JPH11511172A - 新生血管形成の予防及びヒト悪性疾患の処置のためのキナゾリノン含有薬理組成物 - Google Patents

新生血管形成の予防及びヒト悪性疾患の処置のためのキナゾリノン含有薬理組成物

Info

Publication number
JPH11511172A
JPH11511172A JP9509466A JP50946697A JPH11511172A JP H11511172 A JPH11511172 A JP H11511172A JP 9509466 A JP9509466 A JP 9509466A JP 50946697 A JP50946697 A JP 50946697A JP H11511172 A JPH11511172 A JP H11511172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
hydrogen
halofuginone
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9509466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4101875B2 (ja
Inventor
ナグラー,アロン
スラビン,シモン
ブロダフスキー,イスラエル
パインズ,マーク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hadasit Medical Research Services and Development Co
Agricultural Research Organization of Israel Ministry of Agriculture
Original Assignee
Hadasit Medical Research Services and Development Co
Agricultural Research Organization of Israel Ministry of Agriculture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hadasit Medical Research Services and Development Co, Agricultural Research Organization of Israel Ministry of Agriculture filed Critical Hadasit Medical Research Services and Development Co
Publication of JPH11511172A publication Critical patent/JPH11511172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4101875B2 publication Critical patent/JP4101875B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/517Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with carbocyclic ring systems, e.g. quinazoline, perimidine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system

Abstract

(57)【要約】 本発明は新生血管形成を減退させる及びヒト悪性疾患を処置するための組成物であって、薬理学的有効量の次式Iの化合物: (式中:R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級アルコキシより成る群の構成員である;R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員である;そしてR3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である)を活性成分として、薬理学的に許容される担体と組合さって含んで成る、前記組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 新生血管形成の予防及びヒト悪性疾患の処置のためのキナゾリノン含有薬理組成 物 本発明はキナゾリノン含有組成物に関する。より詳しくは、本発明は血管内皮 細胞増殖及び管形成を減退させ、それ故脈管形成関連障害を減退させるための組 成物、並びにヒト悪性疾患を処置する、即ち、一次腫瘍増殖、腫瘍進行及び転移 を阻害するための組成物であって、その活性成分として本明細書を定義するキナ ゾリノン誘導体を含んで成るものに関する。 1967年発行の米国特許第 3,320,124号において、キナゾリノン誘導体によりコ クシジウム症を処置するための方法が記載及び請求されている。7−ブロモ−6 −クロロ−3−〔3−(3−ヒドロキシ−2−ピペリジニル)−2−オキソプロ ピル〕−4(3H)−キナゾリノンとして知られるハロフギノンが前記特許にお いて American Cyanamid Companyにより発表及び請求され、そして前記特許によ り教示された好適な化合物であり、且つその中で発表及び請求されている誘導体 のうちで商品化されたものである。 その後の米国再発行特許第26,833号及び米国特許第 4,824,847号、第 4,855,2 99号、第 4,861,758号及び第 5,215,993号は全てハロフギノンのコクシジウム症 特性に関連している。米国特許第 4,340,596号はハロフギノンがタイレリア症を 治癒するためにも利用できうることを教示する。 1991年に、本発明者の一人は、コクシジウム抑制剤として使用するのに推奨さ れた量で投与したハロフギノンにより処置された鶏の皮膚引裂及び虚弱化皮膚強 度において、抑制されたコラーゲン合成 が重要な原因要因として認定且つ同定されたことを報告する論文を公表している 。また、細胞レベルで、ハロフギノンが鳥類皮膚線維芽細胞によるコラーゲン合 成を抑制することも見い出された〔I.Granotら、Poult. Sci ,Vol.70,pp.155 9-1563(1991)〕。 しかしながら、その時点では、米国特許第 3,320,124号に教示のハロフギノン 又はその関連キナゾリノン誘導体が線維芽障害の処置、並びに再狭窄、糸球体硬 化症及び脈管形成依存性障害の処置のために効果的に利用できることの教示、認 識又は予測はされていなかった。 一次又は二次線維症に関わる臨床症状及び障害、例えば硬化症、対宿主性移植 片病(GVHD)、肺性及び肝性線維芽症、並びに多種多様な自己免疫障害は、正常 な組織の構造及び機能の崩壊をもたらす接続組織の過剰生産とは区別される。こ れらの障害は細胞機能の乱れの観点で解釈されるのが最良であり得、その主たる 徴候は過剰なコラーゲン沈着にある。 現在、線維症のほとんどの処置が有効でなく、そしてその容赦のない病理進行 に対する効果はほとんどないことが一般に認識されている。細胞外空間でのコラ ーゲン沈着を抑制するための様々な試みがなされてきた。知られている通り、進 行性線維増殖症は接続組織の過剰生産を示す。線維症におけるコラーゲンの恐ろ しい役割はその蓄積を阻害する薬剤の開発の試みを促進した〔K.I.Kivirikko,A nnals of Medicine ,Vol.25,pp.113-126(1993)〕。 かかる薬剤はプロコラーゲンポリペプチド鎖の合成を調節することにより作用 するか、又は特異的な後翻訳現象を阻害し、これは細胞外コラーゲンファイバー の形成を抑制するかもしくは改変された特性をもつファイバーの蓄積を供するで あろう。コラーゲン合成のほんのわずかなインヒビターしか、このタンパク質の 組織保全にお ける重要性及び様々な障害におけるその関与にもかかわらず、得られていない。 細胞障害性薬剤はコラーゲン産生線維芽細胞増殖を遅める試みにおいて利用さ れており〔J.A.Casasら、Ann.Rhem.Dis ,Vol.46,p.763(1987)〕、とりわけ細 胞外マトリックスへのコラーゲン分泌を示すコルヒチン〔D.Kershenobich,らN. Engl.J.Med ,Vol.318, p.1709(1988)〕及びキーコラーゲン代謝酵素のインヒ ビター〔K.Karvonen,らJ.Biol.Chem.,Vol.265,p.8414(1990);C.J.Cunliffe ,らJ.Med.Chem ,Vol.35,p.2652(1992)〕が利用されている。 残念ながら、これらのどのインヒビターもコラーゲン−型特異性ではない。ま た、古典型的な補体経路、神経−筋肉接続終板、コングルチニン及び肺性界面活 性アポタンパク質の如きその他の活性コラーゲン性分子の生合成を妨げる毒性結 果についてのかなりの問題がある。 コラーゲン合成を阻害できるその他の薬剤、例えばニフェジビン及びフェニト インは同様にその他のタンパク質の合成を阻害し、それ故コラーゲン生合成経路 を非特異性にブロッキングする〔T.Saloら、J.Oral Pathol.Med.,Vol.19,p.40 4(1990)〕。 コラーゲン架橋性インヒビター、例えばβ−アミノ−プロピオニトリルも非特 異的であるが、有用な抗線維症剤として働きうる。その長期にわたる使用はエジ プト豆中毒症候群(lathritic syndrome)を引き起こし、そしてエラスト原性(e lastogenesis)を妨害し、その理由は別の線維接続組織タンパク質であるエラス チンも架橋するからである。更に、コラーゲン架橋性阻害作用は二次的であり、 そしてコラーゲン過剰生産はコラゲナーゼによるその分解に先行しなければなら ないからである。 最近我々が提出した米国特許第08/181,066 号において、線維症、再狭窄及び 糸球体硬化症に苦しむヒト患者の処置のための方法であって、I型コラーゲン合 成を阻害するのに有効な薬理学的有効量の次式Iの薬理活性化合物を含んで成る 組成物を患者に投与することを含んで成る方法が記載及び請求されている: (式中、 R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員であり、 R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員であり 、そして R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である)。 更なる研究及び開発を経て、ハロフギノンは新生血管形成を減退及びヒト悪性 疾患を処置するために利用できることがこの度発見された。従って、米国特許第 3,320,124号(その教示内容は引用することで本明細書に組入れる)に記載及び 請求されているその他のキナゾリノン誘導体は類似の特性を有するものと信じら れる。 即ち、本発明に従うと、新生血管形成を減退及びヒト悪性疾患を処置するため の組成物であって、薬理学的有効の次式Iの化合物 (式中、 R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員であり; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員であり ; R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) をその活性成分として、薬理学的に許容される担体と組合さって含んで成るも のをこの度提供する。 本発明はまた長期(protracted)脈管形成に苦しむヒト患者の処置のための方 法であって、新生血管形成を減退するのに有効な薬理学的有効量の式Iの化合物 : (式中、 R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員であり; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員であり ;そして R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) を投与することを含んで成る方法を提供する。 本発明は更に悪性腫瘍に苦しむヒト患者の処置のための方法であって:悪性ヒ ト腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な薬理学的有効量の式Iの化合物 (式中、 R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員である; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員である ; R3は水素及びアルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) を投与することを含んで成る方法を提供する。 更に本発明に従うと、本明細書に記載の新生血管形成減退活性を有する医薬品 の製造における式Iの化合物の利用を提供する。 本発明は更に、本明細書に記載のヒト腫瘍細胞に対する抗増殖作用を有する医 薬品の製造における式Iの化合物の利用を提供する。 本発明の好適な態様において、前記化合物はハロフギノンである。 米国特許出願第08/181,006 号において、本発明の化合物は線維症、例えば強 皮症及びGVHD、並びに再狭窄及び糸球体硬化症の処置 において有効であることが明示及び実証されている。かかる明示は、当該化合物 が作用を奏する前に不活性化されうる;当該化合物が標的領域に到達し得ない、 又はその他の機能特性が当該化合物を in vivo利用に不適当なものにする、とい う根拠のない推論を排除する。しかしながら、これらの可能性は、同一の化合物 が過剰コラーゲン沈着に関係する2通りの特異的な線維症、即ち、強皮症及びGV HD、並びに再狭窄及び糸球体の処置において有効であることを示す事実により否 定される。従って、前記米国特許出願の教示は引用することで本明細書に組入れ る。 本発明の新たな発見に言及すると、脈管形成は順序立った現象の順序で毛細血 管が増殖する複雑な過程である〔J.Folkman and M.Klagsbrun,「Angiogenic Fac tors」Science,Vol.235,pp.442-447(1987);J.Folkman and Y.Shing,「Angiog enesis」J.Biol.Chem.,Vol.267,pp.10931-10934(1992)〕。新たな毛細新芽が 細静脈から生長し、内皮細胞が基底膜を破壊し、脈管形成原に向って移動し、増 殖し、管腔を形成し、2本の新芽の頂部が接続して毛細ループを形成し、そして 新たな基底膜を生成する〔J.Folkman,「Toward an Understanding of Angiogene sis: Search and Discovery」Perspectives in Biology and Medicine,Vol.29 ,pp.1-36(1985)〕。 ECMの破壊及び再造形は脈管形成にとって必須の過程である。更に、内皮細胞 により合成された ECM成分(即ち、コラーゲン、ラミニン、トロンボスポンジン 、フィブロネクチン及び SPARC)は内皮細胞の成長、移動及び形状を調節するよ うに機能する〔J.Bischoff,「Approaches to Studying Cell Adhesion Molecul es in Angiogenesis」Trends Cell Biol ,No.5,pp69-74(1995)〕。新芽形成 し、そして管形成している牛大動脈内皮細胞(BAE)はI型コラーゲン及び SPARC を合成することが報告されている。I型コラーゲンは BAE細胞の移動及び集合の誘導に関与しうると推定される〔M.L.Iruela-Arispe らLab.Invest ,No.64,pp.174-186(1991)〕。外生I型コラーゲンが集密ヒト 皮膚微小血管内皮細胞による急速管形成を促進することも見い出された〔C.J.Ja ckson and K.L.Jenkins,Exp.Cell Res ,No.192,pp.319-323(1991)〕。こ れらの管は管腔空間内にコラーゲンフィブリルを含み、内皮細胞が管構造へと折 りたたまれて整列するのにフィブリドを使用することが示唆される。 過剰な新生血管形成は胚発育に付随するものであるが、健康な成人においては 現存の血管の新芽形成及び再生の著しい能力はほとんど抑制されている〔J.Folk man and Y.Shing,前掲(1992)〕。 病理状態は脈管形成を抑制するように正常に機能するコントロールメカニズム が破綻し、そして血管の無秩序な成長が解き放たれている状態にある。その結果 の過剰な新生血管形成は数多くのいわゆる「脈管形成病」を示す〔J.Folkman「A ngiogenesis in Cancer,Vascular,Rheumatoid and Other Diseases」Nature M edicine Vol.1,pp27-31(1995)〕。脈管形成病の一のグループは、視覚障害、 そして最終的な盲目に至る網膜への血管の過剰内成長により区別される網膜障害 を含んで成る。 しかしながら、望ましくない脈管形成が重大な役割を担うたいていの恐ろしい 病気は固体腫瘍の進行及び拡布である。腫瘍が一旦生ずると、腫瘍細胞集団の各 増殖段階には、腫瘍を覆い、且つ細胞に酸素及び栄養素を供給する新たな毛細管 の増加が先行するにちがいないことがよくわかっている〔J.Folkman 前掲(1985 );J.Folkman,「What Is the Evidence that Tumors Are Angiogenesis Depend ent?」J.Natl.Cancer Inst ,Vol.82,pp.4-6(1989);N.Weidner,ら「Tumor Angiogenesis Correlates with Metastasis in Invas ive Prostate Carcinoma」Amer.J.Pathol.,Vol.143,pp.401-409(1993)〕。腫 瘍は、付随する脈管形成プログラムが活性化しない限り、無害にあり続け、そし てその起源組織に幽閉される。 腫瘍進行における脈管形成依存性段階は全ての原因学的固体腫瘍に共通のため 、腫瘍関連脈管形成を阻止する能力は癌を打倒するのに最も期待されるアプロー チである〔M.S.O'Reilly,ら「A Novel Angiogenesis Inhibitor that Mediates the Suppression of Metastases by a Lewis Lung Carcinoma」Cell,Vol.79, pp.316-328(1994)〕。 実質的な実験的証拠は腫瘍脈管形成が固体腫瘍の増殖及び転移にとっての基礎 である仮説を裏付ける〔J.Folkman,前掲(1989);N.Weidner,ら前掲(1993) ;M.S.O'Reillyら前掲(1994);N.Weidnerら「Tumor Angiogenesis and Metast asis-Correlation in Invasive Breast Carcinoma」N.Eng.J.Med.,Vol.324,pp .1-8(1991)〕。事実、固体腫瘍の大半は、固体腫瘍における誘導が1又は複数 の脈管形成因子により媒介されるような新生血管形成の発生後でさえも臨床学的 に検定されることができない〔J.Folkman 前掲(1987);J.Folkman and Y.Shin g 前掲(1992)〕。更に、血管増殖及び所定器官への侵入を阻害する能力は、医 学的に最重要であるその他の病気の処置能をもっている。 長期脈管形成は様々な病理状態、例えば関節炎、乾癬、糖尿病性網膜症、慢性 炎症、強皮症、血管腫、水晶体後線維増殖症及び血友病患者関節における異常毛 細管増殖、長期月経及び出血、並びに女性生殖系のその他の障害において認めら れる〔J.Folkman, 前掲(1995);J.W.Miller,ら「Vascular Endothelial Gro wth Factor/Vascular Permeability Factor Is Temporarily and Partially Co rrelated with Ocular Angiogenesis in a Primate Model」J.Path ol ,Vol.145,pp.574-584(1994);A.P.Adamisら「Increased Vascular Endothe lial Growth Factor Levels in the Vitreous of Eyes with Proliferative Dia betic Retinopathy」Amer.J.Ophthal ,Vol.118,pp.445-450(1994);K.Takaha shi,ら「Cellular Markers that Distinguish the Phases of Hemangioma durin g Infancy and Childhood」J.Clin.Invest.,Vol.93,pp.2357-2364(1994); D.J.Peacockら「Angiogenesis Inhibition Suppresses Collagen Arthritis」J. Exp.Med. ,Vol.175,pp.1135-1138(1992);B.J.Nickoloff,ら「Aberrant Produc tion of Interleukin-8 and Thrombospondin-1 by Psoriatic Keratinocytes Me diates Angiogenesis」Amer.J.Pathol.,Vol.44,pp.820-828(1994);J.Folkm an,「Angiogenesis in Female Reproductive Organs」Steroid Hormones and Ut erine Bleeding ,N.J.Alexander and C.d'Arcangues,Eds.,American Associa tion for the Advancement of Science Press,Washington,D.C.,U.S.A.,pp. 144-158(1992)〕。 上記の異常の多くにおいて、未拘束の新生毛細管の増殖自体が病気の進行に貢 献する。例えば、関節炎において、新生毛細管は関節の軟骨に侵入して破壊を及 ぼしうる。糖尿病において、眼の中の新生毛細管は出血して盲目の原因となる。 所定の発達型障害、例えば腸閉塞、血管奇形及び片側顔面萎縮も脈管形成異常に 原因しうる〔J.Folkman 前掲(1995)〕。 脈管形成のいくつかのインヒビターが研究されている;とりわけ、それらは血 小板第4因子、フマギリン誘導体 AGH1470、インターフェロンα2a、トロンボス ポンジン、アンジオスタチック(angiostatic)ステロイド及びアンジオスタチン である〔J.Folkman, 前掲(1995);M.S.O'Reilly,ら前掲(1994);V.Castle ,ら「Antisence-Mediated Reduction in Thrombospondin Reverses the Malign ant Pheotype of a Human Squamous Carcinoma」J.Clin.Invest.,Vol.87,pp.1 883-1888;D.Ingber,ら「Synthetic Analogues of Fumagillin that Inhibit A ngiogenesis and Suppress Tumor Growth」Nature,Vol.348,pp.555-557〕。 本発明をこれより一定の好適な態様に関連づけて下記の図面及び実施例におい て説明して、その観点がより完全に理解且つ認定されるようにするが、それらは 本発明をその特定の態様に限定するものではない。これに反し、全ての変更、改 良及び均等物は請求の範囲により規定される本発明の範囲に含まれうるつもりで ある。即ち、好適な態様を含む下記の図面及び実施例は単なる例示であり、本発 明を限定するものではない。 実施した実験の結果を添付図面を参考に以下に示す。ここで: 図1A及び1Bは特徴的な用量応答曲線であり、1ng/mlの塩基性線維芽細胞 増殖因子の非存在下(図1A)又は存在下での、培養物に維持しておいた牛大動 脈内皮細胞への3H−チミジン組込みに対するハロフギノンの作用を示す。 図2Aは毛細管様ネットワークへの牛大動脈内皮細胞の統合の特徴的な例示で ある。細胞単層をコラーゲンゲルで覆い、そして1ng/mlのbFGFと1μg/mlの ヘパリンに曝露した。培養2日後に位相差顕微鏡写真を撮った。細胞は枝分れし 、且つ吻合した毛細管様チューブのネットワークへと再統合した。 図2Bは 0.1μg/mlのハロフギノンとのインキュベーションを経た図2Aの 内皮細胞培養物を示す。細胞は重なりのない単層配列を維持し、そして典型的な 枝分れ及び吻合した毛細管様チューブを形成することはなかった。 図3Aはループ及びネットワークを供する、I型コラーゲンゲルの中に包埋さ れたラットの大動脈環から枝分れした新たに形成され た(10日)微小血管の特徴的な例示である。 図3Bは1日おきに交換する0.1μg/mlのハロフギノンとのインキュベーシ ョンを経た図3Aのラット大動脈環を示す。孤立細胞は大動脈環から末梢へと伸 びるが、微小血管へと整列することはなかった。 図4は、図3のI型コラーゲン包埋化ラット大動脈環アッセイを利用する、微 小血管形成に対するハロフギノンの阻害作用の時間及び用量応答性を示す特徴的 な曲線である。 図5は2日目(1)又は6日目(2)でのハロフギノン(250ng/ml)の除去が 、未処置大動脈環(未処置)で観察されたものと類似の微小血管形成(14日目に 評価)をもたらすことを示す特徴的な棒グラフである。微小血管形成の完全な阻 害はハロフギノンが14日間のインキュベーション期間全体にわたって存在してい るときに得られた(3)。 図6は内皮下 ECMへのスルフェート組込みに対するハロフギノンの作用を実証 する特徴的な曲線である。牛角膜内皮細胞を集密細胞密度で播種し、そしてNa2[35 S]O4の存在下で1μg/mlのハロフギノン(□)に曝露した。コントロール細 胞(■)はハロフギノンの非存在下で維持した。様々な時点において、細胞層を 溶解して下層 ECMを露出し、トリプシンで消化し、そして溶解材料をβ−シンチ レーションカウンターで計測した。 図7Aは、活発に増殖する半集密ヒト平滑筋肉腫細胞への3H−チミジンの組 込みに対するハロフギノンの作用を示す特徴的な曲線である。 図7Bは10ng/mlのハロフギノンの非存在下で又は存在下で10%のFCS(■)又 は10ng/mlのHB-EGF(■)に応答して増殖するように刺激した増殖抑制平滑筋肉 腫細胞を対比する。 実施例実験手順 細胞 血管内皮細胞の培養物を牛大動脈から既に発表の通りにして樹立した〔D.Gosp odarowicz,ら「Clonal Growth of Bovine Endothelial Cells: Fibroblast Grow th Factor as a Survival Agent」Proc.Natl.Acad.Sci .U.S.A.,Vol.73,p.412 0(1979)〕。ストック培養物を10%の仔牛血清、50U/mlのペニシリン及び50 μg/mlのストレプトマイシンの添加したDMEM(1gのグルコース/リットル) の中で、37℃で10%の CO2多湿インキュベーター内で維持した。部分精製した脳 由来のbFGF(100ng/ml)を活性細胞増殖段階の際に1日おきに加えた〔D.Gospoda rowicz,ら前掲(1979);I.Vlodavsky,ら「Vascular Endothelial Cells Mainta ined in the Absence of Fibroblast Growth Factor Undergo Structural and F unctional Alterations that Are Incompatible with Their in Vivo Different iated Properties」J.Cell Biol.,Vol.83,pp.468-486(1979)〕。細胞増殖:3H−チミジン組込み 牛大動脈内皮細胞を10%の仔牛血清の添加したDMEMの中でプレート培養した( 4×104細胞/16mmのウェル)。播種の4日後、細胞を様々な濃度のハロフギノ ン(100〜500 ng/ml)に、1ng/mlのbFGFの非存在又は存在下で曝露した。3H− チミジン(1μCi/ウェル)を48時間添加しておき、そして DNA合成をトリクロ ロ酢酸不溶性材料に組込まれた放射能を測定することによりアッセイした〔M.Be nezra,ら「Reversal of bFGF Autocrine Cell Transformation by Aromatic Ani onic Compounds」Cancer Res ,Vol.52,pp.5656-5662(1992);I.Vlodavsky, ら「Endothelial Cell-Derived Basic Fibroblast Factor:Synthesis and Deposition into Subendothelial Extrace llular Matrix」Proc.Natl.Acad.Sci .U.S.A.,Vol.84,pp.2292-2296(1987) 〕。培養内皮細胞による ECM沈着 牛角膜内皮細胞の培養物を雄の仔牛から樹立し、そして既に発表の通りにして 維持した〔D.Gospodarowicz,ら「Stimulation of Corneal Endothelial Cell Pr oliferation in Vitro by Fibroblast and Epidermal Growth Factors」Exp.Eye Res. ,No.25,pp.75-89(1977)〕。細胞を37℃で10%の CO2多湿インキュベータ ー内で培養し、そして実験は早期(3〜8)細胞継代で実施した。 スルフェートラベル化 ECMの調製のため、角膜内皮細胞を4枚のウェルプレー トに、4〜6時間以内で密接し且つ増殖阻止型の細胞より成る接触阻止細胞単層 を形成する集密度において播種した。これらの条件下で、細胞は目に見え続け、 そしてその正常な単層形態及び形態学的外観は2μg/mlのハロフギノン濃度ま で維持された。播種の1及び5日後にNa2[35S]O4(540〜590mCi/mmol)を加え(4 0μCi/ml)、そしてその培養物を培地交換抜きでインキュベーションした。播 種後、様々なインターバルで、その細胞層を 0.5%のトリトン X-100及び20mMの NH4OHを含む PBSに溶解し(5分、室温)、次いで PBSで4回洗浄することによ り内皮下 ECMを露出させた〔I Vlodavsky,ら「Lymphoma Cell Mediated Degrada tion of Sulfated Proteoglycans in the Subendothelial Extracellular Matri x: Relationship to Tumor Cell Metastasis」Cancer Res.,Vol.43,pp.2704-2 711(1983); I.Vlodavskyら「Endothelial Cell-Derived Basic fibroblast Gro wth Factor: Synthesis and Deposition into Subendothelial Extracellular M atrix」Proc.Natl.Acad.Sci .USA ,Vol.84,pp.2292-2296(1987)〕。スルフ ェートラベル 化材料の総量を決定するため、ECMをトリプシンで消化し(25μg/ml、24h、3 7℃)、そして溶解した材料をβ−カウンターで計測した。コラーゲンIの三次元ゲルにおけるin vitro脈管形成 I型コラーゲンを成Sprague-Dawleyラットの尾腱から調製した。簡単には、コ ラーゲンファイバーを4℃において48時間無菌の1/1,000(v/v)の酢酸溶液( 1gのコラーゲン当たり300ml)の中でゆっくり撹拌することにより溶解した。得 られる溶液を無菌三重ガーゼで濾過し、そして16,000gで1h4℃で遠心分離し た。次いでこの上清液を1/10のDMEMに対して徹底的に透析し、そして4℃で保 存した。コラーゲンマトリックスゲルはコラーゲン溶液のpH及びイオン強度の同 時の上昇により得られた。この目的のため、7容量のコラーゲン溶液を1容量の 10×の最少必須培地及び2容量の炭酸水素ナトリウム(0.15M)とす早く混合し た。 胸郭大動脈を断頭により殺した生後1〜2ケ月のSDラットから得た〔R.F.Nico sia and A.Ottinetti 「Growth of Microvessels in Serum-Free Matrix Cultur e of Rat Aorta」Lab.Invest ,Vol.63,pp.115-122(1990)〕。大動脈を直ち に PBSの入ったペトリ皿に移した。大動脈周囲のフィブロ−アジポース組織を解 剖顕微鏡の下で慎重に取り除き、そして長さ1mmの大動脈環を切片化し、そして PBSでよくすすいだ。 コラーゲン溶液(0.2ml)を各16mmウェルに加え、そして37℃で15分かけてゲル 化させた。各大動脈環をゲルの中心に移動配置し、そして更なる 0.4mlのコラー ゲン溶液を環の頂部の上に静かに注いだ。ゲルの形成後、0.1μg/mlのハロフ ギノンの入った又は入っていない 0.4mlの無血清内皮増殖培地を加え、そしてこ の培地を1日おきに交換した。内皮細胞の毛細管様ネットワークに至るin vitro統合 牛大動脈内皮細胞を24穴プレートの16mmウェルに播種して24h増殖させ、半集 密単層を得た。次いで培養培地を除去し、そして上記の 0.4mlの低温コラーゲン 混合物を細胞単層の頂部に注ぎ、そして37℃で10分重合させた。様々な濃度のハ ロフギノンの入った又は入っていない新鮮番地(0.6ml)をコラーゲンがゲル化後 加えた。内皮細胞単層の再統合をモニターし、そして Zeissの倒立位相差顕微鏡 で写真撮景した〔R.Montesano,ら「In Vitro Rapid Organization of Endotheli al Cells into Capillary-like Networks Is Promoted by Collagen Matrices」J.Cell Biol. ,Vol.97,pp.1648-1652(1983)〕。ヒト平滑筋肉腫細胞の増殖に対するハロフギノンの作用 ヒト平滑筋肉腫サンプルを前述の通りにして、子宮摘出術を受けた女性から得 た〔R.S.Mangrulkerら、前掲〕。ミンチした組織を20mlの低温ホモジナイゼーシ ョンバッファー:1MのNaCl、10mMのトリス(pH 7.4)、1mMのEDTA、1mMのベ ンズアミジン、0.1%の CHAPS、0.01%のアプロチニン(Sigma)、10μg/mMのロ イペプチン、1mMの AEBSF〔R.S.Mangrulkerら、前掲〕に入れた。サンプルを2 分ホモジナイズし、そして12,000gで60分4℃で遠心分離した。その上清液を10 mMのトリス(pH 7.4)で1:5に希釈して 100mlの最終容量にし、そして0.45μ mのナイロンフィルターで濾過した。細胞を10%の仔牛血清の入ったDMEMに維持 した。細胞は何回も継代を経て可視であり続けたが、2又は3回の継代目に使用 した。増殖アッセイのため、細胞を96穴プレートの中に10,000細胞/ウェルにお いて 200μlの培地(4.5g/lのグルコース、10%の仔牛血清、1%のグルタミ ン、1%のペニシリン/ストレプトマイシンの入ったDMEM)の中でプレート培地 し、そして集密となるまで2日間イン キュベーションした。培地を 0.5%の仔牛血清、1μMのインスリン及び5μM のトランスフェリンの入ったDMEMに交換した。24h後、サンプル(5〜10μl) を加え、そして更に24h後、〔3H〕チミジン(1μCi/ウェル)を各ウェルに 加えた。36〜48hのインキュベーション後、細胞をメタノールで固定し、そして DNAを5%のトリクロロ酢酸で沈殿させた。細胞を 150μ/ウェルの 0.3NのNaO Hで溶解し、シンチレーションバイヤルに移し、そしてβ−カウンターで計測し た。実験結果 血管内皮細胞に対するハロフギノンの抗増殖作用 半集密牛大動脈内皮細胞を、1ng/mlのbFGFの非存在下及び存在下で、様々な 濃度のハロフギノンの入った又は入っていない10%の仔牛血清を含む培地の中で 維持した。3H−チミジンを播種の4日後に加え(1μCi/ウェル)、そして DN A合成を48時間後に測定した。図1に示す通り、3Hチミジン組込みの50%の阻害 が、bFGF(1ng/ml)を培養培地に加えようと加えまいと関係なく、100ng/ml のハロフギノンにおいて得られた(図1)。培養内皮細胞による ECMの沈着に対するハロフギノンの作用 内皮下 EMCは血管内皮細胞の移動及び増殖を促進することが示された〔D.Gosp odarowicz,ら「The Extracellular Matrix and the Control of Proliferation of Vascular Endothelial and Vascular Smooth Muscle Cells」J.Supramol.Str uc ,No.13,pp.339-372(1980)]。この活性は ECMの巨大分子成分と、ECMの硫 酸ヘパリンプロテオグリガンの GAG側鎖に結合したbFGFの如きヘパリン結合性成 長因子との双方に基づく〔I.Vlodavsky,ら「Endothelial Cell-Derived Basic F ibroblast Factor:Synthesis and Deposition into Subendothelial Extracell ular Mattix」Proc.Natl.Acad.Sci. USA ,Vol.84,pp.2292-2296(1987)〕。ECM沈着に対するハロフギノンの作用 を調べるため、ラベル化スルフェート(Na2[35S]O4)及びハロフギノンを播種の 24時間後に集密内皮細胞単層に加えた。様々な時点で(5,10及び14日目)、細 胞層を溶解させて下層 ECMを露出させた。次いで ECMをトリプシン処理し、そし てβ−シンチレーション計測にかけた。スルフェート組込みのほぼ完全な阻害が 1μg/mlのハロフギノンにおいて観察され、一方50%の阻害が 0.2μg/mlの 薬剤の存在下で得られた。毛細管様ネットワークに至る内皮細胞の統合 牛大動脈内皮細胞を24穴プレートの16mmのウェルに播種し、そしてゲルの表層 上で24h増殖させ、半集密単層を得た。次いで培養培地を除き、そして 0.4mlの 低温コラーゲンを細胞単層の頂部に注ぎ、そして重合化させた。ハロフギノンの 入った(図2B)又は入っていない(図2A)bFGF(1ng/ml)及びヘパリン( 1μg/ml)を含む新鮮培地を、コラーゲンがゲル化した後に加えた〔R.F.Nico sa and A.Ottinetti「Growth of Microvessels in Serum Free Matrix Culture of Rat Aorta」Lab.Invest ,Vol.63,pp.115-122(1990)〕。図2Bに示す通 り、ハロフギノンは内皮細胞のコラーゲンゲルへの侵入、並びにその後の枝分れ 及び吻合毛細管様チューブのネットワークへの統合を完全に阻止した。微小血管の形成 胸郭大動脈を断頭により殺した生後1〜2ケ月のSDラットから得た〔R.F.Nico siaら前掲(1990)〕。大動脈をペトリ皿に移し、そして長さ1mmの大動脈環を 切片化し、そして PBSでよくすすいだ。I型コラーゲン溶液を各16mmウェルに加 え、そして37℃で15分かけてゲル化させた。更に 0.4mlのコラーゲンを環の頂部 に注いだ。ゲルの形成後、0.1μg/mlのハロフギノンの入った又は入っていな い無血清内皮増殖培地を加え、そしてその培地を1日おきに交換した。図3Aは 10日目の培養物を示し、新たに形成された枝分れ微小血管が大動脈の切除端から 発達し、ループ及びネットワークを供していた。図3Bは1日置きに交換する 0 .1μg/mlのハロフギノンで処理した同一の培養物を示す。これらの条件下で、 孤立細胞は大動脈環から末梢へと伸びたが、微小血管へと整列するには至らなか った。図4はこの作用の用量応答定量化を示す。 微小血管形成のほぼ完全な阻止が 100ng/mlのハロフギノンで得られた(図4 )。完全な阻害は 250ng/mlのハロブギノンの存在下で観察されたが、2日又は 6日目での薬剤の除去は、未処置の大動脈環で見られたものと似た微小血管形成 を供した(図5)。ヒト平滑筋肉腫細胞に対するハロフギノンの抗増殖作用 ヒト平滑筋肉腫細胞の増殖に対するハロフギノンの作用を調べた。平滑筋肉腫 は多量の細胞外マトリックスを有し、そして更によく血管形成されている〔A.Fe renczy,ら「A Comparative Ultrastructural Study of Leiomyosarcoma,Cellu lar Leiomyoma,and Leiomoma of the Uterus」Cancer,No.28,pp.1004-1018(1 971)〕。その増殖は、正常及び悪性子宮筋層細胞により産生され〔A.Zhang,ら「 Heparin-Binding Epidermal Growth Factor-Like Growth Factor is Differenti ally Regulated by Progesterone and Estradiol in Rat Uterine Epithelial a nd Stromal Cells」Endocrinology ,No.134,pp.1089-1094(1994);R.S.Mang rulker,ら「Isolation and Characterization of Heparin-Binding Growth Fac tors in Human Leiomyomas and Normal Myometrium」Biology of Reproduction ,No.53,pp.636-646(1995)〕、且つ周囲 ECMの中に局所的に包埋された〔I.Vlo davsky,ら「Extracellular Matrix-Bound Growth Factors,Enzymes and Plasma Proteins」Basement Membranes :Ce llular and Molecular Aspects ,D.H.Rohrbach and R.Timpl,Eds.,Academic P ress,Inc.,Orlando,Florida,U.S.A.,pp.327-343(1993)〕成長因子(即ち 、bFGF,HB-EGF)に依存するものと考えられる。 半集密ヒト平滑筋肉腫細胞を10%の胎児仔牛血清(FCS)を含む培地の中に播種 した。播種して24h後、様々な濃度のハロフギノン(10〜100 ng/ml)を加え、 そして24h後、細胞を3H−チミジン(1μCi/ウェル)に曝露した。DNA合成を 48時間後に測定した。図7Aに示す通り、3H−チミジン組込みの60〜70%の阻 害が 2.5ng/mlのハロフギノンで得られた。 休止中のヒト平滑筋腫瘍細胞を FCS又はヘパリン結合性内皮成長因子(HB-EGF )に応答して増殖するように誘導させた。平滑筋肉腫細胞を 0.5%の FCSを含む 培地の中での48hのインキュベーションにより増殖休止させた。次いで細胞を10 %の FCS又は10ng/mlのHB-EGFのいづれかに対して10ng/mlのハロフギノンの非 存在下及び存在下で曝露した。次いで3H−チミジンを加え、そして DNA合成を3 6h後に測定した。血清又はHB-EGFの双方により誘導される細胞増殖の完全阻害 がハロフギノンの存在下で認められた(図7B)。結論 本発明は、その最も好適な態様において、新生血管形成に関与する複数の成分 を阻害する高能で安価で無毒な化合物を利用する。例えば、ハロフギノンは血管 内皮細胞及び平滑筋細胞の双方の増殖〔E.F.Choi,ら「Halofuginone,A Specif ic Collagen Type I Inhibitor,Reduces Anastomotic Intimal Hyperplasia」A rch.Surg. ,Vol.130,pp.257-261(1995)〕並びにコラーゲンの合成〔I.Granot, ら「Halofuginone:An Inhibitor of Collagen Type I Synthesis」Biochem.Bio phys.Acta ,Vol.1156,pp.107-112(1993)〕及び 内皮下 ECMの集成であって、微小血管形成にとって全て必須であるもの〔J.Folk man and M.Klagsbrun, 前掲(1987);J.Folkman and Y.Shing,ibid.(1992) ;J.Folkman, 前掲(1985)〕を阻害する。脈管形成を阻止する現状のアプロー チの一部は広い作用スペクトルを及ぼす傾向のある抗インテグリン抗体又はシグ ナル変換インヒビターの如き因子を利用し〔J.Folkman, 前掲(1995);P.C.Br ooks,ら「Integrin αv β3Antagonists Promote Tumor Regression by Induc ing Apoptosis of Angiogenic Blood Vessels」Cell,Vol.79,pp.1157-1164(1 994)〕、それ故潜在的な副作用を有し得る。他方、ハロフギノンは比較的狭い 、且つ特異的な態様の作用を有する。更に、今日抗脈管形成剤として評されてい る多くの化合物はタンパク質、例えば抗体、トロンボスポンジン、アンジオスタ チン、血小板第IV因子であり〔J.Folkman, 前掲(1995);M.S.O'Reilly,ら前 掲(1994);V.Castle,ら前掲;P.C.Brooks,ら前掲(1994)〕それらは体内で 容易に分解し、それ故高用量及び高頻度で投与すべきものである。 本発明のアプローチは高能、安価、そして無毒な化合物を利用する。更に、ハ ロフギノンは低分子量化合物であり、他のものと同様に経口投与できる。この化 合物は家畜を処置するうえで利用することについてF.D.A.により承認されている 。このような特徴はハロフギノンが、新生血管形成及び腫瘍脈管形成を阻止する ために最も有望で臨床学的に有用な薬剤にする。 血管形成を効率的に阻害する無毒な化合物としてのハロフギノンの利用は、前 述の通り、腫瘍の増殖及び拡布を阻止する、並びに長期脈管形成を有する様々な 臨床障害を処置するために有効な戦略を提供するものと予測される。 上述において、ハロフギノンは極めて低濃度(2.5ng/ml)におい てヒト平滑筋肉腫細胞の DNA合成を、その細胞が血清により、又はHB-EGFの如き 潜在的な増殖促進因子により刺激されようと関係なく、ほぼ完全に阻害すること も実証された。ハロフギノンのこの濃度は正常血管内皮細胞の増殖を阻害するの に必要な濃度の40分の1であり、平滑筋肉腫細胞に対するハロフギノンの直接、 且つ非常に高能な抗増殖作用を示唆する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月4日 【補正内容】 更なる研究及び開発を経て、ハロフギノンは新生血管形成を減退及びヒト癌性 疾患を処置するために利用できることがこの度発見された。従って、米国特許第 3,320,124号(その教示内容は引用することで本明細書に組入れる)に記載及び 請求されているその他のキナゾリノン誘導体は類似の特性を有するものと信じら れる。 即ち、本発明に従うと、新生血管形成を減退及びヒト癌性疾患を処置するため の組成物であって、薬理学的有効の次式Iの化合物 (式中、 nは1又は2である; R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員であり; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員であり ; R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) をその活性成分として、薬理学的に許容される担体と組合さって含んで成るも のをこの度提供する。 本発明はまた長期(protracted)脈管形成に苦しむヒト患者の処置のための方 法であって、新生血管形成を減退するのに有効な薬理学的有効量の式Iの化合物 : (式中、 nは1又は2である; R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員であり; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員であり ;そして R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) を投与することを含んで成る方法を提供する。 本発明は更に癌性腫瘍に苦しむヒト患者の処置のための方法であって:癌性ヒ ト腫瘍細胞の増殖を阻害するのに有効な薬理学的有効量の式Iの化合物 (式中、 nは1又は2である; R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員である; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の 構成員である; R3は水素及びアルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) を投与することを含んで成る方法を提供する。 更に本発明に従うと、本明細書に記載の新生血管形成減退活性を有する医薬品 の製造における式Iの化合物の利用を提供する。 本発明は更に、本明細書に記載のヒト腫瘍細胞に対する抗増殖作用を有する医 薬品の製造における式Iの化合物の利用を提供する。 本発明の好適な態様において、前記化合物はハロフギノンである。 米国特許出願第08/181,006 号において、本発明の化合物は線維症、例えば強 皮症及びGVHD、並びに再狭窄及び糸球体硬化症の処置において有効であることが 明示及び実証されている。かかる明示は、当該化合物が作用を奏する前に不活性 化されうる;当該化合物が標的領域に到達し得ない、又はその他の機能特性が当 該化合物を in vivo利用に不適当なものにする、という根拠のない推論を排除す る。しかしながら、これらの可能性は、同一の化合物が過剰コラーゲン沈着に関 係する2通りの特異的な線維症、即ち、強皮症及びGVHD、並びに再狭窄及び糸球 体の処置において有効であることを示す事実により否定される。従って、前記米 国特許出願の教示は引用することで本明細書に組入れる。 請求の範囲 1.新生血管形成を減退させる及びヒト癌性疾患を処置するための組成物であ って、薬理学的有効量の次式Iの化合物: (式中: nは1又は2である; R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員である; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員である ;そして R3、は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) を活性成分として、薬理学的に許容される担体と組合さって含んで成る、前記 組成物。 2.前記化合物がハロフギノンである、請求項1記載の組成物。 3.本明細書に記載の、新生血管減退活性を有する医薬品の製造における、請 求項1記載の式Iの化合物の利用。 4.本明細書に記載の、ヒト癌性腫瘍細胞に対して抗増殖作用を有する医薬品 の製造における、請求項1記載の式Iの化合物の利用。 5.長期脈管形成に苦しむヒト患者の処置のための方法であって、新生血管形 成を減退するのに有効な薬理学的有効量の次式Iの化 合物: (式中: nは1又は2である; R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員である; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員である ;そして R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) を投与することを含んで成る方法。 6.癌性疾患に苦しむヒト患者の処置のための方法であって、癌性ヒト腫瘍細 胞の増殖を阻害するのに有効な薬理学的有効量の次式Iの化合物: (式中: nは1又は2である; R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員である; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員である ;そして R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) を投与することを含んで成る方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG, MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM ,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 スラビン,シモン イスラエル国,エルサレム,エインケレ ム,ハオレン ストリート 21 (72)発明者 ブロダフスキー,イスラエル イスラエル国,90805 メバセレット ジ オン,ピー.オー.ボックス 84489,ア ーベル ストリート 34 (72)発明者 パインズ,マーク イスラエル国,レホボット パインスカー ストリート 12ビー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.新生血管形成を減退させる及びヒト悪性疾患を処置するための組成物であ って、薬理学的有効量の次式Iの化合物: (式中: R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員である; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員である ;そして R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) を活性成分として、薬理学的に許容される担体と組合さって含んで成る、前記 組成物。 2.前記化合物がハロフギノンである、請求項1記載の組成物。 3.本明細書に記載の、新生血管減退活性を有する医薬品の製造における、請 求項1記載の式Iの化合物の利用。 4.本明細書に記載の、ヒト腫瘍細胞に対して抗増殖作用を有する医薬品の製 造における、請求項1記載の式Iの化合物の利用。 5.長期脈管形成に苦しむヒト患者の処置のための方法であって、新生血管形 成を減退するのに有効な薬理学的有効量の次式Iの化合物: (式中: R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員である; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員である ;そして R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成員である) を投与することを含んで成る方法。 6.悪性疾患に苦しむヒト患者の処置のための方法であって、悪性ヒト腫瘍細 胞の増殖を阻害するのに有効な薬理学的有効量の次式Iの化合物: (式中: R1は水素、ハロゲン、ニトロ、ベンゾ、低級アルキル、フェニル及び低級ア ルコキシより成る群の構成員である; R2はヒドロキシ、アセトキシ及び低級アルコキシより成る群の構成員である ;そして R3は水素及び低級アルケノキシ−カルボニルより成る群の構成 員である) を投与することを含んで成る方法。
JP50946697A 1995-08-15 1996-08-12 新生血管形成の予防及びヒト悪性疾患の処置のためのキナゾリノン含有薬理組成物 Expired - Fee Related JP4101875B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IL114951 1995-08-15
IL11495195A IL114951A (en) 1995-08-15 1995-08-15 Quinazolinone-containing pharmaceutical compositions for prevention of neovascularization
PCT/US1996/013210 WO1997006805A1 (en) 1995-08-15 1996-08-12 Quinazolinone-containing pharmaceutical compositions for prevention of neovascularization and for treating human malignancies

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11511172A true JPH11511172A (ja) 1999-09-28
JP4101875B2 JP4101875B2 (ja) 2008-06-18

Family

ID=11067877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50946697A Expired - Fee Related JP4101875B2 (ja) 1995-08-15 1996-08-12 新生血管形成の予防及びヒト悪性疾患の処置のためのキナゾリノン含有薬理組成物

Country Status (11)

Country Link
EP (1) EP0850062B1 (ja)
JP (1) JP4101875B2 (ja)
CN (1) CN1113652C (ja)
AT (1) ATE279925T1 (ja)
AU (1) AU705955B2 (ja)
CA (1) CA2228524C (ja)
DE (1) DE69633673T2 (ja)
DK (1) DK0850062T3 (ja)
ES (1) ES2231824T3 (ja)
IL (1) IL114951A (ja)
WO (1) WO1997006805A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003523460A (ja) * 2000-01-25 2003-08-05 シグマ−タウ・インドゥストリエ・ファルマチェウチケ・リウニテ・ソシエタ・ペル・アチオニ 抗脈管形成活性を有し、かつ、抗凝固作用がない、部分脱硫酸グリコサミノグリカンの誘導体

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU4808997A (en) 1996-09-30 1998-04-24 Brigham And Women's Hospital Methods and compounds for treatment of abnormal uterine bleeding
US6028075A (en) * 1997-02-11 2000-02-22 Pines; Mark Quinazolinone containing pharmaceutical compositions for prevention of neovascularization and for treating malignancies
IL147416A (en) * 2001-12-31 2008-11-26 Israel State Combined modalities for improved cancer treatment
CN100434425C (zh) * 2005-03-09 2008-11-19 首都师范大学 4-喹唑啉酮衍生物及其在抗肿瘤药物中的应用
CN102653521B (zh) * 2012-04-27 2014-08-06 首都师范大学 吲哚-2-酮的哌嗪硫代甲酰肼衍生物及其制备方法和用途
AR110963A1 (es) 2017-02-07 2019-05-22 Dae Woong Pharma Compuestos heterocíclicos, su método de preparación y composición farmacéutica que los comprende

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3320124A (en) * 1964-07-20 1967-05-16 American Cyanamid Co Method for treating coccidiosis with quinazolinones
DE2934069A1 (de) * 1979-08-23 1981-03-12 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Mittel gegen theileriosen und seine verwendung.
DE3638446A1 (de) * 1986-11-11 1988-05-26 Hoechst Ag Coccidiozide mittel
CA2113229C (en) * 1994-01-11 1999-04-20 Mark Pines Anti-fibrotic quinazolinone-containing compositions and methods for the use thereof
IL110831A (en) * 1994-08-31 1998-12-27 Hadasit Med Res Service Pharmaceutical compositions containing quinazolinone derivatives for preventing restenosis
IL112125A (en) * 1994-12-22 1998-02-08 Hadasit Med Res Service Quinazolinone-containing pharmaceutical compositions

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003523460A (ja) * 2000-01-25 2003-08-05 シグマ−タウ・インドゥストリエ・ファルマチェウチケ・リウニテ・ソシエタ・ペル・アチオニ 抗脈管形成活性を有し、かつ、抗凝固作用がない、部分脱硫酸グリコサミノグリカンの誘導体
US8222231B2 (en) 2000-01-25 2012-07-17 Sigma-Tau Industrie Farmaceutiche Riunite Spa Derivatives of partially desulphated glycosaminoglycans endowed with antiangiogenic activity and devoid of anticoagulating effect

Also Published As

Publication number Publication date
AU6846996A (en) 1997-03-12
DK0850062T3 (da) 2005-02-07
EP0850062B1 (en) 2004-10-20
DE69633673D1 (de) 2004-11-25
WO1997006805A1 (en) 1997-02-27
CA2228524C (en) 2003-01-07
ATE279925T1 (de) 2004-11-15
DE69633673T2 (de) 2006-02-09
CN1113652C (zh) 2003-07-09
JP4101875B2 (ja) 2008-06-18
CA2228524A1 (en) 1997-02-27
ES2231824T3 (es) 2005-05-16
AU705955B2 (en) 1999-06-03
IL114951A0 (en) 1995-12-08
EP0850062A4 (en) 2000-03-15
CN1194583A (zh) 1998-09-30
IL114951A (en) 1999-08-17
EP0850062A1 (en) 1998-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6028075A (en) Quinazolinone containing pharmaceutical compositions for prevention of neovascularization and for treating malignancies
JP2001278789A (ja) サリドマイドを有効成分とする医薬品製剤
JP2000515523A (ja) 創傷および線維性障害の治療における性ステロイド機能モジュレーターの使用
RO117996B1 (ro) Metoda de tratament pentru inhibarea migratiei celulelor musculare netede, vasculare
JPH11511172A (ja) 新生血管形成の予防及びヒト悪性疾患の処置のためのキナゾリノン含有薬理組成物
US6090814A (en) Quinazolinone-containing pharmaceutical compositions for prevention of neovascularization
KR20010006485A (ko) 망막 색소상피세포의 과잉증식에 관한 질환의 예방 또는 치료제
JP2005537282A (ja) セファロタキシンアルカロイドによる血管新生抑制、並びにその誘導体、組成物、および使用方法
CZ127999A3 (cs) Inhibitor sekundárního zákalu
JP2001511177A (ja) 皮膚障害の治療
Neil et al. Investigation of the role of signal transduction in attachment of ocular melanoma cells to matrix proteins: inhibition of attachment by calmodulin antagonists including tamoxifen
EP0794780B1 (en) Quinazolinone-containing pharmaceutical compositions and methods for the use thereof
US5998422A (en) Quinazolinone-containing pharmaceutical compositions and methods for the use thereof
ITMI970309A1 (it) Analoghi delle purine atti all'inibizione dell'angiogenesi
MXPA97009189A (en) Methods to inhibit the migration of cells of the smooth muscle vascu
WO2005009461A1 (en) Factor vii activating protease (fsap) polypeptides for the treatment of angiogenesis-related disorders

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060829

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20061128

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070628

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20071108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees