JPH11511475A - カルシトリオール誘導体およびそれらの用途 - Google Patents

カルシトリオール誘導体およびそれらの用途

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JPH11511475A JP9512945A JP51294597A JPH11511475A JP H11511475 A JPH11511475 A JP H11511475A JP 9512945 A JP9512945 A JP 9512945A JP 51294597 A JP51294597 A JP 51294597A JP H11511475 A JPH11511475 A JP H11511475A
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Abstract

(57)【要約】 骨粗しょう症のような代謝性骨疾患、ならびにビタミンD化合物で治療することができるその他の病気の状態を治療する方法は、有効量の1つ以上の修飾ビタミンD化合物を投与することより成る。この修飾化合物は、典型的なビタミンD核を含むが、1,3および25炭素位置の1つ以上に生体内加水分解基を有している。この修飾化合物の、カルシトリオールのようなその活性形への変換の時間は、この加水分解基を替えるかまたは修飾することによって全時間にわたって生体内でこの化合物の制御された放出が得られるように調整されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 カルシトリオール誘導体およびそれらの用途 発明の背景 本発明は、生物学的に活性なビタミンD化合物、さらに特定すれば、1α,2 5−シヒドロキシビタミンD3のエステル類または1,25−ジヒドロキシビタ ミンD3類似体のエステル類のような1,3および25炭素位置の1つ以上に加 水分解基をもつビタミンD化合物、および、骨粗しょう症、腎性骨形成異常症、 上皮小体機能低下症または増殖性皮膚疾患のような種々の病気の治療の間、1, 25(OH)23(または1,25(OH)23類似体)の作用を、全期間にわたり 調整する(reglulate)ための、これらの使用法に関する。 ビタミンDの1α−ヒドロキシル化代謝生成物−−最も重要なものは1α,2 5−ジヒドロキシビタミンD3および1α,25−ジヒドロキシビタミンD2−− は、動物およびヒトにおけるカルシウムホメオスタシスの非常に有力な調整物質 として公知である。このビタミンの活性形としての1α,25−ジヒドロキシビ タミンD3の発見にともない、選択的な生物学的活性を有する類似体を発見する 目的で、このホルモン形のビタミンDの類似体の熱心な研究が行なわれた。その 結果、異なる側鎖構造、異なるヒドロキシル化パターン、または異なる立体化学 、をもつ化合物のような、これらの代謝生成物の多くの構造類似体が製造され、 試験された。このような類似体の重要な例は、1α−ヒドロキシビタミンD3、 1α−ヒドロキシビタミンD2、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の種々の 側鎖フッ素化誘導体、19−ノル−ビタミンD化合物、および側鎖同族体化類似 体である。これらの公知化合物のいくつかは、生体内または試験管内で非常に有 力な活性を示し、そしてこれらのうちのあるものは細胞分化およびカルシウム調 整において活性の興味深い分離を示すことがわかった。この活性における差異が これらの化合物に有利な治療活性プロフィール(profile)を与え、その結果、こ れらの化合物のあるものは、腎性骨形成異常症、ビタミンD抵抗性くる病、骨粗 しょう症、乾癬、および特定の悪性疾患のような種々の病気の治療に、使用さ れているかまたは使用が提案されてきた。 種々の形の骨粗しょう症、例えば閉経後、老人性およびステロイド誘発性骨粗 しょう症、が公知であり、その特徴の1つは、骨質量の減少である。閉経期の女 性は、最終的にはオステオペニアを起こす骨質量の著しい減少を経験し、このオ ステオペニアが次には椎骨の特発性挫滅骨折および長骨の骨折を起こす。この病 気は一般に、閉経後骨粗しょう症として公知であり、合衆国および女性の寿命が 少なくとも60および70歳という年齢に達している大部分の他の国々において ともに、主要な医学的問題を与えている。一般に、しばしば骨の痛みと低下した 身体的活動をともなうこの病気は、減少した骨質量という証拠をともなう1また は2回の椎骨の挫滅骨折によって診断される。この病気がカルシウムを吸収する 能力の減少性ホルモン、特にエストロゲンおよびアンドロゲンの水準の低下、お よび負のカルシウムバランスをともなうことは公知である。 同様の骨減少の症状は、老人性骨粗しょう症およびステロイド誘発性骨粗しょ う症の特性をなし、この後者は、特定の病気の状態に対する長期の糖質コルチコ イド(コルチコ−ステロイド)治療の承認された結果である。 骨粗しょう症を治療する方法は、かなり変化したが、今日までのところ完全に 満足できる療法は今だに知られていない。一般に行なわれている療法は、患者に カルシウム補充剤(supplement)を投与することである。しかしながら、カルシ ウム補充単独では、この病気を予防または治癒するのに成功はしなかった。もう 1つの一般的療法は、性ホルモン、特にエストロゲンの注射であり、これは閉経 後の女性において経験される急速な骨質量の減少を予防するのに有効であること が報告されてきた。しかしながらこの技術は、その起こり得る発癌性の恐れによ って複雑にされてきた。変動する結果が報告されたその他の療法は大量のビタミ ンD、カルシウムおよびフッ化物の組み合わせを包含していた。この方法にとも なう第一の問題は、フッ化物が網状骨と呼ばれる構造的に健全でない骨を誘発し 、さらにその上、増大する骨折の発生率および投与される大量のフッ化物に対す る胃腸管の反応のような多くの副作用を生じることである。もう1つの示唆され た方法は、カルシトニンを注射するかまたはホスホネートを供給することにより 骨吸収を妨げることである。 米国特許第4,255,596号には、骨質量の減少の証拠を示しているか、 または骨質量の減少の生理学的傾向を有している哺乳動物の体内でのカルシウム の吸収および保持を増大させるための、ビタミンD3の種々の代謝生成物の使用 が示唆されている。上記特許中で特別に名を挙げられた代謝生成物、すなわち1 α−ヒドロキシビタミンD3、1α−ヒドロキシビタミンD2、1α,25−ジヒ ドロキシビタミンD3(カルシトリオール)、1α,25−ジヒドロキシビタミ ンD2および1,24,25−トリヒドロキシビタミンD3は、上記特許に記述さ れ、特許請求された作用が可能であるけれども、しかしながら、特にもしも一般 に行なわれているカルシウム補充剤とともに用いられるならば、また高カルシウ ム血症をひきおこすこともできる。カルシトリオール療法はまた、腸管のカルシ ウム吸収を増大させ、骨吸収を減少させることによって、閉経後骨粗しょう症の 女性における骨の減少を減少させるのに有効であることも発見された。アロリア (Aloria)外、“カルシトリオール・イン・ザ・トリートメント・オブ・ポスト メノポーザル・オステオポロシス(Calcitriol In The Treatment of Post-menop ausal Osteoporosis)”,Amer.Jour.of Med., 第84巻,3月号,1988 ,第401−408ページ。しかしながらまた、アロリア(Aloria)外は、高カ ルシウム血症の危険性のため、カルシトリオールの経口投与の使用に水をさした 。このため骨粗しょう症を治療するためのカルシトリオールの使用は、広くは受 容されなかった。 別の重要な考慮すべき問題は、生体内でカルシトリオールは腎臓によってゆっ くりそして連続的に産生され、この結果昼夜を通して利用可能であることである 。口からまたは注射によって与えられたとき、大量のものが最初組織にとって利 用可能であるが、しかし代謝および排泄のため2−4時間後にはほとんど残って いない。カルシトリオールを生体内でよりゆっくりそしてより連続的に利用可能 にすることができる方法は、カルシトリオールの利用可能性のピークと谷とを避 けて、これによってより長時間にわたって生体内有効水準のこの化合物を供給し 、そしてまた過剰量のこの物質の突然の利用可能性からしばしば起こる高カルシ ウム血症のエピソードを避けるかまたは事実上減らすであろう。 発明の要約 本発明は、カルシトリオールまたはカルシトリオールの類似体のような生物学 的に活性なビタミンD化合物の生体内活性を調節し(modulate)、そして調整す るための方法を提供する。さらに特定すれば、本発明は、生体内で望ましくそし て非常に有利なパターンの生物学的活性、すなわち比較的徐々に始まり、しかも 比較的長時間続く活性、を示す修飾ビタミンD化合物を提供する。このような有 利な特性の結果として、これらの化合物は、代謝性骨疾患または増殖性皮膚疾患 (例えば乾癬)のようなビタミンD化合物が有効であることが示されたすべての 病気の治療のための新規治療薬に該当し、そしてこれらは、骨粗しょう症(閉経 後、老人性、またはステロイド−誘発性)、骨軟化症または腎性骨形成異常症の ような、骨の形成が必要とされる病気の治療のために特に有用であることを証明 するであろう。 構造的には、これらの望ましい生物学的特質を有する修飾ビタミンD化合物の 基本的な特徴は、これらが、加水分解基が炭素25のヒドロキシ基および、場合 によりこの分子中に存在するその他のヒドロキシル基のいずれか、に結合してい る1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の誘導体、または1α,25−ジヒド ロキシビタミンD3類似体の誘導体であることである。結合基の種々の構造上の 因子−−例えば型、サイズ、構造の複雑さ−−によって、これらの誘導体類は、 生体内で異なる速度で1α,25−ジヒドロキシビタミンD3、または1α,2 5−ジヒドロキシビタミンD3類似体に加水分解し、その結果体内での生物学的 に活性なビタミンD化合物(すなわち1,25−ジヒドロキシビタミンD3、ま たはその類似体)の“徐放性”を生じると考えられる。 このような化合物の“徐放性”の生体内活性プロフィールは、もちろん、誘導 体の混合物(例えば1,25−ジヒドロキシビタミンD3の異なる誘導体、また は1,25−ジヒドロキシビタミンD3類似体の異なる誘導体、の混合物)の使 用または1つ以上のビタミンD誘導体ならびに誘導体化されていないビタミンD 化合物より成る混合物の使用によってさらに調節することができる。 上で確認したビタミン誘導体の臨界的な構造の特徴が、この分子の炭素25の ヒドロキシ基に結合した加水分解基の存在であることを強調することは、重要で ある。上記の位置に加水分解基が存在することにより、得られる誘導体上に上記 の所望の“徐放性”の生物学的活性プロフィールが与えられる。この分子中に存 在するその他のヒドロキシ官能基(例えば炭素1または3のヒドロキシ官能基) は、遊離のヒドロキシ基として存在することができ、あるいはこれらの1個以上 はまた、加水分解基で誘導体化されていてもよい。ビタミンD分子の炭素25に 加水分解基を導入することが、得られる誘導体の生体内生物学的活性パターンを 顕著に調節するという事実は、これまでは認識されなかった。この特定の修飾の 重要性の事実としての認識、およびその顕著で非常に有利な生物学的効果の証明 が、本発明の基礎を形成している。 上述の誘導体中に存在する“加水分解基”は、好ましくはアシル基、すなわち 型Q1CO−(ここでQ1は、水素または、直鎖状、環状、分枝鎖状、飽和または 不飽和であることができる1ないし18個の炭素の炭化水素基を表わす)の基で ある。すなわち、例えば、この炭化水素基は、直鎖または分枝鎖状アルキル基、 または1個以上の二重結合をもつ直鎖または分枝鎖状アルケニル基であることが できるか、またはこれは、場合により置換されていてもよいシクロアルキルまた はシクロアルケニル基、または、置換または未置換フェニル、ベンジルまたはナ フチルのような芳香族基、であることができる。特に好ましいアシル基は、アル カノイルまたはアルケノイル基であり、そのいくつかの典型的な例は、ホルミル 、アセチル、プロパノイル、ヘキサノイル、イソブチリル、2−ブテノイル、パ ルミトイルまたはオレオイルである。別の適当な型の加水分解基は、ヒドロカル ビルオキシカルボニル基、すなわち型Q2−O−CO−(ここでQ2は、上に定義 した通りのC1ないしC18炭化水素基である)の基、である。このような炭化水 素基の典型例は、メチル、エチル、プロピル、およびより高級な直鎖状または分 枝鎖状アルキルおよびアルケニル基、ならびにフェニルまたはベンゾイルのよう な芳香族炭化水素基である。 上に示した所望の生体内生物活性(bioactivity)プロフィールを有する修飾ビ タミンD化合物のうち、特に重要で好ましい種類は、カルシトリオールの特定の アシルエステル誘導体、すなわち、下記の一般構造: (式中、X1およびX2は、別個に水素またはアシル基を表わし、そしてX3は先 に定義した通りのアシル基を表わす) によって特徴づけられるカルシトリオール誘導体、である。2つのその他の非常 に重要な修飾ビタミンD化合物群は、相当するカルシトリオール側鎖同族体のア シルエステル、および19−ノル−1,25−ジヒドロキシビタミンD類似体の アシル誘導体である。 このため、本発明は、代謝性骨疾患(種々の形の骨粗しょう症、骨軟化症、骨 形成異常症などのような)または、乾癬または悪性疾患のような分化性疾患の治 療のために有用である一連の修飾ビタミンD化合物を提供する。さらに詳細には 、このような病気を治療する方法は、有効量の、上に示した1α,25−ジヒド ロキシビタミンD3のアシルエステル誘導体または相当する1α,25−ジヒド ロキシビタミンD3類似体の誘導体の投与より成る。 上記の化合物は、単独で、あるいは他の薬学的に受容できる薬剤と組み合わせ て、投与することができる。個々の化合物それ自体で、または組み合わせ物で、 1日あたり約0.5μgから1日あたり約10μgまでの用量の個々の化合物が 、一般に有効である。この方法は、これらの化合物が、骨粗しょう症の治療にお いて有効であることが証明されたカルシトリオールに変換されるため、骨質量を もとにもどすであろうという明確な利点を有している。さらに、これらの化合物 は有利なことには、適当な化合物および用量が使用されている限り、たとえその 化 合物が毎日連続的に投与されても誘導体化されていない化合物よりも高カルシウ ム血症または低カルシウム血症をひき起こしそうにないと考えられ、化合物およ び用量水準は、当技術分野に習熟した人々には公知の方法によって監視されたと きのその患者の反応に依って調整されるであろうということは理解される。 指示された用量のこれらの化合物の投与を包含する上記の方法は、骨質量をも とにもどすかまたは保持するのに有効であり、この結果、閉経後骨粗しょう症、 老人性骨粗しょう症およびステロイド−誘発性骨粗しょう症のような種々の形の 骨粗しょう症の新規な治療または予防法を提供する。この方法は、骨質量の減少 が指標である、名を挙げられた病気以外の病気の状態の予防または治療に対して 容易に適用できるであろうことは明白であろう。また、さらに、この方法は、こ れらの類似体の変換の速度、すなわち生体内ヒドロキシル化工程、を上記のよう にして制御および調整することができるので、高カルシウム血症および低カルシ ウム血症の予防または治療のために、容易に適用できるであろうことも明らかで あろう。 図面の簡単な説明 図1は、血清カルシウムに関する1α,25−ジヒドロキシビタミンD3のジ −およびトリ−アセテートの活性を具体的に示すグラフであり、そして特に、時 間全体にわたる血中に見出されるミリグラムパーセントカルシウムを示しており 、そして 図2は、血清カルシウムに関する1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の2 5−モノ−アセテートの活性を示していることを除き、図1と同様のグラフであ る。 発明の開示 本発明は、骨粗しょう症ならびにその他の病気の状態のような代謝性の骨疾患 の治療に有用である、新規な修飾ビタミンD化合物を提供する。これらの修飾ビ タミンD化合物は、投与後の期間全体にわたって、生体内でカルシトリオールま たはカルシトリオールの類似体に加水分解されることができ、そして結果として 生体内での活性カルシトリオールまたはカルシトリオールの類似体の利用可能性 を調整し、それによってまた生体内でのその活性プロフィールをも調節する。 “活性プロフィール”という言葉は、カルシトリオールまたはカルシトリオール の類似体のようなビタミンD化合物の時間全体にわたる生物学的反応を指す。個 々の修飾化合物、またはこのような化合物の混合物は、反応の所望の時間過程に “細かく適合させる(fine tune)”ために投与されることができる。 本明細書中で使用するとき、“ビタミンD化合物”という言葉は、ビタミンD の5,7−ジエン二重結合系によって相互に連結されたビタミンDのC−環、D −環および3β−ヒドロキシシクロヘキサンA−環ならびにこのD−環に結合し た何らかの側鎖を有する化合物を包含する。言いかえれば、本明細書中に包含さ れるビタミンD化合物は、ビタミンDを象徴する5,7−ジエン二重結合系によ って相互に連結された置換または未置換のA−、C−、およびD−環より成る“ ビタミンD核”ならびに上記D−環に結合した側鎖を有するものを含む。本明細 書中で使用されるとき、“修飾ビタミンD化合物”という言葉は、このような化 合物中に存在するヒドロキシ官能基の1個以上が、加水分解基を用いる誘導体化 によって修飾されているすべてのビタミンD化合物を包含する。“加水分解基” は、生体内で加水分解されて遊離のヒドロキシ官能基を再発生させることができ るヒドロキシ−修飾基である。 この開示に関連して、加水分解基という言葉には好ましくは、アシルおよびヒ ドロカルビルオキシカルボニル基、すなわち、各々、型Q1CO−およびQ2−O −CO(ここでQ1およびQ2は、先に定義した意味を有する)の基、が含まれる 。 構造的には、包含される本修飾ビタミンD化合物は、式: (式中、R5およびR6は、各々水素を表わすか、またはR5およびR6は一緒にな って、メチレン基を表わす) によって表わすことができる。 上に示した構造中の側鎖基Rは、下記の構造: {式中、立体化学中心(ステロイド番号付けにおけるC−20に相当する)は、 または配置〔すなわち炭素20に関する天然配置または反対の非天然配置の いずれか〕を有することができ、そしてZは、Y,−OY,−CH2OY,−C ≡CYおよび−CH=CHY〔ここで、二重結合は、シスまたはトランス配置を 有することができ、そしてYは、構造: (式中、mおよびnは、別個に0から5までの整数を表わし、R1は、水素、O X4、フッ素、トリフルオロメチル、および、直鎖または分枝鎖であることがで きて場合によりヒドロキシ置換基を有していてもよいC1-5−アルキルから選択 され、そして、R2は、水素、フッ素、トリフルオロメチルおよび、直鎖または 分枝鎖であることができて場合によりヒドロキシ置換基を有していてもよいC1- 5 アルキルから選択され、そして、R3およびR4は、別個にトリフルオロメチル または、直鎖または分枝鎖であることができて場合によりヒドロキシ置換基を有 していてもよいC1-5アルキルを表わし、そしてR1およびR2は一緒になって、 オキソ基、またはアルキリデン基、=CR22、または=CR23、または基− (CH2)p−(ここでpは、2から5までの整数である)を表わし、そしてR3お よびR4は一緒になって、基−(CH2)q−(ここでqは、2から5までの整数で ある)を表わす) の基から選択される〕から選択される} のステロイド側鎖を表わす。上に示した構造中、X1、X2およびX4は別個に、 水素、アシル基またはヒドロカルビルオキシカルボニル基を表わし、そしてX3 は、本明細書中で先に定義したように、アシル基またはヒドロキシカルビルオキ シカルボニル基を表わす。 このような修飾ビタミンD化合物のいくつかの特定の例としては: 1α,25(OH)2−D3−1,3,25−トリアセテート〔ここでX1=X2= X3=CH3CO〕; 1α,25(OH)2−D3−1,3,25−トリヘキサノエート〔ここでX1= X2=X3=CH3(CH2)4CO〕; 1α,25(OH)2−D3−1,3,25−トリノナノエート〔ここでX1=X2 =X3=CH3(CH2)7CO〕; 1α,25(OH)2−D3−25−アセテート〔ここでX1=X2=HそしてX3 =CH3CO〕; のようなカルシトリオール誘導体がある。 下記の実施例は、ただ具体的説明であるという意味を有するだけであるが、こ れにより修飾ビタミンD化合物の合成法を説明する。これらの実施例において、 アラビア数字によって確認される特定の化合物(例えば化合物1,2,3,---- -----など)は、下にその番号をつけた構造を指している。さらに、本新規化合 物の特有の生物学的特徴を具体的に示す実施例が提供されるが、このような特徴 は、代謝性の骨疾患および乾癬のようなその他のビタミンD反応性疾患の治療に おけるこれらの化合物の適用のための基礎として役立つ。 : X1=X2=X3=H : X1=X2=X3=CH3CO : X1=X2=X3=CH3(CH2)4CO : X1=X2=X3=CH3(CH2)7CO : X1=X2=(CH3)2CHCO;X3=H : X1=X2=CH3(CH2)4CO;X3=H : X1=X2=C65CO;X3=H : X1=X2=H;X3=CH3CO 実施例1 1α,25−(OH)2−D3のモノ,ジおよびトリ−エステルの製造 実験 スペクトルは、以下の機器で得た:紫外(UV)吸収スペクトルは、パーキン −エルマー(Perkin-Elmer)ラムダ(Lambda)3B紫外可視分光光度計でとった 。核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、ブルーカー(Bruker)DMXスペクトロ メ ーターを用いて400または500MHzで記録した。化学シフト(δ)は、内 部Me4Si(δ0.00)から低磁場側へのシフトを報告する。質量スペクトル は、クラトス(Kratos)DS−55データシステムを備えたクラトス(Kratos) MS−50TC器械で、70eVで記録した。分取薄層クロマトグラフィー(p. l.c.)は、メルク(Merk)1−mm F−254シリカゲルプレートおよびイー・ メルク(E.Merk)0.25mm F−254シリカゲルプレートを用いて実施した。 トリエステル類の一般的な製造手順:1α,25(OH)2−D31,3,25−ト リアセテート(2)、X1=X2=X3=CH3COの製造 氷酢酸(0.05mL、0.87ミリモル)、無水トリフルオロ酢酸(0.05m L,0.35ミリモル)の溶液を室温で3.5時間かくはんした。次に、0.4m Lの乾燥THF中の1α,25(OH)2−D3)(0.3mg,0.00072ミ リモル)を、0℃で上記の溶液に加えた。反応混合物を、0℃で0.5時間かく はんした後、室温で2時間かくはんした。溶媒を減圧で除去すると粗生成物が得 られ、これを分取薄層クロマトグラフィー(p.l.c.,15%EtOAc/ヘキサ ン)によって2回精製して純粋な化合物()〔0.122mg,31.3%収率) を得た。 UV,λmax 265nm(EtOH).1H NMR(CDCl3):δ 0.51(s,3H,C18-CH3),0.92 (d,J=5.0 Hz,3H,C21-CH3),1.42(s,6H,C26,27-CH3),1.98,2.04,2.06(s ,9H,CH3CO-),5.04(s,1H,C19E-H),5.18(m,1H,C3-H),5.31(s,1H,C19 Z -H),5.48(t,J=6 Hz,C1-H),5.91(6.35(dd,J=10 Hz,C6,7-H). MS:m/z 542 (M+),482(M+-60),422(M+-2 x 60),362(M+3 x 60). 1α,25(OH)2−D31,3,25−トリヘキサノエート(3)X1=X2=X3 =CH3(CH2)4CO. ヘキサン酸(0.15mL,1.20ミリモル)に無水トリフルオロ酢酸(0.1 mL0.71ミリモル)を加えた。この混合物を室温で4時間かくはんした(溶 液は淡褐色になった)。0.2mLの乾燥THF中の1α,25(OH)2−D3 )(0.4mg,0.00096ミリモル)を加えた後、反応混合物を室温で5時 間、または完了(薄層クロマトグラフィーによって監視したとき)まで、かくは んした。生成物()(0.217mg,31.72%収率)を前の実施例における ように処理 して、p.l.c.〔3回;8%EtOAc/スケリソルブ(Skellysolve)B〕によっ て精製した。 UV,λmax 265.3nm,245nm(肩)(EtOH).1H NMR(CDCl3):δ 0.51(s ,3H,C18-CH3),0.89(t,J=6.3 Hz,9H,CH3(CH2)4CO),0.92(d,J=6.3 Hz,3H ,C21-CH3),1.42(s,6H,C26,27-CH3),5.14(s,1H,C19E-H),5.18(m,1H,C3 -H),5.32(s,1H,C19Z-H),5.47(t,J=6.3 Hz,1H,C1-H),5.91,6.34(dd,J= 11.15 Hz,C6,7-H). MS: m/z 710(M+),594(M+-116 C5H11COOH),478(M+-2x 11 6),362(M+-3 x 116). 1α,25(OH)2−D31,3,25−トリノナノエート(4)X1=X2=X3 =CH3(CH2)7CO. ノナン酸(0.2mL,1.145ミリモル)に無水トリフルオロ酢酸(0.08 mL,0.566ミリモル)を加えて、混合物を室温で4時間かくはんした。乾 燥THF(0.2mL)中の1α,25(OH)2−D3)(0.4mg,0.00 096ミリモル)を加えた後、反応混合物を室温で4時間、または完了(TLC によって決定したとき)まで、かくはんした。通常の処理を行なうと、生成物( )(0.283mg,35.2%収率)が得られた。 UV,λmax 265.3nm,243.9nm(肩)(EtOH).1H NMR(CDCl3):δ 0.51 (s,3H,C18-CH3),0.88(t,J=6.2 Hz,9H,CH3(CH2)7CO-),0.92(d,J=6.3 Hz ,3H,C21-CH3),1.42(s,6H,C26,27-CH3),5.04(s,1H,C19E-H),5.18(m,1H ,C3-H),5.32(s,1H,C19Z-H),5.49(t,J=6.2 Hz,1H,C1-H),5.91,6.34(dd ,J=11.36 Hz,2H,C6,7-H).MS: m/z 836(M+),678(M+ -158,CH3(CH2)7COOH), 520(M+-2 x 158),362(M+-3 x 158). ジエステル類の一般的な製造手順:1α,25(OH)2−D31,3−ジイソブチ レート(5)X1=X2=(CH3)2CHCO;X3=H;の製造。 0.15mLの乾燥ジクロロメタン中のイソ酪酸(0.06mL,0.647ミリ モル),N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(35.55mg,0.173ミ リモル),4−ピロリジノ−ピリジン(6.12mg,0.041ミリモル)および 1α,25(OH)2−D3)(0.4mg,0.00096ミリモル)の溶液を室 温で一晩(12時間)かくはんした。形成された白色沈殿を濾過し、残留物をジ クロロメ タンで洗浄した。合わせた有機溶液を濃縮し、粗生成物をp.l.c.(25%EtO Ac/スケリソルブB)によって2回精製して、純粋な生成物()(296mg ,55.33%収率)を得た。 UV,λmax 266.5nm,244nm(肩);1H NMR(CDCl3):δ 0.49(s,3H,C18 -CH3),0.93(d,J=6.25 Hz,3H,C21-CH3),1.14(t,J=6.3 Hz,12H,(CH3)2CHC O-),1.21(s,6H,C26,27-CH3),5.05(s,C19E-H),5.17(m,1H,C3-H),5.35(s ,1H,C19Z-H),5.5(t,J=6.3 Hz,1H,C1-H),5.91,6.35(dd,J=11.35Hz,2H ,C6,7-H). MS: m/z 556(M+),468(M+-88,(CH3)2CHCOOH),380(M+-2 x 88),3 62(M+-2 x 88 - H2O). 1α,25(OH)2−D31,3−ジヘキサノエート(6),X1=X2=CH3(C H2)4CO,X3=H. 0.1mLの乾燥ジクロロメタン中のn−ヘキサン酸(0.15mL,1.19ミ リモル)、N,N−ジクロロヘキシルカルボジイミド(73.66mg,0.358 ミリモル)、4−ピロリジノピリジン(4.45mg,0.03ミリモル)、および 1α,25(OH)2−D3(1)(0.5mg,0.0012ミリモル)の溶液を室温 で一晩(12時間)かくはんした。前記の実施例におけるように処理した後、粗 生成物をp.l.c.(3回,15%EtOAc/スケリソルブB)によって精製して 、純粋な化合物()(0.079mg,10.74%収率)を得た。 UV,λmax 263.6nm,240nm(EtOH).1 H NMR(CDCl3):δ0.51(s,3H,C18-CH3),0.89(t,J=6.4 Hz,6H,CH3(CH2)4CO -),0.93(d,J=6.25 Hz,3H,C21-CH3),1.21(s,6H,C26,27-CH3),5.04(s,1H ,C19E-H),5.18(m,1H,C3-H),5.30(s,1H,C19Z-H),5.49(t,J=6.2 Hz,1H ,C1-H),5.92,6.34(dd,J=11.26,2H,C6,7-H). MS: m/z 612(M+),496(M+-1 16,CH3(CH2)4COOH),478(M+-116-H2O),380(M+-2 x 116),362(M+-2 x 116 -H2 O). 1α,25(OH)2−D31,3−ジベンゾエート(7)X1=X2=C65CO, X3=H. 乾燥ジクロロメタン(0.4mL)中の安息香酸(15.53mg,0.127ミリモ ル),N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(42.64mg,0.206ミリ モル), 4−ピロリジノピリジン(2.13mg,0.0144ミリモル)、および1α,2 5(OH)23(1)(0.51mg,0.00123ミリモル)の溶液を、室温で1 6時間かくはんした。上記のように処理した後、粗生成物をp.l.c.(2回,8% EtOAc/スケリソルブB)によって精製して、純粋な化合物()(0.1 23mg,16.4%収率)を得た。 UV,λmax 265.4nm,230.5nm(EtOH).1 H NMR(CDCl3):δ0.28(s,3H,C18-CH3),0.91(d,J=5.0 Hz,C21-CH3),1.21( s,6H,C26,27-CH3),5.13(s,1H,C19E-H),5.47(s,1H,C19Z-H),5.51(m,1H ,C3-H),5.82(t,J=6.2 Hz,1H,C1-H),5.93,6.45(dd,J=10,C6,7-H).7.41 ,7.54,8.04(m,10 H,Ar-H). MS: m/z 624(M+),606(M+-H2O),502(M+-122 C6 H5COOH),380(M+-2 x 122),362(M+-2 x 122-H2O). 1α,25(OH)2−D325−アセテート(8)X1=X2=H,X3=CH3CO . 1α,25(OH)2−D31,3,25−トリアセテート()(0.168mg, 0.00031ミリモル)を炭酸カリウムの0.6%メタノール溶液1mLに溶解 させた。この混合物を室温で2時間(またはTLCによる完了まで)かくはんし た後、溶媒を減圧除去した。粗生成物をp.l.c.(50%EtOAc/ヘキサン) によって精製して、純粋な生成物()(0.056mg,39.4%収率)を得た 。 UV,λmax 265nm(EtOH).1 H NMR(CDCl3):δ 0.54(s,3H,C18-CH3),0.92(d,J=5 Hz,C21-CH3),1.42(s ,6H,C26,27-CH3),1.98(s,3H,CH3CO),4.24(m,1H,C3-H),4.44(t,J=6Hz ,C1-H),5.01(s,1H,C19E-H),5.34(s,1H,C19Z-H),6.02,6.39(dd,J=10 H z,2H,C6,7-H),MS: m/z 458(M+),440(M+-H2O),422(M+-2 x H2O),398(M+-60 ,CH3COOH),380(M+-60-H2O),362(M+-60-2 x H2O). 実施例2 この実施例は、3つの化合物、すなわち、1α,25(OH)23−1,3,2 5−トリアセテート,1α,25(OH)23−1,3−ジアセテート,および1 α,25(OH)23(エステル化されていないもの)に対する全時間にわたるラ ットの血清カルシウム反応を具体的に示すものである。 この生物学的試験においては、ラットに8週間、カルシウム−含有(0.47 %カルシウム),ビタミンD−不足食を与えて、これらのラットからビタミンD を除去した。次にこれらに1,000ピコモルまたは1ナノモルの上記の各化合 物を1回の経口投与で供給し、表1に示すような種々の時間にこれらのラットか ら採血することによって血清カルシウムを測定した。図1は、表1のデータを図 示するグラフである。カルシウムが治療食中に存在し、このためその腸内に存在 するので、血清カルシウムの上昇は大部分、腸のカルシウム吸収を表わしている 。この結果は、1,3−ジアセテートおよびエステル化されていないカルシトリ オールは事実上同じ反応の時間経過を生じることをはっきり示し、C−1および C−5ヒドロキシ基のアセチル化は、多分、これらの位置にあるアシル基が例え ば消化酵素によって迅速に除去されるので、生物学的反応を有意には変えないこ とを具体的に示している。非常に対照的に、トリアセテートは投与後12ないし 18時間まで反応を示し始めず、24時間でピークに達した。この結果、25− アセテート基は多分、より長時間にわたってそのまま残り、その後、体内でゆっ くり加水分解されたのであろう。このように、トリアセテートは、カルシトリオ ールの利用をはっきり遅らせ、親カルシトリオールの生体内活性プロフィールが C−25−ヒドロキシ基のアシル化によって非常に顕著に変えられることができ ることを示している。 すべてのデータ=平均±標準偏差(S.D.) (B)から(A),有意差なし(N.S.diff.) (C)から(A),8時間,12時間でp<0.001 実施例3 この実施例は、3つの異なる方法により、すなわち経口的(oral)、筋肉内( I.M.),および皮下(Sub.Cu.)に、投与された2つの化合物,すなわち1 α,25(OH)23(エステル化されていない)および1α,25(OH)23− 25−アセテート,に対する全時間にわたるラットの血清カルシウム反応を具体 的に示す。 この試験においては、1ナノモルの各化合物を、プロピレングリコール95% /5%エタノール0.1ml中の0.47%カルシウム,0.3%P治療食を与えら れたビタミンD不足のラットに与えた。1グループあたり少なくとも4匹のラッ トがいた。指示された経路によって単一用量を与えた後、血清カルシウムを表2 に示す種々の時間に測定した。図2は、表2のデータを図示するグラフである。 この結果は、実施例2の結果と一致している。投与経路にかかわらず、1,25 (OH)23−25−アセテートは、より漸進的な生体内活性の始まりおよび遅れ に活性のピークを示す。このように、25−モノアセテートは、明確にカルシト リオールの利用を遅らせて、C−25−O−アシル基の存在が生物学的に活性な ビタミンD化合物の活性パターンおよび反応の時間経過に明白な効果を有するこ とを確証する。 本修飾ビタミンD化合物またはその組み合わせ物は、注射によるかまたは静脈 内に無菌の非経口溶液として、または経口用剤形で消化管によって、または経皮 的に、または坐剤によって、容易に投与されることができる。修飾ビタミンD化 合物それ自体で、または他の修飾ビタミンD化合物との組み合わせ物(この組み 合わせ物中の各化合物の比率は、目的とされている特定の病気の状態および、所 望の骨の鉱質強化度および/または骨の可動化度に依存する)で、1日あたり約 0.5マイクログラムから約10マイクログラムまでの用量の修飾ビタミンD化 合物が、一般に本発明を実施するのに有効である。すべての場合に、骨質量をも とにもどすために十分な量の化合物が使用されるべきである。1日あたり約10 マイクログラムを超える量の修飾ビタミンD化合物、またはこの化合物と他の修 飾ビタミンD化合物との組み合わせ物は、所望の結果を達成するために一般には 不要であり、高カルシウム血症を起こす結果になるであろうし、しかも経済的に 堅実な実施ではないであろう。実際には、病気の状態の治療が所望の目的である 場合には比較的高い用量が使用され、一方比較的低い用量は一般に、予防のため に使用され、いずれかの与えられた場合において投与される特定の用量は、当技 術分野に習熟した人々には周知である通り、投与されている特定の化合物、治療 されるべき病気、患者の条件および、薬の活性または患者の反応を変更すること ができるその他の関連した医学的事実に従って調整されるであろうことは理解さ れる。一般に、当技術分野で周知の通り、単一日用量または分割日用量のいずれ かを用いることができる。 種々の化合物の剤形は、当技術分野で周知のように、これらを無毒の薬学的に 受容できるキャリヤーと組み合わせて即放性(immediate release)または徐放性 の製剤のいずれかを作ることによって製造することができる。このようなキャリ ヤーは、例えばコーンスターチ、乳糖、しょ糖、落花生油、オリーブ油、ごま油 およびプロピレングリコールのような固体または液体のいずれかであることがで きる。もし固体キャリヤーが使用されるならば、本化合物の剤形は、錠剤、カプ セル剤、散剤、トローチ剤またはロゼンジであろう。もし液体キャリヤーが使用 されるならば、ソフトゼラチンカプセル剤、またはシロップ剤または液体懸濁液 、 エマルジョンまたは溶液が剤形であろう。この剤形はまた、防腐剤、安定剤、湿 潤剤または乳化剤、溶解促進剤のような補助薬を含有することもできる。これら はまた、その他の治療上価値のある物質を含有することもできる。 本修飾ビタミンD化合物はまた、存在するであろう1個以上のヒドロキシ官能 基が生体内で加水分解し得る基を用いた誘導体化によって修飾されている下記の 化合物のいずれかを包含することもできる。 −Pは、水素,アルキルまたはアシルを表わし; −Xは、ビタミンDまたはその確立された類似体の1つ、の側鎖の一部を表わし ; −YおよびY′は、同一であるかまたは異なっていることができ、水素またはア ルキルを表わすか、または、一緒になったときは、アルキリデン基を表わすかま たは炭素環を形成し; −WおよびW′は、同一であるかまたは異なっていることができ、水素またはア ルキルを表わすか、または、一緒になったときは、アルキリデン基を表わすか、 または炭素環を形成し; −14,13,17または20位に相当する中心部の炭素原子の1つは、これに 連結しているRおよびR′置換基とともに、酸素(O)、硫黄(S)またはR置 換基を有する窒素(NR)によって置き換えられることができ; −RおよびR′(すなわち、R,R1,R2,R2′,R3,R3′,R4,R4′, R5,R5′)は: ・R1およびR3またはR3′,R2またはR2′およびR4またはR4′,R3または R3′およびR5またはR5′のように中心鎖に沿って相対的に1,3−位に位置 するときは、各々位置8,14,13または14,13,17または13,17 ,20に相当する中心鎖の3個の隣接原子と一緒になって、飽和または不飽和炭 素環式または複素環式3−,4−,5−,6−,または7−員環を形成すること ができ、 また、ジェミナル(geminal)置換されたRおよびR′が一緒になって、環状不 飽和結合を形成する場合も包含されるが、但し、R1およびR3′が以下の性質( 1)未置換でしかも飽和(2)C−11でモノ置換されているまたは(3)C− 9およびC−11の間に二重結合をもつ、をもった6−員炭素環を形成するとき は、R2およびR4は5−員炭素環を形成しない(このとき、R3はメチル,エチ ルまたはエテニルである)。 ・R1およびR2またはR2′,R2またはR2′およびR3またはR3′,R3または R3′およびR4またはR4′,R4またはR4′およびR5またはR5′のような中 心鎖に沿って相対的に1,2−位に位置する〔すなわちビシナル(vicinal)〕 とき、そして上述したような環の一部でないときは、各々位置8,14または1 4,13または13,17または17,20に相当する中心鎖の2つの隣接原子 と一緒になって、飽和または不飽和炭素環式または複素環式3−,4−,5−, 6−または7−員環を形成することができ、このときまたジェミナル置換された RおよびR′が一緒になって環状不飽和結合を形成する場合も包含される。 ・R2およびR2′、またはR3およびR3′、またはR4およびR4′またはR5お よびR5′のような中心鎖に沿って相対的に1,1−位に位置する(すなわちジ ェミナル)とき、そして上述したような環の一部でないとき、RおよびR′置換 基をもつ炭素と一緒になって、飽和または不飽和炭素環式または複素環式3−, 4−,5−,または6−員環を形成することができる。 ・同一であるかまたは異なっていてよく、そしてこれらが上述したような環また は結合を形成していないとき、水素または低級アルキル基を表わすか、ま たはジェミナル置換の場合に一緒になったとき低級アルキリデン基を表わす。 本発明に関連して、“低級アルキル基”という表現は、1ないし7個の炭素原 子を含有する直鎖または分枝鎖状飽和または不飽和炭素鎖を示し、そして“低級 アルキリデン基”は、二重結合を通して主鎖原子14,13,17および/また は20のうちの1つに連結している、1ないし7個の炭素原子を含有する直鎖ま たは分枝鎖状飽和または不飽和炭素鎖を示す。 本発明に関連して、ビタミンDまたはその確立された類似体の1つの側鎖の一 部は、特にビタミンD2(C−22ないしC−28)またはD3(C−22ないし C−27)中に存在する通りであるかまたはビタミンDの番号付けを用いて下に 示されるように部分的に修飾された、特に: −1つ以上の位置、例えば24,25および/または26位、のヒドロキシル置 換基、および/または −1つ以上の位置、例えば24,26および/または27位、におけるメチルま たはエチル置換基および/または −1つ以上の位置のハロゲン置換基(単数または複数)、例えば26および/ま たは27位でペルフルオロ化されているかまたは24位でジフルオロ化されてい る、および/または −上記と同一の置換パターンをもつ、24位と25位との間の付加的な炭素原子 (単数または複数)特にC24および/または −上記の1個以上のヒドロキシル置換基のエステル誘導体および/または −1個以上の炭素原子、例えば22,23または24位の炭素原子を酸素,窒素 または硫黄原子に交換する、および/または −炭素原子26と27との間を1つの結合によって(シクロプロパン)または1 ないし4個の炭素原子の介在によって、環化するが、この環は、飽和、不飽和ま たは芳香族であることができ、そして場合によりどの可能な位置でも、上記の置 換基で置換されていてもよい、および/または −炭素原子26と27との間を1ないし4個の原子によって環化して、芳香環を 含む複素環を形成するが、この環は場合によりどの可能な位置でも、上記の置換 基で置換されていてもよい、および/または −1個以上の二重または三重C−C結合をもっていて不飽和であり、これらの不 飽和鎖はいずれの可能な位置でも上記の置換基によって置換されていることがで きる、および/または −炭素原子22,23または23,24または24,25または25,26の間 にエポキシド官能基が存在することができ;これらのエポキシド化した鎖は、飽 和または不飽和であることができ、そしていずれの可能な位置でも上記の置換基 によって置換されていることができる、および/または −側鎖の炭素原子の2個以上が単結合により、または1ないし5個の炭素または 酸素,窒素または硫黄原子の介在により結合して,3−7員飽和または不飽和炭 素環または複素環(芳香環を含む)を形成することができ、この環は、最適には いずれの可能な位置でも上記の置換基によって置換されていることができる、お よび/または −1つ以上の位置で飽和,不飽和の炭素環,複素環または芳香環〔これらは、い ずれの可能な位置(単数または複数)でも上記の置換基で置換されていることが できる〕によって置換される −置換された鎖の異性体形 の、2ないし15個の炭素原子の置換されたアルキル鎖を表わす。 このことから、本発明は、広く変化する構造をもつ一連の類似体に関する。 最もしばしば本発明の化合物は、式 〔式中: −X,Y,Y′,WおよびW′は、上記したものと同一の意味を有し; −Zは、O(このときZは、中心鎖の1,3−関係の2個の炭素原子の間の結合 を表わす),1,2,3または4個の原子より成る飽和または不飽和炭化水素鎖 を表わすが、これらの原子はすべて、酸素、硫黄および窒素のようなヘテロ原子 によって置換され、および/または置き換えられていてもよく、 −R1,R2,R2′,R3,R3′,R4,R4′,R5,R5′ ・これらは、同一であるかまたは異なっていることができて、水素または、メ チル,エチルまたはn−プロピルのような低級アルキル、を表わす〕 の1つによって表わされる。 これらのうちで、型 〔式中: −nは、2または3に等しい整数であり; −Xは、下記のビタミンD側鎖部分:(4−ヒドロキシ−4−メチル)ペンチル ,(R)−または(S)−(3−ヒドロキシ−4−メチル)ペンチル、(3′− ヒドロキシ−3′メチル)ブチルオキシ,(4−ヒドロキシ−4−エチル) ヘキシル,(4−ヒドロキシ−4−メチル)−2−ペンチニル,(4′−ヒドロ キシ−4′−エチル)ヘキシルオキシ;4,5−エポキシ,4−メチル−2−ペ ンチニル;4−ヒドロキシ−4−エチル−2−ヘキシニル;(3−メチル−2, 3−エポキシ)−ブチルオキシ;(3−ヒドロキシ−3−エチル)ペンチルオキ シ;(4−ヒドロキシ−4−エチル)−ヘキシルオキシ,の1つを表わし −Y,Y′,WおよびW′は、同一であって、水素を表わすか、または一緒にな ってメチレン基=CH2を表わし; −R1,R2,R2′,R3,R3′,R4,R4′,R5およびR5′は、同一である かまたは異なっていることができて、水素またはメチルを表わす〕 の環状誘導体が好ましい。
【手続補正書】 【提出日】1998年9月7日 【補正内容】 請求の範囲を次の通り補正する。 『1.構造式: {式中、R5およびR6は、各々水素を表わすか、またはR5およびR6は一緒にな ってメチレン基を表わし、そしてRは、構造: [式中、側鎖中の炭素20の立体化学中心は、または配置を有していること ができ、そしてZは、Y,−OY,−CH2OY,−C≡CYおよび−CH=C HYから選択されるが、ここで二重結合はシスまたはトランス立体化学配置を有 していることができ、Yは構造: (式中、mおよびnは、別個に0から5までの整数を表わし、R1は、水素、O X4、フッ素、トリフルオロメチル、および、直鎖または分枝鎖であることが できて場合によりヒドロキシ置換基を有していてもよいC1-5−アルキルより成 る群から選択され、そして、R2は、水素、フッ素、トリフルオロメチルおよび 、直鎖または分枝鎖であることができて場合によりヒドロキシ置換基を有してい てもよいC1-5アルキルより成る群から選択され、そして、R3およびR4は、各 々、トリフルオロメチルおよび、直鎖または分枝鎖であることができて場合によ りヒドロキシ置換基を有していてもよいC1-5アルキルから選択され、そしてR1 およびR2が一緒になった場合は、オキソ基、アルキリデン基、=CR22、= CR23、または基−(CH2)p−(ここでpは、2から5までの整数である)を 表わし、そしてR3およびR4が一緒になった場合は、基−(CH2)q−(ここでq は、2から5までの整数である)を表わし、そしてX1、X2およびX4は、各々 水素、アシル基、またはヒドロカルビルオキシカルボニル基であり、そしてX3 は、アシル基またはヒドロカルビルオキシカルボニル基を表わす)の基から選択 される〕によって表わされる} を有する、生物学的に活性なビタミンD化合物を徐々に生体内に放出し、それに よってこの生物学的に活性なビタミンD化合物の生体内利用可能性および活性プ ロフィールが制御されるビタミンD誘導体。 2.遅延した活性の始まりまたはより延長された活性期間を特徴とする、生体 内で生物学的に活性なプロフィールを示す、請求の範囲第1項に記載のビタミン D誘導体。 3.式: (式中、X1およびX2は、別個に水素、アシル基またはヒドロカルビルオキシカ ルボニル基を表わし、そしてX3は、アシル基またはヒドロカルビルオキシカル ボニル基である)を有する、生体内で活性カルシトリオールを徐々に放出するこ とができるカルシトリオール誘導体。 4.アシル基がC1ないしC18アルカノイル基である、請求の範囲第1〜3項 のいずれか1項に記載の化合物。 5.アシル基がホルミル,プロパノイルおよびブタノイルCH3(CH24C OまたはCH3(CH27COである、請求の範囲第4項に記載の化合物。 6.アシル基がアセチル基である、請求の範囲第4項に記載の化合物。 7.X3がアシル基である、請求の範囲第1〜6項のいずれか1項に記載の化 合物。 8.X1およびX2がともに水素を表わす、請求の範囲第1〜7項のいずれか1 項に記載の化合物。 9.X4が水素を表わす、請求の範囲第1〜8項のいずれか1項に記載の化合 物。 10.X1、X2およびX4がそれぞれ別個にアシル基またはヒドロカルビルオ キシカルボニル基を表わす、請求の範囲第1〜7項のいずれか1項に記載の化合 物。 11.X1、X2およびX4が、アセチル基を表わす、請求の範囲第10項に記 載の化合物。 12.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−1,3,25−トリアセテー ト。 13.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−1,3,25−トリヘキサノ エート。 14.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−1,3,25−トリノナノエ ート。 15.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−25−アセテート。 16.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−25−ホルメート。 17.炭素25のヒドロキシ基および、場合により炭素1,3、またはこの分 子中のその他の位置のヒドロキシ基の1個以上、をアシル基またはヒドロカルビ ルオキシカルボニル基で誘導体化して、請求の範囲第1〜16項のいずれか1項 のビタミンD誘導体を得ることより成る、 炭素25にヒドロキシ基を有する活性形のビタミンD化合物に制御されたイン ビボ放出性を与え、および/または、炭素1,3および25,および場合により その他の炭素位置にヒドロキシ基を有する生物学的に活性なビタミンD化合物の 生体内活性プロフィールを変える方法。 18.アシル基がC1ないしC18アルカノイル基である、請求の範囲第17項 に記載の方法。 19.アシル基が、ホルミル,プロパノイル、ブタノイルCH3(CH24C OまたはCH3(CH27COである、請求の範囲第18項に記載の方法。 20.アシル基が、アセチル基である、請求の範囲第18項に記載の方法。 21.炭素25にヒドロキシ基を有する活性形のビタミンD化合物の炭素25 のヒドロキシ基をアシル基またはヒドロカルビルオキシカルボニル基で誘導体化 して得られる、式: {式中、R5およびR6は、各々水素を表わすか、またはR5およびR6は一緒にな ってメチレン基を表わし、そしてRは、構造: [式中、側鎖中の炭素20の立体化学中心は、または配置を有することがで き、そしてZは、Y,−OY,−CH2OY,−C≡CYおよび−CH=CHY から選択されるが、ここで、二重結合はシスまたはトランス立体化学配置をもつ ことができ、そしてYは、構造: (式中、mおよびnは、別個に0から5までの整数を表わし、R1は、水素、O X4、フッ素、トリフルオロメチル、および、直鎖または分枝鎖であることがで きて場合によりヒドロキシ置換基を有していてもよいC1-5−アルキルから選択 され、そして、R2は、水素、フッ素、トリフルオロメチルおよび、直鎖または 分枝鎖であることができて場合によりヒドロキシ置換基を有していてもよいC1- 5 アルキルより成る群から選択され、そして、R3およびR4は各々、トリフルオ ロメチルおよび、直鎖または分枝鎖であることができて場合によりヒドロキシ置 換基を有していてもよいC1-5アルキルから選択され、そしてR1およびR2は一 緒になった場合は、オキソ基、またはアルキリデン基、=CR22、=CR23 、または基−(CH2)p−(ここでpは、2から5までの整数である)を表わし、 そしてR3およびR4は一緒になった場合は、基−(CH2)q−(ここでqは、2か ら5までの整数である)を表わし、そしてX1、X2およびX4は、各々水素、ア シル基、またはヒドロカルビルオキシカルボニル基であり、そしてX3は、アシ ル基またはヒドロキシカルビルオキシカルボニル基を表わす)の基から選択され る〕によって表わされる} のビタミンD誘導体の有効量を、薬学的に受容できるキャリヤーと共に含有する ことよりなる、活性形のビタミンD化合物の生体内での放出が調整されたことを 特徴とする、カルシウム代謝障害から起こる病気の状態を治療するための医薬組 成物。 22.前記誘導体化化合物を注射剤、経口剤または座剤として投与する液剤ま たは固形剤である、請求の範囲第21項に記載の組成物。 23.前記誘導体化化合物を静脈内に投与する、請求の範囲第22項に記載の 組成物。 24.病気が、腎性骨形成異常症、上皮小体機能低下症、偽上皮小体機能低下 症、低カルシウム血症、骨軟化症、ビタミンD−欠乏性くる病、閉経後骨粗しょ う症,エストロゲン−欠乏性骨粗しょう症,老人性骨粗しょう症,ステロイド− 誘発性骨粗しょう症、および乾癬より成る群から選択される、請求の範囲第21 〜23項のいずれか1項に記載の組成物。 25.前記修飾ビタミンD化合物を約0.5μg/日ないし約10μg/日の 量で投与するための、請求の範囲第21〜24項のいずれか1項に記載の組成物 。 26.少なくとも2種の誘導体化ビタミンD化合物を患者に投与して、所定の 活性スペクトルを得る、請求の範囲第21〜25項のいずれか1項に記載の組成 物。 27.少なくとも2種の誘導体化ビタミンD化合物のうちの1つが、炭素25 のヒドロキシ基をアシル基で誘導体化したカルシトリオールである、請求の範囲 第26項に記載の組成物。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 カイ,ズィー・ヤン アメリカ合衆国ウィスコンシン州53703, マジソン,イースト・ゴーアム 711 (72)発明者 フェルプス,メリー・イー アメリカ合衆国ウィスコンシン州53589, ストウトン,ウエスト・プロスペクト・ア ベニュー 116 (72)発明者 スミス,コニー・エム アメリカ合衆国ウィスコンシン州53713, マジソン,ポスト・ロード 2918

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.構造: {式中、R5およびR6は、各々水素を表わすか、またはR5およびR6は一緒にな ってメチレン基を表わし、そしてRは、構造: {式中、側鎖中の炭素20の立体化学中心は、または配置を有していること ができ、そしてZは、Y,−OY,−CH2OY,−C≡CYおよび−CH=C HYから選択されるが、ここで二重結合はシスまたはトランス立体化学配置を有 していることができ、Yは構造: (式中、mおよびnは、別個に0から5までの整数を表わし、R1は、水素、O X4、フッ素、トリフルオロメチル、および、直鎖または分枝鎖であることがで きて場合によりヒドロキシ置換基を有していてもよいC1-5−アルキルより成 る群から選択され、そして、R2は、水素、フッ素、トリフルオロメチルおよび 、直鎖または分枝鎖であることができて場合によりヒドロキシ置換基を有してい てもよいC1-5アルキルより成る群から選択され、そして、R3およびR4は、各 々、トリフルオロメチルおよび、直鎖または分枝鎖であることができて場合によ りヒドロキシ置換基を有していてもよいC1-5アルキルから選択され、そしてR1 およびR2は一緒になって、オキソ基、アルキリデン基、=CR22、=CR23 、または基−(CH2)p−(ここでpは、2から5までの整数である)を表わし 、そしてR3およびR4は一緒になって、基−(CH2)q−(ここでqは、2から5 までの整数である)を表わし、そしてX1、X2およびX4は、各々水素、アシル 基、またはヒドロカルビルオキシカルボニル基であり、そしてX3は、アシル基 またはヒドロカルビルオキシカルボニル基を表わす) の基から選択される〕によって表わされる} を有する、生物学的に活性なビタミンD化合物を徐々に生体内に放出することが でき、これによってこの生物学的に活性なビタミンD化合物の生体内利用可能性 および活性プロフィールを調整するビタミンD誘導体。 2.活性の遅延した始まりまたはより延長された期間を特徴とする、生体内で 生物学的に活性なプロフィールを示す、請求の範囲第1項に記載のビタミンD誘 導体。 3.式: (式中、X1およびX2は、別個に水素、アシル基またはヒドロカルビルオキシカ ルボニル基を表わし、そしてX3は、アシル基またはヒドロカルビルオキシカル ボニル基である)を有する、生体内で活性カルシトリオールを徐々に放出するこ とができるカルシトリオール誘導体。 4.アシル基がC1ないしC18アルカノイル基である、請求の範囲第3項に記 載の化合物。 5.X3が、ホルミル,アセチル,プロパノイルおよびブタノイルより成る群 から選択されるアシル基である、請求の範囲第3項に記載の化合物。 6.X1およびX2がともに水素を表わす、請求の範囲第3項に記載の化合物。 7.X3がC1ないしC18アルカノイル基を表わす、請求の範囲第6項に記載の 化合物。 8.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−1,3,25−トリアセテート 。 9.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−1,3,25−トリヘキサノエ ート。 10.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−1,3,25−トリノナノエー ト。 11.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−25−アセテート。 12.1α,25−ジヒドロキシビタミンD3−25−ホルメート。 13.炭素25のヒドロキシ基をアシル基またはヒドロカルビルオキシカルボニ ル基で誘導体化して、式: {式中、R5およびR6は各々、水素を表わすか、またはR5およびR6は一緒にな ってメチレン基を表わし、そしてRは、構造: {式中、側鎖中の炭素20の立体化学中心は、または配置を有することがで き、そしてZは、Y,−OY,−CH2OY,−C≡CYおよび−CH=CHY から選択されるが、ここで二重結合はシスまたはトランス立体化学配置をもつこ とができ、そしてYは構造: (式中、mおよびnは、別個に0から5までの整数を表わし、R1は、水素、O X4、フッ素、トリフルオロメチル、および、直鎖または分枝鎖であることがで きて場合によりヒドロキシ置換基を有していてもよいC1-5−アルキルより成る 群から選択され、そして、R2は、水素、フッ素、トリフルオロメチルおよび、 直鎖または分枝鎖であることができて場合によりヒドロキシ置換基を有していて もよいC1-5アルキルより成る群から選択され、そして、R3およびR4は、各々 、トリフルオロメチルおよび、直鎖または分枝鎖であることができて場合により ヒドロキシ置換基を有していてもよいC1-5アルキルから選択され、そしてR1お よびR2は一緒になって、オキソ基、アルキリデン基、=CR22、=CR23 、または基−(CH2)p−(ここでpは、2から5までの整数である)を表わし、 そしてR3およびR4は一緒になって、基−(CH2)q−(ここでqは、2から5ま での整数である)を表わし、そしてX1、X2およびX4は、各々水素、アシル基 、またはヒドロカルビルオキシカルボニル基であり、そしてX3は、アシル基ま たはヒドロカルビルオキシカルボニル基を表わす) の基から選択される〕によって表わされる} を有するビタミンD誘導体を得ることにより、ビタミンD化合物を修飾すること より成る、炭素25にヒドロキシ基を有する活性形のビタミンD化合物に、調整 された生体内放出性を与える方法。 14.X1,X2,X3,およびX4が別個に、アシル基またはヒドロカルビルオキ シカルボニル基を表わす、請求の範囲第13項に記載の方法。 15.X3がアシルまたはヒドロカルビルオキシカルボニル基であり、そしてX1 ,X2およびX4が、各々、水素を表わす、請求の範囲第13項に記載の方法。 16.X1,X2およびX4が各々、水素またはアシル基であり、そしてX3がアシ ル基である、請求の範囲第13項に記載の方法。 17.アシル基がアセチルである、請求の範囲第16項に記載の方法。 18.アシル基がプロパノイル,ブタノイルまたはヘキサノイルである、請求の 範囲第16項に記載の方法。 19.X1,X2,X3およびX4の各々がアセチルである、請求の範囲第16項に 記載の方法。 20.X1,X2およびX4が各々水素であり、そしてX3がアシルである、請求の 範囲第16項に記載の方法。 21.X3がアセチルである、請求の範囲第20項に記載の方法。 22.誘導体化されたビタミンD化合物が、式: (式中、X1およびX2は、各々、水素、アシル基またはヒドロカルビルオキシカ ルボニル基であり、そしてX3は、アシル基またはヒドロカルビルオキシカルボ ニル基を表わす)を有する、請求の範囲第13項に記載の方法。 23.X1およびX2が各々水素またはアシル基であり、そしてX3がアシル基で ある、請求の範囲第22項に記載の方法。 24.アシル基がアセチルである、請求の範囲第23項に記載の方法。 25.炭素25にヒドロキシ基を有する活性形のビタミンD化合物の投与を包含 する、カルシウム代謝障害から起こる病気の状態を治療する方法において、炭素 25のヒドロキシ基をアシル基またはヒドロカルビルオキシカルボニル基で誘導 体化して、式: {式中、R5およびR6は、各々水素を表わすか、またはR5およびR6は一緒にな ってメチレン基を表わし、そしてRは、構造: {式中、側鎖中の炭素20の立体化学中心は、または配置を有することがで き、そしてZは、Y,−OY,−CH2OY,−C≡CYおよび−CH=CHY から選択されるが、ここで、二重結合はシスまたはトランス立体化学配置をもつ ことができ、そしてYは、構造: (式中、mおよびnは、別個に0から5までの整数を表わし、R1は、水素、O X4、フッ素、トリフルオロメチル、および、直鎖または分枝鎖であることがで きて場合によりヒドロキシ置換基を有していてもよいC1-5−アルキルから選択 され、そして、R2は、水素、フッ素、トリフルオロメチルおよび、直鎖または 分枝鎖であることができて場合によりヒドロキシ置換基を有していてもよいC1- 5 アルキルより成る群から選択され、そして、R3およびR4は各々、トリフルオ ロメチルおよび、直鎖または分枝鎖であることができて場合によりヒドロキシ置 換基を有していてもよいC1-5アルキルから選択され、そしてR1およびR2は一 緒になって、オキソ基、またはアルキリデン基、=CR22、=CR23、また は基−(CH2)p−(ここでpは、2から5までの整数である)を表わし、そして R3およびR4は一緒になって、基−(CH2)q−(ここでqは、2から5までの整 数である)を表わし、そしてX1、X2およびX4は、各々水素、アシル基、また はヒドロカルビルオキシカルボニル基であり、そしてX3は、アシル基またはヒ ドロキシカルビルオキシカルボニル基を表わす) の基から選択される〕によって表わされる} を有するビタミンD誘導体を得ること、および有効量のこのビタミンD誘導体を 患者に投与すること、によって上記活性形のビタミンD化合物の生体内での放出 を調整することより成る改良。 26.前記誘導体化化合物を無毒の薬学的に受容できるキャリヤーと組み合わせ て、液体の形で投与する、請求の範囲第25項に記載の方法。 27.前記誘導体化化合物を注射によって投与する、請求の範囲第26項に記載 の方法。 28.前記誘導体化化合物を静脈内に投与する、請求の範囲第26項に記載の方 法。 29.前記誘導体化化合物を経口投与する、請求の範囲第26項に記載の方法。 30.前記誘導体化化合物を無毒の薬学的に受容できるキャリヤーと組み合わせ て、固体の形で投与する、請求の範囲第25項に記載の方法。 31.前記誘導体化化合物を坐剤によって投与する、請求の範囲第30項に記載 の方法。 32.前記誘導体化化合物を局所投与する、請求の範囲第30項に記載の方法。 33.前記誘導体化化合物を経口投与する、請求の範囲第30項に記載の方法。 34.病気が、腎性骨形成異常症、上皮小体機能低下症、偽上皮小体機能低下症 、低カルシウム血症、骨軟化症、ビタミンD−欠乏性くる病、閉経後骨粗しょう 症,エストロゲン−欠乏性骨粗しょう症,老人性骨粗しょう症,ステロイド−誘 発性骨粗しょう症、および乾癬より成る群から選択される、請求の範囲第25項 に記載の方法。 35.前記修飾ビタミンD化合物を約0.5μg/日ないし約10μg/日の量 で投与する、請求の範囲第25項に記載の方法。 36.少なくとも2つの誘導体化ビタミンD化合物を前記の患者に投与して活性 のスペクトル(spectrum)を得る、請求の範囲第25項に記載の方法。 37.少なくとも2つの誘導体化ビタミンD化合物のうちの1つが、炭素25の ヒドロキシ基をアシル基で誘導体化したカルシトリオールである、請求の範囲第 36項に記載の方法。 38.炭素25のヒドロキシ基および、場合により炭素1,3、またはこの分子 中の下記のその他の位置のヒドロキシ基の1個以上、をアシル基またはヒドロカ ルビルオキシカルボニル基で誘導体化することより成る、炭素1,3および25 ,および場合によりその他の炭素位置にヒドロキシ基を有する生物学的に活性な ビタミンD化合物の生体内活性プロフィールを変える方法。 39.活性ビタミンD化合物をアシル基で誘導体化する、請求の範囲第38項に 記載の方法。 40.1つ以上のアシル基がCH3COである、請求の範囲第38項に記載の方 法。 41.1つ以上のアシル基がCH3(CH2)4COである、請求の範囲第38項に 記載の方法。 42.1つ以上のアシル基がホルミルである、請求の範囲第38項に記載の方法 。 43.生体内活性プロフィールを変えて、前記活性ビタミンD化合物の生物学的 反応がより漸進的に始まるかまたはより長時間続くようにする(illicit)、請求 の範囲第38項に記載の方法。 44.その25−ヒドロキシル基を生体内加水分解基で誘導体化することより成 る、カルシトリオールの生体内利用可能性を調整する方法。 45.加水分解基がアシル基である、請求の範囲第44項に記載の方法。 46.加水分解基がCH3COである、請求の範囲第44項に記載の方法。 47.加水分解基がCH3(CH2)4COである、請求の範囲第44項に記載の方 法。 48.加水分解基がCH3(CH2)7COである、請求の範囲第44項に記載の方 法。 49.加水分解基がヒドロカルビルオキシカルボニル基である、請求の範囲第4 4項に記載の方法。
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