著「繊維マスにおける毛 管吸収平衡(Capillary Sorption Equilibria in Fiber Masses),Textile Resea rch Joumal,37(1967)362に記載の通りであり、これらの公表の内容は、その 開示の一部として本明細書に引用される。) 使用条件 本発明のASRAは、単回使用の後に廃棄することができる程廉価 に製造しようとするものである。しかしながら、これらの構造体は極めて強固で あり、複数回の再使用が可能である。いずれにせよ、使用者は、好ましくは、製 品を、「清浄な」部分が処理を行う布帛の染みの付いた部分の下になるように配 置して、ASRA裏地から布帛へ古い染みが放出されない用にすべきである。 閉込めバッグ 高水含量組成物を布または織布若しくは不織布ナプキンのよう なキャリヤー基剤に加え、加熱操作している衣類乾燥機中のバッグ環境に置き、 ドライクリーニング代替または「布帛回復」法としての布帛からの悪臭を除去す ることができることを見出だした。このバッグ内部に生じた加温して加湿した環 境により、「水蒸気蒸留」法のやり方で悪臭成分を気化し、布帛とその上の汚れ を加湿する。この布帛の加湿により、以前にセットされた皺を延ばすことができ るが、過度に湿った布帛は、乾燥段階中に乾燥機サイクルの終了近くなると新た な皺が生じることがあることを見出だした。この方法で用いる水の量を適当に選 択し、重要なことであるが、本発明の方法においてバッグを適当に排気すること により、皺を最小限にすることができる。更に、バッグを排気しなければ、布帛 から外れた気化した悪臭材料が望ましくないことには布帛に再付着する可能性が ある。 バッグの排気能のデザインは、前記の効果の適当なバランスを得る上で重要で ある。きつくシールした蒸気不透過性の「閉じた」バッグは悪臭を除去せず、布 帛を過度に加湿して、皺を生じる。過度に「開放した」バッグデザインでは、布 帛や汚れを十分に加湿して、重い悪臭に移動性を持たせ、または以前から存在す る布帛の皺を除くことはできない。更に、バッグは、水蒸気圧下で空隙率を膨ら ませかつ生成するのに十分な程「閉じられて」おり、布帛がバッグ内で自由に回 転して、蒸気に暴露することができるようにしなければならない。 バッグは、水蒸気の一部を(特に、乾燥機サイクルの初期において)トラップ で止めるが、サイクルが終了するまでに水のほとんどが逃げ出すことができる程 十分な排気を有するように設計されねばならない。前記のもう一つの方法では、 蒸気放出の速度を最適にして、蒸気排気と蒸気トラッピングのバランスを確保す るのが好ましい。好ましいバッグデザインでは、ナイロンのような水蒸気不透過 性フィルムであって、大きな封筒のようなクロージャーフラップ(好ましくは、 ロージャー・フラップの折り畳み部分の弛みの程度を変化させて、蒸気排出エア ギャップまたはバッグからの蒸気排出の速度を制御する部分開口を提供すること ができる。もう一つの態様では、フラップの反対側の側壁の縁に沿ってノッチを 切断して、排気を更に調節する。図に示されるファスナー装置は、クロージャー のラインに沿って部分的にのみ動くことにより、クロージャーの側端で排気が起 こる。 第10図から分かるように、本発明の目的は、グラフ上での皺にならない/皺 を除去した領域内で操作することである。この領域は、布帛の種類によって変化 することができる。しかしながら、全般的提案として、本明細書に開示されるや り方での方法を行うと、新たな皺の形成が最小限になり、かつ処理の前に衣類に 既に存在している皺が除去される。更に、悪臭に関しては、十分な量の水(基剤 に対する水のグラム数)を送達して、悪臭を実質的に除去するのが好ましい。実 際には、これは、本発明の排気したバッグを用いる操作を曲線の右手部分へ向か う条件下、すなわち液体クリーニング/回復組成物約15.2〜約31gの範囲 で行うことを意味している。グラフに関しては、少ない量の液体を用いることが できるが、皺は布帛から効率的に除去されず、また悪臭の除去が不利になる。液 体が多すぎると、例えば、以下に記載されるように60%排気した(60VVE )バッグについてこのグラフで約38gでは、布帛に皺が付き始める。VVEを より高くしたバッグは、一層高い水分濃度の理想的範囲で操作することができる (例えば、「封筒バッグ2」)。これらの考察に関して、使用したキャリヤー基 剤は、本発明の液体組成物で「滴り」を生じて濡れるほど飽和すべきではない。 過度に濡らすと(「滴り」)、クリーニングと回復を行う布帛への局在化した水 の移行により、皺が生じることがある。大きめのキャリヤー基剤を用いて更に液 体容量を提供することができると考えられるが、これは自己制御式であることが ある。キャリヤーシートが大きすぎると、クリーニング/回復を行う布帛と絡み 合って、布帛が過度に局在化して湿ることがある。従って、本発明で用いるキャ リヤーシートは前記のバッグおよび乾燥機の大きさに最適であるが、その大きさ は、過度の実験を行うことなく、より大きいおよびより小さいバッグおよび/ま たは乾燥機ドラム容量に比例して調節することができる。 布帛は、バッグから取り出したときには、通常は所定量の水分を含む。これは 、布帛の種類によって変化する。例えば、グラフに示される最適範囲で処理した 絹は、約0.5重量%〜約2.5重量%の水分を含むことがある。羊毛は、水分 約4重量%までを含むことがある。レーヨンも、約4%までの水分を含むことが ある。これは、布帛が必ずしもあからさまに「湿った」感触を有することをいう ものではない。むしろ、布帛は、蒸発による水の損失により、冷たくまたは冷た く湿った感じがすることがある。このようにして手に入れた布帛を吊して、更に 風乾することにより、皺が生じるのを防止することができる。所望ならば、使用 者の希望により、布帛にアイロンをかけまたは他の仕上げ工程を施すことができ る。 下記のものは、本発明の方法における蒸気排気バッグの製造および使用におい て処方者を補助しようとするものであるが、本発明を制限しようとするものでは ない。 バッグの寸法 第5図は、バッグの全体的寸法を示し、すなわち折畳み線までの長さ(7)2 7 5/8インチ、バッグの幅(8)26インチ、折畳み線の基部までのフラッ プ2 3/8インチである。以下に記載する試験では、このバッグはそのオープ ン寸法により「26インチ×30インチ」と表される。 第6図には、ノッチ付きバッグの様々な要素の配置が更に詳細に挙げられてい る。この態様では、総ての寸法は、バッグの左手と右手側の両方で同じである。 本発明の寸法は、全長(フラップを含む)が約30インチであり、幅が約26イ ンチである開いたバッグに対するものである。バッグの横端からフラップ(5) の内側に配置された固定装置(3)の最外端までの距離(9)は、約2インチで でなり、その幅(13)は約0.75インチであり、その全長は約22インチで ある。固定装置(6)も同様に壁2(b)の外側に配置され、3/4インチのVE が噛合っているときには、距離(9)を増減して、フラップの両端における排気 を増減させることができる。フラップの最上端とノッチの基部との距離(10) は、約2 7/8インチである。バッグの側端とノッチの側端との距離(14) は、約0.25インチである。フラップの最上端と折畳み(11)との距離は、 ストリップのリーディングエッジとの距離は、約3/8インチである。折畳み( 11)とノッチの最下端との距離は、約1/2インチである。この距離を変化さ せて、蒸気排気を増減することもできる。0.25〜1.5インチの範囲が典 は、約1 1/4インチである。 第7図には、前記全寸法のノッチなし封筒バッグの寸法が更に詳細に記載され 3/4インチであり、長さが約22インチである。それぞれのストリップは、完 成したバッグ壁およびフラップの側端のそれぞれから約2インチだけ中央よりに なるように配置されている。側壁(2b)のリーディング・エッジとバッグのフ ラップ部分のファスナーストリップ(3)のベースエッジとの距離は、約2 1 /2インチである。ファスナーストリップ(6)のベースエッジと側壁(2b) のリーディングエッジとの距離は、約2.25インチである。ファスナーストリ ップ(6)のリーディングエッジと側壁のリーディングエッジとの距離は、約1 /8インチである。折り畳み(11)とファスナーストリップ(3)のベースエ ッジとの距離は、約2インチである。ファスナーストリップ(3)のリーディン グエッジとフラップの最上部エッジとの距離は、約0.25インチである。距離 (24)は、約3 5/8インチである。前記のノッチ付きバッグと同様に、フ ァスナーの位置および長さを調節して、排気を増減することができる。 蒸気排気の評価 本発明の閉込めバッグは、最も広義には、本発明の方法に用 いられる衣類乾燥機または他の高温空気装置の操作サイクル中にバッグに導入さ れる全水分の少なくとも約40重量%、好ましくは少なくとも約60重量%から 約90重量%までを排気することができるようにデザインされる。(有機クリー ニング溶媒の全部ではなくともほとんどが水と共に排気されるのは当然である。 しかしながら、水は本発明のクリーニング/回復組成物の主要部分を含んでなる ので、水蒸気の排気として排気を測定し、記載するのがより好都合である。) 高温空気衣類乾燥機および同様な装置の操作について習熟した者であれば、排 気の速度は、通常は全操作サイクルに亙って一定ではないことを理解されるであ ろう。総ての乾燥機は、操作サイクルの開始時に加温時間を有し、これは製造業 者の設計によって変化することがある。これらの加温および冷却時間中に、本発 明の閉込めバッグから幾らか排気が起こる可能性があるが、その速度は一般に乾 燥サイクルの主要時間での排気速度より小さい。更に、サイクルの主要時間中で あっても、多くの最新の乾燥機は複数の恒温設定値を有して構築されており、乾 燥機中の空気温度を定期的に増減することによって、過熱を防止している。従っ て、約50℃〜約85℃の標的範囲での、恒温よりはむしろ平均乾燥機操作温度 が、典型的に得られる。 更に、本発明の閉込めバッグの使用者は、サイクルを完了する前に乾燥装置の 操作を停止する選択を行うことができる。使用者によっては、未だ若干湿ってお り、アイロンがけ、吊して乾燥、または他の仕上げ操作を容易に行うことができ る布帛を確保しようとすることがある。 用いた時間とは別に、蒸気排気クロージャーの任意の所定の型に対する蒸気排 気平衡(「VVE」)は、主として乾燥機内で得られる温度であって、前記のよ うに、典型的には平均「乾燥機空気温度」として記載されているものによって変 化する。実際に、閉込めバッグ内部で到達した温度は、これに関して一層重要で あるが、正確に測定することが困難なことがある。バッグの壁中の熱伝達は、壁 が薄くかつ通常の衣類乾燥機によって生じる回転作用により、かなり効率的であ るので、平均乾燥機空気温度に関してVVEを測定することは合理的な近似であ る。 更に、閉込めバッグからの蒸気排気を余り速くして、水性クリーニング/回復 組成物が処理を行う布帛を湿らせて、汚れ/悪臭を布帛から除去する機会を得ら れなくすべきではないことも理解されるであろう。しかしながら、装置の回転作 用によって生じる組成物のそのキャリヤー基剤から布帛への送達は、気化および 排気が早過ぎることによる組成物の早過ぎる損失が要因とはならないような速度 で起こる限り、これは、実際的な本発明の問題とはならない。実際に、本発明の 好ましいバッグは、このような早過ぎる排気を防止することによって、クリーニ ング/回復組成物の液体および蒸気が、処理を行う布帛上でその所期の機能を行 うのに十分な長さの時間バッグ内部に止まるようにデザインされる。 下記の蒸気排気評価試験(VVET)により、前記の点を更に詳細に説明する 。乾燥機ドラムの容積、布帛荷重の大きさなどにより、大きめまたは小さめの閉 込めバッグを用いることができる。しかしながら、前記のように、それぞれの場 合に、閉込めバッグは、少なくとも約40%(40VVE)、好ましくは少なく とも約60%(60VVE)から約90%(90VVE)までのある程度の排気 、またはVVE「得点」を得るようにデザインされる。 蒸気排気評価試験 材料 封筒または「標準」、すなわちVVEについて評価を行うコントロール閉込めバ ッグ。 キャリヤー基剤(15″×11″)結合剤を含む(10444)または含まない 羊毛ブラウス: RN77390、型12288、重量約224g。 絹ブラウス: RN40787、型0161、重量約81g。 レーヨン見本: 45″×17″、重量約60g。 パウチ(5″×6.375″)、キャリヤー基剤と水を含む。 脱イオン水、重量は、VVEを確認する目的で変動可能である。布帛の前処理 1. 羊毛、絹、およびレーヨン材料を、高温加熱設定値でWhirlpool乾燥機(LEC 7646DQO型)に10分間入れ、約140°F〜165°Fの範囲の過熱サイクル によ り、周囲条件で吸収した水分を除去する。 2. 次に、布帛を乾燥機から取り出して、シールしたナイロンまたはプラスチッ ク製バッグ(最小厚み3ミル)に入れ、大気からの水分吸収をできるだけ少なく する。試験手続き 1. 0〜40gの様々な測定重量の水を、排気バッグ試験を行う少なくとも30 分前にキャリヤー基剤に加える。基剤を折り畳み、パウチに入れて、シールする 。 2. それぞれの布帛を別々に秤量し、乾燥重量を記録する。乾燥したキャリヤー 基剤、基剤を含む乾燥パウチ、および評価を行う乾燥閉込めバッグについても、 重量を記録する。 3. それぞれの衣類を、含水基剤(パウチから取り出して、広げたもの)と共に 蒸気排気について評価するバッグに入れる。 4. バッグを、空気を絞り出すことなく閉じて、高温設定値で、乾燥機の標準的 操作様式当たりの回転で、Whirlpool乾燥機に30分間入れる。 5. 30分後、バッグを乾燥機から取り出し、それぞれの布帛、キャリヤー基剤 、バッグ、およびパウチを、乾燥状態に対する水重量利得について秤量する。( 乾燥機の熱による閉込めバッグの重量の可能な僅かな損失は、これらの計算では 無視する。) 6. それぞれの衣類の重量利得を、キャリヤー基剤に加えられた水分総量の百分 率として記録する。 7. 残っている未測定水分を水分総量で割ったものを、乾燥機バッグから排気さ れた割合として記録する。 8. 一連の加えられた総水分量を評価するとき、水約15〜20g以上では、排 気率(%)は本質的に一定になることが分かり、これは特定のバッグの排気デザ インについての蒸気−排気平衡値、またはVVEである。 様々な初期水分量における一連のVVETの結果を検討することから、低めの 初期濃度の水は衣類荷重、ヘッドスペース、およびナイロンバッグによって不均 衡に細くされ、水および揮発性の悪臭の排気が早くともVVE値が得られた後に しか始まらないことが分かる。これは、水約15〜20g以上が最初に充填され たときにだけ起こるので、衣類が過度に加湿されて、本明細書で記載される許容 できないほどの皺の湿時設定を防止するには、約40より大きなVVEが必要で あることが分かる。 悪臭および皺の除去 蒸気排気閉込めバッグで行われる本発明の方法により、未処理布帛と比較して 、悪臭や皺がほとんどないことに関する布帛の全般的外観および回復度が著しく 改良される。 悪臭に関する本発明の方法の一つの評価法は、試験を行う布帛を、実質的な量 のタバコの煙を含む雰囲気に暴露することを含んでなる。別の様式では、または 煙と共に、布帛をIFF,Inc.から発売されている組成物のような合成汗の化学成 分に暴露することができる。次いで、専門の嗅覚パネリストを用いて、任意の好 都合な尺度で臭気を判定する。例えば、0(検出可能な臭気なし)〜10(強い 悪臭)の尺度を設定して、等級設定の目的に用いることができる。このような試 験の設定は日常的な問題であり、処方者の希望によって様々な他のプロトコール を考案することができる。 例えば、「燻蒸」する衣類を、気流を止め排気を遮断した燻蒸フード中で衣類 ハンガーに吊す。6本発明のタバコに点火し、衣類の下方の灰皿に置く。フード を閉じて、タバコがほぼ半分燃えるまで放置する。次に、衣類を180°回転さ せて、煙が総ての表面に均等に分布するようにする。次に、総てのタバコが燃え 尽きるまで、燻蒸を継続する。次いで、衣類を、シールしたプラスチックバッグ に入れ、一晩放置する。 約1日エージングした後、衣類を本発明のクリーニング/回復法で処理する。 乾燥機サイクルが完了したならば、衣類を閉込めバッグから直ぐに取り出して、 悪臭強度について等級化する。この等級化は、通常は2名の訓練を積んだ臭気お よび香料採点者の専門的パネルによって行う。悪臭強度に、0〜10の等級を付 け、10が完全な初期強度であり、0は悪臭が全く検出されないものとする。1 の等級は、悪臭が微量検出され、この等級は、ほとんどの使用者にとって許容可 能な低い悪臭と見なされる。 衣類クリーニング組成物に香料成分が含まれていないときには、残留悪臭強度 の等級化は、悪臭を有する化学物質のクリーニングまたは除去の程度を直接示し ている。賦香組成物を用いるときには、等級化パネリストは、香料の強度および 特徴について(0〜10の尺度での)得点を得ることもでき、この場合の悪臭強 度の等級化は、任意の残っている悪臭物質を被覆する残留香料の能力、並びにそ れらの悪臭物質の減少または除去を示す。 クリーニング/回復工程の直後に行った衣類の臭気等級化の後、衣類を開放し た室内に1時間吊し、再度等級化を行う。この1時間の読みは、衣類による冷却 および乾燥機サイクル処理において得た水分の乾燥に続く最終的効果の評価を考 慮している。初期のバッグからの等級化は、バッグからの湿った布の臭気とより 高強度の加温した揮発性物質を反映し、これらは、1時間等級では要因とはなら ない。更に衣類の等級化を、24時間後、および場合によっては、試験の要求が あるときには、選択された後の時間に行うことができる。 同様に、布帛の皺は、熟練した採点者が目視により評価することができる。例 えば、皺の付きやすい絹布帛を用いて、蒸気排気バッグを用いる本発明の方法に よって行った皺の除去の程度を目視により評価することができる。場合によって は、他の単一または多種布帛を用いることができる。実験室試験は、下記の通り である。 脱皺試験 材料 VVETについては、前記の通り。 脱イオン水、重量範囲(0〜38g)。布帛の前処理 絹布帛を、籠、バスケット、またはドラムに入れ、着衣の後に観察される通常 の条件を再現する。これらの保存条件により、酷い皺が付いた(完全に画定され たひだ)衣類が生じ、皺を伸ばすには湿った環境が必要である。試験手続き 1. 絹布帛を、試験を行う閉込めバッグに入れる。 2. 水(0〜38g)を、試験を行う最低30分前に、パウチに入れてシールし たキャリヤー基剤に加える。 3. 絹衣類を、(パウチから取り出して、広げた)含水基剤と共に試験閉込めバ ッグに入れる。 4. バッグを閉じて、高温(48〜74℃のサイクル)のWhirlpool Dryer(LEC 7646DQO型)に30分間入れる。 5. 30分後、乾燥機バッグを乾燥機からただちに取り出し、絹衣類をハンガー に吊す。 6. 次に、絹衣類を、同じ布帛の前処理によって得たコントロール衣類と対比し て目視により等級化する。 前記の型の実験室試験において、本発明の乾燥機内の非浸漬クリーニング/回 復法では、典型的には悪臭(タバコの煙および/または汗)であって、煙につい ては0〜1の範囲であり、汗の悪臭については幾分高い悪臭等級が提供され、こ れにより極めて高分子量であって、布帛から容易には「水蒸気蒸留」されないも の意外の悪臭成分が良好に除去されることを示している。同様に、布帛(絹)で は、アイロンがけをほとんどまたは全くせずに着るのにかなり適していると判断 される十分な程度まで皺が除去される。 本発明で用いられ、高温空気洗濯乾燥機または同様な装置に布帛を含むための 好ましい耐熱性の蒸気排気バッグの構築では、過熱した衣類乾燥機によって引き 起こされることがある内部の自己シールおよび外部表面の変形に対する必要な温 度耐性を提供するために、耐熱性フィルムを用いるのが好ましい。更に、バッグ は、本発明のクリーニングまたは回復組成物に用いられる化学薬剤に耐性を有す る。バッグ材料を適当に選択することにより、バッグ溶融、バッグの溶融孔、お よびバッグ壁対壁のシールのような許容不可能な結果は防止される。好ましい様 式では、ファスナーも耐熱性材料で構築される。第4図および第5図に示される ように、一態様では、1〜3ミルの耐熱性のナイロン−6フィルムを折り畳み、 シールして閉込めバッグとする。シールは、標準的な衝撃過熱装置を用いて行う ことができる。別の様式では、ナイロンのシートを単に半分に折り畳み、その端 の2つをシールする。更にもう一つの様式では、バッグを空気吹込み操作によっ て作ることができる。バッグの組みたての方法は、製造業者が利用可能な装置に よって変化させることができるが、本発明の実施には決定的ではない。 閉込めバッグの寸法は、目的とする最終用途によって変化することができる。 例えば、1または2枚の絹ブラウスを入れるのに十分な比較的小さめのバッグを 提供することができる。あるいは、男性のスーツを処理するのに適当な大きめの バッグを提供することもできる。典型的には、本発明のバッグは、内容積が約1 0,000cm3〜約25,000cm3である。この寸法範囲のバッグは、ほと んどの米国型の家庭用乾燥機において乾燥機排気を遮断するほど大きくなくとも かなりの荷重の布帛(例えば、0.2〜5kg)を収容するのに十分である。幾 分小さめのバッグを、比較的小さめの欧州および日本の乾燥機で用いることがで きる。 本発明のバッグは、好ましくは柔軟性に富み、しかも好ましくは、複数の使用 に耐えるのに十分な耐久性を有する。このバッグは、好ましくは十分な剛性を有 し、使用時に膨らみ、これにより使用中のバッグ内部で自由にその内容物を回転 させることができる。典型的には、このようなバッグは、厚みが0.025mm 〜0.075mm(1〜3ミル)のポリマーシートから調製される。このバッグ に更に剛性が所望な場合には、幾分厚めのシートを用いることができる。 熱的に安定な「ナイロンだけ」のバッグに加えて、本発明の閉じ込めバッグは 、同時押出しナイロンおよび/またはポリエステル、またはポリプロピレンのよ うな熱的に余り適当でない内部コアを取り巻くナイロンおよび/またはポリエス テル外および/または内層のシートを用いて調製することもできる。別の様式で は、バッグは、ナイロンまたはポリエチレンテレフタレートのような耐熱性材料 を含んでなる不織布の外部「シェル」と、蒸気バリヤーを提供するポリマーの内 部シートを用いて構築される。不織布外部シェルは、バッグを溶融から保護し、 使用者に対する触感の印象が改良される。どのような構築物であっても、目的は 、少なくとも約400〜500°F(204℃〜260℃)までの温度での熱応 力の条件かでバッグの一体性を保護することである。過熱が問題とならない場合 には、バッグはポリエステル、ポリプロピレン、または任意の好都合なポリマー 材料から作ることができる。 香料 前記のように、高分子量で高沸点の悪臭化合物は、少なくとも幾分かま では、布帛上に保持されやすい。これらの悪臭は、香料によって解決または「マ スキング」することができる。しかしながら、調香師は、極めて高沸点であり、 揮発性悪臭と共にバッグから完全には排気されない少なくとも数種類の香料化合 物を選択すべきであることが、前記の記載から理解されるであろう。多種多様な アルデヒド、ケトン、エステル、アセタールなどの沸点が約50℃を上回り、好 ましくは約85℃を上回る香料化合物が知られている。これらの成分は、本発明 のキャリヤー基剤によって送達し、本発明の工程中に閉じ込めバッグの内容物を 透過し、それによって悪臭に対する使用者の知覚を更に減少させることができる 。比較的高沸点成分を有する香料材料の非制限的例としては、様々なエッセンシ ャル油、レジノイド、およびオレンジ油、レモン油、パチョリ、ペルーバルサム 、乳香レジノイド、スタイラックス、ラブダナム樹脂、ナツメグ、カシア油、ベ ンゾイン樹脂、コリアンダー、ラバンディン、およびラベンダーなど、これらに 限定されない各種の供給源からの樹脂が挙げられる。更に他の香料化合物として は、フェニルエチルアルコール、テルピネオールおよび混合松油テルペン、リナ ロール、リナリルアセテート、ゲラニオール、ネロール、2−(1,1−ジメチ ルエチル)−シクロヘキサノールアセテート、オレンジテルペン、およびオイゲ ノールが挙げられる。低沸点材料を配合することができることは、排気により幾 らかの損失を生じることを理解すれば、当然である。 全般的予備汚れ除去/クリーニング法 本発明で用いられるクリーニング/回復組成物、方法および装置の成分、およ び本発明における吸収性の染み受容体製品と共にそれらの使用法を、以下におい て更に詳細に記載する。このような開示は、例示のためのものであり、本発明の 制限のためのものではない。本発明で用いられる定義用語は、下記の意味を有す る。 本発明における「相安定」とは、所定の使用範囲(約50°F〜95°F)( 10℃〜35℃)に亙って均質であり、または相分離を引起こす温度(約40° F〜110°F)(4.4℃〜43℃)で保存すると、所定の使用範囲の温度に 戻すと、それらの均質な状態に戻る液体組成物を意味する。 本発明における「有効量」とは、前記に定義された相安定な液体組成物を提供 するのに十分なアルキル硫酸塩および/またはアルキルエトキシ硫酸塩、または 他の界面活性剤を意味する。 本発明における「水性」クリーニング組成物とは、水の主要部分に任意のBP Pまたは他のクリーニング溶媒、前記界面活性剤または界面活性剤混合物、任意 の他の界面活性剤、特にアミンオキシド、ヒドロトロープ剤、香料など、特に以 下に開示されるものを加えたものを含んでなる組成物を意味する。 本発明における「クリーニング」とは、布帛から汚れや染みを除去することを 意味する。本発明における「回復」とは、布帛から悪臭および/または皺の除去 、または主として汚れおよび染みの除去以外のそれらの全般的外観の改良を意味 する。典型的な布帛回復組成物は、典型的なクリーニング組成物より多量の水( 95〜99.9%、好ましくは95%を上回り約99%まで)と少数のクリーニ ング成分を含んでなることができる。 本発明における「突起」とは、ノブ、繊維、剛毛、または類似の構造であって 処理装置の表面から外側に伸びているものを意味する。装置のこれらの要素が、 染みのクリーニング(「予備染み抜き」)を行う布帛と接触して、機械的クリー ニング作用を行う。 クリーニング装置に関する「染みの付いた部分との接触」とは、処理手段また は装置を含んでなる突起、パッド、スポンジなどが染みの付いた部分の一方の側 と当たることによって得られる接触を意味する。この接触により、XおよびY方 向での横方向の摩擦運動よりはむしろ、実質的に下向きの、すなわち染みの表面 に垂直なZ方向を向いた力を生じ、布帛の損傷または「摩損」が最小限になるこ とが極めて望ましい。好ましくは、この接触は、装置による振動または回転運動 と結合していることによって、装置の湾曲した表面がZ方向への力を生じる。染 み受容体に関する「染みの付いた部分との接触」とは、クリーニング装置と向き 合っている布帛の染みの付いた部分の側が染み受容体に直接当たり、これと近接 連絡していることを意味する。 図面に示されるように、第3図は、クリーニング/回復組成物と放出可能に浸 漬している一体的キャリヤー基剤(1)を示す。第4図は、緩いキャリヤー基剤 、第一の側壁(2a)、第二の側壁(2b)、第一の固定装置(3)、側部シー ル(4)、および柔軟なフラップ(5)を有する開放形状での予備成形したノッ チ付きの蒸気排気閉込めバッグの1形態を示す。もう一つの様式では、バッグは 、吹込み法、ラップアラウンド法、または他の好都合な方法によって作成するこ とができる。バッグの製造法は、本発明の実施には決定的なものではない。使用 においては、柔軟なフラップ(5)を折り畳み線に沿って折り畳み、バッグの蒸 気排気クロージャーを提供する。 第5図は、完成した形状で、緩いキャリヤー基剤シート(1)を入れた「封筒 型」バッグを示している。使用においては、クリーニング/回復を行う布帛を基 剤シートと共にバッグに入れ、フラップ(5)を折り畳み線(11)に沿って折 り畳み、第一の固定装置(3)を向き合っている第二の固定装置(6)とかみ合 わせてフラップを固定することによって、高温空気衣類乾燥機または同様な装置 で回転に耐える十分な安定性を有する蒸気排気クロージャーを提供する。 だい6図は、第一の側壁(2a)および第二の側壁(2b)の内部、第一の固 定装置(3)、第二の固定装置(6)、フラップ(5)、および折り畳み線(1 1)を示している閉込めバッグの隅の切り欠き図を示す。第二の側壁(2b)に おけるバッグ(9)の端の距離とノッチ(11)の深さは、前記した寸法である 。 を用いることもできる。本発明の固定装置は、化学接着剤を含んでなることがで きるが、バッグは好ましくは複数使用の目的でデザインされている。従って、再 使用可能な機械的ファスナーを、本発明で用いるのが好ましい。バッグが閉じて ファスナーが噛み合うときに、蒸気排気クロージャーが提供されるようにファス ナーの要素を配置することができる限り、任意の再使用可能な機械的ファスナー または固定手段を用いることができる。非制限的例としては、前記の第一および バッグ、前記第一および第二の固定装置が互いにフックと紐型ファスナーを含ん でなるバッグ、前記第一および第二の固定装置が互いに接着剤ファスナーを含ん でなるバッグ、前記第一および第二の固定装置が互いに留め釘型ファスナーを含 んでなるバッグ、前記第一および第二の固定装置が互いにスナップ型ファスナー を形成するバッグ、並びにフックファスナー(hook and eye fasteners)、ZIP-LO ようにファスナーが配置されているものが挙げられる。バッグが閉じているとき に蒸気排気が保持され、ファスナーが十分に強く、バッグとその内容物が衣類乾 燥機で回転しているときにフラップが開かない限り、他のファスナーを用いるこ ともできる。複数の蒸気排気ギャップがクロージャーに沿ってまたは側端に形成 され、またはギャップがクロージャーの一端にずれるように、固定装置を配置す ることができる。更にもう一つの態様では、バッグの両端に蒸気排気クロージャ ーを備えている。この型のバッグは、第8、9および10図において、「封筒バ ッグ(2)」として表される。 別の様式では、クロージャーを提供するため、フラップを折り畳み、向き合っ ている側壁内部に押し込み、ファスナーによってそこに確保される。この様式で は、蒸気はクロージャーに沿って、特にクロージャーの側端で排気される。更に もう一つの様式では、側壁は同じ大きさであり、フラップは提供されない。側壁 の内部表面の一部に沿って配置された固定装置は、側壁の縁が互いにプレスされ てクロージャーを提供するときに、噛み合う。1個以上の蒸気排気ギャップが、 固定装置が存在しないクロージャーの領域に形成される。 本発明の方法は、任意の所望な布帛処理組成物を用いて行うことができるが、 本発明では、好ましくは以下に更に詳細に記載される相安定性の液体布帛クリー ニング/回復組成物が用いられる。本発明の全般的方法は、前記布帛をこれらの 組成物と接触させることによって、布帛あるいは回復する布帛から局在化したお よび全般的染み、汚れおよび悪臭を除去する方法を提供する。 本発明の一態様では、本発明の局在化した染み除去(別名「予備染み除去」) 段階は、染み除去装置、特に手に持って使用するようにデザインされた装置であ って、 (a) 凸状の処理前面と、この処理面に向き合って配置された裏面を有する 基剤部材、 (b) 前記処理面から外側に伸びている1個以上の処理部材、および (c) 場合によっては、前記の裏面に固定した柄 を含んでなる装置を含んでなる処理手段を用いて行うのが好ましい。 本発明の好ましい装置は、前面の処理面が実質的に半球状であるか、あるいは 半球の断面に内接しているものである。この装置の一態様では、面は、スポンジ 、パッドなどの吸収性材料を含んでなる処理部材を有する。もう一つの態様では 、処理部材は、剛毛のような多数の突起を含んでなる。この装置の更にもう一つ の態様では、処理部材は、外側に伸びている多数の突起を有するスポンジ基剤を 含んでなる。他の余り好ましくない態様では、処理手段は、前記のような装置の 一部である必要はないが、単純なパッド、シート(例えば、使い捨て紙タオル) 、布巾、スポンジなど、布帛の染みの付いた部分に押し当てることができるもの であることができる。 布帛の染みの付いた部分から染みを除去するための好ましい予備染み抜き手続 きは、 (a) 前記の染みの付いた部分にクリーニング組成物(好ましくは、本明細 書に記載のクリーニング/回復組成物)をASRAと接触させて適用し、 (b) 段階(a)と同時にまたは連続して、布帛の染みの付いた部分を好まし くは前記のような凸面状装置を用いて処理手段と接触させ、 (c) 特に、装置に与えられた振動または回転運動を用いて装置に圧縮力を 加え、前記の手続きを、本発明の染み受容体と接触している布帛の染みの付いた 部分を用いて行う 段階を含んでなる。 布帛表面の全体部分を処理するための全般的ドライクリーニング法であって、 本発明による予備染み抜き操作を含んでなる方法は、 (i) 布帛の局在化した染みの付いた部分について前記開示による染み除 去法を行い、 (11) 段階(i)からの布帛全体を、(好ましくは)蒸気排気閉込めバッグ に水性布帛回復/クリーニング組成物を含むキャリヤーと一緒に入れ、 (iii) 例えば、高温空気衣類乾燥機でのような攪拌を行うための装置にバ ッグを入れ、乾燥機を熱で操作し、回転させて布帛を加湿し、蒸気排気を行い、 (iv) バッグから布帛を取り出す 段階全部を含んでなる。 段階(i)〜(iv)の後に、若干湿りのある布帛を直ちに吊して、再度皺ができる のを防止し、乾燥を完了するのが好ましい。あるいは、布帛にアイロンをかける こともできる。 組成物 クリーニングおよび回復機能を提供するのに用いられる化学組成物は 、その使用目的に対して安全かつ有効な成分を含んでなる。本発明の方法は水性 濯ぎ段階を含まないので、組成物は、本明細書に開示された方法で用いるときに 布帛上に望ましくない残渣を残さない成分を用いる。通常の洗濯洗剤は、典型的 には綿および綿/ポリエステル混合布帛に対して良好なクリーニングを行う目的 で 処方されるが、本発明の組成物は、羊毛、絹、レーヨン、レーヨンアセテートな どの布帛を安全かつ効果的にクリーニングして、回復する目的でも処方されねば ならない。 更に、本発明の組成物は、特別に選択されかつ処方されて、クリーニングを行 う布帛からの逃げ出して外れた染料の染み部位からの染料の除去または移動を最 小限にする成分を含んでなる。これに関して、浸漬ドライクリーニング法で典型 的に用いられる溶媒は、ある種の布帛からある種の染料の幾分かを除去すること ができることが認められる。しかしながら、染料は、布帛の表面から比較的均一 に除去されるので、このような除去は浸漬法では許容し得るものである。対照的 に、布帛表面の特異的部位におけるある種のクリーニング成分の濃度が高いと、 許容できないほど局在化した染料の除去が起こることがある。本発明の好ましい 組成物は、この問題を最小限にしまたは防止する目的で処方される。 本発明の組成物の染料除去特性を、写真または光度測定を用いて、または単純 であるが、効果的な目視による等級化試験によって、当該技術分野で開示された クリーナーと比較することができる。数値得点単位を割り当てて、目視等級化を 容易にし、所望ならば、データの統計学的処理を行うことができる。従って、一 つのこのような試験では、着色した衣類(典型的には、絹であって、ほとんどの 羊毛やレーヨン布帛より染料損失を一層受けやすい)を、吸収性の白色の紙ハン ドタオルを用いてクリーナー/回復剤の詰め物によって処理する。手圧を加え、 白色タオルに移る染料の量を目視により評価する。(1)「タオルには、染料はほ とんど見られないと思う」、(2)「タオルに幾らかの染料が見えるのが分かる」 、(3)「タオルに多量の染料が見える」、乃至(4)「タオルに極めて多量の染料が 見えるのが分かる」という範囲の数値単位が、パネリストによって割り当てられ る。 前記の考察に加えて、本発明で用いられる組成物は、容易に調合され、かつ染 みクリーニング装置を扱いにくくしたりまたは使用困難にするほど粘着性で内容 に処方するのが好ましい。しかしながら、本発明を制限しようとするものではな いが、本明細書に開示される好ましい組成物は、本発明による装置と共に用いる ときに効果的でありかつ美的に好ましい染みクリーニング法を提供する。 界面活性剤 エトキシル化C10〜C16アルコール、例えばNEODOL 23-6.5のよ うなノニオン性界面活性剤も、組成物に用いることができる。クリーナーとして および水性クリーニング組成物を安定化する目的で本発明で用いることができる アルキル硫酸塩界面活性剤は、C8〜C18第一(「AS」、好ましいC10〜C14 、ナトリウム塩)、並びに式CH3(CH2x(CHOSO3 -+)CH3および CH3(CH2y(CHOSO3 -+)CH2CH3(前記式中、xおよび(y+1 )は少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mは水可溶化性 カチオン、特にナトリウムである)分岐鎖およびランダムC10〜C20アルキル硫 酸塩、およびC10〜C18第二(2,3)アルキル硫酸塩、並びにオレイル硫酸塩 のような不飽和硫酸塩である。本発明で用いられるアルキルエトキシ硫酸塩(A ES)界面活性剤は、式R(EO)xSO3Z(前記式中、RはC10〜C16アルキ ルであり、EOは−CH2CH2−O−であり、xは1〜10であり、一般に平均 値として記録される混合物、例えば(EO)2.5、(EO)6.5などが挙げられ、 Zはナトリウム、アンモニウムまたはマグネシウム(MgAES)のようなカチ オンである)を有するものとして一般に表される。C12〜C16ジメチルアミンオ キシド界面活性剤を用いることもできる。好ましい混合物は、MgAE1S/M gAE6.5S/C12ジメチルアミンオキシドを約1:1:1の重量比で含んでな る。相安定性を改良しかつ場合によっては本発明で用いることができる他の界面 活性剤としては、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、例えばC12〜C14N−メチルグ ルカミドが挙げられる。ASで安定化した組成物は、好ましくは本発明の組成物 の0.1重量%〜0.5重量%を含んでなる。MgAESおよ びアミンオキシドを用いる場合には、組成物の0.01重量%〜2重量%である ことができる。他の界面活性剤を、同様な濃度で用いることができる。 前記考察を適当に考慮しながら、本発明の組成物に用いることができる各種の 他の成分を以下に例示するが、本発明を制限しようとするものではない。 水性組成物 (a) 溶媒 本発明の組成物は、BPP溶媒を約0重量%〜約6重量%含ん でなることができる。 (b) 水 本発明の組成物は、水を約94重量%、好ましくは約95.5重 量%〜約99重量%、または99.9重量%までも含んでなることができる。 (c) 界面活性剤 本発明の好ましい組成物は、エトキシル化アルコールま たはアルキルフェノール、アルキル硫酸塩またはMgAES、NH4AES、ア ミンオキシド、およびそれらの混合物のような界面活性剤を約0.05重量%〜 約2重量%含んでなることができる。典型的には、BPP溶媒:(複数の)界面 活性剤の重量比は、約10:1〜約1:1の範囲である。好ましい組成物は、2 %BPP/0.3%MgAE1S/0.03%C12ジメチルアミンオキシドを含 んでなる。 (d) 任意成分 本発明の組成物は、香料、防腐剤などの各種の任意成分を 微量含んでなることができる。このような任意成分を用いるときには、典型的に は組成物の約0.05重量%〜約2重量%であり、クリーニングした布帛上の残 渣を適当に考慮したものである。 有機溶媒 本発明で好ましいクリーニング溶媒は、ブトキシプロポキシプロパ ノール(BPP)であり、ほぼ等量の異性体の混合物として商業的量で入手可能 である。異性体、およびそれらの混合物が、本発明で用いられる。異性体構造は 、下記の通りである。 本発明の液体クリーニング組成物は、BPP、水および安定化用界面活性剤だ けで極めて良好に機能するが、それらは、場合によっては、他成分を含んでそれ らの安定性を更に向上させることもできる。トルエンスルホン酸ナトリウムおよ びクメンスルホン酸ナトリウムのようなヒドロトロープ剤、エタノールおよびイ ソプロパノールのような短鎖アルコールなどを、組成物に含むことができる。こ れらの成分を用いるときには、典型的には本発明の安定化組成物の約0.05重 量%〜約5重量%である。場合によっては予備染み抜き段階で用いることができ る非水性(水50%未満)組成物は、同じ有機溶媒を含んでなることができる。 他の任意成分 水、好ましいBPP溶媒、および前記に開示した界面活性剤の 他に、本発明の組成物は、香料、防腐剤、増白剤、粘度調節用の塩、pH調節剤 または緩衝剤などを含んでなることができる。下記に、本発明で使用するクリー ニング組成物の好ましい範囲を示すが、本発明を制限しようとするものではない 。成分 重量%での処方範囲 BPP 0.05〜5 AS 0.05〜2 香料 0.01〜1.5 水 残量 pHは、約6〜約8の範囲である。 場合によっては本発明で用いることができる他のクリーニング溶媒または補助 溶媒としては、Carbitol、メチルCarbitol、ブチルCarbitol、プロピルCarbitol 、およびヘキシルCellosolveのような商標で発売されている材料を含む各種のグ リコールエーテル、および特にメトキシ、プロポキシプロパノール(MPP)、 エトキシプロポキシプロパノール(EPP)、プロポキシプロポキシプロパノー ル(PPP)、およびそれぞれMPP、EPPおよびBPPの総ての異性体およ び混合物、並びにブトキシプロパノール(BP)など、およびそれらの混合物が 挙げられる。これらの溶媒または補助溶媒を用いるときには、典型的には本発明 の組成物約0.5重量%〜約2.5重量%である。 本発明の好ましい回復組成物は、下記の通りである。 *本明細書で開示されている特にエトキシル化したアルコール。布帛回復組成物 は、アニオン性界面活性剤を含むこともできる。このようなアニオン性界面活性 各種のスルホコハク酸エステルとして入手可能な商業的界面活性剤は、本発明で 特に有用である。 キャリヤー 本発明の型の「乾燥機内」クリーニング/回復作業に用いるとき には、前記のクリーニングおよび/または回復組成物はキャリヤーと組合せて好 都合に用いられ、布帛の表面がキャリヤーの表面と接触するときに、組成物がそ の機能を行う。キャリヤーは、組成物を放出可能に含む。「放出可能に含む」と は、組成物が、本発明の染み除去、ドライクリーニングおよび/または布帛回復 工程の一部としてキャリヤーから汚れた布帛へ効果的に放出されることを意味す る。 キャリヤーは、粉末、フレーク、断片などの任意の所望な形態であることがで きる。しかしながら、このような連絡されたキャリヤーは、工程の終了時には布 帛から分離しなければならないことを理解されるであろう。従って、キャリヤー は、工程中にその構造上の一体性を実質的に保持する一体的パッドまたはシート の形態であることが極めて好ましい。このようなパッドまたはシートは、例えば 木材パルプ、綿、レーヨン、ポリエステル繊維、およびそれらの混合物のような 材料を用いて不織布シート、紙タオル、繊維質バット、包帯のコア、おむつおよ び月経帯などの周知の製造法を用いて製造することができる。織布パッドを用い ることもできるが、価格の点から不織布パッドと比較して好ましくない。一体的 パッドまたはシートは、天然または合成のスポンジなどから製造することもでき る。 キャリヤーは、本発明の工程の所期の操作条件下で安全かつ効果的であるよう にデザインされている。キャリヤーは工程中に可燃性であってはならず、クリー ニングまたは回復組成物とまたはクリーニングを行う布帛と有害な相互作用を行 うものであってはならない。一般に、不織布ポリエステルを基剤とするパッドま たはシートは、本発明のキャリヤーとして用いるのに極めて適している。 本発明で用いられるキャリヤーは、最も好ましくは非リント性(non-linting) である。本発明における「非リント性」とは、クリーニングを行う布帛に目に見 える繊維または微小繊維の落ち零れ、すなわち俗な言葉で「糸屑」として知られ ているものの沈着、を防止するキャリヤーを意味する。キャリヤーは、これを暗 青色の羊毛布の切れ端上で擦り、糸屑の残渣について布を目視検査することによ って、その非リント性に関するその受容可能性について容易にかつ適当に判定す ることができる。 本発明で用いられるシートまたはパッドの非リント性は、キャリヤーを単一ス トランドの繊維から調製し、不織布材料で一般に用いられる既知の接着法、例え ば点接着、プリント接着、接着剤/樹脂飽和接着、接着剤/樹脂噴霧接着、ステ ッチ接着、および結合剤繊維を用いる接着を用いるなどの数種類の手段によって 行うことができるが、これらに限定されない。別の様式では、キャリヤーは、吸 収性コアであって、それ自身糸屑を零す材料から製造されたコアを用いて製造す ることができる。次に、コアを、クリーニングまたは回復組成物は通過させるが 、コアからの糸屑は通過することができない細孔径を有する多孔性の非リント性 材料のシート内に包む。このようなキャリヤーの一例は、不織布ポリエステルス クリムに包まれたセルロースまたはポリエステル繊維コアを含んでなる。 キャリヤーは、キャリヤーの表面と処理を行う布帛の表面との効果的な接触を 得るのに十分な表面積を提供する大きさのものであるべきである。キャリヤーの 大きさは、使用者が扱いにくくなるほど大きいものであってはならないのは当然 である。典型的には、キャリヤーの寸法は、少なくとも約360cm2、好まし くは約360cm2〜約3000cm2の範囲の巨視的表面積(キャリヤーの両側 )を提供するのに十分なものである。例えば、長方形のキャリヤーは、約20c m〜約35cm(X方向)および約18cm〜約45cm(Y方向)の寸法を有 することができる。大きめの表面積が所望(または必要)な場合には、2個以上 の小さめのキャリヤー単位を用いることができる。 キャリヤーは、クリーニングまたは回復組成物を、所期の目的に対して有効で あるのに十分な量を含むことを目的とするものである。このような組成物に対す るキャリヤーの容量は、使用目的によって変化する。例えば、単回使用を目的と するパッドまたはシートの容量は、複数回使用を目的とするパッドまたはシート より少なくて済む。所定の種類のキャリヤーに対して、クリーニングまたは回復 組成物の容量は、主としてシートまたはパッドの厚みまたは「キャリパー」(Z 方向、乾燥ベース)によって変化する。例示のために、本発明で用いられる典型 的な単回使用のポリエステルシートの厚みは約0.1mm〜約0.7mmの範囲 であり、基本重量は約30g/m2〜約100g/m2の範囲である。本発明の典 型的な複数回使用のポリエステルパッドの厚みは約0.2mm〜約1.0mmの 範囲であり、基本重量は約40g/m2〜約150g/m2の範囲である。連続気 泡型スポンジシートの厚みは、約0.1mm〜約1.0mmの範囲である。当然 のことながら、前記の寸法は、クリーニングまたは回復組成物の所望な量がキャ リヤーによって効果的に提供される限り、変化することができる。 本発明の好ましいキャリヤーは、結合剤なし(または、場合によっては低結合 剤)のヒドロエンタングルド(hydroentangled)吸収性材料、特にセルロース、レ ーヨン、ポリエステルおよび任意の二成分繊維の混合物から処方された材料を含 んでなる。このような材料は、Dexter,Non-Wovens Division,The Dexter Corp のような材料の製造は、本発明の部分を形成せず、既に文献に開示されている。 例えば、1991年4月23日のViazmensky et al.の米国特許第5,009, 747号明細書、および1994年3月8日のViazmensky et al.の米国特許第 5,292,581号明細書を参照されたい。前記特許明細書の内容は、その開 示の一部として本明細書に引用される。本発明で使用するのに好ましい材料は、 下記の物性を有する。 *MD:機械方向;CD:横方向 米国特許第5,009,747号明細書および第5,292,281号明細書 に開示されるように、ヒドロエンタングリング法により、セルロース繊維と、好 ましくは少なくとも約5重量%の合成繊維を含んでなり、湿潤強度および湿潤靱 性を改良するための2%未満の湿潤強度薬剤を必要とする不織布材料が提供され る。 意外なことには、このヒドロエンタングルドキャリヤーは、本発明のクリーニ ングおよび/または回復組成物の消極的な吸収剤であるだけでなく、実際にクリ ーニング性能を最適にする。理論によって限定しようとするものではないが、こ のキャリヤーは、組成物を汚れの付いた布帛に送達するのに一層有効であると思 われる。または、この特定のキャリヤーは、繊維の混合物であるため、汚れの付 いた布帛と接触することによって汚れを除去するのに一層良好であることがある 。理由に関わらず、改良されたドライクリーニング性能が確保される。 改良された性能の他に、このヒドロエンタングルドキャリヤー材料は、それが 弾力性を有するため、追加の意外な効果が提供されることを見出だした。使用に おいては、シートを包装し、折り畳んだ形状で消費者に発売することができる。 通常の材料から作成したキャリヤーシートは、望ましくないことには使用中にそ れらの折り畳まれた形状に戻りやすいことを見出だした。この望ましくない属性 は、このようなシートに孔を開けることによって解決することができるが、これ には追加の加工段階が必要である。本発明のキャリヤーを形成するのに用いられ るヒドロエンタングルド材料は、使用中に再度折り畳まれやすくはなく、従って このような孔開けは必要ないことを見出だした(しかし、当然のことながら、所 望ならば、孔開けを用いることができる)。従って、本発明のヒドロエンタング ルドキャリヤー材料のこの属性により、本発明の方法で使用するのに最適となる 。 制御放出キャリヤー 本発明で用いることができる他のキャリヤーは、液体ク リーニング組成物を吸収し、それらを制御したやり方で放出する能力を特徴とす る。このようなキャリヤーは、単層または多層の積層体であることができる。一 態様では、このような制御放出キャリヤーは、1991年4月23日にT.W.Osb om IIIに発行された「薄く柔軟な生理用ナプキン」という標題の、The Procter & Gamble Companyに譲渡された米国特許第5,009,653号明細書に開示さ れている吸収性のコア材料を含んでなり、前記特許明細書の内容は、その開示の 一部として本明細書に引用される。本発明の制御放出キャリヤーのもう一つの具 体例は、ウェブに均一または不均一に分散されたポリマー性ゲル化材料の粒子を 有する(前記に開示されている)繊維のヒドロエンタングルドウェブを含んでな る。適当なゲル化材料としては、Osbornの第五欄および第六欄に詳細に開示され ているもの、並びに1987年3月31日にBrandt,GoldmanおよびInglinに発 行された米国特許第4,654,039号明細書に開示されているものが挙げら れる。本発明で用いられる他のキャリヤーとしては、Grain Processing Corpo る。Choli Company,東大阪,日本からLANSEAL Fという商品名で発売されている アクリル酸繊維質材料、およびHercules,Inc.,ウィルミントン,デラウェアか らAQUALON Cという商品名で発売されているカルボキシメチルセルロース繊維質 材料のような非粒状超吸収剤を、本発明で用いることもできる。これらの繊維質 の超吸収剤は、ヒドロ−エンタングルド型ウェブに使用するのにも好都合である 。 もう一つの態様では、制御放出キャリヤーは、セルロース繊維の吸収性バット またはヒドロエンタングルド繊維の多層、例えば前記のようなHYDRASPUNシート を含んでなることができる。この態様では、場合によってはスポット接着または スポット結合して、凝集性の多層構造を提供することができる、通常は2〜約5 枚のHYDRASPUNは、吸収性ゲル化材料を必要とすることなく本発明で用いる吸収 性キャリヤーを提供するが、このようなゲル化材料を所望ならば用いることがで きる。他の有用な制御放出キャリヤーとしては、天然または合成スポンジ、特に 連続気泡型ポリウレタンスポンジおよび/またはフォームが挙げられる。どのよ うな制御放出キャリヤーを選択しても、これは本発明の液体クリーニング組成物 を完全に吸収して、しかも圧力または熱を加えると、それらを放出するものであ るべきである。典型的には、本発明の制御放出キャリヤーは、湿りを感じるか、 または好ましくは幾らか湿っぽい〜ほぼ乾燥した感触であり、クリーニング組成 物10〜30gを支持するときには濡れ滴らない。カバーシート 場合によっては、好ましくは本発明で用いられ、キャリヤーシー トを被覆するカバーシートは、キャリヤー基剤シートとは異なっており、このカ バーシートは、キャリヤーシートと比較して液体クリーニング/回復組成物に対 して比較的非吸収性であるからである。カバーシートは、「芯」を吸収しにくい あるいは流体の移動を促進する疎水性繊維から構築されている。流体は、カバー シートの繊維間の空隙を通過することができるが、これは主として過剰圧力を製 品に加えたときに起こる。従って、典型的な使用条件下では、カバーシートは、 吸収性キャリヤーを保持し、水性クリーニング/回復組成物の荷重により、処理 を行う布帛と直接接触することにより湿っている物理的バリヤーを提供する。更 に、透過性のカバーシートは、クリーニング/回復組成物の蒸気をキャリヤーか らカバーシートを通って閉込めバッグへ移動させることができ、従って処理を行 う布帛に移動させることができる。 本発明のカバーシートの一つの型は、繊維質の透過性不織布または織布を含ん でなる。このような不織布または織布の繊維質カバーシートは、生理用品の分野 で知られている成形フィルム型のカバーシートよりも有利である。例えば、成形 フィルムカバーシート(以後に、記載)は、ポリエチレンのようなポリマーフィ ルムと特に適合する油圧成形法によって製造されることが多い。ポリマーエチレ ンは本発明で用いることができるが、その融点が低いため、高温の乾燥機温度で は、使用時にそれが軟化したりおよび/または溶融したりすることが予想される 。本発明の製品を閉込めバッグから放出して、高温の乾燥機ドラムに入るときに は、このことは特に真実である。ナイロン、ポリエステルまたは他の耐熱性ポリ マーシートを用いて成形フィルムの最上層シートを製造することができるが、こ のような製造は幾分困難であり、従って一層費用が掛かる。 本発明のカバーシートは、厚みが物理的バリヤー機能を効果的に提供するもの であることが決定された。疎水性繊維から作られたものであっても、カバーシー トが薄過ぎると、所期の使用条件下で流体の通過が起こることがある。従って、 繊維質カバーシートの厚みは、少なくとも約7ミル(0.18mm)であり、好 ましくは約0.2mm〜約0.6mmとすべきことが決定された。カバーシート に用いられる繊維は、好ましくは疎水性でありかつ好ましくは融点が約240℃ を上回るものであることも決定された。 本発明で用いられる繊維質カバーシートは、ポーリンエチレンのような非耐熱 性繊維から容易に作成することができる。しかしながら、好ましい繊維質カバー シートは、ナイロン(特に、ナイロン−6)、ポリエステルなど、本発明の方法 において不注意により誤用した場合にも耐え得る耐熱性繊維を用いて調製するこ とができる。それから作られる柔軟な布様の透過性最上部シートは、不織布およ び織布製造の技術分野における通常の材料であり、それらの製造は本発明の一部 を形成しない。カバーシートとして使用される不織布は、Reemay,Inc.,ヒッコ リー,テネシーのような会社から市販されている。このようなカバーシートは、 固形の塵粒、不安定な糸屑、および本発明の方法で処理される布帛からの他の繊 維も含むので、本発明の処理の後には布帛の全般的な清浄な/回復した外観が向 上する。 このような不織布または織布シート材料は、平坦な単一層にまたは本発明の吸 収性のキャリヤーコアのカバーシートのような多重層として用いることができる 。もう一つの態様では、クリーニング/回復組成物を支持する吸収性コアを、リ ング回転しあるいはひだを付けて三次元バルクを提供するポリエステルまたはポ リアミド繊維質カバーシートで被覆する。場合によっては、このカバーシートは 、更にひだなし形状の第二のカバーシートを被覆することもできる。 従って、このような繊維質の、好ましくは耐熱性の、最も好ましくは疎水性の カバーシートは、本発明の製品の様々な態様を提供する。適当な組合せを、製造 業者の希望により、発明の精神および範囲から離反することなく、用いることが できる。所望ならば、カバーシートは巨視的穿孔を備え、これを通して糸屑、繊 維、または粒状汚れが通過することができ、これにより製品自身の内部の異物を 捕捉しやすくすることができる。 本発明の典型的な紡糸結合した繊維質カバーシートは、Reemayから発売されて おり、以下の特徴を有する。 (a) 布帛の型 不織布の半分曇った(semi-dull)白化したホモポリマーの100 %未使用の紡糸結合したポリエステル。 (b) 繊維の型 6.0デニールの直線状のトリ−ローバル(tri-lobal)の連続的 繊維であるコポリマーポリエステル。 0〜5の尺度でReemayのスレッド/ドラッグ法(sled/drag method)によって測 定。5はパイルなし。 前記の用に、本発明の製品で用いることができるもう一つの種類のカバーシー トは、当該技術分野で、生理用品について商業的使用から知られている開口のつ いた「成形フィルム」カバーシートを含んでなる。開口つき成形フィルムは、液 体クリーニングおよび/または回復組成物およびその蒸気に対して透過性であり 、しかも非吸収性である。従って、布帛と接触する成形フィルムの表面は比較的 乾燥したままであるので、水染みおよび染料の移行が減少する。繊維質カバーシ ートと同様に、開口つきの成形フィルムは、糸屑、ペットの毛髪のような繊維質 物質など、処理を行う布帛からのものを捕捉して、保持するので、本発明の製品 によって得られるクリーニング/回復効果が向上する。適当な成形フィルムは、 1975年12月30日Thompsonに発行された「テーパー付き毛管を有する吸収 性構造」と題する米国特許第3,929,135号明細書、1982年4月13 日にMullaneおよびSmithに発行された「染み防止カバーシートを有する使い捨て 可能な吸収剤製品」と題する米国特許第4,324,246号明細書、1982 年8月3日にRadelとThompsonに発行された「繊維様特性を示す弾性プラスチッ クウェブ」と題する米国特許第4,342,314号明細書、および1984年 7月31日にAhr,Louis,MullaneおよびOuelleteに発行された「艶なしの可視 表 面および布様触感を示す巨視的にのびた三次元プラスチックウェブ」と題する米 国特許第4,463,045号明細書、1987年1月20日にOuellette,Alc ombrightおよびCurroに発行された米国特許第4,637,819号明細書、1 986年9月2日にCurro,Baird,Gerth,VernonおよびLinmanに発行された米 国特許第4,609,518号明細書、1986年12月16日にKernstockに 発行された米国特許第4,629,642号明細書、および89年8月30日に 公表されたOsbornのEPO特許第0,165,807号明細書に記載されており 、前記特許明細書の内容は、その開示の一部として本明細書に引用される。この ようなカバーシートの開口は、技術的詳細、製造法などについて参照することが できる前記の公表文献に開示されているように、均一な細孔径とすることができ 、または細孔径を変化させることができる。このような開口は、いわゆる「テー パー付き毛管」のやり方で直径を変化させることもできる。テーパー付き毛管開 口を有するこのような成形フィルムのカバーシートは、好ましくはキャリヤーシ ート上に配置され、毛管の小さな方の待ったんがキャリヤーシートに向き、毛管 の大きな方の末端が外側を向いているようにする。これにより、バルク液体の移 行が容易に防止され、処理を行う布帛上での水の染みが最小限になる。本発明で 用いられる成形フィルムカバーシートにおける開口は、約0.1mm〜約1mm の範囲の、または前記特許文献に開示されている直径を有することができる。 本発明の型の製品は、最上部の繊維質シート、コアとしての吸収性キャリヤー シート、および最下部の繊維質シートを含んでなる積層体として組みたてること ができる。最上部のシートおよび最下部のシートの組合せは、本発明の製品の好 ましい態様における「カバーシート」を含んでなる。一つの好ましい様式では、 結合が製品の周辺に伸びている。この結合の目的は、製品を本発明のやり方で用 いるときに、吸収性キャリヤーコアがカバーシートに対して元の形状を確実に保 持することである。簡単に言えば、コアを含んでなる吸収性シートが使用中のカ バーシートによって供給される「封筒」に結合しないときには、キャリヤーシー トがカバーシート内部でくちゃくちゃになりかつひだが寄り易くなることを見出 だした。これにより、クリーニング/回復組成物の処理を行う布帛への送達が妨 げられることがある。 更に、キャリヤーシートの全面を介してカバーシートをキャリヤーシートにき つく結合することは好ましくないことも見出だした。カバーシートをキャリヤー シートにしっかりときつく結合すると、カバーシートを介して幾らかの液体の移 動が起こることがある。従って、キャリヤーシートは、カバーシートに不連続部 分でだけ結合される。一態様では、製品の面を通る不連続部分でのスポット結合 を用いることができる。様々な他の結合パターンを用いることができる。好まし くは、結合は、製品の面積の約50%だけで行われ、更に好ましくは製品の面積 の約10%だけで、最も好ましくは、製品の面積の約1%だけで行われる。 染み除去装置 本発明の全般的工程の予備染み抜き操作に場合によっては用い られる、図に示された装置は、低および高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、 ナイロン−6、ナイロン−6,6、アクリル酸樹脂、アセタール、ポリスチレン 、ポリ塩化ビニレンなどのポリマーを用いて射出成形によって製造することがで きる。高密度ポリエチレンおよびポリプロピレンはこの範囲内にあり、本発明で 用いるのに好ましい。増白剤不含材料を用いるのが好ましい。 本発明の装置上の処理部材は、天然または合成剛毛、天然または合成スポンジ 、 を含んでなることができる。様々な有用な材料は、従来の刷毛および歯ブラシ( 米国特許第4,637,660号明細書を参照されたい)および各種のクリーニ ング用具のクリーニング技術分野でいずれも周知である。スポンジ、パッドなど は、典型的には厚みが約1mm〜約1.25mmであり、装置の凸状前部処理面 に接着することができる。好ましくは、スポンジ、パッド、剛毛付きパッドな どは、典型的には実質的に全処理面に同一の広がりを有している。 本発明の突起は、丸いまたは丸みを帯びた剛毛の形態であることができ、全処 理面を通って均一にまたは集団になって提供することができる。突起は、モノフ ィラメントループの形態を採ることができ、これは環状、卵形、または細長いも のであることができ、または切断されたループであることができる。突起は、撚 り合わせた繊維の束、押出されたコブ、成形した指様付属物、動物の毛、網状フ ォーム、部材の面に成形した皺状生成物(rugosities)などを含んでなることがで きる。モノフィラメント繊維から作った突起は、直線状、撚り合わされた、また は縮れたものであることができる。 一態様では、処理部材は、多成分を含んでなることができる。特に、処理部材 は、例えば天然または合成スポンジ、吸収性のセルロースシートまたはパッドな どであることができる吸収性基剤を含んでなることができる。この基剤に接触し 、外側に伸びているものは、前記開示の複数の突起である。この態様の具体例は 、モノフィラメント繊維から作られ、スポンジ基剤層から伸び出している複数の ループ状突起を含んでなる処理部材である。この態様では、吸収剤基剤層は、突 起にクリーニング組成物を供給する溜めとして作用する。 様々な任意様式では、本発明の装置の凸状面に存在する処理部材は、外側に伸 びている多数の繊維質要素を有する繊維層のスポンジ様の弾性裏地材料を含んで なる多層複合体を含んでなることができる。このような複合体は、にかわまたは 他の通常の手段を用いて処理部材に永久的または半永久的に貼付することができ 、典型的には処理部材の面と実質的に同一の広がりを有する。このような複合体 は、例えばスポンジ、フォームまたは厚みが約0.5〜20mmの他の吸収性基 剤パッド、および通常の塗装工のパッドであって、長さが約0.05mm〜約2 0mmの繊維を有するものの様な繊維の層を用いて、通常の材料から作成するこ とができる。 本発明の突起は、典型的にはZ方向に伸び出している複数のストランドまたは ループを含んでなるベッドまたはマットとして供給される。好都合でありふれた 供給源としては、パイルカーペット型材料、塗料パッド型材料などが挙げられる 。このような態様では、処理部材は、cm2当たり数千の突起を含んでなる。本 発明の好ましいループ状突起では、典型的にはcm2当たり10〜500、好ま しくは約60〜150個のループがある。突起の供給源、型および数の選択は、 製造業者の最良による問題であり、上記例示は、発明を制限しようとするもので はない。 突起は、処理部材の面から少なくとも約0.2mmの長さで外側に伸び出して いるのが好ましい。この長さには上限はないが、突起が約1.25cmより伸び ることについての機能的な理由は本質的にはない。 突起は、プラスチック、ゴムまたは任意の他の好都合な弾性材料であって、ク リーニング組成物の存在下で安定であるものから作ることができる。繊維質の突 起は、天然または合成繊維から作ることができる。繊維の直径は、典型的には0 .1ミル(0.0025mm)〜20ミル(0.5mm)の範囲とすることがで きる。また、これは、選択の問題であり、制限を目的とするものではない。 一態様では、突起は、処理面から外側に伸びる複数の強化した卵形の環状繊維 の形態である。このような環状繊維は、例えば裏地材料の面から外側に少なくと も約0.03インチ(0.76mm)、典型的には約2.0mm〜約1.5cm 伸びているポリプロピレンの7ミル(0.18mm)のモノフィラメントループ を含んでなることができる。この環状の突起に好都合な材料は、APLIX Inc.から 市販されており、Number 200,Unshaved Loop,Part No.DM32M000-QYである。 この材料は、ナイロン裏地を含んでなり、約420個のループ/インチ2(65 個のループ/cm2)がその表面から伸び出している。 本発明の装置は、様々なプラスチック、ガラス、木材などの材料から作ること ができ、製造業者の希望により、様々な全般的形状、装飾などを有することがで きる。当然のことながら、装置は、クリーニング組成物に使用される様々な成分 によって影響を受けない材料から作られるのが好ましい。装置の寸法は、全く任 意である。若干大きめの装置(例えば、200〜1000cm2の凸状処理面) は、商業的クリーニング施設に配設して使用するのに適当であると思われる。家 庭用には、装置は手で掴んで使用するものであり、その寸法は一般に幾分小さめ であり、典型的には家庭用の凸状処理面の表面積は約10cm2〜約200cm2 の範囲である。本明細書に例示した凸状処理面は、主として球の断面であるが、 この装置の凸状面は、卓上型のインクブロッターの方法であることもできる。あ るいは、装置の前部処理面は、その操作面に亙って外側に湾曲していることがで きるが、その側部に沿って平坦であることもできる。 処理部材の表面積は、製造業者の希望により調節することができるが、手で掴 む家庭用の装置では、表面積が約25cm2〜約70cm2の範囲である処理面を 有するのが好都合である。 装置の寸法 全般的提案としては、本発明のクリーニング装置は、任意の所望 な大きさのものであることができる。第1図で使用されることが示された装置は 、手で掴んで使用するのに好都合な大きさのものである。この態様では、凸状の 通常は長方形の形状をしたアーチ状の基材は、長さが約2.25インチ(57. 15mm)であり、幅が約1.25インチ(31.75mm)であり、厚みが約 0.625インチ(15.8mm)である。アーチ状基材の裏地から柄のバルブ に垂直に伸びている円筒状の軸は、長さが約1.4インチ(35.6mm)であ り、直径が約0.75インチ(19mm)である。軸の末端の手(掌)を置くと ころとして働くことが示されているバルブは、その最も広い部分での円周が約5 .25インチ(133mm)である。軸およびバルブの組合せは、この装置の握 りを構成する。バルブの最上部の中心から凸状基部の前面の中心点まで測定した 装置 の全高は、約2 7/8インチ(7.3cm)である。突起の下になっているス ポンジ層の未圧縮厚みは変化することができ、典型的には約0.1インチ(2. 54mm)である。フィラメント性突起の層の未圧縮厚みも同様に変化すること ができ、典型的には約0.1インチ(2.54mm)である。同様な寸法は、第 2図の凸状装置について典型的であり、その環状基材の直径は、典型的には約0 .75〜3インチ(1.91〜7.62cm)である。 第11図に示されるアーチ状装置の好ましい態様では、凸上の通常は長方形の アーチ状基材(403)の長さは約2インチ(5cm)であり、幅は約1.25 インチ(3.2cm)であり、厚みは約5/16インチ(0.8cm)である。 中央点における軸(404)の幅は、約1インチ(2.54cm)であり、中央 点における厚みは約0.75インチ(1.9cm)である。アーチ状基材の裏か らバルブ(405)の基部間で垂直に伸びている軸(404)の長さは、約1. 25インチ(3.2cm)である。手(掌)を置くところとして働くバルブ(4 05)は、その最も広い点における円周が約5.75インチ(14.6cm)で ある。従って、軸とバルブとの組合せは、装置の握りを構成する。バルブ(40 5)の最上部の中心から凸状基部の前面の中心点までの全高は、約3インチ(7 .6cm)である。スポンジ層(402)および突起(401)の寸法は、前記 の通りである。 全般的工程の任意の第二段階は、回転乾燥装置で、好ましくは熱の存在下で行 うのが好都合である。一つの好都合な様式では、キャリヤーと水性のクリーニン グおよび/または回復組成物を含み、クリーニングおよび回復を行う予備染み抜 きを行った布帛を包んでいるナイロンまたは他の耐熱性の閉込めバッグを閉じて 、40℃〜150℃の温度の自動高温空気衣類乾燥機のドラムに入れる。ドラム を回転させることにより、バッグに回転作用が加わり、回転と同時にその内容物 が攪拌される。この攪拌により、布帛が組成物を含むキャリヤーと接触する。回 転 および過熱は、少なくとも約10分間行い、典型的には約20分〜約60分間行 う。この段階は、使用者の要求に従って、布帛の汚れの程度および型、汚れの性 質、布帛の性質、布帛の荷重、加える熱の量などの因子によって、より長時間ま たはより短時間行うことができる。 以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、発明を制限しようとす るものではない。 実施例I 本発明の予備染み抜き段階で用いる好ましい高水含量組成物の例は、下記の通 りである。組成物は、本発明で用いる界面活性剤の型によって「ノニオン性」ま たは「アニオン性」として記載される。これらの組成物は、下記の実施例II、V またはVIに開示の方法で用いられる。 *12〜C14(ココナッツアルキル)エトキシ(EO−1)硫酸のアンモニウム 塩。 実施例II 排気した乾燥機バッグで用いる液状の布帛クリーニング/回復生成物は、下記 の方法で調製する。成分 重量% 水 99.3 乳化剤(TWEEN 20)* 0.3 香料 0.4* ICI Surfactantsから発売されているポリオキシエチレン(20)ソルビタンモ ノラウレート。 ャリヤーシートに加える。単純かつ効果的な様式では、キャリヤーシートをパウ チに入れ、生成物を飽和する。基材の毛管作用、および場合によっては、その側 部へのパウチの処理および/または敷設により、生成物がシート中に浸出する。 好ましくは、シートは、液体から「滴る」ほど湿っていない型、大きさおよび吸 収性のものである。パウチをシールして、液体組成物を使用まで安定に保管する 。 生成物の複数使用の液体部分も調製する。 段階1 クリーニングおよび回復を行う布帛を選択する。布帛の局在化した染 みの付いた部分を、吸収性のTBAL染み受容体または本明細書で開示されてい る他のASRAの上に配置し、実施例Iの液体生成物約0.5〜5ml(染みの 大きさによる)を直接塗布することによって処理し、これを本発明の装置を用い て布帛に緩やかに馴染ませる。処理した染みを、乾燥した紙タオルでパッド処理 する。別の様式では、回復生成物をキャリヤーシートに放出可能に吸収させ、染 みに適用する。 段階2 予備染み抜き段階の後、布帛を、実施例IIのクリーニング/回復生成 物を放出可能に含むシート(保管パウチから取り出し、広げた)と共にナイロン バッグ(前記開示)に入れる。バッグの口をとじて、蒸気排気を提供し、バッグ とその内容物を通常の高温空気衣類乾燥機のドラムに入れる。乾燥機を、高温設 定値(空気温度範囲約140〜170°F;60〜70℃)で20〜60分間標 準的方法で操作する。乾燥機の回転作用が停止した後、クリーニングされ、回復 した布帛をバッグから取り出す。使用したシートを廃棄する。 実施例III 本発明の方法の乾燥機段階で用いる高水含量(「スイート・ウォーター(sweet water)」)クリーニング/回復組成物は、下記の通りである。組成物は、前記 に開示した方法で用い、布帛のクリーニングおよび回復を行う。 *任意の防腐剤成分 スイート・ウォーター組成物20〜30g、好ましくは約23gを、キャリヤ ーシートの表面とクリーニングおよび回復を行う布帛の表面とが効果的に接触す るのに十分な表面積を有する大きさのものである28cm×38cmHYDRASPUN 急襲させる。シートを、前記の方法で用いて、高温空気衣類乾燥機で布帛をクリ ーニングし、回復させる。 実施例V 液体の予備染み抜き組成物を、下記の成分を混合することによって処方する。 成分 重量% BPP 4.0 C12〜C14AS、Na塩 0.25 水および微量成分* 残部 処理を行う布帛を、吸収性のTBAL染み受容体シートまたは本発明に開示さ れた他のASRAのいずれかに平らに置き、組成物0.5ml〜4mlを染みに 直接塗布し、クリーニング装置を用いて馴染ませる。 この段階で用いることができる他の有用な組成物は、下記の通りである。 *本発明の組成物中の任意のノニオン性界面活性剤は、好ましくはC12〜C14N −メチルグルカミドまたはエトキシル化C12〜C16アルコール(EO1〜10) である。 前記のものは、AS界面活性剤を用いる予備染み抜き組成物を例示している。 MgAESおよびアミンオキシド界面活性剤を用いると、クリーニング性能が向 上するが、相安定性が幾分減少する可能性がある。従って、約2〜3%BPPを 含む水性組成物は、MgAES界面活性剤を用いて安定化することができる。し かしながら、4%以上のBPPを含む組成物については、処方者はAS界面活性 剤を配合しようとすることがある。界面活性剤の量および混合物は、処方者が望 む温度依存性の相安定性の程度によって変化する。ジメチルドデシルアミンオキ シドのようなアミンオキシド界面活性剤も、組成物に用いることができる。 次に、予備染み抜きした布帛を、柔軟な排気「封筒」型バッグに本発明の実施 例のいずれかによるクリーニング/回復組成物約20〜25gを放出可能に含む ャーが、バッグの口に沿って蒸気排気ギャップを提供するが、処理中にバッグに 布帛を保持するのに十分な強度を有する。典型的な様式では、バッグの容積は約 25,000cm3であり、これは乾燥布帛約2kgまでを収容する。布帛とシ ートをバッグに入れたならば、空気をバッグを閉じる前に絞り出さないのが好ま しい。閉じたバッグを、通常の高温空気衣類乾燥機に入れる。乾燥機を作動させ 、バッグを約40℃〜約150℃の範囲の乾燥機空気温度で20〜30分間回転 させる。この時間中に、シートは布帛と緊密に接触する。水蒸気と悪臭、揮発性 材料を、バッグの口のギャップを通してバッグから排気する。機械サイクルが完 了した後、バッグとその内容物を乾燥機から取り出し、消費したシートを廃棄す る。バッグを、再使用の目的で保持する。布帛は、クリーニングされ、回復する 。本発明の好ましい組成物約3g〜約50gを、処理を行う布帛1kg当たりに 使用すると、優れた全般的クリーニングおよび回復が確保される。 本発明の方法および組成物の乾燥機内段階の皺除去機能に関しては、皺の生成 は布帛の型、布帛の織り方、布帛の仕上げなどによって影響されることがあるこ とが理解される。皺ができやすい布帛については、本発明で用いる閉込めバッグ に過剰量を加えないのが好ましい。従って、布帛約5kg間での処理容量を有す るバッグについては、皺の生成を最小限にするには、容量の約60%までだけ( すなわち、布帛約3kgまで)を加工するのが最善であることがある。 実施例V 廃棄した乾燥機バッグで好ましく使用される低残渣液体布帛クリーニング/回 復生成物は、下記の通りに調製される。 * ICI Surfactantsから発売されているポリオキシエチレン(20)ソルビタン ものラウレート。** 防腐剤。 m)のキャリヤーシートを調製する。キャリヤーシートを、前記の型の8ミル( 0.2mm)のReemay布帛カバーシート材料の最上部シートと最下部シートの両 側に被覆する。カバーシート(すなわち、最上部シートと最下部シート)をVe ることにより、キャリヤーシートの全周囲の積層体構造を接着する。その周囲の キャリヤーシートの端を、接着剤によって最上部シートと最下部シートとの間に 挿入する。接着剤の幅を最小限に保ち、約0.25インチ(6.4mm)である 。 このようにして調製した接着した積層体構造を、円筒状ボイドの回りに幾分緩 く長さが約26cmで、直径が約2〜3cmの通常は管状の形態に回転させる。 次に、回転した製品を、保持パウチに挿入する役目もするスラスト刃によってほ ぼその中央点で長さを半分に折り畳む。本発明の回転方では、本質的に著しく鋭 いひだは形成されず、回転したチューブの最終的な二重化は、折り曲げの中心そ のものでだけ幾つかの鋭いひだが形成される様な応力下で行うことが観察される 。この結果、ひだ線に沿っての永久的な折り畳みは本質的に防止され、使用中の 製品からのクリーニング/回復組成物の放出が最適になる。 漏れのない任意のプラスチックまたは柔軟なパウチが、本発明で用いるのに適 している。例えば、食品サービス産業で用いられる型のホイル積層パウチを、用 いることができる。このようなパウチは当該産業で周知であり、食品の風味を吸 収しない材料から作られる。同様に、本発明の処方者は、パウチによってクリー ニング/回復組成物で使用される香料の吸収を防止しようとすることがある。各 種のパウチが本発明で有用であり、日常的に発売されている。比較の点として、 本発明の回転/折り畳んだ製品を含むパウチは、全体的寸法が約8.5cm×1 7.7cmであり、同様な平坦に折り畳んだ製品についてのパウチは約13cm ×17.7cmである。このようにして、約30〜40%の材料が節約される。 液体生成物23gをパウチ内の製品に投入し、これに最低でも30分間、好ま しくは少なくとも約4時間吸収させる。液体生成物をパウチに導入した直後にパ ウチをシールし、使用するときまで保管する。 全く任意の方法として、キャリヤーシートに貫通孔を開けて、使用時の開放形 態を保持する能力を更に大きくすることもできる。実際に、孔は、カバーシート 自身を含む製品全体に貫通させることができる。全体の寸法が約27cm×37 cmの製品については、16個の丸い孔であって、それぞれの直径が約0.5イ ンチ(1.27cm)であるものをHYDRASPUNキャリヤーシートに均等な間隔で 置かれる。スリットまたは他の貫通孔も、同様に用いることができる。 本発明の方法でTBAL、LBAL、MBALまたはフォームASRAを用い る染み抜きクリーニングの後、処理を行う布帛を、図に示されるような26イン チ×30インチ(66×76cm)の蒸気排気ナイロンバッグに、前記クリーニ ング/回復生成物を放出可能に含むシート(保管パウチから取り出し、広げて、 解いたもの)と共に入れる。バッグの口を閉じて、蒸気排気を提供し、バッグと その内容物を通常の高温空気衣類乾燥機のドラムに入れる。乾燥機を高温設定値 (空気温度範囲約140〜170°F;60〜70℃)で20〜60分間標準的 方法で操作する。乾燥機の回転運動が止んだ後、クリーニングし、回復した布帛 をバッグから取り出す。使用したシートを、廃棄する。布帛(好ましくは、未だ 若干湿っている)を通常のハンガーに吊し、乾燥工程を完了することによって、 皺の発生を防止するのが好ましい。 フォーム、または部分的にフォーム状のASRAを本発明で用いようとすると きには、フォームは吸収性のポリウレタンまたは当該技術分野で知られているF AM(「HIPE」:高内相エマルション)フォームであることができる。例え ば、米国特許第5,206,345号明細書および第5,550,167号明細 書を参照されたい。FAMフォームは、機械的応力下では脆くなりやすく、補強 手段として液体透過性布帛またはメッシュにコーティングすべきである。補強布 帛としては、低基本重量(約18gsm)の紡糸結合したポリエステル(Reemay) またはカード処理したポリプロピレンシート、例えばおむつの最上部シートとし て商業的に使用されているものが挙げられる。他の材料としては、女性用のナイ ロンストッキング布帛が挙げられる。 実施例VI 布帛上の局在化した部分から染みを除去するための本発明の予備染み抜き作業 を、 (a) 染みを含む部分の下に本発明によるASRA、例えばTBAL吸収性染み 受容体を置き、 (b) 実施例Iの液体クリーナー(予備染み抜き)組成物0.1〜25mlを、 ディスペンサー噴出口を有する容器から前記の染みに適用し、 (c) 前記のクリーニング組成物を、前記噴出口の先端を用いて擦りまたは押し つけることによって前記染みに馴染ませ、前記染みを染み受容体に移行させる ことによって行う。 この様式では、前記噴出口の先端の面は、凹状、凸状、平坦などであることが できる。容器と噴出口の組合せを、本明細書では、一緒にして「ディスペンサー 」と呼ぶ。 本発明の典型的なディスペンサーは、下記の寸法を有するが、制限のためもの と考えるべきではない。ディスペンサーで用いた容器ボトルの容積は、典型的に は2オンス〜4オンス(液用オンス;59ml〜118ml)である。大きめの 寸法の容器ボトルは、高密度ポリエチレンである。低密度ポリエチレンは、搾り 出しが容易であるので、小さめのボトルに用いるのが好ましい。噴出口の全長は 約0.747インチ(1.89cm)である。この噴出口は通常は円錐形であり 、基端部(容器ボトルと接合している)の直径は約0.596インチ(1.51 cm)であり、末端部の直径は0.182インチ(4.6mm)である。予備染 み抜き流体が流れる噴出口内部のチャンネルの直径は、約0.062インチ(1 .57mm)である。この態様では、チャンネルは容器ボトルから約0.474 インチ(1.2cm)の距離伸びた後、凹部と連絡するときに若干膨らみ、噴出 口の待ったんで出口開口を形成する。 極めて好ましい様式では、実施例Iの液状のノニオン性またはアニオン性組成 物をディスペンサーから染みの付いた部分に適用し、ディスペンサー先端を用い て染みに擦り付ける。この様式では、オーガンザ布帛は、染みの付いた部分の上 部に、直接接触して置かれ、ディスペンサー噴出口が処理を行う布帛を直接より はむしろオーガンザを擦る用にするのが好ましい。これにより、処理を行う布帛 での摩擦による損傷が最小限になる。オーガンザは市販のポリエステル材料であ り、基本重量は26.33g/m2であり、0.1psiでのキャリパーは1. 02mmであり、2psiでのキャリパーは0.7mmであり、不透明度は54 .1%であり、1/4インチ当たり24本の縦×25本の横糸である。 本発明の方法および成分を、本明細書で広汎におよび詳細に記載したが、上記 の考察に見合う改良は、本発明の精神および範囲内にある。本発明によるキット は、乾燥機内シート1〜約10個、シート形状のASRA約1〜約6個、および 予備染み抜き組成物の貯蔵部分(典型的には、約10ml〜約100ml)を含 むのが好都合である。しかしながら、より多量または少量のシート、受容体、お よび/または予備染み抜きを提供することもできる。1以上のASRAとクリー ニング組成物の一部、例えば5〜200mlを含んでなるキットも、本発明で提 供される。 本発明の開示から分かるように、本発明は、液体吸収性製品上にこれと接触し た布帛の染みまたは汚れの付いた部分を置き、クリーニング組成物(好ましくは 、液体、またはゲル状、またはペースト)を染みまたは汚れに適用し、前記クリ ーニング装置によってZ方向の力を加えることによって、液状クリーニング組成 物と共に用いられる本明細書に記載のクリーニング装置によって布帛から局在化 した汚れまたは染みを除去する方法において、前記液体吸収性製品がASRA、 特に本明細書に記載の二層の繊維質TBAL構造を含んでなり、これによって染 み/汚れ材料を効率的かつ効果的にASRAに吸収させ、クリーニング組成物に よって可動化された染みまたは汚れが布帛上で横方向に広がるのを最小限にする 改良法を提供する。布帛上の「リング」の形成は、これによって最小限になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マックスウェル、グレゴリー、デイビス アメリカ合衆国オハイオ州、フォレスト、 パーク、チェルムズフォード、ロード、 10583

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 染みの付いた布帛の汚れクリーニング法であって、 (a) 布帛の局部的に染みの付いた部分が、吸収性の染み受容体製品によっ ておおわれるように接触させて置き、 (b) 十分な量のクリーニング/回復組成物を前記布帛に適用して、前記局 在化した染みの付いた部分を飽和し、 (c) 場合によっては、前記組成物を染みに3〜5分間浸透させ、 (d) 前記布帛と前記吸収性の染み受容体製品の接触を解除する ことを含んでなることを特徴とする方法。 2. 前記組成物が、水と界面活性剤を含んでなる、請求項1に記載の方法。 3. 界面活性剤がMgAES界面活性剤とアミンオキシド界面活性剤との混 合物を含んでなる、請求項2に記載の組成物。 4. 前記組成物が水と溶媒を含んでなる、請求項1に記載の方法。 5. 溶媒がブトキシプロポキシプロパノールである、請求項4に記載の方法 。 6. 前記組成物が溶媒と水を少なくとも95重量%含んでなる、請求項5に 記載の方法。 7. 前記組成物が溶媒と界面活性剤を含んでなる、請求項1に記載の方法。 8. 前記組成物が水、溶媒、および界面活性剤を含んでなる、請求項1に記 載の方法。 9. 前記組成物を、染みに加えた機械的力によって染みに馴染ませる、請求 項1に記載の方法。 10. 前記吸収性染み受容性製品が繊維質のTBAL構造である、請求項9 に記載の方法。 11. 前記吸収性染み受容性製品の低毛管圧力ゾーンの合成繊維含量が、高 毛管圧力ゾーンの合成繊維含量より高い、請求項9に記載の方法。 12. 前記吸収性の染み受容性製品が繊維質のTBAL構造を含んでなり、 低毛管圧力ゾーンの繊維含量が合成繊維100重量%である、請求項11に記載 の方法。 13. 液体吸収性製品によっておおわれるようにこれと接触した布帛の染み または汚れの付いた部分を置き、クリーニング組成物を染みまたは汚れに適用し 、クリーニング装置によってZ方向の力を加えることによって、液状クリーニン グ組成物と共に用いられるクリーニング装置によって布帛から局在化した汚れま たは染みを除去する方法であって、前記液体吸収性製品が二層のTBAL構造を 含んでなり、これによって染み/汚れ材料を効率的かつ効果的に前記二層構造に 吸収させ、クリーニング組成物によって可動化された染みまたは汚れが布帛上で 横方向に広がる傾向を最小限にすることを特徴とする方法。 14. 布帛全面を処理するための全般的クリーニング/回復法であって、 (i) 請求項1に記載の染み除去法を行い、 (ii) 段階(i)からの全布帛を、閉込めバッグ中に水性布帛クリーニング/ 回復組成物を含むキャリヤーと共に置き、 (iii) 前記バッグを装置に入れ、熱および攪拌を与える、 全段階を含んでなることを特徴とする方法。 15. (a) キャリヤー基剤上に放出可能なように含有されている水性布帛 クリーニング/回復組成物、 (b) 再使用可能な閉込めバッグ、 (c) 1個以上の吸収性の染み受容体製品、 (d) 場合によっては、布帛クリーニング装置、 (e) 場合によっては、再使用可能な固定トレイ、 (f) 場合によっては、非水性クリーニング組成物、および (g) 場合によっては、予備染み抜き組成物の少なくとも一部 を含んでなることを特徴とする、キット。 16. 吸収性の染み受容体製品と液体クリーニング組成物の少なくとも一部 を含んでなることを特徴とする、キット。
JP10507995A 1996-08-02 1997-07-25 ドライクリーニング法の染み受容体 Expired - Fee Related JP3110469B2 (ja)

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