JPH11511451A - ピロリルテトラヒドロキノキサリンジオン、その製造及び疾患を治療するためのその使用 - Google Patents
ピロリルテトラヒドロキノキサリンジオン、その製造及び疾患を治療するためのその使用Info
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- JPH11511451A JPH11511451A JP9509847A JP50984797A JPH11511451A JP H11511451 A JPH11511451 A JP H11511451A JP 9509847 A JP9509847 A JP 9509847A JP 50984797 A JP50984797 A JP 50984797A JP H11511451 A JPH11511451 A JP H11511451A
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Abstract
(57)【要約】
式I:
[式中、R1は、水素、シクロヘキシル基、基−COOR5(ここでR5は水素又はC1〜C4−アルキルを表す)を有してよい1〜4個の炭素原子を有する脂肪族基を表し、R2は、COOH、COO−C1〜C4、−COO−(CH2)m−Ph、−CONR6R7又は
6は水素、−C1〜C4−アルキル又はOHで、かつR7は水素、C1〜C4−アルキル、−(CH2)m−Ph又は
れる全てのフェニル−環又はピリジル−環は更に3個までの次の基で置換されていてよく:−C1〜C4−アルキル、ハロゲン、−O−C1〜C4−アルキル、−OCF3、−NO2、−CN、−COOR5及び−CONHR5、R3は、−CF3、−NO2、−CNを表し、かつR4は水素を表すか、又はR3及びR4は一緒になって融合ベンゾ環を表してよい]のピロリル−テトラヒドロキノキサリンジオン及びその互変体及び異性体形並びにその生理学的に認容塩。この化合物は、ヒト及び動物用薬剤として好適である。
Description
【発明の詳細な説明】
ピロリルテトラヒドロキノキサリンジオン、その製造及び疾患を治療するための
その使用
本発明は、新規のピロリル−テトラヒドロキノキサリンジオン、その製法並び
に疾患を治療するためのその使用に関する。
いわゆる興奮性アミノ酸、殊にグルタミン酸は、中枢神経系に広く分布してい
る。興奮性アミノ酸グルタメートは、種々のサブタイプが知られているレセプタ
ーのための伝達物質として機能している。サブタイプは例えば、特異的アゴニス
ト、N−メチル−D−アスパレートによりNMDA−レセプターと称される。こ
のNMDA−レセプターはアゴニストもしくはアンタゴニストに関して種々の結
合位を有する。アミノ酸グリシンも同様に、NMDA−レセプターに結合し、か
つ天然アゴニストグルタミン酸の作用を変成する。このグリシン−結合位のアン
タゴニストは従ってNMDA−レセプターの拮抗作用を示すことができ、かつこ
のレセプターの「過興奮(overexcitation)」を抑制する。
グルタメートレセプターの他の2種のサブタイプはAMPA−及びカイネート
−レセプターであり、これらは、特異的アゴニスト2−アミノ−3−ヒドロキシ
−5−メチル−4−イソキサゾールにより、プロピオン酸(AMPA)及びカイ
ニン酸と記される。前記のNMDA−レセプターと同様にこれらのレセプターの
アンタゴニストは「過興奮」を抑制しうる。
一連の神経疾患又は精神障害では、高いグルタメート活性が現れ、これが、過
興奮又は毒性効果を中枢神経系にもたらす。
キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジオンIIの誘導体:
が既にいくつかの刊行物、例えばヨーロッパ特許(EP−A)第374534号
明細書及び同第260467号明細書中にグルタメート−アンタゴニストとして
記されている。多くの公知の誘導体は、複素環キノキサリン−フラグメントでは
置換されていない(II中、R1、R2=水素)。更に、II中のR1が水素では
ない基である誘導体も公知である。例えば、ヨーロッパ特許(EP−A)第37
7112号明細書及び同第374534号明細書中でN−ヒドロキシキノキサリ
ン(II中、R1=OR4)も請求されている。ヨーロッパ特許(EP−A)第3
15959号明細書、ドイツ特許(DE−A)第4135871号明細書、国際
公開WO91/13878号明細書及び同92/07847号明細書中に、II
中のR1としてアルキル基が記載されており、その際、そのアルキル基は更に酸
、エステル又はアミドで置換されていてよい。アルキル酸(=R1)も同様にJ.R
.Epperson et al.Bioorg. & Med.Chemistry Lett.1993,3(12),2801-4中に述
べられている。
複素環を置換基R3として有するキノキサリンジオン−誘導体IIも同様に公
知である。例えばヨーロッパ特許(EP−A)第556393号明細書中に、イ
ミダゾール、トリアゾール、ピラゾールが記載されている。R3としてピロリル
基を有するキノキサリンジオン−誘導体が、ヨーロッパ特許(EP−A)第57
2852号明細書中にグルタメート−アンタゴニストとして記載されている。
本発明の物質は、グルタメート−アンタゴニストにより積極的な効果が期待し
うる全ての疾患の治療のために好適である。
適応症としては、神経毒性障害、殊に中枢神経系の急性及び慢性酸素/(栄養
素)不足−/状態がこれに該当する。それらは、例えば脳梗塞、くも膜下出血又
は他の病因の血管けいれんによる、更に例えば、心停止、心不整脈又は循環虚脱
の際の心臓循環不全の後に生ずる急性低酸素もしくは虚血性状態、低血糖による
、出産時仮死の後の、もしくは頭部外傷、脊髄外傷、
一過性脳虚血発作(TIAs)、遷延性可逆性虚血性神経症候(PRINDs)
及び多梗塞痴呆及び粥状性動脈硬化性痴呆並びに偏頭痛による中枢神経系障害の
ことである。
他の可能な適応症は、神経変性疾患、例えばパーキンソン病、ハンチントン舞
踏病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)である。
更に、グルタメート−アンタゴニストは、抗てんかん薬、抗不安薬及び抗うつ
薬として使用するために、並びに疼痛治療のために、同様に分裂病、麻薬中毒者
の禁断症状の治療のために、並びに例えば多硬化症(MS)の際の骨格筋のけい
れんの際の筋弛緩剤として好適である。
本発明の目的は、式I:
の新規のピロリル−キノキサリンジオン、その互変体及びイソマー形並びにその
生理学的に認容性の塩であり、式中、変動可能な基は次の意味を有する:
R1は、水素、シクロヘキシル基、基−COOR5(ここでR5は水素又はC1
〜C4−アルキルを表す)を有してよい1〜4個の炭素原子を有する脂肪族基、
有利には−(CH2)m−COOR5(m=1〜4
)、特に有利には−CH2COOHを表し、
R2は、COOH、COO−C1〜C4、−アルキル、−COO−(CH2)m−
Ph、−CONR6R7又は
R6は水素、−C1〜C4−アルキル又はOHで、かつR7は水素、C1〜C4−アル
キル、−(CH2)m−
R2中に含まれる全てのフェニル−環又はピリジル−環は更に3個までの次の基
で置換されていてよく:
−C1〜C4−アルキル、ハロゲン、−O−C1〜C4−アルキル、−OCF3、
−NO2、−CN、−COOR5及び−CONHR5、
R3は、−CF3、−NO2、−CNを表し、かつ
R4は水素を表し、かつ
R3及びR4は一緒になって融合ベンゾ環を表してよい。
式:
[式中、R2は−COOH又は−CONHR7であり、
ここでR7は水素、−CH2−C6H5、
R3は、NO2又はCF3を表し、かつR4は水素を表すか、又は
R3及びR4は1つの融合ベンゾ環である]の本発明のキノキサリンジオン−誘
導体が有利な化合物である。
極めて有利な化合物は次のものである:
1−カルボキシメチル−7−(3−カルボキシ−1−ピロリル)−6−ニトロ
キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン、
1−カルボキシメチル−7−(3−カルボキシ−1−ピロリル)−6−トリフ
ルオルメチル−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン、
1−カルボキシメチル−7−(3−カルボキシ−1−ピロリル)−ベンゾ[f]
キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン、
7(3−ベンジルカルバモイル−1−ピロリル)−1−カルボキシメチル−6
−トリフルオルメチルキノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン、
7(3−ベンジルカルバモイル−1−ピロリル)−1−カルボキシメチル−6
−ニトロ−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン、
1−カルボキシメチル−6−ニトロ−7(3−フェニル−1−プロピル)カル
バモイル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン、
1−カルボキシメチル−6−ニトロ−7(3(4−ピリジニルメチル)−カル
バモイル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン、
7(3−カルバモイル−1−ピロリル)−1−カルボキシメチル−6−ニトロ
キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン、
1−カルボキシメチル−6−ニトロ−7(3−(4−ニトロベンジル)−カル
バモイル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン。
意外にも、前記のピロール−カルボン酸−誘導体は、ヨーロッパ特許(EP−
A)第572852号明細書中に記載されている化合物よりも有利であることが
認められた。
本発明の化合物の製造は、反応式1に示されている次の方法で行うことができ
る。
アルデヒドIIIの合成は、ヨーロッパ特許(EP−A)第572852号明細
書中に記載されている。これらのアルデヒドは、例えばR.C.Larock,”Comprehe
nsive Organic Transformations”,1989,VCH Publisher,p838f中に挙げられ
ている文献中で慣用の方法で酸化して、本発明のカルボン酸Iaにすることができ
る。殊に例えば、過マンガン酸カリウムをアセトンの
ような溶剤中で、25〜60℃の温度で使用する。R1がエステル基である場合
には、これらを引き続き、酸及び塩基で加水分解することができ、その際、ジカ
ルボン酸Idが生ずる。加水分解を水酸化リチウムを用いてテトラヒドロフラン
/水−混合物中、室温で実施するのが有利である。
式1
ピロールカルボン酸Iaはアミン又はアルコールとの反応により、誘導体Ib
に変えることができる。その際、酸基COOHを好適な方法でCOLに活性化す
る(ここで、Lは離脱基、例えばアジド、イミダゾール及びR.C.Larock,”Comp
rehensive Organic Transfo
rmations”,New York 1989,p972ff中に挙げられている他のものである)。反
応成分HNR6R7又はアルコールの引き続く添加により、本発明の生成物Ibが
得られる。基R1がエステル基を有する場合には、前記と同様にこれを酸及び塩
基を用いて加水分解してカルボン酸にすることができ、その際、本発明の誘導体
Icが生ずる。
本発明の化合物は、興奮性アミノ酸グルタメートのアンタゴニスト、殊にNM
DA−レセプター、AMPA−レセプター及びカイネート−レセプターのグリシ
ン結合位のアンタゴニストである。
化合物Iの製剤学的効果をラット大脳から分離された膜物質で試験した。この
ために、膜材料を本発明の化合物の存在下に、放射性マーキング物質である3H
−2−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イソキサゾールプロピオン酸
(3H−AMPA)、[3H]−グリシン又は[3H]−カイネートで処理し、こ
れらを特異的レセプター(AMPA−、NMDA−又はカイネート−レセプター
と結合させた。引き続き、シンチレーションカウンティングにより、処理された
膜の放射性を測定した。結合された放射性を介して、結合された3H−AMPA
、[3H]−グリシン又は[3H]−カイネートの量もしくはそれぞれこれらの放射性
マーキング物質の置換された量を測定することができた。
本発明の作用物質の置換効果のための尺度であるこ
れから得られた解離定数KI(I=インヒビター)を、IBM−コンピュータで
統計的分析システム(SAS)を用いる反復非線状回帰分析により、P.J.Munson
及びD.Rodbard(Analytical Biochem.107,220(1980),Ligand: Versatile Comp
uterized Approach for Charakterization of Ligand Binding Systems)のプロ
グラム”Ligand”と同様に測定した。
次の試験管内−試験を実施した:
1. 3H−2−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メ
チル−4−イソキサゾールプロピオン酸(3H
−AMPA)の結合
膜材料の製造のために、新しく取り出されたラット大脳を、a,a,a−トリ
ス−(ヒドロキシメチル)−メチルアミン−ヒドロクロリド(TRIS−HCl
)30ミリモル及びエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)0.5ミリモルか
らなる15倍容量の緩衝溶液A(pH7.4)と一緒に、Ultra−Turrax R-攪
拌機を用いて均一にした。この懸濁液を、48000gで20分遠心分離した。
上澄み液を分離除去した後に、底部に含まれるタンパク質含有膜材料を3回、緩
衝液A中に懸濁させ、引き続きそれぞれ48000gで20分遠心分離して洗浄
した。その後、膜材料を15倍容量の緩衝液A中に懸濁させ、かつ37℃で30
分間インキュベーションした。引き続き、タンパク質物質を2回、遠心分離及び
懸濁により洗浄し、かつ使用
するまで−70℃で凍らせた。
結合試験のために、37℃に溶かしたタンパク質物質を2回、48000gで
の遠心分離(20分)及びTRIS−HCl50ミリモル、チオシアン酸カリウ
ム0.1モル及び塩化カルシウム2.5ミリモルからなる緩衝液B(pH7.1
)中での懸濁により洗浄した。引き続き、膜物質0.25mg、3H−AMPA
0.1μCi(60Ci/ミリモル)並びに化合物Iを緩衝液B1ml中に溶
かし、かつ氷の上で60分インキュベーションした。インキュベーションされた
溶液を、予め少なくとも2時間ポリエチレンイミンの0.5%水溶液で処理され
ていたCF/B−フィルター(Whatman社)を介して濾過した。
引き続き、膜残留物を、結合された、又は遊離の3H−AMPAと遊離の3H−
AMPAとを相互に分離するために冷緩衝液B5mlで洗浄した。膜物質中で結
合された3H−AMPAシンチレーションカウンティングの放射性の測定の後に
、回帰分析を用いての置換曲線の分析により、KI−値を測定した。
7−(3−カルボキシ−1−ピロリル)−1−(エトキシカルボニルメチル)
−6−ニトロ−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン(例2)に関し
て、<10μMのKI−値が測定された。従って、この物質は、非常に似ている
アルデヒド1−(エトキシカルボニル−メチル)−7−(3−ホルミル−1−ピ
ロリル
)−6−ニトロ−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン(ヨーロッパ特
許(EP)第572852号明細書中の例80)よりも明らかに高い効果を有す
る。
2.[3H]−グリシンの結合
3H−グリシン−結合アッセイのための膜を製造するために、新しく取り出さ
れたラット海馬を10倍容量のプレパラート緩衝液(Tris HCl50ミリモル
、EDTA10ミリモル)中で、ポッターホモジナイザーを用いて均質化した。
この均質化液を48000×gで20分間遠心分離した。上澄みを捨て、ペレッ
ト中に含有される膜を2回、再懸濁及び48000×gでの遠心分離(それぞれ
20分)により洗浄した。再懸濁された膜を液化窒素中で凍らせ、かつ37℃に
再び解凍した。もう1度洗浄工程を行った後に、膜懸濁液を37℃で15分、振
盪水浴中でインキュベーションした。更に4度洗浄工程を行った後に(それぞれ
48000×gで20分の遠心分離及びプレパラート緩衝液中での再懸濁)、膜
を使用するまで−70℃に凍らせた。
凍らせた膜を37℃に解凍し、かつ48000×g(20分)での遠心分離(
×2)及び結合緩衝液(Tris−HCl(pH7.4)50ミリモル、MgCl2
10ミリモル)中での再懸濁により洗浄した。インキュベーションバッチはタン
パク質(膜)0.25mg
、3H−グリシン(16Ci/ミリモル)25nm及び試験される物質を全部で
結合緩衝液0.5ml中に有する。非特異的結合をグリシン1ミリモルの添加に
より測定する。
4℃、60分でのインキュベーションの後に、結合されたリガンドと遊離のリ
ガンドとをGF/B−フィルターを介しての濾過及び引き続く氷冷結合緩衝液約
5mlでの洗浄により相互に分離した。フィルターに残留した放射性を液体シン
チレーションカウンティングにより測定した。置換曲線から、反復性非線状フィ
ッティングプログラムを用いて、又は相応するCheng及びPrusoffの式を用いて解
離定数を算出した。
3.[3H]−カイネートの結合
[3H]−カイネート−結合アッセイ用の膜製造のために、ラットから新しく取
り出した大脳をプレパラート緩衝液(Tris−HCl30ミリモル(pH7.4)
、EDTA0.5ミリモル)中で、Ultra−TurraxRを用いて15倍容量で均質化
した。この均質化されたものを48000×g20分で遠心分離した。上澄みを
捨て、ペレット中に含有される膜をプレパラート緩衝液中での再懸濁及び480
00×g(それぞれ20分)での遠心分離により全部で3回洗浄した。3回の洗
浄工程の後に、膜を2回、遠心分離及び再懸濁により洗浄し、かつ次の使用まで
−70℃に凍らせた。
凍った膜を37℃で解凍し、結合緩衝液(Tris−H
Cl50ミリモル、pH7.4)中に懸濁させ、かつ48000×gで20分遠
心分離した。ペレット中の膜を再び結合緩衝液中に再懸濁させた。インキュベー
ションバッチはタンパク質(膜)0.25mg、3H−カイネート0.058μ
Ci(58Ci/ミリモル)並びに試験される物質を全部で1mlの結合緩衝液
中に含有した。非特異的結合を、グルタメート0.1ミリモルの存在下に測定し
た。氷の上で60分間インキュベーションした後に、結合されたリガンドと遊離
のリガンドとをCF/B−フィルターを介しての濾過及び氷冷結合緩衝液5ml
での洗浄により相互に分離した。CF/B−フィルターを予め、0.5%ポリエ
チレンイミンで少なくとも2時間処理しておいた。置換曲線の分析もしくは解離
定数の算出を、非線状フィッティングプログラム又は相応するCheng及びPrusoff
の式により行った。
新規の物質の生体内−効果の証明のために、次の試験アレンジからの結果を用
いることができる:
抗痙痙攣作用
(マウスの最大電気ショック)
最大電気ショックにより持続性痙攣がマウスの後ろ足に生じる。試験物質での
予備処置により、痙攣の発生は拮抗される。この痙攣抑制効果は、抗てんかん薬
としての物質の使用可能性を示している。
興奮性アミノ酸による大脳過興奮に対する保護
(生体内でのNMDA−又はAMPA拮抗作用、マウス)
興奮性アミノ酸(=EAA)の脳内投与により、マウスが短時間で痙攣して、死
ぬほどの激しい過興奮を生じさせる。中枢作用性EAA−アンタゴニストの全身
性、例えば腹腔内投与により、これらの症状を抑制することができる。中枢神経
系のEAA−レセプターの過剰な活性化が、種々の神経性疾患の病因で重要な役
割を果たしているので、生体内で証明されたEAA−拮抗作用から、該物質はこ
の種の中枢神経系疾患に対して治療学的に使用することができることが結論され
る。これらの疾患には殊に、局所及び全身的貧血、外傷、てんかん、並びに種々
の神経疾患、例えばハンチントン舞踏病、パーキンソン病等が該当する。
本発明の化合物Iは、ヒト及び動物用薬剤として好適であり、かつ神経変性疾
患及び中枢神経系の神経毒性障害を治療するための薬剤の製造のために並びに抗
てんかん薬、抗不安薬、抗うつ薬及び抗侵害受容薬の製造のために使用すること
ができる。
本発明の薬剤調合物は、慣用の薬剤助剤の他に治療学的有効量の化合物Iを含
有する。
局所外部使用のためには、例えばパウダー及びクリームでは、作用物質は慣用
の濃度で含有されうる。通常、作用物質は、0.0001〜1重量%、有利に0
.001〜0.1重量%の量で含有される。
内部使用では、プレパラートを個別用量で投与する。個別用量では、体重1k
gあたり0.1〜100mgを投与する。製剤は毎日、1回以上の用量で、疾患
の種類及び重度に応じて投与することができる。
所望の投与方法に応じて、本発明の製剤は作用物質の他に慣用の担持剤及び希
釈剤を含有する。局所外部使用には、製薬技術的助剤、例えばエタノール、イソ
プロパノール、エトキシル化ヒマシ油、エトキシル化水素化ヒマシ油、ポリアク
リル酸、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールステアレート、エト
キシル化された脂肪族アルコール、パラフィン油、ワセリン及び獣脂を使用する
ことができる。内部使用には、例えば乳糖、プロピレングリコール、エタノール
、デンプン、タルク及びポリビニルピロリドンが好適である。
更に、抗酸化剤、例えばトコフェロール及びブチル化ヒドロキシアニゾール並
びにブチル化ヒドロキシトルエン、矯味添加剤、安定化剤、乳化剤及び滑剤が含
有されうる。
作用物質の他に製剤中に含有される物質並びに製剤の製造の際に使用される物
質は、毒物学的に問題がなく、かつその際の作用物質と認容性である。製剤の製
造を慣用の方法で、例えば作用物質と慣用の担持剤及び希釈剤との混合により行
う。
製剤は種々の投与法で、例えば経口、非経口、皮下
、腹腔内及び局所で投与することができる。その際、投与型、例えば錠剤、エマ
ルジョン、点滴及び注射溶液、ペースト、軟膏、ゲル、クリーム、ローション、
粉末及びスプレーが可能である。
例
例1
7−(3−カルボキシ−1−ピロリル)−1−(エトキシカルボニルメチル)
−6−トリフルオルメチル−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
1−(エトキシカルボニル−メチル)−7−(3−ホルミル−1−ピロリル)
−6−トリフルオルメチルキノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン(合
成は、ヨーロッパ特許(EP)第572852号明細書、例70参照)5.0g
(12.2ミリモル)及び18−クラウン−6 3.2g(12.2ミリモル)
をアセトン150ml中で環流下に加熱した。その後、少量ずつ過マンガン酸カ
リウム7.7g(48.9g)を添加し、かつ全てを更に30分沸騰させた。水
20mlを添加した後に、更に30分沸騰させた。引き続き、沈殿物を吸引濾過
し、テトラヒドロフラン及びメタノールからなる混合物で徹底的に洗浄した。合
わせた有機相を真空で濃縮させた。残留物を炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エ
ステルとの間に分配した。その後水性相を塩酸で酸性化し、かつ生じた沈殿物を
吸引濾過した。生成物3.1g(60%)が得られた。
融点:>250℃。
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3H)、4.2(2H)、5
.0(2H)、6.6(1H)、6.9(1H)、7.6(1H)、7.7(1
H)、12.1(1H)及び12.5(1H)ppm。
例1と同様に、相応するアルデヒドから(合成ヨーロッパ特許(EP−A)第
572852号明細書)、次の本発明の例を製造した:
例2
7−(3−カルボキシ−1−ピロリル)−1−(エトキシカルボニルメチル)
−6−ニトロ−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:71%、融点:>300℃。
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3H)、4.2(2H)、5
.0(2H)、6.6(1H)、7.0(1H)、7.6(1H)、7.7(1
H)、7.9(1H)、12.2(breit)及び12.6(1H)ppm。
例3
9−(3−カルボキシ−1−ピロリル)−1(エトキシカルボニルメチル)−
ベンゾ[f]キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:27%、融点:292〜295℃
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3
H)、4.2(2H)、5.1(2H)、6.7(1H)、7.1(1H)、7
.4〜7.9(4H)、8.8(1H)、12.2(H)及び12.5(1H)
ppm。
例4
7−(3−カルボキシ−1−ピロリル)−1−シクロヘキシル−6−ニトロキ
ノキサリン−2.3−(1H,4H)−ジオン
収率:35%、融点:230℃(分解)。
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2〜2.0(8H)、2.4(2
H)、4.5(1H)、6.6(1H)、7.0(1H)、7.6(1H)、7
.8(1H)、7.9(1H)、12.2(H)及び12.5(1H)ppm。
例5
7−(3−(ベンジルカルバモイル)−1−ピロリル)−1−シクロヘキシル
−6−ニトロ−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
例4からのもの1.65g(4.1モル)及びベンジルアミン0.53g(5
ミリモル)を無水ジメチルホルムアミド50ml中に溶かした。0℃で、無水ジ
メチルホルムアミド10ml中のリン酸ジフェニルエステルアジド1.4gから
なる溶液を滴加した。約15分後、トリエチルアミン0.84g(8.3ミリモ
ル)を滴加し、かつ全てを0℃で約5時間攪拌した。
引き続き、全てを室温で16時間攪拌した。反応混合物をその後、真空中で濃縮
させた。残留物を酢酸エステル及び炭酸水素ナトリウム水溶液の間に分配し、有
機相を分離除去し、乾燥させ、かつ真空中で濃縮させた。
収量1.3g(64%)、融点:210℃(分解)。
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.4〜2.0(8H)、2.4(2
H)、4.5(2H)、6.7(1H)、7.0(1H)、7.1〜7.4(5
H)、7.6(1H)、7.8(1H)、7.9(1H)、8.5(1H)及び
12.2(breit)ppm。
例5と同様に、相応するカルボン酸(例1〜4)から次の本発明の化合物を製
造した。
例6
7(3(4−ベンジル−1−ピペラジニル)カルボニル−1−ピロリル)−1
−エトキシカルボニル−メチル−6−トリフルオルメチル−キノキサリン−2,
3−(1H、4H)−ジオン
収率:0.6g(90%)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3H)、2.4(4H)、3
.5(2H)、3.6(4H)、4.2(2H)、5.0(2H)、6.4(1
H)、6.9(1H)、7.2〜7.4(6H)、6
.6(1H)及び6.65(1H)、及び約12(breit)ppm。
例7
7(3−ベンジルカルバモイル−1−ピロリル)−1−エトキシカルボニルメ
チル−6−トリフルオルメチル−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオ
ン
収量:0.7g(70%)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3H)、4.1(2H)、4
.4(2H)、5.0(2H)、6.7(1H)、6.9(1H)、7.2〜7
.4(5H)、7.5(1H)、7.65(1H)、7.7(1H)、8.5(
1H)及び12.5(1H)ppm。
例8
7(3−ベンジルカルバモイル−1−ピロリル)−1−エトキシカルボニルメ
チル−6−ニトロキノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:64%、融点:223℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3H)、4.1(2H)、4
.2(2H)、5.1(2H)、6.5(1H)、6.7(1H)、6.9(1
H)、7.1〜7.7(6H)、7.8(1H)、8.0(1H)及び8.5(
1H)ppm。
例9
1−エトキシカルボニルメチル−6−ニトロ−7(
3(4(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル)カボニル−1−ピロリル)
−キノキサリン−2.3(1,4H)−ジオン
収率:58%、融点:>160℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3H)、2.6(2H)、2
.8(2H)、3.2〜3.6(8H)、4.2(2H)、5.1(2H)、6
.4(1H)、6.9(1H)、7.1〜7.4(6H)、7.6(1H)及び
7.9(1H)ppm。
例10
1−エトキシカルボニル−メチル−6−ニトロ−7(3−(3−フェニル−1
−プロピル)−カルバモイル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H
,4H)−ジオン
収率:69%、融点:224℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3H)、1.8(2H)、2
.6(2H)、3.2(2H)、4.1(2H)、5.0(2H)、6.7(1
H)、6.9(1H)、7.1〜7.4(5H)、7.5(1H)、7.6(1
H)、7.9(1H)、7.95(1H)及び11.8(breit)ppm。
例11
1−エトキシカルボニルメチル−6−ニトロ−7(3−(4−ピリジニル−メ
チル)−カルバモイル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H,4H
)−
ジオン
収率:71%、融点:>300℃
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3H)、4.2(2H)、4
.4(2H)、5.0(2H)、6.7(1H)、6.9(1H)、7.2〜7
.5(4H)、7.6(1H)、8.5(2H)及び8.6(1H)ppm。
例12
1−エトキシカルボニルメチル−6−ニトロ−7(3−(4−ニトロ−ベンジ
ル)カルバモイル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−
ジオン
収率:31%、融点:>300℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3H)、4.2(2H)、4
.6(2H)、5.1(2H)、6.7(1H)、7.0(1H)、7.4〜7
.6(6H)、7.7(1H)、7.9(1H)、8.2(2H)、8.7(1
H)及び12.5(breit)ppm。
例13
7−(3−カルバモイル−1−ピロリル)−1−エトキシカルボミルメチル−
6−ニトロ−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:80%、融点:>300℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.2(3
H)、4.2(2H)、5.1(2H)、6.6(1H)、6.9(1H)、6
.95(1H)、7.4(1H)、7.5(1H)、7.7(1H)、7.9(
1H)及び12.5(1H)ppm。
例14
1−カルボキシメチル−7−(3−カルボキシ−1−ピロリル)−6−ニトロ
キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
例2のもの1.5g(3.8ミリモル)をテトラヒドロフラン50ml中に溶
かし、水25ml中の水酸化リチウム0.27g(11.3ミリモル)からなる
溶液を添加した。全てを室温で1時間攪拌した。その後、有機溶剤を真空で除去
し、生じた水性相を塩酸を用いて弱酸性にした。生じた沈殿物を吸引濾過し、か
つ少量のイソプロパノールから再結晶させた。
収量:0.5g(86%)、融点:>300℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=5.0(2H)、6.6(1H)、7
.0(1H)、7.6(1H)、7.7(1H)、8.0(1H)及び12.5
(breit)ppm。
例14と同様に、相応するカルボン酸エステルから次の本発明の化合物を製造
した。
例15
1−カルボキシメチル−7(3−カルボキシ−1−
ピロリル)−ベンゾ[f]キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:72%、融点:>300℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=5.1(2H)、6.7(1H)、7
.1(1H)、7.3〜7.9(5H)、8.7(1H)及び12.5(breit
)ppm。
例16
1−カルボキシメチル−7(3−カルボキシ−1−ピロリル)−6−トリフル
オルメチル−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:58%、融点:>170℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=4.9(2H)、6.6(1H)、6
.9(1H)、7.5(1H)、7.65(81H)、7.7(1H)、約12
.3(breit)及び12.5(1H)ppm。
例17
7(3(4−ベンジル−1−ピペラジニル)−カルボニル−1−ピロリル)−
1−カルボキシメチル−6−トリフルオルメチル−キノキサリン−2,3−(1
H,4H)−ジオン
収率:90%、融点:>230℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=2.4(4H)、3.4〜3.7(6
H)、4.9(2H)、6.4(1H)、6.9(1H)、7.2(1H)、7
.2〜7.4(5H)、7.6(1H)、7.65(1H)及び12.5(brei
t)ppm。
例18
7(3−ベンジルカルバモイル−1−ピロリル)−1−カルボキシメチル−6
−トリフルオルメチル−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:70%、融点:>200℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=4.6(2H)、5.1(2H)、6
.75(1H)、6.9(1H)、7.2〜7.4(5H)、7.5(1H)、
7.7(1H)及び7.8(1H)ppm。
例19
7(3−ベンジルカルバモイル−1−ピロリル)−1−カルボキシメチル−6
−ニトロ−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:52%、融点:>200℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=4.4(2H)、5.0(2H)、6
.7(1H)、7.0(1H)、7.2〜7.4(5H)、7.5(1H)、7
.7(1H)、7.9(1H)、8.5(1H)及び約12.5(breit)pp
m。
例20
1−カルボキシメチル−6−ニトロ−7(3(4(2−フェニルエチル)−1−ピ
ペラジニル)カルボニル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H,4H
)−ジオン
収率:76%、融点:>250℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=2.6(4H)、2.7(2H)、2
.8(2H)、3.7(4H)、4.9(2H)、6.4(1H)、6.9(1
H)、7.1〜7.4(6H)、7.6(1H)、8.0(1H)及び12.5
(breit)ppm。
例21
1−カルボキシメチル−6−ニトロ−7(3(3−フェニル−1−プロピル)−
カルバモイル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:80%、融点:224〜227℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=1.8(2H)、2.6(2H)、3
.2(2H)、5.0(2H)、6.7(1H)、6.9(1H)、7.1〜7
.4(5H)、7.5(1H)、7.7(1H)、7.9(1H)、8.0(1
H)及び12.5(breit)ppm。
例22
1−カルボキシメチル−6−ニトロ−7(3(4−ピリジニル−メチル)−カル
バモイル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:64%、融点:>300℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=4.5(2H)、5.0(2H)、6
.7(1H)、7.0(1
H)、7.4(2H)、7.5(1H)、7.6(1H)、7.9(1H)、8
.6(2H)、8.7(1H)及び12.5(breit)ppm。
例23
7(3−カルバモイル−1−ピロリル)−1−カルボキシメチル−6−ニトロキ
ノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:50%、融点:>300℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=5.0(2H)、6.7(1H)、6
.9(1H)、6.95(1H)、7.5(1H)、7.7(1H)、7.9(
1H)及び12.6(breit)ppm。
例24
1−カルボキシメチル−6−ニトロ−7(3−(4−ニトロベンジル)−カルバ
モイル−1−ピロリル)−キノキサリン−2,3−(1H,4H)−ジオン
収率:89%、融点:>210℃(分解)
1H−NMR(D6−DMSO):δ=3.7及び3.9(2H)、4.7及
び4.8(2H)、7.1(1H)、7.5(2H)、7.8〜8.2(6H)
及び5.5(1H)ppm。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),UA(AM,AZ,BY
,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,BG
,BR,CA,CN,CZ,GE,HU,IL,JP,
KR,LV,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S
G,SI,SK,TR,UA,US
(72)発明者 ハンス−ペーター ホーフマン
ドイツ連邦共和国 D−67117 リンブル
ガーホーフ ウンテレハルト 12
(72)発明者 ハンス−ユルゲン テッシェンドルフ
ドイツ連邦共和国 D−67373 ドゥーデ
ンホーフェン ゲオルク−ヌス−シュトラ
ーセ 5
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、R1は、水素、シクロヘキシル基、基−COOR5(ここでR5は水素又 はC1〜C4−アルキルを表す)を有してよい1〜4個の炭素原子を有する脂肪族 基を表し、 R2は、−COOH、−COO−C1〜C4、−CO こで、mは1〜6の整数であってよく、R6は水素、−C1〜C4−アルキル又は OHで、かつR7は水素、−C1〜C4−アルキル、−(CH2)m−Ph又は れる全てのフェニル−環又はピリジル−環は更に3個までの次の基で置換されて いてよく: −C1〜C4−アルキル、ハロゲン、−O−C1〜C4−アルキル、−OCF3、 −NO2、−CN、−COOR5又は−CONHR5、 R3は、−CF3、−NO2、−CNを表し、かつ R4は水素を表すか、又は R3及びR4は一緒になって融合ベンゾ環を表してよい]のピロリル−テトラヒ ドロキノキサリンジオン及びその互変体及び異性体形並びにその生理学的に認容 性の塩。 2.式: [式中、R2は−COOH又は−CONHR7であり、ここでR7は水素、−CH2 −C6H5、 R3は、NO2又はCF3を表し、かつ R4は水素を表すか、又は R3及びR4は1つの融合ベンゾ環である]の請求項1に記載のピロリル−テト ラヒドロキノキサリンジオン。 3.式: のキノキサリンジオン−誘導体。 4.疾患を治療する際に使用するための請求項1から3のいずれかに記載の式 Iのピロリル−テトラヒドロキノキサリンジオン。 5.高いグルタメート−活性が中枢神経系に存在する疾患を治療するための薬 剤を製造するためにピロリル−テトラヒドロキノキサリンジオンを使用すること 。 6.中枢神経系の神経変性疾患、酸素不足及び/又は養分不足で生じる中枢神 経系の疾患を治療するための薬剤を製造するために、並びに抗てんかん薬、抗不 安薬、抗うつ薬、筋弛緩剤及び抗侵害受容剤の製造のために請求項1から3のい ずれかに記載の式Iのピロリル−テトラヒドロキノキサリンジオンを使用するこ と。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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DE19532050.6 | 1995-08-31 | ||
DE19532050A DE19532050A1 (de) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | Pyrrolyl-tetrahydrochinoxalindione, ihre Herstellung und Verwendung zur Bekämpfung von Krankheiten |
PCT/EP1996/003759 WO1997008168A1 (de) | 1995-08-31 | 1996-08-26 | Pyrrolyl-tetrahydrochinoxalindione, ihre herstellung und verwendung zur bekämpfung von krankheiten |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11511451A true JPH11511451A (ja) | 1999-10-05 |
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WO2018207715A1 (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-15 | エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 | ピラノジピリジン化合物の結晶 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE4217952A1 (de) * | 1992-05-30 | 1993-12-02 | Basf Ag | Chinoxalin-2,3(1H,4H)-dione |
DE4340045A1 (de) * | 1993-11-24 | 1995-06-01 | Basf Ag | Neue Chinoxaline und Arzneimittel daraus |
DE4428152A1 (de) * | 1994-06-22 | 1996-01-04 | Basf Ag | Neue Amido-chinoxalindione, ihrer Herstellung und Verwendung |
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-
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- 1996-08-26 WO PCT/EP1996/003759 patent/WO1997008168A1/de not_active Application Discontinuation
- 1996-08-26 AU AU69846/96A patent/AU6984696A/en not_active Abandoned
- 1996-08-26 EP EP96930966A patent/EP0847395A1/de not_active Withdrawn
- 1996-08-26 JP JP9509847A patent/JPH11511451A/ja active Pending
- 1996-08-26 US US09/000,277 patent/US6407109B1/en not_active Expired - Fee Related
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WO2018207715A1 (ja) * | 2017-05-09 | 2018-11-15 | エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 | ピラノジピリジン化合物の結晶 |
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WO1997008168A1 (de) | 1997-03-06 |
CN1194643A (zh) | 1998-09-30 |
AU6984696A (en) | 1997-03-19 |
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