JPH11512930A - グルコース抑制の修飾法 - Google Patents

グルコース抑制の修飾法

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JPH11512930A JP9510884A JP51088497A JPH11512930A JP H11512930 A JPH11512930 A JP H11512930A JP 9510884 A JP9510884 A JP 9510884A JP 51088497 A JP51088497 A JP 51088497A JP H11512930 A JPH11512930 A JP H11512930A
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セーデルルンド,ハンス
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ヴァルティオン・テクニッリネン・トゥトキムスケスクス
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、組換えDNA技術、特に菌類における基本的代謝プロセスの調節に関与する遺伝子に関する。本発明は、特に、糸状菌の天然グルコースレプレッサー遺伝子creの突然変異型を提供するもので、当該突然変異はC末端ドメインに位置し、N末端の第1ジンクフィンガーは無傷であり、C末端領域は、該突然変異遺伝子を有する株が生存力を維持し、グルコース抑制を緩和するように突然変異されている第2ジンクフィンガーを包含している。

Description

【発明の詳細な説明】 グルコース抑制の修飾法 発明の分野 本発明は、組換えDNA技術、特に菌類における基本的な代謝プロセスの調節 に関与する遺伝子に関する。本発明は、とりわけ、株の生存力を減少させずに分 泌タンパク質量の上昇を生じる能力を株に与えるために、菌株へ形質転換される べき突然変異グルコースレプレッサー遺伝子を提供する。 発明の背景 炭素異化代謝産物抑制は、原核および真核微生物の両方の代謝プロセスを調節 する主要なメカニズムである。グルコースのような容易に代謝可能な炭素源の存 在下では、他の異なる炭素源の利用を要する構造遺伝子の発現が減少する。セル ラーゼおよび他の分泌加水分解酵素は、その生産がグルコースによって抑制され るタンパク質である。一般に、グルコース抑制は、標的遺伝子のプロモーター配 列を結合することによる転写を調節する特異的タンパク質の作用によって媒介さ れる(Trumbly,1992)。 糸状菌アスペルギルス・ニードランス(Aspergillus nidulans)のcreA遺伝子 は、炭素異化代謝産物抑制を媒介するよく特徴付けられた調節遺伝子である(Ars tおよびBailey,1977)。炭素異化代謝産物抑制におけるエー・ニードランス(A .nidulans)のCREAタンパク質の中心的役割は、遺伝学的(Arstら、1990) および分子的分析(MathieuおよびFelenbok,1994)によって、広範囲にわたり 証明された。creA遺伝子の突然変異は、野生型遺伝子に対して劣性である。突然 変異体のいくつかは、異常な形態を有し(Arstら、1990)、遺伝学的操作によって 構築されたcreA遺伝子の全タンパク質コーディング領域を欠く一倍体エー・ニー ドランスcreA-株(DowzerおよびKelly,1991)は、極度に生存力を減少した。そ の上、突然変異株における炭素代謝は、別の方法において変化する。生育障害に 関するin vivo単離creA突然変異体の最も極端なものは、さら に異常な小型コロニーの形成を生じるcreA30突然変異である。creA30遺伝子配列 の分子分析は、該遺伝子が、3’末端で切断され、2個の無傷ジンクフィンガー を有するが、C末端からDNA結合領域までの配列を欠損しているタンパク質に 相当することを明らかにした(DowzerおよびKelly,1991)。これは、ここまで記 載したcreAの最も極端な突然変異である。 CREAタンパク質は、塩基認識に関与するC22型の2個のジンクフィンガ ーを有する。CREAフィンガーは、著しく、サッカロミセス・セレビシエ(Sa ccharomyces cerevisiae)のグルコースレプレッサーMIGIのジンクフィンガ ーに類似する。さらに、2個のフィンガーのC末端側の1つは、発達調節に関与 する哺乳類初期成長応答タンパク質においてみられるフィンガーと有意な類似性 を有する。しかしながら、該タンパク質の他の部分における明らかな配列類似性 は無い(NehlinおよびRonne,1990)。別の酵母遺伝子RGR1もまた、グルコー ス抑制に関与する。rgr1−1突然変異の表現型の効果は、多少creA突然変異体対 立遺伝子の表現型に似ており、RGR1-株は、生存力が無い(Sakaiら,1990)。 従って、炭素異化代謝産物抑制における類似性は、酵母および糸状菌の間に見 られ、グルコース抑制の基本的特徴のいくつかは、おそらく真核微生物において 普遍的である。creAが、アスペルギルス(Aspergillus)において炭素異化代謝 産物抑制を被る異なる遺伝子セットのレギュレーターのような中心的役割を有す ることを考慮に入れると、おそらくグルコース抑制を媒介する類似のメカニズム が同類の生物においてみられる。エー・ニードランスの他に、creA遺伝子は、こ れまでに同類の種、エー・ニガー(A.niger)から単離された(Drysdaleら,199 3)。 発明の記載 他の糸状菌における、および特にセルラーゼ発現に関するcreAの役割を扱うた めに、発明者らは、最も多く研究されているセルロース分解性生物の1つである 糸状菌トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)からcreA等価cre1を る)。セルラーゼの生産は、利用できる炭素源に依存し、グルコース抑制は非常 に厳しい。主なセロビオヒドロラーゼ1(cbh1)の発現レベルは、グルコース含有 培地と比較してセルロースまたはソホロースのような誘導炭素源含有培地上で数 価物がティー・リーセイ(T.reesei)におけるセルラーゼ発現のグルコース抑 cre1遺伝子に加えて、発明者らは、同類の種ティー・ハージアナム(T.harzianu m)から同じ遺伝子を単離した。ティー・リーセイcre1遺伝子の発現研究は、自 己調節の予期しない兆候を明らかにした。さらに、高セルロース分解性ティー・ リーセイ株を見つけ、予期しない構造および特性を有するcre1遺伝子の先端切断 型(truncated form)を発現させた。ティー・リーセイRut-C30株の先端切断cre 1遺伝子をcre1-1と称した。 従って、本発明は、菌株を形質転換したとき、グルコース存在下でも、該株が 完全な生存力を有し、分泌タンパク質量の上昇を生じる能力を示す突然変異した 菌類のグルコースレプレッサー遺伝子を提供する。さらに、該株は、グルコース 取り込みを変化させ、同様に、ある特定の窒素源での生育特徴を変化させた。 従って、本発明のさらなる目的は、本発明に従う先端切断cre1遺伝子の適当な 菌宿主内への形質転換および現存するcre1遺伝子の置換、形質転換した宿主のグ ルコースを含む適当な生育培地における培養、および生産されたタンパク質の回 収を特徴とする、菌宿主における分泌タンパク質の生産を増加させる方法におけ る該遺伝子の使用である。 本発明に従って、培地中の窒素源のタイプおよびグルコース量を調節すること によって、菌類の生育速度を調節することも可能である。 先端切断cre1遺伝子を用いて形質転換した菌株もまた、提供する。 予期しない結果は、ティー・リーセイcre1遺伝子の発現を研究するときに得ら れた。CREIによって媒介されるグルコース抑制がcre1転写のレベルで調節さ れたならば、グルコース存在下での転写における増加を予期したであろう。 しかしながら、cre1の高発現は、明確にグルコース抑制との相互関係を明らかに せず、実際、グルコースが抑制量で存在するとき、cre1転写産物のレベルは比較 的低く、天然炭素源ソルビトールおよびグリセロール上ならびにセルロース上で より高い。さらに、天然炭素源上で行われる培養へのグルコースの添加は、cre1 転写産物レベルを減少させ、それは、自己調節を示した。 さらに自己調節の示唆は、グルコースレプレッサー遺伝子creの突然変異型、 すなわち高セルロース分解性ティー・リーセイ株Rut-C30のcre1-1の発現を研究 するときに得られた。2個のジンクフィンガーの1個を包含するおよそ80%の タンパク質コーディング領域は、ティー・リーセイQM9414の「天然の」cre1遺伝 子と比較すると、欠失している。ティー・リーセイcre1-1突然変異は、N末端側 のジンクフィンガーがDNA結合に十分であり、従って菌の生存能力のほとんど を保持することができる事を示した。しかしながら、Rut-C30株は、QM9414株と 比べて、比較的高レベルのcre1-1mRNAをグルコース培地上でも生産する。グ ルコース培地上で生育するときCREIがその自身の発現をダウンレギュレート すると仮定すると、豊富なcre1-1mRNAは、CREI−1タンパク質がその自 身のプロモーターにおける標的配列に結合する能力が無いことによって、または タンパク質の先端切断型が該遺伝子の抑制を与える能力が無いことによって、説 明され得る。これは、cre1によって調節される他の遺伝子にも有効であるはずで 、本明細書では、セルラーゼ遺伝子cbh1の抑制解除によって示される。 cre1の先端切断型をもたらす突然変異と組み合わせて、グルコースの存在下で 検出された高セルラーゼcbh1mRNAレベルは、該株における真実の炭素異化代 謝産物抑制解除を支持する。Rut-C30で得られた結果は、現在さらに、セルラー ゼ発現がCREIによって少なくとも部分的に媒介される炭素異化代謝産物抑制 の調節下にあるという示唆を支持する。類似の状況が他の糸状菌に有効であり、 さらに植物高分子基質の利用に伴う他の加水分解酵素もまた、CREI/CRE Aタンパク質によって調節され得るようである。 ティー・リーセイQM9414におけるcre1遺伝子を突然変異遺伝子cre1-1で置 換することによって、cre1-1を発現する株を構築し、Rut-C30のグルコース抑制 解除表現型を別のトリコデルマ株へ転移することが可能である。該方法において 構築された株は完全に生存力があり、さらにグルコース存在下で分泌タンパク質 を生産することができる。該特性は、分泌タンパク質を生産するときの、バイオ テクノロジー的方法において非常に有効である。 発明者らは、また、天然の全長cre1遺伝子をRut-C30株へ形質転換した。得ら れた新規な株の特徴は、Rut-C30の突然変異遺伝子cre1-1が部分的にcre1およびc re1-1遺伝子産物間の競合を示唆するセルラーゼ遺伝子の転写を可能にする機能 を有することを示した。別法で、Rut-C30における付加的な突然変異は、cre1の ほかに、部分的にグルコース抑制解除に貢献している。 他のあまり予期しない結果もまた記載する。培地からのグルコース消費がcre 調節下にあり、特にその結果、いくつかの残存グルコースが、creにおいて突然 変異した株で完全に利用されないままであり得ることを第一に示す。この結果は 、creのいくつかの突然変異型がその時生じ、菌株へ転移され得、その結果、該 株のグルコース消費を変化させるであろうことを示す。注目すべきは、グルコー ス含有培養および例えばグルコース量の注意深い調節を要するfed-batch培養が 、一般にタンパク質生産のためのバイオテクノロジー的方法に使用されることで ある。cre突然変異を有する株の使用は、新規なタイプのプロセス調節を与える 。示される別の予期しない結果は、生育速度調節がcre調節下で多少、菌類のた めに供給される窒素源のタイプに依存することである。これは、バイオテクノロ ジー的方法において調節されるべき生育速度を与えるが、該株の完全な生存力は 保持している。 図の簡単な説明 図1.3つのティー・リーセイCREIタンパク質(Rut-C30、VTT-D-80133お よびQM9414)ならびにティー・ハージアナムT3のアミノ酸配列。T3配列において 、2個のジンクフィンガーを含有するドメインに下線を付す。 図2.2%ソルビトール、5%グルコース、または3%Solka floc セルロー スのいずれかで補った最小限の培地上、示した培養時間で培養したティー・リー セイ株QM9414におけるcre1の発現。2μgの全RNAをゲル上にロードした。 ブロッティングおよびハイブリダイゼーションの前に、ゲルをアクリジンオレン ジ(AO)で染色して、ロードしたRNA量を視覚化した。ハイブリダイゼーシ ョンプローブは、cre1の600bp長の内部PCRフラグメントであった(実験 参照)。 図3.ティー・リーセイQM9414のcre1およびcbh1の発現における異なる炭素源 の効果。培養を示したように72〜92時間、2%ソルビトールまたは2%グリ セロールのいずれかで補った最小限の培地上で行った。72時間で、グルコース を2%、該ソルビトールおよびグリセロール培養に加え、インキュベーションを 1時間(全培養時間73時間)または15時間(全培養時間87時間)続けた。同 様に、72時間および82時間で、1mMソホロースをグリセロール培養に2回 加え、インキュベーションを15時間(全培養時間87時間)または20時間( 全培養時間90時間)続けた。図2の説明における記載のようにノーザンブロッ トを調製し、ハイブリダイズした。 図4.72時間、5%グルコースまたは2%solca floc セルロース培地上で 培養したティー・リーセイ株Rut-C30およびQM9414におけるcre1およびcbh1の発 現の比較。ノーザン分析を図2の説明における記載のように行った。使用したcr e1プローブは、cre1遺伝子のヌクレオチド−158〜+136に特異的な294 bp長のフラグメントであった。 図5.Rut-C30のQM9414cre1のcre1-1による置換のためのベクターの構築。ク ローニング工程において使用した適切な制限酵素認識部位を星印(*)で示した 。 図6.トリコデルマ・リーセイ形質転換株による培養培地へのCBHIの生産 。培養培地の40μlおよび200μlアリコートを最初5%グルコースおよび 0.2%プロテオースペプトンを含有するトリコデルマ最小限培地中で培養3日 後、ニトロセルロース膜へドットブロットした。CBHIに対して生じたモノク ローナル抗体CI−258を使用して、CBHIを検出した。形質転換株41− 53 Aおよび41−112A、41−108A、41−19Aおよび41−21Aは 、AmdS+およびcre1+であり、41−53Aおよび41−9AはAmdS+で ある。宿主株Rut-C30およびQM9414株は、対照として示す。 図7.トリコデルマ株Rut-C30(左)、pMI-41で形質転換されたRut-C30(中央) 、および2%グリセロール(最上列)、2%グリセロール+0.2%ペプトン(第 2列)、2%グルコース+0.2%ペプトン(第3列)、および2%グルコース(最 下列)で補ったトリコデルマ最小限プレートで生育したQH9414。 図8.最初2%グルコースおよび0.2%プロテオースペプトンを含有するト リコデルマ最小限培地における培養の間のcre1形質転換株41−66Aによるcb h-1およびcre1mRNAの発現におけるノーザン分析。全RNAを1、2および 3日間生育させた菌糸体から単離し、全RNAの2μgをゲル上にロードした。 宿主株Rut-C30およびQM9414株を対照として示す。 実験 使用した材料および方法 菌株 ティー・リーセイ株QM9414(VTT-D-74075、ATCC26921)(Mandelsら、1971)を 遺伝子発現研究、RNAの単離、およびプローブとして使用したPCRフラグメ ントの調製用のDNA源として使用した。ティー・リーセイ株VTT-D-80133(Bail ey & Nevalainen 1981)、セルロース分解活性を増加させたQM9414の突然変異株 のDNAを染色体遺伝子ライブラリーの構築に使用した。ティー・リーセイRut- C30(ATCC56765)、高セルロース分解性突然変異株(MontenecourtおよびEveleigh 1979)をDNAおよびRNAの単離のために培養した。ティー・ハージアナム 単離物T3(Wolffhechel,H.,1989)から抽出したDNAをゲノムラムダライブ ラリーの構築に使用した。 培養条件 RNA単離の場合、250ml三角フラスコ中の各培養培地50mlを107 胞子で感染させ、28℃にて200rpmでロータリー振盪器内でインキュベー トした。KH2PO415g/l、(NH4)2SO45g/l、FeSO4x7H2O 5mg/l、MnSO4xH2O1.6mg/l、ZnSO4xH2O1.4mg/ l、CoCl2x6H2O3.7mg/l、MgSO40.6g/l、CaCl20 .6g/lを含有したトリコデルマ最小限培地(TMM)をpH4.8に調整し た。プロテオースペプトン2g/lを本明細書に示すように、該培養培地へ加え た。該培地を適当な炭素源、20g/l(ソルビトール、グリセロール、グルコ ース)または50g/l(グルコース)のいずれかを補って研究に使用した。該 ソルビトールまたはグリセロール培養において、生育72時間後に、4mlの2 5%グルコースを50mlの培養培地へ加えることによって、グルコースを最終 濃度2%で加えた。同様に、1mMα−ソホロース(Serva)を生育72および8 2時間で、培養培地に2回加えた。セルロース培地は、Solka flocセルロース3 0g/lおよび蒸留して効力を失った穀類(distiller's spent grain)15g /lを補ったTMMであり、pHを5.0に調整した。菌糸体をGF/Bガラス ミクロファイバーフィルター(Whatman)による濾過によって培養培地から回収し 、滅菌水で洗浄し、−70℃で保存した。 DNA単離の場合、培養は、TMMを2%グルコースおよび0.2%プロテオ ースペプトン(Difco)で補い、菌糸体を回収後に凍結乾燥させ、−20℃で保存 したことを除いて前記の通りであった。固形培地の調製の場合、TMMのpHを 5.5に調整し、2%寒天を加えた。0.1%TritonX-100を使用して、コロニ ーの広がりを制限した。 遺伝子クローニングのためのcre1プローブの調製および発現研究 トリコデルマのcre1遺伝子をクローン化するために、いくつかの重複するオリ ゴデオキシリボヌクレオチドをアスペルギルスCREAタンパク質配列に基づい て設計し、合成して、トリコデルマ染色体DNAを鋳型として用いるPCR反応 において、プライマーとして使用した。ティー・リーセイのために使用した機能 的プライマー対は、5’GGCGGATCCT(C,T)TGGNGT(G, A)TCNGG(アンチセンス)および5’GGCGGATCCACNCA(C ,T)ACNGGNGA(A,G)AA(A,G)CC(センス)であり、 ティー・ハージアナムの場合、5’GGCGGATCCT(C,T)TGGNG T(G,A)TCNGG(アンチセンス)および5’GGCGGATCCTTN GG(G,A)TT(G,A)TA(A,G)TA(T,G)TTNGG(セン ス)であった。増幅フラグメントのクローニングを容易するために、BamHI切断 部位をプライマーの5’末端に包含させた。両方の反応に使用したPCRサイク ルは:変性96℃1分−アニーリング37℃30秒−重合72℃1分を繰り返し 4サイクル、次いで変性96℃1分−アニーリング55℃1分−重合72℃1分 を繰り返し25サイクルであった。 予想したサイズ、約600〜700bpのPCR産物をBamHIで切断し、 BamHI線状化pUC19ベクター中へライゲートして、イー・コリDH5αへ形質転換し た。生じるプラスミドを標準法を用いて単離し、トリコデルマcre1フラグメント のクローニングを行うために配列決定した。ハイブリダイゼーションのために、 cre1フラグメント(ティー・リーセイでは600bp、ティー・ハージアナムで は660bp)をBamHI消化によってプラスミドから除去し、フェノール抽出に よってアガロースゲルから精製し、Random Primed DNA Labeling Kit(Boehring er Mannheim)およびα−32P-dCTP(Amersham)を用いて108cpm/μgの特異 的活性に対して標識化した。 ティー・リーセイcre1遺伝子の全長タンパク質コーディング領域に対応するプ ローブフラグメントをティー・リーセイcre1cDNAクローンを鋳型として用い るPCRによって調製した。使用したプライマー、5’GGCGGATCCAT GCAACGAGCACAGTCTGCC(センス)および5’GGCGGAT CCCTACATGGCATCCATGAGGTC(アンチセンス)は、cre1遺伝 子のタンパク質コーディング領域の5’および3’末端に対して相補的であり、 クローニングを容易にするために、末端にBamHI切断部位を含有する。PCRサ イクルは:94℃45秒−55℃30秒−72℃2分を25回繰り返した。 ティー・リーセイcre1のヌクレオチド−158〜+136に対応する294 bpの長いプローブフラグメントをcDNAクローンを鋳型として用い、プライ マー5’ATCAGCAGTCTCTCCTC(センス)および5’ACTGT GTICCTGGAATG(アンチセンス)を用いるPCRによって合成した。 PCRサイクルは:95℃45秒−42℃30秒−72℃45秒を25回繰り返 した。 DynaZyme(登録商標)DNA−ポリメラーゼを製造者(Finnzymes Oy,Espoo,F inland)によって推薦された反応条件において、前記の各PCR反応に使用した 。 ら、1988)から得、プローブを前記のように調製した。 ゲノムライブラリーの構築およびcre1遺伝子の単離 ティー・リーセイ染色体cre1遺伝子をクローン化するために、ティー・リー シリンプレートに塗布し、一晩インキュベーション後、細菌コロニーをニトロセ ルロース膜へ移し、コロニーハイブリダイゼーションを用いて600bpの長い ティー・リーセイcre1プローブで選抜した。正のハイブリダイゼーションシグナ ルを与えるコロニーを精製し、コスミドDNAを標準的なプラスミド単離法を用 いて調製した。cre1遺伝子を有するコスミドDNAを部分的に制限位置決定し、 サザンハイブリダイゼーションを用いて分析した。フランキング領域を有する全 タンパク質コーディング領域を含む6.4kbSalI-HindIII制限フラグメントを 配列決定のために、SalI-HindIIIで消化したpSP73プラスミドベクター(Promeg a)中でサブクローン化した。該プラスミドをpMI-41と称した。 ティー・ハージアナム単離物T3のcre1遺伝子をクローン化するために、染色体 DNAをRaeder & Broda(1985)に従って調製し、Sau3Aで部分的に消化し、スク ロース濃度勾配遠心分離(Sambrookら、1989)によってサイズ分画し、約22k bのDNAフラグメントをBamHI消化し、リン酸処理したラムダDASH(登録 商標)ベクターアーム(arm)にライゲートし、ライゲーション混合物を Gigapack II Gold Packaging Extract(Stratagene)を用いて、ラムダ粒子にパッ ケージした。ラムダ粒子は、適当なイー・コリ宿主細胞を感染するために使用し 、ライブラリーを660bpの長いティー・ハージアナムcre1フラグメントをプ ローブとして用いてスクリーンし、正のクローンを単離し、製造者の説明書(St ratagene)に従って精製した。バクテリオファージを以下の修飾:DNAseI処 理を省略し、溶菌した宿主細胞から除去したファージ粒子をPEG6000を用いて沈 殿させ、SM中に溶解して、クロロホルムで抽出し、Kontron TST 41.14ローター で25000rpmで2時間の遠心分離によってペレット化し、再びSM中に溶解 することを伴ったSambrookら(1989)における記載の一般的方法に基づく方法を用 いて精製した。ラムダDNAを、ファージ粒子をプロテイナーゼKで消化するこ とによって単離し、次いでフェノール抽出およびエタノール沈殿を行った。ティ ー・ハージアナムcre1遺伝子を含有するラムダクローンのDNAを部分的に制限 位置決定し、サザンハイブリダイゼーションによって分析した。どちらもcre1プ ローブで正のハイブリダイゼーションシグナルを与える2個のEcoRV制限フラグ メント、1方は5’末端を含む3kb、他方はフランキング領域を有する3’末 端を含む4.9kbを配列決定のために、EcoRV切断し、リン酸処理したプラス ミドベクターpSP73(Promega)中でサブクローン化した。 cre1cDNAクローンを単離するために、ラムダuniZAP XRベクター(Nakari ら、1993)中へ構築したティー・リーセイ株QM9414のcDNAライブラリーを前 記のように調製した600bpの長いティー・リーセイcre1プローブでスク ら、1995)を全長cre1タンパク質コーディング領域をプローブとして用いてスク リーンした。正のクローンのバクテリオファージDNAをin vivoで切り出し、S tratageneの説明書に従ってプラスミド型へ変化させた。 サザン、ドットブロットおよびコロニーハイブリダイゼーション コロニーハイブリダイゼーションの場合、1分間プレート上に膜を置くことに よって、細菌コロニーまたはラムダプラークを寒天プレートからニトロセルロー ス膜(Schleicher & Schuell BA85)へ移した。該膜を変性溶液(0.5M N aOH−1.5MNaCl)中に浸したろ紙上に7分間、次いで中和溶液(1. 5MNaCl−0.5M Tris−HCl pH7.5)中に浸したろ紙上に2 x3分間置き、その後、膜を2xSCC中に浸し、80℃で2時間膜を熱するこ とによって、DNAを固定した。過剰の細菌破片を除去するために、ハイブリダ イゼーションの前に膜を50mM Tris pH8−1M NaCl−1mME DTA−0.1%SDS中で42℃1時間洗浄した。ハイブリダイゼーションを 50%ホルムアミド−5xデンハーツ(Denhardt's)溶液-5xSSPE−0.1 %SDS−100μg/mlニシン精子DNA−1μg/mlポリADNA中で 42℃で一晩、ハイブリダイゼーション溶液1mlあたり106cpmのプロー ブを用いて行った。ハイブリダイゼーション後、膜を2xSSC−0.1%SD S中で室温で洗浄し、次いで1xSSC−0.1%SDS中で68℃1時間洗浄 して、Kodak XAR−5X線フィルムに−70℃で暴露した。 サザン分析の場合、2μgのトリコデルマ染色体DNAを制限酵素(Boehringe r Mannheim)で完全に消化し、生じるDNAフラグメントを0.8%アガロース ゲル中の電気泳動によって分離し、DNAをHybond Nナイロン膜上へキャピラリ ーブロットした。ハイブリダイゼーション条件は、ハイブリダイゼーション後の 洗浄が2xSSC中で室温2x5分で行われ、次いで1xSSC−0.1%SD S中で68℃60分間洗浄する以外は、コロニーハイブリダイゼーションの記載 の通りである。 DNAドットブロットハイブリダイゼーションの場合、1μgの染色体DNA を0.4M NaOH中で10分間変性させ、等量の2M酢酸アンモニウムpH 7を加えることによって中和して、Hybond Nナイロン膜上へドットブロットした 。ハイブリダイゼーションおよび洗浄は、サザン分析の記載の通りに行った。 ノーザン分析 全ての菌RNAをChirgwinら(1979)に従って単離し、Maniatisら(1982)に 従ってグリオキシル化して10mM Na−リン酸緩衝液pH7.0中の1%ア ガロースゲルで電気泳動した。長さが既知なRNA分子を含むRNAはしご(B RL)を分子量マーカーとして使用した。ゲルをアクリジンオレンジ(15μg /ml)を用いて15分間、10mMリン酸緩衝液中で染色し、RNAを視覚化 し、3時間10mMリン酸緩衝液中で脱色した。従って、RNAをHybond(登録 商標)Nナイロン膜(Amersham)上に、20xSCC中でキャピラリーブロッティ ングによってブロットした。ハイブリダイゼーションを50%ホルムアミド−1 0%硫酸デキストラン−1%SDS−1M NaCl−125μg/ml変性ニ シン精子DNA中で42℃で一晩、ハイブリダイゼーション溶液1mlあたり1 06cpmのプローブを用いて行った。膜を42℃で5xSSPE中、1xSS PE−0.1%SDS中で2回、0.1xSSPE−0.1%SDS中で2回、 それぞれ15分続けて洗浄し、Kodak XAR-5X線フィルムへ−70℃で暴露した 。 プラスミド構築 ティー・リーセイQH9414のcre1のティー・リーセイRut-C30の突然変異遺伝子c re1-1による置換の場合、発現ベクターpMI-62をプラスミドpBluescript SK-にお いて構築した(図5も参照)。pHI-62を以下のように構築した:cre1の5'-配列を pMI-41から3kbEcoRI−BstEIIフラグメントとして得て、プラスミドpMI-42由 来のcre1-1cDNAのBstEII-EcoRIフラグメントとフレーム内で連結し、その結 果プラスミドpMI-60を生じた。転写終止コドンの50bp下流で開始し、天然 のHindIII部位で終止するcre1ターミネーターの1.4kbフラグメントを、鋳 型としてのpMI-41およびフラグメントのクローニングを容易にするためのEcoRI 部位を末端に有する配列特異的プライマーを用いるPCRによって増幅した。cr e1タンパク質コーディング領域の50bp下流から開始するヌクレオチドおよび 唯一のHindIII部位の周囲のベクター配列に対応するPCRプライマー配列は、 各々5’GGGGAATTCATAGATGGATAGAAAGAGTTGGお よび5’GGGGAATTCCTCACTATAGGGA GACCGGCCTCGAGTTAATTAAGCTTであった。PCR増幅cr e1ターミネーターフラグメントをEcoRI切断し、EcoRIを用いて線状にしたプラス ミドp3SR2中でクローン化し、その結果、プラスミドpMI-61を生じた。 pMI-60をXhoIを用いて切断し、およびpMI-61をSaII-XhoIで切断し、amdS遺伝子 およびcre1ターミネーターを含有するフラグメントをXhoI線状化pMI-60にライゲ ートして、プラスミドpMI-62を生じた。 トリコデルマの形質転換 CBHIの免疫学的検出 CBHIの培養培地への生産を抗体を用いて検出した。培養培地の200μl および40μlアリコートをニトロセルロース膜上へドットブロットした。該膜 を3%脱脂粉乳−TBS(10mM Tris−HCl pH8−150mM N aCl)中37℃にて10分間インキュベートし、TBS中で3x10分洗浄し た。該膜をモノクローナル抗CBHI抗体CI-258(Ahoら、1991)を含有するT BS中で、室温にて1時間インキュベートし、TBS中で洗浄した。次いで、膜 をアルカリホスファターゼ(Sigma A-0162)と結合した抗マウス多価免疫グロブ リンを含有するTBSへ移し、室温で1時間インキュベートした。結合抗体をN BTおよびBCIP試薬(Promega)を用いて、100mM Tris−HCl p H9.5−100mM NaCl−5mM MgCl2を含有する溶液中で検出し た。 他の方法 ゲノムcre1遺伝子をSangerのジデオキシヌクレオチド法、配列特異的プライマ ーおよびSequenaseバージョン2ポリメラーゼ(USB)を用いて、両鎖から配列決 定した。cre1cDNAクローンを1つの鎖から配列決定した。詳細に記載されな い全ての他の技術は、標準法(例えば、Sambrookら、1989)を用いて行わ れた。PC/遺伝子核酸およびタンパク質配列分析ソフトウェア・リリース6.80( Intelligenetics Inc.)を配列操作に使用した。 実施例1 ティー・リーセイおよびティー・ハージアナムcre1遺伝子の単離およ び特徴付け ティー・リーセイおよびティー・ハージアナムのcre1遺伝子のフラグメントを 染色体DNAから、アスペルギルスCREA配列情報に基づいて設計した変性オ リゴデオキシリボヌクレオチドプライマーを用いるポリメラーゼ連鎖反応(PC R)によって増幅した。エー・ニードランスcreA遺伝子に類似した挿入を生じる プライマーは、ジンクフィンガー領域または2個のフィンガーを連結するリンカ ー領域を有する5’末端、および酵母のRGR1タンパク質に対して類似性を示 すプロリン豊富領域を有する3’末端で相補的であった(下記参照)。cre1フラグ メントをハイブリダイゼーションプローブとして使用して、ティー・リーセイ株 VTT-D-80133およびティー・ハージアナムT3のcre1遺伝子の染色体コピーを単離 した。該クローンを制限位置決定し、サブクローン化フラグメントから配列決定 した。 ティー・リーセイcre1遺伝子は、長さ402アミノ酸のタンパク質へ転写され 得る1206ヌクレオチドのオープンリーディングフレーム(ORF)を含み、 ティー・ハージアナム遺伝子(配列番号1)は、409アミノ酸をコードする1 227bpのORFを含む。これら2つのトリコデルマcre1遺伝子のヌクレオチ ド配列は、予測したタンパク質コーディング領域内で89%の同一性を示す。 ティー・リーセイ株VTT-D-80133(配列番号3)から単離した染色体コピーの ほかに、cDNAコピーをティー・リーセイ株QM9414(配列番号4)から単離し た。これら2株間で観察されるcre1ヌクレオチド配列における唯一の差異は、VT T-D-80133におけるTの代わりにCがQM9414において見られる140位置であり 、アミノ酸番号47がスレオニン(QM9414)からイソロイシン(VTT-D-80133)に変 化した。ティー・ハージアナムCREIにおいて、スレオニンが該位置で見られ る。cDNAコピーの配列決定は、ティー・リーセイcre1遺伝子において イントロンが存在しないことを確かにした。 9個のティー・リーセイcre1cDNAクローンの3’末端の配列決定は、mR NAが均一にしばしば、cre1転写産物の3’末端で約170bpによって分けら れる2個の異なる領域で切断されたことを示した。切断部位、cDNA末端28 1〜288bpの短い型、およびタンパク質コーディング領域後の450〜45 4bpの長い型には、いくつか不均一がある。染色体コピーの配列は、タンパク 質コーディング領域後のティー・リーセイcre1遺伝子における263、494お よび665bpに、ティー・ハージアナムcre1における234、445および7 35bpに位置する数個の推定ポリアデニル化シグナル、AAATATまたはT AATATを示す。 トリコデルマcre1遺伝子のコドン使用は、第3位におけるAに偏りがあり、そ れは糸状菌に典型的である(Unkles1992)。該コドン選択は、ティー・リーセイの セルラーゼ遺伝子のコドン選択よりも偏りがあるが、例えば、転写伸長因子tef1 (Nakariら、1993)またはホスホグリセレートキナーゼ遺伝子pgk1(Vanhanenら 、1989)のコドン選択と同様な偏りではない。 実施例2 CREIアミノ酸配列比較 ティー・リーセイおよびティー・ハージアナムの推定CREIアミノ酸配列は 、95%の類似性を(92.5%同一性)示す(図1)。エー・ニードランスおよ びエー・ニガーのCREAタンパク質配列と比較したとき、72%の全体の類似 性(46%同一性)が得られる。 トリコデルマおよびアスペルギルス間の2つの最も良く保持された領域の1つ は、57個のアミノ酸の長い領域を通してほとんど完璧に保持されたDNA結合 モチーフ、C22型ジンクフィンガーに位置する。興味深いことに、ジンクフィ ンガードメインの周囲のアミノ酸配列は、アスペルギルスとトリコデルマタンパ ク質間で異なる。フィンガーのアミノ末端側において、13アミノ酸がアスペル ギルス配列と比較した両方のトリコデルマタンパク質において失われている。カ ルボキシ末端側では、アスペルギルスCREAタンパク質に見られる8〜9ア ミノ酸の長いアラニン領域が、トリコデルマにおいてヒスチジンおよびグルタミ ン残基によって置換される。 他の等しく良く保持された領域は、さらに下流に見られる。該領域内で、39 〜41アミノ酸は、トリコデルマおよびアスペルギルスCREI/CREAタン パク質間で同一である。CREI/CREAタンパク質のこの部分の特徴は、約 25%プロリン、25%セリンおよび12%スレオニンを含有することである。 該配列は、酵母のグルコースレプレッサータンパク質RGRI(Sakaiら、1990) に対して類似性を示す。 実施例3 ティー・リーセイcre1の発現は、利用可能な炭素源に依存する。 ノーザン分析は、ティー・リーセイQM9414が1.85kbおよび2kbの2個 の主要なcre1転写産物、および暴露を長くした後にのみ見ることができる2.6 kbのかすかな転写産物を生産することを示す(図2)。これらは、およそ同じ比 較量で研究された全培養条件において検出された。これらの特徴は、分析したc DNAクローンの170bpの観察サイズ差とよく相関し(前記参照)、サザン分 析とともに、2個の主要な転写産物の両方が1つの遺伝子の産物であることを実 証する。 ティー・リーセイセルラーゼ遺伝子は、グルコース抑制を受けやすいので、セ ルラーゼ発現に適した条件においてcre1の発現を研究することは、興味深い。培 養は、セルラーゼ発現に関して、グルコース、有効な誘導物質であるSolka floc セルロース、または天然炭素源であるソルビトールのいずれかを含有する培地上 で、振盪フラスコ中で行った(Penttilaら、1993)。ノーザン分析は、cre1転写産 物の安定状態レベルが、くり返し実験におけるこれらの異なる培養条件において 、明白な変化を示すことを明らかにした。予想に反して、cre1mRNAレベルは 、誘導炭素源セルロースにおいて驚くほど高かった。さらに、それらは、セルロ ースまたはソルビトール培地上よりもグルコース上で低かった(図2)。従って、c re1の発現は、利用できる炭素源によって調節される。 結果として、cre1転写でのグルコースの効果は、より詳細に研究され、新た な一連の培養が行われた。菌類は、ソルビトールまたはグリセロールのいずれか 、セルラーゼ発現に関する両方の天然炭素源を含む培地上で72時間生育し、そ の後2%までグルコースを加えた。培養のこの時点で、菌類は、まだ全部のソル ビトールまたはグリセロールを利用していなかった。グルコース添加後1時間お よび5時間で、RNA単離のために菌糸体を回収した。グルコース添加無しのグ リセロールまたはソルビトール培地上で生育した対照菌糸体において、cre1mR NAは、培養の間の異なる時点で等しく豊富であった(図3)。cre1mRNAのレ ベルは、ソルビトールおよびグリセロール培養へのグルコース添加後1時間でも 変化しないままであった。しかしながら、グルコース存在下で一晩インキュベー ション後、cre1mRNAレベルは、グルコースを添加しなかったソルビトールお よびグリセロール培養体と比べて有意に減少した。比較のための、セルラーゼ発 現の有効な誘導因子であるソホロースのソルビトールまたはグリセロール培養へ の添加は、調べた時間で、cre1転写産物レベルに影響しなかった(図3)。 実施例4 高セルロース分解性ティー・リーセイ株Rut-C30によって発現されたc re1の先端切断型 cre1遺伝子の中央部分に特異的なPCR増幅600bp長プローブを用いるRu t-C30のために行われたノーザン分析は、いかなる発現も与えなかった。制限酵 素EcoRI、SalI、AccI、PvuIIおよびSphIで切断したゲノムDNAのサザン分析を cre1の完全なタンパク質コーディング領域をプローブとして用いて行ったとき、 該プローブに対する弱いハイブリダイゼーションおよびQM9414株とは異なるパタ ーンを示した(データに示さない)。その後、全長cre1プローブを用いて、Rut-C3 0株のcre1cDNAを単離した。 Rut-C30cDNAの配列分析は、cre1の5’末端が、第二ジンクフィンガーの 最初のシステイン、Cys87に対応するヌクレオチド261まで、以前に配列決 定されたティー・リーセイのcre1に一致し(図1参照)、その後2つの配列が異る ことを示した。終止コドンを伴った8個の付加アミノ酸(TSITCFFF)を コードする先端切断cre1(以後cer1-1と称する)のリーディングフレー ムは、Cys87の後に続く。1.3kbcre1-1cDNA挿入を含有する記載のプ ラスミドをpMI-42と称し、ドイッチェ・サムルンク・フォン・ミクロオルガニズ メン・ウント・ツェルクルツレン、ブラウンシュヴェイク、ドイツにDSM受託 番号10190で寄託し、また、VTTカルチャー・コレクション、エスポー・ フィンランドに受託番号VTT−F−95055で保存した。cre1-1のDNA配 列は、配列番号6に示す。cre1-1mRNAは短く、ノーザン分析において2本の バンド(1.1および1.3kb)として現れる(図4参照)。これは、4個のc DNAクローンの配列決定によって実証されたように、2つの異なる領域でのポ リA尾部の付加に起因する。cre1-1の3’末端は、全既知トリコデルマ遺伝子配 列と異なる。 cre1の先端切断型の発現を研究すため、およびQM9414株のcre1の発現と比較す るために、野生型cre1およびRut-C30のcre1-1の両方に存在する、従って類似の ハイブリダイゼーション条件を確立しているcre1転写産物の5’末端配列に特異 的なプローブを用いて、ノーザン分析を行った。Rut-C30のcre1-1mRNAは、Q M9414株のcre1mRNAよりも、特にcre1-1の発現レベルが著しく上昇されるグ ルコース培地上で、豊富であるようである(図4)。 Rut-C30株は本来、高セルロース分解性株として、炭素異化代謝産物抑制解除 のためのスクリーニングによって単離され(MontenecourtおよびEveleigh 1979) 、その結果、該株におけるセルラーゼ発現の可能なグルコース抑制解除の程度を 研究することが興味深い。ティー・リーセイ株Rut-C30およびQM9414をグルコー ス上で、Solka flocセルロースでの誘導条件において培養した。主要なセルラー ゼ、セロビオヒドロラーゼI(cbh1)の発現が研究された(図4、中央パネル)。cbh 1mRNAは、予想通り、セルロース含有培地上で両方の株によって生産された 。グルコース培地上でのcbh1の発現は、以前に示されたように 抑制解除を示す比較的高レベルのcbh1mRNAを生産した。 実施例5 cre1をcre1-1で置換するための、Rut-C30の突然変異遺伝子cr1-1 のQM9414株への形質転換 トリコデルマ・リーセイQM9414の内生cre1遺伝子をRut-C30の突然変異遺伝子c re1-1によって置換した。この目的のために、発現ベクターpMI-62をフレーム内 でcre1-1cDNAに結合したcre1の5’末端、次いでamdS遺伝子およびcre1ター ミネーターを含有するプラスミドpBluescript SK-において構築した(図5)。該 構築物をQM9414株へ形質転換し、アセトアミドを唯一の窒素源として用いて形質 転換株を選抜した。形質転換DNAをサザンハイブリダイゼーションによって分 析して、相同組換えが起きたこと、および内生のcre1部位が形質転換された構築 物によって置換されたことを明らかにした。形質転換株は生存能力があり、使用 した生育培地に依存している生育速度で良く生育する。従って、形質転換株は、 倍地中のグルコース存在下でセルラーゼを生産する。 該方法において、突然変異遺伝子cre1-1を発現する株を構築すること、および Rut-C30のグルコース抑制解除表現型を別のトリコデルマ株へ転移させることが 可能であった。 実施例6 全長cre1遺伝子を有するトリコデルマ・リーセイ株Rut-C30の形質転 換 cre1遺伝子を有するコスミドクローンpCOS11を、VTT-D-80133株の染色体ティ ー・リーセイDNAのコスミド遺伝子ライブラリーから単離した。正のクローン (pCOS11)からcre1遺伝子のフランキング領域を有するタンパク質コーディング 領域を含有する6.4kbSalI-HindIII切断フラグメントを単離し、SalI-HindI II切断ベクターpSP73中でクローン化し、その結果プラスミドpMI-41を生じた。 形質転換株に唯一の窒素源としてアセトアミドを使用する能力を提供する選択マ ーカーとして、アセトアミダーゼ遺伝子を有するプラスミド C30株に同時形質転換した。アセトアミド利用形質転換株のゲノムにおけるcre1 遺伝子の統合は、Rut-C30における内生突然変異体cre1-1において見られた配列 を欠く600bpの長いcre1プローブへの染色体DNAのドットブロットハ イブリダイゼーションによって証明された。 cre1形質転換株コロニーにおけるセルラーゼの生産を研究するために、宿主株 Rut-C30およびQM9414株をミクロタイタープレートウェル中、5%グルコースを 含有する最小限の培地中で3日間培養した。培養のこの時点で、グルコースは、 まだ倍地中に(抑制量で)検出できた。培養培地をニトロセルロース膜上にドッ トブロットした。倍地中に生産されたセルラーゼを抗体を用いて免疫学的に検出 した(図6)。主要なセルラーゼCBHIに対して生じたモノクローナル抗体CI-2 58を使用した(Ahoら、1991)。分析は、QM9414株がいかなる検出可能なCBHI も生産せず、セルラーゼ発現のグルコース抑制を示したが、Rut-C30およびcre1 形質転換株は生産し、抑制解除を示したことを明らかにした。これは、Rut-C30 の突然変異遺伝子cre1-1が、形質転換株において形質転換cre1以上に優勢(また は共優勢)である機能を有する、またはRut-C30における付加突然変異がcre1の ほかにグルコース抑制解除に部分的に貢献していることを示す。 6.1 固形培地上でのコロニー生育での形質転換cre1の効果 cre1形質転換株の胞子および選択マーカーのみを有する形質転換株を固形培地 に塗布して、単一胞子から誘導されたコロニーを得た。使用した培地は、コロニ ーの広がりを制限するために0.1%Triton X-100を加えたポテトデキストロー ス寒天(Difco)であった。28℃で4〜5日インキュベーション後、生育の違 いがcre1形質転換株および選択マーカーのみを有する株間で見られ、cre1形質転 換株は、菌類の生育/生存力に対してcre1の正の効果を示す他のコロニーよりも 大きなコロニーを形成した。 形質転換コロニーを異なる炭素源、例えば2%グルコース、2%グリセロール または2%Solka flocセルロースおよび0.1%Triton X-100を加えた0.2% ペプトンを含有する固形トリコデルマ最小限培地上で培養したとき、コロニーの 形態および直径における差異が、各々の場合で、宿主株とcre1形質転換株間で見 られ、形質転換株の方が大きかった(図7)。比較のために、ペプトンを培地から 削除すると、形質転換株および宿主株間に著しい違いは見られなかった。 さらにポテトデキストロース寒天培地(Difco)上で生育したコロニーにおいて 、コロニー生育における差異もまた見られた。発明者らは、幾分か培養条件、特 に有機窒素源の存在に依存するコロニーの生育に、cre1が影響すると結論づける 。 6.2 Rut-C30におけるcbh1発現での形質転換cre1の効果 形質転換株コロニーpMI-41-66AならびにpMI-41-112Aおよび宿主株Rut-C30を最 初にグルコース20g/lおよび0.2%プロテオースペプトン(Difco)を含有 する液体トリコデルマ最小限培地中で培養した。培養1、2および3日後、菌糸 体を回収し、全RNAを単離した。主要なセルラーゼセロビオヒドロラーゼI( CBHI)をコードするcbh1mRNAのノーザン分析は、Rut-C30株が豊富なcbh 1mRNAを生産したのに対して、形質転換株において、cbh1プローブに対する ハイブリダイゼーションは有意に減少されたことを示した(図8)。cre1プローブ を用いる同じ試料のノーザン分析は、形質転換cre1遺伝子が形質転換株において 発現されたことを示した。発明者らは、形質転換cre1が宿主株においてcbh1発現 を調節し得ると結論づけた。 6.3 培養培地由来のグルコースの利用における形質転換cre1の効果 Rut-C30を前記のようにcre1遺伝子を含有するpMI-41で形質転換した。2個の 独立した形質転換株コロニーpMI-41-66AおよびpMI-41-112Aを、最初に唯一の炭 素源としてグルコース20g/lおよび唯一の窒素源として硫酸アンモニウムを 含有するトリコデルマ最小限培地中で、形質転換の宿主株Rut-C30と同時に28 ℃で6日間ロータリー振盪器中で培養した。4つの平行振盪フラスコに各株を接 種した。培地中のグルコース量をGOD-Perid法(Boehringer Mannheim)を用いて 毎日モニターした(表1)。 非形質転換Rut-C30の生育培地におけるグルコース量は、培養開始後3日間、 最初の20g/lから3〜4g/lへ減少し、6日目までそのレベルを維持した 。cre1形質転換株の培養培地中のグルコース量は、4日目および6日目に測定し たとき、Rut-C30株の生育培地中で検出されたレベル以下に減少し、いくつかの フ ラスコではグルコースを検出できなかった。さらに、同時に培養されたQM9414株 の培養培地において、6日目でグルコースをより検出できなかった。 これらの結果に基づいて、発明者らは、cre1遺伝子が、特にグルコースレベル が低い、3g/l以下のとき、培養培地からのグルコースの消費を増進すると結 論づける。 微生物の寄託 以下のプラスミドをブダペスト条約に従って、DSM寄託機関(ドイッチェ・ サムルンク・フォン・ミクロオルガニズメン・ウント・ツェルクルツレン・ゲゼ ルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング、ドイツ、デー−3812 4ブラウンシュヴェイク、マシェロデル・ヴェグ1ベー番)に寄託した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:885) (72)発明者 ペンッティレ,メルヤ フィンランド、エフイーエン−00390ヘル シンキ、ヴェヘントゥヴァンティエ9アー 6番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.突然変異がC末端ドメインに位置し、N末端の第1ジンクフィンガーは無 傷であり、C末端領域は、突然変異遺伝子を有する株が生存力を維持し、グルコ ース抑制を緩和するように突然変異されている第2ジンクフィンガーを包含して いる糸状菌の天然グルコースレプレッサー遺伝子creの突然変異型遺伝子。 2.配列番号7に示したアミノ酸配列をコードする請求項1記載の突然変異cr e遺伝子。 3.2個のジンクフィンガーのうち1個だけが保持された請求項1記載の突然 変異cre遺伝子。 4.株の生存力を維持するが、培地からの不完全なグルコース取り込みを導く 請求項1記載の突然変異cre遺伝子。 5.請求項1〜4のいずれか1つに記載の突然変異cre遺伝子で突然変異され た菌株。 6.タンパク質の生産における請求項5記載の菌株の使用。 7.株の生育速度が倍地中の窒素源によって調節されるタンパク質生産方法に おける請求項5記載の菌株の使用。 8.受託番号DSM10190を有するプラスミドpMI-42。 9.菌宿主において分泌タンパク質の生産を増強する方法であって、 請求項1〜4のいずれか1つに記載の突然変異cre遺伝子を適当な菌宿主中へ 形質転換すること、 形質転換宿主をグルコースを含有む適当な生育培地中で培養すること、 および 生産されたタンパク質を回収すること からなる方法。 10.菌宿主がトリコデルマ属に属する請求項9記載の方法。
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