JPH11513298A - インライン血液ろ過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 血液のろ過に使用できるインライン液体ろ過装置（２３）は入口孔（１５）、出口孔（１６）、入口孔（１５）を経てろ過装置（２３）に流入する液体をろ過するように容器（１，２）の中の入口孔（１５）と出口孔（１６）の間に置かれた少なくとも一つのフィルター（５）を持つ容器（１，２）を含む。このフィルター（５）は容器を第１の部屋（３０）と第２の部屋（２９）に分割する。このろ過装置（２３）内の気体は出口孔（１６）を通って排気される。このろ過装置（２３）は偏流装置（１０）および／または第１の部屋（３０）および／または第２の部屋（２９）の中に溝を、好ましくはらせん状の溝を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 インライン血液ろ過装置 発明の分野 本発明は一般的には液体ろ過装置に関する。より具体的には、本発明は血液又 は血液産物をろ過するのに、そして血液や血液産物を滅菌しあるいはその他の方 法で処理するために用いられる化学物質を除去するのに使用可能な重力駆動のイ ンライン液体ろ過装置に関する。 発明の背景 典型的には、重力供給方式の血液ろ過装置は、ろ過処理過程の間使用者が通気 用フィルターを操作する必要がある。通気用フィルターの操作はろ過処理過程の 間の適当な時に行わなければならない。さもないとそのシステムは巧くろ過しな くなりそしてろ過されている血液は使用不能となるかも知れない。通気用フィル ターの使用者による操作は時間と費用がかかるので、通気用フィルターやろ過装 置の操作をすることなく血液をろ過し得る液体ろ過装置を完成させることが望ま しい。さらに、血液ろ過装置は通常ろ過が起こった後にろ過装置内に液が残って しまう。この残留液は、滞留量と呼ばれるが、しばしば望ましい最大量を越える ことがある。また、血液ろ過装置は装置洗浄用空気を大量に血液収納袋中に残す ので好ましくない。 1994年3 月10日に出願された「白血球及び他の血液成分を除去するために使用 可能なろ過装置」と題する米国特許出願第０８／２０９，５３２号に開示されて いるろ過装置は、これは参照により本明細書にインコーポレートされそして本明 細書における開示の一部とされるが、上述の通気用フィルター操作の問題を解決 する。しかしながら、許容可能な総ろ過時間を維持しながら、この装置の滞留量 を減らしそしてその製造費用を減らすことが望ましい。ろ過サイクルの終点にあ る出口用管の水はけ（draining）を必要としないろ過装置を完成させることも望 まれる。 血液ろ過装置は通常それに接続している管（tubing）が捩れるのを防止するた めの手段を持っていない。従って、通気用フィルターの操作なしに血液をろ過し 、滞留量を最小にする液体ろ過装置、血液収納袋へ加えられる空気の量を最小に する装置、製造コストが減りそしてまたこの装置がろ過システムに組み立てられ 、船積みのため梱包されるとき管が捩れる可能性を減らす装置を完成させること が望まれる。 発明の概要 先行技術の欠点は本発明の原理に従って構築されたろ過装置の使用により緩和 される。本発明のろ過装置は血液をろ過して白血球、他の血液成分および血液を 処理するために使用されうる化学物質を除去することができる。このろ過装置は ろ過されていない液体の流れを集めその部屋の中に向けることができる第１の部 屋と、ろ過された液体の流れを集めそして方向付けることができる、液流の関係 では第１の部屋と繋がっている第２の部屋、とを含む。 本発明の一つの側面では、このインライン液体ろ過装置は、その中に入口孔と 出口孔をもつ容器(housing)、入口孔経由でろ過装置内に流入する液体をろ過す るように容器内の入口孔と出口孔の間に置かれたフィルターおよびろ過の間に出 口孔を通ってろ過装置から空気などの気体を放出できるようにするための手段を ろ過装置内に含んでいる。入口孔と出口孔の間で、フィルターは容器を第１の部 屋と第２の部屋に分割する。ろ過装置のサイズは、フィルターと入口孔の間の距 離が第１の部屋に気体が蓄積しないように決めることができる。同様に、液体ろ 過装置のサイズは、少なくとも一つのフィルターと出口孔の間の距離が第２室内 の気体をろ過の間に出口孔に強制的に送り込むように決めることができる。 本発明の他の側面では、この装置の内部に置かれた手段であって、ろ過の間に ろ過装置を通り出口孔を通って気体が排出するのを可能にするための手段は、フ ィルターと出口孔の間の第２の部屋の中に置かれた偏流装置を含んでいる。この 偏流装置は平円盤などの比較的平らなものを含み、そしてこの平円盤は少なくと も一つの放射状に延びたリブ(rib)を持っていてもよい。このろ過装置は２以上 のフィルターを含んでいてもよくそして二つのフィルターの間にはシールリング を置いてもよい。ろ過装置の入口孔と出口孔は同軸に配置してもよい。この容器 は一つの入口部分とその入口部分に結合している一つの出口部分を含むことがで きる。入口孔は入口部分内に置き、出口孔は出口部分内に置くことができる。フ ィルターは入口部分と、出口部分又はシールリングのいずれか一方との間でシー ルされてもよい。装置が複数のフィルターをその中に含むときはフ ィルターを順に積み重ねそしてその周辺部をシールリングで隔てることができる 。 本発明の別の側面では、ろ過の間に出口孔を通ってろ過装置から気体の排出を 可能とするための手段であってろ過装置内に置かれたものは、フィルターと入口 孔の間にある第１の部屋の中に置かれた偏流装置を含むことができる。この偏流 装置は平円盤（ディスク）などの平板なものを含みそしてこの平円盤は第１の部 屋の中に浮遊状態に置くことができる。 本発明のさらに別の側面では、上記の手段が第２の部屋の中のフィルターの下 に置かれた溝（a channell）を含んでいてもよく、この溝はフィルターから出口 孔へ液体を流すように作られている。この溝は実質的にらせん状の溝を含んでい てもよい。フィルター内でろ過された液体が直接溝の中に流れ込めるように、フ ィルターが溝を覆っていてもよい。 上記の手段はさらに第２の溝を含むことができる。この第２の溝は第１の部屋 の中に置かれそして入口孔からフィルターへ液体が流れ得るように作られる。第 ２の溝はフィルターをカバーすることができ、この場合、第２の溝の中の液体は フィルターに直接流れ込む。第２の溝は第１の部屋の外周付近から第１の部屋の 中心部にまで至るらせん状の溝を含むことができる。第２の溝は修飾されたらせ ん状の溝を含むこともできる。このろ過装置は、ろ過装置内のフィルターを支え る手段を含むこともできる。この手段はスクリーン又は鋳造された部分を含むこ とができる。 このろ過装置は入口孔と第２の溝の間に放射状に延びた第３の溝を含むことも できる。この入口孔は容器の周辺部付近に置くことができそして第２の溝は容器 内の第１の部屋の周辺部から第１の部屋の中心部まで延びていてもよい。入口孔 はその中に柔軟な管を受け入れるように適応させることができそして先細にした 孔を含む。このろ過装置には容器の上に柔軟な管を入口孔に誘導するように作ら れたチューブガイドを付けることもできる。このチューブガイドは実質的に直角 支持具をも含むことができる。突出リブの少なくとも一つを先細孔の内径から延 ばすことができる。 この装置は容器内の空気をそこを通って排気させるために容器内のフィルター の下に位置する第２の出口孔を持つこともできる。第２の出口孔には、ある種の 液体を流通させることなく空気を通過させるために親水性フィルターを配置する ことができる。 このろ過装置は出口孔に関してインラインの通気孔を液流中にさらに含むこと ができる。このインライン通気孔はその中に親水性フィルター、一つの入口、第 １の出口及び第２の出口を持つように作られる。この親水性フィルターは入口と 第１の出口の間に置かれそしてろ過された液体を通過させることなく空気を通過 させるように作られる。 図面の簡単な説明 本発明は本明細書の好ましい態様の詳細な記述を参照しそして下記の図面と関 連して読むとき最もよく理解されよう。 図１は本発明の原理に従って構築されたその第２の部屋に偏流装 置を持つろ過装置の、一部を除いた等角図（isometric view）を示す。 図２は本発明の原理に従って構築された使用可能な図１のろ過装置の断面図で あって、その中の液の流れを図示する。 図３Ａは図１及び図２に図示されたろ過装置の中で用いられる偏流装置の表面 の等角図を示す。 図３Ｂは図１及び図２に図示されたろ過装置内で用いられた偏流装置の裏面の 等角図を示す。 図４は管、血液供給袋及び血液収納袋を持つ機能的組立て品の中での図１及び 図２に図示されたろ過装置を示す。 図５は本発明の原理に従って構築された、第１の部屋に偏流装置を持つろ過装 置の、一部を除いたものの等角図を示す。 図６は図５に図示された、本発明の原理に従って使用可能なろ過装置の断面図 であって、その中の液体の流れを示す。 図７Ａは図５及び図６に示されたろ過装置内で用いられた偏流装置の表面の等 角図を示す。 図７Ｂは図５及び図６に示されたろ過装置内で用いられた偏流装置の裏面の等 角図を示す。 図８はフィルター支持具としてらせん状溝を持つ、本発明の原理に従って構築 されたろ過装置の、一部を除いたものの等角図を示す。 図９は本発明の原理に従って構築された図８のろ過装置の断面図を示す。 図１０は図８及び図９のろ過装置の出口部分であって、本発明の原理に従って 構築された出口部分の、一部を除いたものの等角図を示す。 図１１は第１及び第２の修飾らせん状溝を持つろ過装置であって本発明の原理 に従って使用可能な装置の別の態様の、一部を除いた形の等角図である。 図１２は本発明の原理に従って構築されそして使用可能な、図１１のろ過装置 の態様の断面図を示す。 図１３は本発明の原理に従って構築され、図１１及び図１２に図示されたろ過 装置の入口部分の内部に置かれた修飾らせん状溝の等角図を示す。 図１４は本発明の原理に従って構築され、図１１及び図１２に図示されたろ過 装置の出口部分の内部に置かれた修飾らせん状溝の等角図を示す。 図１５は本発明の原理に従って構築され、図１１及び図１２に図示されたろ過 装置の入口部分及び入口カバーの、一部を除いた等角分解図を示す。 図１６は本発明の原理に従って構築され、図１１及び図１２に図示されたろ過 装置の入口半分の上に置かれた入口カバーの横断面図を示す。 図１７は本発明の原理に従って使用可能な、フィルター支持具として修飾され たらせん状溝及びチューブガイドを持つろ過装置の、一部を除いた等角断面図を 示す。 図１８は図１７に図示したろ過装置に、ある長さの管を連結させたものの、一 部を除いた等角断面図を示す。 図１９はチューブガイドに従って曲げられたある長さの管を持つ図１７のろ過 装置の断面図を示す。 図２０はそれにチューブガイドを取り付けた図１７〜１９のろ過装置の入口部 分の表面の等角図を示す。 図２１は図２０に示したろ過装置の入口部分の裏面の等角図を示し、入口部分 の上の修飾らせん状溝を示す。 図２２はインライン通気用フィルター、管、血液供給袋及び血液収納袋を含む 機能的組立て品の中における図１７〜２１のろ過装置を図示する。 図２３は図１７〜２１に図示したろ過装置の入口部分の上の直角孔組立て品の 前面の等角図を示す。 図２４は図２３の直角孔組立て品の側面からの断面図を示す。 図２５はろ過装置から空気を排出させるため、ろ過装置に取り付けられそして ろ過装置の出口部分の修飾らせん状溝と直接連絡している親水性排気用フィルタ ーをさらに含む図１７〜２１のろ過装置の、一部を除いた等角断面図を示す。 図２６は空気収集袋と、ろ過装置からの空気を空気収集袋中に集めるため親水 性排気用フィルターに取り付けられた管とを持つ図２８のろ過装置の断面図を示 す。 図２７は図２５に示すろ過装置の親水性排気用フィルターの容器の等角図を示 す。 図２８はそれを通ってろ過装置から空気を排出させるための管によりその出口 孔に連結されたインライン親水性排気用フィルターを持つ図１９〜２１のろ過装 置の断面図を示す。 図２９は本発明に従って構築された親水性排気用フィルターの入口部分の、一 部を除いたものの等角断面図を示す。 図３０は本発明に従って構築された親水性排気用フィルターの出口部分の、一 部を除いたものの等角断面図を示す。 図３１は図２８に図示した親水性フィルターの側面からの断面図を示す。 図３２は空気受容袋、血液受容袋、及び血液供給袋と並んで図３４の親水性排 気用フィルターを含む機能的組立て品の中における図１７〜２１のろ過装置を示 す。 好ましい態様の詳細な説明 本明細書で言及するとき、上流、トップ又はアップという用語は本発明のろ過 装置内のフィルターを通過しろ過される前の液流の位置を指している。逆に、下 流、底又はダウンという用語は本明細書で用いるとき本発明のろ過装置内のフィ ルターを通過してろ過が行われた後の液流の位置を指している。さらに、本明細 書で用いるとき、放射状に（radially）及び軸方向に(axially)という用語は、 ろ過装置の中心を通って縦方向に走る軸Ａ−Ａ（図２）に関して、放射状の方向 に及び軸の方向にをそれぞれ指している。 本明細書に開示されているように、本発明のろ過装置はディスク（平円盤）ま たは円箇状であるのが好ましく、そしてインラインろ過に使用するよう意図され ている。本発明のろ過装置は様々な液体のろ過に使用することができる。しかし ながら、この装置は血液及び／又は血液産物のろ過にとりわけ適しており、本明 細書では血液ろ過を参照しながら記述することにする。 本発明に従って構築されるろ過装置の種々の態様が本明細書では開示されるが 、これらの態様はすべて種々の構成要素の操作、通気用フィルターの使用あるい は他の外部手段を用いることなくろ過装置内の空気を下流で排気することができ る。ろ過装置の態様はそれぞれ典型的には入口部分、出口部分、一つ以上のフィ ルター、及び 出口孔を通ってろ過装置から気体を排気させるための手段により形成される容器 を含んで成る。 図１及び図２に示す、本発明の原理に従って構築されたろ過装置の一つの態様 は、下流に偏流装置を組み入れている。このろ過装置は入口部分１、出口部分２ 、フィルター３、４、５、６、シールリング７、８、９および偏流装置１０を含 んでいる。フィルターは１９９４年３月１０日に出願された、「白血球及び他の 血液成分の除去のために使用可能なろ過装置」と題する米国特許出願第０８／２ ０９，５２３号に開示されているような、血液をろ過することができる材料を用 いて作られるのが好ましい。 図１および図２を参照すると、ろ過装置２３は、入口部分と出口部分の間にあ る接合部３２で、出口部分２に密着されている入口部分１からなる。この接合部 は超音波熔接、加熱熔接、溶媒熔接、接着剤接着または洩れ防止密着をもたらす 他の何らかの手段により密着させることが好ましい。フィルター６は圧縮により 出口部分の中に密着させ、それにより圧縮密着を形成させる。フィルター６の外 周部は出口部分２の棚３３とシールリング９の間で圧縮する。フィルター６の上 部に位置するフィルター５は圧縮シールを用いて出口部分２の中に密着させる。 フィルター５の外周部はシールリング８とシールリング９の間で圧縮する。フィ ルター５の上部に位置するフィルター４はこれも圧縮シールを用いて出口部分２ の中に密着させる。フィルター４の外周部はシールリング７とシールリング８の 間で圧縮する。フィルター４の上部に位置するフィルター３も圧縮シールを用い て出口半分(outlet half)２の中に密着させる。フィ ルター３の外周部はシールリング７と入口部分１の外周に沿って軸方向に突出し ているシールリブ２４の間で圧縮する。シールリング７、８および９には出口部 分２の壁４５と密着するように圧力をかけることが好ましい。しかしながら、シ ールリング７、８および９は、超音波熔接、加熱熔接、溶媒熔接、接着剤接着を 用い、あるいは洩れのないシールを作る他の密着手段を用いて出口部分２にまた は出口部分２の中に結合させることもできる。シールリングが出口部分２に圧力 により密着させられないときは、シールリング９は出口部分２に結合させること ができそしてシールリング８の底部表面はシールリング９の上部表面に結合させ ることができそしてシールリング７の底部表面はシールリング８の表面に結合さ せることができる。図１および図２に例示された装置は４枚のフィルターを含む が、１枚または２枚以上のフィルターを使用してもよい。 入口部分１および出口部分２の内壁により形成される装置２３の内部の空間２ １はフィルター３、４、５および６により二つの部屋に分けられる。上流の、上 部のまたは第１の部屋３０は入口部分１の壁３５、入口部分１の壁３６およびフ ィルター３の上部表面３７によって形成される。下流の、低部のまたは第２の部 屋は出口部分２の壁３８、出口部分２の壁３９およびフィルター６の低部表面４ ３により形成される。低部の部屋２９はその中の偏流装置１０により二つの部分 に分けられる。低部の部屋２９の第１の部分はフィルター６の底部表面４３と偏 流装置１０の上部表面４２により境界付けられている。低部の部屋２９の第２の 部分は偏流装置１０の底部表面４１と出口部分２の表面３９により境界付けられ ている。 図３Ａおよび図３Ｂを参照すると、偏流装置はその第１の面の上に放射状のフ ィルター支持用リブ１２、外周上に調整用タブ３１およびその第２の面上に支持 用ピン１１を持つ薄い平円盤の形をしている。このフィルター支持用リブ１２は 偏流装置の第１の面に沿って液体を放射状に流れさせるための手段として機能す る。しかしながら、支持用リブ１２の代わりに、一連の支持用ピンや編んだスク リーンなどこのような流れを可能とする他の手段を使用してもよい。支持用ピン １１は出口部分２の壁３９の上部に偏流装置１０を支持する手段として機能する 。調整用タブは低部の部屋２９の中の偏流装置１０の位置決めをするための手段 として機能する。 図４では、図１および図２に図示したろ過装置２３が入口用管１７、出口用管 １８、血液供給袋２５および血液受容袋２６を含む機能的組立て品の中にある。 使用者は血液供給袋２５なしで系を滅菌状態に保つため入口用管１７のシールさ れた入口末端を有する滅菌された図４の組立て品を購入することが好ましい。ろ 過を行うためには、入口部分１の中心にある管用ソケット１５に接続した入口用 管１７（図２）を、業界でよく知られているように、無菌の連結装置を用いて血 液供給袋２５の上の接続用管に繋ぐことになる。入口用管１７は液流に関しては 入口孔１３を経て上部の部屋３０と繋がっている。出口用管１８は、例えば、血 液収納袋に接続され、出口部分２の中心にある出口用管のソケット１６に繋がれ る。出口用管１８は液流に関しては出口孔１４を経て底部の部屋２９と繋がって いる。ろ過装置２３はインラインにぶら下がる。血液のような液体はその入口孔 １３からろ過装置２３に入り、そして液体はその出口孔１４からろ過装置２３を 出ていく。ろ過装置２３を液体で満たす 過程で、ろ過処理が始まる前にその中にあった空気はすべてろ過装置２３から液 が流れ出す前にろ過装置２３から出口用管１８を通って血液受容袋２６の中に排 気される。このプロセスは空気がほとんどあるいは全くフィルター３、４、５ま たは６に捕集されないことを確かにするものである。従って、フィルターの全接 触表面領域がろ過のために使用されることになる。 血液をろ過するとき、使用者は管挟み（示されていない）で血液供給袋に繋ぐ べき末端の近くの入口用管１７をまず閉じ、次いで入口用管１７の入口末端と血 液供給袋２５の間を業界でよく知られているように無菌連結装置を用いて無菌的 な連結を行う。実際の無菌的連結は入口用管１７と血液供給袋２５の一部である 短い長さの管との間でなされる。得られる系を図４に例示する。血液供給袋２５ はフック２７を備えたポール２８などの適当な装置から吊り下げることができる 。血液受容袋２６は機械により吊り下げることも、ベンチの上などに置くことも できる。 図１、２および４を参照すると、管挟み（示されていない）を開くと血液は血 液供給袋２５から入口用管１７を通り、入口孔１３を通り、上部の部屋３０へ流 れ始める。入口用管１７の中にあった空気は血液の前に上部の部屋３０に流入さ せられることになる。血液は上部の部屋３０の中心に入る。従って、上部の部屋 ３０はまず中心から血液で満たされ、次いで放射状に外側が満たされることにな る。この放射状の流れが図１および２に矢印で示されている。上部の部屋３０は 中心から放射状に外に満たされるから、フィルター３、４、５、６は中心から放 射状に外に濡れていくことになる。上部 の部屋３０がその中心から放射状に外に満たされていくにつれて上部の部屋３０ の中の空気はフィルター３、４、５および６の濡れていない部分を通って低部の 部屋２９の中へ、出口孔１４を通り、出口用管１８を通り、血液受容袋２６の中 へと追いやられる。上部の部屋３０は初期血液流速との関係で上部の部屋３０の 中に最初にあった空気のすべてがフィルター３、４、５および６を通って追いや られるのを確実にするようにサイズが決められる。上部の部屋３０の容積が血液 の初期流速との関係で大き過ぎるときは、空気の一部は上部の部屋３０の中に捕 捉されることになる。 フィルターが外側に向かって放射状に濡れるにつれて、フィルター内部にあっ た空気は低部の部屋２９内へと追いやられ、出口孔１４を通り、出口用管１８を 通って、血液受容袋２６の中へと追いやられる。フィルターは中心から外へ向か って放射状に濡れるので、血液はまずフィルター６の中心から流れ出し、次いで 放射状に外側に向かうパターンでフィルター６から流出し続けることになる。従 って、低部の部屋２９の第１の区分が外側に向かって放射状に満たされるにつれ 、フィルター３、４、５および６の中にあった空気はすべて低部の部屋２９の第 １の区分を通って外側に向かって放射状に追いやられることになる。 低部の部屋２９の第１の区分が血液て満たされると、その血液は低部の部屋２ ９の第２の区分の中へ放射状に内部に向かって流れ、空気を出口孔の中へ追いや りそれによって空気を強制的に下流に排気させる。低部の部屋２９の第２の区分 が血液で満たされると出口孔１４および出口用管１８は血液で満たされることに なる。最後に 、血液受容袋２６が血液で満ち始めることになる。偏流装置の回りの流れは図２ に矢印で示してある。 本発明の原理に従って構築された上部偏流装置を持つろ過装置の第２の態様が 図５から図８までに示してある。図５および図６を参照すると、ろ過装置１２３ は接合部１３２で出口部分１０２に密着されている入口部分１０１を含んでいる 。この接合部は超音波熔接、加熱熔接、溶媒熔接、接着剤接着または洩れ防止密 着を作りだす他の何らかの手段によって密着させることが好ましい。フィルター １０６は出口部分１０２の内部に圧縮により密着し、これにより圧縮密着を形成 させる。フィルター１０６の外側周辺は出口部分１０２の棚１３３とシールリン グ１０９の間で圧縮する。フィルター１０６の上に置かれたフィルター１０５は 圧縮密着を用いて出口部分１０２の内部に密着させる。フィルター１０５の外側 周辺はシールリング１０８とシールリング１０９の間で圧縮する。フィルター１ ０５の上に置かれたフィルター１０４は圧縮により出口部分１０２の内部に密着 しそれにより圧縮密着を形成させる。フィルター１０４の外側周辺はシールリン グ１０７とシールリング１０８の間で圧縮する。フィルター１０４の上に置かれ たフィルター１０３は出口部分１０２の内部に圧縮により密着しこれにより圧縮 密着を形成させる。フィルター１０３の外側周辺はシールリング１０７と入口部 分１０１の外周に沿って軸方向に突き出しているシールリブ１２４の間で圧縮す る。シールリング１０７、１０８、１０９は出口部分１０２の壁１４５と圧縮密 着させることが好ましい。しかしながら、シールリング１０７、１０８および１ ０９は出口部分１０２にまたは出口部分の内部に超音波熔接、加熱熔接、溶媒熔 接、接着剤接 着または洩れ防止密着を作りだす他の何らかの密着手段を用いて密着することも できる。シールリングが出口部分１０２の内部に圧縮密着されないときはシール リング１０９は出口部分１０２と接着させることができ、シールリング１０８の 低部表面はシールリング１０９の上部表面に接着させることができ、そしてシー ルリング１０７の低部表面はシールリング１０８の上部表面に接着させることが できる。図５および６に例示した装置は４枚のフィルターを含むが、何枚のフィ ルターを使用することもできる。 入口部分１０１の内壁と出口部分１０２の内壁とで作られる空洞はフィルター １０３、１０４、１０５および１０６により二つの部屋に分けられる。上部の部 屋１３０は入口部分１０１の壁１３５、入口部分１０１の壁１３６およびフィル ター１０３の上部表面１３７により形成される。低部の部屋１２９は出口部分１ ０２の内壁１３８、出口部分１０２の低部表面１３９およびフィルター１０６の 低部表面１４３により形成される。上部の部屋は偏流装置１１０により二つの区 分に分けられる。 図７Ａおよび図７Ｂを参照すると、偏流装置１１０はその上に浮遊用のピン１ １１を持つ薄い平円盤を含んでいる。浮遊用ピン１１１は偏流装置が上部の部屋 １３０の中心にくるように入口部分１０１に接着されている。上部の部屋１３０ は、従って、二つの区分、すなわち上の区分または第１の区分および底の区分ま たは第２の区分に分けられる。上部の部屋１２０の上の区分は入口半分１０１の 内部表面１３６および偏流装置１１０の上部表面１４２により境界付けられてい る。上部の部屋１３０の底の区分は偏流装置１１０の 底の表面１４１とフィルター１０３の上の表面１３７により境界付けられている 。 ろ過を行うためには、例えば血液供給袋につないだ入口用管１１７を入口部分 １０１の管ソケット１１５に繋ぐ。入口用管１１７は液流に関しては入口孔１１ ３を経て上部の部屋１３０に繋がっている。出口用管１１８は出口部分１０２の 出口用管ソケット１１６に繋ぎ、そして他方の端で例えば血液収容袋に繋ぐ。出 口用管１１８は液流に関しては出口孔１１４を経て底部の部屋１２９と繋がって いる。 ろ過装置１２３は図１および図２に示すろ過装置２３の態様を参照して既に論 じた方法と同様にして使用され、図４に図示したものと同様に機能的組立て品の 中に組み込まれる。ろ過装置１２３はインラインに（一列に）組み込まれる。血 液などの液体はその入口孔１１３からろ過装置１２３に入り、そしてその出口孔 １１４からろ過装置１２３を出る。ろ過装置１２３を血液等の液体で満たすとい う過程で、ろ過装置１２３の中の空気（ろ過が始まる前のもの）はすべて、液体 がろ過装置から流出し始める前に、出口用管１１８を通って血液受容袋１２６の 中へろ過装置から追い出される。従って、空気はほとんどまたは全くフィルター １０３、１０４、１０５または１０６の中に捕捉されておらず、フィルターの接 触表面積はろ過のために用いられる。血液をろ過するとき、使用者はまず管挟み （図示していない）で入口用管１１７の末端の近くで入口用管１１７を閉じ、次 いで入口用管１１７の入口末端と血液供給袋（図示していない）の間を業界で知 られた無菌連結装置を用い無菌的連結を 行う。実際の無菌的連結は入口用管１１７と血液供給袋の一部である短い管との 間で行う。血液供給袋はフックの付いたポールのような適当な装置から吊り下げ ることができる。血液受容袋は上記の装置により吊り下げることもあるいはベン チの上などの表面上に休ませることもできる。 図５および図６を参照して、ろ過装置１２３が機能的組立て品の中に組み込ま れると、入口用管１１７上の管挟み（図示されていない）が開かれ、そして血液 供給袋（図示されていない）から血液が入口用管１１７を通り、入口孔１１３を 通って上部の部屋１３０の中へ流れ始める。入口用管１１７の中にあった空気は 血流の先頭に立って上部の部屋１３０の中へ追いやられることになる。血液は上 部の部屋１３０に入りそして上部の部屋１３０の第１の区分が中心から外側に向 かって放射状に満ちていく。この放射状の流れは図５および図６に矢印で示して ある。入口部分１０１の表面１３６と偏流装置１１０の上部表面１４２の間のギ ャップは初期血流との関係でそのサイズが決められるべきで、ギャップが中心か ら外側へ放射状に血液で満たされるにつれ、その中の空気がすべてギャップから 排出されるように決められるべきである。上部の部屋１３０の第１の区分が血液 で満たされると、血液はギャップ１４０を通り偏流装置１１０からあふれこぼれ 、ついで上部の部屋１３０の第２の区分をその外周から放射状に内部に向かって 満たし始めることになる。偏流装置１１０の底部表面１４１とフィルター１０３ の上部表面１３７の間のギャップは初期血流に関してサイズが決められるべきで あり、ギャップがその外周から放射状に内部に向かって血液で満ちていくにつれ 、ギャップ内の空気がすべてそこから排出されるよう に決められるべきである。上部の部屋１３０の第２の区分への血液の流入速度は フィルターを通して第２の区分から空気を追い出すのに十分な速度でなければな らない。血流の速度が不十分なときは、流速を増加させるかおよび／または偏流 装置をもっとフィルター側に動かさなければならない。 上部の部屋１３０の低部の部分はその外周から放射状に内部に向かって満ちて いくから、フィルター１０３、１０４、１０５および１０６はその外周から放射 状に内部に向かって濡れていくことになる。フィルターが濡れるにつれて、その 中の空気はすべて低部の部屋１２９の中に、次いで出口孔１１４を通り、出口用 管１１８を通って血液受容袋の中へと追いやられることになる。出口部分１０２ はフィルターを支持するフィルター支持リブ１１２を含んでおり、そしてまた低 部の部屋１２９の中への放射状の流れを作らせる。しかしながら、低部の部屋１ ２９の中で放射状の流れを可能とするどのようなフィルター支持手段もフィルタ ー支持リブ１１２の代わりに使用することができる。フィルター１０３、１０４ 、１０５および１０６はそれらの外周から内部に向かって放射状に濡れるから、 低部の部屋１２９はその外周から内部に向かって放射状に満ちていくことになる 。 低部の部屋１２９の高さは、フィルター１０６の低部の表面１４３と出口部分 １０２の内部表面１３９により規定されるが、フィルター１０３、１０４、１０ ５および１０６から（それらが血液で濡れていくにつれ）排気される空気のすべ てが低部の部屋１２９から排出されるように初期血流に関して十分に低くすべき である。低部 の部屋１２９が血液で満たされると、出口孔１１４および次いで出口用管１１８ が血液で満ちていくことになる。最後に、血液受容袋が血液で満たされ始めるこ とになる。 本発明の原理に従って構築されるろ過装置の第３の態様は、図８〜１０に示す ようにフィルター支持具および偏流装置としての修飾されたらせん状溝を組み込 んでいる。 図８および図９を参照すると、ろ過装置２２３はその間の接合部２３２を介し て出口部分２０２に密着されている入口部分２０１を含んでいる。この接合部は 超音波熔接、加熱熔接、溶媒熔接、接着剤接着または洩れ防止密着を作りだす他 の何らかの手段により密着させることが好ましい。フィルター２０６は出口部分 ２０２の内部に圧縮により密着させそれにより密着を形成させる。フィルター２ ０６の外周は出口部分２０２の内部に沿って置かれた棚２３３とシールリング２ ０９の間で圧縮される。フィルター２０６の上部に置かれたフィルター２０５は 圧縮密着を用いて出口部分２０２の内部に密着される。フィルター２０５の外周 はシールリング２０８とシールリング２０９の間で圧縮される。フィルター２０ ５の上部に置かれたフィルター２０４はこれも圧縮密着を用いて出口部分２０２ の内部に密着される。フィルター２０４の外周はシールリング２５０とシールリ ング２０８の間で圧縮される。フィルター２０５の上部に置かれたフィルター２ ５１は圧縮密着を用いて出口部分２０２の内部に密着される。フィルター２５１ の外周はシールリング２０７とシールリング２５０の間で圧縮される。フィルタ ー２５１の上部に置かれたフィルター２０３はこれも圧縮密着を用いて出口部分 ２０２の内部に密着される。フィルター２０３の外周はシールリング２０７と入 口部分２０１の外周に沿って軸方向に突き出しているシールリブ２２４の間で圧 縮される。シールリング２０７、２５０、２０８および２０９は出口部分２０２ の壁２４５と圧縮密着を形成する。しかしながら、シールリング２０７、２５０ 、２０８および２０９は超音波熔接、加熱熔接、溶媒熔接、接着剤接着によりま たは洩れ防止密着を作りだす他のどのような手段を用いても出口部分２０２に結 合させることができる。シールリングが出口部分２０２の内部に圧力密着されな いときは、シールリング２０９は出口部分２０２に結合させることができ、そし てシールリング２０８の底部表面はシールリング２０９の上部表面に結合させる ことができる。同様に、シールリング２５０の底部表面はシールリング２０８の 上部表面に結合させることができ、そしてシールリング２０７の底部表面はシー ルリング２５０の上部表面に結合させることができる。 図８および図９に図示したようなろ過装置は複数のフィルターを含んでいるが 、すべてのフィルターが同一である必要はない。例えば、ある種の血液ろ過への 適用の場合には、フィルター２０３、２０４、２０５および２０６は白血球を除 去するために使用することができ、一方、フィルター２５１はメチレンブルーを 除去するために使用することができる。さらに、ろ過装置２２３は５枚のフィル ターを含むが、何枚のフィルターをその中に使用してもよい。 図８および図１０を参照すると、出口部分２０２の内部表面上に位置しそして フィルターに面している修飾されたらせん状溝は同心 円状の円形の溝２６１、２６２、２６３、２６４、２６５および２６６から形成 されている。同心円状の円形溝２６６は、液流に関しては混合用溝２７６を経て 同心円状円形溝２６５と連絡している。同心円状円形溝２６５は、混合用溝２７ ５を経て同心円状円形溝２６４と連絡している。同心円状円形溝２６４は、混合 用溝２７４を経て同心円状円形溝２６３と連絡している。同心円状円形溝２６３ は、混合用溝２７３を経て同心円状円形溝２６２と連絡している。同心円状円形 溝２６２は、混合用溝２７２を経て同心円状円形溝２６１と連絡している。同心 円状円形溝２６１は、混合用溝２７１を経て出口孔２１４と連絡している。 同心円状円形溝と混合用溝は両者とも丸い底（図９）を持っていることが好ま しい。しかしながら、これらの溝は四角い底であっても、Ｖ−型の底であっても あるいは他の形の底であってもよい。同心円状円形溝はろ過のための円形フィル ターの総表面積を最大にするためろ液を適当に排出させるものである。 フィルター２０６を出口部分２０２の内部の適切な位置に密着させると、フィ ルター２０６の底部表面２４３が同心円状円形溝および混合用溝の開放された上 部を覆うようになる。従って、混合用溝で連結された同心円状円形溝から形成さ れフィルター２０６の底部表面２４３で覆われた連続する溝は、一つの面（すな わち、フィルター２０６の底部表面２４３）がろ液をその中に浸入させるため多 孔性となっている、修飾されたらせん状の溝の形に包まれた一定の長さの管とし て働く。図８および図９のろ過装置は６本の同心円状円形溝を用いて修飾された らせん状溝を形成させているが、異なる 数の同心円状円形溝を用いることもできる。例示されたこの装置は連続する修飾 されたらせん状溝を使用しているが、この溝はどのような形の連続する溝であっ てもよい。多重の連続溝も使用することができる。例えば、一対の平行な修飾さ れたらせん状溝も使用することができる。 ろ過装置２２３は機能的組立て品の中に置かれ、そして図１および図２に図示 した、及び図４に示したような態様と同様にして使用される。ろ過の間、ろ過装 置２２３はインラインに吊り下げられる。液体はその入口孔２１３からろ過装置 ２２３に入りそして液体はその出口孔２１４からろ過装置２２３を出る。ろ過装 置２２３をろ過のための血液などの液体で満たす過程で、ろ過過程が始まる前に ろ過装置の中にあった空気がすべてろ過装置２２３から出口用管２１８を通って 血液受容袋（図示されていない）の中へ排気される。従って、フィルター２０３ 、２５１、２０４、２０５、２０６の中には空気はほとんどまたは全く留まって おらず、そしてフィルターの総接触表面積がろ過のために用いられる。 図８および図９を参照すると、血液などの液体は、例えば、血液供給袋（図示 されていない）から入口用管２１７を通り、入口孔２１３を通って上部の部屋２ ３０の中へ流れる。入口用管２１７の中にあった空気は血液流の先頭に立って上 部の部屋２３０の中へと下流の方に追いやられることになる。血液は上部の部屋 ２３０の中心で上部の部屋２３０に入る。従って、上部の部屋２３０は中心から 外側に向かって放射状に満ちていくことになる。この放射状の流れは図８および 図９に矢印で示されている。上部の部屋２３０がその 中心から外側に向かって放射状に満ちていくにつれ、上部の部屋２３０の中の空 気はフィルター２０３、２５１、２０４、２０５および２０６の濡れていない部 分を通って修飾されたらせん状溝の中へ追いやられ、出口孔２１４を通り、出口 用管２１８を通って血液受容袋（図示されていない）の中へと追いやられる。 上部の部屋２３０は中心から外側へ向かって放射状に満ちていくから、フィル ター２０３、２５１、２０４、２０５および２０６は中心から外側に向かって放 射状に濡れていくことになる。上部の部屋２３０の高さは、最初に上部の部屋２ ３０にあった空気がすべてフィルター２０３、２５１、２０４、２０５および２ ０６を通って追い出されることを保証するため血流の初速度との関係で十分に低 くすることが望ましい。しかしながら、空気のポケットが上部の部屋２３０内の 血液レベルの上に残っているときでも、この装置はなお正常に機能する。フィル ターが外側に向かって放射状に濡れていくにつれ、フィルターの中にあった空気 は修飾されたらせん状溝の中へ、出口孔２１４を通り、出口用管２１８を通って 血液受容袋（図示されていない）の中へと追いやられることになる。フィルター は中心から外側に向かって放射状に濡れるから、血液はその中心から修飾された らせん状溝の中へとまずフィルター２０６から流れだし、そして次いで外側に向 かって放射状のパターンでフィルター２０６から流れ続ける。これにより、空気 がすべてフィルター２０３、２５１、２０４、２０５および２０６から排気され る前に、血液が出口孔２１４から流出することになる。従って、最初にあった空 気の一部は修飾されたらせん状溝の中に閉じ込められる。しかしながら、血液受 容袋（図示されていない）の外側は大気圧であるから 、血液が出口孔２１４および出口用管２１８を満たし始めるにつれ、修飾された らせん状溝の出口孔２１４の端において負の先頭圧が生ずる。この負の圧力は修 飾されたらせん状溝から捕捉されている空気を吸引する。従って、血液が出口用 管２１８を満たし始めると、すべての空気がフィルター２０３、２５１、２０４ 、２０５および２０６からそして修飾されたらせん状溝から排気されるまで、血 液の流れと空気の断片が出口用管２１８を通って血液受容袋（図示されていない ）の中へ流れることになる。すべての空気が排気されると、液体だけが出口用管 ２１８から血液受容袋（図示されていない）の中へ流れることになる。 本発明の原理に従って構築されるろ過装置の第４の態様は、図１１および図１ ２に示すように、フィルター支持具および下流の偏流装置としての第１の修飾さ れたらせん状溝と上流の偏流装置としての第２の修飾されたらせん状溝の両方を 使用するものである。このろ過装置も流れの中程にスクリーンを組み込んでいる 。 図１１、図１５および図１６を参照すると、入口のカバー３５９は入口部分３ ０１の外部表面に結合して流れ切り換え溝３５８を形成する。入口部分３０１の リブ３５６はエネルギー切り換え器３５４を含みそして入口カバー３５９を支え る。スカート３５７は入口カバー３５９の外側周辺を定めそして入口カバー３５ ９を入口部分３０１のリブ３５６と整列させるための整列手段としておよび操作 者の手の上を切る原因となる可能性のある過剰熔接が装置の外側に露出するのを 防止するためのフラッシュトラップとしての両方の働きをする。入口カバー３５ ９の超音波熔接はエネルギー切り換え器 ３５４によりなされ、こうして入口カバー３５９の表面３５５に入口部分３０１ のリブ３５６の上部表面を密着する。この熔接は入口カバー３５９のリブ３５３ が入口部分３０１のリブ３５２に対して圧着されるとき完了する。熔接が完了し そして入口カバー３５９のリブ３５３が入口部分３０１のリブ３５２と接触する と、入口カバー３５９の半円形の溝３５１と入口部分３０１の半円形の溝３５０ が合体して、入口孔３１３から入口部分３０１の同心円状円形の溝３８９まで外 側に向かって放射状に液体流を切り換える円形放射状切り換え溝３５８を形成す る。この結合物のデザインは、ろ過される血液中の細胞を破壊するおそれのある 鋭いエッジを持たない丸い切り換え溝３５８を生じさせる。 図１１および図１３を参照すると、入口部分３０１は同心円状の円形溝３８１ 、３８２、３８３、３８４、３８５、３８６、３８７、３８８および３８９から なる修飾された上部らせん状溝を含む。図１５に示すように、同心円状円形溝３ ８９は放射状溝３９９を経て同心円状円形溝３８８と連絡している、すなわち、 液流に関しては放射状溝３９９を経て同心円状円形溝３８８と繋がっている。同 心円状円形溝３８８は放射状溝３９８を経て同心円状円形溝３８７と連絡してい る。同心円状円形溝３８７は放射状溝３９７を経て同心円状円形溝３８６と連絡 している。同心円状円形溝３８６は放射状溝３９６を経て同心円状円形溝３８５ と連絡している。同心円状円形溝３８５は放射状溝３９５を経て同心円状円形溝 ３８４と連絡している。同心円状円形溝３８４は放射状溝３９４を経て同心円状 円形溝３８３と連絡している。同心円状円形溝３８３は放射状溝３９３を経て同 心円状円形溝３８２と連絡している。同心円状円形溝 ３８２は放射状溝３９２を経て同心円状円形溝３８１と連絡している。同心円状 円形溝３８１は放射状溝３９１を経て入口半分３０１の中心と連絡している。 図１１および図１２に示すように、同心円状円形溝および放射状溝は四角い交 叉部分を持っている。しかしこれらの溝は丸い交叉部分、Ｖ−型の交叉部分ある いはその他の形の交叉部分を持つこともできる。この一連の同心円状円形溝の使 用により、円形フィルターの総接触表面積を利用させるための適当な暗渠（unde rdrain）が提供される。この同心円状円形溝は放射状溝と共に同心円状円形溝３ ８９の孔３８８から出発しそして入口部分３０１の中心で終わる一つの連続した 溝を形成する。放射状切り換え溝３５８は孔３８８を経て同心円状円形溝３８９ と連絡する。フィルター３０３が適切に密着されるときはその上部表面３３７は 同心円状円形溝の開放された底および入口部分３０１の放射状溝の開放された底 の下に来る。従って、入口部分３０１の放射状溝によって連結されておりそして フィルター３０１の上部表面３３７により下敷きされた同心円状円形溝は、一つ の面（すなわち、フィルター３０１の上部表面３３７）が多孔性である修飾され たらせん状溝の形をした一定の長さの管を本質的に形成する。ろ過装置３２３は 入口部分３０１の上に修飾された上部のらせん状溝を形成させるために９本の同 心円状円形溝を使用しているが、何本の同心円状円形溝を使用することも可能で ある。 図１１および図１４を参照すると、出口部分３０２上に位置する修飾されたら せん状溝は同心円状円形溝３６１、３６２、３６３、３６４、および３６５を含 んでいる。同心円状円形溝３６５は放射 状溝３７５を経て同心円状円形溝３６４と連絡している。同心円状円形溝３６４ は放射状溝３７４を経て同心円状円形溝３６３と連絡している。同心円状円形溝 ３６３は放射状溝３７３を経て同心円状円形溝３６２と連絡している。同心円状 円形溝３６２は放射状溝３７２を経て同心円状円形溝３６１と連絡している。同 心円状円形溝３６１は放射状溝３７１を経て出口孔３１４と連絡している。 図１２に示すように、低部の修飾されたらせん状溝の同心円状円形溝および放 射状溝は四角い底を持っている。しかし、これらの溝は丸底でも、Ｖ−型の底で もあるいは他の形の底でもよい。この一連の同心円状円形溝を使用すると適当な 暗渠ができることとなり、円形フィルターの接触表面積の全てがろ過のために利 用できるようになる。図１４を参照すると、同心円状円形溝は放射状溝と一緒に なって同心円状円形溝３６５の開始点３６７から出発し出口部分３０２の出口孔 ３１４で終わる連続した溝を形成している。フィルター３０６が入口部分３０１ と出口部分３０２の間で適切に密着されると、フィルター３０６の底部表面３４ ３は出口部分３０２の同心円状円形溝と放射状溝の上部を上敷きする表面となる 。従って、出口部分３０２の放射状溝によって連結されそしてフィルター３０６ の底部表面３４３によって上敷きされた同心円状円形溝が形成する連続した溝は 、一つの面（すなわち、フィルター３０６の底部表面３４３）が多孔性である、 修飾されたらせん状溝の形に包みこまれた一定の長さの管を本質的に形成してい る。図１１および図１２に示すろ過装置３２３は５本の同心円状円形溝を用いて 出口部分３０２の低部の修飾されたらせん状溝を形成している。しかし、何本の 同心円状円形溝を使用することも可能である。出口部分３０２は連 続した修飾されたらせん状溝を用いているが、この溝はいかなる形の連続溝であ ってもよい。多重連続溝を使用することもできる。例えば、一対の平行な修飾ら せん状溝を使用することもできる。 図１１および図１２を参照すると、フィルター３０３を支持する手段としては フィルター３０４とフィルター３０３の間のくぼみ３６８の中に位置する流内ス クリーン（midstream screen）３６０が挙げられる。流内スクリーン３６０はフ ィルター３０３を支える一方その中の放射状の流れを可能とするものであればど んな手段から構成されてもよい。流内スクリーン３６０として使用することがで きる材料の例としては、織布または不織布スクリーン材のカラム、ブロック、そ の他が挙げられる。流内スクリーン３６０は鋳型成形の一部として作ることもで きる。フィルター３０４、３０５、３０６は、上に論じたろ過装置２３、１２３ に対して既に開示した方法と同様にして、シールリング３０７、３０８、３０９ 並びに出口部分３０２により適切に密着される。 ろ過装置３２３は図１及び図２に示すろ過装置２３の態様を参照して既に論じ た方法と同様に使用され、そして図４に図示したと同様に機能的組立て品のなか に置かれる。図１１および図１２を参照すると、血液などの液体は血液供給袋（ 図示されていない）から、入口用管３１７を通り、入口孔３１３を通って、切り 換え溝３５８の中に流れる。切り換え溝３５８は血流を放射状に外側に転換し孔 ３８８へ向ける。孔３８８から血液は入口部分３０１の修飾されたらせん状溝の 中に流入する。次いで、血流は同心円状円形溝３８９から出発し入口部分３０１ の中心で終わる入口部分３０１の修飾さ れたらせん状溝を通って流れる。その流れが最外側の同心円状円形溝３８９から 入口部分３０１の中心まで進むにつれ、フィルター３０３はその外周から放射状 に内側に向かってその中心まで濡れることになる。従って、血液はフィルター３ ０３から流内スクリーン３６０の中へフィルター３０３の外周から流れ始める、 そして放射状に内側に向かうパターンでフィルター３０３から流内スクリーン３ ６０の中へ流れ続ける。流内スクリーン３６０がこのようにして内側に向かって 放射状に満ちていくと、フィルター３０３が濡れるにつれそこから追い出される 空気および流内スクリーン３６０の中の空気は、フィルター３０４、３０５、３ ０６を通り、出口部分３０２の修飾されたらせん状溝を通り、出口用管３１８を 通って、血液受容袋の中へと追いやられる。 流内スクリーン３６０はその外側の周辺から内側に向かって放射状に満ちてい くから、フィルター３０４、３０５および３０６はそれらの外側の周辺から放射 状に内側に向かって濡れていくことになる。従って、出口部分３０２の修飾され たらせん状溝はその最外側の同心円状円形溝３６５から出口孔３１４に向かって 内側に放射状に満ちていくことになる。出口部分３０２の修飾されたらせん状溝 の配列と入口部分３０１の修飾されたらせん状溝の配列との関係によっては、出 口部分３０２の修飾されたらせん状溝が血液で満たされるとき、出口部分３０２ の修飾されたらせん状溝の中に一部の空気がはじめに捕捉されることもありうる 。血液受容袋（図示されていない）の外側は大気圧であるから、血液が出口孔３ １４と出口用管３１８を満たし始めると、負の先頭圧が出口部分３０２の低部の 修飾されたらせん状溝の出口孔の端に発生する。この負の圧力は吸 引力を創りだし、出口部分３０２の低部の修飾されたらせん状溝から捕捉されて いる空気をすべて追い出してしまう。 図１１および図１２を参照すると、フィルター３０３の直径はフィルター３０ ４、３０５および３０６の直径よりも大きい。また、流内スクリーン３６０の直 径はフィルター３０３の利用可能な直径に等しい。ろ過装置３２３が血液で濡れ てしまうと（すなわち、空気がすべてろ過装置３２３から追い出されると）、フ ィルター３０４、３０５および３０６の接触領域を超えているフィルター３０３ の領域から流れだす血液は、流内スクリーン３６０を通って放射状に内側に向か ってフィルター３０４、３０５および３０６の接触領域へと流れることになる。 従って、フィルター３０３がフィルター３０４、３０５、３０６よりも大きな表 面領域を持っているときであっても、フィルター３０３、３０４、３０５、３０ ６の全ての表面領域がろ過のために利用されることになる。 流内スクリーン３６０は下流のフィルターよりもより大きなろ過のための接触 表面領域を持つ１または２以上のフィルターの表面領域を十分に利用するための 手段を提供する。ろ過装置３２３は４枚のフィルターを使用しているが、何枚の フィルターを使用してもよい。さらに、血液から白血球を除去するためろ過装置 ３２３を使用するとき、第１のフィルター３０３がほとんどの白血球を効果的に 除去するのが通常である。従って、それに続く下流のフィルターに大きな表面領 域を持たせることは必要でない。また、フィルター３０４、３０５、３０６の表 面領域を減らすことにより、ろ過装置３２３の内部に残る血液の量を最小にでき る。従って、より多くのろ 過された血液を血液受容袋の中に回収することになる。 本発明の原理に従って構築されるろ過装置の第５の態様は図１７、図１８およ び図１９に例示される。この装置は図１１および図１２に図示したろ過装置の態 様に類似している。しかしながら、図１７、図１８及び図１９の装置４２３は異 なる入口部分４０１を利用している。ろ過装置４２３の他の部分はすべてろ過装 置３２３の部分と同様である。従って、ろ過装置４２３はろ過装置３２３と同様 にろ過しそして空気などの気体を排気する。ろ過装置４２３の入口部分４０１は チューブガイド４３０と直角孔組立て品４１０とを含む。これらは以下に記すよ うに管と直角孔組立て品４１０の間の境界面で管が捩れるのを減らすのに役立つ 。 ほとんどの血液ろ過装置は、本明細書に記載したものも含め、無菌的な、使い 捨ての血液ろ過装置として設計されている。装置の入口用管や出口用管にいかな る捩れも生じないような方法でこれらの装置を包装することが重要である。管が ろ過装置に結合される境界面での捩れはよくみられる。 入口部分４０１は直角孔組立て品４１０とチューブガイド４３０を含んでいる 。図１９および図２０を参照すると、入口用管４１７は直角孔組立て品４１０に 結合させることができる。包装され船積みの準備が完了したとき、入り口用管４ １７は図１８に示すように真っ直ぐに寝かせることができる。しかし、より長い 管はコイル状になり、そしてインライン排気用フィルターも提供される。インラ イン排気用フィルターは１９９４年３月１０日に出願された、「白 血球および他の血液成分の除去に使用可能なろ過装置」と題する米国特許出願番 号０８／２０９，５２３号に開示されており、これは参照により本明細書にイン コーポレートされ、本明細書における開示の一部分をなす。チューブガイド４３ ０は入口用管４１７が直角孔組立て品４１０との境界面で曲げられそれにより捩 れるのを防止する。 図１８および図２１を参照すると、入口部分４０１の修飾されたらせん状溝は 同心円状円形溝４８１、４８２、４８３、４８４、４８５、４８６、４８７、４ ８８および４８９を含んでいる。同心円状円形溝４８９は放射状溝４９９を経て 同心円状円形溝４８８と連絡している。この一連の同心円状円形溝を使用すると 適当な暗渠が提供され、円形フィルターの使用可能な表面領域の全てを利用する ことが可能となる。同心円状円形溝は放射状溝と共に同心円状円形溝４８９の孔 ４８０から始まりそして入口部分４０１の中心で終わる一本の連続した溝を形成 している。フィルター３０３が適切に密着されると、フィルター３０３の上部表 面３３７は入口部分４０１の同心円状円形溝および放射状溝の開放された底を閉 じる表面となる。従って、入口部分４０１の放射状溝で連結されそしてフィルタ ー３０１の上部表面３３７で閉鎖された同心円状円形溝が形成する連続した溝は 、一つの面（すなわち、フィルター３０３の上部表面３３７）が多孔性である修 飾されたらせん状溝の形に包みこまれた一定の長さの管を本質的に形成している 。例示された装置は９本の同心円状円形溝を用いて入口部分４０１の修飾された らせん状溝を形成させている。図２１から見ることができるように、入口部分４ ０１の修飾されたらせん状溝は図１３に図示したろ過装置の態様の 入口部分３０１の修飾されたらせん状溝に類似している。 図１９を参照すると、入口用管４１７の出口の端は入口部分４０１の一部であ る直角孔組立て品４１０に結合している。 図１９を参照すると、使用するに際し、ろ過装置４２３は図１および図２に示 すろ過装置２３の態様と同様に入口用管から吊り下げられ、そして図４に示した と同様に機能的組立て品の中に置かれる。入口用管４１７はチューブガイド４３ ０の半径４３５に沿って滑らかな捩れのない湾曲を形成する。こうして、ろ過装 置４２３は、ろ過装置４２３の中心線から離れそしてろ過装置４２３の中心軸か ら９０度の角度で位置している直角孔組立て品４１０に入口用管４１７が結合し ているときでさえも、入口用管４１７から垂直に吊り下がる。入口用管４１７は 直角孔組立て品４１０の孔４１１を経て直角孔組立て品４１０の孔４８０と連絡 している。従って、血液は入口用管４１７から孔４１１を通り、次いで孔４８０ を通って最外側の同心円状円形溝４８９に流入することになる。血液が入口部分 ４０１の同心円状円形溝４８９に入ると、ろ過装置４２３は充満し、濡れ、そし て図１３に図示したろ過装置３２３と同様に機能する。 図１９に示す装置は、入口用管４１７の垂直部分の中心線がその中心軸と整列 するように配向している。ろ過装置４２３を垂直に吊るすことができるようにす るため、入口用管４１７の中心線をろ過装置４２３の中心軸から離れるように動 かすことが望ましい。しかしながら、入口用管４１７の中心線の正確な位置はろ 過装置４２３ の重量、入り口用管４１７の堅さ、出口部分４０２に直角管ソケットおよびチュ ーブガイドが使われているか否か、出口用管４１８の重量などの諸因子、並びに 他の諸因子に左右されうる。直角孔組立て品４１０とチューブガイド４３０を組 み合わせると、入口用管４１７を平たく横たえることが可能となり、入口用管４ １７を船積みの間捩れが生じないようにコイル状にすることができる。また、直 角孔組立て品４１０とチューブガイド４３０の組み合わせは、ろ過装置４２３を 入口用管４１７から垂直に吊り下げることができる手段を提供する。 図２２を参照すると、ろ過装置４２３は完全な血液ろ過システムに組立てられ る。血液ろ過システムには、入口用管４１７、インライン排気用フィルター５０ ０、血液供給袋４２５、出口用管４１８および血液受容袋４２６を含めることも できる。通常、このシステムはまず滅菌され、そして血液供給袋４２５が業界で よく知られた方法で最終使用者により入口用管４１７に無菌的に連結される。イ ンライン排気用フィルター５００を使用するときは、入口半分４０１の修飾され たらせん状溝の中の血液と共にインライン排気用フィルター５００の下の入口用 管４１７の中の血液もろ過プロセスの終点で血液受容袋４２６の中へ排出される ことになる。これはこのシステムの滞留量を減らす助けになる。 図１９、図２３および図２４を参照すると、管ソケット４１６は先細にした孔 ４１３と先細にした孔４１２を含んでいる。先細にした孔４１２の壁は突出して いるリブ４１４を含んでいる。例示された管ソケット４１６は４個の突出してい るリブ４１４を含んでいる 。しかし、４個より多いリブでも４個より少ないリブでも使用することができる 。ＵＶ硬化性の接着剤４２０（図１９）を用いて入口用管４１７を管ソケット４ １６に接着することができる。しかし、他の接着剤も使用することかできる。管 ４１７を結合させるために、管４１７を乾いた管ソケット４１６の中に挿入する 。先細の孔４１２の最も小さな直径は入口用管４１７が先細孔４１２の中に容易 に挿入できるように十分に大きく作られる。４個のリブ４１４は、接着剤が使わ れる前に管４１７を適切に保持するため、管４１７とのしっかりした接触を確か にすることができるように、先細孔４１２の中へ十分に深く突き出している。先 細の孔４１２は管ソケットを容易に成形できるように十分な先細でもあるべきで ある。また、先細孔４１３の先細は、先細孔４１３の内側と入口用管４１７の外 側の間のギャップがＵＶ硬化性の接着剤４２０をそのギャップの中に注入するこ とができる程に十分な大きさとなるようサイズを決めるべきである。ＵＶ硬化性 接着剤４２０が硬化していない状態で、入口用管４１７の外側と先細孔４１２の 内側の間のギャップを通り、次いで孔４１１の中へ流入することができないよう に、比較的高い粘度のＵＶ硬化性接着剤４２０が使用されるべきである。直角孔 組立て品４１０とチューブガイド４３０の間のギャップ４１９が余りに小さく、 ギャップ４１９から入口用管４１７の回りのギャップ中にＵＶ硬化性接着剤４２ ０を注入することができないときは、直角孔組立て品４１０の上部で先細孔４１ ３の最大直径の端の近くに小さな孔を開けることができる。次いで、ＵＶ硬化性 接着剤４２０をこの孔を通して入口用管４１７の回りのギャップに注入すること ができる。 本発明の原理に従って構築されるろ過装置のさらなる態様を図２５に例示する 。このろ過装置５２３は図１７に図示したろ過装置４２３と同一であるが、出口 部分５０２に取り付けられた親水性排気装置５６１の中に排気孔５６２と親水性 フィルター５６０をも含んでいる。出口部分５０２は出口部分５０２が排気孔５ ６２を含んでいることを除き図１７に示した装置の出口部分３０２と同一である 。 図２７を参照すると、親水性排気装置５６１はフィルター支持リブ５６７、出 口孔５６８、フィルター密着用表面５６９、側壁５７１、チューブソケット５６ ３および下流の部屋５７０を含んでいる。フィルター密着用表面５６９は排気装 置５６１の中に注ぎ口(alip)を形成する。フィルター支持リブ５６７はフィルタ ー密着用表面５６９からフィルター容器の中心を形成する出口孔５６８まで放射 状に内側に向かって延びている。親水性フィルター５６０（図２５）は側壁５７ １と密着用表面５６９が形成するくぼみの中へ挿入され、密着表面５６９に密着 される。この密着は加熱密着、超音波密着または接着剤密着を用いて形成させる ことができる。また、出口部分５０２にはフィルター支持リブとフィルター密着 用表面のセットを含めることができる。出口部分５０２の上のフィルター支持リ ブとフィルター密着用表面は排気用装置５６１上のそれらの鏡像体であることが できる。親水性フィルター５６０は親水性排気装置のフィルター密着用表面５６ ９と出口部分５０２の密着用表面との間で圧縮密着を用いて密着することができ る。親水性排気装置５６１は洩れ防止手段で出口部分５０２に結合させる。この 結合は超音波結合、加熱結合、接着剤結合、溶媒結合あるいは他のいかなるタ イプの洩れ防止結合を用いても形成させることができる。 ろ過装置５２３は図１および図２に示すろ過装置２３の態様を参照して既に論 じたのと同じ方法で使用され、同様の方法で機能的組立て品の中に置かれる。し かし、空気回収袋に誘導する付加的な管が排気装置５６１に付けられる。図２６ は図２５に図示したろ過装置５２３が入口用管５１７、出口用管５１８および空 気袋５６５を含む様子を図示している。機能的組立て品の中で血液をろ過すると き、入口用管５１７（入口用管５１７の入口末端付近）は管挟み（例示していな い）を用いて閉じている。出口用管５１８も出口半分５０２の管ソケット５６３ の近くで管挟み（図示していない）で閉じている。次いで、業界でよく知られた 無菌的連結装置を用いて、入口用管５１７の入口末端と血液供給袋（示していな い）の間の無菌的連結を行う。実際の無菌的連結は入口用管５１７と血液供給袋 の一部である短い管との間で行われる。血液供給袋（示していない）はフックの 付いたポール（示していない）などの適当な装置から吊り下げることができる。 空気袋５６５もポールから吊り下げることができ、あるいはろ過装置５２３から 吊り下げることができ、あるいはベンチなどの物体の表面の上に休めることもで きる。同様に、血液受容袋（示していない）は吊り下げてもあるいはベンチ表面 などの表面の上に寝かせてもよい。 図２５および図２６を参照すると、入口用管５１７の上の管挟み（示していな い）を開くと、血液は血液供給袋から入口用管５１７を通り、孔４８０を通り、 最外側の同心円状円形溝４８９の中へ流れ始めることになる。フィルター３０３ 、３０４、３０５および３ ０６は、図１７に図示したろ過装置４２３について上に説明したように、濡れる ことになる。入口用管５１７からおよび空気袋装置５２３の内部から排出される 空気は孔５６２を通り、ついで親水性フィルター５６１を通り、空気袋用管５６ ４を通って空気袋５６５の中に流入することになる。空気袋用管５６４と空気袋 ５６５を持つ空気袋装置５２３は一つの密封されたシステムを構成するから、親 水性フィルター５６０が無菌グレードのフィルターであることは必要でない。血 液がフィルター３０６から流れ始めるにつれ、出口部分５０２の中の低部の修飾 されたらせん状溝が血液で充満し始めることになる。低部の修飾されたらせん状 溝の中の血液が孔５６２に到達すると親水性フィルター５６０は濡れそしてこの 血液は親水性フィルター５６０を直ちに塞ぐことになる。従って、血液は空気袋 用管５６４の中へ、次いで空気袋５６５（図２６）の中へと流入することはでき ないであろう。こうして親水性フィルター５６０はそれが濡れるようになるまで 空気を流通させる弁として働く。出口用管５１８は管挟み（図示していない）で 閉じられているから、血液の流れはここで停止する。出口用管５１８の上の管挟 みを開くと、血液の流れが再開され、そして空気袋装置５２３の中に残っている 少量の空気は、出口用管５１８の中にあるすべての空気と共に、血液受容袋の中 に排気されることになる。血液はついで空気袋装置５２３から出口用管５１８を 通って血液受容袋の中へ流れることになる。必要があれば、出口用管５１８の上 の管挟みを開く前に、親水性フィルター５６０が濡れてしまったか否かを確認す るため、透明な親水性排気装置５６１を通して親水性フィルター５６０を観察す ることもできる。また、使用者はほんの僅かな時間（経験から知ることができ、 または製造業者からの説明書により決定することがで きる）待つこともできる。 上の記載から、ろ過装置５２３は図１７に示したろ過装置４２３の長所を全て 保持しそして血液受容袋の中の空気の量を減らすこともできる。ろ過装置が図３ １に示すように組立てられると、ろ過のプロセスは入口用管５１７の上の管挟み （示していない）を開くことにより開始される。空気袋装置５２３および親水性 フィルター５６０が濡れてしまった後はいつでも、ろ過のプロセスを完了させる ためには使用者は出口用管５１８の上にある管挟みを開くことだけが必要となる 。ろ過プロセスが完了すると、使用者は出口用管５１８（血液で充満している） を閉じ、次いでそれに結合している空気袋ろ過装置５２３、入口用管５１７、血 液供給袋、空気袋用管５６４および空気袋５６５を切り離し安全な方法で廃棄す ればよい。次いで、それに結合している出口用管５１８を持つ血液受容袋を貯蔵 することができる。 図２５に例示したろ過装置のさらなる態様を図２８に示す。これは管６３６と 出口用管６１８の間をインラインで連結した親水性排気装置６００を含んでいる 。図２８と図２９を参照すると、親水性排気装置６００の入口部分６０１は入口 用管ソケット６３３と出口用管ソケット６３４を含んでいる。入口用管ソケット ６３３は液流に関しては孔６３２を経て出口用管ソケット６３４と繋がっている 。入口の部屋６３０は液流に関しては別の孔６３１を経て孔６３２と繋がってい る。従って、入口の部屋６３０は液流に関しては管６３６および出口用管６１８ と繋がっており、管６３６は孔６３２を経て出口用管６１８と連絡している（図 ２８）。入口半分６０１は それから軸方向に突き出しているフィルター密着用リブ６３７をも含んでいる。 図３０および図３２を参照すると、親水性フィルター装置６００の出口部分６ ０２は、フィルター支持リブ６６７、出口孔６６８、フィルター密着用表面６６ ９、側壁６７１、チューブソケット６６３および下流の部屋６７０を含んでいる 。親水性フィルター６３５（図３２）は側壁６７１と密着用表面６６９により形 成されるくぼみの中に挿入される。親水性フィルター６３５は、出口部分６０２ のフィルター密着用表面６６９と入口部分６０１のフィルター密着用リブ６３７ の間で圧縮される親水性フィルター６３５の外側周辺により形成される親水性排 気用装置６００の中に圧縮密着を用いて密着される。しかしながら、親水性フィ ルター６３５は加熱密着、超音波密着、接着剤密着、溶媒密着によりあるいは他 のどんなタイプの密着によっても出口半分６０２に密着させることができる。 図３３は、入口用管４１７、出口用管６１８、血液供給袋４２５、管６３６、 血液受容袋６２６、空気袋用管６６４および空気袋６６５を含む機能的組立て品 の中における、図１７のろ過装置４２３と図３２の親水性排気装置６００を図示 する。 血液をろ過するとき、入口用管４１７はまず管挟み（図示していない）で（入 口用管４１７の入口末端の近くで）閉じる。出口用管６１８も親水性排気装置６ ００の管ソケット６３４の近くを管挟み（図示していない）で閉じる。次いで、 入口用管４１７の入口末端と血液供給袋４２５の間で業界でよく知られている無 菌的連結装置 を用いて無菌的連結を行う。実際の無菌連結は入口用管４１７と血液供給袋４２ ５の一部である短い管との間で行われる。血液供給袋４２５はフック４２７を持 つポール４２８のような適当な仕組みから吊り下げることができる。空気袋６６ ５はポール４２８から吊り下げることができ、あるいはベンチなどの表面に休ま せることができる。血液受容袋６２６はこの仕組みから吊り下げることができ、 あるいはベンチなどの表面に置くことができる。 図２８および図３３を参照すると、入口用管４１７（示していない）の上の管 挟みを開くと、血液は血液供給袋４２５から入口用管４１７を通り、孔４８０を 通って最外側の同心円状円形溝４８９の中へ流れ始める。フィルター３０３、３ ０４、３０５および３０６は図１７に示したろ過装置４２３で起こったのと同様 に濡れることになる。入口用管４１７からおよびろ過装置４２３の内部から排出 される空気はろ過装置４２３から管６３６を通り、孔６３２を通り、孔６３１を 通り、親水性フィルター６３５を通り、空気袋用管６６４を通って、空気袋６６ ５の中へ流れる。管６３６を持つ流内スクリーン装置４２３と親水性排気装置６ ００と空気袋用管６６４と空気袋６６５と出口用管６１８と血液受容袋６２６は 密封システムを構成するので、親水性フィルターが無菌グレードのフィルターで あることは必要ない。ろ過装置４２３が血液で濡れると、血液は出口孔３１６か ら管６３６の中に流れ始める。出口用管６１８は管挟み（示していない）で閉じ ているから、血液は管６３６から孔６３２を通り、ついで孔６３１を通って親水 性排気装置６００の上流の部屋６３０の中に流れることになる。上流の部屋６３ ０の中の血液は親水性フィルター６３５を濡らすことになる。一度濡れると、空 気はもはや親水性フィルター６３５を通って流れることはできなくなる。親水性 フィルター６３５の孔の大きさは血液が親水性フィルター６３５を直ちに塞ぐよ うに十分に小さくすべきである。従って、血液は空気袋用管６６４の中についで 空気袋６６５の中へと流れることができなくなり、親水性フィルター６３５はそ れが濡れるまで空気を流通させる一つの弁として働く。血液で濡れると、親水性 フィルターは空気の流れと血液の流れの両方に対して閉じている弁として働く。 出口用管６１８は管挟み（図示していない）で閉じているから、血液の流れはこ こで停止することになる。使用者はここで出口用管６１８の上の管挟みを開くこ とができる。この時点で、血液の流れは再開しそして出口用管６１８の中の空気 は血液受容袋６２６の中に排出される。次いで、血液はろ過装置４２３から管６ ３６を通り、孔６３２を通り、出口用管６１８を通って血液受容袋６２６の中へ 流れることになる。出口用管６１８の上の管挟みを開く前に親水性フィルター６ ３５が濡れてしまったかどうかを確認するため、使用者は親水性フィルター６３ ５を（透明な容器を通して）観察することができ、あるいは使用者はほんの僅か な時間（経験で知ることができ、または製造業者からの説明諸により決めること ができる）待つことができる。 上の説明から、ろ過装置４２３は親水性排気装置６００と組み合わせると、流 内スクリーン装置４２３の長所をすべて維持し、さらに血液受容袋５２６の中の 空気の量をも減らすことを知ることができる。図３３に例示するようにろ過シス テムが組立てられると、使用者は入口用管４１７の上の管挟み（示していない） を開くことによりろ過プロセスを始めることになる。ろ過装置４２３および親水 性排気装置６００が濡れてしまった後はいつでも、使用者はろ過プロセスを完了 させるには出口用管６１８の上の管挟みを開く必要があるだけである。ろ過プロ セスが完了すると、使用者は出口用管６１８（血液が充満している）を閉じ、次 いでそれに結合している流内スクリーン装置４２３、入口用管４１７、血液供給 袋４２５、管６３６、親水性排気装置６００、空気袋用管６６４、および空気袋 ６６５を切り離しそして安全な方法で廃棄する。次いで、それに結合している出 口用管６１８を持つ血液受容袋６２６を貯蔵することができる。 本発明は本明細書で図示した態様を参照して記述されたが、下記の請求の範囲 に規定された本発明の範囲から逸脱することなく、これらの態様に対する様々な 修飾がなされ得ることは当業者にとって明らかなことである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年９月１６日 【補正内容】 請求の範囲 １． 一つの入口孔および一つの出口孔をその中に有する一つの容器、 該容器内の入口孔と出口孔の間に配置されそして容器を第１の部屋と第 ２の部屋に分割する少なくとも一つの血液または血液産物のフィルターであって 、該少なくとも一つのフィルターがフィルターと容器の間への液体の流入を防止 するため該容器に密着されているものであるフィルター、および 該フィルターと入口孔の間の該第１の部屋の中に配置された偏流装置で あって、該偏流装置が容器から第１の距離だけ均一に隔てられた平面状の上部表 面を有するものであり、該偏流装置が第１の部屋の直径全体に及ぶサイズを持つ ものであり、偏流装置の外側周辺がそれに隣接する容器から隔てられそれらの間 にギャップを与えるものであり、そして該偏流装置の低部表面が少なくとも一つ のフィルターから第２の距離だけ隔てられており、その第２の距離が容器と上部 表面の間および低部表面と少なくとも一つのフィルターの間に捉えられた空気を 該血液または血液産物が該少なくとも一つのフィルターを通して該第２の部屋へ 追い出すような距離である偏流装置、 を含んで成る血液または血液産物ろ過装置。 ２． 偏流装置と入口孔の間の距離が、液体が入口孔を経て第１の部屋に流入す るとき、容器内の気体が第１の部屋の中に蓄積するのを防止するような距離であ る、請求項１記載のろ過装置。 ３． ２以上のフィルターをさらに含んで成る請求項１記載のろ過 装置であって、該フィルターの二つの間にシールリングが取り付けられているろ 過装置。 ４． 該入口孔と出口孔が同軸に配向しているものである、請求項３記載のろ過 装置。 ５． 該容器が入口部分と該入口部分に結合している出口部分を含み、該入口孔 が該入口部分の内部に配置されそして該出口孔が該出口部分の内部に配置されて いるものである、請求項３記載のろ過装置。 ６． 該フィルターが該入口部分と出口部分またはシールリングの一方との間に 密着されているものである、請求項５記載のろ過装置。 ７． 複数のフィルターを含んで成る請求項５記載のろ過装置であって、該フィ ルターが相互の上に積み重ねられそしてシールリングによりそれらの周辺付近で 隔てられているものであるろ過装置。 ８． 該偏流装置が一つの平円盤を含んで成るものである請求項７記載のろ過装 置。 ９． 該平円盤が該第１の部屋の中で浮遊状態にあるものである請求項８記載の ろ過装置。 １０． ２以上のフィルターをさらに含んで成る請求項１記載のろ過装置であっ て、該フィルターの二つの間にシールリングが取り付けられているろ過装置。 １１． 該入口孔と出口孔が同軸に配向しているものである請求項１記載のろ過 装置。 １２． 該ろ過装置が入口部分と出口部分を含み、該入口孔が該入口部分の中に 配置されそして該出口孔が該出口部分の中に配置されているものである、請求項 １記載のろ過装置。 １３． 該フィルターが該入口部分と出口部分の間に密着されているものである 請求項１２記載のろ過装置。 １４． 複数のフィルターをさらに含んで成る請求項１記載のろ過装置であって 、該フィルターが相互の上に積み重ねられそしてそれらの周辺がシールリングに より隔てられているものであるろ過装置。 １５． 該第２の部屋の該フィルターの下に配置された第１の溝をさらに含んで 成る請求項１記載のろ過装置であって、該第１の溝がフィルターから出口孔へ液 体を流せるように適応させられているものであるろ過装置。 １６． 該第１の溝が実質的にらせん状の溝を含むものである請求項１５記載の ろ過装置。 １７． 該フィルターが該第１の溝を覆っておりそれにより該フィルターでろ過 された液体が直接該第１の溝に流入するものである請求項１５記載のろ過装置。 １８． 第２の溝をさらに含んで成る請求項１５記載のろ過装置であって、該第 ２の溝が該第１の部屋の内部にありそして入口孔からフィルターへ液体を流入さ せるように適応されているものであるろ過装置。 １９． 該第２の溝がフィルターを覆っており、該第２の溝の中の液体が該フィ ルターに直接流入するものである請求項１８記載のろ過装置。 ２０． 該第２の溝が第１の部屋の外側周辺から第１の部屋内の中心部に至るら せん状の溝を含むものである請求項１９記載のろ過装置。 ２１． 該第２の溝が修飾されたらせん状溝を含むものであり、そ の溝の放射状の最外端がフィルターの有効ろ過領域の最外端と並んでいるもので ある、請求項２０記載のろ過装置。 ２２． 該ろ過装置内で該フィルターを支える手段をさらに含んで成る請求項１ ９記載のろ過装置。 ２３． 該支持手段がスクリーンを含むものである請求項２２記載のろ過装置。 ２４． 入口孔と第２の溝の間に放射状に延びている第３の溝をさらに含んで成 る請求項２０記載のろ過装置。 ２５． 該入口孔が容器の周辺付近に位置しそして該第２の溝が第１の部屋の周 辺から第１の部屋の中心部まで延びるものである、請求項１９記載のろ過装置。 ２６． 入口孔がその中に柔軟な管を受容するように適応されそして先細の孔を 含むものである請求項２５記載のろ過装置。 ２７． 柔軟な管を該入口孔の中へ誘導するように適応された該容器上のチュー ブガイドをさらに含んで成る請求項２６記載のろ過装置。 ２８． 該容器上の該チューブガイドが実質的な直角支持具をさらに含むもので ある請求項２７記載のろ過装置。 ２９． 該孔の内径から延びている突出リブを少なくとも一つさらに含んで成る 請求項２６記載のろ過装置。 ３０． 第２の出口孔をさらに含んで成る請求項１５記載のろ過装置であって、 容器内の空気がそれを通って容器の外へ流れることができるように該出口孔が該 少なくとも一つのフィルターの下流の位置に置かれるものであり、該第２の出口 孔が空気は通すことはできるがある種の液体は通すことができないように配置さ れた親水性フィルターを有するものであるろ過装置。 ３１． 液流に関して該出口孔と繋がっているインライン排気装置をさらに含ん で成る請求項１５記載のろ過装置であって、該インライン排気装置がその中に親 水性フィルター、入口、第１の出口および第２の出口を備え付けており、該親水 性フィルターが入口と第１の出口の間に置かれそしてある種の液体を通過させる ことなく空気を通過させるように適応されているろ過装置。 ３２． 一つの入口孔と一つの出口孔をその中に有する一つの容器、 この容器内の入口孔と出口孔の間に配置されそしてこの容器を第１の部 屋と第２の部屋に分割する少なくとも一つのフィルターであって、フィルターと 容器の間に液体が流入するのを防止するため該フィルターが該容器に密着されて いるフィルター、 該第２の部屋内の溝であって、該溝が該溝の内部表面と該フィルターに より定められた流入断面積を有するものであり、該溝が液流に関して直接該出口 孔と繋がっておりそして出口孔の断面積より小さいか等しい断面積を有するもの であり、該溝内の空気がその中のろ過された液体により該出口孔に至る該溝の一 部を通って流れるように強制されそれにより該フィルターに接触する空気をこの 装置の下流側の内部から除去するものである溝、 を含んで成るインライン液体ろ過装置。 ３３． 少なくとも一つのフィルターと入口孔の間の距離が、液体が入口孔を経 て第１の部屋に流入するとき、容器内の気体の第１の部屋内への蓄積を防止する 距離である請求項３２記載の液体ろ過装置。 ３４． 少なくとも一つのフィルターと出口孔の間の距離が、ろ過の間に第２の 部屋内の気体を出口孔へ入らせる距離である、請求項３３記載の液体ろ過装置。 ３５． 該溝が該第２の部屋の外側周辺から該第２の部屋の中心の位置に置かれ た出口孔まで延びているものである、請求項３２記載の液体ろ過装置。 ３６． 該第１の部屋の中でそして該少なくとも一つのフィルターの上に配置さ れた第２の溝をさらに含んで成る請求項３５記載の液体装置であって、該溝が液 流に関して入口開口と繋がっており、そして該溝が液体を該少なくとも一つのフ ィルターと接触させるため該入口開口の中に流入させるように適応されているも のであるろ過装置。 ３７． 該第２の溝が該第１の部屋の外側周辺から該第１の部屋の中心部まで延 びているものである、請求項３６記載のろ過装置。 ３８． 該第１および第２の溝の少なくとも一つが実質的にらせん状である、請 求項３７記載のろ過装置。 ３９． 液流に関して第２の部屋内の該溝と繋いで取り付けられている排気装置 をさらに含んで成る請求項３２記載のろ過装置であって、該親水性排気装置が親 水性フィルターを含んでおり、該親水性フィルターが濡れたときは空気を通過さ せることができないものであるろ過装置。 ４０． 該排気装置が該出口孔の下流に配置されており、該ろ過装置から液体が 該出口孔を通って該排気装置中へ流れるものである、請求項３９記載のろ過装置 。 ４１． 該排気装置が入口ソケット、出口ソケット、および出口孔を含んで成る ものであり、該親水性フィルターが該入口ソケットと 該出口孔の間に置かれるものである請求項４０記載のろ過装置。 ４２． 該排気装置が該容器に取り付けられており、そして該排気装置が溝と排 気装置の間を連絡する孔により液流に関して第２の部屋内の該溝と直接繋がって 配置されているものである、請求項３９記載のろ過装置。 ４３． 該溝が修飾されたらせん状のものを含んでおり、溝の放射状の外側の端 の距離とフィルターの放射状の外側の端の距離が実質的に同じである、請求項３ ２記載のろ過装置。 ４４． フィルターが白血球フィルターである請求項３２記載のろ過装置。 ４５． 一つの入口孔と出口孔をその中に有する一つの容器、 ろ過されていない液体が該入口孔に入り該出口孔に流れ抜けるのを防止 するため容器に密着された少なくとも一つのフィルター、 該フィルターの下流に置かれそして該フィルターによって定められる断 面積を有する溝であって、ろ過された生物学的液体が該フィルターの内部から該 溝に直接流入するものであり、該連続した溝が液流に関して該出口孔と繋がって おりそして出口孔の断面積よりも小さいかまたは等しい断面積を持っており、該 溝の内部の空気が該出口部分に至る該溝の一部を通って流れるようろ過された生 物学的液体により強制され、それにより該フィルターに接触する空気を該装置の 下流側から除去するものである溝、 を含んで成るインラインの生物学的液体ろ過装置。 ４６． 様々に異なる位置のどの方向を向いているときでも、該装置が該フィル ター内の空気を捕捉することなく生物学的液体をろ過 するものである、請求項４５記載のろ過装置。 ４７． 該少なくとも一つのフィルターが２以上のフィルターを含むものである 請求項４６記載のろ過装置。 ４８． 少なくとも一つの該フィルターが血液フィルターである請求項４７記載 のろ過装置。 ４９． 該血液フィルターが白血球フィルターである請求項４８記載のろ過装置 。 ５０． 該装置が血液または血液産物ろ過装置である請求項４８記載のろ過装置 。 ５１． 該連続した溝がらせん状溝を含むものである請求項４７または請求項５ ０記載のろ過装置。 ５２． 該フィルターが平円盤状である請求項５１記載のろ過装置。 ５３． 該らせん状溝が、らせん状溝の放射状の最外側端がフィルターの有効ろ 過領域の最外側端と並んでいるように修飾されたらせん状溝を含むものである請 求項５１記載のろ過装置。 ５４． らせん状溝がフィルターの最外側端まで実質的に延びているものである 請求項５３記載のろ過装置。 ５５． 生物学的液体をろ過装置に流しその中のフィルターを通す工程、 ろ過された生物学的液体を直接フィルターの下流に置かれた溝の中に集 める工程であって、該溝がフィルターにより定められる断面積を持ち、該断面積 が出口孔の断面積より小さいものである工程、 溝の中のろ過された生物学的液体を出口孔の方へ流すことにより空気を 溝を通して出口孔に追い出す工程であって、こ れにより装置の内部に捕捉されていた空気を除去する工程、 を含んで成る生物学的液体をろ過する方法。 ５６． 該流通工程が該生物学的液体を複数のフィルターを通して流通させるこ とを含むものである、請求項５５記載の方法。 ５７． 該生物学的液体が血液または血液産物を含むものである請求項５６記載 の方法。 ５８． 該血液または血液産物が細胞除去のためにろ過されるものである請求項 ５７記載の方法。 ５９． 該血液または血液産物が白血球除去のためにろ過されるものである請求 項５８記載の方法。 ６０． 該溝がらせん状溝を含むものである請求項５５記載の方法。 ６１． 該らせん状溝が修飾されたらせん状溝を含むものであり、その最外側端 がフィルターの有効ろ過領域の最外側端と並んでいるものである請求項６０記載 の方法。 ６２． 該フィルターが平円盤状である請求項６０記載の方法。 ６３． ろ過装置の中の第１の部屋と第２の部屋の間に配置された少なくとも一 つのフィルターを有するろ過装置の中へ生物学的液体を流す工程、 生物学的液体の流れを偏流装置を越えて該少なくとも一つのフィルター の外側の端まで方向付けをする工程であって、該偏流装置が該少なくとも一つの フィルターからある距離だけ隔てられているものである工程、および 該生物学的液体がろ過装置に入りそして偏流装置を越えて外側の端から 放射状に内側に少なくとも一つのフィルターを通って流れるにつれ、実質的には 該生物学的液体の先頭に立 って、空気が第１の部屋から少なくとも一つのフィルターをその外側の端から放 射状に内側に通って追い出される工程、 を含んで成る生物学的液体をろ過する方法。 ６４． 方向付けをする工程が、生物学的液体をまず偏流装置の上のギャップの 中で放射状に外側に向けて方向付けし次いで偏流装置の下の第２のギャップの中 で放射状に内側に向けて方向付けをする工程をさらに含む請求項６３記載の方法 。 ６５． 方向付けをする工程が、生物学的液体を偏流装置の周辺に隣接する第３ のギャップの中に向けそしてこのギャップと第２のギャップの液の連絡をとらせ る工程をさらに含む請求項６４記載の方法。 ６６． 該偏流装置が第１の部屋の直径に達するサイズのものであり、偏流装置 の外側の周囲がそれに隣接する第１の部屋の壁から隔てられその間にギャップを 作っているものである請求項６３記載の方法。 ６７． 少なくとも一つのフィルターが２以上のフィルターを含み、該フィルタ ーの二つの間にはシールリングが取り付けられているものである、請求項６３記 載の方法。 ６８． 該偏流装置が平円盤を含んで成るものである請求項６３記載の方法。 ６９． 該平円盤が該第１の部屋の中で浮遊状態にある請求項６８記載の方法。 ７０． 少なくとも一つのフィルターが複数のフィルターを含むものであり、該 フィルターが相互に積み重ねられておりそしてそれらの周辺付近がシールリング により隔てられているものである請求項６３記載の方法。 ７１． 方向付けの工程が少なくとも一つのフィルターの上にある溝の中へ生物 学的液体を向ける工程をさらに含むものである請求項６３記載の方法。 ７２． 該溝が少なくとも一つのフィルターを覆うものであり、該溝の中の液体 が該少なくとも一つのフィルターの中へ直接流入するものである請求項７１記載 の方法。 ７３． 該溝が少なくとも一つのフィルターの外側の端からろ過装置内の中心部 に至るらせん状の溝を含むものである請求項７２記載の方法。 ７４． 該溝が修飾されたらせん状溝を含んでおり、溝の放射状の最外側端が少 なくとも一つのフィルターの有効ろ過領域の最外側端と並んでいるものである請 求項７３記載の方法。 ７５． 該生物学的液体が血液または血液産物を含むものである請求項６３記載 の方法。 ７６． 該血液または血液産物が細胞除去のためにろ過されるものである請求項 ７５記載の方法。 ７７． 該血液または血液産物が白血球除去のためろ過されるものである請求項 ７６記載の方法。 ７８． 該少なくとも一つのフィルターが平円盤状である請求項６３記載の方法 。 【手続補正書】 【提出日】１９９８年８月１８日 【補正内容】 請求の範囲 １． 一つの入口孔および一つの出口孔をその中に有する一つの容器、 該容器内の入口孔と出口孔の間に配置されそして容器を第１の部屋と第 ２の部屋に分割する少なくとも１枚の血液または血液産物のフィルターであって 、該少なくとも１枚のフィルターがフィルターと容器の間への液体の流入を防止 するため該容器に密着されているものであるフィルター、および 該フィルターと入口孔の間の該第１の部屋の中に配置された偏流装置で あって、該偏流装置が容器から第１の距離だけ均一に隔てられた平面状の上部表 面を有するものであり、該偏流装置が第１の部屋の直径全体に及ぶサイズを持つ ものであり、偏流装置の外側周辺がそれに隣接する容器から隔てられそれらの間 にギャップを与えるものであり、該偏流装置の低部表面が少なくとも１枚のフィ ルターから第２の距離だけ隔てられており、容器と上部表面の間および低部表面 と少なくとも１枚のフィルターの間に捉えられていた空気が該血液または血液産 物により該少なくとも１枚のフィルターを通して該第２の部屋へ追い出されるも のである偏流装置、 を含んで成る血液または血液産物ろ過装置。２ ． 該容器が入口部分と該入口部分に結合している出口部分を含み、該入口孔 が該入口部分の内部に配置されそして該出口孔が該出口部分の内部に配置されて いるものである、請求項１記載のろ過装置。３ ． 該入口孔と出口孔が同軸に配向しているものである、請求項１又は請求項 ２ 記載のろ過装置。４ ． 該少なくとも１枚のフィルターが２枚以上のフィルターを含むものであっ て、各フィルターが相互の上に積み重ねられそして各フィルターの２枚の間がそ の２枚の間に取り付けられたシールリングによりそれらの周辺付近で隔てられ、 各フィルターが該入口部分と該出口部分またはシールリングの一方との間に密着 されているものである請求項１〜請求項３いずれか１項に記載のろ過装置。 ５ ． 該ろ過装置内に、スクリーンを含む該フィルターの支持手段をさらに含ん で成る請求項１〜請求項４いずれか１項に記載のろ過装置。６ ． 偏流装置と入口孔の間の距離が、液体が入口孔を経て第１の部屋に流入す るとき、容器内の気体が第１の部屋の中に蓄積するのを防止するような距離であ る、請求項１〜請求項５いずれか１項に記載のろ過装置。７ ． 該偏流装置が第１の部屋内で浮遊状態にある一つの平円盤を含んで成るも のである請求項１〜請求項６いずれか１項に記載のろ過装置。８ ． 該第２の部屋の該フィルターの下に配置された実質的にらせん状であって もよい 第１の溝をさらに含んで成る請求項１〜請求項 ７いずれか１項に 記載のろ過装置であって、該フィルターが該第１の溝を覆って おりそれにより該フィルターでろ過された液体が直接該第１の溝に流入するもの であり、そして 該第１の溝がフィルターから出口孔へ液体を流せるように適応さ せられているものである、ろ過装置。９ ． 該第１の部屋の内部にあってフィルターを覆っており、入口孔からフィル ターへ液体を直接流入させるように適応されている第２の溝をさらに含んで成る請求項１〜請求項８いずれか１項に 記載のろ過装置。１０ ． 該第２の溝が第１の部屋の外側周辺から第１の部屋内の中心部に至る修 飾されていてもよい らせん状の溝を含むものであり、その溝の放射状の最外端が フィルターの有効ろ過領域の最外端と並んでいるものである、請求項９ 記載のろ 過装置。１１ ． 入口孔と第２の溝の間に放射状に延びている第３の溝をさらに含んで成 る請求項９又は請求項１０記載のろ過装置。１２ ． 該入口孔が容器の周辺付近に位置しそして該第２の溝が第１の部屋の周 辺から第１の部屋の中心部まで延びるものである、請求項９〜請求項１１いずれ か１項に 記載のろ過装置。１３ ． 入口孔がその中に柔軟な管を受容するように適応されそして先細の孔を 含むものであって、該孔の内径から延びている少なくとも１個の突出リブをも含 んでもよいものである請求項１〜請求項 １２いずれか１項に 記載のろ過装置。１４ ． 柔軟な管を該入口孔の中へ誘導するように適応された該容器上の実質的 直角支持具を含んでいてもよい チューブガイドをさらに含んで成る請求項１〜請 求項１３いずれか１項に 記載のろ過装置。１５ ． 液流に関して該出口孔と繋がっているインライン排気装置をさらに含ん で成る請求項１〜請求項１４いずれか１項に記載のろ過装置であって、該インラ イン排気装置がその中に親水性フィルター、入口、第１の出口および第２の出口 を備え付けており、該親水性フィルターが入口と第１の出口の間で、該少なくと も１枚のフィルターの下流に置かれそして血液 を通過させることなく空気を通過 させるように適応されているものであるろ過装置。１６ ． 一つの入口孔と一つの出口孔をその中に有する一つの容器、 この容器内の入口孔と出口孔の間に配置されそしてこの容器を第１の部 屋と第２の部屋に分割する少なくとも１枚のフィルターであって、フィルターと 容器の間に液体が流入するのを防止するため該フィルターが該容器に密着されて いるものであるフィルター、 該第２の部屋内の修飾されたらせん状であってもよい溝であって、該溝 が該溝の内部表面と該フィルターにより定められた流入断面積を有するものであ り、該溝が液流に関して直接該出口孔と繋がっておりそして出口孔の断面積より 小さい か等しい断面積を有するものであり、該溝内の空気がその中のろ過された液体に より該出口孔に至る該溝の一部を通って流れるように強制されそれにより該フィ ルターに接触する空気をこの装置の下流側の内部から除去するものである溝、 を含んで成るインライン液体ろ過装置。１７ ． 該少なくとも１枚のフィルターと入口孔の間の距離が、液体が入口孔を 経て第１の部屋に流入するとき、容器内の気体の第１の部屋内への蓄積を防止す る距離であり、そして少なくとも１枚のフィルターと出口孔の間の距離が、ろ過 の間に第２の部屋内の気体を出口孔へ入るよう強制する距離である、請求項１６ 記載の液体ろ過装置。１８ ． 該溝が該第２の部屋の外側周辺から該第２の部屋の中心の位置に置かれ た出口孔まで延びているものであり、そして溝の放射状の外側の端の距離とフィ ルターの放射状の外側の端の距離が実質的に同じである、請求項１６又は請求項 １７記載の液体ろ過装置。 １９ ． 該第１の部屋の中にありそして該少なくとも１枚のフィルターの上に配 置されそして該第１の部屋の外側周辺から該第１の部屋の中心部まで延びている 修飾されたらせん状であってもよい 第２の溝をさらに含んで成る請求項１６〜請 求項１８いずれか１項に 記載の液体ろ過装置であって、該溝が液流に関して入口 開口と繋がっており、そして該溝が液体を該少なくとも１枚のフィルターと接触 させるため該入口開口から流入させるように適応されているもので あるろ過装置。２０ ． 液流に関して第２の部屋の該溝と繋いで取り付けられ該出口孔の下流に 配置され ている排気装置をさらに含んで成る請求項１６〜請求項１９いずれか１ 項に記載のろ過装置であって、液体が該ろ過装置から該出口孔を通って該排気装 置中へ流れるものであり、 該排気装置が親水性フィルターを含むものであり、該 親水性フィルターが濡れたときは空気を通過させることができないものであるろ 過装置。２１ ． 該排気装置が入口ソケット、出口ソケット、および出口孔を含んで成る ものであり、該親水性フィルターが該入口ソケットと該出口孔の間に置かれるも のである請求項２０記載のろ過装置。２２ ． 該少なくとも１枚のフィルターが血液フィルター又は白血球フィルター である請求項１６〜請求項２１いずれか１項に記載のろ過装置。２３ ． 一つの入口孔と出口孔をその中に有する一つの容器、 ろ過されていない液体が該入口孔に入り該出口孔に流れ抜けるのを防止 するため容器に密着された、平円盤状であってもよい、少なくとも１枚のフィル ター、 該フィルターの下流に置かれそして該フィルターによって定められる断 面積を有する修飾されたらせん状であってもよい溝であって、ろ過された生物学 的液体が該フィルターの内部から該溝に直接流入するものであり、該連続した溝 が液流 に関して該出口孔と繋がっておりそして出口孔の断面積よりも小さいかまたは等 しい断面積を持っており、該溝の内部の空気が該出口部分に至る該溝の一部を通 って流れるようろ過された生物学的液体により強制され、それにより該フィルタ ーに接触する空気を該装置の下流側から除去するものである溝、 を含んで成るインラインの血液又は血液産物を含む生物学的液体ろ過装置。２４ ． 様々に異なる位置のどの方向に向いているときでも、該装置がフィルタ ー内の空気を捕捉することなく生物学的液体をろ過するものである、請求項２３ 記載のろ過装置。２５ ． 該フィルターの少なくとも１枚が血液フィルター又は白血球フィルター である請求項２３又は請求項２４記載のろ過装置。２６ ． 該修飾されたらせん状の溝がフィルターの最外側端まで実質的に延びて おり 、該溝の放射状の最外側端がフィルターの有効ろ過領域の最外側端と並んで いるものである請求項２３〜請求項２５いずれか１項に記載のろ過装置。２７ ． 生物学的液体をろ過装置に流しその中の平円盤状であってもよい少なく とも１枚の フィルターを通す工程、 ろ過された生物学的液体をフィルターの下流に置かれた修飾されたらせ ん状であってもよい 溝の中に直接集める工程であって、該溝がフィルターにより 定められる断面積を持ち、 該断面積が出口孔の断面積より小さくそれにより装置内に捉えられていた空気を 除去する ものである工程、 溝の中のろ過された生物学的液体を出口孔の方へ流すことにより空気 を溝を通して出口孔に追い出す工程であって、これにより装置の内部に捕捉され ていた空気を除去する工程、 を含んで成る生物学的液体をろ過する方法。２８ ． 該生物学的液体が血液または血液産物を含むものであって、細胞除去ま たは白血球除去のためにろ過されるものである請求項２７ 記載の方法。２９ ． 該らせん状の溝の最外側端が該少なくとも１枚のフィルターの有効ろ過 領域の最外側端と並んでいるものである請求項２７又は請求項２８記載の方法。３０ ． ろ過装置の中の第１の部屋と第２の部屋の間に配置された、平円盤状で あってもよい 少なくとも１枚のフィルターを有するろ過装置の中へ生物学的液体 を流す工程、 生物学的液体の流れを偏流装置を越えて該少なくとも１枚のフィルター の外側の端まで方向付けをする工程であって、該偏流装置が該少なくとも１枚の フィルターからある距離だけ隔てられているものである工程、および 該生物学的液体がろ過装置に入りそして偏流装置を越えて外側の端から 放射状に内側に少なくとも１枚のフィルターを通って流れるにつれ、空気が、実 質的には該生物学的液体の先頭に立って第１の部屋から少なくとも１枚のフィル ターを その外側の端から放射状に内側に通って追い出される工程、 を含んで成る生物学的液体をろ過する方法。３１ ． 方向付けをする工程が、生物学的液体をまず偏流装置の上のギャップの 中で放射状に外側に向けて方向付けし次いで偏流装置の下の第２のギャップの中 で放射状に内側に向けて方向付けをする工程をさらに含む請求項３０記載の方法 。３２ ． 方向付けをする工程が、生物学的液体を偏流装置の周辺に隣接する第３ のギャップの中に向けそしてこのギャップと第２のギャップの液の連絡をとらせ る工程をさらに含む請求項３０又は請求項３１記載の方法。３３ ． 該偏流装置が第１の部屋の直径に達するサイズのものであり、偏流装置 の外側の周囲がそれに隣接する第１の部屋の壁から隔てられその間にギャップを 作っているものである請求項３０〜請求項３２いずれか１項に記載の方法。３４ ． 該少なくとも１枚のフィルターが２枚以上のフィルターを含むものであ って、相互に積み重ねられており、それらの２枚の間にはシールリングが取り付 けられており 、そしてそれらの周辺付近がシールリングにより隔てられているも のである請求項３０〜請求項３３いずれか１項に記載の方法。３５ ． 該偏流装置が該第１の部屋の中で浮遊状態にある平円盤を含んで成るも のである請求項３０〜請求項３４いずれか１項に記載 の方法。３６ ． 方向付けの工程が、少なくとも１枚のフィルターの上にあって該少なく とも１枚のフィルターを覆っている 溝の中へ生物学的液体を向け、ついで該溝の 中の液体を該少なくとも１枚のフィルターの中へ直接流入させる 工程をさらに含 むものである請求項３０〜請求項３５いずれか１項に記載の方法。３７ ． 該溝が少なくとも１枚のフィルターの外側の端からろ過装置内の中心部 に至る修飾されていてもよいらせん状の溝であって、該溝の放射状の最外側端が 該少なくとも１枚のフィルターの有効ろ過領域の最外側端と並んでいるものを 含 むものである請求項３０〜請求項３６いずれか１項に記載の方法。３８ ． 該生物学的液体が血液または血液産物を含むものであり、該血液又は血 液産物が細胞又は白血球除去のためにろ過されるものである請求項３０〜請求項 ３７いずれか１項に 記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 一つの入口孔および一つの出口孔をその中に有する一つの容器、 入口孔を経てろ過装置内に流入する液体をろ過するように該容器内の入 口孔と出口孔の間に配置されたフィルターであって、該容器を第１の部屋と第２ の部屋に分割するフィルター、 ろ過装置内に置かれ、ろ過装置から出口孔を通して気体を排気させるた めの手段、 を含んで成るインライン液体ろ過装置。 ２． 該手段がフィルターと出口孔の間にある該第２の部屋の中に配置された偏 流装置を含むものである、請求項１記載のろ過装置。 ３． 該偏流装置が平円盤を含むものである、請求項２記載のろ過装置。 ４． 該平円盤が少なくとも一つの放射状に延びているリブを含むものである、 請求項３記載のろ過装置。 ５． ２以上のフィルターをさらに含む請求項３記載のろ過装置であって、該フ ィルターの２枚の間にシールリングが置かれているものであるろ過装置。 ６． 該入口孔と出口孔が同軸に配向しているものである、請求項３記載のろ過 装置。 ７． 請求項３記載のろ過装置であって、該容器が入口部分と該入口部分に結合 している出口部分を含み、該入口孔が該入口部分の中に配置されておりそして該 出口孔が該出口部分の中に配置されてい るものであるろ過装置。 ８． 該フィルターが該入口部分と出口部分およびシールリングの一方の間で密 着されるものである、請求項７記載のろ過装置。 ９． 複数のフィルターを含んで成る請求項７記載のろ過装置であって、該フィ ルターが相互の上に積み重ねられそしてそれらの周辺付近がシールリングにより 隔てられているものであるろ過装置。 １０． 該手段がフィルターと入口孔の間の該第１の部屋の中に配置された偏流 装置を含むものである、請求項１記載のろ過装置。 １１． 該偏流装置が一つの平円盤を含むものである、請求項１０記載のろ過装 置。 １２． 該平円盤が該第１の部屋の中で浮遊状態にある（suspended）ものであ る、請求項１１記載のろ過装置。 １３． ２以上のフィルターをさらに含む請求項１０記載のろ過装置であって、 該フィルターの２枚の間にシールリングが置かれているものであるろ過装置。 １４． 該入口孔と出口孔が同軸に配向しているものである、請求項１０記載の ろ過装置。 １５． 該ろ過装置が入口部分と出口部分を含み、該入口孔が該入口部分の中に 配置されておりそして該出口孔が該出口部分の中に配置されているものである、 請求項１０記載のろ過装置。 １６． 該フィルターが該入口部分と出口部分の間に密着されているものである 、請求項１５記載のろ過装置。 １７． 複数のフィルターをさらに含む請求項１０記載のろ過装置であって、該 フィルターが相互の上に積み重ねられそしてシールリングによりそれらの周辺が 隔てられているものであるろ過装置。 １８． 該手段が該第２の部屋の中の該フィルターの下に配置され た一本の溝を含むものであり、該溝がフィルターから出口孔へ液体を流すことが できるように適応されているものである、請求項１０記載のろ過装置。 １９． 該溝が実質的にらせん状の溝を含むものである、請求項１８記載のろ過 装置。 ２０． 該フィルターが該溝を覆っており、これにより該フィルターでろ過され た液体が直接該溝に流れ込むものである、請求項１８記載のろ過装置。 ２１． 該手段がさらに第２の溝を含み、該第２の溝が該第１の部屋の中にあり そして入口孔からフィルターまで液を流すことができるように適応されているも のである、請求項１８記載のろ過装置。 ２２． 該第２の溝がフィルターを覆っており、該第２の溝の中の液体が直接該 フィルターに流入するものである、請求項２１記載のろ過装置。 ２３． 該第２の溝が第１の部屋の外側周辺から第１の部屋の中央部まで誘導す るらせん状の溝を含むものである、請求項２１記載のろ過装置。 ２４． 該らせん状の溝が修飾されたらせん状の溝を含むものである、請求項２ ３記載のろ過装置。 ２５． 該ろ過装置内に該フィルターを支える手段をさらに含むものである、請 求項２１記載のろ過装置。 ２６． 該支持手段がスクリーンを含むものである請求項２５記載のろ過装置。 ２７． 入口孔と第２の溝の間に放射状に延びる第３の溝をさらに含むものであ る、請求項２３記載のろ過装置。 ２８． 該入口孔が容器の周辺付近に位置しておりそして該第２の溝が第１の部 屋の周辺から第１の部屋の中央部まで延びるものである、請求項２２記載のろ過 装置。 ２９． 入口孔がその中に柔軟な管を受容するように適応されておりそして先細 の孔を含むものである、請求項２８記載のろ過装置。 ３０． 該容器の上に柔軟な管を該入口孔の中に誘導するように適応されたチュ ーブガイドをさらに含むものである、請求項２９記載のろ過装置。 ３１． 該容器の上の該チューブガイドが実質的な直角支持具をさらに含むもの である、請求項３０記載のろ過装置。 ３２． 該孔の内径から延びている突出リブを少なくとも一つさらに含むもので ある、請求項２９記載のろ過装置。 ３３． 第２の出口孔をさらに含む請求項１８記載のろ過装置であって、該出口 孔がそれを通して容器内の空気を流させるため該容器内の該少なくとも一つのフ ィルターの下に位置するものであり、該第２の出口孔がそこを通ってある種の液 体を通過させることなく空気を通過させるために配置された親水性フィルターを 持つものであるろ過装置。 ３４． 液流に関して該出口孔と繋がっているインライン排気装置をさらに含む 請求項１８記載のろ過装置であって、該インライン排気装置がその中に親水性フ ィルター、一つの入口、第１の出口および第２の出口を持つように構成されてい るものであり、該親水性フィルターが入口と第１の出口の間に置かれそしてそれ を通してある種の液体を通過させることなく空気を通過させるように適応されて いるものであるろ過装置。 ３５． 一つの入口孔と一つの出口孔をその中に有する一つの容器、 この容器内の入口孔と出口孔の間に置かれ、この容器を第１の部屋と 第２の部屋に分割する少なくとも一つのフィルターであって、液体が該少なくと も一つのフィルターと該容器の間に流入するのを防止するため、少なくとも一つ のフィルターが容器に密着されているものであるフィルター、 該少なくとも一つのフィルターと出口孔の間に置かれた、第２の部屋 内の偏流装置、 を含んで成る液体ろ過装置。 ３６． 少なくとも一つのフィルターと入口孔の間の距離が第１の部屋に容器内 の気体が蓄積するのを防止する距離である請求項３５記載のろ過装置。 ３７． その中に一つの入口孔と出口孔を有する一つの容器、 容器内の入口孔と出口孔の間に置かれ、容器を第１の部屋と第２の部 屋に分割する少なくとも一つのフィルターであって、該少なくとも一つのフィル ターと該容器の間に液体が流入するのを防止するため、フィルターが容器に密着 されているものである少なくとも一つのフィルター、そして、 該第１の部屋内で該フィルターと入口孔の間に置かれた一つの偏流装 置、 を含んで成る液体装置。 ３８． 偏流装置と入口孔の間の距離が、液体が入口孔を経て第１の部屋に流入 するとき容器内の気体が第１の部屋内に蓄積するのを 防止する距離である、請求項３５記載のろ過装置。 ３９． その中に一つの入口孔とひとつの出口孔を有する一つの容器、 容器内の入口孔と出口孔の間に置かれ、容器を第１の部屋と第２の部 屋に分割する少なくとも一つのフィルターであって、該フィルターと該容器の間 に液体が流入するのを防止するため、フィルターが容器に密着されているもので ある少なくとも一つのフィルター、 該第２の部屋内の該フィルターの下に配置された溝であって、該溝が 該フィルターを通ってろ過された液体を集めそして該液体を該出口孔に流させる ように適応されているものである溝、 を含んで成る液体ろ過装置。 ４０． 少なくとも一つのフィルターと入口孔の間の距離が、液体が入口孔を経 て第１の部屋に流入するとき容器内の気体が第１の部屋内に蓄積するのを防止す る距離である、請求項３９記載の液体ろ過装置。 ４１． 少なくとも一つのフィルターと出口孔の間の距離が、ろ過の間に第２の 部屋の中の気体を出口孔に入らせる距離である、請求項４０記載の液体ろ過装置 。 ４２． 該溝が該第２の部屋の外側周辺から該第２の部屋の中心に位置する出口 孔まで延びているものである、請求項４１記載のろ過装置。 ４３． 該第１の部屋の中で該少なくとも一つのフィルターの上に配置された第 ２の溝をさらに含む請求項４２記載のろ過装置であって、該溝が液流に関して入 口開口と繋がっておりそして該溝が該入 口開口の中へ流入する液体を該少なくとも一つのフィルターに接触させるように 適応されているものであるろ過装置。 ４４． 該第２の溝が該第１の部屋の外側周辺から該第１の部屋の中心の位置ま で延びているものである、請求項４３記載のろ過装置。 ４５． 該第１の溝および第２の溝の少なくとも一つが実質的にらせん状である 、請求項４４記載のろ過装置。 ４６． 液流に関して第２の部屋内の該溝と繋がって搭載されている排気装置を さらに含んで成る請求項３９記載のろ過装置であって、該親水性排気装置が親水 性フィルターを含むものであり、該親水性フィルターが濡れたとき空気を通過さ せることができないものであるろ過装置。 ４７． 該排気装置が該出口孔の下流に配置されており、該ろ過装置からの液体 が該出口孔を通って該排気装置内に流れ込むものである、請求項４６記載のろ過 装置。 ４８． 該排気装置が入口ソケット、出口ソケットおよび出口孔を含んでおり、 該親水性フィルターが該入口がソケットと該出口孔の間に位置するものである、 請求項４７記載のろ過装置。 ４９． 該排気装置が該容器に附属されておりそして溝と排気装置の間を連絡す る孔により該排気装置が第２の部屋内の該溝と液流に関して直接繋がっているも のである、請求項４６記載のろ過装置。