JPH11502885A - 香料入りドライクリーニングおよびスポット除去組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 心地よいにおい品質を有する効率的なドライクリーニング組成物は、水、ブトキシプロポキシプロパノールクリーニング溶剤および香料成分を含む。また、この組成物は、湿潤剤としての１，２−オクタンジオール、およびポリアクリレート乳化剤を含む。この組成物が含浸されたドライクリーニングシートは、家庭使用で好適である。

Description

【発明の詳細な説明】 香料入りドライクリーニングおよびスポット除去組成物 技術分野 本発明は、家庭で使用するのに特に適したドライクリーニング法および組成物 に関する。 背景技術 古典的定義によって、「ドライクリーニング」なる用語は、非水性溶剤を使用 して布類をクリーニングする方法を記載するために使用されてきた。ドライクリ ーニングは、古い技術であり、溶剤クリーニングは１８６０年代に最初に英国で 記録されている。典型的には、ドライクリーニング法は、水性洗濯浴中で収縮し やすいか、水性洗濯法に付すには余りに価値があるか余りにデリケートであると 判断される毛織物などの衣類の場合に使用されている。伝統的には各種の炭化水 素およびハロカーボン溶剤がドライクリーニング法で使用されており且つこのよ うな溶剤を取扱い且つ再生する必要性が、主として営業設備への通常のドライク リーニングの実施を制限してきた。 溶剤をベースとするドライクリーニング法は、油汚れおよびしみを除去するの にかなり有効であるが、粘土汚れなどの粒状物を除去するのには最適ではなく且 つタンパク質しみを除去するためには特殊な処理条件を必要とすることがある。 理想的には、粒状物およびタンパク質しみは、通常のドライクリーニングより水 性洗濯法に類似する洗剤成分および操作条件を使用して布帛から除去する。 クリーニング機能に加えて、ドライクリーニングは、重要な「リフレッシュ性 」上の利益も与える。例えば、ドライクリーニングは、望ましくないにおいおよ び外来のもの、例えば、ヘアおよびリント（lint）を衣類から除去し、次いで、 衣 類を一般に折り重ねるかプレスしてしわを除去し、且つ元の形状に戻す。勿論、 このようなリフレッシュ性に関する利益は、水性洗濯法によっても与えられる。 前記のことからわかるように、毛織物などの特定の布帛に対する効果を別にす れば布帛クリーニングまたはリフレッシュ性に関しては水性クリーニング法以上 の溶剤をベースとする浸漬ドライクリーニングの特殊な固有の利点はない。更に 、衣類当たりの基準では、商業的なドライクリーニングは、水性クリーニング法 よりはるかに高価である。 布帛を水性または非水性浴に全部浸漬することを包含する通常の洗濯およびド ライクリーニング法と対照的に、スポット除去は、クリーニング成分を特定のス ポットまたはしみに直接適用すること（通常活発な手動攪拌下に）を包含する。 伝統的なスポットリムーバー組成物は、典型的には、スティックまたはスプレー として処方され、いくつかの溶剤を含めて各種のクリーニング成分を含むことが できる。 特に組成物を家庭で使用しようとする時に、ドライクリーニング組成物とスポ ットリムーバー組成物との両方の処方には特定の限界がある。特に、悪臭のない 安全で有効なクリーニング成分は、このような組成物に必要とされる。残念なこ とに、多くの優秀なドライクリーニング溶剤は、不快なにおいを有し且つ家庭使 用には許容されないであろう。 本発明によって、ブトキシプロポキシプロパノール（ＢＰＰ）は、におい品質 に関して許容できる溶剤であるだけではなく、汚れた布帛に優秀なクリーナーで もあることが見出された。重要なことに、ＢＰＰのにおい特性は、心地よいにお い品質を有するクリーニング組成物を与えるために香料成分と組み合わせること を可能にする。 ドライクリーニング法は、１９９１年５月２９日公開のリー等のＥＰ第４２９ ，１７２Ａ１号明細書、および１９９３年８月２４日発行のスミス等の米国特許 第 ５，２３８，５８７号明細書に開示されている。ドライクリーニング組成物およ び方法並びに布帛用しわ処理剤に関する他の文献としては、英国特許第１，５９ ８，９１１号明細書および米国特許第４，１２６，５６３号明細書、第３，９４ ９，１３７号明細書、第３，５９３，５４４号明細書、第３，６４７，３５４号 明細書、第３，４３２，２５３号明細書および第１，７４７，３２４号明細書、 および独国特許出願第２，０２１，５６１号明細書および第２，４６０，２３９ 号明細書、第０，２０８，９８９号明細書および第４，００７，３６２号明細書 が挙げられる。また、クリーニング／予備スポット組成物および方法は、例えば 、米国特許第５，１０２，５７３号明細書、第５，０４１，２３０号明細書、第 ４，９０９，９６２号明細書、第４，１１５，０６１号明細書、第４，８８６， ６１５号明細書、第４，１３９，４７５号明細書、第４，８４９，２５７号明細 書、第５，１１２，３５８号明細書、第４，６５９，４９６号明細書、第４，８ ０６，２５４号明細書、第５，２１３，６２４号明細書、第４，１３０，３９２ 号明細書および第４，３９５，２６１号明細書に開示されている。洗濯乾燥機で 使用するためのシート基体は、加国特許第１，００５，２０４号明細書に開示さ れている。米国特許第３，９５６，５５６号明細書および第４，００７，３００ 号明細書は、布乾燥機中の布帛コンディショニング用有孔シートに関するもので ある。米国特許第４，６９２，２７７号明細書は、１，２−オクタンジオールを 液体クリーナーで使用することを開示している。 発明の開示 本発明は、 （ａ）ブトキシプロポキシプロパノール少なくとも約４重量％、 （ｂ）審美量の香料成分 （ｃ）水少なくとも約６０重量％、 （ｄ）乳化剤、 （ｅ）場合によって、洗剤界面活性剤および （ｆ）場合によって、１，２−オクタンジオール を含むことを特徴とする、布帛に対して使用するのに特に適しているクリーニン グ組成物を包含する。 本発明の好ましい組成物は、ブトキシプロポキシプロパノール約５〜約２５重 量％、水約７５〜約９５重量％、および香料約０．５〜約１．５重量％を含む。 また、本発明は、ブトキシプロポキシプロパノールを含むクリーニング組成物 が放出自在に含有されるか放出自在に貼着される一体基体を具備することを特徴 とする物品を包含する。ここで使用する基体は、好ましくは、リント抵抗性（li nt-resistant）であり且つ最も好ましくはポリエステルをベースとする。このよ うな物品は、好都合には、パッドまたはシートの形である。 ドライクリーニングに好ましい物品は、前記クリーニング組成物が （ａ）ブトキシプロポキシプロパノール少なくとも約７重量％、 （ｂ）香料少なくとも約０．５重量％、 （ｃ）水少なくとも約８０重量％、および （ｄ）ポリアクリレート乳化剤約０．２重量％以下 を含むものである。 本発明に係る高度に好ましいドライクリーニング物品は、リント抵抗性パッド またはシートである（前記クリーニング組成物はブトキシプロポキシプロパノー ル約５〜約２５重量％および水約７５〜約９５重量％を含む）。 ここですべての％、比率および割合は、特に断らない限り、重量基準である。 引用のすべての文書は、関連部分で、ここに参考文献として編入する。 発明を実施するための最良の形態 ドライクリーニング組成物の成分および本発明の方法での用途は、以下に順次 記載する。 クリーニング組成物−本発明のドライクリーニングおよびスポット除去法でク リーニング機能を与えるために使用する化学組成物は、所期の用途に有効で安全 である成分を含む。本法は、水性すすぎ工程を包含しないので、クリーニング組 成物は、ここに開示の方法で使用する時に望ましくない残渣を布帛上に残さない 成分を使用する。更に、ドライクリーニング法は、熱風布乾燥機中で行ってもよ いので、組成物は、このような用途に対して安全な引火点の成分のみを含有する 。クリーニング組成物は、水を含有する。その理由は、水がクリーニング機能を 助長するだけではなく、しわを除去するのを助長し且つ布帛ドレープ性および外 観（特に熱風乾燥機中で）を元に戻すことができるからである。通常の洗濯洗剤 は、典型的には、綿および綿／ポリエステルブレンド布帛に対して良好なクリー ニングを与えるように処方するが、本発明のクリーニング組成物は、羊毛、絹、 レーヨン、レーヨンアセテートなどの布帛を安全且つ有効にクリーニングし且つ リフレッシュするように処方しなければならない。 加えて、本発明のクリーニング組成物は、被クリーニング布帛からの染料除去 を最小限にするように特に選ばれ且つ処方される成分を含む。この点で、浸漬ド ライクリーニング法で典型的に使用される溶剤は、或る種の布帛から或る種の染 料の若干の部分を除去することがあることが認識される。しかしながら、このよ うな除去は、浸漬法では許容できる。その理由は、染料が布帛の表面にわたって 比較的均一に除去されるからである。対照的に、布帛表面上の特定の部位での高 濃度の或る種のクリーニング成分は、許容できない局部的な染料除去を生ずるこ とがあることが今や確認された。本発明の好ましいクリーニング組成物は、この 問題を最小限にするか回避するように処方する。 本発明のクリーニング組成物の染料除去属性は、写真または測光測定を使用し て、または単純であるが有効な目視等級試験により技術上開示のクリーナーと比 較できる。数値スコア単位は、目視による等級づけを助け且つ所望ならばデータ の統計処理を可能にするように割り当てることができる。このように、１つのこ のような試験においては、着色衣類（典型的には大抵の毛織物またはレーヨン布 帛より染料損失を受けやすい傾向がある絹）を吸収性の白色の紙ハンドタオルを 使用してクリーナーをパッディングオンすることによって処理する。ハンド圧力 を適用し、白色のタオルに移される染料の量を目視的に評価する。（１）「タオ ル上に少しの染料が見えると思う」、（２）「タオル上に若干の染料が見えるこ とがわかる」、（３）「タオル上に多量の染料が見える」、（４）「タオル上に かなり多量の染料が見えることがわかる」の数値単位をパネリストによって決定 する。 前記考慮を十分に配慮して、下記のものは、本発明のクリーニング組成物で使 用する成分を例示するが、限定しようとするものではない。 （ａ）溶剤−組成物は、ここに記載の「ＢＰＰ」溶剤を少なくとも約４重量％ 、典型的には約５〜約２５重量％含むであろう。目的は、被クリーニング布帛１ kg当たり少なくとも約０．４ｇ、好ましくは約０．５ｇ〜約２．５ｇのＢＰＰ溶 剤を与えることである。 （ｂ）香料−ここで使用する香料は、単純であることができ且つ個々の芳香を 放つ成分、例えば、後述のものからなることができ、またはより複雑な感覚上の 印象を与える多数の成分の複雑なブレンドからなることができる。単純であろう と複雑であろうといずれにせよ、香料は、ここで審美量で使用される。ここで「 審美量」とは、クリーニング組成物の固有のにおいを少なくともカバーするのに 十分である量を意味する。勿論、多量の香料を入れた組成物が望まれるならば、 より多い香料を添加できる。典型的には、香料は、本発明のクリーニング組成物 の少なくとも約０．０００１重量％を占めるであろう。 （ｃ）乳化剤−クリーニング組成物は、成分（ａ）、（ｂ）、（ｄ）および（ ｅ）を含む安定な均質な組成物を与えるのに十分な乳化剤を含むであろう。以 下に開示の好ましい乳化剤の場合には、０．０５重量％と同じ位少量、好ましく は０．０７〜約０．２０％重量％が、かなり満足できる。それ程効率的ではない 乳化剤を使用するならば、約２重量％までの量は、使用できるが、布帛上に若干 の著しい残渣を残すことがある。 （ｄ）水−組成物は、水少なくとも約６０重量％、典型的には約８０〜約９５ 重量％を含むであろう。換言すれば、目的は、被クリーニング布帛１kg当たり少 なくとも約６ｇの水を与えることである。 （ｅ）任意成分一本組成物は、通常の界面活性剤などを含めて各種の任意成分 を含んでもよい。使用するならば、このような任意成分は、典型的には、クリー ニングされた布帛上の残渣を十分に配慮して組成物の約０．１〜約１０重量％を 占めるであろう。 本発明の溶剤は、大体等しい量の異性体の混合物として商業的な量で入手でき るブトキシプロポキシプロパノール（ＢＰＰ）である。異性体、およびそれらの 混合物は、すべてここで有用である。異性体構造は、次の通りである。 ＢＰＰは、クリーニングに特にすぐれている。更に、それは、通常の界面活性 剤を使用せずに本発明の有効なクリーニング組成物の調製を可能にする。重要な ことに、ＢＰＰのにおいは、通常の香料成分によって比較的容易にマスクできる という程度および特性を有する。ＢＰＰは、水と完全には混和性ではなく、従っ て、本発明のクリーニング組成物の加工に悪影響を及ぼすことがあるが、その潜 在的問題は、以下に開示のようなペムレン(PEMULEN)型ポリアクリレート乳化剤 によって具合よく克服された。 １，２−オクタンジオール（「ＯＤ」）も、本発明のクリーニング組成物の処 方で特殊な利点を与えることが今や確認された。審美の見地から、ＯＤは、比較 的害のないにおいの低い物質である。更に、ＯＤは、可視残渣を残さずに布帛表 面から揮発するのが明らかである。このことは、すすぎ工程なしに行う本発明型 のドライクリーニング法で特に重要である。性能の見地から、ＯＤは、グリース ／油しみ用溶剤として機能すると共に、粒子汚れおよび水溶性しみ用「擬似界面 活性剤」と呼ばれるものとして機能するらしい。物理的−化学的理由がどのよう なものでも、ＯＤは、家庭用クリーニング組成物および方法の本発明の文脈でク リーニングと使用しやすさとの両方に関して優れた湿潤剤であることが今や見出 された。 ここで使用するＢＰＰ溶剤は、好ましくは、前記異性体の混合物である。ＢＰ Ｐ溶剤は、クリーニングに非常に有効であるので、１，２−オクタンジオールな どの比較的高価な成分の量を最小限にすることを可能にする。好ましい形態にお いては、クリーニング組成物は、ＯＤ：ＢＰＰの重量比約１：２５０から約２： １、好ましくは約１：２００から約１：５の１，２−オクタンジオールとＢＰＰ との混合物を含む。 ここで使用するＢＰＰ溶剤の優れたにおい特性に鑑みて、処方業者は、香料入 り処方物に達するように各種の香料成分から選ぶという贅沢を有する。本発明の 香料入り処方物は、限定せずに、７−アセチル−１，２，３，４，５，６，７， ８−オクタヒドロ−１，１，６，７−テトラメチルナフタレン、ヨノンメチル、 ヨノンγ−メチル、メチルセドリロン、メチルジヒドロジャスモネート、メチル １，６，１０−トリメチル−２，５，９−シクロドデカトリエン−１−イルケト ン、７−アセチル−１，１，３，４，４，６−ヘキサメチルテトラリン、４−ア セチル−６−ｔ−ブチル−１，１−ジメチルインダン、ｐ−ヒドロキシ−フェニ ル−ブタノン、ベンゾフェノン、メチルβ−ナフチルケトン、６−アセチル−１ ，１，２，３，３，５−ヘキサメチルインダン、５−アセチル−３−イソプロピ ル−１，１，２，６−テトラメチルインダン、１−ドデカナール、４−（４−ヒ ドロキシ−４−メチルペンチル）−３−シクロヘキセン−１−カルボキシアルデ ヒド、７−ヒドロキシ−３，７−ジメチルオクタナール、１０−ウンデセン−１ −アール、イソヘキセニルシクロヘキシルカルボキシアルデヒド、ホルミルトリ シクロデカン、ヒドロキシシトロネラールとアントラニル酸メチルとの縮合物、 ヒドロキシシトロネラールとインドールとの縮合物、フェニルアセトアルデヒド とインドールとの縮合物、２−メチル−３−（ｐ−ｔ−ブチルフェニル）−プロ ピオンアルデヒド、エチルバニリン、ヘリオトロピン、ヘキシルケイ皮アルデヒ ド、アミルケイ皮アルデヒド、２−メチル−２−（ｐ−イソプロピルフェニル） −プロピオンアルデヒド、クマリン、デカラクトンガンマ、シクロペンタデカノ リド、１６−ヒドロキシ−９−ヘキサデセン酸ラクトン、１，３，４，６，７， ８−ヘキサヒドロ−４，６，６，７，８，８−ヘキサメチルシクロペンタ−γ− ２−ベンゾピラン、β−ナフトールメチルエーテル、アムブロキサン、ドデカヒ ドロ−３ａ，６，６，９ａ−テトラメチルナフト〔２，１ｂ〕フラン、セドロー ル、５−（２，２，３−トリメチルシクロペント−３−エニル）−３−メチルペ ンタン−２−オール、２−エチル−４−（２，２，３−トリメチル−３−シクロ ペンテン−１−イル）−２−ブテン−１−オール、カリオフィレンアルコール、 プロピオン酸トリシクロデセニル、酢酸トリシクロデセニル、サリチル酸ベンジ ル、酢酸セドリルおよび酢酸ｐ−（ｔ−ブチル）シクロヘキシル、アニスアルデ ヒド、およびバニリンを含めた香料成分から調製できる。 他の香料物質としては、精油、レジノイド、および各種の源からの樹脂、例え ば、限定せずに、オレンジ油、レモン油、パチョリ、ペルーバルサム、オリバナ ムレジノイド、エゴノキ、ラブダナム樹脂、ナツメッグ、カッシア油、ベンゾイ ン樹脂、コエンドロ、ラバンジンおよびラベンダーが挙げられる。なお他の香料 化学薬品としては、フェニルエチルアルコール、テルピオネオールおよび混合松 根油テルペン、リナロール、酢酸リナリル、ゲラニオール、ネロール、酢酸２− （１，１−ジメチルエチル）−シクロヘキサノール、酢酸ベンジル、オレンジテ ルペン、オイゲノール、およびフタル酸ジエチルが挙げられる。 ここに開示の香料成分および他のものは、処方業者の要望および審美ニーズに 応じて各種の方法で組み合わせてもよいが、下記のものは、ここで使用できる複 雑な香料の例示として与えるものであり、限定するものではない。表１の香料Ａ 、ＢおよびＣを香料成分および各成分の量（重量％として）とともに示す。Ａと ＢとＣとのブレンドも、使用してもよい。 本発明の高度に好ましい乳化剤は、ザ・Ｂ．Ｆ．グッドリッチ・カンパニーか ら商標ペムレンで市販されており且つ米国特許第４，７５８，６４１号明細書お よび第５，００４，５５７号明細書（ここに参考文献として編入）に記載されて いる。ペムレン高分子乳化剤は、高分子量ポリアクリル酸重合体である。ペムレ ンの構造は、好油性（親油性）である小さい部分および大きい好水性（親水性） 部分を包含する。この構造によって、ペムレンが一次水中油型乳濁液として機能 することが可能となる。親油部分は、油−水界面で吸着し且つ親水部分は、水中 で膨潤して油小滴の回りに網目を形成して乳化安定性を与える。本発明のこのよ うなポリアクリレート乳化剤の使用の場合の重要な利点は、さもなければ水に可 溶性ではないか容易には混和性ではない溶剤または溶剤の量を含有するクリーニ ング組成物が調製できることである。更に他の利点は、有効な乳化が極めて少な い使用量（０．０５〜０．２％）のペムレン型乳化剤を使用して達成でき、それ によって物品使用後に布帛上に残る残渣の量を最小限にすることができる。比較 のために、典型的には通常の陰イオン界面活性剤または非イオン界面活性剤約３ 〜７％が、水中油型乳濁液を安定化するために必要とされ、このことは残渣が布 帛上に残るであろう可能性を増大する。別の利点は、乳化（加工）が室温で有効 に達成できることである。 本発明のクリーニング組成物は、ＢＰＰ、香料、ペムレン、水および任意のＯ Ｄのみでかなりよく機能するが、場合によって、クリーニング性能を更に高める ために洗剤界面活性剤も含有してもよい。各種の洗剤界面活性剤、例えば、Ｃ₁₂ 〜Ｃ₁₆アルキルサルフェートおよびアルキルベンゼンスルホネート、Ｃ₁₂〜Ｃ₁₆ エトキシ化（ＥＯ平均０．５〜１０）アルコール、Ｃ₁₂〜Ｃ₁₄Ｎ−メチルグルカ ミドなどは、ここで使用できるが、高いグリース／油除去を与える界面活性剤を 使用することが高度に好ましい。このような好ましい界面活性剤にはＣ₁₂〜Ｃ₁₆ アルキルエトキシサルフェート（ＡＥＳ）（特にマグネシウム塩形）およびＣ₁₂ 〜Ｃ₁₆ジメチルアミンオキシドが包含される。特に好ましい混合物は、約１：１ ：１の重量比のＭｇＡＥ₁Ｓ／ＭｇＡＥ_6.5Ｓ／Ｃ₁₂ジメチルアミンオキシドから なる。使用するならば、このような界面活性剤は、典型的には、本発明のクリー ニング組成物の約０．０５〜約２．５重量％を占めるであろう。 前記の好ましい溶剤および他の成分に加えて、本発明のクリーニング組成物は 、各種の任意成分、例えば、防腐剤、補助溶剤、増白剤、粘度制御用塩、ｐＨ調 整剤または緩衝剤、帯電防止剤、柔軟剤、着色剤、防虫剤、昆虫忌避剤などを含 んでもよい。 担体−家庭ドライクリーニング形態で使用する時には、前記クリーニング組成 物は、好ましくは、担体と併用し、それゆえクリーニング組成物は被クリーニン グ布帛の表面が担体の表面と接触する時にその機能を遂行する。 担体は、所望の形、例えば、粉末、フレーク、細断物などであることができる 。しかしながら、このような微粉砕担体は、クリーニング法の終りに布帛から分 離しなければならないであろうことが認識されるであろう。従って、担体は、ク リーニング法全体にわたって構造一体性を実質上維持する一体パッドまたはシー トの形であることが高度に好ましい。このようなパッドまたはシートは、例えば 、 材料、例えば、木材パルプ、綿、レーヨン、ポリエステル繊維、およびそれらの 混合物を使用して、不織シート、ペーパータオル、繊維状バット(batt)、包帯、 おむつおよび生理用品用芯などを製造するための公知の方法を使用して製造でき る。織布パッドも、使用してもよいが、コストを考慮すると、不織パッド以上に は好ましくない。また、一体担体パッドまたはシートは、天然または合成スポン ジ、フォームなどから製造してもよい。 担体は、本法の所期の操作条件下で安全であり且つ有効であるように設計する 。担体は、プロセス時に可燃性であってはならず、クリーニング組成物または被 クリーニング布帛と有害に相互作用すべでもない。一般に、不織ポリエステルを ベースとするパッドまたはシートは、本発明の担体として使用するのにかなり好 適である。 ここで使用する担体は、最も好ましくは、リント抵抗性である。ここで「リン ト抵抗性」とは、被クリーニング布帛上への可視繊維またはミクロ繊維のこぼれ ること（shedding）、即ち、普通の言葉で「リント」と知られるもののデポジシ ョンに抵抗する担体を意味する。担体を暗青色の毛織物片上にこすり、リント残 渣について布を目視的に検査することによってリント抵抗性に関しての許容性に ついて容易且つ適切に判定できる。 ここで使用するシートまたはパッドのリント抵抗性は、数種の手段によって達 成でき、例えば、限定するわけではないが、担体を繊維の単一ストランドから製 造し、不織材料の場合に常用されている既知の結合技術、例えば、点結合、印刷 結合、接着剤／樹脂飽和結合、接着剤／樹脂噴霧結合、ステッチ結合およびバイ ンダー繊維での結合を使用することによって製造できる。別の形態においては、 担体は、吸収性芯（該芯はそれ自体リント抵抗性ではない材料から製造）を使用 して製造できる。次いで、芯は、クリーニング組成物の通過を可能にするが芯か らのリントが通過できない孔径を有する多孔性リント抵抗性材料のシート内に封 入する。このような担体の一例は、不織ポリエステルスクリムに封入されたセル ロースまたはポリエステル繊維芯からなる。 担体は、担体の表面と被クリーニング布帛の表面との間の有効な接触が達成さ れるのに十分な表面積を与える大きさを有しているべきである。勿論、担体の大 きさは、使用者によって扱いにくい程大きくあるべきではない。典型的には、担 体の寸法は、巨視的表面積（担体の両サイド）少なくとも約３６０cm²、好まし くは約３６０cm²〜約３０００cm²を与えるのに十分であろう。例えば、長方形の 担体は、寸法（ｘ方向）約２０cm〜約２５cmおよび寸法（ｙ方向）約１８cm〜約 ４５cmを有していてもよい。 担体は、所期の目的に有効であるのに十分な量のクリーニング組成物を含有さ せるようにする。クリーニング組成物用担体の能力は、所期の使用に応じて変化 するであろう。例えば、１回使用に意図される担体／クリーニング組成物パッド またはシートは、多回使用に意図されるこのようなパッドまたはシートより少な い能力を必要とするであろう。所定の種類の担体の場合には、クリーニング組成 物用の能力は、主としてシートまたはパッドの厚さまたは「カリパー(caliper) 」（ｚ方向、乾燥基準）に応じて変化するであろう。例示の目的で、ここで使用 する典型的な１回使用ポリエステルシートは、厚さ約０．１mm〜約０．７mmおよ び坪量約３０ｇ／ｍ²〜約１００ｇ／ｍ²を有するであろう。本発明の典型的な多 回使用ポリエステルパッドは、厚さ約０．２mm〜約１．０mmおよび坪量約４０ｇ ／ｍ²〜約１５０ｇ／ｍ²を有するであろう。連続気泡スポンジシートは、厚さが 約０．１mm〜約１．０mmであろうし且つスポンジパッドは、厚さが約１．５mm〜 約２．５mmであろう。勿論、所望量のクリーニング組成物が担体によって有効に 与えられる限り、前記寸法を変化させてもよい。 容器−本発明のドライクリーニング法は、可撓性容器を使用して行う。被クリ ーニング布帛は、担体／クリーニング組成物物品と共に容器内に入れ、容器を攪 拌し、それによって担体／クリーニング組成物と布帛の表面との接触を与える。 ここで使用する可撓性容器は、多くの外形で与えることができ且つ好都合には 被クリーニング布帛を包含するのに十分な体積を有する可撓性ポーチまたは「袋 」の形である。好適な容器は、乾燥機の熱風との接触状態で使用するとしても溶 融してはならないということを条件として、ポリエステル、ポリプロピレンなど の経済的な材料から製造できる。容器の壁は、所期の使用条件下で水蒸気および 溶剤蒸気に対して実質上不透過性であることが好ましい。また、このような容器 は、クリーニングプロセス時に密閉したままにするのに十分な程安定である密封 手段を備えていることが好ましい。単純なタイストリングまたはワイヤー、各種 のス ロージャーなどで十分である。 容器は、好都合な大きさを有することができ且つ容器およびその中の布帛のタ ンブリングを可能にするのに十分な程大きくあるべきであるが、タンブリング装 置の操作を妨害する程大きくあるべきではない。熱風布乾燥機中で使用しようと する容器に関しては、容器は、空気抜きを閉塞する程大きくてはならない。所望 ならば、容器は、単一シャツ、ブラウスまたはセーターのみを取り扱うのに十分 な程小さくてもよく、または男性用スーツを取り扱うのに十分な程大きくてもよ い。 方法−本発明のクリーニング法は、タンブリング作用などの機械的攪拌を被ク リーニング布帛を有する容器に与えるいかなる方法でも行うことができる。所望 ならば、攪拌は、手動で与えてもよい。しかしながら、好都合な形態においては 、担体／クリーニング組成物を有し且つ汚れた布帛を封入する容器を密封し、自 動布乾燥機のドラムに入れる。ドラムは、回転させ、このことはタンブリング作 用を容器に付与し且つタンブリングと同時に内容物の攪拌を付与する。この攪拌 に よって、布帛は、クリーニング組成物を放出自在に含有する担体と接触する。プ ロセス時に熱を使用することが好ましい。勿論、熱は、布乾燥機中で容易に与え ることができる。タンブリングおよび任意の（しかし好ましい）加熱は、少なく とも約１０分間、典型的には約２０分〜約３０分間行う。この方法は、使用者の ニーズに従って布帛の汚れの程度および種類、汚れの性状、布帛の性状、布帛負 荷、熱の適用量などの因子に応じて、より長い期間またはより短い期間行うこと ができる。 下記のものは、典型的な方法をより詳細に例示するが、限定しようとするもの ではない。 例Ｉ シート形のドライクリーニング物品は、シート基体および下記の成分を混合す ることによって調製されたクリーニング組成物を使用して組み立てる。成分 ％（重量） ＢＰＰ＊ 7.0 １，２−オクタンジオール 0.5 ペムレンＴＲ−１＊＊ 0.15 ＫＯＨ 0.08 香料＊＊＊ 0.75 水 91.52 ＊ダウ・ケミカル・カンパニーから入手できる異性体混合物。 ＊＊Ｂ．Ｆ．グッドリッチ製ペムレンＴＲ−２を代用してもよい。 ＊＊＊香料Ａ、ＢまたはＣまたはそれらの混合物は、使用してもよい。 カリパー０．２５mm〜０．３４mm、坪量８４g／ｍ²のポリエステル繊維を含む ２プライ不織布ストックを使用して、非リント担体シートを製造する。布帛を一 辺が約２５cmの正方形の担体シート、即ち、６２５cm²のシートに切断する。３ ま たは４列の規則的に離間した直径１．２７cm（０．５インチ）の円形の孔をシー トを通して押抜く（完成シートはその後に包装のために折り重ねることができ、 開く時およびここに開示の方法で使用する時に、孔はシートを所望の開いた配置 に維持するのを助長する）。 前記クリーニング組成物２３ｇは、手圧力を使用してローラーまたはヘラでシ ート上に広げることによってシートに一様に適用する。別の形態においては、ク リーニング組成物は、浸漬するか組成物を基体上に噴霧した後、ローラーまたは 一対のニップローラーで絞り、即ち、「浸漬絞り」または「噴霧絞り」によって 絞ることによって適用できる。 前記種類のドライクリーニングシートを開き、被クリーニング乾燥衣類約２kg までと一緒に体積約２５，０００cm³を有するプラスチック袋に平らに入れる。 衣類およびドライクリーニングシートを袋に入れる時に、密閉密封前に空気を好 ましくは袋から絞り出さない。このことは、袋をふくれさせ、これによって布帛 およびクリーニングシートが一緒に自由にタンブリングするのに十分な空間を与 える。袋を閉じ、密封し、通常の熱風布乾燥機に入れる。乾燥機を始動し、袋を 乾燥機空気温度約５０℃〜約８５℃で２０〜３０分間タンブリングする。この際 に、ドライクリーニングシートは、実質上所望の開口位置のままであり、それに よって布帛との有効な接触を与える。機械サイクル完了後、袋および内容物を乾 燥機から取り出し、廃ドライクリーニングシートを捨てる。プラスチック袋を再 使用のために保持する。衣類をクリーニングし、リフレッシュする。クリーニン グ組成物に存在する水は、布帛中のしわを最小限にするのに役立つ。 別の形態においては、被クリーニング布帛のひどく汚れたエリアは、場合によ って、本発明に係る新鮮なドライクリーニングシートをこのエリアにプレスする かこすることによって前処理できる。次いで、シートおよび前処理された布帛を 容器に入れ、ドライクリーニング法をここに記載の方法で行う。 また、本発明の方法で調製した組成物は、スポットリムーバー物品の方法で布 帛上の孤立したスポットおよびしみに直接適用できる。下記のものは、本発明の この態様を例示するが、限定しようとするものではない。 例II スポットリムーバー組成物は、下記のものからなる。成分 ％（重量） ＢＰＰ 7.0 ペムレン 0.15 １，２−オクタンジオール 0.5 界面活性剤混合物＊ 0.25 香料＊＊ 0.75 水 残部 ＊１：１：１から０．５：１：１の範囲内のＭｇＡＥ₁ＳとＭｇＡＥ_6.5ＳとＣ₁₂ アミンオキシドとの混合物。 ＊＊上に開示のようなＡ、ＢまたはＣ。 組成物をスポットまたはしみ上に直接パッド適用するか噴霧した後、こすって 除去を行う。別の形態においては、組成物は、「スティック形」スポットリムー バーを与えるために通常の成分を使用してゲル化するか増粘することができる。 このように本発明を説明し且つ例証したが、下記のものは、実際に処方し且つ 使用できる各種のクリーニング組成物を更に例示する。 例III 成分 ％（重量）処方範囲 ＢＰＰ＊ 5〜25% １，２−オクタンジオール 0.1〜7% ＭｇＡＥ₁Ｓ 0.01〜0.8% ＭｇＡＥ_6.5Ｓ 0.01〜0.8% Ｃ₁₂ジメチルアミンオキシド 0.01〜0.8% ペムレン＊＊ 0.05〜0.20% 香料成分 0.01〜1.5% 水 残 部 ｐＨ範囲約６〜約８ ＊ここで使用できる他の有機溶剤または補助溶剤としては、各種のグリコール エーテル、例えば、下記の商標で市販されている物質、例えば、カルビトール、 メチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピルカルビトール、およびヘキ シルセロソルブ、メトキシプロポキシプロパノール（ＭＰＰ）、エトキシプロポ キシプロパノール（ＥＰＰ）、プロポキシプロポキシプロパノール（ＰＰＰ）、 およびそれぞれＭＰＰ、ＥＰＰおよびＰＰＰなどのすべての異性体および混合物 、およびそれらの混合物が挙げられる。におい欠点および家庭用途での安全性を 十分に配慮して、各種の通常の塩素化炭化水素ドライクリーニング溶剤、例えば 、１，２−ジクロロエタン、トリクロロエチレン、イソパラフィン、およびそれ らの混合物は、好ましくは、ここで使用されない。 ＊＊米国特許第４，７５８，６４１号明細書および第５，００４，５５７号明 細書に開示のように、このようなポリアクリレートとしては、各種の程度架橋し てもよく並びに架橋しなくてもよい単独重合体が挙げられる。分子量約１００， ０００〜約１０，０００，０００、好ましくは２００，０００〜 ５，０００，０００を有する単独重合体が、ここで好ましい。 優秀なクリーニング性能は、被クリーニング布帛１kg当たり約５ｇ〜約５０ｇ のクリーニング組成物を与えるために前記非浸漬法および物品のいずれかを使用 して保証される。 例IV 上に開示のような布帛からの染料「ブリード」または除去を生じさせる傾向が 減少されたドライクリーニング組成物は、次の通りである。 ＊シェル、平均ＥＯ６．５でエトキシ化されたＣ₁₂〜Ｃ₁₃アルコール 前記種類の組成物１５〜２５gをここに開示の方法で使用するための担体シー ト上に配置する。好ましい担体シートは、無バインダー（または任意の少ないバ インダー）ハイドロエンタングル（hydroentangled）吸収性材料、特にセルロー ス繊維とレーヨン繊維とポリエステル繊維と任意の二成分系繊維とのブレンドか ら処方する材料からなる。このような材料は、デクスター、ノンウーブンズ・デ ィビジョン（ザ・デクスター・コーポレーション）からヒドラスパン(HYDRASPUN 本発明の一部分を構成せず且つ文献に既に開示されている。例えば、１９９１年 ４月２３日発行のビアズメンスキー等の米国特許第５，００９，７４７号明細書 および１９９４年３月８日発行のビアズメンスキー等の米国特許第５，２９２， ５８１号明細書（ここに参考文献として編入）参照。ここで使用するのに好まし い材料は、下記の物性を有する。 ＊ＭＤ 縦方向、ＣＤ 横方向 米国特許第５，００９，７４７号明細書および第５，２９２，２８１号明細書 に開示のように、ハイドロエンタングル法は、セルロース系繊維および好ましく は合成繊維少なくとも約５重量％を含み且つ改善された湿潤強度および湿潤靭性 を達成するために湿潤強度剤２％未満を必要とする不織材料を与える。 驚異的なことに、このハイドロエンタングル担体は、単なる本発明のクリーニ ング組成物用受動吸収剤ではないが、実際にはクリーニング性能を最適化する。 理論によって限定しようとするものではないが、この担体は、クリーニング組成 物を汚れた布帛に供給する際により有効であると推測してもよい。また、この特 定の担体は、繊維の混合物のため、汚れた布帛との接触によって汚れを除去する のにより良いことがある。理由はどのようなものでも、改善されたドライクリー ニング性能が、保証される。 改善されたクリーニング性能に加えて、ハイドロエンタングル担体材料は、弾 性のため、追加の予想外の利益を与えることが今や見出された。使用中、本発明 のドライクリーニングシートは、実質上開口配置で機能するように設計される。 しかしながら、シートは、折り重ねられた配置で包装され、消費者に販売される 。通常の材料から作られた担体シートは、望ましくないことに、使用中折り重ね られた配置に戻る傾向があることが見出された。この望ましくない属性は、この ようなシートに孔をあけることによって克服できるが、このことは、追加の加工 工程を必要とする。本発明の担体シートを形成するために使用するハイドロエン タングル材料は、使用時に再び折り重なる傾向がなく、このようにこのような孔 あけを必要としないことが今や見出された（勿論、孔あけは、所望ならば、使用 してもよいが）。従って、本発明の担体材料のこの新しく見出された予想外の属 性は、本発明の方法で使用するのに最適にさせる。 前記種類のシートは、被ドライクリーニング布帛と一緒に前記のような寸法お よび密封手段を有する可撓性収納袋に入れる。好ましい形態においては、収納袋 は、いくつかの乾燥機中で生ずることがある熱スポット（３５０°Ｆ〜４００° Ｆ、１７７℃〜２０４℃）に対する抵抗性を与えるために耐熱フィルムから作る 。このことは、袋の内部セルフシールおよび外面変形を回避し、それによって袋 を再使用させることができる。 好ましい態様においては、厚さ０．００２５mm〜０．００７５mmのナイロンフ ィルムを２６インチ（６６cm）×３０インチ（７６cm）の袋に変換する。袋の製 造は、標準のインパルス加熱装置、空気吹込技術などを使用して常法で達成でき る。別の形態においては、ナイロンのシートは、単純に半分に折り、エッジの２ つに沿ってシールする。 熱安定性「ナイロンのみの」袋に加えて、本発明の収納袋は、同時押出ナイロ ンおよび／またはポリエステルまたはポリプロピレンなどのそれ程熱的に好適で はない内部芯を囲むナイロンおよび／もしくはポリエステル外層および／もしく は内層のシートを使用しても製造できる。別の形態においては、袋は、ナイロン 、ポリエチレンテレフタレートなどの耐熱材料からなる不織外部「シェル」およ び蒸気バリヤーを与える重合体の内部シートを使用して作る。不織外部シェルは 、袋を溶融から保護し且つ改善された触感を使用者に与える。構造がどのような ものでも、熱応力の条件下で少なくとも約４００〜５００°Ｆ（２０４℃〜２６ ０℃）までの温度で袋の一体性を保護することが目的である。ナイロンベルクロ （VELC 中に袋を密封するために使用できる。 本発明のクリーニング組成物で使用する任意の非イオン界面活性剤（好ましく はＣ₈〜Ｃ₁₈エトキシ化（ＥＯ１〜１５）アルコールまたは対応エトキシ化アル キルフェノールである）のほかに、この組成物は、クリーニング性能を更に高め るために酵素を含有できる。リパーゼ、アミラーゼおよびプロテアーゼ酵素、ま たはそれらの混合物を使用できる。使用するならば、このような酵素は、典型的 には、組成物の約０．００１〜約５重量％、好ましくは約０．０１〜約１重量％ を占めるであろう。リポラーゼ（LIPOLASE）、エスペラーゼ（ESPERASE）、アル カラーゼ（ALCALASE）、サビナーゼ（SAVINASE）、ターマミル（TERMAMYL）（す べてノボから）、マキサターゼ（MAXATASE）、ラピダーゼ（RAPIDASE）（インタ ーナショナル・バイオ−シンセシス・インコーポレーテッドから）などの市販の 洗剤酵素が使用できる。 帯電防止上の利益が望まれるならば、本組成物は、帯電防止剤を含有できる。 使用するならば、このような帯電防止剤は、典型的には、組成物の少なくとも約 ０．５重量％、典型的には約２〜約８重量％を占めるであろう。好ましい帯電防 止剤としては、ナショナル・スターチ・エンド・ケミカル・カンパニーからバー サフレックス(VERSAFLEX)１５７、２０７、１００１、２００４および７０００ として入手できるスルホン化重合体のシリーズが挙げられる。 などの通常の防腐剤を使用して貯蔵のために安定化できる。 本組成物をスポット−クリーニング態様で使用するならば、好ましくは、ルー プ状繊維、例えば、ノースカロライナ州シャルロッテのアプリックス・インコー ポレーテッドからアプリックス(APLIX)２００または９６０アンカット・ループ （Uncut Loop）として入手できるものからなるアプリケーターパッドを使用して スポットエリアで布帛上にプレスする（こすらない）。ループ状繊維の基底吸収 性シートまたはパッドは、場合によって、この操作態様で布帛の下に置くことが できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＢＲ，ＣＡ，ＣＮ，Ｆ Ｉ，ＪＰ，ＭＸ，ＮＯ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． （ａ）ブトキシプロポキシプロパノール少なくとも４重量％、 （ｂ）審美量の香料成分 （ｃ）水少なくとも６０重量％、 （ｄ）乳化剤、 （ｅ）場合によって、洗剤界面活性剤および （ｆ）場合によって、１，２−オクタンジオール を含んでなることを特徴とする、布帛に対して使用するのに特に適しているクリ ーニング組成物。 ２． ブトキシプロポキシプロパノール５〜２５重量％および水７５〜９５重 量％を含む、請求項１に記載の組成物。 ３． 前記乳化剤がポリアクリレートであり、且つ前記乳化剤が組成物の０． ２重量％以下を占める、請求項１に記載の組成物。 ４． 請求項１に記載の組成物が、放出自在に含有されるか放出自在に貼着さ れる一体基体を具備することを特徴とする、物品。 ５． 前記基体がリント抵抗性である、請求項４に記載の物品。 ６． パッドまたはシートの形である、請求項４に記載の物品。 ７． 前記クリーニング組成物が （ａ）ブトキシプロポキシプロパノール少なくとも７重量％、 （ｂ）香料少なくとも０．５重量％、 （ｃ）水少なくとも８０重量％、および （ｄ）ポリアクリレート乳化剤０．２重量％以下 を含む、請求項４に記載の物品。 ８． 前記クリーニング組成物が、ブトキシプロポキシプロパノール５〜２５ 重量％および水７５〜９５重量％を含む、請求項７に記載の物品。