JPH11509117A - 薄く有効なコアを有する吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 吸収性コアを有する吸収性物品（50）が開示される。吸収性コアは一次吸収部材（56）と２次吸収部材（58）を備える。一次吸収部材は、Ｘ−Ｙ方向に沿った一次吸収部材の汚れ面積と２次吸収部材の汚れ面積の比として表される流体分散率が２次吸収部材より1.8倍速い値より大きい。流体分散率は、所定量の流体が吸収性コアに放出されてから５分後における一次吸収部材の汚れと２次吸収部材の汚れの比として表される。２次吸収部材は、実質的部分が非吸収性ポリエステル組成物から形成される。２次吸収部材は一次吸収部材の一部に重ねられる。好ましい実施例では、２次吸収部材は２次吸収部材の表面積の約２０％より大きい開口面積を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 薄く有効なコアを有する吸収性物品 発明の分野 本発明は、使い捨て吸収性物品に関し、特に複数の吸収材層を含む整理用ナプ キンに関する。さらに詳細には、本発明は、Ｘ−Ｙ平面ち沿って改良されたウイ ッキング能力を有する吸収性コアに関する。 発明の背景 一般に、使い捨て吸収性物品は、その構造に、液体透過性カバーと液体不透過 性バッフルの間に配置された吸収性コアを有する。カバー材料は、人体排出物を 透過させて吸収性コアがこの流体を吸収できるようにする。バッフル材料は、一 般に流体不透過性であって、人体から離れた側に配置されるのが常である。ここ で、用語「吸収性物品」は、おしめや衛生ナプキン、トレーニングパンツ、失禁 用衣類、夜間用パッド、パンティライナー、アンダーアームシールド、その他、 手術用吸収材として医療用途に使用される吸収性デバイスのような製品を意味す る。この種の物品は、尿やメンス液、血液、汗、その他、人体からの排泄物を吸 収するように設計されている。分かり易くする説明だけのために、以下における 実施例は、衛生ナプキンの形態であり、これは、月経用パッド、婦人用パッド、 夜間用パッド、パンティライナー、パンティシールドとも呼ばれるもので、婦人 が月経期間前、月経期間中、及び月経期間後に排出されるメンスその他の体液を 吸収するために着用するように設計されているものである。この種の製品は、典 型的には近接する下着に衣類接着剤又は機械的取付け具によって保持される外部 デバイスである。 吸収性物品を形成する場合の一つの継続して遭遇する問題は、吸収能力は広い 範囲にわたっているのに、人体排泄物が吸収性パッドの一部分のみに向けられる のが常であるということである。セルロース材料の多数の層から形成される従来 の衛生ナプキンでは、流体が木質パルプフラフや同様なセルロース系材料により 吸収されたとき、毛細管壁が内側に向けて潰れる。この潰れは、流体が下向きに 導かれるのを阻止し、セルロース系材料の固有の弾性を大幅に減退させる傾向を 持つ。 このために、吸収すべき流体を吸収材の全体に有効に拡がらせることができな くなるので、早期の使用不能をもたらすことになる。流体が吸収材全体に拡がら ない場合には、流体は飽和領域の縁から流出する。 関連する問題は、毛細管が潰れた後、通常は下向きに導かれる流体が、ナプキ ンの上面又はその付近に留まるということである。このために、流体が逆流し着 用者に接触するか、流体がカバーを透過できず、湿った、不快なナプキン表面を 形成することになる。 吸収材が特にメンスに対して高いウイッキング能力を備え、使用者に対して、 使用後に、衛生ナプキンの吸収能力が十分に使われたという視的シグナルを与え ることができる吸収性物品を発明した。 発明の要約 簡単に述べると、本発明は、おしめやトレーニングパンツ、失禁用衣類、夜間 用パッド、パンティライナー、アンダーアームシールド、衛生ナプキンのような 吸収性物品に関する。説明のためだけであるが、好ましい実施例は、月経流体そ の他の月経期間中に人体から排出される排泄物を吸収するように設計された衛生 ナプキンとして説明する。したがって、本発明の吸収物品は、一次吸収部材と二 次吸収部材を有する吸収性コアを備える。二次吸収部材は、一次吸収部材の少な くとも一部に重なり、該一次吸収部材に対して面対面関係となるように配置する ことができる。二次吸収部材は、相当量の非吸収性ポリマー組成物を含み、これ は、通常は熱可塑性プラスチック材料である。一次吸収部材は、クレープ状態で ない貫通乾燥されたタオルであり、Ｘ−Ｙ方向の流体分散率が二次吸収部材より も約1.8倍速い値よりも大きい。流体分散率は、所定量の流体が吸収性コアに放 出されてから５分後における、一次吸収部材の汚れ面積と二次吸収部材の汚れ面 積の比で表される。 本発明の一般的な目的は、尿、メンス液、血液等の体液を吸収するための吸収 性物品を提供することである。本発明のより特定の目的は、少なくとも２つの吸 収部材を備え、一次吸収部材がＸ−Ｙ平面に沿って第１吸収層よりも大きなウイ ッキング速度を有する吸収性物品を提供することである。 本発明の他の目的は、２つの別々で区別できる吸収部材を備え、二次吸収部材 が一又はそれ以上の低密度領域、例えば孔を含み、一次吸収部材を目視的に検査 できるようになった吸収性物品を提供することである。 本発明の他の目的及び利点は、以下の説明及び添付図面により当業者に明らか になるであろう。 図面の簡単な説明 図１は、衛生ナプキンとして示された本発明の斜視図面の簡単な説明である。 図２は、衛生ナプキンの中央部に配置された孔を有する本発明の衛生ナプキン の他の実施例である。 図３は、図２の線３−３に沿ってとったパッドの横断面図である。 図４は、砂時計形状を有し、急速な流体移動のためにカバーの下側に複数の孔 が設けられたパッドの一部切り欠き断面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 図１を参照すると、婦人が着用してメンス液、血液、尿、その他の月経期間中 に排出される排泄物を吸収できるようになった衛生ナプキンの形態の吸収性物品 １０が示されている。吸収性物品１０は、長さが約150mmから約300mm、幅が約５ ０mmから約150mmのものとすることができる。衛生ナプキン１０は楕円形状を有 する。砂時計形状、犬骨形状、レーストラック形状を含む他の形状も本発明の範 囲内である。好ましい実施例では、吸収性物品１０は、キャリパー寸法すなわ ち厚さを約15mm以下、好ましくは約10mm以下、最も好ましくは約５mm以下とする ことができる。 吸収性物品１０は、液体透過性の身体側カバー１２と、液体不透過性バッフル １４と、該カバー１２とバッフル１４との間に配置された吸収性コア１６を備え る。液体透過性カバー１２は、着用者の体に接触するように設計されており、織 布でも不織布でもよく、体液を容易に透過させるものであれば天然材料でも合成 材料でもよい。適当な材料としては、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン その他の接合可能な繊維のボンドカードウエブがある。ポリプロピレンとポリエ チレンのコポリマーのような他のポリオレフィン、リニア低密度ポリエチレン、 微孔性フィルム及びネット材料も良好に使用できる。特に好ましい材料は、ポリ マーと不織ファブリック材料の複合材料である。吸収性コアへの体液の移動を促 進するために、カバー１２は孔（図示せず）を備えることができる。この孔は、 望ましい場合には、縦方向中心線Ｘ−Ｘに沿って配置でき、体液が下方に吸収性 コア１６に向かう速度を増加させるためのものである。孔が形成される場合には 、この孔又はその付近の体液は急速に吸収性コア１６に移動する。これは、孔を 採用しない場合に比べてはっきりとした乾燥表面を維持するのを助ける。したが って、孔は本質的ではないが、これを使用することにより幾分かの機能的な利点 が得られる。 液体透過性カバー１２は、親水性を高めて液体の吸収を助けるために、表面活 性剤で処理することができる。この表面活性剤は、代表的な添加剤を含むか、又 はポリシロキシンのような物質を添加してもよい。 液体不透過性のバッフル１４は、カバー１２から離れて配置されるように設計 され、下着（図示せず）の内面、通常は股部に面する。バッフル１４は、空気又 は上記が衛生ナプキン１０から外に出るのを可能にし、液体状の体液を遮断する ものである。バッフル１４は、マイクロエンボス加工したポリエチレン又はポリ プロピレンのようなポリオレフィンから形成することができ、また、２成分フィ ルムから形成することもできる。好ましい材料は、厚さが約0.025mmから約0.15m mのポリエチレンフィルムである。 図示するように、液体透過性カバー１２と液体不透過性バッフル１４は、組み 合わされて吸収性コア１６を包む。カバー１２とバッフル１４は、それらが面対 面関係にある領域を、着用者に煩わしい感触を与えるように堅い不快な残留物を 残さない適当な方法で、接着することができる。代表的なシーリング方法として は、ヒートシール、接着剤シール、及び超音波接合により吸収性コア１６縁から の外側の線に沿って材料のフリンジを形成する方法がある。この方法は、ヒート シールよりも材料に孔があく傾向を減少させて緻密な接合を可能にする。 吸収性コア１６は、一次吸収部材１８と二次吸収部材２０から形成される。一 次吸収部材１８と二次吸収部材２０は、ほぼ平行に同じ長さにわたって、一次吸 収部材１８の主面が二次吸収部材２０の主面に緊密に接触するように並べられ、 互いに接合されて、一次吸収部材１８と二次吸収部材２０が液体的に連通する関 係になるようにすることができる。一次吸収部材１８は、一般に、Ｘ−Ｙ方向の 流体分散率が、二次吸収部材２０の流体分散率の約1.8倍より大きく、好ましく は、一次吸収部材１８の流体分散率が二次吸収部材２０の流体分散率より約２倍 だけ大きく、さらに好ましくは、一次吸収部材１８の流体分散率が二次吸収部材 ２０の流体分散率より約３倍だけ大きい。流体分散率は、所定量のテスト流体、 代表的には獣血が吸収性コア１６に放出された５分後における一次吸収部材１８ の汚れ面積と二次吸収部材２０の汚れ面積の比として表現される。 一次吸収部材１８は、クレープ状態でない、貫通乾燥された（UCTAD）タオル であり、坪量が、平方メーター当たり約３０グラムから約120グラム（gsm）であ る。一般に、本発明の一次部材は、1991年９月17日にクルックらに付与された米 国特許第5,048,589号、1995年３月21日にスーダルらに付与された米国特許第5,3 99,412号、1995年３月23日こ出願された米国特許出願第08/447578号に記載され た方法により形成され、これら特許及び特許出願の各々はキンバリークラークコ ーポレーションに譲渡されたものであり、それらの開示の全体をここに組み入れ 、説明の一部とする。一般的にいって、この方法は、セルロース繊維と水と化学 的剥離材を供給し、これらを移動する形成用ベルト上に堆積させて移動中のベル ト上に繊維ウエブを形成し、この繊維ウエブを非圧縮性乾燥させて水分を繊維ウ エブから除去し、乾燥した繊維ウエブを移動する形成用ベルトから取り外すこと からなる。一次吸収部材１８を構成するクレープ状態でない貫通乾燥された ティッシューは、高度の吸収能力と、吸収速度と、強度と、柔らかさを備える。 好ましい実施例では、一次吸収部材１８は、乾燥張力が約11,000グラムより小さ く、好ましくは、6,000グラムより小さく、より好ましくは、約2,200グラムより 小さい。特に好ましい実施例では、一次吸収部材１８は、クレープ状態でない貫 通乾燥されたタオルで、湿潤張力対乾燥張力比が約0.1より大きい。湿潤対乾燥 比は、湿潤張力を単純に乾燥張力で割った比である。これは、機械方向張力、機 械横方向張力又は幾何学的平均張力を用いて表すことができる。 一次吸収部材１８は、UCTADタオルの剛さを減少させるためにエンボス加工す るか、又は、孔を形成することができる（図示せず）。一次吸収部材１８にエン ボス加工したり、孔加工する方法は当業者に周知である。一次吸収部材１８が複 数の孔を備える場合には、開口サイズが流体排出物を吸収する一次吸収部材の能 力に影響するか、又は一次吸収部材１８の能力を有効に利用することに影響する ので、開口のサイズは直径２mmを越えてはならない。孔は、直径１mmより小さい ことが好ましく、より好ましい形態では、0.5mmより小さくする。孔のサイズに 加えて、孔の開口全面積は、カバー１２に露出される一次吸収部材１８の全表面 積の４０％を越えてはならない。他の幾何学的形状、例えば正方形、矩形、３角 形の孔を採用することができる。 ２次吸収部材２０は、メルトブロー繊維とステープル繊維の混合物であり、こ れは、一般にコフォームとして知られているものである。基本的には、コフォー ムを製造する方法は、溶融非吸収性ポリマー材料をダイヘッドから押し出して微 細流とし、この微細流をノズルから供給された高速加熱気体の集中流により細め て、ポリマー流を細い直径の不連続マイクロ繊維にすることからなる。一般に、 結果として得られるマイクロ繊維は、平均繊維密度直径が約１０ミクロンまでで ある。この一次気体流は、分散された木質パルプ繊維を含む２次気体流に合流さ れ、２つの異なる繊維が単一のステップで合体させられる。メルトブローマイク ロ繊維を形成するのに、種々の熱可塑性ポリマーが有用である。この熱可塑性ポ リマーとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステルの ようなポリオレフィンや、ポリウレタンのような熱可塑性エラストマーがある。 この方法は、1978年７月11日にアンダーソンらに付与され、本出願人に譲渡され たた米国特許第4,100,324号にさらに詳細に説明されており、その開示をここに 組み入れ、説明の一部とする。本発明にとって、２次吸収部材の実質的部分が非 吸収性ポリマー組成物から形成されるということは重要である。２次吸収部材２ ０は、約５０％から約９５％までの非吸収性ポリマー組成物を含むことが好まし く、より好ましい形態では、約５０％から約８０％までの非吸収性ポリマー組成 物を含み、最も好ましい形態では、約５０％から約７５％までの非吸収性ポリマ ー組成物を含む。望ましい形態では、２次吸収部材２０は、平均密度が立方セン チメーター当たり約0.015グラムから立方センチメーター当たり約0.1グラムであ り、好ましい形態では、立方センチメーター当たり約0.02グラムから立方センチ メーター当たり約0.09グラムである。非吸収性ポリマー組成物が約５０％以下で あると、カバーに放出され下法に移動する流体が、ウイッキングの遅い２次吸収 部材２０に吸収されることが見いだされた。したがって、前述した問題を生じる とともに、吸収性コア１６の有効性と利用性を減退させる。 衛生ナプキン１０は、移送層（図示せず）を含むことができる。移送層は、カ バーから下方への流体の移動を助け、カバー１２を吸収性コア１６から分離して 使用者に乾燥した感じと快適さを与えるように設計される。移送層が使用される 場合には、この移送層は、カバー１２と２次吸収部材２０の間に配置することが 好ましく、吸収性コア１６に対応する形状にすることができる。移送層について の説明は、メイヤーらに付与され本出願人に譲渡された米国特許第4,798,603号 に教示がある。この特許を、ここに組み入れ、説明の一部とする。 図２を参照すると、吸収性物品５０が、カバー５２と、バッフル５４と、一次 吸収部材５６と、２次吸収部材５８を有するものとして示されている。２次吸収 部材５８は、領域６０を有し、この領域６０の密度は、その周りの２次吸収部材 ５８又は一次吸収部材５６よりも小さい。該領域６０は、密度が立方センチメー ター当たり0.01グラムより小さく、好ましい形態では、立方センチメーター当た り0.005グラムより小さい。望ましい形態では、領域６０は孔又はキャビティで ある。孔６０は、着用者が一次吸収部材５６を目視検査できるようにするために 適当な形状及び寸法とする。孔６０は、カバー５２に向けて配置された２次吸収 部材５８の表面積の２０％より大きい、好ましくは、３０％より大きい、一層好 ましくは、５０％より大きい開口表面を備える。孔６０は、２次吸収部材５８を 貫通しており、一次吸収部材５６を露出する。これは、一次吸収部材５６への急 速な流体吸収と一次吸収部材５６の目視検査を可能にする。 図３に、図２の３−３線に沿った断面を示す。隣接する主面６２、６４は、一 次吸収部材５６と２次吸収部材５８の隣接する主面をそれぞれ示す。面６２、６ ４は、点接合により互いに接合して一体の構造とすることができ、また、当業者 に周知の構造用接着剤のような他の公知の手段により互いに接合することもでき る。主面６２、６４は、２次吸収部材５８を通る流体の流れを妨げるか、剛い不 快な製品になることのないような方法で互いに結合する。 図４を参照すると、カバー１０２とバッフル１０４と一次吸収部材１０６と２ 次吸収部材１０８を備える吸収性物品１００が示されている。２次吸収部材１０ ８は、複数の低密度領域１１０を備える。この低密度領域１１０は、２次吸収部 材１０８を貫通して一次吸収部材１０６を露出する約３ミリメーターより大きい 直径の孔又はキャビティとすることが好ましい。孔１１０は、カバー１０２に向 けて配置された２次吸収部材１０８の全面積に対し約２０％より大きく、好まし くは、約５０％より大きい総合開口面積有する。 衛生ナプキン１０、５０、１００は、当業者にウイング、タブ、及びパネルと して知られている。横方向の延長部（図示せず）を備えることができる。このウ イングは、使用者の下着の股部の外表面を包むように設計される。代表的な例で は、少なくとも一つのウイングが、その一面、好ましくは、一方のウイングの上 面に取り付けられた粘着性ストリップを備える。使用する前に接着剤が表面に付 着するのを防止するために、接着剤は剥離性ピールストリップで覆うことができ る。 本発明においては、説明のためだけに、以下の例を示す。これらの例において は、製品を平坦な水平表面上に置いて衛生ナプキンの吸収性を求めた。吸収性の 機能は、複合対の上下の汚れの面積を測定することによって評価した。 機能性を評価するのに使用した材料は、２０ccの注射器と、ここでさらに説明 するがテスト流体を吸収性物品上に向けるためのアクリルブロックと、ストップ ウオッチと、ペンシルベニア州リームスタウン、スティーブンスロード所在のコ カリオバイオロジカルズインコーポレーテッドから入手できるテスト流体として 使用する獣血である。アクリルブロックは、幅が４インチ、長さが４インチ、厚 さが１インチである。ブロックの中心に幅1/2インチ、長さ２インチの楕円形の 開口が設けられる。開口の両側の中心に、指示マークが配置される。この指示マ ークは、注射器の位置決め及びテスト流体の供給の助けとなる。 衛生ナプキンの評価に使用される方法は、該衛生ナプキンを２１°±１℃で相 対湿度が５０±２％の室内に２時間放置して、先ず該衛生ナプキンの状態調節を 行うことからなる。次いで、ブロックを、開口の長辺がパッドの縦方向縁に平行 になるように該パッドの中心に置いた。テスト量の獣血を注射器に吸い上げ、指 示マークの位置で開口に毎秒約0.6ないし0.7ミリリットルの速度で注入した。例 １ないし例２４において、吸収性物品に放出するのに合計６ccの獣血を使用した 。これら吸収性物品の結果を、表１（比較例）と表２に示す。例２５ないし例４ ８においては、吸収性物品に放出するのに、合計で１０ccの獣血を使用した。こ れら吸収性物品の結果を表３（比較例）と表４に示す。開口にテスト流体がなく なったとき、ブロックを除去し、次のパッドのテストのために拭いてきれいにし た。５分後に、液体放出を受けたパッドを注意深く分離し、各吸収層について汚 れを測定した。 比較例１−１０ 上述した方法で市販の製品をテストした。表１は、６リットルの獣血の放出に 対する汚れを５分後に測定したものである。 例１１−２４ 表２は本発明の実施例を示すもので、６リットルの獣血の放出の５分後におけ るに対する汚れの直径を示す。テストされた衛生ナプキンの吸収性コアは、長さ 178ミリメーター、幅７６ミリメーターである。 比較例２５−３４ 市販の製品を上述した方法でテストした。表３は、１０ミリリットルの獣血を 放出し、５分後に測定した汚れの面積である。 例３５−４８ 本発明を示す表４に、１０ミリリットルの獣血を放出し、５分後に測定した汚 れの面積を示す。 以上、本発明を幾つかの特定実施例に関連して説明したが、多くの変更や修正 並びに変形が、上述の説明から当業者に明らかになるであろう。したがって、本 発明は、添付の請求の範囲の思想及び範囲に従うすべての変更や修正並びに変形 を含むものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ゴーギャンス メアリー ワット アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54911 アップルトン イースト オーヴ ァーランド ロード 1210 (72)発明者 レシェスキー キム ラレイ アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54914 アップルトン ツウィン ウィー ロウ コート 3201 (72)発明者 ディルニク レベッカ リン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ ノース オークウッド アベニュー 9027 (72)発明者 ラーセン ジャネット ジェシー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ ケースラー ドライヴ 601

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一次吸収部材と２次吸収部材とを備える吸収性コアを有する吸収性物品であ って、前記一次吸収部材はＸ−Ｙ方向の流体分散率が前記２次吸収部材よりも約 1.8倍早い値より大きく、前記２次吸収部材は、実質的な部分が非吸収性ポリマ ー組成物から形成され、前記２次吸収部材は前記一次吸収部材の一部に重なって おり、前記流体分散率は、所定量の流体放出が前記吸収性コアに対してなされて から５分後における前記一次吸収部材の汚れ面積と前記２次吸収部材の汚れ面積 の比として表されるものであることを特徴とする吸収性物品。 ２．請求の範囲第１項に記載した吸収性物品であって、前記２次吸収部材は、約 ５０％から約９５％の前記非吸収性ポリマーから形成されることを特徴とする吸 収性物品。 ３．請求の範囲第１項に記載した吸収性物品であって、前記一次吸収部材は、前 記流体分散率が前記２次吸収部材より約２倍より大きいことを特徴とする吸収性 物品。 ４．請求の範囲第１項に記載した吸収性物品であって、前記一次吸収部材は、前 記流体分散率が前記２次吸収部材より約３倍より大きいことを特徴とする吸収性 物品。 ５．請求の範囲第１項に記載した吸収性コアであって、前記一次吸収部材と前記 二次吸収部材は外側縁部が同一位置にあることを特徴とする吸収性コア。 ６．請求の範囲第１項に記載した吸収性コアであって、前記２次吸収部材は該２ 次吸収部材を貫通する孔を備え、前記一次吸収部材を露出していることを特徴と する吸収コア。 ７．請求の範囲第１項に記載した吸収性コアであって、前記非吸収性ポリマー組 成物は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル及びそれらの混合物から 選ばれることを特徴とする吸収性コア。 ８．請求の範囲第１項に記載した吸収性コアであって、前記２次吸収部材は平均 密度が立方センチメーター当たり約0.015グラムから約0.1グラムの範囲であるこ とを特徴とする吸収コア。 ９．請求の範囲第１項に記載した吸収性コアであって、前記一次吸収部材はクレ ープ状態でない貫通乾燥されたタオルであり、坪量が、平方メーター当たり約３ ０グラムから約１２０グラムの範囲であることを特徴とする吸収性コア。 10．請求の範囲第６項に記載した吸収性コアであって、前記孔は直径が約３ミリ メーターより大きいことを特徴とする吸収性コア。 11．請求の範囲第９項に記載した吸収性コアであって、前記一次吸収部材が孔を 有することを特徴とする吸収性コア。 12．一次吸収部材と２次吸収部材とを備える吸収性コアを有する吸収性物品であ って、前記一次吸収部材はＸ−Ｙ方向の流体分散率が前記２次吸収部材よりも約 1.8倍早い値より大きく、前記２次吸収部材は、約５０％から約９５％の非吸収 性ポリマー組成物から形成され、前記２次吸収部材は前記一次吸収部材の一部に 重なっており、前記流体分散率は、所定量の流体放出が前記吸収性コアに対して なされてから５分後における前記一次吸収部材の汚れ面積と前記２次吸収部材の 汚れ面積の比として表されるものであることを特徴とする吸収性物品。 13．請求の範囲第１２項に記載した吸収性物品であって、前記一次吸収部材はク レープ状態でない貫通乾燥されたタオルであることを特徴とする吸収性物品。 14．請求の範囲第１２項に記載した吸収性物品であって、前記一次吸収部材と前 記二次吸収部材は外側縁部が同一位置にあることを特徴とする吸収性物品。 15．請求の範囲第１２項に記載した吸収性物品であって、前記２次吸収部材は使 用者に向けて配置される所定の表面積を有し、前記２次吸収部材は該２次吸収部 材を貫通する孔を備え、前記孔は、使用者に向けて配置される前記２次吸収部材 の前記表面積に対し約２０％より大きい開口面積を有することを特徴とする吸収 性物品。 16．請求の範囲第１３項に記載した吸収性コアであって、前記クレープ状態にな い貫通乾燥されたタオルは、坪量が平方メーター当たり約４５グラムから約１２ ０グラムの範囲である吸収性コア。 17．一次吸収部材と２次吸収部材から形成される吸収性コアを備え、前記一次吸 収部材が、クレープ状態にない、貫通乾燥された、坪量平方メーター当たり約 ３０グラムから約１２０グラムのタオルを含み、前記２次吸収部材が前記一次吸 収部材に直接隣接して該一次吸収部材の一部に重なって前記一次吸収部材との間 に流体連通を形成しており、前記２次吸収部材は約５０％から約９５％の非吸収 性ポリマー組成物から形成され平均密度が立方メーター当たり約0.015グラムか ら0.1グラムの範囲であり、前記一次吸収部材は、所定量の流体放出が前記吸収 性コアに対してなされてから５分後における前記一次吸収部材の汚れ面積と前記 ２次吸収部材の汚れ面積の比として表されるＸ−Ｙ方向の流体分散率が前記２次 吸収部材よりも約1.8倍早い値より大きい、厚さが約５ミリメーターより小さい 衛生ナプキン。 18．請求の範囲第１７項に記載した吸収性コアであって、前記一次吸収部材はク レープ状態にない貫通乾燥されたタオルであり、湿潤張力対乾燥張力の比が約0. 1より大きいことを特徴とする吸収性コア。 19．請求の範囲第１７項に記載した吸収性物品であって、前記２次吸収部材は使 用者に向けて配置される所定の表面積を有し、前記２次吸収部材は、該２次吸収 部材を貫通する複数の孔を有し、前記孔は、使用者に向けて配置れる前記２次吸 収部材の前記表面積に対し総合開口面積が約３０％より大きく、前記一次吸収部 材を目視検査できるように露出していることを特徴とする吸収性物品。 20．請求の範囲第１７項に記載した吸収性コアであって、前記非吸収性ポリマー 組成物は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル及びそれらの混合物か ら選ばれることを特徴とする吸収性コア。