JPH10511282A - 既成形部材を有する吸収性製品 - Google Patents
既成形部材を有する吸収性製品Info
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Abstract
(57)【要約】
カバー(12)と、液体不透過性既成形部材(14)と、それらの間に位置する吸収性コア(16)とを有し、外側外辺部(26)のある吸収性製品(10)。既成形部材(14)は、着用者と吸収性製品の間を密着させるための隆起部(20)と、人体分泌液が吸収性コア(16)から吸収性製品(10)の外側周縁部(26)に向かって移動するのをさえぎるバリヤー手段(18)とを有する。隆起部(20)は、吸収性コア(16)の人体に面する表面(28)の上方に延び、バリヤー手段(18)は吸収性コア(16)を取り囲み、吸収性コア(16)の周縁部の上方に延びる。
Description
【発明の詳細な説明】
既成形部材を有する吸収性製品
本発明は、一般に人体分泌液を吸収する使い捨て吸収性製品に関し、特に月経
分泌液を吸収する薄い生理ナプキンに関する。
月経等の人体分泌液を吸収するため、あらゆる種類の吸収物品又は用品が形成
されていてきていて、またよく知られている。このような物品は、人体分泌液を
吸収し、吸収体内に分泌液を保持し、排出された人体分泌液が人又は衣類を汚す
のを防止することを期待される。
このような使い捨て吸収性物品を形成する場合、これらは一般に液体透過性の
人体に面するカバーと、吸収性コアと、液体不透過性の裏打ちシート又はバッフ
ルを備える。これらの吸収性物品は、おしめ、失禁用下着又は生理ナプキンとし
て利用される場合でも不十分になりやすい。吸収性物品からの漏れは、一般に分
泌液が侵入する場所に分泌液の吸収が集中することによる。吸収性材料はこの場
所で、過度に満たされ人体からのさらなる分泌液の大部分を受け入れることがで
きない。生理ナプキンを例にとると、月経分泌物は侵入する点から放射状に移動
し、側面から漏れる。この結果、着用者の特に大腿部の周り、及び下着が汚れる
ことになる。生理ナプキンの分野では、全ての生理ナプキンの少なくとも20〜
25%は側面からの漏れを経験すると言われていた。主に流出量が中から多い場
合用に設計された吸収量の多い生理ナプキンでは、漏れの発生が増加する。
側面漏れの問題を解決するため、生理ナプキンは、弾性のある側面を有する構
造に働く、側面を上方へ押しつけるか、生理ナプキンをカップ形にするように形
成されてきた。
側面漏れを防止する他の方法は、生理ナプキンの縁部からウィング、フラップ
、又はパネル(以下、ウィングという)を延ばすことであった。ウィングは一般
に、下着の縁部の上に拡がり、股の下側部分又はウィング自身に付着する。ウィ
ングは一般に、衣類が生理ナプキンを使用中適所に保持するように付着するのを
助ける。しかし、これらの弾性のある縁部即ちウィングは、内側に折れ曲がり、
部分
的にカバーをさえぎり、そのため生理ナプキンの有効性が減少する場合がある。
この折れ曲がりのため、縁部により失敗が起こる場合もある。
生理ナプキンの材料と構造の両方で多くの改善が行われたが、引き続き性能の
向上は、価値有る仕事である。しかし、特に大腿の内側に沿って快適さと適合性
を損なわずに漏れを減少させるという点では、消費者の所望のニーズを満たして
いない。
それゆえ、快適に着用し、しかも月経期間の間生理ナプキンの使用に伴う側面
漏れの機会を減らすような生理ナプキンの必要性がある。
本発明は、従来の吸収性物品の上述した問題を解決することを目的とする。こ
の目的は、請求の範囲の独立項であるの第1項と第22項により解決される。
本発明の利点、特徴、態様及び詳細は、請求の範囲の従属項、発明の詳細な説
明及び図面から明らかである。請求の範囲は、発明を一般的な言葉で定義し、第
1に制限しないアプローチをするように意図している。
簡単に言うと、この発明は使い捨て吸収性物品に関し、特に月経分泌液等の人
体分泌液、及び他の月経期間に人体から排出される排出物を吸収するように設計
された生理ナプキンに関する。より詳しくは、本発明は人体にぴったり接触する
中央の吸収性のこぶ状部と、分泌液の移動をさえぎるバリヤー手段とを備える可
撓性の既成形(予め成形された)部材とを有する生理ナプキンに関する。
本発明は、人体にぴったり接触し、側面漏れの防止を改善した吸収性物品を提
供する。以下生理ナプキンとして記述するが、本発明は少なくとも8グラムの分
泌液を吸収することが求められる使い捨ておしめ、成人用失禁用品、トレーニン
グパンツ等に適用することができる。
生理ナプキンは、一般に液体透過性カバーと、液体不透過性既成形部材と、該
カバーと該既成形部材の間に位置する吸収性コアとを備える。該既成形部材は、
隆起部(バルジ)とバリヤーを有する。該隆起部は、吸収性コアの人体に面する
表面上に延びる頂部を有する。好適な実施例では頂部は縦方向を向き、さらに好
適には縦方向を向き中央に位置する。該バリヤーが吸収性コアの周縁部を囲み、
分泌液が生理ナプキンの外辺部に向かって移動するのをさえぎるようになってい
る。
本発明の他の好適な実施例では、液体透過性カバーと、液体不透過性既成形部
材と、該カバーと該既成形部材の間に位置する吸収性コアと、該既成形部材の下
着に面する表面にしっかり固定されたバッフルとを備える。該既成形部材は、吸
収性コアの人体に面する表面の上に延びる頂部を備える隆起部と、吸収性コアの
周縁部を囲むバリヤーとを有する。該バリヤーは、分泌液が生理ナプキンの外辺
部に向かって移動するのをさえぎるようになっている。隆起部とバッフルは、協
働してポケットを形成する。該ポケットは、使用中生理ナプキンに横向きの力が
かかる時、優先的に隆起部を着用者の体に向くよう保持するので有利である。こ
の構成により、人体に適合する特性が向上した生理ナプキンが提供される。
本発明の他の好適な実施例では、液体透過性カバーと、液体不透過性既成形部
材と、該カバーと該既成形部材の間に位置する第1吸収性コアと、該既成形部材
の下着に面する表面にしっかり固定されたバッフルとを備える生理ナプキンを提
供する。該既成形部材は、吸収性コアの人体に面する表面の上に延びる頂部を備
える隆起部と、吸収性コアの周縁部を囲むバリヤーとを有する。該バリヤーは、
分泌液が生理ナプキンの外辺部に向かって移動するのをさえぎるようになってい
る。該バリヤーは、間隔をおいた第1,第2壁を有する。
バッフルと既成形部材は、同一の広がりを有し、バリヤー壁とバッフルの間に
第1,第2ポケットを形成し、該第2ポケットは隆起部とバッフルの間の領域であ
る。該第1ポケットは第2吸収性コアを含み、第2ポケットは第3吸収性コアを
含む。該第1吸収性コアは、第1吸収性コアに近接した既成形部材の1つ又はそ
れ以上の孔を通じて、第2,第3吸収性コアと液体が連通している。
本発明の一般的な態様は、人体への接触を改善し側面の漏れを改善した吸収性
物品を提供することである。本発明のより特定的な態様は、人体への接触と人体
の快適さを改善した生理ナプキンを提供し、生理ナプキンの全体の有効性を改善
することである。
本発明の他の態様は、着用者の体にぴったり接触する既成形部材を有し、側面
漏れ防止を改善し、快適に着用できる生理ナプキンを提供することである。
本発明の他の態様は、人体への接触を改善するため縦方向に向いた隆起部と、
生理ナプキンの外辺部に向かって人体分泌液が移動するのをさえぎるバリヤーと
を有する生理ナプキンを提供することである。
本発明の態様、特徴、利点及び詳細は、本発明の好適な実施例を示す生理ナプ
キンについて記述した発明の詳細な説明及び図面を参照すれば明らかである。発
明の概念は、開示された構成に制限されず、請求の範囲により決められる。
図1は、生理ナプキンとして例示された本発明の実施例の斜視図である。
図2は、生理ナプキンの図1の2−2線に沿った断面図である。
図3は、中央に位置する隆起部とバリヤーを例示する既成形部材の斜視図であ
る。
図4は、生理ナプキンの図1の4−4線に沿った断面図である。
図5は、本発明の他の実施例のY−Y線に沿った断面図であり、隆起部の上に
在るウィッキング層を例示する。
図6は、本発明の他の実施例の断面図であり、既成形部材の隆起部と液体不透
過性バッフルにより形成されるポケットを例示する。
図7は、本発明の他の実施例の断面図であり、複数の吸収性コアを例示する。
図を参照すると、本発明の使い捨て吸収性物品10は、生理ナプキンの形で示さ
れる。一般に、生理ナプキンは、月経期間に排出される月経分泌物等の人体分泌
液、血液、尿他の人体排出物を吸収するため、女性が装着する。本発明は生理ナ
プキンを参照して記述するが、当業者は、このような記述は例示のためであり、
本発明の範囲を制限するとは考えないことを理解するであろう。以下図面を参照
して本発明を詳細に説明する。
図1〜3を参照すると、生理ナプキン10は、任意の体に面する液体透過性カバ
ー12と、下着に面する液体不透過性既成形部材14と、カバー12と既成形部材14の
間の吸収性コア16とを備える。既成形部材14は、吸収性コア16に隣接して位置す
るバリヤー18と、隆起部20とを有する。生理ナプキン10は、1対の間隔をおいた
縦方向縁部22,23と横方向縁部24,25を有し、これらは全体で生理ナプキン10の外
辺部26を形成する。
生理ナプキン10は、長さが約150 mmから約300mmで、最大巾は約50mmから約175
mmである。生理ナプキン10は砂時計形であるが、矩形、楕円形、トラック形、犬
骨形等の形とすることもできる。生理ナプキン10は、約10mmより小さい厚さを有
し、好ましくは数mmから約7mmが好ましく、約2mmから約4mmがより好ましい。
厚さ測定の方法論は、以下に詳述する。
業界では慣例になっているように、カバー12は分泌液を透過でき、着用者の体
に接触するように生理ナプキン10のその側に在る、即ち方向は体に向いている。
カバー12は、弾力性があり、比較的非吸収性の分泌液を透過できる材料とするこ
とができる。カバー12は、快適で適合し、分泌液を排出された分泌液を保持する
下にある吸収性コア16に向けるように作用する。カバー12は、表面に接触する人
体分泌液が容易に浸透する織り又は不織材料で作ることができる。カバー12は、
カバー12に平行な水平面に相当量を吸い出(ウィッキング)さずに、分泌液を通
過させる材料でできているのが好ましい。さらに、カバー12はその構造内に分泌
液を殆どまたは全く保持せず、皮膚の隣に比較的乾いた表面を提供するのがよい
。一般に、カバー12は、吸収性コア16の人体に面する側に重なるのに十分な巾を
有する単一の矩形のシート材料がよい。カバー12は、ポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ナイロン、又は他の熱結合可能な繊維のボンドカードウェ
ブで作ることができる。ポリプロピレンとポリエチレンの共重合体等のポリオレ
フィン、線形低密度ポリエチレン、細かい孔の開いたフィルムウェブ、ネット材
料もまたよく作用する。他の好適な材料は、ポリマーと不織織物材料の複合材料
である。複合シートは、スパンボンド材料のウェブの上にポリマーを押し出し、
一体のシートを形成することにより形成される。外側織物表面が着用者の皮膚を
刺激せずクッションの感覚があるので、この材料が好ましい。
カバー12の他の好適な材料は、ポリプロピレンのスパンボンドウェブである。
ウェブには約1から6%の二酸化チタン顔料を含有させ、綺麗な白い外観を与え
ることができる。均一なスパンボンド材料は、孔をあけた後も、使用中縦方向に
引き裂かれる又は引き離されるのに抵抗する十分な強度を有するので望ましい。
最も好適なポリプロピレンウェブは、約16から40g/m2の重量である。重量は約20
から35g/m2が好ましい。
液体透過性カバー12は、また内部に複数の孔(図示せず)を形成することがで
きる。このような孔は、分泌液がカバー12を通過し、吸収性コア16に入っていけ
る大きさである必要がある。孔は、生理ナプキン10の縦中央軸X−Xに沿って配
置してもよく、又は所望により人体分泌液が侵入すると考えられる領域を区分し
局所化することもできる。孔は、人体分泌液が吸収性コア16に浸透して下がる速
度を速くすることを意図している。このため、孔がないときよりカバー12の表面
をはっきりと乾いた状態に保つのに役立つ。従って、孔は必須ではないが、使用
することにより機能的には有利である。
液体透過性カバー12は、またより親水性にするため表面活性剤で処理し、液体
の吸収を助けるようにすることもできる。表面活性剤は、ポリシロキサン等を局
所に付加する又は内部に含む材料とすることができる。
吸収性コア16は、カバー12に隣接して位置する人体に面する表面28を有する。
吸収性コア16は、生理ナプキン10の外辺部26より内側に位置する外周縁部30を有
する。カバー12と既成形部材14は、組み合わさり吸収性コア16を囲む。吸収性コ
ア16は、月経分泌液を吸収する手段を与える。吸収性コア16の合計の吸収容量は
、生理ナプキン10の意図する使用における所定の浸出する負荷に適合する必要が
ある。生理ナプキン10は、中から多い量の女性の分泌液を吸収できることが好ま
しい。一般に、人体の分泌液は月経を含んで約5グラムより多い。さらに、吸収
性コア16の大きさと形は変えることができる。例えば、吸収性コア16は矩形、楕
円形又はトラック形とすることができる。吸収性コア16は砂時計形が好ましい。
吸収性コア16は、一般にほぼ親水性で、圧縮でき、着用者の皮膚に適合し刺激
を与えない1つ又はそれ以上の結合した材料で作られる。条件に合う材料は周知
であり、例えば色々の天然又は合成繊維、木質パルプ繊維、再生セルロース又は
綿繊維、パルプと他の繊維の混合物、ポリエステル、ポリプロピレン等のメルト
ブローポリマー等がある。吸収性の層は、また吸収性物品に使用する他の公知の
材料、例えば多層のセルロース入れ綿、レーヨン繊維、セルローススポンジ、ポ
リウレタン等の親水性合成スポンジ等で作りこともできる。
吸収性コア16は、図1のz方向に低から高になる密度勾配がある複合吸収性材
料とすることができる。吸収性コア16に低から高になる密度勾配を設けることに
より、毛管現象が起こり、分泌液を吸収性コア16に深く引き込み、カバー12から
離すのが好ましい。
吸収性コア16は、人体分泌液を保持するのに有効な超吸収性の粒子を含ませる
ことができる。超吸収体は、その重量に対して大量の分泌液を吸収する能力があ
る。生理ナプキン等の吸収性物品に使用される典型的な超吸収体は、その重量の
5から60倍の人体分泌液を吸収することができる。
隆起部20は、縦方向側面部分34,35 と横方向端部分36,37 により形成されるベ
ース32を有する。隆起部20は、隆起部20の最上部表面である頂部38を有する。頂
部38は、隆起部20の縦方向中央線に沿って位置するのが好ましい。吸収性コア16
は、前述の側面部分と端部分34-37 をそれぞれカバーするように、隆起部20を覆
うようにすることができる。しかし、吸収性材料は隆起部20の弾性と適合性に悪
影響を及ぼすので、これは好ましくない。頂部38は、吸収性コア16の人体に面す
る表面28の上に延びるのが好ましい。こうすると、隆起部20が着用者の大陰唇に
隣接して快適にできる。さらに、この配置により生理ナプキン10に侵入する人体
分泌液が着用者から離れ吸収性コア16へ行く動きを促進する。また、隆起部20に
侵入する分泌液が着用者を再度濡らす可能性が低い。こうすると、着用者に乾燥
した感じを与える。隆起部20は、人体に面する表面28の上に約1mmから約10mm延
びるのが好ましい。隆起部20は、縦方向を向けることができ、生理ナプキン10の
中央縦方向軸X−Xと横方向軸Y−Yに沿って縦方向に向き中央に位置すること
が好ましい。ここで使用する「中央」又は「中間」という言葉は、隆起部20の縦
方向端部分36,37 が生理ナプキン10の横方向端部分24,25 から等距離にあること
を意味する。従って、隆起部20は生理ナプキン10の縦方向縁部22,23 に対して中
央にある必要はないが、生理ナプキン10の縦方向軸X−Xは隆起部20の縦方向中
央線と一致するのが好ましい。
隆起部20は、少なくとも着用者の大陰唇の一部に接触するならどのような形と
することもできる。隆起部20は、非対称又は対称形にすることができる。隆起部
20の好適な形の例は、楕円形、矩形、正方形、箱形、一端ら他端へ縦方向の平面
を有する円筒形、半球形即ちドーム形等である。隆起部20の長さは、ベース32の
一方の横方向端部分36から他の横方向端部分37へ縦方向に測定される。隆起部20
の長さは、約1.5 cmから吸収性コア16の長さまでの範囲とすることができる。約
2cmから約12cmが好ましく、約4cmから約8cmがより好ましい。一般に巾は、ベ
ース32の一方縦方向側面部分34から他の縦方向側面部分35へ横方向軸Y−Yに沿
って測定される。隆起部20の巾は、約1cmから約5cmの範囲とすることができる
。約1.5 cmから約4cmが好ましく、約1.5 cmから約3cmがより好ましい。隆起部
20の高さHは、ベース32の平面32の平面から頂部38の平面までのz方向の垂直距
離Hである。隆起部20の高さHは、約3mmから約25mmの範囲である。約3mmから
約20mmが好ましく、約5mmから約15mmがより好ましい。厚さでない隆起部20の他
の寸法は、製品に何の荷重もかけないで、標準定規を使用して測定する。
隆起部20の高さは、厚さとは異なるとを理解されたい。一般に厚さは、反対側
の外部表面から測った生理ナプキン10の厚さを表すのに使用される。例えば、図
2を参照すると、頂部38における隆起部20の厚さは、隆起部20における既成形部
材14とカバー12との厚さである。一方、隆起部20の高さは、ベース32の平面32の
平面から頂部38の平面までの垂直距離Hである。
図1〜4を参照すると、ベース32の外側部は、平面領域40である。平面領域40
は、ベース32から吸収性コア16の周縁部30へ延びる。平面領域40は、ほぼ平らで
、吸収性コア16の吸収容量の約15%から100 %の吸収容量をこの領域で持つよう
にすることができる。生理ナプキン10の吸収容量の大部分を平面領域40に配置す
ると、隆起部20に接する分泌液を侵入点から離し吸収性コア16に引き込む。こう
すると、生理ナプキン10、特に着用者と接触する領域に乾燥した快適な感じを与
える。取り囲む平面領域40は、約10mmより小さい厚さを有するのがよく、数mmか
ら約7mmが好ましく、約2mmから約4mmがより好ましい。
平面領域40の厚さは、次の手順により測定することができる。全ての測定は、
新しく開封した吸収性製品について行う。それぞれの生理ナプキン10は、包装か
ら出して少なくとも30分放置し、圧縮したり又は他の性質に影響することをしな
いように注意深く取り扱う。断らないかぎり、全ての試験は、相対湿度50%±2
%、温度22.7℃(73°F)で、また剥げた小片を取り除き、タルク又はコーンス
ターチを使用して接着剤をブロックして行う。
平面領域40を厚さ測定を行うため、生理ナプキン10は図1に示す縦方向中央軸
Y−Yを通って横方向に断面を切断することができる。又は、図4に示すように
端部領域42,43 を測定するため、隆起部20の横方向端部分36,37 の一方に隣接し
て横方向に断面を切断する。生理ナプキン10は、ナイフ、鋏、ペーパーカッター
等の過度に周囲の領域を圧縮しないどのような装置を使用しても断面を切断する
ことができる。
厚さを測定するのに好適な測定器は、Providence Rhode Island のFederal Pr
oducts Companyの#22P-20 である。この厚さ測定器は、一般にそれぞれ直径0.64
cmの対向する平らな円形の足部を有し、行程長さは2.54cm(1インチ)、測定器
高さは5.08cm(2インチ)、ダイヤルの送りは1/1000・2.54cm(1/1000インチ)
である。ダイヤルは、ANSI仕様書#B89.1.10.に適合する。バネの張力は、30グラ
ム(行程の初め)から60グラム(前回、行程の終点)まで変化する。測定器は最
初にゼロ点規正された。試料は上述したように切断され、平面領域40の端部領域
を測定される。試料は測定前にできるだけしわがないようにする。測定器の足部
を広げて離し、試料をその間に入れる。測定器の足部を開放し、足部が平面領域
40の対向する外部表面の上にのるように、ゆっくりと近づける。足部は一般に対
向する表面に平行にし、平面領域40の真の厚さが得られるようにする。平面領域
40の厚さは、足部が試料と接触して30秒後にダイヤルを読むことにより求められ
る。
図4を参照すると、バリヤー18が吸収性コア16を取り囲み、バリヤーが有効に
吸収性コア16の範囲を定める。バリヤー18は、外壁46と間隔をおいた内壁44を有
する。内壁と外壁44,46 は、結合して最上部のある逆「V」又は逆「U」の形を
なす。内壁44は吸収性コア16の近くに位置し、外壁46は吸収性コア16から遠く即
ち離れて位置する。「取り囲む」とは、バリヤー18がほぼ閉ループをなす即ち36
0 °囲むことを意味する。バリヤー18の巾と高さは、着用者の表面外形の変化に
適合するのを許容し、人体分泌液の移動を有効にさえぎり、側面漏れを防止する
のに十分である必要がある。このような変化は、一般に下着の中での生理ナプキ
ン10の位置の変化と、それぞれの着用者の生理的な違いによる。バリヤー18の最
上部48は、吸収性コア16の周縁部30で人体に面する表面28と少なくとも同一平面
にあるような高さを有するのが好ましい。最上部48は、人体に面する表面28の上
に延びるのが好ましく、人体に面する表面28の上に約1mmから約5mm延びるのが
最も好ましい。
バリヤー18は着用者の体と好ましくは大腿部で接触し、着用者と生理ナプキン
10の間のガスケットを形成するので、バリヤー18はカバー12等の柔らかくしなや
かな材料で覆うと有利である。カバー12は、バリヤー18の外壁46に固定すること
ができる。カバー12をバリヤー18に所望により吸収性コア16に固定する方法は、
着用者に不快感を与える固く不快な残留物を残さないどのような好適な方法でも
よい。色々の材料を結合する方法は当業者にはよく知られており、感圧接着剤、
両面テープ、超音波溶着、幾つかの熱接合等がある。ホットメルト接着剤等の接
着剤を均一に、また連続又は不連続層として塗布することができる。
既成形部材14は、液体不透過性で、可撓性があり、変形しても元の位置に弾性
で戻ることができる高分子量材料で作ることができる。材料は、主に架橋したポ
リオレフィンフォーム、特に架橋したポリエチレンフォームを既成形部材14に使
用することができる。このような材料は、異なる物理的性質と大きさを有する場
合がある。例えば、架橋したポリオレフィンフォームは、厚さが約0.5 mmから約
5mmの範囲のシートに成形することができる。既成形部材14の強度と可撓性は、
既成形部材14を物品に組み込む前の生理ナプキン10の硬さと、どのように使用さ
れるかにより変化する。発泡の程度は約10%から約40%まで、密度は約0.025 g/
cm3から約0.1 g/cm3まで変化する。架橋したポリオレフィンは、軽く、外形を保
持することができる。しかし、厚さが0.5 mmより薄いと材料の外形を保持するこ
とができなくなり、ある厚さを超えると可撓性が減少し、使用しにくくなる。過
度に発泡すると、可撓性が減少し外形を保持しにくくなる。このフォームはどの
ような公知の方法ででも形成することができる。主に架橋したポリプロピレンフ
ォーム(架橋したポリオレフィン)もまた使用することができる。架橋が化学的
方法又は電気的方法のどちらで行われても、架橋した材料は同様に使用すること
ができる。
架橋したポリエチレンフォームは、液体不透過性でほぼ可撓性の既成形部材14
を与える。既成形部材14は、平らな即ち平面の形から縦方向軸X−Xに沿った弓
形までの色々の外形をとることができる。「弓形」とは、既成形部材14を平らな
即ち平面上に置くと、端部領域42,43 の少なくとも1つが表面上に間隔をあける
ことを意味する。既成形部材14は、変形させるとほぼ元の形に戻る。ポリエチレ
ンを含有するフォームの既成形部材14が、公知の熱モールド法により調製される
。
例えば、ポリエチレンフォームのシートを軟化点まで加熱できる。次に、軟化し
た材料を成形型に配置し、所望の形に真空成形する。既成形部材14を型から外し
た後、冷却し、次に所望の形状に切断する。エチレンを含有するポリマーフォー
ム材料を形成する好適な材料は、架橋したエチレン/ビニルアセテート共重合フ
ォームであるVolara Type E である。また本発明に好適なのは、架橋したポリエ
チレンフォームであるVolara Type A である。これらの製品は、Lawrence Massa
chusettsのVoltec,Inc.で製造販売されている。約1mmから約5mmの厚さのシー
トの形で調製されるのが好ましく、厚さは約1mmから約3mmがより好ましい。シ
ートは104 ℃(220°F)と149 ℃(300°F)の間の温度で熱成形され、既成形
部材14が形成される。
上述の特性の隆起部20を利用しバリヤー18を組み込んだ生理ナプキン10の利点
は、隆起部20が密度が低く、弾力があり、着用者により快適なことである。この
ため、従来の生理ナプキンよりじゃまにならないこぶ状部、拡張部即ち隆起した
表面を組み込んだ生理ナプキン10を与える。
本発明の他の利点は、人体分泌液の外辺部26への流れを推進することにより、
吸収性材料の利用性が増加することである。このため、吸収性コア16は人体分泌
液を他の時も吸収することができる。
図5を参照すると、本発明の他の実施例を示す生理ナプキン100 の断面図が示
される。生理ナプキン100 は、人体に面する液体透過性カバー102 と、下着に面
する液体不透過性既成形部材104 と、カバー102 と既成形部材104 の間に位置す
る吸収性コア106 を備える。既成形部材104 は、バリヤー108 と隆起部110 を有
する。吸収性コア106 は、カバー102 に向いて配置された人体に面する表面112
と、既成形部材104 に向いて配置された下着に面する表面114 とを有する。生理
ナプキン100 は、また吸収性コア106 に隣接して位置するウィッキング(吸い出
し)層116 を備える。ウィッキング層116 の作用は、吸収性コア106 の表面を横
切って人体分泌液を分散し、吸収性コア106 の有効性を増加させることである。
ウィッキング層116 は、吸収性コア106 と既成形部材104 の間に位置するのが好
ましく、ウィッキング層116 は人体に面する表面112 の上に延びるのがより好ま
しく、既成形部材104 の隆起部110 を覆うのが最も好ましい。この構成は、隆起
部110 に接触する分泌液を吸収性コア106 の下着に面する表面114 に引きつけて
カバー102 から離し、乾燥した表面を与え、吸収性コアの利用性を増す。ウィッ
キング層116 は、表面に接触する液体を吸収性コア106 に有効に移動できる大き
さが必要である。一般に、これは数mmからバリヤー108 の内側にある全表面まで
である。
ウィッキング層116 は、十分な毛管作用又は人体分泌液を引きつけ移送する他
の手段を有するどのような材料ででも構成することができる。ウィッキング層11
6 は、これらの特性を有する1つ以上の材料を含むことができる。ウィッキング
層116 は、吸収能力の少ない繊維材料で構成することができる。好適な材料は、
分泌液保持特性が最小のポリエステルとレーヨンの混合物でもよい。他の材料は
、ポリエステル、レーヨン又はポリプロピレンのエアフォーム又はカードウェブ
である。ウィッキング層116 の好適な材料は、厚さ約0.6 mm、重さ約60g/m2のメ
ルトブローポリプロピレン層である。このような材料は、401 North Lake Str3
t Neenah Wisconsinに事務所があるKimbery-Clark Corporation で得ることがで
きる。
図6を参照すると、本発明の他の実施例を示す生理ナプキン200 の断面図が示
される。生理ナプキン200 は、人体に面する液体透過性カバー202 と、下着に面
する液体不透過性既成形部材204 と、カバー202 と既成形部材204 の間に位置す
る吸収性コア206 を備える。既成形部材204 は、バリヤー208 と隆起部210 を有
する。吸収性コア206 は、カバー202 に向いて配置された人体に面する表面212
を有する。生理ナプキン200 は、上述したのと似た吸収性コア206 に隣接して位
置する追加のウィッキング層214 を備える。隆起部210 は、縦方向側面部分218,
219 と横方向端部分(図示せず)により形成されるベース216 を有する。バリヤ
ー208 は、外壁222 から間隔をおいた内壁220 を有する。内壁220 は吸収性コア
206 に隣接して位置し、外壁222 は、吸収性コア206 から遠く即ち離れて位置す
る。内壁と外壁220,222 は、結合して最上部224 のある逆「V」又は逆「U」の
形をなす。バリヤー208 の内壁220 は、吸収性コア206 を取り囲み、外側の周縁
部226 を形成する。バリヤー208 は、最上部224 が吸収性コア206 の人体に面す
る表面212 と同一平面にあるような高さを有するのが好ましい。最上部224 は、
人体に面する表面212 の上に延びるのが好ましく、人体に面する表面212 の上に
約1mmから約5mm延びるのが最も好ましい。
生理ナプキン200 は、さらに既成形部材204 の下着に面する表面の少なくとも
一部に固定された液体不透過性バッフル228 を備える。バッフル228 は、少なく
とも隆起部210 のベース216 に固定できる大きさで、バリヤー208 の外壁222 が
固定できる大きさであるのが好ましい。隆起部210 とバッフル228 は、協働して
ポケット230 を形成する。ポケット230 は、隆起部210 を着用者の大陰唇に対し
て適正な位置に保持するのに有利である。ポケット230 は、クッション感覚を与
え、隆起部210 の弾力性を大きくする。
バッフル228 は、空気又は蒸気が生理ナプキン200 から出ていくことを許すが
、人体分泌液の通過をブロックする。バッフル228 は、液体不透過性のどのよう
な材料でもよい。よい材料は、厚さ約0.025 から0.13mm(0.001 から約0.005 イ
ンチ)のポリエチレン又はポリプロピレン等のマイクロエンボス加工したポリマ
ーフィルムである。2成分フィルムもまた使用でき、液体不透過性を与えるよう
に処理した織り又は不織織物も使用できる。
図7を参照すると、本発明の他の実施例を示す生理ナプキン300 の断面図が示
される。生理ナプキン300 は、人体に面する液体透過性カバー302 と、下着に面
する液体不透過性既成形部材304 と、カバー302 と既成形部材304 の間に位置す
る第1吸収性コア306 を備える。既成形部材304 は、バリヤー308 と隆起部310
を有する。第1吸収性コア306 は、カバー302 に向いて配置された人体に面する
表面312 を有する。生理ナプキン300 は、上述したのと似た第1吸収性コア306
に隣接して位置する追加のウィッキング層314 を備える。隆起部310 は、縦方向
側面部分318,319 と横方向端部分(図示せず)により形成されるベース316 を有
する。バリヤー308 は、外壁322 から間隔をおいた内壁320 を有する。内壁320
は第1吸収性コア306 に隣接して位置し、外壁322 は、第1吸収性コア306 から
遠く即ち離れて位置する。内壁と外壁320,322 は、結合して最上部324 のある逆
「V」又は逆「U」の形をなす。バリヤー308 の内壁320は、第1吸収性コア306
を囲み、外側の周縁部326 を形成する。バリヤー308 は、上述したのと同じよう
な高さを有するのが好ましい。
生理ナプキン300は、さらに液体不透過性バッフル328 を備える。バッフル328
は、既成形部材304 の下着に面する表面を包み、隆起部310 のベース316 と外壁
322 に固定される。バッフル328 は、バリヤー308 のの外側表面330 に固定され
るのが好ましい。第2吸収性コア332 が、隆起部310 とバッフル328 の間に位置
する。隆起部310 の1つ又はそれ以上の第1孔334 により、隆起部310 に接する
人体分泌液を第2吸収性コア332 に吸収されるようにされる。第1孔334 は、人
体に面する表面312 の上、下、又はその間のどの位置に在ってもよい。第3吸収
性コア336 が、内壁320 、間隔をおいた外壁322 、バッフル328 の間に形成され
る凹部領域338 に位置する。内壁320 の1つ又はそれ以上の第2孔340 により、
内壁320 に接する人体分泌液を第3吸収性コア336 に吸収されるようにされる。
第2孔340 は、人体に面する表面312 の上、下、又はその間のどの位置に在って
もよい。第2孔340 は、人体に面する表面312 の下に在るのが好ましい。こうす
ると、第3吸収性コア336 と第1吸収性コア306 の間を1つ又はそれ以上の第2
孔340 を通って液体が流通することができる。
生理ナプキン300 に第2,第3吸収性コア332,336 を設けると、実質的に大きく
せずに生理ナプキン300 の全体の吸収容量が増加する。第2吸収性コア332 と第
3吸収性コア336 は、突然人体分泌液が噴出したときも液体を保持する区画とな
り、さらに吸収容量の利用を促進する。
さらに、既成形部材304 は可撓性があるので、生理ナプキン300 の快適さと適
合性を損なわずに、第2,第3吸収性コア332,336 は特定の領域の硬さを増加し、
着用者の体に合わせることができる。
本発明の生理ナプキン300 は、バッフル328 の下着に面する側に接着剤の小片
342 を設けることができる。接着剤小片342は、縦方向に位置するが、隆起部310
が重なる領域は避け、接着剤が隆起部310 の性能を妨げないようにする。典型的
には、接着剤は、生理ナプキン300 を下着の大腿部分に固定でき、汚れたときは
パンティの裏地から取り除けるような感圧接着剤である。接着剤小片342 は、一
般にシリコンコーティングしたクラフト紙等の保護剥離紙(図示せず)でカバー
されている。
使用するとき、着用者は剥離紙を取り除き生理ナプキン300 を下着の内側表面
に取り付ける。接着剤小片342 は、生理ナプキン300 を適所に保持し、排出され
た液体を受け入れるようにする。
中央の隆起部とバリヤーを設けることのできる生理ナプキンの幾つかの他の実
施例が、1993年6月15日にSerbiak らに発行された米国特許第5,219,341 号、19
94年6月21日にCouture-Dorschner らが出願した米国特許出願第08/263,178号、
1993年5月12日にHirtらが出願した米国特許出願第08/058,249号に示され記述さ
れている。これらの特許に開示されていることをここに参照組み込みする。
本発明の特定の実施例を記述してきたが、本発明の精神から離れずに、色々の
他の改変と修正を行うことができることは当業者には明らかである。それゆえ、
請求の範囲では、本発明の精神と範囲内のこれら全ての改変と修正が含まれる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C
A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI
,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,
KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M
G,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO
,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,
TT,UA,UG,UZ,VN
(72)発明者 アンジュー ソウミャ スリラム
アメリカ合衆国 ウィスコンシン州
54911 アップルトン イースト キャピ
トル ドライヴ 624
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.外側の外辺部(26)を有し、着用者の体に隣接して着用する吸収性製品であっ て、 a) 液体不透過性既成形部材(14;104;204;304)、及び b) 前記既成形部材(14;104;204;304)に固定され重なった吸収性コア(16;10 6;206;306)を備え、 前記吸収性コア(16;106;206;306)は、人体に面する表面(28;112;212;312)を 有し、前記既成形部材(14;104;204;304)は、前記人体に面する表面(28;112;212; 312)の上に延びる頂部(38)を備える隆起部(20;110;210;310)を有し、前記既成形 部材は、人体分泌液が前記外側外辺部(26)に向かって移動するのをさえぎるバリ ヤー手段(18;108;208;308)を有し、前記バリヤー手段(18;108;208;308)は、前記 吸収性コア(16;106;206;306)を取り囲むことを特徴とする吸収性製品。 2.請求の範囲第1項に記載の吸収性製品であって、前記吸収性コア(16;106;20 6;306)は外側周縁部を有し、前記バリヤー手段(18;108;208;308)は、前記吸収性 コアの前記外側周縁部で前記人体に面する表面(28:112;212;312)と少なくとも等 しい高さを有することを特徴とする吸収性製品。 3.請求の範囲第1項又は第2項に記載の吸収性製品であって、前記既成形部材 (14;104;204;304)は、縦方向軸に沿って所定の弓型の形状を有することを特徴と する吸収性製品。 4.請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 前記既成形部材(14;104;204;304)は、可撓性で熱成形可能なポリオレフィンであ ることを特徴とする吸収性製品。 5.請求の範囲第4項に記載の吸収性製品であって、前記ポリオレフィンは架橋 したフォームであることを特徴とする吸収性製品。 6.請求の範囲第5項に記載の吸収性製品であって、前記ポリオレフィンフォー ムはポリエチレンフォームであることを特徴とする吸収性製品。 7.請求の範囲第5項に記載の吸収性製品であって、前記ポリオレフィンフォー ムはポリプロピレンフォームであることを特徴とする吸収性製品。 8.請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 前記既成形部材(14;104;204;304)は、約0.5 mmと約3mmの間の厚さを有すること を特徴とする吸収性製品。 9.請求の範囲第1項乃至第8項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 c) 前記人体に面する表面(28;112;212;312)に隣接して配置された液体透過性 カバー(12;102;202;302)、及び、 d) 前記吸収性コア(16;106;206;306)と前記既成形部材(14;104;204;304)の間 にウィッキング層(116;214;314)を備えることを特徴とする吸収性製品。 10.請求の範囲第9項に記載の吸収性製品であって、前記ウィッキング層(116;2 14;314)は、前記吸収性コアの前記人体に面する表面の上に延びることを特徴と する吸収性製品。 11.請求の範囲第1項乃至第10項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 液体透過性カバー(12;102;202;302)を備えることを特徴とする吸収性製品。 12.請求の範囲第11項に記載の吸収性製品であって、前記吸収性コア(16;106;20 6;306)は、約5mmより小さい所定の厚さを有し、前記液体透過性カバー(12;102; 202;302)と前記既成形部材(14;104;204;304)の間に位置することを特徴とする吸 収性製品。 13.請求の範囲第1項乃至第12項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 前記既成形部材(204)の下着に面する表面の一部に固定された液体不透過性バッ フル(228)を備え、前記隆起部(210)と前記バッフル(228)の間にポケット(230)が 形成されたことを特徴とする吸収性製品。 14.請求の範囲第1項乃至第13項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 前記既成形部材(204)は可撓性で熱成形可能な架橋したポリオレフィンフォーム であることを特徴とする吸収性製品。 15.請求の範囲第13項又は第14項に記載の吸収性製品であって、前記隆起部(210 )はベース(216)を有し、前記バッフル(228)は前記ベース(216)に固定されたこと を特徴とする吸収性製品。 16.請求の範囲第14項又は第15項に記載の吸収性製品であって、前記ポリオレフ ィンフォームは、約0.5 mmから約3mmの厚さを有するポリエチレンフォームで あることを特徴とする吸収性製品。 17.請求の範囲第1項乃至第16項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 前記バリヤー手段(208)は、内壁(220)と、これと間隔をおき最上部(224)と結合 した外壁(222)とを有し、前記最上部(224)は前記人体に面する表面(212)の上に 延びることを特徴とする吸収性製品。 18.請求の範囲第13項乃至第17項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 前記バッフル(228)は前記既成形部材(204)の下着に面する表面を超えて延び、前 記外壁(222)に固定されたことを特徴とする吸収性製品。 19.請求の範囲第1項乃至第18項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 中央縦方向軸を有し、前記隆起部は前記軸に対して縦方向を向いていることを特 徴とする吸収性製品。 20.請求の範囲第1項乃至第19項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 前記隆起部は前記中央縦方向軸に沿って中央に位置することを特徴とする吸収性 製品。 21.請求の範囲第1項乃至第20項のいずれか1項に記載の吸収性製品であって、 前記吸収性コアは、前記隆起部と前記バリヤー手段の上方部分を除いて前記既成 形部材の全体を覆うことを特徴とする吸収性製品。 22.外側の外辺部を有し、着用者の体に隣接して着用する吸収性製品であって、 a) 液体透過性カバー(302)、 b) 液体不透過性既成形部材(304)、及び、 c) 前記カバー(302)と前記既成形部材(304)の間に第1吸収性コア(306)、 を備え、 前記第1吸収性コア(306)は、人体に面する表面(312)を有し、前記既成形部 材(304)は、前記人体に面する表面(312)の上に延びる頂部を備える隆起部(310) を有し、前記既成形部材(304)は、人体分泌液が前記外側外辺部に向かって移動 するのをさえぎるバリヤー手段(308)を有し、前記バリヤー手段(308)は、内壁(3 20)とこれと間隔をおき結合された外壁(322)とを有し、 d) 前記既成形部材(204)の下着に面する表面の一部に固定された液体不透 過性バッフル(228)、及び、 e) 前記隆起部(310)と前記バッフル(328)の間に第2吸収性コア(332)、が 設けられ、 前記隆起部(310)は前記第2吸収性コア(332)に液体を吸収するための孔(334 )を有する、 ことを特徴とする吸収性製品。 23.請求の範囲第22に記載の吸収性製品であって、前記内壁(320)とこれ間隔を おいた前記外壁(322)と前記バッフル(328)との間に、第3吸収性コア(336)を備 え、前記内壁(320)は第3吸収性コア(336)に液体を吸収するための第2孔(340) を有することを特徴とする吸収性製品。 24.請求の範囲第23に記載の吸収性製品であって、前記第2孔(340)は第1吸収 性コア(306)の前記人体に面する表面(312)の下方に位置することを特徴とする吸 収性製品。
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