JPH11510211A - ハロゲン不含の反応性ポリイソブテンの製造法 - Google Patents

ハロゲン不含の反応性ポリイソブテンの製造法

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Abstract

(57)【要約】 −30℃ないし+40℃の温度で、それぞれ酸素を含有する化合物の形での、元素の周期律表の第I副族、第II副族、第III副族、第IV副族、第V副族、第VII副族もしくは第VIII副族または元素の周期律表の第II主族、第III主族、第IV主族、第V主族もしくは第VI主族から選択されたプロモータとして作用する少なくとも1種の元素または前記の元素の複数および酸素を含有する化合物の形でのジルコニウムを含有し、かつこの場合、触媒が工業的有効量のハロゲンを含有していないような不均一重合触媒に接して重合を実施することによる、液相中でイソブテンまたはイソブテン含有炭化水素混合物のカチオン重合によっての、50モル%を上回る末端二重結合の量および500〜5000ダルトンの平均分子量Mnを有するハロゲン不含の反応性ポリイソブテンの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】 ハロゲン不含の反応性ポリイソブテンの製造法 発明の詳細な説明 本発明は、液相中でのイソブテンまたはイソブテン含有炭化水素混合物のカチ オン重合による、50モル%を上回る末端二重結合の量および500〜5000 ダルトンの平均分子量Mnを有するハロゲン不含の反応性ポリイソブテンの製造 法に関する。 イソブテン重合の際には、個々のポリイソブテン中に、種々の位置に二重結合 を有するポリイソブテンからなる不可分の混合物が形成される。式I 〔式中、nは、製造されたポリイソブテンの平均分子量Mnからあらためて明ら かになる重合度を表す〕で示されるポリイソブテンは、本明細書中ではポリイソ ブテン分子中での位置によりα−オレフィン系二重結合とも呼称されるビニリデ ンタイプの末端C=C二重結合を有している。これに相応して、式II で示されるポリイソブテン中の二重結合は、β−オレフィン系二重結合と呼称さ れる。イソブテンの重合の際に特別な手段を選択しない場合には、α−オレフィ ン系二重結合並びに末端β−オレフィン系二重結合および更にポリイソブテン分 子の内部に存在する二重結合を有するポリイソブテンからなるランダムな混合物 が生じてしまう。特定の製造法により製造されたポリイソブテン生成物の末端二 重結合の量並びにβ−オレフィン二重結合の量は、モル%で記載されている。 100000ダルトンまでの分子量を有するポリイソブテンは、公知である。 前記オレフィンの製造は、 polymerisate、第77〜104頁、Springer verlag、ベルリン、1959年中 に記載されており、通常、ルイス酸触媒によるイソブテン重合によって行われて おり、この場合、ルイス酸としては塩化アルミニウム、アルキル塩化アルミニウ ムまたは三フッ化ホウ素が使用されている。しかしながら、この場合に得られた ポリマーが、ビニリデンタイプの末端C=C二重結合の10モル%未満の相対的 に少ない量を有している。 これとは異なり、通常500〜5000ダルトンの 分子量を有する反応性ポリイソブテン(PIB)は、有利に50モル%を上回る 多量の末端ビニリデン基を有している。前記反応性ポリイソブテンは、例えばド イツ連邦共和国特許出願公開第2702604号明細書中に記載されているよう に、滑剤添加物および燃料添加物の製造のための中間生成物として使用されてい る。前記添加物の製造のためには、ポリイソブテンは、まず、無水マレイン酸と 反応させられる。この場合、有利に、ビニリデンタイプの末端二重結合が反応す るのだが、更にマクロ分子の内部に存在する二重結合は、分子中の位置に応じて 、より少ない程度で反応するかまたは全く反応しない。形成されたポリイソブテ ン−無水マレイン酸付加物は、引き続き、特定のアミンとの反応によって相応す る添加物に変換される。従って、高含量の末端二重結合は、上記の添加物のため の出発物質として使用されるポリイソブテンにとっては絶対必要である。同様の ことは、反応性ポリイソブテンのヒドロホルミル化と、この場合に得られたポリ イソブテンアルデヒドの引き続く還元アミン化とによって製造されるような欧州 特許出願公開第244616号明細書に記載の同様に燃料添加物として使用され るポリイソブテンアミンの製造についても当てはまる。この場合同様に、多量の 末端二重結合を有するポリイソブテンが有利に使用されるが、しかし、コバルト 触媒を用いるヒドロホルミル化の際に、その二重結合 異性体化活性に基づき、β−オレフィン系ポリイソブテンもヒドロホルミル化さ れて望ましい生成物にされる。 イソブテンの均一触媒重合による反応性ポリイソブテンの製造は、既に公知で ある。例えば、ドイツ連邦共和国特許出願公開第2702604号明細書の記載 によれば、三フッ化ホウ素の存在下でのイソブテンの反応によって、88%まで の末端二重結合の量を有するようなポリイソブテン生成物が得られる。欧州特許 出願公開第145235号明細書は、三フッ化ホウ素と第一級アルコールとから なる錯体の存在下で、−100℃ないし+50℃の温度範囲内でのイソブテンの 重合を教示しており、この場合、同様に多くのビニリデン二重結合量を有する生 成物が得られる。三フッ化ホウ素と第二級アルコールとからなる錯体を用いた場 合には、米国特許第5286823号明細書によれば、同様に高反応性ポリイソ ブテンを製造することができる。 前記の均一触媒による方法の欠点は、使用されたルイス酸触媒が腐食性であり 、望ましい反応性ポリイソブテンとともに、実際にはPIBから分離不可能であ り、かつPIBの生成物の性質および後処理の性質に不利な影響を及ぼすような ハロゲン化された高分子量の副生成物が生じてしまうという危険があるというこ とである。金椅子触媒の分離は、前記の方法の場合、 通常、触媒が分解されるような求核性物質を用いる急冷と、引き続き、急冷混合 物からのPIBの抽出分離とによって行われる。前記の付加的な処理工程は、P IBの製造のための均一触媒による方法のもう1つの欠点である。 不均一触媒を用いるPIBの製造は、同様に公知である。米国特許第4288 649号明細書には、ハロゲン化された参加アルミニウム触媒に接してのイソブ テン含有C4−炭化水素混合物の重合による、1250ダルトンを上回る平均分 子量のポリイソブテンの製造法が記載されている。前記触媒は、高められた温度 で、ハロゲン化剤、有利に塩素化剤、殊に四塩化炭素を用いる酸化アルミニウム の処理によって製造される。前記の方法には、塩素の一部が触媒から形成された ポリマーの上に移動するという欠点がある。例えば、こうして製造された塩素化 された酸化アルミニウム触媒に接してのn−ブタン、イソブタンおよびイソブテ ンの混合物の重合により、2時間の反応時間後に、塩素含量46ppmを有する ポリイソブテン生成物が生じる。 米国特許第5326920号明細書は、酸化物の担体材料、有利に二酸化珪素 を、該二酸化珪素に結合した金属塩化物、有利に塩化アルミニウムで活性化させ ておき、不均一触媒として使用することによるイソブテン重合法に関する。前記 文献によれば、AlCl2 基が酸素架橋成分を介してSiO2担体に結合されているようなSiO2−AlC l2触媒が、特に有利に使用されている。前記方法の欠点は、得られたポリイソ ブテン生成物が、8〜14の極めて広い分子量分布Dを有していること、該ポリ イソブテン生成物の末端二重結合の量が少ないことおよび該ポリイソブテン生成 物の塩素含量がppmの範囲であることである。更に、前記の方法の場合、プロ モータ、例えば水、アルコール、アルキルハロゲン化物または塩化水素の存在が 必要であり、これにより、工業的な運転のために十分な触媒活性が達成される。 特開昭56−139429号公報によれば、二酸化ジルコニウム含有不均一触 媒および酸化モリブデン含有不均一触媒が、300ダルトン未満の分子量を有す るイソブテンオリゴマーの製造のために使用されている。前記触媒の活性の向上 のためには、この触媒に、更にフッ化アルミニウムを混入することができる。例 えば、前記文献の記載によれば、120℃で、MoO3として計算して13重量 %のモリブデン含量のMoO3−ZrO2触媒に接しての、イソブテン含有C4− 切片(組成:イソブテン46%、1−ブテン28%、2−ブテン8%、n−ブタ ン12%、イソブタン5%、1,3−ブタジエン1%)の反応の際に、29%、 49%もしくは19%がジイソブテン、トリイソブテンもしくはテトライソブテ ンからなるようなイソブテ ンオリゴマーからなる混合物が得られる。 従って、本発明には、不均一触媒を用いる、50モル%を上回る末端二重結合 の量、80モル%を上回る末端β−オレフィン系二重結合の量および500〜5 000ダルトンの平均分子量を有するハロゲン不含の反応性ポリイソブテンの製 造法を見出すという課題が課された。前記の方法により製造されたPIBは、4 未満の狭い分子量分布Dを有していなければならない。更に、ポリイソブテン製 造のための方法を経済的に運転することができるような前記の方法の実施に適し た不均一触媒を見出さなければならなかった。 相応して、−30℃ないし+40℃の温度で、それぞれ酸素を含有する化合物 の形での元素の周期律表の第I副族、第II副族、第III副族、第IV副族、 第V副族、第VII副族もしくは第VIII副族または元素の周期律表の第II 主族、第III主族、第IV主族、第V主族もしくは第VI主族から選択された プロモータとして作用する少なくとも1種の元素または前記の元素の複数および 酸素を含有する化合物の形でのジルコニウムを含有し、かつこの場合、重合触媒 は、工業的有効量のハロゲン原子を含有していない不均一のか焼した重合触媒に 接して重合を実施することによって特徴付けられるような、液相中でのイソブテ ンまたはイソブテン含有炭化水素混合物のカチオン重合による、50モル%を上 回る末端二重結合の量およ び500〜5000ダルトンの平均分子量Mnを有するハロゲン不含の反応性ポ リイソブテンを製造するための方法が見出された。 イソブテンの重合のための触媒として実際には不活性であるかまたは極めて僅 かな触媒活性を有しているにすぎないような純粋な二酸化ジルコニウムとは異な り、本発明により使用すべき触媒は、50モル%を上回る末端二重結合の量およ び500〜5000ダルトンの平均分子量並びに4未満の相対的に狭い分子量分 布Dを有する反応性の低分子量ポリイソブテンにするためのイソブテンの重合の ための良好ないし極めて良好な活性および選択性を有している。本発明により使 用すべき触媒には、高い活性および選択性の達成のためにハロゲン化化合物を添 加する必要はないので、該触媒は、ハロゲン不含のPIBの経済的な製造を可能 にする。 以下に詳細に記載されているように、本発明により使用すべき触媒の製造に基 づき、前記触媒中に含有されている酸素を含有するジルコニウム化合物の主要部 分は、二酸化ジルコニウムとして存在しているという前提があり、それ故、簡素 化および具体的な説明のためには、以下に二酸化ジルコニウム触媒、ドーピング された二酸化ジルコニウム、二酸化ジルコニウム担体材料等について記載されて いる。 本発明による方法の場合、酸素を含有する化合物の 形での元素の周期律表の第I副族、第II副族、第III副族、第IV副族、第 V副族、第VII副族もしくは第VIII副族または元素の周期律表の第II主 族、第III主族、第IV主族、第V主族もしくは第VI主族から選択されたプ ロモータとして作用する少なくとも1種の元素または前記の元素の複数を二酸化 ジルコニウムに固着して含有する二酸化ジルコニウム(ZrO2)触媒が使用さ れる。 本発明の範囲内では、酸素を含有する化合物を単独でかまたは別の元素の酸素 を含有する化合物との組合せて、500〜5000ダルトンの平均分子量のハロ ゲン不含の反応性ポリイソブテンにするためのイソブテンの重合の際に、完成触 媒中の二酸化ジルコニウムと一緒に協力して、ドーピングされていない二酸化ジ ルコニウムと比べて、この種のドーピングされた二酸化ジルコニウム含有触媒の 触媒活性を数倍だけ高めるような元素のことを、「プロモータとして作用する元 素」と呼称する。従って、ハロゲン原子は、本発明の範囲内では、プロモータと して作用する元素とは見なされない。 周期律表の第I副族の有利なプロモータ作用の元素は、銅および銀である。周 期律表の第II副族からのプロモータとして作用する有利な元素は、亜鉛である 。周期律表の第III副族、いわゆる希土類金属からは、スカンジウム、イット リウム、ランタン、セリウ ム、ネオジムおよびプラセオジムが、別の希土類金属が、前記の希土類金属と同 様に良好なプロモータの性質を有することが期待されるにもかかわらず、その使 用可能性に基づき、有利に使用される。周期律表の第IV副族からのチタンおよ びハフニウムは、同様にプロモータとして作用するが、チタンは、ハフニウムよ りも価格が低いので有利に使用される。周期律表の第V副族からのバナジウム、 ニオブおよびタンタルは、互いに比較して同様に良好なプロモータの性質を有し ている。周期律表の第VII副族からは、マンガンおよびレニウムがプロモータ 元素として有利に使用でき、この場合、マンガンは、通常、レニウムよりも良好 なプロモータの性質を有している。第VIII副族からは、鉄、コバルトおよび ニッケルがプロモータ元素として有利に使用されている。確かに、白金金属、ル テニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムおよび白金もプロモ ータ元素として好適であるが、その価格が高いので、第VIII副族の他の元素 と比べてあまり有利に使用されるものではない。 周期律表の第II主族の元素については、ベリリウム、マグネシウム、カルシ ウム、ストロンチウムおよびバリウムをプロモータ元素として使用することがで き、これらについては、カルシウムおよびマグネシウムが有利に使用されている 。周期律表の第III主族からは、ホウ素、アルミニウム、ガリウムおよびイン ジウム、殊にホウ素、アルミニウムおよびガリウムが有利なプロモータ作用元素 であるが、他方、これに関連して、周期律表の第IV主族からは、珪素、ゲルマ ニウム、スズおよびなまり、殊に珪素およびスズが挙げられる。周期律表の第V 主族からの燐および第VI主族からの硫黄は、本発明による方法の場合、プロモ ータ元素として極めて良好であることが判明したが、しかし、砒素、アンチモン 、ビスマス、セレンおよびテルルをプロモータ元素として使用することもできる 。 上記のプロモータとして作用する元素については、硫黄および燐の他に、マン ガン、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、スズ、アルミニウム、珪素、カルシウム およびマグネシウムが有利であり、この場合、プロモータ元素は、マンガン、鉄 、コバルトおよびアルミニウムが特に強調されるべきである。 本発明による方法の場合、プロモータとして作用する元素の複数を二酸化ジル コニウムに結合して含有しているZrO2触媒を特に有利に使用することができ る。硫黄および燐の他に、元素の周期律表の前記の副族および/または主族、有 利に元素の周期律表の第II副族、第VII副族および/または第VIII副族 および/または第II主族、第III主族および/または第VI主族からの1種 以上の元素を更に含有しているプロモータ活性元素の前記の組合せ物が有利に使 用される。プロモータ活性元素の特に有利な組合せ物は、例えば硫黄および/ま たは燐と、鉄、鉄/マンガン、マンガンまたは鉄/アルミニウムとの組合せ物で ある。 前記の基礎組成物の他に、本発明により使用すべき触媒の正確な化学構造は、 実際には知られていない。場合によっては、プロモータとして作用する元素は、 二酸化ジルコニウムとともに、触媒活性中心を形成し、これによりイソブテン重 合を触媒する混合酸化物または混合原子価酸化物形成し、場合によっては、プロ モータとして作用する元素は、化学結合によって、例えば、Rare Metals 11、 185(1992)中に記載されているように酸素架橋成分を介して二酸化ジル コニウムの表面に結合されており、こうして、ドーピングされた二酸化ジルコニ ウムの触媒活性を生じるが、該二酸化ジルコニウムは、この種のドーピングがな ければ、本発明による方法の場合には、実際には触媒活性を発揮しない。従って また、前記触媒の作用の仕方について具体的に言及することはできない:本発明 により使用可能な触媒の多くは、ハメットの滴定による該触媒の酸性度の測定の 際に、強酸性であることが判明し、これに反して他のものは、前記滴定法の場合 に、実際には中性であることが判明するが、それでもやはり、望ましい多くの量 の末端二重結合を形成しながらイソブテン重合を触媒している。 前記触媒の製造法に関連して、上記のように、本発明により使用すべき触媒中 のジルコニウムの大部分が、二酸化ジルコニウムとして存在し、かつプロモータ 元素の酸素を含有する化合物が、例えば二酸化ジルコニウムとの混合酸化物形成 または前記二酸化ジルコニウム表面への前記の化学結合によって該二酸化ジルコ ニウムに固着していると推測する理由がある。従って、本明細書中で、二酸化ジ ルコニウムへの固着した、プロモータとして作用する元素の酸素を含有する化合 物についても記載される。本発明により使用すべき触媒の化学構造は知られてい ないので、個々の触媒の特性決定のために、該触媒中のジルコニウムおよびプロ モータ元素の量は、か焼した触媒の全重量に対して、Zrもしくは当該のプロモ ータ元素として計算した重量%で記載されている。100重量%になるまでの残 分は、大部分が前記元素に結合した酸素であるが、製造条件下で触媒中に達した 工業的に有効ではない不純物、例えばアルカリ金属化合物でもある。また、水素 は、化学結合した形、例えばOH基の形かまたはか焼条件下であっても除去不可 能な結晶水の形で、本発明により使用すべき触媒中に該触媒のか焼後に存在して いることがある。 一般に、Zrとして計算したジルコニウム対触媒中に存在するプロモータとし て作用する元素または漸増的に、それぞれ当該の元素として計算された、触媒中 に存在するプロモータとして作用する元素のモル比、Zr/プロモータ元素は、 50:50〜99.9:0.1、有利に54:46〜99.7:0.3、特に有 利に80:20〜98:2である。アルカリ金属は、通常、酸素を含有するアル カリ金属化合物の形であるが、触媒中に存在している場合には、製造条件下で、 それぞれアルカリ金属として計算して、1重量%まで、例えば0.1〜1重量% の量で触媒中に存在していることがある。アルカリ金属は、例えばアルカリ金属 を含有する沈殿剤の使用によってかまたはプロモータ作用の元素の促進のために 使用された化合物のアルカリ金属不純物もしくはアルカリ金属成分によって触媒 中に混入されることがある。 本発明により使用すべき重合触媒は、一般におよび有利にハロゲン不含である 。しかしながら、該重合触媒の製造法に応じて、殊に該重合触媒の製造に使用さ れた原料のハロゲン含量に応じて、前記触媒は、プロモータ作用を発揮すること もハロゲン化されたポリイソブテンを形成することもないハロゲンの前記原料に よって工業的に不可避的に混入されたが、しかし、工業的に有効ではない量で汚 染されていることがある。本発明により使用すべき触媒中のこの種の望ましくな いハロゲン不純物の工業的に有効でないことの原因は、前記不純物が触媒上に非 特異的に分布しており、かつ触媒活性中心の成分ではないからである。これによ り、本発明により使用すべき触媒は、就中、ハロゲンが触媒の触媒活性中心の中 に意図的に組み込まれているような米国特許第4288649号緒明細書または 同第5326920号明細書に記載のハロゲン含有触媒と区別される。本発明に より使用すべき触媒中の工業的に不可避的なハロゲン不純物の含量は、一般に、 それぞれ、か焼された触媒の全重量に対して1000重量ppm未満、有利に1 00重量ppm未満であり、特に有利に、ハロゲン不含の触媒が使用される。 一般に、本発明により使用すべき触媒は、当該のプロモータ活性の1種以上の 元素の溶液、有利に水溶液を用いる、技術文献中ではしばしば二酸化ジルコニウ ム水和物(ZrO2・2H2O)として記載されることも多い水酸化ジルコニウム (Zr(OH)4)の処理、一般に80〜150℃、有利に100〜120℃の 温度で、大気圧または減圧での、こうして処理された水酸化ジルコニウムの乾燥 および一般に300〜1000℃、有利に350〜900℃、特に有利に400 〜800℃の温度で、有利に酸素を含有する雰囲気中、例えば空気の存在下での 、プロモータ元素を含有する乾燥した非晶質水酸化ジルコニウムのか焼によって 製造される。 本発明により使用すべき触媒の製造のために使用された水酸化ジルコニウムは 、市販により入手可能であるかまたはそれ自体公知の方法で、ジルコニウム塩、 例えば硝酸ジルコニル(ZrO(NO22)、硫酸ジルコニル(ZrO(SO4 ))、硫酸ジルコニウム(Zr(SO42)またはカルボン酸ジルコニル、例え ば酢酸ジルコニルまたは蓚酸ジルコニルの水溶液またはジルコニウム錯化合物の 溶液から、塩基、例えばアンモニア、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属ヒ ドロキシドの添加によって沈殿させることができる。また、前記の目的のために は、有機塩基、例えば尿素またはウロトロピン(ヘキサメチレンテトラミン)を 使用することもでき、この場合、尿素またはウロトロピンの使用の際に、有利に 沸騰熱で沈殿させる。また、水酸化ジルコニウムは、加水分解可能なジルコニウ ム化合物、例えばジルコニウムアルコラート、例えばメタノール酸ジルコニウム (Zr(OCH34)またはプロパノール酸ジルコニウム(Zr(OCH(CH3 ))4)から加水分解によって製造することができる。水酸化ジルコニウムは、 善意の方法の場合、通常、非晶質でゲル状の沈殿物として沈殿する。 プロモータとして作用する1種以上の元素を、該水酸化ジルコニウムの沈殿後 に、含浸処理によって水酸化ジルコニウムゲル上に施与することができるかまた は水酸化ジルコニウムと一緒になって混合沈殿の場合に共沈させることができる 。 混合沈殿の際に、望ましいプロモータ活性元素は、一般に、その水溶性の塩ま たは錯体の形で、プロモー タ元素が金属である場合には、その硝酸塩または酢酸塩の形で、沈殿すべきジル コニウム塩溶液に添加され、かつ前記の元素は、記載されているように、水酸化 ジルコニウムと一緒になって、ヒドロキシド、炭酸塩または塩基性の塩として沈 殿させられる。プロモータ元素が非金属である場合には、例えば当該のプロモー タ元素を含有しているような水溶性ジルコニウム塩、例えば硫酸ジルコニルを沈 殿のために使用できるかまたは当該のプロモータ元素の水溶性の塩化合物または 該プロモータ元素を含有する酸を、沈殿の際に付加的に塩基に添加することがで き、これによって、沈殿の際に、当該のプロモータ元素を含有したアニオンを有 する難溶性のジルコニウム塩、例えば燐酸ジルコニウム、ホウ酸ジルコニウムま たは珪酸ジルコニウムが一緒に沈殿させられる。また、プロモータとして作用し ている金属の錯化合物、例えばレニウム酸アルミニウムまたは別の可溶塩、例え ばアルカリ金属塩、この種の錯化合物は、前記の方法で、ジルコニウムの沈殿の 際に添加することができる。 プロモータ活性元素の施与のための水酸化ジルコニウムゲルの含浸処理は、好 ましくは、水酸化ジルコニウムゲルの懸濁を、1種以上の施与すべきプロモータ 元素の水性の塩溶液、錯溶液または酸溶液と一緒に撹拌し、引き続き、水を留去 し、かつ乾燥させるようにして行われる。プロモータ元素の水性の塩溶液または 酸溶液の代わりに、含浸のために、有利な極性の有機溶剤中、例えばアルコール 、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン またはジメチルスルホキシド中のプロモータ元素の熱分解可能な難揮発性の有機 化合物、例えば有機金属化合物の溶液を使用することができる。 プロモータ元素の1種以上を用いる含浸は、一工程または多工程で行うことが できる。例えば、複数のプロモータ活性元素を含有している溶液を含浸に使用す ることができるかまたは水酸化ジルコニウムの含浸処理を、複数の浸漬工程で、 それぞれ、1種のプロモータ元素のみを含有している溶液を用いる浸漬によって 順次実施することができる。有利に、含浸のためには、複数のプロモータ元素、 例えばヘテロポリ酸またはその水溶性の塩から構成されているような化合物の溶 液を使用することもできる。 プロモータ活性元素の施与後に、水酸化ジルコニウムゲルは、記載されたよう に乾燥され、かつ前記の温度でか焼される。か焼時間は、一般に、1〜20時間 、有利に3時間である。前記条件下でのか焼の際に、ZrO2担体材料上に施与 されたプロモータ元素の化合物は、触媒活性の酸素を含有する化合物に変化する 。か焼は、酸素を含有するガス、例えば空気の存在下にかあるいはまた不活性雰 囲気下、例えば窒素雰囲気下に行うことができ、有利に、か焼は、空気の存在下 に実施される。前記の場合、各触媒それぞれのか焼条件は、それによって本発明 による方法で最適の結果が達成されることになる場合に、該触媒の組成、どのよ うにプロモータ元素が水酸化ジルコニウムゲルの上に施与されているのかという 方法およびこのために使用されたプロモータ活性元素の化合物の種類に応じて調 節されなければならないということが指摘される。しかし、記載されたか焼温度 の範囲内での前記か焼条件の個々の調節は、当業者にとっては、僅かな機械的作 用により簡単に行われる。 本発明により使用すべき触媒の多くは公知であり、例えばJ.chem.Chem.Com mun.1645(1992)、米国特許第4918041号明細書および同第4 956519号明細書中に記載されている鉄、マンガンおよび硫黄をプロモータ 元素として含有する二酸化ジルコニウム触媒であり、これらは従来、n−ブタン 異性化のための方法でのみ使用されている。 本発明により使用すべき触媒は、好ましくは、本発明方法でのその使用の前に 条件調節され、即ち、前記触媒は、自体公知の方法で成形されて、例えばタブレ ット、球体、中空体、リングまたは螺旋体のような成形体にされるかまたは粉砕 されて砕片にされ、かつ前記の形で有利に反応器中の固定床配置中で使用される かまたは前記触媒は粉砕されて粉末にされ、かつ前記の形で、有利に懸濁触媒と して使用される 本発明により使用すべき触媒は、実際には制限されずに、有利に湿分を遮断し ながら貯蔵することができる。湿った触媒は、有利に、本発明方法での使用の前 に大気圧または減圧下で乾燥させられ、大気圧の場合には、一般に150℃を上 回り、有利に180〜300℃の温度で、減圧下の場合には、勿論より低い温度 で乾燥を行うことができる。 出発材料としては、本発明による方法の場合、純粋なイソブテン並びにイソブ テン含有炭化水素混合物、例えばC4−ラフィネートまたはイソブテン脱水から のイソブタン/イソブテン混合物を使用することができる。1,3−ブタジエン の十分な、即ち痕跡にまでの除去、例えば抽出蒸留によって水蒸気分解またはF CC分解(FCC:流動接触分解)のC4−断片から得られる炭化水素混合物が C4−ラフィネートと呼称される(Weissermel,Arp:Industrielle Organische Chemie、第69頁、第102〜103頁、第2版、Verlag Chemie 1978を参 照のこと)。 本発明による方法は、断続的にかまたは連続的に、一般に−30℃ないし+4 0℃、有利に−20℃ないし+30℃、特に有利に−10℃ないし+20℃の温 度で、大気圧または高められた圧力、殊に反応系の固有の圧力下で実施すること ができるので、イソブテンは液状のままである。この場合、自体公知の反応器、 例えば断続的運転方法の場合には撹拌反応器またはル ープ型反応器を使用することができ、連続的運転方法の場合にはループ型反応器 または反応カスケードを使用することができる。同様にサンプ法または潅流法で 運転された管状反応器または管状反応器カスケードを、本発明による方法の連続 的運転の場合に有利に使用することができる。この場合、本発明により使用すべ き触媒は、有利にループ型反応器または管状反応器の使用の際に、固定床中に配 置されていてもよいかまたは粉末の形で反応媒体中に懸濁されていてもよい。イ ソブテン重合は、有利なハロゲン不含の非極性溶剤、有利に炭化水素の存在下ま たは不在で行うことができ、出発材料としてのイソブテン含有炭化水素混合物の 使用の際に、その中にイソブテン以外に付加的に含有されている炭化水素が溶剤 または希釈剤として作用する。イソブテン重合は、発熱性であるので、使用され た反応器に内部冷却または外部冷却のための装置を備えさせることが有利である 。 ポリイソブテンの望ましい平均分子量Mnの調節は、本発明による方法の場合 、反応パラメータの変動によって行うことができる。 断続的な方法の場合、平均分子量Mnの前記の調節は、一般に使用された触媒 量、反応時間および反応温度によって行われる。反応時間は、使用された触媒量 に応じて一般に0.01〜10時間、有利に0.1〜 8時間である。触媒は、本発明による方法の断続的な実施態様の場合、一般に、 それぞれ、使用された出発材料中に含有されているイソブテンの重量に対して0 .1〜50重量%、有利に0.5〜20重量%、特に有利に1〜10重量%の量 で添加される。好ましくは、使用された触媒および出発材料に応じて、望ましい 平均分子量Mnのポリイソブテンの製造のための最適な重合条件は、予備試験で 定められる。本発明による方法の連続的な運転の場合、平均分子量Mnの調節は 相応して行われるが、しかし、この場合、使用された触媒量の代わりに、反応パ ラメータの触媒負荷および滞留時間が変動させられる。 重合混合物からのポリイソブテンの単離は、一般に、処理技術的に特別なこと はなく、懸濁された触媒の使用の際に、例えば濾過、遠心分離または傾瀉による 該触媒の分離後に蒸留により行われ、この場合、好ましくは、まず、重合混合物 の易揮発性成分、例えば反応していないイソブテン、出発材料中に含有されてい るかまたは溶剤として添加された炭化水素が留去され、引き続き、高沸点の副生 成物、例えば低分子量イソブテンオリゴマーがポリイソブテンから留去される。 本発明による方法は、500〜5000ダルトンの平均分子量Mnおよび50 モル%を上回る末端二重結合の量のハロゲン不含の反応性ポリイソブテンの経済 的な製造を実現する。 実施例 I.触媒の製造 触媒A〜Iの製造のための出発材料として、MEL−ケミカルズ社(Firma ME L-Chemicals)、英国マンチェスター在(Chemical Abstracts Service(CAS)-No. :14475−63−9)の、ZrO2として計算したジルコニウム含量47重 量%を有する市販の湿った水酸化ジルコニウムペーストを使用した。触媒A〜P を粉末の形で製造し、かつ使用した。 個々の触媒のZr、Sc、NbおよびReの含量は、X線蛍光分析(Lit.R.Bo ck:Methoden der Analytischen Chemie;第2巻:Nachweis- und Bestimmungsm ethoden Teil 1、Verlag Chemie、Weinheim 1980)、個々の触媒のP、S、 Ca、Mg、Al、Ni、Co、FeおよびMnの含量は、ICP(誘導結合プ ラズマ)−原子発光分析(Lit:A.Montaser;D.W.Golightly:Inductively Coup led Plasmas in Analytical Atomic Spectrometry;第2版、VCH Verlagsgesell schaft、Weinheim)を用いて測定した。 前記元素の測定の前に、か焼した触媒を、再度一定重量になるまで乾燥させ、 かつ前記の形で直接分析した。 触媒 A Zr(OH)4ペースト442gを、水1000ml中のFe(NO33・9 H2O32.4g、MnSO4・H2O10.5gおよび(NH42SO416.4 gの溶液で含浸させた。このために、前記ペーストを、1時間に亘って前記含浸 溶液と一緒に撹拌し、引き続き、回転蒸発器中で水を除去した。残留した固体を 110℃で5時間乾燥させ、引き続き650℃で3時間か焼した。触媒Aは、か 焼後に以下の組成: Zr:69 重量% Fe:1.7重量% Mn:1.3重量% S :1.1重量% を有していた。 全ての重量%の記載は、以下の触媒製造例の重量%の記載も、か焼した触媒の 全重量に対するものである。 触媒 B Zr(OH)4ペースト224gを、触媒Aの製造の際に記載されたのと同様 にして、水500ml中のFe(NO33・9H2O16.2gおよび(NH42 SO48.2gの溶液で含浸させ、乾燥させ、かつか焼した。か焼した触媒Bは 、組成: Zr:69 重量% Fe:1.8重量% S :1.8重量% を有していた。 触媒 C Zr(OH)4ペースト224gを、触媒Aの製造の際に記載されたのと同様 にして、水500ml中のMnSO4・H2O5.25gおよび(NH42SO4 8.2gの溶液で含浸させ、乾燥させ、かつか焼した。か焼した触媒Cは、組成 : Zr:71 重量% Mn:1.4重量% S :0.9重量% を有していた。 触媒 D Zr(OH)4ペースト224gを、触媒Aの製造の際に記載されたのと同様 にして、水500ml中のAl(NO33・9H2O15.0g、Fe(NO33 ・9H2O7.24gおよび(NH42SO48.2gの溶液で含浸させ、乾燥 させ、かつか焼した。か焼した触媒Dは、組成: Zr:70 重量% Al:0.6重量% Fe:1.6重量% S :0.7重量% を有していた。 触媒 E Zr(OH)4ペースト100gを、水100ml中のFe(NO3)3・9H2 O7.24gおよび85%の燐酸11.8gの溶液で、触媒Aの製造の際に記 載されたのと同様にして含浸させ、乾燥させた。これを550℃で3時間か焼し た。か焼した触媒Eは、組成: Zr:66 重量% Fe:1.0重量% P :3.1重量% を有していた。 触媒 F Zr(OH)4ペースト100gを、水100ml中のMn(NO32・4H2O 4.57gおよび85%の燐酸11.8gの溶液で、触媒Aの製造の際に記載さ れたのと同様にして含浸させ、乾燥させ、引き続き550℃で3時間か焼した。 か焼した触媒Fは、組成: Zr:66 重量% Mn:1.1重量% P :3.0重量% を有していた。 触媒 G Zr(OH)4ペースト90gを、水250ml中の85%の燐酸16.24 gの溶液で、触媒Aの製造の際に記載されたのと同様にして含浸させた。得られ た固体を120℃で5時間乾燥させ、550℃で3時間か焼した。か焼した触媒 Fは、組成: Zr:62 重量% P :5.0重量% を有していた。 触媒 H 水200ml中の硝酸ジルコニル32.2gおよびCa(NO32・4H2O 0.71gの溶液に、pH値が9に調節されるまで、25%のアンモニア溶液約 50mlを緩徐に添加した。得られた沈殿物の懸濁液を、更に2時間、上澄液中 で撹拌し、次に濾別し、110℃で一晩乾燥させ、かつ600℃で3時間窒素雰 囲気下でか焼した。か焼した触媒Hは、組成: Zr:73 重量% Ca:0.1重量% を有していた。 触媒 I Zr(OH)4ペースト111gを、触媒Aの製造の際に記載されたのと同様 にして、水250ml中のMg(NO32・6H2O12.8gの溶液で含浸し 、かつ乾燥させた。得られた固体を、800℃で3時間か焼した。触媒Iは、組 成: Zr:72 重量% Mg:1.3重量% を有していた。 触媒 K ZrO2ペースト25gを、5%の蓚酸水溶液400g中のニオブ蓚酸アンモ ニウム38g(製造者:Fa.H.C.Starck、Goslar)の溶液中に懸濁させ、60℃ で2時間撹拌し、引き続き、水を回転蒸発器により除去した。得られた固体を1 10℃で一晩乾燥させ、引き続き、まず350℃で2時間、次に700℃で2時 間か焼した。か焼した触媒Kは、組成: Zr:59重量% Nb:24重量% を有していた。 触媒 L Zr(OH)4ペースト250gを、5%の蓚酸水溶液1000g中の過レニ ウム酸アンモニウム54.4gの溶液中に懸濁させ、かつ60℃で2時間撹拌し た。引き続き、水を回転蒸発器により除去し、かつ得られた固体を110℃で一 晩乾燥させた。引き続き、まず350℃で2時間、次に700℃で2時間か焼し た。以下の組成: Zr:59重量% Re:13重量% の触媒L100gが得られた。 触媒 M 塩化ジルコニル(ZrOCl2・8H2O)93.5gおよび硝酸スカンジウム (Sc(NO33・6H2O)2.0gを水1000ml中に溶解し、かつ25 %のアンモニア水溶液57mlを用いて沈殿させた。沈殿後のpH値は、9.0 であった。沈殿物を熟成のために沈殿溶液中で2時間撹拌し、濾別し、かつ洗浄 して塩化物不含にした。この沈殿物を110℃で一晩乾燥させ、かつ600℃で 3時間か焼した。こうして製造された触媒は、Zr69重量%およびSc3.3 重量%を含有していた。該触媒の塩素含量は、0.1重量%未満であった。 触媒 N Zr(OH)4ペースト(ZrO280.0g以下)99.5gを、水100 ml中の硝酸ニッケル(Ni(NO32・6H2O)11.5gの溶液で含浸し 、 引き続き、回転蒸発器中で乾燥物になるまで蒸発堅固させた。110℃での乾燥 後に、触媒を500℃で16時間か焼した。こうして製造された触媒は、Zr7 1重量%およびNi2.9重量%を含有していた。 触媒 O Zr(OH)4ペースト(ZrO280.0g以下)99.5gを、水100m l中の硝酸コバルト(Co(NO32・6H2O)11.5gの溶液で含浸し、 引き続き、回転蒸発器中で乾燥物になるまで蒸発堅固させた。110℃での乾燥 後に、触媒を500℃で16時間か焼した。こうして得られた触媒は、Zr71 重量%およびCo2.8重量%を含有していた。 触媒 P Zr(OH)4ペースト(ZrO280.0g以下)99.5gを、水100m l中の硝酸マンガン(Mn(NO32・4H2O)10.1gの溶液で含浸し、 引き続き、回転蒸発器中で乾燥物になるまで蒸発堅固させた。110℃で5時間 の乾燥後に、触媒を600℃で16時間、N2下でか焼した。こうして得られた 触媒は、Zr70重量%お予備Mn2.5重量%を含有していた。 II.イソブテンの重合 本明細書中では平均分子量Mnとも呼称されている分子量Mnの数平均を、ゲル 透過クロマトグラフィー処理(GPC)を用いて測定し、この場合、標準化され たポリイソブテンを較正物質として使用した。数平均Mnを、得られたGPCク ロマトグラムから方程式 Mn=Σci/Σ(ci/Mi) 〔式中、ciは、得られたポリマー混合物中の個々のポリマー種の濃度を表し、 Miは個々のポリマー種iの分子量を表す〕により計算した。分布度(D)とも 呼称される分子量分布を、重量平均(Mw)と数平均(Mn)との比から方程式 D=Mw/Mn により定め、この場合、重量平均Mwは、得られたGPCクロマトグラムから以 下の方程式: Mw=Σcii/Σci により定められた。 α−オレフィン含量およびβ−オレフィン含量(式IおよびII)を、13C− NMR分光分析により測定した。 α−オレフィンIの末端二重結合のC原子は、13C−NMR−スペクトル中で は、化学変位の際に114 .4ppm(CH2)および143.6ppm(C)の信号を示している。β− オレフィンIIの三置換された二重結合のC原子の信号は、13C−NMR−スペ クトル中では、127.9(=CH−R)および135.4ppm(=C(CH32)である。信号面積の評価および他のオレフィン系C原子の信号面積との比 較によって、α−オレフィンおよびβ−オレフィンの含量を定めることができる 。溶液としては、重水素化されたクロロホルム(CDCl3)を使用し、かつ内 部標準としてはテトラメチルシランを使用した。 例 1 ガラス製の25mlの耐圧容器中に、アルゴン雰囲気下で、−70℃でイソブ テン10gを凝縮させ、予め180℃/0.3ミリバールで再度乾燥させておい た触媒A0.1gの添加後に、この容器を密閉し、かつ懸濁液を0℃で6時間反 応系の自己圧力下で撹拌した。この後、この重合混合物を0℃でn−ヘキサン1 0gで希釈した。反応していないイソブテンを室温で蒸発させ、触媒を濾別し、 かつ添加した溶剤を室温で圧力を0.3ミリバールにまで緩徐に低下させながら 濾液から留去した。低分子量のイソブテンオリゴマーを球管蒸留によって120 ℃/0.3ミリバールで分離した。44%の収率で得られた無色のポリイソブテ ンは、730ダルトンの平均分子量Mn、2.7の分子量分布Dおよび74モル %の末端二重結合含量(=α−オレフィン含量)を有していた。β−オレフィン 含量は25モル%であった。 例 2〜10 例2〜10を、例1中に記載されたのと同様にして実施した。異なる触媒およ び種々の触媒量を用いて得られた前記の断続的試験の結果は、表1中にまとめら れている。 1)使用されたイソブテンに対する球管蒸留(120 ℃/0.3ミリバール)後の蒸発残分 2)S(I)=末端二重結合の量=α−オレフィン含量 3)S(I+II)=末端二重結合の量+β−オレフィン系二重結合の量 例 11〜16 例11〜16を、例1で記載したのと同様にして実施したが、純粋イソブテン の代わりに、等重量部のイソブテンとイソブタンとからなる合成混合物を使用し た。この場合に得られた結果は、表2中にまとめられている。 1)使用されたイソブテンに対する球管蒸留(120℃/0.3ミリバール)後 の蒸発残分 2)S(I)=末端二重結合の量=α−オレフィン含量 3)S(I+II)=末端二重結合の量+β−オレフィン系二重結合の量 4)重合温度 例 17 例17を、例1中に記載されたのと同様にして実施したが、純粋イソブテンの 代わりに、以下の組成のイソブテン含有C4切片(ラフィネートI)を使用物質 として使用した: イソブテン43重量%、1−ブテン26重量%、2−ブテン13重量%、n−ブ タン13重量%、イソブタン5重量% 重合条件:重合温度:0℃;自己圧力;重合時間:6時間;使用量:ラフィネ ート110g、重合触媒:触媒E;使用した触媒量:2g 1260ダルトンの平均分子量Mnのポリイソブテンの収率は、120℃/0 .3ミリバールの球管蒸留後に8%であった。末端二重結合の量は、64モル% (a−オレフィン)であり、β−オレフィンの量は15モル%であった。分子量 分布Dについては、3.7の値を測定した。 例 18〜21 触媒M、N、OおよびPを、断続的重合試験で試験した。試験は、例1中に記 載されたのと同様にして実施した。試験の結果は、表3中にまとめられている。 1)使用されたイソブテンに対する球管蒸留(120℃/0.3ミリバール)後 の蒸発残分 2)S(I)=α−オレフィン含量 3)S(I+II)=α+β−オレフィン 4)反応時間:0.5時間 5)反応時間:1時間 6)触媒Mを用いて製造されたポリイソブテン中には、元素分析により塩素を検 出することができなかった。 比較例 種々の前処理された2つの純粋な二酸化ジルコニウム試料を用いて、例1の重 合試験を行った。1つの二 酸化ジルコニウム試料(出所:Firma MEL-Chemicals)を400℃で3時間か焼 させ、かつ該試料の使用の前に再度180℃/0.3ミリバールで乾燥させ、も う1つの二酸化ジルコニウム試料を600℃で3時間か焼させ、かつ該試料の使 用の前に再度、第一の二酸化ジルコニウム使用と同様に乾燥させた。反応混合物 の後処理後に、例1中に記載されたのと同様にして、濾液の蒸発後に、双方の場 合に、高分子量の残分は見出されなかった。 モリブデン含有触媒を用いる重合(比較) 特開昭56−139429号公報の例1に記載の触媒を製造し、500℃でか 焼させ、かつ粉末の形でイソブテン重合に使用した。使用の直前に180℃およ び0.3ミリバールの圧力で再度乾燥させておいた前記触媒1gの存在下でのイ ソブテン10gの断続的重合を、例1の場合と同様にして氷冷却しながら実施し た。重合時間は6時間であった。反応混合物の後処理および球管蒸留(例1中に 記載されているのと同様)後に、高分子量の蒸留残分5.3gが得られたが、該 蒸留残分は、僅か11モル%の末端二重結合の量および20モル%のβ−オレフ ィン含量を有していた。平均分子量Mnは、970ダルトンであり、分布度D3 .5であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),UA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,BG ,BR,CA,CN,CZ,GE,HU,IL,JP, KR,LV,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,S I,SK,TR,UA,US (72)発明者 ウルリッヒ ミュラー ドイツ連邦共和国 D−67434 ノイシュ タット ビルケンヴェーク 16 (72)発明者 ハンス ペーター ラート ドイツ連邦共和国 D−67269 グリュー ンシュタット フリートホフシュトラーセ 7 (72)発明者 ロルフ フィッシャー ドイツ連邦共和国 D−69121 ハイデル ベルク ベルクシュトラーセ 98

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液相中でイソブテンまたはイソブテン含有炭化水素混合物のカチオン重合に よって、50モル%を上回る末端二重結合の量および500〜5000ダルトン の平均分子量Mnを有するハロゲン不含の反応性ポリイソブテンを製造するため の方法において、−30℃ないし+40℃の温度で、それぞれ酸素を含有する化 合物の形での、元素の周期律表の第I副族、第II副族、第III副族、第IV 副族、第V副族、第VII副族もしくは第VIII副族または元素の周期律表の 第II主族、第III主族、第IV主族、第V主族もしくは第VI主族から選択 されたプロモータとして作用する少なくとも1種の元素または前記の元素の複数 および酸素を含有する化合物の形でのジルコニウムを含有し、かつこの場合、重 合触媒が工業的有効量のハロゲンを含有していないような不均一のか焼した重合 触媒に接して重合を実施することを特徴とする、ハロゲン不含の反応性ポリイソ ブテンの製造法。 2.酸素を含有する硫黄化合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1に記載 の方法。 3.酸素を含有する燐化合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1または2 に記載の方法。 4.酸素を含有するケイ素化合物、ゲルマニウム化合 物および/またはスズ化合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1から3ま でのいずれか1項に記載の方法。 5.酸素を含有するホウ素化合物、アルミニウム化合物、ガリウム化合物および /またはインジウム化合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1から4まで のいずれか1項に記載の方法。 6.亜鉛の酸素を含有する化合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1から 5までのいずれか1項に記載の方法。 7.銅の酸素を含有する化合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1から6 までのいずれか1項に記載の方法。 8.マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよび/またはバリウムの酸素 を含有する化合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1から7までのいずれ か1項に記載の方法。 9.スカンジウム、イットリウム、ランタンおよび/またはセリウムの酸素を含 有する化合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1から8までのいずれか1 項に記載の方法。 10.チタンおよび/またはハフニウムの酸素を含有する化合物を含有する重合 触媒を使用する、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。 11.バナジウム、ニオブおよび/またはタンタルの 酸素を含有する化合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1から10までの いずれか1項に記載の方法。 12.マンガンおよび/またはレニウムの酸素を含有する化合物を含有する重合 触媒を使用する、請求項1から11までのいずれか1項に記載の方法。 13.鉄、コバルトおよび/またはニッケルの酸素を含有する化合物を含有する 重合触媒を使用する、請求項1から12までのいずれか1項に記載の方法。 14.燐および/または硫黄の酸素を含有する化合物の他に、付加的に、元素の 周期律表の第I副族、第II副族、第III副族、第IV副族、第V副族、第V II副族もしくは第VIII副族または元素の周期律表の第III主族もしくは 第IV主族からのプロモータとして作用する元素の酸素を含有する1種以上の化 合物または前記の元素の酸素を含有する化合物の混合物を含有している重合触媒 を使用する、請求項1に記載の方法。 15.燐および/または硫黄の酸素を含有する化合物の他に、付加的に、元素の 周期律表の第VII副族もしくは第VIII副族または元素の周期律表の第II I主族からのプロモータとして作用する元素の酸素を含有する1種以上の化合物 または前記の元素の酸素を含有する化合物の混合物を含有する重合触媒を使用す る、請求項1に記載の方法。 16.燐および/または硫黄の酸素を含有する化合物の他に、付加的に、鉄、マ ンガンまたはアルミニウムの酸素を含有する化合物または前記の元素の酸素を含 有する化合物の混合物を含有する重合触媒を使用する、請求項1に記載の方法。 17.プロモータとして作用する1種以上の元素の化合物を用いる水酸化ジルコ ニウムまたは二酸化ジルコニウムの含浸、乾燥および300〜1000℃の温度 でのか焼によって製造されている重合触媒を使用する、請求項1に記載の方法。 18.プロモータとして作用する1種以上の元素の化合物を用いる水酸化ジルコ ニウムまたは二酸化ジルコニウムの含浸、乾燥および400〜800℃の温度で のか焼によって製造されている重合触媒を使用する、請求項1に記載の方法。 19.プロモータとして作用する1種以上の元素を用いる水酸化ジルコニウムの 共沈、得られた沈殿物の乾燥および300〜1000℃の温度でのか焼によって 製造されている重合触媒を使用する、請求項1に記載の方法。 20.か焼された重合触媒を、その使用前に150〜300℃の温度で乾燥させ る、請求項1に記載の方法。
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