JP3105263B2 - 制御下で放出を行うファブリックケア物品 - Google Patents

制御下で放出を行うファブリックケア物品

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、高温空気環境内で袋型容器内で実施される
ファブリックのドライクリーニング、即ち「リフレッシ
ュメント」に関する。
関連出願 本出願は、1996年2月28日に出願された仮出願第60/0
12,398号から、タイトル35、合衆国法典119(e)で優
先権を主張する。
発明の背景 従来の定義によって、「ドライクリーニング」という
用語は、非水性溶剤を使用してテキスタイルをクリーニ
ングするためのプロセスを説明するのに使用されてき
た。ドライクリーニングは旧式の技術であり、溶剤を用
いたクリーニングは、最初に1860年代に英国で記録され
ている。代表的には、ドライクリーニングプロセスは、
水性洗濯浴内で収縮を受ける羊毛製品等の衣服、又は水
性洗濯プロセスを加えるには価値が高過ぎるとか傷付き
易過ぎると判断される衣服で使用される。従来、様々な
炭化水素溶剤及びハロカーボン溶剤が浸漬ドライクリー
ニングプロセスで使用されてきた。従来のドライクリー
ニングの実施が商業的施設に限られてきたのに、主に、
このような溶剤の取り扱い及び回収に対する必要性のた
めである。
溶剤をベースとしたドライクリーニングプロセスは、
油性の汚れ及びしみを除去する上で極めて有効であった
が、泥汚れ等の粒子を除去する上で最適でなく、蛋白質
のしみを除去するには特別の処理条件を必要とした。理
想的には、粒子及び蛋白質のしみは、従来のドライクリ
ーニングよりは水性洗濯プロセスに近い洗剤成分及び作
動条件を使用してファブリックから除去された。羊毛製
品等の特定のファブリックに及ぼされる効果を別にする
と、溶剤をベースとした浸漬ドライクリーニングには、
ファブリックのクリーニングに関し、水性クリーニング
プロセスを越える特別の固有の利点はない。更に、衣服
毎にかかる費用について、商業的ドライクリーニング
は、水性クリーニングプロセスよりもはるかに高い。
代表的なドライクリーニングプロセスの汚れ及びしみ
の除去の特徴とは別に、使用者は、ファブリック「リフ
レッシュメント」配合物及びプロセスと呼ばれるものを
必要としている。かくして、汚れが付いていないが、そ
れにも拘わらず悪臭が付き、皺が付き、又はフレッシュ
な外観を失ったファブリックは、多くの場合、それらの
フレッシュな特徴を取り戻すために従来のドライクリー
ニングプロセスが加えられる。
衣服をクリーニングし、リフレッシュするための一つ
の種類の家庭用システムは、様々なクリーニング剤を含
むキャリヤシート及びプラスチック袋を含む。衣料を袋
の中にシートとともに置き、次いで、従来の衣料用乾燥
器でタンブリングする。商業的な実施例では、多数の平
らな一回使用シート及び一枚の多数回使用プラスチック
袋をパッケージで提供する。残念なことに、このような
家庭用プロセスは、しみ及び皺の除去に関して最適以下
である。
このような家庭用ドライクリーニングプロセスの一つ
の改良実施例では、先ず最初にキャリヤシートをスポッ
トクリーニング工程で使用し、ファブリックの非常にひ
どいしみが付いた領域を処理する。この実施例では、衣
料用乾燥器に入れる前にひどいしみを除去するため、フ
ァブリックのしみが付いた領域を、スポンジ、ブラシ、
等の器具を随意に使用してシートに押し付ける。
標準的な量のファブリックをきれいにするのに十分な
量のクリーニング配合物を含む現在の基材は非常に湿潤
しており、スポットクリーニング工程で使用した場合、
ターゲットしみ及びファブリックの隣接した広い領域の
両方を飽和させる傾向があるということが確認されてい
る。このようにクリーニング配合物が非生産的な方法で
望ましくなく拡がることによって、影響を受け易いファ
ブリック−染料組み合わせに「水マーク」又は染料の何
等かの滲みが起こる。これは、ドライクリーニングのみ
(Dry Cleaning Only(DCO))のラベルが付いた衣服に
ついて特にいえる。更に、湿潤した基材及びファブリッ
クを袋に入れ、加熱した乾燥器内でタンブリングする
と、衣服と接触する湿潤した基材によりクリーニング配
合物の不規則な分配が起こる。これにより水マークが更
に付き、ファブリックに皺が過度に付くようになる。
本発明の一実施形態では、液体クリーニング及び/又
はリフレッシュメント配合物は、クリーニング配合物を
保持するシート又はパッケージ等の基材に吸収されてい
る。スポットクリーニング作業中、機械的圧力により液
体クリーニング配合物をしみの上に放出する。更に、好
ましい基材は、圧力を解放したときに液体クリーニング
配合物並びに可溶性にした任意のしみを実際に再吸収で
きる。従って、本発明は、スポット処理中に液体クリー
ニング配合物をターゲットしみに集中し、衣服のしみが
ついていない領域の飽和を最小にする。これによって、
水マーク又は染料の滲みを大幅に減らし、ファブリック
の湿潤の程度を小さくすることによって、衣服を「着用
できる」までの乾燥時間を同様に減少する。
別の特徴では、本発明は、液体クリーニング/リフレ
ッシュメント配合物を高温空気乾燥器内で更に均等に分
配するのに使用でき、これによって、乾燥器内クリーニ
ング/リフレッシュメントプロセス中に起こり易い水マ
ーク及びファブリックの皺を少なくするか又はなくす。
この利点は、クリーニング/リフレッシュメント配合物
を放出自在に含むキャリヤをカバーシート材料で覆うこ
とによって、配合物が乾燥器内で主に蒸気相で放出され
るときに得られ、かくしてファブリックと基材との直接
的な接触と関連した水マークの問題点をなくす。
背景技術 過酸含有ドライクリーニング配合物が1977年3月22日
にH.カストランタス等に付与された米国特許第4,013,57
5号に記載されている。ドライクリーニングプロセス
は、1996年8月20日にシクロシ及びロエトカーに付与さ
れた米国特許第5,547,476号、1991年5月29日にレイ等
に付与された欧州特許第429,172A1号、及び1993年8月2
4日にスミス等に付与された米国特許第5,238,587号に開
示されている。クリーニング配合物及びクリーニングプ
ロセス並びにファブリックの皺処置に関する他の参考文
献には、英国特許第1,598,911号、米国特許第4,126,563
号、米国特許第3,949,137号、米国特許第3,593,544号、
米国特許第3,647,354号、米国特許第3,432,253号、及び
米国特許第1,747,324号、及びドイツ国特許出願第2,02
1,561号、ドイツ国特許出願第2,460,239号、ドイツ国特
許出願第0,208,989号、及びドイツ国特許出願第4,007,3
62号が含まれる。更に、クリーニング/プレスポッティ
ング配合物及び方法は、例えば、米国特許第5,102,573
号、米国特許第5,041,230号、米国特許第4,909,962号、
米国特許第4,115,061号、米国特許第4,886,615号、米国
特許第4,139,475号、米国特許第4,849,257号、米国特許
第5,112,358号、米国特許第4,659,496号、米国特許第4,
806,254号、米国特許第5,213,624号、米国特許第4,130,
392号、及び米国特許第4,395,261号に開示されている。
洗濯用乾燥器で使用するためのシート基材は、カナダ国
特許第1,005,204号に開示されている。米国特許第3,95
6,556号及び米国特許第4,007,300号は、衣料用乾燥器内
でファブリックの処理を行うための有孔シートに関す
る。米国特許第4,692,277号には、液体クリーナーでの
1,2−オクタンジオールの使用が開示されている。更
に、米国特許第3,591,510号、米国特許第3,737,387号、
米国特許第3,764,544号、米国特許第3,882,038号、米国
特許第3,907,496号、米国特許第4,097,397号、米国特許
第4,102,824号、米国特許第4,336,024号、米国特許第4,
594,362号、米国特許第4,606,842号、米国特許第4,758,
641号、米国特許第4,797,310号、米国特許第4,802,997
号、米国特許第4,943,392号、米国特許第4,966,724号、
米国特許第4,983,317号、米国特許第5,004,557号、米国
特許第5,062,973号、米国特許第5,080,822号、及び米国
特許第5,173,200号、欧州特許第0 213 500号及び欧
州特許第0 261 718号、英国特許第1,397,475号、WO9
1/09104、WO91/13145、WO93/25654、及び1989年4月のH
APPI誌の第78頁乃至第82頁のハント、D.G.及びN.H.モリ
スの「PnB及びDPnBグリコールエーテル」という標題の
論文を参照されたい。
発明の概要 本発明は、ファブリックを処理するための物品を含
む。この物品は、 a)吸収性キャリヤ基材、及び b)基材に放出自在に吸収された液体クリーニング/リ
フレッシュメント配合物を含み、基材は、 c)液状又は蒸気状のクリーニング/リフレッシュメン
ト配合物に対して透過性のカバーシートによって全体又
は一部が覆われている。
好ましい態様では、カバーシートは、水分に対して実
質的に非吸収性であり、好ましくは、実質的に疎水性で
ある。好ましくは、カバーシートは、耐熱性である。最
も好ましくは、カバーシートは、基材を実質的に包囲す
る。
本発明の一実施形態では、カバーシートは、有孔付形
フィルムである。別の態様では、カバーシートは、繊維
質である。
本発明の一つの特徴では、クリーニング/リフレッシ
ュメント配合物は、基材の実質的に別個の領域で、基材
の領域に加えられた機械的圧力に応じて基材から放出さ
れる。好ましくは、物品は、機械的圧力を解放したと
き、クリーニング配合物を実質的に再吸収する。この実
施態様は、物品を「プレスポッティング」態様で使用す
る場合に特に有用である。
物品で使用されるクリーニング/リフレッシュメント
配合物は、水、及び有機溶剤、有機界面活性剤、副クリ
ーニング剤、及びこれらの混合物からなる群から選択さ
れた部材を含み、特に、水及び界面活性剤、好ましくは
エトキシレーテッドアルコール又はエトキシレーテッド
アルキルフェノールである非イオン界面活性剤、例えば
水と界面活性剤の混合物を含む。別の態様では、配合物
は、非水性であるのがよく、有機溶剤、例えば、ブトキ
シプロポキシプロパノール及びブトキシプロパノールの
混合物からなる。
本発明は、ファブリックの別個のしみの付いた領域を
クリーニングするための方法を含み、この方法は、 i)しみの付いた領域を本発明の物品と接触させる工程
と、 ii)しみの付いた領域でファブリック又は物品、又は両
方に圧力を加えることによって、クリーニング/リフレ
ッシュメント配合物をしみの付いた領域で実質的に別個
に放出する工程と、 iii)圧力を解放する工程と、を有する。
好ましくは、ファブリック及び物品がぴったりと接触
した状態で圧力が解放され、これによって、液体配合物
の全部又は一部がクリーニング物品に再吸収される。最
も好ましくは、圧力は、ファブリックに実質的にZ軸方
向に加えられ、X軸方向又はY軸方向の擦り作用がほと
んど又は全く加わえられない。これは、突起(プロチュ
バランス)がその処理面から外方に延びる上文中に説明
したクリーニング装置を使用して圧力を加えることによ
って達成できる。最も好ましくは、クリーニング装置の
処理面は凸状である。
本発明は、更に、プレスポッティング作業を随意に含
む、ファブリックを処理するための全体として非浸漬の
クリーニング/リフレッシュメントプロセスを提供す
る。このプロセスは、 (a)スポットクリーニング配合物をファブリックの別
個のしみの付いた領域に随意に付ける工程と、 (b)随意に、工程(a)と同時に又は連続して、ファ
ブリックのしみの付いた領域を凸状クリーニング装置の
処理部材と接触し、装置にZ軸方向力を加える工程と、 (c)ファブリックを本発明のの物品とともに収容袋内
に置く工程と、 (d)袋を高温空気衣料用乾燥器内に置き、乾燥器を熱
及びタンブリングで作動する工程と、 (e)ファブリックを袋から取り出す工程とを含むこと
を特徴とするプロセス。
最も好ましくは、工程(d)中、袋から蒸気を通気す
る。
本発明は、更に、ファブリックを衣料用高温空気乾燥
器内でクリーニング及び/又はリフレッシュするのに特
に適したシート形態の物品を提供する。この物品は、 (a)シート形態の液体吸収キャリヤを構成するコアエ
レメントと、 (b)コアエレメントに放出自在に吸収された少なくと
も約95重量%が水からなる液体クリーニング/リフレッ
シュメント配合物と、 (c)コアエレメントの外面に被せる透過性カバーシー
トとを含む。
一実施形態では、クリーニング/リフレッシュメント
配合物は、非イオン界面活性剤を最大約2重量%含む。
別の好ましい実施形態では、シート形態の物品は、有孔
付形フィルム、織布シート材料、不織布シート材料から
選択されたカバーシートによって全ての側部が覆われて
いる。
本発明は、更に、 (a)水性クリーニング/リフレッシュメント配合物を
含むシート形態の吸収性基材を含む本発明の多数の物品
と、 (b)再使用可能な収容袋と、 (c)随意の、凸状クリーニング装置と、 (d)随意の、スポットクリーニング配合物の別の部分
と、 (e)随意の、再使用可能な保持トレーと、 (f)随意の、一つ又はそれ以上の吸収性しみレシーバ
ーとを含むキットを使用者に提供する。
好ましくは、このようなキットは、装置(c)の下方
への移動の使用を促し、側方への擦り移動の使用を思い
止まらせる使用上の注意を更に含む。確かに、使用上の
注意は、装置自体に設けることができる。
本明細書中に開示した全ての%、比、及び割合は、特
段の記載のない限り、重量に基づく。本願で関連した部
分において引用した全ての文献は、これらの文献に触れ
たことにより、その開示されている内容は本明細書中に
組入れたものとする。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明で使用される種類のクリーニング/
リフレッシュシート(1)の斜視図である。
第2図は、ノッチを備えた折畳み前の形体の蒸気通気
収容袋に拘束なしで載せたシートの斜視図である。
第3図は、衣料用高温空気乾燥器内で処理されるべき
ファブリックを受け入れる準備ができた袋内のシートの
斜視図である。
第4図は、袋のノッチを備えた壁及び閉鎖フラップに
対するその配置の部分図である。
第5図は、クリーニング/リフレッシュメントシート
を収容した、ノッチを備えていない蒸気通気袋の斜視図
である。
第6図は、本発明の一実施形態においてカバーシート
として使用できる従来技術の有孔付形フィルムの顕微鏡
的詳細図である。
第7図は、本発明の随意のスポット除去工程で使用さ
れる組み立て済の円弧状クリーニング装置(201)の斜
視図である。
第8図は、円弧状ヘッド(202)、シャフト(203)、
及びハンドグリップ(204)からなるアッセンブリを、
スポンジ層(205)及び繊維質突起層(206)とは別に示
す、クリーニング機能を行うためのプレスポッティング
装置の分解図である。
第9図は、手の圧力を使用したしみ(207)のスポッ
ト処理に使用されている装置を示す斜視図であり、この
図では、処理を受けるファブリックの下に置いた状態で
保持トレーが示してある。
第10図は、周囲が実質的に円形の凸状ベース(301)
を持つプレスポッティング装置を示す斜視図である。
第11図は、全体にダンベル形のプレスポッティング装
置の斜視図であり、この種の装置は、様々な種類の処理
部材に装着でき、これによって、穏やかなクリーニング
と通常のクリーニングとの間で選択できる。
第12図は、蒸気通気閉鎖体を持つ蒸気通気「封筒形
袋」から、通気閉鎖体を持たない(比較の目的の対照標
準として)標準形袋から、及び蒸気通気閉鎖体を各端に
持つ「封筒形袋(2)」からの水の通気を示すグラフで
ある。
第13図は、第12図の水の通気をグラムで表現したグラ
フである。
第14図は、ファブリックに関する本プロセスの作動領
域間の関係を示すグラフであり、このグラフでは、皺が
できる、皺ができない、皺が除去される、及び皺が除去
されないという領域がある。
第15図は、本発明で使用するための好ましい円弧状プ
レスポッティング装置の正面図である。
発明の詳細な説明 本発明のクリーニング物品は、商業的に入手可能な材
料を使用して形成される。これらの材料を以下に詳細に
説明する。本願に開示した特定の材料及び方法は製造を
便利にするためのものであって、本発明の範囲及び用途
を限定しようとするものではない。本願に開示した物品
は、スポットクリーニングモード、及び処理が施される
ファブリック全体のクリーニング及び/又はリフレッシ
ュを行うモードの両方で使用できる。全体クリーニング
リフレッシュモード工程は、任意の便利な装置で行うこ
とができ、好ましくは、従来の衣料用高温空気乾燥器で
熱及びタンブリングによって行われる。従って、この工
程は、一般的には、プロセスの「乾燥器内」工程と呼ば
れる。
本明細書中では、「制御放出」は、スポットクリーニ
ングモードで使用される場合、本発明の物品が主に別個
の領域で、この領域で物品に加えられた機械的圧力に応
じて、クリーニング配合物を放出するということを意味
する。
「機械的圧力」は、物品に加わえられるZ軸方向圧力
を意味する。このような圧力は、手で簡単に加えられる
が、機械的押圧型の装置を使用することもできる。
「別個の領域」又は「領域に別個に」は、スポットク
リーニングモードで使用される場合に、クリーニング配
合物が、主に、圧力が加えられた物品の領域から放出さ
れるのであって物品の全面に亘って放出されるのではな
いということを意味する。ファブリックのしみの付いた
領域がスポットクリーニング作業のこの工程で物品と接
触するため、クリーニング配合物は、ファブリックに亘
って広く拡げられるのでなく、しみの付いた領域のほぼ
全体に差し向けられる。
本プロセスの乾燥器内工程で使用される場合、クリー
ニング及び/又はリフレッシュ配合物は、例えば衣料用
高温空気乾燥器又は同様の装置のタンブリング作用によ
ってファブリックと混合すたときに配合物がその機能を
果たすように、透過性カバーシート材料を被せたキャリ
ヤ基材と組み合わせて使用される。キャリヤは、配合物
を放出自在に収容する。「放出自在に収容する」は、配
合物が、本発明の非浸漬クリーニング及び/又はファブ
リックリフレッシュプロセスの部分として、吸収性キャ
リヤから汚れたファブリック上に効果的に放出されるこ
とを意味する。この放出は、ファブリックと物品との間
の直接的接触によって、配合物がキャリヤ基材から透過
性カバーシートを通って気化することによって、又はこ
れらの組み合わせによって起こる。
キャリヤ 吸収性キャリヤ基材は、粉体、フレーク、断片、等の
任意の所望の形態であるのがよい。クリーニング/リフ
レッシュメント配合物用のキャリヤは、プロセスに亘っ
て構造的一体性を実質的に維持する一体のパッド又はシ
ートの形態であるのが非常に好ましい。このようなパッ
ド又はシートは、例えば、木材パルプ、綿、レーヨン、
ポリエステル繊維、及びこれらの混合物等の材料を使用
して不織布シート、ペーパータオル、繊維質バット、包
帯、おむつ、生理用品用コア等を製造するための周知の
方法を使用して形成される。織布パッドを使用してもよ
いが、価格の点で不織布パッドの方が好ましい。一体の
キャリヤパッド又はシートは、海綿や合成スポンジ、フ
ォーム等から形成してもよい。
キャリヤは、本プロセスの所期の作動状態で安全であ
り且つ効果的であるように設計されている。キャリヤ
は、プロセス中に可燃性であってはならず、クリーニン
グ即ちリフレッシュメント配合物又はクリーニングが施
されるファブリックと有害な相互作用を生じてはならな
い。一般的には、ポリエステルをベースとした不織布パ
ッド又はシートが本発明のキャリヤとして使用する上で
非常に適している。
本発明で使用されるキャリヤは、最も好ましくは、非
リント(non−linting)である。本明細書では、「非リ
ント」という用語は、クリーニングが施されるファブリ
ックに目に見える繊維や微小繊維が入り込まないように
する、即ち、一般的な語法で「リント」として周知の繊
維が付着しないようにすることを意味する。キャリヤ
は、一片の暗青色の毛布に擦り付け、布をリント残留物
について視覚的に検査することによって、その非リント
品質に関する基準に合致するものと容易に且つ適正に判
断される。
本発明で使用するシート又はパッドキャリヤの非リン
ト品質は、キャリヤを単一の繊維ストランドから形成す
る方法、点結合、プリント結合、接着剤/樹脂飽和結
合、接着剤/樹脂スプレー結合、ステッチボンディング
及びバインダー繊維を使用した結合等の不織布材料で一
般的に使用されている周知の結合技術を使用する方法を
含むがこれらに限定されない幾つかの手段によって達成
できる。別の態様では、吸収性コアを使用してキャリヤ
を形成でき、このコアは、それ自体にリントが入り込む
材料からつくられている。この場合、クリーニング即ち
リフレッシュメント配合物を通すがコアからのリントを
通さない孔径の多孔質非リント材料製のシートでコアを
包囲する。このようなキャリヤの一例は、不織ポリエス
テルスクリムで包んだセルロース繊維又はポリエステル
繊維からなる。
キャリヤは、キャリヤの表面と処理を受けるファブリ
ックの表面との間が効果的に接触するのに十分な表面積
を提供する大きさでなければならない。勿論、キャリヤ
の大きさは、使用者にとって取り扱いが困難になる程大
きくてはならない。代表的には、キャリヤの寸法は、少
なくとも約360cm2、好ましくは約360cm2乃至約3000cm2
の範囲の巨視的表面積(キャリヤの両側)を提供するの
に十分である。例えば、全体に矩形のキャリヤのX軸方
向寸法は約20cm乃至約35cmであり、Y軸方向寸法は約18
cm乃至約45cmである。更に大きな表面積が所望である
(又は必要である)場合には、二つ又はそれ以上の小型
キャリヤユニットを使用するのがよい。
キャリヤは、所期の目的について効果的な十分な量の
クリーニング/リフレッシュメント配合物を収容するよ
うになっている。このような配合物についてのキャリヤ
の容量は、所期の用途に従って変化する。例えば、一回
使用するようになったパッド又はシートが必要とする容
量は、多数回使用するようになったパッドやシートより
も小さい。所与の種類のキャリヤについて、クリーニン
グ/リフレッシュメント配合物に対する容量は、主に、
シート又はパッドの厚さ即ち「キャリパ」(Z軸方向:
乾燥ベース)に従って変化する。例示の目的で、本発明
で使用する代表的な一回使用ポリエステルシートは、厚
さが約0.1mm乃至約0.7mmであり、坪量が約30g/m2乃至約
100g/m2である。本発明の代表的な多数回使用ポリエス
テルパッドは、厚さが約0.2mm乃至約1.0mmであり、坪量
が約40g/m2乃至約150g/m2である。連続気泡シートは、
厚さが約0.1mm乃至約1.0mmである。勿論、以上の寸法
は、キャリヤが所望量のクリーニング/リフレッシュメ
ント配合物を効果的に提供する限り、変化できる。
本発明の好ましいキャリヤは、バインダレス(又は随
意であるが低バインダの)ヒドロエンタングルド吸収性
材料、特に、セルロース繊維、レーヨン繊維、ポリエス
テル繊維、及び随意の異相構造繊維からなる配合物から
形成した材料からなる。このような材料は、デキスター
社のデキスター不織布部からハイドラスパン(ハイドラ
スパン(HYDRASPUN)は登録商標である)の特に10244番
及び10444番として入手できる。このような材料の製造
は、本発明の部分を構成せず、既に文献に記載されてい
る。例えば、1991年4月23日にビアズメンスキ等に付与
された米国特許第5,009,747号、及び1994年3月8日に
ビアズメンスキ等に付与された米国特許第5,292,581号
を参照されたい。これらの特許に触れたことにより、こ
れらの特許に開示されている内容は本明細書中に組入れ
たものとする。本発明で使用するための好ましい材料
は、以下の物理性性質を備えている。
グレード 10244 ターゲット 随意の範囲 坪量 g/m2 55 35− 75 厚さ μm 355 100−1500 密度 g/cc 0.155 0.1−0.25 乾燥引張応力 g/25mm MD 1700 400−2500 CD 650 100− 500 湿潤引張応力 g/25mm MD* 700 300−1250 CD* 300 100− 500 明るさ % 80 60− 90 吸収力(H2O) % 735 400− 900 乾燥ミューレン g/cm2 1050 700−1200 破裂強さ ここで、MDは機械方向であり、CDは機械方向に対して
横方向である。
米国特許第5,009,747号及び米国特許第5,292,281号に
開示されているように、ヒドロエンタングルプロセス
は、セルロース繊維でできた不織布材料を提供する。こ
の材料は、少なくとも約5重量%が合成繊維からなり、
湿潤強度及び湿潤靭性を改善するため2%以下の湿潤強
化剤を必要とする。
驚くべきことに、ヒドロエンタングルにより形成した
このキャリヤは、本発明のクリーニング/リフレッシュ
メント配合物に対する単なる受動的な吸収体ではなく、
実際には、クリーニング性能を最適にする。理論によっ
て括ろうとするものではないが、このキャリヤは、汚れ
たファブリックに配合物を送出する上で更に効果的であ
ると考えられる。或いは、この特定のキャリヤは、その
繊維の混合のため、汚れたファブリックとの接触により
汚れを除去する上で優れている。どのような理由にし
ろ、クリーニング性能が改善される。
性能が改善されることに加え、このヒドロエンタング
ルドキャリヤ材料は、その弾性により、追加の思いがけ
ない利点を提供するということがわかった。使用時に、
本発明の物品は実質的に開放形体で機能するように設計
されている。しかしながら、シート形態の物品は、折畳
んだ形体でパッケージされ、消費者に販売される。従来
の材料で製作したキャリヤシートは、望ましからぬこと
に、それらの折畳まれた形体に使用中に戻るってしまう
ということがわかっている。この望ましからぬ特性は、
このようなシートに孔を開けることによって解放できる
が、これには追加の加工工程が必要とされる。本発明の
キャリヤシートの形成に使用されたヒドロエンタングル
ド材料は、使用中に再度折畳まれる傾向がなく、及びか
くしてこのような孔を必要としない(勿論、所望であれ
ば、孔を使用してもよい)ということがわかった。従っ
て、本発明のヒドロエンタングルドキャリヤ材料は、そ
の特性のため、本発明の方法で使用する上で最適であ
る。
制御放出キャリヤ 本発明で使用できる他のキャリヤは、液体配合物を吸
収し、それを制御下で放出する性能によって特徴付けら
れる。このようなキャリヤは、単層又は多層積層体であ
る。一実施形態では、このような制御放出キャリヤは、
1991年4月23日にT.W.オズボーン三世に付与された「薄
型可撓性衛生ナプキン」という標題の、プロクターアン
ドギャンブル社に譲渡された米国特許第5,009,653号に
開示された吸収性コア材料からなるのがよい。同特許に
触れたことにより、その特許に開示されている内容は本
明細書中に組入れたものとする。本発明の制御放出キャ
リヤの別の特定の例は、ポリマーゲル化剤粒子をウェブ
に均等に又は不均等に分散した(上文中に開示した)ヒ
ドロエンタングルド繊維ウェブからなる。適当なゲル化
剤には、オズボーンの特許の第5コラム乃至第6コラム
に詳細に記載された材料、並びに1987年3月31日にブラ
ンデット、ゴールドマン、及びイングリンに付与された
米国特許第4,654,039号に開示された材料が含まれる。
本発明で有用な他のキャリヤには、アイオワ州ムスカチ
ンのグレイン・プロセッシング社から入手できるウォー
ターロック(ウォーターロック(WATER−LOCK)は登録
商標である)L−535が含まれる。日本国東大阪市のチ
ョウリ社からレンシール(LANSEAL)Fの商標で入手で
きるアクリレート繊維質材料等の非粒子形超吸収体、及
びデラウェア州ウィルミントンのヘラクレス社からアク
アロン(AQUALON)Cの商標で入手できるカルボキシメ
チルセルロース繊維質材料もまた、本発明で使用でき
る。これらの繊維質超吸収体は、更に、ヒドロエンタン
グル型ウェブで使用する上で便利である。
別の実施形態では、制御放出キャリヤは、セルロース
繊維製吸収性バット又は上述のハイドラスパンシート等
のヒドロエンタングルド繊維からなる多くの層からなる
のがよい。この実施形態では、通常2枚乃至約5枚のハ
イドラスパンが使用される。これらのハイドラスパン
は、随意であるが、スポット結合又はスポット糊付けさ
れており、密着した多層構造を提供する。本発明で使用
するための、吸収性ゲル化剤を必要としない吸収性キャ
リヤを提供する。しかしながら、所望であれば、このよ
うなゲル化剤を使用できる。他の有用な制御放出キャリ
ヤには、海綿又は合成スポンジ、特に、ポリウレタン製
連続気泡スポンジ及び/又はフォームが含まれる。どの
ような制御放出キャリヤを選択しようとしても、キャリ
ヤは、液体配合物を全体に亘って吸収するが、圧力又は
熱が加わるとこれらの配合物を放出するようなキャリヤ
でなければならない。代表的には、本発明の制御放出キ
ャリヤは、湿潤しているように感じられるか或いは、好
ましくは、触ってみると幾分濡れているがほとんど乾燥
しているように感じられ、10g乃至30gのクリーニング配
合物を含んでいるときに液垂れしない。
カバーシート 本発明が提供する高度に好ましい物品では、液体透過
性カバーシートがキャリヤに重ねてある。一実施形態で
は、カバーシートをキャリヤの表面にスプレー糊付けす
ることによってカバーシートをキャリヤと関連させる。
別の実施形態では、取り付け点を全く設けずにカバーシ
ートをキャリヤに緩く被せる。カバーシートは、好まし
くは、柔軟で軟質の触感の材料である。更に、カバーシ
ートは液体透過性及び/又は蒸気透過性であり、その厚
さを通してクリーニング/リフレッシュメント配合物を
移動させることができる。適当なカバーシートは、ポリ
マー材料、熱可塑性付形フィルム、有孔プラスチックフ
ィルム、多孔質フィルム、網状フォーム、天然繊維(例
えば木材繊維又は綿繊維)、合成繊維(例えばポリエス
テル繊維又はポリプロピレン繊維)の織布及び不織布等
の様々な材料から、或いは天然繊維と合成繊維の組み合
わせから製造できる。有孔付形フィルムが好ましい。有
孔付形フィルムは、液体クリーニング及び/又はリフレ
ッシュメント配合物(又は蒸気)に対して透過性である
が吸収性でないため、カバーシートとして好ましい。か
くして、ファブリックと接触する付形フィルムの表面
は、比較的乾燥した状態のままであり、これによって、
水スポッティング(water spotting)及び染料の移行を
少なくする。更に、有孔付形フィルムは、処理を受ける
ファブリックからのリント、ペットの毛髪等の繊維質材
料等を捕捉し、保持し、これによって、本発明の物品が
提供するクリーニング/リフレッシュメントの利点を更
に高めるということがわかっている。適当な付形フィル
ムは、1975年12月30日にトンプソンに付与された「テー
パした毛管を持つ吸収性構造」という標題の米国特許第
3,929,135号、1982年4月13日にミュラン及びスミスに
付与された「耐汚性カバーシートを持つ使い捨て吸収性
物品」という標題の米国特許第4,324,246号、1982年8
月3日にラデル及びトンプソンに付与された「ファイバ
様特性を示す弾性プラスチックウェブ」という標題の米
国特許第3,342,314号、1984年7月31日にアー、ルイ
ス、ミュラン、及びオウエレットに付与された「艶消し
表面及び布様触感を持つ巨視的に拡張した立体的プラス
チックウェブ」という標題の米国特許第4,463,045号、1
987年1月20日にオウエレット、アルコンブライト及び
カルロに付与された米国特許第4,637,819号、1986年9
月2日にカルロ、ベアード、ガース、バーノン、及びリ
ンマンに付与された米国特許第4,609,618号、1986年12
月16日にケルンストックに付与された米国特許第4,629,
642号、及び1989年8月30日にオズボーンに付与されたE
PO第0,165,807号に記載されている。これらの特許に触
れたことにより、これらの特許に開示されている内容は
本明細書中に組入れたものとする。第6図に示すよう
に、このようなカバーシートの孔(99)は、技術的詳
細、製造方法、等について上掲の文献に記載されている
ように、大きさが均等であってもよいし大きさを変化さ
せてもよい。このような孔は、いわゆる「テーパした毛
管」の方法で直径を変化させることもできる。テーパし
た毛管をなした孔を持つこのような付形フィルムカバー
シートは、好ましくは、毛管の小径端がキャリヤシート
に向き、毛管の大径端が外方に向くようにキャリヤシー
ト上に配置されている。本発明で使用した付形フィルム
カバーシートの主な孔の直径は、約0.1mm乃至約1mmの範
囲内にあり、或いは、上掲の特許に開示された寸法を持
つ。
更に、本発明のカバーシートに関し、キャリヤ及びク
リーニング/リフレッシュメント配合物を覆うのに透過
性の不織布又は織布を使用することもできる。特定の状
況では、このような不織布又は織布カバーシートは、付
形フィルムカバーシートよりも有利である場合がある。
例えば、有孔付形フィルムカバーシートは、多くの場
合、ポリエチレン等のポリマーフィルムに特に適したハ
イドロフォーミングプロセスで製造される。本発明では
ポリエチレンを使用できるが、これは融点が低いため、
乾燥器の高温により軟化したり及び/又は使用中に溶融
したりすることが予測される。このことは、本発明の物
品を収容されている袋から取り出し高温の乾燥器ドラム
に投入する場合に特にいえる。ナイロン、ポリエステ
ル、又は他の耐熱性ポリマーシートを使用して付形フィ
ルムトップシートを製造できるが、このような製造は幾
分困難であり、及び従って、高価である。
更に、繊維質カバーシートは、ポリエチレン等の非耐
熱性繊維から製造できる。しかしながら、好ましい繊維
質カバーシートは、本発明のプロセスで誤って使用され
た場合でも耐えることができるナイロン(特にナイロン
−6)、ポリエステル、等の耐熱性繊維を使用して製造
できる。これらの材料から製造された可撓性布様透過性
トップシートは、織布及び不織布の技術分野で周知の材
料であり、その製造は本発明の部分を形成しない。この
ような不織布は、デキスター社等の会社から商業的に入
手できる。このような不織布又は織布カバーシートの製
造に使用される繊維が疎水性であるため、本発明のプロ
セス中に水スポッティングが生じる機会を少なくするの
を助ける。更に、このようなカバーシートは、本発明の
プロセスによる処理を受けるファブリックから出た様々
な方向に向いたリント及び他の繊維を捕捉し、これによ
って、きれいであり/リフレッシュされた全体としての
外観を高める。
不織布又は織布をなしたこのような繊維質シート材料
は、本発明のカバーシートの単一の又は多数の層で使用
できる。一実施形態では、立体的な体積を提供するよう
にリングロール又は他の方法でクリンプ加工を施したポ
リエステル繊維又はポリアミド繊維製のカバーシートを
クリーニング/リフレッシュメント配合物を含む吸収性
コアに被せる。随意であるが、このカバーシートをクリ
ンプ加工が施されていない形体の第2カバーシートで覆
うことができる。或いは、クリンプ加工が施されていな
い繊維質カバーシートからなる一つ又はそれ以上の層を
コアに被せることができる。別の態様では、テーパした
毛管を備えた非耐熱性材料製の付形フィルムカバーシー
トを、耐熱性繊維でつくられた不織布又は織布をなした
繊維質カバーシートでできた保護スクリムでカバーでき
る。
かくして、このような繊維質の、好ましくは耐熱性
の、最も好ましくは疎水性のカバーシートが本発明の物
品の変形例を提供する。(ナイロン等の材料は、均衡時
に非常に限定された量の水を吸収するが、本発明では疎
水性であると考えられる。)製造者の所望に従って、本
発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な組み
合わせを使用できる。各場合における目的は、水スポッ
ティングが生じないように、物品の湿潤キャリヤコア
が、処理を受けるファブリックと長時間に亘って直接接
触しないようにすることである。所望であれば、リン
ト、繊維、又は粒状の汚れが通過できる巨視的な窓をカ
バーシートに設けることによって、これらの異物を物品
自体の内部に捕捉するのを助けることができる。
本発明で使用したカバーシートの外面は、好ましくは
疎水性である。しかしながら、一つの実施形態で所望で
あれば、界面活性剤で処理することによって、カバーシ
ートの外面及び/又は内面を親水性にできる。界面活性
剤は、カバーシートの全面に亘って実質的に均等に且つ
完全に分配される。これは、当業者に周知の一般的な技
術のうちの任意の技術によって行うことができる。例え
ば、界面活性剤は、スプレー、パッド付け又は転写ロー
ルを使用することによってカバーシートに付けることが
できる。更に、付形フィルムカバーシートのポリマー材
料に界面活性剤を組み込むことができる。このような方
法は、米国特許第5,009,653号に開示されている。
配合物 本発明の実施にあたり、様々な配合物を使用できる。
プレスポッティング配合物と関連した周知のファブリッ
クの一つの問題点は、これらの配合物がファブリックの
表面に目に見える残留物を残し易いということである。
このような残留物には問題があり、本発明では、好まし
くは、なくされる。これは、本プロセスが従来の浸漬工
程又は濯ぎ工程を含まないためである。従って、本発明
で使用したプレスポッティング配合物は、最も好ましく
は、ポリアクリレートをベースとした様々な乳化剤、ポ
リマー静電防止剤、無機ビルダー塩、及び他の残留物形
成材料が、最終的な配合物の約0.1%乃至0.3%の低いレ
ベル、及び好ましくは0%を除き、実質的に入っていて
はならない。配合物で使用された水は、好ましくは、蒸
留水、脱イオン水又は他の処理を施した残留物形成材料
を全く含まない水でなければならない。換言すると、本
発明の配合物は、本発明を実施することにより、処理さ
れるべきファブリックに目に見える残留物が実質的に残
らないように配合されていなければならない。
従って、本発明の好ましい特徴では、処理が加えられ
るファブリック上に目に見える残留物を残す材料を実質
的に含まないプレスポッティング(即ちスポットクリー
ニング)配合物が提供される。このことは、必然的に、
好ましいプレスポッティング配合物が、揮発性材料、好
ましくは水を、可能な限り最大レベル、代表的には約95
%、好ましくは約97.7%含み、BPP等のクリーニング溶
剤を低いけれども有効なレベル、代表的には、約1%乃
至約4%、好ましくは約2%含み、約0.1%乃至約0.7%
のレベルの界面活性剤を含むということを意味する。有
利には、かくして配合されたとき、このような配合物
は、懸濁液又は乳濁液としてでなく、相安定水溶液(ph
ase−stable aqueous solution)として存在する。かく
して、このような配合物は、乳化剤、増粘剤、沈澱防止
剤、等を追加に使用する必要がない。これらは、全て、
望ましからぬ目に見える残留物をファブリック上に形成
する原因となる。
このプレスポッティング配合物は、勿論、スポット除
去機能を効率的に且つ効果的に発揮することが必要であ
る。本願中に開示した方法で下方(Z軸方向)に力を加
えながらクリーニング装置を使用することによって、上
述の「水分の多い」プレスポッティング配合物溶液でも
良好なスポット−しみ取り性能を提供するということが
わかった。
確かに、全体的な提案として、上述のプレスポッティ
ング機能及び全体としてのクリーニング及び/又はリフ
レッシュメント機能を提供するのに使用される化学配合
物は、安全であり且つ所期の使用について効果的であ
り、上述のように、好ましくは、受入れ難い程の量の目
に見える残留物をファブリック上に残さない成分からな
る。従来の洗濯用洗剤は、代表的には、綿、及び綿とポ
リエステルの混紡繊維に対して良好なクリーニングを提
供するように配合されているが、本発明の配合物は、羊
毛、絹、レーヨン、レーヨンアセテート、等のファブリ
ックを安全に且つ効果的にクリーニングしリフレッシュ
するように配合されていなければならない。更に、本発
明の配合物は、クリーニングが施されるファブリックか
らの色落ちや、褪せ易い定着していない染料がしみの場
所から移動することを最小にするように特別に選択され
かつ配合された成分からなる。これに関し、浸漬ドライ
クリーニングプロセスで代表的に使用される溶剤は、特
定の種類の染料を特定の種類のファブリックから或る程
度除去してしまう。しかしながら、このような除去は、
浸漬プロセスでは許容される。これは、染料がファブリ
ックの表面に亘って比較的均等に除去されるためであ
る。これとは対照的に、特定の種類のクリーニング成分
の濃度がファブリック表面上の特定の場所で高いと、許
容できない程に染料が局部的に除去されることが確認さ
れている。本発明の好ましい配合物は、このような問題
点を最小にし、或いはなくすように配合されている。
本配合物の染料除去特性は、写真計測又は測光計測を
使用して、或いは簡単であるが効果的な視覚的等級試験
(visual grading test)を使用して、当該技術分野で
開示されたクリーナーと比較できる。所望であれば、視
覚的等級分けを補助し、データの統計的処理を可能にす
るため、数的評価単位(numerical score unit)を割当
てることができる。かくして、一つのこのような試験で
は、着色した衣服(代表的には、多くの羊毛ファブリッ
クやレーヨンファブリックよりも色落ちが大きいものと
考えられる絹製品)に、吸収体である白色のペーパーハ
ンドタオルを使用して、クリーニング/リフレッシュメ
ント配合物をパッド付けすることによって処理する。圧
力を手で加え、白色のタオルに移った染料の量を視覚的
に評価する。(1)「タオル上に僅かに染料を認め
た」、(2)「タオル上に染料を或る程度認めた」、
(3)「タオル上に大量の染料を認めた」、(4)「タ
オル上に極めて大量の染料を認めた」の範囲内の数的単
位がパネリストに割当てられる。
以上に加え、本発明で使用される配合物は、好ましく
は、容易に計量分配され且つスポットクリーニング装置
が嵩張ったり使用が困難になる程の付着性を備えていな
いように配合されている。しかしながら、本発明を限定
しようとするものではないが、本明細書中に開示した好
ましい配合物は、本明細書中に開示した方法で使用した
場合に効果的であり且つ美観に優れたファブリックリフ
レッシュメント及びクリーニングプロセスを提供する。
水性スポットしみクリーニング配合物 (a)漂白剤 本発明の配合物は、随意であるが、過酸化水素を約0.
25重量%乃至約7重量%含む。好ましいスポットクリー
ナーは、過酸化水素を約3%含む。過酸化水素以外の過
酸化物源を使用してもよいということは理解されよう。
かくして、洗剤の技術で周知の様々な過酸、過酸塩、過
酸漂白剤を使用できる。しかしながら、これらの材料は
高価であり、液体製品に配合するのが困難であり、本発
明の方法で使用した場合、ファブリックに残留物を残
し、過酸化水素以上の特別の利点を提供しない。
(b)溶剤 本発明の配合物は、ブトキシプロポキシプロパノール
(BPP)溶剤を約0%乃至約10%含む。好ましいスポッ
トクリーナーは、BPPを1%乃至4%含む。
(c)水 残留物が少ない本発明の好ましい配合物は、水を約90
重量%、好ましくは約95.5重量%乃至約99重量%含む。
(d)界面活性剤 本発明の配合物は、随意であるが、MgAES及びNH4AE
S、アミン酸化物、エトキシレーテッドアルコール又は
アルキルフェノール、アルキルスルフェート、及びこれ
らの混合物等の界面活性剤を約0.05重量%乃至約2%含
む。上述のように、界面活性剤の使用は、染料及びファ
ブリックの種類によっては、範囲の下端にとどめるのが
好ましい。代表的には、BPP溶剤:界面活性剤の重量比
は、約10:1乃至1:1の範囲内にある。一つの好ましい配
合物は、2%のBPP、0.4%のMgAE1S、0.04%のC12ジメ
チルアミン酸化物からなる。別の好ましい配合物は、4
%のBPP、0.4%のASからなる。
(e)随意の成分 本発明の配合物は、少量の様々な随意の成分を含む。
これらの成分には、漂白剤安定剤、香料、保存料、等が
含まれる。これらの随意の成分は、使用される場合に
は、代表的には、クリーニングを施したファブリック上
の残留物を考慮し、配合物の約0.05重量%乃至約2重量
%を閉める。
(f)キレート化剤 過酸化水素を含む配合物は、代表的には、キレート剤
も含む。キレート剤は、過酸化水素水中でそれ自体が安
定しており且つ様々な方向に向いた金属イオンをキレー
ト化することによって過酸化水素を安定させるものから
選択される。このようなキレート剤は、代表的には、商
業的過酸化水素供給源で、低い過酸化物安定量(0.01%
乃至1%)で既に存在する。過酸化水素を安定させる上
で、様々なホスホネートキレート化剤が周知である。ア
ミノホスホネートがこの目的で特に有用である。ミズー
リ州セントルイスのモンサント社からデクェスト(デク
ェスト(DEQUEST)は登録商標である)の商標で入手で
きる様々なアミノホスホネートを利用できる。例示の非
限定的例には、エチレンジアミンテトラキス(メチレン
ホスホニック)アシド、ジエチレントリアミンペンタ
(メチレンホスホニック)アシド、及びその水溶性の塩
が含まれる。モノトリス(メチレンホスホニック)アシ
ド又はその水溶性の塩(デクェスト2000)が好ましいキ
レート化剤である。
プレスポッティング配合物のpH範囲は、過酸化水素に
安定性を提供するのを助け、代表的には、僅かに酸性に
偏っており約3乃至約8、好ましくは約6である。
有機溶剤 本発明の好ましいクリーニング(特にスポットクリー
ニング)溶剤は、ブトキシプロポキシプロパノール(BP
P)であり、ほぼ等量のイソマー混合物として商業的な
量で入手できる。イソマー及びその混合物は本発明で有
用である。イソマーの構造は以下の通りである。
n−C4H9−O−CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2−OH 本発明のスポットクリーニング配合物は、BPP、水、
及び界面活性剤だけで極めて良好に機能するが、これら
の安定性を更に高めるため他の成分を随意に含むことが
できる。トルエンスルホン酸ナトリウム及びクメンスル
ホン酸ナトリウム等のヒドロトロープ、エタノールやイ
ソプロパノール等の短鎖アルコールが配合物中に存在す
るのがよい。作用された場合には、このような成分は、
代表的には、安定化させる本発明の配合物の約0.05重量
%乃至約5重量%を占める。
界面活性剤 エトキシレーテッドC10−C16アルコール、例えばネオ
ドール(NEODOL)23−6.5等の非イオン系界面活性剤を
配合物で使用できる。本発明でクリーナーとして及び水
性配合物を安定化させるために使用されるアルキルスル
フェート界面活性剤は、C8−C18主(「AS」;好ましく
はC10−C14、ナトリウム塩)並びに側鎖及びランダムC1
0−C20アルキルスルフェート、及びC10−C18副(2,3)
アルキルスルフェートの化学式は、CH3(CH2)x(CHOS
O3−M+)CH3及びCH3(CH2)y(CHOSO3−M+)CH2CH
3であり、ここで、x及び(y+1)は、少なくとも約
7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mは水溶
性陽イオン、特定的にはナトリウムイオン、並びにオレ
イルスルフェート等の不飽和スルフェートである。本発
明で使用されたアルキルエトキシ(AES)界面活性剤
は、従来、R(EO)xSO3Zの化学式を持つ化合物として
示された。ここで、Rは、C10−C16アルキルであり、EO
は、−CH2CH2−O−であり、xは、1−10であり、例え
ば(EO)2.5、(EO)6.5平均等として従来報告された混
合物を含み、Zはナトリウムアンモニウム又はマグネシ
ウム(MgAES)等の陽イオンである。C12−C16アルキル
ジメチルアミンオキシド界面活性剤を使用してもよい。
好ましい混合物は、MgAE1S/C12ジメチルアミンオキシド
を約10:1の重量比で含む。相安定性を改善し、随意であ
るが本発明で使用できる他の界面活性剤には、ポリヒド
ロキシ脂肪酸アミド、例えばC12−C14N−メチルグルカ
ミドが含まれる。ASによって安定化した配合物は、好ま
しくは、本発明の配合物の0.1重量%乃至0.5重量%を占
める。MgAES及びアミンオキシドは、使用される場合に
は、配合物の0.01重量%乃至2重量%を占める。他の界
面活性剤を同じレベルで使用できる。
以上の考慮に鑑み、本発明の液体配合物で使用できる
様々な他の成分を以下に例示するが、これらに限定しよ
うとするものではない。一般的には、スポットクリーニ
ング配合物は、洗浄力がクリーニング/リフレッシュメ
ント配合物よりも幾分「強い」ように配合されている
が、これは、配合者の所望に従って変えることができ
る。
他の随意の条件 本発明で使用される液体配合物は、水、好ましいBPP
溶剤、随意の過酸化水素、及び上述の界面活性剤の他
に、香料、保存料、増白剤、粘度制御陽の塩、pH調整剤
即ち緩衝剤、等の様々な随意の成分を含むことができ
る。本発明で使用するためのクリーニング配合物につい
ての好ましい範囲を例示する。これは、限定を図ろうと
するものではない。
成分 配合範囲(重量%) BPP(溶剤 0.05−5 界面活性剤 0 −2 香料 0.01−1.5 水 残余 pHの範囲は約6乃至約8である。
本発明で随意に使用できる他の溶剤又は補助溶剤に
は、カルビトール、メチルカルビトール、ブチルカルビ
トール、プロピルカルビトール、及びヘキシルセルロソ
ルブ等の商標で販売されている材料、特にメトキシプロ
ポキシプロパノール(MPP)、エトキシプロポキシプロ
パノール(EPP)、プロポキシプロポキシプロパノール
(PPP)、MPP、EPP、及びBPP並びにブトキシプロパノー
ル(BP)の全てのイソマー及び混合物の夫々等、及びそ
の混合物を含む様々なグリコールエーテルが含まれる。
使用された場合には、このような溶剤及び補助溶剤は、
代表的には、本発明の水性配合物の約0.5重量%乃至約
2.5重量%を占める。非水性(水が50%以下)の配合物
をプレスポッティング工程で随意に使用でき、これは、
同じ溶剤を含むことができる。
乾燥器内クリーニング/リフレッシュメント工程で本
発明の物品及びプロセスを用いて使用するための好まし
い配合物は以下の通りである。
ファブリックリフレッシュメント配合物は、陽イオン
界面活性剤を含んでもよい。このような陽イオン界面活
性剤は、洗剤の技術で周知である。トウィーン(トウィ
ーン(TWEEN)は登録商標である)、スパン(スパン(S
PAN)は登録商標である)、エアロゾルオーティー(エ
アロゾルオーティー(AEROSOL OT)は登録商標であ
る)として入手できる商業的界面活性剤、及び様々なス
ルフォ琥珀酸エステルが本発明で特に有用である。
クリーニング装置 第7図乃至第15図に示すように、本発明のスポットク
リーニングプロセスで使用される好ましいクリーニング
装置の一つの形態は、湾曲した、即ち全体に凸状の円弧
状形態をなしたクリーニング面をそのベースエレメント
として有する。別の実施形態では、装置は、第10図に示
すように、円形の凸状のベース(301)を有する。全体
として、円弧状装置は、旧式の、側部が平らになった円
弧状のデスクブロッティング器具(desk blotting inst
rument)であるが、その作用面から外方に延びる多数の
突出部(以下に更に詳細に説明する)を備えている。本
発明の装置の円弧状の凸状形態の処理面は、凸状の円形
のクリーニング装置よりも優れた幾つかの利点を提供す
る。第1に、円弧状形体により、ファブリックのしみの
付いた領域に下方(Z軸方向)への力を効率的に且つ効
果的に加えることができる。第2に、円弧状形体は、使
用者が装置を側方(X−Y方向)に擦る移動を不利に使
用することを思い止まらせる。第3に、複数の突起を持
つ好ましい種類のクリーニングエレメントは、円形の凸
状の装置よりも容易に円弧状の凸状の装置に加えられ付
着する。これは、エレメントを円弧状装置の凸状の表面
に更に容易に装着でき、及びかくして糊付け又は他の手
段でここに更に容易に取り付けることができるためであ
る。従って、本発明の凸状の円弧状の装置は、商業的規
模でのその製造に関し、凸状の円形の装置よりも優れて
いる。しかしながら、本発明のプロセスのプレスポッテ
ィング工程では、いずれの種類の装置も使用できる。
装置の後面は、装置を手で掴むための装置を提供する
ため、凹状、凸状、平面状、円弧状等の任意の形体であ
るのがよい。第15図に示す好ましい実施形態では、ハン
ドグリップは、前記ベース部材(403)の後面から、好
ましくは後面の中央から外方に、最も好ましくは後面に
対して実質的に垂直方向に延びるシャフト(404)を有
する。取り扱いを容易にするため、シャフトの先端は、
好ましくは、使用者の手に馴染む大きさの球状部(40
5)で終端する。
作動的な凸状のベース部材に対して実質的な垂直なシ
ャフトの形態のハンドグリップを使用することによっ
て、使用者は、装置を擦り洗い運動でなく所望の揺動運
動で使用し易くなる。これにより、シャフトが装置の作
動的な円弧状の処理面に関して垂直であるため、手頃な
大きさでなくなる。かくして、凸状のベース及びグリッ
ピングシャフトを持つ装置の全体としての形体により、
装置の適正な使用を促す。随意であるが、「揺動せよ、
擦るな」といった簡単な使用上の注意を装置に残りの部
分に取り付けることができる。
一つの追加の態様では、ベース及び/又はハンドグリ
ップを含む装置の本体の全部又は一部を中空にし、これ
によってスポットクリーニング(「プレスポッティン
グ」)配合物の多数回の使用量を使用時まで貯蔵するの
に使用できる。本発明のこの特徴では、装置には、配合
物をファブリックのしみの付いた領域に出すための適当
な出口手段を設けることができる。かくして、穴、チャ
ンネル、等がベース部材を貫通し、貯蔵キャビティとの
間を連通でき、スポットクリーニング配合物を装置の処
理面で出し、次いでスポット処理が施されるファブリッ
クのしみの付いた領域上に出すことができる。別の態様
では、装置には適当なオリフィスが設けられているのが
よく、このオリフィスから配合物を注ぎ出し、絞り出
し、滴下し又は他の態様で装置からファブリックのしみ
の付いた領域上に計量分配することができる。
第15図に示す一実施形態では、処理部材(401)は、
多数の突出部、例えばブリストル状フィラメントを含
む。好ましくは、前記処理部材の下には、円弧状ベース
部材の凸状の面に取り付けられた弾性スポンジベース
(402)が設けられている。この弾性ベースは、ファブ
リックの表面に及ぼされるブリストルの衝撃を緩衝する
クッションとしても作用し、これによって、ファブリッ
ク表面に及ぼされる有害な作用を最小にし、機械的な力
を更に均等に分配するのを助ける。
装置の寸法 本発明の装置は、任意の所望の大きさであるのがよ
い。この装置は、第8図に示すように、手で持って使用
するのに便利であるような大きさを備えている。この実
施形態では、凸状の全体に矩形の形体を備えた円弧状ベ
ース部材(202)の長さは、約57.15mm(約2.25インチ)
であり、その幅は約31.75mm(約1.25インチ)であり、
その厚さは約15.8mm(約0.625インチ)である。円弧状
ベースの後部から球状部(204)まで垂直方向外方に延
びる円筒形シャフト(203)の長さは約35.6mm(約1.4イ
ンチ)であり、その直径は約19mm(約0.75インチ)であ
る。球状部(204)は、シャフト(203)の末端の手(即
ち掌)を置く場所、即ちハンドレスト(パームレスト)
として役立ち、その最も広範の箇所での周囲は約133mm
(約5.25インチ)である。かくして、シャフトと球状部
との組み合わせが装置用のハンドグリップを構成する。
球状部(204)の中心から凸状ベースの前面の中央点ま
で計測した装置の全高は、約7.3cm(約2・7/8インチ)
である。スポンジ層の圧縮されていない状態での厚さは
変化するが、代表的には、約2.54mm(約0.1インチ)で
ある。フィラメントをなした突出部(206)を備えた層
の圧縮されていない状態での厚さもまた同様に変化する
が、代表的には、約2.54mm(約0.1インチ)である。同
様の寸法は、第10図の円形の凸状の装置についても代表
的である。この装置の円形のベース部材の直径は、代表
的には、約1.91cm乃至7.62cm(約0.75インチ乃至3イン
チ)である。
第15図に示す円弧状装置の好ましい実施形態では、円
弧状ベース部材(403)の凸状の全体に矩形の形体の長
さは、約5cm(約2インチ)であり、その幅は約32cm
(約1.25インチ)であり、その厚さは約0.8cm(約5/16
インチ)である。シャフト(404)の中間点での幅は、
約2.54cm(約1インチ)であり、中間点でのその厚さは
約1.9cm(約0.75インチ)である。円弧状ベースの後部
から球状部(405)のベースまで垂直方向外方に延びる
シャフト(404)の長さは、約3.2cm(約1.25インチ)で
ある。ハンドレスト(パームレスト)として役立つ球状
部(405)の最も広範の箇所での周囲は約14.6cm(約5.7
5インチ)である。かくして、シャフトと球状部の組み
合わせが装置用ハンドグリップを構成する。球状部(40
5)の中央から凸状ベースの前面の中央の箇所まで計測
した装置の全高は、約7.6cm(約3インチ)である。ス
ポンジ層(402)及び突起(401)の寸法は、上掲の通り
である。
スポット除去 本発明の全プロセスのうちのプレスポッティング作業
で使用するためのファブリッククリーニング装置の凸状
ベース、シャフト、及びパームレストは、低密度及び高
密度のポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン−6、
ナイロン−6,6、アクリル樹脂、アセタール樹脂、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、等のポリマーを使用した射
出成形又は他の適当なプロセスによって製造できる。高
密度ポリエチレン及びポリ塩化ビニルがこの範囲に入っ
ており、本発明で使用するのに好ましい。好ましくは、
増白剤を含まない材料が使用される。
本発明の装置に設けられた処理部材は、天然又は合成
のブリストル、天然又は合成のスポンジ、綿、レーヨ
ン、再生セルロース、等の吸収性パッド、並びに本明細
書中に説明したハイドラスパンファブリック、及びこれ
らの組み合わせからなるのがよい。様々な有用な材料
は、全て、クリーニングの技術において、従来のブラシ
及び歯ブラシにおいて(米国特許第4,637,660号参
照)、及び様々なクリーニング用具において周知であ
る。スポンジ、パッド、等は、代表的には、約1mm乃至
約1.25mmの厚さを有し、装置の凸状の前側処理面に糊付
けできる。好ましくは、スポンジ、パッド、ブリストル
付きパッド、等は、増白剤を使用せず、代表的には、実
質的に全処理面に亘って同延である。
装置のベースの処理面から外方に突出した突起は、先
が尖っていない又は丸味を付けたブリストルの形体であ
るのがよく、これは、全処理面に亘って均等に又はクラ
スタをなして設けられているのがよい。突起は、モノフ
ィラメントループの形体であるのがよい。これらのルー
プは、円形、卵形、又は長方形であるか或いは切断ルー
プであるのがよい。突起は、捩じれたファイバ束、延伸
したナッブ成形したフィンガ状付属物、動物の毛髪、網
状フォーム、部材の表面に形成した褶曲部、等からなる
のがよい。モノフィラメントファイバからつくられた突
起は、直線状であってもよいし、捩じれていてもキンク
していてもよい。この場合も、好ましくは、増白剤を使
用しない。
一実施形態では、処理部材は多数の構成要素からなる
のがよい。詳細には、処理部材は吸収性ベース材料を含
むのがよく、この材料は、例えば天然又は合成のスポン
ジ、吸収性セルロースシート又はパッド、等であるのが
よい。上文中に開示したように、多数の突出部がこのベ
ース材料と接触しており且つこのベース材料から外方に
延びている。この実施形態の特定の例は、スポンジベー
ス層から突出したモノフィラメント繊維から形成された
多数のループ状突起からなる処理部材である。この実施
形態では、吸収性ベース層は、スポットクリーニング配
合物を突起に及び従って処理を受けるファブリックに供
給するリザーバとして作用できる。
様々な随意の態様において、本発明の装置の凸状面上
に存在する処理部材は、多数の繊維質エレメントが外方
に延びる繊維質層用のスポンジ状弾性裏打ち材料を含む
多層複合体を構成する。このような複合体は、糊、感圧
接着剤、又は他の従来の手段を使用して処理部材に永久
的に又は半永久的に取り付けることができ、代表的に
は、装置の全円弧状面と実質的に同延である。このよう
な複合体は、従来の材料から製造でき、例えば、厚さが
約0.5mm乃至20mmのスポンジ、フォーム、又は他の吸収
性ベースパッド材料、及び長さが約0.05mm乃至約20mmの
繊維を備えた従来の塗装用パッド等の繊維層を使用して
製造できる。
本発明の突起は、代表的には、ベッド又はマットとし
て提供され、ここから多数のストランド又はループがZ
軸方向に延びている。従来の一般的な突起源は、パイル
カーペット型材料、塗装用パッド型材料、等である。こ
のような実施形態では、処理部材は、1cm2当り数千の突
起を備えている。ループ状突起では、代表的には、1cm2
当り10本乃至500本、好ましくは60本乃至150本のループ
が設けられている。突起源、スタイル、及び数は、製造
者の裁量事項であり、以上の例示は本発明を限定しよう
とするものではない。
突起は、好ましくは、処理部材の面から外方に少なく
とも約0.1mm、好ましくは約2.54mm(約0.1インチ)延び
ていなければならない。この長さは突起の長さの上限で
はないが、突起を約1.25cm以上に延ばすことには機械的
理由が実質的にない。
突起は、プラスチック、ゴム、又はクリーニング配合
物が存在している状態で安定している任意の他の便利な
弾性材料からつくられているのがよい。繊維質突出部を
天然繊維又は合成繊維からつくることができる。繊維の
直径は、代表的には、0.0025mm乃至0.5mm(0.1ミル乃至
20ミル)の範囲内にあるのがよい。この場合も、これは
選択事項であり、限定を意図したものではない。
好ましい実施形態は、厚さが約1.5mm乃至約7.0mmのス
ポンジ層を有し、ここから複数の繊維質突出部が外方に
延びている。前記突出部は、増白剤を含まない、長さが
約2.54mm(約0.10インチ)で約45+デニールの、即ち約
76μm(約2.7ミル)のナイロン6,6繊維からなる。この
ような繊維は、フロック加工技術又は他の技術を使用し
てスポンジベースに付着させることができる。
別の実施形態では、突起は、多数の剛化された卵形ル
ープ繊維の形態をなしており、処理面から外方に延びて
いる。このようなループ状繊維は、例えば、裏打ち材料
の面から外方に少なくとも約0.76mm(約0.03インチ)、
代表的には約2.0mm乃至約1.5mm延びる、0.18mm(7ミ
ル)のポリプロピレンモノフィラメントループからなる
のがよい。ループのその最大幅の箇所での直径は約1.3m
mである。前記ループ状突出部用の便利な材料は、アプ
リックス社から商業的に入手できる第200号アンシェー
ブドループ部品番号第DM32M000−QY号である。この材料
は、1cm2当り65本(1平方インチ当り約420本)のルー
プがその表面から延びるナイロン裏打ち材料を含む。
本発明の装置は、様々なプラスチック材料、ガラス材
料、木材、等から製造でき、製造者の所望に従って様々
な全体形状、装飾等を設けることができるということは
理解されよう。所望であれば、装置は、透明材料又は半
透明材料から形成できる。これは、装置が中空であり且
つプレスポッティング配合物用のリザーバを構成する場
合に有用である。これは、「充填」レベルを使用者が視
覚的に判断できるためである。勿論、装置は、好ましく
は、クリーニング配合物で使用された様々な成分の影響
を受けない材料で形成されている。装置の大きさは、全
体として随意である。比較的大型の装置(例えば凸状処
理面が200cm2乃至1000cm2)は、商業的クリーニング施
設に取り付けて使用するのに適していると考えられる。
家庭では、装置は手で持って使用されるようになってお
り、その寸法は全体に幾分小型である。代表的には、家
庭用の装置の凸状処理面の表面積は、約4cm2乃至約200c
m2である。これは、製造者の所望に従って変化させるこ
とができる。
処理部材の表面積は、製造者の所望に従って調節でき
るが、家庭用手持ち式装置の処理面の表面積は、約5cm2
乃至約70cm2の範囲内にあるのがよい。
しみレシーバー 本発明のプレスポッティング作業で使用することが随
意であるけれども望ましいしみレシーバーは、プレスポ
ッティング作業で使用されるエレメント配合物を吸収す
る任意の吸収性材料である。使い捨てペーパータオル、
バウンティ(BOUNTY)商標のタオル等の布製タオル、ウ
エス、等を使用できる。しかしながら、好ましい態様で
は、しみレシーバーは、特定的には、しみの付いた領域
から液体配合物を遠ざかるように「毛管作用で引き出
す」又は「引き出す」ように設計されている。好ましい
レシーバーは、不織布パッドからなる。好ましい実施形
態では、不織布全体が、約72%が木材パルプからなり且
つ約28%がポリエチレン−ポリプロピレン(PE/PP)の
異相構造ステープル繊維からなる吸収性構造でできてい
る。これの厚さは、約1.524mm(約60ミル)である。こ
れは、随意であるけれども好ましくは、プレスポッティ
ング作業を行っている表面上にクリーニング液が通過し
ないようにするため、障壁フィルムをその後面に有す
る。レシーバーの構造は、その上流体受け入れ層からそ
の下層まで毛管勾配をなしている。この勾配は、材料全
体の密度を制御することによって、及び上層の毛管吸引
力が小さく、下層内の毛管吸引力が大きいように構成要
素を層化することによって得られる。小さな毛管吸引力
は、上層の合成ステープル繊維(これらの繊維は、木材
パルプ繊維と比較すると、表面の接触角度が大きく、こ
れと対応して水に対する親和性が低い)含有量を下層よ
りも大きくすることによって得られる。
更に詳細には、本発明の吸収性しみレシーバー物品
は、便利には、不織熱結合空気堆積構造(「TBAL」)を
製造する上で当該技術分野で周知の方法を使用して製造
される。全体として、TBAL製造プロセスは、代表的に
は、比較的短い(4mm乃至5mm)の木材パルプ繊維等の吸
収性繊維に、加熱すると僅かに溶融して熱結合する比較
的長い(30mm乃至50mm)の異相構造繊維を混合したウェ
ブを堆積する工程を含む。木材パルプ繊維の全体に亘っ
て相互に混合した異相構造繊維は、マット全体を互いに
結合する「糊」として作用する。従来のTBAL型構造と異
なり、本発明のしみレシーバーの上層及び下層内の異相
構造繊維の配置は均等でない。というよりはむしろ、し
みレシーバーを構成する繊維の上(流体受け入れ)層
は、異相構造繊維を木材パルプ(又は他のセルロース)
繊維よりも多く含む。異相構造繊維が比較的疎水性の合
成ポリマーからつくられているため、しみレシーバーの
上繊維層は、下繊維層と比較して疎水性が高い。これ
は、下繊維層の比較的親水性の木材パルプ含有量が高い
ためである。しみレシーバーの上繊維層と下繊維層との
間の疎水性/親水性の差は、本明細書中に開示した方法
で処理が施されるファブリックから水(例えば、本発明
の水性配合物)及びしみ材料を引き出すのを助ける。
本発明の上述のしみレシーバーの一態様を更に詳細に
例示するため、最上(流体受け入れ)層(しみの付いた
衣服に当てて配置される)は、異相構造繊維が約50重量
%で木材パルプが50重量%であり、坪量が約50g/m2であ
る。下層は、木材パルプ及び異相構造繊維を80重量%/2
0重量%の割合で含み、坪量が約150g/m2である。これら
の比は、上層の疎水性が下層よりも大きい限り、変化さ
せることができる。例えば、上層の異相構造繊維/木材
パルプ繊維の割合は、60/40、70/30、等であるのがよ
い。下層の木材パルプ繊維/異相構造繊維の割合は、90
/10、65/35、70/30、等であるのがよい。
リント制御バインダスプレー 随意であるが、熱架橋可能なラテックスバインダをし
みレシーバー物品の上層上にスプレーし、リントの制御
を補助し、強度を増大できる。これとは別の様々な樹脂
をこの目的で使用できる。かくして、最上層の表面に架
橋可能なラテックスバインダ(エアープロダクツ社が供
給しているエアーフレックス124)を約3g/m2乃至6g/m2
の濃度でスプレーできる。このバインダの水に対する親
和性は木材パルプと比較して小さく、及びかくして上層
の相対的疎水性に重大な影響を及ぼさない。更に、リン
ト侵入傾向を更に減少するため、レシーバーの全ての縁
部に沿って、冷間又は熱間クリンプ加工、超音波結合、
熱結合及び/又は縫い付けを使用できる。
裏打ちシート かくして形成したとき、しみレシーバーを構成する二
層吸収性構造は、しみレシーバーとして使用できるのに
十分丈夫である。しかしながら、テーブルの天板又は使
用者が選択した他の処理面上に液体がしみ通らないよう
にするため、流体不透過性障壁シートを下層の最も下の
表面に取り付けるのが好ましい。更に、この裏打ちシー
トは、しみレシーバー物品の全体としての一体性を改善
する。下層の最も下の表面には、0.0127mm乃至0.0508mm
(0.5ミル乃至2.0ミル)、好ましくは0.0191mm(0.75ミ
ル)のPE又はPPのフィルムが従来の方法を使用して押出
しコーティングされている。このフィルム層は、液体配
合物がレシーバーを越えて漏れる望ましからぬ状態が起
こらないようにするため、ピンホールのない障壁である
ように設計されている。この裏打ちシートには、配合者
の所望に従って使用上の注意を印刷でき、エンボス加工
を施すことができ、及び/又は装飾を施すことができ
る。しみレシーバーは、乾燥器の外部で使用されるよう
になっている。しかしながら、誤ってレシーバーが乾燥
器に入れられて高温を受けるのに備えて、裏打ちシート
はポリプロピレン又はナイロン等の耐熱性フィルムでつ
くられているのがよい。
坪量 これは、吸収されるべき/吸収されるものと考えられ
るクリーニング/リフレッシュメント溶液の量に応じて
変化する。好ましいしみレシーバー構造は、不織布1g当
りの水の水平方向吸収性は約4g乃至15gである。代表的
な90mm×140mmのレシーバーは、水を約10g乃至20g吸収
する。代表的なしみ除去プロセスで流体がほとんど使用
されないため、実際に必要な容量ははるかに小さい。従
って、実際上の範囲は、約10g乃至約50gである。
大きさ 好ましいレシーバーの大きさは90mm×140mmである
が、他の大きさを使用してもよい。形状は変化させるこ
とができる。
繊維 簡単に入手できる2−3デニール(0.0075mm乃至0.02
1mm)のポリエチレン/ポリプロピレンPE/PP異相構造繊
維ステープル及び標準的な木材パルプ(ハンマーミルで
製造した)繊維を好ましいレシーバーの製造で使用す
る。ポリエステル、アクリル樹脂、ナイロン、等の他の
一般的なステープル繊維及び及びこれらの繊維からなる
異相構造繊維を合成構成要素として使用できる。この場
合も、これらの繊維及びそれらの大きさ又はデニールを
選択する際に毛管吸引力の必要条件が必要とされるもの
と考えられる。大きなデニールは、表面疎水性と同様
に、毛管吸収力を損なう。吸収性木材パルプ繊維は、
綿、ヘンプ(hemp)、レーヨン、等に代えることができ
る。所望であれば、下層は、いわゆる「スーパーソーバ
ー(supersorber)」吸収性ゲル化剤(AGM)を含んでも
よい。この材料は、おむつや生理用品の技術で使用され
ることが知られている。このようなAGMは、下層の1重
量%乃至20重量%を占める。
厚さ しみレシーバーの全厚(拘束を加えていない状態で計
測した)は約1.524mm(約60ミル)であるが、大幅に変
化させることができる。下端は、吸収性の効果を提供す
るため、所望によって制限できる。0.6mm乃至5.1mm(25
ミル乃至200ミル)が適当な範囲である。
毛管吸引力/密度 しみレシーバーの全体としての密度は、吸収速度及び
流体吸収力の両方に影響を及ぼす。木材パルプを含む代
表的な吸収性物品の密度(拘束を加えていない状態で計
測した)は、0.12g/cc乃至0.15g/cc±0.05である。本発
明の好ましい二層しみレシーバーもまた同じ範囲の密度
を有するが、この範囲の外側に調節することができる。
密度が高いと剛性が増大し、密度が低いと全体としての
強度が減少し、リントの侵入が起こり易くなる。毛管吸
引力は、繊維の種類、繊維の大きさ、及び構造の密度で
決まる。ファブリックは様々であり、毛管吸引力の範囲
が大きい。処理が施されるべきしみのついた衣服よりも
表面毛管吸引力が大きいレシーバーを形成するのが望ま
しい。
色彩 白色が好ましい色である。これは、処理が施されるフ
ァブリックから落とされるときにしみを最もよく示すた
めである。しかしながら、色彩に対してこの他の機能的
制限はない。
エンボス加工 好ましいしみレシーバー構造には、任意の所望のパタ
ーン又はロゴをエンボス加工で設けることができる。
随意の種類の不織(NW)材料 TBALしみレシーバー構造は、密度制御、良好な厚さ、
良好な吸収力、及び良好な弾性を可能にするため、好ま
しいけれども、適切に使用できる種類の異なる不織材料
は、ヒドロエンタングルプロセス、カーデッドサーマル
プロセス、カレンダー結合プロセス、及び他の払拭性の
良好な基材を製造するプロセス(熱結合プロセス、湿式
堆積プロセス、及び他のプロセスを含む)によって製造
される。
製造 好ましい二層しみレシーバーの製造は、従来のTBALプ
ロセスを使用して行われる。一つの態様では、木材繊維
が多い下層を最初に堆積し、その上に合成繊維が多い上
層を堆積する。任意の便利な時期に上層に随意のバイン
ダスプレーを加える。結果的に得られた二層構造を集め
てロールにする(これにより構造が全体として幾分圧縮
される)。二層構造は、全体として、厚さ(拘束を加え
ていない状態で計測した)が約1.524mm(約60ミル)で
あり、密度が約0.13g/cc乃至0.15g/ccである。この密度
は、バインダスプレーの使用量に応じて僅かに変化す
る。シート形態の構造を裏打ちフィルムのシートととも
にニップロールに通すことによって随意の裏打ちシート
を付ける。この場合も、従来の方法が使用される。所望
であれば、費用を節約するものとして、下層と上層の厚
さを変化させることができる。かくして、木材パルプの
方が異相構造繊維よりも安価であるため、製造者は、比
較的厚い下層及び比較的薄い上層を堆積する決定を下す
ことができる。かくして、上層と下層との厚さの比が1:
1の構造でなく、0.2:1、0.3:1、0.5:1、等の範囲を選択
できる。更に大きな吸収力が必要である場合には、この
比を逆にすることができる。このような考慮は、製造者
の裁量の範疇にある。
二層しみレシーバーは、一回使用した後で廃棄できる
程安価につくられるように意図されている。しかしなが
ら、この構造は、多数回の再使用が可能であるのに十分
丈夫である。いずれにせよ、使用者は、以前に吸収した
しみがしみレシーバーからファブリックに再び付くこと
がないようにするため、処理が施されるファブリックの
しみの付いた領域の下に「きれいな」領域が位置決めさ
れるように物品を位置決めしなければならない。
本発明で使用するための別の種類のしみレシーバー
は、機能的吸収性材料(FAM's」)からなる。これらの
材料は、制御された大きさを持つ毛管を備えた水吸収性
フォームの形態である。FAM型フォームの物理的構造及
び結果的に得られた高い毛管作用により、非常に効果的
な水吸収性が提供されるが、これと同時にFAMの化学的
組成により、レシーバーは高度に親油性になっている。
かくして、FAMは、本質的に、親水性及び親油性の両方
を同時に提供する。(FAMフォームは、これらのフォー
ムを親水性であるように処理することができる。(本発
明では、疎水性FAM又は親水性FAMの両方を使用でき
る。) プレスポッティングを行うため、衣服又はファブリッ
ク片のしみの付いた領域をFAMの区分の上に置き、次い
で、液体クリーニング溶液によりディスペンサチューブ
の先端と関連して処理を行い、機械的攪拌を加える。先
端により繰り返し作用及び溶液の洗浄効果は、しみを取
れ易くし、しみをFAMに移すのに役立つ。スポットクリ
ーニングが進むにつれて、FAM毛管の吸引効果によりク
リーニング溶液及びしみ崩壊物をFAMに運び込み、ここ
でしみ崩壊物の大部分を保持する。この工程の終わり
に、処理が施されるファブリックからしみ並びにほぼ全
てのクリーニング溶液が除去され、FAMに移される。こ
れにより、FAMの表面は湿った状態になるだけであり、
ファブリックに望ましからに輪を残すクリーニング溶液
/しみ崩壊物がほとんど残らない。
本発明のしみレシーバーとして使用するためのFAM型
フォームの製造は、本発明の部分を形成しない。FAMフ
ォームの製造は、非常に多くの特許文献に記載されてい
る。例えば、1993年11月9日にデスマライス、ストー
ン、トンプソン、ヤング、ラヴォン、及びダイヤーに付
与された米国特許第5,260,345号、1993年12月7日にデ
スマライス、ストーン、トンプソン、ヤング、ラヴォ
ン、及びダイヤーに付与された米国特許第5,268,224
号、1992年9月15日にヤング、ラヴォン、及びテイラー
に付与された米国特許第5,147,345号及びその関連した1
994年6月7日付けの米国特許第5,318,554号、1992年9
月22日にデスマライス、ディック、及びシブレーに付与
された米国特許第5,149,720号及びその関連した1993年
3月30日付けの米国特許第5,198,472号及び1993年10月
5日に付与された米国特許第5,250,576号、及び1994年1
0月4日にデスマライスに付与された米国特許第5,352,7
11号、1993年3月4日に公開されたPCT出願第93/04115
号、1994年3月8日にデスマライス及びストーンに付与
された米国特許第5,292,777号、1995年2月7日にダイ
ヤー、デスマライス、ラヴォン、ストーン、テイラー、
及びヤングに付与された米国特許第5,387,207号、1996
年3月19日にゴールドマン及びシェイベルに付与された
米国特許第5,500,451号、及び1996年8月27日にデスマ
ライスに付与された米国特許第5,500,167号を参照され
たい。
収容袋 好ましくは透過性カバーシートによって完全に覆われ
たキャリヤ基材に水分量の高い配合物を吸収させ、これ
を加熱した作動中の衣料乾燥器内の袋環境等内に置き、
ドライクリーニング代替プロセス即ち「ファブリックリ
フレッシュメント」プロセスによるファブリックからの
悪臭を除去する。この袋の内部に発生させた暖かい湿度
の高い環境が悪臭成分を「水蒸気蒸留」プロセスの方法
で気化し、ファブリック及びこのファブリックについた
しみを濡らす。このようにファブリックを濡らすことに
よって、前に付いた皺を取れ易くすることができるが、
ファブリックを濡らし過ぎると、乾燥工程中に乾燥器サ
イクルの終わりに向かって新たな皺が付いてしまうとい
うことがわかっている。このプロセスで使用される水の
量を適切に選択することによって、及び、重大には、袋
を本発明の方法で適切に通気することによって、皺を少
なくすることができる。更に、袋が通気されない場合に
は、ファブリックから除去された揮発した悪臭材料が、
望ましからぬことに、ファブリックに再び付着してしま
う。
かくして、本発明は、好ましくは、ファブリックのク
リーニング/リフレッシュメント作業で使用するように
なった蒸気通気収容袋を使用する。袋は、好ましくは、
多数回の使用即ち再使用されるように設計されており、
特に、消費者が、家庭用又は商業的な洗濯/クリーニン
グ設備に設けられた任意の従来の衣料用高温空気乾燥器
装置で使用するようになっている。本発明の袋は、特
に、本明細書中に説明した方法で使用したとき、袋内か
ら出た水蒸気及び他の蒸気を通気するように設計されて
いる。次いで、袋から放出された蒸気は、乾燥器装置の
ベントを通して排気される。
以下に更に詳細に説明するように、好ましい袋には蒸
気通気閉鎖体が設けられている。この閉鎖体には一つ又
はそれ以上の隙間が設けられており、この隙間を通って
蒸気が袋から使用時に放出される。好ましい実施形態で
は、この隙間の大きさは、表示された作動状態の下で蒸
気が袋から制御下で放出されるように選択される。この
他の大きさの隙間及び作動状態を使用できるけれども、
袋内に蒸気を包含してクリーニング/リフレッシュメン
ト機能を果たすことと袋からの蒸気の放出との間の好ま
しいバランスは、以下に開示する原理を使用して決定さ
れる。
変形例では、袋には、蒸気の通気を行う一連の穴又は
他の窓を設けることができる。しかしながら、このよう
な通気は、蒸気通気閉鎖体ほど効果的ではない。
一実施形態では、蒸気通気収容袋は、開放端、閉鎖
端、及び内面及び外面を持つ可撓性側壁を有し、前記袋
の開放端は、前記開放端を越えて延びて可撓性フラップ
を提供する一方の側壁の一区分を有し、このフラップに
は、第1ファスニング装置が取り付けられており、前記
フラップは、反対側の側壁の外面の一部を越えて延びる
ように折畳むことができ、前記フラップは、フラップの
内面に設けられた前記第1ファスニング装置を前記反対
側の側壁の外面に設けられた第2ファスニング装置と係
合させることによって袋の反対側の壁の外面に取り付け
ることができ、前記第1及び第2のファスニング装置
は、かくして係合されたときにファスナを形成し、これ
によって袋の開放端用の閉鎖体を形成する。前記第1及
び第2のファスニング装置は、係合させたときに前記閉
鎖体に沿って、特に閉鎖体の横縁部のところで蒸気通気
を行うように配置されている。本発明の袋は、最も好ま
しくは、少なくとも最大約204℃乃至260℃の熱に耐え
る。袋を形成するための好ましいフィルム材料はナイロ
ンである。別の実施形態では、蒸気通気を容易にし且つ
最適にするため、袋の一方の壁の縁部にその幅の大部分
に亘ってノッチが設けられている。
別の態様では、フラップを折畳んで閉鎖体を形成し、
反対側の側壁を内側にたくし込み、ファスナでそこに固
定することができる。この態様では、蒸気は、閉鎖体に
沿って、特に閉鎖体の横縁部のところで通気される。更
に別の態様では、両側壁が同じ大きさであり、フラップ
が設けられていない。側壁のリップを互いに押し付けて
閉鎖体を形成するとき、これらの側壁の内面の部分に沿
って断続的に配置されたファスニング装置が係合する。
ファスニング装置が設けられていない閉鎖体の領域に一
つ又はそれ以上の蒸気通気隙間が形成される。
本発明のファスニング装置は化学接着剤からなっても
よいが、袋は、好ましくは、多数回使用されるように設
計されている。従って、再使用可能な機械式ファスナを
使用するのが好ましい。袋を閉鎖してファスナを係合さ
せたときに蒸気通気閉鎖体が形成されるようにファスナ
のエレメントを配置できる限り、再使用可能な任意の機
械的ファスナ即ちファスニング収容を使用できる。非限
定的例には、前記第1及び第2のファスニング装置が、
ともに、フック−ループ(ベルクロ(ベルクロ(VELCR
O)は登録商標である)型)ファスナからなる袋、1991
年10月22日にトーマス及びブラネイに付与された米国特
許第5,058,247号に記載されているようなフックファス
ナ、前記第1及び第2のファスニング装置が、ともに、
フック−ストリング型ファスナからなる袋、前記第1及
び第2のファスナ装置が、ともに、接着剤ファスナから
なる袋、前記第1及び第2のファスニング装置が、とも
に、トグル型ファスナからなる袋、前記第1及び第2の
ファスニング装置が、ともに、スナップ型ファスナから
なる袋、並びに蒸気通気が行われるようにファスナが配
置されている限り、フック−アイファスナ、ジップロッ
ク(ジップロック(ZIP LOK)は登録商標である)型フ
ァスナ、ジッパー型ファスナ、等が含まれる。袋の閉鎖
時に蒸気通気が維持され、袋及びその内容物が衣料用乾
燥器内でタンブリングされる際にフラップが開かないの
に十分にファスナが頑丈である限り、他のファスナを使
用できる。ファスニング装置は、多数の蒸気通気隙間
が、閉鎖体に沿って、又は横縁部のところに、又は隙間
が閉鎖体の一端と食い違うように形成されるように配置
できる。更に別の実施形態では、袋の両端に蒸気通気閉
鎖体が設けられている。この種の袋は、第12図、第13
図、及び第14図において、「封筒型袋(2)」と記載さ
れている。
従来の米国型自動式家庭用衣料用高温空気乾燥器で使
用されるように設計された上述の種類の好ましい袋の容
積は、約10000cm3乃至約25000cm3である。
本発明は、ファブリックと水を含むファブリッククリ
ーニング/リフレッシュメント配合物とを上述の蒸気通
気収容袋内で接触させることによってファブリックのク
リーニング又はリフレッシュを行うためのプロセスを使
用する。このプロセスは、便利には、高温空気乾燥器等
の内部で実施され、乾燥器の作動温度は約40℃乃至約15
0℃である。これにより、前記ファブリックに存在する
悪臭は袋から蒸気通気閉鎖体によって通気される。
袋の通気特性の設計は、上述の効果に適正なバランス
をもたらす。ぴったりとシールした蒸気不透過性「閉
鎖」袋は、悪臭を追い出さず、ファブリックを濡らし過
ぎてしまい、皺ができる。過度に「開放」した袋設計
は、ファブリック又は汚れを、ひどい悪臭を取り除いた
り予め存在するファブリックの皺を除去するのに不十分
である。更に、袋は、蒸気圧が作用する水中空所容積を
形成するのに十分なだけ「閉鎖」していなければならな
い。ファブリックは、袋内で自由にタンブリングし、蒸
気に露呈される。
袋は、水蒸気(特に乾燥器サイクルの初期に)の一部
を捕捉するのに十分な通気性を持つが、サイクルの終わ
りに水の大部分が出ていくことができるように設計され
ていなければならない。前記別の方法では、好ましく
は、蒸気通気と蒸気捕捉とのバランスをとるように蒸気
放出を最適化する。好ましい袋設計は、ナイロン等の水
蒸気不透過性フィルムを使用し、大型の封筒のような閉
鎖フラップ(好ましくはフック−ループベルクロ型ファ
スナ)を備えている。閉鎖フラップの折り重ねられた部
分の弛緩の程度は、袋からの蒸気通気量を制御する蒸気
通気空気隙間又は部分的開口部を提供するように変化さ
せることができる。別の態様では、通気を更に調節する
ため、フラップと向き合った側壁の縁部に沿ってノッチ
が切り込んである。添付図面に示すファスナ装置は、閉
鎖体に沿って部分的に延びているに過ぎず、これによっ
て、閉鎖体の横縁部でも通気が起こる。
第14図からわかるように、本発明の目的は、好ましく
は、グラフの「皺ができない」から「皺が除去される」
までの領域内で作動することである。この領域は、ファ
ブリックの種類によって変化する。しかしながら、全体
として本明細書中に開示した方法でプロセスを実施する
ことにより、新たな皺の形成を最小にし、処理前に衣服
に既に存在する皺を除去する。更に、悪臭に関しては、
悪臭を実質的に除去するのに十分な水(基材上の水のグ
ラム数)を送出するのが好ましい。実際には、これは、
本発明の袋を用いた作業が、曲線の右手部分に向かう状
態で、即ち液体クリーニング/リフレッシュメント配合
物が約15.2g乃至約31gの範囲で、行われるということを
意味する。グラフを参照すると、使用される液体を少な
くできるが、ファブリックから皺が効果的に除去され
ず、悪臭の除去が犠牲にされる。液体が多過ぎる(例え
ばこのグラフの約38g)と、60%通気(以下に説明する6
0VVE)の袋について、ファブリックに皺が形成され始ま
る。VVEが高い袋は、水分レベルが高い理想的な範囲で
作動できる(例えば「封筒形袋2」)。これらを考慮す
ると、使用されたキャリヤ基材は液体配合物で「滴り落
ちる程」飽和されていてはならない。過度に濡らされた
(「滴り落ちる程」)場合には、クリーニング及びリフ
レッシュが施されるファブリックに水が局部的に移行す
るために皺ができる。更に大きな液体吸収力を提供する
ために大きなキャリヤ基材を使用できると考えられてき
たが、これは自ら制限される。大き過ぎるキャリヤシー
トは、クリーニング/リフレッシュが施されるファブリ
ックと絡まり、この場合もファブリックを局部的に過度
に濡らしてしまう。従って、ここで使用されるキャリヤ
シートは、袋及び乾燥器の大きさに対して最適であり、
これらのシートの大きさは、過度に実験を行うことな
く、大きな及び小さな袋及び/又は乾燥器ドラム容量と
比例して調節できる。
ファブリックは、袋から取り出されたとき、通常は、
所定量の水分を含む。これは、ファブリックの種類によ
って異なる。例えば、グラフに示す最適の範囲で処理さ
れた絹は、水分を約0.5重量%乃至約2.5重量%含む。羊
毛は、水分を最大約4重量%含む。レーヨンもまた水分
を最大約4重量%含む。言うまでもないが、ファブリッ
クは、必然的に、触ると「湿った状態」にある。という
よりはむしろ、ファブリックは、蒸発により水が失われ
るため、冷たい感じ又は冷たく湿った感じがする。かく
して処理を施したファブリックを吊るして空気で更に乾
燥することによって皺が再び形成されることを阻止す
る。使用者の所望に従って、ファブリックにアイロン掛
け等の他の仕上げプロセスを加えるのがよい。
以下の説明は、製造者の配合者を補助することを意図
したものであり、本発明の方法で蒸気通気袋を使用する
が、限定を意図したものではない。
袋の寸法 第3図は、ノッチを備えた袋の全体寸法を示す。即
ち、折り目線までの長さ(7)は、70.2cm(25・5/8イ
ンチ)であり、袋の幅(8)は66.04cm(26インチ)で
あり、フラップから折り目線(11)のベースまでの距離
は6cm(2・3/8インチ)である。以下に報告する試験で
は、この袋はその開放寸法で66.04cm×76.20cm(26イン
チ×30インチ)である。
第4図は、ノッチを備えた袋の様々なエレメントの位
置を更に詳細に示す。この実施形態では、全ての寸法は
袋の左側と右側の両方で同じである。開放状態の袋につ
いての寸法は、全長(フラップを含む)が約76.2cm(約
30インチ)であり、幅が約66cm(約26インチ)である。
袋の横縁部からフラップ(5)の内側に配置されたファ
スニング装置(3)の最も外側の縁部までの距離(9)
は約5cm(約2インチ)である。この実施形態では、壁
(2a)の内側に設けられたファスニング装置(3)は、
ベルクロ型ストリップのループ部分からなり、幅(13)
が約1.9cm(約0.75インチ)であり、全長が55.9cm(約2
2インチ)である。ファスニング装置(6)は、壁(2
b)の外側に同様に配置されており、ベルクロ型ストリ
ップの1.9cm(3/4インチ)のフック部分からなる。距離
(9)は、袋を閉鎖してファスナを係合させたときにフ
ラップの縁部での通気を増減するため、増減できる。フ
ラップの最も上側の縁部とノッチのベースとの間の距離
(10)は、約7.3cm(約2・7/8インチ)である。袋の横
縁部とノッチの横縁部との間の距離(14)は、約0.64cm
(約0.25インチ)である。フラップの最も上側の縁部と
折り目線(11)との間の距離(15)は、約6cm(約2・3
/8インチ)である。フラップの最も上側の縁部とフラッ
プに取り付けられたベルクロ型ストリップ(3)の前縁
との間の距離(16)は、約0.95cm(約3/8インチ)であ
る。折り目線(11)とノッチの最も下側の縁部との間の
距離(17)は約1.27cm(約1/2インチ)である。この距
離もまた、蒸気通気を増減するために変化させることが
できる。0.64cm乃至3.81cm(0.25インチ乃至1.5イン
チ)の範囲が代表的である。ベルクロ型ストリップ
(6)の最も上側の縁部とノッチの下縁部との間の距離
(18)は、約1.9cm(3/4インチ)である。ベルクロ型ス
トリップ(3)の最も下側の縁部と折り目線(11)との
間の距離(19)は約3.17cm(約1・1/4インチ)であ
る。
第5図は、全体として上掲の大きさを持ち、側壁(2
a)及び(2b)を有する、ノッチが設けられていない封
筒形袋の寸法上の追加の詳細を与える。この場合も、各
ベルクロ型ストリップ(3)及び(6)は、幅が約1.9c
m(約3/4インチ)であり、長さが約55.9cm(約22イン
チ)である。各ストリップは、完成した袋の壁及びフラ
ップの横縁部の各々から内方に約5cm(約2インチ)の
ところにあるように位置決めされている。側壁(2b)の
前縁と袋のフラップ部分に設けられたファスナストリッ
プ(3)の下縁部との間の距離(12)は、約6.35cm(約
2・1/2インチ)である。ファスナストリップ(6)の
下縁部と側壁(2b)の前縁との間の距離(20)は約5.7c
m(約2.25インチ)である。ファスナストリップ(6)
の前縁と側壁の前縁との間の距離(21)は約3.5cm(約
1・3/8インチ)である。折り目線(11)とファスナス
トリップ(3)の下縁部との間の距離(22)は、約5cm
(約2インチ)である。ファスナストリップ(3)の前
縁と側壁(2a)の延長部であるフラップの最も上側の縁
部との間の距離(23)は約0.64cm(約0.25インチ)であ
る。距離(24)は約9.2cm(3・5/8インチ)である。上
述のノッチを備えた袋と同様に、ファスナの位置決め及
び長さはを調節して通気量を増減することができる。
洗濯用高温空気乾燥器又は同様の装置でファブリック
を収容するために使用した好ましい耐熱性蒸気通気袋の
構造は、好ましくは、内部自己シール及び過熱した衣料
用乾燥器でしばしば起こる外面の変形に対して必要な耐
熱性を提供するため、耐熱フィルムを使用する。更に、
袋は、本発明のクリーニング/リフレッシュメント配合
物で使用される化学薬品に対して耐性である。袋の材料
を適正に選択することによって、袋の溶融、袋の穴の溶
融、袋の壁と壁とがくっつくといった受入れ難い結果を
回避する。好ましい態様では、ファスナもまた耐熱性材
料で形成されている。第3図及び第5図に示すように、
一実施形態では、0.025mm乃至0.076mm(1ミル乃至3ミ
ル)の耐熱性ナイロン−6フィルムを折畳み、シールし
て収容袋にする。シールは、標準的なインパルス加熱装
置を使用して行うことができる。別の態様では、ナイロ
ンシートを単に半分に折畳み、その縁部のうちの二つに
沿ってシールする。更に別の態様では、エアーブロー作
業によって袋を製作できる。製造者が利用できる装置に
応じて様々な袋製作方法を使用でき、これらの方法は、
本発明にとって重要ではない。
収容袋の寸法は、所期の最終的な用途に応じて変化す
る。例えば、一枚又は二枚の絹製ブラウスを収容するの
に十分な比較的小さな袋を提供できる。別の態様では、
男性用スーツに適した大きな袋を提供できる。代表的に
は、本発明の袋の内部容積は、約10000cm3乃至約25000c
m3である。この範囲の大きさの袋は、多くの米国型家庭
用乾燥器の乾燥器ベントを塞ぐ程大きくすることなく、
適当な大きさ(例えば0.2kg乃至5kg)のファブリックを
収容する上で十分である。比較的小型の欧州型乾燥器及
び日本型乾燥器では幾分小さな袋を使用するのがよい。
本発明の袋は、好ましくは可撓性であるが、更に、好
ましくは、多数回の使用に耐えるのに十分に丈夫であ
る。更に、袋は、好ましくは、使用時に波状の形態をな
すことによってその収容物が使用中に袋内で自由にタン
ブリングするのに十分な剛性を有する。代表的には、こ
のような袋は、厚さが0.025mm乃至0.076mm(1ミル乃至
3ミル)のポリマーシートである。更に剛性の袋が所望
である場合には、これよりも厚いシートを使用できる。
本発明の袋は、熱的に安定した「ナイロンだけででき
た」の袋の他に、ポリプロピレン等の熱的安定性が低い
適当な内コアを取り囲むナイロン及び/又はポリエステ
ル、又はナイロン及び/又はポリエステル外層及び/又
は内層の同時時押しシートを使用して形成できる。別の
態様では、ナイロンやポリエチレンテレフタレート等の
耐熱性材料製の不織外「シェル」及び蒸気障壁を提供す
るポリマー製の内シートを使用して袋を形成する。不織
外シェルは、袋が溶融しないように保護し、使用者に改
良された触感を提供する。どのような構造であろうと、
目的は、少なくとも最大約204℃乃至260℃(約400゜F乃
至500゜F)の温度で熱応力が加わった状態で袋の一体性
を保護することである。過度の加熱が問題とならない状
態では、袋は、ポリエステル、ポリプロピレン、又は任
意の便利なポリマー材料で製作できる。
蒸気通気の評価 本発明で使用された好ましい蒸気通気収容袋は、その
最も広い意味で、袋に導入された全水分の少なくとも約
40重量%、好ましくは少なくとも約60重量%、最大約90
重量%、好ましくは約80重量%以下を衣料用乾燥器又は
本発明のプロセスで使用される高温空気装置の作動サイ
クル中に通気できるように設計されている。(勿論、有
機クリーニング溶剤が存在する場合にはその全てではな
いがほとんどが水とともに通気でされる。しかしなが
ら、水が本発明のクリーニング/リフレッシュメント配
合物の大部分を占めるため、水蒸気通気として通気を計
測し報告する方が便利である。) 通気速度は、通常は、全作動サイクルに亘って一定で
ないという衣料用高温空気乾燥器及び同様の装置の作動
についての知識は、当業者には理解されよう。全ての乾
燥器は作動サイクルの開始時に暖機期間を有しこれは、
製造者の仕様に従って変化する。多くの乾燥器は、作動
サイクルの終了時に冷却期間を有する。この暖機期間中
及び冷却期間中、収容袋から或る程度の通気が起こる
が、その量は、一般的には、サイクル中の主期間に亘る
通気量よりも小さい。更に、サイクルの主期間中、多く
の最新の乾燥器は、乾燥器内の空気温度を周期的に上下
させることによって過熱を阻止するサーモスタット装置
を備えている。かくして、代表的には、ターゲット範囲
における乾燥器の一定でない平均作動温度は、約50℃乃
至約85℃である。
更に、本発明の収容袋の使用者は、サイクルの完了前
に乾燥装置の作動の停止を選択できる。使用者によって
は、アイロン掛け、吊るし乾燥、又は他の仕上げ作業を
容易にするため、ファブリックを僅かに湿った状態にし
ておくことを望む。
使用される期間とは別に、任意の所与の種類の蒸気通
気閉鎖体についての蒸気−通気−均衡(「VVE」)は、
主に、乾燥器内の温度に左右される。この温度は、上述
のように、代表的には、平均「乾燥器空気温度」として
報告される。実際には、収容袋内の温度は、これに関
し、更に大きく上昇するが、これを正確に計測すること
は困難である。壁が薄いため及び従来の衣料乾燥器によ
るタンブリング作用のために袋の壁を通した熱伝達が比
較的効率的であるため、乾燥器の平均空気温度に関して
VVEを計測することは適当であり且つ近似している。
更に、収容袋からの蒸気通気は、処理が施されるべき
ファブリックを水性のクリーニング/リフレッシュメン
ト配合物で濡らし、汚れ/悪臭をファブリックから動き
易くし、除去する機会がない程迅速であってはならない
ということは理解されよう。しかしながら、これは、装
置のタンブリング作用によるキャリヤ基材からファブリ
ック上への配合物の送出が、早期蒸発による配合物の早
期損失及び通気が重大な要因でないような速度で行われ
る限り、本発明の実際上の関心事項ではない。確かに、
本発明の好ましい袋は、このような早期通気を阻止し、
これによってクリーニング/リフレッシュメント配合物
の液体及び蒸気を、処理が施されるファブリックに及ぼ
されるその所期の機能を果たすのに十分に長い期間に亘
って袋内に残すことができるように設計されている。
以下の蒸気通気評価試験(VVET)は、以上の点を更に
詳細に例示する。乾燥器のドラムの容積、装入ファブリ
ックの大きさ、等に応じて大型の又は小型の収容袋を使
用できる。しかしながら、上述のように、各場合におい
て、収容袋は所定程度の通気を行うように、即ち少なく
とも約40%のVVE「スコア」(40VVE)、好ましくは少な
くとも60%(60VVE)、最大約90%(90VVE)を達成する
ように設計されている。
蒸気通気評価試験 材料 封筒形又は「標準形」、即ち制御収容袋をVVEについ
て評価する。
キャリヤ基材(38.1cm×27.9cm(15インチ×11イン
チ))。デクスター社からのバインダ付き(10444)又
はバインダなし(10244)ハイドラスパンキャリヤ基材
シート。
羊毛製ブラウス:RN77390、スタイル12288、重量は約2
24g。
絹製ブラウス:RN40787、スタイル0161、重量は約81
g。
レーヨン片:114.3cm×43.2cm(45インチ×17インチ)
重量は約60g。
小袋:キャリヤ基材及び水を収容する。12.7cm×16.2
cm(5インチ×6.375インチ)。
脱イオン水:重量は、VVEを行うため、可変である。
ファブリックの予備処理 1.羊毛、絹、及びレーヨン材料を渦流乾燥器(型番第LE
C7646DQO)内に熱設定を高にして10分間に亘って置く。
加熱サイクルの範囲は、周囲状態で取り上げられた水分
を除去するため、約60℃乃至73.89℃(約140゜F乃至165
゜F)である。
2.次いでファブリックを乾燥器から取り出し、ナイロン
又はプラスチック製のシールされた袋(厚さ:最小0.07
62mm(3ミル))内に置き、周囲からの水分の吸収を最
小にする。
試験手順 1. 0g乃至40gの計量された様々な重量の水を、通気さ
れた袋の試験を行う最小30分間前にキャリヤ基材に加え
る。基材を折畳み、小袋に入れ、シールする。
2. 各ファブリックを別々に計量し、乾燥重量を記録す
る、乾燥状態のキャリヤ基材、この基材を収容した乾燥
状態の小袋、及び評価される乾燥状態の収容袋について
も重量を記録する。
3. 蒸気通気について評価される袋内に、各衣服を、水
を含む基材(その小袋から取り出して拡げた)とともに
入れる。
4. 空気を押し出さずに袋を閉鎖し、渦流乾燥器に入れ
る。乾燥器を30分間に亘り熱設定を高にし、乾燥器の標
準作動モードでタンブリングを行う。
5. 30分の終わりに袋を乾燥器から取り出し、各ファブ
リック、キャリヤ基材、袋、及び小袋を、乾燥状態に対
して獲得した水の重量について計量する(乾燥器の熱に
より収容袋から失われる僅かな重量は、計算において無
視する)。
6. 各衣服の重量の増加を、キャリヤ基材に加えられた
全水分の%で記録する。
7. 全水分で除した残りの計測されなかった水分を、乾
燥器袋から通気された%として記録する。
8. 加えられた総水分量の一連のレベルを評価すると
き、約15g乃至20g以上の水、即ち通気%が本質的に一定
になる。これが、特定の袋通気設計についての蒸気通気
均衡値即ちVVEである。
様々な初期水分レベルでの一連のVVETの結果を検討す
ることにより、低い初期レベルの水は、装入された衣
服、頭上空間、ナイロン袋によって、比例関係をなさず
に捕捉され、そのため、水の通気及び揮発性の悪臭の通
気は、VVE値に達した後にだけ早期に開始する。これ
が、最初に約15g乃至20gの水を入れた場合にのみ起こる
ため、本明細書中で論じられているように皺が水分によ
って付くという受入れ難い現象をもたらす衣服の過度の
濡れが起こらないようにするために約40以上のVVEが必
要とされる。
悪臭及び皺の除去 本発明の全プロセスは、随意であるが、ファブリック
の孤立したひどいしみの付いた領域についてのスポット
除去工程を有する。この局部的しみ除去工程に続き、フ
ァブリック全体を蒸気通気収容袋内でクリーニング/リ
フレッシュを行うことができる。クリーニング/リフレ
ッシュ工程は、ファブリックの全体としての外観及びリ
フレッシュメントを大幅に改善し、特に悪臭及び皺を未
処理のファブリックと比較してほとんどなくす。
本発明の蒸気通気袋を使用するプロセスのこの工程の
悪臭に関する一つの評価は、試験されるべきファブリッ
クを大量のタバコの煙を含む雰囲気に露呈する工程を含
む。別の態様では、又は煙と関連して、ファブリック
を、IFF社から入手できる成分等の合成汗の化学成分に
露呈できる。次いで、専門家である視覚パネリストを使
用し、臭気を任意の便利な尺度で判断する。例えば、0
(感知可能な臭気がない)から10(非常な悪臭)までの
尺度を形成し、等級付けの目的で使用する。このような
試験の実施は日常的な業務事項であり、様々な他のプロ
トコルを配合者の所望に従って案出できる。
例えば、「煙の臭いが付けられる」べき衣服をフュー
ムフード内の衣料ハンガーに吊り下げ、空気流を断ち、
通気を塞ぐ。フィルタを取り除いた6本のタバコに点火
し、衣服の下にある灰皿に置く。フードを閉じ、タバコ
がほぼ半分燃えるまで放置する。次いで衣服を裏返し、
煙を全ての表面に均等に分配する。次いで、タバコが燃
え尽きるまでタバコの煙による処理を連続する。次い
で、衣服を密封されたプラスチック袋に入れ、一晩に亘
って放置する。
約1日間に亘ってエージングした後、通気袋を使用し
てクリーニング/リフレッシュメントプロセスで衣服を
処理する。乾燥器サイクルが完了したとき、収容袋から
衣服を直ちに取り出し、悪臭の強さについて等級付けす
る。等級付けは、専門家のパネルによって、通常は二人
の訓練を受けた臭気−香気評点者によって行われる。悪
臭の強さは、0乃至10の等級で与えられる。ここで、10
は、最大初期強さであり、0は検出される悪臭がない。
等級1は、極く僅かな悪臭が検出されたことを示し、こ
の等級は、多くの使用者にとって、悪臭が受入れられる
程低いとみなされる。
布のクリーニングに使用される配合物に香料成分がな
い場合、残留悪臭強さの等級は、悪臭をもたらす化学物
質がクリーニングされた即ち除去された程度を直接的に
示す。香料成分が使用されている場合には、等級付けパ
ネリストは、香気の強さ及び特徴についての点(この場
合も0尺度まら10尺度まで)を決定し、悪臭の強さの等
級付けは、この場合、残留香料が残留悪臭化学物質をカ
バーする性能並びにこれらの化学物質の減少又は除去を
示す。
クリーニング/リフレッシュメントプロセスの直後に
行った衣服の臭気の等級付けの後、衣服を開放状態の部
屋に1時間に亘って吊るし、等級付けを再度実施する。
この一時間の経過により、衣服による冷却及び乾燥器サ
イクル処理で獲得した水分の乾燥の後に生じる最終的な
効果の評価が得られる。最初の袋から出した等級付け
は、湿った布の臭気を反映し、袋からの暖かな揮発物の
強さが高い。これらは一時間等級には含まれないファク
タである。更に、試験が必要とする場合には、24時間
で、随意であるが、これよりも後の選択された時間で、
衣料の等級付けを行うことができる。
同様にファクタの皺を熟練した評点者が視覚的に評価
することができる。例えば、蒸気通気袋を使用する本発
明のプロセスによって達成された皺の除去の程度を視覚
的に評価するために比較的容易に皺が付く絹ファブリッ
クを使用できる。随意であるが、他の単一の又は多数の
ファブリックを使用できる。実験室における試験は以下
の通りに行われる。
皺除去試験 材料 VVETについて上文中に記載したのと同じである。
脱イオン水、重量範囲(0−38g) ファブリックの予備処理 絹ファブリックを、着用後に観察される通常の状態に
倣ってハンパー、バスケット、又はドラム内に置く。こ
れらの貯蔵状態により、衣服にひどい皺を付け、これら
の皺を延ばすのに湿潤環境が必要とされる。
試験手順 1. 一枚の絹ファブリックを、試験を受ける収容袋に入
れる。
2. 試験実施の最小30分前にキャリヤ基材に水(0−38
g)を加え、これを小袋に入れ、シールする。
3. 絹製の衣服を、水を含む基材(小袋から取り出して
拡げた)とともに試験収容袋に入れる。
4. 袋を閉鎖し、渦流乾燥器(型番第LEC7646DQO)内に
高熱(48−74Cサイクル)で10分間に亘って置く。
5. 30分の終わりに乾燥器袋を乾燥器から直ちに取り出
し絹製衣服をハンガーに置く。
6. 次いで、絹製衣服を同じ予備処理を施した対照標準
衣服に対して視覚的に等級付けする。
以上の種類の実験室における試験では、本発明の乾燥
器内非浸漬クリーニング/リフレッシュメントプロセス
は、代表的には、タバコについては悪臭等級が0−1の
範囲で、汗の悪臭についてはそれよりも僅かに高い範囲
の悪臭(タバコの煙及び/又は汗)を提供する。これに
よって、ファブリックから容易には「蒸気蒸発」しない
高分子量の悪臭成分以外の悪臭成分が良好に除去された
ことを示す。同様に、ファブリック(絹)の皺は、アイ
ロンをほとんど又は全くかけずに着用するのに適当であ
ると判断される程十分に除去される。
香料 上述のように、高分子量で沸点が高い悪臭化学物質が
ファブリック上に少なくとも或る程度残る傾向がある。
これらの悪臭は、香料によって解決でき、又は「隠す」
ことができる。しかしながら、揮発性の悪臭とともに袋
から完全に通気されてしまうことがないのに十分に沸点
が高い少なくとも幾つかの香料化学物質を選択しなけれ
ばならないということは、以上から理解されよう。沸点
が約50℃以上であり、好ましくは約85℃以上の様々なア
ルデヒド、ケトン、エステル、アセタール、等の香料化
学物質が知られている。このような成分は、本発明のキ
ャリヤ基材によって送出でき、本発明のプロセス中に収
容袋の内容物を滲出することによって使用者が悪臭を更
に感じ難くする。比較的高沸点の構成要素を含む香料の
非限定的例には、オレンジオイル、レモンオイル、パチ
ョリ、ペルーバルサム、乳香レジノイド、スタイラック
ス、ラブダナム樹脂、ナツメッグ、カシア油、ベンゾイ
ン樹脂、コリアンダー、ラバンジン及びラベンダーを含
むがこれらに限定されない様々な源からの様々なエッセ
ンシャルオイル、レジノイド、及び樹脂が含まれる。更
に他の香料化学物質には、フェニルエチルアルコール、
テルピネオール、及び混合松根油テルペン、リナロー
ル、リナルイル(linalyl)アセテート、ゲラニオー
ル、ネロール、2−(1,1ジメチルエチル)−シクロヘ
キサノールアセテート、オレンジテルペン、及びオイゲ
ノール含まれる。勿論、通気により或る程度の損失が起
こることを理解に入れて、低沸点材料が含まれていても
よい。
プロセス成分 本発明の物品及びプロセスの使用を以下に詳細に説明
する。このような開示は例示であって、本発明を限定し
ようとするものではない。使用される限定的用語は、以
下の意味である。
本明細書中、「相安定」という用語は、所期の使用範
囲(約10℃乃至35℃(50゜F乃至95゜F))に亘って均質
な、又は相分離を引き起こす温度(4.4℃乃至43.3℃
(〜450゜F乃至110゜F))で貯蔵された場合、所期の使
用範囲の温度に戻すと均質な状態に戻る液体配合物を意
味する。
本明細書中、「効果的な量」という用語は、上文中に
定義した相安定液体配合物を提供するのに十分なアルキ
ルスルフェート及び/又はアルキルエトキシスルフェー
ト、又は他の界面活性剤の量を意味する。
本明細書中、「水性」配合物という用語は、大部分が
水からなり、ブトキシプロポキシプロパノール(BPP)
又は他のクリーニング溶剤、上述の界面活性剤又は界面
活性剤混合物、ヒドロトロープ、香料、等、特に以下に
説明するものを随意に含む配合物を意味する。
本明細書中、「クリーニング」という用語は、ファブ
リックからの汚れ及びしみの除去を意味する。(「スポ
ットクリーニング」は、しみのついた領域にクリーニン
グ/リフレッシュメント工程の前に加えられる局部的な
クリーニングであり、通気袋内で実施される。)本明細
書中、「リフレッシュメント」という用語は、汚れ及び
しみを主に除去することでなく、ファブリック全体から
の悪臭及び/又は皺の除去、又はこれらのファブリック
の全体としての外観の改善を意味することである。しか
しながら、汚れ及びしみの除去を、リフレッシュメント
と同時に行うことができる。本発明の代表的なファブリ
ッククリーニング/リフレッシュメント配合物は、大部
分(95%乃至99.9%、好ましくは95%以上で最大約99
%)が水からなり、従来のクリーニング配合物又はプレ
スポッティング配合物よりもクリーニング成分が少な
い。
本明細書中、「突起」という用語は、処理装置の外面
から外方に延びるノブ、繊維、ブリストル、又は他の構
造を意味する。装置のこのようなエレメントは、スポッ
トクリーニングが施される(「プレスポッティングが施
される」)ファブリックと接触し、機械的クリーニング
作用を加える。
クリーニング装置に関する「しみの付いた領域との接
触」という用語は、装置の処理手段を構成する突起、パ
ッド、スポンジ等がしみの付いた領域の一方の側と衝突
することによる接触を意味する。上述のように、この接
触により、力が実質的に下方に、即ちX軸方向及びY軸
方向での側方への擦り洗い移動でなく、Z軸方向に、し
みの付いた表面に対して実質的に垂直方向に差し向けら
れるのが非常に望ましい。これは、ファブリックに加わ
る損傷即ち「摩耗」を小さくするためである。好ましく
は、接触は、本発明の凸状装置による揺動移動と関連し
ており、これによって、装置の湾曲した表面がZ軸方向
に力を加える。しみレシーバーに関する「しみの付いた
領域との接触」という用語は、クリーニング装置と向き
合ったファブリックのしみの付いた領域の側がレシーバ
ーと直接衝突し、これと緊密に連通するということを意
味する。
添付図面に示すように、第1図は、クリーニング/リ
フレッシュメント配合物を放出自在に含浸した一体のキ
ャリヤ基材(1)を示す。第2図は、予め成形した、ノ
ッチを備えた収容袋の一形態を、拘束が加えられていな
いキャリヤ基材(1)とともに開放形体で示す。収容袋
は、第1側壁(2a)、第2側壁(2b)、第1ファスニン
グ装置(3)、側シール(4)、及び可撓性フラップ
(5)を含む。使用時に可撓性フラップ(5)を折り目
線(11)に沿って折畳み、袋用の蒸気通気閉鎖体を形成
する。
第3図は、ノッチを備えた「封筒形」袋を、拘束が加
えられていないキャリヤ基材シート(1)を収容した完
成形体で示す。使用時には、クリーニング/リフレッシ
ュが施されるべきファブリックを袋に基材シート(1)
とともに入れ、フラップ(5)を折り目線(11)に沿っ
て折畳み、第1ファスニング装置(3)を向き合った第
2ファスニング装置(6)と係合させてラップを止め、
これによって、衣料用高温空気乾燥器又は同様の装置で
のタンブリングに耐えるのに十分安定した蒸気通気閉鎖
体を提供する。
第4図は、第1側壁(2a)及び第2側壁(2b)、第1
ファスニング装置(3)、第2ファスニング装置
(6)、フラップ(5)、折り目線(11)を例示する、
ノッチを備えた収容袋の隅部の拡大図を示す。袋(9)
の縁部と第2側壁(2b)のノッチ(11)の深さとの間の
距離は、上文中に記載した寸法である。
第5図は、キャリヤシートを拘束が加えられていない
状態で収容したノッチを備えていない通気袋を示す。
上掲の寸法は、従来の米国式家庭用高温空気乾燥器の
約170リットル乃至210リットルの容量(家庭用の大き
さ)のドラム内で自由にタンブリングするように設計さ
れた収容袋についての寸法である。上述の袋の寸法は、
最大約5kgの装入ファブリックを一回で処理するように
設計されている。これらの寸法は、更に大きな又は更に
小さな袋と比例して、所望のVVEを達成するように、及
びこれよりも大きな又は小さなドラムを持つ乾燥器で効
果的に使用されるように、調節できる。例えば、平均的
な欧州式家庭用衣料乾燥器(又は米国式の「アパート」
用のドラム容積が90リットルの衣料乾燥器)で使用され
るよう形成された収容袋は、平均的な米国式乾燥器用の
容積の約60%である。
本発明の蒸気通気袋は、任意の所望のファブリック処
理配合物とともに使用できる。このファブリック処理配
合物は、以下に更に詳細に説明するように、水、特に相
安定水及び/又は液状ファブリッククリーニング/リフ
レッシュメント配合物の「真の溶液」を含む。本発明の
全体プロセスは、局部的な及び全体的なしみ、汚れ、及
び悪臭を、ファブリック及び他のリフレッシングファブ
リックから、これらのファブリックをこのような配合物
と接触させることによって、除去するための方法を提供
する。
全体プロセス ファブリックのしみの付いた領域からしみを除去する
ための好ましいプレスポッティング手順は、スポットク
リーニング配合物(好ましくは、上文中に説明したよう
に、目に見える残留物を残さない)を前記しみの付いた
領域に付ける工程と、本発明の装置を手の圧力を使用し
てしみの上で揺動し、しみを除去する工程とを含む。好
ましい態様では、本発明のプロセスのプレスポッティン
グ工程では、スポットクリーニング配合物を任意の便利
な手段によって、例えばスプレー、塗布、注入等の手段
によってファブリックに付ける。別の態様では、揺動工
程中にスポットクリーニング配合物で飽和させたキャリ
ヤシートをしみの付いた領域と接触させることによっ
て、プレスポッティングプロセスを実施できる。便利に
は、ファブリック及びキャリヤシートを、クリーニング
配合物用の収容システムである保持トレー又は他の適当
な容器内に位置決めできる。
更に詳細には、本発明の全体プロセスは、以下の方法
で実施できる。本発明の精神及び範囲から逸脱すること
なく、プロセスの変更を行うことができる。
1.ファブリックのしみの付いた領域を本明細書中に説明
したしみレシーバー上に置いてこれと接触させるか或い
は、あまり好ましくないが、テーブルの天板、トレー等
の任意の適当な表面に置いた通常の折畳まれた状態のペ
ーパータオル(例えば、タオルから染料が移らないよう
に、好ましくは白色の又は印刷されていない、バウンテ
ィ商標のタオル)上に置いてこれと接触させる。
2.配合物をしみに差し向ける(必ずしも、ファブリック
の周囲領域を飽和させる必要はない)狭い注ぎ口を持つ
ボトルから十分なスポットクリーニング配合物を付け、
局部的なしみ付いた領域を飽和させる。約10滴使用す
る。比較的大きなしみについてはそれ以上を使用するの
がよい。
3.随意であるが、配合物をしみに3分間乃至5分間に亘
って浸み込ませる(これは、更に優れたクリーニング結
果を得るための予備処理工程即ち予備水和工程であ
る)。
4.随意であるが、追加の配合物を約10滴加える。比較的
大きなしみについては、それ以上を使用するのがよい。
5.スポット除去装置(又は、以下に説明する例IXに説明
するように、ディスペンサ先端)を使用し、しみに作用
を加え完全に除去する。しみにしっかりと押し付けた状
態で装置を代表的には20秒乃至120秒揺動(Z軸方向力
を加え)する。しつこいしみにはこれ以上の時間に亘っ
て作用を加える。しみを装置で擦る(X−Y方向に力を
加える)ことを行ってはならない。これはファブリック
を傷めてしまうためである。
6.随意であるが、余分な配合物を除去するため、例えば
ペーパータオル間でファブリックからしみを除去する。
或いは、湿らせたスポンジ又は他の吸収性媒体を使用
し、処理を施した領域からしもを除去し、繊維を揃え、
余分な配合物を除去する。
7.蒸気通気袋を使用し、本明細書中に開示した乾燥器内
クリーニング/リフレッシュメントプロセスをファブリ
ック全体に施す。
8.工程7に続き、水分を僅かに含むファブリックを直ち
に吊るし、皺が再び付かないようにし、乾燥を完了す
る。別の態様では、ファブリックにアイロンを掛けるの
がよい。
ファブリック表面の全領域を処理するための全体プロ
セスは、随意であるが、本発明によるプレスポッテング
作業を含む。かくして、全体プロセスは、 (i)随意であるが、ファブリックの局部的にしみが付
いた領域について、しみ除去プロセスを以上の開示に従
って行う工程と、 (ii)ファブリック全体を水性ファブリッククリーニン
グ/リフレッシュメント配合物を含むキャリヤとともに
蒸気通気収容袋に入れる工程と、 (iii)例えば衣料用高温空気乾燥器等の攪拌を行うた
めの装置に袋を入れ、乾燥器を熱及びタンブリングで作
動し、ファブリックを濡らし、蒸気通気を行う工程と、 (iv)ファブリックを袋から取り出す工程とを含む。
この場合もファブリックを直ちに吊るして乾燥を完了
し及び/又は皺が再び付かないようにする。
便利な態様では、液体配合物の一部をファブリックの
しみの付いた領域にボトルから差し向ける。第9図に示
すように、クリーニング装置に設けられた突起をしみ
(207)とぴったりと接触させる。これは、例えば円弧
状の装置をしみの上で、代表的には手の圧力を使用して
揺動させることによって行われる。好ましくは、繊維が
傷まないようにするため、装置を側方に擦ることは行わ
ない。軽いしみについては、1秒乃至60秒の期間に亘っ
て接触を維持し、しつこいしみや落ち難いしみについて
は1分間乃至5分間又はそれ以上に亘って接触を維持す
る。
全体プロセスのクリーニング/リフレッシュメント工
程は、便利には、タンブシング装置内で、好ましくは熱
の存在下で行われる。水性クリーニング/リフレッシュ
メント配合物を含むキャリヤが入ったナイロン又は他の
材料でつくられた耐熱性蒸気通気袋には、随意である
が、クリーニングが施され且つリフレッシュされるプレ
スポッティングファブリックが入っており、40℃乃至15
0℃の自動式衣料用高温空気乾燥器のドラム内に入れら
れる。ドラムを回転させると袋にタンブリング作用が加
わり、袋の内容物がタンブリングと同時に攪拌される。
この攪拌により、ファブリックが、配合物を含むキャリ
ヤと接触する。タンブリング及び加熱は、少なくとも約
10分間の期間に亘って、代表的には、約20分間乃至約60
分間に亘って行われる。この工程は、ファブリックに付
いた汚れの程度及び種類、汚れの性質、ファブリックの
性質、ファブリックに加わる荷重、加えられる熱の量、
等の要因に応じて、使用者の必要に従って長期間に亘っ
て又は短期間に亘って行うことができる。この工程中、
水分の約40%以上が袋から通気される。
本発明のプロセス及び配合物の皺除去機能に関し、皺
の形成には、ファブリックの種類、ファブリックのウィ
ーブ、ファブリックの仕上げ、等により影響が及ぼされ
るということは理解されよう。皺が付き易いファブリッ
クについては、本発明で使用される蒸気通気袋に過剰の
荷重を加えないのが好ましい。かくして、例えば作動容
量が最大約5kgの袋について、皺を更に少なくするた
め、ファブリックの容量の最大約60%(即ち最大約3k
g)でプロセスを行うのが最もよい。
以下の例は、本発明を更に詳細に例示するが、本発明
を限定するものではない。
例I シート形態のドライクリーニング物品を、制御下で放
出を行うシート基材、及び以下の成分を混合することに
よって調製したクリーニング配合物を使用して組み立て
る。成分 重量% BPP* 7.0 1,2オクタンジオール 0.5 ペムレンTR−1** 0.125 KOH 0.08 C12−C13EO(6.5 1.0 香料 0.75 水その他*** 残り * ダウケミカル社から入手できるイソマー混合物 ** この代わりにペムレンTR−2、B.F.グッドリッチ
を使用できる ***カソン(カソン(KATHON)は登録商標である)等
の保存料を含む 吸収性物品を、上文中で引用した米国特許第5,009,65
3号の教示に従って形成する。この物品は、上面から下
方に、有孔付形フィルムトップシート、(上掲の特許を
参照されたい)、随意の有孔不織ワイプ捕捉シート、湿
式堆積薄葉紙、超吸収性コア、及び有孔付形フィルムバ
ックシートを有する。物品はシートの形態であり、約2
2.9cm×25.4cm(約9インチ×10インチ)であり、即ち5
80.6cm2のシートであり、厚さは2mm乃至5mmの範囲内で
ある。
15g乃至23gの上述のクリーニング配合物を、ローラ又
はスパチュラによって手の圧力を使用してシート上に拡
げることによって、物品上に及び物品内に均等に加え
る。別の態様では、浸漬又はスプレーによってクリーニ
ング配合物を吸収性コアに付け、次いでローラ又は一対
のニップローラによって絞ることによって、即ち「浸漬
−絞り」又は「スプレー−絞り」によって、クリーニン
グ配合物を付けることができる。次いで、コア及びクリ
ーニング配合物をトップシート及びボトムシートからな
る有孔フィルムに入れる。完成した物品を、後に使用す
るため、パッケージできる。
クリーニングが施されるべきファブリックを、汚れレ
ベルの高い領域について視覚的に検査する。このような
領域は、制御下で放出を行う上述の種類の物品を(手の
圧力によって)、好ましくは、上文中に説明したように
凸状ブリストル装置及びトレーを使用してこのような領
域に押し付けることによって、クリーニング配合物によ
って濡らされる。
次いで、プレスポッティングを施したファブリック及
びシート物品を可撓性袋(最も好ましくは、0.0254mm乃
至0.0762mm(1ミル乃至3ミル)のナイロンフィルムか
ら形成された袋)に入れる。袋を閉鎖し、ベルクロ型フ
ァスナを使用してシールする。ナイロンジッパー及びジ
ップロック型ファスナ等の他のファスナを使用してもよ
い。代表的な態様では、袋の容積は約25000cm3であり、
この袋は最大約2kgの乾燥ファブリックを収容する。フ
ァブリック及びドライクリーニングシートを袋に入れる
とき、好ましくは、閉鎖及びシール前に袋から空気を絞
り出さない。これにより、袋を波形にでき、これによっ
て、ファブリック及びドライクリーニングシートを互い
に自由にタンブリングするのに十分な空気が提供され
る。次いで袋を閉鎖し、シールし、従来の衣料用高温空
気乾燥器に入れる。乾燥器の作動を開始し、約40℃乃至
約150℃の範囲の乾燥器空気温度で20分間乃至30分間に
亘って袋をタンブリングする。この時間中、シートがフ
ァブリックとぴったりと接触する。機械サイクルの完了
後に袋及びその内容物を乾燥器から取り出し、使用済の
ドライクリーニングシートを廃棄する。ナイロン袋は、
再使用のため保持される。別の更に好ましい態様では、
袋は蒸気透過性であり、及び/又は衣料用高温空気乾燥
器でのクリーニング工程中に蒸気を逃がすことができる
ように穴又はスリットが設けられている。ファブリック
に、クリーニング及びリフレッシュが施された。クリー
ニング配合物に存在する水分は、ファブリックの皺を最
小にするのに役立つ。本発明の好ましいクリーニング配
合物を、クリーニングが施されるべきファブリック1kg
当たり約3g乃至50g使用した場合に全体として優れたク
リーニングが行われる。
例II 本発明の代表的なクリーニングキットを以下に示す。
しかしながら、これは、本発明を限定しようとするもの
ではない。
ドライクリーニングキットは、有孔付形フィルム又は
繊維質カバーシートを被せた本明細書中で説明した種類
の制御下で放出を行うシートからなる多数(代表的に
は、5枚乃至10枚)の一回使用ドライクリーニング物品
を、シール可能な再使用可能な耐熱性収容袋とともに、
小売りに適した従来の板紙ボックスからなるパッケージ
内に包装することによって組み立てられる。更に別の態
様では、再使用可能なプレスポッティング装置及び保持
トレーをキットをなして提供する。
例III 上文中に開示したように、ファブリックからの染料の
「滲み出し」又は抜けを生じる傾向が小さいドライクリ
ーニング配合物は以下の通りである。
成分 重量% ブトキシプロポキシプロパノール(BPP) 7.000 ネオドール23−6.5* 0.750 1,2−オクタンジオール 0.500 香料 0.750 ペムレン TR−1 0.125 水酸化カリウム 0.060 塩化カリウム 0.075 水(蒸留水又は脱イオン水) 90.740 ターゲットpH=7.0 *シェル:C12−C13アルコール、6.5の平均EOでエトキシ
レート化した。
15g乃至25gの例IIIの配合物を例Iの方法で、制御下
で放出を行うシート基材で使用し、汚れたファブリック
を蒸気通気袋を使用してプレスポッティングし、クリー
ニングし、リフレッシュする。
以上の例は、水、溶剤、等を含むクリーニング配合物
を使用してプレスポッティングを行い、次いで汚れたフ
ァブリックを衣料用高温空気乾燥器でクリーニングする
上での本発明の使用を例示する。本方法の一実施形態で
は、非水性の溶剤をベースとしたクリーニング配合物を
放出自在に収容した制御下で放出を行うパッド又はシー
トをファブリックからのしみの除去と関連して使用す
る。随意であるが、好ましくは、第2工程において、水
をベースとしたクリーニング配合物を放出自在に含む上
述の種類のパッド又はシートを使用してしみを処理す
る。好ましくは、両処理は、トレー装置を使用して行わ
れる。いずれのシートを最初に使用すべきなのか、及び
いずれのシートを第2に使用すべきなのかを使用者に指
示するため、シートにはカラーコード等が設けられてい
るのがよい。この方法で局部的なしみをほとんど除去し
た後、ファブリックを従来の洗濯槽内で洗濯するか或い
は上文中に説明した方法で自動式衣料乾燥器内で更にク
リーニングするのがよい。
上述の「二つの」プロセスで使用するのに適した非水
性クリーニング配合物には、商業的ドライクリーニング
溶剤又はスポット除去溶剤、特に、本明細書中に開示し
た溶剤及びこれらの溶剤の混合物が含まれる。上文中に
説明したように、好ましい有機溶剤はBPPであり、特
に、BPPとブトキシプロパノール(BP)の混合物であ
る。
例IV 厚さが2mm乃至10mmの連続気泡ポリウレタンフォーム
から、制御下で放出を行うシートを形成する。シートの
外側寸法は約25cm×25cmである。シートには、スポット
クリーニング及び乾燥器内ファブリッククリーニング作
業で使用するための本発明の任意のクリーニング配合物
のうちの任意の配合物10g乃至30gが放出自在に含浸させ
てある。本明細書中で開示された方法で使用するため、
ポリウレタンシートを有効付形フィルムカバーシート
(上文中に引用した米国特許第3,929,135号、米国特許
第4,324,246号、米国特許第4,342,314号、及び米国特許
第4,463,045号に記載されている)内に封入する。
例V BPP:BPの9:1の混合物約17gを含み、本願の例I又はIV
に記載されたクリーナーシートをトレー内に置く。第1
工程では、ファブリックのしみの付いた領域を平らに置
き、シートと接触させる。添付図面に示す凸状クリーニ
ング装置をファブリックと接触させ、しみが実質的に除
去されるまで、手の圧力を使用して前後に揺動させる。
側方に擦ることは回避される。
第2工程では、水をベースとしたクリーニング配合物
(上述の例のうちの任意の例に記載されている)を含む
シートの上にファブリックのしみの付いた領域を置き、
装置による処理を繰り返す。
しみが実質的に除去された後、収容袋に入れられた水
性クリーニング配合物を含むシートとともにファブリッ
クを入れ、衣料用高温空気乾燥器内でタンブリングす
る。
別の態様では、収容袋には、衣料用高温空気乾燥器内
の蒸気の放出を制御するための一連の穴又はベントが設
けられており、これによって皺を少なくする。代表的な
態様では、直径2mmの6対の通気穴が25000cm3のナイロ
ン袋にパンチで開けてあり、これらの穴を本発明で使用
する。通気量は、直径2mmの6対の穴についての、水を
ベースとしたクリーニング配合物を1X(23g)使用する
場合から、直径6mmの15対の穴についての3Xの配合物を
使用する場合まで変化させることができる。
変形例の態様では、例Vのプロセスの第1プレスポッ
ティング工程を本発明の装置及び従来の商業的なスポッ
ト除去配合物を使用して行う。このような配合物は、ス
ティック、ゲル、スプレー、等として入手できる。かく
して、従来のスポットリムーバーをファブリックのしみ
の付いた領域の上に置き、本発明の装置の揺動作用によ
りしみに穏やかな作用を加える。次いで、ファブリック
を上文中に開示した方法で更にきれいにする。
例VI 本発明のプレスポッティング工程で使用するための好
ましい高含水低残留物配合物の例は以下の通りである。
これらの配合物は、本発明で使用された界面活性剤の種
類に応じて「非イオン」又は「陽イオン」として列挙し
てある。これらの配合物は、以下の例VII又はXに開示
する方法で使用される。
好ましくは、上文中に開示した損傷が起こる可能性を
最小にするため、このような配合物は、過酸化水素の量
よりも少ない所定量(配合物の所定の重量)の陰極イオ
ン又は非イオン界面活性剤を含む。好ましくは、界面活
性剤:過酸化水素の重量比は、約1:10乃至約1:1.5の範
囲内にあり、最も好ましくは、約1:4乃至約1:3の範囲内
にある。
例VII ベントを備えた乾燥器用袋で使用するための低残留物
液体ファブリッククリーニング/リフレッシュメント製
品を以下のように調製した。
成分 重量% 水 99.3 乳化剤(トウィーン20)* 0.3 香料 0.4 *ICI界面活性剤社から入手できるポリオキシエチレン
(20)ソルビタンモノラウレート。
23gの製品を28cm×38cm(11インチ×15インチ)の不
織布キャリヤシート、好ましくはハイドラスパン(ハイ
ドラスパン(HYDRASPUN)は登録商標である)に付着さ
せる。キャリヤシートを製品で飽和させ、上文中に説明
したようにカバーシートを被せる。好ましくは、液体が
「滴り」落ちない種類、大きさ、及び吸収性のものでな
ければならない。シートを小袋内に置き、液体配合物が
使用まで安定して貯蔵できるようにこの小袋をシールす
る。
工程1 クリーニング及びリフレッシュが施されるべきファブ
リックを選択する。ファブリックの局部的しみ領域を吸
収性しみレシーバー上に置き、約0.5ml乃至5mlの例VIの
液体製品を(しみの大きさに応じて)直接付着させるこ
とによって処理する。この液体製品の本発明の装置を使
用してファブリックにゆっくりと作用する。処理を施し
たしみを乾燥状態のペーパータオルで叩く。別の態様で
は、製品をキャリヤシート上に放出自在に吸収させ、し
みに付け、次いでこれらのしみを本発明の装置で手の圧
力による揺動運動を使用して処理する。
工程2 プレスポッティング工程後、ファブリックを蒸気通気
ナイロン袋(上文中に開示した)に、低残留物クリーニ
ング/リフレッシュメント製品を放出自在に収容したシ
ート(収容小袋から取り出して拡げた)とともに入れ
る。袋の口を閉じて蒸気通気を提供し、袋及びその内容
物を従来の衣料用高温空気乾燥器のドラムに入れる。乾
燥器を標準的な方法で20分間乃至60分間に亘って高温設
定(約60℃乃至70℃(約140゜F乃至170゜F)の範囲の空
気温度)で作動する。乾燥器のタンブリング動作の終了
後、クリーニング及びリフレッシュを終えたファブリッ
クを袋から取り出し、ハンガーに掛ける。使用済のシー
トは廃棄する。
例VIII 本発明のプロセスで乾燥器で使用するための高水分量
(「スィート水(Sweet Water)」)定残留物クリーニ
ング/リフレッシュメント配合物は以下の通りである。
この配合物は、ファブリックのクリーニング及びリフレ
ッシュを行うために上文中に説明した方法で使用され
る。
有孔付形フィルム又は繊維質シートであるのがよい透
過性カバーシートを上文中に開示したように被せた28cm
×38cmのハイドラスパンキャリヤシートに20g乃至30g、
好ましくは約23gのスィート水配合物を吸収させる。キ
ャリヤシートは、滴り落ちる程は湿潤しておらず、物品
の表面とクリーニング及びリフレッシュが施されるファ
ブリックの表面との間を効果的に接触させるのに十分な
表面積を提供する。被せたシートは、ファブリックにク
リーニング及びリフレッシュメントを衣料用高温空気乾
燥器内で上述の方法で加えるのに使用される。ファブリ
ックの水マーキングは最小になる。リント、毛髪、等は
ファブリックの表面から除去される。
例IX 本発明の実施形態では、本発明の物品による乾燥器内
処理の前にしみをファブリック上の局部的領域から除去
するための本発明のプレスポッティング作業は、 (a)前記しみが付いた領域の下に吸収性しみレシーバ
ーを置く工程と、 (b)ディスペンサ注ぎ口を持つ容器から前記しみに流
体クリーナー(プレスポッター)を加える工程と、 (c)前記注ぎ口の先端を使用して前記クリーニング/
リフレッシュメント配合物配合物を前記しみに擦り込み
又は押し込み、これによって前記しみをしみレシーバー
に移行する工程と、によって行われる。
この態様では、前記注ぎ口の先端の面は、凹状、凸
状、平坦、等の形状を備えているのがよい。容器とスポ
ットの組み合わせを、本明細書中、協働して、「ディス
ペンサ」と呼ぶ。
本発明の代表的なディスペンサは以下の寸法を有する
が、これらの寸法に限定されない。ディスペンサで使用
される容器ボトルの容積は、代表的には、59ml乃至118m
l(2オンス乃至4オンス)である。大型の容器ボトル
は、高密度ポリエチレンでつくることができる。定密度
ポリエチレンは、好ましくは、小型ボトルに使用され
る。これは、絞り易いためである。注ぎ口の全長は約1.
89cm(0.747インチ)である。注ぎ口は全体に円錐形形
状の装置であり、その基端ベース(容器ボトルに連結す
る)の直径は約1.51cm(0.596インチ)であり、その先
端の直径は4.6mm(0.182インチ)である。プレスポッテ
ィング流体が流れる注ぎ口内のチャンネルの直径は、約
1.57mm(0.062インチ)である。この実施形態では、チ
ャンネルは容器ボトルから約1.2cm(約0.474インチ)の
距離に亘って延びており、凹状部分と連通する場所が僅
かに膨らんで、注ぎ口の先端に出口オリフィスを形成す
る。
本発明において、上述のディスペンサ及びTBAL又はFA
Mフォームしみレシーバーとともに使用するためのプレ
スポッティング配合物は以下の通りである。
例X この例は、本発明の全体プロセスのうちのプレスポッ
ティング工程で使用するためのFAM−フォーム形しみレ
シーバーを例示する。本発明の液体プレスポッティング
配合物に関するFAMの捕捉及び吸収率は、多くの他の種
類の吸収性材料よりも優れている。例えば、FAMは、100
cmH20の吸引圧力でフォーム1g当り約6g(水)の容量を
有する。これとは対照的に、セルロース木材繊維構造
は、約80cmH20以上で容量がほとんどない。これは、本
プロセスでは、使用された液体プレスポッターの容積が
比較的少量(代表的には、数ml)であり、使用されたFA
Mの量が少量であるためである。これは、ファブリック
のしみの付いた領域の下に置いたFAMのパッドが極めて
薄く、それにも拘わらず有効であるということを意味す
る。しかしながら、薄過ぎる場合には、パッドは使用中
にくずになってしまう。(上述のように、一体性を維持
するためにFAMに裏打ちシートを取り付けるのがよ
い。) FAMフォームでできたしみレシーバーパッドは、二つ
の方法のうちのいずれかの方法で使用できる。一方の態
様では、未圧縮状態のフォームを使用する。厚さが約0.
3mm乃至約15mmの未圧縮状態のFAMパッドが有用である。
別の態様では、FAMフォームを圧縮状態で使用できる。
このFAMフォームは、液体プレスポッターをしみ材料負
荷とともに吸収するとき、膨潤する。約0.5mm乃至約3.4
mm(約0.02インチ乃至約0.135インチ)の範囲の厚さを
持つ圧縮状態のFAMフォームが適している。
FAMフォームの構造(これは、「HIPE」、即ち高分散
相乳濁液と呼ばれる場合もある)は、上掲の特許に記載
されている。以下の例は、約0.063cm(約0.025インチ)
の厚さを持つ、本発明で使用するための圧縮フォームの
製造を例示する。約0.063cm乃至0.068cm(約0.025イン
チ乃至0.027インチ)の範囲の厚さを持つ、このような
圧縮フォームが、本発明のしみレシーバーとして特に有
用である。
乳濁液の製造及びこれからのFAMフォームの製造 A)乳濁液の製造 無水塩化カルシウム(36.32kg)及び過硫酸カリウム
(189g)を378リットルの水に溶解する。これにより、
乳濁液を形成するための連続プロセスで使用される水相
流を形成する。
留出ジビニルベンゼン(ジビニルベンゼンが42.4%、
エチルスチレンが57.6%)(1980g)、2−エチルヘキ
シルアクリレート(3300g)、及びヘキサネジオールジ
アクリレート(720g)からなるモノマー組み合わせを、
ジグリセロールモノオレエート乳化剤(360g)、ジタロ
ウ(ditallow)ジメチルアンモニウムメチルサルフェー
ト(60g)、及びチヌビン(Tinuvin)765(15g)に加え
る。ジグリセロールモノオレエート乳化剤(デンマーク
国ブラブラングラインドステット・プロダクツ社)は、
ジグリセロールモノオレエートを約81%、他のジグリセ
ロールモノエステルを1%、ポリオールを3%、及び他
のポリグリセロールエステルを15%含み、油/水界面張
力値を約2.7dyne/cmの最小値にし、約2.8重量%の油/
水臨界凝集濃度を有する。混合後、この組み合わせの材
料を一晩に亘って沈降させる。目に見える残留物は形成
されず、全ての混合物を取り出し、乳濁液を形成するた
めの連続プロセスの油性相として使用する。
油性相(25℃)及び水性相(53℃乃至55℃)の別々の
流れを動的混合装置に供給する。組み合わせた流れを動
的混合装置内でピンインペラーによって完全に混合す
る。ピンインペラーは、長さが約36.8cmで直径が約2.5c
mの一本の円筒形シャフトからなる。このシャフトに
は、6列のピンが設けられており、このうちの3つの列
には33本のピンが設けられ、他の3つの列には32本のピ
ンが設けられている。各ピンは、直径が0.5cmであり、
シャフトの中央軸線から外方に2.5cmの長さだけ延びて
いる。ピンインペラーは、動的混合装置を形成する円筒
形スリーブに取り付けられており、ピンは、円筒形スリ
ーブの壁から1.5mmの隙間を有する。
動的混合装置を出る流出液の小さな部分を取り出し、
再循環ゾーンに入れる。1996年7月18日に出願された米
国特許出願第96/00082号(PCT)、及び1996年1月11日
に出願されたEPO第96/905110.1号を参照されたい。再循
環ゾーンに設けられたワウケシャ(Waukesha)ポンプが
この小さな部分を油性相流及び水性相流の動的混合ゾー
ンへの進入点に戻す。
混合−再循環組み合わせ装置を油性相及び水性相で4
部の水及び1部の油の割合で充填する。装置を完全に充
填する際、動的混合装置を通気し、空気を逃がす。充填
中の流量は油性相が7.6g/sec.であり、水性相が30.3g/s
ec.である。
装置がひとたび充填された後、ベントを閉鎖する。次
いで、1450rpmで回転するインペラーによって動的混合
装置内で攪拌を開始し、約30cc/sec.の速度で再循環を
開始する。次いで水性相の流量を約1分間の期間に亘っ
て151cc/sec.の速度まで一定の割合で増大し、油性相の
流量を約3分間の期間に亘って3cc/sec.の速度まで減少
する。油性相の流量減少期間中、再循環速度を約150cc/
sec.まで一定の割合で増大する。動的混合装置及び静的
混合ゾーン(ター産業型番101−212)が発生する背圧
は、この時点で約101.4kPa(14.7psi)であり、これ
は、システムの全背圧を表す。次いで、ワウケシャポン
プの速度を一定の割合で下げ、再循環速度を約75cc/se
c.にする。次いで、インペラーの速度を約10秒間の期間
に亘って1550rpmまで一定の割合で上昇する。背圧は、
約112kPa(約16.3psi)まで上昇する。
B)乳濁液の重合 静的混合器から流れる乳濁液を、直径が43cm(17イン
チ)で高さが10cm(7.5インチ)のポリプロピレン製の
円形のタブに集める。このタブには、セルコン(Celco
n)プラスチック製の同心の挿入体が設けられている。
挿入体は、そのベースでの直径が12.7cm(5インチ)で
あり、その頂部での直径が12cm(4.75インチ)であり、
高さが17.1cm(6.75インチ)である。乳濁液が入ったタ
ブを65℃で18時間に亘って室内に放置して重合させ、フ
ォームを形成する。
C)フォームの洗浄及び脱水 硬化済のFAMフォームを硬化タブから取り出す。フォ
ームは、この時点では、残留水性相(溶解した乳化剤、
電解質、開始剤残留物、開始剤を含む)を、重合したモ
ノマーの重量の約45倍乃至55倍含む。フォームを鋭利な
往復動鋸ブレードで薄切りし、厚さが0.47cm(0.185イ
ンチ)のシートにする。次いで、真空装置を備えた一連
の二つの多孔質ニップローラーでこれらのシートに圧縮
を加え、フォームの残留水性相含有量を重合させた材料
の重量の約6倍になるまで徐々に減少する。この時点
で、シートを60℃の1.5%のCaC12溶液で再飽和させ、真
空装置を備えた一連の三つの多孔質ニップローラーで絞
り、水性相含有量を約4倍にする。フォームのCaC12含
有量は8%乃至10%である。
フォームは、最終ニップの後に圧縮されたままであ
り、約0.063cm(0.025インチ)の厚さを有する。次いで
フォームを空気中で約16時間に亘って乾燥する。このよ
うな乾燥により、重合させた材料の重量の約9%乃至17
%に水分量を減少する。この時点では、フォームシート
は、非常に皺ができ易い。この潰れた状態では、フォー
ムの密度は約0.14g/ccである。
過酸化物を使用しない非常に好ましいプレスポッティ
ング配合物は、以下のように製造される。成分 重量% ブトキシプロポキシプロパノール(BPP) 2.000 NH4ココナッツE1S 0.285 ドデシルジメチルアミンオキシド 0.031 MgCl2 0.018 MgSO4 0.019 ヒドロトロープ、香料、他の微成分 0.101 カソン保存料 0.0003 水(蒸留水又は脱イオン水) 97.547 ターゲットpH=7 範囲=6−8 上述のように、本発明のプレスポッティング作業でし
みレシーバーとして使用するため、FAMシートをファブ
リックのしみの付いた領域の裏側の下に置き、これとぴ
ったりと接触させる。プレスポッティング配合物の一部
をファブリックの前側に計量分配し、第9図に示す凸状
クリーニング装置によって又はディスペンサ先端によっ
て、上文中に開示したように、円形擦り運動を使用して
しみに導入する。これによって、余分のプレスポッティ
ング配合物及びそのしみ材料負荷を、ファブリックを通
して下側のフォームパッド内に移す。(TBAL形しみレシ
ーバーを同様の方法で使用する場合にも同じことが行わ
れる。) プレスポッティング工程の後、ファブリックを例VIII
で説明した物品とともに通気袋に入れる。標準的な方法
で作動する自動式衣料用高温空気乾燥器に袋を入れる。
例XI 以下の成分を混合することによって、液体プレスポッ
ティング配合物を配合する。成分 重量% BPP 4.0 C12−C14AS、Na塩 0.25 H2O2 1.0 水及び微成分* 残り *カソン等の保存料を0.00001重量%乃至1重量%のレ
ベルで含む。
処理が施されるべきファブリックを吸収性しみレシー
バー上で平らに拡げ、0.5ml乃至4mlの配合物をしみに直
接付け、円弧状クリーニング装置によって揺動運動を使
用して作用を加える。
この工程で使用できる他の有用な配合物は以下の通り
である。
以上は、AS界面活性剤を使用したプレスポッティング
配合物を例示する。MgAES及びアミン酸化物界面活性剤
を使用することによって、クリーニング性能を改善でき
るが、相の安定性が或る程度低下する可能性がある。か
くして、MgAES界面活性剤を使用することによって、約
2%乃至3%のBPPを含む水性配合物を安定させること
ができる。しかしながら、BPPを4%又はそれ以上含む
配合物については、配合者は、AS界面活性剤を含ませよ
うとする。界面活性剤の量及び混合は、配合者が所望の
温度依存相安定性の程度で決まる。ジメチルドデシルア
ミンオキサイド等のアミン酸化物界面活性剤を配合物で
使用することもできる。
次いで、プレスポッティング処理を施したファブリッ
クを可撓性通気「封筒」形袋にキャリヤシートとともに
入れる。キャリヤシートには、有孔付形フィルムカバー
シートが被せてあり、約20g乃至30gの以上の開示のうち
の任意の開示による水分量が高いクリーニング/リフレ
ッシュメント配合物を放出自在に含み、本発明の他のク
リーニング溶剤にBPPを0.5%乃至6%のレベルで随意に
含む。ベルクロ型ファスナを使用して袋を閉じる。この
閉鎖により、蒸気通気隙間が袋の口に沿って形成される
が、これは、処理中にファブリックを袋内に保持するの
に十分丈夫である。代表的な態様では、袋の容積は約25
000cm3であり、最大約2kgの乾燥ファブリックを収容す
る。ファブリック及びシートを袋に入れたとき、好まし
くは、閉鎖前に袋から空気を絞り出さない。閉鎖した袋
を従来の衣料用高温空気乾燥器に入れる。乾燥器を始動
し、約40℃乃至約150℃の範囲の乾燥器空気温度で袋を2
0分間乃至30分間の期間に亘ってタンブリングする。こ
の期間中、物品がファブリックとぴったりと接触する
が、カバーシートが設けられているため、水スポッティ
ングが起こらない。水蒸気及び悪臭、揮発性材料が袋か
ら袋の口のベントを通って放出され、その後、乾燥器か
ら出る。機械サイクルの完了後、ファブリックを袋から
取り出して吊るし、乾燥を完了し、皺ができないように
し、使用済のシートを廃棄する。袋は再使用のため保持
される。ファブリックは、クリーニングされ、リフレッ
シュされ、本質的に皺が除去される。処理が施されるフ
ァブリック1kg当り、本発明の好ましい配合物を約8g乃
至200g使用したとき、全体として優れたクリーニング、
リフレッシュメント、及び皺取りが行われる。
かくして、本発明は、本明細書中の開示からわかるよ
うに、水性クリーニング/リフレッシュメント配合物を
ファブリックに送出するキャリヤを使用した従来の衣料
用乾燥器等の高温空気装置でのファブリッククリーニン
グ/リフレッシュプロセスにおいて、キャリヤに、本明
細書中に開示したように、カバーシートを被せることに
よってファブリックの水スポッティングを小さくする。
例XII 有孔付形フィルムカバーシートを被せたシート基材を
使用し、ドライクリーニングのみ(DOC)のファブリッ
クで使用するためのシート形体の物品を製造する。物品
は、以下の成分を混合することによって製造した配合物
を含む。
成分 重量% BPP* 7.0 1,2−オクタンジオール 0.5 ペムレン TR−1** 0.125 水酸化カリウム 0.08 C12−C13EO(6.5) 1.0 香料 0.75 水及び微成分*** 残り * ダウ・ケミカル者から入手できるイソマー混合
物。
** B.F.グッドリッチ社のペムレンTR−2に代えるこ
とができる。
***カソン等の保存料を含む。
キャリヤシートは、上文中に説明したハイドラスパン
のグレード10244ファブリック素材を使用して形成され
る。ファブリックを切断し、約22.9cm×25.4cm(約9イ
ンチ×10インチ)、即ち580.6cm2の矩形のキャリヤシー
トを形成する。
15g乃至23gの上述のクリーニング配合物を、手の圧力
を使用してローラー又はスパチュラによってシート上に
拡げることによって、シートに均等に塗布する。別の態
様では、浸漬又はスプレーによって配合物を基材に付
け、次いでローラー又は一対のニップローラーによって
絞ることによって、即ち「浸漬−絞り」又は「スプレー
−絞り」によって、クリーニング配合物を塗布できる。
シートの外面は湿っているが、べたべたとくっつかな
い。完成したシートにカバーシートを被せ、包装を行う
ために折畳む。シートは、拡げられて本明細書中に開示
した方法で使用されるとき、所望の拡げられた形体のま
まである。
クリーニングが施されるべきファブリックを、ひどい
しみが付いた領域について視覚的に検査する。このよう
な領域を、上述の種類のシート物品で軽く叩くことによ
って、クリーニング配合物で濡らす。クリーニング装置
を使用し、ファブリックの表面を損傷することなくしみ
を取れ易くする。ひとたびしみが取れ易くなった後、随
意であるが、ファブリックの領域をシート物品で再び叩
くのがよい 次いで、プレスポッティング処理を施したファブリッ
ク及びシート物品を可撓性通気袋(好ましくは、耐熱性
であり且つ耐蒸気性であり、更に好ましくは、0.0254mm
乃至0.0762mm(1ミル乃至3ミル)のナイロンフィルム
製である)に入れる。袋を閉鎖し、ベルクロ型ファスナ
を使用してシールする。代表的な態様では、袋の容積は
25000cm3である。これは、最大約2kgのファブリックを
収容する。ファブリック及びクリーニングシートを袋に
入れるとき、好ましくは、閉鎖及びシール前に袋から空
気を絞り出さない、これにより、袋は波状の形態をな
し、これによって、ファブリック及びクリーニングシー
トが互いに自由にタンブリングするのに十分な空気を提
供する。次いで袋を閉鎖し、シールし、従来の衣料用高
温空気乾燥器に入れる。乾燥器を始動し、約40℃乃至約
150℃の範囲の乾燥器空気温度で袋を20分間乃至30分間
の期間に亘ってタンブリングする。この期間中、シート
がファブリックとぴったりと接触する。機械サイクルの
完了後、袋及びその内容物を乾燥器から取り出し、使用
済のドライクリーニングシートを廃棄する。ナイロン袋
は、再使用のため保持される。ファブリックは、クリー
ニングされ且つリフレッシュされる。クリーニング配合
物中に存在する水は、ファブリックの皺を最小にするの
に役立つ。クリーニングが施されるファブリック1kg当
り、本発明の好ましいクリーニング配合物を約3g乃至約
50g使用したとき、全体として優れたクリーニングが行
われる。
例XIII 本発明の代表的なドライクリーニングキットを以下に
示す。しかしながら、これは、本発明を限定しようとす
るものではない。
ドライクリーニングキットは、本明細書中に開示した
再使用可能なプレスポッティング装置、及び本明細書中
で説明した種類のシートを被せた、多数(代表的には、
5枚乃至10枚)の一回使用ドライクリーニング物品を、
シール可能な再使用可能な耐熱性収容袋とともに、小売
りに適した従来の板紙ボックスからなるパッケージ内に
包装することによって組み立てられる。
例XIV 上文中に開示したようにファブリックからの染料の
「滲み出し」又は抜けを生じる傾向が小さいドライクリ
ーニング配合物は以下の通りである。
15g乃至25gの例XIVの配合物を、被せられたシート基
材について上文中に説明した方法で使用し、汚れたファ
ブリックのプレスポッティング、クリーニング、及びリ
フレッシュメントを行う。
好ましくはC8−C18エトキシレーテッド(E01−15)ア
ルコール又は対応するエトキシレーテッドアルキルフェ
ノールである、本発明のクリーニング配合物中の随意の
非イオン界面活性剤の他に、配合物は、クリーニング性
能を更に高めるための酵素を含んでもよい。リパーゼ、
アミラーゼ、プロテアーゼ又はこれらの混合物を使用で
きる。こうした酵素は、使用される場合には、代表的に
は、配合物の約0.001重量%乃至約5重量%、好ましく
は、約0.01重量%乃至約1重量%である。リポラーゼ
(LIPOLASE)、エスペラーゼ(ESPERASE)、アルカラー
ゼ(ALCALASE)、サヴィナーゼ(SAVINASE)、及びサー
マミル(THRMAMYL)(全て、例えばノヴォ(NOVO))、
及びマクサターゼ(MAXATASE)、ラピダーゼ(RAPIDAS
E)(例えば、インターナショナル・バイオ−シンセシ
ス社)等の商業的洗浄酵素を使用できる。
静電気防止の利点が所望である場合には、本発明で使
用される配合物は、静電防止剤を含むのがよい。このよ
うな静電防止剤は、使用される場合には、代表的には、
配合物の少なくとも約0.5重量%、代表的には約2重量
%乃至約8重量%である。好ましい静電防止剤には、ナ
ショナルスターチアンドケミカル社からヴェルサフレッ
クス(VERSAFLEX)157、207、1001、2004、及び7000と
して入手できる一連のスルホン化ポリマーが含まれる。
本発明の配合物は、随意であるが、カソン等の従来の
保存料を0.0001重量%乃至1重量%程度使用し、貯蔵の
ために安定化させることができる。
様々な随意の態様では、本発明の装置の凸状面上に存
在する処理部材は、多数の繊維質エレメントが外方に延
びる繊維質層用のスポンジ状弾性裏打ち材料でできた多
層複合体からなるのがよい。このような複合体は、糊又
は他の従来の手段を使用して処理部材に永久的に又は半
永久的に取り付けることができ、代表的には、処理部材
の面と実質的に同延である。このような複合体は、従来
の材料から、例えば、厚さが約0.5mm乃至20mmのスポン
ジ、フォーム、又は他の吸収性ベースパッド材料、及び
長さが約0.05mm乃至約20mmの繊維を持つ塗装用パッド等
の繊維層を使用して製作できる。
以上の例は、水、溶剤、等を含むクリーニング配合物
を使用した、汚れファブリックのプレスポッティング及
び衣料用高温空気乾燥器でのクリーニングを行う上での
本発明の使用を例示した。以下の例では、「二回」プレ
スポッティング法を例示する。この方法の一実施形態で
は、非水性の、溶剤をベースとしたクリーニング配合物
を含む、カバーシートを取り外し自在に被せたパッド即
ちキャリヤシートを本発明の装置と関連して使用し、し
みをファブリックから除去する。随意であるが、好まし
くは、第2工程において、水をベースとしたクリーニン
グ配合物を放出自在に収容した上述の種類のパッド又は
シートを使用する装置でしみを処理する。好ましくは、
両処理は、第9図に示すトレー装置を使用して実施され
る。シートには、いずれのシートを第1に使用し、いず
れのシートを第2に使用すべきなのかを使用者に指示す
るため、カラーコード等が設けてあるのがよい。この方
法で局部的なしみを実質的に除去した後、ファブリック
を従来の洗濯槽で洗濯し、又は自動式衣料乾燥器で本明
細書中上文中に説明した方法で更にクリーニングするこ
とができる。
上述の二回プロセスで使用するのに適した非水性クリ
ーニング配合物には、上文中に開示した有機溶剤のうち
の任意のもの及びその混合物が含まれる。更にドライク
リーニング及び/又はスポット除去配合物で有用である
ことが周知の当該技術分野で説明された様々な有機溶剤
を使用できる。好ましい有機溶剤は、上文中に説明した
ようにBPPであり、特に、BPPをブトキシプロパノール
(BP)と約10:1乃至約1:10の範囲で、最も好ましくは9B
PP:1BPの重量比で混合した混合物が好ましい。このよう
な有機溶剤は、上述のシール基材上で約0.5g乃至約20g
のレベルで使用できる。
例XV BPP:BPの9:1の混合物を約17g含み、上文中に説明した
ハイドラスパンファブリックシートを第9図に示すよう
にトレーに置く。第1工程では、ファブリックのしみの
付いた領域を平らに置き、シートと接触させる。本発明
の装置をファブリックと接触させ、しみが実質的に除去
されるまで手の圧力を使用して前後に揺動させる。側方
に擦ることは回避する。
第2工程では、ファブリックのしみの付いた領域を、
水をベースとしたクリーニング配合物(上述の例のうち
のいずれかに記載されている)を含む被されたキャリヤ
シート上に置き、本発明の装置による処理を繰り返す。
しみが実質的に除去された後、ファブリックを水性ク
リーニング配合物(これもまた、上述の例のうちのいず
れかに記載されている)を含むシートとともに収容袋に
入れ、蒸気を通気し、衣料用高温空気乾燥器でタンブリ
ングする。
別の態様では、衣料用高温空気乾燥器内の蒸気を制御
下で放出することによって皺を少なくする一連の穴を収
容袋に開ける。代表的な態様では、直径2mmの6対の通
気穴を25000cm3のナイロン袋にパンチで開け、本発明で
使用する。通気量は、直径2mmの6対の穴についての、
水をベースとしたクリーニング配合物を1X(23g)使用
する場合から、直径6mmの15対の穴についての3Xの配合
物を使用する場合まで変化させることができる。
別の態様では、本発明の装置及び従来の商業的なスポ
ット除去配合物を使用し、例XVのプロセスの第プレスポ
ッティング工程を実施する。このような配合物は、ステ
ィック、ゲル、スプレー、等として入手できる。かくし
て、従来のスポットリムーバーをファブリックのしみの
付いた領域の上に置き、本発明の装置の揺動作用により
しみに穏やかな作用を加える。次いで、カバーシート材
料を被せたキャリヤを使用する上文中に開示した方法で
ファブリックを更にきれいにする。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−130473(JP,A) 特表 平7−509629(JP,A) 特表 平11−505875(JP,A) 実開 昭63−160777(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 17/04 D06F 43/00 A47L 25/08

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファブリックを処理するための物品におい
    て、 a)吸収性基材、及び b)前記基材に放出自在に吸収された液体クリーニング
    /リフレッシュメント配合物を含み、前記基材は、 c)液状又は蒸気状の前記クリーニング/リフレッシュ
    メント配合物に対して透過性のカバーシートによって全
    体又は一部が覆われている、ことを特徴とする物品。
  2. 【請求項2】前記カバーシートは、水分に対して実質的
    に非吸収性である、請求項1に記載の物品。
  3. 【請求項3】前記カバーシートは、実質的に疎水性であ
    る、請求項1に記載の物品。
  4. 【請求項4】前記カバーシートは、耐熱性である、請求
    項1に記載の物品。
  5. 【請求項5】前記カバーシートは、前記基材を実質的に
    包囲する、請求項1に記載の物品。
  6. 【請求項6】前記カバーシートは、有孔付形フィルムで
    ある、請求項1に記載の物品。
  7. 【請求項7】前記カバーシートは、繊維質である、請求
    項1に記載の物品。
  8. 【請求項8】前記クリーニング/リフレッシュメント配
    合物は、前記基材に加えられた機械的圧力に応じて前記
    基材から放出され、好ましくは、前記基材は、前記機械
    的圧力を解放したとき、前記クリーニング配合物を実質
    的に再吸収する、請求項1に記載の物品。
  9. 【請求項9】前記クリーニング/リフレッシュメント配
    合物は、水と、有機溶剤、有機界面活性剤、副クリーニ
    ング剤、及びこれらの混合物からなる群から選択された
    材料とを含み、請求項1に記載の物品。
  10. 【請求項10】前記クリーニング/リフレッシュメント
    配合物は、水及び界面活性剤を含む、請求項1に記載の
    物品。
  11. 【請求項11】前記配合物は、非水性であり、有機溶剤
    を含み、請求項1に記載の物品。
  12. 【請求項12】ファブリックのしみの付いた領域をクリ
    ーニングするための方法において、 i)前記しみの付いた領域を請求項1に記載の物品と接
    触させる工程と、 ii)前記しみの付いた領域で前記ファブリック又は前記
    物品、又は両方に圧力を加えることによって、クリーニ
    ング/リフレッシュメント配合物を前記しみの付いた領
    域で放出する工程と、 iii)前記圧力を解放する工程と、を有することを特徴
    とする方法。
  13. 【請求項13】前記圧力は、前記ファブリックに実質的
    にZ軸方向に加えられ、X軸方向又はY軸方向の擦り作
    用がほとんど又は全く加わえられない、請求項12に記載
    の方法。
  14. 【請求項14】前記圧力は、突起がその凸状の処理面か
    ら外方に延びるクリーニング装置を使用して加えられ
    る、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】プレスポッティング作業を随意に含む、
    ファブリックを処理するための全体として非浸漬のクリ
    ーニング/リフレッシュメント方法において、 (a)スポットクリーニング配合物をディスペンサから
    前記ファブリックのしみの付いた領域に随意に付ける工
    程と、 (b)随意に、工程(a)と同時に又は連続して、前記
    ファブリックの前記しみの付いた領域を凸状クリーニン
    グ装置又はディスペンサ先端の処理部材に接触させ、前
    記装置にZ軸方向力を加える工程と、 (c)前記ファブリックを請求項1に記載の物品ととも
    に収容袋内に置く工程と、 (d)前記袋を衣料用高温空気乾燥器内に置き、前記乾
    燥器を熱及びタンブリングで作動する工程と、 (e)前記ファブリックを前記袋から取り出す工程と、
    を含むことを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】前記工程(d)中、前記袋から蒸気が通
    気される、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】キットにおいて、 (a)水性クリーニング/リフレッシュメント配合物を
    含むシート形態の吸収性基材を含む複数の請求項1に記
    載の物品と、 (b)再使用可能な収容袋と、 (c)随意の、凸状クリーニング装置と、 (d)随意の、スポットクリーニング配合物と、 (e)随意の、再使用可能な保持トレーと、 (f)随意の、一つ又はそれ以上の吸収性しみレシーバ
    ーと、を含むことを特徴とするキット。
  18. 【請求項18】ファブリックを衣料用高温空気乾燥器内
    でクリーニング及び/又はリフレッシュするのに特に適
    したシート形態の物品において、 (a)シート形態の液体吸収キャリヤを有するコアエレ
    メントと、 (b)前記コアエレメントに放出自在に吸収された少な
    くとも95重量%が水からなる液体クリーニング/リフレ
    ッシュメント配合物と、 (c)前記コアエレメントの外面に被せる透過性カバー
    シートとを含むことを特徴とする物品。
  19. 【請求項19】前記クリーニング/リフレッシュメント
    配合物は、非イオン界面活性剤を最大2重量%含む、請
    求項18に記載の物品。
  20. 【請求項20】前記カバーシートは、有孔付形フィル
    ム、織布シート材料、不織布シート材料から選択され
    る、請求項18に記載の物品。
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