JPH11509489A - 印刷物のカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、外面（２１）を備えた表紙と裏表紙（２、３）およびこれらを接合する背（４）を含んでなる印刷物用のカバーに関する。上記カバーは、印刷物内の本ブロック（５）に接続手段（７）によって付着されている。上記カバーを付着させるため、該カバーは、表紙と裏表紙（２、３）の外側の端において溝（１５から２０）により分離されたフラップ（８から１３）を含んでなる。各フラップは、接続手段（７）と表紙および裏表紙との間で実質的にそれらの外面（２１）の方向に折り畳まれるとともに一緒におよび／または接続手段に接合されて配置される。この接着方法は、表紙と裏表紙の両方においてカバーのエアポケットを提供する。これらのエアポケットはカバーの材料の損傷ををできるだけ少なくするとともにカバーを充分に強固にする。

Description

【発明の詳細な説明】 印刷物のカバー 本発明は、印刷物のカバーに関するものであり、本カバーは外面を備えた表紙 および裏表紙並びにこれらを接続する背を含んでなり、本カバーは印刷物内の本 ブロックに印刷物内の連結手段により取り付けられる。 従来より、印刷物に対してハードカバーおよびペーパーバックカバーの両方を 作ることが知られている。今日、いわゆるハードカバーは接着剤により、例えば 、異なるカバー製造材料を、これらの材料は互いにそれらの表面において接合さ れている。別々の製造プロセスにおいてこの方法で作られたカバーは、見返しな いし印刷物の本ブロックに付着される。この方法により製造されたカバーは強固 で固いが、カバーの製造には、異なるカバーの部品を作り互いに付着することか ら、面倒な作業が必要である。 他方、いわゆるペーパーバックは、可撓性の板紙のカバーを有している。これ らのカバーは、通常は本ブロックと同じ大きさあるいはこれより小さい。この種 類のカバーは、しかしながら、印刷物の形を保持することができない。また、こ のようなカバーは容易に損傷するし、また曲ったり例えばそれらの端が裂けてし まう。 従来技術はさらに、これらの組み合わせを教示しており、可撓性の板紙でハー ドカバーを模倣する試みがなされている。このような種類のカバー組立体は、例 えば、ＷＯ ９５／３４４３０号、ＵＳ ３、１６９、０２９号あるいはＵＳ ４、６１５、５４１号に開示されている。これらのカバーは、しかしながら、構 造が複雑であり、また製造の際にはかなり大量の材料および別々の製造ラインを 必要とする。 最後に、従来技術には、本内部の強い擬似カバー（false cover）内あるいは ペーパーブックのカバー内に挿入される異なる分離可能なカバーが教示されてい る。この種のカバーは同様に、別々の製造ラインを必要とし、また本あるいは本 ブロック内にこれを接合するのが困難である。分離可能なカバーは正しく所定位 置に置くことができず、本ブロックがカバーから落下する傾向がある。 本発明の目的は、製造が容易で、また可撓性、柔軟性があり、また取扱が良い 、印刷物用のカバーを形成することにある。本発明の別の目的は、本ブロックお よびカバーの相互のフォーマットを制限することがないカバーを形成することに ある。 本発明は、上記した欠点を取り除き、迅速且つ好適に形成することができる印 刷物用のカバーを提供するものである。 この目的は、印刷物用のカバーが本発明の請求の範囲において特定された特徴 を有する方法により達成される。より詳しくは、本発明による製品は、表紙と裏 表紙がそれらの外側の端において溝により分離されたフラップを含んで構成され 、このフラップは、接続手段と表紙および裏表紙との間で実質的にそれらの外面 の方向に折り畳まれるとともに一緒におよび／または接続手段に接合されたとき には、カバーの組立体を強固にするエアポケットを表紙および裏表紙の両方の内 部に提供する。 本発明は、本ブロックのそれぞれが、ブロックの表面および裏面の両方内の擬 似カバーないし見返しを含んでなり、これをカバーの接着および形成の際により 効率的に利用するという考えに基づくものである。このようにして、以下のよう に、いわゆる接続手段で、本発明による本ブロックと擬似カバーないし見返しを 一緒に接合することによってのみ本のカバーが形成される組立体が得られる。 本発明によれば大きな利点が得られる。本発明によれば、印刷物のカバーは柔 軟で、可撓性があり、またカバーの形状が本ブロックに無関係のフォーマットで あるような方法で簡単に取り扱えるようになる。 本発明のカバーブロックはその最終形状が本ブロックに関連して整列されたと きに得られる半製品の種類であるので、カバーの製造の際に著しく多くの材料が 節約できる。材料の節約およびカバーブロックの接着が容易であることにより、 製造コストを大きく削減できる。カバーブロックが好ましくは折り畳みだけによ って組み立てられるので、接着剤の量を大幅に節約できる。接着剤の量の低減お よびその均一な構造のために、本発明のカバーはまた、取り外したり別々に分類 することなしに効率的にリサイクルできる。 本発明の印刷物用のカバーの厚さおよびその外観は、端における溝の形状およ び数を変えることにより簡単な方法で変えることができる。カバーの厚さを変え るこの複雑でない方法によりカバー内に種々のポケットおよび仕切りより容易に 設けることができる。本発明ではカバーの厚さを変えることができるので、異な る方法による表面のプロファイリングおよび表面の印刷あるいはさらに表面の穴 開けをカバー上の効果として使用することができる。その組立体のために、本発 明によるカバーの重さは現用の印刷物のためのカバーの重量の１０から５０％に することができる。軽量な本を製造するこの方法は運搬をより安価にまた本の取 扱いをより容易にする。 本発明のカバーを使用する際には、ペーパーブックのように本の背は本ブロッ クの背に接着されないが、接着が行われた場合には、カバーと見返しの間の背は 自由であり、本を開いたときに自由に曲げることができる。このようにして、本 をより自由に開くことができるままで、本ブロックの背ないしカバーの背は使用 の際に破れることがない。 カバーブロックの処理は本ブロックの製造プロセスに容易に組み合わせること ができ、これによりカバーが別々に取り扱われることが防止される。カバー印刷 および切断並びにその仕上げおよび接着は、本ブロックの印刷および成形と好ま しくは同時に行われる。 以下に、添付図面を使用して、本発明を説明する。 図１は本発明による印刷物の図を示したものであり、中央軸の左側が断面図で 示されており、 図２は本発明によるカバーブロックを示したもので、背の右側が接着の準備の ために折り畳まれており、また背の左側が広げられ溝付けがなされており、 図３は本発明による他のカバーブロックを示したものであり、背の右側が接着 の準備のために折り畳まれており、背の左側が広げられ溝付けがなされており、 フラップが狭くなっており、また 図４は本発明の第３の実施の形態による印刷物のためのカバーの外端の詳細な 図である。 図１および図２に示された本発明による１つの好ましい実施の形態は、カバー １を含んで構成されている。このカバーは表紙および裏表紙２と３およびこれら を一緒に接合する背４から構成されており、カバーはその表紙および裏表紙にお いて本ブロック５に整列されている。本ブロックは、接着、装丁あるいはステー プルのような公知の方法、および、見返しあるいは擬似カバーのような接続手段 ７により互いに接続されたリーフ６を含んで構成される。表紙および裏表紙２お よび３は、例えば本ブロックあるいは本ブロック内の擬似カバー７に公知の方法 で取り付けられている。 本発明によるカバーは、表紙および裏表紙２と４並びにこれらを接続する背４ に加えてフラップ８から１３を含んでなるような形状にカバーブロックをダイス 切断することにより形成される。各フラップの形状は、これらが図２のように溝 １５から２０に沿って表紙および裏表紙の外面２１に続く位置に折り畳まれたと きにこれらがカバーに対して内面１４を形成するように選択される。カバーの最 終のフォーマットが形成されたときに、カバーはその内面１４において背４の側 上のフラップ８と１０の端２２および２３および接続手段の自由端により限定さ れる領域内で本ブロック５に接着され、これによりカバー内にエアーポケットが 形成される。カバーブロックのダイス切断、溝付け、折り畳みおよび接着は通常 の公知の機械ないし装置により行われ、これらの操作の以下により詳しく説明す る。 図に示した以外のフラップ８から１３の好ましい形状は、印刷物のフォーマッ トおよび型並びに接着装置の技術的な要求事項に依存するものである。よって、 フラップはそれらの自由端において互いに接触する。これらはそれらの自由端に おいてオーバラップして位置させることができ、あるいは表紙および裏表紙の端 において狭い接着ベースを形成するだけである。 図３は、図２のように背４により結合された表紙および裏表紙２と３を示した ものである。この場合、フラップ８から１３は溝１５から２０により表紙および 裏表紙から分離され、各フラップは表紙および裏表紙かの外端から幾分延在して いる。フラップを成形する際には、フラップは、フラップを表紙および裏表紙に 対して折り畳むときに、これらが外端においてオーバラップように整列される。 よって、フラップを互いに、例えばスポット接着によりフラップに付着すること が可能となる。これは、しかしながら、フラップが、これらが互いに図３におけ るいずれかの位置において接触しないように成形することができる際には必要で はない。 表紙および裏表紙に対して折り曲げられたフラップは、その後、好ましくは接 着により本ブロックの接続手段７に接着される。 図３による実施の形態は、カバーに対する板紙および接着剤の消費の両方にお いてできる限り材料を節約する。 本発明によるカバーの形状は、例えば次の方法で行うことができる。仕上げさ れ印刷された表面処理された表紙は、フラップ８から１３を備えたカバーブロッ クに対して好ましい形状にダイス切断される。ブロック内にはフラップの折り畳 みを容易化するために溝１５から２０が作られ、溝により規定された折り畳み方 向およびラインにより少なくとも一度だけ折り畳まれ、例えば、図１に示したよ うにカバーを本ブロックに接着するために、フラップ８から１３は均一な表面を 形成するために整列される。その場合、例えば、裏表紙３のフラップ１１、１２ および１３は図２のように溝１８、１９および２０に沿って実質的に１８０°折 り畳まれ、これにより各フラップは表面処理された外面２１の反対側上に位置決 めされ、カバーの内面１４を形成する。カバーは次いで、かがりあるいは接着の よな公知の方法で作られた本ブロックに付着され、これは以下により詳細に説明 する。表紙および裏表紙１４は本ブロックに、フラップ８および１０の端２２お よび２３と見返しのような、接続手段７の自由端とにより制限される領域内のそ の内面１４において、接着あるいは粘着により本ブロックあるいは他の印刷物に 付着される。表紙および裏表紙がこの方法で本ブロックに綴じ込まれた場合、そ れらの外面および内面の構造上の各層は互いに離れたままであり、よて両方のカ バー部２、３内にエアポケットが形成される。 溝の深さおよび間隔を変えることにより、カバーのエアポケット２４は、繊維 方向および材料の強度に基づいて好ましい形状に成形される。図４は、カバーの １つの実施の形態の詳細を示したものであり、溝１６の代わりにカバーブロック 内に２つの平行な溝１６′および１６″を設けることでより厚いエアポケットが 整列される。フラップを溝１６′において最初に９０°折り畳み、溝１６″にお いてさらに９０°折り畳むことで、カバー内に所望の厚さのエアポケットが作ら れる。 折り畳み後においてカバー材料がエアポケットを補強し形成すること当然では あるがカバーのエアポケットの好ましい形状に基づく効果である。これは、溝１ ５から２０を補強し、弱めあるいは変更することにより必要に応じて適宜変更で きる。 印刷物の背４の形成は、公知の計測基準により決定され、溝２５から２８は詳 細な説明を省略する。 上記の説明および図面は本発明の例示したものにすぎない。本発明は、よって 、上記で示しあるいは請求の範囲において特定された実施の形態に限定されるも のではなく、本発明の異なる変形および変更は添付した請求の範囲において特定 された発明のアイデアの範囲内で当業者には行うことができる。よって、当業者 には自明であるが、本発明は上記した実施の形態に制限されず、添付した請求の 範囲内で変更ができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年２月１７日 【補正内容】 請求の範囲 １． 印刷物内の本ブロック（５）に接続手段（７）によって付着されるととも に外面（２１）を備えた表紙と裏表紙（２、３）およびこれらを接合する背（４ ）を含んでなり、表紙と裏表紙（２、３）はそれらの外側の端において溝（１５ から２０）により分離されたフラップ（８から１３）を含んでなり、各フラップ は、表紙と裏表紙の外面（２１）に実質的に平行に折り畳まれ、カバーが印刷物 内の接続手段（７）により印刷物内の本ブロック（５）に付着されている印刷物 用のカバーにおいて、各フラップ（８から１３）は、カバーの組立体を強固にす る表紙および裏表紙内のエアポケット（２４）を提供するために接続手段（７） に接合されており、エアポケットはこのようにして表紙および裏表紙の外端にお いて閉じられ、また背（４）に向けて開かれる、ことを特徴とする印刷物用のカ バー。 ２． 各フラップ（８から１３）は、折り畳まれたときには、一緒に接続される 、 ことを特徴とする請求の範囲第１項記載の印刷物用のカバー。 ３． 接続手段（７）が本ブロック（５）の見返しである、ことを特徴とする請 求の範囲１または２記載の印刷物用のカバー。 ４． 接続手段（７）が本ブロック（５）にセルフエンド（selfends）で整列さ れた、ことを特徴とする請求の範囲第１項または第２項記載の印刷物用のカバー 。 ５． 各フラップ（８から１３）が、接続手段（７）と表紙および裏表紙の間に 折り畳まれたときには、実質的に均一な前面を形成する、ことを特徴とする請求 の範囲第１項から第４項のいずれかに記載の印刷物用のカバー。 ６． 各フラップ（８から１３）が、接続手段（７）と表紙および裏表紙の間に 折り畳まれたときには、各フラップが互いに接触することなしに溝の領域内にお いてやや狭いフレームを形成する、ことを特徴とする請求の範囲第１項から第４ 項のいずれかに記載の印刷物用のカバー。 ７． 溝が２つの実質的に平行な溝、つまり外端の領域内の溝（１５′から２０ ′）およびカバー内のエアーポケットの厚さを決定するためのフラップに関連し た溝（１５″から２０″）を含んでなることを特徴とする請求の範囲第１項から 第６項のいずれかに記載の印刷物用のカバー。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，Ｈ Ｕ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 印刷物内の本ブロック（５）に接続手段（７）によって付着されるととも に外面（２１）を備えた表紙と裏表紙（２、３）およびこれらを接合する背（４ ）を含んでなる印刷物用のカバーにおいて、表紙および裏表紙（２、３）はそれ らの外側の端において溝（１５から２０）により分離されたフラップ（８から１ ３）を含んでなり、各フラップは、接続手段（７）と表紙および裏表紙との間で 実質的にそれらの外面（２１）の方向に折り畳まれるとともに一緒におよび／ま たは接続手段に接合されたときには、カバーの組立体を強固にするエアポケット を表紙および裏表紙の両方の内部に提供することを特徴とする印刷物用のカバー 。 ２． 各フラップ（８から１３）が、接続手段（７）と表紙および裏表紙の間に 折り畳まれたときには、実質的に均一な前面を形成する、ことを特徴とする請求 の範囲第１項記載の印刷物用のカバー。 ３． 各フラップ（８から１３）が、接続手段（７）と表紙および裏表紙の間に 折り畳まれたときには、各フラップが互いに接触することなしに溝の領域内にお いてやや狭いフレームを形成する、ことを特徴とする請求の範囲第１項記載の印 刷物用のカバー。 ４． 溝が２つの実質的に平行な溝、つまり外端の領域内の溝（１５′から２０ ′）およびカバー内のエアーポケットの厚さを決定するためのフラップに関連し た溝（１５″から２０″）を含んでなることを特徴とする請求の範囲第１項から 第３項のいずれかに記載の印刷物用のカバー。