JPH11511233A - 高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム - Google Patents

高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム

Info

Publication number
JPH11511233A
JPH11511233A JP9540701A JP54070197A JPH11511233A JP H11511233 A JPH11511233 A JP H11511233A JP 9540701 A JP9540701 A JP 9540701A JP 54070197 A JP54070197 A JP 54070197A JP H11511233 A JPH11511233 A JP H11511233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorption
fluid
dispensing
carbon
storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9540701A
Other languages
English (en)
Inventor
グレン.エム.トム
ダブリュ.カール.オランダー
ジェームス.ヴィ.マクマナス
Original Assignee
アドバンスド.テクノロジー.マテリアルズ.インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/650,633 external-priority patent/US5704967A/en
Priority claimed from US08/650,634 external-priority patent/US5704965A/en
Application filed by アドバンスド.テクノロジー.マテリアルズ.インコーポレイテッド filed Critical アドバンスド.テクノロジー.マテリアルズ.インコーポレイテッド
Publication of JPH11511233A publication Critical patent/JPH11511233A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C7/00Methods or apparatus for discharging liquefied, solidified, or compressed gases from pressure vessels, not covered by another subclass
    • F17C7/02Discharging liquefied gases
    • F17C7/04Discharging liquefied gases with change of state, e.g. vaporisation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/02Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography
    • B01D53/04Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography with stationary adsorbents
    • B01D53/0407Constructional details of adsorbing systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C11/00Use of gas-solvents or gas-sorbents in vessels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2253/00Adsorbents used in seperation treatment of gases and vapours
    • B01D2253/10Inorganic adsorbents
    • B01D2253/102Carbon
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2253/00Adsorbents used in seperation treatment of gases and vapours
    • B01D2253/30Physical properties of adsorbents
    • B01D2253/302Dimensions
    • B01D2253/304Linear dimensions, e.g. particle shape, diameter
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2259/00Type of treatment
    • B01D2259/45Gas separation or purification devices adapted for specific applications
    • B01D2259/4525Gas separation or purification devices adapted for specific applications for storage and dispensing systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2205/00Vessel construction, in particular mounting arrangements, attachments or identifications means
    • F17C2205/03Fluid connections, filters, valves, closure means or other attachments
    • F17C2205/0302Fittings, valves, filters, or components in connection with the gas storage device
    • F17C2205/0338Pressure regulators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2205/00Vessel construction, in particular mounting arrangements, attachments or identifications means
    • F17C2205/03Fluid connections, filters, valves, closure means or other attachments
    • F17C2205/0388Arrangement of valves, regulators, filters
    • F17C2205/0391Arrangement of valves, regulators, filters inside the pressure vessel

Abstract

(57)【要約】 吸着性気体の貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着装置であって、選択的に計量分配されることになる吸着気体を担持する物理的吸着媒体が、吸着材料からの収着質気体の差圧脱着および/または熱的脱着により搬送される。吸着材料は、40トルと650トルの圧力で測定され、吸着材料、例えば本明細書の図1の曲線Aの吸着等温線特性を備える吸着材料のベッド1l当り少くとも100gのアルシンの吸着作業能力を特徴とする材料からなることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム 発明の背景 本発明は、流体成分が固体吸着媒体と吸着関係に保持する容器もしくは貯蔵容 器から流体を選択的に計量分配し、かつ計量分配作業中に吸着媒体を脱着可能に 放出するための貯蔵ならびに計量分配システムに関するものである。 関連技術の説明 広範な種類の工業的方法ならびに応用にあっては、確実なプロセス流体の原料 を必要としている。 このような方法と応用の領域は半導体製造、イオン注入、フラット・パネル・ ディスプレー、医療参加と治療、水質処理、救急救命装置、溶接作業、液体なら びに気体の空間利用の搬送などを含む。 1988年5月17日付けでカールO.クノールミューラー(Knollmu eller)に発行された米国特許第4,744,221号は、アルシンの貯蔵 、続いてアルシンを約−30℃乃至約+30℃の温度で、約5乃至約15オング ストロームの範囲の気孔の寸法のゼオライトと接触させることによりアルシンを このゼオライトに吸着させ、その後ゼオライトを、アルシンをゼオライト材料か ら放出するだけの十分な時間をかけて最高約175℃の高温に昇温して加熱して 計量分配する。 前記クノールミューラーの米国特許に開示された方法は、先に吸着したアルシ ンをゼオライトから所望の量で吸着するだけの十分な温度に加熱するよう構成、 配置させる必要のあるゼオライト材料の加熱手段を設置する必要がある点で不利 である。 アルシン担持ゼオライトを保持する容器の外部に加熱ジャケットあるいは他の 手段を用いることは、容器が典型的例としてかなりの熱容量をもち、従って著し い浪費時間を計量分配作業に導入する点で問題がある。さらにアルシンの加熱は その分解の原因となり、その結果処理システムに爆発の危険を導く水素ガスを発 生させることになる。その上このようなアルシンの熱媒介による分解がこの処理 システムにある気体の圧力をかなり増大させ、システムの耐用年数と作業効率と 同様に安全性に対する関心という見地から極めて不利となり得る。 内部配置した加熱コイルもしくは他の加熱素子をゼオライト・ベッドそれ自体 に設けることは、このような手段を用いてこのゼオライト・ベッドを均一に加熱 して所望のアルシンガスの所望の均一放出を達成することが困難であるので問題 である。 その収納容器内でゼオライト・ベッドを通過させた加熱ずみキャリヤ・ガス流 れは、前述の欠点を克服できるが、しかしアルシンの加熱ずみキャリヤ・ガスの 吸着の達成に必要な温度が、アルシンガスの最終用途には好ましくないほどに高 いか、あるいは他の状態で不適当であるので、冷却もしくは他の処理が計量分配 ずみ気体を最終用途に合う状態になるよう要求される。 1996年5月21日付けでグレン.M.トム(Tom)とジェームス.V. マックマナス(McManus)の名儀で発行された米国特許第5,518,5 28号は気体貯蔵ならびに計量分配用システムを開示し、上述のクノールミュー ラーの米国特許に開示された気体供給方法の諸欠点を克服するものである。前記 トム他の米国特許の気体貯蔵ならびに計量分配システムは、気体、例えば水素化 気体、ハロゲン化気体ならびに有機金属族V化合物からなる群より選ばれる気体 の貯蔵ならびに計量分配用であって、固相物理的吸着媒体を貯蔵ならびに計量分 配用容器に内部気体圧力で保持するよう、またその容器に対して選択的に流入、 流出させるよう構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と、前記貯蔵ならび に計量分配用容器に配置した固相物理的吸着媒体と、前記貯蔵ならびに計量分配 用容器と気体流れ連通して連結し、かつ計量分配用容器の外部で前記内圧以下の 圧力を供給して、収着質気体の固相物理的吸着媒体からの脱着と、脱着ずみ気体 の気体流れを内部に通すよう構成、配置した計量分配アセンブリーとを備える吸 着・脱着装置からなり、前記固相物理的吸着媒体が、水、金属および前記貯蔵な らびに計量分配用容器内で収着質気体を別の仕方で分解させる酸化遷移金属種( 例えばオキシド、スルフィットおよび/またはニトレート)のような微量成分が 全くないことを特徴とする。 このような微量成分を固相物理的吸着媒体から除去することにより、前記収着 質気体の1年後、温度25℃における分解ならびに内圧条件を極めて低いレベル 、例えば収着質気体の1.5%重量以下が分解されるように維持できる。 前記トム他の米国特許の貯蔵ならびに計量分配用容器はこのようにして先行技 術による高圧気体用ボンベの利用に対し事実上の利点を具体化できる。従来の高 圧気体用ボンベは損傷を受けたか、あるいは性能低下している減圧弁アセンブリ ーからの漏れと同様に、気体の内部分解がボンベ内の内部気体圧力を急速に増大 した場合の破裂と、ボンベ破裂もしくは他の好ましくないボンベからの気体の大 量放散に対しても感受性がある。 前記トム他の米国特許の気体貯蔵ならびに計量分配用容器は、貯蔵された収着 質気体の圧力をその気体をキャリヤ吸着媒体、例えばゼオライトもしくは活性炭 素材料上に逆吸着させて低下させる。本発明の他の目的ならびに利点は後述の開 示ならびに請求の範囲からさらに十分に明白となるであろう。 上述の形式の流体貯蔵ならびに搬送システムにおける改良された吸着材料の確 認と利用の絶えることのない需要が技術上あるので、本発明の目的は、原価、使 用の容易性ならびに性能特徴に著しい利点を提供する高効率吸着材料を利用する 流体貯蔵ならびに計量分配システムの提供にある。 本発明の他の目的ならびに利点は後述の開示ならびに請求の範囲からさらに十 分明白になるであろう。 発明の概要 本発明は収着質流体、例えば流体混合物と単一成分流体を含む気体、蒸気、液 体、多相流体などの貯蔵ならびに計量分配用システムを企図している。 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムは、吸着性流体の吸着親和性を有 する固相物理的吸着媒体を保持するよう、また吸着性流体を選択的に流入ならび に流出させるよう構成、配置された貯蔵ならびに計量分配用容器からなる。この 流体の吸着親和性を備える固相物理的吸着媒体は、内部気体圧力で前記貯蔵なら びに計量分配用容器に配置し、そして流体を前記固相物理的吸着媒体上に物理的 に吸着させる。計量分配アセンブリーは前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体 流れ連通して連結される。この計量分配アセンブリーは、前記貯蔵ならびに計量 分配用容器の外部に、内圧以下の圧力を供給して、前記固相物理的吸着媒体から の流体の脱着と、脱着流体の前記計量分配アセンブリーを通る流体に流れを起こ させる。別の方法として、貯蔵ならびに前記計量分配システムが、吸着材料を選 択的に加熱して流体の固相物理的吸着媒体からの脱着を起こさせる手段と、熱的 脱着の時、脱着流体を計量分配アセンブリーを通すよう流体流れを収容するよう 構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連結された計量 分配アセンブリーと共に構成されることもできる。なお、別の例として、本発明 の貯蔵と計量分配システムは、流体の固相物理的吸着媒体からの差熱ならびに差 圧脱着を組合せるよう構成、配置することも可能である。 この計量分配アセンブリーは、本発明の流体貯蔵ならびに計量分配アセンブリ ーの特定の最終用途に適切なものとして、どのような種類の導管、管、チューブ 、流路、弁調節、計装、監視手段、流量調節器、ポンプ、送風機、アスピレータ ーまたは同種の他のものからもなることができる。本発明は適当であればどのよ うな構造もしくは寸法の貯蔵ならびに計量分配用容器、例えば約0.01l乃至 約20lといった内容積を有する容器に構成できる。 特定の実施態様にあっては、本発明は上述の形式で、固相物理的吸着媒体とし て炭素吸着材料を利用する流体貯蔵ならびに計量分配システムに関するものであ る。広範な種類の炭素吸着剤は本発明の貯蔵ならびに計量分配システムで有効な 吸着媒体として使用できる。 1実施態様における本発明は高性能吸着媒体上に1200トル以下の内圧で物 理的に吸着された流体を含む小型で、ポータブルの使用場所で使える流体貯蔵な らびに計量分配システムに関するものである。 この明細書で用いられている用語「小型で、ポータブルの使用場所で使える原 料貯蔵ならびに計量分配システム」は上記のように広範囲に説明されたシステム であって、その貯蔵ならびに計量分配用容器の内容量が約0.01l乃至約20 lのものである。 本発明は、まさに小型低圧流体源を設けることに技術上の最大の進歩を有し、 従来のあらゆる種類の気体を必要とする用途、例えば溶接ガス、麻酔ガス、酸素 もしくは酸素富化救命ガス、半導体製造用ガス、不活性シール用ガス、例えば燃 焼もしくは化学反応抑制用の窒素などを必要とする用途にいたるところで用いら れてきた高圧流体用ボンベに十分取替えがきく能力を達成できる。 特に工業用途、例えばイオン注入、ドーピング用などの試薬ガスの量が非常に 少量であり、かつ半導体製造用二次加工設備が極めて小型で据付面積がプレミア ム付きであるような半導体製造の場合に、低圧気体源の設置は現在の種々の欠点 を伴う高圧ガスボンベの使用全体に亘る主要な改良である。 本発明の低圧貯蔵ならびに計量分配システムの吸着剤を含む容器内の内圧が約 1200トル以下である。その圧力は800トルが好ましく、最も好ましくは7 00トル以下である。減圧した吸着流体を貯蔵ならびに計量分配用容器に供給す ることで、吸収された流体が周囲環境に漏れたり、大量分散する危険は、流体の 高圧収納が絶えることのない、またかなりの危険と、それに対応する安全策と処 理問題を必然的に伴うのと対照的に、未然に防ぐことができる。 他の特定の実施態様にあっては、本発明は上記に広範に亘って述べた種類であ って、高作業能力吸着材料からなる流体貯蔵ならびに計量分配システムに関する ものである。 本発明の貯蔵ならびに計量分配に応用する吸着剤に適応できる性能特性は、吸 着充填能力(吸着材料の単位重量当りの吸着剤に貯蔵される吸収流体の量)と、 吸着材料の単位容積当りの、所定の圧力と温度条件で流体計量分配作業中に吸着 媒体から除去できる吸着材料に初めに充填された収着質の重量として規定される 吸着作業能力Cwを含む。すなわちCw=[収着質の重量−脱着後に残留する収 着質の重量]/[吸着剤の容積] 上記の収着質の重量ならびに脱着後に残留する重量をグラムで測り、また吸着 材料の容積をリットルで測る。このような測定に用いられる吸着材料の容積は吸 着材料のベッドの容積である。この吸着材料は典型的例としてペレット、粒子、 押出物、粒状もしくは他の分割体にして供給し、従って作業能力の測定における 容積は充填密度と吸着材料の空隙(間空隙)容積を考慮に入れる。 本発明の広範な実施に総体的に有用に利用できる吸着材料の効力の別の目安は 、吸着材料に圧力760トルで最初に充填され、その後圧力を、25βCで10 トルに下げた圧力脱着だけにより脱着できる収着質気体の割合として規定される 吸 着材料の「脱着可能の収着質の割合」である。すなわち: 脱着可能な収着質の割合={(収着質の重量−脱着後に残留する収着質の重量 )/(収着質の重量)}×100% 前記脱着可能の収着質の割合は少くとも15%くらいで、少くとも25%くら いが好ましく、さらに好ましくは少くとも50%くらい、最も好ましくは少くと も60%くらいである。 さらに本発明の実施に用いられる吸着材料は有利なことには第1例として収着 質流体を適切な高効率で容易に吸着し、先に吸着ずみ流体を、(1)貯蔵ならび に計量分配用容器の内容積と外部位置の間の比較的低い圧力での差圧、および/ または(2)貯蔵ならびに計量分配システムが流体計量分配作業モードである時 の吸着剤の加熱に応答して、迅速に対応して放出する特徴を備える。 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムで有用な好ましい吸着材料は、吸 着材料の1g当り約0.1乃至約5.0cm3の範囲、好ましくは吸着材料1g 当り約0.5乃至約2.0cm3の範囲の気孔容積(累積気孔容積)を具える材 料を含む。 吸着材料は好ましくは直径が約2オングストローム乃至100オングストロー ムの範囲の気孔からなる主要部分、すなわちその気孔容積の50%以上、好まし くは80%以上、最も好ましくは吸着剤の気孔容積のほぼ全てを有することであ る。 好ましい材料は平均気孔直径が約2乃至20オングストロームの範囲内であり 、また気孔の主要部分が前記範囲内にあること、前記直径範囲内で、さらに好ま しくは80%以上、最も好ましくは気孔容積のほぼ全てである吸着剤を含むこと である。 本発明の広範な実施で有用な高性能吸着剤は、アルシンガスを40トルと65 0トルの圧力で測定し、吸着材料1l当り少くとも50、好ましくは少くとも1 00、さらに好ましくは少くとも150、そして最も好ましくは少くとも200 gの「吸着剤作業能力、Cw」を有するものを含み、次のように測定される: Cw=(圧力650トル、温度25℃における1lの吸着剤に対するアルシン ガスのgで示す重量)−(圧力50トル、温度25℃における1lの吸着剤に対 するアルシンガスのgで示す重量) [式中、アルシンはこのようなCw特徴に対する基準流体であり、そして吸着剤 のl基準は説明の通り、空隙もしくは間空隙を含む吸着媒体のベッドのベッド形 態におけるl容積である]。この点で、増大する作業能力は圧力を1トルという 低い値に下げることで可能であることを注目すべきである。 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムで有用な吸着材料は、ビーズ、顆 粒、ペレット、タブレット、粉末、粒子、押出物、布もしくはウエブ状材料、ハ ニカム・マトリックス・モノリスならびに(吸着剤と他の成分との)複合材料、 同様に前述の吸着材料の形態をとる微粉砕もしくは圧潰形状を含む適切であれば どのような寸法、形状および形態のものでもよい。 吸着材料は重合体(例えば微孔質テフロン、大型網状重合体、ガラス状ドメイ ン重合体など)、ホスホシリケートアルミニウム(ALPOS)、クレー、ゼオ ライト、多孔質珪素、ハニカム・マトリックス材料、炭素材料などを含む適切で あればどのような材料からでもなることができる。 最も好ましい吸着材料はゼオライト吸着材料と炭素吸着剤を含む。好ましい炭 素吸着剤の中には、高均一性球面形状をもち、直径が約0.1mm乃至1cmの 範囲、さらに好ましくは直径が約0.25乃至約2mmの粒径をもつビーズ活性 炭素材料がいちばん好ましいものである。 さらに他の実施態様では、アルシンを特徴づける基準ガスとして用いて、本発 明の流体貯蔵ならびに計量分配システムで有用な吸着材料は、吸着剤1l当りの 吸着ずみアルシンのg数で測定し、トルで示す圧力の関数として、温度25℃に おけるアルシンガス吸着等温線をもつ材料からなり、次の吸着充填特性を有する 。 圧 力(トル) 最小限の充填量 (吸着剤1l当りのアルシン(g)) 25 30 50 62 100 105 200 145 300 168 400 177 500 185 550 188 650 〜192 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムで用いられる吸着材料が、貯蔵され続 いて吸着剤から計量分配されることになる吸着流体にとって著しい充填特性を有 することが一般に好ましいことであるが、極めて高い吸着剤充填能力が、いくつ かの事例では貯蔵ならびに計量分配システムに関して吸着熱の見地から不利とな り得る。吸着剤上での吸着性流体の吸着は典型的例として発熱性である。アルシ ンやホスフィンのような気体にとっては、気体の吸着剤上での充填速度によって 、発熱量は100βC以上くらいの温度上昇を必然的に伴うものである。従って 、吸着剤に後続計量分配のため貯蔵されることになる流体で吸着媒体を最初に充 填している間に、吸着作用のかなりの熱を伴わない範囲内の高い吸着能力を有す る吸着媒体を使用することが好ましい。 従って、本発明の実施に有用な吸着材料は、吸着剤1l当り吸着されたアルシ ンのg数で測定され、トルで示す圧力の関数として測定される25℃の温度にお けるアルシンガスの吸着等温線を有し、それが図1の曲線G1とG0に囲まれた等 温線の範囲内である材料を含む。このような吸着材料は次の吸着充填特性をもつ 。 圧 力(トル) 充 填 量 (吸着剤1l当りのアルシン(g)) 25 30−106 50 62−138 100 105−185 200 145−232 300 168−263 400 177−288 500 185−308 550 188−315 650 192−330 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムに用いられる吸着剤は好ましくは 上記で様々に述べられた吸着剤特性の適当であればどのような組合せもしくは入 替えによっても特徴づけられる吸着剤であることができる。 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムに適切な炭素吸着材料は、例えば 、温度が25℃で下記の吸着充填特性を有するものである。 圧 力(トル) 充 填 量 (吸着剤1l当りのアルシン(g)) 25 35−60 50 75−100 100 100−115 200 160−175 300 200−220 400 225−245 500 240−260 550 250−275 650 260−300 本発明の広範な実施に有用な極めて好ましい炭素吸着材料は、吸着剤1l当り 吸着されたアルシンのg数として測定され、トルで示す圧力の関数としての、温 度25℃におけるアルシンガスの、図1の曲線Aの特性をもつ吸着等温線を備え る材料を含む(吸着等温線特性というのは図1にある吸着等温線の事実上の形状 を言うのであって、それは吸着等温線が温度レベルの変化に伴いxとyの方向に 移動するためであるが、その全体の形状は事実上同一である)。 本発明の気体貯蔵ならびに計量分配システムに用いることができる炭素吸着剤 は、上記様々に述べられた吸着剤特性の適切であればどのような組合せもしくは 入替えにより特徴づけられる吸着剤を含む。 一実施態様における本発明は流体の貯蔵ならびに計量分配用の小型でポータブ ルの使用場所で使用できる流体貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着装置を企図 しており: ・固相物理的吸着媒体を保持し、該吸着媒体をへ選択的に流入、流出させるよ う構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・1200トル以下の内部流体圧力で該貯蔵ならびに計量分配用容器に配置し た吸着材料と; ・前記吸着材料上に物理的に吸着された収着質流体と; 前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連結され、吸着材料から の流体の差熱および/または差圧脱着の後、脱着ずみ流体の選択的求めに応じて 計量分配できるように構成、配置された計量分配アセンブリーと; からなり、前記計量分配アセンブリーが: (I)前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外部に、前記内圧以下の圧力を供給 して流体を吸着材料から脱着させ、また脱着ずみ流体の流れを前記計量分配アセ ンブリーを通して前記容器から流させ;および/または (II)熱的に脱着させた流体をそれに通して流せるよう、かつ吸着材料を加熱 して流体を脱着させて、脱着ずみ流体が容器から前記計量分配アセンブリーに流 入するようにさせる手段を構成するよう、 構成、配置していることを特徴とする。 たの実施態様において、本発明は気体の貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着 装置であって、 ・固相物理的吸着媒体を保持し、気体を選択的に流入ならびに流出させるよう 構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・内部気体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に配置された吸着材料と; ・前記吸着材料上に物理的に吸着された収着質流体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連結し、かつ前記吸着 材料からの流体の差熱および/または差圧媒介脱着の後、脱着ずみ流体の選択的 求めに応じて計量分配するよう構成、配置された計量分配アセンブリーと; からなり、前記計量分配アセンブリーが: (I)前記貯蔵ならび計量分配用容器の外部に、前記内圧以下の圧力を供給し て流体を吸着剤材料から脱着し、また脱着ずみ流体の流れを前記計量分配アセン ブリーに通して前記容器から流させ;および/または (II)熱的に脱着した流体をそれに通して流せるよう、かつ吸着材料を加熱し て流体をそれから脱着させて、脱着ずみ流体が容器から前記計量分配アセンブリ ーに流入するようにさせる手段からなるよう、 構成、配置したことを特徴とする。 前記吸着材料は微量成分、例えば、水、金属および酸化遷移金属種(例えば、 オキシド、スルフィットおよび/またはニトレート)からなる群より選ばれるも のに避け、前記貯蔵ならびに計量分配用容器で収着質流体を分解させるだけ十分 に濃縮されていることが好ましい。 本発明の貯蔵ならびに計量分配装置にあって、水と酸化遷移金属種からなる群 より選ばれる微量成分の吸着材料の濃度(吸着材料の重量に対し)は好ましくは 温度25℃で1年後、25℃の温度と、前記内圧での収着質流体の5重量%以上 、好ましくは1%重量以上の分解に不十分であることである。吸着剤上でのこの ような拘束は、水素化物気体、例えばアルシン、ホスフィンなどのような流体で 、水、金属ならびに酸化遷移金属種(例えばオキシド、スルフィットおよび/ま たはニトレート)の存在下においての分解に感受性のある取着質流体をこのよう な種に事実上曝らすことなく維持して、前記収着質気体の相当なレベルの分解と その結果生ずる圧力増大問題を未然に防ぐことを保証する。 好ましくは、水、金属および酸化遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分 の吸着材料の重量に対する濃度は、増大が結果として25%以上、好ましくは1 0%以上になる収着質流体の分解を貯蔵ならびに計量分配用容器内で25℃の温 度で1週間後に起こさせるには不十分であるものである。 本発明の実施に有利に用いられる炭素吸着材料は、水と酸化遷移金属種からな る群から選ばれる微量成分の350重量ppm以下、好ましくは100重量pp m以下、さらに好ましくは、10重量ppm以下、そして最も好ましくは1重量 ppm以下を吸着媒体の重量に対して含む炭素材料を含む。 本発明の実施での好ましい炭素吸着剤をさらにその灰分の点でも条件として規 定することができる。好ましい炭素は約7%以下、好ましくは約5%以下、最も 好ましくは約0.1%の灰分を含んでいる。様々な炭素吸着剤の灰分は15%と いう高いものである。灰分は特定の炭素材料源に広く左右されて変化できる。 灰は弗化水素や三弗化硼素のような、これらの種類の化合物に不可逆的に化学 吸着することになる吸着性流体を必要とする用途に有害となり得るシリカのよう な成分を含む無機材料である。このような化学吸着は、それが結果として化学吸 着化合物を失うことになるので極めて不利である。従って、低灰分炭素吸着剤が 実施の上でとりわけ好ましい。 上記で討議した高灰分炭素吸着剤の使用で起り易い問題は弗化物の場合に特に 厳しい。弗化物の高灰分炭素吸着剤による吸収は実際には貯蔵ならびに計量分配 用容器での内圧が収着質と高灰分吸着剤中の不純物の間の反応の生成物が不揮発 性生成物を生成するに従って低下する。 好ましくは水、金属および酸化遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分の 、吸着材料の重量に対する濃度は、貯蔵ならびに計量分配用容器内での25℃の 温度で1週間後の内圧の25%以上、好ましくは10%以上の最大に結果として なる収着質物流体の分解を起こさせるには不十分なものである。 本発明の実施で有利に用いられる吸着材料は、水と酸化遷移金属種からなる群 より選ばれる微量成分の350重量ppm以下、好ましくは100重量ppm以 下、さらに好ましくは10重量ppm以下、そして最も好ましくは1重量ppm 以下を吸着媒体の重量に対して含む炭素材料を含むものである。 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムを容器からの流体の差圧による計 量分配に主として関連し以下に述べるが、本発明の貯蔵ならびに計量分配システ ムが収着質流体の差圧脱着だけにより、また同様に流体を上述した吸着された吸 着材料から熱的に脱着させて計量分配を行えることがわかるであろう。別の例と して、充填する吸着媒体からの収着質流体の脱着は、差圧と収着質の収着質媒体 からの熱媒介放出との組合せで有用に実施できる。 (圧力および/または熱的な)脱着およびそのための付随する方法の条件の特 殊な様式の選択は、吸着材料、特殊な収着質流体、および特に脱着流体を使用す る最終用途に基づいて不必要な経験なしに当業者によって容易に選択かつ調べる ことができる。 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムを流体の容器中の吸着材料からの 熱脱着が実施できるよう構成、配置する時、加熱手段を貯蔵ならびに計量分配用 容器に関連して動作的に配置して、収着質気体を吸着材料から熱強化脱着をする ことができる。この加熱手段は電気抵抗加熱素子、エキステンド熱伝達面部材、 放射加熱部材、もしくは貯蔵ならびに計量分配用容器の吸着ベッドに配置される か、あるいは他の方法で吸着材料に対する熱伝達もしくは現場発熱用に配置され た他の熱作動性加熱手段を備え、吸着剤の温度の上昇と、収着質流体の脱着を実 施させる。 本発明の実施に用いられる吸着材料は適切に加工もしくは処理されて、それが 成分もしくは汚染物、例えば上記に討議した微量成分に欠けることを保証するも のであり、該微量成分は収着質流体の吸着と脱着に関する気体貯蔵ならびに計量 分配システムの性能に有害に影響するものである。例えば、吸着剤を弗化水素酸 を用いて洗浄処理にかけて、それを微量成分、例えば金属や酸化遷位金属種が十 分にないようにすることができる。 吸着材料はさらに様々に処理して吸着剤の吸着能力および/または他の性能特 性を強化させることができる。例えば、吸着剤が処理もしくは吸着剤の表面を、 (1)吸着剤が続いて計量分配されることになる流体をはじめに充填する時、特 定の流体の吸着媒体での吸着、および/または(2)吸着剤が流体を貯蔵ならび に計量分配用容器から計量分配するための処理条件にある時、流体の脱着、を容 易にするか、あるいは高める化学成分でより機能的にすることができる。 そのうえ、前記の処理は脱着物の純度を向上させることができる。例えば、表 面酸化物類の還元的処理は脱着物中のCO、CO2ならびに炭化水素不純物の量 を減少するために用いることができる。 またさらに、様々の温度範囲をガス抜き工程中に用いることができる。典型的 例として炭素材料はそれ以上の温度処理も適用できるが、最高500℃でガス抜 きされる。 吸着材料の特別な追加の修正方法は材料の内部気孔表面を含む表面上の吸着強 化材料の適用を含め、本発明の広範な実施に様々に用いることができる。例えば 、吸着強化液状、固体状もしくは半固体状材料、例えばカルボワックス(Car bowax)を吸着剤に施して、吸着剤の表面上の固体吸着部位の流体の物理的 吸着と、吸着剤の表面に施された吸着強化材料それ自体上の吸着もしくはそれ自 体内での可溶化を容易にすることができる。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムはさらに、貯蔵ならびに計量分配用容 器に入った吸着材料と、前記容器に入った収着質気体の汚染物、例えば分解生成 物に対する親和力を具える化学吸着材料と共になる。このような科学吸着剤は非 還元雰囲気ガスに対する化学吸着剤親和力を有する固体吸着剤組成物からなる。 潜在的に適切な化学吸着剤材料の例は、 (A)共有結合しないが、それと関連した支持体と、前記汚染物の存在下で反 応性がある陰イオンを供給してこのような汚染物を除去させる効果がある化合物 とを含み該化合物が、(i)対応プロトン化カルボアニオン化合物が約22乃至 約36のpKa値を有するカルボアニオン源化合物と、(ii)前記カルボアニ オン源化合物の収着質気体との反応により形成された陰イオン源化合物と、から なる群の1種以上より選ばれる掃去剤と; (B)(i)1g当り約50乃至約1000m2の範囲の表面面積を有し、最 高少くとも約250℃の温度まで熱的に安定した不活性支持体と、(ii)前記 支持体上に、支持体1l当り約0.01乃至約1.0モルの濃度で存在し、ナト リウム、カリウム、ルビジウムならびにセシウムと、その混合物および合金から 選ばれる族IA金属の支持体上の脱着と、前記支持体上のその熱分解により形成 された活性掃去種とからなる掃去剤と; からなる群より選ばれる掃去剤を含む。 更なる実施例として、前記化学吸着材料はトリチルリチウムおよび砒化カリウ ムからなる群より選ばれる掃去剤成分から有利になる。 このような化学吸着材料を計量分配されることになる収着質流体の汚染物除去 に対する使用に関し、広範な種類の掃去剤もしくは化学吸着材料のどれをも利用 でき、それには1988年8月2日付けグレン.M.トム(Tom)他に発行さ れた米国特許第4,761,395号と、1994年6月29日付けグレン.M .トムとジェームス.V.マクマナス(McManus)の名儀の米国特許願第 08/084,414号で開示ならびに請求された形態の掃去剤組成物を含む。 上記開示は本明細書では参考として取入れている。 化学吸着材料はそれを用いる時、別のベッドとして吸着材料のベッドと流体流 れ連通して利用できるか、あるいは別の方法として、化学吸着剤を貯蔵ならびに 計量分配用容器に、吸着材料のベッドを無作為あるいは選択的に通して分散でき る。 本発明はさらに、流体試薬を供給し、次の工程からなる方法を企図している、 ・物理的に前記流体試薬の吸着親和力を有する吸着材料を含む貯蔵ならびに計 量分配用容器を準備する工程と; ・流体試薬を吸着材料上に物理的吸着的に充填させて収着質流体充填の吸着材 料を生成する工程と; ・減圧(差圧)脱着および/または吸着材料の加熱により収着質流体充填の吸 着材料から収着質流体を脱着する工程と; ・脱着ずみ流体を貯蔵ならびに計量分配用容器から計量分配する工程と; からなる。 さらなる好ましい実施態様にあって、吸着材料はどのような特定形態(例えば 、ビーズ、顆粒、ペレット、粉末、押出物など)のもので、上記様々に述べられ た吸着剤特性を有するものである。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムに有用に貯蔵して、続いて計量分配で きる流体は、適切であればどのような種類の流体で吸着材料にとって吸着性親和 力のある、例えば気体、蒸気、液体、多相流体ならびに流体混合物も含む。その 例としては、酸性および水素化物気体、ハロゲン化物気体、水蒸気相有機金属化 合物、酸化気体などを含む。 本発明の実施で有用に貯蔵でき、かつ計量分配できる収着質気体種の特定の実 施例は、シラン、ゲルマン、アルシン、ホスフィン、ホスゲン、ジボラン、ゲル マン、アンモニア、スチビン、硫化水素、セレン化水素、テルル化水素、亜酸化 窒素、シアン化水素、酸化エチレン、重水素化水素化物、ハロゲン化物(塩素、 臭素、弗素および沃素)化合物でF2、SiF4、Cl2、ClF3、GeF4、S iF4、硼化水素などのような化合物ならびに金属の有機金属化合物、例えばア ルミニウム、バリウム、ストロンチウム、ガリウム、インジウム、タングステン 、アンチモニ、銀、金、パラジウム、ガドリニウムなどの化合物を含む。 さらに他の特定の実施態様にあっては、本発明は上述の一般形態のものであっ て、吸着剤流体としての三弗化硼素からなる貯蔵ならびに計量分配システムに関 するもので、貯蔵ならびに計量分配システムから計量分配された前記三弗化硼素 を水素化剤と接触させて前記三弗化硼素ガスをジボランに変換させる。この水素 化剤はこのような変換実施に有用で、適当であればどのような水素化反応体、例 えば重水素化マグネシウムからなっても差支えない。 また、別の実施態様における本発明は、炭素吸着材料で吸着可能な流体の貯蔵 ならびに計量分配用の吸着・脱着装置に関するものである。前記装置は: ・炭素吸着材料を保持し、容器に対し流入ならびに流出させる流体を選択的に 流すよう構成、配置された貯蔵ならびに計量分配用容器と、 ・内部流体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に配置された炭素吸着材料 と; ・炭素吸着材料上に物理的に吸着された収着質流体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器と流体流れ連通して連結し、かつ前記貯蔵 ならびに計量分配用容器の外部に前記内圧以下の圧力を供給して、収着質気体の 前記炭素吸着材料からの脱着と、その内部を通る脱着ずみ気体の気体流れを行う よう構成、配置された計量分配アセンブリーと; ・前記計量分配アセンブリーに連結して、脱着ずみ気体の加圧と、結果として 加圧された気体の排出用クライオポンプと; からなる。 さらなる方法の態様にあっては、本発明は炭素吸着材料上で吸着可能な流体の 貯蔵ならびに計量分配の方法に関し、下記の工程、すなわち ・炭素吸着材料を保持する貯蔵ならびに計量分配用容器を準備する工程と; ・前記流体を炭素吸着材料上で吸着させる工程と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外部に、内圧以下の圧力を発生させて、 収着質流体の炭素吸着材料からの脱着と、前記貯蔵ならびに計量分配用容器から の脱着ずみ流体を流出させる工程と; ・脱着ずみ流体を貯蔵ならびに計量分配用容器から、貯蔵ならびに計量分配用 容器から流出させた脱着ずみ流体の圧力以上の所定の圧力でクライオポンプする 工程と; からなる。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムを、イオン注入、珪素半導体製造、化 合物半導体製造、フラット・パネル・ディスプレーの製造、有機合成への気体供 給、滅菌ガス、例えば酸化エチレンの計量分配、燻蒸と害虫管理、麻酔ガス搬送 、水ならびに気液接触を必要とする他の流体の処理、溶接、園芸用ならびに作物 保護用製剤、調理用ガス供給、スペース・ボーン・アプリケーションズ(spa ce−borneapplications)、大量薬品および気体搬送、救命 用酸素供給ならびにO2試薬の応用などを含む。 本発明の他の実施態様、特徴ならびに実施例は次の開示と請求の範囲から十分 に明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図1はアルシンに対する吸着等温線を吸着剤材料の1l当りのアルシンをg数 で示したアルシン充填のプロットとして、また炭素吸着剤(曲線A)に対し、ま たゼオライト5A(曲線B)に対してトルで示した圧力の関数として、さらに本 発明の一実施態様での実施に対する等温線様式を区別する等温線帯域G0ならび にG1とともに示すグラフ図である。 図2は本発明の広範な実施で有用ないくつかの例証となる活性化炭素吸着剤に 対する気孔の寸法の関数として累積気孔容積を1g当りcm3でプロットしたグ ラフ図である。 図3は本発明の一実施例による貯蔵ならびに搬送システムの概略図である。 図4はトルで示すボンベ圧力で時間で示す時の関数として図3の実施例による 貯蔵ならびに計量分配システムにおける炭素吸着剤上のアルシンガスのアルシン 充填作業の終了後の圧力減衰をプロットして示すグラフ図である。 図5は1時間当りのトルで示す本発明によるアルシン貯蔵ならびに搬送システ ムに対する時間で示す時の関数として圧力減衰速度のプロットであって、その充 填後の圧力特性が図4に示されるグラフ図である。 図6はアルシン吸着等温線を1l当りのg数でアルシン充填としてプロットし 、トルで示すビーズ炭素吸着材料上の貯蔵ならびに計量分配用容器圧力の関数と してプロットしたグラフ図である。 図7は本発明の他の実施例による貯蔵ならびに計量分配システムの概略斜視図 である。 図8は本発明の一実施例による計量分配した気体のイオン注入に用いる気体搬 送用の貯蔵ならびに計量分配システムを備える方法システムの概略斜視図である 。 図9は図8の貯蔵ならびに計量分配用容器の斜視横断面図で、前記容器の内部 構造を示す図である。 図10は本発明のさらに他の実施例によるクライオポンプ貯蔵ならびに搬送シ スシステムの概略斜視図である。 図11は本発明による貯蔵ならびに計量分配システムの性能評価用の搬送測定 装置の概略図である。 図12は吸着剤材料(曲線M、データポイント符号△)としての5A分子篩か らなる貯蔵ならびに搬送システムと、吸着材料(曲線Nデータポイント符号□) としてのビーズ活性化炭素からなる貯蔵ならびに計量分配システムの性能の比較 を示すもので、トルで示す貯蔵ならびに計量用容器の圧力を1分間当りの1標準 cm3アルシンの流量で、作業の時間の関数として示すグラフ図である。 本発明の詳細な説明と、その好ましい実施例 米国を指定国として指定し、1995年10月13日付けで提出された国際特 許願第PCT/US95/13040号の開示と、1994年10月13日付け で提出された米国特許願第08/322,224号、そして1996年5月21 日付けで発行された米国特許第5,518,528号の開示と、1996年5月 20日付けで提出された米国特許願第08/650,634号の開示ならびに1 996年5月20日付けで提出された米国特許願第08/650,633号の開 示をこの明細書で参考として取入れている。 本発明は、水素化物ならびにハロゲン化物気体および有機金属族V化合物のイ オン注入のような用途に使用される流体供給源手段としての新しい低圧貯蔵なら びに搬送システムを提供する。前述の例証となる実施例は、アルシン、ホスフィ ン、ゲルマン、塩素、NF3、BF3、BCl3ジボラン(B26とその重水素類 似化合物であるB26)、HCl、HBr、HF、HI、六弗化タングステンお よび(CH33Sbを含む。本発明はさらに小型で、ポータブルの使用場所で使 える流体供給源手段としての新しい低圧貯蔵ならびに搬送システムを提供する。 この明細書で用いられる用語「低圧」は、本質的には1気圧を上回らない圧力 、例えば1.25気圧に等しいかまたはそれ以下の圧力、さらに好ましくは1気 圧に等しいかそれ以下の圧力、そして最も好ましくは約0.15乃至約0.8気 圧の範囲内の圧力をいう。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムは、本発明の広範な実施にあって上述 の低圧の一定の型におけるよりも高い圧力で運転できるが、このような貯蔵なら びに計量分配システムは、流体を減圧で用いる用途、例えばイオン注入の用途で 特別に使用の効果をもつ。このような最終使用では、本発明の装置は流体の低圧 での貯蔵および計量分配を可能にする。 このような低圧作業により、本発明のシステムは先行技術の高圧液体容器用な どの従来用いられてきた多数の用途での必要性を事前に除去するものである。特 に危険な気体が関連する場合、高圧容器の使用が漏れの危険や、人おおよび/ま たは財産に及ぼす損傷が大きくなるものであるのに対して、本発明の低圧システ ムは流体媒体をほぼ大気圧レベルで貯蔵し、手早くかつ自在の方法で計量分配で きるものである。 本発明の流体源システムは漏れ止め容器、例えば計量分配され、物理的吸着材 料からなる吸着材料に吸着されることになる流体を入れる気体用ボンベからなる 。気体状収着質、例えばアルシンとホスフィンの場合、吸着剤は収着質気体の蒸 気圧を1気圧に等しいか小さくなるまで低下させる。 本発明をアルシンとホスフィンガスの貯蔵ならびに搬送の点で主として以下に 討議するが、本発明の使用効果はこのようにして制限されず、むしろ広範囲の種 類の他の気体と同様に液体、気−液混合物なども含まれることがわかるであろう 。例証となる実施例はシラン、ジボラン、アルシン、ホスフィン、ホスゲン、塩 素、BCl3、BF3、B26、六弗化タングステン、弗化水素、塩化水素、沃化 水素、臭化水素、ゲルマン、アンモニア、スチビン、硫化水素、シアン化水素、 セレン化水素、テルル化水素、重水素化水素化物、ハロゲン化物(塩素、臭素、 沃素および弗素)気体化合物、例えばNF3、ClF3、GeF4、SiF4、有機 化合物ならびに有機金属族G化合物、例えば(CH33Sbを含む。 本発明の液体をOpsigに等しいかそれ以下の圧力で貯蔵ならびに搬送する 新規な手段と方法は、これらの流体で提起される危険を大きく低減させる。この 創意ある技術はこれらの流体を炭素質物理的吸着剤に吸着させる必要がある。流 体の炭素質物理的吸着剤への吸着により、流体の蒸気圧をOpsigに等しいか それ以下の圧力に低下させることができる。このシステムからの放出潜在能力は 圧力の駆動力を排除するに従って大いに低下する。 本発明の広範な実施に用いられる吸着剤は貯蔵ならびに本発明の実施に用いら れる吸着剤から貯蔵され計量分配されることになる流体に対し吸着親和力をもつ 適当なものであればどのような形態のものでも差支えない。例えば吸着剤は多孔 質珪素材料、燐酸アルミニウム、クレー、ゼオライト、重合体(多孔質テフロン 、大型網状重合体およびガラス状ドメイン重合体を含む)、ホスホシリケート・ アルミニウム、炭素材料などからなる。 本発明の実施で好ましい吸着材料はゼオライトと炭素吸着剤を含む。 炭素吸着材料の好ましい種類は、合成炭化水素樹脂、例えばポリアクリロニト リル、スルホン化ポリスチレン−ジビニルベンゼンなどの熱分解により形成され た炭素、セルロース木炭、木炭、天然材料源、例えば椰子殻、ピッチ、木材、石 油、石炭などから形成された活性炭素を含む。 炭素吸着材料はそれ自体周知のものであり、また、例えば広範な種類の工業的 方法、例えば半導体工業で、炭素の極めて大きいベッドへの流出流れからのVO Cの吸着によるVOC減少度に対する処理に用いられてきたが、それにもかかわ らず炭素吸着性材料を基剤にした流体試薬とプロセス気体を最初に供給する貯蔵 ならびに計量分配システムはなかった。したがって本発明は寸法、形状、表面積 、組成とも広範な種類で容易に市場で入手できる炭素吸着材料を活用し、加圧ボ ンベからプロセス気体と流体試薬を供給する先行技術による実施の危険、欠点な らびに不利益を事前に除去できる有効な流体供給システムを提供することで技術 上本質的なれ利点を示す。 先行技術は溶接用ガス、麻酔用ガス、酸素化学プロセス試薬ガスなどを供給す る気体ボンベを広範囲に活用し、また関連する高圧を含むための極めて厚肉のボ ンベ容器を用いてきた。それは、ボンベの供給能力(計量分配できる流体の量) がボンベ内の圧力レベルの関数であり、増加圧力レベルが増加ボンベ計量分配容 量と一致するからである。 吸着性媒体、すなわち炭素質吸着剤を用いることにより本発明は方法上の問題 点(高圧気体ボンベ破裂の危険、現場での気体分解による過圧の危険、ならびに 極めて高い圧力の気体の監視ならびに調整に関連し、危険性気体の場合、関連す る危険と比例する特別の安全ならびに処理対策を必要とする問題点を含む)を事 前に除去する。本発明の吸着性媒体は流体の早急な貯蔵と容易に効果をもたらす 差圧および/または熱脱着計量分配を可能にする。 ここで用いられている本発明の物理的吸着材料に関連する用語「炭素質の」は 吸着材料が吸着素材中の主要成分として炭素元素からなることを意味する。炭素 吸着材料の好ましい種類は合成炭化水素樹脂、例えばポリアクリロニトリル、ス ルホン化ポリスチレンジビニルベンゼンなど熱分解により形成された炭素、セル ロース炭、木炭、天然源材料、例えば椰子殻、ピッチ、木材、石油、石炭などで 形成された活性炭を含む。 好ましい炭素吸着材料は活性化炭素、すなわち粒状木炭を高温で加熱して生成 される高吸着性の炭素形態のものである。最も好ましいものは、活性化炭素のい わゆるビーズ炭素の形態をとり、その場合極めて均一性のある直径の球状粒子の ビーズは、直径が約0.1乃至約1cm、好ましくは約0.25乃至約2mmの 範囲にあるものである。 本発明の広範な実施で好ましい市場で入手できる炭素吸着材料は、米国.ニュ ーヨーク州.ニューヨークのクレハ.コーポレーション.オブ.アメリカの市販 になる「BAC−MP」、「BAC−LP」ならびに「BAC−G−70R」と して示されるビーズ炭素材料と;米国.ペンシルバニア州.フィラデルフィアの ローム.アンド.ハース.コンパニーの市販になる「Ambersorb(R)」 の炭素質吸着剤で、銘柄として「Ambersorb(R)563」、「Ambe rsorb(R)564」、「Ambersorb(R)348F」、「Ambers orb(R)575」、「Ambersorb(R)572」と「Ambersorb(R) 1500」があり、またカルゴン.カーボン.コーポレーションから市販さ れる「Colgon Filtrasorb 400(R)」と「BPLGAC」 の炭素吸着材料があり、またドイツ連邦共和国.エルクラットのブルハー.ゲー .エム.ベー.ハーの市販になるビーズ活性化炭素吸着材料を含む。上述の炭素 吸着剤の中で、「Ambersorb」材料は、気孔中に50オングストローム 以上のかなりの気孔容積を有し、また一般にこのような大きい気孔を有する材料 は、約40オングストロームを超えない気孔をもつものに比べて余り好まれない 。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムで用いられる吸着剤は、最終用途と必 要とされる特定収着質流体種に適当なものであればどのような寸法、形状ならび に形態を有していてもよい。吸着材料は、例えばビーズ、顆粒、ペレット、タブ レット、粉末、粒子、押出物、布もしくはウエブ状材料、ハニカム・マトリック ス・モノリス、(吸着剤と他の成分の)複合体もしくは前述形態の微粉砕または 圧潰形状にすることができる。 集合的には、本発明の貯蔵ならびに搬送システムは標準的気体用で炭素吸着材 料を入れるボンベと、そのボンベに連結されたボンベ用弁もしくは他の流れ計量 分配アセンブリー(調圧弁、監視器、検出器、流れ方向づけ手段、圧力制御器、 マス・フロー制御器、配管、弁調整、計装、自動始動ならびに遮断装置など)か らなる。吸着剤の貯蔵ならびに計量分配用容器への充填の後、ボンベに引続き、 例えば1気圧以下の圧力に収着質流体を充填して生成物貯蔵ならびに計量分配シ ステムを製造する。 使用中、本発明の貯蔵ならびに計量分配システムからの差圧脱着を用いる流体 流れは、前記貯蔵ならびに搬送システムの内容積における圧力と、吸着剤を含む 容器の外部にある比較的低い圧力との間の差圧を用いることで容易に起こすこと ができる。 例えば、吸着剤を含む容器は、ホスフィンのような試薬気体を減圧、例えば6 00トルでイオン注入工程での使用のため保持することができ、そこでは燐成分 注入用のイオン注入室を真空条件にかけるか、別の例として低圧、例えば100 トル以下で、かつ貯蔵ならびに計量分配用容器内の内容積の圧力以下で維持する 。その結果、ホスフィンガスは容器内の吸着剤から脱着して、気体流れ連通が前 記イオン注入室と、収着質ホスフィンガスを含む貯蔵ならびに計量分配用容器と の間につくられると、イオン注入室に流れる。貯蔵ならびに計量分配システムは このようにしてホスフィンガスの流れを接続用配管、弁調整ならびに計装を通し て発生させ、所望の流量で容易に制御できる。装置、例えばマス・フロー制御器 を用いると、一定の流れが吸着剤容器圧力が間断のない計量分配作業と共に減少 するに従って達成できる。 さらに、あるいは別の方法として、本発明の貯蔵ならびに計量分配の流体計量 分配アセンブリーは、吸着材料を加熱して収着質流体をそれから熱的に脱着する 手段を備えることができる。このような加熱手段は吸着材料と動作的に作用する よう関連し、収着質の吸着材料からの熱脱着に適するどのような熱伝達もしくは 熱交換装置、構成部材もしくは装置を備えても差支えない。このようにして、本 発明は収着質流体を上に貯蔵した吸着剤からそれを熱および/または圧力媒介計 量分配することを企図している。 ここで図面を参照すると、図1はアルシンに対し、吸着材料1l当りアルシン のg数で測定されたアルシン充填をトルで測定された圧力の関数としてプロット で示され、また例証となる炭素吸着剤(曲線A、データポイント符号D)の各々 に対し、そしてゼオライト5A分子篩(曲線B、データポイント符号□)に対す る吸着等温線のグラフである。炭素吸着材料はクレハ社製の「BAC−G−70 R」炭素材料であり、下表1に詳述された次の特定をもつ: このビーズ炭素材料の水分は、もともと市場で供給された炭素の加熱と排気に より0.01%以下という低いレベルにさらに下げることができる。炭素吸着剤 のこのような予備処理は、さらに受け入れたままの炭素材料中の他の好ましくな い吸着された不純物のためにもなるという前述に関し注意すべきである。 図2は、オングストロームで示す気孔の寸法の関数として、1g当りcm3で 示す累積気孔容積を先ず表1(曲線C)のビーズ炭素吸着材料に対し、そして本 発明の広範な実施に有用ないくつかの特別の例証となる市販の活性炭素吸着剤( 曲線D、EおよびF)に対し示すプロットである。図示された曲線Cのビーズ炭 素材料は10乃至10,000オングストロームの気孔の寸法の範囲全体に亘っ て約0.3乃至約0.7の累積気孔容積をもつ。曲線D、EおよびFのその他の 炭素吸着材料は比較的広い累積気孔容積を有する。 一般に、約10乃至1000オングストロームの寸法の範囲の気孔のかなりの 部分、好ましくは少くとも50%を備える吸着剤材料を利用する。さらに好まし くは、吸着材料がその気孔容積の主要部分、すなわち50%以上、好ましくは8 0%以上、最も好ましくはほぼ全てが約2オングストローム乃至100オングス トロームの範囲の直径の気孔からなることである。 好ましい吸着材料は約10乃至20オングストロームの範囲の平均気孔直径を 有する吸着剤を含むことで、また気孔容積の大部分がこのような範囲をもち、好 ましくは80%以上、最も好ましくはほぼ全てがこのような範囲にあることであ る。 望ましい吸着剤は、吸着材料1g当り0.2乃至約2.0cm3の範囲の気孔 容積(累積気孔容積)をもつ材料を含むことである。 本発明の低圧貯蔵ならびに計量分配システムの吸着剤を入れる容器内の内圧が 約1200トル以下である。好ましくは圧力が800トル以下、そして最も好ま しくは700トル以下であることである。貯蔵ならびに計量分配用容器内の吸着 ずみ流体を減圧することによって収着質流体の周囲環境への漏れならびに大量分 散の危険は、流体の高圧収納が絶えることない、かつ著しい危険と、それに対応 する安全性と処理問題を伴う先行技術による実施とは対照的に未然に防げる。 さらに別の実施態様にあって、本発明はすでに上記に広範に説明した種類の高 吸着充填能力、高率脱着性収着質の割合、および高吸着作業能力からなる流体貯 蔵ならびに計量分配システムに関するものである。 この脱着性収着質の割合は望ましくは少くとも15%くらい、好ましくは少く とも25%くらい、さらに好ましくは少くとも50%くらい、そして最も好まし くは少くとも60%くらいである。 吸着材料は、好ましくは第1の例では収着質流体を容易に、また適切に高速度 で吸着し、また前もって吸着した流体を、(1)貯蔵ならびに計量分配用容器の 内容積と低圧の外部との間の差圧、および/または(2)前記貯蔵ならびに計量 分配システムが流体計量作業モードにある時の吸着剤の加熱、に応答して迅速な 方法で対応して放出するという特徴を備えることである。 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムで有用な好ましい吸着材料は、吸 着材料の1g当り気孔容積の約0.1乃至約5.0cm3の範囲の気孔容積(累 積気孔容積)をもつ材料を含むことである。 極めて好ましい材料は、約2乃至約20オングストロームの範囲の平均気孔直 径と、気孔容積の大部分が前記範囲内、さらに好ましくは80%以上、そして最 も好ましくは気孔容積のほぼ全てが前記範囲内である吸着剤を有することである 。 本発明の幅広い実施に有用な高性能炭素吸着剤は、吸着剤1l当り少くとも5 0g、好ましくは少くとも100g、さらに好ましくは少くとも150g、そし て最も好ましくは少くとも200gのアルシンガス(基準流体として)の圧力4 0トルと650トルで測定された吸着作業能力を備えるものを含むことである。 脱着性収着質の割合は、望ましくは少くとも15%くらい、好ましくは少くとも 25%くらい、さらに好ましくは少くとも50%くらい、そして最も好ましくは 少くとも60%くらいである。 極めて均一性のある球体形状を有し、粒径が約0.1mm乃至1cmの直径、 さらに好ましくは約0.25乃至約2mm直径の範囲のビーズ活性炭材料が本発 明の実施に極めて有利である。吸着剤の粒径、形状ならびに気孔寸法の分布を本 発明の実施には個々にかつ著しく変動させて、吸着剤の粒子の充填ならびに吸着 材料のベッド中の充填密度を調整する。 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムで有用な吸着材料は一般に、適当 であればどのような寸法、形状ならびに形態のもので、ビーズ、顆粒、ペレット 、タブレット、粉末、粒子、押出物、布またはウエブ形態の材料、ハニカム・マ トリックス・モノリス、および(吸着剤と他の成分の)複合材料、ならびに細砕 もしくは粉砕された前述の吸着材料の形態のものでもよい。 吸着材料は適切であればどのような材料で重合体(例えば微孔質テフロン、大 型網状重合体、ガラス状ドメイン重合体など)、燐酸アルミニウム、クレー、ゼ オライト、多孔質シリコン、ハニカムマトリックス材料、炭素材料などを含むも のでもよい。 最も好ましい吸着材料はゼオライト吸着材料と炭素吸着剤を含む。好ましい炭 素吸着材料の中で、極めて均一性のある球体形状を有し、粒径が約0.1mm乃 至1cmの直径、さらに好ましくは約0.25乃至約2mmの直径の範囲のビー ス活性化炭素材料が最も好まれる。 アルシンを特徴化の基準気体としてここでも用い、本発明の流体貯蔵ならびに 計量分配システムに特に有用な吸着材料は、吸着剤1l当り吸着されたアルシン のg数で測定され、トル表示の圧力の関数としての25℃の温度でのアルシンガ ス吸着等温線を有する材料からなり、次の吸着充填特性を有する。 圧力(トル) 最小充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 30 50 62 100 105 200 145 300 168 400 177 500 185 550 188 650 192 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムに用いられる吸着材料は、貯蔵され、 続いて吸着剤から計量分配されることになる吸着流体にとって可能な限り高い充 填特性を有することが好ましいが、極端に高い吸着充填能力がいくつかの場合、 貯蔵ならびに計量分配システムの製造に関し、吸着熱の見地から不利なこともあ る。吸着性流体の吸着剤での吸着は、典型的例として発熱性のものであり、気体 、例えばアルシンやホスフィンにとっては、気体の吸着剤への充填速度により、 発熱量は100βC以上の桁の温度上昇を必要的に伴うものである。従って、高 い吸着能力を、後続の計量分配のため吸着剤の上に貯蔵することになる流体を充 填する間に吸着実施により大量の熱を伴わない範囲内に備える吸着剤を利用する ことが好ましい。 従って、本発明の実施に有用な吸着材料はアルシンガスに対し、吸着剤1l当 り吸着されたアルシンのg数として測定され、トル表示の圧力の関数としての2 5℃の温度での吸着等温線が図1の曲線G1とG0で囲まれた吸着等温線範囲内に ある材料を含むことができる。このような吸着材料は次掲の吸着充填特性を有 する。 圧力(トル) 充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 30−106 50 62−138 100 105−185 200 145−232 300 168−263 400 177−288 500 185−308 550 188−315 650 192−330 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムでの好ましい炭素吸着材料は、2 5℃の温度でのアルシンガス吸着等温線を、吸着剤1l当りの吸着されたアルシ ンのg数で測定され、トル表示の圧力の関数として有する炭素材料からなり、下 記の吸着充填特性を有する。 圧力(トル) 最小充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 35 50 75 100 100 200 160 300 200 400 225 500 240 550 250 650 〜300 適切な炭素吸着材料は、例えば25℃の温度で次の吸着充填特性を有する、 圧力(トル) 充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 35−60 50 75−100 100 100−115 200 160−175 300 200−220 400 225−245 500 240−260 550 250−275 650 260−300 本発明の幅広い実施で有用な極めて好ましい炭素吸着材料は、アルシンガスの 25℃の温度での等温線を有し、吸着剤1l当り吸着されたアルシンのg数で測 定され、トル表示の圧力の関数として有する材料を含み、図1の曲線Aの吸着等 温線特性をもつ。 吸着剤の気孔の寸法、気孔容積ならびに表面積特性が本発明の広範な実施で広 く変わることと、熟練者が本発明の貯蔵ならびに計量分配システムの所定の最終 用途の適切な吸着特性を、表面積と多孔度測定を用いる不必要な実験を必要とし ない、例えば、水銀多孔度測定技術と、特定の候補吸着材料上の貯蔵ならびにそ れからの計量分配を必要とする特定の流体の親和性の研究と共に容易に決定でき ること、とが容認されるであろう。 図1を再度参照すると、吸着材料の等温線と特定収着質気体は一定の圧力で除 去できる収着質の量の予見に総体的に有用である。これは物理吸着された流体種 に対する吸着/脱着工程の可逆性のためである。例えば、曲線Aのビーズ炭素吸 着材料に対し、アルシン流体を上に吸着させる吸着剤を650トルの圧力から1 00トルの圧力に脱着させる場合、吸着材料1l当りのアルシン140g(27 5g−135g=140g)をそこで脱着させるはずである。対照的にゼオライ ト5A分子篩は、同じ差圧で脱着する場合、わずか87.5gだけの収着質流体 (215g−127.5g=87.5g)の脱着を示す。 このようにして、本発明の貯蔵ならびに計量分配システムにある炭素吸着剤か ら回収できる収着質の量は、650トル乃至100トルの特定圧力範囲以上の圧 力脱着による運転の時、先行技術の貯蔵ならびに計量分配システムのゼオライト 5A材料より60%高い。従って、図1の曲線Aの炭素吸着材料の性能は、本発 明の広範な実施で用いる炭素吸着媒体の性能の典型として、計量分配の吸着材料 から収着質流体を脱着する能力の驚くべき意外な向上を証明している。 図3は本発明の一実施例による貯蔵ならびに計量分配システムの概略図である 。 図3に示された概略図による貯蔵ならびに搬送装置システムでは、適切な物理 的吸着材料、例えばさらに上記詳述したような種類のビーズ活性化炭素物理的吸 着媒体のベッド17を充填できる気体貯蔵用ボンベ10を設けることができる。 前記ガスボンベ10は、物理的に吸着された気体成分、例えばその表面(気孔と 同様に吸着媒体の外面も含む)で吸着されたアルシンもしくはホスフィンを入れ る。 前記ボンベ10をマニホールド12に接続し、ボンベ用弁14を中に配置して ボンベ10を閉鎖するよう選択的に作動させてマニホールド12に連通させるこ とができる気体用ボンベ隔離弁16の上流にボンベ10から気体を制御可能に放 出する。 前記マニホールドはその中に分岐取付け体18を備え、それにより前記マニホ ールド12を、不活性気体パージ隔離弁22を中に備える分岐パージ管路20と 気体流れ連通して連結することで、前記マニホールドを不活性気体で、ボンベ1 0からの気体の積極的動作搬送に先立ってパージできる。 前記取付け体18から下流のマニホールドは2つの連続する濾過器28と30 を入れ、その中間に、例えば圧力作業範囲が約0乃至約25psiaの圧力変換 器32を配置する。 前記マニホールド12を気体濾過器30の下流で分岐取付け体34と接続、そ れにバイパス隔離弁38を中に備えるバイパス導管36を連結する。取付け体3 4の下流のマニホールド12は気体流れオン/オフ弁40を中に備え、その下流 にマス・フロー制御器42を配置してマニホールド12を通って計量分配される 気体の流量を制御自在に調整する。マス・フロー制御器42の末端下流で、マニ ホールド12を連結取付け体44により流量制御弁48を中にうめた排出管路4 6に接続し、また連結取付け体50を介してバイパス管路36と気体流れ連通し て連結させる。排出管路46を図示のようにイオン源発生手段に素子52として 概略図で示すように接合する。排出管路46の他端54を、図3の貯蔵ならびに 搬送システム装置の所定の最終用途での所望もしくは必要なものとして他の気体 計量分配手段と気体流れ連通して連結できる。 図3の実施例における貯蔵ならびに計量分配用容器10の任意の特性として、 吸着材料のベッド17を通って垂直で上方に伸びる熱交換通路11が示される。 この熱交換通路をそのそれぞれの下端と上端で熱交換流体供給入口管路13と熱 交換流体放流排出管路15に接合する。この熱交換流体供給入口管路13を順番 に、流体の容器10からの計量分配が好ましい時、吸着材料のベッド17の選択 的加熱に役立つバーナー、抵抗加熱器もしくは、他の加熱手段と動作的に関連さ せ得る熱交換流体の適当な源(図示せず)に接合できる。熱的脱着はこのように して適当な熱交換流体を熱交換回路に通す再循環(例えば図示していないがポン プと溜め手段により)用の供給流入管路13、熱交換通路11ならびに流体放流 排出管路15を通す通路によって行うことができる。このような加熱手段が機能 することによりベッド17にある吸着媒体を熱助成脱着が行われるだけの十分な 高温に加熱する。 図3に概略図で示された配置により、収着質流体の熱助成脱着と計量分配を、 収着質流体の圧力差圧媒介計量分配の別法とするか、あるいは組合わせにして、 特定の脱着様式の選択を当業者による不必要な実験なしに容易および/または至 決定できる。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムの製造において、貯蔵ならびに計量分 配用容器は必要に応じて洗浄され、容器を用いて続いて行われる貯蔵ならびに計 量分配作業に不都合な衝撃を与えることのできる容器の壁体内の除気性種を含む 僅かな汚染物もしくは種を無くすことを保証する。このため、焼出し、溶剤脱脂 もしくは別の仕方で、容器とその内面を洗浄、除去もしくは処理工程にかけて、 続いて仕込まれた吸着材料用に適切に清浄な容器を提供することが好ましい。 吸着材料はその後、貯蔵ならびに計量分配用容器の内容積の中に充填され、容 器を最終的に組立てて封止する。吸着材料は洗浄もしくは加工されてからそれを 容器に導入し、吸着媒体の吸着能力を最大化する。さらに、もしくは別の方法で 、吸着媒体は洗浄するか、あるいは現場加工されて最大限の吸着能力を、例えば 吸着剤を含む容器の焼出しを十分な高温で、また外来の収着質種の吸着材料の脱 着と洗浄に十分な時間をかけて行うことにより確実にする。例えば、容器は長時 間、例えば48時間の間、適当な高温、例えば200乃至400℃で適当な真空 ポンプもしくは他の排気手段を用いて排気(ガス抜き)されることができる。排 気の後、容器は適当な時間、例えば6乃至12時間に亘って室温まで冷却される 。 排気/ガス抜き手順の後、排気された吸着剤容器は収着質流体充填マニホール ドに接続される。流体種の吸着は、吸着作用の熱のため著しい発熱量を伴うので 、容器と吸着材料を適当な温度で維持し、収着質流体を吸着材料によるその最初 の吸収の後、このような熱作用により脱着させないようにすることが好ましい。 近似等温状態を維持するため、ボンベは、例えば25℃の一定温度で維持され た水性エチレングリコール混合物のような熱バラスト液に、例えば浸漬される。 収着質流体充填マニホールドは排気してから収着質流体を適当に低い圧力、例 えば10-3トル以下に計量分配して、前記充填マニホールドの流路に存在する非 凝縮性気体を除去する。このような排気の後、炭素吸着剤を含む容器は収着質流 体を所望の圧力レベルに達するまで適当な速度で充填される。効率をよくするた めに、充填作業中、容器の圧力を適当な圧力監視器もしくは他の(例えば変換器 に設ける)検出手段を用いる監視が望ましい。 充填工程中、容器の温度と熱バラストタンクは個々に、収着質流体温度と共に プロセス制御のため整視される。圧力を監視して充填工程の終点を決定する。 容器に収着質流体を段階を踏んで充填し、装置を平衡化して温度効果を少くと も部分的に周囲環境に、もしくは熱伝達媒体、例えば上述の熱バラスト液に散逸 させることが好ましい。 別の方法として、容器を特定の圧力に充填し、その後、容器が吸着剤ベッドと 関連容器の最終温度と圧力条件になるまで冷却させることが適当であろう。 従って、収着質流体の計量充填もしくは連続充填を行って、収着質流体を容器 に導入してその中の吸着材料により吸着吸収させる。 充填シーケンスに続いて、容器をその充填マニホールドから外した後、積出し 、貯蔵または計量分配現場で配管、連結と計量分配回路構成に取付けて続く計量 分配用に配置する。 図4は時間表示の時の関数としてトル表示のボンベ圧力のプロットで、本発明 による貯蔵ならびに計量分配システムにあって、アルシン充填作業が終った後の 炭素吸着剤上のアルシンガスの圧力減衰をグラフで示す。図示ように、吸着剤を 含む容器内の圧力は750トルの初期圧力レベル(時間ゼロで)から10時間後 688トルに減衰される。 図4のプロットは容器内にアルシン充填作業の終った時点で存在する非平衡状 態を示す。このような時点で、吸着作業の熱は比較的高い圧力を出す(冷却後の 最終平衡圧力レベルとの比較で)。続く圧力減衰は、充填作業終了後の吸着剤ベ ッドと容器の冷却のためである。従って、充填工程に続いて、吸着作用の熱の散 逸後に貯蔵ならびに計量分配用容器内の圧力レベルを算定することが適当である 。 図5は本発明によるアルシン貯蔵ならびに搬送システムに対する、時間表示の 時の関数として、トル/時間で表示する圧力減衰速度のプロットであって、その 充填後の圧力特性を図4に示す。図5は図4に示された曲線の導関数として測定 される減衰速度曲線を示す。図5の速度曲線は、約2時間後に減衰速度がゼロに 接近するに従って、貯蔵ならびに計量分配用容器内の圧力変動が安定レベルに落 着くことを示す。 さらに、図4と5のプロットは、貯蔵ならびに計量分配用容器内の圧力が収着 質気体充填後に増大しないで減少し、そのことからアルシン収着質が現場の容器 内では分解しないことが推断できる。これは吸着材料が収着質気体、例えばアル シンの分解を媒介もしくは促進するに役立ち得る汚染物もしくは微量種を含むこ とがあるとする点で有意である。 アルシンもしくは他の収着質気体種の過度の分解が共存しないことを確めるた めに、本発明の実施にあたって炭素吸着媒体に微量成分、例えば水、金属ならび に酸化遷移金属種(例えばオキシド、スルフィットおよび/またはニトレート) からなる群より選ばれるもので、前記貯蔵ならびに計量分配用容器中で収着質流 体を分解させるだけの十分な濃度をもつ微量成分が全くないことが望ましい。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムにおいて、水と酸化遷移金属種からな る群より選ばれる微量成分の炭素吸着材料の濃度(炭素吸着材料の重量に対し) は1年後、25℃の温度と前記内圧で、収着質流体の5重量%以上、好ましくは 1重量%以上の分解に不十分であることが望ましい。 この基準は収着質流体、例えば、水、金属および酸化遷移金属種(例えばオキ シド、スルフィットおよび/またはニトレート)の存在下で分解に別の仕方で感 受性のある水素化気体、例えばアルシン、ホスフィンなどを前記種に事実上曝す ことなく維持して、収着質気体のかなりのレベルの分解と、それが原因の圧力発 生の諸問題を防ぐことができる。 好ましくは水、金属および酸化遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分の 炭素吸着材料の重量に対する濃度は、1週間後、25℃の温度で貯蔵ならびに計 量分配用容器内の内圧に25%の上昇以上、なるべくなら10%の上昇以上とな る収着質流体の分解を起こすには不十分であることが好ましい。 本発明の実施に有利に用いられる炭素吸着材料は、炭素吸着媒体の重量に対し て水と酸化遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分の350重量ppm以下 、好ましくは100重量ppm以下、さらに好ましくは10重量ppm以下、最 も好ましくは1重量ppm以下を含むことが好ましい炭素材料を含む。 図6はg/l表示のアルシンのビーズ炭素吸着材料上の充填を貯蔵ならびに計 量分配用容器のトルで示す圧力の関数としてプロットしたアルシン吸着等温線の プロットである。図1のアルシン吸着等温線(曲線A)と事実上同一の形状を有 するこの吸着等温線から、40トルと650トルの圧力とでアルシンガスに対し て測定され、また、 Cw=(650トルの圧力と25℃の温度で1lの吸着剤上のgで表示するア ルシンガスの重量)−(50トルの圧力と25℃の温度で1lの吸着剤上のg表 示のアルシンガスの重量)、として測定された吸着作業能力、Cwは、 (278−70=吸着剤1l当り208gのアルシン) となる。 上記に述べた通り、本発明の実施における好ましい炭素吸着媒体は、図6に示 された吸着等温線形状である図1の曲線Aの吸着等温線特性の形状に対応する形 状をもつ(基準測定気体収着質種として使用された)アルシン吸着等温線をもつ 吸着剤を含む。 図7は本発明の他の実施例による貯蔵ならびに計量分配システム200の概略 斜視図である。 図示のように、貯蔵ならびに計量分配システム200はその上部で弁ヘッド2 06に接合される貯蔵ならびに計量分配用容器204からなり、前記弁ヘッドが ボンベ上の弁ヘッドの手動作動器208を備える計量分配アセンブリーの一部か らなる。前記弁ヘッドをカップリング210により、圧力変換器214を、中に 配置した計量分配導管212と、計量分配アセンブリーを不活性ガスでパージす る不活性パージ装置216と、計量分配作業中に計量分配導管212により定流 量を維持するマス・フロー制御器220と、粒子を計量分配した気体から除去し てからそれを計量分配アセンブリーから排出させる濾過器222とに接合する。 計量分配アセンブリーは、計量分配アセンブリーを下流配管、弁調整もしくは 吸着ずみ流体の使用の場所と関連する他の構成部材と噛合い自在に係合させるカ ップリング224からさらになる。 図8は本発明の一実施例による計量分配ずみ気体をイオン注入に用いる気体搬 送用の貯蔵ならびに計量分配装置を含む方法システム300である。 図示のようにこの装置は、手動弁作動器ホイール306と連結させた弁ヘッド 304にその上端で接合させた貯蔵ならびに計量分配用容器302を備える。前 記弁ヘッドはVCR濾過ガスケット308に連結され、それを順番に流れ導管3 12と連結する。流れ導管302は圧力変換器310と、逆止め弁314と窒素 パージ入口とも同様にも連通する。前記窒素パージ入口は計量分配アセンブリー 流路の間隙への窒素もしくは他のパージガスの導入と、容器302からの気体の 次の計量分配のために用いられる。 流れ導管312は、流量制御弁307、スパン・ゲージ320、流量制御器3 22と、流量制御弁309をその中にさらに配置した。この流れ導管312はさ らに、バイパス弁324を中に有するバイパス導管325と流れ回路形成関係で 連絡される。この流れ導管312は図示する右手端部で、気体ボックス・マニホ ールド導管326に接合される。導管326がその中に配置された弁311を備 え、また前記気体ボックス・マニホールドと連通する端部と相対して、貯蔵なら びに計量分配システムのイオン注入室との連結用のカップリング330を有する 。 操業中、貯蔵ならびに計量分配用容器302の吸着剤ベッド(図示せず)から の気体は流れ導管312と気体ボックス・マニホールド導管326の中を、流量 制御器322で制御されるように制御可能な速度でイオン注入室に流される。圧 力変換器310は流量制御器322および他の素子、例えば弁と関係して流れ回 路の中で動作的に連結し、イオン注入用の気体の計量分配を適当な方法で行うこ とができる。 図9は図8の貯蔵ならびに計量分配用容器302の断面斜視図で、このような 容器の内部構造を示す。 図示のように、容器302は容器の内容積352を囲繞し、また粒状の吸着材 料350をその中に入れる壁体346からなる。容器の上端で、弁ヘッド304 が接合する入口で、入口は多孔質中心チューブ360もしくは他の小孔を有する もしくは換言すると粒状固形物が吸着材料のベッドからの計量分配ずみ気体中に 連行されないよう役立つ気体透過性構造を特徴とするものである。 図10は本発明のさらなる実施例によるクライオポンプ貯蔵ならびに搬送シス テム装置の概略斜視図である。 本発明の流体貯蔵ならびに計量分配システムは、脱着ずみ収着質気体を用いる 場所が減圧かあるいは極めて低い圧力レベルにある低圧計量分配の用途、例えば イオン注入であっても、本発明の使用効果がこのように限定されるだけでなく、 貯蔵ならびに計量分配用容器が大気圧より高い圧力で下流使用点まで収着質気体 を供給する必要がある応用も含む。 貯蔵ならびに搬送システムの吸着剤を含む容器から排出圧力より高い圧力で使 用する気体を供給することが好ましい用途では、様々な圧力発生回路、加圧装置 もしくは他の手段あるいは方法を有利に利用できる。 例えば、ベンチュリポンプを配設して、供給された気体の圧力とボンベヘッド (計量分配される気体を結合させる吸着剤を含むボンベの)圧力を上回る選択さ れた圧力レベルに上げることができる。このようなベンチュリポンプ装置が計量 分配ずみ気体を選択された比較的高い圧力レベルで生成するが、それにもかかわ らず、それはキャリヤ・ガスをボンベからの計量分配ずみ気体で連行するので、 このような装置は計量分配される気体のキャリヤ・ガスでの希釈を必然に伴う。 前記キャリヤ・ガス希釈効果はいくつかの用途で満足を与えるが、しかしなが らいくつかの使用では、これらの希釈効果は全体にわたる方法システム、例えば 高純度の生の気体が貯蔵ならびに計量分配システムから供給されることが好まし い場合に著しい拘束を示すことができる。メカニカル・ポンプをベンチュリポン プ手段の代りに用いることができるが、メカニカル・ポンプは著しい数の可動部 の不利益を必然的に伴い、ポンプ中の粒子形成および/または気体流れに潤滑剤 の連行に関連する諸問題の原因となり得る。ここでも、これらのことはいくつか の用途では許容できる付随効果となり得るが、他の用途では供給された気体を高 い純度に、また粒子もしくは他の外来物質のない状態に維持する必要がある。 貯蔵ならびに計量分配システムにより供給される気体を高圧で高純度、生の状 態で供給する必要がある場合、クライオポンプアセンブリーの貯蔵ならびに搬送 装置における設置は有利であり得る。 図10は本発明のさらなる実施例によるクライオポンプ式貯蔵ならびに搬送シ ステム装置400の概略斜視図である。 このクライオポンプ・システムにあっては、主ボンベ402は、続いて計量分 配される適当な収着質気体を上に充填した適切な炭素吸着材料(図示せず)を含 む。ボンベ402は、計量分配方法の初期で「オフ」の位置にある主ボンベ弁4 06を備える弁ヘッドアセンブリー404が取付けられている。 前記弁ヘッド404は隔離弁410、マス・フロー制御器412、隔離弁41 4およびクライオポンプ416の入った導管408と連結される。導管408は 隔離弁418と422および下流の方法システムと連結できる排出口434を備 える製品計量分配調整器アセンブリー430を含む導管に順番に連結される。導 管409は中圧貯蔵容器420に連結される。 導管408に連結された前記クライオポンプは、液体窒素(もしくは他の適当 な極低温液または流体)入口428と液体窒素出口426を設けられ、この入口 428と出口426の中間に低温液体流路が図示するように加熱素子424によ り限界を画して配設される。前記クライオポンプの低温液体入口と出口は低温液 体源に実施例に関する限り、極低温空気分離装置もしくは液体窒素または他の冷 媒の極低温ボンベ源に適切に連結されることができる。それによりクライオポン プはクライオトラップ装置を形成する。このようにしてクライオポンプの出口は 隔離弁402を設けると、前記中圧ボンベ420は前記隔離弁422によって隔 離できるものとなる。 圧力変換器411は導管408に配設され、ボンベ402に圧力監視関係に連 結してボンベ内の圧力を監視し、また隔離弁418をそれぞれ調整する。 図10に概略図で示された貯蔵ならびに搬送システムの作業は、ボンベ402 に入っている炭素吸着剤上で吸着され適当な高圧化された圧力で搬送される気体 としてのシランと、クライオポンプ416に入った動作流体として用いられるこ とになる低温源としての窒素に関して以下に具体的に説明する。シランは−11 1.5℃の沸点と185℃の融点を有し、窒素は−198.5℃の沸点をもつ。 シランは適当な昇圧での搬送が(比較的に高い沸点ならびに凍結点をもち、従 って必要となる極低温冷却が少くてすむ容易にクライオポンプできるアルシンの ような他の水素化物に対して)比較的困難であるので説明上選ばれた。 最初に弁410、414ならびに406が開放され、一方弁418ならびに4 22が閉鎖されて減圧され、極低温ポンプ内の温度が液体窒素の温度にまで下げ られた場合、シランはクライオポンプ内で、たとえ相対的に低い内圧が供給ボン ベ402内にあっても凝固凍結することになる。 マス・フロー制御器412はクライオポンプ416に移送される気体の量の正 確な測定を可能にする。このような正確な測定はクライオポンプの過加圧が好ま しく防げるので重要である。このような作業条件下でのシランはその臨界温度を 上回って、クライオポンプ内の極限温度は極めて高くなることがある。 正しい量の気体がクライオポンプ416に移送されてから、弁410と414 は閉鎖される。凝縮シランはその後、ほぼ近周囲温度に加熱される。この加熱は 、実施例に示されこのような用途に適した適当なものであればどのような加熱手 段でも差支えないがバンドヒーターからなる加熱手段424により実施される。 シ ランガスはそれにより高温に加熱する必要があり、またこの加熱がその純度とさ らなる安定性に結果として悪影響を与えるシランガラスの崩壊を起こさせるので 、計量分配されることになる製品気体の安定性と純度は増大させられる。 シランガスの圧力は、それを使用すると別の仕方で結果的に製品気体が汚染さ れることになる多数の可動部を備えるメカニカル・ポンプに曝すことなく、クラ イオポンプで加熱してから著しく高くなり、効果的にガスはそれにより高純度状 態に圧縮されたものになる。 システム全体に亘るこの時点での気体の残留量は極めて少量で、大部分のシラ ンが吸着剤容器、すなわちボンベ402に低圧で残留している。 弁418が開放されると気体が中圧ボンベ402に流入する。すなわち弁42 2が開放された場合、そこで製品シランガスは排出口434を通って、調整器ア センブリー430に関連する監視手段(例えば流れ圧力)で監視されるように下 流に流れることができる。この調整器アセンブリー430は圧力変換器432と 関連し、該圧力変換器はシステム全体に亘ってその他の弁とクライオポンプ構成 部材と動作的に連結して製品気体を選択圧力と容量流量で搬送できる。 対応して様々な弁、マス・フロー制御器、クライオポンプ、変換器ならびに調 整器も適当であればどんな方法ででも、例えばサイクルタイマーや方法安全シス テムを備えて動作的に相互接続されて、シランもしくは他の吸着気体の需要に基 く搬送を制御可能、また再生可能の方法で容易に実施することができる。 従って、図10に概略図で示されたシステムの作業に好ましいように時間をか けて下流のプロセス流れに分裂が起きないようにする。マス・フロー制御器と圧 力変換器からクライオポンプならびに中圧タンクに入る信号は自動化プロセスシ ステムに用いることができる。クライオポンプは気体を貯蔵ならびに搬送システ ムから中圧ボンベ420に循環させて調整器の出口で一定圧力を維持する。 図11は本発明による貯蔵ならびに計量分配システム502の性能を評価する 搬送測定装置の概略図である。この貯蔵ならびに計量分配システム502は吸着 材料(図示せず)を含む貯蔵ならびに計量分配用容器504と、ボンベ弁506 、気体ボンベ隔離弁508および図示のように配置された(0〜1000トル) 圧力変換器510を備える排出流れ管路512からなる流体計量分配アセンブリ ー とからなる。 管路512は適当なコネクター手段により、不活性パージ気体源514に接続 された不活性気体パージ隔離弁520を含む不活性気体パージ管路518に連結 されたT字型コネクター516を有する接続管路522と接続される。管路51 2はさらにマス・フロー制御器524を含み接続管路522内に一定圧力と一定 流量を維持させる。管路512にある気体オン/オフ弁526はコネクター手段 により管路522に連結される管路530に管路522を通って気体を選択的に 流すのに役立つ。 管路530は一方の端部で真空装置538に、またその相対端部で液体窒素で 冷却された受け容器534に接続される。それぞれの端部の中間に弁536と5 32を図示されたように配置する。 図11に示された搬送測定装置は貯蔵ならびに計量分配用容器504から吸着 流体をマス・フロー制御器524により制御された速度で流させる。脱着・計量 分配ずみ気体はその後、液体窒素冷却受け容器534に、全システムの様々な管 路の適当な弁の閉/開設定によって管路512、522と530を通す流れの後 に、収集される。 液体窒素の温度で、収着質気体の蒸気圧はほぼ0トルで、前記収着質流体の炭 素吸着媒体からの脱着を低い貯蔵ならびに計量分配用容器圧力でも可能にする。 実験は典型的例として試験用容器504が50トル以下くらいの圧力になるまで 続けられる。このような時点で典型的例として、適当な流量(5sccm以下) をマス・フロー制御器により維持するには不十分な差圧がある。 容器504から冷却受け534に流入した収着質流体の量は(マス・フロー制 御器524を用いて)マス・フローの個々の合計により、また貯蔵ならびに計量 分配用容器504を脱着を行った前後に計量することで測定できる。 図11の搬送測定システムを用いる例証となる実験で、アルシンガスを、本明 細書の表1の特性をもつ炭素材料を吸着剤として含む貯蔵ならびに計量分配用容 器から計量分配する。この実験の結果を下記した表2に示す。 上述の吸着/脱着能力のデータは典型的分子篩吸着材料、例えば5A分子篩を 用いる対応する貯蔵ならびに搬送システムをほぼ2倍を上回る改善を反映し、ま た本発明の先行技術に対し相当かつ予期しない特性をさらに証明する。 図12は吸着材料としての5A分子篩からなる貯蔵ならびに搬送システム(曲 線M、データポイント符号△)と、吸着材料としてのビーズ活性炭からなる貯蔵 ならびに計量分配システム(曲線N、データポイント符号□)の性能で、トル表 示の貯蔵ならびに計量分配用容器内の圧力を作業中の時間の関数として1分間当 りの1標準cm3のアルシンの流量で示すグラフである。これらの曲線は、アル シンの1sccm計量分配の一定流量で、ビーズ活性炭(曲線N)からなる貯蔵 ならびに計量分配システムが2000時間に達する計量分配有効寿命の改良を提 供することと、曲線Mの貯蔵ならびに計量分配システムが1000時間に達する 計量分配有効寿命を有することを示す。 本発明の貯蔵ならびに搬送システム装置と方法が高圧気体ボンベを吸着性気体 の貯蔵ならびに計量分配に対する現在の用法に代る著しく安全な代替を提供する 。本発明は吸着性流体をボンベまたは他の容器から0psigの圧力で輸送、貯 蔵および搬送する能力を提供する。 本発明の実施において、いわゆる熱助成搬送による吸着材料の実に低いレベル の加熱だけで、脱着気体の搬送速度を増大させて、最高500sccmの流量を 容易に達成することができる。それにもかかわらず、気体搬送の高い速度は本発 明の断熱動作を用い(熱もしくは熱エネルギーを収着質充填吸着媒体に補足的に 投入しない)、吸着容器と、外部の計量分配場所、例えば半導体もしくは他の工 業あるいは製造工程設備、例えばイオン注入室、分子ビームエピタキシー装置ま たは化学蒸着反応器との間に存在する差圧だけで達成できる。 本発明の装置は一体的装置の形態、例えば本発明の1つ以上の貯蔵ならびに計 量分配システムを気体キャビネット内に配置して容易に配設できる。多数の吸着 容器を必要とするこのような気体キャビネットでは容器の各々が、1つ以上のこ のような容器から収着質気体の選択搬送のため共に分岐される。このキャビネッ トは個々のサーモカップルと、他の温度検知/監視装置と部品を容器および/ま たは気体キャビネットの他の部材のその使用中の過熱を防ぐためにさらに備える ことができる。 このような気体源キャビネットは容器とその中に入れる吸着剤の選択的増加的 加熱用の可溶性リンクヒーター素子と、スプリンクラーシステムと、排気熱検出 器と、毒性気体を検知した時、装置の運転停止を機能させる毒性気体監視器と、 スクラバーもしくは大量吸着装置と、そして余剰圧力ならびに温度制御手段とを 特別に備えることができる。このような貯蔵ならびに搬送システム装置を用いる と、500sccmの気体の15psig圧力での搬送速度は容易に達成できる 。 本発明の好ましい実施において、固相炭素物理的吸着媒体は、貯蔵ならびに計 量分配用容器中の収着質流体を分解させるには不十分な濃度の水、金属と、酸化 遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分に全く欠けている。この点に関し、 わずかな水、金属もしくは遷移金属酸化物が吸着材料に著しく存在していると、 収着質気体の好ましくない高いレベルの分解を促進させる傾向がある。 本発明の好ましい実施における固相炭素物理的吸着媒体は従って、水と酸化遷 移金属種からなる群より選ばれる微量成分の、物理的吸着媒体の重量に対し、3 50重量ppm以下、好ましくは100重量ppm以下、さらに好ましくは10 重量ppm以下、最も好ましくは水と酸化遷移金属種からなる群より選ばれる微 量成分の、物理的吸着媒体の重量に対し、1重量ppm以下を含むことである。 対応して、水と酸化遷移金属種(例えばオキシド、スルフィットとニトレート )からなる群より選ばれる微量成分の固相炭素物理的吸着媒体濃度は、物理的吸 着媒体の重量に対して、1年後、25℃の温度と、内圧条件で収着質気体の重量 比で5%以上の分解には好ましくは不十分である。 本発明の特性と利点は下記の非制限的実施例によりさらに十分示される。 実施例I 74.7g(130ml)のクレハ社製炭素が清浄150mlフックステンレ ス鋼試料ボンベに充填された。このボンベにはヌプロ(Nupro)DSシリー ズダイヤフラム弁が取付けられていた。弁の入口を改良して30ミクロンの「モ ット・メタロジカル(Mott Metallurgical)」焼結金属重合 体濾過器を取付けた。この重合体濾過器は炭素粒子が試料ボンベの内側に入れる のに役立った。 ボンベをそこで48時間かけて300℃の温度で排気(ガス抜き)した。ガス 抜きに使用する真空ポンプ(アルカテル・モレキュラー・ドラッグ・ポンプ(A lcatel Molecular Drag Pump)は1×10-6トルの 極限圧力をもっていた。ガス抜きの期間の後、ボンベは室温で6時間以内の間冷 却した。 前記使用されたクレハ社製炭素の一般特性を上記した表1に示す。 ガス抜き手順の結果を下記表3に示す: 実施例II 実施例Iのガス抜き手順の後、排気ずみ炭素試料ボンベはアルシン充填マニホ ールドのアルシン充填部分に接続された。ほぼ等温条件を維持するため、ボンベ はエチレングリコール混合物を25℃で一定に保持して含むジュワーフラスコ内 に浸漬された。その流体はジュワールフラスコに通し、ネスラブ(Neslab )RTE−100循環定温浴を用いて循環した。 全マニホールドはその後、10-3トル以下の圧力になるまで排気され非凝縮気 体を除去した。排気後、炭素試料はアルシンを25sccmの速度で、圧力が7 60トルに達するまで充填された。圧力はMKS 0−1000トル バラトロ ン(Baratron)圧力変換器を用いて監視された。充填工程中、前記ジュ ワーフラスコ温度、炭素ボンベ圧力ならびに(充填が行われるフード環境の)周 囲フード温度が監視されてフルーク(Fluke)電子データ自己計測器を用い て計測された。 25sccmの充填速度を選んで吸着能力の測定にかかる時間を短縮させた。 しかしながら、吸着作用の熱のため真等温線の達成はできなかった。ボンベは定 温度流体に浸漬されたとはいえ、前記流体と吸着剤の間の熱交換の速度は十分に 速くなく、充填工程中は人工的に高圧をつくり出す結果となった。このことは図 4に示され、充填の後の非平衡状態を明示している。 この圧力減衰の原因は、アルシンの流れが終った後、吸着ベッドの冷却にあっ た。充填工程中のベッドに放出された熱は、吸着による熱のためであった。典型 的例として、真等温線は圧力データポイントに達する前に吸着工程が平衡状態に 達することで得られる。図5は図4からの曲線の導関数を示し、それが圧力減衰 速度を生じる。速度曲線は、減衰速度が約2時間のうちにゼロに達するので、圧 力変動が安定レベルに落着くことを示している。決定的に重要なことは、アルシ ンが分解していないことを証明する圧力が増大していないことである。 近似の等温線を構成して、それについて図4に示す。 吸着能力はアルシンのマス・フロー速度を実験の期間に対し積分することによ り計量された。吸着測定のエンドポイントは760トルもしくは1気圧の圧力と して取られた。吸着能力もマスにより、未充填ボンベの重量と、760トルでの アルシン充填で満たされたボンベとの差をとることにより立証された。吸着能力 測定の結果を表4に示す。 ゼオライト分子篩吸着剤で吸着されたアルシンの吸着に対する先行技術による アルシン貯蔵ならびに計量分配システム技術が1日当り約5トルの水素生成速度 をもつことを実証した。本発明は組成的にまた機能的にもゼオライト分子篩材料 から区別でき、また収着質種の分解作用に対する高い安定度と自由度を示した炭 素吸着材料を用いている。 従って、改良された作業能力、脱着および本発明の貯蔵ならびに計量分配シス テムにおける炭素吸着剤の他の機能的特性と一致して、本発明のシステムは、ゼ オライトを基剤とした貯蔵ならびに計量分配システムおよび先行技術による気体 材料を高圧ボンベから計量分配する実施を上回る著しい進歩を達成したことが分 かる。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムは、計量分配ずみ気体の利用のため、 適当であればどのような下流プロセスとも動作的に接続されることができる。例 えば、貯蔵ならびに計量分配システムは流れ供給関係にして、イオン注入室、シ リコン半導体処理工場、化合物半導体処理工場、フラット・パネル・ディスプレ ー製造設備、有機合成設備、薬剤製造設備、麻酔ガス用の小出しマスクならびに 空気処理もしくは水質汚染排除設備、調理用ガスの場合のレンジもしくはバーナ ー、あるいは本発明の貯蔵ならびに計量分配システムから計量分配された気体の 最終用途のための他の適当な下流手段もしくは方法設備ならどのようなものにも 接続できる。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムは広範な種類の気孔の寸法、多孔性、 形態ならびに化学組成の広範な種類の吸着剤を用いて実施できる。 本発明の貯蔵ならびに計量分配システムは液体、気体、蒸気、多成分と多相の 流体流れなど搬送に利用できる。この貯蔵ならびに計量分配システムはさらに、 昇華性の固形物の計量分配用にも用いることができ、またこの貯蔵ならびに計量 分配システムに反応容器を連結して計量分配ずみ流体を中間製品もしくは最終製 品に対して反応させるのに役立つ。例えば、貯蔵ならびに計量分配システムは三 弗化ボランガスを下流水素化室に計量分配し、該水素化室で三弗化ボランを水素 化剤、例えば水酸化マグネシウムと適当な反応条件下で接触させてジボランを後 続使用、例えばイオン注入、ドーピングまたはその他の使用法のために生成する 。 イオン注入は本発明の貯蔵ならびに計量分配システムの特に好ましい用途であ って、ジボラン、ゲルマン、四弗化珪素ならびにアンチモン含有気体の計量配分 に好ましい。 貯蔵ならびに計量分配用容器にある吸着剤ベッドからの収着質流体の熱助成脱 着に対しては、適当なエネルギー源を用いることができ、それはRF、IRとU V照射、また超音波とマイクロ波照射と、また他の直接もしくは間接手段と方法 、例えば電気抵抗加熱、吸着剤ベッドにあるいっぱいに拡がった熱伝達面もしく は熱交換通路の展開などによる加熱である。 本発明は半導体材料と装置の製造ならびに他の気体消費プロセス作業に実用性 をもち、気体、例えば水素化物気体、ハロゲン化気体、気体有機金属族族V化合 物など、例えばシラン、ジボラン、ゲルマン、弗素、アンモニア、ホスフィン、 アルシン、スチビン、硫化水素、セレン化水素、テルル化水素、三弗化臭素、六 弗化タングステン、塩素、塩化水素、臭化水素、沃化水素および弗化水素を含む 信頼できる「要求次第」に供給できる気体源を提供する。 気体が安全に、炭素吸着媒体上に脱着された状態に比較的低い圧力で保持され 、その後、気体の使用場所に容易に計量分配される気体の経済的かつ確実な供給 源を提供することで、本発明は従来の高圧気体ボンベの使用に関連する危険と気 体取扱の問題の発生を防ぐことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,CN,J P,KR,MX,SG (72)発明者 ジェームス.ヴィ.マクマナス アメリカ合衆国.06811.コネチカット州. ダンバリー.パダナラム.ロード.25

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.吸着性流体の貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着装置であって、 ・固相炭素の物理的吸着媒体を保持するように、また流体を選択的に容器に流 入また容器から流出させるよう構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・内部気体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に配置された固相炭素の物 理的吸着媒体と; ・前記固相炭素の物理的吸着媒体上に物理的に吸着された吸着性流体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連結された分配アセン ブリーと;からなり、該分配アッセンブリーは (I)前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外部で、前記内圧以下の圧力を供給 して、前記固相炭素の物理的吸着媒体からの吸着性流体の脱着と、脱着ずみ流体 を前記計量分配アセンブリーを通す流体流れとを供給するか、および/または、 (II)熱的に脱着ずみ流体にそれに通す流れをつくり、かつ炭素吸着材料を加 熱して、それからの流体の脱着を行い、脱着ずみ流体が前記容器から前記計量分 配アセンブリーに流入させる手段からなるように、 構成、配置されたことを特徴とする吸着・脱着装置。 2.前記炭素吸着材料がアルシンガスに対し、25℃の温度で、圧力関数とし ての吸着等温線を有し、図1の曲線Aの吸着等温線特性を有することを特徴とす る請求項1記載の吸着・脱着装置。 3.前記炭素吸着材料が25℃の温度でアルシンガスの吸着等温線を圧力の関 数として有し、次の吸着充填特性: 圧力(トル) 最小限の充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 35 50 75 100 100 200 160 300 200 400 225 500 240 550 250 650 〜300 を有することを特徴とする請求項1記載の装置。 4.前記炭素吸着材料ガス25℃の温度でアルシンガス吸着等温線を圧力の関 数として備え、次の吸着充填特性: 圧力(トル) 充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 35−60 50 75−100 100 100−115 200 160−175 300 200−220 400 225−245 500 240−260 550 250−275 650 260−300 を有することを特徴とする請求項1記載の吸着・脱着装置。 5.前記炭素吸着材料が、吸着材料1g当り約0.2乃至約2.0cm3の範 囲の気孔容積を有することを特徴とする請求項1記載の吸着・脱着装置。 6.前記炭素吸着材料は、約2オングストローム乃至100オングストローム の範囲の直径をもつ気孔からなるその気孔容積の50%以上の主要部分を有する ことを特徴とする請求項1記載の吸着・脱着装置。 7.前記炭素吸着材料が、約2オングストローム乃至100オングストローム の範囲の直径をもつ気孔からなるその気孔容積の80%以上を有することを特徴 とする請求項6記載の吸着・脱着装置。 8.前記炭素吸着材料が、約2オングストローム乃至100オングストローム の範囲の直径をもつ気孔からなるその気孔容積のほぼ全てを有することを特徴と する請求項6記載の吸着・脱着装置。 9.前記炭素吸着材料が約2乃至約20オングストロームの範囲の平均気孔直 径を有することを特徴とする請求項1記載の吸着・脱着装置。 10.前記炭素吸着材料が、約2乃至約20オングストロームの前記範囲内で気 孔容積の主要部分を有することを特徴とする請求項9記載の吸着・脱着装置。 11.前記炭素吸着材料が、約2乃至約20オングストロームの前記範囲内で少 くとも80%の気孔容積を有することを特徴とする請求項9記載の吸着・脱着装 置。 12.前記炭素吸着材料が、約2乃至約20オングストロームの前記範囲内でほ ぼ全ての気孔容積を有することを特徴とする請求項9記載の吸着・脱着装置。 13.前記炭素吸着材料が、アルシンガスに対して40トルと650トルの圧力 で測定した少くとも100の吸着作業能力、Cwを備えることを特徴とする請求 項1記載の吸着・脱着装置。 14.前記炭素吸着材料が、アルシンガスに対して40トルと650トルの圧力 で測定した少くとも180の吸着作業能力、Cwを備えることを特徴とする請求 項1記載の吸着・脱着装置。 15.前記炭素吸着材料が、アルシンガスに対して40トルと650トルの圧力 で測定した少くとも200の吸着作業能力、Cwを備えることを特徴とする請求 項1記載の吸着・脱着装置。 16.前記炭素吸着材料が、ビーズ、顆粒、ペレット、タブレット、粉末、粒子 、押出物、布、ウエブ状材料、ハニカム・マトリックス・モノリス、炭素吸着剤 の他の成分との複合材料からなる群より選ばれる形態と、炭素吸着材料の前記形 態 の微粉砕と圧潰形状を有することを特徴とする請求項1記載の吸着・脱着装置。 17.前記炭素吸着材料が、ビーズ活性化炭素材料からなることを特徴とする請 求項1記載の吸着・脱着装置。 18.前記炭素吸着材料が、約0.1mm乃至1cmの直径の範囲の粒径をもつ ビーズ活性化炭素材料からなることを特徴とする請求項1記載の吸着・脱着装置 。 19.前記炭素吸着材料が、約0.25乃至約2mmの直径の範囲の粒径をもつ ビーズ活性化炭素材料からなることを特徴とする請求項1記載の吸着・脱着装置 。 20.気体の貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着装置であって、 ・固相物理的吸着媒体を保持するよう、また気体を選択的に容器に流入また容 器から流出させるよう構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・内部気体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に内部気体圧力で配置した 炭素吸着材料と; ・前記炭素吸着材料上に物理的に吸着した収着質流体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連絡し、流体の炭素吸 着材料からの差熱および/または差圧媒介脱着の後、脱着流体を選択的な要求に 応じて分配するため構成、配置された分配用アセンブリーと;からなり、該分配 用アセンブリーは、 (I)前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外部に、前記内圧以下の圧力を供給 して、流体の炭素吸着材料からの脱着と、前記容器から計量分配アセンブリーを 通す流れを起こすか、および/または (II)熱的に脱着ずみ流体をそれに通す流れをつくり、また前記炭素吸着材料 を加熱して、それからの流体の脱着を行い、脱着ずみ流体が前記容器から前記計 量分配アセンブリーに流入させる手段からなるよう、 構成、配置され、 前記炭素吸着材料が、水、金属および前記貯蔵ならびに計量分配用容器で収着 質流体を分解させるには濃度が不十分な酸化物の遷移金属種とからなる群より選 ばれる微量成分が全くないことを特徴とする吸着・脱着装置。 21.水と酸化物の遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分の前記炭素吸着 材料の濃度は、1年後、25℃の温度と前記内圧で収着質流体の5重量%以上を 分解させるのに不十分であることを特徴とする請求項20記載の吸着・脱着装置 。 22.水と酸化物の遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分の前記炭素吸着 材料の濃度は、1年後、25℃の温度と前記内圧で収着質流体の1%重量以上を 分解するのに不十分であることを特徴とする請求項20記載の吸着・脱着装置。 23.水と酸化物の遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分の前記炭素吸着 材料の、該炭素吸着材料の重量に対する濃度は、1週間後、貯蔵ならびに計量分 配用容器内の温度が25℃で、収着質流体が分解を起こして結果として内圧を2 5%以上も上昇させるには不十分であることを特徴とする請求項20記載の吸着 ・脱着装置。 24.水と酸化物の遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分の前記炭素吸着 材料の、該炭素吸着材料の重量に対する濃度は、1週間後、貯蔵ならびに計量分 配用容器内の温度が25℃で、収着質流体が分解を起こして結果として内圧を1 0%以上も上昇させるには不十分であることを特徴とする請求項20記載の吸着 ・脱着装置。 25.前記炭素吸着材料は、該炭素吸着材料の重量に対して、水と酸化物の遷移 金属種からなる群より選ばれる微量成分の350重量ppm以下を含むことを特 徴とする請求項20記載の吸着・脱着装置。 26.前記炭素吸着材料は、該炭素吸着材料の重量に対して、水と酸化物の遷移 金属種からなる群より選ばれる微量成分の100重量ppm以下を含むことを特 徴とする請求項20記載の吸着・脱着装置。 27.前記炭素吸着剤材料は、前記炭素吸着材料は、該炭素吸着材料の重量に対 して、水と酸化物の遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分の10重量pp m以下を含むことを特徴とする請求項20記載の吸着・脱着装置。 28.前記炭素吸着剤材料は、前記炭素吸着材料は、該炭素吸着材料の重量に対 して、水と酸化物の遷移金属種からなる群より選ばれる微量成分の1重量ppm 以下を含むことを特徴とする請求項20記載の吸着・脱着装置。 29.前記収着質気体が、シラン、ジボラン、アルシン、ホスフィン、塩素、B Cl3、BF3、B26、六弗化タングステン、(CH33Sb、弗化水素、塩化 水素、GeF4、SiF4、重水素化水素化物、沃化水素、臭化水素、ゲル マン、アンモニア、スチビン、硫化水素、セレン化水素、テルル化水素およびN F3からなる群より選ばれることを特徴とする請求項20記載の吸着・脱着装置 。 30.前記炭素吸着材料はその吸着特性促進の処理を施されたことを特徴とする 請求項20記載の吸着・脱着装置。 31.前記炭素吸着材料は、(1)吸着剤が後続して計量分配されることになる 流体で本来充填された時前記吸着媒体への特定の流体の吸着、および/または( 2)吸着剤が貯蔵ならびに計量分配用容器から分配のための加工条件にかけられ た時流体の脱着、を促進する化学成分で吸着剤の表面を機能化する処理を施され ることを特徴とする請求項30記載の吸着・脱着装置。 32.前記炭素吸着材料は、その表面上に施された吸着促進材料による処理を施 されたことを特徴とする請求項20記載の吸着・脱着装置。 33.吸着材料の吸着性効力に悪影響を及ぼす汚染物に対する親和力を備える貯 蔵ならびに計量分配用容器内の化学吸着材料をさらに含むことを特徴とする請求 項20記載の吸着・脱着装置。 34.前記化学吸着剤は: (A)共有結合しないが、関連した支持体と、汚染物の存在下で反応性がある 陰イオンを供給してこのような汚染物を除去させる化合物を含み、該化合物が、 (i)その対応プロトン化カルボアニオン化合物が約22乃至約36のpKa値 を有するカルボアニオン源化合物と、(ii)前記カルボアニオン源化合物の収 着質気体との反応により形成された陰イオン源化合物とからなる群の1種以上よ り選ばれる掃去剤と; (B)(i)1g当り約50乃至約1000m2の範囲の表面積を有し、最高 少くとも約250℃の温度まで熱的に安定した不活性支持体と、(ii)該支持 体1l当り約0.01乃至約1.0モルの濃度で前記支持体上に存在し、ナトリ ウム、カリウム、ルビジウムならびにセシウムと、その混合物および合金から選 ばれる族1A金属の支持体上の脱着と、前記支持体上のその熱分解により形成さ れた活性掃去剤種と、からなる掃去剤と; からなる群より選ばれることを特徴とする請求項33記載の吸着・脱着装置。 35.前記化学吸着剤がトリチルリチウムと砒化カリウムからなる群より選ばれ ることを特徴とする請求項33記載の吸着・脱着装置。 36.前記化学吸着剤が前記貯蔵ならびに計量分配用容器内の前記炭素吸着材料 と流体流れ連通して化学吸着材料の個別のベッドとして存在することを特徴とす る請求項33記載の吸着・脱着装置。 37.前記化学吸着剤は貯蔵ならびに計量分配用容器にある炭素吸着材料に分散 させることを特徴とする請求項33記載の吸着・脱着装置。 38.吸着性流体の貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着装置であって、 ・固相物理的吸着媒体を保持し、また流体を選択的に容器に流入、また容器か ら流出させるよう構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・内部気体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に配置した固相物理的吸着 媒体と; ・前記固相物理的吸着媒体上に物理的に吸着された吸着性流体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連結された計量分配ア センブリーと;とからなり、該計量分配アセンブリーは、 (I)前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外部に、前記内圧以下の圧力を供給 して、前記固相炭素物理的吸着媒体からの吸着性流体の脱着と、脱着ずみ流体を 前記計量分配アセンブリーを通す流体流れを供給するか、および/または (II)熱的に脱着ずみ流体を流し、また前記炭素吸着材料を加熱して、流体の 脱着を行い、脱着ずみ流体が前記容器から前記計量分配アセンブリーに流入させ る手段からなる、 よう構成、配置された吸着・脱着装置において、 (I)アルシンガスのための吸着媒体の脱着性収着質の割合は、少なくとも1 5%であること、 (II)アルシンガスに対して40トルと650トルの圧力で測定した少くとも 50の吸着作業能力を備えること、 (III)小型でポータブルの使用場所で使える流体貯蔵ならびに分配システム を構成し、内部気体圧力を1200トル以下としたこと、 の少なくとも1つの特性を有することを特徴とする吸着・脱着装置。 39.前記吸着性流体は気体、蒸気、液体、多相流体ならびに流体混合物からな る群より選ばれることを特徴とする請求項38記載の吸着・脱着装置。 40.前記吸着材料が、ビーズ、顆粒、ペレット、タブレット、粉末、粒子、押 出物、布もしくはウエブ状材料、ハニカム・マトリックス・モノリス、吸着剤の 他の成分との複合材料、上記のものの細砕もしくは粉砕形状のものからなる群よ り選ばれた形状を有することを特徴とする請求項38記載の吸着・脱着装置。 41.前記吸着材料が、重合体、ホスホシリケートアルミニウム、クレー、ゼオ ライト、多孔性珪素、ハニカム・マトリックス材料ならびに炭素材料からなる群 より選ばれることを特徴とする請求項38記載の吸着・脱着装置。 42.前記吸着性流体が、シラン、ジボラン、アルシン、ホスフィン、ホスゲン 、塩素、BCl3、BF3、B26、六弗化タングステン、弗化水素、塩化水素、 沃化水素、臭化水素、ゲルマン、アンモニア、スチビン、硫化水素、シアン化水 素、セレン化水素、テルル化水素、重水素化水素化物、水素化物気体混合物、オ ルガノ化合物、ならびに有機金属化合物からなる群より選ばれることを特徴とす る請求項38記載の吸着・脱着装置。 43.前記吸着材料がゼオライトと炭素吸着剤からなる群より選ばれることを特 徴とする請求項38記載の吸着・脱着装置。 44.前記吸着材料が活性炭素からなることを特徴とする請求項38記載の吸着 ・脱着装置。 45.前記吸着材料がビーズ活性炭素からなることを特徴とする請求項38記載 の吸着・脱着装置。 46.前記ビーズ活性炭素が、約0.1〜約1cmの範囲の直径を有することを 特徴とする請求項45記載の吸着・脱着装置。 47.前記吸着材料が直径が約2オングストローム乃至100オングストローム の範囲の直径の気孔からなり、その気孔容積の主要部分を有することを特徴とす る請求項38記載の吸着・脱着装置。 48.前記吸着材料が、吸着剤1l当り吸着されたアルシンのg数で測定され、 トルで示す圧力の関数として、25℃の温度でアルシンガス吸着等温線を有し、 次の吸着充填特性: 圧力(トル) 最小限の充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 30 50 62 100 105 200 145 300 168 400 177 500 185 550 188 650 192 を有することを特徴とする請求項38記載の吸着・脱着装置。 49.前記吸着材料が、吸着剤1l当り吸着されたアルシンのg数で測定し、ト ルで示す圧力の関数として、25℃の温度でアルシンガス吸着等温線を有し、次 の吸着充填特性: 圧力(トル) 充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 30−106 50 62−138 100 105−185 200 145−232 300 168−263 400 177−288 500 185−308 550 188−315 650 192−330 を有することを特徴とする請求項38記載の吸着・脱着装置。 50.吸着性流体の貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着装置であって、 ・固相物理的吸着媒体を保持し、また流体を選択的に容器に流入また容器から 流出させるよう構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・内部気体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に配置した固相物理的吸着 媒体と; ・前記固相物理的吸着媒体上に物理的に吸着された吸着性流体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連結した計量分配アセ ンブリーと;からなり、該計量分配アセンブリーは、 (I)前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外部に、前記内圧以下の圧力を供給 して、前記固相炭素物理的吸着媒体からの吸着性流体の脱着と、脱着ずみ流体を 前記計量分配アセンブリーを通す流体流れとを供給するか、および/または (II)熱的に脱着ずみ流体を流し、また前記吸着材料を加熱して、流体の脱着 を行い、脱着ずみ流体が前記容器から前記計量分配アセンブリーに流入させる手 段からなるよう、 構成、配置し、アルシンガスに対する吸着材料の脱着性収着質の割合が少くとも 15%であることを特徴とする吸着・脱着装置。 51.吸着性流体の貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着装置であって、 ・固相物理的吸着媒体を保持し、また流体を選択的に容器に流入また容器から 流出させるよう構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・内部気体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に配置した固相物理的吸着 媒体と; ・前記固相物理的吸着媒体上に物理的に吸着された吸着性流体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連結した計量分配アセ ンブリーと;からなり、該計量分配アセンブリーは、 (I)前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外部に、前記内圧以下の圧力を供給 して、前記固相炭素物理的吸着媒体からの吸着性流体の脱着と、脱着ずみ流体を 前記計量分配アセンブリーを通す流体流れとを供給するか、および/または (II)熱的に脱着ずみ流体を流し、また前記吸着材料を加熱して、流体の脱着 を行い、脱着ずみ流体が前記容器から前記計量分配アセンブリーに流入させる手 段からなるよう、 構成、配置し、アルシンガスに対して圧力40トルと650トルで測定する吸着 剤の吸着作業能力を少くとも50とすることを特徴とする吸着・脱着装置。 52.小型でポータブルの使用場所で使える、吸着性流体の貯蔵ならびに計量分 配用の吸着・脱着装置であって、 ・固相物理的吸着媒体を保持し、また流体を選択的に容器に流入また容器から 流出させるよう構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・1200トル以下の内部気体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に配置 した固相物理的吸着媒体と; ・前記固相物理的吸着媒体上に物理的に吸着された吸着性流体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器と気体流れ連通して連結した計量分配アセ ンブリーと;からなり、該計量分配アセンブリーは、 (I)前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外部に、前記内圧以下の圧力を供給 して、前記固相炭素物理的吸着媒体からの吸着性流体の脱着と、脱着ずみ流体を 前記計量分配アセンブリーを通す流体流れとを供給するか、および/または (II)熱的に脱着ずみ流体を流し、また前記吸着材料を加熱して、流体の脱着 を行い、脱着ずみ流体が前記容器から前記計量分配アセンブリーに流入させる手 段からなるよう、 構成、配置されたことを特徴とする吸着・脱着装置。 53.前記吸着性流体が、気体、蒸気、液体、多相流体ならびに流体混合物から なる群より選ばれることを特徴とする請求項52記載の吸着・脱着装置。 54.前記吸着材料が、ビーズ、顆粒、ペレット、タブレット、粉末、粒子、押 出物、布もしくはウエブ状材料、ハニカム・ストリックス・モノリス、他の成分 との吸着剤の複合材料、上記の細砕形状ならびに上記の粉砕形状からなる群より 選ばれることを特徴とする請求項52記載の吸着・脱着装置。 55.前記吸着材料が、重合体、ホスホシリケートアルミニウム、クレー、ゼオ ライト、多孔性珪素、ハニカム・マトリックス材料ならびに炭素材料からなる群 より選ばれることを特徴とする請求項52記載の吸着・脱着装置。 56.前記吸着性流体が、シラン、ジボラン、アルシン、ホスフィン、ホスゲン 、塩素、BCl3、BF3、B26、六弗化タングステン、弗化水素、塩化水素、 沃化水素、臭化水素、ゲルマン、アンモニア、スチビン、硫化水素、シアン化水 素、セレン化水素、テルル化水素、高水素化水素化物、水素化物気体化合物、オ ルガノ化合物ならびに有機金属化合物からなる群より選ばれることを特徴とする 請求項52記載の吸着・脱着装置。 57.前記吸着材料がゼオライトならびに炭素吸着剤からなる群より選ばれるこ とを特徴とする請求項52記載の吸着・脱着装置。 58.前記吸着材料が活性炭素からなることを特徴とする請求項52記載の吸着 ・脱着装置。 59.前記吸着材料がビーズ活性炭素からなることを特徴とする請求項52記載 の吸着・脱着装置。 60.前記ビーズ活性化炭素が約0.1乃至約1cmの直径を有することを特徴 とする請求項59記載の吸着・脱着装置。 61.前記吸着材料が、約2オングストローム乃至100オングストロームの範 囲の直径の気孔からなり、その気孔容積の主要部分を有することを特徴とする請 求項52記載の吸着・脱着装置。 62.前記吸着材料が、吸着剤1l当り吸着されたアルシンのg数で測定され、 トルで示された圧力の関数として、25℃の温度でアルシンの気体吸着等温線を 有し、次の吸着充填特性: 圧力(トル) 最小限の充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 30 50 62 100 105 200 145 300 168 400 177 500 185 550 188 650 192 を有することを特徴とする請求項52記載の吸着・脱着装置。 63.前記吸着材料が、吸着剤1l当り吸着されたアルシンのg数で測定され、 トルで示された圧力の関数として、25℃の温度でアルシン気体吸着等温線を有 し、次の吸着充填特性: 圧力(トル) 充填量(吸着剤1l当りのアルシンのg数) 25 30−106 50 62−138 100 105−185 200 145−232 300 168−263 400 177−288 500 185−308 550 188−315 650 192−330 を有することを特徴とする請求項52記載の吸着・脱着装置。 64.流体試薬の供給方法であって、 ・前記流体試薬に対する物理的親和力を備える炭素吸着材料を含む貯蔵ならび に計量分配用容器を準備する工程と; ・前記流体試薬を炭素吸着材料上に物理的吸着的に充填し、収着質流体充填炭 素吸着材料を生成する工程と; ・収着質流体充填の炭素吸着材料から収着質流体を減圧(差圧)脱着および/ または吸着材料の加熱により脱着する工程と; ・脱着ずみ流体を貯蔵ならびに計量分配用容器から計量分配する工程と; からなることを特徴とする流体試薬の供給方法。 65.前記流体試薬が、シラン、ジボラン、アルシン、ホスフィン、塩素、BC l3、BF3、B26、六弗化タングステン、(CH33Sb、弗化水素、塩化水 素、高水素化水素化物、GeF4、SiF4、沃化水素、臭化水素、ゲルマン、ア ンモニア、スチビン、硫化水素、セレン化水素、テルル化水素、NF3 およびその混合物からなる群より選ばれる流体からなることを特徴とする請求項 64記載の流体試薬の供給方法。 66.前記有機金属化合物が、アルミニウム、バリウム、ストロンチウム、ガリ ウム、インジウム、タングステン、アンチモン、銀、金、パラジウム、ガドリニ ウム、カルシウム、リチウム、カリウム、セシウム、チタン、イットリウム、ジ ルコニウム、鉛、タンタリウム、ニオビウム、バナジウム、白金、タリウム、ビ スマス、錫、テルル、セレン、ニッケル、亜鉛、タングステン、マンガン、鉄、 コバルト、モリブデン、マグネシウム、スカンジウム、クローム、銅、カドミウ ム、ランタンならびにセリウムからなる群より選ばれる金属成分からなることを 特徴とする請求項65記載の流体試薬の供給方法。 67.炭素吸着材料上で吸着性のある流体の貯蔵ならびに分配用の吸着・脱着装 置であって、 ・炭素吸着材料を保持し、また流体を選択的に容器に流入、また容器から流出 させるよう構成、配置した貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・内部流体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に配置した炭素吸着材料と ; ・前記炭素吸着材料上に物理的に吸着された収着質流体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器と流体流れ連通して連結され、該貯蔵なら びに計量分配用容器の外部に、前記内圧以下の圧力を供給して、前記炭素吸着材 料からの収着質気体の脱着と、脱着ずみ気体の流れをその内部に通す計量分配ア センブリーと; ・脱着ずみ気体の加圧と、結果的に加圧された気体の排出のため計量分配アセ ンブリーに連結されたクライオポンプと; からなることを特徴とする吸着・脱着装置。 68.炭素吸着材料上で吸着性流体の貯蔵ならびに計量分配する方法であって、 ・炭素吸着材料を保持する貯蔵ならびに計量分配用容器を準備する工程と; ・このような流体を炭素吸着材料上で吸着する工程と; ・貯蔵ならびに計量分配用容器の外部に内部圧力以下の圧力を発生させて、収 着質流体の炭素吸着材料からの脱着と、脱着ずみ流体を貯蔵ならびに計量分配容 器からの流れを起こす工程と; ・脱着ずみ流体を貯蔵ならびに計量分配用容器から所定の圧力にクライオポン プする工程と;からなり、 前記所定の圧力が貯蔵ならびに計量分配用容器から流出した脱着ずみ流体の圧 力より高いことを特徴とする貯蔵ならびに計量分配方法。 69.試薬原料材料用の試薬源と前記試薬源と気体流れ連通して連結するイオン 注入装置からなるイオン注入システムであって、前記試薬源が: ・気体の貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着装置からなり、前記吸着・脱着 装置が、 ・固相物理的吸着媒体を保持し、また気体を選択的に容器に流入また容器から 流出させる貯蔵ならびに計量分配用容器と; ・内部気体圧力で前記貯蔵ならびに計量分配用容器に配置された固相炭素物理 的吸着媒体と; ・前記固相炭素物理的吸着媒体上に物理的に吸着された収着質気体と; ・前記貯蔵ならびに計量分配用容器とイオン注入装置とを互いに気体流れ連通 して相互に接続し、前記貯蔵ならびに計量分配用容器の外部に、前記内圧以下の 圧力を供給して、収着質気体の固相物理的吸着媒体からの脱着と、脱着ずみ気体 の計量分配アセンブリーを通すイオン注入装置への気体流れを起こすよう構成、 配置された計量分配アセンブリーと; からなることを特徴とするイオン注入システム。 70.イオン注入領域に気体試薬を供給する方法であって、 ・前記気体試薬に対し物理的に吸着性親和力のある固相炭素物理的吸着媒体を 含む貯蔵ならびに計量分配用容器を準備する工程と; ・収着質気体を前記固相炭素物理的吸着媒体上に物理的吸着可能に充填して、 収着質気体充填炭素物理的吸着媒体を生成する工程と; ・収着質気体を収着質気体充填炭素物理的吸着媒体から減圧脱着により選択的 に脱着してそれを計量分配する工程と; ・脱着ずみ収着質気体を貯蔵ならびに計量分配用容器からイオン注入領域に流 す工程と; からなることを特徴とする気体試薬を供給する方法。
JP9540701A 1996-05-20 1997-05-20 高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム Withdrawn JPH11511233A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/650,633 US5704967A (en) 1995-10-13 1996-05-20 Fluid storage and delivery system comprising high work capacity physical sorbent
US08/650,634 1996-05-20
US08/650,633 1996-05-20
US08/650,634 US5704965A (en) 1994-10-13 1996-05-20 Fluid storage and delivery system utilizing carbon sorbent medium
PCT/IB1997/000943 WO1997044118A1 (en) 1996-05-20 1997-05-20 Fluid storage and delivery system comprising high work capacity physical sorbent

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008002588A Division JP2008196689A (ja) 1996-05-20 2008-01-09 高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム
JP2008199805A Division JP5542315B2 (ja) 1996-05-20 2008-08-01 高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11511233A true JPH11511233A (ja) 1999-09-28

Family

ID=27095914

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9540701A Withdrawn JPH11511233A (ja) 1996-05-20 1997-05-20 高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム
JP2008002588A Withdrawn JP2008196689A (ja) 1996-05-20 2008-01-09 高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008002588A Withdrawn JP2008196689A (ja) 1996-05-20 2008-01-09 高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0854749B1 (ja)
JP (2) JPH11511233A (ja)
CN (1) CN1128652C (ja)
AT (1) ATE230294T1 (ja)
AU (1) AU713214B2 (ja)
CA (1) CA2225221C (ja)
DE (1) DE69718137T2 (ja)
TW (1) TW434038B (ja)
WO (1) WO1997044118A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520443A (ja) * 2002-10-29 2006-09-07 アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド ゲルマンの分解を抑制する装置及び方法
JP2008045750A (ja) * 2002-12-09 2008-02-28 Advanced Technology Materials Inc 直方体の流体貯蔵・計量分配容器
KR101137461B1 (ko) * 2002-12-10 2012-04-20 어드밴스드 테크놀러지 머티리얼즈, 인코포레이티드 열분해된 모노리스 탄소 물리적 흡착제
US8858685B2 (en) 2002-12-10 2014-10-14 Advanced Technology Materials, Inc. Gas storage and dispensing system with monolithic carbon adsorbent
US9126139B2 (en) 2012-05-29 2015-09-08 Entegris, Inc. Carbon adsorbent for hydrogen sulfide removal from gases containing same, and regeneration of adsorbent
US9234628B2 (en) 2011-01-19 2016-01-12 Entegris, Inc. PVDF pyrolyzate adsorbent and gas storage and dispensing system utilizing same
JP2021503371A (ja) * 2017-11-17 2021-02-12 ラシルク, インコーポレイテッドRasirc, Inc. 基材からのプロセスガスを貯蔵および送達する方法、システムおよびデバイス
JP2021509461A (ja) * 2018-03-06 2021-03-25 インテグリス・インコーポレーテッド ガス供給容器

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6132492A (en) * 1994-10-13 2000-10-17 Advanced Technology Materials, Inc. Sorbent-based gas storage and delivery system for dispensing of high-purity gas, and apparatus and process for manufacturing semiconductor devices, products and precursor structures utilizing same
US6083298A (en) * 1994-10-13 2000-07-04 Advanced Technology Materials, Inc. Process for fabricating a sorbent-based gas storage and dispensing system, utilizing sorbent material pretreatment
EP1064996A4 (en) * 1998-02-17 2006-05-10 Air Water Inc ACTIVE CARBON FOR ADSORPTION AND STORAGE OF A GASEOUS COMPOUND
US6101816A (en) * 1998-04-28 2000-08-15 Advanced Technology Materials, Inc. Fluid storage and dispensing system
US6277342B1 (en) * 1999-08-23 2001-08-21 Air Products And Chemicals, Inc. Storage and safe delivery of hazardous specialty gases by acid/base reactions with ionic polymers
US7648682B2 (en) * 2004-07-08 2010-01-19 Air Products And Chemicals, Inc. Wick systems for complexed gas technology
DE102006020847A1 (de) * 2006-05-04 2007-11-08 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Reinigung eines Gasspeichers
US8852303B2 (en) * 2009-12-21 2014-10-07 Southern Company Services, Inc. High pressure feeder and method of operating to feed granular or fine materials
US8858819B2 (en) 2010-02-15 2014-10-14 Air Products And Chemicals, Inc. Method for chemical mechanical planarization of a tungsten-containing substrate
CN103079997B (zh) * 2010-06-25 2016-06-01 恩特格里斯公司 氙气和其他高价值化合物的回收
BR112013019374A8 (pt) 2011-01-31 2018-06-12 Advanced Tech Materials Inc Adsorvente de carbono, método de fabricação de um material de carbono para a captura de co2, aparelho de captura de co2 e método de captura de co2
US9186650B2 (en) 2013-04-05 2015-11-17 Entegris, Inc. Adsorbent having utility for CO2 capture from gas mixtures
MY182759A (en) * 2013-08-05 2021-02-05 Numat Tech Inc Metal organic frameworks for electronic gas storage
CN104267133B (zh) * 2014-09-02 2016-09-14 中国工程物理研究院材料研究所 一种测定气固表面吸附等温线的方法
CN107004550B (zh) 2014-10-27 2019-04-02 恩特格里斯公司 离子植入工艺及设备
WO2016090048A2 (en) * 2014-12-04 2016-06-09 Numat Technologies, Inc. Porous polymers for the abatement and purification of electronic gas and the removal of mercury from hydrocarbon streams
RU173726U1 (ru) * 2016-12-21 2017-09-07 федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Московский государственный технический университет имени Н.Э. Баумана (национальный исследовательский университет)" (МГТУ им. Н.Э. Баумана) Устройство для хранения и подачи природного газа потребителю
EP3431859A1 (de) * 2017-07-21 2019-01-23 Covestro Deutschland AG Verfahren zur leckage-sicheren speicherung von verflüssigtem chlor
KR20200085744A (ko) * 2017-11-03 2020-07-15 바스프 코포레이션 아르신 흡착제
EP3850265A4 (en) 2018-09-13 2022-06-08 Entegris, Inc. MECHANICALLY REGULATED, ADSORBENT-BASED GAS STORAGE AND DISTRIBUTION VESSEL
CN109827864B (zh) * 2019-03-06 2021-04-13 苏州市环境科学研究所 土壤中单一污染源voc热脱附动力学试验方法
WO2020242863A1 (en) * 2019-05-24 2020-12-03 Entegris, Inc. Methods and systems for adsorbing organometallic vapor
US11577217B2 (en) * 2019-12-12 2023-02-14 Praxair Technology, Inc. Dopant fluid storage and dispensing systems utilizing high performance, structurally modified particulate carbon adsorbents
CN112744788B (zh) * 2020-12-16 2022-09-23 四川天采科技有限责任公司 一种氟硅酸法生产无水HF精制的FTrPSA深度脱水除杂的分离与净化方法
CN112591711B (zh) * 2020-12-16 2022-05-20 浙江天采云集科技股份有限公司 一种HF/HCl混合气体高纯度高收率的FTrPSA分离与净化提取方法
JP7418770B2 (ja) * 2021-09-15 2024-01-22 カンケンテクノ株式会社 酸化エチレンガス除去システム

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4761395A (en) * 1987-03-24 1988-08-02 Advanced Technology Materials, Inc. Process and composition for purifying arsine, phosphine, ammonia, and inert gases to remove Lewis acid and oxidant impurities therefrom
US4749384A (en) * 1987-04-24 1988-06-07 Union Carbide Corporation Method and apparatus for quick filling gas cylinders
US4723967A (en) * 1987-04-27 1988-02-09 Advanced Technology Materials, Inc. Valve block and container for semiconductor source reagent dispensing and/or purification
US4738693A (en) * 1987-04-27 1988-04-19 Advanced Technology Materials, Inc. Valve block and container for semiconductor source reagent dispensing and/or purification
US4744221A (en) * 1987-06-29 1988-05-17 Olin Corporation Zeolite based arsine storage and delivery system
DE3843313A1 (de) * 1988-12-22 1990-06-28 Wacker Chemitronic Verfahren zur entfernung von gasfoermigen kontaminierenden, insbesondere dotierstoffverbindungen aus halogensilanverbindungen enthaltenden traegergasen
US5385689A (en) * 1993-06-29 1995-01-31 Novapure Corporation Process and composition for purifying semiconductor process gases to remove Lewis acid and oxidant impurities therefrom
US5518528A (en) * 1994-10-13 1996-05-21 Advanced Technology Materials, Inc. Storage and delivery system for gaseous hydride, halide, and organometallic group V compounds

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520443A (ja) * 2002-10-29 2006-09-07 アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド ゲルマンの分解を抑制する装置及び方法
JP2012087930A (ja) * 2002-12-09 2012-05-10 Advanced Technology Materials Inc 直方体の流体貯蔵・計量分配容器
JP2008045750A (ja) * 2002-12-09 2008-02-28 Advanced Technology Materials Inc 直方体の流体貯蔵・計量分配容器
US9518701B2 (en) 2002-12-10 2016-12-13 Entegris, Inc. Gas storage and dispensing system with monolithic carbon adsorbent
JP2016052655A (ja) * 2002-12-10 2016-04-14 インテグリス・インコーポレーテッド モノリス炭素吸着剤を備えたガス貯蔵・計量分配システム
TWI386587B (zh) * 2002-12-10 2013-02-21 Advanced Tech Materials 具有單塊碳吸附劑之氣體儲存及配送系統
JP2013139878A (ja) * 2002-12-10 2013-07-18 Advanced Technology Materials Inc モノリス炭素吸着剤を備えたガス貯蔵・計量分配システム
US8858685B2 (en) 2002-12-10 2014-10-14 Advanced Technology Materials, Inc. Gas storage and dispensing system with monolithic carbon adsorbent
TWI579485B (zh) * 2002-12-10 2017-04-21 美商恩特葛瑞斯股份有限公司 具有單塊碳吸附劑之氣體儲存及配送系統
KR101137461B1 (ko) * 2002-12-10 2012-04-20 어드밴스드 테크놀러지 머티리얼즈, 인코포레이티드 열분해된 모노리스 탄소 물리적 흡착제
JP2012081472A (ja) * 2002-12-10 2012-04-26 Advanced Technology Materials Inc モノリス炭素吸着剤を備えたガス貯蔵・計量分配システム
US9468901B2 (en) 2011-01-19 2016-10-18 Entegris, Inc. PVDF pyrolyzate adsorbent and gas storage and dispensing system utilizing same
US9234628B2 (en) 2011-01-19 2016-01-12 Entegris, Inc. PVDF pyrolyzate adsorbent and gas storage and dispensing system utilizing same
US9126139B2 (en) 2012-05-29 2015-09-08 Entegris, Inc. Carbon adsorbent for hydrogen sulfide removal from gases containing same, and regeneration of adsorbent
JP2021503371A (ja) * 2017-11-17 2021-02-12 ラシルク, インコーポレイテッドRasirc, Inc. 基材からのプロセスガスを貯蔵および送達する方法、システムおよびデバイス
JP2021509461A (ja) * 2018-03-06 2021-03-25 インテグリス・インコーポレーテッド ガス供給容器
JP2022082546A (ja) * 2018-03-06 2022-06-02 インテグリス・インコーポレーテッド ガス供給容器

Also Published As

Publication number Publication date
AU713214B2 (en) 1999-11-25
AU3457297A (en) 1997-12-09
WO1997044118A1 (en) 1997-11-27
TW434038B (en) 2001-05-16
DE69718137D1 (de) 2003-02-06
EP0854749A4 (ja) 1998-07-29
CA2225221C (en) 2009-01-06
CN1128652C (zh) 2003-11-26
CA2225221A1 (en) 1997-11-27
EP0854749A1 (en) 1998-07-29
EP0854749B1 (en) 2003-01-02
CN1181716A (zh) 1998-05-13
DE69718137T2 (de) 2003-10-09
ATE230294T1 (de) 2003-01-15
JP2008196689A (ja) 2008-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11511233A (ja) 高能力の物理的吸着剤からなる流体貯蔵ならびに搬送システム
US5704967A (en) Fluid storage and delivery system comprising high work capacity physical sorbent
US5704965A (en) Fluid storage and delivery system utilizing carbon sorbent medium
US6592653B2 (en) Fluid storage and delivery system utilizing low heels carbon sorbent medium
KR100858077B1 (ko) 가스 공급 장치, 이온 주입 장치, 가스 시약 공급 방법, 흡탈착 방법 및 반도체 제조 설비
US5707424A (en) Process system with integrated gas storage and delivery unit
US5985008A (en) Sorbent-based fluid storage and dispensing system with high efficiency sorbent medium
JP2011099562A (ja) 吸着剤前処理を利用した吸着型気体貯蔵及び計量分配システムの製造方法
JP5700570B2 (ja) 吸着性流体の貯蔵ならびに計量分配用の吸着・脱着装置及び流体試薬の供給方法
JP2009008265A5 (ja)
US20220128196A1 (en) Adsorbent-type storage and delivery vessels with high purity delivery of gas, and related methods
MXPA97010528A (en) System of storage and distribution of fluids that comprises physical sorbent with high capacity detrab
US20230227309A1 (en) STORAGE AND DELIVERY VESSEL FOR STORING GeH4, USING A ZEOLITIC ADSORBENT
KR100582876B1 (ko) 대용량의 가스 저장 및 분배 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070320

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070618

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070806

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071210

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080228

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080306

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080807