JPH11511563A - ホウ酸塩貯蔵緩衝液及び試料希釈剤 - Google Patents

ホウ酸塩貯蔵緩衝液及び試料希釈剤

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JPH11511563A JP9512817A JP51281797A JPH11511563A JP H11511563 A JPH11511563 A JP H11511563A JP 9512817 A JP9512817 A JP 9512817A JP 51281797 A JP51281797 A JP 51281797A JP H11511563 A JPH11511563 A JP H11511563A
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Abstract

(57)【要約】 毛細管帯域電気泳動(CZE)による分析の前の貯蔵緩衝液として及び試料希釈剤として有用性を有する組成物は、水、ホウ酸塩化合物、緩衝化合物及び生理的pHを保持するためのpH調整剤を含んでなる。その上、組成物の導電率が予想される毛細管電気泳動の流動緩衝液とほぼ同一であるために導電率調節化合物が存在する。貯蔵緩衝液/試料希釈剤を有する容器が、血清タンパク質の電気泳動(SPE)又は免疫減法(IFE/s)分析を行うためにキットに組み合わされる。その上、貯蔵緩衝液/試料希釈剤は、定量的希釈及び酵素又は免疫反応のようなCZE分析のための試料を調製する方法に使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 ホウ酸塩貯蔵緩衝液及び試料希釈剤 背景 全血、血清、血漿、脳脊髄液及び尿のような臨床試料のタンパク質分析は、検 査する者に価値ある情報を提供できる。例えば、アルブミン、α−1リポタンパ ク質、α−2マクログロブリン、β−1リポタンパク質及び免疫グロブリン(γ グロブリンを含む)のような血清のある、特定のタンパク質成分の濃度の上昇又 は低下は、隠された疾患や体調を示すことができる。 典型的な例は血清の主タンパク質であるアルブミンである。アルブミンは、普 通は3.2〜5.0g/dlの濃度で存在する。アルブミンの低下した濃度は腎 疾患の兆候でありうるし、だが一方アルブミンの増大した濃度は脱水症の特徴で ある。第2の例は、高いα−1リポタンパク質であり、それは慢性アルコール中 毒や例えば妊娠によるエストロゲン分泌過多の兆候でありうる。その他の例は高 濃度のβ−1リポタンパク質であり、それは高コレステロール症の兆候でありう る。 免疫グロブリンの量と型の分析は、「モノクローナル免疫グロブリン増多症( monoclonal gammopathy)」の診断に特に重要である。こ れらの異常は、単一の非調節B−細胞クローンにより高濃度に生成される同一イ ディオタイプの免疫グロブリンにより特徴づけられる。モノクローナル免疫グロ ブリン増多症は、個体に必ずしも臨床的障害をもたらさない。そのような事態は 、「良性モノクローナル免疫グロブリン増多症」や「不定意義のモノクローナル 免疫グロブリン増多症」と称することができる。しかしながら、多くの臨床的障 害がモノクローナル免疫グロブリン増多症と関連がある。例えば、モノクローナ ルIgM、すなわち非規制B−細胞クローンによるIgMの産生の増加は、ワル デンストレーム高分子グロブリン血症と関連がある。IgMは比較的高い分子量 を有するから、IgMの増大した産生は、「過粘稠度」と称せられる患者の血液 の増大した粘度と関連がある。過粘稠度は、頭痛、めまい及び眩暈のような症状 と関連がある。 多発性骨髄腫は、モノクローナル免疫グロブリン増多症と関連した別の臨床的 障害で有り、IgG、IgA、IgD又はIgEイディオタイプの増加として説 明することができる。その上、κ又はλ軽鎖、あるいはγ、α、μ又はδ重鎖が 高められうる。多発性骨髄腫の主な病理学的特徴は、骨格破壊、すなわち骨変形 又は急性、疼痛性病理学的骨折である。臨床的に、患者は骨の疼痛、正常なIg の産生の減少による感染、及び貧血を経験する。骨髄腫患者の12%は、遊離の モノクローナル軽鎖であるベンス・ジョーンズタンパク質を産生する。それらの 比較的小さい寸法のために、ベンス・ジョーンズタンパク質は、典型的に患者の 尿中に排出される。多発性骨髄腫はまた神経組織、すなわち脊髄、神経根及び頭 蓋の又は末梢神経に影響を与えることができる。 免疫グロブリンを含む血清タンパク質は、電気泳動法、典型的に電場にさらさ れたゲルを使用して互いに分離することができる。同様の方法で、臨床試料から タンパク質を毛細管帯域電気泳動法(CZE)を使用して分析することもできる 。例えば、チェン、フー− タイ エーら(Chen、Fu−Tai A.,et al)「毛細管電気泳動 法−新しい臨床ツール」(Capillary Electrophoresi s−A New Clinical Tool.)(Clin.Chem.77 /1:14−19(1991))、また米国特許第5,120,413号明細書 参照。これら両文献は、参照として本明細書へ組み込まれる。 CZE技術は、タンパク質を含む荷電物質の迅速かつ効率的な分離を可能にす る。臨床試料の成分の分析は、20分以内に、典型的に10分以内に達成できる 。一般に、CZEは、電解流動緩衝液で満たされた毛細管中へ液状試料の導入を 含む。毛細管は、典型的に約2〜約2000ミクロンの内径を有する。管への電 場の印加は管を通って試料を引っ張りそしてそれをその成分部分に分離する。従 って、試料成分のおのおのは、それ自身の個々の電気泳動移動度を有する。大き い移動度を有するものは、遅い移動度を持つものよりも速く毛細管を通って移動 する。その結果、試料の成分は、管を通るそれらの移動の間に毛細管中の分画帯 域中へ分割される。オンライン検出器は、分離を連続的に監視しそして分画帯域 に基づいて様々な成分についてデータを提供するために使用できる。 流動緩衝液の組成は、CZE分離における重要な要素である。特に、ホウ酸塩 化合物は、CZE流動緩衝液の成分として有用であることが証明された。約8〜 11のpH領域にわたって低い伝導率と十分な緩衝容量を与えることに加えて、 ホウ酸塩は糖タンパク質上の糖残留分と安定な錯体を生成できる。従って、糖タ ンパク質の電気泳動移動度は変更され、未改質タンパク質対照物よりも遅いピー クとして溶離する。糖部分の錯体生成は、緩衝液のpHとホウ酸塩 の濃度に強く依存するから、両パラメータは電気泳動緩衝液の最適化のために調 節できる。通常、高いpHと高いホウ酸濃度は、高い割合の錯体化種とより陰性 の正味の電荷を生じる。ホウ酸塩含有電気泳動緩衝液の例は米国特許第5,12 0,413号明細書中に見出すことができ、その開示は参照として本明細書に組 み込まれる。 抗体及びそれらの受容性抗原結合パートナーと関連した結合の特異性も、臨床 的に重要なタンパク質を同定するために広く使用されてきた。免疫電気泳動、免 疫固定電気泳動及び免疫減法電気泳動(IFE/s)は、電気泳動分離工程と結 合して使用される免疫学的方法の例である。特に、IFE/sは、毛細管電気泳 動の速度と、抗原と抗体を含む免疫反応の特異性の両方を活用するために適応さ れてきた。例えば、米国特許第5,228,960号明細書参照。その開示は参 照として本明細書に組み込まれる。 IFE/sの間、臨床試料は、試料成分に影響を与える特異結合パートナーと ともに前温置される。特異結合パートナーは、典型的に試料から実質的に除去で きる不溶化免疫グロブリンである。免疫減法にさらされたかさらされなかった試 料アリコートの比較は、CZE分析により比べられる。不溶化特異結合パートナ ーの結合は、高い試料成分の濃度の低下を生じうる。従って、免疫減法は、試料 成分の独自性を確立できる。この方法は、モノクローナル免疫グロブリン増多症 の同定と類型化に特に有用である。 臨床試料は、一般に毛細管電気泳動による分析に先立って希釈される。そのよ うな希釈は、とりわけ所望の分析比を達成することを容易にし、毛細管電気泳動 分析と関連した感度の利用を助ける。未希釈臨床試料、特に血清は、多すぎるタ ンパク質成分を与え、分析 を困難にする。臨床標本が毛細管電気泳動により直接分析されるとき、希釈剤は 、典型的に電気泳動緩衝液のpH及び導電率と適合するように選ばれる。代わり に、酵素又は免疫反応のような生化学的な方法が、電気泳動分析に先立って行わ れるとき、有害な方法で反応成分に影響しない軽く緩衝された食塩水希釈剤が、 一般に適切である。 血清タンパク質異常に対する予備スクリーニングがしばしば血清タンパク質電 気泳動(SPE)により行われる。懸念された異常が検出された場合には、第2 の免疫又は酵素試験がいっそう確定的な診断のために行われる。例えば、モノク ローナル免疫グロブリン増多症が懸念されるとき、免疫減法(IFE/s)がS PE分析を追跡調査するために使用できる。その上、IFE/s又は酵素手順は 、典型的に比較目的のために併発SPE−型分離を含む。 SPE及びIFE/s電気泳動図は直接比較に付されるから、CZE分析用試 料を調製するために使用した緩衝液と希釈剤が実質的に同一であったなら有益で ある。理想的な貯蔵緩衝液は、免疫試薬を貯蔵し、免疫減法反応を行うためのI FE/s必要条件と両立するであろう。その上、理想的な試料希釈剤は、SPE 及びIFE/sのCZE分析工程に使用された流動緩衝液と適合するであろう。 SPE及びIFE/s用の実質的に同一の緩衝液/希釈剤の使用は、二つの方法 に対して観察されるいかなる両立しない結果を除去することも助けるであろう。 その上、両方の方法のための単一の試料希釈剤/貯蔵緩衝液の使用は、貯蔵、製 造、包装及び書類記録の費用効果の高い単純化を導く。 概要 本発明は、毛細管電気泳動に先立つ貯蔵緩衝液と試料希釈剤の両方に使用でき 、それにより別個の製剤に対する必要性を除去する組成物に対する必要性を満た す。この組成物は、(a)水、(b)約5〜150mMの量で存在するホウ酸塩 化合物、(c)pHを約6〜8に調整するために十分な量で存在する緩衝化合物 とpH調整剤、及び(d)組成物の導電率を約5〜8mMhoに調節するために 十分な量で存在する導電率調節化合物を含んでなる。 ホウ酸塩化合物は、四ホウ酸ナトリウムかホウ酸でありうる。緩衝化合物は、 典型的に約5〜25mMの量で存在する。好ましい緩衝化合物は、リン酸ナトリ ウム、リン酸カリウム、酢酸ナトリウム、及び2−[トリス(ヒドロキシメチル )メチル]アミノ−エタンスルホン酸(TES)よりなる群から選択できる。p H調整剤は、普通は水酸化ナトリウム、塩酸又はリン酸ナトリウムである。導電 率調節化合物は、典型的に約1〜150mMの量で存在し、塩化ナトリウム、塩 化カリウム、及び塩化ナトリウムと塩化カリウムの混合物よりなる群から選択で きる。 電気泳動分析のために調製される臨床試料は、全血、血漿、血清、尿又は脳脊 髄液でありうる。特に興味を引く試料成分としては、ヒト免疫グロブリン、トラ ンスフェリン、β−リポタンパク質及びC3−補体が挙げられる。 貯蔵緩衝液/希釈剤はまた、電気泳動分析の間成分ピークの同定及び/又は定 量を助けるために、イオン性又は中性電荷種のどちらかでありうる少なくとも一 つの外部標識を含有できる。イオン性種は、ギ酸、ベンゾ−リン酸、プロピオン 酸、イソプロピオン酸、酪 酸、イソ酪酸、安息香酸、ベンゾ−スルホン酸、オルソ−クロロ安息香酸、メタ −クロロ安息香酸、パラ−クロロ安息香酸、トリクロロ安息香酸、ナフチルスル ホン酸、ベンゾナフタリン酸、クロロベンゾナフタリン酸、クロロ−ナフチルス ルホン酸、テトラ−ヨードベンゾナフチルスルホン酸及びジ−ヨードアントラセ ニルスルホン酸よりなる群から選択できる。中性荷電種は、ベンジルアルコール 、酸化メシチル、イソプロパノール、メタノール、エタノール、エチレングリコ ール、ジメチルホルムアミド(DMF)、ホルムアミド、保護ペプチド又は保護 アミノ酸でありうる。 組成物が毛細管電気泳動免疫減法用の調製試料に使用されるとき、それは更に 試料成分に対し少なくとも一つの特異結合パートナーを含む。好ましくは、特異 結合パートナーは、例えば不溶化材料に結合することにより、組成物から実質的 に除去しうるものである。抗ヒト抗体、特に抗ヒト免疫グロブリン抗体は、診断 目的用特異結合パートナーに特に有用である。 貯蔵緩衝液/希釈剤の好ましい実施態様は、a)水、b)約10mMの量で存 在する四ホウ酸ナトリウム、c)約20mMの量で存在するリン酸ナトリウム、 d)組成物の導電率を約7mMhoに調節するために十分な量で存在する塩化ナ トリウム、及びe)pHを約7に調整するために十分な量で存在するpH調整剤 からなる。 組成物は、血清タンパク質電気泳動(SPE)又は毛細管電気泳動免疫減法( IFE/s)に先立つ試料調製のために使用される試験キット中の一成分であり うる。SPEキットは、上記のホウ酸塩含有希釈剤を含有する第1の容器と、希 釈の間試料を保持するための第2の容器を包含できる。IFE/sキットは、い かなる特異結 合パートナーもない希釈剤を含む第1の容器と、特異結合パートナーを含まない 貯蔵緩衝液/希釈剤を有する第2の容器を包含できる。 その上、組成物はSPE及びIFE/sに先立つ試料を調製するための方法に 使用できる。この方法は、臨床試料のアリコートを測定する工程と1〜100部 の貯蔵緩衝液/希釈剤で試料を希釈する工程を含むことができる。 図面 本発明のこれら及び他の特徴、態様及び利点は、次の説明、添付の請求の範囲 及び図面を考慮してよりよく理解できるようになるであろう。 図1Aは、150mMホウ酸塩緩衝液、(37.5mM四ホウ酸ナトリウム) 、pH10.0中で、ベンジルアルコールとトリクロロ安息香酸標識で希釈され た、CZEによりその成分に分離された標準対照血清試料の電気泳動図である。 図1Bは、150mMホウ酸塩緩衝液、(ホウ酸)、pH7.0中で、ベンジ ルアルコールとトリクロロ安息香酸標識で希釈された、CZEによりその成分に 分離された標準対照血清試料の電気泳動図である。 図1Cは、20mMリン酸カリウム、75mM塩化ナトリウム緩衝液、pH7 .0中で、ベンジルアルコールとトリクロロ安息香酸標識で希釈された、CZE によりその成分に分離された標準対照血清試料の電気泳動図である。 図1Dは、20mMリン酸カリウム、75mM塩化ナトリウム緩 衝液、pH10.0中で、ベンジルアルコールとトリクロロ安息香酸標識で希釈 された、CZEによりその成分に分離された標準対照血清試料の電気泳動図であ る。 図2Aは、10mMTES、70mMNacl、pH7.0中で、ベンジルア ルコールとトリクロロ安息香酸標識で希釈された、CZEによりその成分に分離 された標準対照血清試料の第1の電気泳動図である。 図2Bは、同一条件下にCZEによりその成分に分離された図2Aと同一の標 準血清対照試料の第2の電気泳動図である。 図3は、10mMTES、10mM四ホウ酸ナトリウム及び55.5mMNa cl、pH7.0中で希釈された、CZEによりその成分に分離された図2A及 び2Bと同一標準血清対照試料の電気泳動図である。 図4Aは、20mMリン酸ナトリウム、10mM四ホウ酸ナトリウム、0.1 %アジ化ナトリウム及び29.6%mMNacl、pH7.0で希釈された、C ZEによりその成分に分離された標準対照血清試料の電気泳動図である。 図4Bは、同一条件下にCZEによりその成分に分離された図4Aと同一の標 準対照血清試料の第2の電気泳動図である。 説明 本発明は、試料に対する貯蔵緩衡液と希釈剤及びCZE分析前の生化学試薬の 両方として有用性を有する組成物である。この組成物は水、ホウ酸塩化合物、緩 衡化合物及び生理的pHを維持するためのpH調整剤を含む。その上、導電率調 節化合物が、溶液の導電率 が予想される毛細管電気泳動流動緩衝液とおよそ同一であるようにに存在する。 貯蔵緩衝液/試料希釈剤を有する容器が、血清タンパク質電気泳動(SPE)又 は免疫減法(IFE/s)分析を行うためのキット中に組み合わせうる。その上 、貯蔵緩衝液/試料希釈剤が、定量的希釈及び酵素又は免疫反応のような、CZ E分析のための試料を調製する方法に使用できる。 A.ホウ酸塩化合物 毛細管電気泳動に先立つ臨床試料に対するホウ酸塩化合物の添加は、その後の 電気泳動分析の分解能と再現性に驚くべき向上を生じる。出願人は、臨床試料中 に見出されるタンパク質の多くが糖タンパク質であるために、ホウ酸塩と糖部分 の錯体形成がこの予想外の向上に役割を演ずると信じる。ホウ酸塩含有組成物は 、生化学試薬用の貯蔵緩衝液及び臨床試料用の希釈剤として使用できるために、 これは特に有利である。電気泳動分解能のそのすぐあとの向上は、試料の成分に 向けられた生化学反応の前と後の臨床試料の間の信頼できる比較を可能にする。 ホウ酸塩化合物は、典型的にホウ酸又は四ホウ酸ナトリウムであり、それはそ れぞれ20mM又は5mMの最小濃度で組成物中に存在する。電気泳動分解能の 非改善がより低い濃度のホウ酸塩で観察される。同様に、電気泳動分解能の付加 的改善がないことが、それぞれ約160mM又は40mMより大きいホウ酸又は 四ホウ酸ナトリウム濃度で観察される。好ましくはホウ酸は約30〜80mMの 量で存在し、あるいは四ホウ酸ナトリウムは約10〜20mMの量で存在する。 ホウ酸の最も好ましい濃度は約40mMであり、四ホウ酸ナトリウムの最も好ま しい濃度は10mMである。これらの濃 度は、毛細管電気泳動の間、特にβ領域に最も再生可能な血清タンパク質パター ンを生じる。 B.緩衝化合物 生化学試薬用の貯蔵緩衝液としての組成物の用途と両立して、溶液は約6〜8 の有効緩衝pH範囲を有する緩衝化合物を含有する。このpH範囲は、抗体及び 抗原又は酵素及び基質のような特異結合パートナーの生物学活性を不活性化しな い。その上、検定試薬は、生体分子と固相材料、例えばCNBr−活性化結合に よってアガロースに結合した抗体の間の有機結合をしばしば利用する。これらの 結合は、pH約7で加水分解に対し影響を受けやすいが小さい。 適当な緩衝化合物としては、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、酢酸ナトリ ウム、及び2−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]アミノ−エタンスルホン 酸(TES)が挙げられる。好ましい緩衝化合物はTESで、それは所望のpH 範囲内に適当な緩衝容量を有する。しかしながら、最も好ましい緩衝化合物はリ ン酸ナトリウムであって、それは標準リン酸緩衝食塩水配合物と共用できる。緩 衝化合物は、典型的に約5〜25mMの量で存在する。TESの最も好ましい濃 度は約10mMであって、リン酸ナトリウムの最も好ましい濃度は約20mMで ある。水酸化ナトリウム、塩酸又はリン酸カリウムのようなpH調整剤の十分な 量が組成物に添加されて、pHを約6〜8内に、好ましくは6.5〜7.5内に 、最も好ましくは約pH7にもたらす。 C.導電率調節化合物 試料成分の最善の分解のために、組成物の導電率は、予想される毛細管電気泳 動の流動緩衝液のそれとおよそ同等であるべきである 。これは、ピークの非対称や広幅化による潜在的な問題を和らげることを助ける 。これらのピークの不規則は、導電率の勾配が試料と毛細管の間の境界線に存在 するとき発達しうる。 典型的な電気泳動流動緩衝液は、150mMホウ酸塩、pH10であり、これ は約7mMhoの導電率を有する。本発明の導電率は、約5〜8mMho、最も 好ましくは約7mMhoに調節される。これは、約150mMまでの量に塩化ナ トリウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムと塩化カリウムの混合物を添加するこ とにより達成できる。導電率調節化合物に対する好ましい濃度範囲は、約30〜 120mMで最も好ましい濃度は、約75mMである。 D.臨床試料と試料成分 SPE又はIFE/sによる分析のために好ましい臨床試料は、全血、血漿、 血清、尿又は脳脊髄液でありうる。分離される試料成分としては、典型的にアル ブミン、トランスフェリン、β−リポタンパク質及びトランスフェリンのような 血清タンパク質が挙げられる。免疫グロブリンは、モノクローナル免疫グロブリ ン増多症の診断用に特に興味を引かれる試料成分である。免疫グロブリンとして は、κ及びλ軽鎖のみならずγ、μ、α、δ及びε級の重鎖が挙げられる。以下 に更に詳細に記述するように、試料成分は、特異結合パートナーに対する特異結 合部位、例えば、IFE/sの間に、抗ヒト免疫グロブリンに対する抗原を提供 できる。 E.外部標識 便利のために、試料希釈剤としては、CZE分析の間に試料成分から分離可能 である外部標識を挙げることができる。外部標識としては、試料成分の同定及び /又は定量を助けるイオン性種及び/又 は中性荷電種を挙げることができる。中性荷電種は、0の正味電荷を有し、CZ Eの間に負荷電種よりも速い相対移動度を有する。従って、イオン性種は、CZ Eの間に全ての他の電気泳動図ピークの前に現れるであろう。「イオン性種」に より、試料の主成分のおのおののそれよりも大きい電荷密度を有する負荷電種を 意味される。従って、イオン性種は、CZEの間に主成分ピークの全ての後に検 出される。試料成分を同定及び定量するために外部標識を使用する方法は、それ ぞれ米国特許第5,139,630号及び同第5,228,960号明細書に記 載されており、それらは参照として本明細書へ組み込まれる。イオン性種は、ギ 酸、酢酸、ベンゾ−リン酸、プロピオン酸、イソプロピオン酸、酪酸、イソ酪酸 、安息香酸、ベンゾ−スルホン酸、オルト−クロロ安息香酸、メタ−クロロ安息 香酸、パラ−クロロ安息香酸、ナフチルスルホン酸、ベンゾナフタリン酸、クロ ロ−ベンゾナフタリン酸、クロロ−ナフチルスルホン酸、テトラ−ヨードベンゾ ナフチルスルホン酸及びジ−ヨードアンスラセニルスルホン酸よりなる群から選 択できる。その上、中性荷電種は、酸化メシチル、イソプロパノール、メタノー ル、エタノール、エチレングリコール、ジメチルホルムアミド(DMF)、ホル ムアミド、保護ペプチド及び保護アミノ酸よりなる群から選択できる。最も好ま しいイオン性種は2、4、6−トリクロロ安息香酸であって、最も好ましい中性 種はベンジルアルコールである。標識は、好ましくは約2倍(2X)に濃縮され ている量、すなわち1:2希釈されたとき所望の最終濃度を生じる量で試料希釈 剤中に存在する。ベンジルアルコールにとっては、2X濃度は約0.8g/lで あるが、一方2、4、6−トリクロロ安息香酸にとっては、2X濃 度は約0.2g/lである。 F.特異結合パートナー 興味を引く試料成分に対する特異結合パートナーは、貯蔵緩衝液中に有益に包 含できる。特異結合パートナーの例としては、抗原に結合する抗体又は基質に結 合する酵素が挙げられる。特異結合パートナーは、可溶性又は不溶性でありうる 。抗体の例に焦点を合わせると、特異結合パートナーは好ましくは不溶性であっ て、反応容器の底に沈降する傾向を有する。不溶性の特異結合パートナーは、固 体支持体に特異結合パートナーを結合することにより生成できる。固体支持体の 選択は、試験、検査する者の任意であるが、好ましい固体支持体はブロモシアン 活性化セファロース(商標)(ファルマシア製)である。抗ヒト免疫グロブリン (重又は軽鎖)抗体は、商業源、例えばDAKO社から入手できる。これらの抗 体は、上述の固体支持体に直接結合できる。IgG試料成分に関して、代わりに 不溶性の特異結合パートナーは、タンパク質G(イソラブ(Isolab)製) 結合したアガロースである。この技術分野において価値を認めるものとして、プ ロテインGは、ヒトを含む多数の哺乳類からIgGに特に結合する群G連鎖球菌 から単離された細胞表面タンパク質である。しかしながら、抗ヒトIgG抗体は 、実質的に同等の効率を持って利用できる。 G.SPEキット 血清タンパク質電気泳動(SPE)キットは、好ましい型の試料希釈剤で満た された1個又はそれ以上の容器を含むものを調製できる。例えば、第1の容器は 外部標識を欠く試料希釈剤で満たすことができ、また第2の容器は外部標識を有 する試料を満たすことがで きる。試料容器は、同一又は相違する試料の多重希釈を行うための多重室を持ち うる。 H.IFE/sキット 同様に、免疫減法(IFE/s)キットは、試料希釈剤で満たされた1個又は それ以上の容器を含むものを調製できる。その上、別の容器は貯蔵緩衝液中に少 なくとも一つの特異結合パートナーを含むことができる。好ましいIFE/sキ ットは、試料希釈剤で満たされた第1の容器と異なる特異結合パートナーを含有 する多重室を有する第2の容器を有する。例えば、最も好ましいIFE/sキッ トは、別個の室内に抗−κ、抗−λ、抗−IgG、抗−IgA及び抗−IgM免 疫グロブリンを有する第2の容器を有する。 I.製造方法 標準的調合法が、様々な保存溶液を組み合わせて試料希釈剤を調製するために 使用できる。保存溶液としては、100mMNacl;100mMNacl+2 倍濃縮標識、すなわち0.2g/Lの2、4、6−トリクロロ安息香酸(TCB A)と0.8g/Lのベンジルアルコール;及び所望のpHに調整された各緩衝 化合物の100mM溶液を挙げることができる。10mMの緩衝化合物+70m MのNaclを有する希釈剤は、1部の濃縮緩衝化合物、5部の100mMNa cl+標識、2部の100mMNacl単独、及び2部の脱イオン水を組み合わ せて調製できる。導電率測定は、例えばYSIモデル35導電率計を使用して行 うことができる。この標準調合法は、約5.6mMhoの導電率を有する希釈剤 を生成する。比較して、流動緩衝液の導電率は約7.0mMhoである。 流動緩衝液のそれと等しい導電率の希釈剤を調製するために、リ ン酸ナトリウム、リン酸カリウム、酢酸ナトリウムを含有する溶液、又はTES と様々な濃度の四ホウ酸ナトリウム又はホウ酸のような「良緩衝液」は、異なる 量の追加のNaclで補うことができる。例えば、10mMNaclは約0.9 mMhoの測定導電率を生じる。これらの希釈剤は、90mLの脱イオン水中に 正確に測定した量の緩衝塩と四ホウ酸ナトリウム又はホウ酸を溶解し、1.0M Nacl又はHClで所望のpHに調製し、そして体積を100mLに調節する ことにより調製できる。次いで溶液の導電率を測定して次の式に適用した。 [7mMho−(溶液の導電率)]/9=X 式中、Xは流動緩衝液に等しい導電率に上昇させるために必要なミリモル表示の Naclの量である。結晶Naclの要求量が加えられ導電率が再び測定された 。7.0mMho±0.7は許容しうると考えられる。ホウ酸の濃度、従って導 電率が150mMのホウ酸塩流動緩衝液よりも大きいときは、塩化ナトリウムは 全く添加しない。 J.使用方法 組成物は、SPE用の試料希釈剤として使用できる。臨床試料のアリコートを 、試料によって、1〜100部の貯蔵緩衝液/希釈剤と混合する。例えば、健康 な個人の血清試料のタンパク質濃度は約60mg/mlである。尿と脳脊髄液( CSF)に対する同様の濃度値は、それぞれ約10μg/mlと約150〜40 0μg/mlである。血清に焦点を合わせると、希釈は典型的に1部の試料対約 9部の希釈剤(1:10=0.1)〜約1:100(0.01)である。1:2 0血清希釈が最も好ましい。尿及びCSF試料は、血 清試料のそれと大体等しいタンパク質濃度を与えるために試料希釈剤に対して濃 縮手順及び/又は透析を必要とする。 組成物はまた米国特許第5,228,960号明細書のように、IFE/s手 順における試料希釈剤及び/又は貯蔵緩衝液として使用できる。この米国特許は 、参照として本明細書へ組み込まれる。典型的に、血清試料は、例えば1:2、 1:7又は1:15に予備希釈される。次いで1部の予備希釈された血清は、一 般に「ゲルスラリー」と称せられる5〜100部の固体段階懸濁物と合わせられ る。固体懸濁物は、不溶性特異結合パートナー、例えばアガロースに結合し、貯 蔵緩衝液/試料希釈剤中に懸濁された抗体を含んでなる。希釈は、混合物中に試 料成分対特異結合パートナーの所望の比率を生じるように調節できる。混合物は 、反応容器の底に不溶化特異結合パートナーが沈降するまでインキュベートされ る。次いで「免疫減法された」上澄み液は、CZE分析に付される。 K.本発明の利点 本発明の先述の型は、多くの利点を有する。組成物に関して、これらは試薬を 貯蔵し、生化学反応を行い、そしてCZE分析に先立つ試料を希釈するために使 用できるという単一配合物を有することの好都合を含む。その上に、配合物中の ホウ酸塩化合物の包含は、CZE分析による血清タンパク質の分解を向上すると いう驚くべき効果を有する。向上した分離の再現性は、SPE及びIFE/sの ような関連したCZE分析からの電気泳動図の信頼できる比較を可能にする。さ らに、これらの関連手順用の共通の緩衡液の使用は、SPE及びIFE/sキッ トのような便利な包装代替物のみならず試薬の製造にスケールの経済性を導く。 例 次の実験は、SPE及びIFE/s操作の間に試薬を貯蔵し、試料を希釈する ための共通の緩衝液を見い出すために行った。SPE及びIFE/sの間の毛細 管電気泳動分離工程は、方法の間の比較を困難にする、若干の血清タンパク質の 移動と分割に僅かな相違を示した。相違の原因は、試料が異なる環境に導入され たことであった。SPEに関しては、試料はpH10.0のホウ酸塩緩衝液中に 希釈され、次いで注入された。IFE/sに関しては、ホウ酸塩緩衝液(pH1 0.0又は10.2)又はホスフェート緩衝液(pH7.0)に予備希釈され、 次いで更に固相貯蔵緩衝液(ホスフェート緩衝食塩水、pH7.0)に希釈され た。例え同一流動緩衝液を使用したとしても、試料を化学的構成が相違して異な る電気泳動を生成する緩衝液中に試料を注入する。最適装置設計及び試薬パッケ ージングのような追加の考慮が、共通の緩衝液を発見するために更にはずみを提 供した。材料 塩化ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム(十水化物)及びリン酸ナトリウムは、 マリンクロッツ スペシャリティ ケミカルズ(Mallinckrodt S pecialty Chemicals,Paris,KY)の製品であった。 アジ化ナトリウムは、ビーディーエッチ ラボラトリー サプライ(BDH L aboratory Supply,Poole、英国)の製品であった。ベン ジルアルコールは、シグマ ケミカル カンンパニー(Sigma Chemical Company)、そして2、4、6−トリクロロ安息香 酸は、アルドリッヒ ケミカル カンパニー(AldrichChemical Company)、(両社ともSt.Louis,MO)から得た。TES( ナトリウム塩)、すなわち、2−{[トリス−(ヒドロキシメチル)−メチル] −アミノ}−エタンスルホン酸は、カルバイオケム(Calbiochem,S an Diego,CA)から得た。 「ICS希釈剤」は、ベックマン インスツルメンツ(Beckman In struments,Brea,CA)の製品であって、20mMリン酸ナトリ ウム、75mM塩化ナトリウム、2mM塩化カリウム、及び0.1%(w/v) アジ化ナトリウム、pH7.0からなる。それは、この研究において「一般的な 」ホスフェート緩衝食塩水として使用した。 「ICS緩衝液」は、4%ポリエチレングリコール(PEG)で補われたIC S希釈剤である。 「ID ZONE」は、ベックマン インスツルメンツの血清対照製品であっ て、防腐剤としてポリエチレングリコールを含有する。この材料は、これらの研 究のための血清試料として使用した。 毛細管電気泳動用の試薬としては、37.5mM四ホウ酸ナトリウムを含む流 動緩衝液、pH10.0、これはまた150mMホウ酸塩と称せられる:0.1 NNaOHのリンス溶液、これは実験の間に毛細管を洗浄するために使用された :及び固相貯蔵緩衝液、これは20mMリン酸ナトリウム、75mM塩化ナトリ ウム、及び0.1%(w/v)アジ化ナトリウム、pH7.0が挙げられる。 この研究において、様々な配合物が「試料希釈剤」用に使用され た。試料希釈剤は、2個の外部標識が試料に添加されるビヒクルでありうる。ベ ンジルアルコール(0.4mL/l)と2、4、6トリクロロ安息香酸(0.1 g/l)が、外部標識としてある特定の試験希釈剤に添加された。実験方法 試験は、「カルサイト(CALCITE)」(ベックマン インスツルメンツ 社(Beckman instruments,Inc.,Fullerton ,CA))と名付けられたプロトタイプ装置で行った。この装置は、おのおの2 5μm×27cmの寸法があり、18又は20cmの分離長を持つ、6本の平行 な未処理溶融シリカ毛細管を有する。毛細管の外表面はポリイミドで塗被されて 毛細管を破壊から保護する(ポリミクロテクノロジー社(Polymicro Technologies,Inc.,Phoenix,AZ))。UV光源( ジュウテリウムランプ)及び214ナノメーターフィルターのみならず検出器を 含む光学モジュールは、毛細管の出口から6.5cmに設けられた穴と一列にさ れた。各毛細管は同一試料及び希釈剤を流し、その結果毛細管相互の変化が観察 できて分析から除外できる。 標準SPE状態をまねるために、1部のID ZONE試料+9部の希釈剤、 すなわち、1:10希釈物を1秒間の真空を使用して注入した。電気泳動は90 00ボルトで5分間行った。 標準IFE/s状態をシュミレートするために、1部のID ZONE試料を 1部の希釈剤で希釈した。次いで予備希釈した試料を更に160μlの貯蔵緩衝 液によって希釈した。十分に希釈した試 料を1秒間の真空によって注入して7600ボルト6分間の電気泳動に付した。 得られた電気泳動図をAUTO−CAPバージョン2.04ソフトウエアツー ル(ベックマン インスツルメンツ社(Fullerton,CA))を使用し て非標準化して評価し、様々なピークと肩の再現性と分割について視覚的に比較 した。 例1:緩衝化合物及びpH SPE対IFE/s分離工程の間に観察されたピークの形態の相違が、異なる 緩衝化合物(ホウ酸塩対ホスフェート)又はpHの相違によりもたらされるかど うか見るために実験を行った。次の緩衝溶液を調製した: 1)150mMホウ酸塩、pH7.0(ホウ酸) 2)150mMホウ酸塩、pH10.0(37.5mM四ホウ酸ナトリウム) 3)20mM二塩基性リン酸カリウム、pH7.0 75mM塩化ナトリウム 4)20mM二塩基性リン酸カリウム、pH10.0 75mM塩化ナトリウム IFE/s電気泳動用の状態をまねるために、1部の血清試料(10μl)を 1部の試料希釈剤(10μl)で予備希釈した。上記に一覧表示した緩衝液を次 いで160μLの貯蔵緩衝液に置き換えるために使用して試料を更に希釈した。 電気泳動を流動緩衝液として150mMホウ酸塩、pH10.0を使用して7. 6KVで6分間行った。 150mMホウ酸塩を貯蔵緩衝液の代わりに使用したとき、β領 域の血清タンパク質は、速く移動する小ピークと大きなゆっくり移動するピーク に分割された(図1A及び1B参照)。その上、ホウ酸緩衝液、pH7を貯蔵緩 衝液に置き換えたとき、β領域の血清タンパク質の分割は、現在のSPE希釈剤 、150mMホウ酸塩、pH10(図1A)を越えて予想外に向上した(図1B 参照)。たぶん補体とトランスフェリンに対応するβ領域の二つのピークは、よ り鋭く、かつ、よく分離された。pH7又は10のホスフェート緩衝液の比較に よっては(図1Cと1D)、補体とトランスフェリンに対する二つのピークに分 割できないβ領域での単一の鋭いピークだけが得られた。この実験は、試料中の ホウ酸塩の存在は血清タンパク質の、特にβ領域での分割を高めることを示唆し た。 例2:ホウ酸塩投与量応答 この研究は、結果に影響するかもしれないホスフェートとホウ酸塩の間のいか なる可能性のある相互作用も避けるために、TES緩衝液を使用して行った。緩 衝液を10mMTES+所望量の四ホウ酸ナトリウムを使用して調製し、6NH ClでpH7.0に調整し、次いでNaclを流動緩衝液のそれと同等の最終導 電率に到達するまで添加した。このように、ホウ酸塩の濃度が増加するにつれて 、塩化ナトリウムの濃度は減少した。最高ホウ酸塩濃度(40mM四ホウ酸塩) に関して、導電率はNaClの添加なしの流動緩衝液よりも僅かに高かった。I D ZONEをSPE条件下に実験した。 図2Aと2Bは、ホウ酸塩なしのTES緩衝液を使用したとき生成する分割し て変化しうるβ領域を示す代表的な電気泳動図である。緩衝液が約5〜20mM の四ホウ酸を含むとき、例えば図3を参 照すると、二つのよく範囲を定められたピークがβ領域内に現れる。その上、ピ ークの形態は、実験条件が繰り返されたとき実質的に同一のままであった。20 mM四ホウ酸塩以上は、走査の形態を大きく変えないが、繰り返し試料によって 再生が小さくなると思われる(示されない)。したがって、β領域の血清タンパ ク質の最も再生可能な電気泳動図は、四ホウ酸塩濃度約5〜約20mMの範囲内 で生じた。 例3:四ホウ酸塩の5mM対10mM 緩衝液として10mMTES+5又は10mMホウ酸塩、pH7.0を有する 試料希釈剤を使用してID ZONE試料を希釈した。各試験希釈剤の30の複 製をSPE条件下に実験した。希釈剤中の5mM四ホウ酸塩の使用は、主として 主ピークに対する肩の形と数に、依然としてβ領域に著しい変動性を可能にした (ここには示されない)。しかしながら、希釈剤中の10mM四ホウ酸塩の使用 は、図3のように、β領域の二つのピークについて、非常に再現可能な走査を生 じた。 例4:ホスフェートによるTESの置換 試料希釈剤を20mM−塩基性リン酸ナトリウム、10mM四ホウ酸ナトリウ ム、0.1%アジ化ナトリウム及び29.6mMNaCl、pH7.0によって 調製した。希釈剤の導電率は流動緩衝液と同等、すなわち、約7.0mMhoで あった。この希釈剤は、β領域に二つのよく分割されたピークを有する、図3の それと非常に類似した電気泳動図を生じた。電気泳動分離が同一条件下に繰り返 されるとき、本質的に同一プロフィルが生成した(図4A及び4B参照)。それ ゆえ、添加された10mM四ホウ酸塩を持つホスフェ ート緩衝食塩水、pH7.0は、許容し得る再現可能な電気泳動図を提供する。 例5:ホウ酸及びホスフェート緩衝液 試料希釈剤/貯蔵緩衝液中のホウ酸の使用もまた試験した。その上、一塩基性 及び/又は二塩基性リン酸カリウムの濃度の増加を、pHを7.0に調整して緩 衝容量を改善するために含んだ。中性pHを保持することは、固体支持体に結合 された抗体のような試薬を貯蔵するときに必要である。 次の緩衝液を調製した: 1)143.4mMホウ酸塩(ホウ酸) 4.4mM二塩基性カリウム 2)150mMホウ酸塩(ホウ酸) 7.5mM二塩基性リン酸カリウム 2mM一塩基性リン酸カリウム 3)150mMホウ酸塩(ホウ酸) 10mM二塩基性リン酸カリウム 2mM一塩基性リン酸カリウム 4)150mMホウ酸塩(ホウ酸) 12.5mM二塩基性リン酸カリウム 3mM一塩基性リン酸カリウム 5)150mMホウ酸塩(ホウ酸) 15mM二塩基性リン酸カリウム 5mM一塩基性リン酸カリウム 任意の又はこれらのホウ酸/ホスフェート緩衝液が、例1のように試料希釈剤 /貯蔵緩衝液として使用されたとき、得られた電気泳 動図は、β領域に二つのよく分割されたピークを示した(示されていない)。し たがって、ホウ酸は、貯蔵緩衝液/試料希釈剤用の適当なホウ酸塩源であった。 その上、増大したリン酸塩濃度は、ホウ酸塩の存在で得られた向上したピーク形 態に顕著な変化をもたらさなかった。 緩衝容量を、少量(各回20μL)の5NNaOH(表1)及び6NHCl( 表2)を加えると同時にpH変化を観察することによりICS緩衝液のそれと比 較した。概して、約pH7での緩衝容量は、ホスフェート濃度を増加することに より向上した。 例6:緩衝添加剤 150mMホウ酸塩(ホウ酸)、15mM二塩基性リン酸カリウム、5mM一 塩基性リン酸カリウム、pH7.0緩衝液中の追加の成分の効果を研究した。試 験成分とそれらの濃度を下記に表示する: 1)0.40mM、及び75mM塩化ナトリウム、 2)0.1%w/vアジ化ナトリウム、及び 3)4%ポリエチレングリコール 試料希釈剤として上記の成分を使用した緩衝液を使用後に得られた電気泳動プ ロフィルは、追加の成分を欠くホウ酸塩緩衝液を使用して得た電気泳動図のピー ク形態と有意な相違を示さなかった。 本発明をある特定の好ましい型に関してかなり詳細に記述してきたけれども、 他の型も可能である。例えば、約pH6〜8の範囲内に有効緩衝容量を有する他 の緩衝化合物が、試料希釈剤/貯蔵緩衝液に使用できる。それゆえ、付け加えた 請求の範囲の精神及び範囲は、本明細書中に含まれた好ましい型の記述に限定さ れるべきではない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.毛細管電気泳動に先立つ貯蔵緩衝液又は試料希釈剤として有用な組成物で あって、 a)水、 b)約5〜約150mMの量で存在するホウ酸塩化合物、 c)pHを約6〜8に調整するために十分な量で存在するpH調整剤及び緩衝 化合物、及び d)組成物の導電率を約5〜約8mMhoに調節するために十分な量で存在す る導電率調節化合物 を含んでなることを特徴とする組成物。 2.ホウ酸化合物が、約5〜約40mMの量で存在する四ホウ酸ナトリウムで ある請求項1記載の組成物。 3.四ホウ酸ナトリウムが約10mMの量で存在する請求項2記載の組成物。 4.ホウ酸化合物が、約20〜約150mMの量で存在するホウ酸である請求 項1記載の組成物。 5.ホウ酸が約40mMの量で存在する請求項4記載の組成物。 6.緩衝化合物が約5〜25mMの量で存在する請求項1記載の組成物。 7.緩衝化合物が、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、酢酸ナトリウム、及 び2−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]アミノ−エタンスルホン酸(TE S)よりなる群から選ばれる請求項1記載の組成物。 8.緩衝化合物がリン酸ナトリウムである請求項7記載の組成物 。 9.緩衝化合物がTESである請求項7記載の組成物。 10.リン酸ナトリウムが、約20mMの量で存在する請求項8記載の組成物 。 11.TESが約10mMの量で存在する請求項9記載の組成物。 12.導電率調節化合物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、及び塩化ナトリ ウムと塩化カリウムの混合物よりなる群から選ばれる請求項1記載の組成物。 13.導電率調節化合物が、約1〜約150mMの量で存在する請求項12記 載の組成物。 14.導電率調節化合物が、約30〜約120mMの量で存在する請求項13 記載の組成物。 15.導電率調節化合物が、約75mMの量で存在する請求項14記載の組成 物。 16.毛細管電気泳動に先立つ貯蔵緩衝液又は試料希釈剤として有用な組成物 であって、 a)水、 b)約5〜約150mMの量で存在するホウ酸塩化合物、 c)pHを約6〜8に調整するために十分な量で存在するpH調整剤及び緩衝 化合物、 d)組成物の導電率を約5〜約8mMhoに調節するために十分な量で存在す る導電率調節化合物、及び e)全血、血漿、血清、尿及び脳脊髄液よりなる群から選ばれる試料 を含んでなることを特徴とする組成物。 17.毛細管電気泳動に先立つ貯蔵緩衝液又は試料希釈剤として有用な組成物 であって、 a)水、 b)約5〜約150mMの量で存在するホウ酸塩化合物、 c)pHを約6〜8に調整するために十分な量で存在するpH調整剤及び緩衝 化合物、 d)組成物の導電率を約5〜約8mMhoに調節するために十分な量で存在す る導電率調節化合物、及び e)イオン性種及び中性荷電種よりなる群から選ばれる少なくとも一つの外部 標識 を含んでなることを特徴とする組成物。 18.イオン性種が、ギ酸、酢酸、ベンゾ−リン酸、プロピオン酸、イソプロ ピオン酸、酪酸、イソ酪酸、安息香酸、ベンゾ−スルホン酸、オルト−クロロ安 息香酸、メタ−クロロ安息香酸、パラ−クロロ安息香酸、ナフチルスルホン酸、 ベンゾナフタリン酸、クロロ−ベンゾナフタリン酸、クロロ−ナフチルスルホン 酸、テトラ−ヨードベンゾナフチルスルホン酸、及びジ−ヨードアントラセニル スルホン酸よりなる群から選ばれる請求項17記載の組成物。 19.中性荷電種が、酸化メシチル、イソプロパノール、メタノール、エタノ ール、エチレングルコール、ジメチルホルムアミド(DMF)、ホルムアミド、 保護ペプチド及び保護アミノ酸よりなる群から選ばれる請求項17記載の組成物 。 20.少なくとも一つの外部標識が、ベンジルアルコール及び2、4、6トリ クロロ安息香酸を含む請求項17記載の組成物。 21.pH調整剤が、水酸化ナトリウム、塩酸及びリン酸カリウムよりなる群 から選ばれる請求項1記載の組成物。 22.毛細管電気泳動による試料成分の免疫減法分析に先立つ貯蔵緩衝液又は 試料希釈剤として有用な組成物であって、 a)水、 b)約5〜約150mMの量で存在するホウ酸化合物、 c)pHを約6〜8に調整するために十分な量で存在するpH調整剤及び緩衝 化合物、 d)組成物の導電率を約5〜約8mMhoに調節するために十分な量で存在す る導電率調節化合物、及び e)試料成分に対する少なくとも一つの特異結合パートナー を含んでなることを特徴とする組成物。 23.特異結合パートナーが、組成物から実質的に除去可能である請求項22 記載の組成物。 24.特異結合パートナーが、不溶化材料に結合可能な物質を含んでなる請求 項23記載の組成物。 25.特異結合パートナーが、抗ヒト抗体を含んでなる請求項22記載の組成 物。 26.特異結合パートナーが、抗ヒト免疫グロブリン抗体を含んでなる請求項 25記載の組成物。 27.毛細管電気泳動に先立つ貯蔵緩衝液又は試料希釈剤として使用するため の組成物であって、 a)水、 b)約10mMの量で存在する四ホウ酸ナトリウム、 c)約20mMの量で存在するリン酸ナトリウム、 d)組成物の導電率を約7mMhoに調節するために十分な量で存在する塩化 ナトリウム、及び e)pHを約7に調整するために十分な量で調節するpH調整剤を含んでなる ことを特徴とする組成物。 28.血清タンパク質の電気泳動のための試料を調製するための試験キットで あって、 a)請求項1の組成物を含む第1の容器、及び b)少なくとも一つの試料を保持するための第2の容器 を含んでなることを特徴とする試験キット。 29.更に、(c)毛細管電気泳動に先立つ貯蔵緩衝液又は試料希釈剤として 有用な組成物を含む第3の容器を含み、その組成物が i)水、 ii)約5〜約150mMの量で存在するホウ酸化合物、 iii)pHを約6〜8に調整するために十分な量で存在するpH調整剤及び 緩衝化合物、 iv)組成物の導電率を約5〜約8mMhoに調節するために十分な量で存在 する導電率調節化合物、及び v)イオン性種と中性荷電種よりなる群から選ばれる少なくとも一つの外部標 識 を含んでなる請求項26記載の試験キット。 30.毛細管電気泳動免疫減法のための試料を調製するための試験キットであ って、 a)請求項17に記載の少なくとも一つの組成物を含む第1の容器、及び b)試料成分の免疫減法分析に先立つ貯蔵緩衝液又は試料希釈剤 として有用な組成物を含む第2の容器を含んでなり、その組成物が i)水、 ii)約5〜約150mMの量で存在するホウ酸化合物、 iii)pHを約6〜8に調整するために十分な量で存在するpH調整剤及び 緩衝化合物、 iv)組成物の導電率を約5〜約8mMhoに調節するために十分な量で存在 する導電率調節化合物、及び v)試料成分に対する少なくとも一つの特異結合パートナー を含んでなることを特徴とする試験キット。 31.第2の容器が多数の小室を含み、各小室が更に異なる特異結合パートナ ーを含んでなる請求項30記載の試験キット。 32.毛細管電気泳動用の試料を調製する方法であって、 a)臨床試料のアリコートを測定し(但しその試料が全血、血漿、血清、尿及 び脳脊髄液よりなる群から選ばれたものである)及び b)請求項1の組成物1〜100部で試料を希釈する 各工程を含んでなることを特徴とする試料の調製方法。 33.毛細管電気泳動免疫減法用の試料を調製する方法であって、 a)臨床試料のアリコートを測定し(但しその試料が全血、血漿、血清、尿及 び脳脊髄液よりなる群から選ばれたものである)及び b)請求項23の組成物1〜100部で試料を希釈する 各工程を含んでなることを特徴とする試料の調製方法。
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