JPH11513003A - 粒状固形物を含む液体製品を収容する通気容器 - Google Patents

粒状固形物を含む液体製品を収容する通気容器

Info

Publication number
JPH11513003A
JPH11513003A JP10503473A JP50347398A JPH11513003A JP H11513003 A JPH11513003 A JP H11513003A JP 10503473 A JP10503473 A JP 10503473A JP 50347398 A JP50347398 A JP 50347398A JP H11513003 A JPH11513003 A JP H11513003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
membrane
liquid product
product
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10503473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3241389B2 (ja
Inventor
ネイル、ジョーン、ロジャース
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JPH11513003A publication Critical patent/JPH11513003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3241389B2 publication Critical patent/JP3241389B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D51/00Closures not otherwise provided for
    • B65D51/16Closures not otherwise provided for with means for venting air or gas
    • B65D51/1605Closures not otherwise provided for with means for venting air or gas whereby the interior of the container is maintained in permanent gaseous communication with the exterior
    • B65D51/1616Closures not otherwise provided for with means for venting air or gas whereby the interior of the container is maintained in permanent gaseous communication with the exterior by means of a filter
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D77/00Packages formed by enclosing articles or materials in preformed containers, e.g. boxes, cartons, sacks or bags
    • B65D77/22Details
    • B65D77/225Pressure relief-valves incorporated in a container wall, e.g. valves comprising at least one elastic element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、液体製品を収容する容器(10)に関する。この容器は、通気手段によって液体製品を通気できる。通気手段は、容器内部の圧力が周囲圧力と異なる場合に、容器の内側と外側との間でガスを通過させることができる。通気手段は、ガスに対して透過性であるが、液体製品に対して不透過性である。液体製品は、カーボネート、ペルカーボネート、ペルボレート、及びこれらの混合物からなる群から選択された粒状固形物を含む。粒状固形物の粒径は、400μm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】 粒状固形物を含む液体製品を収容する通気容器 発明の分野 本発明は、通気手段を含む容器に関する。 発明の背景 閉鎖容器の内側と周囲圧力との間に存在する圧力差に応じて容器が変形する問 題は、パッケージング産業で周知である。このような容器の変形は、プラスチッ クや金属等の特定の容器材料については回復不能である。薄壁の部分的に可撓性 の容器が、特にこの問題の作用を受ける。 上文中に言及した容器の内部と外部との間には、多くの可能な要因で圧力差が 生じる。容器の内容物は、例えば、化学的に不安定であったり、容器の頭上空間 内に存在するガスと反応したり、特殊な場合には容器の材料それ自体と反応する ことがある。化学反応には、液状の内容物がガスを発生して容器を過圧状態にす る反応、或いは頭上空間内のガスを吸収することによって容器内に負圧を発生す る反応のいずれかが含まれる。 容器の充填中及びシール中の温度が輸送中及び貯蔵中の外部温度と僅かに異な る場合に容器の内側の圧力と周囲大気圧との間に圧力差が生じる。容器の充填時 の周囲圧力が、別の地勢学的場所での周囲圧力と異なることによっても圧力差が 生じる可能性がある。 従来技術では、容器の内部と外部との間に圧力差が発生しないようにするバル ブシステムを使用する幾つかの解決策が提案されてきた。ガスを逃がすことによ って、容器の内側で発生した圧力を解放できる様々な通気キャップに関する提案 もなされている。例えば、フランス特許第2 259 026号、米国特許第4 , 136,796号、ドイツ国特許第2 509 258号には、オリフィスを外 部に対して覆うガス透過性の膜を含む自動通気閉鎖体が開示されている。これら の膜は、液体に対して不透過性であるがガスに対して透過性の材料で製作されて いる。従って、容器は、耐漏性を損なうことなくガスを外部に逃がす孔を有する 。別の例が欧州特許第593 840号に開示されている。これには、圧力を発 生する液体を収容する容器が開示されている。この容器は、微小なチャンネルで できたネットワークを有する。微小なチャンネルでできたこのネットワークは、 ガスに対して透過性であるが液体不透過性である。 液体製品がこれらの膜又は微小なチャンネルの末端と接触すると、膜は、それ らのガス透過性を少なくとも部分的に失う。詳細に述べると、カーボネート及び /又はペルカーボネート及び/又はペルボレート等の粒状固形物が懸濁した液体 製品を膜から完全にドレンして容器に戻すことはできない。膜の孔が、液体から 付着した粒状固形物によって塞がれることがわかっている。このようにして、容 器はそれらの通気性能を失うのである。このように通気性能が失われると、本体 の外部と内部との間に圧力差が発生し、これによって容器が変形する。 製品と膜との間の接触は、充填済の容器が輸送中に震動される際に製品が膜に 跳ね掛かることによって生じる。輸送中に通常生じる跳ね掛かりの量は、容器の 通気性能を完全に損なうのに十分である。製品は、容器を上下逆にして収納する 際にも膜と接触する。例えばバルブ等の他の通気システムにも同様の欠点がある ことがわかっている。 上文中に言及したように、膜の通気性能に影響を及ぼす重要なパラメータは、 膜と接触した製品が、製品中に懸濁した粒状固形物を膜に付着させることである 。従って、本発明の目的は、粒状固形物を含む液体製品を収容する、製品を通気 手段によって通気できる容器を提供し、これによって、液体製品中の粒状固形物 の通気手段への付着を実質的に減少することである。 発明の概要 本発明は、液体製品を収容する容器を提供する。この容器は、液体製品を通気 手段によって通気できる。通気手段により、容器の内側の圧力が周囲圧力と異な る場合にガスを容器の内部と外部との間で通過させることができる。通気手段は 、ガスに対して透過性であるが、液体製品に対して不透過性である。液体製品は 、カーボネート、ペルカーボネート、ペルボレート、及びこれらの混合物からな る群から選択された粒状固形物を含む。粒状固形物の大きさは、400μm以下 である。 図面の簡単な説明 第1a図、第1b図、及び第1c図は、通気手段を持つ本発明による容器の様 々な実施形態(部分的に示す)の側断面図である。 第2a図乃至第2c図は、本発明による液体製品と接触した通気手段の通気性 能を計測するための気泡点試験法の順序を示す図である。 発明の詳細な説明 下文において、第1a図乃至第1c図は、容器の一部に関する。「容器」とい う用語は、液体製品を収容できる任意の中空本体、及び容器を閉鎖する場合の容 器の任意の他の部品を含むものと理解されたい。このような他の部品は、容器と 取り外し自在に係合でき且つ容器の開閉を可能にする閉鎖体、例えばキャップ又 は蓋である。閉鎖体は、好ましくは、容器と漏れ止めをなして係合している。閉 鎖体は、ねじ着脱式又はスナップ着脱式であるのがよい。更に、フリップトップ キャップ閉鎖体又はタレットキャップ閉鎖体が容器の可能な閉鎖体である。 第1a図は容器の側断面図であり、容器(10)(一部だけを示す)は、中空 本体(11)を含む。この中空本体は、側壁(18)及び底壁(第1a図には示 さず)を含む。容器は、その閉鎖時に上壁(17)を更に有する。中空本体は、 任意の液体製品を収容できる。好ましくは、中空本体は、容器の内側と周囲圧力 との間で生じる圧力差に応じて変形する程度に可撓性である。例えば薄いプラス チック材料製の袋もまた本発明に含まれる。この他に、容器の適当な形状には、 本質的に円筒形の形状、テーパした円筒形形状、楕円形形状、正方形形状、矩形 形状又は平らな楕円形形状が含まれる。 本発明の好ましい実施形態では、容器(10)は注ぎ口を有する。好ましくは 、容器は、プラスチック、金属、紙、又は層をなしたこれらの材料の組み合わせ 、積層体、又は同時押出物からできている。更に、材料はリサイクルできるのが よい。容器及びその部品についての好ましい材料には、ポリエチレン(高密度ポ リエチレン又は低密度ポリエチレン)、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエ チレンテレフタレート(PET)、押出適性PET、ポリプロピレン、ポリカー ボネート、及びナイロン等のプラスチックが含まれる。これらのプラスチックは 、個々に、又は同時押出物として、層をなして、又は積層体として組み合わせて 使用できる。 別の重要な特徴として、容器(10)は、通気手段(20)を有する。この通 気手段は、容器の内側の圧力を外部周囲圧力と等しくできる。従って、通気手段 は、容器の内側で過圧並びに負圧が発生しないようにすることができる。確かに 、通気手段は、収容された製品から放出されたガスを容器の内側から外側へ逃が すことができ、又は外側から内側に入れることができる。通気手段は容器の上部 分に配置されており、容器が直立位置にあるとき、収容された製品のレベルの上 方にある。確かに、過圧や負圧をもたらすガスは、容器の上領域に溜まる。従っ て、ガスを外部又は内部に通すことが簡単になる。 好ましくは、通気手段は、少なくとも一つのオリフィス(21)及び膜(22 )を含む。オリフィスは、本体の内部を外部に連絡する。詳細には、オリフィス (21)は、容器の内側の圧力を外部周囲圧力と等しい圧力又は容器の大きな変 形が生じる圧力以下に維持するため、ガスを容器の内部から外部に又は外部から 内部に通すことができる。オリフィスは、上壁又は側壁に配置するのがよい。別 の好ましい態様として、オリフィスは、容器の中空本体(11)の別体の部品で あり、これによって、閉鎖体等の中空本体上に部品を取り付けるか或いは係合さ せることができる。オリフィスの寸法は、ガスを通すのに適当でなければならな い。 膜(22)はオリフィスを覆い、中空本体(11)の内容物と中空本体(11 )の内部又は外部のオリフィス(21)との間に配置されている。膜は、液体に 対して実質的に不透過性であるが、ガスに対して透過性である。従って、膜は、 実質的に液体不透過性の障壁を提供できると同時に、ガスを通すことができる。 好ましくは、膜は、中空本体の内側と外側との間の最大5×105Pa(500mbar )の圧力差まで、好ましくは、最大106Pa(1bar)の圧力差まで実質的に液体 不透過性である。膜は、少なくとも巨視的に見た場合に平らな表面である。更に 、膜は、欧州特許第593 840号に記載されているような、ガス透過性であ るが液体に対しては実質的に液体不透過性の微小チャンネルでできたネットワー クからなるのがよい。膜は、ジグザグ表面をなすように巨視的に波形が付けてあ るのがよく、この場合、膜は、水平方向に関する傾斜が異なる互いに連結された 幾つかの平面によって構成されている。 好ましくは、膜(22)は、オリフィス(21)を覆うのに使用できる薄い層 に形成できる任意の材料でできている。膜は、小さな圧力差に応じてもガス流に 対して透過性でなければならない。好ましくは、膜は、5×104Pa(50mbar) 更に好ましくは5×103Pa(5mbar)程度の低い圧力差でガスを流すことができ なければならない。膜の厚さは選択事項であるが、好ましくは、0.2mm乃至2 mmの範囲内にある。膜は、本質的には、薄い層に形成できる任意の材料で形成で きる。こうした材料には、プラスチック、紙、又は多孔質金属が含まれる。膜に ついての好ましい材料には、微孔質プラスチックフィルムが含まれる。膜の微 孔の大きさは、低い圧力差でもガスを通すことができると同時に高度の液体不透 過性を提供するような大きさでなければならない。好ましくは、微孔は0.1μ m乃至5μmであり、更に好ましくは、0.2μm乃至1μmである。好ましく は、膜は円形形状である。しかしながら矩形、三角形等の他の形状を容器又はキ ャップに採用し、及び/又は容器又はキャップ自体の美観を改善できる。 この用途についての好ましい微孔質プラスチックフィルムは、 −不織プラスチックフィルム、特に、デュポン社がタイベックの商標で販売し ているスパンボンデッド不織ポリエチレンフィルム材料のうち、高度の流体不透 過性を得るためにフルオロカーボン処理を施したタイベック10型、 −米国ミシガン州アンアーバーのサウスワグナーロード600のゲルマン・サ イエンス社がヴェルサポーの商標で販売している、不織支持体(ナイロン又はP ET)上に流延し、疎水性フルオロモノマーで事後処理したアクリルコポリマー である。 膜(22)の微孔質フィルム材料は、その表面エネルギを減少し、及び従って 液体に対するフィルム材料の不透過性を改善する処理を施すことができる。フィ ルム材料の表面エネルギを下げることは、界面活性剤成分を含む製品を容器(1 0)が収容する場合のフィルム材料の不透過性を改善する上で特に必要である。 好ましくは、この場合には、フィルム材料の比表面エネルギは、収容された製品 に対して実質的に完全な不透過性を得るため、界面活性剤含有製品の比表面エネ ルギよりも低くなければならない。好ましくは、膜(22)は、容器の内側の液 体製品に向かって差し向けられた少なくとも一方の表面が、液体製品よりも疎水 性が大きい。 フィルム材料の表面上にフルオロカーボン材料を微視的規模で定着させること を含むフルオロカーボン処理は、このような表面エネルギの低下を行う処理の特 定の例である。確かに、弗素化処理を施すと、収容された液体製品により膜の微 孔質フィルム材料が湿潤される可能性が小さくなる。例えば、本発明によるフル オロカーボン処理で使用するための可能なフルオロカーボン材料は、3M社がス コッチバンの商標で販売している。しかしながら、本発明による膜の微孔質フィ ルム材料の処理に使用する場合には、このフルオロカーボン処理は、膜のガス透 過性を損なわない。 膜(22)は、中空本体(11)の内側又は外側に、内容物とオリフィス(2 1)との間に、その液体不透過性及びガス透過性を本発明に従って維持する何等 かの方法で装着でき且つ配置できる。従って、装着手段には、膜をオリフィスの 周りの領域に接着剤を使用して装着すること又はヒートシールすること、又はク ランプ手段や箔押し等の機械的手段を用いること、又は容器の成形中に膜を挿入 することが含まれる。上文中に説明したように、使用された装着手段は、膜の通 気性を大きく損なうものであってはならない。この理由により、使用される接着 剤もまたガスに対して透過性であるか或いは膜の孔を塞がないのが好ましい。 現在係属中の欧州特許第0 706 954号に記載されているように、膜( 22)をハウジングに固定してもよい。本発明による容器又はキャップで使用す るのに特に適した寸法を持つハウジングは、イタリア国ゾラプレドーザ(BO) 40069のヴィアローマ50GVS社から商業的に入手できる。非常に好まし い実施形態では、ハウジングの製造及びこのハウジングでの膜(22)の固定は 、「挿入成形作業(insert moulding operation)」によって行うことができる 。この作業では、 −膜材料のロールから膜シートを装置に供給する工程と、 −装置において、少なくとも一つの膜をシートから切断し、ハウジングが形成 される成形型内に配置する工程と、 −その後、ハウジングを、膜をハウジングに固定する方法で、実質的に膜の周 りで形成する工程とを含む。「実質的に周りで」というのは、本明細書中では、 ひとたび完了した後、この工程がハウジングを膜が固定された状態で形成すると いうことを意味する。ここでは、膜の両面が空気と接触しているが、膜は、ハウ ジング内にぴったりと維持されているということを意味する。 膜をハウジングにヒートシール、超音波シール、又は糊付けすることによって もハウジングを製造できる。更に、ハウジングは、膜を二つの別々の部品間に保 持し、これらの部品を互いにクリップすることによっても製造できる。 本発明による液体製品は、固体懸濁性を有する。液体製品は、水性であっても よいし、非水性であってもよい。非水性液体製品の場合には、水の量は、液体製 品の約5重量%を越えてはならず、更に詳細には、約1重量%以下である。本明 細書中で説明する粒子含有液体は、このような製品の商業的販売及び使用条件で 相が安定している。更に、本明細書中で説明する粒子含有液体製品は比較的粘性 である。多くの場合、本明細書中で説明する液体製品の粘度は、約0.3Pa・s( 300cps)乃至約5Pa・s(5000cps)であり、更に好ましくは、0.5Pa・s (500cps)乃至約3Pa・s(3000cps)である。本発明の目的について、粘 度は、50rpmのRV#5スピンドルを使用して約20℃の温度でブルックフィ ールドヴィスコメータで計測される。 収容された液体製品が膜(22)と接触すると、通気手段(20)の通気性能 が大幅に低下することがわかっている。詳細には、液体製品が、液体製品中に懸 濁した粒状固形物を含む場合、本発明による粒状固形物は、カーボネート、ペル カーボネート、ペルボレート、及びこれらの混合物からなる群から選択される。 上文中に説明したように、膜は、収容された製品に向かって最も露呈された通気 手段の部品である。容器の内側での製品と膜との間の接触は、主に、輸送中に容 器の震動により飛沫が跳ね掛かることによって起こる。本明細書中で使用されて いるように、「飛沫が跳ね掛かる」という用語は、液体が容器内で震動された場 合の、表面上への液体物質の不連続の僅かな接触を意味する。収容された液体製 品の飛沫の跳ね掛かりは、主に、容器が震動される危険が大きい輸送中に生じる 。 これらの膜は、粒状固形物が懸濁した液体製品が膜(22)と接触した場合に ガス透過性を失うということがわかっている。確かに、液体製品中に懸濁した本 発明による粒状固形物は、製品から膜に付着するということがわかっている。こ のようにして、膜又はその一部が、液体製品から付着した粒状固形物によって覆 われてしまう、即ち、液体から付着し、膜から洗い流されなかった本発明による 粒状固形物で詰まった膜の任意の部分について、膜の通気性能が低下する。従っ て、容器の通気性能が低下し、即ち効果的に失われる。 収容された液体製品と膜(22)との間の接触は、主に容器の輸送中に生じる 。確かに、容器が震動されたときに容器内の膜に製品が跳ね掛かる。輸送中に通 常生じる跳ね掛かりの量は、容器の通気性能を完全に損なうのに十分であるとい うことがわかっている。製品を膜と接触させる別の手段は、容器を上下逆にして 貯蔵している場合である。更に、例えばバルブ等の他の通気システムにも同様の 欠点があることがわかっている。 跳ね掛かった製品を膜から除去するための可能な方法は、製品が跳ね掛かった 膜の表面を掻き取ることである。跳ね掛かった製品を膜の表面から掻き取ると、 膜の通気性能が、ボトルが大きく変形しないようにするのに十分に回復するとい うことがわかっている。例えばシャベル形態の装置で表面の掻取りを行うことが できる。この解決策は本発明の問題点を解決するけれども、二つの大きな問題点 がある。先ず第1に、掻取り作用を手作業で又は容器内の機械的装置によって行 わなければならないが、手作業による掻取りは不適切であり、容器内の機械的装 置は複雑であり且つ高価である。第2に、跳ね掛かった製品を膜から掻取る作用 により膜が損傷してしまう。確かに、特に液体に対する膜の不透過性が掻取りに より容易に損なわれてしまう。第3に、掻取り作用は、膜の表面孔の内部が塞が った場合には効果的でない。 現在係属中の国際特許出願第PCT/US96/01610号は、保護手段を 備えた通気手段を持つ容器を提供する。保護手段は、例えば製品と通気手段との 間に配置された壁によって、通気手段を跳ね掛かった製品から保護する。国際特 許出願第PCT/US96/01610号に触れたことにより、この特許出願に 保護手段として記載された全ての実施形態は本明細書中に組入れたものとする。 別の態様では、又は組み合わせとして、現在係属中の欧州特許出願第9510 4281.1号は、通気手段の掻取りを行わずに、跳ね掛かった製品を通気手段 から自動的に除去できる容器を提供する。この手段は、例えば第1b図に示すよ うに、容器を直立させて置いた支持面に関して傾斜した又は垂直な平面に通気手 段を位置決めする工程を含む。別の態様として又は組み合わせで、手段は、例え ば第1c図に示すように、通気手段から延び且つ通気手段に連結されたドレン手 段(23)を含む。ドレン手段もまた、容器が直立して起立した支持面に関して 傾斜しているか或いは垂直である。通気手段の通気性能が低下しないようにする ため、上掲の国際特許出願及び欧州特許出願の両教示を本発明による容器で使用 できる。欧州特許出願第95104281.1号に触れたことにより、同特許に ドレン手段として記載された全ての実施形態を本明細書中に組入れたものとする 。 それにも拘わらず、通気性能は、液体中に懸濁した粒状固形物が液体製品から 膜表面に付着する傾向により損なわれ、かくして通気性能が低下するということ がわかっている。懸濁した粒状固形物が液体製品から付着する傾向を左右する重 要な要因は、粒状固形物の最大粒径である。確かに、液体製品中に懸濁した粒状 固形物の最大粒径が約400μm以上である場合には、粒状固形物は、跳ね掛か った製品が容器内にドレンされて戻される前に液体製品から膜上に付着する。液 体製品の付着した粒状固形物は、膜を詰まらせ、膜自体の通気性能を低下する。 逆に、液体製品中に懸濁した粒状固形物の最大粒径が約400μm以下である 場合には、粒状固形物は、液体製品がドレンされて容器内に戻されるまで、液体 製品中に懸濁したままである傾向が大きい。従って、本発明によれば、液体製品 中に懸濁した粒状固形物の最大粒径は約400μm以下であり、更に好ましくは 、約200μm以下であり、更に好ましくは、約150μm以下であり、最も好 ましくは、約100μm以下である。粒状固形物の最大粒径を小さくするため、 これらの粒状固形物を篩にかけ及び/又は粉砕する。次いで、最大粒径を小さく した本発明による粒状固形物を液体製品に加える。 以上の事項を以下の例で明らかにする。以下の例において、「その他」は、水 、安定剤、キレート化剤、ラジカルスカベンジャー、界面活性剤、漂白剤賦活剤 、ビルダー、汚れサスペンダー、染料移行剤、溶剤、増白剤、香料、発泡抑制剤 、染料、及びその組み合わせを含む随意の成分である。 例I及びII 炭酸ナトリウム、ペルカルボネート、及びペルボレートは、液体製品中に固形 分構成要素として懸濁している。例Iの炭酸ナトリウム固形分粒子の約1.5% 、及びペルカルボネート固形分粒子の約1.5%の最大粒径は400μmよりも 大きい。例IIの炭酸ナトリウム固形分粒子の約1.5%、及びペルカルボネー ト固形分粒子の約1.5%の最大粒径は400μmよりも大きい。 例III及びIV 例IIIの液体製品中に固形分構成要素として懸濁した炭酸ナトリウム及びペ ルボレートの粒径は、200μm乃至400μmである。例IVの炭酸ナトリウ ム及びペルボレートは100μm以下である。 以下は、上掲の例の液体製品が跳ね掛かった後の膜の通気性能を計測するため の試験である。第2a図、第2b図、及び第2c図に示すように、ヴェルサポー (ヴェルサポー(Versapor)は登録商標である)V800R型の膜が円筒形チュ ーブ(41)の一方の開放端を閉鎖している。かくして、膜は、円筒形チューブ の内側に向かって差し向けられた内面(42)を有し、これに対し、反対側の外 面(43)が完全に円筒形チューブの外側にある。この膜には、液体製品(44 )が繰り返し跳ね掛かり(第2a図参照)、これによって、液体製品は1分間に 亘って内面に滞まる。その後、内面を上下逆にすることによって、跳ね掛かった 液体製品を膜から24時間に亘ってドレン除去する。最終的には、24時間に亘 ってドレンした後、気泡点法(bubble point method)を使用して通気圧力を計 測する。 上述の「気泡点法」は、以下の工程を含む。 −円筒形チューブ(41)の一方の開放端を塞ぐ膜の外面(43)上に薄い水 の層を置く工程と、 −チューブ内の圧力を毎分100mbarの速度で増加する工程と、 気泡が膜を通過するのが見えた圧力を記録する。この検出された圧力が、上述 の通気圧力を決定する。 −気泡点法で計測した圧力を通気手段の通気性能と相関させる。確かに、計測 された圧力が高ければ高い程、通気性能が低い。逆に、計測された圧力が低けれ ば低い程、通気性能が高い。 以下の表は、例I乃至IIIの液体製品について計測した通気性能の結果を示 す。 上掲の表からわかるように、最大粒径が400μm以上の粒状固形物を含む例 I及び例IIの液体製品は、通気性能が大幅に低下する。しかしながら、粒状固 形物の最大粒径を、例III及び例IVにおけるように、本発明に従って小さく した場合には、膜の通気性能は十分に維持される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T D,TG),AP(GH,KE,LS,MW,SD,SZ ,UG,ZW),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 液体製品を収容した容器(10)であって、通気手段(20)によって 前記液体製品の通気を行うことができ、前記通気手段は、前記容器の内側の圧力 が周囲圧力と異なる場合に前記容器の内部と外部との間でガスを通過させること ができ、前記通気手段は、更に、ガスに対して透過性であるが前記液体製品に対 して不透過性であり、前記液体製品は、カーボネート、ペルカーボネート、ペル ボレート、及びこれらの混合物からなる群から選択された粒状固形物を含み、前 記粒状固形物は前記液体製品内に懸濁している、容器において、前記粒状固形物 の最大粒径は400μm以下である、ことを特徴とする容器。 2. 前記粒状固形物の最大粒径は200μm以下である、ことを特徴とする 請求項1に記載の容器。 3. 前記粒状固形物の最大粒径は100μm以下である、ことを特徴とする 請求項1又は2に記載の容器。 4. 前記通気手段(20)は、前記容器の前記内部を前記外部に連絡するオ リフィス(21)と、このオリフィス(21)を覆う膜(22)とを含み、前記 膜は、ガスを通すことができるが前記液体製品の通過を阻止する、ことを特徴と する請求項1、2、又は3に記載の容器。 5. 前記膜は微孔質フィルムである、ことを特徴とする請求項4に記載の容 器。 6. 前記膜は、0.1μm乃至5μmの範囲の孔径の微孔を有する、ことを 特徴とする請求項5に記載の容器。 7. 前記膜(22)は、少なくとも一方の表面が前記容器の内側の前記液体 製品に向かって差し向けられており、この表面は、前記液体製品よりも疎水性が 大きい、ことを特徴とする請求項4、5、又は6に記載の容器。 8. 前記通気手段(20)は、前記容器が直立して起立した支持面に関して 傾斜した平面内に位置決めされている、ことを特徴とする請求項1乃至7のうち のいずれか一項に記載の容器。 9. 前記通気手段(20)は、前記通気手段(20)から延びており且つ前 記通気手段に連結されたドレン手段(23)を更に有し、このドレン手段(23 )は、前記容器が直立して起立した支持面に関して傾斜しているか或いは垂直方 向に延びている、ことを特徴とする請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載 の容器。 10. 前記通気手段(20)は、保護手段を更に有する、ことを特徴とする 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の容器。
JP50347398A 1996-06-26 1997-06-23 粒状固形物を含む液体製品を収容する通気容器 Expired - Fee Related JP3241389B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP19960870083 EP0816247B1 (en) 1996-06-26 1996-06-26 Venting container containing a liquid product with particulate solids
EP96870083.1 1996-06-26
PCT/US1997/010962 WO1997049616A1 (en) 1996-06-26 1997-06-23 Vented container containing a liquid product with particulate solids

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11513003A true JPH11513003A (ja) 1999-11-09
JP3241389B2 JP3241389B2 (ja) 2001-12-25

Family

ID=8226152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50347398A Expired - Fee Related JP3241389B2 (ja) 1996-06-26 1997-06-23 粒状固形物を含む液体製品を収容する通気容器

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0816247B1 (ja)
JP (1) JP3241389B2 (ja)
CN (1) CN1228745A (ja)
AR (1) AR007486A1 (ja)
AU (1) AU3576697A (ja)
CA (1) CA2258734A1 (ja)
DE (1) DE69614514T2 (ja)
TW (1) TW399022B (ja)
WO (1) WO1997049616A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502604A (ja) * 2000-06-30 2004-01-29 デーエスエム・ナムローゼ・フェンノートシャップ 液体イースト用包装手段
JP2010533627A (ja) * 2007-07-18 2010-10-28 ルサフル、エ、コンパニ 液体製品用の新規な包装

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6696395B1 (en) * 1999-03-18 2004-02-24 The Procter & Gamble Company Perfumed liquid household cleaning fabric treatment and deodorizing compositions packaged in polyethylene bottles modified to preserve perfume integrity
BR112012019285A2 (pt) 2010-02-02 2018-05-08 Diversey Inc recipiente de distribuição de líquido e método
EP2544956A4 (en) * 2010-03-11 2015-01-21 Diversey Inc FREEZING TUBE APPARATUS AND METHOD

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1389659A (en) * 1919-10-03 1921-09-06 Mathew J Hollowood Receptacle for bacterial cultures
DE8621927U1 (de) * 1986-08-16 1986-10-09 Mauser-Werke GmbH, 5040 Brühl Verschluß mit Entgasungsventil
DE8622818U1 (de) * 1986-08-26 1989-08-17 C.A. Greiner und Söhne GmbH & Co KG, 72622 Nürtingen Flasche zur Züchtung und Erhaltung von Zellkulturen
GB8900496D0 (en) * 1989-01-10 1989-03-08 Procter & Gamble Liquid detergent composition containing enzyme and enzyme stabilization system
GB9124489D0 (en) * 1991-11-18 1992-01-08 Unilever Plc Liquid cleaning products
GB9216454D0 (en) * 1992-08-03 1992-09-16 Ici Plc Detergent compositions
CA2162247C (en) * 1993-05-18 2001-02-13 Nady Bilani Container for fluids
WO1996024534A1 (en) * 1995-02-07 1996-08-15 The Procter & Gamble Company Protecting means for venting systems
ES2147804T3 (es) * 1995-03-23 2000-10-01 Procter & Gamble Envase o tapa que tiene un sistema de ventilacion con medios de drenaje.

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502604A (ja) * 2000-06-30 2004-01-29 デーエスエム・ナムローゼ・フェンノートシャップ 液体イースト用包装手段
JP2010533627A (ja) * 2007-07-18 2010-10-28 ルサフル、エ、コンパニ 液体製品用の新規な包装

Also Published As

Publication number Publication date
WO1997049616A1 (en) 1997-12-31
CN1228745A (zh) 1999-09-15
AU3576697A (en) 1998-01-14
CA2258734A1 (en) 1997-12-31
EP0816247B1 (en) 2001-08-16
TW399022B (en) 2000-07-21
DE69614514T2 (de) 2002-05-08
DE69614514D1 (de) 2001-09-20
AR007486A1 (es) 1999-10-27
JP3241389B2 (ja) 2001-12-25
EP0816247A1 (en) 1998-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6196409B1 (en) Venting means
US5901867A (en) Ventable cap
CA2215780C (en) Draining means for venting systems
EP0269066B1 (en) Oxygen scavenger container used for cap
US20170081094A1 (en) Filter cap assembly including protective baffle and method of use
JP3241389B2 (ja) 粒状固形物を含む液体製品を収容する通気容器
US6548134B1 (en) Vented container containing a liquid product with particulate solids
JPH10513421A (ja) ガス抜システムのための保護手段
EP0752376B1 (en) Container or cap with venting means
MXPA97007212A (en) Drainage medium for ventilac systems
MXPA98000195A (en) Best ventilation methods
MXPA97006058A (en) Protective medium for ventilac systems
AU3234499A (en) Protecting means for venting systems
JPH01164368A (ja) 医療器具収納体
JP4029666B2 (ja) 消泡材及びこれを用いた消泡方法、液体容器
JPH04367472A (ja) 容器の口部に装着する脱酸素剤
EP0967157A1 (en) Semipermeable venting closure
CN1179136A (zh) 通气系统的排除装置
JPH04367471A (ja) 容器口部に装着する脱酸素剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees